Contents

1. 旅行業界最新ニュース
2a. 連載:「タビノート」 下川裕治
2b. 連載:「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和
2c. 連載:「旅とトリニクとごはん」 水谷さるころ
3a. tabinote旅行記 マイレージ利用で鹿児島ぶらり旅(前編)
3b. 世界一周ノート 第25回:トルコ
4. 世界あの街この街:ムンバイ
5. 旅の本屋 のまど イベント情報:2月27日鈴木さちこさん、3月5日下川裕治さん、3月20日カベルナリア吉田さん×金澤政幸さん
6. 編集後記


1. 旅行業界最新ニュース

ピーチ、3月中にもマカオ線に就航へ

ピーチ・アビエーションの井上慎一CEOは、シンガポールで行われた航空ショーで、マカオ国際空港への就航を表明した。現在マカオへの直行便はマカオ航空のみ、日本の航空会社では初の就航となる。マカオから香港まではフェリーで一時間。値段によっては使える便になるだろう。

FDA、9号機は何色?

所有する8機の航空機すべて違う色で塗装されていることが特徴のフジドリームエアラインズは、3月23日受領予定の同社9号機の塗装色を予想するキャンペーンを始めた。正解者には同社の往復航空券などがプレゼントされる。ちなみにtabinoteニュース担当者の予想はエメラルドグリーン
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FDAキャンペーンページ

関西国際空港、利用客が増加

関西国際空港は1月の運営概況を発表。発着数(12,430回、前年同月比8%増)、旅客者数(161万人、同8%増)と共に前年を上回った。特に外国人旅客者数が56万人(同38%増)となり、日本人の50万人(同10%減)を上回った。

タイガーエアー・台湾、成田就航

シンガポールのLCCタイガーエアーの台湾法人、タイガーエアー・台湾が3月末に成田~台北(桃園)線を就航するとブログ「Help Point」が報道した。すでにエイチ・アイ・エスがこれを利用したツアーを募集しているとのこと。

エアアジアのアセアンパス、詳細が発表される

エアアジアは予告されていた回数券タイプの航空券「アセアンパス」の詳細を公開した。
片道の飛行時間2時間未満を1クレジット、2時間以上を3クレジットと計算し、30日間有効の10クレジットタイプを499リンギット(約1万6300円)、60日間有効の20クレジットタイプを888リンギット(約2万9000円)で販売開始した。
利用するには搭乗14日前までに航空券に交換する必要がある。また、空港使用料や座席指定料金などは別途必要。
注意したいのは同一区間の航空券は1度だけしか利用できないこと。つまりクアラルンプール~バンコクを往路で利用すると、復路のバンコク~クアラルンプールは交換できない。安いことは安いがルート策定が肝となりそうだ。
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エアアジア(英語)

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2a. 連載:「タビノート」 下川裕治

月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。

Profile
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下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。

たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

そろそろマイレージと決別?

「そういうことを書くと、また読者から非難されるんじゃない。貧乏旅行の達人のような顔をして、ラウンジ使っているなんて」
 事務所のスタッフにそういわれた。手にしているマイレージカードである。僕がいま、もっているのは、ユナイテッド航空のゴールドである。
 話は3年前に遡る。僕は月に1回のペースでバンコクを往復している。途中の都市での用事もあり、さまざまな航空会社を使っていた。しかしいちばん多く乗ったのがユナイテッド航空だった。知人からアドバイスを受けた。
「下川さん、それだけ利用してるんなら、スターアライアンスのゴールドをめざしたらどうです? チェックインも早いし、荷物もいちばん先に出てくる。予約も入りやすいでしょ。それに空港のラウンジも使えます」
 1年間、頑張ってみた。そして5万マイルを達成した。ユナイテッドのゴールドカードはたしかにいくつかの優遇を受けることができた。チェックインが早いのは助かった。予約もとりやすい気がする。いくつかの空港のラウンジンも使わせてもらった。
 ところがその翌年、ユナイテッド航空の東京―バンコク線が廃止になってしまった。なんとかスターアライアンス系の航空会社に乗ってゴールドを維持したが、そこでつらいのは、ユナイテッド航空そのものに4区間乗らなくてはいけないというルールだった。
 そして昨年の終わり、さらに情報が入ってきた。今年の3月から、獲得するマイル数が、金額ベースになるという話だった。それまでは、どんなに安い航空券を買っても、ゴールドカードなら飛行マイルの150%貯まったのだが。
 もうやめようか、と思った。しかしまだ踏ん切りがついていない。
 今週、ユナイテッド航空の東京―シンガポール線に乗った。バンコク線は廃止になったが、シンガポール線は残っているからだ。しかし目的地はバンコクである。
 東京を発ったユナイテッド航空がシンガポールに着いたのは、午前1時頃だった。シンガポールからバンコクまでは、午前7時発のタイガーエアウエイズを予約していた。この便がいちばん安かったのだ。
 午前3時頃までは、空港内のカフェで仕事をしていた。しかしさすがに眠くなってくる。空港内で眠ることができそうなスペースを探したが、どこも先客がいた。空港内を意味もなく歩いて時間をつぶし、午前5時にチェックイン。そこから搭乗までの2時間がきつかった。搭乗ラウンジが開くのは午前6時。またしても眠ることができる場所を探したが、やはり先客がいる。
 ようやくタイガーエアウエイズに乗り込んだが、機内でのことはほとんど覚えていない。こんこんと眠り続けていた。
 来週、日本に帰らなくてはならない。逆のルートになる。また空港で夜を明かすことになる。いまから気が重い。
 なにをやっているんだろう、と思う。マイレージから決別する潮どきだろうか。

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タイガーエアウエイズも中国路線が増えてきた

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2b.「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和

Profile
プロフィール

吉田友和(よしだともかず)

1976年千葉県生まれ。出版社勤務を経て、2002年、初海外旅行にして夫婦で世界一周旅行を敢行。旅の過程を一冊にまとめた『世界一周デート』で、2005年に旅行作家としてデビュー。「週末海外」というライフスタイルを提唱。国内外を旅しながら、執筆活動を続けている。その他、『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』(講談社)、『自分を探さない旅』(平凡社)、『LCCで行く! アジア新自由旅行』(幻冬舎)、『めざせプチ秘境!』(角川書店)、『3日もあれば海外旅行』(光文社)など著書多数。
旅行作家★吉田友和 Official Web

しりとりで旅する 第40回 吉田友和

く 靴

 旅行前はいつも色々と新調したくなる。着ていく服だったり、街歩き用のカバンだったり、カメラのレンズだったり。ついつい財布の紐がゆるむ。なにかひとつでもおニューのグッズが加わるだけで、その旅に彩りが添えられる気がするのだ。まあ、旅を買い物の口実にしているだけとも言えるが……。
 ただし、旅行前に新調するのは適切ではないものもある。靴である。買ったばかりの靴で旅をするのはオススメしない。実は過去に何度も失敗を繰り返してきた。どんなに履きやすい靴であっても、履き慣れていないと足が疲れる原因になってしまう。


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旅とトリニクとごはん

Profile
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水谷さるころ

1976年生まれ。96年女子美術短期大学情報デザイン科卒業。
イラストレーター・マンガ家・グラフィックデザイナー。
「旅チャンネル」の企画で世界一周を2回経験。著作に旅マンガ「30日間世界一周!(全3巻)」「35日間世界一周!!(全5巻)」がある。
空手は黒帯。弐段。

公式サイト

こんにちは。水谷さるころです。30日間で世界一周をした話と、35日間で世界を一周した話をマンガに描いたりしているイラストレーターです。旅人としてのスキルはかなりボンクラ指数が高めです。


さるころの行くぞ!30日間世界一周 インド・パリ編 [DVD]


35日間世界一周!! Part1 アジア編

そんな私ですが、最近旅の写真を整理していて「私って…鶏肉が好きだなあ」と改めて思ったので、鶏肉とごはん(米)のコラムを書かせて頂くことになりました。
鶏肉は焼いてよし、茹でてよし、蒸してよし、揚げてよし…。書いてるだけでお腹が空いてきます。単品でも素晴らしいですが、それにごはんをセットにすると素敵なハーモニーを奏でます。


さて第1回目のテーマはタイの「カオマンガイ」です。
鶏肉とごはんといえば私的に最初に思い浮かぶのは「海南鶏飯」です。「蒸し鶏をジャスミンライスの上に乗せた」あのチキンライスです。このチキンライスが好きで、色々調べているのですが「海南島出身の人々がシンガポールに伝えた」ことで発展した料理ということです。日本だと「シンガポール・チキンライス」と呼ばれる事も多いですね。


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3a. tabinote旅行記 マイレージ利用で鹿児島ぶらり旅(前編)

はじめに

tabinoteハマです。このコーナーでは毎号スタッフの旅行記を掲載していきますが、今後は読者の方の旅行記も掲載していくつもりです。われこそはという方がいらしたら、ぜひこちらまでお寄せください。採用の方には薄謝を差し上げます。
また、tabinoteは自分だけのユニークな旅行プラン作成のお手伝いをするサービスです。このメルマガを読んでどこかへ行きたくなったら、ぜひtabinoteまでご相談ください。


(本事例は2014年2月時点の予約可能なプランおよび費用にもとづいており、実際にtabinoteスタッフが体験した旅程と写真を使用しています。)


JALのマイレージがあと10日程で失効するよ、とメールが来た。
前回はANAのマイレージ消化で韓国に行き、珍道中を繰り広げてきたわけだが、さて今度はどこにしよう・・。
お察しの通り、ふらふらとどっちのマイルも気分でためているので、あまり選択肢はない。
残念ながらヲタ行事の遠征予定もないので、国内で行った事のない地域&冬なので出来るだけ南へ、という事で鹿児島に決める。
ノープランで一週間後の2月初旬に予約を入れた。

そして当日(2014年2月8日)。
東京にめずらしい大雪、降ってるやん・・
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欠航のメールがきていて、ここに電話かけろと書いてある。
混み合ってて繋がらない場合はどうしたら・・・とりあえず羽田行くしかないんか・・
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Twitterで以下の冷やかしのリプに対応しながら覚悟を決めて羽田へ出発する。

“@ JALは午後からの便全部、ANAは3時以降の便は運休って見たよ!”
“@ まさに今、羽田映ってましたよ。払戻しと便振替カウンター、500人以上並んでてさらに列が伸びてるって( ゚д゚ )”
“@ わたしもニュース見てたよ。ハマ、映るようになんかおもしろいことやってね。泣き叫ぶとか。”


ひとまず羽田到着すると、うwwwはwwwwww
テレビで見たことあるwwwww知ってるww
怒号鳴り響いてるwwwくwそwwwわろwww
がんばれ!ニッポンの看板が泣ける
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とりあえず行列に並ぶと、整備の人がこの「振替方法」の紙くれました。
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説明を聞くと、「購入ボタン」は押さないで予約しろとのこと。
明日のお昼ごろの便がまだ予約可能だったので、予約まで進んだところで近くにいたイケメンJALの人に「今回マイレージなのだがこのまま予約していいか」と聞くとよい、とのこと。次の日の便に繰り越すことに。

あまりの衝撃に、買ったばっかのOLYMPUS PENで撮ったお洒落な写真をFacebookにアップ
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1日目は鹿児島市内の7000円くらいのビジホ取ってたのでそこは100%キャンセルに・・


翌日
あっ!また腹立つメールが!このやろうwww

 ハマ 様

 この度はJALグループをお選びくださいまして、ありがとうございます。

 2月9日(日)JAL1871便の出発時刻が変更となりました。
 ご迷惑をおかけし申し訳ございません。

 ■遅延内容 2月9日(日)15時14分 現在
 ┏─────────────────────────────
 │【便情報(変更前)】
 │ 2月9日(日) JAL1871便
 │ 東京(羽田) → 鹿児島
 │ 定刻 13:40 – 15:40
 │ 搭乗口 5A
 │
 │【変更内容】
 │ 出発予定 16:15
 │ 遅延時間 2時間35分

Oh・・・行くっきゃNight・・・
待った・・ただひたすら待った・・ディレイ4時間(寝てる人もおった)
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こんなにまでして行きたかったっけ鹿児島・・・(後編に続く)

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3b. 世界一周ノート 青木大地

仕事をやめ、2013年10月から1年間の予定で世界一周の旅に出ました。

Profile
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青木大地(あおき・だいち)

1986年生まれ。日本大学 芸術学部 卒業。
卒業後、大手レンタルビデオメーカーに勤務。店舗、営業を経て世界旅行のため退社。
念願のフリーライターとしてとりあえず1年は過ごせそうです。
同名義のFacebookもよければ見てください。

