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4. 世界あの街この街: ホノルル


4.世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第69回 ホノルル


ホノルル (トリップアドバイザー©4Corners提供)

アメリカ合衆国・国旗

(画像:Wikipedia)


見どころと特徴

昔も今も海外旅行のド定番にして代名詞といえばハワイ。ホノルルは国際空港を有するハワイ諸島最大の都市。治安がよく美しい自然がひろがり、日本人にもフレンドリー。今でも定期的に常に新しいムーブメントが発信され続ける、永遠の人気ディスティネーション。

オアフ島は一周200km。面積は沖縄本島を上回り、最高峰カアラ山(1120m)を擁するワイアナエ山脈、ダイヤモンドヘッドを擁するコオラウ山脈という2つの山脈をもつ広大な島である。島の各地にすばらしい見所があるのだが、今回は最大都市ホノルル周辺にしぼってご紹介する。

ワイキキ海岸 から Manoa Falls  Honolulu  HI  United States   Google マップ
(画像:Google)


ハワイの中心であるホノルルのさらに起点、アルパにしてオメガとなるのはあまりにも有名なワイキキ・ビーチ。観光客でにぎわうビーチながら、真っ白い砂浜とエメラルドブルーの海は感動的。ヤシの木とリゾートホテルが建ち並び、陽光の下でも夕暮れ時でも変わらず美しい。特に夕方のオレンジに染まる空とダイヤモンドヘッドのシルエットは絶景とよぶにふさわしい眺め。

Waikiki Beach (トリップアドバイザー提供)

ホテル、バー、レストラン、ショップの連なるにぎやかな通りがワイキキ・ビーチ・ウォーク。散策や買い物、ナイトライフまでなんでもそろい、ほとんどこのエリアから一歩も出なくても用が済んでしまうところがすばらしい。

Waikiki Beach Walk (トリップアドバイザー提供)

アラモアナ・ショッピング・センターはハワイを代表する超超有名巨大商業施設。高級ブランドから気軽なお土産にぴったりなハワイ雑貨、日用品まで何でもそろうふところの深さが魅力。フードコートもすばらしく、1日いても全く飽きない。雨の日ならセンターでだらだら過ごすのもいい。

Ala Moana Center (トリップアドバイザー提供)

マジック・アイランドはワイキキからも近い静かでビーチ。広い砂浜に透明な水が美しく、防波堤で覆われているため小さい子連れでも安心して海遊びができる。ただ散策するだけでも気分があがる。ウェディング写真や夕陽の名所としても知られる。

Magic Island (トリップアドバイザー提供)


真珠湾。ハワイではやはりここに寄らずにはいられないだろう。
真珠湾は近代史の貴重な史跡にして、現役の軍港でもある。1941年12月、日本軍の攻撃でこの一帯は火の海となった。2001年9月まで、真珠湾はアメリカの国土が唯一外国から攻撃を受けた場所である。
戦艦アリゾナの沈没跡につくられたアリゾナ記念館、硫黄島や船艦大和の攻撃に加わり日本の降伏調印式場ともなった戦艦ミズーリ記念館などはぜひ見ておきたいところ。ミズーリに残る特攻隊突撃の跡が生々しい。

Pearl Harbor / WW II Valor in the Pacific National Monument (トリップアドバイザー提供)


Battleship Missouri Memorial (トリップアドバイザー提供)

オアフはビーチリゾートであると同時に、すばらしい山岳リゾートである。
ワイキキ・ビーチからもよく見えるダイヤモンドヘッドは標高232m。クレーター状の外輪山をもつ火山である(死火山と考えられている)。ハワイの代表的な観光名所にして、最近ではパワースポットとしても人気がある。特にサンセット、サンライズトレッキングが人気で、赤く染まる市街やビーチを見下ろせば憑き物も落ちたような気分になるだろう。一帯は国立公園であり、登山時間は6時~18時までと決められている。季節によっては開園時間がご来光に間に合わない時があるので、サンライズトレッキングに行くなら確認しておくとよいだろう。



Diamond Head State Monument (トリップアドバイザー提供)

よりハードなトレッキングが好みならココヘッドがおすすめだ。
368mと小山と言える規模でありながら、歩幅を調節できないトロッコ道混じりの登り一辺倒を強いられ、急坂ということもあってなかなかのつらさ。
もちろん頂上からの眺めは最高で、荒々しい岩山からワイキキのホテル群までを視野におさめるすばらしい景観を味わえる。


Koko Crater Trail (トリップアドバイザー提供)

マノア滝はハワイの豊かな緑を楽しめる手軽なトレッキングスポットだ。ホノルルからもほど近いロケーションながら、熱帯雨林という言葉がぴったりのジャングルにたたずんでいる。落差は45m。濃い緑の香りと清らかな空気の中で眺める滝の姿は神秘的である。


Manoa Falls (トリップアドバイザー提供)

VELTRA



Wolfgang’s Steakhouse (トリップアドバイザー提供)


Bubba Gump Shrimp Co. (トリップアドバイザー提供)

ハワイの食は各国料理から和食までバリエーションも豊富。特に、巨大なステーキやハンバーガーなどのアメリカ料理は主役級の存在感がある。また、日系のチェーン店も多い。高級レストランの中には地元産食材を取り入れてモダンにしあげたフュージョン料理、パシフィック・リム料理を提供するところもある。

せっかくハワイにいるのならローカルフードを体験しておきたいところ。もともとハワイの食はポリネシア系の伝統料理をベースとしており、タロイモなどのでんぷんやシーフードの多用が特徴。それにアメリカ、日本、フィリピンなどの移民料理が加わって独特な味覚をつくり出している。ハンバーグ丼のロコモコやロミロミサラダ、ガーリックシュリンプなどは日本でもすっかりおなじみとなっているが、本場の味覚を味わっておきたいところ。
その他、ポキ・ボウルというマグロの漬け丼やサイミンという海老ダシのラーメン、フリフリチキン、エッグベネディクト、そして色とりどりのシーフードなどなど食の楽しみも多い。

スイーツも魅力的で、パンケーキやアサイーなどハワイがブームの火付け役となったものも多い。本場のコナコーヒーと一緒に味わってみたい。


goofy cafe & dine (トリップアドバイザー提供)


日本からの行き方

(空路)
日本からのホノルル線は豊富で、搭乗率も高く値崩れしない、いわゆるドル箱路線として知られている。
羽田、成田、関空、福岡、名古屋からの定期便がある他、ツアーでチャーター便がとぶことも多い。
東京からはJAL、ANAの日系、ハワイアン航空、デルタ、ユナイテッドといった米系はもちろん、チャイナエアラインや大韓航空便まである。どの便も所要7時間半程度、夕方から夜に出て日付変更線を超え、同日午前に到着するものが多い。
運賃は各社おおむね横並びでおおむね8万円程度。マイレージの都合で選ぶとよいだろう。
ハワイ諸島の別の島に行く場合には島間路線が充実しているハワイアン航空が便利かもしれない。

なお、某LCCが就航するという噂が浮かんでは消えるが、16年9月現在実現していない。
仮に実現すれば、台北のように超格安パッケージツアーが登場し、結果としてツアー相場全体が下がっていくことも期待できる。

(パッケージツアー)
ハワイの場合、エアとホテルを別にとるとやはり割高になってしまうので、ツアーから選ぶ場合が多いだろう。
成田発5日間のツアーが7万円程度~。ハワイの場合はツアー会社の目玉になりやすく、tabinote編集部が最近確認したものでは3万円台というものもあった。

(空港)
ホノルルのあるオアフ島唯一の空港にして最大の玄関口がホノルル国際空港(HNL)。
太平洋の止まり木にしてオアシスとなる巨大ハブ空港となっている。

ラウンジも多く、日系航空会社の有資格者や一部のクレジットカードカード会員、プライオリティ・パスホルダーが利用できる。

空港からの移動はホテル送迎が多いだろう。
自力で移動する場合にはエアポートシャトル、市バス、タクシーを利用する。
エアポートシャトルはホノルルまで所要20~30分、片道15ドル程度。市バスは大きな荷物を乗せられないが所要45分、2.5ドルと格安だ。
タクシーの場合は定額の空港送迎タクシー(チャーリーズタクシー)がお得。ワイキキまで片道29ドル。日本から日本語サイトで予約できて便利だ。
通常のタクシーならチップ込みで40ドル程度。
最もお得で手軽なのは空港でレンタカーを借りてしまうことだ。レンタカー情報については後述する。




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地理と気候

ホノルルはハワイ諸島のオアフ島、南東のビーチ沿い位置している。
「常夏の島」であり基本的にはどの季節も楽しめるが、雨が少なく天候が安定している4月から10月がベストシーズン。
11月から3月は雨季となり、しばしば島特有の強風が吹き付ける。冬は北岸に大きな波が押し寄せ、サーファーにとってはオンシーズンとなるが、一般的な海水浴には適さないことも。

日本との時差はマイナス19時間、日本の正午が前日の17時。アメリカの多くの州と異なりサマータイムは実施していない。


(画像:Google)


言語と通貨

英語が基本。
日本語で大丈夫な場所というイメージがあるかもしれないが、日本人ツアーの常宿となっているホテルおよび高級ホテル、日本人御用達のレストランやショップなど一部でしか通じないと思った方がよい。リーズナブルなホテル、地元民の多いレストランやバー、タクシーや現地のガイドは英語が基本。

ハワイ州全体ではアジア系が4割を占め、日系、フィリピン系がそれぞれ1割を超える多数派。白人が2割強。黒人、ヒスパニックはあわせて1割程度と少数派である。

通貨は米国ドル。1ドル=103円程度(16年9月時点)。

島であり観光地という二重苦でどうしても物価は高め。おおむね日本よりも上と思った方がよい。タクシーはやや割安。消費税率は4%台と日本よりも低い水準。

クレジットカードは必須で、ホテルのデポジットからレンタカーの調達などカードがないと生活が成り立たない。チップやタクシーなど現金を使う機会もそれなりにあるので、滞在日数×100ドルくらいの現金は持っておきたい。ドルの調達は日本でしておくのが鉄則。

アメリカだけあってチップの習慣がある。タクシーは1~2割程度(最低1ドル)、ホテルのベルボーイやベッドメイクには1ドル程度、ルームサービスやレストランは代金の1~2割。サービス料が含まれていれば不要。
クレカの場合、チップは伝票のチップ欄に任意の額を書き込んで会計してもらう。チップのみ現金をテーブルに置いてきてもよい。


(画像:Wikipedia提供)




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ビザと治安

アメリカの中では治安が良いとされるが、銃社会であり危険度は日本と段違い。旅行者をねらったひったくり、車上荒らし、置き引きの他、障害等の粗暴犯罪も増えているという。
ホームレスが急増しており、人口比でのホームレス比率はハワイ州が全米最高というデータもある。特にアラモアナ・ショッピング・センター西のカカアコ地区、同センター東のコンベンションセンターからカラカウア・アベニュー付近、ホノルル動物園付近、カリヒ地区、チャイナタウンあたりは女性の一人歩きや夜の立ち入りを避けた方がよい。

観光目的の場合、90日以内の滞在はビザ免除。商用や第三国を経由しての入国などではビザが必要。
ビザ免除のためにはESTA(電子渡航認証システム)による事前申請が必要。ESTAは2年間有効で渡航72時間前までに申請が推奨されている。ESTAを取得していないと入国できないため早めの準備がお勧め。


市内交通

鉄道、メトロが存在しないオアフ島の公共交通は、市バスの「TheBus」のみ。島内110路線、4200箇所を網羅している。
大人1回2.5ドル、4日間乗り放題の「4 – DAY PASS」が35ドル。ABC Storesや7-Elevenで購入できる。

2018年にはオアフ島南部の海岸沿いに「ホノルル・レイル・トランジット」(HART)という高架鉄道が一部開業する予定となっており、ホノルル国際空港とワイキキも結ばれる予定。

(タクシー)
流しのタクシーはなく、ホテルのフロントやレストランのスタッフに頼んで配車してもらう。メーター制で、おおむね安心して利用できる。
初乗りが1/8マイル(200m)で3~4ドル、以降1/8マイルごとに0.5ドル程度加算。他、大きな荷物は1ドル程度、チップが10~15%程度。

(レンタカー)
レンタカーが使えれば非常に便利。一瞬も缶ビールを手放せないなら別だが、公共交通機関がなくタクシーのメーターに一喜一憂したくないならクルマを借りるのが一番。

レンタル時は国際免許証に加えて日本の免許が必要。
年齢制限があり、20歳未満は借りることができないと考えた方がよい。25歳未満も割増し料金となることがほとんど。
料金は小型車で50ドル~/日といったところ。

(レンタサイクル)
海風を感じながらのサイクリングは気分もあがる。
レンタルの相場は24時間で20ドル~。

個人の自転車・サーフボード貸しサービス、Spinlisterの利用もお勧めだ。同じ人からバイクとボードを借りるのもラクでいい。


ホテルとシーズン


Kalani Hawaii Private Lodging (トリップアドバイザー提供)

ハワイの場合は航空券とホテルのセットツアーが多く、ホテルだけを別途取る機会は少ないかもしれない。ある程度のツアーならそれほどひどいホテルがあてがわれる可能性は少ないが、それでもホテルはハワイ旅行の楽しさを左右する大事な要素。

人気のホテルはすぐに埋まってしまう。3つ星程度の中級ホテルでも1.5万円、4つ星なら3万円台、5つ星なら4万円以上はみておきたい。
意外なこともいわゆる安宿も存在しており、3000円くらいから選択肢がある。

大人数、長期滞在、料理が趣味、そんな旅行者ならコンドミニアムもいい。ワイキキの中心部にも数多く存在し、高層マンションなら眺めも抜群。広大なキッチンやパワフルな電圧のレンジ、プールやジャグジーなど設備もなかなか楽しい。

Airbnbも重要な選択肢。ホテルの半額程度の予算で快適そうな物件を探すことができる。人気物件はすぐ埋まるので、レビュー内容とキャンセルポリシーに気をつけつつ早めに予約を。


ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
基本的にハワイのSIM事情はアメリカ本土と変わらない。
店員が旅行者なれしているアラモアナ・ショッピング・センター(Ala Moana Center;AT&Tや家電量販店RadioShackなどがある)、カハラモール(Kahala Mall)などのショッピングセンターや、詳しそうな店員がいるキャリアショップ(場所は各社サイトを参考のこと)で購入するのがおすすめだ。

大手キャリアなどの動向はアメリカのSIM情報を参考にしてほしい。
世界あの街この街:#62_特別編・アメリカSIM事情

日本で購入していくのも便利だ。かつてReady SIMのブランド名で展開したサービスは、現在はZIP SIMと改称している。T-Mobile回線のMVNOで、設定不要の使い切りがウリ。実際には簡易な設定を要するが簡単で、期間延長(Top Up)も可能だ。日本のamazonでは7日間500メガが3000円弱、同1ギガが4000円弱で売っている。
ZIP SIM 通話+SMS+データ通信500MB、7日間 アメリカ用プリペイドSIM

なお、ソフトバンクのiPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPad Pro、iPad Air 2、iPad mini 4を使っている場合、「アメリカ放題」プランにてSprintネットワークを利用できる。16年6月末に無料キャンペーンを終了し炎上した事件が記憶にあたらしいが、現時点では無料キャンペーンが復活・継続しているようだ。

面倒なことが嫌いな方はWiFiルーターを借りていったり海外の数カ国で使えるSIMを買っていったりするのも手。
大手グローバルWiFiの場合、750M/3日間のLTEプランが3000円程度。500M/日のLTEプランが6000円程度。
グローバルデータの場合、1.5ギガ/3日間の3Gプランが3000円強。
ALOHA DATAの場合、500M/日のLTEプランが4400円。



(WiFi)
WiFiの接続に不自由することはない。
マクドナルドやスターバックスなどのチェーンやショッピングセンターでWiFiが提供されている。

4. 世界あの街この街: グアム


4.世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第68回 グアム


グアム Gab Gab Beach (トリップアドバイザー提供)

グアムの旗(※政治的にはアメリカ合衆国準州)

(画像:Wikipedia)


見どころと特徴

日本から行ける最も身近な南国リゾートの1つ。ビーチの美しさや大自然の素晴らしさはもちろん、日本人の多さや子連れでもなんとかなりそうな安心感も人気の秘密。戦争の爪痕など歴史を感じる史跡も。

