Contents
1. 旅行業界最新ニュース
2a. 連載:「タビノート」 下川裕治
2b. 連載:「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和
3a1. tabinote旅行記 トルコ・女一人旅 Vol.05
3a2. 特別企画 旅する人のメリノウール入門
3b. 世界一周ノート 第17回:オーストラリア・ワーキングホリデー -1
4. 世界あの街この街:プラハ
5. 旅の本屋 のまど イベント情報:7/24(木)宮田珠己さん スライド&トークショー、8/8(木) 吉田友和さん&松岡絵里さん スライド&トークショー
6. ハマ姉の!行きたくて行きたくて震える ~YOU、たび行っちゃいなよ~
7. 編集後記
1. 旅行業界最新ニュース
タイ・エアアジアX、成田-バンコク・ドンムアン線を19,900円均一で発売
タイ・エアアジアXは、9月1日に就航する東京・成田-バンコク・ドンムアン線の全便で片道19,900円のセールを開催中。対象となるのは9月1日〜11月30日搭乗分、発売期間は7月20日まで。
また、東京・成田-クアラルンプール線の就航記念セール(片道:9.990円)も7月20日まで継続される。急げ!
成田空港、夏休みのピークは8月9日
成田国際空港会社(NAA)は2014年夏休み期間中の利用予測を発表。旅客数は出入国合計で339万4100人(前年比5.1%減)、ピークは出国が8月9日(4万6000人)、入国が8/17日(4万7600人)となっている。
成田空港第2ターミナルにカプセルホテルがオープン
ジェットスター、ピーチなどLCCが多数発着する成田空港第2ターミナル、第2駐車場ビル地下1階に24時間受付可能なカプセルホテル「ナインアワーズ成田空港」がオープンする。宿泊は3,900円~、1時間1,500円(以降延長1時間毎に500円)のデイユースプランも用意されている。オープンは2014年7月20日(日)より。
エアアジア、乗り継ぎサービスを大幅拡大
エアアジアとエアアジアXは、乗り継ぎサービス「Fly-Thru(フライスルー)」の対象となる路線を新たに139路線追加、700を超える路線に拡大した。対象となる空港はクアラルンプール国際空港とバンコク・ドンムアン空港で、乗り継ぎ待ち時間が90分以上6時間以内の特定の便に限られる。同サービスを利用すると、乗り継ぎ時に入国手続、荷物の受け取り、チェックインなどの煩わしい作業が必要なくなるだけではなく、万一乗り継ぎ便に乗れなくても後続便の手配が保証される。
ジェットスター、Loppiで購入すると抽選で100名にキャッシュバック
ジェットスター・ジャパンは、ローソンやミニストップにあるキオスク端末「Loppi」で国内線航空券を購入した顧客を対象に抽選で100名に全額をキャッシュバックする「ジェットスター × Loppi国内線キャッシュバックキャンペーン」を行うと発表した。キャンペーン期間は7月18日〜8月17日。応募方法は購入画面トップから「キャンペーンに応募する」を選択後、通常と同様に航空券を購入するだけだ。
スクートがバンコクの発着空港をドンムアン空港に変更
スクートは9月1日よりバンコク-シンガポール便の発着空港を、スワンナプーム国際空港からドンムアン空港に移転すると発表。あわせて発着時間が少しだけ変更された。11月に日本就航が予想されているノックスクート便との乗り継ぎ利便性向上のためと思われる。
ユナイテッド航空、羽田に初進出
ユナイテッド航空は、10月28日より羽田-サンフランシスコ便を週7便運航する。同社の羽田乗り入れは2010年の再国際化以来はじめてとなる。羽田発は深夜1時に離陸し、サンフランシスコには前日の夕方18:10に到着、同日中にラスベガス、フェニックス、ニューヨークなど20都市以上への同日乗り継ぎが可能となる。
UA876 東京/羽田(01:00)~ サンフランシスコ(18:10-1)
UA875 サンフランシスコ(19:15)~ 東京/羽田(22:45+1)
ジェットスター、累計搭乗者数が500万人を突破
ジェットスター・ジャパンは、2012年7月の運行開始からの累計搭乗者数が2014年7月6日に500万人を突破したと発表した。日系LCCとしては最速となる。
2a. 連載:「タビノート」 下川裕治
月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。
下川裕治(しもかわ・ゆうじ)
1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。
中国人の動きがエアアジア運賃を決める?
バンコクから香港に行く。安い運賃の航空会社となると、少し難しい選択になる。エアアジアが就航しているのだが、その運賃が割高なのだ。時期にもよるが、キャセイパシフィック航空やタイ国際航空のキャンペーン料金とあまり変わらないことが多い。
そこでその近隣へのフライトをみてみる。マカオと深せんである。マカオから香港へはフェリーで1時間ほど。深せんから香港へはバスで2時間ほど。どちらもイミグレーションを通ることになるが、その運賃を考えると、かなりのお得感があった。なにしろ、バンコクー香港間のエアアジアの運賃の半額から3分の1ほどの運賃になるのだ。
バンコクから香港に行くことになった。当然、マカオか深せんという選択になるのだが、深せんの運賃を見て、
「ついに深せんも……」
と呟いてしまった。高いのだ。日程によっては、香港線より高い日もある。マカオしか残っていなかった。往復で1万5000円ほどになった。深せん運賃の3分の1である。
マカオと香港に滞在して、この運賃の動きの理由がわかってきた。中国人だった。
中国は政府の政策で、0元ツアーなどの格安ツアーが禁止になり、やや下火になってきたといわれる。しかしもともと規模が大きいから、まだ多くの中国人がバンコクにやってくる。
中国からバンコクに来る場合、深せん空港まで国内線でやってきて、深せんからバンコクまでエアアジアを使うの方法が最も安かったはずだ。その利用者が増えたことで、深せん-バンコクの運賃が、香港-バンコク並みにあがったのだろう。中国本土から香港、マカオとなると、一応、国際線になる。運賃も高くなる。
香港には中国人以外の需要もあるから、バンコク-香港線は、ある程度高くても、集客が望める。……といったわけで、マカオだけが残っているのだ。
マカオにやってくる中国人を見ると、その大多数が陸路だという。つまり飛行機でマカオ空港に着く大陸の中国人は少数派。そんな理由が、バンコクーマカオ線の安さにつながっているようだった。
つまりバンコクと香港、深せん、マカオを結ぶエアアジア運賃は、中国人に左右されていることになる。
