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2. 連載:「タビノート」 下川裕治  2017/04/25号 Vol.086


2a. 連載:「タビノート」 下川裕治

月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。

Profile
shimokawa

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。

たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

ロシア風LCCの立ち位置

S7というロシアの航空会社は、もとはシベリア航空だった……と聞くと、意外に思う人は多いかもしれない。いま、ロシアの空路をスカイスキャナーなどで検索すると、S7という文字が次々に登場する。どこかロシアを代表する航空会社のような気にもなる。実際、ロシア内では最大のシェアをもっている。
 しかしスタートはシベリアだったのだ。ウラジオストク、ハバロフスクの便数が多いのは、その名残かもしれない。
 その運賃を見て、S7がLCCと思う人もいるかもしれないが、その判断もなかなか難しい。そもそもロシアにLCCは存在するのかという問題もある。ロシアの航空会社は、機内食を用意することが義務づけられていると聞いたこともある。ロシアの航空局の決定だともいわれる。LCCの定義はますます曖昧になってきている。そのなかで、機内食はわかりやすい分類だが、それをあてはめれば、ロシアにはLCCは存在しないことになってしまう。
 以前、ヨーロッパでしばしばアエロフロートに乗った。そのシートピッチの狭さは、まさにLCCだった。その経験をあてはめれば、ロシアの飛行機はどれもLCCになってしまう。
 今年(2017年)の2月、成田空港からS7に乗った。目的地はウラジオストク。週に3便就航していた。
 乗客の大半はロシア人だった。そしてほぼ満席だった。体の大きい彼らが、狭い椅子に座っているところを見ると、S7はやはりLCCかとも思う。
 しかし運賃はそれほど安くなかった。片道3万円ほど。距離から考えるとやはり高い。ほぼ独占している路線だからしかたないのかもしれないが。
 今年の夏には、ウラジオストク空港でのアライバルビザが実現しそうだ。それを睨んでの就航とも受けとれられる。
 ロシアにもS7よりLCC色の強い航空会社が登場してきている。ポベダやドブロリュートなどだ。こういう会社が本格参入してくると、ロシアも本格的なLCC時代といえるのかもしれない。
 既存の航空会社からLCCに移行していく間、LCCのような顔をして、シェアを伸ばしているのがS7ともいえる。
 預ける荷物は有料だが、機内もち込みは9キロまで許されている。シンプルだが機内食は出る。そしてワンワールドに入っている。LCC風既存航空会社というのが、いまのところの正解かもしれない。
 ロシアの論理のなかでのLCC。アジアのLCCに乗る機会が多い僕は、そう思ってしまうのだ。
S7

1. 旅行業界最新ニュース  2017/4/25号 Vol.086


1. 旅行業界最新ニュース

国内各空港のGW予想は?

国内各空港はそれぞれゴールデンウィークの稼働状況予想を発表。羽田空港は出入国合計で旅客数は前年同期比15.1%増の45万3400人。成田空港は旅客数が前年同期比7.2%増の79万1300人と発表した。また、関空は国際線を利用する旅客数が、52万1600万人になる見込みと発表した。

ドイツで世界初の電動VTOL機が試運転に成功

ドイツのリリウム社は、同社が開発中の100%電気動力で飛行するVTOL(垂直離着陸機)「リリウムジェット」が試験飛行に成功したと発表した。同社によるとリリウムジェットは従来の飛行機と同様に固定翼で揚力を得て空気噴射(ジェット)で推進するため、エネルギー消費がドローンのような回転翼機と比べて90%少ないにも関わらず航続は300km、巡行最高速度は300km/hに達するという。今後もテスト飛行を続け、将来的にはエア・タクシーやシェアリングサービスに提供する予定。
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https://lilium.com/

関空ターミナル間連絡バスにドイツ製新型連接バス導入

南海電鉄は13日、関西国際空港の第1ターミナルと第2ターミナルを結ぶ無料連絡バスに、2つの車両が繋がった連節バスを導入することを発表した。車両はドイツ、メルセデス・ベンツ製の底床型新型車両で、従来のバスと比べて約2倍にあたる100人程度の乗客を運べるようになる。また、日本の排ガス規制と同等の欧州排ガス規制「EUR06」をクリアする環境性能の高さも売りとなっている。
SnapCrab_No-0000
http://www.nankaibus.jp/var/rev0/0001/5848/2017413102325.pdf