グアムは南北およそ50km弱の島。中央部には空港があり、リゾートホテルの建ち並ぶビーチタウンのタモンや首都ハガニアなどの都市がある開発が進んだ地域。南部は自然が多く残されており、北部の多くは米軍基地となっている。
今回のガイドはタモンとハガニアを中心にお届けする。
タモンビーチ から Chamorro Village   Google マップ


まずはタモンから。タモンはビーチ沿いにのびる通称「ホテル・ロード」沿いの一帯で、大型ホテル、ショッピングセンター、免税店、レストランなどが並ぶグアム最大の繁華街。タモンエリアの滞在だけしかせずに帰国する旅行者も多い。

グアムといえばやはり海。タモンの街は結局の所ビーチとホテルとショッピングに尽きる。


Tumon Beach (トリップアドバイザー提供)


Ypao Beach Park (トリップアドバイザー提供)

雨の日はプレジャーアイランドに行ってみよう。免税店のギャラリア、世界最大長さ100mの水中トンネルをほこる水族館アンダーウォーターワールド(トンネル以外の展示は少ない…)、そしてシアターレストランのサンドキャッスル&グローブなど、大人も子供も楽しめるアミューズメントがもりだくさん。

Underwater World (トリップアドバイザー提供)


Sandcastle Guam (トリップアドバイザー提供)

消費税がないグアム、買い物が目当てという場合も多いだろう。タモン地区には先述のギャラリアをはじめずらりと免税店がならぶ。
マイクロネシアモール(Micronesia Mall)はグアムで最大のショッピングセンター。カジュアル衣料やおみやげ探しに便利。フードコートにシアターもあり雨の日の時間つぶしにも最適。

Micronesia Mall (トリップアドバイザー提供)

グアム・プレミア・アウトレットはグアム最大のアウトレットモール。巨大フードコートは一見の価値あり。

Guam Premier Outlets (トリップアドバイザー提供)

マイクロネシアモールの近くにはローカル色たっぷりの朝市が出る。
野菜や魚、総菜、フリマ的な中古品などが多いが、実は食べ物の屋台が人気。タピオカや粥、南国風の焼き鳥などホテル飯に飽きた方も十分満足できる。

Morning market Dededo (トリップアドバイザー提供)

恋人岬はタモン湾の北側にある岬。若い地元民の恋人同士が心中したという言い伝えの残る岬は、現在グアムでも屈指の景勝地となっている。高さ122mの断崖からは島の海岸線や海をのぞむ大パノラマが拡がる。夕陽が沈む時間も美しい。タモンからのシャトルバス利用が便利。

Two Lovers Point (トリップアドバイザー提供)


ハガニアはグアムの首都で、島のほぼ中央に位置する。スペイン統治時代の街並みや戦跡、島の伝統的な史跡など歴史の息づかいを感じることのできるスポット。

ハガニア大聖堂はスペインの神父が残したカトリック教会。1944年当時、日本占領下にあったグアム(当時は大宮島と呼ばれた)を米国が爆撃し、教会も焼失した。現在の建物はその後再建されたもの。



Dulce Nombre de Maria Cathedral Basilica (トリップアドバイザー提供)

ラッテストーン公園は先史時代の史跡。この巨石は先住民のチャモロ文化を伝えるものとして親しまれており、グアム国旗にも描かれている。

Latte Stone Park (トリップアドバイザー提供)

チャモロビレッジは伝統工芸や雑貨、地元料理のレストランなどが集まる観光スポット。水曜夜にはナイトマーケットがひらかれ、タモンからのシャトルバスも運行される。

Chamorro Village (トリップアドバイザー提供)

また、グアムには各所に戦争遺構が残されている。
ラッテストーン公園内には日本軍の防空壕跡がある。

Latte Stone Park (トリップアドバイザー提供)

太平洋戦争国立歴史公園は米海軍の上陸地にひらかれた公園&ミュージアム。屋外には潜水艦や魚雷、砲台が展示され、当時の様子がわかる無料の施設がある。



Pacific National Historical Park (トリップアドバイザー提供)


もしあなたがグアムリピーターなら、もしくは喧噪のホテルステイが苦手なら、島の南部を訪れるとよいだろう。

メリッツォはグアムで最も美しいとされる自然が残る村。標高300mの山々と透明なブルーのビーチがひろがる。沖合にあるココス島は「奇跡の青」と称される美しい海がひろがり、マリンスポーツもさかん。

Cocos Island Resort (トリップアドバイザー提供)

イナラハンは歴史保護区に指定されている小さな村。スペイン統治時代の史跡が残り、美しい教会が建っている。海水の浸食や戦時中の爆撃によってできたとされる天然のプールも体験してみたい。

Inarajan Natural Pool (トリップアドバイザー提供)

VELTRA



Table 35

ホテルやショッピングセンターのフードコートにはアメリカ料理、イタリアン、中華に和食などあらゆる国の味覚が集まり、日本人にとっては食事に不自由しない場所といえるだろう。ポピュラーなお店・メニューはステーキ、ハンバーガ-、バーベキュー、ピザ、クスクス、タイやベトナムのカレー、韓国料理と焼肉、寿司、ラーメンなどなど。日本式の居酒屋やカレーチェーンまである。
やはり一度は味わいたいのがシーフードだろう。鮮度自慢の店なら氷漬けのショーケースに並んだ魚介類を好みの方法で調理してくれる。ロブスターのグリルや巨大な蒸しカニなどは、島ならではのおいしさ。

せっかくなのでグアムのローカルな味、チャモロ料理も体験してみたい。伝統的な食材とアメリカ、スペイン、日本などグアムに関係の深い国々の食文化が融合して生まれたもので、ココナッツ、唐辛子、レモン汁、しょうゆなどを用いた甘めの味。日本人の口にもあうと評判。代表的なメニューは魚介のココナツミルク煮、スペイン仕込みの揚げ魚エスカベッシュ、タコのマリネ、ヤシガニのボイル、甘辛いポークチョップや真っ赤なレッドライスなど。


Proa Restaurant


日本からの行き方

(空路)
日本からのグアム便は非常に豊富で、成田、関空、名古屋はもちろん札幌、仙台、福岡からも直行便がある。
曜日にもよるが、夏スケジュールの場合成田からはデルタが一日3便、ユナイテッド(ANAコードシェア)が2便、JALが1便あり、午前もしくは夕方のフライトで現地に4時間後到着する。
関空からはデルタ、ユナイテッドおよびLCCのティーウェイ航空、大韓航空便がある。その他の地方空港からはユナイテッド便が出ている。

便数が多いため料金もこなれており、オンシーズンの成田線正規割引運賃が3万円台から。関空のティーウェイ航空は片道1万円という季節もある。

(パッケージツアー)
航空券の相場が特に高いわけではないが、グアムといえばツアーの利用が一般的だろう。グアムツアーはキャンペーンや特売の目玉になりやすく、3万円を切る格安ツアーもめずらしくない。一方でJAL便利用の高級リゾートに泊まるようなツアーもあり、選択肢は広い。
目安としては、2名一室エコノミーホテル滞在の場合、7月のツアーが3万円~、夏休みシーズン以降は5万円~、9月がやはり3万円~といったところ。7月の最初の週や8月の最終週などは掘り出しもの的な格安ツアーが見つかりやすい。

(空港)
グアムの玄関はグアム国際空港(GUM)。正式名は島出身の政治家から名前をのってアントニオ・B・ウォン・パット・グアム国際空港という。もともとは日本海軍の飛行場として建設された。年間旅客数300万人、離発着4万回をほこる国際空港であり、ユナイテッド航空のハブ空港の1つである。24時間運営されている。日本発着便以外には、台北、仁川、釜山、香港、マニラ、サイパン、ホノルル便などがある。
プライオリティ・パスで入れるラウンジが1箇所。

空港からの公共交通機関はなく、ツアーの場合はツアーバスかホテルの送迎、個人旅行者はホテル送迎、タクシー、レンタカーなどを使うことになる。




tabinoteメンバーも愛用!空港滞在時間が長くなりがちな節約旅行でこそ、ラウンジのありがたさが身にしみます。海外旅行には必携の「プライオリティ・パス」
世界100カ国300都市、600ヵ所以上の空港にあるVIPラウンジが無料で使えます。年会費10,800円(税込)の楽天プレミアムカードなら年会費399ドルのプライオリティ・パスが付いてきます。




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地理と気候

グアム島は太平洋、マリアナ諸島南端の島。小笠原諸島の父島からさらに南に1500kmほど。北緯13度で、緯度的にはフィリピンのルソン島とほぼ同じ。
歴史的に日本との関係は深く、ジョン万次郎の時代から往来があったという。日系人も多く、現地で大学の総長や警察総監などの名士となった人もいる。

「常夏の島」と呼ばれ、年間を通じ最高気温およそ30度、最低気温20~25度程度。
比較的雨が少なく、海の透明度も高い12月~4月中旬がベストシーズン。6月後半から11月中旬にかけて雨季となる。台風は7月~10月。日本の夏休みはかならずしもベストシーズンではないが、ハイシーズンとしてホテル代は高めとなる。

時差はプラス1時間。日本の正午が午後1時。サマータイムはない。

グアム   Google マップ
(画像:Google)


言語と通貨

英語が基本だが、都市では日本語の通用率も高い。特にタモンではほぼ日本語で買い物であってもタクシーであっても用が足りてしまう。
人種構成は原地系のチャモロ人が4割、フィリピン系が3割、その他白人、アジア系など。日本人も多く、在留邦人は5000名弱、全島人口のおよそ3%を占める。それ以外にも多くの日系人がいる。

通貨は米国ドル。1ドル=104円程度(16年6月時点)。日本円が使えることもあるが、レートは悪いのでやはりドルかクレカを使った方がよい。

物価は観光地+島ということもあり高め。東京とあまり変わらず、アメリカ本土よりもやや高い。しかし、同じ米領の島であるハワイなどと比べれば消費税がないこともありリーズナブル。
食事付きのツアーの場合はあまり物価を気にする場面がないかもしれない。
消費税がなく基本的に免税。そのためブランドもののショッピングを目当てにする旅行者も多い。免税範囲は20万円未満。たとえばグアムで25万円、10万円、12万円のものを購入し合計47万円となったた場合、20万円未満の単品アイテムで最も高い12万円が免税対象となり25万円、10万円のアイテムについては全額課税となる(はずです…)。

目安として、タクシー初乗り2.4ドル。最初の1マイルが4ドルで、これに加えてチップが10~15%。
店で飲む生ビールが4ドル~、缶ビール6缶で10ドル~。なお、午前2時から午前8時までアルコールは販売されない(外食店でも禁止)。ビールが手放せない人は深夜になる前に買い込んでおこう。

クレジットカードは必須で、ホテルからスーパーまでカード一枚でだいたい用が足りる。現金の両替はチップやタクシー用など少しでOK。ドルの調達は日本でしておくのが鉄則。

チップの習慣がある。タクシーは1~2割程度(最低1ドル)、ホテルのベルボーイやベッドメイクには1ドル程度、ルームサービスやレストランは代金の1~2割。サービス料が含まれていれば不要(特に日本人の多い店ではチップ込みの会計になっていることが多い)。
クレカの場合、チップは伝票のチップ欄に任意の額を書き込んで会計してもらう。チップのみ現金をテーブルに置いてきてもよい。


(画像:Wikipedia提供)




ヘビーな旅行者の常識!業界最安の手数料でおなじみマネーパートナーズの外貨サービスがカードになりました。手数料は0.8円/1ドル、1円/ユーロと激安です。




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ビザと治安

旅行者をねらった窃盗やぼったくりなどが少ないとは言えず、特に日本人はカモにされがち。
ホテル街でのスリ、ビーチでの置き引き、レンタカーねらいの車上荒らしなども発生している。
特に歓楽街のマッサージパーラー、女性が接客するカラオケバーやナイトクラブなどは口コミなどを参考に十分注意し、自己責任で利用すること。
凶悪犯罪にあう危険性は少ないが、ひったくりの被害は多い。2013年にはタモンで無差別通り魔事件が発生しており、日本人旅行者が巻き込まれ死者も出る惨事となった。

なお、一部で麻薬(マリファナ)が流通している。日本の大麻取締法は国外使用も例外扱いにはしておらず、違法である。犯罪に巻き込まれる可能性も高まるので手を出さないこと。アルコールは20歳ではなく21歳以上となっているので注意。

原則アメリカへの入国には電子渡航認証システム(ESTA)の事前申請が必要だが、「グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム」により90日以内の滞在ならビザ不要となる(グアムおよび北マリアナ諸島のみの滞在に限る)。


市内交通

いわゆる公共交通は、旅行者用のシャトルバス以外には存在しない。

(シャトルバス)
タモン、ハガニア、タムニングエリアを周遊している。有名ホテルや免税店、ショッピングモール前がバス停となっている。バスが近づいてきたら手を上げてドライバーに合図をすると確実。
チケットは一回券が4ドル、1日券が12ドル、WiFi付の2日券が15ドルなどいくつかの種類がある。

(タクシー)
流しのタクシーはなく、ホテルのフロントやレストランのスタッフに頼んで配車してもらう。
観光客に声がけしてくるドライバーは避けた方がよい。また、ちゃんとメーターを使ってくれるかどうか確認しよう。
初乗りが2.4ドル、最初の1マイルが4ドル、以降0.25マイルごとに80セント。他、大きな荷物は1ドル、チップが10~15%程度。

(レンタカー)
はっきり言ってグアムではレンタカーが王道。一瞬も缶ビールを手放せないなら別だが、公共交通機関がなくタクシーも安いとは言えないグアムで自在に動くならクルマを借りるのが一番。

レンタル時は国際免許証がなくとも日本の免許でOK。
21歳未満は借りることができないか、割増料金が必要となる場合が殆ど。
料金は日本で一般的な日数ベース(フリーマイレージ)と、走行距離に応じてカウントするタイム&マイレージの2種類ある。フリーマイレージの場合小型車で30ドル~/日といったところ。
交通ルールはアメリカに準じ、右側通行である。

(レンタサイクル)
タモン~ハガニア間は10kmたらずで自転車にちょうどよい距離。ビーチ沿いをわしゃわしゃ漕ぐのも悪くない。道が悪い箇所もあり、坂も多く雨の心配もあるのでマウンテンバイクがおすすめ。
ホテルや以下に掲載するレンタルショップで貸し出している。料金は5時間で10ドル~。

Convenience Store Osaka (トリップアドバイザー提供)


ホテル


Guam Reef and Olive Spa Resort (トリップアドバイザー提供)

グアムの場合は航空券とホテルのセットツアーが多く、ホテルだけを別途取る機会は少ないかもしれない。ある程度のツアーならそれほどひどい宿があてがわれる可能性は少ないが、それでもホテルはグアム旅行の楽しさを左右する大事な要素。
人気のホテルはすぐに埋まってしまう。オンシーズンだと3つ星ホテルが1.5万円、4つ星で2万円台、それ以上となると3~5万円といったところ。ツアーが十分にが安いこともあり、いわゆる安宿は多くない。

ホテルはやはりほとんど島の中央部に集中している。
大人数であったり料理を趣味にしているならコンドミニアムを借りるという手もある。広大なキッチンやパワフルな電圧のレンジなど、なかなか楽しい。

Airbnbも重要な選択肢。南部、北部といった通常のホテルが少ない地域にも物件があり、ホテルの半額程度の予算で快適そうな物件を探すことができる。人気物件はすぐ埋まるので、レビュー内容とキャンセルポリシーに気をつけつつ早めに予約を。


ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
VerizonやAt&Tなどアメリカのメジャーなキャリアはグアムで携帯事業を行っていない。そのためグアムはソフトバンクの「アメリカ放題」対象外(Sprintのカバー外)であることに注意。

グアムで代表的な携帯キャリアはDocomo Pacific、GTA Teleguam、iCONNECT、IT&Eなど。
SIMの調達はマイクロネシアモール(Micronesia Mall)、アガニアショッピングセンター(Agana Shopping Center)などのショッピングモールがいい。キャリアのショップが入居しており、観光客慣れしている。

Docomo Pacificはグアムおよびサイパンで営業している。日本のNTTドコモグループだが、特に日本語のサポートがあるわけではない。
「UNLI! Prepaid」プランの場合データ+通話SMS無制限で2.95ドル/日、同3日間で8ドル、同5日間で13ドル。従量の「Pay As You Go」プランは通話が0.2ドル/分、データが0.1ドル/メガ(100メガで10ドル)となっておりデータをガンガン使うなら割高。

