カテゴリー別アーカイブ: tabinoteメールマガジン

tabinoteメールマガジン 2017/07/25号 Vol.089

Contents

1. 旅行業界最新ニュース
2. タビノート/下川裕治
3a. バルカン半島訪問記4 -ドブロブニク-
3b. 緊急寄稿! 本場・中国の四川省でパンダに溺れよう!
4. 旅の本屋 のまど イベント情報
5. 編集後記


1. 旅行業界最新ニュース

スクート、関空~ホノルル線に就航

7月25日にタイガーエアと合併したスクートは、シンガポール~関空~ホノルル便の年内就航を新たに発表した。現在スクートはシンガポール~バンコク~関空、シンガポール~台北~関空線をそれぞれ週3便運行しているが、あらたにシンガポール直行便も加わることになる。

JALがベトジェットエアと提携

JALはベトナムのLCCベトジェットエアと提携し共同運行を行うと発表した。JALは以前ベトナムのフラッグキャリア、ベトナム航空と提携していたが、2016年に出資を行ったANAに奪われている。ベトジェットエアはベトナム航空とサービス水準が異なるLCCであるが、JALは近年ジェットブルーやジェットスター・ジャパンなどLCCとの関係を深めている。

ニュージーランド航空が羽田就航

ニュージーランド航空は7月21日、羽田~オークランド線に週3便就航した。機材はボーイング787-9だがニュージーランドが夏になる12月8日からは座席数の多いボーイング777-200ERに変更する。将来的にはデイリー就航を目指すという。

タイムテーブル
7月21日から10月29日まで
14:50 オークランド > 23:00 羽田(NZ91)運航日:水金日
01:00 羽田 > 14:40 オークランド(NZ92)運航日:月木土

10月29日から18年3月24日まで
23:05 オークランド > 05:55(+1) 羽田(NZ91)運航日:水金日
22:05 羽田 > 12:40(+1) オークランド(NZ92)運航日:月木土

エールフランス、新航空会社「Joon」を発表

エールフランス航空は、新航空会社「Joon」の発足を発表、ウェブサイトが公開された。就航都市はまだ発表されていないが、今秋から中距離路線の就航をスタートし、中短距離18路線、アジアを含む長距離10路線を段階的に就航させていくという。機材はエアバスA320、A340、A350を使用する予定。
SnapCrab_No-0001
図版:Joon

LINEで外貨両替が可能に

LINEの運営するモバイル決済サービス「LINE Pay」は7月24日より、LINE Payの専用画面から外貨両替の申込みと購入ができるサービス「LINE Pay外貨両替」を開始した。外貨の購入はLINE Payの残高もしくはPay-easyによる金融機関口座より行ない、SBJ銀行の羽田空港、福岡空港、博多港の4つの窓口か日本郵便での宅配で受け取ることができる。対応通貨は韓国ウォン、米ドル、中国元、ユーロの4種類。韓国ウォンは100,000ウォン、米ドルは100ドル、中国元は100元、ユーロは100ユーロが最低利用金額となる。
flow_0720
図版:LINE Pay

デルタ航空、A350を初受領。成田線に投入

デルタ航空はエアバスの最新鋭機A350-900を受領、初号機は10月30日より成田~デトロイト線に就航する。デルタ航空はA350-900を25機発注しており、年内にそのうち5機を受領する予定。ビジネスクラス「デルタ・ワン スイート」は、スライド式ドアのある個室型となっている。また、デルタ初のプレミアムエコノミークラス「デルタ・プレミアム」の設定もある。
Delta One_Alessi_1_Desktop
図版:デルタ航空

↑目次に戻る


2a. 連載:「タビノート」 下川裕治

月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。

Profile
shimokawa

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。

たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

アメリカの航空界はアジアに抜かれた?

当然LCCがあると思っていた。飛行時間は1時間ほど。結ぶ都市はトロントとシカゴ。両都市とも人口は多い。
 アジアの感覚からすると、レガシーキャリアとLCCが競合する路線でもある。ビジネスマンはレガシーキャリアを使い、観光客や若者はLCC。きちんと住み分けもできるような気がした。
 トロントの宿でネットをつなぎ航空券を探した。一般的な検索サイトを調べてみる。
 LCCがない……。
 表示されるのは、ユナイテッドエクスプレス、エア・カナダ、アメリカン航空といったレガシーキャリアばかりなのだ。
 一般的な検索サイトではLCCが表示されないことがたまにある。そこでアメリカとカナダのLCCのサイトで調べてみた。
 やはりなかった。
 時期の問題もあったのかもしれないが、この路線にはLCCが入りこめないでいるようだった。レガシーキャリアが固めているのだろうか。
 しかたなくユナイテッドエクスプレスの便にした。片道3万円を超えていた。かなり高い。各社の運賃も横並びである。
 トロントのピアソン国際空港。カナダからアメリカに向かう場合は、カナダ側でアメリカの入国手続きをすることが多い。アメリカの入国審査は非効率だ。審査ブースに向かう前に、機械で登録するのだが、この機械がうまく作動しない。何回かトライすると、やっと登録が終わることが多い。しかし今回は3回目で、直接、審査ブースに行くように案内が出た。
 審査ブースでは、機械の登録がすんでいない場合は出国カードを書けといわれた。ところが出国カードが見つからない。待たされること30分。ようやく手元に出国カードが届いた。
 ターミナル内を延々と歩き、シカゴ行きユナイテッドエクスプレスの搭乗口に着いた。するとそこにいた職員はこういった。
「預ける荷物はありますか?」
「……?」
 僕はチェックインをすませていた。当然、そこで荷物を預けている。どうもカナダ人やアメリカ人は、直接、この搭乗口までくることができるらしい。
 小さな飛行機だった。40人ほどでいっぱいなる小型機。機内の案内にはEMB145と書かれていた。調べるとエンブラエルというブラジルのメーカーがつくった飛行機だった。
 通路を挟んで1席と2席。体重のバランスが悪いのか、移動させられる乗客がいた。
 シカゴにはあっという間に着いたが、なにかアジアに比べると、10年遅れた世界に映ってしかたなかった。
71
その場で荷物を預ける乗客は、自分でベルトコンベアーに乗せる

↑目次に戻る


3a. バルカン半島訪問記4 -ドブロブニク-

Profile
darklogosmall

評論同人誌サークル「暗黒通信団」の雑文書き。
貧乏ノマド独身。英語は苦手。好きな地域は中東の砂漠。元コミケスタッフ。コテコテの理系。自称高等遊民。
詳しくは http://ankokudan.org/d/d.htm?member-j.html

 
シさんによるバルカン半島旅行記の第4弾です。
第1弾第2弾第3弾


高い。旧ユーゴスラビアのくせに、とにかく物が高い。
市バスは1回12クローネ(18倍で日本円になるので216円)。日本のバスと変わらない。
トイレなんてもっとひどい。そもそも有料という時点でアレだが、一回10クローネ(180円)だ。
アイス一つ12クローネ(216円)とか、すべてがそんな調子である。

クロアチアという国、確かに嫌な予感はした。
モンテネグロから陸路で入るときの国境荷物検査がやたら厳しかったのだ。
物価差があるからに決まってる。物価の安い国で商品を買い付けて物価の高い国に持って行けば高く売れるじゃないか。
そういう輩が多ければ国境検問は厳しくなるだろう。
ということで、クロアチアは隣国モンテネグロより物が格段に高いのだ。

中でもとびっきりがドブロブニクだ。
アドリア海東岸の中で最も有名な観光地であり、旧市街は世界遺産で、『紅の豚』や『魔女の宅急便』のモデルと言われてて、パックツアーの日本人観光客もうじゃうじゃいる。
どこか紅の豚的な風景
実はドブロブニクカードという、観光を安くあげるためのパスがあるのだが、これは丸一日ガッツリ観光する人向けだ。
丸一日観光ということは街に泊まるということなのだが、これがまた驚異的なお値段で、自分が見たときは一泊10000円以下の宿がなかった(なお前回のコトルの宿は一泊10ユーロである。普通そんなもん)。

泊まれないならサッと見るしかなく、長距離バス停に荷物を預けて、豪華客船を横目に市内バスで旧市街へ。
旧市街図
ついた瞬間から全力ダッシュの観光開始だ。
バス時刻を調べれば旧市街の滞在時間など2時間くらいしかないのである。
見どころはたくさんあるが、教会はほとんどが入場料をとるし、そろそろ飽きてるので概ねスルー。

この旧市街で絶対に外せないのは、街を取り囲む全長2キロの城壁だ。
100クローネくらいの入場料を払えば、ビシっと整備された城壁の上を歩ける。
城壁を歩く
入場料については腹をくくるしかない。
クレジットカードを出したら日本語で「サインクダサイ」と言われるあたり、ほんとうにどれだけ日本人が来ているんだろうか。
……とはいえ城壁の上から眺めるアドリア海は値段以上に素晴らしかった。
なるほど宮崎監督が惚れるだけのことはある。
いくつか写真も載せておくが、年賀状に使った写真もここの風景だったくらいにはインパクトがあった。
翌年の年賀状に使った写真
読者の中でドブロブニクを訪れる人がいるなら城壁は絶対に登るべし。テストに出る!
断崖
断崖2
海の見える窓

ジブリ大好きな中年が多いかと思えば、意外にも日本人の還暦ツアー団がいっぱい来ていて、シニアらしい開けっぴろげな会話を振りまいている。
「おーい、**さん、何をグズグズしてるんだ、置いて行かれんよ」
「そんなァ言われても、こっちゃ高齢者なんだよ、んしょ。あぁ暑い」
「前期高齢者にそんな言われたら後期高齢者の立場がねェわ、わははは」
……とまぁ、まったくカルチャースクールのノリそのまま。
城壁に対しても「誰だこんな面倒な壁作ったの」「取っぱらってパーッとやったらええんゃ」と存在を全否定。
わざわざ飛行機で来ておいてそこまで言われる世界遺産がかわいそう。
かと思えば「自動販売機とかないんかねぇ、暑くてかなわんよ」「海でも見たら涼しくなるやろ、ほれ、歩く歩く」とズンズン進んでいく。
そのうちこちらに気づき「あんちゃん日本の人?一人?偉いねぇ」とか言ってくる。
別に好きで独り身なのではないが、とりあえず偉いらしい。
そして続けて「ちょっとコレ撮ってもらえる?」とスマホを渡された。
お年寄りが元気なのは結構なことだが……元気すぎやしないか?
これだったら爆買い大陸の人たちとも対等に渡り合えてしまうよ。

還暦旅団のせいで異国さがあまり感じられない中、赤い屋根を見ながら、絞りたてオレンジジュースを飲み、色々なアングルから風景写真を撮った。
赤い屋根
オレンジジュース絞り器
道中に一回くらいは(年賀状やパソコンの壁紙に使うために)真面目に写真を撮るようにしている。
9月のシルバーウィークだというのに、実際すごく暑い。あの人たちタフだなーと思う。
だらだら散策しつつ、14時半くらいにタイムリミット。市内バスでバスターミナルへ行く。

