特別レポート!成田第3ターミナル徹底紹介


3a2. 特別レポート!成田第3ターミナル徹底紹介

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成田は既に国内線の2/3がLCC、ついに専用ターミナルオープン

成田空港第3ターミナルはこの4/8にオープンしたばかり。

第3ターミナルはLCC専用となる。
成田空港はLCC需要が急増しており、14年冬ダイヤで国際線の7%、国内線の67%がLCCとなっている。実に国内線は2/3がLCCだ。
ちなみに、LCC利用が多いイメージのある関西空港の場合でも国際線22%、国内線60%であり、国内線に限っては成田が上回っている状態。

このような利用者の動きと、LCC側からのより使用料が安いターミナルを望む声があわさって、成田空港がLCC専用新ターミナルの開設を発表したのは2014年の秋。その新ターミナルがいよいよ開業した。

今回はtabinoteならではの実測調査をもとに新ターミナルの概要をお届けする。

(参考:成田国際空港株式会社ニュースリリース国土交通省

新第3ターミナルの概要

成田国際空港第3ターミナル
(画像:成田国際空港株式会社)

新第3ターミナルに乗り入れるLCCは以下の通り。すべてのLCCが乗り入れているわけではないことに注意したい。特に、ピーチおよび多くの国際線LCCは第1、第2を引き続き使用する。
一覧表
(画像:tabinote)

第3ターミナルの旅客取り扱い能力は年間750万人で、延べ床面積は約6.6万m2となっている。第1は45.5万m2、第2が40.6万m2となっており、第3は旅客運送という機能性に軸足を置いたコンパクトな設計となっている(建設費用も通常のおよそ半分で済んだという)。

コンセプトは「気軽に」「機能的」「わくわく」の3つとなっており、低コスト設計ながらわかりやすい導線や巨大なフードコートなど、利便性と快適性を追求しているのが特徴。
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(画像:tabinote)

場所は第2ターミナルの北側をすこし延長したような形で建設されており、第2ターミナルからの距離は500m、専用アクセス通路を経由して徒歩で公称15分程度かかる。第2ターミナルからの連絡バスが運行しており、第2ターミナル1階の24番バス乗場から第3ターミナル1階のターミナル連絡バス乗場まで公称約5分。逆に第3から第2までは同10~15分かかる模様。
第1からは東成田駅を経由する無料連絡バスがあり、やはり15分程度とされている。

第3ターミナルの本館は1~3階の3層からなり、1階は手荷物引き渡し、2階がロビー&チェックイン&国内線出発エリア、3階が免税&国際線出発エリアとなっている。特徴的なのは出発ロビーと到着ロビーの機能が統合された2階部分で、こちらは24時間オープン。450席の巨大なフードコートには開業時点で「宮武讃岐うどん」「リンガーハット」「フレッシュネスバーガー」「洋丼屋ONE BOWL」「ぼてぢゅう屋台」「TATSU SUSHI」「カフェベネ」の7店が入る。いずれも営業時間は4時~21時ラストオーダーとなっている。21時~翌4時までの食事は唯一の24時間営業店であるローソンを利用する。

第3タミへのアクセス

さて、第3ターミナルへのアクセスは断然バスがおすすめだ。
東京駅から片道900~1,000円と格安の京成バス(東京シャトル)やJRバス(THEアクセス成田)は本数も充実、早朝(3:30~)や深夜(~23:15)でも運行している。
他にも都内や近郊都市とを結ぶ高速バスがある。
バスなら第3ターミナルまで直接行ってくれるのも便利だ(ただし、バスの乗降場と第3ターミナルは徒歩で約2分程度必要)。

電車の場合は最寄りが「空港第2ビル駅」となり、第2ターミナルから15分ほどかかるとされている(徒歩15分、バスは所要5分だがバス乗り場までの移動や待ち時間でほとんど同じくらい必要とか)。
クルマの場合、最寄りの駐車場は第2ターミナル直結のP2駐車場となり、やはり20分程度の移動が必要とされている。

(参考:成田空港第3ターミナル:アクセス


第3タミ・現地実測レポート

アクセス:バスで東京駅から直行する場合

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(画像:tabinote)

