4. 世界あの街この街: グアム


4.世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第68回 グアム


グアム Gab Gab Beach (トリップアドバイザー提供)

グアムの旗(※政治的にはアメリカ合衆国準州)

(画像:Wikipedia)


見どころと特徴

日本から行ける最も身近な南国リゾートの1つ。ビーチの美しさや大自然の素晴らしさはもちろん、日本人の多さや子連れでもなんとかなりそうな安心感も人気の秘密。戦争の爪痕など歴史を感じる史跡も。

グアムは南北およそ50km弱の島。中央部には空港があり、リゾートホテルの建ち並ぶビーチタウンのタモンや首都ハガニアなどの都市がある開発が進んだ地域。南部は自然が多く残されており、北部の多くは米軍基地となっている。
今回のガイドはタモンとハガニアを中心にお届けする。
タモンビーチ から Chamorro Village   Google マップ


まずはタモンから。タモンはビーチ沿いにのびる通称「ホテル・ロード」沿いの一帯で、大型ホテル、ショッピングセンター、免税店、レストランなどが並ぶグアム最大の繁華街。タモンエリアの滞在だけしかせずに帰国する旅行者も多い。

グアムといえばやはり海。タモンの街は結局の所ビーチとホテルとショッピングに尽きる。


Tumon Beach (トリップアドバイザー提供)


Ypao Beach Park (トリップアドバイザー提供)

雨の日はプレジャーアイランドに行ってみよう。免税店のギャラリア、世界最大長さ100mの水中トンネルをほこる水族館アンダーウォーターワールド(トンネル以外の展示は少ない…)、そしてシアターレストランのサンドキャッスル&グローブなど、大人も子供も楽しめるアミューズメントがもりだくさん。

Underwater World (トリップアドバイザー提供)


Sandcastle Guam (トリップアドバイザー提供)

消費税がないグアム、買い物が目当てという場合も多いだろう。タモン地区には先述のギャラリアをはじめずらりと免税店がならぶ。
マイクロネシアモール(Micronesia Mall)はグアムで最大のショッピングセンター。カジュアル衣料やおみやげ探しに便利。フードコートにシアターもあり雨の日の時間つぶしにも最適。

Micronesia Mall (トリップアドバイザー提供)

グアム・プレミア・アウトレットはグアム最大のアウトレットモール。巨大フードコートは一見の価値あり。

Guam Premier Outlets (トリップアドバイザー提供)

マイクロネシアモールの近くにはローカル色たっぷりの朝市が出る。
野菜や魚、総菜、フリマ的な中古品などが多いが、実は食べ物の屋台が人気。タピオカや粥、南国風の焼き鳥などホテル飯に飽きた方も十分満足できる。

Morning market Dededo (トリップアドバイザー提供)

恋人岬はタモン湾の北側にある岬。若い地元民の恋人同士が心中したという言い伝えの残る岬は、現在グアムでも屈指の景勝地となっている。高さ122mの断崖からは島の海岸線や海をのぞむ大パノラマが拡がる。夕陽が沈む時間も美しい。タモンからのシャトルバス利用が便利。

Two Lovers Point (トリップアドバイザー提供)


ハガニアはグアムの首都で、島のほぼ中央に位置する。スペイン統治時代の街並みや戦跡、島の伝統的な史跡など歴史の息づかいを感じることのできるスポット。

ハガニア大聖堂はスペインの神父が残したカトリック教会。1944年当時、日本占領下にあったグアム(当時は大宮島と呼ばれた)を米国が爆撃し、教会も焼失した。現在の建物はその後再建されたもの。



Dulce Nombre de Maria Cathedral Basilica (トリップアドバイザー提供)

ラッテストーン公園は先史時代の史跡。この巨石は先住民のチャモロ文化を伝えるものとして親しまれており、グアム国旗にも描かれている。

Latte Stone Park (トリップアドバイザー提供)

チャモロビレッジは伝統工芸や雑貨、地元料理のレストランなどが集まる観光スポット。水曜夜にはナイトマーケットがひらかれ、タモンからのシャトルバスも運行される。

Chamorro Village (トリップアドバイザー提供)

また、グアムには各所に戦争遺構が残されている。
ラッテストーン公園内には日本軍の防空壕跡がある。

Latte Stone Park (トリップアドバイザー提供)

太平洋戦争国立歴史公園は米海軍の上陸地にひらかれた公園&ミュージアム。屋外には潜水艦や魚雷、砲台が展示され、当時の様子がわかる無料の施設がある。



Pacific National Historical Park (トリップアドバイザー提供)