前回、tabinoteの編集者に「あまりひどい目にあっていないのが少し不満」と書かれてしまったのだが、大丈夫、これからちゃんとひどい目に遭う。
……なんと都市間バスが満席だったのだ。
15時過ぎから20時過ぎにスプリトの街につくまで、素晴らしいアドリア海の海を横目に立ちっぱなし。
夕日

5時間といえば東京から博多まで立ちっぱなしってことだ。
「物価が高すぎて泊まれない」と考える人が多いのに路線バスは多くないという、需給のアンバランスをもろに食らったわけだ。
しかもこのバスが終バス。
本来なら載せてくれないところを、凄いゴリ押しで無理やりねじ込んだのだから大きな顔もできない。
ちなみに途中経由地プロチェ(Ploce)でバスが休憩したとき、フリーWifiがとんでいたのでベンチに座って喜々としてメールを見ていたら、間違えて違うバスに乗りそうになって他の乗客から笑われた。
色々と苦行レベルが高い。
謎の水道口

バスは時刻通りにスプリトの街についた。なんと誤差3分。
ここも世界遺産の街で、クロアチア第二の都市なのだが、バス停も宿も駅もフェリーターミナルも市街地の真ん中にあるから、お宿まで徒歩10分。
市民の皆様が酒をのんでワイワイやってる夜の港町を、でかい荷物を曳き、棒になった脚で歩いて行くのだった。

↑目次に戻る


3b. 緊急寄稿! 本場・中国の四川省でパンダに溺れよう!

 
tabinoteワタベです。
ご存じの方も多いと思いますが、さる2017年6月12日、東京の上野動物園で5年ぶりとなるパンダの赤ちゃんが生まれました。
上野動物園のジャイアントパンダ情報サイト「UENO-PANDA.JP」

連日パンダのニュースが報道され、まるでやんごとなき方の動静のように赤ちゃんパンダの一挙手一投足が注目されるこのご時世。仕方ないですね、やっぱパンダってかわいいですからね。


さて、筋金入りのパンダ好きから最近の報道でにわかファンになってしまった方々まで、思う存分飽きるほどパンダを見ることのできるスポットをご紹介します。
中国は四川省の省港・成都の郊外にある「成都ジャイアントパンダ繁育研究基地」がその施設。
成都ジャイアントパンダ繁育研究基地

中国固有の希少動物であるジャイアントパンダの生態研究と保護・繁殖のためのれっきとした国家機関ですが、有料のエサやり体験や抱っこしての2ショット撮影など観光客を意識した仕掛けもばっちり。もちろん成都観光の目玉ともなっています。

私が向かったのは6月の平日昼間。成都の市街から車で1時間ほどとのことで、タクシーを拾いました。
IMG_0067
(イメージ画像)

タクシー料金はすこぶる安く、1000円しなかったと思います。公共交通機関の場合はバスがありますが、市街からは乗り換えもあって多少面倒です。素直にタクシー利用がいいと思います。帰りも入り口前に数台停まっているので困ることはありません。
成都ジャイアントパンダ繁育研究基地 交通案内


さて、入り口では巨大なパンダ像がお出迎えです。
IMG_0027

前日に成都の広場で見た巨大な毛沢東主席像に劣らぬそのスケール。当地でのパンダの地位の高さを感じます。
入り口付近はミュージアムショップっぽくパンダグッズが売られていますが、出来はかなり残念。上野のぬいぐるみのクオリティを見習ってほしいものです。

内部はほとんど森というか山そのまま。敷地は36.5ヘクタールと、上野動物園の2倍以上の広さ。
IMG_0002

歩行路は整備されていますが、その両脇は網やフェンスもなく、自然そのままがひろがっています。

しばらく歩いて行くと….居ました!ジャイアントパンダの群れ!
IMG_0010

ありがたみが薄れるほど、ホントにゴロゴロいます。
003

寝転がって竹を食って…いい身分です。うらやましくなってきました。
日本ではお馴染みのタイヤはありません。
IMG_0005

IMG_0007

やばい、かわいい。
002

超かわいい。
IMG_0022

クソかわいい。
IMG_0016

じーっと見ていると、死体かと思うほど微動だにしない個体もいれば、落ち着きのない個体も居ます。
中にはフーッ!と荒い息を吐いて小突き合っている群れも。そのどう猛さに、パンダも野生動物なのだなという当たり前のことを実感します。
コブラクローで仲間を押さえつける個体を激写。
IMG_0008

しばらく歩いて行くとレッサーパンダのブースがありますが、誰も見向きもしません。少々哀れではあります。
IMG_0003

広い中にジャイアントパンダのブースが点在し、どこも似たような景色なので方向感覚が曖昧になり、結構歩かされます。


前述の通り、この施設の目玉はパンダを抱っこしての2ショット撮影
私が行った時点の費用は…、なんと1000元!当時のレートで1万7千円くらい?というとんでもない価格で、試す勇気はありませんでした。

現在はサイト上にも全く情報がありません。最終的に費用は1800元(およそ3万円!)にまで高騰したようです。
公式な情報ではありませんが、パンダが人に怪我を負わせたために禁止されたというタレコミを見つけました。「熊猫伤人的事故了」だそうで….。やはり野生動物を舐めてはいけないということでしょうか。
https://www.zhihu.com/question/38213918

野生のクジャクが歩道に現れますが、ここではパンダが王様。誰も見向きもしません。
IMG_0025

たっぷりと歩いて園の外へ。6月の四川は気温30度近く。汗がにじんできます。
この後は市街に戻り、四川料理を食べて残りの汗を流しました。
IMG_0028

というわけで、パンダファンなら一度は見ておきたい成都のジャイアントパンダ繁育研究基地。
四川省はANAの直行便もあり、食もおいしく人は暖かく実にいいところでした。次の旅先候補として、いかがでしょうか。

↑目次に戻る


4. 旅の本屋 のまど イベント情報:
 7月27日 下川裕治さん  トークイベント
 8月 3日 光瀬憲子さん  スライド&トークショー
 9月 1日 週末アジア旅倶楽部 旅bar ~旅の本屋のまど店長・川田さんの場合~

Profile
プロフィール

旅の本屋 のまど

東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/


新刊「シニアひとり旅 バックパッカーのすすめ アジア編」発売記念
◆下川裕治さん  トークイベント◆
「シニア世代からのバックパッカー旅の楽しみ方」

新刊『シニアひとり旅 バックパッカーのすすめ アジア編』(平凡社新書)の発売を記念して、旅行作家の下川裕治さんをお招きして、シニア世代からのバックパッカー旅の楽しみ方についてたっぷりと語っていただきます。前作『週末ちょっとディープなタイ旅』では、タイ料理とタイ中華料理の違いを調べ、ガイドブックでは紹介されない裏の乗り物に乗り込み、 気まぐれなタイの各駅停車に揺られてラオスの田舎に迷い込むなど、したたかで、しなやかな「微笑みの国」タイのディープな楽しみ方を紹介していた下川さん。本作では、下川さんの旅の原点であるバックパッカーの旅に立ち返って、決してガイドブックには掲載されていないシニア向けの味わい深い旅やちょっと変わったバックパッカースタイルのひとり旅を提案した内容になっていて、バックパッカー旅の初心者でも行きやすいアジア各地を旅の仕方を紹介しています。今回のイベントでは、下川さんの希望で、できるだけシニアの方に参加していただき、「それぞれが行きたいところ」、「どうしたらシニアでも個人旅行がうまくできるか」など、下川さんがわかる範囲で質問に答える、というスタイルを考えています。また、今回はそれぞれの旅のプランや旅行の仕方などをめぐり、シニア同士ならではの相談や悩みを互いに考えていく予定です。40年以上に渡ってバックパッカースタイルの貧乏旅行を貫いている下川さんですので、今回のイベントでは下川さんと同じシニア世代やもうすぐシニア世代になる方にとって、下川さんが長い旅行人生の経験を通して体感した独自の旅のノウハウが聞けるはずです。下川さんのファンの方はもちろん、もうすぐシニア世代、もしくはもうシニア世代になった旅好きの方や、これからバックパック旅をしてみたいと憧れている若い方もぜひご参加ください!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。

下川裕治(しもかわゆうじ)

1954年長野県松本市生まれ。旅行作家。『12万円で世界を歩く』でデビュー。以後、主にアジア、沖縄をフィールドにバックパッカースタイルでの旅を書き続けている。著書に、『鈍行列車のアジア旅』『「生き場」を探す日本人』『世界最悪の鉄道旅行ユーラシア横断2万キロ』『週末アジアでちょっと幸せ』『「行きづらい日本人」を捨てる』 等。

◆下川裕治さんブログ「たそがれ色のオデッセイ」
http://odyssey.namjai.cc/


【開催日時】  7月27日(木)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   1000円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど
 協力:平凡社


新刊「台湾グルメ350品!食べ歩き事典」発売記念
◆光瀬憲子さん  スライド&トークショー◆
「大人が楽しめる台湾グルメの食べ歩き方」

新刊『台湾グルメ350品!食べ歩き事典』(双葉文庫)の発売を記念して、著者で翻訳家の光瀬憲子さんをお招きして、大人が楽しめる台湾グルメの食べ歩き方についてスライドを眺めながらたっぷりと語っていただきます。前作『台湾の人情食堂 こだわりグルメ旅』では、台北・台南・高雄を舞台に、朝市を散歩したり、下町の廟前酒場で地元の人と昼酒を楽しんだり、夕方は鴨肉を肴にビールを飲んだり、日が暮れたら大人向けの夜市を巡ったり、コストパフォーマンスのいい大人の台湾旅を紹介していた光瀬さん。本作では、朝粥、小籠包、魯肉飯、マンゴーかき氷といった台湾の食べものをジャンル別に、写真とキャプションで図鑑や百科事典のようにわかりやすく紹介。お店での注文の仕方や食べ方、素材や料理法、その発祥の物語、さらに美味しい店の情報なども掲載していて、旅の予習&復習から、現地で持ち歩くガイドとして実用性の高い1冊になっています。台北で就職し、7年間台湾に暮らしていた光瀬さんならではの台湾のおいしいお店の情報や見つけ方が聞けるはずです。光瀬さんファンの方はもちろん、台湾料理が大好きな方や台湾旅行に興味のある方はぜひご参加下さい!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。

光瀬憲子(みつせのりこ)

1972年、神奈川県横浜市生まれ。英中日翻訳家、通訳者、台湾取材コーディネーター。米国ウエスタン・ワシントン 大学卒業後、台北の英字新聞社チャイナニュース勤務。台湾人と結婚し、台北で7年、 上海で2年暮らす。2004年に離婚、帰国。台湾とは無縁の生活を送っていたが、2007年に再訪し、魅力を再認識。以後、通訳や取材コーディネートの仕事で、台湾と日本を往復している。著書に「台湾で暮らしてわかった律儀で勤勉な『本当の日本』」、「台湾一周!安旨食堂の旅」「台湾縦断!人情食堂と美景の旅」「美味しい台湾食べ歩きの達人」等。TABILISTAでコラム連載中。
ウレぴあ総研でコラム連載中→http://ure.pia.co.jp/

◆光瀬憲子さん所属会社「キーワード」
http://www.k-word.co.jp/


【開催日時】  8月3日(木)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   1000円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど
 協力:双葉社


◆週末アジア旅倶楽部 旅bar◆
「旅人による”旅”の場づくり。
~旅の本屋のまど店長・川田さんの場合~」

090101

東京・西荻窪にある「旅の本屋のまど」。旅をテーマに、ガイドブックだけでなく、幅広いジャンルの新刊・古本を取りそろえています。
店長の川田さん自身も旅が大好き。これまでに約40か国を訪れ、忙しくなった今でも、年に1~2回は海外旅行をしています。
新刊も扱う旅の本屋は、日本ではここだけ。そんなユニークでレアな書店を、川田さんはどうしてつくったのでしょうか?川田さんが旅の本屋という場所に込めた想い、場づくりの工夫などを伺います。

川田さんおすすめの旅本も紹介。
旅の本屋という空間をまるごと楽しんでください!

