カテゴリー別アーカイブ: tabinoteメールマガジン

2. 連載:「タビノート」 下川裕治  2017/11/28号 Vol.093


2. 連載:「タビノート」 下川裕治

月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。

Profile
shimokawa

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。

たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

南の国のLCC

 ベトナムのダラットからホーチミンシティまでジェットスター・パシフィック航空に乗った。ジェットスター・パシフィック航空はベトナムのLCC。もともとパシフィック航空というレガシーキャリアだったが、ジェットスターと提携し、LCCになった。
 ダラットの空港は、正式にはリエンケオン国際空港という。飛行機は予定の出発時刻より20分も早く離陸した。
 ベトナムやカンボジアで飛行機に乗るとよく、予定時刻より早く離陸する。予約した乗客は全員搭乗しているから、なんの問題もない。おそらく搭乗開始時刻から離陸までの時間に余裕をもたせているのだろう。
 アジアの空港は、離陸時刻が遅れることが多い。空港が混み合っているからだ。運航効率を重視するLCCにしたら、このほうが問題になるはずた。ベトナムやカンボジアの空港は、それほど混み合っていないということなのかもしれないが。
 飛行機は予定より15分ほど早く、ホーチミンシティのタンソンニャット空港に到着した。とんでもないスコールに見舞われていた。よく着陸できたと思わせる雨脚である。
 ジェットスター・パシフィック航空はターミナルから離れた位置に駐機した。沖止めと呼ばれるものだ。LCCは空港使用料を節減するために沖止めを選ぶことが多い。乗客はタラップを使い、バスや徒歩でターミナルに向かう。
停止した飛行機に動きはなかった。するとこんな機長からの放送が流れた。
「雨が激しいので、しばらく待機します」
 これまで何回となくLCCに乗っているが、はじめての体験だった。雨が弱まるまでしばらく待機するというのだ。
 たしかにこの雨では、タラップを降りてからバスまで間で濡れてしまう。
 早く到着したため、時間に余裕があるのかと思った。しかし到着予定時刻をすぎても、タラップが横付けされる気配はない。
 結局、ハッチが開き、タラップを乗客が降りはじめたのは、到着から40分後だった。
 雨はだいぶ小降りになっていた。
 LCCは効率を優先する。しかしジェットスター・パシフィックには、東南アジアの流儀も生きていた。
 スコールがきたら、やむまで機内で雨宿り──。
 南の国のLCCという言葉が浮かんできた。


リエンケオン国際空港でジェットスター・パシフィック航空に乗り込む。この空港はダラットから車で40~50分かかる

3b. 温帯雨林を見に行こう(米ワシントン国立公園)その1


3b. 温帯雨林を見に行こう(米ワシントン国立公園) その1

tabinote田口です。今回は妻のリクエストでアメリカのオリンピック国立公園に行ってきました。


米西海岸ワシントン州のオリンピック半島全域に位置するオリンピック国立公園は、1981年に世界遺産に登録され、現在も年間300万人ほどが訪れる人気観光地になっています。
米国の国立公園全般に言えることですが、公共交通機関での訪問はかなりハードルが高いためレンタカーの利用が基本になります。


僕が住んでいるチェンマイからオリンピック国立公園の最寄りとなるシアトルまでは、香港と北京を経由して向かいました。チェンマイから香港まではタイ・エアアジア(約15000円)、香港からシアトルまでは中国の海南航空(約37000円)を利用しました。


午前中にシアトルに着いちゃったので眠い目をこすって軽くシアトル観光。まずは街のシンボル「スペースニードル」に登ります。


シーフードがおいしい(らしい)「パイクプレイスマーケット」。なにも食べませんでしたが。


さすがamazonのお膝元シアトル。「amazon books」というリアル店舗がありました。


当時はまだ日本で売ってなかった「amazon echo dot」を購入。


amazon本社ビル横にはなんかとんでもないドームが建設中でした。


地ビールをたくさん買いました。左下のやつがいちばんうまかった。


モーテルで飲んだくれて爆睡します。シアトル市内中心部はホテルも高いですが、車でしかアクセスできないモーテルだと実はかなり安いです。レンタカー利用の恩恵ですね。


翌朝、ラッキーなことに快晴です。今回の車はフォードのフィエスタ。アメ車らしからぬルックス(ちょっとアストンマーチンぽい?)がかっこいいです。峠道もよく走るいい車でした。


最初の目的地はオリンピック半島北部最大の都市(といってもこじんまりとした街ですが)ポートエンジェルスから峠道をひたすら登りきったところにある「ハリケーンリッジ」。ここからそびえ立つオリンピック山脈が一望できるそうです。


シアトルからオリンピック半島へ向かうにはフェリーを利用します。


指示に従い車を船内に駐車します。


立派な客席も用意されていますが乗船時間は30分くらいでしょうか。


車のCMに出てくるような山道を走るドライブは最高にいい気分。


山頂にあるビジターセンター。ここからいくつかのトレイル(ハイキング)コースが用意されています。冬はスキーもできるようです。


軽く歩いてみます。ここは針葉樹林中心。


鹿がいた!!!


一旦山を降りて次に向かうのは「Sol Duc(ソルダック?)Hot Spring Resort」。なんと温泉があるようです。


思ったより立派な施設で驚きました。宿泊料金も高かった($167)けど、、、


夜はステーキを貪り食います。うまかった。


翌日はソルドック川沿いのトレイルコースを歩きます。このあたりは世界的にも珍しい温帯雨林気候です。


モミやカエデといった木にシダやコケが巻き付きポタポタと雫を落とすという神秘的な景色を見ることができます。


大したことないと高をくくってたら結構距離があってたいへんくたびれました。


小川も流れており空気も冷たく気持ちいい。


終着点の「ソルダック滝」、ここでUターンです。


滑って転落しないよう細心の注意が必要です。(足挫きました)


運動の後の飯はうまい!!!

続きます。

tabinoteメールマガジン 2017/11/28号 Vol.093

Contents

1. 旅行業界最新ニュース
2. タビノート/下川裕治
3a. 釜山プチ奇食旅行記 前編~ヌタウナギの炒め物 ゴムの様なホルモンの様なゴム
3b. 温帯雨林を見に行こう(米ワシントン国立公園) その1
4. 旅の本屋 のまど イベント情報
5. 編集後記


1. 旅行業界最新ニュース

バリ島で火山が噴火し空港が一時閉鎖

インドネシア、バリ島東部アグン山が11月25日から連続的に噴火し、その影響でデンパサールのングラライ国際空港が現地時間11月27日午前7時から閉鎖された。その影響でガルーダ・インドネシア航空、エアアジアなどが運行する日本便も欠航となっている。また、バリ島だけではなく噴煙が流れているロンボク島発着のフライトにも影響が出ている。

タイ・エアアジアX、バンコク~函館線を来年にも就航か

エアアジアグループのタイ・エアアジアXが、バンコク(ドンムアン)~函館線の就航を2018年夏を目処に計画していることがバンコクを訪れた函館市の観光客誘致訪問団によって明らかになった。また、現在運休中のバンコク~札幌(新千歳)線も2018年春にも運行再開される方向で調整中とのことだ。

タイガーエア・台湾、小松~台北(桃園)線に就航

タイガーエア・台湾は、小松~台北(桃園)線に2018年1月18日より就航することを発表した。当面は木・日曜の週2便、これでタイガーエア・台湾は日本国内10都市に14路線を就航することになる。

BAの搭乗順序変更が「階級社会」とプチ炎上

ブリティッシュ・エアウェイズが11月に発表した機内搭乗順序の変更案内が炎上している。これは従来の「ファースト>ビジネス>マイル上級会員>乳幼児連れ>エコノミー」という搭乗順序をさらに細分化し「機内持込手荷物のみの旅客」を最後に搭乗させるというもの。「最低運賃の客は搭乗も最後」という厳しいルールに批判が噴出しているが、限られた荷物スペースの確保という意味で致し方ない部分もあるとの意見も。

ANA、国内線の半数で機内Wi-Fi接続サービス

ANAは2016年1月から開始している国内線のWi-Fi機器を使った機内インターネット接続サービスについて、現時点で運航機材の約半数に装着されていることを発表した。現在JALでは期間限定で無料化されているが、ANAでは「通信容量に限界があるためハード面で耐えられるか」を検証中とのこと。

ジェットスター・アジア、那覇~シンガポール線就航開始

ジェットスター・アジア航空は11月17日、シンガポール~那覇線の運行を開始した。月金日の週3往復で運行される。那覇発着の東南アジア路線はピーチのバンコク線に続き2路線目となる。

ダイヤ

01:50 SIN > 08:00 OKA 3K791 (運航日:月金日)
08:55 OKA > 13:15 SIN 3K792(運航日:月金日)

