4. 世界あの街この街: マラケシュ


4.世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第19回 マラケシュ

Marrakech Photos
This photo of Marrakech is courtesy of TripAdvisor

モロッコ王国・国旗

(画像:Wikipedia)


見どころと特徴

イスラムのエキゾチックで美しい街並みやスパ、ショッピングなどの魅力が広まり、ヨーロッパから手軽に行けるリゾートとして近年日本からの旅行者も急増している。タジン鍋をはじめとして、色鮮やかで奥深いモロッコ料理にハマる旅行者も多い。世界遺産の市街地散策の他、砂漠のツアーや熱気球、4,000m級のアトラス山脈超えなど自然を体感するアクティビティも人気がある。
北アフリカの観光地、エジプトやアルジェリアが政変などで観光客を減らす中、注目度は拡大中。

カサブランカの空港から鉄道で向かった場合、マラケシュの駅があるのは新市街(ゲリーズ;Gueliz)。いくつかの広場を中心に大通りが放射状に延びる意外に現代的な街並み。駅も近代的で美しい。
新市街には現代的なカフェや値札の付いたスーパーもあるので、旧市街の喧噪に疲れたらここに宿を取るという手もある。
Station Marrakeshの写真
Station Marrakesh (トリップアドバイザー提供)

駅から南東方面に徒歩20~30分でメディナ(Medina)と呼ばれる旧市街に出る。
駅から大通り(ハッサン2世通り;Ave. Hassan II)を東に向かい、放射状の交差点が11月16日広場(Pl. du 16 Novembre)。モハメド5世通り(Ave. Mohammed V)を南東に向かうと、旧市街の城壁が現れる。
バスで向かう場合には11月16日広場のマクドナルドからバスが出ている(1番;クトゥビア行)。
モロッコ   Google マップ
(地図:左側赤枠が駅、右手青枠が旧市街)

マラケシュはゲームやマンガなどファンタジー世界でおなじみの城壁都市。旧市街を取り囲むその壁は意外なほど高い。
マラケシュの写真
マラケシュ (トリップアドバイザー提供)

門をくぐると赤茶けた街並み、民族衣装、路上を行き交う物売りが現れ、モロッコに来たと実感する。
旧市街はまるごと世界遺産となっており、モスクや宮殿などいくつかの見事な史跡もある。
しかし、モロッコの楽しみは街歩き。狭く入り組んだ路地を歩き、市場(スーク)を眺めて歩けば一日二日すぐに過ぎてしまう。
地図を見るとわかる通り、わかりやすい目抜き通りは限られており、非常に迷いやすい。どうしても迷いたくなければGoogleマップ必須だが、できれば時間に余裕をもって迷い歩き自体を楽しむくらいの余裕が欲しい。
ランドマークは高さ77mの尖塔(ミナレット)を誇るクトゥビア。迷ったらクトゥビアを目印に。
Marrakech Photos
This photo of Marrakech is courtesy of TripAdvisor

メディナの中心にある巨大な市場がジャマ・エル・フナ広場。
古くは11世紀から各国の商人・旅人が交易し、公開処刑場でもあったという巨大な市場で、モロッコ最大の見どころと言っても過言ではない。
特に夕方以降の盛り上がりは素晴らしく、ありとあらゆる物売り、大道芸、屋台が建ち並び賑わう様は壮観の一言。
ジャマ・エル・フナ広場の写真
ジャマ・エル・フナ広場 (トリップアドバイザー提供)

住人や旅行者の会話、物売りのかけ声、大道芸の音楽が渾然一体となる中で、無数の屋台から煙や肉を焼く臭いが立ち上る。祭りの夜店のクライマックスを数十倍にもしたようなスケールとエネルギーに圧倒される。
ジャマ・エル・フナ広場の写真
ジャマ・エル・フナ広場 (トリップアドバイザー提供)

フナ広場から北はスーク街となっており、世界最大の市場ともいわれる。
皮革、布、貴金属、調理道具、絨毯などの市がならび、地元の人も購入に来るが観光客をねらった呼び込みも多い。土産物などを買う場合には、しつこいアラブ式の価格交渉が必要になる。彼らの言う「ラストプライス」は信じてはいけない。余裕をもって気長に交渉するのが手。
Marrakech Photos
This photo of Marrakech is courtesy of TripAdvisor