【トーク内容 (予定)】
・川田さんの経歴、旅の本屋のまどを開業するまでの経緯
・旅の本屋のまどに込めた想い、こだわっている点
・川田さんおすすめの旅本
・今後の展望 (川田さんが目指す“旅”の場づくりとは?) など

※質疑応答の時間も設けます

川田正和(かわたまさかず)

090104
出版社を退職後、海外を旅する中で「旅の本屋」というスタイルの書店に出会う。
大手書店での経験を経て、当時、吉祥寺にあった「のまど」に就職。
その後、前オーナーから引き継ぐ形で現在の場所で営業を開始。
「旅を表現する場所」としてイメージされた店内には、ジャンルにとらわれない様々な書籍やグッズが所狭しと並んでいる。
10周年を迎えた今、「旅人たちをつなげる場所」として、海外の書店関係者からも注目されている。

◆旅の本屋のまどツイッター
http://twitter.com/nomad_books

【開催日時】 9月1日(金)  19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】  1000円
【会場】  旅の本屋のまど店内  
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
主催:週末アジア旅倶楽部 
 協力:旅の本屋のまど

↑目次に戻る


5. 編集後記

tabinoteワタベです。関東では梅雨も明け、本格的な夏旅行シーズンですね。tabinoteのメンバーも来週くらいからバタバタと出かける予定です。
さて、メルマガ89号をお届けします。

今号のニュースはスクートのホノルル就航、JALとベトジェットの提携、LINEの外貨両替など盛りだくさんですね。LINEの両替は韓国でATMを経由するサービスを使ったことがありますが、かなりラクでした。ドル、ユーロだけでなく人民元対応もうれしいところです。
下川さんの連載、ミャンマーのツラい鉄道旅が終わって、最近は北米を巡られているようです。一応トロント-シカゴ間にはウエストジェットというカナダのLCCが就航しているのですが高止まりしているようです。価格競争でいうとむしろ南米路線の方が活気づいているのかもしれません。
旅行記、1本目はシさんのバルカン半島旅行記。これまでセルビア、コソボ、アルバニア、モンテネグロと、なかなか馴染みのない国々をご紹介いただきました。今回はその中でもひときわメジャーといえるクロアチアです。中でも世界遺産都市のドブロブニクはジブリ映画「魔女の宅急便」の舞台となったといういかにも女子ウケしそうな噂もあり、観光地としてすっかり確変状態。そんな女子旅目線と全く異なるシさんの味わい深い旅行記をお楽しみ下さい。
続いては時流に便乗して、私の成都パンダ見学記。四川省はメシもうまく物価もまあまあ安く、九寨溝のようにキャッチーな絶景もあって、密かにオススメです。
のまどさんのイベントは7/27の下川さんバックパッカートーク、8/3の光瀬憲子さん台湾グルメに加えて9/1にはのまど店長・川田さんのトークショーが実現!私も顔を出す予定です。


さて、tabinote執筆・エクスナレッジ刊の「世界の美しい市場」、いよいよ発売となりました!
欧米のスタイリッシュな市場、匂い立ちそうなアジアの熱気あふれる市場、南米の色彩豊かな市場などなど、一度は訪れてみたい世界の市場を美麗な写真と共にご紹介しています。もちろんtabinoteだけにガイド情報もバッチリ。妄想旅行に、旅先選びの参考に、ぜひご活用下さい。


tabinoteサイトでは過去の有料メルマガ連載をアップしており、無料でご覧いただけます
連載:下川裕治さん
連載:柳下毅一郎さん
連載:水谷さるころさん

次回第90号は2017年8月22日(火)の発行予定です。


発行:有限責任事業組合tabinote
https://tabinote.jp

※本メルマガの連載原稿または寄稿、告知などの著作権は著者・情報発信元に帰属します。その他の著作権および全ての編集著作権はtabinoteに帰属します。記事の引用・転載は出典を明記いただくとともに、諸関連法規の定めに従っていただきますようお願いいたします。

↑目次に戻る

2. 連載:「タビノート」 下川裕治  2017/07/25号 Vol.089


2a. 連載:「タビノート」 下川裕治

月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。

Profile
shimokawa

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。

たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

アメリカの航空界はアジアに抜かれた?

当然LCCがあると思っていた。飛行時間は1時間ほど。結ぶ都市はトロントとシカゴ。両都市とも人口は多い。
 アジアの感覚からすると、レガシーキャリアとLCCが競合する路線でもある。ビジネスマンはレガシーキャリアを使い、観光客や若者はLCC。きちんと住み分けもできるような気がした。
 トロントの宿でネットをつなぎ航空券を探した。一般的な検索サイトを調べてみる。
 LCCがない……。
 表示されるのは、ユナイテッドエクスプレス、エア・カナダ、アメリカン航空といったレガシーキャリアばかりなのだ。
 一般的な検索サイトではLCCが表示されないことがたまにある。そこでアメリカとカナダのLCCのサイトで調べてみた。
 やはりなかった。
 時期の問題もあったのかもしれないが、この路線にはLCCが入りこめないでいるようだった。レガシーキャリアが固めているのだろうか。
 しかたなくユナイテッドエクスプレスの便にした。片道3万円を超えていた。かなり高い。各社の運賃も横並びである。
 トロントのピアソン国際空港。カナダからアメリカに向かう場合は、カナダ側でアメリカの入国手続きをすることが多い。アメリカの入国審査は非効率だ。審査ブースに向かう前に、機械で登録するのだが、この機械がうまく作動しない。何回かトライすると、やっと登録が終わることが多い。しかし今回は3回目で、直接、審査ブースに行くように案内が出た。
 審査ブースでは、機械の登録がすんでいない場合は出国カードを書けといわれた。ところが出国カードが見つからない。待たされること30分。ようやく手元に出国カードが届いた。
 ターミナル内を延々と歩き、シカゴ行きユナイテッドエクスプレスの搭乗口に着いた。するとそこにいた職員はこういった。
「預ける荷物はありますか?」
「……?」
 僕はチェックインをすませていた。当然、そこで荷物を預けている。どうもカナダ人やアメリカ人は、直接、この搭乗口までくることができるらしい。
 小さな飛行機だった。40人ほどでいっぱいなる小型機。機内の案内にはEMB145と書かれていた。調べるとエンブラエルというブラジルのメーカーがつくった飛行機だった。
 通路を挟んで1席と2席。体重のバランスが悪いのか、移動させられる乗客がいた。
 シカゴにはあっという間に着いたが、なにかアジアに比べると、10年遅れた世界に映ってしかたなかった。
71
その場で荷物を預ける乗客は、自分でベルトコンベアーに乗せる

1. 旅行業界最新ニュース  2017/7/25号 Vol.089


1. 旅行業界最新ニュース

スクート、関空~ホノルル線に就航

7月25日にタイガーエアと合併したスクートは、シンガポール~関空~ホノルル便の年内就航を新たに発表した。現在スクートはシンガポール~バンコク~関空、シンガポール~台北~関空線をそれぞれ週3便運行しているが、あらたにシンガポール直行便も加わることになる。

JALがベトジェットエアと提携

JALはベトナムのLCCベトジェットエアと提携し共同運行を行うと発表した。JALは以前ベトナムのフラッグキャリア、ベトナム航空と提携していたが、2016年に出資を行ったANAに奪われている。ベトジェットエアはベトナム航空とサービス水準が異なるLCCであるが、JALは近年ジェットブルーやジェットスター・ジャパンなどLCCとの関係を深めている。

ニュージーランド航空が羽田就航

ニュージーランド航空は7月21日、羽田~オークランド線に週3便就航した。機材はボーイング787-9だがニュージーランドが夏になる12月8日からは座席数の多いボーイング777-200ERに変更する。将来的にはデイリー就航を目指すという。

タイムテーブル
7月21日から10月29日まで
14:50 オークランド > 23:00 羽田(NZ91)運航日:水金日
01:00 羽田 > 14:40 オークランド(NZ92)運航日:月木土

10月29日から18年3月24日まで
23:05 オークランド > 05:55(+1) 羽田(NZ91)運航日:水金日
22:05 羽田 > 12:40(+1) オークランド(NZ92)運航日:月木土

エールフランス、新航空会社「Joon」を発表

エールフランス航空は、新航空会社「Joon」の発足を発表、ウェブサイトが公開された。就航都市はまだ発表されていないが、今秋から中距離路線の就航をスタートし、中短距離18路線、アジアを含む長距離10路線を段階的に就航させていくという。機材はエアバスA320、A340、A350を使用する予定。
SnapCrab_No-0001
図版:Joon

LINEで外貨両替が可能に

LINEの運営するモバイル決済サービス「LINE Pay」は7月24日より、LINE Payの専用画面から外貨両替の申込みと購入ができるサービス「LINE Pay外貨両替」を開始した。外貨の購入はLINE Payの残高もしくはPay-easyによる金融機関口座より行ない、SBJ銀行の羽田空港、福岡空港、博多港の4つの窓口か日本郵便での宅配で受け取ることができる。対応通貨は韓国ウォン、米ドル、中国元、ユーロの4種類。韓国ウォンは100,000ウォン、米ドルは100ドル、中国元は100元、ユーロは100ユーロが最低利用金額となる。
flow_0720
図版:LINE Pay