この路線に限らず、アジアのエアアジアの運賃を左右しているのは、実は中国人観光客の動き方なのかもしれない。
マカオ空港に着いたエアアジア。歩いてターミナルに向かう。LCCですから
2b.「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和
吉田友和(よしだともかず)
1976年千葉県生まれ。出版社勤務を経て、2002年、初海外旅行にして夫婦で世界一周旅行を敢行。旅の過程を一冊にまとめた『世界一周デート』で、2005年に旅行作家としてデビュー。「週末海外」というライフスタイルを提唱。国内外を旅しながら、執筆活動を続けている。その他、『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』(講談社)、『自分を探さない旅』(平凡社)、『LCCで行く! アジア新自由旅行』(幻冬舎)、『めざせプチ秘境!』(角川書店)、『3日もあれば海外旅行』(光文社)など著書多数。
旅行作家★吉田友和 Official Web
しりとりで旅する 第26回 吉田友和
ご 誤解
搭乗口前には険悪な空気が漂っていた。先日、新千歳空港から成田空港行きの国内線に乗った。そのときの話である。
某LCCの最終便に予約を入れていた。前日に取ったにもかかわらず、運賃がわずか6,500円と格安なのにほくそ笑みながら空港へ辿り着いたら、格安ならではの罠が待ち受けていたのだ。
思えば、手荷物検査の時点から暗雲は立ち込めていた。新千歳空港はしばしば利用するが、近頃は海外からの訪問者も増えたせいか、混雑度合いが以前よりも増している印象を受ける。検査場の入口には途方もない長蛇の列ができていた。出発時間が迫っている乗客を優先させようとANAのスタッフが呼びかけをしているぐらいだった。
こういうとき、LCCの乗客は割を食うことになる。自分が乗る会社のほかにももう1社、LCCの便があるようだったが、両社のスタッフの姿は見られない。遅々として進まない列に業を煮やし、近くを通りかかったANAのスタッフに出発時間が迫っていることを訴える人もいたが、やんわりと退けられていた。彼女たちはあくまでもANAの乗客を誘導するためにそこにいるわけで、他社の乗客の面倒までは見ていられないのだろう。
焦ってもしようがないし……と僕は楽観視していた。まわりの人たちが手にする搭乗券が自分と同じ感熱紙タイプのものであるのを見て、仲間意識も芽生えてくる。これだけ待っている人がいるのだから、飛行機は置き去りにはしないだろうという根拠のない皮算用も頭をもたげた。
やっとのことで検査を終えたときには、搭乗券に書かれていた搭乗時間を5分過ぎていた。売店で飲み物でも買いたかったが、時間がないのであきらめて指定された1番搭乗口前へ急ぐ。
ところが、ここで予期せぬ展開が待っていた。搭乗口はクローズしており、カウンターには誰もいなかったのだ。航空会社のスタッフはどこへ行ったのだろうか? もしかして、もう出発してしまった? カウンターの上のモニタに表示されている便名と搭乗時刻を、手持ちの搭乗券と照らし合わせてみる。確かに、ここで間違いないようだが……。
僕は焦燥感に駆られた。状況を把握しようにも、カウンターはもぬけの殻でスタッフを問い詰めるわけにもいかない。近くの椅子に座っている人たちが、僕が乗るのと同じ会社のものと思しき搭乗券を手にしているのを見て、どうやらまだ出発してはいないらしいと朧気ながら理解したのだが、うーむ。
右往左往しているうちに、ようやく水色のジャンパーを着たスタッフらしき男性がやってきて、マイクで説明をし始めた。ところが、これまたどこか的を外れた内容だった。出発が遅れていることはかろうじて理解できたものの、男の説明は前の便がどうこうという話に終始している。前の便? 一通り喋り終わると、男はまたどこかへ立ち去ってしまった。乗客は呆然と立ち尽くすのみだ。
その後も、アナウンスが何度か流れた。最初は到着便が遅れているのかと思ったが、どうやらそういうわけではないようだ。前の便というのは、一本前の成田行きの便のことを言っているらしい。フライトスケジュールを確認すると、比較的近い時間帯に2つの便があることが分かった。早い方の便が欠航になり、その便の乗客を僕が乗る遅い方の便に振り替えている、というのが真相のようだった。要するに、スタッフは欠航便の乗客の対応に大わらわだったのだ。
欠航便の乗客には同情するが、僕たちとしてはとばっちりである。振り替え作業が完了するまで、飛行機は出発しないというアナウンスがあった。それからだいぶ待たされて、今度は前の便の乗客用に新たな搭乗券を発券するという案内が流れた。それらはいずれも欠航便の乗客向けの説明であり、無関係のはずの僕が乗る便の乗客はなかば放置される格好になった。
我慢の限界を超えたのだろう。とうとう待たされていた乗客の中から声を荒げる人も現れた。通りかかったスタッフに罵声を浴びせている。言葉はとげとげしいが、糾弾している内容は航空会社側の説明不足を非難するもので、その乗客が言っていることは正論だった。
飛行機が遅れるのは仕方のないことだと思う。しかもLCCだから、乗客としてはある程度のリスクは織り込み済みで利用しているのが本音だったりする。安いのだから……という割り切りはどうしても伴うのだ。ただ、今回得た教訓はまた別のものだった。
それは、旅行中のトラブルや揉め事の多くは、誤解によるものなのだなあということ。航空会社の人たちだって、別に故意に困らせようとしているわけはないだろうし、できる限りの対応をしたいという雰囲気は感じられた。けれど、欠航便の乗客のケアに囚われるがあまり、振り替え先となった僕の便の乗客の目には不可解な対応として映ってしまった。どこか噛み合っていなかったのだ。
今回は日本国内だからまだマシな方だ。これが海外旅行なら、加えて言葉の問題もついて回る。意思疎通が上手くいかず、結果的に現地の人と揉めてしまった経験は僕にも少なからずある。自分にいいように解釈するのではなく、相手の立場になって物事を考えなければならない。他人事ではないのだ。
結局、予定時刻よりも2時間近く遅れて、飛行機は新千歳空港を飛び立った。せめてものお詫びなのか、機内販売を割引にしますと客室乗務員から申し出があった。
夜の便なのだが、成田空港には着陸できる時間のリミットがある。門限ぎりぎりでなんとか到着はできたが、都心へ出る公共交通機関はすべて終了しており、到着ロビーは帰宅できなくなった乗客たちであふれかえった。到着階にある乗ってきた航空会社のカウンターをフト覗くと、シャッターが閉まりガランとしていたのだった。
※誤解→次回は「い」がつく旅の話です!