GTA Teleguamは3ドル/日の「Daily Plan」があり、データ無制限。
この他に月間プランや従量の「Pay As You Go」プランがあるが、「短期滞在でかつデータをたくさん使う」という旅行者には割高となる。

iCONNECTは2.25ドル/日の「All In」プランがデータ無制限。他キャリアにくらべやや割安。

Micronesia Mall (トリップアドバイザー提供)

IT&Eには「MOTION BROADBAND」というデータを後付け購入できるプランがある。
5ドルで500メガ、20ドルで3ギガ。

面倒なことが嫌いな方はWiFiルーターを借りていったり海外の数カ国で使えるSIMを買っていくのも手。ルーターレンタル代は5日間で4000円程度。



(WiFi)
マクドナルドやバーガーキングなどのファーストフードチェーンやカフェ、ショッピングモールでWiFiが提供されている。
また、GuamWiFiという有料の旅行者向けWiFiサービスがあり、モールなどで利用できる。ただし7日間で30ドルと安くはない。
無料WiFiは時間制限されている場合もあり、GuamWiFiも高いので、できればレンタルルーターかSIMを調達していきたいところ。

4. 世界あの街この街: シカゴ


4.世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第67回 シカゴ


シカゴ (トリップアドバイザー提供)

アメリカ合衆国・国旗

(画像:Wikipedia)


見どころと特徴

そびえ立つ摩天楼、分厚いピザやステーキ、野球観戦、ジャズ、ブルース、ロックンロール…、シカゴはまさにアメリカのイメージを凝縮したような街。日本からの来訪者は展示会などの商用や野球観戦が多いが、魅力あふれる全米有数の観光地である。

ジョン・ハンコック・センター から The Field Museum   Google マップ
(画像:Google)


シカゴ観光の表の顔といえば、なんといっても摩天楼。
かつてシアーズ・タワーとして世界最高の高さを誇った現ウイリス・タワー、ジョン・ハンコック・センター、トランプ・タワーなどなど300m、400m級の超高層ビルがずらり。19世紀後半の大火事による市街の消失が再開発・高層化のきっかけとなり、現在のような景観がかたちづくられた。

いくつかの高層ビルは展望台を公開しており、360度の景観やガラス張りの床など趣向を凝らしている。晴天の日は文字通りのパノラマビューが楽しめ、夜景も美しい。

360 Chicago Observation Deck (トリップアドバイザー提供)


Willis Tower – Skydeck Chicago (トリップアドバイザー提供)


Marina City (トリップアドバイザー提供)

特徴的な市街の様子を堪能するならなんといってもリバークルーズが便利。シカゴ川やミシガン湖から岸のビル群を眺めるツアーはシカゴ観光の定番。フォトジェニックな夜景も堪能できる。

Wendella Sightseeing Boats (トリップアドバイザー提供)

ジョン・ハンコック・センターの向かいに位置するシカゴ・ウォータータワーは大火事を経て生き残った数少ない建物。シカゴ復興のシンボルとなり、歴史の浅いアメリカにおいて貴重な歴史的建築となった。現在はショッピングモールが併設されている。

Water Tower Place (トリップアドバイザー提供)


摩天楼と並ぶシカゴの目玉はミュージアム。
シカゴ美術館(シカゴ・アート・インスティテュート)は1893年のシカゴ万博時に建てられたもので、全米でも有数の権威とコレクションをほこる。収蔵範囲はアメリカ・欧州のみならずアジアやメキシコなど広範囲におよぶ。中でもゴッホの自画像やモネの「睡蓮」、膨大な浮世絵コレクションなどは必見。


Art Institute of Chicago (トリップアドバイザー提供)

シカゴには同じく万博をきっかけとして建てられた2つの博物館があり、いずれも劣らぬ人気スポットとなっている。
その1つがフィールド博物館。恐竜のコレクションやエジプト墳墓、古代アメリカ展示など歴史と自然をとりあげた展示が見もので、子連れ旅行にもおすすめ。

The Field Museum (トリップアドバイザー提供)

もう1つは科学産業博物館。こちらは鉄道や飛行機、宇宙船など科学技術や産業史に焦点をあてている。こちらも子連れ旅行におすすめだが、実物展示の迫力に大人の方がむしろテンション上がってしまうかも。

Museum of Science and Industry (トリップアドバイザー提供)

フィールド博物館に隣接する格調高いエントランスが印象的な建物はシェッド水族館。世界でも最大級の規模と入場者数をほこり、水族館好きの日本人にも評価が高い。アマゾン川やカリブ海などの美しい海をそのままに再現した常設展示に圧倒される。


Shedd Aquarium (トリップアドバイザー提供)

シカゴは巨大建築だけではなく、水と緑のおりなす自然豊かな街でもある。
特にミシガン湖沿いには広大な公園が整備されており、北のリンカーンパークからミレニアムパーク、グラントパークと続いている。
散策やランニングなどはもちろん、動物園や植物園、アート鑑賞、スケート場など様々なアクティビティもあり、旅行者にとっても楽しめる憩いの場となっている。

Lincoln Park (トリップアドバイザー提供)


Grant Park (トリップアドバイザー提供)


光あるところ影あり。シカゴは巨大建築や美しい公園だけの都市ではない。
猥雑なダウンタウンの街歩きは魅力にあふれており、パブやストリートフードなどの宿り木も豊富にある。
シカゴはジャズやブルースの本場としてあまりに有名。一方ジャンルレスのロックやダンス・ミュージックなど最先端の表現も数多く産み出されている。その手のジャンルや夜遊びが好きな人なら滞在時間がいくらあっても足りないだろう。

The Map Room (トリップアドバイザー提供)


Joyce Walks Chicago (トリップアドバイザー提供)


Chicago Opera Theater (トリップアドバイザー提供)


そしてシカゴといえばシカゴ・カブス、シカゴ・ホワイトソックスといったメジャーリーグ球団のお膝元でもある。

カブスの本拠地は全米で最も美しい球場とも呼ばれるリグリーフィールド。野球ファンならここでホットドック片手に観戦するのがシカゴ観光のハイライトとなるだろう。

Wrigley Field (トリップアドバイザー提供)

一方ホワイトソックスの本拠地はセルラー・フィールド。
花火やホットドッグの安売りなどイベントも多く、ホームチームが勝った日は多いにもりあがる。市の南にあり周辺の治安はよくないが、メトロの駅にも近いため試合のある日ならそれほど気にする必要はないだろう。

ユナイテッドセンターはプロバスケットボールNBA・シカゴブルズやアイスホッケー・ブラックホークスの本拠地。
正面に建つマイケル・ジョーダンの銅像は観光名所化しており、試合のある日はおおいに盛り上がる。周辺には何もなく西側の治安はよくないのでタクシーを利用するといいだろう。

Wrigley Field (トリップアドバイザー提供)



RPM Steak

シカゴの名物フードといえば、ステーキ!ピザ!ホットドッグ!と、やはりなんともアメリカン。

シカゴは全米でも有数のステーキ都市。赤身がしっとりとした香り高い最高級プライム・ビーフは間違いのないおいしさ。
シカゴのステーキハウスは重厚で歴史を感じる雰囲気、滞在中に一度くらいは行ってみたい。

シカゴの特徴的なピザはディープ・ディッシュといい、フライパンや型に生地を流し込み具材を中に入れたスタイル。どちらかというとパイやキッシュに近い。
厚さ5センチはあろうかというボリュームは圧巻で、1人ならギブアップすること必至。

ホットドッグも日本人の想像を超えるもの。ピクルスや野菜をはさみ、ケチャップの代わりにマスタードをつかう具沢山で硬派な味わい。ストリートフードからレストランまで様々な場所で提供されているシカゴ市民のソウルフード。

Giordano’s

他にシカゴの楽しみといえるのはビール。最近では個性豊かなクラフトビールの人気が高く、醸造所直営のパブは昼からにぎわっている。スポーツバーや球場でもピザやホットドッグと一緒に味わいたい。

いかにもアメリカという豪快な食が名物なのは確かだが、一方で洗練された大都市としての顔を持つシカゴ。ミシュランの星付きなど先進的な高級店が多いことでも知られている。

Alinea

一号店ファン、本店ファンなら見逃せないのがマクドナルドの1号店。残念ながら1号店そのものは現存していないが、当時の店舗にインスパイアされたという巨大店がダウンタウンで観光地化している。

Rock N’ Roll Mc Donald’s


日本からの行き方

(空路)
日本からシカゴまではJAL、ANA、アメリカン、ユナイテッド航空が成田から毎日直行便を飛ばしている。値段的にも時間的にも直行便がダンゼン有利。フライト時間は11時間半程度。
JALは毎日11時頃発、同日9時頃着。アメリカン航空とのコードシェア。
ANAの場合、毎日11時頃発(同日9時頃着)、17時頃発(同日14時頃着)の1日2便。ユナイテッドとのコードシェア。
アメリカンおよびユナイテッドは毎日17~18時頃発で同日16時頃着。
運賃は各社おおむね横並びで10万円程度、JALがやや高め。

乗り継ぎ便はアシアナやエアカナダなど無数にあるものの、時間と手間がかかる割に直行便とほとんど変わらないので検討余地は小さい。
デルタ航空(スカイチーム)のフリークエントフライヤーならばデルタのデトロイト直行便を利用するのがよい。

(パッケージツアー)
直行便を利用した成田発5日間のツアーが12万円~(2名1室の場合)。ホテル代が高いシカゴでツアーのお得度は高く、一考の余地あり。

(陸路)
ダウンタウンのユニオン駅に長距離鉄道アムトラックが乗り入れている。
グレイハウンドの場合は地下鉄Clinton駅近くにステーションがある。現地到着時間が遅い場合には注意しよう。

(空港)
シカゴの玄関はオヘア国際空港(ORD)。市街地から北西に30km弱。
アメリカでも最大級の空港で、ターミナル1~3に加えて国際線専用のターミナル5がある。
日本からの便はすべてターミナル5へ到着するが、出発時はANAとユナイテッドなどスターアライアンス勢がターミナル1、デルタ航空などスカイチーム勢がターミナル2、JALとアメリカン航空などワンワールド勢がターミナル3を利用する。

空港からはCTA(後述)やメトラ(後述)で市街へ。
いずれも所要1時間・5ドル程度。
タクシーはダウンタウンまで50ドル程度、乗り合いタクシーもあり、片道24ドル/人。

シカゴのもう1つの空港はミッドウェイ空港(MDW)。市街の南西16km程度の場所にあり、サウスウエスト航空が主に利用している。
オヘア国際空港とミッドウェイ国際空港の連絡バスは片道16ドル(Coach USAなど)、所要1時間程度。




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地理と気候

シカゴはイリノイ州の州都。五大湖のミシガン湖に面する。巨大な北米大陸のほぼ中央にあることから想像がつくように大陸性の気候で、夏は暑く冬は昼でも氷点下というなかなか厳しい環境。
天候が安定する5月~10月頃がベストシーズン。
日本との時差はマイナス15時間、日本の正午が前日の21時。サマータイム中(3月第2日曜日~11月第1日曜日)はマイナス14時間、日本の正午が前日の22時。

イリノイ州 シカゴ   Google マップ
(画像:Google)


言語と通貨

英語が基本。
ヨーロッパ系が半数弱、アフリカ系が3割となっており、アフリカ系の比率が高いことが特徴。アジア系は5%程度。
通貨は米国ドル。1ドル=106円程度(16年6月時点)。

物価は大都市だけあって高めだが、ニューヨークやロサンゼルスに比べてやや安い目。消費税率は10.25%と高め。

クレジットカードは必須で、ホテルからスーパーまでカードがないと生活が成り立たない。現金の両替は最小限でOK。ドルの調達は日本でしておくのが鉄則。

チップの習慣がある。タクシーは1~2割程度(最低1ドル)、ホテルのベルボーイやベッドメイクには1ドル程度、ルームサービスやレストランは代金の1~2割。サービス料が含まれていれば不要。

クレカの場合、チップは伝票のチップ欄に任意の額を書き込んで会計してもらう。チップのみ現金をテーブルに置いてきてもよい。


(画像:Wikipedia提供)




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ビザと治安

神経質になりすぎる必要はないものの、そもそも日本とは犯罪件数が段違いのアメリカ。中でもシカゴの一部地域はお世辞にも治安が良いとはいえず、常時警戒レベルをあげておく必要がある。
ガイドにもさんざん書かれているが、ダウンタウンおよび北部は比較的安全で、南部・西部は治安がよくない。具体的には、ユナイテッドセンターから西、チャイナタウンから南は発砲など荒っぽい事件が多発しており、用がなければ立ち入らない方がよいエリア。
ダウンタウンは銃を利用した凶悪犯罪こそ少ないものの、観光客ねらいのスリや置き引き、ひったくりなどは多発している。人通りの多いエリアや駅周辺では身辺に注意すること。

観光目的の場合、90日以内の滞在はビザ免除。商用や第三国を経由しての入国などではビザが必要。
ビザ免除のためにはESTA(電子渡航認証システム)による事前申請が必要。ESTAは2年間有効で渡航72時間前までに申請が推奨されている。ESTAを取得していないと入国できないため早めの準備がお勧め。


市内交通

(高架鉄道・メトロ・バス)
シカゴ交通局(CTA)が高架鉄道(Elevated Train;通称L)とメトロ(Subway)を運営しており、市街地はもちろん空港移動から郊外まで網羅している。
現在Lとメトロを合わせて8路線。

料金は現金の場合2.25ドル。2時間以内2回までOKな乗り換え料金(Transfer)が0.25ドル。
SuicaやPasmoにあたる非接触式のプリペイドカード、Ventra Cardがあり(カード代5ドル)、こちらを利用すると一回2ドル。10ドルのワンデイパス、20ドルの3デイパスなどもあり、Ventra Cardにチャージしてデイパスとして使うこともできる。また、Ventra Cardにはモバイルアプリもあるので、手元でチケット購入が完結して便利だ。

バスもCTAの運営。140もの路線があり、一部の線は24時間運行。バス利用はハードルが高いと思うなかれ、Googleマップのルート案内を使えば、目的地までどの番号のバスに乗ればいいかもナビしてくれる。
料金は片道2ドル、車内で運賃箱に払う場合は2.25ドル。
Lおよびメトロとバスの乗り換えは0.25ドル(2時間以内2回までOK)。

(メトラ)
メトラはイリノイ州の公共鉄道。
シカゴ・ユニオン駅をはじめとした4つの主要ターミナル駅と郊外を結んでおり、11路線・240駅のネットワークを誇る。
料金はゾーン制で、3.5ドル~。土・日曜は8ドルのウィークエンドパスがあり乗り放題。
Ventraアプリも使うことができる。

(タクシー)
よほどの思想的な理由がない限りUberがおすすめ。一般のタクシーよりも安く、カード払い・チップなしの明朗会計。台数も多いのですぐに手配可能。

流しのタクシーも走っており、メーター制で安心して利用できる。最初の1/9マイルまでは3.25ドル、その後1/9マイルごとに0.2ドルずつ加算。乗車2人目は1ドルの割増料金、その後1人につき0.5ドル加算。この他に燃油やチップ(料金の1~2割)がかかる。

(レンタサイクル)
Divvy   Your bike sharing system in Chicago
(画像:divvybikes.com/)

シカゴにはDIVVYという公共自転車システムがある。年間パスの場合(9.95ドル/月)、30分以内の利用は無料。以降30分は1.5ドル/30分(つまり30~60分利用で1.5ドル)、以降30分は3ドル/30分(つまり60~90分利用で4.5ドル)、それ以降は6ドル/30分とどんどん高くなっていく。
24時間パスが同じく9.95ドル。こちらも30分以内の利用は無料。以降30分は2ドル/30分(つまり30~60分利用で2ドル)、以降30分は4ドル/30分(つまり60~90分利用で6ドル)、それ以降は8ドル/30分とやはり加算されていく。
30分以内にステーションに返してまた借りるか、1時間以内の利用にとどめておいた方がリーズナブルに済むだろう。

個人の自転車貸しサービス、Spinlisterもおすすめ。シカゴの登録者は多く、貸し自転車屋よりも低い予算で高機能なロードバイクやハイブリッドを借りることができる。
(Spinlisterについてはこちらの記事をご参考)

