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tabinoteメールマガジン 2017/08/22号 Vol.090

Contents

1. 旅行業界最新ニュース
2. タビノート/下川裕治
3a. バルカン半島訪問記5 -スプリト(最終回)
3b. 緊急寄稿! トラトラトラ!本場・ハルビンでシベリア虎を見学 ~前編
4. 旅の本屋 のまど イベント情報
5. 編集後記


1. 旅行業界最新ニュース

カタール、ビザ免除へ

カタール(国)は、日本を含む80カ国の国民に対しビザ免除での入国を許可することを発表した。滞在期間はフランス、ドイツ、スペインなど33カ国が180日、日本、アメリカ、香港など47カ国が30日間となっている。これによりこれまでは入国審査時にQR100(約3000円)のトランジットビザが必要だったドーハ空港からのカタール入国が無料となる。

ルフトハンザ機内で男児誕生

7月26日、ボゴタ発フランクフルト行きのルフトハンザ航空LH543便でブルガリア人女性が男児を出産した。離陸後陣痛が始まった女性は、乗り合わせた3人の医師と客室乗務員の助けで、北大西洋高度39,000フィート上空で無事出産。男児は医師の1人と同じ「ニコライ」と名付けられたという。ルフトハンザ航空の機内での出産は、1965年以降11人目。

セントレア、新ターミナルの工事を公告

8月10日、中部国際空港(セントレア)は新旅客ターミナルビル工事の公告を開始した。今年3月に発表した新ターミナルビルの計画によると、連絡通路を含めて延べ面積は約45,000平方メートル、主にLCCの利用を想定しておりスポット数は合計10スポットとなる予定。工事完了は2019年7月を予定している。

シンガポール・チャンギ空港に和食専門フードコート

全日空商事は、シンガポール・チャンギ空港に日本食フードコート「JAPAN GOURMET HALL SORA」を11月上旬に開業すると発表した。場所はターミナル2の搭乗口前ロビーエリアとなり、席数は約290席。ラーメンや丼ものなど6店舗を予定しており、帰国前に一足早く和食を楽しむことができるようになる。

エア・ベルリンが破産申請。運行は継続

ベルリンとデュッセルドルフを拠点に多数のヨーロッパ路線を運行するドイツ第二2位の航空会社エア・ベルリンが8月15日に破産申請を行った。エティハド航空による財政支援が打ち切りになったことによるもので、今後はルフトハンザグループとドイツ連邦政府の支援で経営再建を目指すという。

ジェットスター、那覇~シンガポール線に就航

ジェットスター・アジア航空は、11月より那覇~シンガポール線に週3便就航することを発表した。使用機材はエアバスA320、価格は片道12000円から。那覇からの東南アジア路線はピーチ・アビエーションのバンコク便に続き2路線目となる。

ダイヤ
2:20 シンガポール → 8:30 那覇(3K791)運航日:月金日
9:30 那覇 → 13:40 シンガポール(3K792)運航日:月金日

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2a. 連載:「タビノート」 下川裕治

月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。

Profile
shimokawa

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。

たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

那覇空港がLCCのハブという流れ

 LCCの那覇空港ハブ化が進んでいる。現在、ピーチ・アビエーションは、那覇空港から、台北、香港、ソウル、バンコク路線に就航している。それぞれ1日1便、台北路線は1日2便体制だ。ピーチ・アビエーションが好調なのだろうか。ジェットスター・ジャパンも那覇―シンガポール路線の就航を発表した。
 7月にバンコクから那覇までピーチ・アビエーションに乗った。那覇には朝着くが、出発は午前1時台という、ややつらい時刻。所要時間は4時間半ほど。LCCだから食事のサービスもないから、まあ寝てしまえば……というスケジュールである。
 しかし安い。僕は直前に買ったので7000円ほどだったが、もっと早く予約を入れれば4000円台になるらしい。もっとも就航のキャンペーンがまだ続いているのかもしれない。今後は1万円ぐらいに落ち着くかもしれないが。
 その便の乗客は152人だった。全座席数は180。集客率は80%を超えていた。乗ってみてわかったが、乗客の8割はタイ人だった。残りの1割が欧米人、そして1割が日本人。つまり日本にやってくるタイ人のための便という感がある。
 隣に座っていたタイ人に訊いてみた。
「那覇で乗り換えて大阪まで行きます。家族5人の日本旅行です。航空券代? 正確に覚えていないけど、たぶん往復で7000バーツぐらい。娘がとってくれました。安くて助かります」
 7000バーツは日本円に換算すると2万3000円ほど。キャンペーンをうまく使ったのかもしれないが、LCCの大阪直行便より安い。
 那覇空港で見ていると、タイ人の多くが、那覇での乗り換えだった。那覇空港をハブ的に使っているのだ。
 那覇空港のハブ化には伏線がある。全日空が貨物のハブ空港に使っているのだ。那覇は東アジアからなら2時間ほどの距離。ここで荷物を積み替えるわけだ。
 日本のLCCもこの応用である。最大の利点は、これまで国内線で使っていた機材をそのまま使えることだ。ピーチ・アビエーションが国内線で使っているのはエアバスA320。中型機である。長距離飛行はできないが、バンコクまで4時間半なら運航できる。
 機材の統一は、LCCにとって経費の節減につながる。アジアのLCCであるエアアジアやスクートが大型機を導入し、長距離路線に進出しているが、日本路線などでは苦戦している。それを計算にいれた那覇のハブ化という計画が読み取れる。
 今後、乗り換えというデメリットを超えるほどの運賃を提示できるか、どうか。鍵を握るのは集客率ということだろうか。


那覇空港では写真撮影は禁止。徒歩でターミナルに行くが風が強く、トラブルの原因になるためだとか

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3a. バルカン半島訪問記5 -スプリト(最終回)

Profile
darklogosmall

評論同人誌サークル「暗黒通信団」の雑文書き。
貧乏ノマド独身。英語は苦手。好きな地域は中東の砂漠。元コミケスタッフ。コテコテの理系。自称高等遊民。
詳しくは http://ankokudan.org/d/d.htm?member-j.html

 
シさんによるバルカン半島旅行記の第5弾、バルカン半島編は最終回です。次の連載をご期待ください!
第1弾第2弾第3弾第4弾


今回で一応この連載も最終回だ。本当はもっと長々と書けるのだが、ハイライト(とひどい目にあったこと)はお伝えできたから切り上げてしまう。
無敵に近い僕に苦手なものがあるとすれば”女性”である。スプリトの宿は最初から修羅場であった。なんせ六人部屋で男は僕一人。あとはみんな女性なのだ。バックパッカーの宿というのは若い人が多いので若い女性。それを素直に喜べる性格なら、いい年こいて独身などやっていないだろう。トイレやシャワーが共同だから、荒い使い方をしてると女子軍に集団リンチをくらいそうで、どうにもやりづらい。相手が相手だからトイレ一つでも、いちいち中に入ってるかどうかコンコンして確認しないといけないし、そもそも女子というのはなんでこうシャワーにかける時間が異様に長いのか。一人で30分も中で何しているんだろうかと不思議でたまらない。お湯を流している音もしないのだし、異世界と交信でもしているのか。自慢じゃないが僕などシャワーなら5分以内で終わる。会社ぐらしの流浪民をなめるなよ。

めちゃくちゃに気を遣ってるのと極力会話を回避しているせいで特に目立ったトラブルにはならないが、代わりにものすごく疲弊した。さらに、こちらも少し負い目というか見栄というかがあって、いつもの男オンリー部屋でするような、半裸で大イビキをかいて爆睡するのがためらわれる。となると、どうも寝にくくて、朝三時とかに目が開いたりし、あまり眠れないまま朝になってしまった。七時に意を決してシャワー。女子様たちが皆様寝入っておられるスキに、そのままさっと準備をして八時から逃げるように観光開始。なんせ、根本的に女性と会話したくない。本当に心の底から苦手なんだってことをどうか分かってくれ。

スプリトの街にはディオクレティアヌス宮殿というローマ遺跡があって、たぶんこれが当地における世界遺産の心臓部だ。

ディオクレティアヌス宮殿

ディオクレティアヌス宮殿。この角度を外すとレストランが写ってしまってダサい

お掃除車

宮殿のまわりはお掃除車で掃除されてる

宿から歩いて五分という好立地で、チケットは侵入可能なエリアによって赤と青の二種類ある。当然すべて入れる赤を選択。そしてお金を払った以上は、権利を最大限行使して、すべてのスポットをカメラに収めねばならない。

まずは大聖堂。指示通りに進んでいくと、教会の祭壇の横から出てくるという、不思議すぎる構造だ。なんせ祭壇に向かって信者様が祈ってるところに、「ゃぁ(笑顔)」みたいな感じでモテない中年がヌッと現れるわけだ。

祭壇

朝日の差し込む祭壇。この右手奥から「ゃぁ」と現れるわけだ

すぐさま十字軍が編成されて無慈悲な核攻撃を受けかねない。聖堂の写真は朝日が前からさしてきて、清涼感漂う良い仕上がりになったが、実情を知れば抱腹ものである。

赤チケットだと聖堂の横の塔にも登ることができる。中空四角形の石造りで、中央部には鐘が取り付けられている。頑張って最上階まで登ると、なかなか見晴らしが良い。大航海時代に灯台守が見ていた風景がこんなんじゃないかと思った。

スプリトの港

塔から見下ろすスプリトの港。宿は右奥のほう。青果市場は左手前

アドリア海

塔から見るアドリア海

宝物殿もなかなか面白い、一部屋だけだが、朝なので観光客は誰もおらず、暇そうな係員が喋りたくてウズウズしていて、入るなり人感センサーで起動した自動音声のように強制的な説明が始まった。