筆者の最新刊『旅はタイにはじまり、タイに終わる』(幻冬舎文庫)が発売になりました。今年巡ってきたばかりの、東南アジアの旅行記です!
3a1. tabinote旅行記 トルコ・女一人旅 Vol.04
英賀ナオコ
日芸写真学科在学中。メキシコ育ちの転勤族。
カメラは主にNikon、FE2、35mmフィルムカメラ。好きなタイプは、ほっといても1人で生きていけそうな人。
tumbler →Untitle
はじめに
5回に渡って連載している英賀ナオコさんのトルコ・女一人旅、最終回になります。
現在大学で写真を学んでいる彼女の、素晴らしい写真と文才をお楽しみ頂ければと思います。
無料で読めるメールマガジンでは毎回コラムを2本掲載していますが、サイトの方にも新規に2本掲載していきますので(リンクはコラム下にあります)、どちらもご覧頂ければと思います!
新市街
新市街はガラタ橋を渡った場所にある。ガラタ橋はとりあえず魚臭い。お前ら仕事は?と思うほど釣りをしているおじさん達ばっかり。
その姿を見ながら橋を渡り、新市街にやってきた。
新市街はヨーロッパのような街並みで、とてもオシャレな感じだった。
とりあえず迷った末にタクスィム広場に向かうイスティクラール通りに出た。
ここは歩行者天国になっており、路面電車が中央を行ったり来たりして走っている。
イスティクラール通りはやたらとヨーロッパ系の人が多い。
店も高級ブティックが多くて、とても手に入れる値段ではない。
帰りにデモが起こっていた。最近、トルコは頻繁にデモが起こるという。写真を撮ろうと思ったが勇気がでなくて撮れなかった。私は怖いほど熱気のあるものが撮れないことを知った。
後日、またタクスィム広場に行こうとしたのだが、デモをしていて行けなかった。
この国は今、戦争をしている国なんだ。。。
そのことに気付かされた出来事だった。
日本へ帰国
イスタンブールを離れる当日。昼にロカンタに行き、最後のご飯を食べる。
「今日、日本に帰るの」
「そうなの?また帰っておいで」
とロカンタの店員さん一人一人と握手を交わしてホテルに戻った。
まだ、空港までのシャトルバスの来る時刻ではない。ロビーで待っていると、気持ちいい日差しにいつの間にか眠気がやってきて、「ナオコ!起きて!バス来たよ!!」との声に飛び起きた。ホテルのロビーで爆睡していたのだ。
なんかどんどん図太くなっていく自分に恥ずかしくなった。
いつもお世話になったホテルのお兄さんにお別れを言う。
「ナオコ、いつでも帰っておいで。待ってるよ」「うん!また来るね!」と握手を交わした。
バスに乗って空港まで1時間。
離陸時刻5時間前に空港に到着し、カフェでスマホで友達とLINEをしているとあっという間にゲートに移動する時間になった。
搭乗券を受け取るさいに後ろの外国人が割り込もうとするが「絶対、させるか!」と睨みながら突破を阻止した。
そして、なにもなく搭乗し、イスタンブールを後にした。
だが、ここからが大変だった。ドバイはいろんな国の経由地だ。様々な国籍の人が乗っている。
離陸してから間も無く、外国人の体もビックだが声もビックなおばさん三人がおしゃべりを始めた。時刻は深夜12時。みんなが寝ているのをお構いなしに、おしゃべりを続けるおばさん達にイライラしながら、ドバイに到着。
成田への飛行機離陸時刻は14:55。ドバイ到着時刻、14:15。
これは、ヤバイ!!!!
バスでターミナルに着いた時刻は14:30だった。
そこからは全速力で走る。脳内で、これが乗れなかったら、アタイ、イスタンブールに帰ってグランドバザールで働こう!と決意して猛ダッシュで走る。
あった!あのゲートだ!!
職員が日本語で「成田行きはこちらです!早く!!」と急かすから、力いっぱいに走って、飛行機に乗車!!その時の時刻、14:50!!
本当にギリギリ!本当にギリギリだった!!
席について最初に言った言葉は
「アイ ウォント ウォーター」
本当に乗れてよかった。本当によかった。私、頑張った。
そのまま私は10時間あるフライト中、ずっと寝ていた。
最後にドタバタがあった、トルコ・イスタンブールの旅だった。
続きはこちら→向かい合うキリストモスクとイスラムモスクの理由、イスラムの国
3a2. 特別企画 旅する人のためのメリノウール入門
tabinoteワタベです。
今年は既に2度ほどアジアに旅行する機会がありました。
いずれも現地でアウトドアでの活動をする予定があり(当然汗だく)、着替えをどの程度持っていくか悩んだのですが、結局Tシャツ数枚で乗り切りました。
もちろん現地での洗濯・ランドリーサービスは一切利用していません。
さて、どうしてそんなことが可能だったのか?
答えは、滞在中かなりの日数、メリノウールのTシャツを着回していたのです。
「うわ、ばっちい!酸っぱい臭いさせてたんでしょ!」
と思ったそこのあなた、残念ながらそんなことにはなりませんでした。
まあ、させてたのかもしれませんが…、主観的には大丈夫でした。
何日着ても無臭で快適、メリノウールは旅する人にとって理想的な素材なのです。
冬でも蒸し暑いアジアへの旅、ついつい着替えを入れすぎて荷物がパンパン!LCCの荷物制限におびえながら一枚一枚シャツを吟味した経験はありませんか?
メリノウールのシャツが2~3枚くらいあれば、一週間程度の滞在は洗濯無しで全く問題ありません。酷暑の行き先でも運動の予定があっても、なんとかなるでしょう。
メリノウールとは?