(レンタカー)
やはりアメリカでの移動はレンタカーが便利。
なお、25歳未満は借りることができないか、割増料金が必要となる場合が殆ど。

ダウンタウンでは一方通行が多いので注意。また、シカゴでは市の財源確保という名目もあり、監視カメラを利用した交通違反の摘発がさかん。特に右折時の一時停止違反には十分注意したい。


ホテルとシーズン

Van Gogh s Bedroom   借りられるアパート   シカゴ
ファン・ゴッホの寝室 (画像:Airbnb)

アメリカの大都市はホテル代が高めであるが、もちろんシカゴも例外ではない。ダウンタウンの相場はもともと高いが、さらに展示会なども多いため高止まりしがち。
3つ星のホテルでも2万円、4つ星ランクで3万円といったところが相場だが、繁忙期ではこの値段でもそれほど選択肢は多くない。

市街にこだわらず、郊外や隣の市まで視野にいれればかなりリーズナブルとなる。たとえばシカゴの北、ノースウェスタン大学のあるエバンストン(Evanston)ならダウンタウンまでわずか1時間程度で治安もよい。

クルマの運転に支障がなければいわゆるモーターホテル(モーテル)がリーズナブルだが、アメリカ初心者にはややハードルが高い。

Airbnbも重要な選択肢。ホテルの半額程度の予算で便利な場所に沢山の快適そうな物件を探すことができる。もちろん不安になるような激安物件も…。人気物件はすぐ埋まるので、レビュー内容とキャンセルポリシーに気をつけつつ早めに予約を。


ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
かつては高い、買いにくいなどあまりプリペイドSIMが入手しやすいとはいえなかった。
近年は多くのMVNO業者(プリペイド携帯会社)による競争が進んでおり、利用者にとって状況は改善されている。契約者数最大手でカバレッジも広いVerizonもiPhone6など一部の最新機に限り自分が日本で使っている端末を持ち込んでプリペイド契約できるようになった。
各社おおむね月額40ドル~で通話無制限+2G程度というプランが多い。

アメリカの携帯周波数はVerizonやSprintがCDMA方式だったこともありやや特殊。手持ちの携帯との対応よく調べてから購入したい。最新のiPhoneやNEXUSのグローバルモデルなら使える可能性が高い。いっそ現地でSIMフリーのスマホを買ってしまうという手もある。

まずは4大キャリアの概要。
T-MobileはGSM方式であったことからプリペイドにも積極的。
短期滞在なら「Pay As You Go」プランがおすすめ。月3ドルで30分の音声通話か30回のSMSが利用でき、データ通信は1日5ドルで500MBまたは1週間10ドルで1GBを別途追加する。

AT&TもT-Mobile同様にGSM方式。プランは月間45ドルでデータ2ギガ+通話SMS無制限、60ドルでデータ5ギガなど。

VerizonはiPhone6や6プラス、NEXUS6など一部の端末に対してプリペイド契約ができるようになった。プランは月間45ドルでデータ2ギガ+通話SMS無制限、60ドルで5ギガなど。カバレッジの広さが魅力。

Sprintは現在自社で購入・契約した以外の端末を持ち込んでプリペイド契約できない模様。
なお、ソフトバンクのiPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPad Pro、iPad Air 2、iPad mini 4を使っている場合、「アメリカ放題」プランにてSprintネットワークを利用できる。980円/日で通話もデータ通信も無制限。2014年9月からキャンペーンが続いており、申し込み不要で利用できる。

続いてMVNO。
Ready SIMはT-Mobile回線のMVNO。設定不要の使い切り(実際には簡易な設定を要する、期間延長(Top Up)も可能)がウリ。データ専用プランが1ギガ25ドル、2ギガ40ドル。通話がついたプランは利用日数により分かれており、7日間のデータ+通話SMS無制限プランが25ドル、14日間で35ドルなど。各国に配送してくれる他、日本でも通販で購入できるため現地に行ってすぐに利用できる。

HanacellはT-Mobile回線の日本人向けMVNO。
プランは月間29ドルでデータ1ギガ(超過後は速度制限)+通話0.27円/分、月49ドルでデータ1ギガ(同)+通話SMS無制限など。本来は在米邦人向けのサービスだが、日本語でのサポートがあり契約&解約も無料など旅行者にも検討価値は高い。

他にも、StraightTalk、Net10、H2OなどのMVNO会社がある。

面倒なことが嫌いな方はWiFiルーターを借りていくか海外の数カ国で使えるSIMを買っていくのも手。ルーターレンタル代は一週間で4000円~。



(WiFi)
WiFiの接続に不自由することはない。
マクドナルドやスターバックスなどのチェーンはもちろんのこと、個店のバーやレストランなどでもWiFiが提供されている。

4. 世界あの街この街: 特別編・ドイツSIM事情


4.世界あの街この街 第65回 特別編~ドイツSIM事情

sim-cards
(画像:publicdomainpictures.net)

連載「世界あの街この街」でも特に好評な海外SIM情報を集中特集しています。
なお、SIMって何?SIMフリーって何?状態の方は吉田友和さんのコラムをご参照下さい。
アメリカイギリスフランスに次いで取り上げるのはドイツ!

なおSIMの料金プランは日進月歩。あくまで以下の情報は本メルマガ配信時点のものなのでご参考程度に。



(画像:Wikipedia)

代表的なキャリアとプラン

ドイツの大手キャリアはT-Mobile、Vodafone、O2(Telefonica)。
以下の費用にはSIM代を含まない。

T-Mobile

service
(画像:T-Mobile)

世界的大手であり、カバレッジの広さには定評がある。「Data Start Flat M」プランが一週間有効・データ750Mで9.95ユーロ、「Data Start Flat L」プランが一ヶ月でデータ1ギガで14.95ユーロ。下り16メガ/秒。
https://www.t-mobile.de/prepaid-tarife/data-start/

Vodafone

こちらもご存じVodafone。
4週間有効の「CallYa Smartphone Special」プランが750メガのデータで9.99ユーロ、「CallYa Smartphone Allnet Flat」が1ギガで22.5ユーロ。いずれも通話200分かSMS200通が付く。1ギガプランはT-Mobileより割高に見えるが下り最大50メガ/秒と速い。
http://www.vodafone.de/privat/handys-tablets-tarife/prepaid-ohne-vertrag.html

O2

スペイン系。O2の場合、500メガの「Zum Loop Smart M」で9.99ユーロ、1ギガの「Zum Loop Smart XL」が19.99ユーロなど。いずれも通話200分かSMS200通が付く。
https://www.o2online.de/tarife/prepaid-tarife/o2-loop/


MVNO(仮想移動体通信事業者)

MVNOは自前の回線をもたず、他のキャリアから回線を卸売してもらいサービスを提供する通信会社。
SIMフリースマホの普及にともない日本でも一般的になってきた。おおむね、回線を保有するキャリアよりも安いプランを提供していることが多い。
ドイツでは、Blauworld(O2回線)、Lebara(T-Mobile回線)、Lycamobile(Vodafone回線)、Congstar(T-mobile回線)などが代表的なMVNO業者。

Blauworld

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(画像:tabinote)

SIMを挿すだけでアクティベートされる設定不要の「Blau Internet-Flat」プランが旅行者に便利。30日有効1ギガで9.9ユーロ、同3ギガで14.9ユーロ。
http://www.blauworld.de/tariff-locale=en.php

Lebara

一ヶ月有効のデータ500メガプランが7.99ユーロ、同1ギガが9.99ユーロなど。
http://www.lebara.de/internet-pakete

Lycamobile

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(画像:tabinote)

一ヶ月有効の「Data Flat 500M」プランが7.99ユーロ、「Data Flat 1 GB」プランが9.99ユーロなど。
http://www.lycamobile.de/en/bundle

Congstar

一ヶ月有効の「Daten S」プランが750メガで7.99ユーロ(下り7.2メガ/秒)、「Daten M」プランが2ギガで14.99ユーロ(下り14.4メガ/秒)など。
https://www.congstar.de/handytarife/datentarife/


レンタルWiFiルーター

めんどうなことが嫌いな方やSIMフリー端末がない方はレンタルWiFiルーターが便利。
以下の価格はいずれも「価格.com©」経由で7日間レンタルした場合。
クレジットカード会社などがキャンペーンをやっているのでより安いルートでレンタルできる場合もある。

グローバルWiFi

750M/3日間の3Gプランが4970円。750M/3日間のLTEプランが6790円。500M/日のLTEプランが10290円。

グローバルデータ

1.5ギガ/3日間の3Gプランが5320円。同LTEプランが10150円。

Wi-Ho(テレコムスクエア)

3Gプラン(データ容量表記なし*)が5061円。
*おそらく100M強/日で速度制限がかかるものと思われる


SIMの購入場所

空港はSIM代が高めという情報もあるが、空港内の家電店(例えばベルリン・テーゲル空港の「The Travellers Electronics Company」)ではBlauworldの設定不要な「Blau Internet-Flat」が売っているので便利だ。店頭にSIMが出ていないことがあるので店員に伝えよう。
市中ではキャリアショップ(場所は各社サイトを参考のこと)やスーパーなど多くの場所で買える。ただしスーパーでは設定までしてくれない。
DSC02446_550
(画像:tabinote;ベルリン・テーゲル空港)

なお、SIMを輸入している店やamazonなどで事前に購入していくという手もある。少し割高ではあるが、機内でSIMを挿しておけば空港着後すぐに使えてラクだ。



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4. 世界あの街この街: 特別編・フランスSIM事情


4.世界あの街この街 第64回 特別編~フランスSIM事情

sim-cards
(画像:publicdomainpictures.net)

数回にわたり、「世界あの街この街」でも特にご好評な海外SIM情報を特集しています。
なお、SIMって何?SIMフリーって何?状態の方は吉田友和さんのコラムをご参照下さい。
しばらく渡航者の多いヨーロッパの主要国を取り上げます。

なお、各国SIMの料金プランは日進月歩。あくまで以下の情報は本メルマガ配信時点のものなのでご参考程度に。


Flag_of_France
(画像:Wikipedia)

代表的なキャリアとプラン

フランスのキャリアはOrange、SFR、Bouygues Telecom、Freeなど。
以下の費用にはSIM代を含まない。

Orange

Carte prépayée Mobicarte sans engagement   Orange mobile
(画像:Orange)

旧国営で最もカバレッジがよいとされる。データ用の「Les recharges Internet Mobile」の場合、6ヶ月間有効1ギガのプランが10ユーロ。3ギガで25ユーロ。通話とSMS無制限がついた「Les recharges Max」プランが2ギガで30ユーロなど。
http://boutique.orange.fr/mobile/carte-prepayee-mobicarte

SFR

Mobile sans engagement  SFR la carte SIM sans abonnement
(画像:SFR)

データ1ギガ+通話SMS無制限プランが20ユーロ、データ2ギガで20ユーロなど。
http://www.sfr.fr/telephonie-mobile/sfr-la-carte.html

Bouygues Telecom

Carte Prépayée Téléphone   Bouygues Telecom
(画像:Bouygues Telecom)

10日有効のデータ500メガ+通話SMS無制限プランが10ユーロ。短期滞在で通話もデータも使うなら手ごろな選択肢となる。
https://www.bouyguestelecom.fr/carte-prepayee

Free

Borne d’abonnement et de distribution de cartes SIM Free   Assistance Free Mobile
(画像:Free)

スタイリッシュな店舗デザインで急成長中。店舗では英語表記の自販機で購入でき便利。
一ヶ月の通話SMS無制限+LTEデータ50ギガという大容量プランが19.99ユーロと破格。
http://mobile.free.fr/


MVNO(仮想移動体通信事業者)

MVNOは自前の回線をもたず、他のキャリアから回線を卸売してもらいサービスを提供する通信会社。
SIMフリースマホの普及にともない日本でも一般的になってきた。
おおむね、回線を保有するキャリアよりも安いプランを提供していることが多い。

いくつかの業者があるが、おすすめはLeFrenchMobile
OrangeおよびBouygues Telecom回線を利用しており、フランスおよび周辺国で英語でのサポートとプリペイドサービスを提供している。海外発送にも対応。データ専用プランが1ヵ月有効1ギガで19ユーロなど。
http://www.lefrenchmobile.com/en/sim-cards-for-france.html

All offers for France from LeFrenchMobile
(画像:LeFrenchMobile)


レンタルWiFiルーター

めんどうなことが嫌いな方やSIMフリー端末がない方はレンタルWiFiルーターが便利。
以下の価格はいずれも「価格.com©」経由で7日間レンタルした場合。
クレジットカード会社などがキャンペーンをやっているのでより安いルートでレンタルできる場合もある。

グローバルWiFi

750M/3日間の3Gプランが4970円。750M/3日間のLTEプランが8820円。500M/日のLTEプランが10290円。

グローバルデータ

1.5ギガ/3日間の3Gプランが5320円。同LTEプランが8680円。

Wi-Ho(テレコムスクエア)

3Gプラン(データ容量表記なし*)が5061円。
*おそらく100M強/日で速度制限がかかるものと思われる


SIMの購入場所

空港や市中など多くの場所で購入できる。シャルルドゴール空港のRELAYでも販売している。店頭にSIMが出ていないことがあるので店員に伝えよう。キャリアショップの場所は各社サイトを参考のこと。

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(画像:parisaeroport.fr)

なお、SIMを輸入している店やamazonなどで事前に購入していくという手もある。少し割高ではあるが、機内でSIMを挿しておけば空港着後すぐに使えてラクだ。



READY SIM データ通信+SMS(1GB、14日間) 3in1で全てのSIMサイズに対応


アメリカSIM 格安 KDDIxh2o アメリカ国内はもちろん、日本を始め 中国,韓国,香港,UK他50カ国各国に24時間かけ放題(固定)SIM代×開通手数料込!標準SIM+MicroSIM+ナノSIM全対応!回線は全米最大AT&T通信網 安心!

4. 世界あの街この街: 特別編イギリスSIM事情


4.世界あの街この街 第63回 特別編~イギリスSIM事情

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(画像:publicdomainpictures.net)

数回にわたり、「世界あの街この街」でも特にご好評な海外SIM情報を特集しています。
なお、SIMって何?SIMフリーって何?状態の方は吉田友和さんのコラムをご参照下さい。
前回のアメリカ編に続き、しばらく渡航者の多いヨーロッパの主要国を取り上げます。

なお、各国SIMの料金プランは日進月歩。あくまで以下の情報は本メルマガ配信時点のものなのでご参考程度に。


Flag_of_the_United_States_(Pantone).svg
(画像:Wikipedia)

代表的なキャリアとプラン

イギリスのキャリアはご存じVodafoneの他、独系T-mobileと仏系Orangeの合弁であるEE、スペイン系O2、香港系のThreeなど。
以下の費用にはSIM代を含まないが、市中では無料のことも多い。

Vodafone

http://www.vodafone.co.uk/shop/bundles-and-sims/pay-as-you-go-plans/
4G Big Value Bundles and Freebies on Vodafone Pay as you go
(画像:Vodafone)

英国は世界に冠たるVodafoneのお膝元。市中にも多くのショップがある。
有効期間30日の通話150分+SMS無制限+LTEデータ500メガプランが10ポンド、同通話250分+SMS無制限+LTEデータ1ギガプランが15ポンドなど。

EE

Pay As You Go SIM   SIM Only Deals   Plans   EE
(画像:EE)

T-mobileとOrangeの最強タッグが運営する英国最大手。カバレッジの広さに定評がある。プリペイド・データパックは2種類あり、有効期間一週間の通話10分+SMS10通+LTEデータ100メガのプランがなんと1ポンド。通話50分+SMS50通+LTEデータ1ギガプランが10ポンドなど。短期滞在だけど1ギガくらいデータほしい…という層にはこちらの10ポンドプランが最もおすすめだ。
http://shop.ee.co.uk/price-plans/pay-as-you-go

O2

O2   Free Sim
(画像:O2)

有効期間1ヵ月の通話250分+SMS1000通+LTEデータ500メガプランが10ポンド、通話750分+SMS2000通+LTEデータ1ギガプランが15ポンドなど。
キャンペーンも多く全般にVodafoneより安めのプランが多いかも。
https://www.o2.co.uk/shop/sim-cards/pay-as-you-go/

