2c.「柳下毅一郎のアウト・オブ・ディス・ワールド」 柳下毅一郎
柳下毅一郎(やなした・きいちろう)
1963年大阪府生まれ。英米文学翻訳家・映画評論家。多摩美術大学講師。訳書にR・A・ラファティ『第四の館』(国書刊行会)、アラン・ムーア/J・H・ウィリアムズIII『プロメテア 1』(小学館集英社プロダクション)など。著書に『新世紀読書大全』(洋泉社)、『皆殺し映画通信』(カンゼン)など。編書に『女優林由美香』(洋泉社)など。
柳下毅一郎のアウト・オブ・ディス・ワールド 第2回
注:以下の記述はすべてフィクションであり、現実の出来事とは一切関係ありません。
というわけでとりあえずホテルにチェックインすると近くにあったEasy Timesというコーヒーショップに直行。いちばん高いジョイントを一本買ってみる。9ユーロ。で、これを吸ってみたらものすごい勢いでいろんなものがきれいに見えるようになってきた。いやー最近の葉はいろいろと凄い。とりわけオランダは合法化されてからものすごい勢いで品種改良が進んでおり、現在のマリファナは60年代の原産種の4倍とか5倍とかのTHC含有量になっているらしい。もはやアカプルコ・ゴールドとか言ってる場合じゃないのだ。