メリノウールは、皆さんご存じのウール、羊毛です。セーターやスーツ生地に使われるあれです。その中でも、特に細い羊毛を持つメリノ種という羊からとられた毛を言います。
ウールのシャツなんて暑そうだし、素肌に着たらチクチクして発疹がビッシリ!みたいなイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。最新の加工がほどこされたメリノウールのシャツが、主にアウトドアブランドから出ており、着心地も手入れも簡単です。
ウールはハイテク素材も真っ青の超高機能素材なのです。
メリノウールの何が凄いのか
では、その機能をご紹介しましょう。
強力な抗菌・防臭力
何日着ても汗だくになっても、渇けば無臭、さらりとした着心地がよみがえります。ちょっと汗をかくと臭い出す化学繊維やすぐに雑菌の素になる綿素材とは雲泥の差。
この機能性は圧倒的で、旅におすすめな最大の理由です。
特におすすめしたいのはパジャマ代わりの利用。一週間程度なら1枚で全く問題ありません。
ドライで快適な肌触り
汗をかいてもサラッとして快適、肌に貼り付くことがありません。メリノウールは超極細繊維なのでチクチク感も皆無。
適度な保温性
建物内や機内のクーラー地獄では強力な保温性を発揮。いっぽうで肌触りがサラッとしているため、夏場でも涼しく着ることができます。
速乾性
化学繊維には負けますが、綿と比べれば圧倒的な速乾性を持ちます。また、汗で濡れても肌触りが快適で保温性があるので汗冷えしません。
イージーケア
もちろん普通に洗濯が可能(ネット推奨)。静電気が起きないのでホコリもつきにくい。
メリノウールの欠点
以上のように、荷物が限られる旅行に理想的な条件を備えたメリノウール。それでは、欠点はないのかというと…、残念ながらいくつかあります。
価格
Tシャツは最低5,000円くらいからとなります。着っぱなしでOKなのでコストパフォーマンスは高いのですが、絶対的な価格は綿や化学繊維と比べ高めです。
虫・耐久性
気をつけないと虫が食います。また、洗濯を繰り返すとへたってくる事があります。
とはいえ、洗濯はネットを使えば普通に洗濯機で洗って問題ありません。2~3枚を数日ごとにローテで洗えば虫もつかないでしょう。
超速乾ではない
本当に汗をかきまくる場合は、乾燥がおいつきません。
もっともこれは超速乾の化学繊維に比べれば、の話です。上述通り綿よりも速乾性能は優れていますし、濡れても冷たくなく、肌に貼り付きにくいので実際には快適です。
デザイン
メリノウールのシャツはアウトドアブランドから出ていることが多く、人によってはデザインやシルエットを野暮ったいと感じることもあるかもしれません。
最近ではウールと化学繊維を混合した素材のものもあり、耐久性が高く速乾性能も速乾化学繊維に遜色ないものが出てきています。
また、アウトドアブームに沿ってデザインも洗練され、着回しの幅も拡がっています。
シャツとして着れるような薄いメリノウールは、山登りをする人の下着(ベースレイヤー)として広まったという経緯があります。すべてを自分で運ばねばならない山は旅行以上に荷物を吟味せざるをえない究極の環境。また、数日着替えができないという状況もザラにあります。
そんな環境で支持されてきたメリノウール、旅する人には本当におすすめです。移動中は荷物が軽く、滞在中は快適に過ごせますよ!
送料無料 ibex アイベックス Mens Woolies 150 Crew GreenBark [ウーリーズ150クルー][メンズ][アンダーウェア][レイヤー][ウール] 価格: |
3b. 世界一周ノート 青木大地
仕事をやめ、2013年10月から1年間の予定で世界一周の旅に出ました。
青木大地(あおき・だいち)
1986年生まれ。日本大学 芸術学部 卒業。
卒業後、大手レンタルビデオメーカーに勤務。店舗、営業を経て世界旅行のため退社。
念願のフリーライターとしてとりあえず1年は過ごせそうです。
同名義のFacebookもよければ見てください。
第17回:オーストラリア・ワーキングホリデー -1
オーストラリアに着いた僕は、15$を支払って市内までの電車に乗った。知人を頼り、居候という形で潜り込んだ大都市シドニーの物価は「旅人」にとっては堪えがたいものだった。
親中国として著しい経済好況に沸くオーストラリア。街に溢れているのは自国ブランドと中華系企業の看板ばかりで、外食では1000円超えが当たり前の違和感に、アジア周遊を終えた僕は戸惑うばかりだった。前回、記したワーキングホリデー準備編での作業をこなし、僕は入国4日目にして仕事を始めることになった。
観光といえばオペラハウスを少し眺めたくらいで、後は新生活の準備に追われていた。それ程までにオーストラリアの物価は高く、貧乏旅行者には身動きのとれない場所だった。
時給11$、現金支給の日本食レストランは、違法な雇用形態の所謂ブラック企業だった。でも、それはシドニーでは当たり前のことだった。高騰する物価に雇用主も頭を抱え、そこで生き残るために人件費を少しでも削っていた。僕のようなにわかワーホリにとってはそれでも文句を言える環境ではなかった。この現実はシドニー全体を覆っていて、特にアジア系の働き口では常識となっていた。ワーキングホリデーは語学留学や社会経験を積む場所として機能する反面、こうやって煌めく街に集まった労働力を買い殺す側面を併せ持っていた。
だから僕たち難民は、ジムもプールもついた高層マンションとは名ばかりの、シェアハウスという監獄で雑多な人種に埋もれて暮らす必要があった。僕の監獄には12人が住んでいたし、蓋を開ければこのマンションの中は殆んど囚人たちで溢れかえっていた。それでも1週間120$という家賃には逆らえず、皆一様に「金」がなかった。そして囚人たちの間を巡った「金」が正規の賃金で働く「オーストラリア人」を潤わせ、少なからず好況に貢献していた。そして僕が見てきた囚人たちは誰一人その現状に気付いていなかった。
僕は旅の資金を稼ぐため、週6日間、1日12時間の労働に没頭していった。
レストランでの仕事はウェイターで、接客は英語だったけれど、職場では日本語が飛び交い、言語のストレスは皆無だった。1ヶ月も経てば同僚の顔ぶれは変わってしまい、ワーキングホリデーという労働力に支えられるレストランは生き物の様に流動した。だから社長が冗談混じりに「ビジネスビザを出そうか」と働き過ぎる僕に言うのも悲しいかな、頷けた。
そうやって繰り返す出会いと別れは旅にも似ていて、僕は一定の生活を掴んだシドニーでの生活でさえ、どこか旅を続けている錯覚に陥ることが度々あった。
一ヶ月の給料は3000$になった。レストランでの賄いにも助けられ、僕は順調に旅の資金を貯めることができた。高い物価にも慣れ、友人もできた。そしてつい長居をしてしまった。気付けば4ヶ月を僕はオーストラリアで過ごした。それは1年という旅の計画の首を絞める結果になってしまったけれど、後悔はない。
旅と生活。そのバランスは重要で、旅が成り立つのは生活があるからだと僕は思う。生活の傍らで開いたtabinoteが刺激的なのも、退屈な生活がそこにあるからだ。