Three

有効期間30日間の「All in One 10」が通話100分+SMS3000通+データ500メガで10ポンド、同「All in One 20」なら通話300分+SMS3000通+データ無制限で20ポンド。ある程度長く滞在しデータを使いまくりたいならこちらの「All in One 20」が魅力的だ。2G回線がなく3GとLTEのみ(大都市に限られる)。
http://www.three.co.uk/Store/SIM/Pay_As_You_Go


MVNO(仮想移動体通信事業者)

MVNOは自前の回線をもたず、他のキャリアから回線を卸売してもらいサービスを提供する通信会社。
SIMフリースマホの普及にともない日本でも一般的になってきた。
おおむね、回線を保有するキャリアよりも安いプランを提供していることが多い。

ここではgiffgaff(O2回線)、Lycamobile(O2回線)、Tesco Mobile(O2回線)、Virgin(EE回線)、Lebara(Vodafone回線)を紹介する。LTE未対応の業者もあるので注意したい。

giffgaff

実店舗がなく、オンラインで注文しイギリス国内の住所(ホテルOK)に配送してもらう方式。O2のLTEにも対応しており、国際通話が安いのがウリ。1ヵ月有効の通話500分+SMS無制限+データ1ギガプランで10ポンドなど、プランも魅力的。
https://www.giffgaff.com/sim-only-plans

Lycamobile

30日有効の「Data Bundles」をみると、1ギガ7.5ポンド、2ギガで10ポンドと安い。O2のLTEにも対応している。
http://www.lycamobile.co.uk/en/bundles?id=DBL

Tesco Mobile

O2回線のLTE対応で、価格もLycamobileとほぼ同じ。
http://shop.tescomobile.com/pay-as-you-go/mobile-phones/

Virgin

30日有効の「Big Data & Texts」プランがSMS3000通+データ1ギガで10ポンドなど。LTEには未対応なので要注意。
http://store.virginmedia.com/virgin-media-mobile/sim-only/pay-as-you-go-sim.html

Lebara

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(画像:tabinote)

30日有効の「UK PLUS」プランが通話1000分+SMS200通+データ1ギガで10ポンド。30日有効の「Data」プランは1ギガで7.5ポンド。空港でも多く売っており国際通話が安いのがウリだが、こちらもLTE未対応。
http://www.lebara.co.uk/passes/ukplus


レンタルWiFiルーター

めんどうなことが嫌いな方やSIMフリー端末がない方はレンタルWiFiルーターが便利。
以下の価格はいずれも「価格.com©」経由で7日間レンタルした場合。
クレジットカード会社などがキャンペーンをやっているのでより安いルートでレンタルできる場合もある。

グローバルWiFi

750M/3日間の3Gプランが4970円。750M/3日間のLTEプランが8820円。500M/日のLTEプランが10290円。

グローバルデータ

1.5ギガ/3日間の3Gプランが5320円。同LTEプランが8680円。

Wi-Ho(テレコムスクエア)

3Gプラン(データ容量表記なし*)が5061円。
*おそらく100M強/日で速度制限がかかるものと思われる


SIMの購入場所

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(ヒースロー空港のSIM自販機;画像:tabinote)

市中ならほとんどのSIMが無料で入手できる。ヒースローをはじめとした空港のショップや自販機ではSIM代がのっており高い。空港からの移動中は地下鉄のWiFi(後述)でガマンするとして、なるべく街のキャリアショップ(場所は各社サイトを参考のこと)やスーパーなどで購入したい。
ロンドンの地下鉄(Tube)では携帯の電波が入らないため、ネット接続にはVirgin Network社の運営する無線LANサービスを利用する必要がある。有料だが一週間5ポンドと安い。

なお、SIMを輸入している店やamazonなどで事前に購入していくという手もある。少し割高ではあるが、機内でSIMを挿しておけば空港着後すぐに使えてラクだ。



READY SIM データ通信+SMS(1GB、14日間) 3in1で全てのSIMサイズに対応


アメリカSIM 格安 KDDIxh2o アメリカ国内はもちろん、日本を始め 中国,韓国,香港,UK他50カ国各国に24時間かけ放題(固定)SIM代×開通手数料込!標準SIM+MicroSIM+ナノSIM全対応!回線は全米最大AT&T通信網 安心!

4. 世界あの街この街: 特別編・アメリカSIM事情


4.世界あの街この街 第62回 特別編~アメリカSIM事情

sim-cards
(画像:publicdomainpictures.net)

今回から数回にわたり、「世界あの街この街」でも特にご好評な海外SIM情報を特集します。
なお、SIMって何?SIMフリーって何?状態の方は吉田友和さんのコラムをご参照下さい。
まずはアメリカ編から。


Flag_of_the_United_States_(Pantone).svg
(画像:Wikipedia)

旅行者が多い割にはアメリカのプリペイドSIM事情はやや複雑だ。CDMA方式(日本ではauのみが使用)の大手事業者があり、かつてはSIMロックも一般的だったため海外で売られているSIMフリースマートフォンを持ち込んで利用することが難しかった。現在は各種の規制緩和や4Gネットワークの普及によって状況はやや改善されているものの、いぜんとして自分のSIMフリースマートフォンが各社のSIMで利用可能かどうかの確認は必須だ。ダメなようなら日本からWiFiルーターを借りていこう。
また、アメリカの場合SIMと通信契約は独立しており、通信契約とSIM代は別途となる。以下の費用にはSIM代を含まない

なお、アメリカに限らずSIMの料金プランは日進月歩。あくまで以下の情報は本メルマガ配信時点のものなのでご参考程度に。


代表的なキャリアとプラン

4大キャリアとされるのがT-Mobile、AT&T、Verizon、Sprint。

T-Mobile

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(画像:T-mobile)

GSM方式であったことからプリペイドにも積極的で、日本でも一般的に入手可能なSIMフリー端末を持ち込んで利用できる。ドイツ系公社が民営化、その後米国の携帯会社を買収して北米に進出した。
プランは月間50ドルでデータ2ギガ+通話SMS無制限。より手ごろな「Pay As You Go」プランの場合は、月3ドルで30分の音声通話か30回のSMSが利用でき、データ通信は1日5ドルで500MBまたは1週間10ドルで1GBを別途追加する。短期滞在なら「Pay As You Go」で1ギガ買うのが安上がり。
https://prepaid-phones.t-mobile.com/

AT&T

T-Mobile同様にGSM方式。
プランは月間45ドルでデータ2ギガ+通話SMS無制限、60ドルでデータ5ギガ。
https://www.att.com/shop/wireless/gophone-plans.html

Verizon

契約数最大手だが、プリペイドプランはCDMAかつ自社で購入した端末しか契約ができないなどの点から日本人旅行者にとって一般的ではなかった。現在ではiPhone6や6プラス、NEXUS6など一部の端末に対して*プリペイド契約ができるようになっている。
プランはAT&Tと同じく、月間45ドルでデータ2ギガ+通話SMS無制限、60ドルで5ギガなど。
Verizonの魅力はなんといってもカバレッジの広さで、対応端末を持っていたり地方に行ったりするなら検討価値は高い。
*必ず同社サイトにて自分の持っている端末が対応するかどうか確認すること。
http://www.verizonwireless.com/prepaid/
*(参考)https://www.verizonwireless.com/support/prepaid-bring-your-own-device-program-faqs/

Sprint

ご存じソフトバンクグループ。Sprint社経由で購入・契約した以外の端末を持ち込んでプリペイド契約できない模様。
なお、ソフトバンクのiPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPad Pro、iPad Air 2、iPad mini 4を使っている場合、「アメリカ放題」プランにてSprintネットワークを利用できる。980円/日で通話もデータ通信も無制限。2014年9月からキャンペーンが続いており、申し込み不要で利用できる。
https://prepaid.sprint.com/
アメリカ放題


MVNO(仮想移動体通信事業者)

MVNOは自前の回線をもたず、他のキャリアから回線を卸売してもらいサービスを提供する通信会社。
SIMフリースマホの普及にともない日本でも一般的になってきた。
おおむね、回線を保有するキャリアよりも安いプランを提供していることが多い。

無数のMVNOがあるが、Ready SIM(T-Mobile回線)、StraightTalk(AT&T回線)、Net10(各社回線)、H2O(AT&T回線)、Simple Mobile(T-Mobile回線)などが代表的。

Ready SIM

USA Prepaid SIM Cards for Short Term Wireless Service   Ready SIM
(画像:Ready SIM)

設定不要の使い切り*がうりで、アメリカでも随一と言ってもいい旅行者向けのSIM。
プランは2系統あり、データ専用プランが1ギガ25ドル、2ギガ40ドル。通話がついたプランは利用日数により分かれており、7日間のデータ+通話SMS無制限プランが25ドル、14日間で35ドルなど。各国に配送してくれる他、日本でも通販で購入できるため現地に行ってすぐに利用できる。
*実際には簡易な設定を要する。また、期間延長(Top Up)も可能
http://www.readysim.com/

StraightTalk

Walmartで販売している。プランは月間45ドルでデータ5ギガ*+通話SMS無制限など。
*5ギガ超過後は速度制限
https://www.straighttalk.com/wps/portal/home

Net10

BestBuyやWalmartで販売している。プランは月間40ドルでデータ1.5ギガ*+通話SMS無制限、月間50ドルでデータ5ギガ*など。
*容量超過後は速度制限
http://www.net10wireless.com/

H2O

プランは月間30ドルでデータ500メガ+通話SMS無制限、月間40ドルでデータ1ギガ*+通話SMS無制限など。
*容量超過後は速度制限
https://www.h2owirelessnow.com/mainControl.php?page=planMonth

Simple Mobile

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(画像:tabinote)

プランは月間40ドルでデータ4ギガ*+通話SMS無制限など。データ単価が安めなのでヘビーユーザーにおすすめだ。
*容量超過後は速度制限
https://www.simplemobile.com/

HanaCell

アメリカ携帯電話プラン 米国在住日本人向け格安携帯電話サービス・ハナセル
(画像:HanaCell)

英系Mobellの運営による日本人向けのMVNOで、T-Mobile回線を採用している。
プランは月間29ドルでデータ1ギガ*+通話0.27円/分、月49ドルでデータ1ギガ*+通話SMS無制限など。
本来は在米邦人向けのサービスだが、日本語でのサポートがあり契約・解約手数料無料。旅行者にも検討価値は高いのではないだろうか。
*1ギガ超過後は速度制限
https://www.hanacell.com/jp/tariff/


レンタルWiFiルーター

めんどうなことが嫌いな方やSIMフリー端末がない方はレンタルWiFiルーターが便利。
以下の価格はいずれも「価格.com©」経由でレンタルした場合。VerizonまたはT-Mobile回線が多い。
クレジットカード会社などがキャンペーンをやっているのでより安いルートでレンタルできる場合もある。

グローバルWiFi

7日間レンタルした場合、750M/3日間のLTEプランが4340円。500M/日のLTEプランが8190円。
なお、ハワイ行きで5日間レンタルなら750M/3日間のLTEプランが3100円。500M/日のLTEプランが5950円。

グローバルデータ

7日間レンタルした場合、1.5ギガ/3日間の3Gプランが5460円。同LTEプランが8050円。
ハワイ5日間なら1.5ギガ/3日間の3Gプランが3350円。

Wi-Ho(テレコムスクエア)

LTEプラン(データ容量表記なし*)が4466円。
ハワイ5日間なら同3190円。
*おそらく100M強/日で速度制限がかかるものと思われる


SIMの購入場所

空港はSIM代が高めという情報もある。詳しそうな店員がいる市中のキャリアショップ(場所は各社サイトを参考のこと)で購入するのがおすすめだ。
SIMの入手だけならばBest Buyなどの家電店やウォルマートなどのスーパーでも可能だが、Ready SIMなどの一部を除いて多くのSIMはアクティベートが必須。店員はそこまでやってくれないことがあるし、アクティベートには設定知識やSMSの受信が必要なことが多い。その意味でもキャリアショップなら安心だ(家電店、スーパーでは買う前に設定をお願いできるか聞いておこう)。

裏技として、個別の紹介は控えるが「アメリカの電話番号」をくれるアプリがある。そういったアプリをインストールしておけばWiFi経由でSMSの受信が可能なので、慣れた人ならスーパーなどで買ったSIMを自力でアクティベートできるだろう。

ハワイの場合はアラモアナセンター(Ala Moana Center)や、カハラモール(Kahala Mall)がおすすめ。AT&Tのショップや家電量販店が入居しており、旅行者なれしている。

なお、SIMを輸入している店やamazonなどで事前に購入していくという手もある。少し割高ではあるが、機内でSIMを挿しておけば空港着後すぐに使えてラクだ。



READY SIM データ通信+SMS(1GB、14日間) 3in1で全てのSIMサイズに対応


アメリカSIM 格安 KDDIxh2o アメリカ国内はもちろん、日本を始め 中国,韓国,香港,UK他50カ国各国に24時間かけ放題(固定)SIM代×開通手数料込!標準SIM+MicroSIM+ナノSIM全対応!回線は全米最大AT&T通信網 安心!

4. 世界あの街この街: ミラノ


4.世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第61回 ミラノ


Milan Cathedral (©4Corners, トリップアドバイザー提供)

イタリア共和国・国旗

(画像:Wikipedia)


見どころと特徴

北イタリアの中心都市で、経済の中心である一方ファッションやグルメでも名高い。美しい街並みの散策、史跡やアート鑑賞、ショッピングにサッカー観戦と多様な楽しみ方に対応する懐の深い街。

ミランの地図を開けばわかるとおり、街の中心は大聖堂ドゥオーモ。ドゥオーモをいくつかの環状路が取り囲み、ドゥオーモから放射状に道が延びている。道は意外にいりくんでいるのでスマホの地図を参照すると便利だ。
Duomo di Milano to Navigli   Google Maps
(画像:Google)


ミラノの見どころはドゥオーモを中心に点在している。そして、最大の見どころがミラノ大聖堂ことドゥオーモそのものである。
100本以上の尖塔がそびえ立つゴシック様式の聖堂はイタリア建築最大の傑作。14世紀に着工され、完成は19世紀の前半と世紀を超えて建てられた。繊細かつ壮大な外見も見事なステンドグラスの内部も隙なくすばらしい。
屋上にはテラスがあり、市街を見下ろすことができる。


Milan Cathedral (Duomo) (トリップアドバイザー提供)

ドゥオーモに隣接するアーケード街は「ヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア」。現在のイタリア共和国の前身となったイタリア王国の初代国王にちなんで名づけられた。
19世紀後半に完成したショッピングアーケードで、ガラスのアーチや天井画、床のモザイク模様など美術品のように美しい。夜はアーチがライトアップされ一層華やかになる。入居する店は高級レストランやラグジュアリーブランドばかりだが、懐具合にかかわらず行ってソンはない。


Galleria Vittorio Emanuele II (トリップアドバイザー提供)

近くにはミラノの老舗百貨店「リナシェンテ」がある。他の店ではなかなか手に入らないような特別なアイテムや限定品もあり、おみやげさがしに大変便利。最上階のカフェからはドゥオーモを間近に眺めることができる。

La Rinascente (トリップアドバイザー提供)

サン・マウリツィオ教会はミラノ中心部に位置する一見地味な教会。内部はノアの箱船やキリストの磔刑などキリスト教の名場面を描いたフレスコ画で埋め尽くされており、扉を開けた瞬間誰もが息をのむという。

Chiesa di San Maurizio al Monastero Maggiore (トリップアドバイザー提供)

ブレラ絵画館はフランス皇帝ナポレオン・ボナパルトが開館したという由緒ある美術館。ルーベンス、ラファエロ、カラヴァッジョなどの名作がおしげもなく公開されている。中でもマンテーニャの「死せるキリスト」は独特の迫力で評価が高い。

Pinacoteca di Brera (トリップアドバイザー提供)

スフォルツェスコ城は15世紀に建てられた宮殿で、砦のような巨大なスケール。内部にはミケランジェロをおさめた博物館や美術館が併設されているが、あまりに広大なのですべて見るには数日必要だという。

Castello Sforzesco (トリップアドバイザー提供)

サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会は完成に170年を要したというカトリック聖堂。隣接するドメニコ会修道院の食堂にはダ・ヴィンチの傑作「最後の晩餐」が展示されている。絵画の見学時間は15分と限られており、事前予約が必須。飛行機のチケットを取ったら忘れずに予約しておこう。

Santa Maria delle Grazie (トリップアドバイザー提供)