広場とスークの外部には、観光スポットや史跡が点在する。
スーク街を北に抜けると、雑踏と喧噪から一転して静謐な神学校の史跡、凝りに凝った見事な彫刻で有名なアリー・ブン・ユースフ・マドラサが現れる。
アリー・ブン・ユースフ・マドラサ (神学校)の写真
アリー・ブン・ユースフ・マドラサ (神学校) (トリップアドバイザー提供)

アリー・ブン・ユースフ・マドラサの周辺には、マラケシュ博物館、伝統工芸館などの観光スポットが集まっている。市場巡りに疲れたら休憩するにもいい。
マラケシュ博物館の写真
マラケシュ博物館 (トリップアドバイザー提供)

さらに北東に向かうと、革なめし職人の作業場がある。大量の皮原料をなめす一大地区で、円形の水槽や染料に混じって職人達が働いている。
Photos of Tanneries, Marrakech
This photo of Tanneries is courtesy of TripAdvisor

一方、ジャマ・エル・フナ広場の南は安宿街となっている。
安宿街を超えると国王も宿泊するというバイア宮殿。繊細なモザイク装飾は気が遠くなるようなスケール。宮殿には工芸博物館が隣接している。
バイア宮殿の写真
バイア宮殿 (トリップアドバイザー提供)

さらに南、アグノウ門を超えると王宮、王家の墳墓といった史跡がある。
The south door, the most beautiful - Picture of Marrakech, Marrakech-Tensift-El Haouz Region
This photo of Marrakech is courtesy of TripAdvisor

旧市街の喧噪にも史跡にも疲れたら、新市街の癒やしスポット、メナラ庭園へ。
12世紀に造られた巨大庭園で、碧い空に冠雪のアトラス山脈、オリーブの緑が鮮やか。
Photos of Menara Gardens and Pavilion, Marrakech
This photo of Menara Gardens and Pavilion is courtesy of TripAdvisor

マラケシュ近郊では、アトラス山脈を巡るツアーやデザート・サファリの人気が高い。宿で車をチャーターしたり、現地の旅行会社でツアーに参加するのが一般的。
アトラス山脈の最高峰はトゥブカル山、4,167mの標高を誇るが夏場であれば難易度は低いという。
そこまで行かなくとも、麓の村々や名滝ファティマなど見どころは多い。
High Atlas Mountainsの写真
High Atlas Mountains (トリップアドバイザー提供)

アトラス山脈を越えると砂漠の世界。オアシス都市ワルザザート、カスバ街道にも日程に余裕があればぜひ訪れたい。
ワルザザートの写真
ワルザザート (トリップアドバイザー提供)

もちろん、カサブランカやフェズといった北側の都市にも見どころは多い。
マラケシュの迷路を体験していれば馴染めるはず。
フェス旧市街の写真
フェズ旧市街 (トリップアドバイザー提供)

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マラケシュのスーク (市場)の写真
マラケシュのスーク (市場) (トリップアドバイザー提供)

マラケシュは観光地だけあり、高級レストランから屋台までバリエーションは豊富。
中東と欧州の文化が混じり合った多様な食文化は伝統とヘルシーさが評価され、日本食より一足先にユネスコの無形文化遺産(地中海料理)にも認定された。
モロッコ料理は野菜や豆を豊富に使い、スパイスも控えめで得優しい味のものが多い。日本でもメジャーなクスクス、タジン鍋やケバブ、モロッコスープのハリーラなどが代表的。

高級レストランや星付きホテルのレストランでは予約が必要な場合もある。柔らかい羊の煮込みやメロンのスープなど、見た目も美しい洗練されたモロッコ料理を楽しめる。価格は500ディルハム程度になることも。
ケバブの気軽な屋台なら一食50ディルハム程度でお腹いっぱいになる。1人用の小さなタジン鍋を炭火にかけて並べるタジン専門店、ハリーラの屋台など路上で食べるのも楽しい。

フランス統治の名残もありパンのレベルは高く、本場仕込みのクロワッサンから粉のワイルドな風味が味わえるクレープなど、バリエーションも豊富。カフェも街中に無数にあり、エスプレッソからモロッコ名物のミント・ティーまでそろう。

アルコールはホテル内のバーなど限られた場所で提供される。
また、スーパーにワインやビールが打っているのでホテルの部屋で飲むこともできる。


日本からの行き方

(空路)
モロッコ行きの直行便は無く、欧州や中東を経由することとなる。価格と搭乗時間のバランスが良いのは中東系や欧州系。
エディハドやブリティッシュ・エアウェイズがそれぞれアブダビ、ロンドン、などを経由してマラケシュまで13万円程度。所要20~40時間。20時間程度の便は17万円程度となる。