ただ、僕はオーストラリアで刺激的な生活を手に入れた。27歳にしては遅すぎる僕の遊びは、少し贅沢過ぎたのかもしれない。
次回はオーストラリア・ワーキングホリデーの人間模様、大麻の流通について記します。
とりあえずの予定コース:上海→杭州→南寧→ベトナム→ハノイ→ホーチミン→カンボジア→チェンマイ→ラオス→バンコク→パンガン島→ペナン島→マラッカ→スマトラ島→ジャワ島→マニラ→シンガポール→ジョホールバル→シドニー…、以降インド、トルコ、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、南米と巡る予定
4.世界あの街この街
このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。
第26回 プラハ
プラハ (トリップアドバイザー提供)
チェコ共和国・国旗
(画像:Wikipedia)
- 訪問目的:[世界遺産][街歩き][アート]
- 予算(パッケージツアー最低価格):13万円~
- 日程(パッケージツアーの場合):5日間~
- 日本人観光客数:121,663人(チェコ)(2011年度;日本旅行業協会調べ;国別第29位)
- Tripadvisor:2013年 世界の人気観光地 第5位
- 4travel:人気都市ランキング:25位(2014年7月時点)
見どころと特徴
ヨーロッパの心臓、魔法の都、百塔の街など様々な異名を持ち、欧州を代表する観光都市。千年の歴史を誇る街並みは欧州建築の博物館と言われる程で、1992年に都市全体がユネスコ文化遺産に指定された。現在でも欧州の文化的中心の1つで、クラブやアートシーンも充実。ワインバーやカフェ、そしてビールを楽しみにおとずれる観光客も多い。中世の薫りただよう市中をセグウェイで巡るツアーも人気とか。
プラハはコンパクトな都市で、主な観光地は市を東西に分けるヴルタヴァ川の東に集中している。
(地図:A-旧市街、B-カレル橋、C-プラハ城、D-ユダヤ人居住区跡、E-新市街・ヴァーツラフ広場、F-プラハ本駅)
プラハの街歩きは旧市街から…、と言いたいところだが、あえてプラハ一の目抜き通り、新市街のヴァーツラフ広場から散策を始めたい。新市街といっても14世紀にさかのぼるエリアで、ヴァーツラフは中世の様式を残した建物に囲まれた巨大な通り。高級デパートやレストランがずらりと並び、夜遅くまで人通りが絶えない。
Wenceslas Square (トリップアドバイザー提供)
広場の南には国立博物館があるが2015年6月まで改装工事のため閉館中。代わりに広場の北側にある「共産主義博物館」に立ち寄ってみたい。ヴァーツラフ広場は、旧ソ連がチェコの民主化運動をT55戦車で踏みにじった「プラハの春」の象徴的な場所でもあり、それにちなんだ展示もある。
共産主義博物館 (トリップアドバイザー提供)
ヴァーツラフ広場を背に、北に向かうと旧市街。
旧市街広場とそれを取り巻くクラシックな建築群は歴史の重厚さたっぷり。一方でこの広場は依然としてプラハの中心であり、賑やかな人通りが現代の空気を伝えている。ひときわ高い尖塔を持つティーン教会の真正面は旧市庁舎、凝ったゴシック様式の塔と1410年につくられた天文時計が名物。
天文時計 (トリップアドバイザー提供)
広場から東にはショップが連なるツェレトナー通り。通りの端には65mの火薬塔がそびえる。
広場を取り巻くこの一帯は、中世に築かれた宮殿、役場、教会、礼拝堂、学校などが点在し、どこを切り取っても絵になる。
火薬塔 (トリップアドバイザー提供)
旧市街の北はユダヤ人居住区跡。ヨーロッパ最古のユダヤ教会・新旧シナゴーグや壮麗なスペイン・シナゴーグがある。崩れかけた墓石が折り重なるユダヤ人墓地跡は一種異様な雰囲気。ユダヤ人迫害関連の史跡も多い。
Spanish Synagogue (トリップアドバイザー提供)
Old Jewish Cemetery (トリップアドバイザー提供)
旧市街を背にカレル橋を渡るとヴルタヴァ川の西に出る。
橋は全長520m、ゴシック様式の見事な石橋で、観光客や物売りでいつも賑わっている。
Charles Bridge (Karluv Most) (トリップアドバイザー提供)
橋を渡ると瀟洒な建物が並ぶ城下町、マラー・ストラナ地区。旧市街とは違った趣があり、落ち着いてのんびり散策したいエリア。
ここから城まで続く登城道、高低差80mのネルドヴァ通りを上りきると、プラハ市街を見下ろす壮麗なプラハ城に到着。
プラハ城は世界有数の規模を誇る城で、歴史は9世紀に遡り、神聖ローマ帝国皇帝の居城ともなった欧州屈指の名跡。広大な敷地内には、97mの尖塔を誇る聖ヴォート大聖堂、教会、宮殿、ミュージアムが集結している。夜はライトアップされ美しい。
St. Vitus Cathedral by night (トリップアドバイザー提供)
St. Vitus Cathedral (トリップアドバイザー提供)
城の南には小高い丘があり、ケーブルカーで登ることができる。
ここからの市街の眺めも素晴らしく、レストランやカフェは窓際の良席を求めて観光客や地元っ子が集う。
Petrin Tower (Rozhledna) (トリップアドバイザー提供)
【最低価格保証】チェコのオプショナルツアー予約なら VELTRA / Alan1.net
食
U Parlamentu (トリップアドバイザー提供)
伝統的なチェコ料理からイタリア・フランスといった欧州料理、アラブやインド、日本食まで、プラハには世界中の食が集まる。ミシュランの星付きレストランもあり食のレベルは高い。中でもビールはチェコ訪問の大きな楽しみ。
チェコは内陸国であり、豚肉や牛肉の煮込み、サワークリームなど乳製品を使った料理、衣を付けて揚げたカツレツやフライ類など、山や森の恵みを活かした料理が多い。
豊富な野菜、キノコ類、果実を活かしたジャムや保存食もバリエーションが多く、朝食の彩りやディナーの前菜にも欠かせない。
ドイツ料理やロシア料理との類似性があり、ザワークラウト、ボルシチ、ピロシキ、肉の黒ビール煮、ソーセージのジャガイモ添えなど、やはりビールが楽しみになるメニューも揃っている。
Prague Beer Museum (トリップアドバイザー提供)
日本からの行き方
(空路)
チェコへの直行便は無いが、欧州の諸都市を経由して乗り継ぎは豊富。
欧州全般に言えるが、最安をたたき出すのはアエロフロート・ロシアのモスクワ経由便。時期にも寄るが12万円程度で、所要時間も往路・復路共に15時間と最もバランスが良い。
ドバイ経由のエミレーツも安いが、14万円程度が多い。
他、チェコ航空やKLMオランダなどは17万程度が平均的。
時期によっては大韓航空が最安となることもある。
大韓航空は仁川とプラハ間にチェコ航空とのコードシェアを含め週8便の直行便(金曜2便)をとばしている。仁川経由のため日本の地方空港からでも容易にアクセスすることができ、大阪、福岡、名古屋の他、札幌や新潟からも往路15時間程度で到着する。大韓航空やチェコ航空のサイトから直接札幌や新潟発のチケットを購入できる。
