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3a. 節約ハワイ旅~2017 夏~ その2


3a. 節約ハワイ旅~2017 夏~ その2

tabinoteハマです。
小市民野郎がうっかりハワイに行き、節約旅行をした話の2回目です。
1回目はこちら

MORNING GLASSのBIG BURGER

4.食べ物

■ハンバーガー
滞在中もっとも感動したのが、MORNING GLASSのGOOD BURGERであった。
ここは、アラモアナの5番バス乗り場から、マノアの滝へ向かうバスを途中下車し、歩いて15分強くらいある為、正直レンタカーをおすすめしたい。
お店の女の子が激マブだったのでおすすめを聞いたら、冒頭写真のGOOD BURGERを勧められた。(わかりやすすぎる名前)
表現が難しいのだが、素朴で力強くしっかりと「パン」「肉」を表現した味で、今まで食べた凡百のハンバーガーの味を超えた。
なんだろう..余計な手を掛け過ぎないってなんであんなに美味いのか。
$13〜15くらいはした記憶だけど、これが普段から食べられるなら全然通うだろうなと思った。

今ふと「MORNING GLASS」で検索したら、大阪に去年第一号店が出来たとの記事を発見した。これはヲタ活動がてらの大阪遠征の際にでも行くしか..。

MORNING GLASS

■パンケーキ
以前、オアフに一軒しかない頃行った事があったのだが、今回は街中の至るところでEggs’n Thingsを見た。
エッグベネディクトを頼むと、付け合わせにパンケーキかライスを選べと言われたので、パンケーキを頼んだら、素朴で力強くしっかりとした「小麦」と「バター」にがつんとやられ、今まで食べた凡百のホットケーキの味を超えた(表現のテンプレ化)。
ちなみにエッグベネディクトは日本で食べたものと遜色なし。
連れの頼んだライスは、本当に米で、扱いに困った。お代わり自由の飲み物付きプレートで$27〜くらいだったような。

Eggs'n Singsのパンケーキ

■軽食
一度だけレストランでディナーを取ったが、節約旅の基本としてフードコートやファーストフード利用などで他は過ごした。

マカイフードコート
アラモアナ1Fのマカイフードコートでステーキプレート

サブウェイはこと細かにオーダー内容を聞かれるも、日本の要領でどうにかなる。ちなみに量も味も金額もほぼ変わらず。

サブウェイ

ポキ丼はちょっと味が濃かった。$12くらい。

ポキ丼

■スイーツ
有名な高橋果実店のソルベは量が膨大すぎるので、1人で1個がきつく(想像より砂糖がきつい)、途中で半分ずつでよかったなと思った(遅い)。$5〜。

高橋果実店のソルベ

シェーブアイスは、マノア滝入口にあるログハウスで売っていたレインボーシェイブアイスが、かの有名なマツモトシェイブアイスとひけを取らないレベルで見た目が虹色だったので、インスタ活用が可能。$4くらいだったかな・・。

レインボーシェーブアイス

■ビール
ハワイでは今、クラフトビールブームが来ているらしく、無類のビール好きの我々としては是非行くつもりで5軒ほど調べていた。
が、連日自力で歩き回っていたので、体力の限界が早々に来てしまい、情けない事に一軒しかかなわず非常に無念であった。

マウイブルワリー
ホノルル市内で行きやすく雰囲気も良かったマウイブルワリー

念願のクラフトビール

あとはホテルでBIG WAVEやLONG BOARDなどの缶ビールや、アメリカ気分のハイネケン(コンビニで12缶くらいのまとめ買い用パッケージが$20ちょっとくらいの感覚)をしこたま飲んで終わった。

5.買い物

Ross Dress for Less
ハワイ好きの友達に買い物のお勧めを聞いたところ「ロス巡り」と即答された。
ハワイでロスとはこれいかに・・・調べたところ、ハワイのみならずグアムや本土にもあるアウトレットとの事。

ロス・ドレス・フォー・レス 外観

アラモアナの裏側にこの大型店、あとはワイキキ中心部に1軒あったので巡ってみた。

ロス・ドレス・フォー・レス 靴売り場

売る気あるのかと思うような展示の方法とごった売りに言葉を失う(超楽しい)。

ロス・ドレス・フォー・レス ごった売り

衣料品だけではなく、家具類や雑貨類も売っているので、だいぶ見回るのに時間がかかった(超楽しい)。

Sugarfina
日本未上陸のキャンディー&グミ専門店。
ふとしたきっかけで知ったこのお店だったが、女子ウケがとにかくいいので、お土産はここのキャンディーとホノルルクッキーをベタにお勧めしたい。

シュガーフィナ 店内

■スーパー
5分もあるけば何件も出現するABC-MARTを筆頭に、スーパーでは、Walgreens(きれいなドラッグストア系)や、Longs Drugs(わりと庶民的)、COCO COVE(デリまで売ってるオールマイティ系)など多彩であった。セブンのデリや飲料系がかなり豊富だったのも追記しておきたい。

6.治安

最後に治安である。写真はない。
近年、ワイキキ市内でホームレスが激増、というネットニュースが噂になっていたので、渡米直前に見ていた。

着いて早々、ABCマートの袋を10袋くらい下げているおっちゃんに、後ろで唐突にがなられたりして驚いたり、挙動がおかしい人々を何人も目撃した。

そこまでの風体ではなくとも、前述した個人タクシー(あきらかに一般市民)が小銭を稼いでいたりと、実際の生活事情はなかなかに複雑なのだなーと思った。
まあ、凍死だけはしないからな・・

とはいえ、やっぱハワイっていいよな~・・(次は資金に余裕持って行きたい)

3a. 節約ハワイ旅~2017 夏~ その1


3a. 節約ハワイ旅~2017 夏~ その1

tabinoteハマです。
今回は、小市民野郎がうっかりハワイに行き、節約旅行をした話です。2回を予定しています。
夕刻のワイキキビーチ

1.チケットの話

日本人の行きたい旅先ランキング上位に必ず入るハワイである。
積極的に行きたい人は数多くいるが、反面いつでも行ける、と思いがちのハワイである。
昔、日本からボディボードの道具をわざわざ持っていきボーダーのメッカと言われるサンディビーチまで足を延ばすも、想定外のビッグウェーブに1度のトライで溺れかけ、すごすご帰国するしかなかったハワイである。

いつかまた行けたらな、くらいの気持ちでしかなかったのである。
ワイキキビーチ

話は変わるが、旅行関係の会社に転職し1年が経過した。
同僚はさすがに旅行好きも多く、さまざまなサービスを利用して遊びに行っている。
その一つに、業界用の優待価格の情報を掲載するサイトが存在する。
(閲覧は誰でも出来るが、申込みの際に「業界関係者」であるかが必須項目になるのでサイト名などは伏せておく)

ある日、社内がどよめいていた。

▼ハワイ/飛行機往復(某レガシーキャリア)

  • 業界関係者 ¥25,000(税抜き)
  • 関係者外(関係者帯同3名まで)¥35,000(税抜き)

6日間の日程で、私(関係者)+連れ(帯同)の2名で申込みをしておいた、ら、席を抑えたとの連絡が。
8月というハイシーズンでの日程だったので、取れる気しなかったが、まじか・・

申込書が送られてきた際、なぜか各々にTAXが¥18,270加算されていたのは正直なえたが(計¥96,540)、それでも十分安いと判断し申し込んだ。

ホテルはBookingの半額セールの日に、

▼4泊5日/1部屋
$610(約¥67,446(2017.06予約時))

で取れた。海から3分という立地にしてはかなり得だったかと。


さて肝心なのは、どれだけお得だったか、という事である。

今回の優待価格+宿(2名合計)
(飛行機)¥96,540+(宿)¥67,446=¥163,986

同時期のツアー平均(2名合計)
¥240,000~¥250,000

軽く見積もっても7~8万は浮いた計算になる。
しかし、まだ準備は終わらない。
現地での命綱、Wi-fiである。

■サイトのキャンペーンをくまなく探そう(Wi-fi、オプショナル)

▼Wi-fi
一番安心なのは、日本で借りて日本で返却する事だが、
時差で+1日余計にかかる為、現地受取/返却を考えていた。
価格比較サイト経由で申し込んだところ、ちょうどキャンペーン中で1日480円×5日=2400円で予約出来てラッキー。
ただ、空港ではなくワイキキ市内で借りるしか、現在どの会社でも出来ないようなので、現地までのルートはある程度地図を見て覚えておこう。
(空港に飛んでる無料/有料Wi-fiはある)

▼オプショナル
とにかくお金さえ払えば何でも出来るハワイ。反面こちらはお金をかけたくないので、ベルトラなどの、現地でも申込みが出来るオプショナルサイトなどをブックマークしておき、テンションが上がったら申込みしようかなと思っていた(が、自力でどうにかなったので結果使わず)
こちらも、価格比較サイト経由で検索すると、本体のみ経由より安くなる事もある。

また、余談だが、価格比較サイトによっても(競争の激化により)価格設定のバラつきが多々あるので、横断的に見るようにすべし。
世界平和

2.交通について

■東京~成田間は、楽天トラベルから京成バスの事前予約すると1人900円&楽天ポイントが付く。(予約せず現地払いだと1000円)

■現地空港からは、スーツケースを持っていなければTheBusで2.5$で市内へ行ける
 (残念ながら中型スーツケースは断られた・・が、当たってくだけろ!)