Facebook

第25回:トルコ

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トルコはアジアとヨーロッパの境目として旅人にとっては感慨深い場所だと思う。アジアから向かう人にとっては貧乏旅の終わりであり、ヨーロッパから入る人にとっては物価が下がる安心感と衛生面の不安が首をもたげる場所だ。
僕もそんな気持ちでトルコへと足を踏み入れた。イスタンブールの街は美しく、モスクやハラル料理、親日的な客引きやそうでない客引きと、勧められるチャイ、全てが期待通りのトルコがそこにあった。

ただ、僕はトルコが境目だとは思わなかった。それはトラムやメトロ、長距離バスに如実に現れていた。トルコは完全にヨーロッパだった。
整っていた。トラムやメトロは時間通り往来し、長距離バスにはWiFiが完備されていた。それはアジアでは考えられない、ヨーロッパ水準だった。
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では、何故皆がトルコを境目と言うのか?それは物価なのだと思う。旅人にとってこれだけの整った環境に対して、物価はアジア水準で計算できた。ケバブは200円でお釣りがくるし、ジュースやお菓子も安かった。
親日という話も嘘ではなく、カッパドキアで泊まった安宿のオーナーは日本人がオスマントルコ帝国を救ってくれた話をしながら涙を流していた。
豊富な観光資源に有り難い物価、人、環境。居心地は良く、僕は女子旅もバックパッカーも観光客も、全ての人にトルコはハマると感じた。
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そしてこんなことにとっくに気付いているのが韓国人で、トルコには多くの韓国人観光客が押し寄せていた。僕はトルコからはフェリーでギリシャへと渡ったのだけれど、エーゲ海沿いのボドラムという港町はバカンスを楽しむ西欧人で溢れ返っていた。西から東から、トルコの快適さを求めて人が集まっていた。
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僕もお金がないなりにトルコを楽しんだ。地元民向けのハマム(垢擦り付きの蒸し風呂)ではあまりの垢の多さに担当のおじさんに嘔吐かれ、長距離バスを値切り続けていたらバス会社から追い出された。ボドラムでも公園で野宿していたら警官に囲まれて起こされた。こうやって僕は徐々にアジアからの脱皮を余儀なくされた。イスタンブール→カッパドキア→パムッカレ→ボドラムというかなり端折ったルートではあったけれど、僕はトルコには良い思い出しかなかった。
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旅が快適だとあまり事件も起きない。そしてそれはヨーロッパを抜けるまで続いてしまった。だから僕にとってヨーロッパは単なる移動と観光地獄の始まりだった。如何にして夜行移動で宿泊費を浮かすか、それが知恵の絞り所で、僕はそれに全てを賭けた。なので次回からは、そういった工夫を記していこうと思う。それなりに名だたる世界遺産をつまみ食いしてきたけれど、ただ何かが美しかったという話はあまりにくだらないので。

今回のルートでは、トルコからフェリーでギリシャへ抜けた部分がポイントだった。港町ボドラムからコス島(ギリシャ)を経由してアテネへ入るフェリーが最も安かった。サントリーニ島やロードス島という経由便もあったけれど、僕は安価な、そして船上泊が可能なものを選んだ。コス島では半日待たされるため、海に湧く温泉に行ったりして暇を潰した。この温泉(海?)にはトイレがなく、少し厄介になった。
ボドラムからは島を経由し、イタリアに入るものもあるようだった。エーゲ海では赤い夕日とイルカが泳いでいるのが見えた。
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次回はギリシャ、東欧諸国の魅力 を記します。


世界一周ノート
とりあえずの予定コース:上海→杭州→南寧→ハノイ→ホーチミン→シェムリアプ→チェンマイ→ルアンパバーン→バンコク→パンガン島→ペナン島→マラッカ→スマトラ島→ジャワ島→マニラ→シンガポール→ジョホールバル→シドニー→チェンナイ→ムンバイ→アグラ→デリー→バラナシ→ブッダガヤ→コルカタ→ダージリン→ポカラ→ルンビニ→ガヤ→カトマンズ→ポカラ→トルコ・・・以降ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、南米と巡る予定

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4.世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第40回 ムンバイ

ムンバイの旅行ガイド
ムンバイ (トリップアドバイザー提供)

インド共和国・国旗

(画像:Wikipedia)


見どころと特徴

人でむせかえるような通りや雑踏、バザール、スラム、イギリス様式の洋館、最先端のレストランや高層ビル等が混在する人口2,000万人のメトロポリス。インド門や世界遺産のCTS駅舎、アラビア海の海岸線、エレファンタ島の洞窟寺院など街歩きから遺跡まで見所は盛りだくさん。西インド旅行の拠点としても重要。

Gateway Of India Mumbai Google マップ
(A:インド門、B:チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅(CST駅)、C:クロフォードマーケット、D:ジャイナ寺院、E:チョール・バザール、F:ドービーガート、G:スィッディヴィナーヤク、H:マウントメリー教会、I:バンドラ・ウォーリ海上ブリッジ、J:ISKCON寺)


空港からタクシーに乗り湾岸沿いを走る。
天気がよい夜なら、バンドラ・ウォーリ海上ブリッジからムンバイ中心部の夜景を眺めることができる。
ムンバイの旅行ガイド
Bandra-Worli Sea Link (トリップアドバイザー提供)

ムンバイ市街には史跡や博物館もあるものの、一番の見どころは街そのもの。
まずは名所旧跡をあくせく巡るよりも、だらだらと街をぶらつきたい。
街歩きの起点にはムンバイの南端、インド門がわかりやすい。
タージマハル・ホテルのタワーの瀟洒な本館と天をつくタワーも至近。疲れたらここに逃げ込めば大丈夫。
ムンバイの旅行ガイド
Gateway of India (トリップアドバイザー提供)
ムンバイの旅行ガイド
The Taj Mahal Palace (トリップアドバイザー提供)

北に歩いて行くと、すぐにムンバイの誇る世界遺産チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅(CST駅)にたどりつく。豪華で壮麗な駅舎はどこかムンバイの開放的なイメージづくりに一役買っている。
ヴィクトリア女王にちなんでヴィクトリア駅(Victoria Terminus)として開業したが、後にヒンドゥー王朝マラーター王国の開祖シヴァージーにちなんで改称された。夜は美しくライトアップされる。
ムンバイの旅行ガイド
Chhatrapati Shivaji Terminus (トリップアドバイザー提供)

CST駅からしばらく歩くとムンバイの台所、クロフォードマーケットがある。
建物は瀟洒な感じだが中は人、人、人の群れ。スパイスやフルーツ、ぶった切られた鶏肉など生鮮品の強烈な匂いと売り手買い手の声がひびきわたるディープな雰囲気は市場好きにはたまらない。
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(画像:tabinote)

チョール・バザール、別名「どろぼうマーケット」はムンバイのイスラム居住区にあるマーケット。
別に盗品が売られているわけではなく、ムンバイを訪問したヴィクトリア女王の船荷の中から消えたバイオリンがこのマーケットで見つかったというのが由来。ここは女性の1人歩きは勧められないのでガイド帯同を推奨、とされている。
ムンバイの旅行ガイド
Chor Bazaar (トリップアドバイザー提供)


街歩きに飽きたら、今度は名所旧跡を巡ってみてもいい。
ムンバイは人種のるつぼで、世界の宗教施設が集まっている。

市街南部に近い有名施設はジャイナ寺院。
アヒンサー(不殺生)の教えで知られるジャイナ教の中心寺院で、大理石や美しい彫刻が人気。
ムンバイの旅行ガイド
Jain Temple – Mumbai (トリップアドバイザー提供)

ムンバイといえばなんと言ってもガネーシャ。
9月のガネーシャ祭りはムンバイ最大規模のイベントで、ガネーシャ像を海に流す行列で賑わう。
そのガネーシャを祀っているのがスィッディヴィナーヤク寺院(Shree Siddhivinayak)。夜遅くまで大勢の参拝者や観光客でにぎわう。撮影禁止でカメラ預かりがないので、1人で行く場合には要注意。
ムンバイの旅行ガイド
Shree Siddhivinayak (トリップアドバイザー提供)

ムンバイはキリスト教の伝統も古い。
マウントメリー教会は1570年創設と伝えられるムンバイ最古のカトリック教会で(現在の教会は100年前に再建)、まったくインドらしくない壮麗で厳かな建物。周辺はキリスト教地区でミッションスクールなども多く、クリスマスには多くの人が訪れる。
ムンバイの旅行ガイド
Mount Mary Church (トリップアドバイザー提供)

海上に浮かぶのはイスラム寺院のハッジ・アリー。
海に沈む夕日を背景に白いモスクが染まっていく姿はムンバイのベスト・フォトジェニックスポットとも言われる。夜はライトアップされ、高層ビルとの対比も美しい。
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(画像:Wikipedia)

ヒンドゥー寺院で最大規模のものはイクスコン寺院(ISKCON)。
イクスコンはヒンドゥーをもとにした新興派閥で、1978年に建立された白大理石の寺院は清潔感にあふれている。礼拝だけではなくベジタリアン料理のレストランや巡礼宿などが併設されており、旅行者ものんびりくつろげる。
ムンバイの旅行ガイド
ISKCON Temple- Mumbai (トリップアドバイザー提供)

なお、ムンバイは仏教徒の一大居住地でもある。
カースト差別にめげず不可触民改革をすすめインド憲法を起草したアンベードカル博士の廟(Chaitya Bhoomi)はマヒム湾を臨む海沿い、スィッディヴィナーヤク寺院の北辺りにある。


ドービーガートはエレファンタ石窟と並ぶムンバイの最大の見どころの1つ。
ここは洗濯人カーストの集まる一大ランドリー地区で、ホテルで出した洗濯物もすべてこのガートで手洗いされている。景色は壮観だが今やすっかり観光地化しており、チップをねだる無関係なガイドや物売りが続出するウザいエリアでもある。中に入らずマハラークシュミー駅などの陸橋から眺めるのがいい。
ムンバイの旅行ガイド
Dhobi Ghat (トリップアドバイザー提供)


ホテルや市街の旅行会社では様々なオプショナルツアーを用意している。
郊外で比較的行きやすいのは市街から北に45km程度のカンヘーリー石窟。
広大な国立公園の内部にあり、お世辞にも空気がいいとは言えないムンバイ市街では味わえない新鮮な空気と自然、古代遺跡を満喫できる。後述するエレファンタ島よりも保存状態が良くゆっくり見学できるという評判。
ムンバイの旅行ガイド
Kanheri Caves (トリップアドバイザー提供)

史跡や「いかにもインド」な喧噪に慣れたら、ボリウッドツアーやアミューズメントパークもおすすめ。
ボリウッドツアーはインド映画と同様に来場者へのサービス精神にあふれており、広大なセットやステージ・パフォーマンスなどかなりエンタメ方面で盛り上げてくれると評判。テーマパークもアドラブズ・イマジカ、エッセルワールドといった巨大パークがある。
ムンバイの旅行ガイド
Bollywood Tours (トリップアドバイザー提供)
ムンバイの旅行ガイド
Adlabs Imagica (トリップアドバイザー提供)

エレファンタ石窟はムンバイ観光のハイライト。
インド門からフェリーで1時間、長い階段を登って石窟へ。6世紀に遡るヒンドゥー遺跡で、長年の風雨やポルトガル人の射撃ゲームなど数々の試練に耐えて今なお残る巨大な石窟や巨大な神像群は圧巻。
ムンバイの旅行ガイド
Elephanta Caves (トリップアドバイザー提供)

ムンバイから北東に350km、国内線でアウランガバードまで国内線で1時間。そこからバスに1時間も乗ればインド最大級の石窟、エローラ窟へ。石窟は数世紀にわたって造られたと推定されており、仏教・ヒンドゥー・ジャイナ寺院が共存する世界に類を見ないスケールの石窟。サイズも幅数キロ、塔の最高部が数十メートルにもおよぶ。

信じられないのはその工法で、伽藍も柱もカベの精密な彫刻も、その全てが巨大な一つの岩山を上から下へとノミで掘り抜くという丸彫り彫刻のような手法で建造されたとされている。インドはおろか世界でも類を見ない壮大な建築で、もう史跡や世界遺産はおなかいっぱい、というスレた旅行者でも度肝を抜かれるレベル。ムンバイまで立ち寄る機会があればぜひ訪れたい。
ムンバイの旅行ガイド
Ellora Caves (トリップアドバイザー提供)

【インド】個人旅行の強い味方、空港送迎から日本語ガイドまで VELTRAにおまかせ!