街歩きをのんびり楽しみたい層に人気なのが南のナヴィリ地区だ。古い街並みに運河や船着き場が残り、中心部のにぎやかさとはうってかわって落ち着いたエリア。観光客だけではなく地元民の散策エリアでもあり、カフェやショップも個性派ぞろい。

Santa Maria delle Grazie (トリップアドバイザー提供)

本田圭佑選手の所属するACミランやインテルの本拠地であるサン・シーロスタジアム(スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ)は市街から6kmと近い。ガイドツアーもあるがもしシーズン中ならぜひチケットをおさえたいところ。

Stadio Giuseppe Meazza (San Siro) (トリップアドバイザー提供)


ミラノから南に30kmほど、パヴィア修道院は世界でも屈指の壮麗な修道院とされ、郊外観光の目玉。様々な彫刻がほどこされつつ完璧なバランスを保つファサードに圧倒され、フレスコ画や彫像で飾られた内部に度肝を抜かれる。
「青き聖堂」の別名とおり青い天井も美しい。
修道院として現役の施設であり、今でも多くの修道士が500年前からの伝統を守って暮らしている。


Certosa di Pavia (トリップアドバイザー提供)

ミラノからの郊外観光ではコモ湖も人気がある。ミラノから北に80kmあまりだが十分日帰りも可能。スイスとの国境近く、アルプスを背景に望む風光明媚なリゾートで、王族やムービースターの別荘が建ち並んでいる。

Como (トリップアドバイザー提供)

チンクエ・テッレはミラノの南200kmほどの場所にある海沿いの村落群。ミラノからの日帰りも可能。切り立った入り江を利用した要塞都市として建設され、交通手段は船のみという中で独特な文化がのこされてきた。絵本のようにあざやかな伝統家屋、絶景トレッキング、岩がちの土地で唯一の農産物である絶品ワインなど魅力あふれるエリアだ。

Cinque Terre (トリップアドバイザー提供)



Osteria Al Portone (トリップアドバイザー提供)

ミラノはイタリア北部料理の伝統をうけつぐ一方、国際都市として流行や他国の料理をいち早くとりいれてきた。
アルプスに近い風土を反映して肉や乳製品など重厚な料理が特徴で、ミラノの代名詞ともなっているカツレツ、仔牛の煮込みオッソブーコ、生ハム、硬質なチーズなどが名高い。また、主食もリゾット(特にサフランのものが有名)やポレンタが好まれる。

ミラノには食前酒(アペリティフ)を頼むとバールのカウンターに並んだつまみを好きなだけとっていいという夢のようなおつまみブッフェのしくみがあり、アペリティーボ(Aperitivo)と呼ばれる。酒とつまみでゆっくりと腹を満たし、メインディッシュへの期待を盛り上げていくのがミラノ流だ。


Ilia (トリップアドバイザー提供)

日本からの行き方

(空路)
ミラノへの直行便は現在アリタリアの成田便のみ。所要12時間程度。
16年3月現在では燃油の値下がりやテロなどによって欧州便は非常に手ごろとなっており、アリタリアのサイトで直接予約しても8万円台、代理店や予約サイトなら6万円台もある。

欧州の人気都市だけあって乗り継ぎ便の選択肢も非常に広く、欧州の他都市経由、アジア経由、中東経由などきりがないほど。アジアや中東とそれほど値段が変わらなければ、比較的時間の目処がたちやすい欧州乗り継ぎがおすすめ。

(陸路)
日本から陸路入りするとしたらローマから鉄道やバスで入る場合が多い。
高速鉄道の場合所要3時間、片道5千円程度。LCCでもほぼ同額程度だが、快適に移動したしたい場合には鉄道の方がいいだろう。所要時間もトータルではほとんど変わらない。
バスも複数あり、ローマから3000円程度と安いが、所要も9時間と長め。
この他国際バスEurolinesがミラノと欧州各都市とを結んでいる。

(パッケージツアー)
シーズンにもよるが、4泊5日(機内泊)の往復経由便の場合、サーチャージ込み7万台から(ただし現地滞在時間は1日半~2日程度)。アリタリアの直行便ツアーなら5日間で11万円程度~。

(空港)
ミラノの空港は3つあり、日本からの国際線が発着する最大の空港がミラノ・マルペンサ空港(Milano-Malpens;MXP)。
他には欧州線中心のミラノ・リナーテ空港(Milano-Linate;LIN)、ベルガモ・オーリオ・アル・セーリオ空港(Bergamo-Orio al Serio;BGY)がある。

マルペンサ空港はミラノ市街から北西に約50km。ターミナルは2つあるが、新しいターミナル1がメイン。ターミナル2はEasy Jetが使っている。空港から市街までは鉄道かバスが便利で安い。鉄道は24時間運行しており、ミラノ中央駅まで所要50分、料金は12ユーロ、往復券が18ユーロ。バスの場合は所要50分、料金は10ユーロ。空港タクシーの料金は決まっており、市街まで定額90ユーロ。白タクに注意。

リナーテ空港は市街から東に7kmと近い。アリタリアの国際線・国内線に加えてエールフランスのパリ便、ルフトハンザのフランクフルト便、ブリティッシュエアウェイズのヒースロー便など国際線も多い。市街までは地下鉄、バスが利用できる。タクシーはやはり定額で40ユーロ。

ベルガモ・オーリオ・アル・セーリオ空港は厳密にはミラノ市ではなく、ベルガモ市(Bergamo)に位置する。ベルガモ出身の画家ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ(デレク・ジャーマンの映画でも有名)にちなんで、別名イル・カラヴァッジオ空港と称される。主にLCCのライアンエアーが利用している。
ミラノ市街まではバスが便利。所要50分、4ユーロ。鉄道の場合はベルガモ駅からミラノ中央駅まで所要50分~75分、4.8ユーロ~。




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地理と気候

イタリアといえば輝く海と太陽!というのは地中海側の南部。ミラノは北部に位置し大陸性気候で四季がある。すぐ北はスイスとアルプス山脈であり、冬は東京と同じくらいに冷え込む。夏は近年の東京よりやや涼しく、湿度も日本よりマシで過ごしやすい。

ベストシーズンは過ごしやすい春(4月~6月)か秋(9月・10月)だが、上述通り夏も過ごしやすく、冬もバーゲンやクリスマスマーケットなど季節ごとの楽しみがある。毎年12/7はミラノの守護聖人・聖アンブロージョの祭と定められている。

日本との時差は8時間で、日本の正午が現地の午前4時。
サマータイム中(3月の最終日曜日AM2:00~10月の最終日曜AM3:00)は時差7時間となる。

ミラノ   Google マップ
(画像:Google提供)


言語と通貨

公用語はイタリア語が基本。
外国人の行くようなホテルやレストランでは英語が通じることもあり、メニューにはイタリア語と英語が併記されていることもあるが、あまり英語は通じないと思って良い。
通貨はユーロ。1ユーロ=125円程度(16年2月時点)。

イタリアの物価はヨーロッパの中では比較的安い方だが、ミラノは大都市だけあって高く、なんでも東京と同じくらいに感じるかも。
タクシーは平日昼間の初乗り3ユーロ程度。
外食は高めで、カジュアルなトラットリアで1人当たり20ユーロ程度。デリカテッセンなら総菜を買い込みワインを追加しても10ユーロ程度ですむ。エスプレッソは1ユーロ。ホテルは3つ星ホテルが70ユーロ程度から。

両替は最低限のユーロを日本で両替していけば十分。
ホテル、レストランではサービス料が追加されているのでチップは不要。タクシーは料金の1割程度またはお釣り、ポーターは1ユーロ程度が相場。
ホテルやレストランをはじめ、多くの場所でクレジットカードが使える。現金が必要であれば都度現地からATMで引き出すのが効率的。




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ビザと治安

観光目的の場合、90日以内の滞在はビザ免除。

ざんねんながら治安はあまりよくない。観光都市だけあって窃盗の被害は多め。特にスリと置き引きが多く、地元イタリア人でも少なからず被害にあっている。ホテルでの窃盗もグレードに関係なく発生している。
特に観光客の集まるドゥーモ広場、ガレリア、中央駅や繁華街、メトロ車内でのスリ被害が多い。空港でも注意が必要だ。ロマ・ジプシー風のグループ(特に子供)には気をつけること。
バイクをつかったひったくりや強盗など荒っぽい犯罪も報告されている。


市内交通

ミラノの公共交通は地下鉄、トラム、バスなど。すべてミラノ交通局(ATM:Azienda Trasporti Milanesi)の運営。

(地下鉄、トラム、バス)
地下鉄はメトロポリターナと言う。M1、M2、M3、M5の4線が運行中。
市内交通のUrban Ticketの場合、1回券が1.5ユーロ、24時間券が4.5ユーロ、48時間券が8.25ユーロなど。一週間有効のWeekly Travel Cardは11.3ユーロ。

地下鉄、トラム、バスのチケットは共通で90分以内の乗り継ぎが可能だが、地下鉄は改札を出ると無効になる。

(タクシー)
TAXI(タッシーと読む)は白色または黄色で屋根にTAXIのサイン表示がしてある。流しのタクシーは少なく、タクシー乗り場やホテル前などでひろう。

平日(土含む)昼間の初乗り3.2ユーロ、日祝5.2ユーロ、夜間21時から翌6時まで6.2ユーロ。
チップ込みでメーターより少し多めに(1割が目安)払う。
ドライバーには英語は通じないと思った方が良い。現地語で表記された地図やメモ、ショップカードを見せた方が確実。
空港や中央駅、繁華街などには声がけをしてくる白タクがおり、トラブルも報告されている。Uberなら安心だ。

  • ATM:ミラノ交通局(ジャーニープランナーなど)
  • Uber:ミラノ

(レンタサイクル)
ミラノは自転車メーカー・ビアンキやコルナゴのお膝元、風情ある市街散策には自転車がよく似合う。

公共のシェアバイク、BikeMiが利用できる。一週間有効のパスが6ユーロ、あとは利用するたびに従量課金。

スポーツサイクルが借りたければ個人の自転車貸しサービス、Spinlisterもおすすめ。どうせならビアンキを借りてしまおう。ただし石畳が多いので、細いタイヤのロードバイクに乗る際は十分注意しよう。


ホテル


ME Milan – Il Duca (トリップアドバイザー提供)

歴史を反映した重厚なホテルからデザインホテルまでそろっている。
ホテル代は欧州の他の大都市にくらべてやや手ごろ。3つ星クラスが1万円、4つ星で1.5万円~程度が目安。

安宿の場合、いわゆるホステルの個室が5000円程度。ドミトリーなら1000円台からある。
個人宅の部屋貸しサービスAirbnbの利用もお勧め。


ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
イタリアの大手キャリアは旧国営の最大手TIM、おなじみVodafone、香港系のThree、Windなど。各社ともにプラン変更やキャンペーンはひんぱんに内容が変わる。外国人でもプリペイドSIMを問題なく購入できる。

TIMの場合、4週間有効のInternet StartパッケージならLTE通信が2ギガ使えて10ユーロなど。
Threeの場合、30日有効のデータ専用Super Internet ExtraパッケージならLTEデータ通信が3ギガ使えて5ユーロなど。
Vodafoneの場合、4週間有効のFlexi Startパッケージなら400分の通話と1ギガのデータが使えて15ユーロなど。
Windの場合、4週間有効のALL INCLUSIVEパッケージの場合500分の通話と2ギガのデータが使えて12ユーロなど。



(WiFi)
多くのカフェでWiFiが提供されているが、他国のようなチェーン店は少ない。

ミラノでは公衆無線LANが提供されており、公式サイトによると1日300Mまで無料、超過した場合は1時間の高速接続の後に速度規制がなされるとなっているが、サイト上では1日1時間300Mまでという情報もある。登録にはSMSの受信が必要で、つながらないことが多いとされておりあまり期待できないかも…。

4. 世界あの街この街: ダブリン


4.世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第60回 ダブリン


ダブリン (©4Corners, トリップアドバイザー提供)

アイルランド共和国・国旗

(画像:Wikipedia)


見どころと特徴

歴史ある美しい街並みの散策が人気で、郊外に足をのばせば巨石文化に代表されるケルト史跡や雄大な自然を堪能できる。しかし最も観光客を惹きつけるのはパブ巡りかもしれない。本場のギネスや濃厚なパブフードに舌鼓が鳴りやまない。

ダブリンの中心街はコンパクトで、観光スポットの集まるコノリー(Connolly)駅からヒューストン駅(Heuston)まで3kmあまり。ただし、通りは意外に入り組んでいるので迷うことも。街を東西につらぬくリフィ川(River Liffey)と現在地の位置関係を把握しておこう。

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(画像:Google)


街歩きはダブリンの目抜き通り、オコンネル・ストリートから。リフィ川の北側を南北につらぬく広い道路で、ホテルやショップがつらなり空港バスも発着するなど、旅行者がなにかと訪れる機会が多い。神殿のように壮麗な中央郵便局が歴史を感じさせる。

O’Connell Street (トリップアドバイザー提供)


General Post Office (トリップアドバイザー提供)

オコンネル・ストリートからリフィ川を渡って南側、テンプル・バーはダブリン観光最大の楽しみだ。歴史あるパブ、オリエンタル系のヒュージョンレストラン、カフェ、雑貨屋などさまざまな店がつらなり、お土産探しにも最適。青空市や大道芸人が通りににぎわいを添え、生演奏の音色が絶えることはない。ビールを片手にフィッシュアンドチップスをつまめばしみじみ旅気分がもりあがる。

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(画像:富澤直之氏)


Temple Bar (トリップアドバイザー提供)

テンプル・バーから南の繁華街がグラフトン・ストリート。石畳とレンガの街並みは、一見高級デパートやジュエリーショップが目立ちセレブな雰囲気。実は気軽な雑貨店やカフェも多く親しみやすい。

Grafton Street (トリップアドバイザー提供)

ジーニー・ジョンストン博物館 、またの名は「飢饉博物館」。
19世紀ジャガイモの疫病に端を発した食料危機はイギリスによる食料禁輸反対措置により、飢饉にもかかわらず国内に食料が出回らないという悲劇を生み、5年間もの間続いた。この飢饉による死者は100万人、国外に逃れた者は200万人とも言われる。この事件は伝統文化の消失や人口の激減などアイルランドのみならず世界史に大きな影響をあたえた。現在でもアイルランド人口は19世紀の水準に回復していない。また、アメリカでアイルランド移民の存在感が強いのはこの事件に由来している。
ジーニー・ジョンストン号は当時アメリカに逃れる避難民を乗せた帆船を復元したもので、当時の様子を伝えている。

Jeanie Johnston Tall Ship and Famine Museum (トリップアドバイザー提供)

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(画像:Wikipedia)

トリニティカレッジは1592年創設という由緒ある大学。
とくに有名なのは図書館。壮麗な建物に膨大な書物がおさめられたロングルームは圧巻で、まるでファンタジーの世界。実際にジェダイ図書館のモデルともなったという。現在でも日本の国会図書館と同様にアイルランドおよびイギリスで刊行されたすべての本が納本される現役の法廷図書館でもある。芸術的な装丁の「ケルズの書」は必見だ。

Trinity College Library Dublin (トリップアドバイザー提供)

テンプル・バーの西側は史跡があつまる歴史地区。
ダブリン城は1204年にイングランドのジョン王によって建てられ、以降20世紀初頭までイギリスによる植民地支配の拠点となった。もともとはバイキングの拠点であり、現在もその地下遺構が見学できる。現在まで刑務所、法廷、病院とさまざまに利用され、現在ではアイルランドの迎賓館的な位置づけとなっている。豪華なチャペルや応接間が有名だ。

Dublin Castle (トリップアドバイザー提供)

敬虔なカトリック国、アイルランドの象徴的存在がクライストチャーチ大聖堂。
11世紀創建とされるダブリン最古の教会で、内部は荘厳な雰囲気。見物は全長65mという巨大な地下聖堂で、実際に使われていたさらし台など歴史の迫力を感じる宝物や展示が多い。

Christ Church Cathedral (トリップアドバイザー提供)

聖パトリック大聖堂はアイルランド最大の教会で、クライストチャーチがダブリン教区の大聖堂、聖パトリックはアイルランドの国立大聖堂というすみ分けがなされている。
歴代司祭には「ガリバー旅行記」で知られるジョナサン・スウィフトがおり、彼の胸像もある。子供向け童話版のガリバーしかご存じない方は、ここに立ち寄る前になかなかエグい原作版を手に取ってみてほしい。

