Contents

1. 年末特別企画1: 連載陣からの一言
2. 旅の本屋 のまど:イベント情報:1月29日(木)常見藤代さん スライド&トークイベント
3. 年末特別企画2: tabinote座談会


1. 年末特別企画1:連載陣からの一言


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下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。

たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

 
来年こそはLCCに乗ることがない旅を願っているのだが、これが結局は乗ってしまうというLCCトリック。困ったものです。
 
DSCN6304
(「『つらいが安い』というLCCの王道のような航空会社」と評された香港エクスプレス;10/21有料版より)


Profile
プロフィール

吉田友和(よしだともかず)

1976年千葉県生まれ。出版社勤務を経て、2002年、初海外旅行にして夫婦で世界一周旅行を敢行。旅の過程を一冊にまとめた『世界一周デート』で、2005年に旅行作家としてデビュー。「週末海外」というライフスタイルを提唱。国内外を旅しながら、執筆活動を続けている。その他、『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』(講談社)、『自分を探さない旅』(平凡社)、『LCCで行く! アジア新自由旅行』(幻冬舎)、『めざせプチ秘境!』(角川書店)、『3日もあれば海外旅行』(光文社)など著書多数。
旅行作家★吉田友和 Official Web

 
「行きたいリスト」みたいなのを作っているのですが、今年はフィリピンのバナウェや、ミュンヘンのオクトーバーフェストなど、リスト最古参レベルの念願系スポット&イベントをだいぶ制覇できたかなあと。来年もたぶん色々出かけるけど、取り急ぎまずは台湾をいつもよりじっくり旅しようかと思ってます。
 
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
(ミャンマーの「ウーベイン・ブリッジ」;9月16日有料版より)


そして、連載予告以来幾年月…、2015年からはついに満を持して柳下毅一郎さんの新連載が開始されます!

Profile
10501385_10202990260932213_713397343_n

柳下毅一郎(やなした・きいちろう)

1963年大阪府生まれ。英米文学翻訳家・映画評論家。多摩美術大学講師。訳書にR・A・ラファティ『第四の館』(国書刊行会)、アラン・ムーア/J・H・ウィリアムズIII『プロメテア 1』(小学館集英社プロダクション)など。著書に『新世紀読書大全』(洋泉社)、『皆殺し映画通信』(カンゼン)など。編書に『女優林由美香』(洋泉社)など。

 
tabinoteには一年間お世話になりながら、何もお返しできずにすみませんでした。2015年にはまちがいなく原稿お届けしますんで、御期待ください!
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2. 旅の本屋 のまど イベント情報:1月29日(木)常見藤代さん スライド&トークイベント

Profile
プロフィール

旅の本屋 のまど

東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/


(ご挨拶)
今年1年間、当店のイベント情報を読んでいただきありがとうございました。
おかげさまで今年は20回のイベントを開催できました。来年最初のイベントは、1/29(木)に新刊『女ひとり、イスラム旅』発売を記念して、著者の常見藤代さんをゲストにお迎えして、女性が一人で旅したイスラムの国々の魅力について語っていただきます。来年も多彩なゲストの方をお招きして楽しいイベントを企画していきますので、引き続き当店をよろしくお願いします。


新刊「女ひとり、イスラム旅」発売記念 ◆ノンフィクション写真作家 常見藤代さん  スライド&トークイベント◆ 「イスラム圏、女ひとり旅の楽しみ方」

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新刊『女ひとり、イスラム旅』(朝日新聞出版)の発売を記念して、写真家でノンフィクション作家の常見藤代さんをお迎えして、女性が一人で旅したイスラムの国々の魅力についてスライドと動画を眺めながらたっぷりと語っていただきます。前作『女ノマド、一人砂漠に生きる』では、エジプトの砂漠で一人で遊牧するホシュマン族の女性との遊牧生活の実体験を描いた常見さん。新刊では、チュニジア、ヨルダン、パキスタン、モロッコ、オマーン、エジプト、シリアといったこれまで取材してきたイスラムの国々で出会った様々な現地の人々との交流を通じて、常見さんが垣間見た知られざるイスラムの習慣やエピソードが綴られています。今回のイベントでは、女性である常見さんが一人でイスラム諸国を旅した際の貴重なお話が聞けるはずです。常見さんのファンの方はもちろん、イスラム教やイスラム文化に興味のある方はぜひご参加くださいませ!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。