ソラシドエアとエア・ドゥが中期戦略発表

ソラシドエアとエア・ドゥが相次いで中期経営戦略を発表した。ソラシドエアは「地域と世界を繋ぐグローバルエアラインに進化する」をテーマに近い将来の国際線定期便の就航を目標に。エア・ドゥも国際線就航へ積極姿勢を示しており、LCCの台頭やインバウンド需要の増加などの環境変化に対応しようとする経営姿勢が伺える。

オーバーブッキングで乗客を引きずり出したユナイテッド航空に非難集中

4月9日に起きた、ユナイテッド航空3411便でオーバーブッキングにより搭乗拒否された乗客が保安官によって機外に引きずり出された事件は、映像がSNSによって拡散したこともあり非難が集中。翌日10日に発表されたオスカー・ムニョスCEOからのコメントに誠意が見られなかったため再炎上し、11日に再び謝罪の声明を出すという自体になった。

ターキッシュエアラインズ機内で女児出産

4月7日、ターキッシュ・エアラインズのコナクリ発ワガドゥグー行き機内で女児が誕生した。出産したナフィ・ディアビさんは妊娠28週目、飛行中に陣痛で苦しんでいるのを客室乗務員が発見し無事出産、ワガドゥグーに着陸後母子ともに病院へ搬送され健康状態に問題はないという。なお女児は「カディージュ」と名付けられた。

1. 旅行業界最新ニュース  2017/3/21号 Vol.085


1. 旅行業界最新ニュース

バルセロナ拠点の長距離LCC「LEVEL」に注目

エア・リンガス、ブリティッシュ・エアウェイズ、イベリア航空、ブエリング航空の4社を傘下に収めるインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)は、6月にバルセロナを拠点とする長距離LCCの新ブランド「LEVEL」の運行を開始すると発表した。当初はバルセロナとロサンゼルス、オークランド(いずれもアメリカ西海岸)、ブエノスアイレス(アルゼンチン)、プンタカナ(ドミニカ)を結ぶ4路線を運行。アメリカ便は99ユーロから、中南米便は149ユーロからと格安で大西洋路線を利用できることになる。

level
画像:LEVEL

インドネシア・エアアジアXが5月に日本就航

インドネシア・エアアジアXは、5月24日より成田~デンパサール線を週3便就航させると発表した。機材はエアバスA330-300、同社の日本就航、そしてインドネシアへのLCC便の就航も初となる。なお、現在就航記念セール開催中なので予約はお早めに。

中国のLCC西部航空が日本初就航

中国中央部の重慶・鄭州を拠点とする、海南航空系のLCC西武航空は、6月より大阪/関西~合肥~重慶線および札幌/千歳~鄭州~重慶線の開設を中国民用航空局(CAAC)に申請した。いずれの路線も1日1便、エアバスA320またはA321で運行される。

成田空港第3ターミナルが2年連続最優秀LCCターミナルに

イギリスの航空格付け会社SKYTRAX(スカイトラックス)が「World Airport Awards 2017」を発表。「World’s Best Low-Cost Terminal」では成田国際空港第3ターミナルが2年連続でトップに輝いた。また、「The world’s Top 10 Airports of 2017」では、東京国際空港(羽田)が前年の4位から2位にランクアップした。なおトップは5年連続でシンガポール・チャンギ国際航空が受賞している。

http://www.worldairportawards.com/Awards/best_lowcost_airports.html

キャセイパシフィック航空、8年ぶりの赤字

香港のキャセイパシフィック航空は2016年12月期通期決算を発表、純損益が5億7500万香港ドル(前年はは60億香港ドルの黒字)と8年ぶりの赤字決算となった。売上高も前年比9.4%減となっており、中国の航空会社やLCCとの競争激化が原因とされている。なお、株式を持ち合う中国国際航空(エアチャイナ)への身売りも噂されているが、それに関しては否定した。

ベトナム航空、3月26日より羽田線にA350を投入

ベトナム航空は3月26日より、東京/羽田~ハノイ線にエアバスの最新鋭機A350-900型機を投入する。同社がA350-900を投入するのは大阪/関西~ホーチミン線に続いて2路線目。なお、ベトナム航空の大阪/関西~ハノイ線はボーイングB787-9で運行しており、同社が日本に運行するワイドボディー機はすべてA350かB787となる。

https://www.vietnamairlines.com/vn/ja/about-us/press-room/news/2017/0117-JP-A350-operation-HND-HAN