デルタ航空、A350を初受領。成田線に投入

デルタ航空はエアバスの最新鋭機A350-900を受領、初号機は10月30日より成田~デトロイト線に就航する。デルタ航空はA350-900を25機発注しており、年内にそのうち5機を受領する予定。ビジネスクラス「デルタ・ワン スイート」は、スライド式ドアのある個室型となっている。また、デルタ初のプレミアムエコノミークラス「デルタ・プレミアム」の設定もある。
Delta One_Alessi_1_Desktop
図版:デルタ航空

3a. バルカン半島訪問記4 -ドブロブニク-


3a. バルカン半島訪問記4 -ドブロブニク-

Profile
darklogosmall

評論同人誌サークル「暗黒通信団」の雑文書き。
貧乏ノマド独身。英語は苦手。好きな地域は中東の砂漠。元コミケスタッフ。コテコテの理系。自称高等遊民。
詳しくは http://ankokudan.org/d/d.htm?member-j.html

 
シさんによるバルカン半島旅行記の第4弾です。
第1弾第2弾第3弾


高い。旧ユーゴスラビアのくせに、とにかく物が高い。
市バスは1回12クローネ(18倍で日本円になるので216円)。日本のバスと変わらない。
トイレなんてもっとひどい。そもそも有料という時点でアレだが、一回10クローネ(180円)だ。
アイス一つ12クローネ(216円)とか、すべてがそんな調子である。

クロアチアという国、確かに嫌な予感はした。
モンテネグロから陸路で入るときの国境荷物検査がやたら厳しかったのだ。
物価差があるからに決まってる。物価の安い国で商品を買い付けて物価の高い国に持って行けば高く売れるじゃないか。
そういう輩が多ければ国境検問は厳しくなるだろう。
ということで、クロアチアは隣国モンテネグロより物が格段に高いのだ。

中でもとびっきりがドブロブニクだ。
アドリア海東岸の中で最も有名な観光地であり、旧市街は世界遺産で、『紅の豚』や『魔女の宅急便』のモデルと言われてて、パックツアーの日本人観光客もうじゃうじゃいる。

どこか紅の豚的な風景

実はドブロブニクカードという、観光を安くあげるためのパスがあるのだが、これは丸一日ガッツリ観光する人向けだ。
丸一日観光ということは街に泊まるということなのだが、これがまた驚異的なお値段で、自分が見たときは一泊10000円以下の宿がなかった(なお前回のコトルの宿は一泊10ユーロである。普通そんなもん)。

泊まれないならサッと見るしかなく、長距離バス停に荷物を預けて、豪華客船を横目に市内バスで旧市街へ。

旧市街図

ついた瞬間から全力ダッシュの観光開始だ。
バス時刻を調べれば旧市街の滞在時間など2時間くらいしかないのである。
見どころはたくさんあるが、教会はほとんどが入場料をとるし、そろそろ飽きてるので概ねスルー。

この旧市街で絶対に外せないのは、街を取り囲む全長2キロの城壁だ。
100クローネくらいの入場料を払えば、ビシっと整備された城壁の上を歩ける。

城壁を歩く

入場料については腹をくくるしかない。
クレジットカードを出したら日本語で「サインクダサイ」と言われるあたり、ほんとうにどれだけ日本人が来ているんだろうか。
……とはいえ城壁の上から眺めるアドリア海は値段以上に素晴らしかった。
なるほど宮崎監督が惚れるだけのことはある。
いくつか写真も載せておくが、年賀状に使った写真もここの風景だったくらいにはインパクトがあった。

翌年の年賀状に使った写真

読者の中でドブロブニクを訪れる人がいるなら城壁は絶対に登るべし。テストに出る!

断崖

断崖2

海の見える窓

ジブリ大好きな中年が多いかと思えば、意外にも日本人の還暦ツアー団がいっぱい来ていて、シニアらしい開けっぴろげな会話を振りまいている。
「おーい、**さん、何をグズグズしてるんだ、置いて行かれんよ」
「そんなァ言われても、こっちゃ高齢者なんだよ、んしょ。あぁ暑い」
「前期高齢者にそんな言われたら後期高齢者の立場がねェわ、わははは」
……とまぁ、まったくカルチャースクールのノリそのまま。
城壁に対しても「誰だこんな面倒な壁作ったの」「取っぱらってパーッとやったらええんゃ」と存在を全否定。
わざわざ飛行機で来ておいてそこまで言われる世界遺産がかわいそう。
かと思えば「自動販売機とかないんかねぇ、暑くてかなわんよ」「海でも見たら涼しくなるやろ、ほれ、歩く歩く」とズンズン進んでいく。
そのうちこちらに気づき「あんちゃん日本の人?一人?偉いねぇ」とか言ってくる。
別に好きで独り身なのではないが、とりあえず偉いらしい。
そして続けて「ちょっとコレ撮ってもらえる?」とスマホを渡された。
お年寄りが元気なのは結構なことだが……元気すぎやしないか?
これだったら爆買い大陸の人たちとも対等に渡り合えてしまうよ。

還暦旅団のせいで異国さがあまり感じられない中、赤い屋根を見ながら、絞りたてオレンジジュースを飲み、色々なアングルから風景写真を撮った。

赤い屋根

オレンジジュース絞り器

道中に一回くらいは(年賀状やパソコンの壁紙に使うために)真面目に写真を撮るようにしている。
9月のシルバーウィークだというのに、実際すごく暑い。あの人たちタフだなーと思う。
だらだら散策しつつ、14時半くらいにタイムリミット。市内バスでバスターミナルへ行く。

前回、tabinoteの編集者に「あまりひどい目にあっていないのが少し不満」と書かれてしまったのだが、大丈夫、これからちゃんとひどい目に遭う。
……なんと都市間バスが満席だったのだ。
15時過ぎから20時過ぎにスプリトの街につくまで、素晴らしいアドリア海の海を横目に立ちっぱなし。

夕日

5時間といえば東京から博多まで立ちっぱなしってことだ。
「物価が高すぎて泊まれない」と考える人が多いのに路線バスは多くないという、需給のアンバランスをもろに食らったわけだ。
しかもこのバスが終バス。
本来なら載せてくれないところを、凄いゴリ押しで無理やりねじ込んだのだから大きな顔もできない。
ちなみに途中経由地プロチェ(Ploce)でバスが休憩したとき、フリーWifiがとんでいたのでベンチに座って喜々としてメールを見ていたら、間違えて違うバスに乗りそうになって他の乗客から笑われた。
色々と苦行レベルが高い。

謎の水道口

バスは時刻通りにスプリトの街についた。なんと誤差3分。
ここも世界遺産の街で、クロアチア第二の都市なのだが、バス停も宿も駅もフェリーターミナルも市街地の真ん中にあるから、お宿まで徒歩10分。
市民の皆様が酒をのんでワイワイやってる夜の港町を、でかい荷物を曳き、棒になった脚で歩いて行くのだった。

3b. 緊急寄稿! 本場・中国の四川省でパンダに溺れよう!


3b. 緊急寄稿! 本場・中国の四川省でパンダに溺れよう!

 
tabinoteワタベです。
ご存じの方も多いと思いますが、さる2017年6月12日、東京の上野動物園で5年ぶりとなるパンダの赤ちゃんが生まれました。
上野動物園のジャイアントパンダ情報サイト「UENO-PANDA.JP」

連日パンダのニュースが報道され、まるでやんごとなき方の動静のように赤ちゃんパンダの一挙手一投足が注目されるこのご時世。仕方ないですね、やっぱパンダってかわいいですからね。


さて、筋金入りのパンダ好きから最近の報道でにわかファンになってしまった方々まで、思う存分飽きるほどパンダを見ることのできるスポットをご紹介します。
中国は四川省の省港・成都の郊外にある「成都ジャイアントパンダ繁育研究基地」がその施設。
成都ジャイアントパンダ繁育研究基地

中国固有の希少動物であるジャイアントパンダの生態研究と保護・繁殖のためのれっきとした国家機関ですが、有料のエサやり体験や抱っこしての2ショット撮影など観光客を意識した仕掛けもばっちり。もちろん成都観光の目玉ともなっています。

私が向かったのは6月の平日昼間。成都の市街から車で1時間ほどとのことで、タクシーを拾いました。
IMG_0067
(イメージ画像)

タクシー料金はすこぶる安く、1000円しなかったと思います。公共交通機関の場合はバスがありますが、市街からは乗り換えもあって多少面倒です。素直にタクシー利用がいいと思います。帰りも入り口前に数台停まっているので困ることはありません。
成都ジャイアントパンダ繁育研究基地 交通案内


さて、入り口では巨大なパンダ像がお出迎えです。
IMG_0027

前日に成都の広場で見た巨大な毛沢東主席像に劣らぬそのスケール。当地でのパンダの地位の高さを感じます。
入り口付近はミュージアムショップっぽくパンダグッズが売られていますが、出来はかなり残念。上野のぬいぐるみのクオリティを見習ってほしいものです。

内部はほとんど森というか山そのまま。敷地は36.5ヘクタールと、上野動物園の2倍以上の広さ。
IMG_0002

歩行路は整備されていますが、その両脇は網やフェンスもなく、自然そのままがひろがっています。

しばらく歩いて行くと….居ました!ジャイアントパンダの群れ!
IMG_0010

ありがたみが薄れるほど、ホントにゴロゴロいます。
003

寝転がって竹を食って…いい身分です。うらやましくなってきました。
日本ではお馴染みのタイヤはありません。
IMG_0005

IMG_0007

やばい、かわいい。
002

超かわいい。
IMG_0022

クソかわいい。
IMG_0016

じーっと見ていると、死体かと思うほど微動だにしない個体もいれば、落ち着きのない個体も居ます。
中にはフーッ!と荒い息を吐いて小突き合っている群れも。そのどう猛さに、パンダも野生動物なのだなという当たり前のことを実感します。
コブラクローで仲間を押さえつける個体を激写。
IMG_0008

しばらく歩いて行くとレッサーパンダのブースがありますが、誰も見向きもしません。少々哀れではあります。
IMG_0003

広い中にジャイアントパンダのブースが点在し、どこも似たような景色なので方向感覚が曖昧になり、結構歩かされます。


前述の通り、この施設の目玉はパンダを抱っこしての2ショット撮影
私が行った時点の費用は…、なんと1000元!当時のレートで1万7千円くらい?というとんでもない価格で、試す勇気はありませんでした。

現在はサイト上にも全く情報がありません。最終的に費用は1800元(およそ3万円!)にまで高騰したようです。
公式な情報ではありませんが、パンダが人に怪我を負わせたために禁止されたというタレコミを見つけました。「熊猫伤人的事故了」だそうで….。やはり野生動物を舐めてはいけないということでしょうか。
https://www.zhihu.com/question/38213918