Soma (Indian Cuisine) at Grand Hyatt Mumbai (トリップアドバイザー提供)

インド全土の食も世界の食もなんでもそろう(寿司もある)ムンバイ。
北インドの濃厚なカレーやドーサをはじめとする南インド料理、菜食の伝統が長いお隣グジャラート料理も豊富。
ムンバイ名物といえばなんと行ってもシーフード。大きなエビのカレーやビリヤニ、魚を揚げたボンベイ・ダックなどは本場ならではの味。
海岸沿いのジュフビーチやマリーンドライブ沿いのホテルなどで、夕日を見ながら食べるシーフードは最高の気分。

また、パールシー(在インドの拝火教徒;フレディ・マーキュリーもパールシー)のレストランはムンバイ以外ではなかなか見かけない。羊の煮込みや中東のドライフルーツのピラフなど中東系の味覚は辛い物が苦手な人にもおすすめ。

ストリートフードも豊富で、チャパティやチャイなどの定番から、スパイシーな具とチーズのクリーミーさがたまらないサンドイッチ、卵のカレー炒めなどが人気。


Taj Exotica Goa (トリップアドバイザー提供)


日本からの行き方

(空路)
日本からインドへの空路は、主に直行便とアジア各都市を乗り継いでいくルートがある。

デリーまでの直行便はJAL、エアインディア、ANAがあり、JALとANAは毎日就航している。エアインディアは成田発水土日の週3便。
ムンバイまでの直行便はANAのみ。こちらも毎日就航。直行の場合は往路11時間程度。

乗り継ぎの場合は無数に選択肢があり、やはり中華系が安い。エアインディアもなかなか安めで、関西空港からのエアインディアムンバイ便は所要時間・費用共にお得なことが多い。
アジアの適当な都市(バンコクなど)で降りてチケットを買ってもいい。ムンバイは大都市なので、マレーシア航空やタイ国際など豊富に選択肢がある。香港からはジェットエアウェイズが就航している。
いったんデリーまで付いてしまえばLCC大国なので国内線は豊富。1.5万円程度でムンバイまで飛べる。

LCCを使う場合はエアアジアでクアラルンプールを経由しハイデラバードなどへ。その後国内線でムンバイに移動というルートが効率的だが、所要時間・費用共にそれほどお得ではない。

(陸路)
デリーから鉄道で向かう場合、特急電車で17~30時間程度。
1等エアコン付ファーストクラスが片道7,000円程度、エアコンなしスリーパーなら1200円程度。

(パッケージツアー)
所要4~5日間のツアーなら安く、特にジェットエアウェイズを使ったツアーなら激安。
だが、現地に丸々滞在できるのは実質1~2日。やはり9日程度はほしい。9日程度となるとエローラやデリーなどの周遊が含まれる豪華パックが多く20万程度になる。

(空港)
チャットラパティー・シヴァージー国際空港はムンバイ市街から北に34kmに位置する。
かつては古く野暮ったい空港だったが、大改装によりモダンで近代的なターミナルに生まれ変わった。
ANA、エアインディア、タイ国際などほとんどの国際線はターミナル2に到着。

空港からの移動はタクシーが一般的。プリペイドで600~700ルピー。
所要は60~120分。朝夕は渋滞で激しく混み合う。

インドが初めての場合や夜の到着ならホテルに送迎を頼むのがおすすめ。




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地理と気候

ムンバイはインド亜大陸の西部、マハーラーシュトラ州の州都。
アラビア海に面しており、ボンベイ島、およびその北に位置するサーシュティー島から成る。
日本との時差はマイナス3.5時間。
季節は乾期と雨期で明確に分かれ、雨期は6月から10月頃、乾季は11月~5月頃。
雨季は一日中湿った空気が重くまとわりつき、時には大雨で川が氾濫したり街の一部が水没したりするなど旅行には不向き。できるだけ乾季に旅行したい。


(画像:Google提供)


言語と通貨

インドの公用語はヒンディー語、および各地方の21にもおよぶ言語(ムンバイの属するマハーラーシュートラ州ではマラーティー語)。
英語は準公用語となっており、旅行者が訪れるようなところでは概ね通じる。
ただし、インド英語は発音や単語に特徴があり、早口な人が多いこともあって通じにくいとされている。

通貨はインディア・ルピー(INR)。1ルピー=1.9円(15年2時点)。
物価は、現地の人が利用するような交通機関、食は安い。
外国人向けのレストランやホテル、特にお酒が出るようなところはかなり高めで、日本と変わらないかより高いことも。特にホテルはインド全土でも最も高いレート。
タクシーは初乗り20~30ルピー。ドーサやカレーが一食30~100ルピー。外国人向けのバーやシーフードが出るようなところでは一品が数百ルピーということも。

両替はATMによる国際キャッシングが有利。
インドルピーは日本で両替できない。現金の場合は日本円もしくはドルを現地で両替することになるが、空港のレートは悪い。空港で少額を両替し、レートの良い市内の銀行で必要な分を都度両替するのがお勧め。両替時のレシートは出国時再両替に必要なので取っておくこと。
また、アジア共通であるがインドは他の国にも増して汚れた札・汚損した紙幣が多く、受け取ってもらえないこともある。きれいな札かどうか、両替や支払い、おつりをもらう際に金額と共に常にチェックすること。
外国人が行くようなカフェやホテルならクレジットカードも通じる。こちらも伝票を良く確認する。
チップの慣習は根強い。ホテルのポーターに50ルピー程度、英語のガイドに300ルピー程度。


(Wikipedia提供)


ビザと治安

ムンバイの治安はインドの中では比較的マシな方とされる。
夜でも人通りが多く、街頭や商店の明かりで賑やかさがある。
また、観光スポットや市街ではテロ対策としてか警官や警備員もやたらに多く、見た目にはだいぶ安心感がある。
しかしながら、もちろん人通りの少ない地域やスラムへの立ち入り、夜中の一人歩きなどは厳禁。特に、マフィアの本拠地とされているムンバイセントラル駅周辺のNagpada~Byculla近辺、マヒム湾近くのMatungaやスラムの拡がるDharaviあたりは観光地からも近い。
インドで全般的にいえるのは、ぼったくりタクシーやツアー。無料で道案内やガイドをすると称して最後に寄付を要求する(病気の妹、兄が交通事故など言い訳はいろいろ)など。ひったくりや窃盗にも注意が必要。街中やたらと多い犬にも気をつけたい。一日に数百人が噛まれるという。

観光客が気をつけようがないところもあるが、ムンバイは人種のるつぼであり宗教対立が起きやすいことからテロや暴動が度々発生している。
1992年~93年にかけヒンドゥーとイスラムの対立に端を発した暴動が発生し805名が死亡。それを受けて93年には連続爆破テロ(死者257名)。2002年から翌年にかけては爆破テロ。2006年には列車爆破(死者209名)。2008年にはタージホテルなど観光客の集まる地域を狙った同時多発テロ(死者172名で、うち1名は日本人)。2011年にも連続爆弾テロが発生した。


トランジットも含め全てのインド入国者はビザが必要。
ビザはオンライン申請(Online Visa Application)とETA(Electronic Travel Authorization)がある。
オンライン申請は単に申請書をWEBで作成できるというだけで、pdf化された申請書をンドビザ申請センターに持ち込むか郵送することになる。センターに申請・受取に行くとかなり時間をロスするので郵送サービスの利用が便利。
観光の場合は6ヶ月間有効・複数入国可能なマルチビザとなる。料金は2,156円。
センター直接受取でも郵送でも、ビザが降りるまでは意外に時間がかかる。日程に余裕を持って申請したい。

ETA(Electronic Travel Authorization)の場合はオンライン申請と異なりWEBでビザ発行までが完結する。申請フォームを埋めてクレカで支払うと72時間以内にビザが添付されたメールが来るので、それを印刷すればOKというお手軽さ。
ただし、ETAは従来のアライバルビザ制度に替わるものという位置づけで、有効期間は30日と短く料金も60ドルと高め。印度出国のエアチケットが必要。
なお、従来のアライバルビザ制度は2014年12月26日で停止となっており、ETAでの手続きが必要。

いずれにせよインドのビザ事情や条件は頻繁に変わるので、直近の情報をビザセンターや大使館サイト、インドに強い旅行代理店のサイトなどで確認しておきたい。


市内交通

交通状態はカオス。慢性的に渋滞が激しく、特に郊外に行く際には時間を多めに見ておく必要がある。

(タクシー・リキシャー)
流しのタクシーは少なく、各所にあるタクシー乗り場や観光地などの前でつかまえる。
かつてはぼったくりが横行していたが、大手のメータータクシーMeruCabの登場やスマートフォンによる配車システムの登場でだいぶラクになった。

タクシーはやはりMeruCabが安心。
MeruCabのサイトで配車予約も可能だが、現地の携帯番号が必要。
スマートフォンによる配車アプリはUberやTaxiForSureなど。現地でスマホが使えればだいぶ快適。

一般的なタクシーは黄一色または黄と黒のツートンに塗られたインドが誇る国産車のアンバサダー。エアコン無しでメーターも旧式。

メーターがあっても使わない、またはメーター通りではない場合も未だ多い(インフレでメーターの料金に実際の料金が追いつかないという事情もある)。その場合でもFare Chartという料金表を持っている筈なので、必ずその表と対照して料金を確認する。アンバサダーのメーターは旧式なので、やはりFare Chartで請求される。リキシャーも同様。

初乗り料金は最初の1kmが20ルピー、以後1km毎に13ルピー。深夜・早朝の割増料金あり(23時~5時;25%)。1割程度のチップが必要。Merucab、Uberなどではもう少し高く、初乗り25~27ルピー、以降20ルピー/km程度。

(地下鉄/鉄道)
ムンバイ・メトロはデリー、バンガロールに次いで2014年に開通した。
9号線まで計画されており、現在利用できるのは高架の1号線。郊外海沿い北西のVersovaと南東のGhatkoparを結んでいる。2号線以降が地下鉄となる予定。
現状では観光客にとってそれほど利用機会がないかもしれない。ボンベイ島南端のColaba駅に乗り入れる3号線の開通は15年以降の予定。
車内も駅も清潔で快適、時間も正確といいことずくめだが、チケット購入の長蛇の列やラッシュ時の混雑は恐ろしいものがあるという。改札前には空港並みのセキュリティーチェックがある。

料金は10ルピーからで、トークンを購入して利用する。
他にもプリペイド式のスマートカードがあり、チケット購入の列に並ばず自動改札を通れるというメリットもある。

(路線図)


ムンバイ近郊鉄道は鉄道大国インドの中でも最も由緒ある歴史を誇り、開通は1853年(ペリーが浦賀に来航した年)。
現在ではムンバイ近郊鉄道の乗客は1日平均650万人にもおよぶが、輸送力の増強が街の発展においついていないためいつも混み合っており、一説には世界一混雑する鉄道とも呼ばれる。
ラッシュ時の乗車率は250%(定員の2.5倍)、年間死者数が4000人というすさまじさ。
旅行者が利用する機会はあまりないかもしれないが、CSTからマスジットまでの1区間だけでも体験してみると面白い。

プネ-やデリーなど遠方に向かう場合はネットで指定席も購入できる。
無事予約が入手できた場合、当日駅に行くと座席チャートが壁に張り出されているので、それを見ながら自分の号車・席を確認する。わからなければ係員に聞く。

(バス)
市内を走るのは赤いBESTバス。
旅行者にとってはややハードルが高い。料金は安く、エアコン無しが7ルピー~、エアコン付きで25ルピー~。

長距離バスはエアコン付きで清潔、オンラインで予約も可能。
ムンバイ・プネ-間なら3~4時間、300ルピー程度。


ホテルとシーズン

常に供給不足で、ホテル代は高止まりしている。
いわゆる外国人向けの高級ホテル代は東京と同レベルかそれ以上と考えて良い。
タージ、オベロイといった超高級ホテルは最低200ドル、4つ星程度で100~150ドル。
ボンベイ島南が便利だが、割と安めなリゾートホテルはジュフビーチ近辺にも多い。
ムンバイの旅行ガイド
Juhu Beach (トリップアドバイザー提供)

ルームチャージ換算なので、1人旅でもツインの料金が必要だったりするが、2名3名の場合は割安。
インドの場合はどうしても疲れることもあり、到着日と最終日くらいはいいホテルを取った方がいいかもしれない。

ハイアットをはじめとした新しい外資系ホテルも増えているが、まだまだ古いホテルが多い。
以前はインドの高級ホテルと言えば、大理石をふんだんに使った重厚・豪華な建物がすばらしい一方で、建物が老朽化し、設備や清掃、従業員のサービスなどはまだまだという例が多かった模様だが、最近はだいぶ改善されているらしい。

ゲストハウスやホステルならエアコン付の個室が2千円程度。ドミトリーならさらに安い。


ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
Vodafone、Airtel、Reliance、TATA DOCOMOなどの業者がある。
(TATA DOCOMOについてはNTTドコモのインド撤退によりブランドが変わる可能性があるが、現時点ではそのまま営業中)

2012年に法改正があり、外国人がアクティベート済みのSIMを即時入手して使うことはできなくなった。
厳密には、カウンターでSIMフリーの携帯、パスポートのコピー、顔写真、証明書(Certification Form)を提出し申請する。証明書はインドの滞在先を証明するもので、予約証明でOK。もうチェックイン後ならホテルやゲストハウスで発行してもらえる。
SIMを購入後指定の時間(24時間後)、もしくはショートメッセージを受信後に指定の番号( Vodafoneなら117など)に電話をかけるとアクティベートされる。

