Contents
1. 旅行業界最新ニュース
2a. 連載:「タビノート」 下川裕治
2b. 連載:「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和
3a. tabinote旅行記 エアアジアXで行く! キナバル山日帰り登頂-その1
3b. 世界一周ノート 第20回:オーストラリア・ワーキングホリデー -4
4. 世界あの街この街:シェムリアップ
5. 旅の本屋 のまど イベント情報:11月20日(木)たかのてるこさん スライド&トークショー、11月28日(金)井生明さん×マサラワーラー 対談トークイベント
6. 編集後記
1. 旅行業界最新ニュース
エアバスA350、デモ飛行で日本初飛来
エアバスの次世代機A350-900型がアジアへデモ飛行を行なうと発表した。同機は17日にエアバス本社がある仏トゥールズを飛び立ち、11日間をかけソウル、東京、ハノイ、バンコク、クアラルンプールを訪問する予定。日本には19日午後3時過ぎに羽田空港に到着し、関係者向けデモ飛行を行った後、21日午前12時過ぎハノイに向かい出発する予定。なお、同機はJALがボーイングB777の後継として最大56機を発注済み。2019年の運行開始を予定している
Photo:Airbus
ジェイアールバス関東、成田空港格安バスに参入
ジェイアールバス関東は、ビィー・トランセホールディングスが銀座・東京駅~成田空港間で運行している「THE アクセス成田」と、2014年12月16日より共同運行を開始することを発表。銀座・東京駅発を8便、成田空港発を9便の計17便の増便を行うことで、約20分に1本という運行間隔を実現する。料金は片道1,000円、11枚綴りの回数券が10,000円となっている。Suicaなど交通系ICカードの利用も可能だ。また、成田空港行きの東京駅乗り場を、現在の八重洲通りから東京駅と直結したJR高速バスターミナルの7番乗り場に変更されたので注意。
ジェイアールバス関東の告知ページ
Photo:ジェイアールバス関東
木製のコックピット模型「もっくピット」、伊丹空港で展示
JALは、大阪空港の整備士16人が中心となって制作した木製のコックピット模型「もっくピット」を、伊丹空港で展示することを発表した。場所は北ターミナル2階にある保安検査場の前。シミュレーターによるパイロット体験や、制服を着用しての記念撮影といったイベントも行われる。
プレスリリース
Photo:JAL
エバー航空、来年2月に大阪~高雄線就航
エバー航空は2015年2月5日より大阪・関西~高雄(台湾)線に就航することを発表した。使用機材はエアバスA321、ビジネスとエコノミーの2クラス制となる。なお同路線にはすでにピーチとチャイナエアラインが就航しており、エバー航空が3社目となる。
ダイヤ
BR182 高雄(07:05)> 大阪/関西(10:55)/月・木・土・日
BR180 高雄(15:30)> 大阪/関西(19:20)/火・水・金
BR181 大阪/関西(12:00)> 高雄(14:40)/月・木・土・日
BR179 大阪/関西(20:20)> 高雄(23:00)/火・水・金
インドネシア、来年より観光ビザを免除
インドネシア政府は、日本を含む5カ国に対し2015年初頭より、現在必要となっている到着ビザ(35米ドル)を免除すると発表した。これにより入国手続きも簡素化され、より気軽に訪れることができるようになる。
スカイマーク、監査法人が「重要な不確実性」との見解
スカイマーク航空の監査を担当する東陽監査法人は、2014年第二四半期レビュー報告書において「重要な不確実性が認められる」との見解を示した。同報告書によると「現在預金残高が減少傾向にあり、今後の資金繰りに十分な余裕を確保できなくなる可能性がある」とされており、スカイマークはフライトシュミレーターや作業用車両の売却、保有機材のリース化などで資金確保を急いでいる。
マレーシア航空、国有化への手続きがスタート
マレーシアのフラッグキャリア、マレーシア航空の筆頭株主、カザナ・ナショナルが同社の再建計画を開始。今年度末までにマレーシア証券取引所への上場を廃止し、完全国有化の手続きを完了すると発表した。また、このことによる予約やスケジュールの変更などマレーシア航空便への影響はないとしている。
鳥取空港の愛称が「鳥取砂丘コナン空港」に決定
鳥取空港懇話会は同空港の愛称を「鳥取砂丘コナン空港」にすることを正式に決定したと発表した。鳥取を代表する「鳥取砂丘」と、同県出身の青山剛昌氏の代表作「名探偵コナン」が持つ知名度を活かし、同空港の利用促進、観光客誘致が狙い。
2a. 連載:「タビノート」 下川裕治
月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。
下川裕治(しもかわ・ゆうじ)
1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。
機内サービスとは、つまり機材?