野生のクジャクが歩道に現れますが、ここではパンダが王様。誰も見向きもしません。
IMG_0025

たっぷりと歩いて園の外へ。6月の四川は気温30度近く。汗がにじんできます。
この後は市街に戻り、四川料理を食べて残りの汗を流しました。
IMG_0028

というわけで、パンダファンなら一度は見ておきたい成都のジャイアントパンダ繁育研究基地。
四川省はANAの直行便もあり、食もおいしく人は暖かく実にいいところでした。次の旅先候補として、いかがでしょうか。

4. 旅の本屋 のまど:イベント情報


4. 旅の本屋 のまど イベント情報:
 7月27日 下川裕治さん  トークイベント
 8月 3日 光瀬憲子さん  スライド&トークショー
 9月 1日 週末アジア旅倶楽部 旅bar ~旅の本屋のまど店長・川田さんの場合~

Profile
プロフィール

旅の本屋 のまど

東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/


新刊「シニアひとり旅 バックパッカーのすすめ アジア編」発売記念
◆下川裕治さん  トークイベント◆
「シニア世代からのバックパッカー旅の楽しみ方」

新刊『シニアひとり旅 バックパッカーのすすめ アジア編』(平凡社新書)の発売を記念して、旅行作家の下川裕治さんをお招きして、シニア世代からのバックパッカー旅の楽しみ方についてたっぷりと語っていただきます。前作『週末ちょっとディープなタイ旅』では、タイ料理とタイ中華料理の違いを調べ、ガイドブックでは紹介されない裏の乗り物に乗り込み、 気まぐれなタイの各駅停車に揺られてラオスの田舎に迷い込むなど、したたかで、しなやかな「微笑みの国」タイのディープな楽しみ方を紹介していた下川さん。本作では、下川さんの旅の原点であるバックパッカーの旅に立ち返って、決してガイドブックには掲載されていないシニア向けの味わい深い旅やちょっと変わったバックパッカースタイルのひとり旅を提案した内容になっていて、バックパッカー旅の初心者でも行きやすいアジア各地を旅の仕方を紹介しています。今回のイベントでは、下川さんの希望で、できるだけシニアの方に参加していただき、「それぞれが行きたいところ」、「どうしたらシニアでも個人旅行がうまくできるか」など、下川さんがわかる範囲で質問に答える、というスタイルを考えています。また、今回はそれぞれの旅のプランや旅行の仕方などをめぐり、シニア同士ならではの相談や悩みを互いに考えていく予定です。40年以上に渡ってバックパッカースタイルの貧乏旅行を貫いている下川さんですので、今回のイベントでは下川さんと同じシニア世代やもうすぐシニア世代になる方にとって、下川さんが長い旅行人生の経験を通して体感した独自の旅のノウハウが聞けるはずです。下川さんのファンの方はもちろん、もうすぐシニア世代、もしくはもうシニア世代になった旅好きの方や、これからバックパック旅をしてみたいと憧れている若い方もぜひご参加ください!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。

下川裕治(しもかわゆうじ)

1954年長野県松本市生まれ。旅行作家。『12万円で世界を歩く』でデビュー。以後、主にアジア、沖縄をフィールドにバックパッカースタイルでの旅を書き続けている。著書に、『鈍行列車のアジア旅』『「生き場」を探す日本人』『世界最悪の鉄道旅行ユーラシア横断2万キロ』『週末アジアでちょっと幸せ』『「行きづらい日本人」を捨てる』 等。

◆下川裕治さんブログ「たそがれ色のオデッセイ」
http://odyssey.namjai.cc/


【開催日時】  7月27日(木)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   1000円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど
 協力:平凡社


新刊「台湾グルメ350品!食べ歩き事典」発売記念
◆光瀬憲子さん  スライド&トークショー◆
「大人が楽しめる台湾グルメの食べ歩き方」

新刊『台湾グルメ350品!食べ歩き事典』(双葉文庫)の発売を記念して、著者で翻訳家の光瀬憲子さんをお招きして、大人が楽しめる台湾グルメの食べ歩き方についてスライドを眺めながらたっぷりと語っていただきます。前作『台湾の人情食堂 こだわりグルメ旅』では、台北・台南・高雄を舞台に、朝市を散歩したり、下町の廟前酒場で地元の人と昼酒を楽しんだり、夕方は鴨肉を肴にビールを飲んだり、日が暮れたら大人向けの夜市を巡ったり、コストパフォーマンスのいい大人の台湾旅を紹介していた光瀬さん。本作では、朝粥、小籠包、魯肉飯、マンゴーかき氷といった台湾の食べものをジャンル別に、写真とキャプションで図鑑や百科事典のようにわかりやすく紹介。お店での注文の仕方や食べ方、素材や料理法、その発祥の物語、さらに美味しい店の情報なども掲載していて、旅の予習&復習から、現地で持ち歩くガイドとして実用性の高い1冊になっています。台北で就職し、7年間台湾に暮らしていた光瀬さんならではの台湾のおいしいお店の情報や見つけ方が聞けるはずです。光瀬さんファンの方はもちろん、台湾料理が大好きな方や台湾旅行に興味のある方はぜひご参加下さい!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。

光瀬憲子(みつせのりこ)

1972年、神奈川県横浜市生まれ。英中日翻訳家、通訳者、台湾取材コーディネーター。米国ウエスタン・ワシントン 大学卒業後、台北の英字新聞社チャイナニュース勤務。台湾人と結婚し、台北で7年、 上海で2年暮らす。2004年に離婚、帰国。台湾とは無縁の生活を送っていたが、2007年に再訪し、魅力を再認識。以後、通訳や取材コーディネートの仕事で、台湾と日本を往復している。著書に「台湾で暮らしてわかった律儀で勤勉な『本当の日本』」、「台湾一周!安旨食堂の旅」「台湾縦断!人情食堂と美景の旅」「美味しい台湾食べ歩きの達人」等。TABILISTAでコラム連載中。
ウレぴあ総研でコラム連載中→http://ure.pia.co.jp/

◆光瀬憲子さん所属会社「キーワード」
http://www.k-word.co.jp/


【開催日時】  8月3日(木)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   1000円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど
 協力:双葉社


◆週末アジア旅倶楽部 旅bar◆
「旅人による”旅”の場づくり。
~旅の本屋のまど店長・川田さんの場合~」

090101

東京・西荻窪にある「旅の本屋のまど」。旅をテーマに、ガイドブックだけでなく、幅広いジャンルの新刊・古本を取りそろえています。
店長の川田さん自身も旅が大好き。これまでに約40か国を訪れ、忙しくなった今でも、年に1~2回は海外旅行をしています。
新刊も扱う旅の本屋は、日本ではここだけ。そんなユニークでレアな書店を、川田さんはどうしてつくったのでしょうか?川田さんが旅の本屋という場所に込めた想い、場づくりの工夫などを伺います。

川田さんおすすめの旅本も紹介。
旅の本屋という空間をまるごと楽しんでください!

【トーク内容 (予定)】
・川田さんの経歴、旅の本屋のまどを開業するまでの経緯
・旅の本屋のまどに込めた想い、こだわっている点
・川田さんおすすめの旅本
・今後の展望 (川田さんが目指す“旅”の場づくりとは?) など

※質疑応答の時間も設けます

川田正和(かわたまさかず)

090104
出版社を退職後、海外を旅する中で「旅の本屋」というスタイルの書店に出会う。
大手書店での経験を経て、当時、吉祥寺にあった「のまど」に就職。
その後、前オーナーから引き継ぐ形で現在の場所で営業を開始。
「旅を表現する場所」としてイメージされた店内には、ジャンルにとらわれない様々な書籍やグッズが所狭しと並んでいる。
10周年を迎えた今、「旅人たちをつなげる場所」として、海外の書店関係者からも注目されている。

◆旅の本屋のまどツイッター
http://twitter.com/nomad_books

【開催日時】 9月1日(金)  19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】  1000円
【会場】  旅の本屋のまど店内  
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
主催:週末アジア旅倶楽部 
 協力:旅の本屋のまど

編集後記 2017/07/25号 Vol.089


5. 編集後記

tabinoteワタベです。関東では梅雨も明け、本格的な夏旅行シーズンですね。tabinoteのメンバーも来週くらいからバタバタと出かける予定です。
さて、メルマガ89号をお届けします。

今号のニュースはスクートのホノルル就航、JALとベトジェットの提携、LINEの外貨両替など盛りだくさんですね。LINEの両替は韓国でATMを経由するサービスを使ったことがありますが、かなりラクでした。ドル、ユーロだけでなく人民元対応もうれしいところです。
下川さんの連載、ミャンマーのツラい鉄道旅が終わって、最近は北米を巡られているようです。一応トロント-シカゴ間にはウエストジェットというカナダのLCCが就航しているのですが高止まりしているようです。価格競争でいうとむしろ南米路線の方が活気づいているのかもしれません。
旅行記、1本目はシさんのバルカン半島旅行記。これまでセルビア、コソボ、アルバニア、モンテネグロと、なかなか馴染みのない国々をご紹介いただきました。今回はその中でもひときわメジャーといえるクロアチアです。中でも世界遺産都市のドブロブニクはジブリ映画「魔女の宅急便」の舞台となったといういかにも女子ウケしそうな噂もあり、観光地としてすっかり確変状態。そんな女子旅目線と全く異なるシさんの味わい深い旅行記をお楽しみ下さい。
続いては時流に便乗して、私の成都パンダ見学記。四川省はメシもうまく物価もまあまあ安く、九寨溝のようにキャッチーな絶景もあって、密かにオススメです。
のまどさんのイベントは7/27の下川さんバックパッカートーク、8/3の光瀬憲子さん台湾グルメに加えて9/1にはのまど店長・川田さんのトークショーが実現!私も顔を出す予定です。


さて、tabinote執筆・エクスナレッジ刊の「世界の美しい市場」、いよいよ発売となりました!
欧米のスタイリッシュな市場、匂い立ちそうなアジアの熱気あふれる市場、南米の色彩豊かな市場などなど、一度は訪れてみたい世界の市場を美麗な写真と共にご紹介しています。もちろんtabinoteだけにガイド情報もバッチリ。妄想旅行に、旅先選びの参考に、ぜひご活用下さい。


tabinoteサイトでは過去の有料メルマガ連載をアップしており、無料でご覧いただけます
連載:下川裕治さん
連載:柳下毅一郎さん
連載:水谷さるころさん

次回第90号は2017年8月22日(火)の発行予定です。


発行:有限責任事業組合tabinote
https://tabinote.jp

※本メルマガの連載原稿または寄稿、告知などの著作権は著者・情報発信元に帰属します。その他の著作権および全ての編集著作権はtabinoteに帰属します。記事の引用・転載は出典を明記いただくとともに、諸関連法規の定めに従っていただきますようお願いいたします。