宮殿地下

宮殿地下より上の建造物を眺めた図

とりあえず部屋の右側にある聖人の人骨は三世紀の人で、何か戦争の結果川に投げ込まれたけど市民によって引き上げられたという伝説があるらしい。無駄に増えるトリビア。あとはその聖人をかたどった銀細工とか、立派な服とかが色々展示されている。なんか名前は忘れたけど偉い人だということはわかった。写真撮影不可。

他にはジュピターの像が飾ってある部屋とか、地下の祭壇にも行ける。地下神殿は入るなり妙に蒸し暑くて、どこぞのハマームかよと思ってしまう。このあたりで第一陣の観光旅団がやってきて、ツアコン様の流麗な英語で至福のときを過ごしていた。なぜか黒猫多し。

この宮殿は総じて、ローマ遺跡としてはなかなか立派である。朝っぱらから係の人が掃除マシンで掃除していたりしてメンテナンス具合も良い。こういう遺跡も政変でISISみたいなテロリストに乗っ取られたら無慈悲に破壊されてしまうのかと思うと、なんともブルーになる。パルミラって、あれとても良い雰囲気の遺跡だったんだよ……。

女子たちに超配慮するあまり朝も食べてないわけで(ついでにいえば夜も食べてないわけで)空腹がきつい。ここは青果市場も有名だというので、宮殿観光を終わらせると、市場で健康志向を発揮し、トマトやバナナやオレンジを買い込んで、その場でバリバリ食べ干した。なんせすごく安いので値段を気にせずどんどん食べられる。ちなみにそれは朝メシで、昼メシは宿の人オススメの店でブラックリゾット(貝のリゾットで色が黒い)を食った。円換算で1200円くらいと激高いのだが、昼間から無職っぽいおっさんがくっちゃべってる大阪ミナミのイケてるお好み焼き屋みたいな店であった。潮風とともに実にいい雰囲気を出していて、味も良い。アドリア海なんだから、たまにはアドリア海料理を食わないとな。

そろそろ疲れて宿に戻ると、韓国人ともう一人何人か分からない東洋系の女性二人が熱心に化粧していた。化粧もまたやたら時間がかかるものらしい。30分くらいも熱心に鏡と対峙し、銀細工でも作るかのようにあちらこちらを補修していく。そしてとにかく部屋中に化学物質の香りが充満する。きついなぁと思って部屋の外でネットをしていたら、二人で連れ立って大急ぎで出ていった。女子ってほんと、全方位的に大変だな、と思う。

11時半のバスに乗ろうと思って11時ちょうどに宿を出たら、バス停では11時20分にバスが出るとか云われて、慌ててとび乗った。これでスプリトは終わり。なんだか尻切れで申し訳ないのだが、出発時間がいい加減な割に、お値段はガッツリ西側価格で、首都ザグレブまで2000円くらいもする。経路は単純極まりなく、高速道路をひたすら北上するだけである。

旅はこの先、ザグレブ(失恋博物館は必見)、プリトヴィツェ湖群国立公園(色がバスクリンみたいな池の数々。世界遺産)、ブダペスト(恐怖の館は見よう。クロアチア語が彫られた教会も良い)と続くが、それらの話はまたの機会にしたい。ご愛読に感謝!

失恋博物館@ザグレブ

失恋博物館@ザグレブ

ザグレブ市内の道

ザグレブ市内の道。街灯が天体みたい

プリトヴィツェ湖群国立公園

プリトヴィツェ湖群国立公園。加工無しで本当にこんな色

ザグレブ市の教会内に彫られたクロアチア語

ザグレブ市の教会内に彫られたクロアチア語。ほぼラピュタ

恐怖の館

恐怖の館@ブダペスト。地下鉄降りて5分。目立つ建物だ…

聖イシュトヴァーン大聖堂

聖イシュトヴァーン大聖堂@ブダペスト

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3b. 緊急寄稿! トラトラトラ!本場・ハルビンでシベリア虎を見学 ~前編

今年の3月に春秋航空の超安チケットで中国のハルビンに行ってきました。
中国の東北部は初めて。2月のハルビンはマイナス20度という極寒の世界なようですが、3月の気温はせいぜい東京の冬程度。思ったほどの寒さではありませんでした。

それでも市の中心を流れる大河・松花江はバッチリ対岸まで凍っています。昼間、氷の上を歩いていたらマンガみたいに足元からピシピシ氷が割れ始めて死ぬほど焦りました。

(ビッシリ凍った松花江)


(夜になるとなぜかランタンの打ち上げが始まる)

ハルビンの冬の風物詩と言えば超ド級のスケールで開催される「ハルビン雪祭り」。

(出典:Wikipedia)

私が行ったのは閉会後でイベントを見ることはできませんでしたが、松花江の河川敷に連なる巨大な雪山を見てそのスケールに驚かされました。

(ちょっとしたビルくらいある巨大な山)

さて、「ハルビン雪祭り」を除くと旧日本軍731部隊の博物館くらいしか観るところのないハルビン。
(731部隊の話はまた別の機会にお話しします)

そんな中、Tripadvisorが勧めてくれたのが「東北虎林園」です。

私、プロレスゲームでは必ず三沢光晴を選ぶほどのトラ好き。興味がわいて調べてみました。

サイトを見てみると、東北虎林園は中国最大、イコール世界最大の東北虎(シベリアトラ・アムールトラ)保護飼育施設で、絶滅危惧種とされている貴重なトラの純血種が数百頭、自然そのままの環境で育てられているとのこと。珍しいホワイトタイガーやライガー(父がライオンで母がトラの交雑種、でかい)、なぜかライオンまでいるとか。
東北虎林園_百度百科

要するにトラとその仲間達しかいないサファリパーク的なもの….と思いきや、なにやら別の角度から話題になっているようで…。

生きた動物をトラに餌付けする残酷ショー、その目的は?―黒竜江省ハルビン市 (Record china 2015.08.20)
http://www.recordchina.co.jp/b116767-s0-c30.html

・おなかをすかせたアムールトラでいっぱいの飼育エリアに生きたままの動物を放ち、来場者らはそれを車上から鑑賞
・国内外から批判の声が絶えない

 
中国・繁殖基地のシベリアトラ 太りすぎて“巨大なネコ”に!(Techinsight 2017.02.09)
http://japan.techinsight.jp/2017/02/ac02081232.html

・SNSに投稿された超肥満体のシベリアトラの写真
・動物愛護団体は東北虎林園に対して強く抗議

この施設、なにやら国際的に問題になっている模様。
アトラクション的に鶏や羊を生き餌にしたエサやりショーをやっていて、その様が残酷であるという非難の声があるようです。より一層深刻なのがトラの肥満。エサはもちろん有料なので、園がカネほしさにどんどんエサを与えトラは四六時中食いまくり巨大化、保護施設どころかデブ虎養成所になっているというカオス状態。
これはぜひこの目で見てみなくては!


平日の朝、早速Googleマップを片手にバスに乗り、トラ園を目指します。

壮大なゲートです。カネかかってそう。

このトラ園、広さは144万平方メートル。ほぼ東京の皇居と同じという圧巻のスケール。

このポスターを見ると全く保護施設に見えません。サーカスじゃん!

入り口です。まだ開園前で閑散としています。
トラのキャラがそこかしこに並んでいます。

入場券販売所に並んでいると、なんだかすごい楽しみにしてる奴みたいで恥ずかしくなってきました。どうせ誰もいないのでぶらぶらします。

これが噂のエサ表。

牛肉が10元(当時のレートで170円くらい)、鶏が60元…。そして羊が1500元(25500円)!市場で一頭買った方が安いんじゃないの?

開園時間になりました。チケットを買って入場口をくぐると…、

お土産屋がずらーり!

これは関西のおばちゃんでも着れないでしょう。強烈なセンスです。

このリュック背負ってるねえちゃん、原宿で見た!

入場券が2枚になります。どうやら入場料と巡回バスのチケットが別になっている模様。
しかし、そもそも巡回バスに乗らず徒歩で見学することはできません。謎です。


(徒歩禁止の看板)


バスに乗り込みます。この時間、私以外の客はこの家族連れだけ。

さて、ここからは更に驚きの光景が待っていたのでした…。

(続きます)

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4. 旅の本屋 のまど イベント情報:
 9月1日 週末アジア旅倶楽部 旅bar ~旅の本屋のまど店長・川田さんの場合~
 9月7日 下川裕治さん スライド&トークショー

Profile
プロフィール

旅の本屋 のまど

東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/


◆週末アジア旅倶楽部 旅bar◆
「旅人による”旅”の場づくり。
~旅の本屋のまど店長・川田さんの場合~」

090101

東京・西荻窪にある「旅の本屋のまど」。旅をテーマに、ガイドブックだけでなく、幅広いジャンルの新刊・古本を取りそろえています。
店長の川田さん自身も旅が大好き。これまでに約40か国を訪れ、忙しくなった今でも、年に1~2回は海外旅行をしています。
新刊も扱う旅の本屋は、日本ではここだけ。そんなユニークでレアな書店を、川田さんはどうしてつくったのでしょうか?川田さんが旅の本屋という場所に込めた想い、場づくりの工夫などを伺います。

川田さんおすすめの旅本も紹介。
旅の本屋という空間をまるごと楽しんでください!