LCCに頻繁に乗るようになり、改めて、「飛行機のサービスってなんだろう」と考えた人は多いはずだ。LCCは既存の航空会社のサービスを見直し、省略したサービスの経費を運賃に還元するという発想ではじまったからだ。
このサービスの省略については、評価がさまざまだった。「預ける荷物が有料なのは困る」、「機内食はなくてもなんの問題もない」、「やはり映画がないと……」。それはLCCを選ぶか、選ばないかを左右した。
2週間ほど前、バンコクから中国東方航空で日本に帰国した。運賃が安いこともあって、バンコクの往復にときどき使う。今回は上海に用事があったので、当然のようにこの航空会社になった。
中国東方航空は、中国の航空会社のなかでも、サービスへの評価が低い。
ある人は、「機内食がまずいので、弁当を買って乗り込んでいる」といった。実際、バンコクから上海に向かう夜行便の機内食は、菓子類ばかりで、「いったいこれをどうやって食べろというの?」と天を仰ぎたくなる代物だった。
機内で上映される映画もひどかった。まず乗客にイヤホンは配られない。つまり画面だけを眺めることになる。上海からバンコクまで乗ったとき、上映されたのはインド映画だった。乗客にインド人などいない。フライトは上海発バンコク。そこにあるのは、「なんでもいいから映画を流しておけば」的な発想だった。
中国東方航空は既存の航空会社である。しかしそこで提供されるサービスは、なくてもなんの問題もなかった。もっとも運賃も、LCC並みに安いのだから、あまり過大な要求もできなかった。
ところが今回乗ってみると、機材が変わっていた。新しい飛行機が投入され、座席の背にはシートテレビがつき、多くの映画から選ぶことができるようになっていた。そのなかには何作かの日本映画もあった。
それ以外のサービスはほとんど変わっていなかった。客室乗務員の表情は硬いし、機内食も同じだった。つまり飛行機がよくなっただけなのだ。
しかし、僕はうかつにも、
「これでいいじゃない」
と呟いてしまっていた。
昔からひどい飛行機に何回となく乗ってきたせいか、機内のサービスに多くを望むタイプではない。機内食の味も期待などしていない。こういうタイプの旅行者にとって、飛行機のなかで、日本語の映画を観ることができたら、それ以上、なにもいらなかった。
既存の航空会社のサービスには、実はかなりの差があった。サービスがいいといわれる航空会社は切磋琢磨を繰り返しているが、なにか最近、優越感をくすぐるだけのサービスの世界に入り込んでいるような気がしてならない。エコノミーと上級クラスとの差別化も露骨だ。
僕のような旅行者にとっての機内サービスというものは、つまりは機材だけではなかったのか……という気になってくる。
LCC間の競争は熾烈だ。そしてそろそろ、機材の交換の時期になってきている。集客力と資金力で差がついていくような気がする。シートテレビがついたLCC。ちょっと期待しているのだが。
2b.「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和
吉田友和(よしだともかず)
1976年千葉県生まれ。出版社勤務を経て、2002年、初海外旅行にして夫婦で世界一周旅行を敢行。旅の過程を一冊にまとめた『世界一周デート』で、2005年に旅行作家としてデビュー。「週末海外」というライフスタイルを提唱。国内外を旅しながら、執筆活動を続けている。その他、『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』(講談社)、『自分を探さない旅』(平凡社)、『LCCで行く! アジア新自由旅行』(幻冬舎)、『めざせプチ秘境!』(角川書店)、『3日もあれば海外旅行』(光文社)など著書多数。
旅行作家★吉田友和 Official Web
しりとりで旅する 第34回 吉田友和
ぼ ボーディングブリッジ
クアラルンプールへ到着したら、飛行機を降りるときにボーディングブリッジ付きで驚いた。LCCのエアアジアXである。これまでは飛行機は沖止めだった。駐機場に下ろされた後はバスすら用意されておらず、ターミナルへは客がてくてく歩いて向かう形だったのを思い出す。
建物直結の方がやはり楽だ。近年はLCCを利用する機会が増えた。LCCでは旅客ターミナルまではバスで移動するケースが多いから、稀にボーディングブリッジ付きだとそれだけでちょっぴり得した気持ちになる。
さて、クアラルンプール国際空港である。ちょうど今年、新たなターミナル「KLIA2」が開業したばかりだ。従来のLCC専用ターミナルは廃止になり、エアアジア系航空会社をはじめとしたLCC各社はKLIA2に発着することになった。要するに、LCC用ターミナルがリニューアルされ、僕が乗ってきた飛行機もその新たなターミナルに着いたわけだ。
ボーディングブリッジ付きに変わっていたのは、最初に目に付いた分かりやすい変化に過ぎなかった。建物の中へ入ってみて、僕はさらに目をみはった。開放感のあるつくりに、妙に洗練された雰囲気。かつてのLCC専用ターミナルの素朴な面影は皆無なのだ。
しかもデカい。歩けども、歩けども、なかなかイミグレーションが見えてこない。窓の外を見下ろすと、無数の飛行機が建物からボーディングブリッジで枝葉のように接続されていた。それらのほとんどが、赤白ボディのエアアジア機である。
噂には聞いていたけど、まさかこれほどとおは……と驚愕してしまう。真新しい空港とはいえ、所詮はLCC用だろうと見くびっていたのが正直なところだ。予想を上回る変化を見せつけられ、むむむと唸る。
各地で近年急造されたLCCターミナルは、どこもいかにもという感じの簡素なものがほとんどだった。我が国でも関空や那覇のLCCターミナルがいい例だろう。必要最低限の施設に、無駄な装飾の類いは無し。客としては味気なさを感じつつも、安いから仕方ないかと割り切って利用するのが常識だった。