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2. 連載:「タビノート」 下川裕治

月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。

Profile
shimokawa

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。

たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

南の国のLCC

 ベトナムのダラットからホーチミンシティまでジェットスター・パシフィック航空に乗った。ジェットスター・パシフィック航空はベトナムのLCC。もともとパシフィック航空というレガシーキャリアだったが、ジェットスターと提携し、LCCになった。
 ダラットの空港は、正式にはリエンケオン国際空港という。飛行機は予定の出発時刻より20分も早く離陸した。
 ベトナムやカンボジアで飛行機に乗るとよく、予定時刻より早く離陸する。予約した乗客は全員搭乗しているから、なんの問題もない。おそらく搭乗開始時刻から離陸までの時間に余裕をもたせているのだろう。
 アジアの空港は、離陸時刻が遅れることが多い。空港が混み合っているからだ。運航効率を重視するLCCにしたら、このほうが問題になるはずた。ベトナムやカンボジアの空港は、それほど混み合っていないということなのかもしれないが。
 飛行機は予定より15分ほど早く、ホーチミンシティのタンソンニャット空港に到着した。とんでもないスコールに見舞われていた。よく着陸できたと思わせる雨脚である。
 ジェットスター・パシフィック航空はターミナルから離れた位置に駐機した。沖止めと呼ばれるものだ。LCCは空港使用料を節減するために沖止めを選ぶことが多い。乗客はタラップを使い、バスや徒歩でターミナルに向かう。
停止した飛行機に動きはなかった。するとこんな機長からの放送が流れた。
「雨が激しいので、しばらく待機します」
 これまで何回となくLCCに乗っているが、はじめての体験だった。雨が弱まるまでしばらく待機するというのだ。
 たしかにこの雨では、タラップを降りてからバスまで間で濡れてしまう。
 早く到着したため、時間に余裕があるのかと思った。しかし到着予定時刻をすぎても、タラップが横付けされる気配はない。
 結局、ハッチが開き、タラップを乗客が降りはじめたのは、到着から40分後だった。
 雨はだいぶ小降りになっていた。
 LCCは効率を優先する。しかしジェットスター・パシフィックには、東南アジアの流儀も生きていた。
 スコールがきたら、やむまで機内で雨宿り──。
 南の国のLCCという言葉が浮かんできた。


リエンケオン国際空港でジェットスター・パシフィック航空に乗り込む。この空港はダラットから車で40~50分かかる

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3a. 釜山プチ奇食旅行記 前編~ヌタウナギの炒め物 ゴムの様なホルモンの様なゴム

 
珍しい食材や一皿など、いわゆる奇食探しをライフワークとして内外広く飛び回ってきた大橋さん。
今回は釜山の観光名所としても有名な漁港・チャガルチ市場訪問記を2回に渡ってお届けします。
(注:本旅行記は2016年11月時点の記録です、写真はすべて大橋則夫氏によるもの)

Profile
大橋則夫

大橋則夫(おおはし・のりお)

1976年愛知県蒲郡市生まれ。雑誌や書籍のコラム、企業ブログの執筆などいろいろと手がける。
旅とプロレスとお笑いと民芸品とゲテモノ食いと山登り←NEW!!が好きな馬鹿。


今回のゲテ食紀行はお隣韓国、釜山旅行の記録よりお送りいたします。
訪問したのは日本総領事館前に例の像が設置される直前、2016年11月中頃。
滞在したのが設置前ということもあってか、特に日本人ということで嫌な思いをすることは無かったですね。
まあ小難しい問題は華麗にスルーし、今回もゲテモノ食い一筋の旅です。食い物を食いに行くのにそんな野暮なこと言ってると、どこからともなく表れた井之頭五郎に、突然立ち関節決められるかも知れないですしね。馬鹿なこと言ってないで始めます。


(市場の背後の山には、釜山のファベーラと呼ばれるタルトンネの家並みが見える)


(市場のオモニたちのお召し物は主に赤やピンク。食品も赤だし全体的に赤で目が痛い)


(生鮮野菜や乾物類も所狭しと並んでいます)

今回の主な目的はタコの踊り食いとヌタウナギ、アメフラシ、後はテキトーという感じ。
釜山市内にある有名な海産物市場、チャガルチにやってきました。チャガルチは釜山のみならず韓国を代表する市場で、300以上の店舗が所狭しと並んでます。2006年に近代的なガラス張りのビルに建て替えられたとのことですが、地元の買い物客や観光客、片言の日本語を駆使して客引きする商店のおばちゃん、サングラスに金のブレスレットで武装したいかつい仲買人のおっさん、魚介類をぶん投げる荒くれ漁師など、異様な活気は昔から変わらないのでしょうね。


(築地で言うところの場内エリア。オラなんだかワクワクしてきたぞ)


(雑魚の類が床にブン投げられている。ウチワエビや深海系のグロテスクな魚の姿も見える。マイナー魚介類好きにはたまらない光景)

チャガルチは築地と同じく観光スポット的な要素もあり、たくさんの買い物客と観光客でごった返してました。11月というのになかなかの熱気です。到着が夕方というのもあってか、築地で言うところの場内エリアはすでに穏やかな雰囲気。僕みたいな観光客も気軽に入っていけました。木箱に入った高級魚と違い雑魚や規格外の魚は床に投げられ、かなりぞんざいな扱いを受けていましたが、そこもまた豪快というかおおらかで楽しい。


(食事中に水揚げされちゃった可哀そうなアンコウ)


(人気者と嫌われ者が仲良く添い寝。ちなみに三重や三陸など、日本にもマンボウを食べる地方があります)


(エイの一種。激臭料理で有名なホンオッフェの材料にするのかな?)


(ヌタウナギを出す定食屋を探して、食堂の並ぶ一角を目指します。日本人観光客向けに、日本語の併記されたメニューや看板もちらほら)

ほどなくして、食堂の水槽でうにゃらうにゃらしている細長い物体を発見。ヌタウナギであります。ヌタウナギは厳密にいうと魚類でなく、円口類という生き物。生物が無脊椎動物かと脊椎動物に枝分かれした頃の早い段階で誕生した、生きた化石であり人類の大先輩なのであります。目の薬として有名なヤツメウナギに近いグループですね。その体からは名前の由来となった謎の粘液がぬたぬたと分泌されており、外敵に襲われた時のめくらましや捕食に用いられるとの事です。


(ぬたぬたのヌタウナギ。触手アニメAV好きにはたまらんかも知れませんね)


(無限に出てくるぬちゃぬちゃ粘液で、サメすら撃退するらしいですよ)

さっそくヌタウナギ(韓国語でコムジャンオ)の炒め物を注文し、実食してみる。ちなみに基本こちらの料理はコチュジャンかごま油の味で、続けて食べるのはなかなかヘビーです。肝心のヌタウナギはというと、ゴムみたいな強い弾力があり、身の歯ごたえもゴム同然。ゴムの様なホルモンの様なゴムって感じです。魚を食べてる感じは全くしないですね。身の味はというと、歯ごたえが邪魔してよく分らんけど、独特の苦みというかクセがあり僕は好きな方かな。


ただ、熱を加えると身が相当縮むらしく、中の筋肉が断面から外側にブリーン!と元気いっぱいに飛び出して気持ち悪く、エイリアンの幼生を思い出します。高温の油でさっと揚げたりした方が美味しく食べられそうな予感がしました。ただ、ビールとは恐ろしく合う味であることは付け加えておこうと思います!

~後編に続きます

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3b. 温帯雨林を見に行こう(米ワシントン国立公園) その1

tabinote田口です。今回は妻のリクエストでアメリカのオリンピック国立公園に行ってきました。


米西海岸ワシントン州のオリンピック半島全域に位置するオリンピック国立公園は、1981年に世界遺産に登録され、現在も年間300万人ほどが訪れる人気観光地になっています。
米国の国立公園全般に言えることですが、公共交通機関での訪問はかなりハードルが高いためレンタカーの利用が基本になります。


僕が住んでいるチェンマイからオリンピック国立公園の最寄りとなるシアトルまでは、香港と北京を経由して向かいました。チェンマイから香港まではタイ・エアアジア(約15000円)、香港からシアトルまでは中国の海南航空(約37000円)を利用しました。


午前中にシアトルに着いちゃったので眠い目をこすって軽くシアトル観光。まずは街のシンボル「スペースニードル」に登ります。


シーフードがおいしい(らしい)「パイクプレイスマーケット」。なにも食べませんでしたが。


さすがamazonのお膝元シアトル。「amazon books」というリアル店舗がありました。


当時はまだ日本で売ってなかった「amazon echo dot」を購入。


amazon本社ビル横にはなんかとんでもないドームが建設中でした。


地ビールをたくさん買いました。左下のやつがいちばんうまかった。


モーテルで飲んだくれて爆睡します。シアトル市内中心部はホテルも高いですが、車でしかアクセスできないモーテルだと実はかなり安いです。レンタカー利用の恩恵ですね。


翌朝、ラッキーなことに快晴です。今回の車はフォードのフィエスタ。アメ車らしからぬルックス(ちょっとアストンマーチンぽい?)がかっこいいです。峠道もよく走るいい車でした。


最初の目的地はオリンピック半島北部最大の都市(といってもこじんまりとした街ですが)ポートエンジェルスから峠道をひたすら登りきったところにある「ハリケーンリッジ」。ここからそびえ立つオリンピック山脈が一望できるそうです。


シアトルからオリンピック半島へ向かうにはフェリーを利用します。


指示に従い車を船内に駐車します。


立派な客席も用意されていますが乗船時間は30分くらいでしょうか。


車のCMに出てくるような山道を走るドライブは最高にいい気分。


山頂にあるビジターセンター。ここからいくつかのトレイル(ハイキング)コースが用意されています。冬はスキーもできるようです。


軽く歩いてみます。ここは針葉樹林中心。


鹿がいた!!!


一旦山を降りて次に向かうのは「Sol Duc(ソルダック?)Hot Spring Resort」。なんと温泉があるようです。


思ったより立派な施設で驚きました。宿泊料金も高かった($167)けど、、、


夜はステーキを貪り食います。うまかった。


翌日はソルドック川沿いのトレイルコースを歩きます。このあたりは世界的にも珍しい温帯雨林気候です。


モミやカエデといった木にシダやコケが巻き付きポタポタと雫を落とすという神秘的な景色を見ることができます。


大したことないと高をくくってたら結構距離があってたいへんくたびれました。


小川も流れており空気も冷たく気持ちいい。


終着点の「ソルダック滝」、ここでUターンです。


滑って転落しないよう細心の注意が必要です。(足挫きました)


運動の後の飯はうまい!!!