【トーク内容 (予定)】
・川田さんの経歴、旅の本屋のまどを開業するまでの経緯
・旅の本屋のまどに込めた想い、こだわっている点
・川田さんおすすめの旅本
・今後の展望 (川田さんが目指す“旅”の場づくりとは?) など

※質疑応答の時間も設けます

川田正和(かわたまさかず)

090104
出版社を退職後、海外を旅する中で「旅の本屋」というスタイルの書店に出会う。
大手書店での経験を経て、当時、吉祥寺にあった「のまど」に就職。
その後、前オーナーから引き継ぐ形で現在の場所で営業を開始。
「旅を表現する場所」としてイメージされた店内には、ジャンルにとらわれない様々な書籍やグッズが所狭しと並んでいる。
10周年を迎えた今、「旅人たちをつなげる場所」として、海外の書店関係者からも注目されている。

◆旅の本屋のまどツイッター
http://twitter.com/nomad_books

【開催日時】 9月1日(金)  19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】  1000円
【会場】  旅の本屋のまど店内  
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
主催:週末アジア旅倶楽部 
 協力:旅の本屋のまど


新刊「東南アジア全鉄道制覇の旅 タイ・ミャンマー迷走編」発売記念
◆下川裕治さん  スライド&トークショー◆
「タイ・ミャンマー 全鉄道制覇迷走の旅」

新刊『東南アジア全鉄道制覇の旅 タイ・ミャンマー迷走編』(双葉文庫)の発売を記念して、旅行作家の下川裕治さんをお招きして、タイとミャンマーの鉄道旅の魅力についてスライドを眺めながらたっぷりと語っていただきます。超過酷なユーラシア大陸を縦断する鉄道旅や東南アジアの「マイナー国境」をひたすら越える旅を体験した下川さんが今回挑戦したのは、東南アジアの鉄道の全路線を完全乗車する旅。本書は、タイとミャンマー国内を、短い盲腸線を行ったり来たり、降りたら誰もいない真っ暗な駅で呆然としたり、時刻表にも載ってない謎の路線を求めてさまよったりと、あと一歩で東南アジア全鉄道を制覇するのがどれほど大変なことかを思い知らされる紀行エッセイになっています。下川さんは、果たしてタイとミャンマーの鉄道路線を完全乗車することができたのでしょうか?下川ファンの方はもちろん、タイやミャンマーが好きな方や東南アジアの鉄道旅に興味のある方はぜひご参加ください!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。

下川裕治(しもかわゆうじ)

1954年長野県松本市生まれ。旅行作家。『12万円で世界を歩く』でデビュー。以後、主にアジア、沖縄をフィールドにバックパッカースタイルでの旅を書き続けている。著書に、 『鈍行列車のアジア旅』『「生き場」を探す日本人』『世界最悪の鉄道旅行ユーラシア横断2万キロ』『「行きづらい日本人」を捨てる』『シニアひとり旅 バックパッカーのすすめアジア編』 等。

◆下川裕治さんブログ「たそがれ色のオデッセイ」
http://odyssey.namjai.cc/

【開催日時】  9月7日(木)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】  1000円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど
 協力:双葉社

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5. 編集後記

tabinoteワタベです。
8月の東京は全然晴れませんね。その割に蒸し暑いわスコールが降るわで、本当に南国のようです。
さて、tabinoteメールマガジン90号をお送りします。

ニュースは色々ありますが、カタールのビザ免除はなにげに魅力的ですね。ドーハにはスーク・ワキーフというリノベーションされた中東の市場街があり、従来もトランジット・ツアーで寄れたようですが夜はさらに風情満点です。エアベルリンは昨年乗る機会がありました。今後はスターアライアンスのルフトハンザ主導で再建するそうです。
下川さんのエッセイはハブ空港化が進む那覇空港について。「日本-香港2980円~!」なんて表示を見て急いでサイトに行くと那覇便かよ!なんてこともよくあります。それほど那覇の国際線LCCは増えてますね。タイムリーにジェットスターの那覇~シンガポール便というニュースも入ってきました。

旅行記、シさんのバルカン半島編は今回が最終回です。ツラい東部から始めて風光明媚な西端のアドリア海で終わるというのもいいですね。逆だったらだんだんしんどくなってきますからね。ありがとうございました。続編を楽しみにしております。
もう1つの旅行記、前号に続いて動物シリーズ第2弾はハルビンのトラ園です。Tripadvisorによると、成都のパンダ園と並んで中国の2大動物エンタメと呼ばれているとかいないとか…。世界中から非難を浴びているこの問題施設に潜入しました。
のまどさんのイベントは、9/1がのまどの城主・川田さんのトークショー、9/7が御大・下川さんのトークショーというすばらしいラインナップ。下川さんのミャンマー鉄道トークは私も参加します。


さて、tabinote執筆・エクスナレッジ刊の「世界の美しい市場」、いよいよ発売となりました!
欧米のスタイリッシュな市場、匂い立ちそうなアジアの熱気あふれる市場、南米の色彩豊かな市場などなど、一度は訪れてみたい世界の市場を美麗な写真と共にご紹介しています。もちろんtabinoteだけにガイド情報もバッチリ。妄想旅行に、旅先選びの参考に、ぜひご活用下さい。


tabinoteサイトでは過去の有料メルマガ連載をアップしており、無料でご覧いただけます
連載:下川裕治さん
連載:柳下毅一郎さん
連載:水谷さるころさん

次回第91号は2017年9月26日(火)の発行予定です。


発行:有限責任事業組合tabinote
https://tabinote.jp

※本メルマガの連載原稿または寄稿、告知などの著作権は著者・情報発信元に帰属します。その他の著作権および全ての編集著作権はtabinoteに帰属します。記事の引用・転載は出典を明記いただくとともに、諸関連法規の定めに従っていただきますようお願いいたします。

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3b. 緊急寄稿! トラトラトラ!本場・ハルビンでシベリア虎を見学 ~前編


3b. 緊急寄稿! トラトラトラ!本場・ハルビンでシベリア虎を見学 ~前編

今年の3月に春秋航空の超安チケットで中国のハルビンに行ってきました。
中国の東北部は初めて。2月のハルビンはマイナス20度という極寒の世界なようですが、3月の気温はせいぜい東京の冬程度。思ったほどの寒さではありませんでした。

それでも市の中心を流れる大河・松花江はバッチリ対岸まで凍っています。昼間、氷の上を歩いていたらマンガみたいに足元からピシピシ氷が割れ始めて死ぬほど焦りました。

(ビッシリ凍った松花江)


(夜になるとなぜかランタンの打ち上げが始まる)

ハルビンの冬の風物詩と言えば超ド級のスケールで開催される「ハルビン雪祭り」。

(出典:Wikipedia)

私が行ったのは閉会後でイベントを見ることはできませんでしたが、松花江の河川敷に連なる巨大な雪山を見てそのスケールに驚かされました。

(ちょっとしたビルくらいある巨大な山)

さて、「ハルビン雪祭り」を除くと旧日本軍731部隊の博物館くらいしか観るところのないハルビン。
(731部隊の話はまた別の機会にお話しします)

そんな中、Tripadvisorが勧めてくれたのが「東北虎林園」です。

私、プロレスゲームでは必ず三沢光晴を選ぶほどのトラ好き。興味がわいて調べてみました。

サイトを見てみると、東北虎林園は中国最大、イコール世界最大の東北虎(シベリアトラ・アムールトラ)保護飼育施設で、絶滅危惧種とされている貴重なトラの純血種が数百頭、自然そのままの環境で育てられているとのこと。珍しいホワイトタイガーやライガー(父がライオンで母がトラの交雑種、でかい)、なぜかライオンまでいるとか。
東北虎林園_百度百科

要するにトラとその仲間達しかいないサファリパーク的なもの….と思いきや、なにやら別の角度から話題になっているようで…。

生きた動物をトラに餌付けする残酷ショー、その目的は?―黒竜江省ハルビン市 (Record china 2015.08.20)
http://www.recordchina.co.jp/b116767-s0-c30.html

・おなかをすかせたアムールトラでいっぱいの飼育エリアに生きたままの動物を放ち、来場者らはそれを車上から鑑賞
・国内外から批判の声が絶えない

 
中国・繁殖基地のシベリアトラ 太りすぎて“巨大なネコ”に!(Techinsight 2017.02.09)
http://japan.techinsight.jp/2017/02/ac02081232.html

・SNSに投稿された超肥満体のシベリアトラの写真
・動物愛護団体は東北虎林園に対して強く抗議

この施設、なにやら国際的に問題になっている模様。
アトラクション的に鶏や羊を生き餌にしたエサやりショーをやっていて、その様が残酷であるという非難の声があるようです。より一層深刻なのがトラの肥満。エサはもちろん有料なので、園がカネほしさにどんどんエサを与えトラは四六時中食いまくり巨大化、保護施設どころかデブ虎養成所になっているというカオス状態。
これはぜひこの目で見てみなくては!


平日の朝、早速Googleマップを片手にバスに乗り、トラ園を目指します。

壮大なゲートです。カネかかってそう。

このトラ園、広さは144万平方メートル。ほぼ東京の皇居と同じという圧巻のスケール。

このポスターを見ると全く保護施設に見えません。サーカスじゃん!

入り口です。まだ開園前で閑散としています。
トラのキャラがそこかしこに並んでいます。

入場券販売所に並んでいると、なんだかすごい楽しみにしてる奴みたいで恥ずかしくなってきました。どうせ誰もいないのでぶらぶらします。

これが噂のエサ表。

牛肉が10元(当時のレートで170円くらい)、鶏が60元…。そして羊が1500元(25500円)!市場で一頭買った方が安いんじゃないの?

開園時間になりました。チケットを買って入場口をくぐると…、

お土産屋がずらーり!

これは関西のおばちゃんでも着れないでしょう。強烈なセンスです。

このリュック背負ってるねえちゃん、原宿で見た!