KLIA2は、それら既成のLCCターミナルとは一線を画すようだ。普通の空港と比べてもそん色はない。それどころか、むしろ大空港の装いではないかと僕は感じた。
ショップやレストランも充実している。制限エリアには豪華な免税店はあるし、フードコートも座席数が多くリラックスできる。入国し、到着ロビーへ出ると、まるでショッピングモールのような華やかな光景で、呆気に取られた。街中のモールでおなじみのブランドが揃っているし、KLIAエクスプレス(空港特急もKLIA2に止まるようになった)の改札前にはなぜかユニクロまである。
スマホ用のSIMカードを買おうとしたら、キャリアのショップがブティック然とした輝くような店構えなのにも戸惑った。前はカウンターだけの小さな店だったのだ。
一方で、こんなエピソードもあった。ATMでマレーシアリンギットを下ろしたときのことだ。最初に見つけた機械は故障していて使えなかった。2台目は故障こそしていないものの、中のお金が切れていて駄目だった。
アジアならではのツメのあまさが消失したわけではないらしい。どんなに進化・発展しても、多少は突っ込む余地が残っていてほしいと密やかに願う。
実はこの原稿はクアラルンプールからの帰りの機内で書いている。搭乗する直前――つい先ほどのことだが――には一悶着があった。空港に到着するのが時間ギリギリになってしまったのだ。
「出発20分前には閉まりますので急いでください」
搭乗手続きをしてくれた女性スタッフにそう言われ、僕は焦った。搭乗口はQ12。地図を見ると、これがかなり遠いところに位置していて途方に暮れそうになる。
チェックインカウンターがあるメインターミナルから、まずサテライトまで長い通路を移動する。搭乗口が並ぶエリアはそのサテライトからさらに先に縦長に繋がっている。
普通に歩いても結構な時間を要しそうだが、途中にはイミグレーションなども通過しなければならない。しかも手荷物検査がなぜか2回もあって、長い列ができていて気持ちが逸った。
Q12はこの空港でも最果てと言えそうだった。僕がよく利用するバンコクのスワンナプーム空港も搭乗口によってはかなり歩かされるが、歩行距離はあれ以上だ。ほとんど走るような勢いでゼイゼイ息を切らしながら向かい、なんとか間に合ったのであった。
以前のLCCターミナルはこぢんまりとしていたから、多少ぎりぎりでも余裕だった。新しい空港には心浮き立つ一方で、巨大空港には煩わしさもつきまとう。まあ、時間に余裕を持って空港へ着くようにすればいいだけなのだが……。
※ボーディングブリッジ→次回は「じ」がつく旅の話です!
エアアジアXで行く! キナバル山日帰り登頂-その1
tabinoteワタベです。今年6月のキナバル登山の模様をしばらくお伝えします。
キナバル公園
日本からはるか4,000km離れたマレーシア、ボルネオ島のキナバル公園。
夕方の公園ゲートは照明が灯っており、「World Heritage」の看板が光っている。
小雨模様の向こうに見えるのは黒っぽい巨大な山裾と、山塊から白く流れる細い無数の水。
上は灰色に渦巻く雲に遮られて見えないが、晴れていれば鬼ヶ島のように尖った山頂が見えるはず。
明日か明後日、あそこを登るのか。
山裾の角度は目視で60度くらいに見える、とんでもなく巨大な山裾。
準備してきたつもりだったが、実際の目で見るのとは大違い。
あれれ、もしかしてとんでもないところに来てしまったのでは…。
(画像:tabinote)
きっかけ
ひょんなことから、エアアジアのクアラルンプール(KUL)行きチケットを入手する機会に恵まれたのは2014年の年明けまもない頃…。
何を隠そう私、tabinoteメンバーでありながら国際線のエアアジアXは未体験。もちろんマレーシアも行ったことが無かった。肌寒い中図書館に行き、6月の南国を想像しながらマレーシアのガイドブックを借りた。
まさか肌寒い高地への旅になるとは…。
マレーシア観光の王道といえば、クアラルンプール(KUL)かマラッカ、ペナン島あたり。
マラッカは金子光晴に遡る個人旅行の王道。マラッカ海峡の夕陽といえば何か郷愁をさそうものがある。クアラルンプールのLCC専用ターミナルからバスで直行でき、アクセスも容易。一方ペナン島は高級リゾートで、1人移動の私には今回縁が無い模様。
こりゃクアラルンプール→マラッカ→シンガポールで決まりかな、ついでに名物の福建麺でも食べて…と思ったが、何か盛り上がらない。
何かもっと、非日常の体験がほしい。
そこで目に付いたのが海を隔てたボルネオ島。マレーシアの中ではマレー半島側よりもむしろ広大だが、リゾート&秘境というイメージが強すぎるせいかややマイナー。しかし、ボルネオ島最大の都市コタ・キナバルへはマレーシア航空の直行便もあり、意外に身近ということを以前調べたセンポルナの記事で知っていた。
(画像:Google)
クアラルンプールからコタ・キナバルまでは2時間半、エアアジアなら数千円程度。面白そうだ。
ボルネオ島といえばキナバル山。山を登って、サンダカンの日本人墓地でも拝んで帰ろう…。
キナバル山はマレーシアの最高峰、標高4,095m。
地殻変動によって生まれた山で、火山ではない。
頂上は鬼ヶ島のようなギザギザの造形で、山頂からは脅威の絶景が見られることで知られる。
(画像:tabinoteが旅程調査を担当した「一度は行ってみたい世界の絶景」(洋泉社)より、キナバル山のページ)
2012年にネパールに行って以来密かに登山欲が高まっていた私。
次は、割に標高がありチャレンジングな山を登ってみたいと思っていたので、キナバル山はまさにぴったり。
実はこの時まで富士山も登ったことがなかったんだけど。
こうして、出たとこ勝負で行き先が決まった。
一日目:コタ・キナバルへ!