続きます。

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4. 旅の本屋 のまど イベント情報:
 11/30(木) 一青妙さん 台湾一周 スライド&トークショー
 12/ 7(木) 下川裕治さん LCCの旅 トークイベント
 12/14(木)丸山ゴンザレスさん×室橋裕和さん×西野風代さん タイ旅行 対談トークイベント

Profile
プロフィール

旅の本屋 のまど

東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/


新刊『「環島」ぐるっと台湾一周の旅』発売記念
◆エッセイスト 一青妙さん  スライド&トークショー◆
「ぐるっと巡る台湾一周旅の魅力」

新刊『「環島」ぐるっと台湾一周の旅』(東洋経済新報社)の発売を記念して、著者で女優の一青妙さんをお招きして、台湾をぐるっと一周回る旅の楽しみ方についてスライドを眺めながらたっぷりと語っていただきます。前作『台南 ~ 「日本」に出会える街』では、日本統治時代からの建物をリノベーションしたカフェやホテル、台湾人にも人気のマンゴーや牛肉湯の名店、バロック様式の建物が並ぶ雰囲気たっぷりの「老街」、若者のおしゃれ店が増え始めた西市場、製糖工場跡地の観光スポットなど、『わたしの台南~「ほんとうの台湾」に出会う旅』に続いて再び台南の魅力を紹介していた一青さん。本作は、近年台湾社会で幅広く楽しまれている、台湾をぐるっと一周回る「環島」(ホワンダオ)という旅のスタイルを、実際に自転車で台湾を一周した8泊9日の環島体験を中心に、鉄道や車、バスを使った環島旅行など、台湾各地のおすすめスポット&グルメや、必需品リストとともに紹介した1冊になっています。2016年に自転車での台湾一周環島を8泊9日で完走し、今年の10月には2度目の台湾一周環島を完走してきたばかりの一青さんですので、普通のガイドブックでは知りえない台湾一周旅の貴重な情報や体験談が聞けるはずです。一青さんのファンの方はもちろん、台湾一周の旅に興味がある方や台湾が大好きな方はぜひご参加ください!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。

一青妙(ひととたえ)


1970年、台湾屈指の名家「顔家」の長男だった父と日本人の母との間に生まれ、幼少期は台湾で過ごし、11歳から日本で暮らし始める。現在、エッセイスト・女優・歯科医として活躍中。日台の架け橋となる文化交流活動にも力を入れている。2016年、自転車での台湾一周環島を完走。著書に『私の箱子(シャンズ)』(講談社)『わたしの台南』『わたしの台湾・東海岸』(新潮社)など。『ママ、ごはんまだ?』(講談社)は映画化され、2017年に日本、台湾で上映された。台南市親善大使、石川県中能登町観光大使、四国一周サイクリングPR大使を務めている。

◆一青妙さん公式ブログ
http://ameblo.jp/hitototae/


【開催日時】  11月30日(木)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   1000円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp/
 主催:旅の本屋のまど
 協力:東洋経済新報社


新刊「僕はLCCでこんなふうに旅をする」発売記念
◆下川裕治さん  トークイベント◆
「LCCを使って旅に出よう!」

新刊『僕はLCCでこんなふうに旅をする』(朝日文庫)の発売を記念して、旅行作家の下川裕治さんをお招きして、LCCを使った旅のノウハウについてたっぷりと語っていただきます。前作『東南アジア全鉄道制覇の旅 タイ・ミャンマー迷走編』では、タイとミャンマー国内を、短い盲腸線を行ったり来たり、降りたら誰もいない真っ暗な駅で呆然としたり、時刻表にも載ってない謎の路線を求めてさまよったりと、あと一歩で東南アジア全鉄道を制覇するのがどれほど大変なことかを思い知らされた下川さん。本書は、いまさら聞けないLCCの使い方や仕組み、予約方法やさらに使いこなすノウハウや落とし穴など、日本とアジアを頻繁に行き来する下川さんがLCCの最新事情を紹介した1冊になっています。日本でいち早くLCCを活用してアジア各国へ取材旅行に出かけている下川さんですので、普通では知り得ない下川さん独自のLCCのレアな情報が聞けるはずです。下川ファンの方はもちろん、LCCを使った旅に興味のある方やアジアへ安く旅行したいと思っている方はぜひご参加ください!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。

下川裕治(しもかわゆうじ)


1954年長野県松本市生まれ。旅行作家。『12万円で世界を歩く』でデビュー。以後、主にアジア、沖縄をフィールドにバックパッカースタイルでの旅を書き続けている。著書に、 『鈍行列車のアジア旅』『「生き場」を探す日本人』『世界最悪の鉄道旅行ユーラシア横断2万キロ』『「行きづらい日本人」を捨てる』『シニアひとり旅 バックパッカーのすすめアジア編』 等。

◆下川裕治さんブログ「たそがれ色のオデッセイ」
http://odyssey.namjai.cc/


【開催日時】  12月7日(木)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   1000円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp/
 主催:旅の本屋のまど
 協力:朝日新聞出版


新刊『タイ旅行最強ナビ』発売記念
◆丸山ゴンザレスさん×室橋裕和さん×西野風代さん 対談トークイベント◆
「バンコクとバンコク以外 ~ 知っておくべきタイ旅行の新定番」

新刊『タイ旅行最強ナビ』(辰巳出版)の発売を記念して、著者で作家の丸山ゴンザレスさん、執筆者でライターの室橋裕和さん、ライターの西野風代さんの3人をお招きし、タイ旅行に必要な様々なノウハウについてスライドを眺めながら対談トークをしていただきます。シリーズ前作『アジア旅行最強ナビ』では、広大なアジアを、東アジア、東南アジア、南アジア、さらには昨今注目の集まっている中央アジアといった地域にわけて、アジア旅行をする際に必要なルールや便利な情報が、旅行作家や第一線にいる旅人たちによって詳しく紹介され、その編集を担当していた丸山さん。本書は、バンコクの魅力を伝えるのと同時に、第二の都市チェンマイや東北部、国境地域などにとどまらず、プーケットなどのビーチリゾートといった「バンコク以外」のエリアも独自の目線でピックアップし、旅のスタイル紹介から、知っておくと役立つ体験談、まめ知識などが満載のタイ旅行に必携の1冊になっています。企画から立ち上げた丸山さん、バンコクに10年間住んでアジア諸国を取材する日々を送った室橋さん、雑誌「Gダイアリー」の夜遊び担当のライターをしていた西野さんの3人のタイ旅行の裏話や秘話を交えつつ、タイを旅する際の貴重な話が聞けること間違いなしです。丸山さん、室橋さん、西野さんのファンの方はもちろん、タイ旅行に興味のある方、バンコクが大好きな方はぜひ参加くださいませ!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。

丸山ゴンザレス(まるやまごんざれす)


1977年、宮城県生まれ。考古学者崩れの犯罪ジャーナリスト・編集者。國學院大學大学院修了。無職、日雇い労働などからの出版社勤務を経て独立。現在は国内外の裏社会や危険地帯の取材を続ける。國學院大學学術資料センター共同研究員。
著書には『アジア「罰当たり」旅行』(彩図社)、『アジア親日の履歴書』(辰巳出版)など。人気番組「クレイジージャーニー」(TBSテレビ系)に危険地帯ジャーナリストとして出演中。

◆丸山ゴンザレスさんブログ
http://ameblo.jp/maruyamagonzaresu/

室橋裕和(むろはしひろかず)


週刊誌記者を経てタイ・バンコクに移住。現地発日本語情報誌『Gダイアリー』『アジアの雑誌』デスクを担当。10年間アジア諸国を取材する日々を送った後、日本に帰国。現在はアジア専門のライター・編集者として活動している。東京スポーツ新聞に毎週「亜細亜スポーツ」を連載中。双葉社の旅のウェブマガジン『タビリスタ』では『越えて国境、迷ってアジア』を第2・第4水曜連載中。

◆室橋裕和さん連載『越えて国境、迷ってアジア』
http://tabilista.com

西野風代(にしのかぜよ)


ライター&編集者&夜遊び探検家。東京生まれ。週刊誌記者、女性誌編集などを
経て、2006~2013年、タイに在住し、『Gダイアリー』等の雑誌やウェブのライター、コーディネーターとして活動。現在は、東京を拠点にアジアやナイトライフのネタを求めて、夜の街に出没。

◆西野風代さんツイッター
https://twitter.com/nishinokazeyo


【開催日時】 12月14日(木)  19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   1000円   ※当日、会場にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内  
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
 ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
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 主催:旅の本屋のまど 
 協力:辰巳出版

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5. 編集後記

tabinoteワタベです。メルマガ第93号をお届けします。
11月の中旬、長年の憧れだった中国の雲南省に行ってきました。今回は試みとして、リュック含む荷物の総重量を2.3kgに抑えたウルトラライト仕様での渡航。もちろんLCCの荷物制限も余裕で突破、ホテルにチェックインせず荷物を背負ったままで目的地に直行でき、荷物が軽いことのメリットを実感しました。雲南では通りを行き交う電動バイクにびびりつつ、美しい自然とうまいメシを堪能。一部の行程ではチェンマイ在住のtabinote田口氏とも合流、濃い時間を過ごしました。旅行記については近々お届けできるかと思います。