常見藤代(つねみふじよ)

012903
群馬県生まれ。上智大学法学部卒業。3年半の会社勤務の後、写真のテーマを求めて、アジア・アフリカを放浪。その過程でイスラム文化に興味を持ち、エジプトにてアラビア語を学ぶ。以後フリーの写真家として、エジプトをはじめとする中東諸国を取材し、現地の人びとの暮らしに根ざしたルポを雑誌や写真展で発表している。著書に「砂漠のサイーダさん」(福音館書店)、「女ノマド、一人砂漠に生きる」(集英社)がある。

◆常見藤代さんHP
http://f-tsunemi.com/


【開催日時】  1月29日(木)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   900円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
 ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど
 協力:朝日新聞出版

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3. 年末特別企画2:tabinote座談会


読者の皆様、今年も1年間ありがとうございました。
tabinoteスタッフ(+世界一周ノートの青木さん)による2014年のtabinote、そして旅行に関するいろいろを振り返るグダグダな座談会をお楽しみください。

参加者紹介

田口和裕(田):tabinoteスタッフ。主に旅程検索とライティング担当。旅とギャンブルとエビ中が大好き
渡部隆宏(渡):tabinoteスタッフ。なんでもやるtabinoteの大黒柱。旅と格闘技と登山が大好き。
児玉修一(児):tabinoteスタッフ。プログラム担当。旅とカメラと自転車が大好き。
浜名恵美子(浜):tabinoteスタッフ。デザイン担当の紅一点。旅とJ事務所が大好き。
青木大地(青):tabinoteメルマガにて「世界一周ノート」連載中。


実は去年の座談会は実際に集まったわけではなくチャットを通して行いました。なぜなら録音した会話を書き起こすいわゆる「テープ起こし」が面倒だったためです。
でも今年は「やっぱ年末だしみんなで集まってやろうよ」ということになったので、居酒屋に各自PCとスマホを持ち込み、顔を合わせながら黙々と文字を打ち込むという変則的な形となりました。
というわけでスタート。


渡:じゃ、はじめようか。

田:ちょっと待って!PCで打ってよ!

浜:え〜?めんどくせぇよ。

田:いや、(テープ)起こしのほうがめんどくさいって……。

浜:それはお前がやるからいいよ。

田:話が違う……。

児:まあまあもめないもめない。

田:うう、でも確かに飲みながら打つの超絶めんどい……。

浜:だろ?

田:わかったよ!やるよ、やればいいんだろ。

浜:最初っからそうしろよ。

田:はいはい。じゃ、あらためてカンパーイ!

(というわけで以下は普通に会話起こしとなります)

渡:というわけで、じゃ、まずは今年行った場所から報告しましょうかね。

田:はいはい。オレは今年は香港2回(うち1回は渡部と)とアメリカのBurning Manとラスベガス。あとはチェンマイ4回ってとこかな。普段より少ないかも。
2013-08-27 17.06.42
(ついにガイドブックまで書いてしまったBurning Manのベース、ブラックロックシティ)

渡:じゅうぶん多いよ!

田:まあそうか。8月末のアメリカから途中でタイのチェンマイに移動して10月末まで最長ほぼ2ヶ月日本にいなかったしな。

児:2ヶ月は最長じゃない?

田:うん。途中で2日だけ日本に帰ったんだけど言われてみればそうかも

児:なんか感じたことある?

田:うーん、強いて言えば日本食かな。まあアメリカもタイも比較的日本食レストランはあるんだけど、やっぱり300円で牛丼やうどんが食べれる日本最強ってことで。

浜:そんだけ長期だと荷物とかたいへんだったんじゃないの?

田:いや、そうでもないよ。どっちも暑かったから基本パンツと靴下しか持ってってない。

浜:マジかよ。

田:まあそれは盛りすぎだけどアメリカの移動はレンタカーだしそんなに苦労は感じなかったな。

渡:僕は香港と中国とコタキナバルかな?
20140323_183708_R
(一部で好評を博した中国・ドンガンのゴーストモール取材)

田:どっちもハードコア登山で

渡:香港とコタキナバルはそうだね。旅行記連載中だけどキナバル山は登山そのものも旅程もキツかったね。

田:なんでそんな無茶を……。

渡:そこに山があるから…。

浜:あたし今年は海外行かなかった

児:オレも

青:僕はタイ、シンガポール、ニュージーランド、インド……。
photo7
(次々と動物が変死することで話題になったスラバヤ動物園)

浜:いやいや、全部言わなくていいからw


渡:まあでも今日は「世界一周ノート」の裏話的なところを聞きたいな。

田:ああ、聞きたい聞きたい。「世界一周ノート」に書けないような率直なところをぜひ。

青:了解しました。

田:まずはいちばん興味のあるトラブル話から(ニヤニヤ)

渡:一番のトラブルであろう南アフリカの件は旅行記を楽しみにしてもらうとして、二番目は?