直接マラケシュに向かうよりも、カサブランカから入国した方が安い。このルートであればエディハド、カタール航空が10万円を切る他、トルコ航空も安い。所要20時間程度のフライトでも10万円程度。
カサブランカからマラケシュまでは後述の鉄道・バスで移動する。

また、ヨーロッパの各都市からマラケシュやカサブランカまでの空路も豊富。パリからマラケシュまではイージージェットなどで所要3時間、1.5万円程度で往復できる。

日程に余裕があれば、スペインもしくは欧州行の安いチケットを取り、フェリーで向かうという手段もある。例えばトルコ航空を利用した場合、イスタンブールに数泊滞在、バルセロナやマドリードなどスペインの魅力的な都市を巡り、フェリーでモロッコのタンジェへ向かうというルートも可能。

(海路)
スペインとモロッコを隔てる地中海のジブラルダル海峡はわずか15km。
もっともメジャーな航路はスペインの南端アルへシラス(Algeciras)を出るフェリーで、モロッコ側のタンジェ(Tanger Med)まで30ユーロ程度、2時間半。スペインのバルセロナやバレンシアからの航路もある。
復路はフェリーがよく遅れるため、オープンチケットも購入できる。

また、パリからマラケシュやカサブランカに向かう国際バスがある。運航はヨーロッパで多くの長距離バスを走らせているユーロライン社。パリのガリエーニ(Gallieni)マラケシュまでの場合所要41時間で往復200ユーロ程度から。また、モロッコ国営バスCTMもスペインやフランス各地からバスを出している。

(陸路)
モロッコに陸路から入国する場合、やはり北アフリカ有数の観光地であったアルジェリアからのルートがあったものの、同国の政変以来状況は不安定。依然として外務省からもアルジェリアは「渡航延期」もしくは「渡航の是非を検討」が推奨されている状態で、陸路での入国は困難な状態。

モロッコ国内の移動、カサブランカやタンジェからマラケシュまでは鉄道もしくはバスを使う。

鉄道の場合カサブランカからは3時間、タンジェからは11時間。タンジェからの夜行列車はあまり安全では無いため昼間の移動を推奨。チケットは窓口で直接購入する。カサブランカからマラケシュまで1等車で200ディルハム程度。時間は正確で時刻表通り運行する。

バスの場合は国営バスCTM、民営バスの双方があり、民営はよくバスターミナルで客引きをしている。タンジェからマラケシュまで10時間・220ディルハム程度、カサブランカからは3時間半・85ディルハム。

  • モロッコ国鉄(フランス語)
    右上で「Gare départ」に発駅、「Gare d’arrivée」着駅を入力し、日付を選んで検索することで時刻表が表示される。マラケシュはMARRAKECH、カサブランカのムハンマド5世国際空港はAEROPORT MED V、カサブランカ駅はCASA VOYAGEURS、タンジェはTANGERを選択する。

  • CTM

(パッケージツアー)
トルコ航空、カタール航空での5泊6日プラン(機中2泊)で12万円程度。フェズやカサブランカに滞在するプランが多い。1人参加なら17万以上。

(空港)
モロッコ最大の空港はカサブランカのムハンマド5世国際空港(Aeroport international Mohammed V;CMN)。市街地からは30kmほど離れている。銀行、両替、免税店など一通りの施設は揃っている。
空港からカサブランカ市街まではタクシーで250~300ディルハム程度。
空港からマラケシュまでは鉄道が通じており、ターミナル1の1階が駅につながっている。発車後20~30分してロアジス(L’ oasis)駅に到着するのでそこでマラケシュ行きに乗り換えとなる。

マラケシュ・メナラ空港(Marrakech Menara Airport;RAK)は市街地から6km。短距離のプチタクシーは普通車・メーター制で市街地まで100ディルハム程度。グランタクシーはメルセデスで交渉制。
空港と市街を結ぶ循環バスが20ディルハム。


地理と気候

日本との時差はマイナス9時間。日本の正午が午前3時。サマータイムはマイナス8時間となり、日本の正午が午前4時。
サマータイムの時期は毎年変わるので以下を参照。

アフリカとはいえ、北部はそれほど暑くなく、昼夜の寒暖差は大きい。真夏は最高気温が40度に達することもあるが、湿気が低く過ごしやすい。
最高気温が30度を超えない10月~5月頃が過ごしやすく、国土が緑で染まる春(3月~5月)がベストシーズン。
なお、2014年のラマダン(断食月)は6月28日~7月28日まで。この間食事ができる場所は限られる。