もしあなたがグアムリピーターなら、もしくは喧噪のホテルステイが苦手なら、島の南部を訪れるとよいだろう。

メリッツォはグアムで最も美しいとされる自然が残る村。標高300mの山々と透明なブルーのビーチがひろがる。沖合にあるココス島は「奇跡の青」と称される美しい海がひろがり、マリンスポーツもさかん。

Cocos Island Resort (トリップアドバイザー提供)

イナラハンは歴史保護区に指定されている小さな村。スペイン統治時代の史跡が残り、美しい教会が建っている。海水の浸食や戦時中の爆撃によってできたとされる天然のプールも体験してみたい。

Inarajan Natural Pool (トリップアドバイザー提供)

VELTRA



Table 35

ホテルやショッピングセンターのフードコートにはアメリカ料理、イタリアン、中華に和食などあらゆる国の味覚が集まり、日本人にとっては食事に不自由しない場所といえるだろう。ポピュラーなお店・メニューはステーキ、ハンバーガ-、バーベキュー、ピザ、クスクス、タイやベトナムのカレー、韓国料理と焼肉、寿司、ラーメンなどなど。日本式の居酒屋やカレーチェーンまである。
やはり一度は味わいたいのがシーフードだろう。鮮度自慢の店なら氷漬けのショーケースに並んだ魚介類を好みの方法で調理してくれる。ロブスターのグリルや巨大な蒸しカニなどは、島ならではのおいしさ。

せっかくなのでグアムのローカルな味、チャモロ料理も体験してみたい。伝統的な食材とアメリカ、スペイン、日本などグアムに関係の深い国々の食文化が融合して生まれたもので、ココナッツ、唐辛子、レモン汁、しょうゆなどを用いた甘めの味。日本人の口にもあうと評判。代表的なメニューは魚介のココナツミルク煮、スペイン仕込みの揚げ魚エスカベッシュ、タコのマリネ、ヤシガニのボイル、甘辛いポークチョップや真っ赤なレッドライスなど。


Proa Restaurant


日本からの行き方

(空路)
日本からのグアム便は非常に豊富で、成田、関空、名古屋はもちろん札幌、仙台、福岡からも直行便がある。
曜日にもよるが、夏スケジュールの場合成田からはデルタが一日3便、ユナイテッド(ANAコードシェア)が2便、JALが1便あり、午前もしくは夕方のフライトで現地に4時間後到着する。
関空からはデルタ、ユナイテッドおよびLCCのティーウェイ航空、大韓航空便がある。その他の地方空港からはユナイテッド便が出ている。

便数が多いため料金もこなれており、オンシーズンの成田線正規割引運賃が3万円台から。関空のティーウェイ航空は片道1万円という季節もある。

(パッケージツアー)
航空券の相場が特に高いわけではないが、グアムといえばツアーの利用が一般的だろう。グアムツアーはキャンペーンや特売の目玉になりやすく、3万円を切る格安ツアーもめずらしくない。一方でJAL便利用の高級リゾートに泊まるようなツアーもあり、選択肢は広い。
目安としては、2名一室エコノミーホテル滞在の場合、7月のツアーが3万円~、夏休みシーズン以降は5万円~、9月がやはり3万円~といったところ。7月の最初の週や8月の最終週などは掘り出しもの的な格安ツアーが見つかりやすい。

(空港)
グアムの玄関はグアム国際空港(GUM)。正式名は島出身の政治家から名前をのってアントニオ・B・ウォン・パット・グアム国際空港という。もともとは日本海軍の飛行場として建設された。年間旅客数300万人、離発着4万回をほこる国際空港であり、ユナイテッド航空のハブ空港の1つである。24時間運営されている。日本発着便以外には、台北、仁川、釜山、香港、マニラ、サイパン、ホノルル便などがある。
プライオリティ・パスで入れるラウンジが1箇所。

空港からの公共交通機関はなく、ツアーの場合はツアーバスかホテルの送迎、個人旅行者はホテル送迎、タクシー、レンタカーなどを使うことになる。




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地理と気候

グアム島は太平洋、マリアナ諸島南端の島。小笠原諸島の父島からさらに南に1500kmほど。北緯13度で、緯度的にはフィリピンのルソン島とほぼ同じ。
歴史的に日本との関係は深く、ジョン万次郎の時代から往来があったという。日系人も多く、現地で大学の総長や警察総監などの名士となった人もいる。