(陸路・海路)
チェコは四方を陸に囲まれた内陸国。ドイツ、ポーランド、スロバキア、オーストリアと接している。
メジャーなのはドイツ・ベルリンやオーストリア・ウィーンとの国際列車。ベルリンは所要5時間・800CZK(チェコ・コルナ;約4,000円)程度、ウィーンなら4時間・500CZK程度。チェックインや空港移動の時間などを考えると、隣国からの移動なら飛行機よりも早い場合も。
ユーレイルパスを使えば複数の国をまたいで乗り放題となる。ドイツとチェコの2カ国パスは10日間1等車で480ユーロ。
(パッケージツアー)
大韓航空やエミレーツ、トルコ航空などの5泊6日ツアーが燃油込みで最安13~14万円程度。
航空チケット代とそれほど変わらないことも多く、短期滞在ならツアーのお得度は高い。
(空港)
プラハの入り口はヴァーツラフ・ハヴェル・プラハ国際空港(PRG)。
市街地から北西17kmと近く、バスやタクシーなら中心部まで30分程度で出ることができる。
地下鉄は空港に乗り入れていない。
市バスの場合、チケットは40CZK(約200円)。最終バスは午後11:40頃まで。
119番線は地下鉄A線のディヴィツカー駅(Dejvicka)に、179番は地下鉄B線のノヴェー・ブトヴィツェ駅(Nove Butovice)に、100番はB線終点のズリチン(Zlicin)にそれぞれ向かう。
シャトルバス(エアポート・バス)は最終22時、60CZK。
タクシーなら市街地まで600CZK(3,000円)程度。
- ヴァーツラフ・ハヴェル・プラハ国際空港公式
- 日本航空:旅なび -プラハ・ルズィニエ国際空港
- Prague Airport
- Prague Airport:空港から/空港への公共交通機関
- ヴァーツラフ・ハヴェル・プラハ国際空港:空港アクセス(市バス)
- Airport Express(エアポートバス)
地理と気候
プラハとの時差はマイナス8時間。日本の正午が午前4時。
3月末から10月末まではサマータイムが導入されており、この間の時差は7時間。日本の正午が午前5時。
春から秋にかけてが過ごしやすく、5月~9月ごろがベストシーズン。街のライトアップを楽しむには、日が落ちるのが早い秋がおすすめ。欧州の冬は厳しく、12~3月は朝晩氷点下となる。ただしクリスマスシーズンは多くの人で賑わう。
言語と通貨
公用語はチェコ語だが、英語の通用度は高い。ドイツ語もよく使われている。
観光客が訪れるようなホテル、レストラン、ショップでは問題無く英語で用が足りる。
通貨はチェコ・コルナ(CZK)。1チェコ・コルナ=5.1円(14年7月時点)。およそ5円と覚えておけばよい。
(Wikipedia提供)
東欧圏というと物価が安めな期待を持つが、プラハの物価は西欧の諸都市に近づいている。
それでも、ミネラルウォーター500mlが15CZK、生ビールが20~40CZK、一般的なレストランでの食事が100~300CZK、高級レストランなら1000CZK、タクシー初乗りが40CZKなど、食と交通関連は比較的安め。
ホテル代は中級ホテルで1,000CZK程度から。
商品価格には15~21%の消費税(VAT:Value Added Tax)が上乗せされている。旅行者向けの還付制度がある。1日1店舗あたり2001CZK以上購入し、購入月の末日から3ヶ月以内にEU最終出国地の税関で申告する。
両替は万国共通でATMによる国際キャッシングが有利。
日本国内では成田や関空、現地の空港でも日本円からダイレクトにチェコ・コルナへの両替が可能。
クレジットカードの普及率は高く、旅行者が訪れるようなホテル、レストラン、カフェ、ショップではカード払いが便利。
チップはポーターに10CZK、高級レストランで代金の10%程度。サービス料が加算されていれば不要。公衆トイレは有料制が多い。
治安とビザ
夜中でも多くの人通りがあり、治安は比較良い方。
観光地特有のスリ、ひったくりなどは多い。旧市街のプラハ城、カレル橋、天文時計、ヴァーツラフ広場といった観光地ではスリに注意。
また、観光地の最寄り駅でもスリや置き引きが多く、プラハ本駅(Hlavni Nadrazi)、ホレショビツェ駅(Nadrazi Holesovice)、カレル広場(Karlovo Namesti)駅、地下鉄フローレンツ(Florenc)駅、ムーステク(Mustek)駅、ムゼウム(Muzeum)駅などで被害が報告されている。トラムは9番線、22番線、23番線に注意。
タクシーのぼったくり、歓楽街での客ひきも多い。
また、ニセ警官による詐欺も報告されている。平服の警官を装い、紙幣や財布をチェックすると言って近づいてくるパターンの場合、チェック後にお金が減っているという仕組み。親しげに話しかけてきた旅人の相手をしているとニセ警官がやって来て、違法両替だろうと難癖を付けて金をせびり取られた例も報告されている(もちろんその旅人はグルで、あなたにだまされたとか麻薬を買わされたなどと一方的に被害を申告する)。
シェンゲン協定加盟国のため、90日以内の滞在はビザ不要。
パスポート残存期間6ヶ月以上。
市内交通
(タクシー)
タクシーはメーター制。
初乗り40CZK、1kmあたり28CZK、乗車中の待時間料金1分あたり6CZK。
ホテルのタクシーは独自の料金システムとなっている場合がある。
観光地で客待ちしているタクシーの中にはぼったくりドライバーもいるので、電話で無線タクシーを呼ぶと安心。代表的な無線タクシーは黄色い車体のAAA-Radiotaxi(電話14014)。
交通事情はあまり良くなく、一般ドライバーのマナーも悪い。
(地下鉄)
プラハのメトロはA線、B線、C線の3路線。それぞれ緑、黄、赤で色分けされており、路線図や駅の出入口にまで適用されているのでわかりやすい。朝5時から夜12時まで運行。
地下鉄のチケットはトラム、バスとも共通。
30分有効の一回券(ショート)が24CZK、90分有効の一回券(ベーシック)が32CZK。乗り換え自由。大型荷物(24×45×75cm以上)1個につき16CZKの追加チケットが必要。チケットは券売機の他、インフォメーションセンター、キオスク(TABAK)、ニューススタンド、ホテルのフロントでも買うことが出来る。
旅行者に便利な1日フリーパスもあり、110CZK。3日間フリーパスなら310CZK。1日フリーパスは券売機で購入可能。3日フリーパスは券売機で購入できないため、インフォメーションセンターへ。
チェコのメトロは検札が厳しく、検札官が抜き打ちでチェックする。無効なチケットの場合は800CZK、有料荷物のチケットが無い場合は200CZKの罰金が科せられる。
改札では自分で検札機に通す必要があり、反対方向に通すと無効になる。これも検札官に見つかると罰金対象となる。
Metro station “Jinonice” – platform (トリップアドバイザー提供)