青:二番目は、そうですねえ、やっぱりデング熱かなあ。→第15回:マニラ・デング熱参照

児:デング熱!!!

渡:流行を先取りしてたよね。

浜:最初はどうだったの?

青:マニラについた途端にまず目が痛くなったんですよ。

田:目からなのか!

青:いやでも5分間考えたら目というよりは頭全体が痛いということがわかったんです。

児:なるほど、腹じゃなくて頭なんだ。

青:ええ。もう耐え難いほどの。で、そのうち全身に回ってきて立てなくなっちゃって。

浜:で、どうしたんだっけ?

青:なんとかSIMカードを買って電話できるようにして保険会社のヘルプデスクに電話しました。そしたら病院を紹介してくれたんです。そこに駆け込んで。

田:言葉はだいじょうぶだったの?

青:ええ。ちゃんと外国人窓口があって日本人の医師がいました。で、とりあえず点滴打ってもらって血液検査したらそのまま「入院してください」となりました。

渡:それが奇跡のスイートか。

青:はい。でももうずっと頭と関節が痛くてそれどころじゃなかったですね。

児:インドはどうだったの?

青:いやあ、インドもキツかったです(笑)→第21回:インド チェンナイ~ムンバイ参照

田:ピャーピャー?

青:はい。上も下もピャーピャーです。次に行ったネパールまでずっとお腹壊してましたね。ほんとトイレがつらかったです。

渡:インドって一回行くと、またすぐに行きたくなる人と二度と行きたくないっていう人に別れるっていうじゃないすか。青木くんはどうなの?

青:うーん、後者かなあ。

田:やっぱり下痢が?

青:いや、それもそうですけど、なんというかしょせんやっぱり旅行者なんですよね。やっぱりカーストっていうのがものすごく重くのしかかっていて、物乞いの人にそれより低いカーストの人がものをあげているところとか見ちゃうと、やっぱり自分はしょせんカースト外の旅行者なんだな、というのを感じちゃって。毎回外人として行くなら変わらないかな、と。だからもう行きたくないですね。

田:オレは世界遺産見て感動したとか人と触れ合ってほっこりしたとかいうのより、そういうシビアな経験、つらかったことや落ち込んだ事こそ読みたい人間なので「世界一周ノート」は最高ですよ。

青:喜んでいただけて幸いです(笑)。

渡:で、帰国してどうですか?

青:いやあ、就職活動がやばいですね。

渡:流行りのセカシューは考えてないの?

青:ああ、セカシューですか、、もうちょっと語学をがんばらないと……。

田:ワーホリやってたんだよね。どうだったの?

青:うーん、なんというかいろいろダメな人が多すぎて……。

渡:どういうとこが?

青:なんというか、日本人同士でつるんでまったく英語も話さないし。女は日本人男子は無視して白人にばっかりいっちゃうし……。

浜:あー(察し)。

青:あともっと気持ち悪いのはボランティアですよね。なんにもしてないのになんかやった気になっちゃって、矛盾とか疑問とか感じないんだろうかといろいろ考えちゃいました。

田:おもしろくなってきたな。ほら!もっと飲んで!!

青:あと、海外に行って急に右傾化するやつらとかいるんですよね。

田:え?バックパッカーってレフティな印象あるけど。

青:年長の人はそうなんですけど、若い人はそっちが多いです。なんというか、おもしろい人もいるにはいるんですけど、やっぱり圧倒的多数はつまんない人たちでしたね。それで世界を知った気になったつもりになられても……。

児:ストップストップー!

青:ごめんなさい、ちょっと酔ってますね(笑)。

田:いいんじゃな~い(笑)。

浜:まあまあそれくらいで。

渡:で、また長期旅行行きたいですか?