入場券が2枚になります。どうやら入場料と巡回バスのチケットが別になっている模様。
しかし、そもそも巡回バスに乗らず徒歩で見学することはできません。謎です。


(徒歩禁止の看板)


バスに乗り込みます。この時間、私以外の客はこの家族連れだけ。

さて、ここからは更に驚きの光景が待っていたのでした…。

(続きます)

4. 旅の本屋 のまど:イベント情報


4. 旅の本屋 のまど イベント情報:
 9月1日 週末アジア旅倶楽部 旅bar ~旅の本屋のまど店長・川田さんの場合~
 9月7日 下川裕治さん スライド&トークショー

Profile
プロフィール

旅の本屋 のまど

東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/


◆週末アジア旅倶楽部 旅bar◆
「旅人による”旅”の場づくり。
~旅の本屋のまど店長・川田さんの場合~」

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東京・西荻窪にある「旅の本屋のまど」。旅をテーマに、ガイドブックだけでなく、幅広いジャンルの新刊・古本を取りそろえています。
店長の川田さん自身も旅が大好き。これまでに約40か国を訪れ、忙しくなった今でも、年に1~2回は海外旅行をしています。
新刊も扱う旅の本屋は、日本ではここだけ。そんなユニークでレアな書店を、川田さんはどうしてつくったのでしょうか?川田さんが旅の本屋という場所に込めた想い、場づくりの工夫などを伺います。

川田さんおすすめの旅本も紹介。
旅の本屋という空間をまるごと楽しんでください!

【トーク内容 (予定)】
・川田さんの経歴、旅の本屋のまどを開業するまでの経緯
・旅の本屋のまどに込めた想い、こだわっている点
・川田さんおすすめの旅本
・今後の展望 (川田さんが目指す“旅”の場づくりとは?) など

※質疑応答の時間も設けます

川田正和(かわたまさかず)

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出版社を退職後、海外を旅する中で「旅の本屋」というスタイルの書店に出会う。
大手書店での経験を経て、当時、吉祥寺にあった「のまど」に就職。
その後、前オーナーから引き継ぐ形で現在の場所で営業を開始。
「旅を表現する場所」としてイメージされた店内には、ジャンルにとらわれない様々な書籍やグッズが所狭しと並んでいる。
10周年を迎えた今、「旅人たちをつなげる場所」として、海外の書店関係者からも注目されている。

◆旅の本屋のまどツイッター
http://twitter.com/nomad_books

【開催日時】 9月1日(金)  19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】  1000円
【会場】  旅の本屋のまど店内  
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
主催:週末アジア旅倶楽部 
 協力:旅の本屋のまど


新刊「東南アジア全鉄道制覇の旅 タイ・ミャンマー迷走編」発売記念
◆下川裕治さん  スライド&トークショー◆
「タイ・ミャンマー 全鉄道制覇迷走の旅」

新刊『東南アジア全鉄道制覇の旅 タイ・ミャンマー迷走編』(双葉文庫)の発売を記念して、旅行作家の下川裕治さんをお招きして、タイとミャンマーの鉄道旅の魅力についてスライドを眺めながらたっぷりと語っていただきます。超過酷なユーラシア大陸を縦断する鉄道旅や東南アジアの「マイナー国境」をひたすら越える旅を体験した下川さんが今回挑戦したのは、東南アジアの鉄道の全路線を完全乗車する旅。本書は、タイとミャンマー国内を、短い盲腸線を行ったり来たり、降りたら誰もいない真っ暗な駅で呆然としたり、時刻表にも載ってない謎の路線を求めてさまよったりと、あと一歩で東南アジア全鉄道を制覇するのがどれほど大変なことかを思い知らされる紀行エッセイになっています。下川さんは、果たしてタイとミャンマーの鉄道路線を完全乗車することができたのでしょうか?下川ファンの方はもちろん、タイやミャンマーが好きな方や東南アジアの鉄道旅に興味のある方はぜひご参加ください!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。

下川裕治(しもかわゆうじ)

1954年長野県松本市生まれ。旅行作家。『12万円で世界を歩く』でデビュー。以後、主にアジア、沖縄をフィールドにバックパッカースタイルでの旅を書き続けている。著書に、 『鈍行列車のアジア旅』『「生き場」を探す日本人』『世界最悪の鉄道旅行ユーラシア横断2万キロ』『「行きづらい日本人」を捨てる』『シニアひとり旅 バックパッカーのすすめアジア編』 等。

◆下川裕治さんブログ「たそがれ色のオデッセイ」
http://odyssey.namjai.cc/

【開催日時】  9月7日(木)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】  1000円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど
 協力:双葉社

編集後記 2017/08/22号 Vol.090


5. 編集後記

tabinoteワタベです。
8月の東京は全然晴れませんね。その割に蒸し暑いわスコールが降るわで、本当に南国のようです。
さて、tabinoteメールマガジン90号をお送りします。

ニュースは色々ありますが、カタールのビザ免除はなにげに魅力的ですね。ドーハにはスーク・ワキーフというリノベーションされた中東の市場街があり、従来もトランジット・ツアーで寄れたようですが夜はさらに風情満点です。エアベルリンは昨年乗る機会がありました。今後はスターアライアンスのルフトハンザ主導で再建するそうです。
下川さんのエッセイはハブ空港化が進む那覇空港について。「日本-香港2980円~!」なんて表示を見て急いでサイトに行くと那覇便かよ!なんてこともよくあります。それほど那覇の国際線LCCは増えてますね。タイムリーにジェットスターの那覇~シンガポール便というニュースも入ってきました。

旅行記、シさんのバルカン半島編は今回が最終回です。ツラい東部から始めて風光明媚な西端のアドリア海で終わるというのもいいですね。逆だったらだんだんしんどくなってきますからね。ありがとうございました。続編を楽しみにしております。
もう1つの旅行記、前号に続いて動物シリーズ第2弾はハルビンのトラ園です。Tripadvisorによると、成都のパンダ園と並んで中国の2大動物エンタメと呼ばれているとかいないとか…。世界中から非難を浴びているこの問題施設に潜入しました。
のまどさんのイベントは、9/1がのまどの城主・川田さんのトークショー、9/7が御大・下川さんのトークショーというすばらしいラインナップ。下川さんのミャンマー鉄道トークは私も参加します。


さて、tabinote執筆・エクスナレッジ刊の「世界の美しい市場」、いよいよ発売となりました!
欧米のスタイリッシュな市場、匂い立ちそうなアジアの熱気あふれる市場、南米の色彩豊かな市場などなど、一度は訪れてみたい世界の市場を美麗な写真と共にご紹介しています。もちろんtabinoteだけにガイド情報もバッチリ。妄想旅行に、旅先選びの参考に、ぜひご活用下さい。


tabinoteサイトでは過去の有料メルマガ連載をアップしており、無料でご覧いただけます
連載:下川裕治さん
連載:柳下毅一郎さん
連載:水谷さるころさん

次回第91号は2017年9月26日(火)の発行予定です。


発行:有限責任事業組合tabinote
https://tabinote.jp

※本メルマガの連載原稿または寄稿、告知などの著作権は著者・情報発信元に帰属します。その他の著作権および全ての編集著作権はtabinoteに帰属します。記事の引用・転載は出典を明記いただくとともに、諸関連法規の定めに従っていただきますようお願いいたします。

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tabinoteメールマガジン 2017/07/25号 Vol.089

Contents

1. 旅行業界最新ニュース
2. タビノート/下川裕治
3a. バルカン半島訪問記4 -ドブロブニク-
3b. 緊急寄稿! 本場・中国の四川省でパンダに溺れよう!
4. 旅の本屋 のまど イベント情報
5. 編集後記


1. 旅行業界最新ニュース

スクート、関空~ホノルル線に就航

7月25日にタイガーエアと合併したスクートは、シンガポール~関空~ホノルル便の年内就航を新たに発表した。現在スクートはシンガポール~バンコク~関空、シンガポール~台北~関空線をそれぞれ週3便運行しているが、あらたにシンガポール直行便も加わることになる。

JALがベトジェットエアと提携

JALはベトナムのLCCベトジェットエアと提携し共同運行を行うと発表した。JALは以前ベトナムのフラッグキャリア、ベトナム航空と提携していたが、2016年に出資を行ったANAに奪われている。ベトジェットエアはベトナム航空とサービス水準が異なるLCCであるが、JALは近年ジェットブルーやジェットスター・ジャパンなどLCCとの関係を深めている。

ニュージーランド航空が羽田就航

ニュージーランド航空は7月21日、羽田~オークランド線に週3便就航した。機材はボーイング787-9だがニュージーランドが夏になる12月8日からは座席数の多いボーイング777-200ERに変更する。将来的にはデイリー就航を目指すという。

タイムテーブル
7月21日から10月29日まで
14:50 オークランド > 23:00 羽田(NZ91)運航日:水金日
01:00 羽田 > 14:40 オークランド(NZ92)運航日:月木土

10月29日から18年3月24日まで
23:05 オークランド > 05:55(+1) 羽田(NZ91)運航日:水金日
22:05 羽田 > 12:40(+1) オークランド(NZ92)運航日:月木土

エールフランス、新航空会社「Joon」を発表

エールフランス航空は、新航空会社「Joon」の発足を発表、ウェブサイトが公開された。就航都市はまだ発表されていないが、今秋から中距離路線の就航をスタートし、中短距離18路線、アジアを含む長距離10路線を段階的に就航させていくという。機材はエアバスA320、A340、A350を使用する予定。
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図版:Joon

LINEで外貨両替が可能に

LINEの運営するモバイル決済サービス「LINE Pay」は7月24日より、LINE Payの専用画面から外貨両替の申込みと購入ができるサービス「LINE Pay外貨両替」を開始した。外貨の購入はLINE Payの残高もしくはPay-easyによる金融機関口座より行ない、SBJ銀行の羽田空港、福岡空港、博多港の4つの窓口か日本郵便での宅配で受け取ることができる。対応通貨は韓国ウォン、米ドル、中国元、ユーロの4種類。韓国ウォンは100,000ウォン、米ドルは100ドル、中国元は100元、ユーロは100ユーロが最低利用金額となる。
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図版:LINE Pay

デルタ航空、A350を初受領。成田線に投入

デルタ航空はエアバスの最新鋭機A350-900を受領、初号機は10月30日より成田~デトロイト線に就航する。デルタ航空はA350-900を25機発注しており、年内にそのうち5機を受領する予定。ビジネスクラス「デルタ・ワン スイート」は、スライド式ドアのある個室型となっている。また、デルタ初のプレミアムエコノミークラス「デルタ・プレミアム」の設定もある。
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図版:デルタ航空

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2a. 連載:「タビノート」 下川裕治

月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。

Profile
shimokawa

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。

たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

アメリカの航空界はアジアに抜かれた?