6月某日、深夜便にて羽田からクアラルンプールへ。目指すはボルネオ島最大の都市、コタ・キナバル。
エアアジアのオプション・ESO(Empty Seat Option;隣が空席の場合シートを占有できる権利)が当選したおかげで快適な搭乗。
ESOは僅か千円か2千円程度だが疲労が全然違うので、今回のように体力温存したい場合は申し込んだ方がいいと思う。
(画像:エアアジア)
翌朝、クアラルンプール国際空港の第2ターミナル(KLIA2)に到着。
かつてエアアジアの発着はLCCTという簡素な施設だったが、第一ターミナル近くに移転。LCCT時代はバス移動だったところ、鉄道が乗り入れ市街までノンストップで就航と非常に便利になった。中身もショッピングモールやフードコートを備えた近代的な施設に生まれ変わっており、空港だけで何時間もすごせるほど。フードコートのレベルもすばらしかった。
(参照:緊急レポート「KLIA2が生まれ変わった!」)
KLIA2をたっぷり冷やかして、構内でマレーシアの携帯会社DiGIのSIMカードを入手。容量無制限で20リンギットだったかな?これでネットには不自由しない。
(画像:tabinote)
続いて国内線の乗り継ぎ。ボルネオ島・コタ・キナバル行きもやはりエアアジア。
KLIA2の国内線ゲートはまだつくりかけで、ところどころに配線むき出しの空間が見えた。
(画像:tabinote)
エアアジアのクアラルンプール-コタ・キナバル線は安く、往復で5千円ほど。
ただし距離は1,600kmと東京-沖縄間くらいあり、所要時間も2時間かかる。
定刻通りのフライトで、午後1時にコタ・キナバル国際空港へ。
さて、いそいでキナバル山の登山べースであるキナバル公園に移動しなければならない。
なぜなら今回は日帰りで登ろうという計画だからだ。
キナバル山とは? ~登山計画
キナバル登山についてガイドブックや旅行記などを見てみたところ、おおむね以下のような概要だった。
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・多様な生態系から世界自然遺産に認定されており、勝手に登ることは出来ない。入山許可の取得とガイド帯同が条件(ちなみに富士山は世界文化遺産)
・旅程は一泊二日、もしくは二泊三日、おおよそ八合目付近となる標高3,273m地点の山小屋村(ラバン・ラタ;Laban Rata)に宿泊し翌朝ご来光を見るのが一般的
・入山者数はおよそ140名/日程度に制限されている(ソースによって前後あり)。この制限はラバン・ラタのベッド数によるもの
・ラバン・ラタの運営は高級リゾートホテルグループのステラ(Sutera Sanctuary Lodges)にほぼ独占されている(※)。つまり、日本でいうと富士山の山小屋を星野リゾートとか帝国ホテルがやっているようなもの。そのため宿泊料金が高い
・高額な山小屋料金を払わずに済む方法として日帰り登山が可能だが、諸条件あり
※ステラ以外が運営する小屋もあるがいずれにせよ高い
——————
入山許可はロッジの空きベッドがなければおりない。つまりベッドを先に押さえないと登ることが出来ない。
高額だというラバン・ラタの料金はどのくらいなのか。ステラのサイトを見てみると、そもそも二泊以上でないと予約が出来ず、どの日もすべてソールドアウト(現時点では予約フォーム自体に行けないようになっている)。
どうも旅行代理店が空きベッドを速攻おさえてしまうらしく、そもそもフリーの個人客がベッドをおさえることができない。現地に飛んで直接ステラの事務所に出向いたりすれば空きがあるらしいが、渡航日程に合わせて都合良く空きが出るとは限らない(もちろんそういったリアルタイムな空き情報はサイトに更新されない)。
いろいろ調べてみると、どうやらツアーに組み込まれていないラバン・ラタの素の宿泊料金は一泊3万円程度らしい。高いよ!
高額な宿泊料にもかかわらず、入場者制限のためか小屋は常に満室。こうした事情から、日本からの登山者はパッケージツアーを経由するケースがほとんどかと推測される。
日本発着のパッケージツアー(マレーシア航空直行便使用)はおよそ16万円から。高いよ!
まあ、これは参考で調べただけで、参加する気は無かった(そもそも私はエアアジアで行くのであてはまらない)。
やる気満々で調べたのは現地ツアー。これなら安いだろうと思ったら…。
以下の代理店では1人参加が1,480RM、日本円にして4万5千円!高いよ!