さて、今号のニュースはバリ島の空港閉鎖、BAの搭乗順序変更などが気になりました。バリ島は足止めされた旅行者の方はホントにきついですね。いざとなれば フェリーでジャカルタから帰れますが、明日復旧するかも…と思うと思い切れないのも事実。持ち込み手荷物でしか乗らない私は、BA以外でも蔑まれているのでしょうか….。
下川さんのエッセイはジェットスター・パシフィックについて。私は生まれて初めて乗った国際線・エアインディアのムンバイ便が大雨の日に成田で待機、前の席の上から雨漏りし始めたエピソードを思い出しました。客室乗務員に言ったところ、食事の時の紙ナプキンを天井の隙間に詰め込んで何事もないように行ってしまったのが衝撃でした。
旅行記は、以前上海での奇食旅行記をお寄せいただいた大橋さんが再登場。今回は釜山のチャガルチ市場を中心とした探検の様子を書いていただいています。大橋さんのすごさは、どんな入りにくい店だろうと躊躇なくガンガン入っていつの間にか店員とコミュニケーションを取るところ。語学以前に、こうした突破力がほしいとつくづく感じさせられます。
旅行記その2はtabinote田口氏のシアトル&オリンピック国立公園。シアトルの市場は超楽しいですね。私もオリンピック公園に行きたいです。
西荻のまどさんのイベント情報は3本。11/30の一青妙さん、12/7の下川裕治さん、12/14の丸山ゴンザレスさん×室橋裕和さん×西野風代さんという豪華すぎるラインナップです。特に!下川さんイベントはtabinoteに連載中のエッセイを下敷きにした新刊「僕はLCCでこんなふうに旅をする」の発売を記念したもので、下川ファンなら必見ですね。もちろん私も行きますよ!


tabinote執筆・エクスナレッジ刊の「世界の美しい市場」、好評発売中です。
欧米のスタイリッシュな市場、匂い立ちそうなアジアの熱気あふれる市場、南米の色彩豊かな市場などなど、一度は訪れてみたい世界の市場を美麗な写真と共にご紹介しています。もちろんtabinoteだけにガイド情報もバッチリ。妄想旅行に、旅先選びの参考に、ぜひご活用下さい。


tabinoteサイトでは過去の有料メルマガ連載をアップしており、無料でご覧いただけます
連載:下川裕治さん
連載:柳下毅一郎さん
連載:水谷さるころさん

次回第94号は2017年12月26日(火)の発行予定です。


発行:有限責任事業組合tabinote
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※本メルマガの連載原稿または寄稿、告知などの著作権は著者・情報発信元に帰属します。その他の著作権および全ての編集著作権はtabinoteに帰属します。記事の引用・転載は出典を明記いただくとともに、諸関連法規の定めに従っていただきますようお願いいたします。

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3a. 釜山プチ奇食旅行記 前編~ヌタウナギの炒め物 ゴムの様なホルモンの様なゴム


3a. 釜山プチ奇食旅行記 前編~ヌタウナギの炒め物 ゴムの様なホルモンの様なゴム

 
珍しい食材や一皿など、いわゆる奇食探しをライフワークとして内外広く飛び回ってきた大橋さん。
今回は釜山の観光名所としても有名な漁港・チャガルチ市場訪問記を2回に渡ってお届けします。
(注:本旅行記は2016年11月時点の記録です、写真はすべて大橋則夫氏によるもの)

Profile
大橋則夫

大橋則夫(おおはし・のりお)

1976年愛知県蒲郡市生まれ。雑誌や書籍のコラム、企業ブログの執筆などいろいろと手がける。
旅とプロレスとお笑いと民芸品とゲテモノ食いと山登り←NEW!!が好きな馬鹿。


今回のゲテ食紀行はお隣韓国、釜山旅行の記録よりお送りいたします。
訪問したのは日本総領事館前に例の像が設置される直前、2016年11月中頃。
滞在したのが設置前ということもあってか、特に日本人ということで嫌な思いをすることは無かったですね。
まあ小難しい問題は華麗にスルーし、今回もゲテモノ食い一筋の旅です。食い物を食いに行くのにそんな野暮なこと言ってると、どこからともなく表れた井之頭五郎に、突然立ち関節決められるかも知れないですしね。馬鹿なこと言ってないで始めます。


(市場の背後の山には、釜山のファベーラと呼ばれるタルトンネの家並みが見える)


(市場のオモニたちのお召し物は主に赤やピンク。食品も赤だし全体的に赤で目が痛い)


(生鮮野菜や乾物類も所狭しと並んでいます)

今回の主な目的はタコの踊り食いとヌタウナギ、アメフラシ、後はテキトーという感じ。
釜山市内にある有名な海産物市場、チャガルチにやってきました。チャガルチは釜山のみならず韓国を代表する市場で、300以上の店舗が所狭しと並んでます。2006年に近代的なガラス張りのビルに建て替えられたとのことですが、地元の買い物客や観光客、片言の日本語を駆使して客引きする商店のおばちゃん、サングラスに金のブレスレットで武装したいかつい仲買人のおっさん、魚介類をぶん投げる荒くれ漁師など、異様な活気は昔から変わらないのでしょうね。


(築地で言うところの場内エリア。オラなんだかワクワクしてきたぞ)


(雑魚の類が床にブン投げられている。ウチワエビや深海系のグロテスクな魚の姿も見える。マイナー魚介類好きにはたまらない光景)

チャガルチは築地と同じく観光スポット的な要素もあり、たくさんの買い物客と観光客でごった返してました。11月というのになかなかの熱気です。到着が夕方というのもあってか、築地で言うところの場内エリアはすでに穏やかな雰囲気。僕みたいな観光客も気軽に入っていけました。木箱に入った高級魚と違い雑魚や規格外の魚は床に投げられ、かなりぞんざいな扱いを受けていましたが、そこもまた豪快というかおおらかで楽しい。


(食事中に水揚げされちゃった可哀そうなアンコウ)


(人気者と嫌われ者が仲良く添い寝。ちなみに三重や三陸など、日本にもマンボウを食べる地方があります)


(エイの一種。激臭料理で有名なホンオッフェの材料にするのかな?)


(ヌタウナギを出す定食屋を探して、食堂の並ぶ一角を目指します。日本人観光客向けに、日本語の併記されたメニューや看板もちらほら)

ほどなくして、食堂の水槽でうにゃらうにゃらしている細長い物体を発見。ヌタウナギであります。ヌタウナギは厳密にいうと魚類でなく、円口類という生き物。生物が無脊椎動物かと脊椎動物に枝分かれした頃の早い段階で誕生した、生きた化石であり人類の大先輩なのであります。目の薬として有名なヤツメウナギに近いグループですね。その体からは名前の由来となった謎の粘液がぬたぬたと分泌されており、外敵に襲われた時のめくらましや捕食に用いられるとの事です。


(ぬたぬたのヌタウナギ。触手アニメAV好きにはたまらんかも知れませんね)


(無限に出てくるぬちゃぬちゃ粘液で、サメすら撃退するらしいですよ)

さっそくヌタウナギ(韓国語でコムジャンオ)の炒め物を注文し、実食してみる。ちなみに基本こちらの料理はコチュジャンかごま油の味で、続けて食べるのはなかなかヘビーです。肝心のヌタウナギはというと、ゴムみたいな強い弾力があり、身の歯ごたえもゴム同然。ゴムの様なホルモンの様なゴムって感じです。魚を食べてる感じは全くしないですね。身の味はというと、歯ごたえが邪魔してよく分らんけど、独特の苦みというかクセがあり僕は好きな方かな。


ただ、熱を加えると身が相当縮むらしく、中の筋肉が断面から外側にブリーン!と元気いっぱいに飛び出して気持ち悪く、エイリアンの幼生を思い出します。高温の油でさっと揚げたりした方が美味しく食べられそうな予感がしました。ただ、ビールとは恐ろしく合う味であることは付け加えておこうと思います!

~後編に続きます

4. 旅の本屋 のまど:イベント情報


4. 旅の本屋 のまど イベント情報:
 11/30(木) 一青妙さん 台湾一周 スライド&トークショー
 12/ 7(木) 下川裕治さん LCCの旅 トークイベント
 12/14(木)丸山ゴンザレスさん×室橋裕和さん×西野風代さん タイ旅行 対談トークイベント

Profile
プロフィール

旅の本屋 のまど

東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/


新刊『「環島」ぐるっと台湾一周の旅』発売記念
◆エッセイスト 一青妙さん  スライド&トークショー◆
「ぐるっと巡る台湾一周旅の魅力」

新刊『「環島」ぐるっと台湾一周の旅』(東洋経済新報社)の発売を記念して、著者で女優の一青妙さんをお招きして、台湾をぐるっと一周回る旅の楽しみ方についてスライドを眺めながらたっぷりと語っていただきます。前作『台南 ~ 「日本」に出会える街』では、日本統治時代からの建物をリノベーションしたカフェやホテル、台湾人にも人気のマンゴーや牛肉湯の名店、バロック様式の建物が並ぶ雰囲気たっぷりの「老街」、若者のおしゃれ店が増え始めた西市場、製糖工場跡地の観光スポットなど、『わたしの台南~「ほんとうの台湾」に出会う旅』に続いて再び台南の魅力を紹介していた一青さん。本作は、近年台湾社会で幅広く楽しまれている、台湾をぐるっと一周回る「環島」(ホワンダオ)という旅のスタイルを、実際に自転車で台湾を一周した8泊9日の環島体験を中心に、鉄道や車、バスを使った環島旅行など、台湾各地のおすすめスポット&グルメや、必需品リストとともに紹介した1冊になっています。2016年に自転車での台湾一周環島を8泊9日で完走し、今年の10月には2度目の台湾一周環島を完走してきたばかりの一青さんですので、普通のガイドブックでは知りえない台湾一周旅の貴重な情報や体験談が聞けるはずです。一青さんのファンの方はもちろん、台湾一周の旅に興味がある方や台湾が大好きな方はぜひご参加ください!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。