↑目次に戻る

1. 旅行業界最新ニュース  2017/6/20号 Vol.088


1. 旅行業界最新ニュース

スクートとタイガーエアーが合併

シンガポール航空傘下のLCC、スクートとタイガーエアは7月25日より合併することが発表された。合併後も両者の運行スケジュールに変更はないがブランド・、ウェブサイトと共にすべてスクートに統合される。また、タイガーエアの機材は来年中頃を目処にスクート塗装に切り替えられるという。

アシアナ航空、関空にA350就航

アシアナ航空は6月15日より、関空~ソウル(仁川)線の運行機材を従来のA330-300型機から最新鋭機のA350-900に変更した。これにより提供座席が従来の290席から331席(ビジネス28席、プレミアムエコノミー36席、エコノミー247席)に増えた。関空にA350型機を就航させた航空会社はベトナム航空、チャイナエアライン、キャセイパシフィック航空に続いてアシアナ航空が4社目となる。

キャセイドラゴン航空、羽田~香港便が運休

キャセイパシフィック航空は2017年冬ダイヤを発表。傘下のキャセイドラゴン航空(旧香港ドラゴン航空)の羽田~香港便を運休し、羽田~香港便はキャセイパシフィック航空運航便の1日2往復のみとなる。また、成田~香港便に関しては台北(桃園)経由便を1往復増便し1日6往復となる。

燃油サーチャージ、軒並み値下げ

燃油原価の下落を受け、JAL、ANAを始めとする航空会社の多くが8月、9月発券分の燃油サーチャージを値下げすると発表した。例を挙げるとJAL、ANA共に北米・欧州・中東・オセアニアが7000円(以下片道)から3500円に、タイ、シンガポール、マレーシアが3000円から1500円に、中国・台湾・香港が1000円から500円に、韓国線が300円から200円となる。

ピーチ、4期連続増収増益

ANA傘下のLCC、ピーチアヴィエーションは2017年3月期決算を発表、純利益が前期比80.1%増の49億4400万円で、2013年度より4期連続で黒字を達成した。また、有償ベースの平均搭乗率は85.4%、有償旅客数は約513万人。機材数は18機で就航率は99.2%となっている。今後もインバウンドの好調を受け国際線を強化していく考えだ。

ジェットスター・パシフィックが関空~ハノイ・ダナン線就航

ベトナムのジェットスター・パシフィック航空は、9月初旬より関空~ハノイ、関空~ダナンの両路線に就航すると発表した。機材はエアバスA320型機、同社が日本に乗り入れるのはこれがはじめて、同時に関空とベトナムを結ぶ初のLCCとなる。

tabinoteメールマガジン 2017/06/20号 Vol.088

Contents

1. 旅行業界最新ニュース
2. タビノート/下川裕治
3a. バルカン半島訪問記3 -ティラナ~コトル-
3b. 世界の街を走ってみる~その3 パリ
4. 旅の本屋 のまど イベント情報
5. 編集後記


1. 旅行業界最新ニュース

スクートとタイガーエアーが合併

シンガポール航空傘下のLCC、スクートとタイガーエアは7月25日より合併することが発表された。合併後も両者の運行スケジュールに変更はないがブランド・、ウェブサイトと共にすべてスクートに統合される。また、タイガーエアの機材は来年中頃を目処にスクート塗装に切り替えられるという。

アシアナ航空、関空にA350就航

アシアナ航空は6月15日より、関空~ソウル(仁川)線の運行機材を従来のA330-300型機から最新鋭機のA350-900に変更した。これにより提供座席が従来の290席から331席(ビジネス28席、プレミアムエコノミー36席、エコノミー247席)に増えた。関空にA350型機を就航させた航空会社はベトナム航空、チャイナエアライン、キャセイパシフィック航空に続いてアシアナ航空が4社目となる。

キャセイドラゴン航空、羽田~香港便が運休

キャセイパシフィック航空は2017年冬ダイヤを発表。傘下のキャセイドラゴン航空(旧香港ドラゴン航空)の羽田~香港便を運休し、羽田~香港便はキャセイパシフィック航空運航便の1日2往復のみとなる。また、成田~香港便に関しては台北(桃園)経由便を1往復増便し1日6往復となる。

燃油サーチャージ、軒並み値下げ

燃油原価の下落を受け、JAL、ANAを始めとする航空会社の多くが8月、9月発券分の燃油サーチャージを値下げすると発表した。例を挙げるとJAL、ANA共に北米・欧州・中東・オセアニアが7000円(以下片道)から3500円に、タイ、シンガポール、マレーシアが3000円から1500円に、中国・台湾・香港が1000円から500円に、韓国線が300円から200円となる。

ピーチ、4期連続増収増益

ANA傘下のLCC、ピーチアヴィエーションは2017年3月期決算を発表、純利益が前期比80.1%増の49億4400万円で、2013年度より4期連続で黒字を達成した。また、有償ベースの平均搭乗率は85.4%、有償旅客数は約513万人。機材数は18機で就航率は99.2%となっている。今後もインバウンドの好調を受け国際線を強化していく考えだ。

ジェットスター・パシフィックが関空~ハノイ・ダナン線就航

ベトナムのジェットスター・パシフィック航空は、9月初旬より関空~ハノイ、関空~ダナンの両路線に就航すると発表した。機材はエアバスA320型機、同社が日本に乗り入れるのはこれがはじめて、同時に関空とベトナムを結ぶ初のLCCとなる。

↑目次に戻る


2a. 連載:「タビノート」 下川裕治

月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。

Profile
shimokawa

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。

たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

キャセイパシフィック航空の安定感

月に1回のペースでバンコクを往復している。利用する航空会社はさまざまだ。LCCグループ、直行便グループ、経由便グループに大別できるだろうか。その都度、安い航空会社を選ぶことが基本だ。
 6月はキャセイパシフィック航空を使った。安かったからだ。
 経由便にも何社かがあるが、キャセイパシフィックに使うとわかると、やはりほッとする。飛行機に乗るというストレスがぐっと減る気がする。
 経由便には、キャセイパシフィック航空のほかに、台湾のチャイナエアライン、ベトナム航空、中国東方航空、香港の香港航空などがある。そのなかでは、キャセイパシフィック航空に圧倒的な安定感がある。それは直行便のタイ国際航空や日系2社をもしのぐ気がする。
 便数が多いという面が大きいのだろうが、なにかのトラブルが起きても、どこか慌てない気風があるように思う。それが経験なのかもしれないが
 チャイナエアラインは、ヨーロッパからの便にバンコクから乗ることがある。遅れが起きると、スタッフは動揺する。足どりが落ち着かない。キャセイパシフィック航空はインドからの便を利用することもある。やはり遅れなどのトラブルはあるのだが、スタッフはどんと構えている。慌てないのだ。
 バンコクの空港で体験することだから、スタッフの多くはタイ人である。香港のスタッフではない。それなのに彼らは動揺しない。
 今回もチェックインをすませ、搭乗待合室にいた乗客が体調を壊し、搭乗をとりやめることになった。この処理はなかなか大変だと思う。手続きの問題もあるが、預けた荷物をとり出さなくてはならない。出発直前だったから当然、遅れにつながる。
 しかしスタッフたちは慌てない。案内放送も落ち着いている。30分ほど遅れて離陸したが、その遅れは、香港の空港の乗り継ぎで簡単に吸収してしまった。
 最近のアジアの大空港はどこも混み合っている。バンコク、香港、台北、ソウル、羽田、成田、上海、北京……。出発時に遅れることが多い。「空港混雑のため」という機内放送を聞くことは多い。とくに上海と北京は恒常的に遅れる。
 各社とも苦労しているのだろうが、そういう環境のなかで、キャセイパシフィックの落ち着きは心強い。特別なことをしている風でもないのだが、なにかがうまく機能しているのだろう。そのあたりは、ひとりの乗客にも伝わってくる。

70
キャセイパシフィック航空に派手さはない。香港の気風だろうか

↑目次に戻る


3a. バルカン半島訪問記3 -ティラナ~コトル-

Profile
darklogosmall

評論同人誌サークル「暗黒通信団」の雑文書き。
貧乏ノマド独身。英語は苦手。好きな地域は中東の砂漠。元コミケスタッフ。コテコテの理系。自称高等遊民。
詳しくは http://ankokudan.org/d/d.htm?member-j.html

 
シさんによるバルカン半島旅行記の第3弾です。
第1弾第2弾


■アルバニアという国はギリシャの左上にある。面白いのは自国を「アルバニア」とは呼ばず「Shqiperise」と呼んでいる点だ。
読み方が分からないけど郵便局にもそう書いてある。
01

まぁ日本だって「Japan」と「Nippon」っていうぜんぜん違う読み方があるし、自国民はむしろ「Nippon」って呼んでるわけだから、そんなものなのだ。
イスラム教信者が多い国だが信仰はいいかげんで、バーに行けばお酒もどんどん出てくる。「地球の歩き方」に載ってる首都ティラナのバー(Sky Club Cafe)はお勧めだ。ソフトドリンク一杯で回転展望台から時間無制限の夜景を楽しめる。フリーwifiつき。周囲がカップルばかりで孤独感が深まる以外は最高だ。
02
03

日本ではなかなか見られない不思議なオブジェを眺めつつ、明日のバス移動に少々アンニュイな感じだった。というのは、ネットの旅行記を見る限り、ティラナからモンテネグロ共和国へ抜ける方法が悲惨らしいのだ。「アルバニア モンテネグロ バス」で検索すると「超面倒」とか書かれていて、シュコダルという湖畔の街で降りて乗り換えたり、国境越え区間はタクシーだとか、ついたら真夜中だとか、泣きそうになりながら行くものだという。うわぁ面倒なフレンズですね。

この手の情報はバックパッカー宿のスタッフに聞くのがよいということで聞いてみると意外にもコトル(Kotor)行きの直通バスがあるらしい。本当なら楽勝だ。スーパーに買い出しに行き、現地人に大人気のピザを食べて鋭気を養う。道を歩いていると見知らぬ人から「へい兄ちゃん、一緒に飲んでいかないかい」みたいに声をかけられる。なかなかのノリだ。

■さて、その翌日。朝一番にノートパソコンでネットを見た瞬間に「Windows Update」にやられた。これをくらうとACにつないでおかないとバッテリ消耗するのだ。旅先でやられると本当に困る。勘弁してくれデビルゲイツ。宿を出るべき時刻になっても終わらず「電源を消さないでください」とか書いてあるので、怖いが残りはバッテリで処理するしかない。とりあえず宿を出てティラナの目抜き通りであるZoguI通りをダッシュで北上。コトル行きの直通バスを扱う旅行社は二軒あるらしいが、今回はOzumi tourを利用した。運賃25ユーロでチケットが買えたから、本当にコトルまで行けるのだろうと信じる。8時半出発で8時20分にマイクロバスが迎えにくるという。40分時間が空いたので両替してチキンバーガーを食ってみる。ちなみにこのチキンは本気だった。分厚いチキンをちゃんとグリルで10分焼いてバーガーにしている。Fast foodとはいえないが、これはこれで素晴らしい。
予定時刻になっても迎えが来ないので旅行会社に文句を言いに行こうとしたら、ビルの中から係員がすっ飛んできて、一緒に待ってくれた。係員は携帯電話であれこれ悪態をついていたが、結局迎えは来ないで、バスそのものがやってきた。荷物は別料金で2ユーロ。運行会社ははOld city tour社という。あとで調べたら堂々とWebに案内が出ている。
04