申請書に一箇所でも誤りがあると容赦なく申請は拒絶され、アクティベート時の電話では超高速インド英語の係員に申請書に記入した内容を質問されるので、間違えなく答えなければならない。
宿の近くの携帯ショップで買い翌日再訪して手続きしてもらうのがラクかもしれない・・・。

いったん入手してしまえば便利この上なく、通話もデータも世界屈指の安さ。
Vodafoneの場合は28日間有効の1Gパックが251ルピー、1.5Gで348ルピー、3Gパックが654ルピーなど。
Airtelの場合は30日有効の1Gパックが249ルピー、2.5Gで449ルピー、4Gで749ルピーなど。Relianceは30日有効の1Gパックが177ルピーと安め。他には15日有効の1Gプランが92ルピー、10日間で73ルピーなど短期滞在に手軽なプランが多い。
TATA DOCOMOも安い。7日間有効の300Mパックが39ルピー、14日間有効の600Mパックが95ルピー、28日有効の1Gパックが149ルピー、同2Gで174ルピーなど。

なお、インドは州を超えるとローミング扱いになる。長旅の場合は滞在先でその都度SIMを買った方が安い場合がある。

以上のようにインドでのSIM入手はとても面倒なので、日本からWiFiルーターを借りていくのも手。1日あたり600円と比較的安く利用できる。
インド到着後すぐに利用したい場合には、現地の人間(タクシーや露店など)に聞いてみると開通済みのSIMを購入できることがある模様だが、かなりインド上級者向けの方法といえる。

(Wifi)
ホテル、カフェ、レストランなどでWifiを提供しているが、東南アジア(例えばタイやベトナム)に比べてそれほど数は多くない。街中でよく見るBarista CoffeeやCoffee Dayなどのチェーンなら確実につながる。
空港でもWiFiを提供しているが、インドの携帯電話番号を求められる。有料ラウンジなら快適。
未確認だがムンバイメトロでもWiFiを提供している模様。また。MTNL(Mahanagar Telephone Nigam Limited)が公衆無線LANの提供を発表している。

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5. 旅の本屋 のまど イベント情報:
 2月27日(金)鈴木さちこさん スライド&トークイベント
 3月5日(木)下川裕治さん スライド&トークイベント
 3月20日(金)カベルナリア吉田さん×「かなざわ珈琲」店主金澤政幸 スライド&トークイベント

Profile
プロフィール

旅の本屋 のまど

東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/


新刊「路面電車すごろく散歩」発売記念
◆鈴木さちこさん  スライド&トークショー◆
「『路面電車で女子ひとり旅』の楽しみ方」

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新刊『路面電車すごろく散歩』(木楽舎)の発売を記念して、イラストレーターの鈴木さちこさんをお迎えして、路面電車を使った女子ひとり旅の楽しみ方についてスライドを眺めながらたっぷりと語っていただきます。全国の路面電車21路線をぜ~んぶお散歩したイラストレーターの鈴木さちこさん。ANA機内誌『翼の王国』の人気連載をまとめた本作は、可愛い車体のイラストやおすすめの車窓風景、車内で地元の人から聞いたグルメスポットまで、ゆったりマイペースな旅をしたい人向けの一冊になっていて、路面電車のうんちくも満載です。トークの後半では、「路線図がすごろくのように見える」というアイデアから出発した当連載にちなんで、『翼の王国』編集者との“すごろくトーク”で取材裏話もたっぷり聞くことができます!
自分の故郷に路面電車があった方、路面電車好きの方はぜひご参加ください。もちろん男性の参加も大歓迎ですよ!(鈴木さんが見つけたローカルなお菓子付き!)

※トーク終了後、サイン会も行います。
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鈴木さちこ(すずきさちこ)

1975年東京生まれ。イラストレーター、ライター、プランナー。多摩美術大学卒業後、東北新社入社。CMプランナーを経て現在フリー。ホクト「きのこ組」、キッコーマン「うちのごはん隊」のキャラクターなどを手がける。著書に「日本全国ゆるゆる神社の旅」(サンクチュアリー出版)、「電車の顔」(成美堂出版)、「住むぞ都!」(東京書籍)などがある。趣味は食べること(鰻が大好物)、地図・路線図を見ること。好きなものは、猫、電車、ラジオ、ピアノの音。

◆鈴木さちこさん公式HP
http://www.sachikosuzuki.com/


【開催日時】  2月27日(金)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】  500円 (鈴木さんおすすめローカルなお菓子付)
       ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内  
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど 
 協力:木楽舎


新刊「週末香港・マカオでちょっとエキゾチック」発売記念
◆下川裕治さん  スライド&トークショー◆
「週末香港&マカオの旅の楽しみ方」

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新刊『週末香港・マカオでちょっとエキゾチック』(朝日文庫)の発売を記念して、旅行作家の下川裕治さんをお招きして、ふらっと行く週末香港&マカオの旅の魅力についてスライドを眺めながらたっぷりと語っていただきます。前作『週末沖縄でちょっとゆるり』では、アジアが潜む沖縄そば、脊髄反射のようにカチャーシーを踊る人々、マイペースなおばぁ、突っ込みどころ満載の看板など、なんだか東南アジアのようにゆるい週末の沖縄旅行の楽しみ方を紹介していた下川さん。本作では、重慶大厦(チョンキン・マンション)や大衆食堂といった庶民的な異空間が残り、路上を占拠した学生たちが涙を流した香港と、中国の富を巧みにとり込みカジノ景気に沸くマカオの対照的なふたつの街に注目し、週末の香港&マカオ旅行の楽しみ方をオススメしています。90年代にそれぞれイギリス、ポルトガルから返還され、中国と独特なバランスを保ちながら時代のうねりに翻弄され続ける香港とマカオの今を取材した下川さん独自の旅の情報が聞けるはずです。下川ファンの方はもちろん、香港&マカオが大好きな方や週末旅に興味のある方はぜひご参加ください!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。


下川裕治(しもかわゆうじ)

shimokawa
1954年長野県松本市生まれ。旅行作家。『12万円で世界を歩く』でデビュー。以後、主にアジア、沖縄をフィールドにバックパッカースタイルでの旅を書き続けている。著書に、『鈍行列車のアジア旅』『「生き場」を探す日本人』『世界最悪の鉄道旅行ユーラシア横断2万キロ』『週末アジアでちょっと幸せ』『「行きづらい日本人」を捨てる』 等。

◆下川裕治さんブログ「たそがれ色のオデッセイ」
http://odyssey.namjai.cc/


【開催日時】  3月5日(木)   19:30 ~ (開場19:00)  
【参加費】   900円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内  
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど 
 協力:朝日新聞出版


◆紀行ライター カベルナリア吉田さん×「かなざわ珈琲」店主 金澤政幸さん 対談トークイベント◆
「旅とコーヒー」

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沖縄&島旅ライター・カベルナリアと、珈琲のスペシャリスト・金澤政幸。
合わせてほぼ100歳、ふたりのヒゲオヤジが織り成す旅とコーヒーのコラボレーション!3連休前の金曜夜、極上のコーヒーを飲みながら、旅の話をゆったりとお楽しみ下さい!

★癒しからトンデモ話まで、コーヒーにまつわる旅のエピソードあれこれ
★コーノ式珈琲実演by金澤政幸と、お客様参加の飲み比べも
★東京―沖縄ラストフェリー乗船記スライドショーbyカベルナリアも予定
★旅先で仕入れた珍・茶菓子付き!?
★もちろんジャンケンプレゼント大会もあり!
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※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。


カベルナリア吉田(かべるなりあよしだ)

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1965年北海道生まれ。沖縄と島を中心に全国を歩き紀行文を執筆。近著は『ムカたびジャパーン!』(彩流社)、『石垣宮古ぐだぐだ散歩』(イカロス出版)、ほか『沖縄の島へ全部行ってみたサー』(朝日文庫)『沖縄バカ一代』(林檎プロモーション)『絶海の孤島』(イカロス出版)『沖縄ディープインパクト食堂』(アスペクト)など著書多数。
◆カベルナリア吉田さんHP
http://www016.upp.so-net.ne.jp/cabecchi/

金澤政幸(かなざわまさゆき)

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1964年千葉県生まれ。10代で珈琲に魅せられ、その後コーノ式珈琲塾で焙煎・抽出技術を学び、コーノ式珈琲塾認定コーヒーアドバイザー取得。
2003年頃から『かなざわ珈琲』として独自の抽出方法を考案し、イベント出店による豆販売や出張珈琲教室を各地で開催、カフェオープンの際の空間コーディネートのアドバイザーとしても活躍中。著書に『コーノ式かなざわ珈琲~美味しいコーヒーの淹れ方』(大和書房)。


【開催日時】 3月20日(金)  19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   900円(コーヒー&お茶菓子付き)
           ※当日、会場にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
主催:旅の本屋のまど 

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6. 編集後記

tabinote田口です。tabinoteメールマガジン、Vol.42をお届けします。

毎度長大なテキスト失礼致します。ここまで読んでくれた方、本当にありがとうございます。
さて、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、当メールマガジンは無料版と有料版があります。
無料版でもたいがいなボリュームなのですが、有料版(月額300円)では、さらに豪華執筆陣のエッセイなどが毎号2本以上掲載されております。
毎回濃厚な内容で、はっきり言ってこれが300円で読めるってお得です。と、自画自賛してもしょうがないのですが、正直申し上げて有料版登録者はかなり少ないのです。
というわけで、今回から数号にわたり、有料版の内容を無料版でも一部限定公開することにしました。
今号は旅行作家下川裕治さんの連載エッセイ「タビノート」を公開です。下川さんといえば1990年に刊行されたデビュー作「12万円で世界を歩く」が衝撃でした。
これを読んで速攻でタイに初海外旅行に飛び出したわたくしであります。
それから25年近く「なんでこんな辛い旅を」と毎回叫びたくなるような節約旅行記はもちろん、タイのオカマやホームレスにスポットを当てた硬派ドキュメントや、南国の音楽の入門書など幅広く活躍しておられます。
そんな下川さんの未公開エッセイ、ね、みなさん読んでみたくなりませんか?

はい、そんな下川さん連載はマイレージ話。わたしもユナイテッドのマイルを貯めていたのではありますが、今回の改悪(マイルではなく値段ベース)にはもうほとほと愛想が尽きました。
吉田さんは旅先でいちばんお世話になると言っても過言ではない靴の話し。思わずほしくなりますね。
そして今号からの新連載、水谷さるころさんの旅料理エッセイ「旅とトリニクとごはん」がスタートです。なんだかんだ男(貧乏)臭い記事の多いtabinoteですが、この連載で一気に女子力アップ!!!

ハマtabinoteの旅行記は昨冬の鹿児島旅行記です。欠航時の対応でそのエアラインの本性がわかる!
青木さんの世界一周ノートはトルコからのヨーロッパ編スタート。「如何にして夜行移動で宿泊費を浮かすか」は、わたしもヨーロッパ旅行したとき散々考えたので共感しきりであります。
世界あの街この街は、西インドの大都市ムンバイ(ボンベイ)。ドービーガート行ってみたいけどガイドがウザイのかー。

旅の本屋のまどのトークイベントは鈴木さちこさん、tabinoteでもおなじみ下川裕治さん、カベルナリア吉田さん×「かなざわ珈琲」店主金澤政幸などイベントもりだくさん。

ということでいつも同様(無料版の方はいつもよりさらに増量)大ボリュームでお送りいたしました。

次回は3月10日(火)の発行予定です。


tabinoteが旅程調査を担当した「一度行ってみたい 世界の絶景」(洋泉社ムック)。もうご覧いただけましたでしょうか?美しい写真と旅の達人インタビュー、実用的な行き方ガイドで構成された情報量満載の一冊です。ぜひ店頭で手にとってみて下さいね。

166031
一度は行ってみたい世界の絶景(洋泉社)

★特設ページ★


発行:有限責任事業組合tabinote
https://tabinote.jp

※本メルマガの連載原稿または寄稿、告知などの著作権は著者・情報発信元に帰属します。その他の著作権および全ての編集著作権はtabinoteに帰属します。記事の引用・転載は出典を明記いただくとともに、諸関連法規の定めに従い行っていただきますようお願いいたします。

次回は3月10日(火)の発行予定です。

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tabinoteメールマガジン 2015/02/24号 Vol.042 無料版

Contents

1. 旅行業界最新ニュース
2a. 連載:「タビノート」 下川裕治
2b. 連載:「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和
2c. 連載:「旅とトリニクとごはん」 水谷さるころ
3a. tabinote旅行記 マイレージ利用で鹿児島ぶらり旅(前編)
3b. 世界一周ノート 第25回:トルコ
4. 世界あの街この街:ムンバイ
5. 旅の本屋 のまど イベント情報:2月27日鈴木さちこさん、3月5日下川裕治さん、3月20日カベルナリア吉田さん×金澤政幸さん
6. 編集後記


1. 旅行業界最新ニュース

ピーチ、3月中にもマカオ線に就航へ

ピーチ・アビエーションの井上慎一CEOは、シンガポールで行われた航空ショーで、マカオ国際空港への就航を表明した。現在マカオへの直行便はマカオ航空のみ、日本の航空会社では初の就航となる。マカオから香港まではフェリーで一時間。値段によっては使える便になるだろう。

FDA、9号機は何色?