当然LCCがあると思っていた。飛行時間は1時間ほど。結ぶ都市はトロントとシカゴ。両都市とも人口は多い。
 アジアの感覚からすると、レガシーキャリアとLCCが競合する路線でもある。ビジネスマンはレガシーキャリアを使い、観光客や若者はLCC。きちんと住み分けもできるような気がした。
 トロントの宿でネットをつなぎ航空券を探した。一般的な検索サイトを調べてみる。
 LCCがない……。
 表示されるのは、ユナイテッドエクスプレス、エア・カナダ、アメリカン航空といったレガシーキャリアばかりなのだ。
 一般的な検索サイトではLCCが表示されないことがたまにある。そこでアメリカとカナダのLCCのサイトで調べてみた。
 やはりなかった。
 時期の問題もあったのかもしれないが、この路線にはLCCが入りこめないでいるようだった。レガシーキャリアが固めているのだろうか。
 しかたなくユナイテッドエクスプレスの便にした。片道3万円を超えていた。かなり高い。各社の運賃も横並びである。
 トロントのピアソン国際空港。カナダからアメリカに向かう場合は、カナダ側でアメリカの入国手続きをすることが多い。アメリカの入国審査は非効率だ。審査ブースに向かう前に、機械で登録するのだが、この機械がうまく作動しない。何回かトライすると、やっと登録が終わることが多い。しかし今回は3回目で、直接、審査ブースに行くように案内が出た。
 審査ブースでは、機械の登録がすんでいない場合は出国カードを書けといわれた。ところが出国カードが見つからない。待たされること30分。ようやく手元に出国カードが届いた。
 ターミナル内を延々と歩き、シカゴ行きユナイテッドエクスプレスの搭乗口に着いた。するとそこにいた職員はこういった。
「預ける荷物はありますか?」
「……?」
 僕はチェックインをすませていた。当然、そこで荷物を預けている。どうもカナダ人やアメリカ人は、直接、この搭乗口までくることができるらしい。
 小さな飛行機だった。40人ほどでいっぱいなる小型機。機内の案内にはEMB145と書かれていた。調べるとエンブラエルというブラジルのメーカーがつくった飛行機だった。
 通路を挟んで1席と2席。体重のバランスが悪いのか、移動させられる乗客がいた。
 シカゴにはあっという間に着いたが、なにかアジアに比べると、10年遅れた世界に映ってしかたなかった。
71
その場で荷物を預ける乗客は、自分でベルトコンベアーに乗せる

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3a. バルカン半島訪問記4 -ドブロブニク-

Profile
darklogosmall

評論同人誌サークル「暗黒通信団」の雑文書き。
貧乏ノマド独身。英語は苦手。好きな地域は中東の砂漠。元コミケスタッフ。コテコテの理系。自称高等遊民。
詳しくは http://ankokudan.org/d/d.htm?member-j.html

 
シさんによるバルカン半島旅行記の第4弾です。
第1弾第2弾第3弾


高い。旧ユーゴスラビアのくせに、とにかく物が高い。
市バスは1回12クローネ(18倍で日本円になるので216円)。日本のバスと変わらない。
トイレなんてもっとひどい。そもそも有料という時点でアレだが、一回10クローネ(180円)だ。
アイス一つ12クローネ(216円)とか、すべてがそんな調子である。

クロアチアという国、確かに嫌な予感はした。
モンテネグロから陸路で入るときの国境荷物検査がやたら厳しかったのだ。
物価差があるからに決まってる。物価の安い国で商品を買い付けて物価の高い国に持って行けば高く売れるじゃないか。
そういう輩が多ければ国境検問は厳しくなるだろう。
ということで、クロアチアは隣国モンテネグロより物が格段に高いのだ。

中でもとびっきりがドブロブニクだ。
アドリア海東岸の中で最も有名な観光地であり、旧市街は世界遺産で、『紅の豚』や『魔女の宅急便』のモデルと言われてて、パックツアーの日本人観光客もうじゃうじゃいる。
どこか紅の豚的な風景
実はドブロブニクカードという、観光を安くあげるためのパスがあるのだが、これは丸一日ガッツリ観光する人向けだ。
丸一日観光ということは街に泊まるということなのだが、これがまた驚異的なお値段で、自分が見たときは一泊10000円以下の宿がなかった(なお前回のコトルの宿は一泊10ユーロである。普通そんなもん)。

泊まれないならサッと見るしかなく、長距離バス停に荷物を預けて、豪華客船を横目に市内バスで旧市街へ。
旧市街図
ついた瞬間から全力ダッシュの観光開始だ。
バス時刻を調べれば旧市街の滞在時間など2時間くらいしかないのである。
見どころはたくさんあるが、教会はほとんどが入場料をとるし、そろそろ飽きてるので概ねスルー。

この旧市街で絶対に外せないのは、街を取り囲む全長2キロの城壁だ。
100クローネくらいの入場料を払えば、ビシっと整備された城壁の上を歩ける。
城壁を歩く
入場料については腹をくくるしかない。
クレジットカードを出したら日本語で「サインクダサイ」と言われるあたり、ほんとうにどれだけ日本人が来ているんだろうか。
……とはいえ城壁の上から眺めるアドリア海は値段以上に素晴らしかった。
なるほど宮崎監督が惚れるだけのことはある。
いくつか写真も載せておくが、年賀状に使った写真もここの風景だったくらいにはインパクトがあった。
翌年の年賀状に使った写真
読者の中でドブロブニクを訪れる人がいるなら城壁は絶対に登るべし。テストに出る!
断崖
断崖2
海の見える窓

ジブリ大好きな中年が多いかと思えば、意外にも日本人の還暦ツアー団がいっぱい来ていて、シニアらしい開けっぴろげな会話を振りまいている。
「おーい、**さん、何をグズグズしてるんだ、置いて行かれんよ」
「そんなァ言われても、こっちゃ高齢者なんだよ、んしょ。あぁ暑い」
「前期高齢者にそんな言われたら後期高齢者の立場がねェわ、わははは」
……とまぁ、まったくカルチャースクールのノリそのまま。
城壁に対しても「誰だこんな面倒な壁作ったの」「取っぱらってパーッとやったらええんゃ」と存在を全否定。
わざわざ飛行機で来ておいてそこまで言われる世界遺産がかわいそう。
かと思えば「自動販売機とかないんかねぇ、暑くてかなわんよ」「海でも見たら涼しくなるやろ、ほれ、歩く歩く」とズンズン進んでいく。
そのうちこちらに気づき「あんちゃん日本の人?一人?偉いねぇ」とか言ってくる。
別に好きで独り身なのではないが、とりあえず偉いらしい。
そして続けて「ちょっとコレ撮ってもらえる?」とスマホを渡された。
お年寄りが元気なのは結構なことだが……元気すぎやしないか?
これだったら爆買い大陸の人たちとも対等に渡り合えてしまうよ。

還暦旅団のせいで異国さがあまり感じられない中、赤い屋根を見ながら、絞りたてオレンジジュースを飲み、色々なアングルから風景写真を撮った。
赤い屋根
オレンジジュース絞り器
道中に一回くらいは(年賀状やパソコンの壁紙に使うために)真面目に写真を撮るようにしている。
9月のシルバーウィークだというのに、実際すごく暑い。あの人たちタフだなーと思う。
だらだら散策しつつ、14時半くらいにタイムリミット。市内バスでバスターミナルへ行く。

前回、tabinoteの編集者に「あまりひどい目にあっていないのが少し不満」と書かれてしまったのだが、大丈夫、これからちゃんとひどい目に遭う。
……なんと都市間バスが満席だったのだ。
15時過ぎから20時過ぎにスプリトの街につくまで、素晴らしいアドリア海の海を横目に立ちっぱなし。
夕日

5時間といえば東京から博多まで立ちっぱなしってことだ。
「物価が高すぎて泊まれない」と考える人が多いのに路線バスは多くないという、需給のアンバランスをもろに食らったわけだ。
しかもこのバスが終バス。
本来なら載せてくれないところを、凄いゴリ押しで無理やりねじ込んだのだから大きな顔もできない。
ちなみに途中経由地プロチェ(Ploce)でバスが休憩したとき、フリーWifiがとんでいたのでベンチに座って喜々としてメールを見ていたら、間違えて違うバスに乗りそうになって他の乗客から笑われた。
色々と苦行レベルが高い。
謎の水道口

バスは時刻通りにスプリトの街についた。なんと誤差3分。
ここも世界遺産の街で、クロアチア第二の都市なのだが、バス停も宿も駅もフェリーターミナルも市街地の真ん中にあるから、お宿まで徒歩10分。
市民の皆様が酒をのんでワイワイやってる夜の港町を、でかい荷物を曳き、棒になった脚で歩いて行くのだった。