2D1N MOUNT KINABALU CLIMB
(画像:Amazing Borneo Tours)
やはりラバン・ラタの料金がネックなのか、ツアー価格も高止まり。
実はキナバル山の登山費用は以下のとおりステラのサイトで明示されている。
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・パーミッション:100マレーシアリンギット(RM;1RM=30円として3千円くらい)
・公園入園料:15RM
・ガイド:127.5RM(人数割り)
・登山保険:14RM(死亡7RM+障害7RM)
・登頂証明書:任意、10RM(白黒は1RM)
・登山口・ティンポポン(Timpohonゲート)までの送迎:33RM(人数割り)
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全部合わせて、1人参加の場合約300RM、だいたい9千円程度の計算となる。
つまり、登山の実費が9千円でラバン・ラタが3万円、そうすると現地ツアー会社の取り分はわずかに6千円程度?…、意外に良心的という感じがしなくもない。
ラバン・ラタの宿泊費を考えると4万5千円の現地ツアーはそれほど高くないともいえるし、高級リゾートならそのくらいするよねーと思える方はいいが、私は4万5千円もあったら香港に3回は行けるな・・・と思ってしまう貧乏性。
必然的に宿泊代のかからない方法、日帰り登山を検討しはじめた。
宿泊する通常の登山についてはそれなりに情報があったものの、日帰り登山に関する情報は非常に限られていた。そもそもチャレンジした人があまり居ないのだろう。
そんな中で、世界攻略者さんのサイトには大変お世話になったことをここに記しておきます。
「キナバル山日帰りトレック、やれんのか!」
キナバル山日帰り登頂については外国人のサイトもいくつかヒットしたものの、景色がサイコーとか、とにかく苦しかったとか、音楽が私を奮い立たせたとか、ホントにどーでもいい情報ばかり。
世界攻略者さんのサイトは極めて実践的かつ具体的で、日帰りだけで無く登山全体の話も含めこれだけ詳しいキナバル情報はありませんでした。
この場を借りてお礼申し上げます…。
さて、4,000mの山に日帰りなんてできるの?と思うが、富士山でさえマラソンで登る人がいるので不可能では無い。
実際キナバル山にも富士山と同じく登山マラソンがあり、登山道は整備されている。
一説にはキナバルマラソンは「世界一過酷な山岳マラソン」と呼ばれているとか…(日本人も多数入賞しています)。
(画像:Climbathon、サバ州観光局)
日帰りのメリットはパーミッションやガイドなどの実費9千円程度の費用で済んでしまうこと。安い!
一方で当然リスクもあり、種々の情報を総合すると、日帰り登山の概要は以下の通りだった。
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・日帰り登頂可能なのは1日4グループまで(グループサイズ不明、2名/グループとの情報もあり、一方で10名程度登っていたとの記述もあり錯綜。管理人のサジ加減次第という話も)。グループ制限を超えるとその日は登れない
・日帰りも宿泊もコースは共通だが、時間制限がある。登山口のティンポポンゲート(Timpohon;標高1,866m)を7時~7時半にスタート。時間制限は2箇所で、ラバン・ラタ(3,273m)に午前10時、次に最高地点のロウズ・ピーク(Low’s Peak;4,095m)が13時。登頂後、出発地点のティンポポンゲートまで17:30には戻る必要あり。したがって登頂までの制限時間は5時間半、13時に下山した場合下りの制限時間が4時間半。
・非常な健脚が必要。旅行ガイド「ロンリープラネット」によると「アルプスを鼻くそほじりながら登るような奴でも数日階段を使えなくなる」。
・同じくロンプラによると「日帰り登頂はそのうち中止になるかも、やるなら今のうち」。
・早朝スタートなため登山前日にキナバル公園近辺泊の必要あり。麓での滞在でほとんど高所順応ができないため、高山病リスクあり。
・悪天候でスタート後に中止となるリスクあり。
・ここまで苦労する&リスクが多いのに、朝から登り始めるのでご来光は見れない。
——————
渡航しても予約が4グループ入っていたらその日は登れず、空きが出る日を待つことになる。
ここでも裏技的に「日帰り登頂ツアー」を催している旅行代理店があり、そこを通せば天候が許す限り確実に許可はとれるらしい。
費用を見てみると1人参加780RM(2万4千円…)。た、高いよ!
しかも唯一日帰りツアーを受け付けていた代理店はその時点で募集を中止していた。
問い合わせてみたところ、直接許可を出す公園の管理人がチャレンジャーの面構えを見て判断するようになったとのこと。
結局、不確実な現地直接申し込みが唯一の方法となった。
(今見たら日帰りツアーを再開していた。価格は980RM!)
(画像:Amazing Borneo Tours)
さて、登頂成功のためには、
・運良く滞在中に日帰り登山枠の空きがあり、
・天候に恵まれ、
・高山病が出ず、
・体力が保って制限時間内に登れる
という条件がすべてそろわなければならない。
チャレンジする人が少ないのも無理はない。
一日目:キナバル公園へ!