Saint Patrick’s Cathedral (トリップアドバイザー提供)

アイルランドといえばやはりギネス。ギネス・ストアハウスはギネスビールの工場に併設されたミュージアムで、ギネスの歴史や製造工程を紹介している。もちろん見学後は試飲だ。最上階にはバーがあり、高い建物の少ないダブリンでは貴重な市街を見下ろす眺望を楽しめる。

Guinness Storehouse (トリップアドバイザー提供)

これまでのスポットでもたびたび出てきた通り、アイルランドの歴史は過酷なイングランドとの関係をぬきにして語れない。
キルメイナム刑務所は18世紀に建造され、イギリスへの抵抗運動を指揮した政治犯やアイルランド独立戦争の英雄が多数投獄された。現在ではミュージアムとして公開されている。

Kilmainham Gaol (トリップアドバイザー提供)


郊外観光でおとずれるべきは、ケルト文明の聖地、タラの丘。
墳墓などの遺跡は5000年前にもさかのぼるとされ、トライバルな文様や巨石など、原始的で力強い古代文明の跡が残されている。

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(画像:富澤直之氏)


Boyne Valley Day Tours (トリップアドバイザー提供)

グレンダーロッホは7世紀にさかのぼるという原始キリスト教の聖地。石造りの教会や鐘楼など、現在キリスト教会にみられるような様式が伝来する以前の無骨で力強い建物群は物語の世界のよう。一体は国立公園になっており、トレッキングも楽しめる。

Glendalough Monastic Settlement (トリップアドバイザー提供)


Wicklow Mountains National Park (トリップアドバイザー提供)

アスローンはアイルランド島のほぼ中央。巨大な城壁を擁する戦城と初期のキリスト教修道院跡(クロンマクノイズ)が有名だ。川と城のコントラストや緑の丘にならぶ石造りの史跡など、まさにアイルランドならではという光景が眺められる。

Clonmacnoise (トリップアドバイザー提供)



The Vintage Kitchen (トリップアドバイザー提供)

アイルランドは古くからの牧畜の歴史に加え海産物が豊富にとれるなど素材に恵まれている。
伝統的なアイルランド料理には肉の素朴な煮込みや、乳製品やじゃがいもを使ったもの、カキやタラなどシーフードをシンプルに味付けしたものが多い。
代表的な料理はアイリッシュシチューや牛肉の黒ビール煮、ブラックプディングと呼ばれる血のソーセージ、ボイルしたカニ爪や生ガキ、巨大なスコーンやソーダブレッドなど。言うまでもないがどれもビールとの相性はばつぐん。英国同様にフィッシュアンドチップスや羊のパイ、ローストビーフも人気メニュー。
アイルランドは朝食も名物で、卵料理にベーコン、ソーセージなどをたっぷりと盛り付けており午後までお腹が減らずに困るほど。

最近では外国料理の素材や手法を取り入れ洗練されたメニューも登場しており、モダン・アイリッシュとして高い評価を受けている。

アイルランドといえばパブ巡りが楽しみ。重厚で歴史を感じさせるパブから本格的な料理を提供するガストロ・パブまで選択肢は非常に広く、朝昼晩とパブの食事ですますことも可能。
ギネスに代表されるコクのある黒ビールや華やかな香りのキルケニーなど世界的なブランドも多いが、ぜひ地元でしか味わえないような珍しいブランドも体験してみよう。飲みやすくまろやかなアイリッシュ・ウイスキーも人気がある。


Ryan’s and F.X.BUCKLEY. Steakhouse (トリップアドバイザー提供)

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(画像:富澤直之氏)

日本からの行き方

(空路)
日本からアイルランドへの直行便はない。ロンドン、アムステルダム、パリ、フランクフルトなどを経由していくのが一般的で、KLMオランダ航空やフィンエアー、エールフランス、ブリティッシュエアウェイズあたりが価格と所要時間のバランスがよい。
季節にもよるが現在は原油安の恩恵もあり欧州便は全体に値下がりしており、おおむね10万円を切る。日本から経由地までの飛行時間が約10~12時間、さらにダブリンまで1時間半~2時間程度。

価格だけでいえば中東便がさらに安いが、経由地での宿泊が発生するなどあまり実用的ではない。

(パッケージツアー)
5日間のツアーもあるがおおむね6日~7日のゆったりしたものが多い。
中東系の航空会社を使う6日間のツアー(現地3泊)で11万円程度が相場。
ダブリンはホテル代も嵩むので、ツアーは検討価値がある。

(空港)
ダブリンの窓口はダブリン国際空港(DUB)。市街から北におよそ12kmと近い。

かつての国営エア・リンガス(Aer Lingus)およびライアンエアーのハブ空港となっている。欧州各地およびロシア、北米便はあるもののアジアから直接飛ぶ便はない。
ターミナルは2つで、70年代に建てられた古いターミナル1を主にライアンエアーが、2010年にオープンしたばかりの近代的なターミナル2を主にエア・リンガスや北米便などが使っている。各ターミナルに1つずつプライオリティ・パスが使えるラウンジがある。

空港から市街地までのバスはエアー・コーチ(Aircoach;バス番号700番)とエアー・リンク(Airlink;バス番号747番)があり、いずれも所要30分、運賃7ユーロ程度。市バス(ダブリンバス)の16番なら所要40分、3.3ユーロ。後述のようにプリペイドカードやエアー・リンクにも使える乗り放題パスがある。空港のカウンターで買ってしまってもいい。
空港からタクシーの場合、市街までおおよそ25~30ユーロ。




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地理と気候

アイルランドは北大西洋、グレートブリテン島の西側に浮かぶアイルランド島の南側大部分を占める国。アイルランド島の北東1/6ほどは北アイルランドとしてイギリスに属する。
ダブリンはアイルランド島の東端、アイリッシュ海に面する都市。

緯度は樺太と同程度だがメキシコ暖流の影響で暖かい。年間を通じて寒暖差も穏やかで、夏でも昼間20度台、冬でも0度を下回ることはなく過ごしやすい。
一方イギリス同様に雨や曇りの日が多く、傘や雨具は必須。
高緯度のため、夏は夜9時過ぎまで明るい一方、冬場は夕方4時半頃に早くも暗くなる。

ベストシーズンは比較的暖かい春~夏。特に昼間の長い6月~8月が過ごしやすい。

敬虔なカトリック国のアイルランドはイベントが多く、3月17日のセントパトリックデー、4月中旬のイースター、10月のハロウィンなどなどは街もはなやぐ。9月のオイスター祭りも有名だ。
11月後半から街の飾り付けや夜景などクリスマスムードが高まるものの、クリスマス当日(12月25日)は店もすべて閉まり空港も動かなくなる。

日本との時差はマイナス9時間。日本の正午がアイルランドの3時。3月最終日曜から10月最終日曜までがサマータイムで時差はマイナス8時間となる。この間日本の正午がアイルランドの4時。

ダブリン   Google マップ
(画像:Google提供)


言語と通貨

公用語はゲール語、英語。実際には英語でなんら問題ない。
通貨はユーロ。1ユーロ=約127円(16年2月時点)。おおむね130円と覚えておけばよい。

ユーロはできるだけ日本国内で両替していくのが鉄則。
ただしクレジットカードの通用度が高いので現金はそれほど必要ない。現地でユーロを使い切ってしまったら現地でクレジットカードからキャッシングするのがよい。空港、市中の両替屋や銀行でも両替可能だが、空港は市中に比べレートがよくない。

島国の宿命で物価は高め。特に外国人向けのレストランや観光施設の入場料などはヨーロッパの他都市に比べても安くはない。お土産など物品によっては消費税が20%以上ものるため余計に高く感じるかも。税金の還付制度があるので出国時には忘れずに利用しよう。
外食の相場として、レストランのランチが15ユーロ~、パブの食事が10ユーロ~、パブでギネス1パイントが5ユーロ~、ファーストフードなら5ユーロ~といったところ。
他にはミネラルウォーターが1ユーロ、ギネスが1缶2ユーロ、タクシーが初乗り4ユーロ、3つ星ホテルが100ユーロ~など。

チップはレストランの場合10~15%程度。会計にサービス料が含まれている場合は必要なし。また、パブなどカウンターで払う場合も必要ない。




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ビザと治安

6ヶ月以内の観光・商用滞在ならビザ不要。

アイルランドは欧州の中でも治安がよいとされているが、ダブリンは観光客をねらったスリやひったくりが多い。
特に、移民が少なくアジア系の大きなコミュニティもないダブリンで日本人は目立つ。地図をひろげてのこのこ歩いていたらロックオンされるのも無理はない。

オコンネル・ストリートや混雑したパブの多いテンプル・バーなどのエリアでは身の回り品や貴重品の管理に十分な注意が必要だ。現金は小分けにしてポケットに入れておくのがよい。スマートフォンを尻ポケットや口の開いたバックに入れるのは厳禁。
クレジットカードや海外旅行保険の条件、特に盗難遭遇時の携行品保険を確認しておこう。

意外にドラッグの流通が多く、クラブなどで簡単に手に入る。一見して酩酊中とわかるような人や集団には近づかないことが重要。


市内交通

ダブリンの公共交通はバスとトラム(路面電車)が主役。
ただし市街を巡るだけなら徒歩でもなんとかなってしまう。自転車があれば最高だ。

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(画像:富澤直之氏)

(バス・トラム他)
ダブリンの公共交通の筆頭ともいえるのがダブリンバス。2階建ての車両が多く、市内を縦横に網羅している。
支払いは乗車時にぴったりの金額を料金箱に入れる仕組みだが、市内交通で共通に使える緑のプリペイドカード「Leap Card」が便利。Leap Cardの場合運賃上限制度があり、バスなら一日に何度乗っても6.9ユーロ。
旅行者なら19.5ユーロで72時間乗り放題のLeap Visitor Cardというものがある。また、30ユーロでエアー・リンクやダブリンバスのツアーバス(※)も3日間乗り放題となる「3 Day Freedom」というパスもある。
※ツアーバスにはダブリンバスのものとシティ・サイトシーイング社の2種類あるので注意。

バス路線や時刻表のデータは膨大で、運賃の把握もたいへん。カードを調達し、GoogleマップやDublin Busアプリを利用して賢く動こう(そのためにも後述の通りSIMを入手しておこう)。

LUASはいわゆるトラムレッド、グリーンの2線からなるトラム。旅行者がおせわになるのはセントラルバスステーションやコノリーを結ぶレッドラインだろう。
運賃はゾーン制でややこしいので、こちらもカードを利用したい。こちらも運賃上限制度がありLUASのみなら一日何度乗っても6.4ユーロ。ただしバスとLUASの両方を使うと10ユーロ上限となる。

近郊鉄道のDART ( Dublin Area Rapid Transit ) は海岸沿いに南北をつないでおり、郊外観光に便利。LUASレッドラインのコノリー駅に乗り入れている。

(タクシー)
メーター制。流しのタクシーもみつかるが多くはない。ホテル前や駅前のタクシー乗り場に向かうと効率がいい。
料金は初乗り4.1ユーロ、1kmごとに1.03ユーロ追加(15km以上で1.35ユーロ/km)。夜中や日祝は加算。

Uberを利用できればそちらの方が便利。ドライバーの評判までばっちりわかりクレカ決済なので簡単だ。

(レンタサイクル)
コンパクトなダブリン市街は自転車移動にぴったり。
公共のレンタルサイクル、ダブリンバイクスは観光客も気軽に利用できる。現在はコカコーラがスポンサードしている。
3日間有効のパスが5ユーロ、年間パスが20ユーロ。さらに利用時間ごとに料金が発生するが30分以内なら無料だ。

スポーツサイクルが借りたければ個人の自転車貸しサービス、Spinlisterもおすすめ。


ホテル


Wynn’s Hotel(トリップアドバイザー提供)
ホテル代の相場は欧州の他都市と比べてもやや高め。経済的なホテルでも一泊1万円程度にはなる。
3つ星ホテルで1.3万円~、4つ星が1.8万円~、5つ星なら3万円台。
ゲストハウスの個室など経済的なホテルでも5千円はする。コノリー駅周辺には安宿が多く集まっている。

3月17日のセントパトリックデーは3つ星ホテルでも相場の倍以上と高騰する。


ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
アイルランドの主な携帯事業者はおなじみVodafone、Meteor、香港系のThree。なお、かつて存在したO2はThree傘下となった。

Vodafoneプリペイド(Top up offer rates)の場合5Gで20ユーロ、追加チャージは100MBにつき1.99ユーロ、3GBで15ユーロなど。他のキャリアに比べてとくに有利な点はないが、欧州で広くローミングできる「RED roaming」プランが使える。
Meteorの「simplicity」プランは10ユーロで7.5G、20ユーロで15Gものデータつきお得感つよい。
Threeも安く、20ユーロでデータ無制限となる。

日本からWiFiルーターを借りていくか、海外の数カ国で使えるSIMを買っておくという手もある。



(WiFi)
公共交通機関やカフェ、ショッピングモールなど多くの場所でWiFiが提供されており、接続場所に困ることはない。また、スペイン系Gowex社による公衆無線LANサービスもあり、主要スポットで接続できる。

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(公衆無線LANのマーク;出典broadsheet.ie)

4. 世界あの街この街: セブ


4.世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第59回 セブ


セブ島 (トリップアドバイザー提供)

フィリピン共和国・国旗

(画像:Wikipedia)


見どころと特徴

スペイン統治の痕跡が残る風光明媚なリゾートで、美しいビーチ、うっそうとしたジャングルと神秘的な滝などの大自然の他、歴史的建造物やホテルステイ、バザールなど見所の多い島。

セブは南北225kmのセブ島本島と周囲のマクタン島、バンタヤン島、カモテス諸島などの島々からなる。
今回は代表的なリゾートエリアであり街歩きも楽しめるマクタン島およびセブ島中部のセブシティを中心に紹介する。
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(画像:Google)


マクタン島は国際空港のあるリゾートの中心。リゾートホテルやツアー会社が建ち並ぶ。ここにホテルをとっていればマクタン島から出ずにセブステイが終わってしまうということもあるだろう。

島の北西側、セブ島と橋でつながるふもとにあるのがマクタンの中心地区ラプラプ・タウン。北側のマリーナ・モールと南西側のガイサノ・マクタンという2つのショッピングモールおよびモールを結ぶナショナルハイウェイ沿いには手ごろなホテルや屋台などが集まり、きどらない街歩きを楽しめるエリア。
空港を挟んで南側にはガイサノ・グランドモール・マクタンという巨大施設もある。

Islands Stay Hotels Mactan (トリップアドバイザー提供)


Gaisano Grand Mall Mactan (トリップアドバイザー提供)

賑やかなラプラプシティを離れ、島の北東方面にあるマゼラン記念碑のある公園へ。ここには大航海時代の英雄マゼランの碑と、フィリピンの英雄ラプラプ王の像がある。ラプラプ王は1521年、この地で侵略者であるマゼラン軍を打ち破ったという。
チープな雑貨やアクセサリーの店が集まりお土産探しに最適。

Lapu Lapu Statue (トリップアドバイザー提供)


Magellan Shrine (トリップアドバイザー提供)

また、近くのフィッシュマーケットでは魚介を量り売りしておりその場で調理してくれる。

Manna STK Food House (トリップアドバイザー提供)

さて、いよいよ島東側のビーチエリア。青い海が拡がり、遠くには離島や岩礁を臨むまさにセブ島の表の顔。海岸沿いにはリゾートホテルが建ち並ぶ。

Shangri-La’s Mactan Resort and Spa (トリップアドバイザー提供)

ツアー会社が様々なビーチアクティビティや離島ツアーを組んでいる。
フェリーによるアイランドホッピングやダイビング、パラグライダーなどの大がかりなものから子供も安心なシュノーケリングまでいろいろ相談してみよう。

Jokai Marine International (トリップアドバイザー提供)


Nalusuan Island Marine Sanctuary (トリップアドバイザー提供)

最近いわゆる絶景本などで日本でも有名なのがボホール島のチョコレートヒル。マクタンから2時間程度で到着する。石灰岩からなる無数の丘が並ぶ奇景は一見の価値あり。

Chocolate Hills (トリップアドバイザー提供)

マクタン島はギターでも有名。多くのギター工房があり、クラシックギターやウクレレなど品質の割に手ごろとの評判。

Alegre Guitar Factory (トリップアドバイザー提供)