青:うーん、何度でも行きたいですね。中南米、北米はほとんど行ってないですし。

渡:結論としては、●●●●はクズだと。

青:言ってないです!(笑)。


田:じゃ、話題を変えて。それぞれ次に行ってみたいとこ言ってみようか。

浜:あたしはいよいよヨーロッパかな?ミラノ在住のヲタ友に会いに行こうかなって。

田:お、女子っぽいじゃん。

浜:あ、あとは台湾のSPAとかも。

児:僕も来年こそ台湾に自転車旅行に行きたいな。

田:GIANTのお膝元だしね。

渡:台湾はtabinote社員旅行で行こうよ。ワタシは来年ドイツの予定。あと、いつか中国に長めの旅程組んで行ければいいなな。3週間くらいでいいんで。

田:またハードコア登山?

渡:いやー、ほっこり旅かな。中国の登山は結構面倒そうで……。

田:僕は今年もBurning Man行くんだけど、そのあとキューバに行ってみたいかなあと思ってる。

渡:ああ、行ってみたいよね。

田:うん。アメリカとの国交が回復する前に。

青:僕は来年は国内旅行をしてみたいですね。熊野古道とか。

浜:それもいいね。

渡:お遍路とかもいいんじゃない?

田:さて、円安で海外に行きにくいですが、サーチャージも下がって実は来年以降は今年よりお得に行けるかも。

渡:確かに。数年前と比べて円が2~3割下がったとしても、その頃欧州便で5万くらいしてた燃油が今2万円しないからなぁ。

田:来年中頃は、下手するとサーチャージ0(ゼロ)になるよ。

浜:そうなの?それはいいね。

渡:というわけで、来年もtabinoteをよろしくお願いします。

田:みんなの旅行記も読みたいなあ。

浜:YOU送っちゃいなよ★

※読者の皆様、来年もどうぞよろしくお願いします。
 2015年のtabinoteメルマガは、柳下さんはじめ新たな豪華ゲストによる新連載を予定しています。
 今後ともご購読のほどお願いいたします。


発行:有限責任事業組合tabinote
https://tabinote.jp

※本メルマガの連載原稿または寄稿、告知などの著作権は著者・情報発信元に帰属します。その他の著作権および全ての編集著作権はtabinoteに帰属します。記事の引用・転載は出典を明記いただくとともに、諸関連法規の定めに従い行っていただきますようお願いいたします。

次号は2015/1/13(火)発行の予定です。

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tabinoteメールマガジン 2014/12/30号 Vol.038 無料版

Contents

1. 年末特別企画1: 連載陣からの一言
2. 旅の本屋 のまど:イベント情報:1月29日(木)常見藤代さん スライド&トークイベント
3. 年末特別企画2: tabinote座談会


1. 年末特別企画1:連載陣からの一言


shimokawa

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。

たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

 
来年こそはLCCに乗ることがない旅を願っているのだが、これが結局は乗ってしまうというLCCトリック。困ったものです。
 
DSCN6304
(「『つらいが安い』というLCCの王道のような航空会社」と評された香港エクスプレス;10/21有料版より)


Profile
プロフィール

吉田友和(よしだともかず)

1976年千葉県生まれ。出版社勤務を経て、2002年、初海外旅行にして夫婦で世界一周旅行を敢行。旅の過程を一冊にまとめた『世界一周デート』で、2005年に旅行作家としてデビュー。「週末海外」というライフスタイルを提唱。国内外を旅しながら、執筆活動を続けている。その他、『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』(講談社)、『自分を探さない旅』(平凡社)、『LCCで行く! アジア新自由旅行』(幻冬舎)、『めざせプチ秘境!』(角川書店)、『3日もあれば海外旅行』(光文社)など著書多数。
旅行作家★吉田友和 Official Web

 
「行きたいリスト」みたいなのを作っているのですが、今年はフィリピンのバナウェや、ミュンヘンのオクトーバーフェストなど、リスト最古参レベルの念願系スポット&イベントをだいぶ制覇できたかなあと。来年もたぶん色々出かけるけど、取り急ぎまずは台湾をいつもよりじっくり旅しようかと思ってます。
 
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(ミャンマーの「ウーベイン・ブリッジ」;9月16日有料版より)


そして、連載予告以来幾年月…、2015年からはついに満を持して柳下毅一郎さんの新連載が開始されます!