■空港のシャトルバス乗り場で交渉すれば、片道/往復の金額を払って送迎してもらえる。どうせ必要なので帰りの予約もその場でカードで済ませた。
 シャトルバス(1人15ドル×2+往復=60ドル)

■ワイキキ市内はトロリーが縦横無尽に走っており移動が大変便利だが、ピンクラインだけ現在JCBのキャンペーン中で、JCBマークがついたクレカを運転手に見せるだけで本人+1名の乗車が何度でも無料。2019年3月31日(日)までなのでぜひ多用しよう。
▼JCBキャンペーン
https://www.jcb.co.jp/campaign/c07_060trolley.html
▼ピンクライン循環場所
https://jp.waikikitrolley.com/activities/pink-line/
ピンクライン

■ピンクラインで行けないエリアはTheBusなどで移動。
 Da Busというバスアプリを事前に入れておくと、近くのバス停や時刻表、GPS付バスの現在地などが分かり大変便利。(iPhone/Androidどちらも配布)
ワイキキビーチにずっといるなら別だが、他のエリアに行くには事前にバスのルートを調べておくとよい。

DaBus

DaBus

■どうにも困ったらタクシーだが特にぼられるという事はなかった。
時間がない時はふつうにおすすめ(ただし15%チップ)
Uberを日本でためしておく事を忘れたのが痛恨のミス(認証のショートメールが海外ではうまく届かない)

■TheBusを待っていたら、流しの個人タクシー(というかふつうの人が運転する乗用車)に声を掛けられた。
気づいたら連れが交渉成立させていた。2人で5$だからバスと一緒。
早朝だし車で10分くらいのところなのでまあいいかと乗ったら、ローカル情報がいろいろ聞けた(とはいえ一応外国だし、知らない車利用はおススメしない..)
バス停と個人タクシー

・自力で移動できる距離や手段は(節約旅なら)意外に少ないので、1日に目玉を1つ~2つ行ければいいくらいに考えておくべき

・まあ、行きたい場所がワイキキ以外に多いならレンタカーが最高ですな

3.観光について

・主なホテルの拠点であるワイキキ周辺は夜中まで開いている店も多いので、旅の目的の中で一番遠い目的地から先にこなしていくと安心
(後回しにしすぎて、ビーチから徒歩3分のホテルだったのに、最終日前日の夕方にやっとビーチに入った)

ハナウマ湾
ハナウマ湾
[我々の行き方]
 バスを断られタクシー(チップ込:45$)→入場料7.5$×2(海に入る心得ビデオの鑑賞からの入場)→沖まで出ないと魚が見れなかったので早朝がいいのかも→帰りのルート23バスに乗るまで小一時間炎天下で待機→2.5$×2で戻る

ハナウマ湾のビーチ
[反省点]
自力でハナウマ湾に行こうとし、ホテル近くのバス停から、ハナウマ湾を通る唯一のルート22番バスを待ったが、すでに満員だった為乗車拒否に合った。
思考が停止した我々は、その場でタクシーを捕まえて現地入りした(45$)

帰りも乗車拒否に合うのが怖かったので、炎天下で1時間ひたすらバスを待った。行列の後ろの方は乗れなかったので(さらに1時間待ち)、節約するなら早め早めで行動しないとまあまあ厳しいかと。

シュノーケリングをしに行ったが、到着が遅れたためか、かなり沖まで出ないと水がクリアにならず、また数匹レベルしか魚を見ることができず。
ただ、湾なので海側から湾の景色や、がけの上から海の景色などが非常にダイナミックで素晴らしかった。

マノア滝
トレッキング初級者におススメのマノアの滝へは、アラモアナからルート5番で20分~30分程度で行ける。
MANOA FALLS TRAIL

[我々の行き方]
ピンクラインでアラモアナへ(無料)→アラモアナから5番バスでマノアフォールズ行で最終まで(2.5$)→マノア・フォールズ・トレッキング→Da Busで戻りのバスを調べてアラモアナまで(2.5$)

MANOA FALLS TRAIL
マノアの滝
[注意点]
バス終着地まで乗れば問題ないのだが、我々は途中下車してハンバーガーを食べてまた戻ったりしたので、行きも帰りも1時間に1本レベルのバスを乗り逃さないよう気を付けてほしい

■ワイキキビーチ(モアナサーフライダー前あたり)
最終日前日の夕方にやっと泳ぎに行けたのだが、時間帯のせいか、波の荒さや透明度がほぼ千葉なみで、何ともいえない既視感があった。
とはいえ、サンセットビーチで日が暮れるのを横目で見ながら海につかっているのは(記事トップの写真)、非常に多幸感があったし、波の動きに合わせてチュッチュしだす外人CPをぼんやり見ながらザ・ハワイを満喫した。

■ワイキキビーチ(ワイキキウォール周辺)
ワイキキウォール
で、翌日の早朝に泳ぎに行ったところ、水の透明度がクリアになっており、ハナウマ湾よりも大量の魚が泳いでいた。
ウォール内側なので波が遮断されているのか、魚が泳ぎやすいんすかね。
やはり海は朝でないとダメなんだな、という事と、ワイキキビーチでもシュノーケリングは出来る事が分かった。(面白味のある魚はいなかったけど)
ワイキキウォール

KCCファーマーズマーケット
KCCファーマーズマーケット
どうやら街中でも毎日のようにやっているらしいマーケットだが、ダイヤモンドヘッドふもとで土曜しかやっていないという、KCCファーマーズマーケットに行こうと思い立った。
前述の個タクで向かったら、ほとんど日本人だらけというからくり・・。
とはいえ、新鮮なジュースやコーヒー、朝食がてらの軽食をほおばり、お土産にパンに塗るペーストなどを買い込んで、TheBusで市内へ戻ったら、市内の運動場でボランティアがマーケットをやっていて、あまりに閑散としていた為、逆にこっちでのんびりしたかったかな、といった気持ちに。
量が量なので、一か所であまり食べ過ぎない方が吉ですな・・
KCCファーマーズマーケット

■現地ライブ
 Jack Johnson
好きなアーティストが出るとかで、Blue Noteでやっているライブを観たい、と連れが言っていたのだが、始まりが23時~でまあまあの金額を取る為、行くタイミングを見失っていた。
そんな折、前述の個タクに乗っている際、野外ライブの会場を指さして「今夜ココでJack Johnsonのライブやるんだよぉ」とドライバーより耳よりの情報を得る。
夜、すでにライブが始まっている時間に現地に着き、窓口で2人入れるか聞いたところ、なぜか「1人なら入れる」と言われ混乱。
まごまごしてたらSOLD OUTの張り紙が貼られそうになる。
音漏れ聞くか・・と現場を離れかけると「1人キャンセルになったから2人入れる」と言うので(なんなん・・)入場。確か40$くらいだったかと。
たっぷり2時間半ほど楽しんだ。
Jack Johnson

そろそろ長いので2回目に続きます。

3a. バルカン半島訪問記5 -スプリト(最終回)


3a. バルカン半島訪問記5 -スプリト(最終回)

Profile
darklogosmall

評論同人誌サークル「暗黒通信団」の雑文書き。
貧乏ノマド独身。英語は苦手。好きな地域は中東の砂漠。元コミケスタッフ。コテコテの理系。自称高等遊民。
詳しくは http://ankokudan.org/d/d.htm?member-j.html

 
シさんによるバルカン半島旅行記の第5弾、バルカン半島編は最終回です。次の連載をご期待ください!
第1弾第2弾第3弾第4弾


今回で一応この連載も最終回だ。本当はもっと長々と書けるのだが、ハイライト(とひどい目にあったこと)はお伝えできたから切り上げてしまう。
無敵に近い僕に苦手なものがあるとすれば”女性”である。スプリトの宿は最初から修羅場であった。なんせ六人部屋で男は僕一人。あとはみんな女性なのだ。バックパッカーの宿というのは若い人が多いので若い女性。それを素直に喜べる性格なら、いい年こいて独身などやっていないだろう。トイレやシャワーが共同だから、荒い使い方をしてると女子軍に集団リンチをくらいそうで、どうにもやりづらい。相手が相手だからトイレ一つでも、いちいち中に入ってるかどうかコンコンして確認しないといけないし、そもそも女子というのはなんでこうシャワーにかける時間が異様に長いのか。一人で30分も中で何しているんだろうかと不思議でたまらない。お湯を流している音もしないのだし、異世界と交信でもしているのか。自慢じゃないが僕などシャワーなら5分以内で終わる。会社ぐらしの流浪民をなめるなよ。

めちゃくちゃに気を遣ってるのと極力会話を回避しているせいで特に目立ったトラブルにはならないが、代わりにものすごく疲弊した。さらに、こちらも少し負い目というか見栄というかがあって、いつもの男オンリー部屋でするような、半裸で大イビキをかいて爆睡するのがためらわれる。となると、どうも寝にくくて、朝三時とかに目が開いたりし、あまり眠れないまま朝になってしまった。七時に意を決してシャワー。女子様たちが皆様寝入っておられるスキに、そのままさっと準備をして八時から逃げるように観光開始。なんせ、根本的に女性と会話したくない。本当に心の底から苦手なんだってことをどうか分かってくれ。

スプリトの街にはディオクレティアヌス宮殿というローマ遺跡があって、たぶんこれが当地における世界遺産の心臓部だ。

ディオクレティアヌス宮殿

ディオクレティアヌス宮殿。この角度を外すとレストランが写ってしまってダサい

お掃除車

宮殿のまわりはお掃除車で掃除されてる

宿から歩いて五分という好立地で、チケットは侵入可能なエリアによって赤と青の二種類ある。当然すべて入れる赤を選択。そしてお金を払った以上は、権利を最大限行使して、すべてのスポットをカメラに収めねばならない。