(バス・トラム)
バスは交通・環境規制により市内に乗り入れていない。
トラム(Tranvaj)は路面電車。車窓から市街地を見ながら移動できるので旅行者に人気。
チケットは上記「地下鉄」参照。
(鉄道・長距離バス)
国際鉄道も乗り入れる拠点駅がプラハ本駅。プラハ本駅のすぐ北にはプラハ・マサリク駅があり、メトロB線のフローレンツ駅に隣接している。フローレンツ駅前には長距離バスのターミナルがある。
ホテル
プラハは世界的な観光都市のため、オンシーズンは特に混雑しがちで、レートも高め。
旧市街など便利なエリアにある宿は高くてもすぐに埋まってしまう。
中級ホテルで5,000円~8,000円程度、4つ星以上の高級ホテルなら1万円を超える。一方で郊外の宿は安めで、ホステルやペンションなどの安宿も多い。
夏休み、年末年始やクリスマス、復活祭などは特に予約が取りにくいので、早めの手配を。
ネット・通信環境
(携帯・モバイル)
チェコの大手携帯会社は、旧国営のO2、Vodafone、T-mobileなど。
プリペイドSIMの購入は簡単で、市中の携帯ショップやショッピングセンターで購入できる。
チェコは3Gが中心だが、プラハの都心部ではLTEも使える。
O2の場合、プリペイドSIMの価格は200CZK(1,000円)程度、初期残高が200CZK含まれる。
375M/週の「Internet on Your Mobile+ M」が90CZKなので、SIMの初期残高でまかなうことが可能。3G/月の月間プラン「Internet on Your Mobile+ L」は550CZK。
Vodafoneの場合、500M使い切りが200CZK、699CZKで1GプラスUSBスティックなど様々。
英語のサイトとチェコ語のサイトで情報が合わないが、200CZKで音声通話可能かつ150M/週のデータ通信がついたプランもある模様。詳しくは以下の「『シニア旅人』の旅情報」ブログに詳しい。
T-mobileの場合、300Mのプランが240.99CZKなど。なお、タブレット向けに1M=0.4CZKというプランもある。日本の携帯会社のように1パケットではなく、1Mバイトで0.4CZKなので、1ギガで400CZK(2,000円)となる。
- APNchangeR Czech Republic
- O2:プリペイド料金プラン
- Vodafone:プリペイド料金プラン
- T-mobile:プリペイドデータ通信プラン
- 「シニア旅人」の旅情報:チェコ・VodafoneでプリペイドnanoSIMカード購入~iPad mini対応150MB/300コルナ
(WiFi)
多くのカフェ、バー、鉄道駅、公共設備などでWiFiを提供している。
他の多くの国と同様、マクドナルド、スターバックス、KFCに行けば無料WiFiを利用することができる。
5. 旅の本屋 のまど イベント情報:
・7/24(木) 宮田珠己さん スライド&トークショー
・8/8(木) 吉田友和さん&松岡絵里さん スライド&トークショー
旅の本屋 のまど
東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/
新刊「いい感じの石ころを拾いに」発売記念
◆宮田珠己さん スライド&トークショー◆
「宮田珠己の大人の夏休み ~石ころ拾ったり、シュノーケルしたり」
新刊『いい感じの石ころを拾いに』(河出書房新社)の発売を記念して、作家の宮田珠己さんをお招きして宮田さん流の石ころ拾いの楽しみ方についてスライドを交えながらたっぷりと語っていただきます。これまでジェットコースターや巨大仏、ウミウシ、盆栽、迷路のような旅館など、こだわりの不思議なものを追求する旅を独自の視点から面白おかしくエッセイにまとめてきた宮田さん。そんな宮田さんが今回注目したのは「石ころ」。北海道から離島まで、ただ海辺にしゃがみこんで、“なんてことない石ころ”を拾いつづけた「宮田ワールド」全開の不思議な旅エッセイになっています。さらに、『ウはウミウシのウ 特別増補版』(幻冬舎文庫)も発売されるので、シュノーケルの話も少ししていただきます。普段あまりトークイベントをしない宮田さんの話を生で聞けるチャンスです。宮田さんのファンの方はもちろん、石ころ拾いやシュノーケルに興味のある方はぜひご参加ください!
※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサイン会も行います。
宮田珠己(みやたたまき)
1964年兵庫県生まれ。大学卒業後、約10年間のサラリーマン生活を経て作家となる。
旅エッセイや小説などを執筆。主な著書に『東南アジア四次元日記』、『私の旅に何をする』、『ときどき意味もなくずんずん歩く』、『スットコランド日記』、『だいたい四国八十八ヶ所』、『四次元温泉日記』、『日本全国津々うりゃうりゃ』など。
◆宮田珠己ツイッター
https://twitter.com/John_Mandeville
【開催日時】 7月24日(木) 19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】 900円 ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】 旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
e-mail :info@nomad-books.co.jp
(お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
http://www.nomad-books.co.jp
主催:旅の本屋のまど
協力:河出書房新社、幻冬舎
新刊「旅はタイにはじまり、タイに終わる」&「週末夏旅!」発売記念
◆吉田友和さん&松岡絵里さん スライド&トークショー◆
「夏旅のススメ! ~ 東南アジアから日本まで」
新刊『旅はタイにはじまり、タイに終わる』(幻冬舎文庫)&『週末夏旅!』(平凡社)の発売を記念して、旅行作家の吉田友和さんと松岡絵里さんご夫妻をお招きして夏に行きたい旅先や夏旅のノウハウについてスライドを交えながらたっぷりと語っていただきます。7月に2作連続新刊を発売する、今や超売れっ子の旅行作家の吉田さん。
『旅はタイにはじまり、タイに終わる』では、アジアを周遊できるエアパスを活用し香港、タイ、ラオス、ベトナム、カンボジアを楽しむための、そして、「週末夏旅!」では、キャンプ、花火大会、夏祭り、島旅など、主に国内の旅先を夏に楽しむための実践的な旅の体験が綴られています。そこで、この夏、旅を予定されている方のために、吉田さんがこの2冊の旅を通して実感した、夏の旅を楽しむための旅先選びや旅のノウハウを、本に書けなかったエピソードを交えつつ、ドドーンと一挙に紹介してくれます。話を聞けば、今年の夏の旅行が一気に楽しくなりますよ!吉田さん&松岡さんご夫妻のファンの方はもちろん、夏休みに旅行の予定のある方やこれから旅の予定を立てる方はぜひご参加ください!