Profile
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柳下毅一郎(やなした・きいちろう)

1963年大阪府生まれ。英米文学翻訳家・映画評論家。多摩美術大学講師。訳書にR・A・ラファティ『第四の館』(国書刊行会)、アラン・ムーア/J・H・ウィリアムズIII『プロメテア 1』(小学館集英社プロダクション)など。著書に『新世紀読書大全』(洋泉社)、『皆殺し映画通信』(カンゼン)など。編書に『女優林由美香』(洋泉社)など。

 
tabinoteには一年間お世話になりながら、何もお返しできずにすみませんでした。2015年にはまちがいなく原稿お届けしますんで、御期待ください!
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2. 旅の本屋 のまど イベント情報:1月29日(木)常見藤代さん スライド&トークイベント

Profile
プロフィール

旅の本屋 のまど

東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/


(ご挨拶)
今年1年間、当店のイベント情報を読んでいただきありがとうございました。
おかげさまで今年は20回のイベントを開催できました。来年最初のイベントは、1/29(木)に新刊『女ひとり、イスラム旅』発売を記念して、著者の常見藤代さんをゲストにお迎えして、女性が一人で旅したイスラムの国々の魅力について語っていただきます。来年も多彩なゲストの方をお招きして楽しいイベントを企画していきますので、引き続き当店をよろしくお願いします。


新刊「女ひとり、イスラム旅」発売記念 ◆ノンフィクション写真作家 常見藤代さん  スライド&トークイベント◆ 「イスラム圏、女ひとり旅の楽しみ方」

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新刊『女ひとり、イスラム旅』(朝日新聞出版)の発売を記念して、写真家でノンフィクション作家の常見藤代さんをお迎えして、女性が一人で旅したイスラムの国々の魅力についてスライドと動画を眺めながらたっぷりと語っていただきます。前作『女ノマド、一人砂漠に生きる』では、エジプトの砂漠で一人で遊牧するホシュマン族の女性との遊牧生活の実体験を描いた常見さん。新刊では、チュニジア、ヨルダン、パキスタン、モロッコ、オマーン、エジプト、シリアといったこれまで取材してきたイスラムの国々で出会った様々な現地の人々との交流を通じて、常見さんが垣間見た知られざるイスラムの習慣やエピソードが綴られています。今回のイベントでは、女性である常見さんが一人でイスラム諸国を旅した際の貴重なお話が聞けるはずです。常見さんのファンの方はもちろん、イスラム教やイスラム文化に興味のある方はぜひご参加くださいませ!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。


常見藤代(つねみふじよ)

012903
群馬県生まれ。上智大学法学部卒業。3年半の会社勤務の後、写真のテーマを求めて、アジア・アフリカを放浪。その過程でイスラム文化に興味を持ち、エジプトにてアラビア語を学ぶ。以後フリーの写真家として、エジプトをはじめとする中東諸国を取材し、現地の人びとの暮らしに根ざしたルポを雑誌や写真展で発表している。著書に「砂漠のサイーダさん」(福音館書店)、「女ノマド、一人砂漠に生きる」(集英社)がある。

◆常見藤代さんHP
http://f-tsunemi.com/


【開催日時】  1月29日(木)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   900円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
 ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど
 協力:朝日新聞出版

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3. 年末特別企画2:tabinote座談会


読者の皆様、今年も1年間ありがとうございました。
tabinoteスタッフ(+世界一周ノートの青木さん)による2014年のtabinote、そして旅行に関するいろいろを振り返るグダグダな座談会をお楽しみください。

参加者紹介

田口和裕(田):tabinoteスタッフ。主に旅程検索とライティング担当。旅とギャンブルとエビ中が大好き
渡部隆宏(渡):tabinoteスタッフ。なんでもやるtabinoteの大黒柱。旅と格闘技と登山が大好き。
児玉修一(児):tabinoteスタッフ。プログラム担当。旅とカメラと自転車が大好き。
浜名恵美子(浜):tabinoteスタッフ。デザイン担当の紅一点。旅とJ事務所が大好き。
青木大地(青):tabinoteメルマガにて「世界一周ノート」連載中。


実は去年の座談会は実際に集まったわけではなくチャットを通して行いました。なぜなら録音した会話を書き起こすいわゆる「テープ起こし」が面倒だったためです。
でも今年は「やっぱ年末だしみんなで集まってやろうよ」ということになったので、居酒屋に各自PCとスマホを持ち込み、顔を合わせながら黙々と文字を打ち込むという変則的な形となりました。
というわけでスタート。


渡:じゃ、はじめようか。

田:ちょっと待って!PCで打ってよ!