まずは大聖堂。指示通りに進んでいくと、教会の祭壇の横から出てくるという、不思議すぎる構造だ。なんせ祭壇に向かって信者様が祈ってるところに、「ゃぁ(笑顔)」みたいな感じでモテない中年がヌッと現れるわけだ。

祭壇

朝日の差し込む祭壇。この右手奥から「ゃぁ」と現れるわけだ

すぐさま十字軍が編成されて無慈悲な核攻撃を受けかねない。聖堂の写真は朝日が前からさしてきて、清涼感漂う良い仕上がりになったが、実情を知れば抱腹ものである。

赤チケットだと聖堂の横の塔にも登ることができる。中空四角形の石造りで、中央部には鐘が取り付けられている。頑張って最上階まで登ると、なかなか見晴らしが良い。大航海時代に灯台守が見ていた風景がこんなんじゃないかと思った。

スプリトの港

塔から見下ろすスプリトの港。宿は右奥のほう。青果市場は左手前

アドリア海

塔から見るアドリア海

宝物殿もなかなか面白い、一部屋だけだが、朝なので観光客は誰もおらず、暇そうな係員が喋りたくてウズウズしていて、入るなり人感センサーで起動した自動音声のように強制的な説明が始まった。

宮殿地下

宮殿地下より上の建造物を眺めた図

とりあえず部屋の右側にある聖人の人骨は三世紀の人で、何か戦争の結果川に投げ込まれたけど市民によって引き上げられたという伝説があるらしい。無駄に増えるトリビア。あとはその聖人をかたどった銀細工とか、立派な服とかが色々展示されている。なんか名前は忘れたけど偉い人だということはわかった。写真撮影不可。

他にはジュピターの像が飾ってある部屋とか、地下の祭壇にも行ける。地下神殿は入るなり妙に蒸し暑くて、どこぞのハマームかよと思ってしまう。このあたりで第一陣の観光旅団がやってきて、ツアコン様の流麗な英語で至福のときを過ごしていた。なぜか黒猫多し。

この宮殿は総じて、ローマ遺跡としてはなかなか立派である。朝っぱらから係の人が掃除マシンで掃除していたりしてメンテナンス具合も良い。こういう遺跡も政変でISISみたいなテロリストに乗っ取られたら無慈悲に破壊されてしまうのかと思うと、なんともブルーになる。パルミラって、あれとても良い雰囲気の遺跡だったんだよ……。

女子たちに超配慮するあまり朝も食べてないわけで(ついでにいえば夜も食べてないわけで)空腹がきつい。ここは青果市場も有名だというので、宮殿観光を終わらせると、市場で健康志向を発揮し、トマトやバナナやオレンジを買い込んで、その場でバリバリ食べ干した。なんせすごく安いので値段を気にせずどんどん食べられる。ちなみにそれは朝メシで、昼メシは宿の人オススメの店でブラックリゾット(貝のリゾットで色が黒い)を食った。円換算で1200円くらいと激高いのだが、昼間から無職っぽいおっさんがくっちゃべってる大阪ミナミのイケてるお好み焼き屋みたいな店であった。潮風とともに実にいい雰囲気を出していて、味も良い。アドリア海なんだから、たまにはアドリア海料理を食わないとな。

そろそろ疲れて宿に戻ると、韓国人ともう一人何人か分からない東洋系の女性二人が熱心に化粧していた。化粧もまたやたら時間がかかるものらしい。30分くらいも熱心に鏡と対峙し、銀細工でも作るかのようにあちらこちらを補修していく。そしてとにかく部屋中に化学物質の香りが充満する。きついなぁと思って部屋の外でネットをしていたら、二人で連れ立って大急ぎで出ていった。女子ってほんと、全方位的に大変だな、と思う。

11時半のバスに乗ろうと思って11時ちょうどに宿を出たら、バス停では11時20分にバスが出るとか云われて、慌ててとび乗った。これでスプリトは終わり。なんだか尻切れで申し訳ないのだが、出発時間がいい加減な割に、お値段はガッツリ西側価格で、首都ザグレブまで2000円くらいもする。経路は単純極まりなく、高速道路をひたすら北上するだけである。

旅はこの先、ザグレブ(失恋博物館は必見)、プリトヴィツェ湖群国立公園(色がバスクリンみたいな池の数々。世界遺産)、ブダペスト(恐怖の館は見よう。クロアチア語が彫られた教会も良い)と続くが、それらの話はまたの機会にしたい。ご愛読に感謝!

失恋博物館@ザグレブ

失恋博物館@ザグレブ

ザグレブ市内の道

ザグレブ市内の道。街灯が天体みたい

プリトヴィツェ湖群国立公園

プリトヴィツェ湖群国立公園。加工無しで本当にこんな色

ザグレブ市の教会内に彫られたクロアチア語

ザグレブ市の教会内に彫られたクロアチア語。ほぼラピュタ

恐怖の館

恐怖の館@ブダペスト。地下鉄降りて5分。目立つ建物だ…

聖イシュトヴァーン大聖堂

聖イシュトヴァーン大聖堂@ブダペスト

3a. バルカン半島訪問記4 -ドブロブニク-


3a. バルカン半島訪問記4 -ドブロブニク-

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darklogosmall

評論同人誌サークル「暗黒通信団」の雑文書き。
貧乏ノマド独身。英語は苦手。好きな地域は中東の砂漠。元コミケスタッフ。コテコテの理系。自称高等遊民。
詳しくは http://ankokudan.org/d/d.htm?member-j.html

 
シさんによるバルカン半島旅行記の第4弾です。
第1弾第2弾第3弾


高い。旧ユーゴスラビアのくせに、とにかく物が高い。
市バスは1回12クローネ(18倍で日本円になるので216円)。日本のバスと変わらない。
トイレなんてもっとひどい。そもそも有料という時点でアレだが、一回10クローネ(180円)だ。
アイス一つ12クローネ(216円)とか、すべてがそんな調子である。

クロアチアという国、確かに嫌な予感はした。
モンテネグロから陸路で入るときの国境荷物検査がやたら厳しかったのだ。
物価差があるからに決まってる。物価の安い国で商品を買い付けて物価の高い国に持って行けば高く売れるじゃないか。
そういう輩が多ければ国境検問は厳しくなるだろう。
ということで、クロアチアは隣国モンテネグロより物が格段に高いのだ。

中でもとびっきりがドブロブニクだ。
アドリア海東岸の中で最も有名な観光地であり、旧市街は世界遺産で、『紅の豚』や『魔女の宅急便』のモデルと言われてて、パックツアーの日本人観光客もうじゃうじゃいる。

どこか紅の豚的な風景

実はドブロブニクカードという、観光を安くあげるためのパスがあるのだが、これは丸一日ガッツリ観光する人向けだ。
丸一日観光ということは街に泊まるということなのだが、これがまた驚異的なお値段で、自分が見たときは一泊10000円以下の宿がなかった(なお前回のコトルの宿は一泊10ユーロである。普通そんなもん)。

泊まれないならサッと見るしかなく、長距離バス停に荷物を預けて、豪華客船を横目に市内バスで旧市街へ。

旧市街図

ついた瞬間から全力ダッシュの観光開始だ。
バス時刻を調べれば旧市街の滞在時間など2時間くらいしかないのである。
見どころはたくさんあるが、教会はほとんどが入場料をとるし、そろそろ飽きてるので概ねスルー。

この旧市街で絶対に外せないのは、街を取り囲む全長2キロの城壁だ。
100クローネくらいの入場料を払えば、ビシっと整備された城壁の上を歩ける。

城壁を歩く

入場料については腹をくくるしかない。
クレジットカードを出したら日本語で「サインクダサイ」と言われるあたり、ほんとうにどれだけ日本人が来ているんだろうか。
……とはいえ城壁の上から眺めるアドリア海は値段以上に素晴らしかった。
なるほど宮崎監督が惚れるだけのことはある。
いくつか写真も載せておくが、年賀状に使った写真もここの風景だったくらいにはインパクトがあった。

翌年の年賀状に使った写真

読者の中でドブロブニクを訪れる人がいるなら城壁は絶対に登るべし。テストに出る!

断崖

断崖2

海の見える窓

ジブリ大好きな中年が多いかと思えば、意外にも日本人の還暦ツアー団がいっぱい来ていて、シニアらしい開けっぴろげな会話を振りまいている。
「おーい、**さん、何をグズグズしてるんだ、置いて行かれんよ」
「そんなァ言われても、こっちゃ高齢者なんだよ、んしょ。あぁ暑い」
「前期高齢者にそんな言われたら後期高齢者の立場がねェわ、わははは」
……とまぁ、まったくカルチャースクールのノリそのまま。
城壁に対しても「誰だこんな面倒な壁作ったの」「取っぱらってパーッとやったらええんゃ」と存在を全否定。
わざわざ飛行機で来ておいてそこまで言われる世界遺産がかわいそう。
かと思えば「自動販売機とかないんかねぇ、暑くてかなわんよ」「海でも見たら涼しくなるやろ、ほれ、歩く歩く」とズンズン進んでいく。
そのうちこちらに気づき「あんちゃん日本の人?一人?偉いねぇ」とか言ってくる。
別に好きで独り身なのではないが、とりあえず偉いらしい。
そして続けて「ちょっとコレ撮ってもらえる?」とスマホを渡された。
お年寄りが元気なのは結構なことだが……元気すぎやしないか?
これだったら爆買い大陸の人たちとも対等に渡り合えてしまうよ。