「常夏の島」と呼ばれ、年間を通じ最高気温およそ30度、最低気温20~25度程度。
比較的雨が少なく、海の透明度も高い12月~4月中旬がベストシーズン。6月後半から11月中旬にかけて雨季となる。台風は7月~10月。日本の夏休みはかならずしもベストシーズンではないが、ハイシーズンとしてホテル代は高めとなる。

時差はプラス1時間。日本の正午が午後1時。サマータイムはない。

グアム   Google マップ
(画像:Google)


言語と通貨

英語が基本だが、都市では日本語の通用率も高い。特にタモンではほぼ日本語で買い物であってもタクシーであっても用が足りてしまう。
人種構成は原地系のチャモロ人が4割、フィリピン系が3割、その他白人、アジア系など。日本人も多く、在留邦人は5000名弱、全島人口のおよそ3%を占める。それ以外にも多くの日系人がいる。

通貨は米国ドル。1ドル=104円程度(16年6月時点)。日本円が使えることもあるが、レートは悪いのでやはりドルかクレカを使った方がよい。

物価は観光地+島ということもあり高め。東京とあまり変わらず、アメリカ本土よりもやや高い。しかし、同じ米領の島であるハワイなどと比べれば消費税がないこともありリーズナブル。
食事付きのツアーの場合はあまり物価を気にする場面がないかもしれない。
消費税がなく基本的に免税。そのためブランドもののショッピングを目当てにする旅行者も多い。免税範囲は20万円未満。たとえばグアムで25万円、10万円、12万円のものを購入し合計47万円となったた場合、20万円未満の単品アイテムで最も高い12万円が免税対象となり25万円、10万円のアイテムについては全額課税となる(はずです…)。

目安として、タクシー初乗り2.4ドル。最初の1マイルが4ドルで、これに加えてチップが10~15%。
店で飲む生ビールが4ドル~、缶ビール6缶で10ドル~。なお、午前2時から午前8時までアルコールは販売されない(外食店でも禁止)。ビールが手放せない人は深夜になる前に買い込んでおこう。

クレジットカードは必須で、ホテルからスーパーまでカード一枚でだいたい用が足りる。現金の両替はチップやタクシー用など少しでOK。ドルの調達は日本でしておくのが鉄則。

チップの習慣がある。タクシーは1~2割程度(最低1ドル)、ホテルのベルボーイやベッドメイクには1ドル程度、ルームサービスやレストランは代金の1~2割。サービス料が含まれていれば不要(特に日本人の多い店ではチップ込みの会計になっていることが多い)。
クレカの場合、チップは伝票のチップ欄に任意の額を書き込んで会計してもらう。チップのみ現金をテーブルに置いてきてもよい。


(画像:Wikipedia提供)




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ビザと治安

旅行者をねらった窃盗やぼったくりなどが少ないとは言えず、特に日本人はカモにされがち。
ホテル街でのスリ、ビーチでの置き引き、レンタカーねらいの車上荒らしなども発生している。
特に歓楽街のマッサージパーラー、女性が接客するカラオケバーやナイトクラブなどは口コミなどを参考に十分注意し、自己責任で利用すること。
凶悪犯罪にあう危険性は少ないが、ひったくりの被害は多い。2013年にはタモンで無差別通り魔事件が発生しており、日本人旅行者が巻き込まれ死者も出る惨事となった。

なお、一部で麻薬(マリファナ)が流通している。日本の大麻取締法は国外使用も例外扱いにはしておらず、違法である。犯罪に巻き込まれる可能性も高まるので手を出さないこと。アルコールは20歳ではなく21歳以上となっているので注意。

原則アメリカへの入国には電子渡航認証システム(ESTA)の事前申請が必要だが、「グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム」により90日以内の滞在ならビザ不要となる(グアムおよび北マリアナ諸島のみの滞在に限る)。


市内交通

いわゆる公共交通は、旅行者用のシャトルバス以外には存在しない。

(シャトルバス)
タモン、ハガニア、タムニングエリアを周遊している。有名ホテルや免税店、ショッピングモール前がバス停となっている。バスが近づいてきたら手を上げてドライバーに合図をすると確実。
チケットは一回券が4ドル、1日券が12ドル、WiFi付の2日券が15ドルなどいくつかの種類がある。

(タクシー)
流しのタクシーはなく、ホテルのフロントやレストランのスタッフに頼んで配車してもらう。
観光客に声がけしてくるドライバーは避けた方がよい。また、ちゃんとメーターを使ってくれるかどうか確認しよう。
初乗りが2.4ドル、最初の1マイルが4ドル、以降0.25マイルごとに80セント。他、大きな荷物は1ドル、チップが10~15%程度。