A350-900
画像:ベトナム航空

2. 連載:「タビノート」 下川裕治  2017/03/21号 Vol.085


2a. 連載:「タビノート」 下川裕治

月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。

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たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

プロペラ機が「来た」

 僕にとって、飛行機とはなんだろうか……と考えることがある。運賃とか、LCC、マイレージといったものに振りまわされてしまっているが、なにかが違うという思いはいつもある。
 ミャンマーのタチレクという街の空港で滑走路を眺めていた。
「来るだろうか……」
 空を見あげる。出発予定時刻を1時間ほどすいている。乗客たちは不安すら見せずに、ただ待っている。
 北側の空に小さな点が見え、やがて少しずつ大きくなってくる。
「来た」
 飛行機は来たら、搭乗することができる。それは僕の経験でもある。これまで、なかなか来ない飛行機をどれほど待っただろうか。
 こういう飛行機はプロペラ機である。さして大きくもない機体が滑走路に滑り込み、プロペラがまわる音がなんともうれしい。
 これで帰ることができる。安堵にとろけそうになる。
 さまざまな状況があった。アメーバ赤痢を患い、重い体を椅子にあずけながら飛行機を待ったカブールの空港。陸路での出国を拒否され、午前4時発という飛行機を待ったロシアのアストラハンの空港。天候が悪化し、わずかな晴れ間を縫うようにパキスタンのギツギット空港に姿を見せた小型のプロペラ機。
 飛行機だけが頼りだった。乗ることができなかったら、ただ待つしかなかった。3日ほど待ったこともある。
「今日も来なかった」
 とぼとぼと街の安宿に戻るのだ。
 僕にとって飛行機の原点は、そんなところにある気がする。陸路は治安や天候の影響で通行が難しくても、飛行機なら超えることができることがある。飛行機に頼るしかない状況がときにある。運賃やマイレージ、機内食など無縁である。とにかく飛んでくれればいいのだ。
 ミャンマーの空港で飛行機を待つ。まんじりともせずに滑走路を待ち続けていたときを思い出す。今日はタチレクからラーショーまで飛ぶ。外国人は陸路で向かうことが許可されていないルートである。ミャンマー北西部、シャン州の治安はまだ安定していない。
 しかし飛行機なら越えることができる。ATR72 というプロペラ機だ。滑走路でくるりと向きを変える。プロペラ機は小まわりが効く。
 到着が1時間半ほど遅れたが、不満はなにもない。離陸したのは、それからさらに1時間後だった。誰ひとり文句はいわない。ミャンマー人のとって飛行機とはそういうものなのだ。僕にとっても。

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タチレクからラーショーまでの運賃は100ドルほど

2. 連載:「タビノート」 下川裕治  2017/02/21号 Vol.084


2a. 連載:「タビノート」 下川裕治

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下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。

たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

インドの空はインディゴで染まる?

久しぶりにインドに向かった。アッサム州のディブラガルから最南端のカンニャクマリまで列車に乗るためだった。
 まずディブラガ行きの飛行機を探した。そしてカンニャクマリ。この街には空港はなく、トリバンドラムが最寄りの空港だった。そこから帰国することになる。
 いろいろと検索していったのだが、最安値のLCCとして出てくるのはインディゴばかりだった。なんだかインドLCC世界はインディゴに染まったような気配すらある。結局、バンコク→コルカタ、コルカタ→ディブラガル、トリバンドラム→コーチという3路線がインディゴになってしまった。コーチからバンコクまではエアアジアが安かったが。
 インドの空はこんなだったのだろうか。
 しばらく前、僕はインドで乗ったLCCはキングフィッシャーとジェットエアウエイズだった。数年前の話だ。インディゴという航空会社は、正直なところ、その名前も知らなかった。知人はこんなこともいっていた。
「キングフィッシャーのサービスはいいですよ。きっとインド一になる」
 ところがいま、インドのLCCといえばインディゴという時代になってしまった。
 東南アジアを見ていても思うのだが、LCCのシェア争いは本当に厳しい。あっという間に色分けが変わっていく。ピーチ、バニラ、ジェットスターが多くの路線を占め、なかば無風状態が続く日本とは、なにか勢いが違うような気がする。
 インディゴは2006年に運行を開始した。それから約10年。いまではインド国内シェアのトップなのだという。
 3路線に乗ったが、運航時刻はかなり正確だった。コルカタからディブラガル行きの出発が20分ほど遅れただけだった。
 東南アジアのLCCのように、荷物が無料になったり、無料の軽食が出るようなサービスはなにもなかった。すべてが有料。その意味では、LCCの王道を進んでいた。シート間隔はそれほど狭くはなかったが、おそらく運賃と路線数で、シェアを伸ばしている気がする。
 客室乗務員はベレー帽にどこかミリタリー調とも思える制服で、インドのにおいはどこからもしない。新しいインドということだろうか。
 インドの空港も次々に新しくなってきている。コルカタ空港はなんだか恥ずかしくなるほど近代的になった。ターミナルを出た外の世界とのギャップはかなりある。トリバンドラムやコーチの空港も整ってきた。
 インドの新しい空の世界は、どこかインディゴのスタイルとダブってくる。インドではしばらく、インディゴの世界が続きそうだ。