還暦旅団のせいで異国さがあまり感じられない中、赤い屋根を見ながら、絞りたてオレンジジュースを飲み、色々なアングルから風景写真を撮った。

赤い屋根

オレンジジュース絞り器

道中に一回くらいは(年賀状やパソコンの壁紙に使うために)真面目に写真を撮るようにしている。
9月のシルバーウィークだというのに、実際すごく暑い。あの人たちタフだなーと思う。
だらだら散策しつつ、14時半くらいにタイムリミット。市内バスでバスターミナルへ行く。

前回、tabinoteの編集者に「あまりひどい目にあっていないのが少し不満」と書かれてしまったのだが、大丈夫、これからちゃんとひどい目に遭う。
……なんと都市間バスが満席だったのだ。
15時過ぎから20時過ぎにスプリトの街につくまで、素晴らしいアドリア海の海を横目に立ちっぱなし。

夕日

5時間といえば東京から博多まで立ちっぱなしってことだ。
「物価が高すぎて泊まれない」と考える人が多いのに路線バスは多くないという、需給のアンバランスをもろに食らったわけだ。
しかもこのバスが終バス。
本来なら載せてくれないところを、凄いゴリ押しで無理やりねじ込んだのだから大きな顔もできない。
ちなみに途中経由地プロチェ(Ploce)でバスが休憩したとき、フリーWifiがとんでいたのでベンチに座って喜々としてメールを見ていたら、間違えて違うバスに乗りそうになって他の乗客から笑われた。
色々と苦行レベルが高い。

謎の水道口

バスは時刻通りにスプリトの街についた。なんと誤差3分。
ここも世界遺産の街で、クロアチア第二の都市なのだが、バス停も宿も駅もフェリーターミナルも市街地の真ん中にあるから、お宿まで徒歩10分。
市民の皆様が酒をのんでワイワイやってる夜の港町を、でかい荷物を曳き、棒になった脚で歩いて行くのだった。

3a. バルカン半島訪問記3 -ティラナ~コトル-


3a. バルカン半島訪問記3 -ティラナ~コトル-

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評論同人誌サークル「暗黒通信団」の雑文書き。
貧乏ノマド独身。英語は苦手。好きな地域は中東の砂漠。元コミケスタッフ。コテコテの理系。自称高等遊民。
詳しくは http://ankokudan.org/d/d.htm?member-j.html

 
シさんによるバルカン半島旅行記の第3弾です。
第1弾第2弾


■アルバニアという国はギリシャの左上にある。面白いのは自国を「アルバニア」とは呼ばず「Shqiperise」と呼んでいる点だ。
読み方が分からないけど郵便局にもそう書いてある。
01

まぁ日本だって「Japan」と「Nippon」っていうぜんぜん違う読み方があるし、自国民はむしろ「Nippon」って呼んでるわけだから、そんなものなのだ。
イスラム教信者が多い国だが信仰はいいかげんで、バーに行けばお酒もどんどん出てくる。「地球の歩き方」に載ってる首都ティラナのバー(Sky Club Cafe)はお勧めだ。ソフトドリンク一杯で回転展望台から時間無制限の夜景を楽しめる。フリーwifiつき。周囲がカップルばかりで孤独感が深まる以外は最高だ。
02
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日本ではなかなか見られない不思議なオブジェを眺めつつ、明日のバス移動に少々アンニュイな感じだった。というのは、ネットの旅行記を見る限り、ティラナからモンテネグロ共和国へ抜ける方法が悲惨らしいのだ。「アルバニア モンテネグロ バス」で検索すると「超面倒」とか書かれていて、シュコダルという湖畔の街で降りて乗り換えたり、国境越え区間はタクシーだとか、ついたら真夜中だとか、泣きそうになりながら行くものだという。うわぁ面倒なフレンズですね。

この手の情報はバックパッカー宿のスタッフに聞くのがよいということで聞いてみると意外にもコトル(Kotor)行きの直通バスがあるらしい。本当なら楽勝だ。スーパーに買い出しに行き、現地人に大人気のピザを食べて鋭気を養う。道を歩いていると見知らぬ人から「へい兄ちゃん、一緒に飲んでいかないかい」みたいに声をかけられる。なかなかのノリだ。

■さて、その翌日。朝一番にノートパソコンでネットを見た瞬間に「Windows Update」にやられた。これをくらうとACにつないでおかないとバッテリ消耗するのだ。旅先でやられると本当に困る。勘弁してくれデビルゲイツ。宿を出るべき時刻になっても終わらず「電源を消さないでください」とか書いてあるので、怖いが残りはバッテリで処理するしかない。とりあえず宿を出てティラナの目抜き通りであるZoguI通りをダッシュで北上。コトル行きの直通バスを扱う旅行社は二軒あるらしいが、今回はOzumi tourを利用した。運賃25ユーロでチケットが買えたから、本当にコトルまで行けるのだろうと信じる。8時半出発で8時20分にマイクロバスが迎えにくるという。40分時間が空いたので両替してチキンバーガーを食ってみる。ちなみにこのチキンは本気だった。分厚いチキンをちゃんとグリルで10分焼いてバーガーにしている。Fast foodとはいえないが、これはこれで素晴らしい。
予定時刻になっても迎えが来ないので旅行会社に文句を言いに行こうとしたら、ビルの中から係員がすっ飛んできて、一緒に待ってくれた。係員は携帯電話であれこれ悪態をついていたが、結局迎えは来ないで、バスそのものがやってきた。荷物は別料金で2ユーロ。運行会社ははOld city tour社という。あとで調べたら堂々とWebに案内が出ている。
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さてこの国境越え超便利バスであるが、宣伝不足で乗客は5人しかない。これじゃ廃止になってしまうぞ? 道中は例の湖畔都市シュコダルとかモンテネグロの首都やブドヴァやティヴァト空港のすぐ下を通ったりして、なかなかスリルがあった。至近距離を飛行機がゴウゴウいいながら飛んでいくので「かっくいー」といってカメラを出すが、バスの車内からじゃブレて写真が撮れない。乗客は常連ばかりらしく、全く動じていないから、写真が撮れないなら、自分もさも動じてないふうにツンとしておく。
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予定より少し早く14時過ぎに無事コトル着。アドリア海の湾の奥にある世界遺産の街だ。バス停は旧市街から徒歩10分未満なのだが、タクシー屋が「タクシータクシー」と連呼していて、宿の客引きもいる。おお、初めての観光地。
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■アドリア海東側には有名な観光都市が二つある。このコトルとドブロブニクという。どちらも世界遺産だが、個人的にはコトルがかなりお勧めなので、細かく書いておこう。
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この街の見所は旧市街とその背後の山にに作られた城壁である。午後も早いので、とりあえず宿に荷物をおいてからすぐに城壁攻略だ。イージーコースとハードコースがあるが当然ハードコースを狙う。上を見上げればげんなりするが、上から下を見れば道が整備されていることが分かる。総じてさほど歩きにくくはない。途中、降りてくる外人女性とたくさんすれ違うのだが、どの個体もまったく汗をかいていないのが不思議だ。何か特殊な技でもあるのだろうか。それとも人外の何かか。山の上から見下ろすコトル旧市街は、入場料3ユーロ(モンテネグロの貨幣はユーロだ)くらいの価値は十分ある。冷たい風が心地よい。
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城壁を堪能してから麓におりて、今度は旧市街を見て回る。教会がいくつかあるのだが、聖トリファン(トリプン)大聖堂は大きいし必見だ。トリファンさんという偉い聖人をまつったカトリック教会である。教会というと結婚式をやるような白く明るいイメージがあるが、本来の教会は薄暗くて怖いイコンが睨んでて、旧世界の壁がむき出しになっていて、歩くとギシギシいうような、ダンジョンじみた建造物である。
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この教会も再建したとはいえ、一階は概ねそんな感じだ。なお二階には謎の銀製の腕とか脚とか彫刻とか金細工や赤い布や色々なものが展示してある。
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外に出れば夜だ。振り返れば山はオレンジにライトアップされてまるで魔の山みたいになってるし、城壁に彫られた動物はキメラとしか言いようがない。
どこまでもファンタジーじみた街である。
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最後にコトルの食事情を書いておこう。旧市街には「RESTORAN」という(中学生の間違った英語みたいな)綴りの飲食店がたくさんあるが、概して観光地価格で高い。どうするかというと実は川を渡って旧市街を北に出る。そこには現地人御用達の大きなスーパーがあるのだ。適当にトマトとか色々買い込めば夕食くらいは安く調達できる。その情報はどうやって得るかというと……Googlemap検索である。身も蓋もない。13

3a. バルカン半島訪問記1 -ベオグラード-


3a. バルカン半島訪問記1 -ベオグラード-

Profile
darklogosmall

評論同人誌サークル「暗黒通信団」の雑文書き。
貧乏ノマド独身。英語は苦手。好きな地域は中東の砂漠。元コミケスタッフ。コテコテの理系。自称高等遊民。
詳しくは http://ankokudan.org/d/d.htm?member-j.html


蘇州号に乗ったとき、たまたま船の中で一緒になったセルビア人が「ベオグラードは物価安いよ」と言っていたのが気になって気になって、夜もぐっすり安眠だった。そんなわけで数回に分けてバルカン半島の話を書いていきたいと思う。第一回はそのベオグラード。アルファベットでの綴りに2パターンがあって(Beograde, Belgrade)検索するとき困っちゃう街だ。

何だかロシアの街みたいな名前だが、セルビア共和国の首都である。ブルガリアとルーマニアの西、ハンガリーの南くらい。ブルガリアやルーマニアよりも西欧に近いのだから、もっと発展してるだろうと思うのだが、それは微妙かもしれない。本誌の読者層がどんな年代かは全く分からないが、30代以上くらいなら「コソボ紛争」を覚えているかもしれない。その舞台となったのが旧ユーゴスラビア連邦共和国である。スラビアというくらいなのでスラブ人たちの領土であり、つまりキリル文字が踊っている地域だ。セルビア共和国はユーゴスラビア連邦共和国の成れの果てである。