(レンタカー)
はっきり言ってグアムではレンタカーが王道。一瞬も缶ビールを手放せないなら別だが、公共交通機関がなくタクシーも安いとは言えないグアムで自在に動くならクルマを借りるのが一番。

レンタル時は国際免許証がなくとも日本の免許でOK。
21歳未満は借りることができないか、割増料金が必要となる場合が殆ど。
料金は日本で一般的な日数ベース(フリーマイレージ)と、走行距離に応じてカウントするタイム&マイレージの2種類ある。フリーマイレージの場合小型車で30ドル~/日といったところ。
交通ルールはアメリカに準じ、右側通行である。

(レンタサイクル)
タモン~ハガニア間は10kmたらずで自転車にちょうどよい距離。ビーチ沿いをわしゃわしゃ漕ぐのも悪くない。道が悪い箇所もあり、坂も多く雨の心配もあるのでマウンテンバイクがおすすめ。
ホテルや以下に掲載するレンタルショップで貸し出している。料金は5時間で10ドル~。

Convenience Store Osaka (トリップアドバイザー提供)


ホテル


Guam Reef and Olive Spa Resort (トリップアドバイザー提供)

グアムの場合は航空券とホテルのセットツアーが多く、ホテルだけを別途取る機会は少ないかもしれない。ある程度のツアーならそれほどひどい宿があてがわれる可能性は少ないが、それでもホテルはグアム旅行の楽しさを左右する大事な要素。
人気のホテルはすぐに埋まってしまう。オンシーズンだと3つ星ホテルが1.5万円、4つ星で2万円台、それ以上となると3~5万円といったところ。ツアーが十分にが安いこともあり、いわゆる安宿は多くない。

ホテルはやはりほとんど島の中央部に集中している。
大人数であったり料理を趣味にしているならコンドミニアムを借りるという手もある。広大なキッチンやパワフルな電圧のレンジなど、なかなか楽しい。

Airbnbも重要な選択肢。南部、北部といった通常のホテルが少ない地域にも物件があり、ホテルの半額程度の予算で快適そうな物件を探すことができる。人気物件はすぐ埋まるので、レビュー内容とキャンセルポリシーに気をつけつつ早めに予約を。


ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
VerizonやAt&Tなどアメリカのメジャーなキャリアはグアムで携帯事業を行っていない。そのためグアムはソフトバンクの「アメリカ放題」対象外(Sprintのカバー外)であることに注意。

グアムで代表的な携帯キャリアはDocomo Pacific、GTA Teleguam、iCONNECT、IT&Eなど。
SIMの調達はマイクロネシアモール(Micronesia Mall)、アガニアショッピングセンター(Agana Shopping Center)などのショッピングモールがいい。キャリアのショップが入居しており、観光客慣れしている。

Docomo Pacificはグアムおよびサイパンで営業している。日本のNTTドコモグループだが、特に日本語のサポートがあるわけではない。
「UNLI! Prepaid」プランの場合データ+通話SMS無制限で2.95ドル/日、同3日間で8ドル、同5日間で13ドル。従量の「Pay As You Go」プランは通話が0.2ドル/分、データが0.1ドル/メガ(100メガで10ドル)となっておりデータをガンガン使うなら割高。

GTA Teleguamは3ドル/日の「Daily Plan」があり、データ無制限。
この他に月間プランや従量の「Pay As You Go」プランがあるが、「短期滞在でかつデータをたくさん使う」という旅行者には割高となる。

iCONNECTは2.25ドル/日の「All In」プランがデータ無制限。他キャリアにくらべやや割安。

Micronesia Mall (トリップアドバイザー提供)

IT&Eには「MOTION BROADBAND」というデータを後付け購入できるプランがある。
5ドルで500メガ、20ドルで3ギガ。

面倒なことが嫌いな方はWiFiルーターを借りていったり海外の数カ国で使えるSIMを買っていくのも手。ルーターレンタル代は5日間で4000円程度。



(WiFi)
マクドナルドやバーガーキングなどのファーストフードチェーンやカフェ、ショッピングモールでWiFiが提供されている。
また、GuamWiFiという有料の旅行者向けWiFiサービスがあり、モールなどで利用できる。ただし7日間で30ドルと安くはない。
無料WiFiは時間制限されている場合もあり、GuamWiFiも高いので、できればレンタルルーターかSIMを調達していきたいところ。