所有する8機の航空機すべて違う色で塗装されていることが特徴のフジドリームエアラインズは、3月23日受領予定の同社9号機の塗装色を予想するキャンペーンを始めた。正解者には同社の往復航空券などがプレゼントされる。ちなみにtabinoteニュース担当者の予想はエメラルドグリーン
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関西国際空港、利用客が増加

関西国際空港は1月の運営概況を発表。発着数(12,430回、前年同月比8%増)、旅客者数(161万人、同8%増)と共に前年を上回った。特に外国人旅客者数が56万人(同38%増)となり、日本人の50万人(同10%減)を上回った。

タイガーエアー・台湾、成田就航

シンガポールのLCCタイガーエアーの台湾法人、タイガーエアー・台湾が3月末に成田~台北(桃園)線を就航するとブログ「Help Point」が報道した。すでにエイチ・アイ・エスがこれを利用したツアーを募集しているとのこと。

エアアジアのアセアンパス、詳細が発表される

エアアジアは予告されていた回数券タイプの航空券「アセアンパス」の詳細を公開した。
片道の飛行時間2時間未満を1クレジット、2時間以上を3クレジットと計算し、30日間有効の10クレジットタイプを499リンギット(約1万6300円)、60日間有効の20クレジットタイプを888リンギット(約2万9000円)で販売開始した。
利用するには搭乗14日前までに航空券に交換する必要がある。また、空港使用料や座席指定料金などは別途必要。
注意したいのは同一区間の航空券は1度だけしか利用できないこと。つまりクアラルンプール~バンコクを往路で利用すると、復路のバンコク~クアラルンプールは交換できない。安いことは安いがルート策定が肝となりそうだ。
aseanpass
エアアジア(英語)

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2a. 連載:「タビノート」 下川裕治

月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。

Profile
shimokawa

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。

たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

そろそろマイレージと決別?

「そういうことを書くと、また読者から非難されるんじゃない。貧乏旅行の達人のような顔をして、ラウンジ使っているなんて」
 事務所のスタッフにそういわれた。手にしているマイレージカードである。僕がいま、もっているのは、ユナイテッド航空のゴールドである。
 話は3年前に遡る。僕は月に1回のペースでバンコクを往復している。途中の都市での用事もあり、さまざまな航空会社を使っていた。しかしいちばん多く乗ったのがユナイテッド航空だった。知人からアドバイスを受けた。
「下川さん、それだけ利用してるんなら、スターアライアンスのゴールドをめざしたらどうです? チェックインも早いし、荷物もいちばん先に出てくる。予約も入りやすいでしょ。それに空港のラウンジも使えます」
 1年間、頑張ってみた。そして5万マイルを達成した。ユナイテッドのゴールドカードはたしかにいくつかの優遇を受けることができた。チェックインが早いのは助かった。予約もとりやすい気がする。いくつかの空港のラウンジンも使わせてもらった。
 ところがその翌年、ユナイテッド航空の東京―バンコク線が廃止になってしまった。なんとかスターアライアンス系の航空会社に乗ってゴールドを維持したが、そこでつらいのは、ユナイテッド航空そのものに4区間乗らなくてはいけないというルールだった。
 そして昨年の終わり、さらに情報が入ってきた。今年の3月から、獲得するマイル数が、金額ベースになるという話だった。それまでは、どんなに安い航空券を買っても、ゴールドカードなら飛行マイルの150%貯まったのだが。
 もうやめようか、と思った。しかしまだ踏ん切りがついていない。
 今週、ユナイテッド航空の東京―シンガポール線に乗った。バンコク線は廃止になったが、シンガポール線は残っているからだ。しかし目的地はバンコクである。
 東京を発ったユナイテッド航空がシンガポールに着いたのは、午前1時頃だった。シンガポールからバンコクまでは、午前7時発のタイガーエアウエイズを予約していた。この便がいちばん安かったのだ。
 午前3時頃までは、空港内のカフェで仕事をしていた。しかしさすがに眠くなってくる。空港内で眠ることができそうなスペースを探したが、どこも先客がいた。空港内を意味もなく歩いて時間をつぶし、午前5時にチェックイン。そこから搭乗までの2時間がきつかった。搭乗ラウンジが開くのは午前6時。またしても眠ることができる場所を探したが、やはり先客がいる。
 ようやくタイガーエアウエイズに乗り込んだが、機内でのことはほとんど覚えていない。こんこんと眠り続けていた。
 来週、日本に帰らなくてはならない。逆のルートになる。また空港で夜を明かすことになる。いまから気が重い。
 なにをやっているんだろう、と思う。マイレージから決別する潮どきだろうか。

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タイガーエアウエイズも中国路線が増えてきた

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2b.「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和

Profile
プロフィール

吉田友和(よしだともかず)

1976年千葉県生まれ。出版社勤務を経て、2002年、初海外旅行にして夫婦で世界一周旅行を敢行。旅の過程を一冊にまとめた『世界一周デート』で、2005年に旅行作家としてデビュー。「週末海外」というライフスタイルを提唱。国内外を旅しながら、執筆活動を続けている。その他、『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』(講談社)、『自分を探さない旅』(平凡社)、『LCCで行く! アジア新自由旅行』(幻冬舎)、『めざせプチ秘境!』(角川書店)、『3日もあれば海外旅行』(光文社)など著書多数。
旅行作家★吉田友和 Official Web

しりとりで旅する 第40回 吉田友和

く 靴

 旅行前はいつも色々と新調したくなる。着ていく服だったり、街歩き用のカバンだったり、カメラのレンズだったり。ついつい財布の紐がゆるむ。なにかひとつでもおニューのグッズが加わるだけで、その旅に彩りが添えられる気がするのだ。まあ、旅を買い物の口実にしているだけとも言えるが……。
 ただし、旅行前に新調するのは適切ではないものもある。靴である。買ったばかりの靴で旅をするのはオススメしない。実は過去に何度も失敗を繰り返してきた。どんなに履きやすい靴であっても、履き慣れていないと足が疲れる原因になってしまう。


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旅とトリニクとごはん

Profile
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水谷さるころ

1976年生まれ。96年女子美術短期大学情報デザイン科卒業。
イラストレーター・マンガ家・グラフィックデザイナー。
「旅チャンネル」の企画で世界一周を2回経験。著作に旅マンガ「30日間世界一周!(全3巻)」「35日間世界一周!!(全5巻)」がある。
空手は黒帯。弐段。

公式サイト

こんにちは。水谷さるころです。30日間で世界一周をした話と、35日間で世界を一周した話をマンガに描いたりしているイラストレーターです。旅人としてのスキルはかなりボンクラ指数が高めです。


さるころの行くぞ!30日間世界一周 インド・パリ編 [DVD]


35日間世界一周!! Part1 アジア編

そんな私ですが、最近旅の写真を整理していて「私って…鶏肉が好きだなあ」と改めて思ったので、鶏肉とごはん(米)のコラムを書かせて頂くことになりました。
鶏肉は焼いてよし、茹でてよし、蒸してよし、揚げてよし…。書いてるだけでお腹が空いてきます。単品でも素晴らしいですが、それにごはんをセットにすると素敵なハーモニーを奏でます。


さて第1回目のテーマはタイの「カオマンガイ」です。
鶏肉とごはんといえば私的に最初に思い浮かぶのは「海南鶏飯」です。「蒸し鶏をジャスミンライスの上に乗せた」あのチキンライスです。このチキンライスが好きで、色々調べているのですが「海南島出身の人々がシンガポールに伝えた」ことで発展した料理ということです。日本だと「シンガポール・チキンライス」と呼ばれる事も多いですね。


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3a. tabinote旅行記 マイレージ利用で鹿児島ぶらり旅(前編)

はじめに

tabinoteハマです。このコーナーでは毎号スタッフの旅行記を掲載していきますが、今後は読者の方の旅行記も掲載していくつもりです。われこそはという方がいらしたら、ぜひこちらまでお寄せください。採用の方には薄謝を差し上げます。
また、tabinoteは自分だけのユニークな旅行プラン作成のお手伝いをするサービスです。このメルマガを読んでどこかへ行きたくなったら、ぜひtabinoteまでご相談ください。


(本事例は2014年2月時点の予約可能なプランおよび費用にもとづいており、実際にtabinoteスタッフが体験した旅程と写真を使用しています。)


JALのマイレージがあと10日程で失効するよ、とメールが来た。
前回はANAのマイレージ消化で韓国に行き、珍道中を繰り広げてきたわけだが、さて今度はどこにしよう・・。
お察しの通り、ふらふらとどっちのマイルも気分でためているので、あまり選択肢はない。
残念ながらヲタ行事の遠征予定もないので、国内で行った事のない地域&冬なので出来るだけ南へ、という事で鹿児島に決める。
ノープランで一週間後の2月初旬に予約を入れた。

そして当日(2014年2月8日)。
東京にめずらしい大雪、降ってるやん・・
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欠航のメールがきていて、ここに電話かけろと書いてある。
混み合ってて繋がらない場合はどうしたら・・・とりあえず羽田行くしかないんか・・
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Twitterで以下の冷やかしのリプに対応しながら覚悟を決めて羽田へ出発する。

“@ JALは午後からの便全部、ANAは3時以降の便は運休って見たよ!”
“@ まさに今、羽田映ってましたよ。払戻しと便振替カウンター、500人以上並んでてさらに列が伸びてるって( ゚д゚ )”
“@ わたしもニュース見てたよ。ハマ、映るようになんかおもしろいことやってね。泣き叫ぶとか。”


ひとまず羽田到着すると、うwwwはwwwwww
テレビで見たことあるwwwww知ってるww
怒号鳴り響いてるwwwくwそwwwわろwww
がんばれ!ニッポンの看板が泣ける
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とりあえず行列に並ぶと、整備の人がこの「振替方法」の紙くれました。
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説明を聞くと、「購入ボタン」は押さないで予約しろとのこと。
明日のお昼ごろの便がまだ予約可能だったので、予約まで進んだところで近くにいたイケメンJALの人に「今回マイレージなのだがこのまま予約していいか」と聞くとよい、とのこと。次の日の便に繰り越すことに。

あまりの衝撃に、買ったばっかのOLYMPUS PENで撮ったお洒落な写真をFacebookにアップ
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1日目は鹿児島市内の7000円くらいのビジホ取ってたのでそこは100%キャンセルに・・


翌日
あっ!また腹立つメールが!このやろうwww

 ハマ 様

 この度はJALグループをお選びくださいまして、ありがとうございます。

 2月9日(日)JAL1871便の出発時刻が変更となりました。
 ご迷惑をおかけし申し訳ございません。

 ■遅延内容 2月9日(日)15時14分 現在
 ┏─────────────────────────────
 │【便情報(変更前)】
 │ 2月9日(日) JAL1871便
 │ 東京(羽田) → 鹿児島
 │ 定刻 13:40 – 15:40
 │ 搭乗口 5A
 │
 │【変更内容】
 │ 出発予定 16:15
 │ 遅延時間 2時間35分

Oh・・・行くっきゃNight・・・
待った・・ただひたすら待った・・ディレイ4時間(寝てる人もおった)
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こんなにまでして行きたかったっけ鹿児島・・・(後編に続く)

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3b. 世界一周ノート 青木大地

仕事をやめ、2013年10月から1年間の予定で世界一周の旅に出ました。

Profile
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青木大地(あおき・だいち)

1986年生まれ。日本大学 芸術学部 卒業。
卒業後、大手レンタルビデオメーカーに勤務。店舗、営業を経て世界旅行のため退社。
念願のフリーライターとしてとりあえず1年は過ごせそうです。
同名義のFacebookもよければ見てください。

Facebook

第25回:トルコ

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トルコはアジアとヨーロッパの境目として旅人にとっては感慨深い場所だと思う。アジアから向かう人にとっては貧乏旅の終わりであり、ヨーロッパから入る人にとっては物価が下がる安心感と衛生面の不安が首をもたげる場所だ。
僕もそんな気持ちでトルコへと足を踏み入れた。イスタンブールの街は美しく、モスクやハラル料理、親日的な客引きやそうでない客引きと、勧められるチャイ、全てが期待通りのトルコがそこにあった。