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3b. 緊急寄稿! 本場・中国の四川省でパンダに溺れよう!

 
tabinoteワタベです。
ご存じの方も多いと思いますが、さる2017年6月12日、東京の上野動物園で5年ぶりとなるパンダの赤ちゃんが生まれました。
上野動物園のジャイアントパンダ情報サイト「UENO-PANDA.JP」

連日パンダのニュースが報道され、まるでやんごとなき方の動静のように赤ちゃんパンダの一挙手一投足が注目されるこのご時世。仕方ないですね、やっぱパンダってかわいいですからね。


さて、筋金入りのパンダ好きから最近の報道でにわかファンになってしまった方々まで、思う存分飽きるほどパンダを見ることのできるスポットをご紹介します。
中国は四川省の省港・成都の郊外にある「成都ジャイアントパンダ繁育研究基地」がその施設。
成都ジャイアントパンダ繁育研究基地

中国固有の希少動物であるジャイアントパンダの生態研究と保護・繁殖のためのれっきとした国家機関ですが、有料のエサやり体験や抱っこしての2ショット撮影など観光客を意識した仕掛けもばっちり。もちろん成都観光の目玉ともなっています。

私が向かったのは6月の平日昼間。成都の市街から車で1時間ほどとのことで、タクシーを拾いました。
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(イメージ画像)

タクシー料金はすこぶる安く、1000円しなかったと思います。公共交通機関の場合はバスがありますが、市街からは乗り換えもあって多少面倒です。素直にタクシー利用がいいと思います。帰りも入り口前に数台停まっているので困ることはありません。
成都ジャイアントパンダ繁育研究基地 交通案内


さて、入り口では巨大なパンダ像がお出迎えです。
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前日に成都の広場で見た巨大な毛沢東主席像に劣らぬそのスケール。当地でのパンダの地位の高さを感じます。
入り口付近はミュージアムショップっぽくパンダグッズが売られていますが、出来はかなり残念。上野のぬいぐるみのクオリティを見習ってほしいものです。

内部はほとんど森というか山そのまま。敷地は36.5ヘクタールと、上野動物園の2倍以上の広さ。
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歩行路は整備されていますが、その両脇は網やフェンスもなく、自然そのままがひろがっています。

しばらく歩いて行くと….居ました!ジャイアントパンダの群れ!
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ありがたみが薄れるほど、ホントにゴロゴロいます。
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寝転がって竹を食って…いい身分です。うらやましくなってきました。
日本ではお馴染みのタイヤはありません。
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やばい、かわいい。
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超かわいい。
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クソかわいい。
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じーっと見ていると、死体かと思うほど微動だにしない個体もいれば、落ち着きのない個体も居ます。
中にはフーッ!と荒い息を吐いて小突き合っている群れも。そのどう猛さに、パンダも野生動物なのだなという当たり前のことを実感します。
コブラクローで仲間を押さえつける個体を激写。
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しばらく歩いて行くとレッサーパンダのブースがありますが、誰も見向きもしません。少々哀れではあります。
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広い中にジャイアントパンダのブースが点在し、どこも似たような景色なので方向感覚が曖昧になり、結構歩かされます。


前述の通り、この施設の目玉はパンダを抱っこしての2ショット撮影
私が行った時点の費用は…、なんと1000元!当時のレートで1万7千円くらい?というとんでもない価格で、試す勇気はありませんでした。

現在はサイト上にも全く情報がありません。最終的に費用は1800元(およそ3万円!)にまで高騰したようです。
公式な情報ではありませんが、パンダが人に怪我を負わせたために禁止されたというタレコミを見つけました。「熊猫伤人的事故了」だそうで….。やはり野生動物を舐めてはいけないということでしょうか。
https://www.zhihu.com/question/38213918

野生のクジャクが歩道に現れますが、ここではパンダが王様。誰も見向きもしません。
IMG_0025

たっぷりと歩いて園の外へ。6月の四川は気温30度近く。汗がにじんできます。
この後は市街に戻り、四川料理を食べて残りの汗を流しました。
IMG_0028

というわけで、パンダファンなら一度は見ておきたい成都のジャイアントパンダ繁育研究基地。
四川省はANAの直行便もあり、食もおいしく人は暖かく実にいいところでした。次の旅先候補として、いかがでしょうか。

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4. 旅の本屋 のまど イベント情報:
 7月27日 下川裕治さん  トークイベント
 8月 3日 光瀬憲子さん  スライド&トークショー
 9月 1日 週末アジア旅倶楽部 旅bar ~旅の本屋のまど店長・川田さんの場合~

Profile
プロフィール

旅の本屋 のまど

東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/


新刊「シニアひとり旅 バックパッカーのすすめ アジア編」発売記念
◆下川裕治さん  トークイベント◆
「シニア世代からのバックパッカー旅の楽しみ方」

新刊『シニアひとり旅 バックパッカーのすすめ アジア編』(平凡社新書)の発売を記念して、旅行作家の下川裕治さんをお招きして、シニア世代からのバックパッカー旅の楽しみ方についてたっぷりと語っていただきます。前作『週末ちょっとディープなタイ旅』では、タイ料理とタイ中華料理の違いを調べ、ガイドブックでは紹介されない裏の乗り物に乗り込み、 気まぐれなタイの各駅停車に揺られてラオスの田舎に迷い込むなど、したたかで、しなやかな「微笑みの国」タイのディープな楽しみ方を紹介していた下川さん。本作では、下川さんの旅の原点であるバックパッカーの旅に立ち返って、決してガイドブックには掲載されていないシニア向けの味わい深い旅やちょっと変わったバックパッカースタイルのひとり旅を提案した内容になっていて、バックパッカー旅の初心者でも行きやすいアジア各地を旅の仕方を紹介しています。今回のイベントでは、下川さんの希望で、できるだけシニアの方に参加していただき、「それぞれが行きたいところ」、「どうしたらシニアでも個人旅行がうまくできるか」など、下川さんがわかる範囲で質問に答える、というスタイルを考えています。また、今回はそれぞれの旅のプランや旅行の仕方などをめぐり、シニア同士ならではの相談や悩みを互いに考えていく予定です。40年以上に渡ってバックパッカースタイルの貧乏旅行を貫いている下川さんですので、今回のイベントでは下川さんと同じシニア世代やもうすぐシニア世代になる方にとって、下川さんが長い旅行人生の経験を通して体感した独自の旅のノウハウが聞けるはずです。下川さんのファンの方はもちろん、もうすぐシニア世代、もしくはもうシニア世代になった旅好きの方や、これからバックパック旅をしてみたいと憧れている若い方もぜひご参加ください!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。

下川裕治(しもかわゆうじ)

1954年長野県松本市生まれ。旅行作家。『12万円で世界を歩く』でデビュー。以後、主にアジア、沖縄をフィールドにバックパッカースタイルでの旅を書き続けている。著書に、『鈍行列車のアジア旅』『「生き場」を探す日本人』『世界最悪の鉄道旅行ユーラシア横断2万キロ』『週末アジアでちょっと幸せ』『「行きづらい日本人」を捨てる』 等。

◆下川裕治さんブログ「たそがれ色のオデッセイ」
http://odyssey.namjai.cc/


【開催日時】  7月27日(木)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   1000円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど
 協力:平凡社


新刊「台湾グルメ350品!食べ歩き事典」発売記念
◆光瀬憲子さん  スライド&トークショー◆
「大人が楽しめる台湾グルメの食べ歩き方」

新刊『台湾グルメ350品!食べ歩き事典』(双葉文庫)の発売を記念して、著者で翻訳家の光瀬憲子さんをお招きして、大人が楽しめる台湾グルメの食べ歩き方についてスライドを眺めながらたっぷりと語っていただきます。前作『台湾の人情食堂 こだわりグルメ旅』では、台北・台南・高雄を舞台に、朝市を散歩したり、下町の廟前酒場で地元の人と昼酒を楽しんだり、夕方は鴨肉を肴にビールを飲んだり、日が暮れたら大人向けの夜市を巡ったり、コストパフォーマンスのいい大人の台湾旅を紹介していた光瀬さん。本作では、朝粥、小籠包、魯肉飯、マンゴーかき氷といった台湾の食べものをジャンル別に、写真とキャプションで図鑑や百科事典のようにわかりやすく紹介。お店での注文の仕方や食べ方、素材や料理法、その発祥の物語、さらに美味しい店の情報なども掲載していて、旅の予習&復習から、現地で持ち歩くガイドとして実用性の高い1冊になっています。台北で就職し、7年間台湾に暮らしていた光瀬さんならではの台湾のおいしいお店の情報や見つけ方が聞けるはずです。光瀬さんファンの方はもちろん、台湾料理が大好きな方や台湾旅行に興味のある方はぜひご参加下さい!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。

光瀬憲子(みつせのりこ)

1972年、神奈川県横浜市生まれ。英中日翻訳家、通訳者、台湾取材コーディネーター。米国ウエスタン・ワシントン 大学卒業後、台北の英字新聞社チャイナニュース勤務。台湾人と結婚し、台北で7年、 上海で2年暮らす。2004年に離婚、帰国。台湾とは無縁の生活を送っていたが、2007年に再訪し、魅力を再認識。以後、通訳や取材コーディネートの仕事で、台湾と日本を往復している。著書に「台湾で暮らしてわかった律儀で勤勉な『本当の日本』」、「台湾一周!安旨食堂の旅」「台湾縦断!人情食堂と美景の旅」「美味しい台湾食べ歩きの達人」等。TABILISTAでコラム連載中。
ウレぴあ総研でコラム連載中→http://ure.pia.co.jp/

◆光瀬憲子さん所属会社「キーワード」
http://www.k-word.co.jp/


【開催日時】  8月3日(木)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   1000円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど
 協力:双葉社


◆週末アジア旅倶楽部 旅bar◆
「旅人による”旅”の場づくり。
~旅の本屋のまど店長・川田さんの場合~」

090101

東京・西荻窪にある「旅の本屋のまど」。旅をテーマに、ガイドブックだけでなく、幅広いジャンルの新刊・古本を取りそろえています。
店長の川田さん自身も旅が大好き。これまでに約40か国を訪れ、忙しくなった今でも、年に1~2回は海外旅行をしています。
新刊も扱う旅の本屋は、日本ではここだけ。そんなユニークでレアな書店を、川田さんはどうしてつくったのでしょうか?川田さんが旅の本屋という場所に込めた想い、場づくりの工夫などを伺います。

川田さんおすすめの旅本も紹介。
旅の本屋という空間をまるごと楽しんでください!