インディゴ
ディブラガル空港に着いた。タラップは旧式だった

3a. チェンマイ非グルメ記録


3a. チェンマイ非グルメ記録

 
今年から本格的にチェンマイに拠点を移すことになったのだが、いろいろ所用がありつい3日前に日本に戻って、あまりの寒さに慄いているtabinote田口です。

さて、今回はチェンマイの食事情について。
観光ではなく長期滞在なので毎日ごちそうを食べているわけではないのだが、タイは外食が極端に安く、むしろ自炊のほうが高くつくため、ほぼ9割は外に食べに行っている。
オレは辛いものやスパイス類があまり得意ではなく、そもそも日本食以外はラーメンくらいしか好きなものがないフード保守なのだが、それでも毎日タイ料理を食べているとだんだんお気に入りのメニューもできてきたので、いくつか写真入りで紹介してみる。暗い場所で撮影しているものが多いので写りがいまいちなものも多くて申し訳ない。

・まず紹介するのはレストラン「Rod Sabiang」。
庶民的レストランよりは少しだけ価格設定が高いが、料理のクオリティは高いし、なにより家から徒歩1分ということもあり週のうち3回くらいは利用している。

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お気に入りメニューは「パイナップルチャーハン」
パイナップルとカシューナッツをカレー粉で炒めた、まさにオレのような子供舌向け料理。
上にかかってるフワフワした牛肉フレークみたいなものもおいしい。

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空芯菜かと思ったらCHAYOTE(ハヤトウリ)の芽だそうで。まあなんにせよオイスターソースとニンニクで炒めたらなんでもうまいに決まっている。

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レストランの主。

・ナイトバザーの近くにある、どちらかというと地元民向けの野外フードマーケット。

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屋台で買ったものを適当に椅子に座って食べるスタイル。完全セルフサービス。持ち帰りにする人も多い。

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海鮮と野菜の鍋的なものを注文したが、いまいちおいしくなかった。いや、まずかった。

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ソムタム(パパイヤサラダ)。辛くて酸っぱくてうまい。塩玉子もたまらない。

・タイ料理に飽きると「Lapin」というイタリアンレストランに行く。

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唐辛子が存在感を主張するペペロンチーノ。

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チキンのソテー。バジル風味でうまいそうだ(オレは食べていない)。

・毎週やっているオーガニック野菜などを扱うマーケット。チェンマイにはこういう意識の高いものが多い。

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オーガニックな食材が並ぶ。客層はタイ人外国人が半々くらいかな。

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英語は通じるし、看板もタイ語と英語が併記されている。

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その場で挽いてドリップしてくれるコーヒーめっちゃおいしい。

・道路脇のカオマンガイ屋台

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上が普通のカオマンガイ、下はクイティアオガイ。カオマンガイには血を固めたものが付け合せとして乗っている。
どちらも40バーツ(現在1バーツ約3.2円)。

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カオマンガイ・トートという、鶏肉を揚げたものもある。

・店名忘れたけど近くの食堂

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スッキー(スキー)という料理。すき焼き由来らしいけどタイスキとは違う料理。鶏、豚などの肉を白菜と春雨なんかでいためたもの。汁ありと汁なしがある。どちらもうまい。本当はかなり辛いらしいけど「マイ・ペッ(辛くしないで)」と言えばだいじょうぶ。

・Ploen Ruedee Night Market
ナイトバザーの近くに最近できた野外フードコート。とにかく外装に凝ったシャレた店が多い。タイ料理はもちろん世界中の料理の屋台がたくさんあり賑わっている。値段はかなり高め。