ベオグラードの空港はニコラ・テスラ空港という。この名前を知らない理系はモグリだ。エジソンと同時代の人で、交流電気に関する様々な発明をした人である。テスラコイルが一番有名だろうか。現在では当地の紙幣にもなっている。科学者が空港の名前になってるなんて素敵な国だと思う筆者は理系である。ときは9月後半。乗客が入れ墨だらけで楽しかったが、この空港、なかなかシュールでよかった。空港なので写真を撮れないが、手荷物レーンの口が自動車の後部になっていて(何かの広告らしい)拾われなかった荷物はクルマの荷台に吸収されていく。微妙にダサくて笑える。

いつものことだが、お仕事の合間にちょっと寄り道しているので、滞在時間が厳しい。ベオグラードに許された滞在時間はわずか数時間だ。ATMで現地通貨をおろし、空港を出ると爽やかな風が通り抜けた。「ああ、いい街だな」と思う。外に出れば車が溢れ、人は公園でくつろぎ、子どもたちは跳ね回っている。空爆ばかり有名だが、現在は全く問題ない平和な首都に見える。日曜だからか、謎の音楽フェスタや結婚式もやっていた。字は読めない(一応アルファベットと対応させられるので全く無理というわけではないが、脳に変な負荷がかかるのは確か)が、英語は通じるらしい。
ベオグラード中央駅

ベオグラードで外せない観光物件は「ニコラ・テスラ博物館」である。空港に名を冠されてる有名人の博物館はマスト。空港から市内へ向かうバスは、中心部の長距離バス停と鉄道駅を越えて坂をのぼり、終点の広場についた。キリル文字で読めない地名をなんとかねじ伏せ、「地球の歩き方」とにらめっこして場所を把握。なんせスマホなんて便利なモノは持っていない。旅の大きな荷物をひいて坂を登っていけば、ほとんど回り道もなくすんなり博物館についた。

この博物館は実演展示が素晴らしいので紹介しておこう。テスラ氏は交流電気の研究者だったが、交流というのはだいたい電圧が高い。発電所から50万ボルトとかの超高圧送電線を通ってくるのが交流だ。そんなものを実演展示するのはさすがに危険だから、見学もツアー形式になっていて、係員氏が英語で解説しながら、まるでマッドサイエンティストの実験みたいな放電バリバリを淡々と演示してゆく。
ニコラ・テスラ博物館説明員

単なる演示にとどまらず、参観者に蛍光管を持たせて「はいスイッチ入れますよー」といって全員の蛍光管が光るさまは、スリルもあって圧巻だ。日本でも大学の文化祭とかでやっているネタだが、本場テスラ博物館でやられると(スケールと)インパクトが違う。なんせ係員氏が準備の電源を入れると館内全体にガゴォンという音が響いてどこかで巨大モーターがまわりだし、徐々に音が高くなっていく。いかにも旧世界の巨大兵器を起動しているみたいで半端なくかっこいい。そしてエネルギー充填120%になって発射準備完了ともなれば、全員が配られた蛍光管を、各人まるで三銃士が誓いをたてるみたいに上に突き出す。するとあら不思議、色とりどりに光るのだ。
レーザーブレード!

他にもワクワク感いっぱいの博物館だが、交流展示の説明はちゃんとやると複素数とかが出てきて面倒なのでパスしたい。博物館を一通り堪能して、空港バスの広場に戻り、坂を下って次は長距離バス停に向かう。何といってもチケット買わなきゃ。

この坂の途中に、有名なNATOの空爆跡ビルなんかがある。時の政権がコソボに侵攻(といっても自国領内なんだけど)した罰としてNATO様に爆撃されたわけだが、いまだに根に持っているらしく、わざわざそのままにして観光物件にしているわけだ。道端にあるし、ガイドブックにも載ってるし、入場料もないから、みんなバシャバシャ撮ってるかと思ったら、そもそも道を歩く外国人は自分しかいなかった。
NATO空爆跡

何というか欧米人は自己否定されるのがよほど嫌なのか、こういう嫌がらせを敢えて甘受する根性はないらしい。通りには観光客の代わりに治安部隊様が溜まっていて、カメラを出すと「なんだおまえ?」みたいに怪訝そうに見られる。治安部隊様だから治安はばっちりだが、居心地は悪い。NATOの空爆跡を後生大事に見せているあたり、相当アメリカが嫌いなのかと思っていたが、実はマックも繁盛しているし、クレジットカードも使える。そのあたりはガチ反米ではないらしい。ただしこのマック、生ユーロは使えず現地のディナール通貨しか受け付けない。ついでに物価だが、ミネラルウォーターが1.5Lで60円くらい。アラブほどではないが安い。隣国との関係で言えばギリギリユーロ圏ギリシャの半分くらいか。

長距離バス停まで来たものの、当初予定していたバスはないと言われて困惑した。あとの予定が狂うのだが、何とかなるだろうと楽観視して2時間後のバスを予約。ちなみにこのあたりの長距離バスはネットでだいたいの時刻表を検索できる。仕方ないので観光の続き。ベオグラード市中心部の主要交通機関はトラムだ。なかなか風情ある路面電車だが、運賃の払い方が分からない。どうもトークンのようなものがあるらしいのだが、買い方すら分からないまま無賃乗車を繰り返すことになった。それでも、いいよいいよと意に介さない運転手はなかなかの好人物たちである(ヨイショ)。
トラム

ベオグラードの有名観光物件は城塞公園だ。トラムを降りて石畳をあがっていけば、北の丸公園みたいに、城塞の中にテニスコートとかの施設がある。
城塞公園入口

オモチャみたいな戦車も飾ってあったりしてややカオス気味。
謎の戦車

通路が石畳でアップダウンがひどいから、大きな国際仕様の荷物をひきずっているとヘトヘトになる。だいたい普通はこういうのは宿に荷物をおいてやることだ。城塞公園には午後の光を浴びてリラックスする現地の猫的ピープルが多数くつろいでいて、犬と一緒に寝ていたりする。ジョン・ロックのいう自然状態とはこういうものであるのかと感慨深い。自分も概ね猫的であるが、犬と寝る趣味はないので、そのまま城塞から降りていくと、聖水をくれるという教会があった。
聖水をくれる教会

面白そうだと思うので行ったらちょうど結婚式をやっていたので、笑顔全開で写真を撮ってみる。
教会の入口ではバイトらしきシスターたちが町内会のイベントみたいに和気あいあいと水をペットボトルに詰めていた。そしてなんとそれが例の聖水であった。ありがたみないなーと思うが、とりあえずくれと言ったらくれたので良しとしよう。寄付を要求されたので20円相当の硬貨をプレゼント。ちなみに半年たったがまだ開けていない。モンスターに襲われたらぶっかけようと思っている。隣国ルーマニアにはドラキュラ城もあるから、そちらに向かう人には必須アイテムだ。
これが現代の聖水

そんなこんなで自然状態を満喫しすぎ、長距離バス停には全速ダッシュで戻る羽目になったのだった。

3a. 恐怖!謎の白骨洞穴発見!!宮古島の密林に古代人の墓は実在した!!


3a. 恐怖!謎の白骨洞穴発見!!宮古島の密林に古代人の墓は実在した!!

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評論同人誌サークル「暗黒通信団」の雑文書き。
貧乏ノマド独身。英語は苦手。好きな地域は中東の砂漠。元コミケスタッフ。コテコテの理系。自称高等遊民。
詳しくは http://ankokudan.org/d/d.htm?member-j.html


数千年から続く墳墓には我々の想像を絶する多くの謎が隠されている。その謎を解くためには、厳しい自然と命がけで闘わねばならない。
呪われた古代人の墓とはいかなるモノなのか。
それは果たして存在するのか?
そこに隠された謎とは何か。
我々(実際は独りですが自称探検隊なので一人称は”我々”です。反論不可)は沖縄県宮古島を緊急取材。ついにその謎に包まれた遺跡の場所を明らかにしたのである。

(CM)

■今回の訪問先は「長墓(ながぱか)遺跡」という。Wikipediaの記載によれば遺跡の最下層は4200年前。その当時、海は目前に迫り、人々は海から吹き上げる風によって死者の霊魂が乗って天へ還ると考え、遺体をその遺跡に放置したという。すなわち、もはや日本ではほとんど見ることのできない「風葬」が行われていたというのだ。
我々は筑波大学先史学調査班(マーク・ハドソンら)にコンタクトを試みた。だがメールはSPAM扱いされたらしく、返事は得られなかった。その場所はかのWikipediaにも「沖縄県宮古島市島尻集落」とだけしか書かれず、具体的な場所がどこかまでは言及されていない。我々tabinote取材班(何度もいいますが独りです。反論不可)は、その謎を解こうと、東京からのべ2000kmを飛び、いままさに宮古島の奥地へと進んでいる。
宮古島には博物館がある。宮古島市総合博物館という。そこには確かに長墓遺跡の名はあるが、やはり詳細な場所は書かれていない。何か秘密にしなければいけない理由があるのだろうか。我々は古代人の怨念をそれとなく感じながら、島尻集落へと向かった。島の空港から北へ向かって徒歩2時間半。島尻集落は漁港のある小さな集落である。宮古島は台湾の台北より南に位置し、とても暖かい。

「道悪いです」
「臭すぎ」
「また牛糞だ…」
「島尻集落ってこの辺のはずだけどなぁ…」
探検隊(何度も書きますが隊員は1名)に疲労の色は隠せない。北へ抜ける道路から脇にそれて20分ほど、昼でも人影は全くない。過疎とはこのようなことをいうのか…

と、そのとき、運良く集落の人があらわれた。
「あ、すみませーん、ちょっといいですか」
「あン?」
「この辺に、長墓っていう遺跡があるって聞いたんですが」
「しらねえなぁ、今きた道戻って、300mくらいいったら横に入る農道がアっから、そこ進んでいったら家があるんで、そこで聞いてみて」
「は、はい、ありがとうございます」

とぼとぼと徒歩で戻る。脇道は農道である。邪悪な臭気漂う魔境は目前だ。
牛糞まみれの道を歩くこと十分。なるほど、牛飼いがいた。
「すみませーん!長墓っていう遺跡を探してるんですがー」
へんじがない。
「すみませーん!長墓っていう遺跡を探してるんですがー」
「アー?」
「この辺にあるっていう長墓遺跡!」
「アー、知らねェなあ。昔の墓なら、そこまっすぐ行ったとこだよ。俺は行ったことねェけど」
知らねェはずないでしょ。あなた地元でしょ!