浜:え〜?めんどくせぇよ。

田:いや、(テープ)起こしのほうがめんどくさいって……。

浜:それはお前がやるからいいよ。

田:話が違う……。

児:まあまあもめないもめない。

田:うう、でも確かに飲みながら打つの超絶めんどい……。

浜:だろ?

田:わかったよ!やるよ、やればいいんだろ。

浜:最初っからそうしろよ。

田:はいはい。じゃ、あらためてカンパーイ!

(というわけで以下は普通に会話起こしとなります)

渡:というわけで、じゃ、まずは今年行った場所から報告しましょうかね。

田:はいはい。オレは今年は香港2回(うち1回は渡部と)とアメリカのBurning Manとラスベガス。あとはチェンマイ4回ってとこかな。普段より少ないかも。
2013-08-27 17.06.42
(ついにガイドブックまで書いてしまったBurning Manのベース、ブラックロックシティ)

渡:じゅうぶん多いよ!

田:まあそうか。8月末のアメリカから途中でタイのチェンマイに移動して10月末まで最長ほぼ2ヶ月日本にいなかったしな。

児:2ヶ月は最長じゃない?

田:うん。途中で2日だけ日本に帰ったんだけど言われてみればそうかも

児:なんか感じたことある?

田:うーん、強いて言えば日本食かな。まあアメリカもタイも比較的日本食レストランはあるんだけど、やっぱり300円で牛丼やうどんが食べれる日本最強ってことで。

浜:そんだけ長期だと荷物とかたいへんだったんじゃないの?

田:いや、そうでもないよ。どっちも暑かったから基本パンツと靴下しか持ってってない。

浜:マジかよ。

田:まあそれは盛りすぎだけどアメリカの移動はレンタカーだしそんなに苦労は感じなかったな。

渡:僕は香港と中国とコタキナバルかな?
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(一部で好評を博した中国・ドンガンのゴーストモール取材)

田:どっちもハードコア登山で

渡:香港とコタキナバルはそうだね。旅行記連載中だけどキナバル山は登山そのものも旅程もキツかったね。

田:なんでそんな無茶を……。

渡:そこに山があるから…。

浜:あたし今年は海外行かなかった

児:オレも

青:僕はタイ、シンガポール、ニュージーランド、インド……。
photo7
(次々と動物が変死することで話題になったスラバヤ動物園)

浜:いやいや、全部言わなくていいからw


渡:まあでも今日は「世界一周ノート」の裏話的なところを聞きたいな。

田:ああ、聞きたい聞きたい。「世界一周ノート」に書けないような率直なところをぜひ。

青:了解しました。

田:まずはいちばん興味のあるトラブル話から(ニヤニヤ)

渡:一番のトラブルであろう南アフリカの件は旅行記を楽しみにしてもらうとして、二番目は?

青:二番目は、そうですねえ、やっぱりデング熱かなあ。→第15回:マニラ・デング熱参照

児:デング熱!!!

渡:流行を先取りしてたよね。

浜:最初はどうだったの?

青:マニラについた途端にまず目が痛くなったんですよ。

田:目からなのか!

青:いやでも5分間考えたら目というよりは頭全体が痛いということがわかったんです。

児:なるほど、腹じゃなくて頭なんだ。

青:ええ。もう耐え難いほどの。で、そのうち全身に回ってきて立てなくなっちゃって。

浜:で、どうしたんだっけ?

青:なんとかSIMカードを買って電話できるようにして保険会社のヘルプデスクに電話しました。そしたら病院を紹介してくれたんです。そこに駆け込んで。

田:言葉はだいじょうぶだったの?

青:ええ。ちゃんと外国人窓口があって日本人の医師がいました。で、とりあえず点滴打ってもらって血液検査したらそのまま「入院してください」となりました。

渡:それが奇跡のスイートか。

青:はい。でももうずっと頭と関節が痛くてそれどころじゃなかったですね。

児:インドはどうだったの?

青:いやあ、インドもキツかったです(笑)→第21回:インド チェンナイ~ムンバイ参照

田:ピャーピャー?