さて、マクタン島からセブ島へ移動。
港沿いのサンペドロ要塞から活気ある市場カルボン・マーケット、北に向かってコロン通り~オスメニャ通り沿いがセブ島でもっともにぎやかなセブシティの中心部だ。

サンペドロ要塞はスペイン統治時代の要塞。16世紀に木製の砦が建造され、18世紀初めには現在も残るサンゴ石の重厚な建物へと強化された。かつて海賊から島を守るために築かれた砦はその後日本軍占領下に捕虜収容所として使われ、さらに現在では観光地化し結婚式の会場として人気となるなど、激動の歴史そのままに鎮座している。
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(写真:tabinote)

サント·ニーニョ教会はアジアのカトリック大国・フィリピンでも最古の教会。セブ島のみならずフィリピン全土から敬虔な信者が訪れる聖地となっている。サント·ニーニョとは聖なる少年の意味で、キリストを指す。1月の第3日曜日には「シロヌグ」という盛大な祭りが催され、その規模はフィリピン一という声も。マゼランが建てたという十字架(マゼラン・クロス)と天井画をおさめた八角形のお堂もすぐ隣。

Basilica del Santo Nino (トリップアドバイザー提供)

スクボ博物館はかつて刑務所として利用されていた建物を改装した歴史博物館。スペイン統治の時代から日本占領下まで充実の展示内容。


Museo Sugbo (トリップアドバイザー提供)


フィリピンは知る人ぞ知るモール大国。
「アジアはやっぱクーラー効いたモールでダラつくのが一番だよな!」派のあなたならまず行くべきはセブシティに近いアヤラ・センター・セブ。日本最大のイオンレイクタウン(約24万m2)を上回る約27万m2の巨大モールだ。きれいめのお土産探しもはかどるし、フードコートは日本食レストランが充実しており現地邦人や留学生の姿もよく見かける。
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アヤラ・センター・セブ(写真:tabinote)

シューマート(SM)・シティ・セブは大小700以上のショップが入居している。こちらも約27万m2の規模をほこり、外資ブランドから地元民御用達のお手頃品まで何でもそろう。

SM City Cebu (トリップアドバイザー提供)

SM・シティ・セブから南西に6kmほど。セブ島のモール王ことSMシーサイドシティ・セブは15年11月にオープンしたばかり。こちらはイオンレイクタウンの2倍ちかい約43万m2、世界でもトップ10に入るというとてつもない規模で、1500店以上が入居できるといいう(現時点ではまだ350店ほど)。アジアの高級モールにおなじみなアイススケート場や巨大ボーリング場などアミューズメント方向もぬかりない。

SM Seaside City Cebu (トリップアドバイザー提供)

もちろん昔ながらの素朴で活気あふれる市場もある。港沿いのカルボン・マーケットは観光地からも近く行きやすい。地元民でごったがえす独特の雰囲気と臭気に圧倒される。

Carbon Market (トリップアドバイザー提供)

魚介の乾物が名物のタボーン・パブリック・マーケットもおすすめだ。

Taboan Public Market (トリップアドバイザー提供)

コロン通りから北、市政府庁舎やアーチビショップ・レイス通り方面はホテルやバーが集まるツーリストエリア&高級住宅街。夕方になったらタクシーをひろって高台の道教寺院から展望台のトップスへ向かえば、セブの夜景を堪能できる。

Taoist Temple (トリップアドバイザー提供)


Tops Lookout (トリップアドバイザー提供)

セブ刑務所は今も現役で使われている収容矯正施設(もともとはスクボ博物館の場所にあった)。なぜここが観光スポットとなっているのか、その理由はこちらの動画を観ていただこう。
この刑務所では囚人の更正とエクササイズを目的としてダンスを取り入れており、その取り組みは2007年にマイケルジャクソンのスリラーを踊る映像がYouTubeにアップロードされたことで一躍有名となった。毎月第4土曜日が一般公開日となっている。もし滞在期間に重なっていれば、囚人達が完璧なユニゾンで踊る光景を観に行ってみよう。

(画像:Wapster “Philippino Prisoners Thriller Video”, from flicker )


セブ島南部はマクタンやセブシティに比べ素朴で落ち着いた雰囲気。
欧米人ダイバーの多いモオルボオール、スペイン調の古い街並みが残るカーカー、エメラルドの水をたたえるカワサン滝など素通りするにはもったいない魅力あるエリアだ。

Kawasan Falls (トリップアドバイザー提供)

セブ島北部は日本人観光客もまばらだが開発されつくしていない素朴さが魅力。離島目当てに長期滞在する欧米人が多く、自然も美しく保たれている。

Kalanggaman Islet (トリップアドバイザー提供)

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Lantaw Native Restaurant (トリップアドバイザー提供)

フィリピンの食は激動の歴史を反映したユニークなもの。東南アジアの味覚がおおむね(タイ+中華+インド)÷3的なものであるのに対し、フィリピンはスペインの影響が強く辛さも控えめ。砂糖の甘みや魚醤のコク、タマリンドの酸味などを生かした味付けが特徴的。米を主食とし、豚肉料理が多い。

セブの場合はリゾート地ということもあり各国の料理が楽しめる他、シーフードの店や洗練されたモダンフィリピン料理店、伝統舞踊ショーなど高級店も多い。

アメリカの影響を感じさせるのがファーストフード。今やアジアにも進出するジョリビーはフィリピンが本場。ハンバーガーからパスタまで豊富なメニューで、フィリピン人のソウルフードとなっている。

甘味の代表格は日本でもお馴染みとなったハロハロ。
飲料はコーヒーが主流。アルコールは「サン・ミゲル」に代表されるビールやココナツの蒸留酒などがある。

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Jollibee(写真:tabinote)


日本からの行き方

(空路)
セブ島への直行便が成田、関空、名古屋から出ている。

成田の場合はLCCのセブパシフィックが火木土日の週4便で正午発夕方着、フィリピン航空が毎日2便で午後発夜着および夜発深夜着。復路はセブパシフィックが早朝発正午着、フィリピン航空が朝発午後着、および午後発夜着。
関空の場合はフィリピン航空が毎日1便、往路午後発夕方着、復路朝発午後着。
名古屋の場合はやはりフィリピン航空が週3便、往路午後発夜着、復路朝発午後着。

価格はやはりセブパシフィックが安く、往復3万円~程度。オンシーズンは4万円台~。キャンペーンを頻発するのもうれしい。フィリピン航空だと5万円台後半から。

乗り継ぎではアシアナ航空の仁川経由便、同じくチェジュ航空の仁川経由便、セブパフィシックのマニラ経由便、エバー航空の台北経由便などが安くてねらい目。他にもエアアジアのクアラルンプール便、エアプサン、キャセイ便など非常に選択肢は多い。

(パッケージツアー)
4泊のツアーが1月~4月のオンシーズンで4万台、オフシーズンで3万台といったところ。
LCCのセブパシフィックを使うものが安いが、フィリピン航空、キャセイ便、韓国系など空路の多さを反映して便も多様。

(空港)
セブ島の玄関口は、マクタン・セブ国際空港(Mactan-Cebu International Airport;CEB)。
セブ島中央部西側のマクタン島にある。セブ島本島のセブシティから15kmほど。
コンパクトな空港だがフィリピン第2の空港として混み合っており、Priority Passの使えるラウンジも1つある。
出国時には空港税(750ペソ)を現金で払わなければならないのでペソを使い切らないように注意しよう。

空港からマクタン島のラプラプシティまでタクシーで20分程度、セブシティまで約50分の距離。空港の到着フロアにクーポンタクシーの受付があり、ラプラプシティまで400ペソ、セブシティまで475ペソ。メータータクシーがいればもう少し安く交渉できる。




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地理と気候

フィリピンは大小7000超もの島々からなる群島国家。
セブ島はフィリピン中部のビサヤ諸島に属し、南北225kmと細長い。セブ島は周囲にはマクタン島、バンタヤン島、カモテス諸島などの島々を従えており、全体をセブ州と称する。

典型的な熱帯性気候で、年間を通じて昼の気温は30度近くとなり暑い。
季節は乾季と雨季に分かれ、1月から5月が乾季、6~12月が雨季とされている。
ベストシーズンはやはり乾季の2月~4月だが、雨季でも一日中降るわけではなくスコールが降る程度で晴れ間が見える時間も多い。7月~12月くらいまでは台風シーズン。

日本との時差はマイナス1時間。日本の正午がフィリピンの11時。

セブ島   Google マップ
(画像:Google提供)


言語と通貨

公用語はタガログ語、英語。
アジアでも最も英語が通じる国の1つであり、言葉の心配は殆ど無い。識字率もほぼ100%。
日本語で親しげに話しかけてくる相手は信用しないこと。

通貨はフィリピンペソ(PHP)。
センタボという補助通貨があるが(100centavos=1peso)、ほとんど使われていない。
1ペソ=2.48円(16年1月時点)。おおむね3円弱と覚えておけばよい。

日本円を現地で両替するのが最も有利。
空港はレートが悪いのでタクシー代など最低限だけ両替し、市中の両替屋を利用するのがよい。
現地での再両替レートは良くないので都度両替すること。再両替の際に両替時にもらったレシートの提示を求められることがある。
両替はごまかしが横行しているので受け取ったあとよく確認すること。

現地には豊富にATMがあり、HBSCやシティバンクなど外資系銀行の支店も多いが、手数料は200ペソ~と若干高め。なぜか日本のカードを受け付けなかったり、故障していたりする場合もあるので頼りすぎは危険。なるべく現金から両替した方がよい。一回1万ペソ程度の引き出し限度額が設定されている。

外食、街で購入する食品や日用品の物価はおおむね日本の1/3~1/5程度と考えればよい。
外食はローカルの食堂で50ペソ~、モール内の比較的きれいなレストランなら500ペソ~。
ミネラルウォーター20ペソ、ビールが30ペソ、マッサージ1時間300ペソ、タクシー初乗り40ペソ。

クレジットカードはホテル、レストラン、ショッピングモールなどで利用できる。

もともとチップの習慣はなく、何か特別なお願いをした時以外は必要ない(その時も20~100ペソで十分)。レストランやホテルではサービス料が別途計上されていることが多い。


(画像:Wikipedia)




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ビザと治安

30日間以内の観光滞在ならビザ不要。入国時にツーリストビザとしてスタンプが押されるしくみ。

治安はフィリピン旅行の最大の難点であるが、セブは観光地として治安対策にも力が入れられており、(フィリピンのその他エリアに比べれば)かなり安全な方とされる。しかし、他のアジア諸国よりも一段警戒レベルを上げていくことが必要。ビーチでかわいそうな物乞いの子供にチップを上げていると別の子がこっそりとカバンに手を伸ばしていた…、なんてことも日常茶飯事。

人出の多いショッピングモールや市場、空港、レストラン、ホテルロビーでの置き引き、公共交通機関(バス、ジプニーなど)でのスリ、ホテル居室での窃盗などが報告されている。地元の市場やダウンタウンも要注意だ。アラヤ・センターからもほど近くのLorega通りはかつてスラムとして知られていた。尻ポケットにサイフやスマホを入れないこと(窃盗団にロックオンされる)。

また、いかさま賭博、ぼったくりのツアーやぼったくりバー、ポン引き、美人局(つつもたせ)の被害も多い。ぼったくりの手口は、最初の言い値が安かったりタダだったりするものの、後からいろいろ乗っかって高額に、というパターン。
麻薬はもちろん御法度で重罪。麻薬タレコミ者への報奨金目当てでわざと外国人を陥れる事例も報告されている。

荒っぽい犯罪としては、銃器を使った路上強盗、睡眠薬強盗などがある。
常に身辺に気を配ると共に、夜一人で出歩かない、多額の金銭を持ち歩かないなど、トラブルを避ける工夫が必要。特に夜間に路上のATMを利用するのは危ない。

カトリック教徒が多いため、クリスマスは重要なイベント。12月はセブのオンシーズンだが、クリスマスに向けて手持ち資金を稼ぐため強盗が増えるという話がある。


市内交通

セブ島にはメトロ、軽軌道といった公共交通機関はなく、もっぱらタクシーが旅行者の足となる。

(タクシー)
メーター制で、空港に常駐している黄色い車体のものか市中を普通にながしている白い車体のもの。
タクシーは安くて徒歩よりも安全なので(特に夜間)、積極的に利用したい。
白いタクシーが初乗り40ペソ、イエロータクシーは初乗り70ペソ。
ドライバーはおつりを持っていないことが多いので小銭の用意を推奨。チップは端数を切り上げる位でよい。
夜間はメーター料金に加えて追加の費用を請求される場合がある。

安全性を重視するなら、ホテルのフロントでタクシーを呼んでもらうのがよい。また、会社のタクシーやきれいな車体のクルマも比較的安心。乗車前に行き先をにこやかに伝え(フィリピン人はプライドが高いので高圧的な態度はタブー)、だいたいの価格を聞いておければなおよい。乗車前にナンバーをスマホのカメラでこれ見よがしに撮影するなどさりげない自己防衛も役立つかも。

最も安全なのはドライバーの評判やナンバーまでばっちりわかり値段交渉からも開放される配車アプリの利用。Uberならクレジットカードで決済まで終了する。

(ジプニー)
ジプニーはフィリピン名物の乗り合いバス。派手な塗装が特徴。
行き先別の車体番号を手がかりに乗る。難易度が高いのでアプリを使おう。
停留所は特になく、任意の場所で乗り降りするしくみ。乗るときは手を上げて停まったら乗車、降りるときはドライバーに告げるか天井を叩くなどして知らせる。運賃は7ペソ、後払い。運転手に手渡すか混み合っていれば伝言ゲーム式で渡す。
車内ではスマホや多量の現金などを取り出さない方がよい。

2015-03-21 11.07.21
ジプニー(写真:tabinote)

(レンタサイクル・バイク)
ゲストハウスやレストランなどで貸し出している。日本の免許および国際免許が必要。
道は悪く運転も荒く、保険もアバウトなことが多い。十分注意して利用を。


ホテル

経済的なホテルが一泊2千円程度、3つ星程度のホテルで5千円~、4つ星が1万円~、5つ星で2万円~という相場。
豪華なリゾートホテルは、プライベートビーチをそなえ郊外に建っていることが多い。ホテルの敷地内でなにもかもすむのは便利だが、街歩きがしたければ市街に近いホテルがいい。
街歩き、カジノ、ダイビングツアー、スパなど宿によって向き不向き・得意不得意があり、立地や評判を見ながら探すことになる。
ゲストハウスは個室が千円~2千円程度。

ちなみに、マニラの場合ホテル内での置き引き、部屋やセーフティボックスからの窃盗もめずらしくない。繁華街に近いなど治安の悪そうな場所のホテルは避けた方が無難。マカティ地区などビジネス街に近い方が安心できる。
安宿は評判をよく見て選ぶことを推奨。上掲通りホテルスタッフには少しチップをはずんでおくとよいかも。
ただし、治安のよい場所に建つ評判の良い高級ホテルが信頼できるとも限らない模様…。


ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
フィリピンの携帯事業者はSmart、Globe Telecom、Sun。
海外旅行者でも携帯ショップやコンビニで容易に購入でき、パスポートも不要。アクティベートには若干時間がかかる場合もあるので、購入ショップで設定してもらうのがよい。
東南アジアでは市中のショップだと英語が通じないという不安もあり空港で割高なSIMを買うはめになる国も多いが、フィリピンならどこで買っても店員は英語がわかるので安心。

Smartの場合は1日データ使い放題プラン(LTE)が50ペソ、7日間が299ペソ、30日間で995ペソ。
「Smart Bro」というデータ専用カードもあり、その中にはセブパシフィックと提携した旅行社用の「Cebu Pacific FUN DATA SIM」というものがある。有効期間15日で1.5ギガ

Globeの場合は1日無制限プランが35ペソ、3日間350Mプランが50ペソ、30日1.5ギガで299ペソなど。

Sunの場合は1日無制限プランが25ペソ、3日間が50ペソ、5日間で100ペソなど。

セブのWiFiは遅いことがあるので、現地のホテルやカフェで仕事もする可能性がある場合はSIMを調達しておいた方がよいかもしれない。日本からWiFiルーターを借りていくか、海外の数カ国で使えるSIMを買っておくという手もある。



(WiFi)
ホテル、カフェ、ショッピングモールなど多くの場所でWiFiステッカーを見かけ、接続場所には困らない。
ただし速度にはかなりバラツキがある模様。