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センターにはライブステージも。

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肉プレートをいただく。もちろんうまい。が、サラダにかかったマヨネーズはちょっといただけない。アメリカなんかでもでてくる例のあまったるいやつだ。マヨネーズは日本製に限る。

・「三姉妹の店」と勝手に呼んでる近所のレストラン
ここに関しては全メニュー制覇したことを個人ブログに書いたのでよかったら見てほしい。

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この三姉妹が切り盛りする居心地のよい食堂。ランチはほぼ毎日ここで食べる。ほとんどの料理は一律40バーツ。

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タイ北部の郷土料理「ラープ」。ひき肉を香草といためたもの。オレは苦手。

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ゲーンチュウというあっさり野菜スープがうまい。

・お寺の境内みたいなところでやってるオーガニックマーケットにも行ってみた。

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なにやら五平餅のようなものが売ってたので食べてみると。

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なんと味噌の代わりに卵黄を塗っていたのだった。あまりうまくなかった。

・Street Pizza & The Wine House
チェンマイでいちばんうまいと評判のピザ屋

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確かにうまかった。厨房のぞいたら石窯じゃなかったけど関係ないね。

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アペタイザーのズッキーニフライもうまかった。

・うまくて号泣ラーメン
長くいるとやはり日本食が恋しくなってくる。号泣させてもらおうじゃないの。

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だが店内にはひとっこひとりおらず、、猛烈に嫌な予感が。

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うーん……。
味玉とチャーシューはまあまあうまかったけど後は、、

・口直しに大型郊外モール、セントラルフェスティバルの中にある「大戸屋」へ

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ちなみにここには「吉野家」、「やよい軒」、「8番らーめん」なんかも出店している。

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「母さん煮」うまうま。

・マコーミック病院隣りの「ราดหน้าข้างแมคคอร์มิค(読み方わからず)」は、最近見つけたお気に入り食堂。

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遅くまで混んでいるのはおいしい証拠。

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厨房も忙しそうだ。タイの食堂は厨房丸見えのところが多くて楽しい。

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見た目はひどいが癖になる味の「イェンタフォー」。この料理に関してはもうすこし深掘りして改めてここに書くつもりだ。

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ニガウリにひき肉詰めたものがゴロっと入ったスープもうまかった。

ということでまた溜まったら書きます。

1. 旅行業界最新ニュース  2017/2/21号 Vol.084


1. 旅行業界最新ニュース

あまった外貨コインを電子マネーに!!羽田空港に両替機設置

ポケットチェンジは、外貨コインや紙幣を楽天Edyなどの電子マネーに両替できる端末を羽田空港国際線ターミナルに設置、サービスを開始した。今後も国内の主要空港や空港駅などに設置を予定している。

対応通貨:日本円、米ドル、ユーロ、中国元、韓国ウォン(設置場所によって異なる)
対応電子マネー:楽天Edy、amazonギフト券、LINEギフトコード、WeChat(微信)など15種以上

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羽田空港設置場所
ポケットチェンジ

JALとチャイナエアラインがコードシェア拡大

JALと台湾のチャイナエアラインは、現在コードシェアを実施している東京(羽田)~台北(松山)線に加え、2月21日より両社が運行する日台間全路線の全便でコードシェアを開始する。JALはワンワールド、チャイナエアラインはスカイチームとアライアンスは違うが両社の関係は良好だという。
JALプレスリリース

ピーチ、那覇~バンコク線就航

ピーチ・アビエーションは2月19日、那覇~バンコク(スワンナプーム)線の運行を開始した。機材はエアバスA320(180席)を使用しており飛行時間は約5時間と同社最長となる。那覇空港は関西国際空港に次ぐピーチ第二の拠点空港と位置づけられており、国内線3路線(関西、成田、福岡)、国際線4路線(台北、香港、ソウル、バンコク)の7都市に就航している。
一方、3月26日から東京(成田)~札幌(新千歳)線、東京(成田)~沖縄(那覇)線から撤退することも発表された。

バニラ、成田~関西、成田~函館線に就航

バニラエアは2月18日より、成田~関西線(1日2便)、19日より成田~函館線(1日1便)に就航した。函館への国内線LCCの就航ははじめて。また、これによりジェットスター、バニラ、ピーチ、春秋航空日本と国内LCC全4社すべてが成田~関西線を運行し、より一層激しい競争が見込まれる。