そうしてまっすぐ行く。
小さな空き地に出た。駐車場のようなところで、よく見ると奥に小さな石碑が立っている。

空き地

空き地。目の前に広がる森の中に目指す遺跡がある。しかしどこから入ったらいいのか分からない

よく見ないと分からないくらいだ。入口らしきものは、ない。

石碑

石碑。道なんてないが、ここから入れと解釈するしかない。


「道なんてないですね」
「もう少し先ですかね」
「とりあえずもう少し歩いてみますか」
さらに五分歩くと、別の牛舎が現れた。

「すいませーん!」
シーン
「すいませーん!」
シーン
「誰かいませんかー!」
「ンー」
奥から露骨に怪訝そうな顔をした島人が出てきた。いかにも「おまえ、俺の土地でなにしてやがる?」という不審者をみる目つきだ。
「すみません、長墓っていう遺跡を探してるんですが…」
「ここじゃねぇよ、あっちだ」
といって今来た道を示された。すごく不快そうだ。本当かよ?
ともかくも、先ほどの空き地以外候補らしいところもないので、そうなのらしい。碑のあたりが怪しいが、すぐ裏は崖になっていて、道らしきものはなかった。

だがよく見ると地蔵の横にはかすかに崖に登る獣道らしきものがあった。
「…これ?」
「本気?これを登るの?」
案内看板など一切なく、RPGのごとく町の人に聞きまくらないと分からない場所。トレッキングとかしてるような人でないと気づかないような入口。

山中を強行突破。この写真はかなりひらけているところで撮ったが、実際はもっと密林。

山中を強行突破。この写真はかなりひらけているところで撮ったが、実際はもっと密林。


眼前には膝まで伸びた雑草と、生い茂るアロエのようなトゲトゲ植物。そして謎のインセクター。我々(略)は意を決して突入した。

わけいること五分。唐突に視界が開けた。

骸骨さん激写。野ざらしになっている。

骸骨さん激写。野ざらしになっている。


そこにあったのは眼前いっぱいに散乱する人骨の山であった。その数ゆうに五十体以上。発掘隊がわざとそのままにしたのかどうか、現状維持ぽくされている。解説も柵も一切なく、いきなり頭蓋骨が並ぶ様は文句なしの一級品である。ちなみにその場所はGPSトレーサによれば、北緯24.868825, 東経125.293218であった。Google Mapであれば、 https://www.google.com/maps/place/@24.868825,125.293218,18z/ である。

「隊長!やりましたね」
「ああ、遺跡は本当にあったんだ…!」

土地の人たちがかたくなに「自分は行ってないけど」と付け加える遺跡。本当は行ったことあるに違いない。だがそれはタブーなのだ。行っていないと言わなくてはいけないのだ。

崖の下に人骨が散乱する。

崖の下に人骨が散乱する。

我々は沈みゆく太陽に向かって、太古の人々の思いに馳せた。

■風葬という。琉球は中国とやり取りしてたが、それ以前の風習である。古代において、長墓遺跡は海岸沿いであった。海から吹く上昇気流によって死者の魂は天に昇ると考えられた。風葬とはそういう概念である。この地よりやや北に大神島という島があり、その北にある岩の群れにはも風葬が行われてきた島がある。現在、宮古島で知られる風葬はすべて北部に集中しており、現地人の話では大神島、狩俣、島尻の三カ所である。

3c. Peachのセールで3都市満喫の旅 ~台湾編~


3c. Peachのセールで3都市満喫の旅

tabinoteハマです。
前回、沖縄に行った後、台湾へ飛んだ小旅行記です。

台湾編

2日という日程でも沖縄を満喫したなぁと実感した3日目の朝。
私は8時台、連れは午後便で成田へ向かう為、寝ている人をそのままに沖縄をあとにした。

Peach機体

Peach機体まで歩く

桃園空港へ到着し、空港内でWi-fiを借りたらさっそく空港バスで台北駅へ。
頼まれていたICカードを見に行く(そういやこのお土産、まだ頼まれた友人に渡せてないのを今思い出した)

台湾のICカードはキャラクターVer.がある

台湾のICカードはキャラクターVer.がある

ICのチャージの仕方。日本語で表示されるので分かりやすい

ICのチャージの仕方。日本語で表示されるので分かりやすい

チャージ

ほんとにコレで入るのかと思うけど入るんすよ

さっそくICをつかってMRTに乗り、蘆洲線「中山國小」駅で下車。
まずはいつも通りコインロッカーから。駅直結の「統一飯店」に荷物をがっつりしまって身軽になる。

統一飯店で荷物を置く

毎度おなじみコインロッカー。統一飯店の地下1階だったかな

時間はちょうど昼。とはいえ平日だったので30分並ぶだけで済んだ。

鼎泰豊

鼎泰豊。30分くらい並ぶ

小籠包

小籠包頼みすぎた

小籠包からの~

台北101展望台

台北101展望台から市内を見下ろす。バカなので高いところに登るのが好き

四四南村入口

四四南村入口

四四南村はどこを撮っても絵になる

四四南村はどこを撮っても絵になる

中山エリアを堪能した後、荷物を出してホテルへ。
突然の豪雨と昼食べ過ぎた事により、夕飯はコンビニ飯で終了。

ホテルのフロント

めっちゃきれいにリノベーションされているホテルのフロント(部屋は超せまい)

台湾2日目

天気予報では全日程豪雨だったが、起きたら晴れ。
じゃあ台中行ったろーかな、と有名な台北駅の駅弁を買って新幹線乗り場へ。

台鐵便當本舖1號店

台鐵便當本舖1號店

新幹線の切符売場

新幹線の切符売場。カードでの買い方が分からなかったのが残念

朝からハイカロリーな弁当を食す。

台鐵便當本舖1號店の排骨弁当

台鐵便當本舖1號店の排骨弁当

ローカル線に乗り継ぎ、台中駅へ。

台中駅。ローカルでひなびた駅

台中駅。ローカルでひなびた駅

駅から徒歩3分のところに宮原眼科はあります。

宮原眼科外観

宮原眼科外観

あまりに欲しいものが多すぎて、2時間以上悩んで大量にお茶やマグカップをゲット。

宮原眼科。夢のようにきれいなお菓子・お茶屋さん

宮原眼科。夢のようにきれいなお菓子・お茶屋さん

土産を買いすぎたので一回駅に戻ってコインロッカーに入れる。

台中駅コインロッカー

台中駅コインロッカー。駅出て右手にあります

そしてメイン。わざわざ台中に来たのは「彩虹眷村」に行ってみたかったから。
行き方も、わかりにくいバスかタクシーしかないとの事で、筆談用のメモを用意して連れてってもらう。

彩虹眷村への行き方を、タクシーの人に筆談で伝えてみる

彩虹眷村の住所を、タクシーのおじいに見せる

多くは語るまい。動画でみてください。

彩虹眷村を作ったおじい

彩虹眷村を作ったおじい

写真で見る限りはまがまがしい雰囲気を想像していたが、
実際行ってみると牧歌的でピースフルでSNS映えする写真が撮れる、若者に大人気の観光地になっていた。
ともあれエネルギーを吸い取られ、ここで撮った自撮りはなかなかのグロッキー感があった。

行きたかった場所に来れ、充電が切れた。
駅前に戻ってうどんをすすり、また新幹線で台北に戻る。

ぐったりしていたが、まだ行きたいところがあった。
台北之家というカフェと雑貨が併設している映画館である。

映画館外観。建物がきれい

映画館外観。建物がきれい

本当はここの時光というカフェでおしゃんなひと時を過ごしたかったが、あいにく改装中であったので、雑貨屋を楽しむ。

台北の妖怪。お土産で買いました

台北の妖怪。お土産で買いました

疲れ切って適当な食堂でるーろーはんと青菜の炒めを食べながら、明日泊まる場所をagodaで予約し1日が終了した。

ビールのあて

ビールのあて

台湾3日目

今日は温泉巡りと決めていた。行く先にロッカーがあるか不安だったので、一旦台北駅で荷物を預ける。

台北駅のコインロッカー。大きいところだとこれくらいの規模である

台北駅のコインロッカー。大きいところだとこれくらいの規模である

身軽になったところで朝食を。麺線だけ食べに西門まで行く。

阿宗麺線外観

阿宗麺線外観

淡水信義線に乗り換え、新北投駅まで約40分くらい。MRTの発達のおかげで電車が本当にわかりやすい。

新北投駅

新北投駅

まずは、100年以上の歴史を持つ老舗温泉、瀧乃湯。
先客のおばさまの熱血指導(身体の洗い方や入り方、熱すぎる湯への対応を身振り手振りで伝えてくる)にへきえきしつつ、小一時間堪能。