4月某平日の早朝、東京駅八重洲口からJRのTHEアクセス成田に乗車。
乗車口が駅直結で京成バスよりも近く、事前予約も不要、トイレ付きでシートも広いといいことづくめ。正直言って同じような値段なら京成バスに乗る理由は無いと感じた。
さて、6時10分発のバスが到着したのは7時22分。所要72分。東京駅から第2ターミナルまでおおむね所要60分というイメージがあったが、朝ということもありやや時間がかかったようだ。第2から第3までは公称5分となっているが、もう少し余裕を見ておいた方がよさそうだ。
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バス発着場からターミナル建物まで60m。ここから陸上トラックを模した導線が続いている。ターミナル構内までは徒歩1~2分程度。
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(画像:tabinote)

アクセス:第2ターミナルから連絡バスを使う場合
早朝の場合連絡バスは頻繁に運行している。所要時間は実測で5分。
ただし、昼間は本数も少ない。バス待ちの時間などを考えると10分程度見ておいた方がいいだろう。
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(画像:tabinote)

アクセス:第2ターミナルから徒歩の場合
第2ターミナルの端から案内板に従って歩くと例の陸上導線が続いている。
第3ターミナルまではおよそ500m。長いので途中に休憩所が設けられるなど、やけに遠いのでは?という印象があるが実は近かった。
ややスタスタ歩きであったが、途中写真も撮りつつ成人男性が歩いて実測7分。ほとんどバスと変わらない結果となった。バスを待つくらいなら歩いてしまった方が早いかもしれない。
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(画像:tabinote)

アクセス:第1ターミナルから連絡バスを使う場合
第1ターミナルは離れており、徒歩移動は現実的でない。
第1→第2→第3を周遊するバスに乗るか、第2まで徒歩もしくはバスで移動し、第2で第2までの連絡バスに乗る。IMGP2977_R
周遊バスは本数が少ないのでかなり待つことになる。第2に移動して第1までの連絡バスを探すのがよい。

第1ターミナル⇔第2ターミナル間は実測で所要9分。第1と第3の移動は乗り継ぎがうまくいったとして15分程度かかる。実際にはもう少し余裕をみておいた方がいいだろう。

設備
バスであれ徒歩であれ、連絡通路がターミナル3の2階に到着する。
1階は荷物受け取りの他は両替商があるだけ。出発時に訪れる必要は無いと思われる。

入り口からは各社のチェックインカウンターが並んでいる。
チェジュ、春秋航空、ジェットスター、バニラの順。
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(画像:tabinote)

カウンターの側面に各種ショップ。唯一の24時間営業店ローソンが好位置に陣取っている。
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(画像:tabinote)

カウンターを抜けるとフードコートとショップ。
フードコートは450席のスケール。ダクトむき出しの天井に木のテーブルが並ぶモダンなつくり。
空港初出店のフレッシュネスバーガー、リンガーハット、カフェベネなど人気店がそろう。
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(画像:tabinote)

ベッド状の椅子もあり、空港夜明かしにも対応。
柱には携帯の充電口があるが、すでに満杯だった。
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(画像:tabinote)

フードコートを抜けると検査口。
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(画像:tabinote)

全般に、必要な機能を凝縮したつくりという印象。導線もさることながら、構内自体がコンパクトなつくりになっており、迷うことはないと思われる。フードコートや書店など待ち時間が長くても快適に滞在できるし、よほど待ち時間が長ければ隣の第2ターミナルに移動してもいい。
一方、寝ることができるベッド状のベンチは限られた数しかなく、夜明かし客が多い場合には居場所を探すのに困るかもしれないと感じた。また、24時間営業のレストランがもっと増えるとよいかもしれない。


【おまけ】
最後に、同様にLCC専用(実質ピーチ専用)となっている関空第2ターミナルとの比較を。
関空第2ターミナルといえば英国スカイトラックス社が「ベスト・ローコスト・ターミナル 2015」と評価したLCCターミナルのお手本。

関空第2ターミナルの延べ床面積はおよそ3万m2、なので成田第3の1/2未満。ショップやフードコートなど設備の充実度は成田に軍配があがる。アクセスも、第2から徒歩で行ける成田の方が有利(関空第2は第1ターミナルからバス移動で時間がかかる)。正直成田の方が上です。来年の「ベスト・ローコスト・ターミナル」は成田と関空で独占か?
とはいえ、成田の機能性やシンプルで明るい設計は関空を手本にしたように見えるフシもあり、日本のLCC利用拡大のために今度ともそれぞれがんばって欲しいと思う次第でありました。

(この後取材班は第1ターミナルに移動しピーチの搭乗手続きに向かいました…)