一青妙(ひととたえ)


1970年、台湾屈指の名家「顔家」の長男だった父と日本人の母との間に生まれ、幼少期は台湾で過ごし、11歳から日本で暮らし始める。現在、エッセイスト・女優・歯科医として活躍中。日台の架け橋となる文化交流活動にも力を入れている。2016年、自転車での台湾一周環島を完走。著書に『私の箱子(シャンズ)』(講談社)『わたしの台南』『わたしの台湾・東海岸』(新潮社)など。『ママ、ごはんまだ?』(講談社)は映画化され、2017年に日本、台湾で上映された。台南市親善大使、石川県中能登町観光大使、四国一周サイクリングPR大使を務めている。

◆一青妙さん公式ブログ
http://ameblo.jp/hitototae/


【開催日時】  11月30日(木)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   1000円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
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 主催:旅の本屋のまど
 協力:東洋経済新報社


新刊「僕はLCCでこんなふうに旅をする」発売記念
◆下川裕治さん  トークイベント◆
「LCCを使って旅に出よう!」

新刊『僕はLCCでこんなふうに旅をする』(朝日文庫)の発売を記念して、旅行作家の下川裕治さんをお招きして、LCCを使った旅のノウハウについてたっぷりと語っていただきます。前作『東南アジア全鉄道制覇の旅 タイ・ミャンマー迷走編』では、タイとミャンマー国内を、短い盲腸線を行ったり来たり、降りたら誰もいない真っ暗な駅で呆然としたり、時刻表にも載ってない謎の路線を求めてさまよったりと、あと一歩で東南アジア全鉄道を制覇するのがどれほど大変なことかを思い知らされた下川さん。本書は、いまさら聞けないLCCの使い方や仕組み、予約方法やさらに使いこなすノウハウや落とし穴など、日本とアジアを頻繁に行き来する下川さんがLCCの最新事情を紹介した1冊になっています。日本でいち早くLCCを活用してアジア各国へ取材旅行に出かけている下川さんですので、普通では知り得ない下川さん独自のLCCのレアな情報が聞けるはずです。下川ファンの方はもちろん、LCCを使った旅に興味のある方やアジアへ安く旅行したいと思っている方はぜひご参加ください!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。

下川裕治(しもかわゆうじ)


1954年長野県松本市生まれ。旅行作家。『12万円で世界を歩く』でデビュー。以後、主にアジア、沖縄をフィールドにバックパッカースタイルでの旅を書き続けている。著書に、 『鈍行列車のアジア旅』『「生き場」を探す日本人』『世界最悪の鉄道旅行ユーラシア横断2万キロ』『「行きづらい日本人」を捨てる』『シニアひとり旅 バックパッカーのすすめアジア編』 等。

◆下川裕治さんブログ「たそがれ色のオデッセイ」
http://odyssey.namjai.cc/


【開催日時】  12月7日(木)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   1000円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
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 主催:旅の本屋のまど
 協力:朝日新聞出版


新刊『タイ旅行最強ナビ』発売記念
◆丸山ゴンザレスさん×室橋裕和さん×西野風代さん 対談トークイベント◆
「バンコクとバンコク以外 ~ 知っておくべきタイ旅行の新定番」

新刊『タイ旅行最強ナビ』(辰巳出版)の発売を記念して、著者で作家の丸山ゴンザレスさん、執筆者でライターの室橋裕和さん、ライターの西野風代さんの3人をお招きし、タイ旅行に必要な様々なノウハウについてスライドを眺めながら対談トークをしていただきます。シリーズ前作『アジア旅行最強ナビ』では、広大なアジアを、東アジア、東南アジア、南アジア、さらには昨今注目の集まっている中央アジアといった地域にわけて、アジア旅行をする際に必要なルールや便利な情報が、旅行作家や第一線にいる旅人たちによって詳しく紹介され、その編集を担当していた丸山さん。本書は、バンコクの魅力を伝えるのと同時に、第二の都市チェンマイや東北部、国境地域などにとどまらず、プーケットなどのビーチリゾートといった「バンコク以外」のエリアも独自の目線でピックアップし、旅のスタイル紹介から、知っておくと役立つ体験談、まめ知識などが満載のタイ旅行に必携の1冊になっています。企画から立ち上げた丸山さん、バンコクに10年間住んでアジア諸国を取材する日々を送った室橋さん、雑誌「Gダイアリー」の夜遊び担当のライターをしていた西野さんの3人のタイ旅行の裏話や秘話を交えつつ、タイを旅する際の貴重な話が聞けること間違いなしです。丸山さん、室橋さん、西野さんのファンの方はもちろん、タイ旅行に興味のある方、バンコクが大好きな方はぜひ参加くださいませ!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。

丸山ゴンザレス(まるやまごんざれす)


1977年、宮城県生まれ。考古学者崩れの犯罪ジャーナリスト・編集者。國學院大學大学院修了。無職、日雇い労働などからの出版社勤務を経て独立。現在は国内外の裏社会や危険地帯の取材を続ける。國學院大學学術資料センター共同研究員。
著書には『アジア「罰当たり」旅行』(彩図社)、『アジア親日の履歴書』(辰巳出版)など。人気番組「クレイジージャーニー」(TBSテレビ系)に危険地帯ジャーナリストとして出演中。

◆丸山ゴンザレスさんブログ
http://ameblo.jp/maruyamagonzaresu/

室橋裕和(むろはしひろかず)


週刊誌記者を経てタイ・バンコクに移住。現地発日本語情報誌『Gダイアリー』『アジアの雑誌』デスクを担当。10年間アジア諸国を取材する日々を送った後、日本に帰国。現在はアジア専門のライター・編集者として活動している。東京スポーツ新聞に毎週「亜細亜スポーツ」を連載中。双葉社の旅のウェブマガジン『タビリスタ』では『越えて国境、迷ってアジア』を第2・第4水曜連載中。

◆室橋裕和さん連載『越えて国境、迷ってアジア』
http://tabilista.com

西野風代(にしのかぜよ)


ライター&編集者&夜遊び探検家。東京生まれ。週刊誌記者、女性誌編集などを
経て、2006~2013年、タイに在住し、『Gダイアリー』等の雑誌やウェブのライター、コーディネーターとして活動。現在は、東京を拠点にアジアやナイトライフのネタを求めて、夜の街に出没。

◆西野風代さんツイッター
https://twitter.com/nishinokazeyo


【開催日時】 12月14日(木)  19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   1000円   ※当日、会場にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内  
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
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 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
 ※定員になり次第締め切らせていただきます。
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 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
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 主催:旅の本屋のまど 
 協力:辰巳出版

編集後記 2017/11/28号 Vol.093


5. 編集後記

tabinoteワタベです。メルマガ第93号をお届けします。
11月の中旬、長年の憧れだった中国の雲南省に行ってきました。今回は試みとして、リュック含む荷物の総重量を2.3kgに抑えたウルトラライト仕様での渡航。もちろんLCCの荷物制限も余裕で突破、ホテルにチェックインせず荷物を背負ったままで目的地に直行でき、荷物が軽いことのメリットを実感しました。雲南では通りを行き交う電動バイクにびびりつつ、美しい自然とうまいメシを堪能。一部の行程ではチェンマイ在住のtabinote田口氏とも合流、濃い時間を過ごしました。旅行記については近々お届けできるかと思います。

さて、今号のニュースはバリ島の空港閉鎖、BAの搭乗順序変更などが気になりました。バリ島は足止めされた旅行者の方はホントにきついですね。いざとなれば フェリーでジャカルタから帰れますが、明日復旧するかも…と思うと思い切れないのも事実。持ち込み手荷物でしか乗らない私は、BA以外でも蔑まれているのでしょうか….。
下川さんのエッセイはジェットスター・パシフィックについて。私は生まれて初めて乗った国際線・エアインディアのムンバイ便が大雨の日に成田で待機、前の席の上から雨漏りし始めたエピソードを思い出しました。客室乗務員に言ったところ、食事の時の紙ナプキンを天井の隙間に詰め込んで何事もないように行ってしまったのが衝撃でした。
旅行記は、以前上海での奇食旅行記をお寄せいただいた大橋さんが再登場。今回は釜山のチャガルチ市場を中心とした探検の様子を書いていただいています。大橋さんのすごさは、どんな入りにくい店だろうと躊躇なくガンガン入っていつの間にか店員とコミュニケーションを取るところ。語学以前に、こうした突破力がほしいとつくづく感じさせられます。
旅行記その2はtabinote田口氏のシアトル&オリンピック国立公園。シアトルの市場は超楽しいですね。私もオリンピック公園に行きたいです。
西荻のまどさんのイベント情報は3本。11/30の一青妙さん、12/7の下川裕治さん、12/14の丸山ゴンザレスさん×室橋裕和さん×西野風代さんという豪華すぎるラインナップです。特に!下川さんイベントはtabinoteに連載中のエッセイを下敷きにした新刊「僕はLCCでこんなふうに旅をする」の発売を記念したもので、下川ファンなら必見ですね。もちろん私も行きますよ!