ただ、僕はトルコが境目だとは思わなかった。それはトラムやメトロ、長距離バスに如実に現れていた。トルコは完全にヨーロッパだった。
整っていた。トラムやメトロは時間通り往来し、長距離バスにはWiFiが完備されていた。それはアジアでは考えられない、ヨーロッパ水準だった。
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では、何故皆がトルコを境目と言うのか?それは物価なのだと思う。旅人にとってこれだけの整った環境に対して、物価はアジア水準で計算できた。ケバブは200円でお釣りがくるし、ジュースやお菓子も安かった。
親日という話も嘘ではなく、カッパドキアで泊まった安宿のオーナーは日本人がオスマントルコ帝国を救ってくれた話をしながら涙を流していた。
豊富な観光資源に有り難い物価、人、環境。居心地は良く、僕は女子旅もバックパッカーも観光客も、全ての人にトルコはハマると感じた。
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そしてこんなことにとっくに気付いているのが韓国人で、トルコには多くの韓国人観光客が押し寄せていた。僕はトルコからはフェリーでギリシャへと渡ったのだけれど、エーゲ海沿いのボドラムという港町はバカンスを楽しむ西欧人で溢れ返っていた。西から東から、トルコの快適さを求めて人が集まっていた。
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僕もお金がないなりにトルコを楽しんだ。地元民向けのハマム(垢擦り付きの蒸し風呂)ではあまりの垢の多さに担当のおじさんに嘔吐かれ、長距離バスを値切り続けていたらバス会社から追い出された。ボドラムでも公園で野宿していたら警官に囲まれて起こされた。こうやって僕は徐々にアジアからの脱皮を余儀なくされた。イスタンブール→カッパドキア→パムッカレ→ボドラムというかなり端折ったルートではあったけれど、僕はトルコには良い思い出しかなかった。
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旅が快適だとあまり事件も起きない。そしてそれはヨーロッパを抜けるまで続いてしまった。だから僕にとってヨーロッパは単なる移動と観光地獄の始まりだった。如何にして夜行移動で宿泊費を浮かすか、それが知恵の絞り所で、僕はそれに全てを賭けた。なので次回からは、そういった工夫を記していこうと思う。それなりに名だたる世界遺産をつまみ食いしてきたけれど、ただ何かが美しかったという話はあまりにくだらないので。

今回のルートでは、トルコからフェリーでギリシャへ抜けた部分がポイントだった。港町ボドラムからコス島(ギリシャ)を経由してアテネへ入るフェリーが最も安かった。サントリーニ島やロードス島という経由便もあったけれど、僕は安価な、そして船上泊が可能なものを選んだ。コス島では半日待たされるため、海に湧く温泉に行ったりして暇を潰した。この温泉(海?)にはトイレがなく、少し厄介になった。
ボドラムからは島を経由し、イタリアに入るものもあるようだった。エーゲ海では赤い夕日とイルカが泳いでいるのが見えた。
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次回はギリシャ、東欧諸国の魅力 を記します。


世界一周ノート
とりあえずの予定コース:上海→杭州→南寧→ハノイ→ホーチミン→シェムリアプ→チェンマイ→ルアンパバーン→バンコク→パンガン島→ペナン島→マラッカ→スマトラ島→ジャワ島→マニラ→シンガポール→ジョホールバル→シドニー→チェンナイ→ムンバイ→アグラ→デリー→バラナシ→ブッダガヤ→コルカタ→ダージリン→ポカラ→ルンビニ→ガヤ→カトマンズ→ポカラ→トルコ・・・以降ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、南米と巡る予定

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4.世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第40回 ムンバイ

ムンバイの旅行ガイド
ムンバイ (トリップアドバイザー提供)

インド共和国・国旗

(画像:Wikipedia)


見どころと特徴

人でむせかえるような通りや雑踏、バザール、スラム、イギリス様式の洋館、最先端のレストランや高層ビル等が混在する人口2,000万人のメトロポリス。インド門や世界遺産のCTS駅舎、アラビア海の海岸線、エレファンタ島の洞窟寺院など街歩きから遺跡まで見所は盛りだくさん。西インド旅行の拠点としても重要。

Gateway Of India Mumbai Google マップ
(A:インド門、B:チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅(CST駅)、C:クロフォードマーケット、D:ジャイナ寺院、E:チョール・バザール、F:ドービーガート、G:スィッディヴィナーヤク、H:マウントメリー教会、I:バンドラ・ウォーリ海上ブリッジ、J:ISKCON寺)


空港からタクシーに乗り湾岸沿いを走る。
天気がよい夜なら、バンドラ・ウォーリ海上ブリッジからムンバイ中心部の夜景を眺めることができる。
ムンバイの旅行ガイド
Bandra-Worli Sea Link (トリップアドバイザー提供)

ムンバイ市街には史跡や博物館もあるものの、一番の見どころは街そのもの。
まずは名所旧跡をあくせく巡るよりも、だらだらと街をぶらつきたい。
街歩きの起点にはムンバイの南端、インド門がわかりやすい。
タージマハル・ホテルのタワーの瀟洒な本館と天をつくタワーも至近。疲れたらここに逃げ込めば大丈夫。
ムンバイの旅行ガイド
Gateway of India (トリップアドバイザー提供)
ムンバイの旅行ガイド
The Taj Mahal Palace (トリップアドバイザー提供)

北に歩いて行くと、すぐにムンバイの誇る世界遺産チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅(CST駅)にたどりつく。豪華で壮麗な駅舎はどこかムンバイの開放的なイメージづくりに一役買っている。
ヴィクトリア女王にちなんでヴィクトリア駅(Victoria Terminus)として開業したが、後にヒンドゥー王朝マラーター王国の開祖シヴァージーにちなんで改称された。夜は美しくライトアップされる。
ムンバイの旅行ガイド
Chhatrapati Shivaji Terminus (トリップアドバイザー提供)

CST駅からしばらく歩くとムンバイの台所、クロフォードマーケットがある。
建物は瀟洒な感じだが中は人、人、人の群れ。スパイスやフルーツ、ぶった切られた鶏肉など生鮮品の強烈な匂いと売り手買い手の声がひびきわたるディープな雰囲気は市場好きにはたまらない。
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(画像:tabinote)

チョール・バザール、別名「どろぼうマーケット」はムンバイのイスラム居住区にあるマーケット。
別に盗品が売られているわけではなく、ムンバイを訪問したヴィクトリア女王の船荷の中から消えたバイオリンがこのマーケットで見つかったというのが由来。ここは女性の1人歩きは勧められないのでガイド帯同を推奨、とされている。
ムンバイの旅行ガイド
Chor Bazaar (トリップアドバイザー提供)


街歩きに飽きたら、今度は名所旧跡を巡ってみてもいい。
ムンバイは人種のるつぼで、世界の宗教施設が集まっている。

市街南部に近い有名施設はジャイナ寺院。
アヒンサー(不殺生)の教えで知られるジャイナ教の中心寺院で、大理石や美しい彫刻が人気。
ムンバイの旅行ガイド
Jain Temple – Mumbai (トリップアドバイザー提供)

ムンバイといえばなんと言ってもガネーシャ。
9月のガネーシャ祭りはムンバイ最大規模のイベントで、ガネーシャ像を海に流す行列で賑わう。
そのガネーシャを祀っているのがスィッディヴィナーヤク寺院(Shree Siddhivinayak)。夜遅くまで大勢の参拝者や観光客でにぎわう。撮影禁止でカメラ預かりがないので、1人で行く場合には要注意。
ムンバイの旅行ガイド
Shree Siddhivinayak (トリップアドバイザー提供)

ムンバイはキリスト教の伝統も古い。
マウントメリー教会は1570年創設と伝えられるムンバイ最古のカトリック教会で(現在の教会は100年前に再建)、まったくインドらしくない壮麗で厳かな建物。周辺はキリスト教地区でミッションスクールなども多く、クリスマスには多くの人が訪れる。
ムンバイの旅行ガイド
Mount Mary Church (トリップアドバイザー提供)

海上に浮かぶのはイスラム寺院のハッジ・アリー。
海に沈む夕日を背景に白いモスクが染まっていく姿はムンバイのベスト・フォトジェニックスポットとも言われる。夜はライトアップされ、高層ビルとの対比も美しい。
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(画像:Wikipedia)

ヒンドゥー寺院で最大規模のものはイクスコン寺院(ISKCON)。
イクスコンはヒンドゥーをもとにした新興派閥で、1978年に建立された白大理石の寺院は清潔感にあふれている。礼拝だけではなくベジタリアン料理のレストランや巡礼宿などが併設されており、旅行者ものんびりくつろげる。
ムンバイの旅行ガイド
ISKCON Temple- Mumbai (トリップアドバイザー提供)

なお、ムンバイは仏教徒の一大居住地でもある。
カースト差別にめげず不可触民改革をすすめインド憲法を起草したアンベードカル博士の廟(Chaitya Bhoomi)はマヒム湾を臨む海沿い、スィッディヴィナーヤク寺院の北辺りにある。


ドービーガートはエレファンタ石窟と並ぶムンバイの最大の見どころの1つ。
ここは洗濯人カーストの集まる一大ランドリー地区で、ホテルで出した洗濯物もすべてこのガートで手洗いされている。景色は壮観だが今やすっかり観光地化しており、チップをねだる無関係なガイドや物売りが続出するウザいエリアでもある。中に入らずマハラークシュミー駅などの陸橋から眺めるのがいい。
ムンバイの旅行ガイド
Dhobi Ghat (トリップアドバイザー提供)


ホテルや市街の旅行会社では様々なオプショナルツアーを用意している。
郊外で比較的行きやすいのは市街から北に45km程度のカンヘーリー石窟。
広大な国立公園の内部にあり、お世辞にも空気がいいとは言えないムンバイ市街では味わえない新鮮な空気と自然、古代遺跡を満喫できる。後述するエレファンタ島よりも保存状態が良くゆっくり見学できるという評判。
ムンバイの旅行ガイド
Kanheri Caves (トリップアドバイザー提供)

史跡や「いかにもインド」な喧噪に慣れたら、ボリウッドツアーやアミューズメントパークもおすすめ。
ボリウッドツアーはインド映画と同様に来場者へのサービス精神にあふれており、広大なセットやステージ・パフォーマンスなどかなりエンタメ方面で盛り上げてくれると評判。テーマパークもアドラブズ・イマジカ、エッセルワールドといった巨大パークがある。
ムンバイの旅行ガイド
Bollywood Tours (トリップアドバイザー提供)
ムンバイの旅行ガイド
Adlabs Imagica (トリップアドバイザー提供)

エレファンタ石窟はムンバイ観光のハイライト。
インド門からフェリーで1時間、長い階段を登って石窟へ。6世紀に遡るヒンドゥー遺跡で、長年の風雨やポルトガル人の射撃ゲームなど数々の試練に耐えて今なお残る巨大な石窟や巨大な神像群は圧巻。
ムンバイの旅行ガイド
Elephanta Caves (トリップアドバイザー提供)

ムンバイから北東に350km、国内線でアウランガバードまで国内線で1時間。そこからバスに1時間も乗ればインド最大級の石窟、エローラ窟へ。石窟は数世紀にわたって造られたと推定されており、仏教・ヒンドゥー・ジャイナ寺院が共存する世界に類を見ないスケールの石窟。サイズも幅数キロ、塔の最高部が数十メートルにもおよぶ。

信じられないのはその工法で、伽藍も柱もカベの精密な彫刻も、その全てが巨大な一つの岩山を上から下へとノミで掘り抜くという丸彫り彫刻のような手法で建造されたとされている。インドはおろか世界でも類を見ない壮大な建築で、もう史跡や世界遺産はおなかいっぱい、というスレた旅行者でも度肝を抜かれるレベル。ムンバイまで立ち寄る機会があればぜひ訪れたい。
ムンバイの旅行ガイド
Ellora Caves (トリップアドバイザー提供)

【インド】個人旅行の強い味方、空港送迎から日本語ガイドまで VELTRAにおまかせ!