※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。
吉田友和(よしだともかず)
1976年千葉県生まれ。サラリーマン生活の中での海外旅行体験をつづった『仕事が忙しいあなたのための週末海外!』(情報センター出版局)をはじめ、『週末バンコク』(平凡社)など週末旅行に関する著書多数。世界各地で写真撮影も精力的に行う。
著書に『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』(講談社)、『自分を探さない旅』(平凡社)など。
◆旅行作家★吉田友和 Official Web
http://www.tomotrip.net/
松岡絵里(まつおかえり)
1976年京都府生まれ。幼少の頃を台湾、フィリピンで育つ。出版社勤務ののち、結婚を機に夫・吉田友和とともに607日に渡る世界一周新婚旅行に出る。その体験をベースにまとめた著書『してみたい! 世界一周』(情報センター出版局)がベストセラーに。
その後も旅熱は依然高く、現在までに世界約70カ国、日本全都道府県を訪れる。
著作に『ニッポン聖地案内』(同)、『世界の市場』、『世界の聖地』(国書刊行会)など。
【開催日時】 8月8日(金) 19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】 900円 ※当日、会場にてお支払い下さい
【会場】 旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
e-mail :info@nomad-books.co.jp
(お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
http://www.nomad-books.co.jp
主催:旅の本屋のまど
協力:幻冬舎、平凡社
6. ハマ姉の!行きたくて行きたくて震える
~YOU、たび行っちゃいなよ〜
ハマ姉
tabinoteサイトデザイン&制作担当。紅一点のアラフォー。J事務所と旅が好き。ハマ姉へのご意見・ご質問はこちら↓
- My知恵袋
- info@tabinote.jp
- Facebook →http://www.facebook.com/tabinote
- Twitter →tabinote
今週もしごとつらい
ステイタス変わらず。ハマ姉です。
もう今めっきり旅に関心が失せてるし、遠征しようにも自担の現場(推しの出演するイベント)がないし、なんならネタで嵐のハワイ40万コースとか行きゃよかったかなとも思ってる今日この頃です。
このコーナーて要るんですかね!要らんのじゃないでしょうかね!
「作者急病につきお休みです」で1年くらいひっぱったろかな・・
英賀ナオコさんのトルコ・女一人旅の連載、今回で最後です!楽しかったなー。
英賀さんへの最後のQ&Aです。やはり最後は・・
Q:次に行きたい場所、やってみたい事などあれば教えて
A:次はブータンに一人旅したいと思ってます。近代化が進むブータン。近い将来、今しか見れないブータンの姿が消えるかもしれない。そう考えると、今のブータンを写真でおさめたい、と思ってます。
Q:ジャニが好きな理由を聞かせろ?
A:そんな////ジャニが好きな理由なんて////
「オトコーー!!若いオトコのカラダーーー!!!に萌えるーーー!!!」
が今一番かも/////
うん、さすが私の友達だ!以上です!
質問やご意見あればよろしくです!彼女への感想でもいいよ!
7. 編集後記
tabinote田口です。tabinoteメールマガジンVol.27をお届けしました。僕は現在タイのチェンマイにいるのですが、珍しく体調不良(ストレートに言って酷い下痢)に悩まされております。いつもはなに食べてもたいていだいじょうぶなのに、今回に限ってなぜこんな酷いことに、、特に悪い物食べた記憶もないんだけどなあ、、
というわけで今号も内容充実しております。
「中国人の動向がアジアの運賃を決める」という下川さんの指摘は本当に実感しますね。僕も一度中国の休日にうっかりマカオに行ってしまい、普段は5000円程度の宿が15000円以上の強気の価格設定にしているなどたいへんな目にあいました。
吉田さんは千歳空港でのトラブルの話です。いやあ人のトラブルの話って本当におもしろいですよねえ……。あ、もちろん当事者には同情いたします。
青木さんの「世界一周ノート」はいよいよシドニーワーホリ生活編に突入です。僕も去年はじめてシドニーを訪問し、あまりの飯の高さに「二度と行くか!」と毒づいて帰ってきたので気持ちよくわかります。そして次号は待望のあたたかい煙について。tabinoteにタブーはありませんよ。
英賀さんの「トルコ女一人旅」も第5回、いよいよクライマックスです。
毎回異常な文字量で容量を圧迫する「世界あの街この街」はチェコの首都プラハです。個人的にもとっても行ってみたい街です。中東経由ならそこまで高くないのかな……。
「メリノウール」の素晴らしさはワタベに聞いてはいたのですが、これを読んでぜひ買ってみたいと思いました。あ、別にタイアップ記事じゃないですよ。アフィリエイトは貼ってありますが。
というわけで次号は7/29(火)発行となります。
よろしくお願いいたします。
tabinoteが旅程調査を担当した「一度行ってみたい 世界の絶景」(洋泉社ムック)。もうご覧いただけましたでしょうか?美しい写真と旅の達人インタビュー、実用的な行き方ガイドで構成された情報量満載の一冊です。ぜひ店頭で手にとってみて下さいね。
発行:有限責任事業組合tabinote
https://tabinote.jp
※本メルマガの連載原稿または寄稿、告知などの著作権は著者・情報発信元に帰属します。その他の著作権および全ての編集著作権はtabinoteに帰属します。記事の引用・転載は出典を明記いただくとともに、諸関連法規の定めに従い行っていただきますようお願いいたします。
次号は7/29(火)発行の予定です。