tabinote執筆・エクスナレッジ刊の「世界の美しい市場」、好評発売中です。
欧米のスタイリッシュな市場、匂い立ちそうなアジアの熱気あふれる市場、南米の色彩豊かな市場などなど、一度は訪れてみたい世界の市場を美麗な写真と共にご紹介しています。もちろんtabinoteだけにガイド情報もバッチリ。妄想旅行に、旅先選びの参考に、ぜひご活用下さい。


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連載:下川裕治さん
連載:柳下毅一郎さん
連載:水谷さるころさん

次回第94号は2017年12月26日(火)の発行予定です。


発行:有限責任事業組合tabinote
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※本メルマガの連載原稿または寄稿、告知などの著作権は著者・情報発信元に帰属します。その他の著作権および全ての編集著作権はtabinoteに帰属します。記事の引用・転載は出典を明記いただくとともに、諸関連法規の定めに従っていただきますようお願いいたします。

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念願のクラフトビール

tabinoteメールマガジン 2017/10/24号 Vol.092

Contents

1. 旅行業界最新ニュース
2. タビノート/下川裕治
3a. 節約ハワイ旅~2017 夏~ その2
3b. チェンマイ動物園に行ってきました
4. 旅の本屋 のまど イベント情報
5. 編集後記


1. 旅行業界最新ニュース

エアアジア・ジャパンがようやく再出発

中部国際空港をハブとするエアアジア・ジャパンは、10月29日より同社の日本再参入第一弾となる中部−札幌(新千歳)線を開設すると正式発表した。今後は中部−台北線の就航を検討しているが、開設時期はいまのところ未定となっている。
また、就航記念セールで同路線を片道5円で販売すると、直後にジェットスター・ジャパンが名古屋/中部発着全路線で6円セールを行うという強烈なライバル意識を見せつけ話題になった。

アリタリア航空のマイレージが無効に

アリタリア-イタリア航空は、同社のマイレージプログラム「MILLEMIGLIA(ミッレミリア)」を2018年3月31日をもって終了すると発表、新しいプログラムを2018年1月1日より開始する計画で、2013年から2017年までに取得したマイルは2018年3月31日までに特典航空券への交換などのサービスで使い切る必要があるという。

ニキ航空とLGWがユーロウィングスに吸収

ルフトハンザグループは、オーストリアのLCC、ニキ航空とドイツのリージョンエアライン、Luftfahrtgesellschaft Walter mbH(LGW)を買収することで、エア・ベルリン・グループと合意したと発表。両社の路線はルフトハンザ傘下のLCC、ユーロウイングスが引き継ぐ。

JTA、新ジンベイジェットが那覇から初就航

JAL傘下の日本トランスオーシャン航空(JTA)の特別塗装機「ジンベエジェット」、2012年12月就航の初号機(737-400)、2014年1月就航の2号機「さくらジンベエ」(737-400)に続く3号機(737-800)が、10月22日に那覇空港で初フライトを行った。

エアバス新型機A330neo、初飛行に成功

エアバスは10月19日、仏トゥールズのブラニャック空港にてA330の改良型A330neoのうちA330-900neoの試験機が初飛行に成功したと発表した。同機は同社の最新鋭機A350 XWBの技術を取り入れシャークレットを導入した主翼が特徴。エンジンはロールスロイス社のトレント7000を採用している。順調に試験が進めば2018年には商業運行が開始できるという。ローンチカスタマーはTAPポルトガル航空になる予定。
プレスリリース

エミレーツ航空、100機目のエアバスA380を受領

エミレーツ航空は、11月3日に同社にとって100機目となるエアバスの超大型機A380を受領する。同社は9月末時点でA380を142機発注しており、2008年7月28日の初号機から数え現在98機を受領済み。A380の総受注317機のうち半数近くをエミレーツ1社で占めていることになる。

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2. 連載:「タビノート」 下川裕治

月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。

Profile
shimokawa

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。

たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

機内持ち込み荷物の不公平

 エアアジアの羽田―クアラルンプール線にはじめて乗った。インドネシアのメダンに用事があり、乗り継ぎや運賃を考えると、エアアジアが最適だった。
 日本に絡んだLCCの世界では知られた路線である。日本のLCCは、この路線にエアアジアが就航してから本格化していった。バックパッカーたちの間では、この便が到着したLCCTというLCC専用ターミナルは母港とまで呼ばれた。ここからアジアのさまざまな都市に乗り継いでいった。LCCTは閉鎖されてしまったが。
 なぜかこの路線に乗る機会がなかった。そうこうしているうちに、レガシーキャリアが運賃をさげはじめた。となると、レガシーキャリアを選んでしまう。ますます乗る機会を逸してしまった
 LCCにはグレーゾーンがある。機内もち込み荷物の重さと数である。預ける荷物が有料だから、どうしても機内もち込みが増える。これに対してどのくらい厳しくチェックするかという面では、LCCによって温度差がある。
 羽田空港のチェックインの列に並んだ。掲示板に、もち込み荷物のルールが変わったと表示されていた。これまでの経験から、「まあ、なんとかなるだろう」とカウンターの前へ。すると、もち込み荷物の重さを測るという。重量計に乗せると、10.3キロ……。
「免税品は一切買わないでください」
 そういわれてチェックインは終わった。
 調べてみると、ルールは変わっていた。もち込み荷物の個数は大小2個まで。これは変わらない。以前は大きい荷物の重さが7キロまでとなっていたが、新ルールでは、大小合わせて7キロに変わっていたのだ。
 僕は3キロ以上オーバーしていたが、見逃してくれたらしい。一応、免税品は買うな……と釘は刺されたが。
 このときは同行者がいた。ところが彼は、なんのチェックもされなかった。チェックインカウンターによって違うのだ。
 搭乗口では免税品の袋を注意されている人もいた。免税品の袋を2個、3個ともっていた女性たちは、ひとつにまとめるようにいわれていた。
 その後、エアアジアに乗ったが、これほど注意されたことはなかった。どうも厳しくチェックするのは、長距離を飛ぶエアアジアXという気もするが。
 チェックを受けてもなんの文句もいえないが、もう少し明瞭にしてほしいとは思う。抜き打ちチェックでルールの浸透を狙っているのだろうか。


チェックインカウンターのチェックに引っかからないことを願う?

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3a. 節約ハワイ旅~2017 夏~ その2

tabinoteハマです。
小市民野郎がうっかりハワイに行き、節約旅行をした話の2回目です。
1回目はこちら

MORNING GLASSのBIG BURGER

4.食べ物

■ハンバーガー
滞在中もっとも感動したのが、MORNING GLASSのGOOD BURGERであった。
ここは、アラモアナの5番バス乗り場から、マノアの滝へ向かうバスを途中下車し、歩いて15分強くらいある為、正直レンタカーをおすすめしたい。
お店の女の子が激マブだったのでおすすめを聞いたら、冒頭写真のGOOD BURGERを勧められた。(わかりやすすぎる名前)
表現が難しいのだが、素朴で力強くしっかりと「パン」「肉」を表現した味で、今まで食べた凡百のハンバーガーの味を超えた。
なんだろう..余計な手を掛け過ぎないってなんであんなに美味いのか。
$13〜15くらいはした記憶だけど、これが普段から食べられるなら全然通うだろうなと思った。

今ふと「MORNING GLASS」で検索したら、大阪に去年第一号店が出来たとの記事を発見した。これはヲタ活動がてらの大阪遠征の際にでも行くしか..。

MORNING GLASS

■パンケーキ
以前、オアフに一軒しかない頃行った事があったのだが、今回は街中の至るところでEggs’n Thingsを見た。
エッグベネディクトを頼むと、付け合わせにパンケーキかライスを選べと言われたので、パンケーキを頼んだら、素朴で力強くしっかりとした「小麦」と「バター」にがつんとやられ、今まで食べた凡百のホットケーキの味を超えた(表現のテンプレ化)。
ちなみにエッグベネディクトは日本で食べたものと遜色なし。
連れの頼んだライスは、本当に米で、扱いに困った。お代わり自由の飲み物付きプレートで$27〜くらいだったような。

Eggs'n Singsのパンケーキ

■軽食
一度だけレストランでディナーを取ったが、節約旅の基本としてフードコートやファーストフード利用などで他は過ごした。

マカイフードコート
アラモアナ1Fのマカイフードコートでステーキプレート

サブウェイはこと細かにオーダー内容を聞かれるも、日本の要領でどうにかなる。ちなみに量も味も金額もほぼ変わらず。

サブウェイ

ポキ丼はちょっと味が濃かった。$12くらい。

ポキ丼

■スイーツ
有名な高橋果実店のソルベは量が膨大すぎるので、1人で1個がきつく(想像より砂糖がきつい)、途中で半分ずつでよかったなと思った(遅い)。$5〜。

高橋果実店のソルベ

シェーブアイスは、マノア滝入口にあるログハウスで売っていたレインボーシェイブアイスが、かの有名なマツモトシェイブアイスとひけを取らないレベルで見た目が虹色だったので、インスタ活用が可能。$4くらいだったかな・・。

レインボーシェーブアイス

■ビール
ハワイでは今、クラフトビールブームが来ているらしく、無類のビール好きの我々としては是非行くつもりで5軒ほど調べていた。
が、連日自力で歩き回っていたので、体力の限界が早々に来てしまい、情けない事に一軒しかかなわず非常に無念であった。

マウイブルワリー
ホノルル市内で行きやすく雰囲気も良かったマウイブルワリー

念願のクラフトビール

あとはホテルでBIG WAVEやLONG BOARDなどの缶ビールや、アメリカ気分のハイネケン(コンビニで12缶くらいのまとめ買い用パッケージが$20ちょっとくらいの感覚)をしこたま飲んで終わった。