さてこの国境越え超便利バスであるが、宣伝不足で乗客は5人しかない。これじゃ廃止になってしまうぞ? 道中は例の湖畔都市シュコダルとかモンテネグロの首都やブドヴァやティヴァト空港のすぐ下を通ったりして、なかなかスリルがあった。至近距離を飛行機がゴウゴウいいながら飛んでいくので「かっくいー」といってカメラを出すが、バスの車内からじゃブレて写真が撮れない。乗客は常連ばかりらしく、全く動じていないから、写真が撮れないなら、自分もさも動じてないふうにツンとしておく。
05

予定より少し早く14時過ぎに無事コトル着。アドリア海の湾の奥にある世界遺産の街だ。バス停は旧市街から徒歩10分未満なのだが、タクシー屋が「タクシータクシー」と連呼していて、宿の客引きもいる。おお、初めての観光地。
06

■アドリア海東側には有名な観光都市が二つある。このコトルとドブロブニクという。どちらも世界遺産だが、個人的にはコトルがかなりお勧めなので、細かく書いておこう。
07
08

この街の見所は旧市街とその背後の山にに作られた城壁である。午後も早いので、とりあえず宿に荷物をおいてからすぐに城壁攻略だ。イージーコースとハードコースがあるが当然ハードコースを狙う。上を見上げればげんなりするが、上から下を見れば道が整備されていることが分かる。総じてさほど歩きにくくはない。途中、降りてくる外人女性とたくさんすれ違うのだが、どの個体もまったく汗をかいていないのが不思議だ。何か特殊な技でもあるのだろうか。それとも人外の何かか。山の上から見下ろすコトル旧市街は、入場料3ユーロ(モンテネグロの貨幣はユーロだ)くらいの価値は十分ある。冷たい風が心地よい。
09
10

城壁を堪能してから麓におりて、今度は旧市街を見て回る。教会がいくつかあるのだが、聖トリファン(トリプン)大聖堂は大きいし必見だ。トリファンさんという偉い聖人をまつったカトリック教会である。教会というと結婚式をやるような白く明るいイメージがあるが、本来の教会は薄暗くて怖いイコンが睨んでて、旧世界の壁がむき出しになっていて、歩くとギシギシいうような、ダンジョンじみた建造物である。
12
この教会も再建したとはいえ、一階は概ねそんな感じだ。なお二階には謎の銀製の腕とか脚とか彫刻とか金細工や赤い布や色々なものが展示してある。
11

外に出れば夜だ。振り返れば山はオレンジにライトアップされてまるで魔の山みたいになってるし、城壁に彫られた動物はキメラとしか言いようがない。
どこまでもファンタジーじみた街である。
14
15

最後にコトルの食事情を書いておこう。旧市街には「RESTORAN」という(中学生の間違った英語みたいな)綴りの飲食店がたくさんあるが、概して観光地価格で高い。どうするかというと実は川を渡って旧市街を北に出る。そこには現地人御用達の大きなスーパーがあるのだ。適当にトマトとか色々買い込めば夕食くらいは安く調達できる。その情報はどうやって得るかというと……Googlemap検索である。身も蓋もない。13

↑目次に戻る


3b. 世界の街を走ってみる~その3 パリ

tabinoteワタベです。
不定期連載として、世界のいろんな観光都市でのランニング体験を紹介します。
第3回はロンドンポートランドに引き続きフランスのパリです。


カタール航空でパリに降り立ったのは2016年の10月の半ば。
この渡航は全般的に日程もつまっており、バタバタしていました。怒濤の勢いで用事を済ませ、走りながら街を巡ってみようと思い至れたのは帰国前日。曇りや雨の多かったこの滞在の中で、天気もまずまず保ってくれそうな予報でした。
ちなみにこの滞在中、ちらっと市場に寄って撮った写真は先般刊行された「世界の美しい市場」にも使われています。

さて、正直フランスにもパリにもあまりランニングのイメージはありませんでした。山岳レースや自転車は盛んな印象でしたが、ロードランニングでフランス系の名選手ってのはにわかに思い浮かびません。あまり走る人なんていないのでは、と思っていました。
ところが、パリはそんな印象を覆すガチ・ランニング都市だったのです。


やはりランニングコースといえば川沿いが王道。
私が宿を取っていたのはパリ右岸と呼ばれる東側11区。ここからセーヌ川沿いをエッフェル塔あたりまで行って戻るコースをざっと計画しました。

毎度毎度悩むお金問題。クレカ一枚とユーロ札を何枚かビニール袋でくるみ、ポケットにつっこみます。
DSC05681

セーヌ川を目指す前に行ってみたいところがありました。
宿からも程近いバタクラン劇場、パリ同時多発テロの現場です。
2015年11月13日、ロックバンドのイーグルス・オブ・デス・メタルの公演中にテロリストが乱入し自動小銃を乱射。89名が亡くなり、一連のテロでも最大の被害現場となりました。
DSC05689_R

DSC05690_R

私が訪れたのはまた一周忌前で、閉鎖されていました。その後、16年に11月にスティングのライブで復活したそうです。

この周辺は、カフェやカンボジア料理店、ベトナム料理屋などの移民レストランが並ぶこなれた雰囲気のエリアでした。


さて、セーヌ川へ向かうため、バスティーユ方面に向かいます。
DSC05245_R

平日の昼でしたが、ちらほら走っている人も見かけるように。
DSC05257_R

セーヌ川へ出ました。
IMGP5469

川沿いにはいかにも歴史ある、石畳の歩行者路が整備されています。
この石畳が、とにかく粗くてデコボコ。お世辞にも走りやすいとはいえません。そんなコースでも結構走っている人がいます。
DSC05699_R

シテ島に到達。腕時計のタイマーを止めて少し見物します。
そびえ立つノートルダム大聖堂。
IMGP5463_R

ふもとには小鳥市が出ていましたが、少し散漫な印象。
IMGP5441_R

こちらはパリで一番のステンドグラスと呼ばれるサントシャペル教会。長蛇の列ができていました(写真は別の機会に行った時のもの)。
IMGP5438_R

さすがにこのあたりはパリでもきっての観光スポット。どこもかしこも旅行者だらけです。


黙々と川沿いを進むと石畳の道も拓けてきて、沢山ランナーを見かけるようになりました。
DSC05704_R

DSC05703_R

自分を棚に上げて、平日の昼間からこの人たち何してるんだろう、という疑問がわき上がってきます。
DSC05709_R

走る人やけに多くないすか…。
DSC05707_R

そして、どのランナーも速い!
健康のためとかフィットネスとか、そういうゆるい感じはありません。女性でも足場の悪い石畳の道を5分/kmくらいのペースで走っています。マジかよ!と思いました。
別に競争ではないのでいいのですが、どんどん抜かれる私。

急にペースアップしたので、いつの間にかエッフェル塔のあたりまで来ました。
塔のふもとは謎のお土産屋だらけ。やりすごしてエッフェル塔の展望スポット、シャイヨ宮に向かいます。
シャイヨ宮は結構ガラガラ。ウェディングドレス姿の中国系カップルが1組、バシャバシャ写真を撮っていました。
DSC05727_R


エッフェル塔の麓に伸びるシャンドゥマルス公園に入り、きびすを返して宿の方向に向かいます。ここからも結構長い。

既に秋の気配漂うパリ。木漏れ日に落ち葉が映える落ち着いた雰囲気の公園ですが、ランナーがザクザク葉っぱを踏んで駆けていきます。
IMGP5517

DSC05734_R

190センチくらいのレスラーみたいなおっさんが猛スピードで私を抜いていきます。
なんだこのガチ度の高さ?
私のこれまでの旅先ランニング経験の中でも、もっとも平均スピードの速い都市です。

こちらはアンヴァリッド廃兵院。見物時間ゼロ。
DSC05732_R

商店街を抜けます。
DSC05736_R

このあたりにマルシェが出ていました。買い物しても持って帰れないので…、写真だけで。
IMGP5708_R

カルチェ・ラタンのコンビニで一息つきます。東京の御茶ノ水は日本のカルチェ・ラタンと呼ばれているそうですが、確かに御茶ノ水同様、坂が多い。
ここまで来ると午後の仕事が始まったのか、ランナーも見かけなくなりました。

ソルボンヌ大学。
DSC05692_R

ガラス張りのモダンな建物と聞いていたアラブ世界研究所。結構薄汚れていました。
DSC05695_R

ここからリヨンを経てベルシーへ。
DSC05755_R

ベルシー・ヴィラージュという複合商業施設ができたそうで、どうせならそこまで行ってみようかなと。
途中のスタジアム付近、酔っ払いの嬌声がひびき微妙な治安感でしたが、生身で走っていれば問題ありません。
DSC05750_R

ベルシー・ヴィラージュは路面型の高級ショッピングモールでした。ワイン倉の跡をリノベーションした施設らしく、皆昼からガッツリとワインを楽しんでいます。
DSC05753_R

DSC05752_R

私はジュースを飲んで、だらだら宿に戻ります。


今回の道のりはこんな感じでした。
Garmin Connect_R

思いがけず熱いランナーの多い都市だったパリ。
今回は行きませんでしたが、北の方とかちょっと猥雑なエリアもランニングならいろいろ探検できそうです。次回訪れる機会があれば試してみたいと思います。

パリには旅行者も利用できるVelibというコミュニティサイクルがあるので、それを使って移動してみるのもオススメです。

↑目次に戻る


4. 旅の本屋 のまど イベント情報:
 6月23日 広瀬洋一さん×今野栄治さん×川田正和さん 対談トークイベント
 7月13日 旅行作家 吉田友和さん スライド&トークショー
 7月21日 松鳥むうさん×鈴木さや香さん 対談トークイベント

Profile
プロフィール

旅の本屋 のまど

東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/


新刊「東京 わざわざ行きたい街の本屋さん」発売記念
◆広瀬洋一さん×今野栄治さん×川田正和さん  対談トークイベント◆
「本屋に聴きたい!~西荻窪に小さな本屋さんが多い理由」

 
『東京 わざわざ行きたい街の本屋さん』の発売を記念してイベントを行います。
本イベントのテーマは「本屋と街」です。
西荻窪にも多くの本屋があり本書でも多くのページを割いていますが、この街には本屋以外にもカフェやアンティーク、雑貨などたくさんの魅力的な小さいお店があります。
なぜ西荻窪にはそういったお店がたくさんあり続けていられるのか。
気になったことはありませんか?