13時。空港に到着早々、超速攻の移動となった。
この日は木曜日、帰国予定は月曜日。
月曜に登ると帰りのフライトが間に合わないので、山登りできる日は金・土・日のわずか3日間。
空港から登山口のキナバル公園まではおよそ90km、クルマで2時間かかる。登山管理事務所はだいたい午後5時に閉まるとのことなので、およそ4時間でキナバル公園に行き、事務所が開いているうちに滑り込んで、登頂申し込みをしなければならない。
今日中に着けば定員の空き次第で、明日金曜の登頂も可能だが、今日を逃して明日の申し込みになってしまうと、土・日の2日間しかチャンスがない。
本来なら空港からタクシーをチャーターしてキナバル公園までぶっとばすのが早いのだが、お金がもったいないので乗り合いバスで行くことにした。
それで間に合わなかったら元も子もないのだが…、結果的に間に合って良かった。
空港からのタクシーはプリペイド・ゾーン制の料金で安心。カウンターでキナバル公園行きの乗り合いバスに乗りたい旨(”Padang Bus Terminal, to Kinabalu Park”)を係員に告げると、ドライバーを手配してくれた。
コタ・キナバル空港は市街に近く、タクシーなら20分くらいで中心部に着いてしまう。はたしてバスターミナルは市の中心からほど近いあたりにあった。
(画像:Google)
乗り合いバスとは8人乗りくらいのワゴン。特に時刻表などはなく、お客がいっぱいになったら出発するようだ。料金は20リンギット(RM;およそ600円)だった。
(参考:バス料金)http://beautifulkk.com/content/kk-bus-terminals
私が乗ったとたん満席になり、ワゴンは出発した。待ち時間無しで移動ができたのはとても運が良かったと思う。
(画像:tabinote)
ワゴンはアジア特有の荒っぽい運転で…というようなことは全く無く、急ブレーキや急発進もなし。路上もクラクションの音が聞こえず、逆送や割り込みも皆無。こんな日本並みに交通マナーがいい都市は初めてだ。
おかげでキナバル公園への山道も全く酔わず、2時間かけてキナバル公園に到着。常に小雨&霧の立ちこめる悪天候で、山の姿は全く見えない。
公園に着いた頃、バスの乗客は私一人だった。
もう夕方4時をまわって薄暗いし、小雨も降っている。
そんな中、麓から60度くらいの角度でそびえたつ巨大な山裾と、無数の細い滝の流れ。
明日どころか、晴れてたとしてもこんなところ登れるの?ってくらい急角度な山裾。
あまりに巨大な姿に怖じ気づいてしまった。
(続く)
3b. 世界一周ノート 青木大地
仕事をやめ、2013年10月から1年間の予定で世界一周の旅に出ました。
青木大地(あおき・だいち)
1986年生まれ。日本大学 芸術学部 卒業。
卒業後、大手レンタルビデオメーカーに勤務。店舗、営業を経て世界旅行のため退社。
念願のフリーライターとしてとりあえず1年は過ごせそうです。
同名義のFacebookもよければ見てください。
第20回:オーストラリア・ワーキングホリデー -4
シドニーを出発して9日間。9000kmを走破したレンタカー周遊は、結局1人600$+諸経費(個人で買ったタバコやお土産、お菓子等で200$程度)という出費になった。
これが高いか安いかというと、物価高を極めるオーストラリアにおいては非常に安くあがったと言えると僕は思う。
通常、シドニー発のエアーズロックツアーが500$~という観点からもそれは言える。
今回、僕たちが観て周った場所を記すと・・・
・キャンベラ(首都)
・メルボルン(フィリップ島、ペンギンツアー含む)
・グレートオーシャンロードのドライブ
・エアーズロック
・クーパーピディ
・ゴールドコースト(国立公園での土ホタル観光含む)
・ニンビン(大麻の聖地)
以上が主な観光地だった。弾丸ツアー、半分以上が車中泊という悪条件もあったけれど、広大なオーストラリア、観光地の数からすれば1人800$はやはり安い。
もちろん、安くあげることが全てではないけれど、今回のレンタカー旅行という試みはそれ以上に大きな経験を、平たく言うと思い出を僕に与えてくれた。
それは深夜の砂漠の真ん中で見上げた星空の夥しい流星だったり、地平線に大パノラマで沈む夕日、朝日だったり、何度も行く手を唐突に遮るカンガルーだったり、コンロで作った不味いカレーだったり、運転交代都度に吸った大麻だったりした。
これらはやはり個人旅行という枠組の中でしか現れない、ある種余計な、そして素晴らしき体験だった。
オーストラリアでのワーホリ社畜は、こうして充分過ぎる「ホリデー」を期に終わりを告げた。そして手元に残ったのは10000$の所得から生活費・旅費を差し引いた3000$程だった。visa代金と航空券代金を差し引いて完全な黒字は2000$程度だろうか。
4ヶ月という1年の旅程の大部分を占めたオーストラリアは僕に海外生活という自信、2000$、僅かな英語力、そして大麻の味を教えてくれた。
ワーホリ帰りという、どこかバブリーで道楽色の強い響きも、実際に節約し働きまくってみると、案外貧乏臭いことができるのかもしれない。決して華々しくないワーホリがあるということがわかっただけでも、僕にとっては収穫だった。
6月、僕は再びシンガポールへと降り立った。アジアの熱気は懐かしく、当然のように僕はシンガポールを地下鉄とバスでスルーして、マレーシア・ジョホールバルへと抜けた。そのままバスターミナルへ直行し、クアラルンプールへの夜行バスに乗ると、あの貧しい金銭感覚が研ぎすまされていくのがわかった。クアラルンプールで1泊450円のドミトリーにチェックインするともう4ヶ月前の自分が居た。労働を経た僕の体は復活した旅への欲求で溢れていた。