(画像:Google提供)


言語と通貨

公用語はアラビア語。フランス語も広く通用する。タンジェなど北部ではスペイン語も。
英語はあまり通じない。都市部や若者には通じることもあるというレベル。ただし物売りは簡単な英語(単語連呼レベル)で売り込んでくることも。
公共物や店の看板、WEBサイトなどはアラビア語もしくはフランス語のみの場合がほとんど。
タクシードライバーは殆どの場合英語は通じない。

通貨はモロッコディルハム(MAD)。1モロッコディルハム=12.6円(14年3月時点)。およそ13円と覚えておけばよい。

物価は全般に安い。特に食事と交通費は日本の1/2~1/4という感覚。ただし、モロッコは西アジアや中東同様に交渉で値段が決まる場合が多く、リーズナブルな旅ができるかどうかは交渉次第。
相場としては、タクシー初乗り6ディルハム。ミネラルウォーター7ディルハム、食事は20~50ディルハム(サンドイッチなら10ディルハム程度)、高級レストランなら100~300ディルハム。
ホテルは観光地らしくピンキリであるが、清潔でお湯の使える中級ホテルがシングル200~400ディルハム程度。
イスラム教国の中ではアルコールの縛りはゆるやかな方であるが、やはりホテルなど限られた場所でしか提供されず、値段も高め(1本20ディルハム程度)。

高額商品には消費税がかかる他、高級ホテルはサービス税が上乗せされている。

両替は万国共通でATMによる国際キャッシングが有利。小さい街にもATMが普及している。
カサブランカのムハンマド5世国際空港およびマラケシュ・メナラ空港のそれぞれに銀行および両替所がある。市内にも両替商は多い。空港と市内および銀行と両替商間のレート差もそれほど無い。
日本円も問題無く両替出来る。高級ホテルではユーロ払いになっていることも。
両替時のレシートは必ず保管しておくこと。ディルハムは国外に持ち出すことはできないため、再両替にレシートが必要となる。再両替のレートは悪いので使い切り推奨。ATMでも両替商でも一気に大金を両替せずこまめに行った方がよい。

クレジットカードが通じる場面は多い。VISAかマスター推奨。5%の手数料を別途加算される場合がある。
大きな銀行ならクレジットカードでキャッシングすることもできる(キャッシュ・アドバンス)。

チップの習慣は根強い。ポーターには5~10ディルハム程度。高級レストランでは料金の1割程度(会計にサービス料が含まれていれば不要)。


(Wikipedia提供)


ビザと治安

アフリカの中では凶悪犯罪が少ない方ではあるが、観光地特有のひったくり、スリ、悪徳ガイドなどの被害は多く、物売りのしつこさや値段交渉を巡るトラブルも多い。
典型的な悪徳ガイドの手口は、「私はガイドではない」「お金は要らない」「日本語(英語)を勉強したい」などの言葉でこちらの警戒心を解き、土産物屋に連れて行くというもの。
子供も油断できない。ガイドを買って出た少女にお礼を言ってチップでもと財布を開けると、「お金はいらないのでここで弟のミルクを買って欲しい」と言われて入った食料品店はどれも法外な値段…、もちろん、その少女の親にマージンが払われる仕組みとなっている。

セクハラ被害も多い。男女交際があまりオープンでない国情から、外国人女性が欲求の対象として狙われやすい。特に、おとなしくお金持ちと見なされている日本人女性は格好のカモ。強引なつきまといや痴漢行為から情熱的・紳士的な接近まで手口は多様なので十分注意すること。
また、屋外・公共の場での飲酒は法律で禁止されている。

また、夜間や早朝の1人歩き、フーリガンなど風防の危険なグループに近づくのは避けること。ひったくりだけではなく、強盗や暴行事件も発生している。
広場、米国関連施設などの付近では小規模なデモが発生する場合がある。デモ隊や抗議とみられる群衆にも近づかないこと。

90日以内の観光目的滞在はビザ不要。
空路でモロッコに入りヨーロッパ経由でタンジェから出国する場合、出国審査で「空路でモロッコに入った場合空路でないと出国できない規定だ」と言われ足止めされる事例や、警官に金品を要求される被害が報告されている。そのような規定もなく金品を払う必要も一切無いので、被害にあった場合には在モロッコ大使館に連絡を(+212-0537-63-17-82 ~ 84)。