Soma (Indian Cuisine) at Grand Hyatt Mumbai (トリップアドバイザー提供)

インド全土の食も世界の食もなんでもそろう(寿司もある)ムンバイ。
北インドの濃厚なカレーやドーサをはじめとする南インド料理、菜食の伝統が長いお隣グジャラート料理も豊富。
ムンバイ名物といえばなんと行ってもシーフード。大きなエビのカレーやビリヤニ、魚を揚げたボンベイ・ダックなどは本場ならではの味。
海岸沿いのジュフビーチやマリーンドライブ沿いのホテルなどで、夕日を見ながら食べるシーフードは最高の気分。

また、パールシー(在インドの拝火教徒;フレディ・マーキュリーもパールシー)のレストランはムンバイ以外ではなかなか見かけない。羊の煮込みや中東のドライフルーツのピラフなど中東系の味覚は辛い物が苦手な人にもおすすめ。

ストリートフードも豊富で、チャパティやチャイなどの定番から、スパイシーな具とチーズのクリーミーさがたまらないサンドイッチ、卵のカレー炒めなどが人気。


Taj Exotica Goa (トリップアドバイザー提供)


日本からの行き方

(空路)
日本からインドへの空路は、主に直行便とアジア各都市を乗り継いでいくルートがある。

デリーまでの直行便はJAL、エアインディア、ANAがあり、JALとANAは毎日就航している。エアインディアは成田発水土日の週3便。
ムンバイまでの直行便はANAのみ。こちらも毎日就航。直行の場合は往路11時間程度。

乗り継ぎの場合は無数に選択肢があり、やはり中華系が安い。エアインディアもなかなか安めで、関西空港からのエアインディアムンバイ便は所要時間・費用共にお得なことが多い。
アジアの適当な都市(バンコクなど)で降りてチケットを買ってもいい。ムンバイは大都市なので、マレーシア航空やタイ国際など豊富に選択肢がある。香港からはジェットエアウェイズが就航している。
いったんデリーまで付いてしまえばLCC大国なので国内線は豊富。1.5万円程度でムンバイまで飛べる。

LCCを使う場合はエアアジアでクアラルンプールを経由しハイデラバードなどへ。その後国内線でムンバイに移動というルートが効率的だが、所要時間・費用共にそれほどお得ではない。

(陸路)
デリーから鉄道で向かう場合、特急電車で17~30時間程度。
1等エアコン付ファーストクラスが片道7,000円程度、エアコンなしスリーパーなら1200円程度。

(パッケージツアー)
所要4~5日間のツアーなら安く、特にジェットエアウェイズを使ったツアーなら激安。
だが、現地に丸々滞在できるのは実質1~2日。やはり9日程度はほしい。9日程度となるとエローラやデリーなどの周遊が含まれる豪華パックが多く20万程度になる。

(空港)
チャットラパティー・シヴァージー国際空港はムンバイ市街から北に34kmに位置する。
かつては古く野暮ったい空港だったが、大改装によりモダンで近代的なターミナルに生まれ変わった。
ANA、エアインディア、タイ国際などほとんどの国際線はターミナル2に到着。

空港からの移動はタクシーが一般的。プリペイドで600~700ルピー。
所要は60~120分。朝夕は渋滞で激しく混み合う。

インドが初めての場合や夜の到着ならホテルに送迎を頼むのがおすすめ。




tabinoteメンバーも愛用!空港滞在時間が長くなりがちな節約旅行でこそ、ラウンジのありがたさが身にしみます。海外旅行には必携の「プライオリティ・パス」
世界100カ国300都市、600ヵ所以上の空港にあるVIPラウンジが無料で使えます。年会費10,800円(税込)の楽天プレミアムカードなら年会費399ドルのプライオリティ・パスが付いてきます。

 




ワンランク上のサービスとステータスをお求めならJALアメリカンエクスプレスカード。
プラチナなら無料で「プライオリティ・パス」が付いてきます。JALマイルもサクサク貯まる!


地理と気候

ムンバイはインド亜大陸の西部、マハーラーシュトラ州の州都。
アラビア海に面しており、ボンベイ島、およびその北に位置するサーシュティー島から成る。
日本との時差はマイナス3.5時間。
季節は乾期と雨期で明確に分かれ、雨期は6月から10月頃、乾季は11月~5月頃。
雨季は一日中湿った空気が重くまとわりつき、時には大雨で川が氾濫したり街の一部が水没したりするなど旅行には不向き。できるだけ乾季に旅行したい。


(画像:Google提供)


言語と通貨

インドの公用語はヒンディー語、および各地方の21にもおよぶ言語(ムンバイの属するマハーラーシュートラ州ではマラーティー語)。
英語は準公用語となっており、旅行者が訪れるようなところでは概ね通じる。
ただし、インド英語は発音や単語に特徴があり、早口な人が多いこともあって通じにくいとされている。

通貨はインディア・ルピー(INR)。1ルピー=1.9円(15年2時点)。
物価は、現地の人が利用するような交通機関、食は安い。
外国人向けのレストランやホテル、特にお酒が出るようなところはかなり高めで、日本と変わらないかより高いことも。特にホテルはインド全土でも最も高いレート。
タクシーは初乗り20~30ルピー。ドーサやカレーが一食30~100ルピー。外国人向けのバーやシーフードが出るようなところでは一品が数百ルピーということも。

両替はATMによる国際キャッシングが有利。
インドルピーは日本で両替できない。現金の場合は日本円もしくはドルを現地で両替することになるが、空港のレートは悪い。空港で少額を両替し、レートの良い市内の銀行で必要な分を都度両替するのがお勧め。両替時のレシートは出国時再両替に必要なので取っておくこと。
また、アジア共通であるがインドは他の国にも増して汚れた札・汚損した紙幣が多く、受け取ってもらえないこともある。きれいな札かどうか、両替や支払い、おつりをもらう際に金額と共に常にチェックすること。
外国人が行くようなカフェやホテルならクレジットカードも通じる。こちらも伝票を良く確認する。
チップの慣習は根強い。ホテルのポーターに50ルピー程度、英語のガイドに300ルピー程度。


(Wikipedia提供)


ビザと治安

ムンバイの治安はインドの中では比較的マシな方とされる。
夜でも人通りが多く、街頭や商店の明かりで賑やかさがある。
また、観光スポットや市街ではテロ対策としてか警官や警備員もやたらに多く、見た目にはだいぶ安心感がある。
しかしながら、もちろん人通りの少ない地域やスラムへの立ち入り、夜中の一人歩きなどは厳禁。特に、マフィアの本拠地とされているムンバイセントラル駅周辺のNagpada~Byculla近辺、マヒム湾近くのMatungaやスラムの拡がるDharaviあたりは観光地からも近い。
インドで全般的にいえるのは、ぼったくりタクシーやツアー。無料で道案内やガイドをすると称して最後に寄付を要求する(病気の妹、兄が交通事故など言い訳はいろいろ)など。ひったくりや窃盗にも注意が必要。街中やたらと多い犬にも気をつけたい。一日に数百人が噛まれるという。

観光客が気をつけようがないところもあるが、ムンバイは人種のるつぼであり宗教対立が起きやすいことからテロや暴動が度々発生している。
1992年~93年にかけヒンドゥーとイスラムの対立に端を発した暴動が発生し805名が死亡。それを受けて93年には連続爆破テロ(死者257名)。2002年から翌年にかけては爆破テロ。2006年には列車爆破(死者209名)。2008年にはタージホテルなど観光客の集まる地域を狙った同時多発テロ(死者172名で、うち1名は日本人)。2011年にも連続爆弾テロが発生した。


トランジットも含め全てのインド入国者はビザが必要。
ビザはオンライン申請(Online Visa Application)とETA(Electronic Travel Authorization)がある。
オンライン申請は単に申請書をWEBで作成できるというだけで、pdf化された申請書をンドビザ申請センターに持ち込むか郵送することになる。センターに申請・受取に行くとかなり時間をロスするので郵送サービスの利用が便利。
観光の場合は6ヶ月間有効・複数入国可能なマルチビザとなる。料金は2,156円。
センター直接受取でも郵送でも、ビザが降りるまでは意外に時間がかかる。日程に余裕を持って申請したい。

ETA(Electronic Travel Authorization)の場合はオンライン申請と異なりWEBでビザ発行までが完結する。申請フォームを埋めてクレカで支払うと72時間以内にビザが添付されたメールが来るので、それを印刷すればOKというお手軽さ。
ただし、ETAは従来のアライバルビザ制度に替わるものという位置づけで、有効期間は30日と短く料金も60ドルと高め。印度出国のエアチケットが必要。
なお、従来のアライバルビザ制度は2014年12月26日で停止となっており、ETAでの手続きが必要。

いずれにせよインドのビザ事情や条件は頻繁に変わるので、直近の情報をビザセンターや大使館サイト、インドに強い旅行代理店のサイトなどで確認しておきたい。


市内交通

交通状態はカオス。慢性的に渋滞が激しく、特に郊外に行く際には時間を多めに見ておく必要がある。

(タクシー・リキシャー)
流しのタクシーは少なく、各所にあるタクシー乗り場や観光地などの前でつかまえる。
かつてはぼったくりが横行していたが、大手のメータータクシーMeruCabの登場やスマートフォンによる配車システムの登場でだいぶラクになった。

タクシーはやはりMeruCabが安心。
MeruCabのサイトで配車予約も可能だが、現地の携帯番号が必要。
スマートフォンによる配車アプリはUberやTaxiForSureなど。現地でスマホが使えればだいぶ快適。

一般的なタクシーは黄一色または黄と黒のツートンに塗られたインドが誇る国産車のアンバサダー。エアコン無しでメーターも旧式。

メーターがあっても使わない、またはメーター通りではない場合も未だ多い(インフレでメーターの料金に実際の料金が追いつかないという事情もある)。その場合でもFare Chartという料金表を持っている筈なので、必ずその表と対照して料金を確認する。アンバサダーのメーターは旧式なので、やはりFare Chartで請求される。リキシャーも同様。

初乗り料金は最初の1kmが20ルピー、以後1km毎に13ルピー。深夜・早朝の割増料金あり(23時~5時;25%)。1割程度のチップが必要。Merucab、Uberなどではもう少し高く、初乗り25~27ルピー、以降20ルピー/km程度。

(地下鉄/鉄道)
ムンバイ・メトロはデリー、バンガロールに次いで2014年に開通した。
9号線まで計画されており、現在利用できるのは高架の1号線。郊外海沿い北西のVersovaと南東のGhatkoparを結んでいる。2号線以降が地下鉄となる予定。
現状では観光客にとってそれほど利用機会がないかもしれない。ボンベイ島南端のColaba駅に乗り入れる3号線の開通は15年以降の予定。
車内も駅も清潔で快適、時間も正確といいことずくめだが、チケット購入の長蛇の列やラッシュ時の混雑は恐ろしいものがあるという。改札前には空港並みのセキュリティーチェックがある。

料金は10ルピーからで、トークンを購入して利用する。
他にもプリペイド式のスマートカードがあり、チケット購入の列に並ばず自動改札を通れるというメリットもある。

(路線図)


ムンバイ近郊鉄道は鉄道大国インドの中でも最も由緒ある歴史を誇り、開通は1853年(ペリーが浦賀に来航した年)。
現在ではムンバイ近郊鉄道の乗客は1日平均650万人にもおよぶが、輸送力の増強が街の発展においついていないためいつも混み合っており、一説には世界一混雑する鉄道とも呼ばれる。
ラッシュ時の乗車率は250%(定員の2.5倍)、年間死者数が4000人というすさまじさ。
旅行者が利用する機会はあまりないかもしれないが、CSTからマスジットまでの1区間だけでも体験してみると面白い。

プネ-やデリーなど遠方に向かう場合はネットで指定席も購入できる。
無事予約が入手できた場合、当日駅に行くと座席チャートが壁に張り出されているので、それを見ながら自分の号車・席を確認する。わからなければ係員に聞く。

(バス)
市内を走るのは赤いBESTバス。
旅行者にとってはややハードルが高い。料金は安く、エアコン無しが7ルピー~、エアコン付きで25ルピー~。

長距離バスはエアコン付きで清潔、オンラインで予約も可能。
ムンバイ・プネ-間なら3~4時間、300ルピー程度。


ホテルとシーズン

常に供給不足で、ホテル代は高止まりしている。
いわゆる外国人向けの高級ホテル代は東京と同レベルかそれ以上と考えて良い。
タージ、オベロイといった超高級ホテルは最低200ドル、4つ星程度で100~150ドル。
ボンベイ島南が便利だが、割と安めなリゾートホテルはジュフビーチ近辺にも多い。
ムンバイの旅行ガイド
Juhu Beach (トリップアドバイザー提供)

ルームチャージ換算なので、1人旅でもツインの料金が必要だったりするが、2名3名の場合は割安。
インドの場合はどうしても疲れることもあり、到着日と最終日くらいはいいホテルを取った方がいいかもしれない。

ハイアットをはじめとした新しい外資系ホテルも増えているが、まだまだ古いホテルが多い。
以前はインドの高級ホテルと言えば、大理石をふんだんに使った重厚・豪華な建物がすばらしい一方で、建物が老朽化し、設備や清掃、従業員のサービスなどはまだまだという例が多かった模様だが、最近はだいぶ改善されているらしい。

ゲストハウスやホステルならエアコン付の個室が2千円程度。ドミトリーならさらに安い。


ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
Vodafone、Airtel、Reliance、TATA DOCOMOなどの業者がある。
(TATA DOCOMOについてはNTTドコモのインド撤退によりブランドが変わる可能性があるが、現時点ではそのまま営業中)