屋台でヌードルをすすると、インドへと急いている自分が居た。そこで待っている地獄の腹痛なんて想像も出来ずに・・・
しばらく原稿が途絶えていましたが、今号より再開させていただくことになりました。今号の内容は8月12日配信のメルマガの続きからとなっています。
今後ともよろしくお願いいたします。
次号はインド突入・受難編を記します。
とりあえずの予定コース:上海→杭州→南寧→ベトナム→ハノイ→ホーチミン→カンボジア→チェンマイ→ラオス→バンコク→パンガン島→ペナン島→マラッカ→スマトラ島→ジャワ島→マニラ→シンガポール→ジョホールバル→シドニー→インド。以降トルコ、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、南米と巡る予定
4.世界あの街この街
このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。
第34回 シェムリアップ
カンボジア王国・国旗
(画像:Wikipedia)
- 訪問目的:[世界遺産][史跡・歴史][街歩き]
- 予算(パッケージツアー最低価格):5万円~
- 日程(パッケージツアーの場合):4日間~
- 日本人観光客数:179,327人(カンボジア)(2012年度;日本旅行業協会調べ;国別第26位)
- Tripadvisor:2014年 世界の人気観光地 第9位
- 4travel:人気都市ランキング:23位(2014年11月時点)
見どころと特徴
アンコールワット観光の起点となる街で、近年発展がめざましい。バザールでの街歩きも人気で、物価も安いので長期滞在も。
シェムリアップの街歩きの中心はオールド・マーケット。
中心部の道は碁盤状になっているので、国道6号やシヴォタ通りといった主要道とシェムリアップ川の位置を掴んでおけばそれほど迷うことはない。
(画像:Google;A-空港、B-オールド・マーケット、C:シヴォタ通り、D:アンコールワット)
ホテルで荷物を置いたら、まずは6号沿いを通ってオールド・マーケットへ。
アジアの典型的な市場だが、地元民から観光客まで幅広い客層で活気がある。屋台で朝食を食べたり山盛りの果物や魚を見たりしながらぶらつけばいつの間にか時間が過ぎていく。雑貨やシルクなどの土産物屋も多い。
Psar Chaa – Old Market (トリップアドバイザー提供)
この界隈でおしゃれなカフェやレストランが集まる一角がパブ・ストリート。きれいめのレストランや屋台、土産物屋に両替、旅行代理店や書店までなんでもそろう観光客の御用達スポット。夜は更に賑やかになる。
Pub Street (トリップアドバイザー提供)
シヴォタ通り(Sivatha)はシェムリアップのメイン通り。ホテルやゲストハウスが多く集まり屋台が並ぶツーリストエリアとなっている。6号との交差点付近には近代的なモールやホテルが建ち並ぶ。
Lucky Mall Shopping Center (画像:globaltravelmate.com)
なお、6号を東のシアヌーク・ヴィラ方面に歩くとオオコウモリが棲息していることで有名な木がある。日が暮れたら飛び立つ姿を見に行ってみよう。コウモリはフルーツバットと呼ばれ、カレーの材料になることも…。
夜はシヴォタ通りと南側にナイトマーケットが開く。そこからオールド・マーケットまでも近い。ビールでも飲んで早めに寝よう。
(画像:angkornightmarket.com)
さて、翌朝は早起きしてアンコールワット観光。
前日に宿のフロントに頼んでチャーターしておいたトゥクトゥクに乗って、一路アンコール遺跡へ。
検問を通過してしばらくすると、遺跡をシルエットに空が赤く染まる光景が見られる。
(トリップアドバイザー提供)
ツアー客が慌ただしく見物する中、アンコール・トムも含めて一人のんびり回ろう。
Terrace of the Elephants (トリップアドバイザー提供)
帰路、アンコール国立博物館に寄ってもいい。市中心部に戻る道沿いにあり、アンコール遺跡からの出土品を展示してある。近代的な建物でミュージアムショップもお土産探しにいい。
Angkor National Museum (トリップアドバイザー提供)
郊外にもいくつか立ち寄りたい遺跡がある。
バンテイアイ・スレイはシェムリアップから北に40kmほど。精密な細工と赤い砂岩づくりで知られ、朝日に照らされると美しく映える。小ぶりだが保存状態もよく、アンコール遺跡よりも感銘をうけるという意見も。
Banteay Srei (トリップアドバイザー提供)
アンコールワットから東に50kmほど、「東のアンコール」と称される巨大遺跡がベン・メリア。
深い森に覆われ、遺跡も修復が施されず朽ち果てかけているが、逆になんとも言えないわびさびと秘境感がある。
Beng Mealea (トリップアドバイザー提供)
日程に余裕があればぜひ訪れたいのがシェムリアップのはるか北に位置する山岳寺院プリア・ヴィヘア。
標高500m以上の地点に建造されたヒンドゥー寺院。
円錐形の美しい山の斜面に建つため標高の印象以上に高度感があり、断崖からカンボジアの大地をはるか遠くまで見渡せる。
Preah Vihear Temple (トリップアドバイザー提供)
なお、プリア・ヴィヘアはタイ国境と目と鼻の先。かねてからキナ臭い地域であったが、2008年の世界遺産登録後に緊張が高まり銃撃戦となった。現在も「渡航の是非を検討してください」状態であるが、2013年に国際司法裁判所がカンボジアへの帰属判決を出したこともあり緊張緩和の方向にある。
素晴らしいのはわかったけどもう遺跡は見飽きたな・・・、というリアリストのあなたには現代史を学べる場所がある。