【トーク内容 (予定)】
・川田さんの経歴、旅の本屋のまどを開業するまでの経緯
・旅の本屋のまどに込めた想い、こだわっている点
・川田さんおすすめの旅本
・今後の展望 (川田さんが目指す“旅”の場づくりとは?) など

※質疑応答の時間も設けます

川田正和(かわたまさかず)

090104
出版社を退職後、海外を旅する中で「旅の本屋」というスタイルの書店に出会う。
大手書店での経験を経て、当時、吉祥寺にあった「のまど」に就職。
その後、前オーナーから引き継ぐ形で現在の場所で営業を開始。
「旅を表現する場所」としてイメージされた店内には、ジャンルにとらわれない様々な書籍やグッズが所狭しと並んでいる。
10周年を迎えた今、「旅人たちをつなげる場所」として、海外の書店関係者からも注目されている。

◆旅の本屋のまどツイッター
http://twitter.com/nomad_books

【開催日時】 9月1日(金)  19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】  1000円
【会場】  旅の本屋のまど店内  
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
主催:週末アジア旅倶楽部 
 協力:旅の本屋のまど

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5. 編集後記

tabinoteワタベです。関東では梅雨も明け、本格的な夏旅行シーズンですね。tabinoteのメンバーも来週くらいからバタバタと出かける予定です。
さて、メルマガ89号をお届けします。

今号のニュースはスクートのホノルル就航、JALとベトジェットの提携、LINEの外貨両替など盛りだくさんですね。LINEの両替は韓国でATMを経由するサービスを使ったことがありますが、かなりラクでした。ドル、ユーロだけでなく人民元対応もうれしいところです。
下川さんの連載、ミャンマーのツラい鉄道旅が終わって、最近は北米を巡られているようです。一応トロント-シカゴ間にはウエストジェットというカナダのLCCが就航しているのですが高止まりしているようです。価格競争でいうとむしろ南米路線の方が活気づいているのかもしれません。
旅行記、1本目はシさんのバルカン半島旅行記。これまでセルビア、コソボ、アルバニア、モンテネグロと、なかなか馴染みのない国々をご紹介いただきました。今回はその中でもひときわメジャーといえるクロアチアです。中でも世界遺産都市のドブロブニクはジブリ映画「魔女の宅急便」の舞台となったといういかにも女子ウケしそうな噂もあり、観光地としてすっかり確変状態。そんな女子旅目線と全く異なるシさんの味わい深い旅行記をお楽しみ下さい。
続いては時流に便乗して、私の成都パンダ見学記。四川省はメシもうまく物価もまあまあ安く、九寨溝のようにキャッチーな絶景もあって、密かにオススメです。
のまどさんのイベントは7/27の下川さんバックパッカートーク、8/3の光瀬憲子さん台湾グルメに加えて9/1にはのまど店長・川田さんのトークショーが実現!私も顔を出す予定です。


さて、tabinote執筆・エクスナレッジ刊の「世界の美しい市場」、いよいよ発売となりました!
欧米のスタイリッシュな市場、匂い立ちそうなアジアの熱気あふれる市場、南米の色彩豊かな市場などなど、一度は訪れてみたい世界の市場を美麗な写真と共にご紹介しています。もちろんtabinoteだけにガイド情報もバッチリ。妄想旅行に、旅先選びの参考に、ぜひご活用下さい。


tabinoteサイトでは過去の有料メルマガ連載をアップしており、無料でご覧いただけます
連載:下川裕治さん
連載:柳下毅一郎さん
連載:水谷さるころさん

次回第90号は2017年8月22日(火)の発行予定です。


発行:有限責任事業組合tabinote
https://tabinote.jp

※本メルマガの連載原稿または寄稿、告知などの著作権は著者・情報発信元に帰属します。その他の著作権および全ての編集著作権はtabinoteに帰属します。記事の引用・転載は出典を明記いただくとともに、諸関連法規の定めに従っていただきますようお願いいたします。

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3b. 緊急寄稿! 本場・中国の四川省でパンダに溺れよう!


3b. 緊急寄稿! 本場・中国の四川省でパンダに溺れよう!

 
tabinoteワタベです。
ご存じの方も多いと思いますが、さる2017年6月12日、東京の上野動物園で5年ぶりとなるパンダの赤ちゃんが生まれました。
上野動物園のジャイアントパンダ情報サイト「UENO-PANDA.JP」

連日パンダのニュースが報道され、まるでやんごとなき方の動静のように赤ちゃんパンダの一挙手一投足が注目されるこのご時世。仕方ないですね、やっぱパンダってかわいいですからね。


さて、筋金入りのパンダ好きから最近の報道でにわかファンになってしまった方々まで、思う存分飽きるほどパンダを見ることのできるスポットをご紹介します。
中国は四川省の省港・成都の郊外にある「成都ジャイアントパンダ繁育研究基地」がその施設。
成都ジャイアントパンダ繁育研究基地

中国固有の希少動物であるジャイアントパンダの生態研究と保護・繁殖のためのれっきとした国家機関ですが、有料のエサやり体験や抱っこしての2ショット撮影など観光客を意識した仕掛けもばっちり。もちろん成都観光の目玉ともなっています。

私が向かったのは6月の平日昼間。成都の市街から車で1時間ほどとのことで、タクシーを拾いました。
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(イメージ画像)

タクシー料金はすこぶる安く、1000円しなかったと思います。公共交通機関の場合はバスがありますが、市街からは乗り換えもあって多少面倒です。素直にタクシー利用がいいと思います。帰りも入り口前に数台停まっているので困ることはありません。
成都ジャイアントパンダ繁育研究基地 交通案内


さて、入り口では巨大なパンダ像がお出迎えです。
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前日に成都の広場で見た巨大な毛沢東主席像に劣らぬそのスケール。当地でのパンダの地位の高さを感じます。
入り口付近はミュージアムショップっぽくパンダグッズが売られていますが、出来はかなり残念。上野のぬいぐるみのクオリティを見習ってほしいものです。

内部はほとんど森というか山そのまま。敷地は36.5ヘクタールと、上野動物園の2倍以上の広さ。
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歩行路は整備されていますが、その両脇は網やフェンスもなく、自然そのままがひろがっています。

しばらく歩いて行くと….居ました!ジャイアントパンダの群れ!
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ありがたみが薄れるほど、ホントにゴロゴロいます。
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寝転がって竹を食って…いい身分です。うらやましくなってきました。
日本ではお馴染みのタイヤはありません。
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やばい、かわいい。
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超かわいい。
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クソかわいい。
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じーっと見ていると、死体かと思うほど微動だにしない個体もいれば、落ち着きのない個体も居ます。
中にはフーッ!と荒い息を吐いて小突き合っている群れも。そのどう猛さに、パンダも野生動物なのだなという当たり前のことを実感します。
コブラクローで仲間を押さえつける個体を激写。
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しばらく歩いて行くとレッサーパンダのブースがありますが、誰も見向きもしません。少々哀れではあります。
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広い中にジャイアントパンダのブースが点在し、どこも似たような景色なので方向感覚が曖昧になり、結構歩かされます。


前述の通り、この施設の目玉はパンダを抱っこしての2ショット撮影
私が行った時点の費用は…、なんと1000元!当時のレートで1万7千円くらい?というとんでもない価格で、試す勇気はありませんでした。

現在はサイト上にも全く情報がありません。最終的に費用は1800元(およそ3万円!)にまで高騰したようです。
公式な情報ではありませんが、パンダが人に怪我を負わせたために禁止されたというタレコミを見つけました。「熊猫伤人的事故了」だそうで….。やはり野生動物を舐めてはいけないということでしょうか。
https://www.zhihu.com/question/38213918

野生のクジャクが歩道に現れますが、ここではパンダが王様。誰も見向きもしません。
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たっぷりと歩いて園の外へ。6月の四川は気温30度近く。汗がにじんできます。
この後は市街に戻り、四川料理を食べて残りの汗を流しました。
IMG_0028

というわけで、パンダファンなら一度は見ておきたい成都のジャイアントパンダ繁育研究基地。
四川省はANAの直行便もあり、食もおいしく人は暖かく実にいいところでした。次の旅先候補として、いかがでしょうか。

4. 旅の本屋 のまど:イベント情報


4. 旅の本屋 のまど イベント情報:
 7月27日 下川裕治さん  トークイベント
 8月 3日 光瀬憲子さん  スライド&トークショー
 9月 1日 週末アジア旅倶楽部 旅bar ~旅の本屋のまど店長・川田さんの場合~