100年以上の歴史を持つ老舗温泉、瀧乃湯

歴史的な建物と施設は一度体験をおすすめしたい

ビールを飲みながらプラプラと近場の観光地、地熱谷をめぐる。
地熱谷は通称地獄谷ともいわれ、転落したら完璧に溶けてなくなるのだろうな、という恐ろしさと凶悪な臭いに満ちていた。

地熱谷。硫黄の臭いがたちこめる

地熱谷。硫黄の臭いがたちこめる

地熱谷は通称地獄谷ともいわれる

地熱谷は通称地獄谷ともいわれる

温泉2軒目は混浴温泉だ。このために数十年選手のスク水を持ってきていた私だ。
平日昼間なのにじじばばでごったがえすのは、日本のスーパー銭湯と同様である。

千禧湯の外観

千禧湯の外観

北投温泉親水公園露天風呂。男女混浴である

北投温泉親水公園露天風呂。男女混浴である

アイスおいしかった(その後腹こわした)

アイスおいしかった(その後腹こわした)

そして淡水信義線の最終地点、淡水まで行く。観光地だなあ。(淡水駅にロッカーがあって舌打ちした)

淡水の猟奇博物館

淡水の猟奇博物館

淡水の通り。アメ横みたい

淡水の通りはアメ横のよう。なぜかここに存在したビルケンでサンダルを買う、現地らしい土産を探さない人。

淡水の運河

淡水の運河

運河の夕暮れ。超きれい

運河の夕暮れ。超きれい

夕暮れを数時間ぼんやりみながら、屋台で買った胡椒餅(激ウマ)とビールを飲んでいたらとっぷりと暮れてしまった。
面倒だが一旦台北駅に戻って荷物を取り出し、またしても新北投駅まで戻って、昨夜予約したホテル水美温泉会館へ。
agodaで直前で予約したこともあり、部屋がめっちゃ広く、温泉・スパ付でかなり安かった記憶。すごく満足したのでまたここに泊まりたいくらいである。

水美温泉会館

水美温泉会館

台湾4日目

さて早くも最終日だ。
台北駅に戻ってロッカーに荷物を入れ、準備万端である。
転職先についての祈願をしに、まずは行天宮に足をのばし・・

行天宮。商売の神

行天宮。商売の神

行天宮でくれたおまもり

行天宮でくれたおまもり。財布に入れてます

東門で何か変わったもの食べようかなと、適当にメニューから選んだものはまったく食べたいものと違い・・

台湾めし。何か魚の頭が甘辛く煮込まれていて意気消沈

台湾めし。何か魚の頭が煮込まれていた

口直しにマンゴーアイスをほおばり・・

8%ice冰淇淋專門店

8%ice冰淇淋專門店

激ウマなネギもちを買うも、胃のキャパを超えていた為、次は昼前に食べようと誓う。

台湾めし。だおぴんとか言ったかな・・ネギもちです

台湾めし。だおぴんとか言ったかな・・ネギもちです

むちゃくちゃうまい

むちゃくちゃうまい

腹ごなしに西門付近を駆け足で観光。

西門

西門

と、まあ、またしても買い物だらけで終了。
そして転職先では・・まあまあうまくやっているので、行天宮へお礼参りにそのうちまた行こうと思う。

収穫の数々

収穫の数々

3c. Peachのセールで3都市満喫の旅 ~沖縄編~


3c. Peachのセールで3都市満喫の旅

tabinoteハマです。
今回は、沖縄をハブにして(沖縄だけに)台湾へ飛んだ小旅行記です。

沖縄編

6年超勤めた会社を辞める事が決まり、次の会社へ転職する合間が1週間空く事が分かった5月末。
ちょうどPeachのセールが始まったのでぼんやり見ていて、どうせなら南国経由南国ってのもアリかな・・と気づき、
沖縄経由台北行き、余力があれば台中も、というスケジュールを立てる気になった。

沖縄まではほぼ旦那(以下、連れ)と行き、台湾はせっかくなので一人旅にする事にした。

そして当日。成田まではいつも通り発車オ〜ライネットで東京シャトルを予約し、すみやかに向かう。

Peach機体

心象風景を表したかのような青空に映えるPeach機体

LCCあるあるだが、無駄に空港内移動が多く、やたらに疲れた移動日であった。
ちなみに安宿を事前にagodaで取ったのだが、風呂場が真っ赤で完全に元ラブホであった(が、何事もなく1日が終了)。

オリオンビール

命水(いのちみず)

そして2日目。
天気がよければ離島に行ってみるつもりで、フェリー乗り場(とまりん)の近くにホテルを取っていたが、
前日まで豪雨だった為、早めに乗り場に行ってみた。
幸い運行状況は良好であった。

離島航路船舶運航状況

フェリー運航状況

連れ共々船酔いしやすい体質の為、離島でも出来るだけ近いところを選びたい・・そんな訳で小1時間で着く渡嘉敷島へのフェリーを選ぶ事に。

渡嘉敷島へのフェリー

渡嘉敷島へのフェリー

沖縄が初めての我々。多くを語る必要もない程天国を大満喫。
今まで割にバカにしてやってこなかったマリンアクティビティであるバナナボートまでヒャッホウ乗りこなしてただひたすらにアホになる楽しさを味わう。
むちゃくちゃ海が澄んでいるように見えたけど、前日までの豪雨で濁りまくっていたそうで。
次は離島泊まりたいなぁ。

天国

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遊んだ後のソーキそば(と命水が)沁みる。

ソーキそば

ソーキそばと命水

必死に吐き気を我慢しながらのフェリー帰路。気づいたら那覇までガン寝していた。
観光地だしな、と繰り出してみる国際通りであるが、この旅行後に見た「怒り」という映画でこの先の道ですずちゃんが・・・と思って今はいろいろと複雑な思いに。

夕方から夜にかけて賑わいだす

夕方から夜にかけて賑わいだす国際通り

なんという事もない居酒屋で食べたサラダすら激うますぎてしろめ・・そりゃ中年が移住とか言出すのわかるわ・・

地産地消

地産地消

という事でざっくりですが、次号、台湾編に続きます。

3b. 蘇州号に乗ってみた その1


3b. 蘇州号に乗ってみた その1

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評論同人誌サークル「暗黒通信団」の雑文書き。
貧乏ノマド独身。英語は苦手。好きな地域は中東の砂漠。元コミケスタッフ。コテコテの理系。自称高等遊民。
詳しくは http://ankokudan.org/d/d.htm?member-j.html

 
夏コミの2週間前。原稿あけ放心状態のまま大阪出張。色々と心労が重なり、ふらっと旅をしたくなった。外国に行きたいけどISが怖いから(大好きな)イスラム圏に近づけない。そもそも急すぎる。関空発色々の値段を見て卒倒した。無理、絶対無理。そこで某氏の一言を思い出す。「船は、いいぞ」と。調べてみると実にベストなものがあった。金曜発日曜着の「蘇州号」である。大阪から上海を50時間で結び、お値段は二等室Bで22000円。値段は上海行き飛行機の最安より少し高いくらいなのだが、カードの利用枠が残っていたので(=また借金が増えるのだけど)ネタも兼ねて乗ってみることにした。
船

天気晴朗なる梅雨明け後の金曜朝。大阪市営地下鉄中央線の終点「コスモスクエア」で降りた。本当は暗黒通信団の本を多数扱ってくれている大阪市立中央図書館にも見学に行きたかったのだが、遅れるとまずそうなので10時には駅についた。両手には「スーパー玉出」(大阪名物激安スーパー)で買った激安品をフル装備している。エスカレータで地上に出ると、いかにもな中国人風家族と欧米人がバスを待っていた。フェリーがでるときだけ運行される無料バスである。このバスで5分ほど揺られると「国際フェリーターミナル」につく。ターミナルでお金を払ってチケットを入手すると、待合でまてと言われた。出国審査は10時半から。国際フェリーターミナルは実にガラガラで、コンビニもATMもない。苫小牧行きのフェリーが出る大洗(ガルパンで有名ですね)港のほうが遥かに規模がでかい。まったく市内で物資を買っておかねば初戦完敗なのであった。なお搭乗締め切りは11時という説と11時半という説があって、公式ページの記述の中でさえ矛盾している。そのあたりは中国である。
ちょっとありえない合成写真

乗船というか、出国審査の段階で「あまりに少ない客」に驚いた。待合に並んでいるのはせいぜい10人。50時間耐久の380人乗りフェリーにしては少なすぎる。だいたい飛行機だったら中国行きなど限界ギリギリまで紙おむつと家電製品(笑)を詰め込もうとして頑張るものだろう。ならば船などそれはもう、太平洋戦争の引き揚げ船かインド北部の列車みたいな状況になっていなければいけない。なのになんだこの閑散感は。

出国審査は確かに10時半に始まったが、女性審査官が一人でさばいて10分ほどで終わってしまった。出国審査を抜ければ、土産屋も何もなく乗船口へ直結である。このレベルの簡素さはイエメンの空港を思い出す(サウジアラビアの空爆で今は使えなくなった)。なお出国スタンプ自体は成田と変わらないもので価値はない。EUみたいに乗り物によってスタンプを分ければプレミア感も出ようものに。