2012年に法改正があり、外国人がアクティベート済みのSIMを即時入手して使うことはできなくなった。
厳密には、カウンターでSIMフリーの携帯、パスポートのコピー、顔写真、証明書(Certification Form)を提出し申請する。証明書はインドの滞在先を証明するもので、予約証明でOK。もうチェックイン後ならホテルやゲストハウスで発行してもらえる。
SIMを購入後指定の時間(24時間後)、もしくはショートメッセージを受信後に指定の番号( Vodafoneなら117など)に電話をかけるとアクティベートされる。

申請書に一箇所でも誤りがあると容赦なく申請は拒絶され、アクティベート時の電話では超高速インド英語の係員に申請書に記入した内容を質問されるので、間違えなく答えなければならない。
宿の近くの携帯ショップで買い翌日再訪して手続きしてもらうのがラクかもしれない・・・。

いったん入手してしまえば便利この上なく、通話もデータも世界屈指の安さ。
Vodafoneの場合は28日間有効の1Gパックが251ルピー、1.5Gで348ルピー、3Gパックが654ルピーなど。
Airtelの場合は30日有効の1Gパックが249ルピー、2.5Gで449ルピー、4Gで749ルピーなど。Relianceは30日有効の1Gパックが177ルピーと安め。他には15日有効の1Gプランが92ルピー、10日間で73ルピーなど短期滞在に手軽なプランが多い。
TATA DOCOMOも安い。7日間有効の300Mパックが39ルピー、14日間有効の600Mパックが95ルピー、28日有効の1Gパックが149ルピー、同2Gで174ルピーなど。

なお、インドは州を超えるとローミング扱いになる。長旅の場合は滞在先でその都度SIMを買った方が安い場合がある。

以上のようにインドでのSIM入手はとても面倒なので、日本からWiFiルーターを借りていくのも手。1日あたり600円と比較的安く利用できる。
インド到着後すぐに利用したい場合には、現地の人間(タクシーや露店など)に聞いてみると開通済みのSIMを購入できることがある模様だが、かなりインド上級者向けの方法といえる。

(Wifi)
ホテル、カフェ、レストランなどでWifiを提供しているが、東南アジア(例えばタイやベトナム)に比べてそれほど数は多くない。街中でよく見るBarista CoffeeやCoffee Dayなどのチェーンなら確実につながる。
空港でもWiFiを提供しているが、インドの携帯電話番号を求められる。有料ラウンジなら快適。
未確認だがムンバイメトロでもWiFiを提供している模様。また。MTNL(Mahanagar Telephone Nigam Limited)が公衆無線LANの提供を発表している。

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5. 旅の本屋 のまど イベント情報:
 2月27日(金)鈴木さちこさん スライド&トークイベント
 3月5日(木)下川裕治さん スライド&トークイベント
 3月20日(金)カベルナリア吉田さん×「かなざわ珈琲」店主金澤政幸 スライド&トークイベント

Profile
プロフィール

旅の本屋 のまど

東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/


新刊「路面電車すごろく散歩」発売記念
◆鈴木さちこさん  スライド&トークショー◆
「『路面電車で女子ひとり旅』の楽しみ方」

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新刊『路面電車すごろく散歩』(木楽舎)の発売を記念して、イラストレーターの鈴木さちこさんをお迎えして、路面電車を使った女子ひとり旅の楽しみ方についてスライドを眺めながらたっぷりと語っていただきます。全国の路面電車21路線をぜ~んぶお散歩したイラストレーターの鈴木さちこさん。ANA機内誌『翼の王国』の人気連載をまとめた本作は、可愛い車体のイラストやおすすめの車窓風景、車内で地元の人から聞いたグルメスポットまで、ゆったりマイペースな旅をしたい人向けの一冊になっていて、路面電車のうんちくも満載です。トークの後半では、「路線図がすごろくのように見える」というアイデアから出発した当連載にちなんで、『翼の王国』編集者との“すごろくトーク”で取材裏話もたっぷり聞くことができます!
自分の故郷に路面電車があった方、路面電車好きの方はぜひご参加ください。もちろん男性の参加も大歓迎ですよ!(鈴木さんが見つけたローカルなお菓子付き!)

※トーク終了後、サイン会も行います。
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鈴木さちこ(すずきさちこ)

1975年東京生まれ。イラストレーター、ライター、プランナー。多摩美術大学卒業後、東北新社入社。CMプランナーを経て現在フリー。ホクト「きのこ組」、キッコーマン「うちのごはん隊」のキャラクターなどを手がける。著書に「日本全国ゆるゆる神社の旅」(サンクチュアリー出版)、「電車の顔」(成美堂出版)、「住むぞ都!」(東京書籍)などがある。趣味は食べること(鰻が大好物)、地図・路線図を見ること。好きなものは、猫、電車、ラジオ、ピアノの音。

◆鈴木さちこさん公式HP
http://www.sachikosuzuki.com/


【開催日時】  2月27日(金)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】  500円 (鈴木さんおすすめローカルなお菓子付)
       ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内  
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど 
 協力:木楽舎


新刊「週末香港・マカオでちょっとエキゾチック」発売記念
◆下川裕治さん  スライド&トークショー◆
「週末香港&マカオの旅の楽しみ方」

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新刊『週末香港・マカオでちょっとエキゾチック』(朝日文庫)の発売を記念して、旅行作家の下川裕治さんをお招きして、ふらっと行く週末香港&マカオの旅の魅力についてスライドを眺めながらたっぷりと語っていただきます。前作『週末沖縄でちょっとゆるり』では、アジアが潜む沖縄そば、脊髄反射のようにカチャーシーを踊る人々、マイペースなおばぁ、突っ込みどころ満載の看板など、なんだか東南アジアのようにゆるい週末の沖縄旅行の楽しみ方を紹介していた下川さん。本作では、重慶大厦(チョンキン・マンション)や大衆食堂といった庶民的な異空間が残り、路上を占拠した学生たちが涙を流した香港と、中国の富を巧みにとり込みカジノ景気に沸くマカオの対照的なふたつの街に注目し、週末の香港&マカオ旅行の楽しみ方をオススメしています。90年代にそれぞれイギリス、ポルトガルから返還され、中国と独特なバランスを保ちながら時代のうねりに翻弄され続ける香港とマカオの今を取材した下川さん独自の旅の情報が聞けるはずです。下川ファンの方はもちろん、香港&マカオが大好きな方や週末旅に興味のある方はぜひご参加ください!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。


下川裕治(しもかわゆうじ)

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1954年長野県松本市生まれ。旅行作家。『12万円で世界を歩く』でデビュー。以後、主にアジア、沖縄をフィールドにバックパッカースタイルでの旅を書き続けている。著書に、『鈍行列車のアジア旅』『「生き場」を探す日本人』『世界最悪の鉄道旅行ユーラシア横断2万キロ』『週末アジアでちょっと幸せ』『「行きづらい日本人」を捨てる』 等。

◆下川裕治さんブログ「たそがれ色のオデッセイ」
http://odyssey.namjai.cc/


【開催日時】  3月5日(木)   19:30 ~ (開場19:00)  
【参加費】   900円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内  
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど 
 協力:朝日新聞出版


◆紀行ライター カベルナリア吉田さん×「かなざわ珈琲」店主 金澤政幸さん 対談トークイベント◆
「旅とコーヒー」

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沖縄&島旅ライター・カベルナリアと、珈琲のスペシャリスト・金澤政幸。
合わせてほぼ100歳、ふたりのヒゲオヤジが織り成す旅とコーヒーのコラボレーション!3連休前の金曜夜、極上のコーヒーを飲みながら、旅の話をゆったりとお楽しみ下さい!

★癒しからトンデモ話まで、コーヒーにまつわる旅のエピソードあれこれ
★コーノ式珈琲実演by金澤政幸と、お客様参加の飲み比べも
★東京―沖縄ラストフェリー乗船記スライドショーbyカベルナリアも予定
★旅先で仕入れた珍・茶菓子付き!?
★もちろんジャンケンプレゼント大会もあり!
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※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。


カベルナリア吉田(かべるなりあよしだ)

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1965年北海道生まれ。沖縄と島を中心に全国を歩き紀行文を執筆。近著は『ムカたびジャパーン!』(彩流社)、『石垣宮古ぐだぐだ散歩』(イカロス出版)、ほか『沖縄の島へ全部行ってみたサー』(朝日文庫)『沖縄バカ一代』(林檎プロモーション)『絶海の孤島』(イカロス出版)『沖縄ディープインパクト食堂』(アスペクト)など著書多数。
◆カベルナリア吉田さんHP
http://www016.upp.so-net.ne.jp/cabecchi/

金澤政幸(かなざわまさゆき)

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1964年千葉県生まれ。10代で珈琲に魅せられ、その後コーノ式珈琲塾で焙煎・抽出技術を学び、コーノ式珈琲塾認定コーヒーアドバイザー取得。
2003年頃から『かなざわ珈琲』として独自の抽出方法を考案し、イベント出店による豆販売や出張珈琲教室を各地で開催、カフェオープンの際の空間コーディネートのアドバイザーとしても活躍中。著書に『コーノ式かなざわ珈琲~美味しいコーヒーの淹れ方』(大和書房)。


【開催日時】 3月20日(金)  19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   900円(コーヒー&お茶菓子付き)
           ※当日、会場にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
主催:旅の本屋のまど 

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6. 編集後記

tabinote田口です。tabinoteメールマガジン、Vol.42をお届けします。

毎度長大なテキスト失礼致します。ここまで読んでくれた方、本当にありがとうございます。
さて、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、当メールマガジンは無料版と有料版があります。
無料版でもたいがいなボリュームなのですが、有料版(月額300円)では、さらに豪華執筆陣のエッセイなどが毎号2本以上掲載されております。
毎回濃厚な内容で、はっきり言ってこれが300円で読めるってお得です。と、自画自賛してもしょうがないのですが、正直申し上げて有料版登録者はかなり少ないのです。
というわけで、今回から数号にわたり、有料版の内容を無料版でも一部限定公開することにしました。
今号は旅行作家下川裕治さんの連載エッセイ「タビノート」を公開です。下川さんといえば1990年に刊行されたデビュー作「12万円で世界を歩く」が衝撃でした。
これを読んで速攻でタイに初海外旅行に飛び出したわたくしであります。
それから25年近く「なんでこんな辛い旅を」と毎回叫びたくなるような節約旅行記はもちろん、タイのオカマやホームレスにスポットを当てた硬派ドキュメントや、南国の音楽の入門書など幅広く活躍しておられます。
そんな下川さんの未公開エッセイ、ね、みなさん読んでみたくなりませんか?

はい、そんな下川さん連載はマイレージ話。わたしもユナイテッドのマイルを貯めていたのではありますが、今回の改悪(マイルではなく値段ベース)にはもうほとほと愛想が尽きました。
吉田さんは旅先でいちばんお世話になると言っても過言ではない靴の話し。思わずほしくなりますね。
そして今号からの新連載、水谷さるころさんの旅料理エッセイ「旅とトリニクとごはん」がスタートです。なんだかんだ男(貧乏)臭い記事の多いtabinoteですが、この連載で一気に女子力アップ!!!

ハマtabinoteの旅行記は昨冬の鹿児島旅行記です。欠航時の対応でそのエアラインの本性がわかる!
青木さんの世界一周ノートはトルコからのヨーロッパ編スタート。「如何にして夜行移動で宿泊費を浮かすか」は、わたしもヨーロッパ旅行したとき散々考えたので共感しきりであります。
世界あの街この街は、西インドの大都市ムンバイ(ボンベイ)。ドービーガート行ってみたいけどガイドがウザイのかー。

旅の本屋のまどのトークイベントは鈴木さちこさん、tabinoteでもおなじみ下川裕治さん、カベルナリア吉田さん×「かなざわ珈琲」店主金澤政幸などイベントもりだくさん。

ということでいつも同様(無料版の方はいつもよりさらに増量)大ボリュームでお送りいたしました。

次回は3月10日(火)の発行予定です。


tabinoteが旅程調査を担当した「一度行ってみたい 世界の絶景」(洋泉社ムック)。もうご覧いただけましたでしょうか?美しい写真と旅の達人インタビュー、実用的な行き方ガイドで構成された情報量満載の一冊です。ぜひ店頭で手にとってみて下さいね。

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一度は行ってみたい世界の絶景(洋泉社)

★特設ページ★


発行:有限責任事業組合tabinote
https://tabinote.jp

※本メルマガの連載原稿または寄稿、告知などの著作権は著者・情報発信元に帰属します。その他の著作権および全ての編集著作権はtabinoteに帰属します。記事の引用・転載は出典を明記いただくとともに、諸関連法規の定めに従い行っていただきますようお願いいたします。

次回は3月10日(火)の発行予定です。

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