Profile
プロフィール

旅の本屋 のまど

東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/


新刊「シニアひとり旅 バックパッカーのすすめ アジア編」発売記念
◆下川裕治さん  トークイベント◆
「シニア世代からのバックパッカー旅の楽しみ方」

新刊『シニアひとり旅 バックパッカーのすすめ アジア編』(平凡社新書)の発売を記念して、旅行作家の下川裕治さんをお招きして、シニア世代からのバックパッカー旅の楽しみ方についてたっぷりと語っていただきます。前作『週末ちょっとディープなタイ旅』では、タイ料理とタイ中華料理の違いを調べ、ガイドブックでは紹介されない裏の乗り物に乗り込み、 気まぐれなタイの各駅停車に揺られてラオスの田舎に迷い込むなど、したたかで、しなやかな「微笑みの国」タイのディープな楽しみ方を紹介していた下川さん。本作では、下川さんの旅の原点であるバックパッカーの旅に立ち返って、決してガイドブックには掲載されていないシニア向けの味わい深い旅やちょっと変わったバックパッカースタイルのひとり旅を提案した内容になっていて、バックパッカー旅の初心者でも行きやすいアジア各地を旅の仕方を紹介しています。今回のイベントでは、下川さんの希望で、できるだけシニアの方に参加していただき、「それぞれが行きたいところ」、「どうしたらシニアでも個人旅行がうまくできるか」など、下川さんがわかる範囲で質問に答える、というスタイルを考えています。また、今回はそれぞれの旅のプランや旅行の仕方などをめぐり、シニア同士ならではの相談や悩みを互いに考えていく予定です。40年以上に渡ってバックパッカースタイルの貧乏旅行を貫いている下川さんですので、今回のイベントでは下川さんと同じシニア世代やもうすぐシニア世代になる方にとって、下川さんが長い旅行人生の経験を通して体感した独自の旅のノウハウが聞けるはずです。下川さんのファンの方はもちろん、もうすぐシニア世代、もしくはもうシニア世代になった旅好きの方や、これからバックパック旅をしてみたいと憧れている若い方もぜひご参加ください!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。

下川裕治(しもかわゆうじ)

1954年長野県松本市生まれ。旅行作家。『12万円で世界を歩く』でデビュー。以後、主にアジア、沖縄をフィールドにバックパッカースタイルでの旅を書き続けている。著書に、『鈍行列車のアジア旅』『「生き場」を探す日本人』『世界最悪の鉄道旅行ユーラシア横断2万キロ』『週末アジアでちょっと幸せ』『「行きづらい日本人」を捨てる』 等。

◆下川裕治さんブログ「たそがれ色のオデッセイ」
http://odyssey.namjai.cc/


【開催日時】  7月27日(木)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   1000円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど
 協力:平凡社


新刊「台湾グルメ350品!食べ歩き事典」発売記念
◆光瀬憲子さん  スライド&トークショー◆
「大人が楽しめる台湾グルメの食べ歩き方」

新刊『台湾グルメ350品!食べ歩き事典』(双葉文庫)の発売を記念して、著者で翻訳家の光瀬憲子さんをお招きして、大人が楽しめる台湾グルメの食べ歩き方についてスライドを眺めながらたっぷりと語っていただきます。前作『台湾の人情食堂 こだわりグルメ旅』では、台北・台南・高雄を舞台に、朝市を散歩したり、下町の廟前酒場で地元の人と昼酒を楽しんだり、夕方は鴨肉を肴にビールを飲んだり、日が暮れたら大人向けの夜市を巡ったり、コストパフォーマンスのいい大人の台湾旅を紹介していた光瀬さん。本作では、朝粥、小籠包、魯肉飯、マンゴーかき氷といった台湾の食べものをジャンル別に、写真とキャプションで図鑑や百科事典のようにわかりやすく紹介。お店での注文の仕方や食べ方、素材や料理法、その発祥の物語、さらに美味しい店の情報なども掲載していて、旅の予習&復習から、現地で持ち歩くガイドとして実用性の高い1冊になっています。台北で就職し、7年間台湾に暮らしていた光瀬さんならではの台湾のおいしいお店の情報や見つけ方が聞けるはずです。光瀬さんファンの方はもちろん、台湾料理が大好きな方や台湾旅行に興味のある方はぜひご参加下さい!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。

光瀬憲子(みつせのりこ)

1972年、神奈川県横浜市生まれ。英中日翻訳家、通訳者、台湾取材コーディネーター。米国ウエスタン・ワシントン 大学卒業後、台北の英字新聞社チャイナニュース勤務。台湾人と結婚し、台北で7年、 上海で2年暮らす。2004年に離婚、帰国。台湾とは無縁の生活を送っていたが、2007年に再訪し、魅力を再認識。以後、通訳や取材コーディネートの仕事で、台湾と日本を往復している。著書に「台湾で暮らしてわかった律儀で勤勉な『本当の日本』」、「台湾一周!安旨食堂の旅」「台湾縦断!人情食堂と美景の旅」「美味しい台湾食べ歩きの達人」等。TABILISTAでコラム連載中。
ウレぴあ総研でコラム連載中→http://ure.pia.co.jp/

◆光瀬憲子さん所属会社「キーワード」
http://www.k-word.co.jp/


【開催日時】  8月3日(木)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   1000円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど
 協力:双葉社


◆週末アジア旅倶楽部 旅bar◆
「旅人による”旅”の場づくり。
~旅の本屋のまど店長・川田さんの場合~」

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東京・西荻窪にある「旅の本屋のまど」。旅をテーマに、ガイドブックだけでなく、幅広いジャンルの新刊・古本を取りそろえています。
店長の川田さん自身も旅が大好き。これまでに約40か国を訪れ、忙しくなった今でも、年に1~2回は海外旅行をしています。
新刊も扱う旅の本屋は、日本ではここだけ。そんなユニークでレアな書店を、川田さんはどうしてつくったのでしょうか?川田さんが旅の本屋という場所に込めた想い、場づくりの工夫などを伺います。

川田さんおすすめの旅本も紹介。
旅の本屋という空間をまるごと楽しんでください!

【トーク内容 (予定)】
・川田さんの経歴、旅の本屋のまどを開業するまでの経緯
・旅の本屋のまどに込めた想い、こだわっている点
・川田さんおすすめの旅本
・今後の展望 (川田さんが目指す“旅”の場づくりとは?) など

※質疑応答の時間も設けます

川田正和(かわたまさかず)

090104
出版社を退職後、海外を旅する中で「旅の本屋」というスタイルの書店に出会う。
大手書店での経験を経て、当時、吉祥寺にあった「のまど」に就職。
その後、前オーナーから引き継ぐ形で現在の場所で営業を開始。
「旅を表現する場所」としてイメージされた店内には、ジャンルにとらわれない様々な書籍やグッズが所狭しと並んでいる。
10周年を迎えた今、「旅人たちをつなげる場所」として、海外の書店関係者からも注目されている。

◆旅の本屋のまどツイッター
http://twitter.com/nomad_books

【開催日時】 9月1日(金)  19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】  1000円
【会場】  旅の本屋のまど店内  
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
主催:週末アジア旅倶楽部 
 協力:旅の本屋のまど

編集後記 2017/07/25号 Vol.089


5. 編集後記

tabinoteワタベです。関東では梅雨も明け、本格的な夏旅行シーズンですね。tabinoteのメンバーも来週くらいからバタバタと出かける予定です。
さて、メルマガ89号をお届けします。

今号のニュースはスクートのホノルル就航、JALとベトジェットの提携、LINEの外貨両替など盛りだくさんですね。LINEの両替は韓国でATMを経由するサービスを使ったことがありますが、かなりラクでした。ドル、ユーロだけでなく人民元対応もうれしいところです。
下川さんの連載、ミャンマーのツラい鉄道旅が終わって、最近は北米を巡られているようです。一応トロント-シカゴ間にはウエストジェットというカナダのLCCが就航しているのですが高止まりしているようです。価格競争でいうとむしろ南米路線の方が活気づいているのかもしれません。
旅行記、1本目はシさんのバルカン半島旅行記。これまでセルビア、コソボ、アルバニア、モンテネグロと、なかなか馴染みのない国々をご紹介いただきました。今回はその中でもひときわメジャーといえるクロアチアです。中でも世界遺産都市のドブロブニクはジブリ映画「魔女の宅急便」の舞台となったといういかにも女子ウケしそうな噂もあり、観光地としてすっかり確変状態。そんな女子旅目線と全く異なるシさんの味わい深い旅行記をお楽しみ下さい。
続いては時流に便乗して、私の成都パンダ見学記。四川省はメシもうまく物価もまあまあ安く、九寨溝のようにキャッチーな絶景もあって、密かにオススメです。
のまどさんのイベントは7/27の下川さんバックパッカートーク、8/3の光瀬憲子さん台湾グルメに加えて9/1にはのまど店長・川田さんのトークショーが実現!私も顔を出す予定です。


さて、tabinote執筆・エクスナレッジ刊の「世界の美しい市場」、いよいよ発売となりました!
欧米のスタイリッシュな市場、匂い立ちそうなアジアの熱気あふれる市場、南米の色彩豊かな市場などなど、一度は訪れてみたい世界の市場を美麗な写真と共にご紹介しています。もちろんtabinoteだけにガイド情報もバッチリ。妄想旅行に、旅先選びの参考に、ぜひご活用下さい。


tabinoteサイトでは過去の有料メルマガ連載をアップしており、無料でご覧いただけます
連載:下川裕治さん
連載:柳下毅一郎さん
連載:水谷さるころさん

次回第90号は2017年8月22日(火)の発行予定です。


発行:有限責任事業組合tabinote
https://tabinote.jp

※本メルマガの連載原稿または寄稿、告知などの著作権は著者・情報発信元に帰属します。その他の著作権および全ての編集著作権はtabinoteに帰属します。記事の引用・転載は出典を明記いただくとともに、諸関連法規の定めに従っていただきますようお願いいたします。

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