5.買い物

Ross Dress for Less
ハワイ好きの友達に買い物のお勧めを聞いたところ「ロス巡り」と即答された。
ハワイでロスとはこれいかに・・・調べたところ、ハワイのみならずグアムや本土にもあるアウトレットとの事。

ロス・ドレス・フォー・レス 外観

アラモアナの裏側にこの大型店、あとはワイキキ中心部に1軒あったので巡ってみた。

ロス・ドレス・フォー・レス 靴売り場

売る気あるのかと思うような展示の方法とごった売りに言葉を失う(超楽しい)。

ロス・ドレス・フォー・レス ごった売り

衣料品だけではなく、家具類や雑貨類も売っているので、だいぶ見回るのに時間がかかった(超楽しい)。

Sugarfina
日本未上陸のキャンディー&グミ専門店。
ふとしたきっかけで知ったこのお店だったが、女子ウケがとにかくいいので、お土産はここのキャンディーとホノルルクッキーをベタにお勧めしたい。

シュガーフィナ 店内

■スーパー
5分もあるけば何件も出現するABC-MARTを筆頭に、スーパーでは、Walgreens(きれいなドラッグストア系)や、Longs Drugs(わりと庶民的)、COCO COVE(デリまで売ってるオールマイティ系)など多彩であった。セブンのデリや飲料系がかなり豊富だったのも追記しておきたい。

6.治安

最後に治安である。写真はない。
近年、ワイキキ市内でホームレスが激増、というネットニュースが噂になっていたので、渡米直前に見ていた。

着いて早々、ABCマートの袋を10袋くらい下げているおっちゃんに、後ろで唐突にがなられたりして驚いたり、挙動がおかしい人々を何人も目撃した。

そこまでの風体ではなくとも、前述した個人タクシー(あきらかに一般市民)が小銭を稼いでいたりと、実際の生活事情はなかなかに複雑なのだなーと思った。
まあ、凍死だけはしないからな・・

とはいえ、やっぱハワイっていいよな~・・(次は資金に余裕持って行きたい)

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3b. チェンマイ動物園に行ってきました

はじめて訪れた街ではまず動物園の場所をチェックする(行くとは限らない)動物大好きおじさんtabinote田口です。
今住んでいるチェンマイには普通の動物園「チェンマイ動物園」と、夜行性動物を集めた「ナイトZOO」という2つの動物園がありますが、今回は「チェンマイ動物園」の方のレポートをお送りしてみたいと思います。

チェンマイ動物園は、チェンマイ旧市街から見て北西、チェンマイ大学キャンパスの奥に位置します。
旧市街からは路線バス、トゥクトゥク、ソンテウ(乗り合いトラック)などで向かうことができます。
料金は路線バスなら15バーツ(1バーツ約3.4円)ですが、本数が少ないのでよっぽど節約したい場合以外は他の手段を使ったほうがよいでしょう。人数や時間にもよりますがトゥクトゥクやソンテウでも200バーツを超えることはないでしょう。

まるでテーマパークのような入り口のオブジェ。右側にいるのは王様です。

入場料は動物園だけなら150バーツ、水族館をプラスすると520バーツとチェンマイの物価からするとかなりパンチの効いた値段です。


場内はかなり広く徒歩で回るのは結構厳しいです。場内に乗合バスがあるので利用するとよいでしょう。私は取材のため徒歩にしましたが、比較的涼しい日だったにもかかわらずばっちり日焼けしました。


ゲートをくぐった先にある象のオブジェ。やっぱりタイと言えば象ですよね!


樹木に彫刻が施されています。


装飾物がいちいちかっこいいです。


まずはフラミンゴから。


モソモソ餌を食べるポニーちゃん。


キリンや馬などは5バーツ払うと直接餌をあげることができます。


モノレールの線路が走っていますが現在は運行されていないようです。


いい感じの乗り物が集まっています。


立派な牙をもった象さん。


餌を与えるのに長蛇の列です。小象が出てくることも。


最近の動物園に多い、客と動物の間に深い堀をもうけることで柵をなくすという手法が用いられています
柵なしに直接見える代わりに少し距離が遠くなってしまうので痛し痒しですね。


さて、一番人気のパンダ館です。と言っても上野動物園のように並ぶ必要はありません。よっぽど混んでいる時をのぞけばすぐに入ることができます。ただし別途100バーツが必要。


さっそくご対面です。


こちらはオスのチュアンチュアン。


残念ながらメスのリンフイは姿を見せませんでした。


しかし動きません。微動だにしません。


5分後くらいに動きました!!!
数年前には2匹の子供もいてとてもよく動いてたのですが、残念ながら中国に引き取られていったようです。


さて今度は水族館です。大きな人工池の奥にあります。


さすがに別料金をとるだけあって立派です。


優雅に泳ぐウミガメがとてもよかった。


ここでも給餌シーンは大人気です。


巨大なジンベイザメ。かっこいい!


2008年にできた大阪海遊館のようなトンネル型の水槽は幻想的。水族館だけで1時間は楽しめます。


よく見たら建物にサメが刺さってますね


木にぶら下がっているのは……。


こちらも当園の目玉のひとつ、コアラ館です。


なぜかコアラのマーチとコラボしています。


こちらもほぼ微動だにしません……。


園内は自然の中にあり高低差も結構激しくちょっとしたトレッキング気分が味わえます。


奥地にはこんな滝も。これは歩いて回らないと見つけることができない穴場です。


動物の救急車のようです。


猿も種類が豊富ですね。


小猿はよく動くので見ていて飽きません。


貫禄のある鳥さんも。


1日数回、動物ショーもあるようです(見てません)。


最後はチェンマイ市街を一望のもとに見渡せる展望ゾーンで達成感を味わいましょう。
お疲れ様でした。

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4. 旅の本屋 のまど イベント情報:
 11/10(金) 室橋裕和さん×矢羽野晶子さん、『海外暮らし最強ナビ アジア編』発売記念対談イベント
 11/16(木) 久保田由希さん、「心がラクになる ドイツのシンプル家事」発売記念トークイベント

Profile
プロフィール

旅の本屋 のまど

東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/


新刊『海外暮らし最強ナビ アジア編』発売記念
◆室橋裕和さん×矢羽野晶子さん 対談トークイベント◆
「知っておくべきアジア暮らしのルール」

新刊『海外暮らし最強ナビ アジア編』(辰巳出版)の発売を記念して、著者でライターの室橋裕和さんとライターの矢羽野晶子さんのお二人をお招きして、 アジア暮らしに必要な様々なノウハウについてスライドを眺めながら対談トークをしていただきます。2004年にタイのバンコクに移住し、現地発日本語情報誌『Gダイアリー』『アジアの雑誌』デスクを担当し、10年間アジア諸国を取材する日々を送った室橋さんと、カンボジアのシェムリアップに10年住み、日本人向けフリーペーパー「クローマーマガジン」の編集長も務めた矢羽野さん。本書では、そんなお二人をはじめ、実際にアジアに暮らしている人たちの実体験をもとに、タイ、ベトナム、シンガポール、インドネシア、マレーシア、台湾といったアジア諸国で暮らすための事前準備、ビザや労働許可証の取得、住居の確保や、ネット事情、現地日本人社会の実態などが分かりやすく丁寧に紹介されています。タイとカンボジアにともに10年間暮らした室橋さんと矢羽野さんの実体験を通して感じたアジア暮らしの裏話やエピソードを交えつつ、アジアに移住して暮らしていく上での貴重な話が聞けること間違いなしです。室橋さんや矢羽野さんのファンの方はもちろん、アジアへの移住に興味のある方、海外暮らしを計画してる方はぜひ参加くださいませ!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。

室橋裕和(むろはしひろかず)

週刊誌記者を経てタイ・バンコクに移住。現地発日本語情報誌『Gダイアリー』『アジアの雑誌』デスクを担当。10年間アジア諸国を取材する日々を送った後、日本に帰国。現在はアジア専門のライター・編集者として活動している。東京スポーツ新聞に毎週「亜細亜スポーツ」を連載中。双葉社の旅のウェブマガジン『タビリスタ』では『越えて国境、迷ってアジア』を第2・第4水曜連載中。

◆室橋裕和さん連載『越えて国境、迷ってアジア』
http://tabilista.com

矢羽野晶子(やはのあきこ)

1976年東京生まれ。DTP制作を経て2006年シェムリアップに移り住む。現地発行の日本語情報誌「クロマーマガジン」の創刊より携わり、2013年から休刊する2016年まで編集長を務める。2017年3月に帰国し、現在はフリーランスの編集&ライターとして活動中。近著に『アンコールワットと癒しの旅 カンボジアへ』(イカロス出版)。東南アジアの旅情報サイト『TRIPPING!』でシェムリアップの街情報を毎月配信中。日経リサーチ「世界の街角ライブラリ」でコラムを執筆中。

◆TRIPPING! 「シェムリアップてくてく散歩~楽しくてちょっとディープな街歩き~」
https://tripping.jp/author/96

◆日経リサーチ「世界の街角ライブラリー」
http://gmc.nikkei-r.co.jp/features/overseas/

【開催日時】  11月10日(金)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   1000円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど
 協力:辰巳出版