JFKの歴史的ターミナルが空港ホテルに改装中

ニューヨークのジョン・F・ケネディー国際空港(JFK)の第5ターミナル(TWAターミナル)は、建築家エーロ・サーリネンによる斬新なデザインが特徴的な60年台を代表する歴史的建造物だが、現在その建物が空港ホテルに改装されているようだ。ホテル名は「TWA Flight Center Hotel」となり、2018年には505の客室で営業開始予定。

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画像:”Dmitry Avdeev”

JAL、ANA、4月より燃油サーチャージ値上げ。欧米線は往復14000円に

ANA、JALは国際線燃油サーチャージを4月発券分から値上げするとそれぞれ発表した。価格はほぼ横並び。ハワイ路線は片道2000円から4000円、欧米オセアニア路線は片道3500円から7000円となる。

1. 旅行業界最新ニュース  2017/1/24号 Vol.083


1. 旅行業界最新ニュース

JAL、38年ぶりに羽田~ニューヨーク便復活

JALは4月1日より、1978年の成田空港開港から約38年ぶりに羽田~ニューヨーク(JFK)便を復活させると発表した。JALは現在成田から午前便、午後便の2本をニューヨークに就航させているが、そのうちの午前便が羽田発着となり、午後便はそのまま成田に残る。
機材は両便ともファーストクラスが設定された777-300ER「スカイスイート777」となる。

ダイヤ
10:40 羽田 → 10:35 ニューヨーク(JL006)
13:10 ニューヨーク → 16:25(+1D) 羽田(JL005)

18:25 成田 → 18:20 ニューヨーク(JL004)
11:30 ニューヨーク → 14:40(+1D) 成田(JL003)

アメリカン航空、エコノミーの下位クラス導入

アメリカン航空は新クラス「ベーシックエコノミー」航空券を2月より世界10都市で販売開始する。同クラスは従来の「エコノミー」クラスと比べ座席指定ができない、小型のバックパック1個以外の機内持ち込みはできないなどの制限はあるが、料金はより安価になる。全便で提供するものではなく設定席数はフライトにより変動するという。

MRJ、初号機納入が5度目の延期。2020年半ばに

三菱重工業は、同社が開発を進めるリージョナルジェット機「MRJ」の初号機納入時期を、2年延期となる2020年半ばとなると正式に発表した。当初2013年だった納期はこれで5度目の延期となる。理由については、電気配線全体を最新の安全性適合基準を満たす設計に変更するため一部装備品の配置などを変更するためと説明されている。

ANAのA320neoが国際線に初就航

ANAは1月23日、エアバスA320neoの初号機を国際線(成田~上海)に初就航させた。A320neo(ニューエンジンオプション)はエアバスのベストセラー小型機A320の発展型。ANAを傘下に持つ持ち株会社ANAホールディングスは、A320neoの国際線仕様を7機発注しており2018年度には全機を受領する予定。

ANA、C3POジェットを就航

ANAは、同社が展開する「STAR WARS」プロジェクトの一環として、B777-200をベースにした「C-3PO ANA JET」を3月21日より就航する。初便は羽田発鹿児島行きのANA621便、以後は日本国内の様々な路線に投入されるという。

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写真:ANA

https://www.ana.co.jp/domestic/promotions/starwars_c3po/

関空第2ターミナルビル(国際線) が1月28日に開業

関西エアポート株式会社は、建設中だった関空第2ターミナルビル(国際線)の開業日を、1月28日(土)と発表。物販店、飲食店に加え、観光案内所、ATM、外貨自動両替機、海外旅行保険自動引受機などが設置されるほか、日本初のウォークスルー型免税店の導入も注目されている。また、これにあわせ関西国際空港発着のリムジンバス、全路線が第2ターミナルに乗り入れすることも発表されている。

2. 連載:「タビノート」 下川裕治  2016/12/20号 Vol.082


2a. 連載:「タビノート」 下川裕治

月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。

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下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。

たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

中間既存航空会社の時代

 前号を引き継ぐ内容になってしまった。中間クラスLCCの話である。
 今月、バンコクから帰国した。来月、中国の広州からチベットのラサまで列車に乗ることになっていた。バンコクから広州か香港経由で帰国し、復路で広州か香港までと思ったのだ。
 いろいろ調べていくと、香港航空がヒットしてきた。運賃を見て、
「香港航空が中間クラスか……」
 と呟いていた。
 バンコクと東京を結ぶ便を運賃で分けると、3つのグループに分けれる。
 ひとつは既存の航空会社グループで、タイ国際航空、日本航空、全日空、キャセイパシフィック、アシアナ航空などになる。キャンペーンや日程によって差があるが、だいたい往復2万バーツ、6万円といった金額が軸になる。
 もうひとつがLCCグループである。エアアジア、スクートなどが直行便を就航させている。こちらの運賃も変動があるが、往復1万バーツ、つまり3万円前後で買うことができたら、安いと思っていい。
 そして香港航空。バンコク発で買った運賃は往復で1万3000バーツだった。日本円にすると4万円弱ということになる。
 香港航空の名前は前から知っていたが、あまり存在感はなかった。2006年にできた航空会社で、既存航空会社とLCCという分類に当てはめると、既存航空会社になる。しかし運賃は既存の航空会社のなかではかなり安く、LCCに近い運賃を出していた。
 バンコクから乗ってみた。預ける荷物は無料で、かなりしっかりとした機内食がでる。座席指定も無料。シート間隔も通常で、シートテレビでは日本の映画も観ることができた。
 しかしアライアンスには加盟していない。運行時間帯もそれほどよくない。つまり香港航空は中間クラス既存航空会社といってもいいかもしれない。
 前号でタイスマイルを中間LCCと表現したが、見方を変えれば中間既存航空会社ともいえる。アジアの空には、このクラスの飛行機が飛びはじめるようになった。そこまで進んでいるのだ。
 感じるのは香港やタイの自由さである。日本を見ると、はたして中間クラス航空会社が出現するのか……と思う。LCCは乗りたくないが、既存の航空会社は高いという間隙を縫う存在。高齢化社会に向かうアジアでは、これから存在感を増していくような気がする。

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香港航空。シートテレビに日本の映画あるが、本数は少ない

1. 旅行業界最新ニュース  2016/12/20号 Vol.082


1. 旅行業界最新ニュース

ピーチ、那覇~バンコク線に就航

ピーチ・アビエーションは、2017年2月19日よりピーチ第二の拠点空港である那覇空港からバンコク(スワンナプーム)線を開設すると発表した。国内LCC4社でバンコク乗り入れは初となる。機材はエアバスA320で上級クラスの設定はない。バンコクでの利用空港がLCCがよく利用するドンムアン空港ではなくスワンナプーム空港なのに注目したい。

JAL、ANA、2017年2月より燃油サーチャージ復活

JALとANAは、燃油価格の上昇と円安を理由に、今年3月よりなくなっていた燃油サーチャージを2017年2月から復活させると発表した。金額は最高で北米・欧州・中東・オセアニアの往復7000円。

JAL「どこかにマイル」が話題に

JALは、通常よりも大幅に少ない往復6000マイルでJALが自動的に行き先を決定する「どこかにマイル」の申込みを開始した。利用は搭乗日の1ヶ月前から7日前までで、時間帯と人数を選択できる。東京/羽田発着便に限られ、申込時に4つの行き先候補が表示される。再度検索すると行き先候補も変更される。

ANA、日本初のA320neoを受領

ANAは12月17日、エアバスの小型機A320シリーズ最新型となるA320neoを羽田空港で受領した。しばらく国内で慣熟飛行を行った後、2017年1月より中国など近距離国際線に投入する。ANAは現在A320neoを7機、長胴型のA321neoを26機発注しており、B737などと置き換えを予定している。また、ピーチ・アビエーションもA320neoを10機発注している。

東京シャトル、東京駅早朝発の成田空港行きバスを第3ターミナル直行に

京成バス、千葉交通、成田空港交通、リムジン・パッセンジャー・サービスが運行している、東京~成田空港間の格安バス「東京シャトル」は、12月16日より東京駅を早朝(4:15、4:30、5:00)に発車する3便に限り、最初の停車場所を第3ターミナルに変更した。それ以外の便は第2ターミナル北>第2ターミナル南>第1ターミナル>第3ターミナルとなっており、早朝便のほとんどが利用する第3ターミナル利用者のストレスがたまっていた。

JTBとアゴダが業務提携

大手旅行代理店JTBとシンガポールを拠点とする航空券・ホテル総合予約サイトアゴダ(agoda)が業務提携に合意。JTBはアゴダ上で地方創生の推進を目的とし、日本の旅館・ホテルを販売する。4500施設からスタートし、将来的には10000施設まで拡大するという。