青:はい。上も下もピャーピャーです。次に行ったネパールまでずっとお腹壊してましたね。ほんとトイレがつらかったです。

渡:インドって一回行くと、またすぐに行きたくなる人と二度と行きたくないっていう人に別れるっていうじゃないすか。青木くんはどうなの?

青:うーん、後者かなあ。

田:やっぱり下痢が?

青:いや、それもそうですけど、なんというかしょせんやっぱり旅行者なんですよね。やっぱりカーストっていうのがものすごく重くのしかかっていて、物乞いの人にそれより低いカーストの人がものをあげているところとか見ちゃうと、やっぱり自分はしょせんカースト外の旅行者なんだな、というのを感じちゃって。毎回外人として行くなら変わらないかな、と。だからもう行きたくないですね。

田:オレは世界遺産見て感動したとか人と触れ合ってほっこりしたとかいうのより、そういうシビアな経験、つらかったことや落ち込んだ事こそ読みたい人間なので「世界一周ノート」は最高ですよ。

青:喜んでいただけて幸いです(笑)。

渡:で、帰国してどうですか?

青:いやあ、就職活動がやばいですね。

渡:流行りのセカシューは考えてないの?

青:ああ、セカシューですか、、もうちょっと語学をがんばらないと……。

田:ワーホリやってたんだよね。どうだったの?

青:うーん、なんというかいろいろダメな人が多すぎて……。

渡:どういうとこが?

青:なんというか、日本人同士でつるんでまったく英語も話さないし。女は日本人男子は無視して白人にばっかりいっちゃうし……。

浜:あー(察し)。

青:あともっと気持ち悪いのはボランティアですよね。なんにもしてないのになんかやった気になっちゃって、矛盾とか疑問とか感じないんだろうかといろいろ考えちゃいました。

田:おもしろくなってきたな。ほら!もっと飲んで!!

青:あと、海外に行って急に右傾化するやつらとかいるんですよね。

田:え?バックパッカーってレフティな印象あるけど。

青:年長の人はそうなんですけど、若い人はそっちが多いです。なんというか、おもしろい人もいるにはいるんですけど、やっぱり圧倒的多数はつまんない人たちでしたね。それで世界を知った気になったつもりになられても……。

児:ストップストップー!

青:ごめんなさい、ちょっと酔ってますね(笑)。

田:いいんじゃな~い(笑)。

浜:まあまあそれくらいで。

渡:で、また長期旅行行きたいですか?

青:うーん、何度でも行きたいですね。中南米、北米はほとんど行ってないですし。

渡:結論としては、●●●●はクズだと。

青:言ってないです!(笑)。


田:じゃ、話題を変えて。それぞれ次に行ってみたいとこ言ってみようか。

浜:あたしはいよいよヨーロッパかな?ミラノ在住のヲタ友に会いに行こうかなって。

田:お、女子っぽいじゃん。

浜:あ、あとは台湾のSPAとかも。

児:僕も来年こそ台湾に自転車旅行に行きたいな。

田:GIANTのお膝元だしね。

渡:台湾はtabinote社員旅行で行こうよ。ワタシは来年ドイツの予定。あと、いつか中国に長めの旅程組んで行ければいいなな。3週間くらいでいいんで。

田:またハードコア登山?

渡:いやー、ほっこり旅かな。中国の登山は結構面倒そうで……。

田:僕は今年もBurning Man行くんだけど、そのあとキューバに行ってみたいかなあと思ってる。

渡:ああ、行ってみたいよね。

田:うん。アメリカとの国交が回復する前に。

青:僕は来年は国内旅行をしてみたいですね。熊野古道とか。

浜:それもいいね。

渡:お遍路とかもいいんじゃない?

田:さて、円安で海外に行きにくいですが、サーチャージも下がって実は来年以降は今年よりお得に行けるかも。

渡:確かに。数年前と比べて円が2~3割下がったとしても、その頃欧州便で5万くらいしてた燃油が今2万円しないからなぁ。

田:来年中頃は、下手するとサーチャージ0(ゼロ)になるよ。

浜:そうなの?それはいいね。

渡:というわけで、来年もtabinoteをよろしくお願いします。

田:みんなの旅行記も読みたいなあ。

浜:YOU送っちゃいなよ★

※読者の皆様、来年もどうぞよろしくお願いします。
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