新刊「心がラクになる ドイツのシンプル家事」発売記念
◆ライター 久保田由希さん  スライド&トークイベント◆
「ドイツの素敵でシンプルな暮らし方」

新刊『心がラクになる ドイツのシンプル家事』(大和書房)の発売を記念して、著者でライターの久保田由希さんをゲストにお迎えして、ドイツの素敵でシンプルな暮らし方についてスライドを眺めながらたっぷりと語っていただきます。前作『きらめくドイツクリスマスマーケットの旅』では、クリスマスの4週間前頃からキラキラ輝くイルミネーションに飾られた屋台に、クリスマスのオーナメントや雑貨、ホットワイン、焼き菓子にソーセージなど、美しいもの、おいしいものが一堂に集まる本場ドイツのクリスマスマーケットをを紹介していた久保田さん。本作では、ドイツの家事の考え方・やり方を「私がドイツで学んだ家事」「家事をシンプルにして暮らす」 「家事のストレスを減らすヒント」の3部構成にまとめて紹介していて、家事や暮らしをシンプルにして、毎日をもっと心地よく暮らすためのヒントが満載の1冊になっています。2002年以降、10年以上ドイツに在住している久保田さんが、14のドイツ人家庭から取材して感じたドイツ人のシンプルライフに関しての貴重なお話が聞けるはずです。久保田さんのファンの方はもちろん、ドイツの文化や食生活、ライフスタイルに興味のある方はぜひご参加ください!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。

久保田由希(くぼたゆき)

東京都出身。日本女子大学卒業後、出版社勤務を経てフリーライターとなる。ただ単に、住んでみたいという気持ちから、2002年にベルリンへ渡りそのまま在住。著作やブログを通して、一人でも多くの人にベルリン・ドイツの魅力を伝えるべく情報を発信している。散歩をしながらスナップ写真を撮ることと、ビールが大好き。著書に『ベルリンの大人の部屋』(辰巳出版)、『ベルリンのカフェスタイル』(河出書房新社)、『ドイツのキッチン・ルール』(誠文堂新光社)、『歩いてまわる小さなベルリン』(大和書房)、『かわいいドイツに、会いに行く』(清流出版)など。

◆久保田由希HP「クボタマガジン」
http://www.kubomaga.com/

【開催日時】  11月16日(木)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   1000円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど
 協力:大和書房

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5. 編集後記

tabinoteワタベです。メルマガ第92号をお届けします。
長雨の夏が終わって旅行シーズンかと思いきや台風と、今年はつくづく天候に恵まれませんね。
今号ですが、発行人が今アメリカにいることもあってメルマガの刊行が一日遅れ水曜となりました。申し訳ございません。

さて、今号のニュースはなんと言ってもエアアジア・ジャパンの復活でしょう。名古屋セントレアが拠点となるようですが、国際線の開設にも期待です。
下川さんのエッセイ、意外なことにエアアジアの羽田―クアラルンプール線に最近初めて乗られたとのこと。荷物の問題はなやましいですね。装備品をウルトラライトにするしかない!
旅行記は、前号に引き続き底辺ハワイ旅の続き。節約旅行とは言えさすがにフォトジェニックです。ホールフーズみたいな詰め放題のデリ、日本のスーパーももっと増やしてほしいですね…。
旅行記その2は最近固め撃ちにしてた動物シリーズの最終回、チェンマイの動物園&水族館レポです。ホント海外の動物園って楽しいですよね…。ラインナップも超豪華で、ゾウにパンダにコアラ、ジンベイザメ!日本にもなかなかない、すばらしい施設ではないでしょうか。さすが1800円近く取るだけありますね。
西荻のまどさんのイベント情報は11/10の室橋裕和さん×矢羽野晶子さん「海外暮らし最強ナビ アジア編」発売記念対談、11/16の久保田由希さん「心がラクになる ドイツのシンプル家事」発売記念トークイベントです。
また、下川さんの連載については近々ニュースがあるようですよ。


tabinote執筆・エクスナレッジ刊の「世界の美しい市場」、好評発売中です。
欧米のスタイリッシュな市場、匂い立ちそうなアジアの熱気あふれる市場、南米の色彩豊かな市場などなど、一度は訪れてみたい世界の市場を美麗な写真と共にご紹介しています。もちろんtabinoteだけにガイド情報もバッチリ。妄想旅行に、旅先選びの参考に、ぜひご活用下さい。


tabinoteサイトでは過去の有料メルマガ連載をアップしており、無料でご覧いただけます
連載:下川裕治さん
連載:柳下毅一郎さん
連載:水谷さるころさん

次回第93号は2017年11月28日(火)の発行予定です。


発行:有限責任事業組合tabinote
https://tabinote.jp

※本メルマガの連載原稿または寄稿、告知などの著作権は著者・情報発信元に帰属します。その他の著作権および全ての編集著作権はtabinoteに帰属します。記事の引用・転載は出典を明記いただくとともに、諸関連法規の定めに従っていただきますようお願いいたします。

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1. 旅行業界最新ニュース  2017/10/24号 Vol.92


1. 旅行業界最新ニュース

エアアジア・ジャパンがようやく再出発

中部国際空港をハブとするエアアジア・ジャパンは、10月29日より同社の日本再参入第一弾となる中部−札幌(新千歳)線を開設すると正式発表した。今後は中部−台北線の就航を検討しているが、開設時期はいまのところ未定となっている。
また、就航記念セールで同路線を片道5円で販売すると、直後にジェットスター・ジャパンが名古屋/中部発着全路線で6円セールを行うという強烈なライバル意識を見せつけ話題になった。

アリタリア航空のマイレージが無効に

アリタリア-イタリア航空は、同社のマイレージプログラム「MILLEMIGLIA(ミッレミリア)」を2018年3月31日をもって終了すると発表、新しいプログラムを2018年1月1日より開始する計画で、2013年から2017年までに取得したマイルは2018年3月31日までに特典航空券への交換などのサービスで使い切る必要があるという。

ニキ航空とLGWがユーロウィングスに吸収

ルフトハンザグループは、オーストリアのLCC、ニキ航空とドイツのリージョンエアライン、Luftfahrtgesellschaft Walter mbH(LGW)を買収することで、エア・ベルリン・グループと合意したと発表。両社の路線はルフトハンザ傘下のLCC、ユーロウイングスが引き継ぐ。

JTA、新ジンベイジェットが那覇から初就航

JAL傘下の日本トランスオーシャン航空(JTA)の特別塗装機「ジンベエジェット」、2012年12月就航の初号機(737-400)、2014年1月就航の2号機「さくらジンベエ」(737-400)に続く3号機(737-800)が、10月22日に那覇空港で初フライトを行った。

エアバス新型機A330neo、初飛行に成功

エアバスは10月19日、仏トゥールズのブラニャック空港にてA330の改良型A330neoのうちA330-900neoの試験機が初飛行に成功したと発表した。同機は同社の最新鋭機A350 XWBの技術を取り入れシャークレットを導入した主翼が特徴。エンジンはロールスロイス社のトレント7000を採用している。順調に試験が進めば2018年には商業運行が開始できるという。ローンチカスタマーはTAPポルトガル航空になる予定。
プレスリリース

エミレーツ航空、100機目のエアバスA380を受領

エミレーツ航空は、11月3日に同社にとって100機目となるエアバスの超大型機A380を受領する。同社は9月末時点でA380を142機発注しており、2008年7月28日の初号機から数え現在98機を受領済み。A380の総受注317機のうち半数近くをエミレーツ1社で占めていることになる。

2. 連載:「タビノート」 下川裕治  2017/10/24号 Vol.092


2. 連載:「タビノート」 下川裕治

月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。

Profile
shimokawa

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。

たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

エアアジアXのグレーゾーン

 エアアジアの羽田―クアラルンプール線にはじめて乗った。インドネシアのメダンに用事があり、乗り継ぎや運賃を考えると、エアアジアが最適だった。
 日本に絡んだLCCの世界では知られた路線である。日本のLCCは、この路線にエアアジアが就航してから本格化していった。バックパッカーたちの間では、この便が到着したLCCTというLCC専用ターミナルは母港とまで呼ばれた。ここからアジアのさまざまな都市に乗り継いでいった。LCCTは閉鎖されてしまったが。
 なぜかこの路線に乗る機会がなかった。そうこうしているうちに、レガシーキャリアが運賃をさげはじめた。となると、レガシーキャリアを選んでしまう。ますます乗る機会を逸してしまった
 LCCにはグレーゾーンがある。機内もち込み荷物の重さと数である。預ける荷物が有料だから、どうしても機内もち込みが増える。これに対してどのくらい厳しくチェックするかという面では、LCCによって温度差がある。
 羽田空港のチェックインの列に並んだ。掲示板に、もち込み荷物のルールが変わったと表示されていた。これまでの経験から、「まあ、なんとかなるだろう」とカウンターの前へ。すると、もち込み荷物の重さを測るという。重量計に乗せると、10.3キロ……。
「免税品は一切買わないでください」
 そういわれてチェックインは終わった。
 調べてみると、ルールは変わっていた。もち込み荷物の個数は大小2個まで。これは変わらない。以前は大きい荷物の重さが7キロまでとなっていたが、新ルールでは、大小合わせて7キロに変わっていたのだ。
 僕は3キロ以上オーバーしていたが、見逃してくれたらしい。一応、免税品は買うな……と釘は刺されたが。
 このときは同行者がいた。ところが彼は、なんのチェックもされなかった。チェックインカウンターによって違うのだ。
 搭乗口では免税品の袋を注意されている人もいた。免税品の袋を2個、3個ともっていた女性たちは、ひとつにまとめるようにいわれていた。
 その後、エアアジアに乗ったが、これほど注意されたことはなかった。どうも厳しくチェックするのは、長距離を飛ぶエアアジアXという気もするが。
 チェックを受けてもなんの文句もいえないが、もう少し明瞭にしてほしいとは思う。抜き打ちチェックでルールの浸透を狙っているのだろうか。


チェックインカウンターのチェックに引っかからないことを願う?