市内交通

(タクシー)
マラケシュの市内交通の主役。
短距離のプチタクシー(Petit Taxi)と、長距離・乗り合いのグランタクシー(Grand Taxi)がある。
プチタクシーはベージュの車体でメーター制。運転手を含め4人乗りで、同じ方向であれば乗客が乗っていても相乗りできる(メーターをチェックしておくこと)。初乗り1.4ディルハム、最低料金が6ディルハム、21時以降は50%増しとなる。
ドライバーがメーターを倒さない場合には、交渉するか降りる。ただし観光地のドライバーは強気で混雑のためつかまらないことも多く、すこしくらい高くても乗ってしまった方が得な場合も(仮に倍の料金でも日本円で数百円)…。

グランタクシーは7人乗り(乗客は6名)の乗合専門タクシーで、もっぱら長距離用。メルセデスが多い。
専用の乗り場でタクシーが待機しており、定員に達したら出発する。料金は割り勘となる。狭く不潔な場合もあるので、2人分を払い2席を占有すれば快適にすごせる。もちろん1台チャーターすることも可能。

Travel cheaply in Petite Taxis everywhere in Marrakech - マラケシュ、マラケシュ ル ガリアの写真
マラケシュ ル ガリア (トリップアドバイザー提供)

(バス)
バスの場合は国営バスCTM、民営バスの双方があり、民営はよくバスターミナルで客引きをしている。タンジェからマラケシュまで10時間・220ディルハム程度、カサブランカからは3時間半・85ディルハム。


ホテルとシーズン

世界有数の観光都市だけあり、宿の選択肢は多い。バックパッカー向けの安宿からアフリカ大陸でも有数の超高級ホテルまでそろっている。
ホテルの性質は新市街と旧市街で大きく分かれる。新市街は高級ホテル中心で、旧市街は安宿が多い。

モロッコのホテルには、リヤドと呼ばれる伝統的な家屋を改修したいわゆるB&B的なタイプがある。たいていは旧市街の込み入った路地沿いにあり、タクシーも場所を知らないか、そもそも前まで車が行けないことがほとんど。建物は改装済みとはいえ古く、日当たりも悪く水回りも整っていないことが多い。
しかし、数世紀前の建築が美しくリノベーションされたリヤドは魅力的で、内装や家具、料理などにオーナーのセンスが光る人気の施設も多い。たっぷりの工夫が凝らされた朝食や宿泊者同士のコミュニケーションも魅力で、親切な宿の場合オーナーが現地の過ごし方やツアーの相談などにのってくれることも。できれば評判のいい宿に3泊くらいしてのんびり過ごしたい。
欧州が観光シーズンとなる夏や、ラマダン明けにはやや混み合う傾向。安宿は慢性的に混んでいるので予約を推奨。人気のリヤドはすぐに埋まってしまう。

3つ星レベルの、清潔でお湯の使えるホテルが250~400ディルハム(3000~6000円)程度。エアコン付きで設備も充実した4つ星クラスは1万円程度見ておいた方が良い。高級ホテルではユーロ建てが多く、100~200ユーロ(1.5万円~2万円)程度。ドミトリーやユースホステルであれば1,000円を下回るものもある。
リヤドは規模や改装の度合いなどにより幅があり、2,000円程度から1万円を超えるものまで。

モロッコの場合お湯は貴重で、よほど高いホテルでなければ日本人が満足するような湯量は望めない。お湯付きにはこだわらずハマムで汗を流すのがリーズナブル。街中のハマムであれば一回10ディルハム程度から。ホテルのスパは500ディルハム以上するので注意。


ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
マラケシュは非常に迷いやすいので、手元のスマートフォンでGoogleマップを閲覧できれば心強い。現地でプリペイドSIMを購入するのが予算的にはベストだが、自信がなければ日本からWiFiルーターを借りるか、ローミングサービスの利用も検討を。

現地でSIMを買う場合、モロッコの大手携帯会社はMaroc Telecom、Medi、Wana Corporate(inwi)。うちMaroc Telecomが最大手。
カサブランカのムハンマド5世国際空港ではターミナルを出てすぐMaroc Telecomのカウンターがある他、市内各地に携帯ショップがある。外国人がプリペイドSIMを購入するにはパスポートが必要。設定は購入時に店員に依頼するのが無難(空港のショップは英語が通じる)。

各社プリペイドSIMの価格は20~50ディルハム程度。

(WiFi)
多くの場所でWiFiが通じており、Wifiマークを貼った外国人向けのカフェも多い。