今回のイベントでは西荻窪という街の歴史、今ある本屋とかつてあった本屋、どんなお店が多いのかなどを西荻窪で長く本屋を営んでいる方々に聴くことで、西荻窪という街の魅力の一端を明らかにしていきます。

お呼びするのは3店の本屋さんです。

1店目は会場でもある旅の本屋のまどの店主・川田正和さんです。
以前は吉祥寺で働いていたという川田さんには、なぜ西荻窪という街を選んだのか? 西荻窪には旅好きが多いのか?など、旅の本屋という立ち位置から西荻窪について語っていただきます。

2店目は44年もの間、西荻窪の街を新刊書店として見守り続ける今野書店の代表取締役・今野英治さんです。
西荻窪にはいまでこそ今野書店さんしか新刊書店がありませんが、ほんの2年ほど前には他にも沢山の新刊書店がありました。それらがどんなお店だったのか? など西荻窪の新刊書店の歴史をお聴きできればと思っています。

3店目は古書音羽館の店主・広瀬洋一さんです。広瀬さんによると西荻窪に小さな店が生まれ続けるのは街の文化が多層的だからなのだそうです。現在といままでにどんな文化が西荻窪にはある(あった)のでしょうか?そんなお話を伺います。

それぞれの立場から語る西荻窪という街と本屋の話。
司会進行は『東京 わざわざ行きたい街の本屋さん』の著者でもあるBOOKSHOP LOVERの和氣正幸が担当いたします。
聴く事で西荻窪本屋めぐりをより深く楽しむことが出来るようになるでしょう。

西荻窪の魅力の秘密を知りにきませんか?
当日ご参加いただける方には、『東京 わざわざ行きたい街の本屋さん』(税込み1,728円)をお渡しいたします。

西荻窪散歩のお供にご利用ください。
どうぞよろしくお願いいたします!!

● 川田正和(かわたまさかず) 旅の本屋のまど店主
● 今野栄治(こんのえいじ) 今野書店代表取締役
● 広瀬洋一(ひろせよういち) 古書音羽館店主
● 聞き手:BOOKSHOP LOVER 和氣正幸


【開催日時】 6月23日(金)  19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】  2000円(新刊『東京 わざわざ行きたい街の本屋さん』付き)
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】
 下記のサイトから予約をお願いします。
 http://bookshop-lover-02.peatix.com/view
 もしくは、当店でも受付可能です。
 TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 BOOKSHOP LOVER
 http://bookshop-lover-02.peatix.com/view

 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp

主催:G.B.
 協力:BOOKSHOP LOVER


新刊「沖縄プチ移住のススメ」発売記念
◆旅行作家 吉田友和さん  スライド&トークショー◆
「ちょこっと沖縄に移住してみよう!」

0713okinawa

新刊『沖縄プチ移住のススメ』(知恵の森文庫)の発売を記念して、旅行作家の吉田友和さんをお招きして沖縄にプチ移住するためのノウハウについてスライドを交えながらたっぷりと語っていただきます。前作「ハノイ発夜行バス、南下してホーチミン」では、北はハノイから南のホーチミン、さらにはサパなど北部の山岳地帯を陸路でぐるっと縦断していた吉田さんが今作で注目したのは「プチ移住」。妻の育児休暇中、一家で沖縄に旅の延長線上としての「プチ移住」を体験し、ゆるくて温かいウチナーンチュとのふれあい、沖縄特有のB級グルメと時節の風習、適度に便利で快適な生活を通して感じた「ちょこっと暮らし」の面白さについて綴った1冊になっています。
今回のイベントでは、実際に沖縄に短期間住んでみて感じた様々なエピソードやプチ移住するために必要なノウハウについて、吉田さんならではの貴重な体験談が聞けるはずです。吉田さんのファンの方はもちろん、プチ移住に興味のある方や沖縄が大好きな方は、ぜひご参加くださいませ!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。

吉田友和(よしだともかず)

0713yoshidasan
1976年千葉県生まれ。出版社勤務を経て、2002年、初海外旅行にして夫婦で世界一周を敢行。2005年に旅行作家としてデビュー後、国内外を旅しながら執筆活動を行う。『3日もあれば海外旅行』『10日もあれば世界一周』(ともに光文社新書)、『週末5万円からの東南アジア』(大和書房)、『ハノイ発夜行バス、南下してホーチミン』(幻冬舎文庫)など著書多数。

◆旅行作家★吉田友和 Official Web
http://www.tomotrip.net/


【開催日時】 7月13日(木)  19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】  1000円   ※当日、会場にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内  
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
主催:旅の本屋のまど 
 協力:光文社


新刊「日本てくてくゲストハウスめぐり」&「あちこち島ごはん」発売記念
◆松鳥むうさん×鈴木さや香さん  対談トークイベント◆
「日本のゲストハウスを巡ってみよう! ~おいしい島ごはんもね~ 」

0721nihontekuteku

0721simagohan
新刊『日本てくてくゲストハウスめぐり』(ダイヤモンド社)&『あちこち島ごはん』(芳文社)の2冊同時発売を記念して、イラストエッセイストの松鳥むうさんとライターの鈴木さや香さんのお二人をお招きして、日本全国の魅力的なゲストハウスと島ごはんの楽しみ方についてスライドを眺めながらたっぷりと語っていただきます。これまでに『ちょこ旅 小笠原&伊豆諸島』『島旅ひとりっぷ』など日本の島旅のイラストエッセイ本を数多く出版して、日本全国のゲストハウスを泊まり歩いている松鳥さんの4年ぶりとなる新刊はなんと2冊同時に発売。『日本てくてくゲストハウスめぐり』では、国内のゲストハウスを100軒以上訪れた中から最も印象に残った宿6軒のエピソードと、おすすめ宿をイラストルポで50軒を紹介。また『あちこち島ごはん』では、北海道・礼文島から、沖縄県・波照間島まで、日本全国の島々にしかない美味しいごはんや独自の文化を紹介しています。そこで、今回のイベントでは、雑誌「散歩の達人」に「ゲストハウスに泊まろう!」を連載し、全国各地のゲストハウスを取材して現地のカルチャーや移住模様に詳しい鈴木さんを聞き手役にお迎えし、本に書けなかったゲストハウスの裏話や美味しい島ごはんのエピソードについてむうさんからいろいろ聞き出していただきます。ゲストハウスや島旅事情に詳しいお二人だけに、レアで貴重なお話が聞けるはずです。松鳥むうさんや鈴木さんのファンの方はもちろん、島好きの方やゲストハウスに興味のある方はぜひご参加くださいませ!!
(当日、会場にて新刊を2冊とも購入された方には、素敵なプレゼントあり!)

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。

松鳥むう(まつとりむう)

0721matsutorisan

イラストエッセイスト。今までに訪れた島は、国内83島。泊まった国内のゲストハウスは100軒以上。その地域の人の日常のくらしに、ちょこっとお邪魔させてもらえる旅が好き。毎日、どんなものを食べて、どんな日常で、どんな気もちですごしておられるのかというコトがとても気になる。著書に『島旅ひとりっぷ』(小学館)、『ちょこ旅 京都』『ちょこ旅 沖縄+離島』『ちょこ旅 小笠原&伊豆諸島』『ちょこ旅 瀬戸内』(以上、アスペクト)、2017年7月に『日本てくてく ゲストハウスめぐり』(ダイヤモンド社)、『あちこち島ごはん』(芳文社)発売。

◆松鳥むうHP
http://www.muu-m.com

鈴木さや香(すずきさやか)

0721suzukisan

ライター・編集者。1983年生まれ、東京都北区赤羽育ち。旅行雑誌・書籍の編集を経てフリーに。月刊『散歩の達人』(交通新聞社)で「ゲストハウスに泊まろう!」を連載し、ゲストハウスを通じて現地のカルチャーや移住模様について取材。他にも旅・街歩き記事を中心に執筆。最近のテーマはバックパッカー人間観察と旅先における日本人のモテインフレ。また、最近行った島は沖縄の久高島。


【開催日時】 7月21日(金)  19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】  1000円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内  
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
主催:旅の本屋のまど 
 協力:ダイヤモンド・ビッグ社、芳文社

↑目次に戻る


5. 編集後記

tabinote田口です。
5月よりチェンマイで暮らしていますが、こちらは一足先にいちばん暑い時期を抜けて雨季に入っております。
雨季といっても日本の梅雨のように一日中雨というわけではなく、一日に数回盛大なスコールに見舞われるといった感じで、それ以外は比較的涼しくすごしやすい気候です。

さて、今月のtabinoteメルマガはいかがでしたでしょうか?

航空業界ニュースはLCCの話題が目立ちましたね。関空~ダナンなど魅力的な路線の就航がうれしい限りです。
下川さんの連載はキャセイパシフィックの話題。確かにキャセイは安定感があり僕も好きなキャリアのひとつです。香港国際空港のトランジットは長時間でもまったく苦にならないですしね。
tabinote名物ちょっとおかしい旅行記は今月も2本ご用意。
しさんのバルカン半島紀行はモンテネグロへの入国、そしてコトルという街の紹介です。世界遺産に指定されてはいてもいまだ観光ズレしていない昔ながらのヨーロッパな感じが写真と文章から伝わってきます。今回はあまりひどい目にあっていないのが少し不満ですが、、(笑)。
tabinoteワタベのランナー紀行はなんとパリ。わざわざパリまで行って苦しい思いをして走るだけとか自分にはまったく理解できないのですが、写真を見るだけなら汗もかかないので楽しいですね。がんばっていただきたい。

旅の本屋のまどは今回も魅力的なイベントが3本。お時間ある方は覗いてみては?

さて、tabinote執筆・エクスナレッジ刊の「世界の美しい市場」、いよいよ発売となりました!
欧米のスタイリッシュな市場、匂い立ちそうなアジアの熱気あふれる市場、南米の色彩豊かな市場などなど、一度は訪れてみたい世界の市場を美麗な写真と共にご紹介しています。もちろんtabinoteだけにガイド情報もバッチリ。妄想旅行に、旅先選びの参考に、ぜひご活用下さい。


tabinoteサイトでは過去の有料メルマガ連載をアップしており、無料でご覧いただけます
連載:下川裕治さん
連載:柳下毅一郎さん
連載:水谷さるころさん

次回第89号は2017年7月25日(火)の発行予定です。


発行:有限責任事業組合tabinote
https://tabinote.jp

※本メルマガの連載原稿または寄稿、告知などの著作権は著者・情報発信元に帰属します。その他の著作権および全ての編集著作権はtabinoteに帰属します。記事の引用・転載は出典を明記いただくとともに、諸関連法規の定めに従っていただきますようお願いいたします。

↑目次に戻る