中国人に言わせると上海フェリー(株)の本社は上海にあって、大阪には事務所があるだけだというが、ホームページには「大阪本社」と書いてある。どちらの国の船かを問うのはナンセンスである。船の中では日本円が公式通貨でレストランも円払いであるが、船員といえば、ほとんどが日本語を解しない大陸民で、船内の公用語は中国語と英語である。船内案内も、中国語→日本語→英語という、乗客数の順になっている。船内を駆けまわってる少年たちは基本的に日本語で話しているのだが、中国語も理解するらしく「発音変だね」「普通の中国語だろ」とか軽やかに言ってる。天然バイリンガルという感じだ。ちなみに英語も解するらしい。
中国語ではこう発音

乗船してもまったくガラガラであるので、「今日の客は何人乗っているんですか」と日本語で聞けば、女性クルーは「は?」という感じで「シェシェ」(ありがとう)とか言われてしまった。自分の理解できる中国語なんて「シェシェ」と「ニーハオ」と「メイヨー」くらいなんだよ。とりあえず英語で絞り出すと、乗客数なんと32人。一等船室も全部合わせてそれである。脱北船並だ。最大316人乗りというから1割しか乗っていない。穴場といえば穴場だが、どう見ても赤字。燃料代も出ないのではないか。
がらんとした二等船室。これなら二等でも快適
がらんとした二等船室。これなら二等でも快適

22000円(運賃20000円+サーチャージ2000円)というのは男性用二等船室(雑魚寝)の運賃であり、当然一番混んでいるだろうところである。実際、雑魚寝部屋で良い位置を取りたいがために30分前に並んだのだ。ところがこの広大な二等船室に乗客はわずか6人。セルビア人と日本人(自分)とスイス人が各1人、中国人3人である。電源が2箇所にあり、とりあえず速攻でその一つを押さえた。どんな場所でもまず確保するのは電源。そうすればパソコンで作業ができて、50時間でもへっちゃらだ。しかし勝利感は全く無い。中国人らは実に彼らのメンタル全開で、廊下の電源にスマホをつないで優雅に充電している。32人じゃ、乗ってる全員よりもコンセントのほうが多いだろう。

本来この船の出港は12時なのだが、11時半過ぎには出発していた。案内は一切なく、汽笛を鳴らしたのかどうかすらわからない。まるでヨーロッパあたりの鉄道である。航路は大阪港から瀬戸内海を抜けて関門海峡をぬけて外洋に出る。瀬戸内海には瀬戸大橋というものが3本かかっていて、その下を抜けるのが1日目のハイライトである。なお2日目は海しかないのでハイライトはない。第一の瀬戸大橋は明石海峡大橋であり、これが公式案内ページでは13時通過予定。といっても30分前に出港したのでは30分前に通過するかもしれないから気が抜けない。7月末の暑い中、スプリンクラーが水を撒いている(そのせいで滑って仕方ない)甲板で張っていると、二等船室のセルビア人がやってきた。彼はもちろん英語しかしゃべらない。適当に話し相手をしているとなかなかハードな旅をしているらしく、ベオグラード(セルビア首都)からモスクワに入り、シベリア鉄道でウラジオストックに行って、船でソウル、釜山から船で福岡、駅寝と車中泊を繰り返して広島、京都、東京を観光し、いま大阪から上海に向かっているとのこと。「無職なう」らしい。「お前のサラリーはいくらだ? 俺は月5万円だった」とか謎の貧乏自慢が始まったので、日本人ワーカーの過労死寸前の働きっぷりをガシガシと教え込んだ。まぁ出張のあと、ふらっと外国に行ってしまう脱北者じみたやつの説得力はなかったかもしれないが。

そうこうしているうちに巨大な橋が見えてきた。そしてなぜかこのとき、一眼カメラが壊れた。ピントが合わないのだ。このソニー製はタイマー内臓であるから実にいいタイミングで壊れるのである。動画は諦め、念のため持ってきた二台目のカメラ(リコーのGR-IV)でとりあえず写真を撮りつつ、通過時刻はぴったり13時(誤差30秒)。キャプテンはなかなかいい腕しているらしい。なお、出発時同様、ハイライト通過の船内案内は一切ない。
瀬戸大橋をくぐり抜ける10秒前

船内設備を紹介しよう。公式ページの案内が貧弱すぎるのでネットで旅行記をあさるのが正しいのだが、基本的に船は最上級とはいえないものの、ネットで言われているほどボロくもないと思う。まず電源だが、ネット情報だと一等船室のものは使えないようだったが二等大部屋の電源2箇所は生きていた。掃除をするときに使うのだろう。この電源は夜10時から翌朝8時までは消灯とともに使えなくなる。充電は10時までにしておくことが必須である。シャワールーム(2階、24時間)と展望風呂(4階)があって、展望風呂は一等船室(4階)の人しか使えないことになっている。しかし実際には誰も監視などしていない(監視カメラが2台あるが、よく見るとUSBケーブルが抜けていてなんの意味もない)ので入り放題である。お湯も綺麗だ。展望風呂にはシャワー室にはないボディシャンプーもある。ちなみに公式ページには24時間入れると書いてあるが、実際には夜10時までしか入れない。デッキの構造上、階段がインフォメーション付近にしかないため、4階の展望風呂で優雅に過ごしてそのまま2階の二等船室に降りると、髪を濡らしてインフォメーションの前を通過することになって「お前、二等民のくせに展望風呂に入っただろう」と拿捕される可能性がある。乗客は32人しかいないのだから、よほどでないと全員顔を覚えられていると思っていい。そういうわけで、展望風呂のあとは甲板に出て海風にあたり、独りタイタニックを演じる。実際これがかなり至福である。髪をある程度乾かしてから2階に下りるとインフォメーションの監視網も難なく通過だ。廊下には二等民がシャワールームで洗濯したと思われる衣類が電線カラスのごとく並んで干してあり、さすが中国というか、中にはブラジャーまで揺れている。
無造作に干されているアレ
全く萌えない。
なお、トイレのほうは洋式で紙もあって特筆すべきことはない。中華大陸の奥地にあるという男女混載青空便所を期待する人は、蘇州号ではなくウィグル方面を目指そう。

インフォメーション前には無料の100円ロッカー(ただし小さい)があって貴重品を入れられる。水とお湯とお茶はサーバーがあって入れ放題。紙コップ(と酔い止め薬)はインフォメーションでくれる。カップ麺を持ってきた者勝ちだ。なおカップ麺は自販機でも240円で売っている。飲料自販機はキリン。ビールとたばこと牛乳の自販機もある。インフォメーションでは船内用のWifiパスワードも売っていて、これが1500円。この時期、元と円のレートは1元が15円なのに50元でもOKらしい。交換レートは崩壊している。洋上とはいえ日本のワンデーパスワードよりも格段に高いので今回はパスだ。ただしこの手の外国アカウントは匿名で何かしたいときに便利である(詳細不問)。日本の格安Wifiは大阪湾では安定して使えたが、岡山県あたりから断続的に不通になり、広島あたりでまた使えるようになったりと、なかなか不安定であった。なお2日目はすべて圏外。

他の設備としては誰も使っていない麻雀室とか喫煙所がある。人口が少なすぎて売店も開店休業状態だから、店員も暇で暇で仕方ないらしく、レジの前で寝ていたり、ラウンジで囲碁をやったりしていた。出入り口付近のテレビはWii対応(有料)で、家族連れが大型テレビの前で踊っているのを見ると楽しい。レストランについては特筆すべき点がある。朝昼夕があって、だいたい定食のお値段が500円なのだが、食器のレベルが学食である点を除けば味は悪くない。潜在需要が32人じゃスケールメリットもあったものではないが、上海出身のコックが作ったという広東料理は、学食はもちろん、人民広場の裏路地で食べる現地感全開のお粥よりも美味しいと思う。

船内の空調は効いている。面白いのは(おそらく扉をきっちり閉じるためだろうと思うが)陰圧になっていることで、デッキの外に出ようとすると結構な力で押さないといけない(扉は避難時を考慮して外に向かって押すような構造になっている)。この陰圧効果というのは身体的にも結構効き、出港時に扉が閉まって陰圧効果が出ると、急激に眠くなってくるのだ。二等船室の連中が真っ昼間なのにバタバタ寝てしまうのは面白かった。自分も寝たが。

この船を勧めたい理由の一つに「酔わない」というのがある。小笠原行きの船などに乗ったことがある人は分かるかもしれないが、外洋は波が高くて酔う。優雅どころじゃない話になる。北海道行きのフェリーでも太平洋を北上するから結構酔うものだ。しかし蘇州号は経路の1/3は瀬戸内海なので波が緩やかだ。関門海峡から東シナ海に出るのは2日目の午前2時で、外洋に出たあとも基本的に大きな揺れがこない。酔うという感じがしないのである。船は酔うからイヤ、という人には蘇州号がいいと思う。

第二の瀬戸大橋は鉄道が通っているもので、その昔18切符で通過したことがある。通過予定時刻は16時半。これも張っていたら、こんどは16時15分に通過した。相変わらずソニー製はタイマーだけ優秀でピントがずれており、リコーが活躍。第三の瀬戸大橋はいわゆるしまなみ海道で、自転車で通ったことがあるが、こちらは定刻通り19時10分頃に通過した。22時前に消灯。バー以外のサービスが停止する。このバーは22時半までやっているが、少し覗くと日本人のオバサンがギャラリーが一人もいない中で「津軽海峡冬景色」を歌っていて、なかなか寒い感じが出ていた。部屋の電源も切られてしまうのでバッテリで耐えつつ作業するが、だんだん眠くなったので諦める。午前2時に関門海峡を通過するまで起きてようと思ったが無理だった。

(続く)