地雷博物館はシェムリアップから北に35kmほど、バンテイアイ・スレイに行く途中にある。かつてクメール・ルージュの兵士であった活動家のアキ・ラー館長が独力で運営するミュージアムで、地雷撤去活動や地雷によって負傷した孤児の世話を行っている。
Cambodia Landmine Museume (トリップアドバイザー提供)
キリング・フィールドはポル・ポト時代の刑務所跡。キリング・フィールドといえばプノンペンが有名だが、シェムリアップはじめカンボジア各地にある。シェムリアップの場合は収容所跡に寺院(ワット・トメイ)が建っている。
Wat Thmey(Killing Field) (トリップアドバイザー提供)
観光に疲れたら、また街にもどって足裏でも揉んでもらおう。
夜はいたるところに屋台が建ち並び、平和のすばらしさを実感できる。
パブ・ストリートの夜は昼にも増して賑やか。
Pub Street (トリップアドバイザー提供)
食
Khmer Kitchen Restaurant (トリップアドバイザー提供)
カンボジア料理はインドシナ半島の周辺国同様、東南アジア特有のフレーバーを持っている。すわなち、魚醤や唐辛子、ココナツミルクを多用し、麺料理や炒め物に中国の影響が、スパイス使いにインドの影響が見られる。また、フランスの食文化も根を下ろしている。
一言で言うと、辛くないタイ料理、ハーブを控えたベトナム料理といったところで、魚醤のコクが効いた味は日本人にとっても親しみやすい。スープなどは特有の甘酸っぱい味付けをすることもある。
首都プノンペンでは魚介系材料が豊富な一方、シェムリアップでは肉を多用する。いわゆるゲテモノ系食材もある。
代表的な料理は、多種多様なスープ類(ソムロー)、雷魚やナマズといった淡水魚の煮物やフライ、マイルドな鳥のカレー、春巻き、クィティウというビーフン麺(スープ麺や焼きそば)、甘辛い豚肉や鶏肉を乗せたバーイ・サイッなど。
屋台にも肉乗せご飯から焼きそばや肉まん、ベトナムのバインミーと同じフランスパンのサンドイッチなど様々な選択肢がある。果物をその場で潰してつくるフレッシュジュースも現地人には人気だが、衛生面には気をつけた方がよい。
Sandan (トリップアドバイザー提供)
日本からの行き方
(空路)
現在日本からカンボジアへの定期直行便はないため、東アジア、東南アジアの都市からシェムリアップを目指すことになる。
平均的に価格が安く便数も多いのはエアアジアとベトナム航空、そして中国東方航空。価格と所要時間のバランスからはアジア系もおすすめ。
ベトナム航空では4万円台の便もあるが、乗り継ぎで一泊が必要となるような激遅便がほとんど。乗り継ぎがスムーズな便(ホーチミン経由など)なら往復共に10時間程度でたどり着くが、こうした便はおおむね高めとなっている。
エアアジアはクアラルンプール経由。安い時期なら往復で5万円を切るが、通常6万円程度。キャンペーンが利用できれば往復3万円も可能。
ベトナム航空と並びLCC以上に安いことも多い中国東方航空は、上海経由便が往復共に所要10時間程度、価格も5万円程度とバランスがよい。関空なら最安値となることも。
アジア系の航空会社では、大韓航空やキャセイパシフィックなど。いずれも6万円程度だが所要時間は短く、お得度も高い。
また、バンコクやホーチミンまでの足が安く確保できればそこからシェムリアップまではLCCで数千円程度。
(陸路)
陸路で有名なのはバンコクからの国際直通バス。カオサンの旅行代理店ではシェムリアップ行きのバスチケットを扱っており、バスのグレードによって10ドルから30ドル程度まで様々。
日程に余裕があるなら非常にお得。
ホーチミンからシェムリアップに向かうバスもあり、こちらもバスのグレードによって20ドルくらいから。トイレ、軽食、WiFi付の豪華バスなら30ドル程度。
(空港)
(画像:Wikipedia)
シェムリアップの空の玄関はシェムリアップ国際空港(REP)、別名アンコール国際空港。
カンボジアの伝統的な建築様式に倣った外観で、平屋づくりの小規模な空港だが設備は新しい。到着してイミグレーションを抜けるとカフェや携帯ショップがある。
出国ロビーには高級免税店がずらりとならび、ラウンジもある。
空港から市街までは8kmと近く、所要20分程度。
タクシーで市街まで定額9ドル。三輪バイクの場合7ドル~。空港バスはない。
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世界100カ国300都市、600ヵ所以上の空港にあるVIPラウンジが無料で使える。
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地理と気候
カンボジアはインドシナ半島の南側に位置し、東にベトナム、西にタイ、北にラオスと国境を接している。シェムリアップは巨大なトンレサップ湖の北に位置し、首都プノンペンよりもタイ国境の方が近い。
典型的な熱帯モンスーン型気候で、年間通じて30度近くとなり、雨季と乾季に分かれる。
ベストシーズンは11月~4月の乾季で、日中の気温は高いものの過ごしやすい。
雨季の旅行は暑さと蒸し暑さで体力を消耗する他、大雨で交通に支障が出ることもありできれば避けたい。ただし、雨に濡れて緑豊かなアンコールワットをみたいならばあえて雨季に行くという手も。
言語と通貨
公用語はクメール語(カンボジア語)。
観光客が行くような場所ではだいたい英語で用が足りる。
フランス領であったが、フランス語を話せるのは一部の高齢者など限られている。
通貨はカンボジア・リエル(KHR)。通貨記号は「៛」。補助通貨はない。
米ドルが流通しており、特に旅行者が行くような場所の支払いはおおむね米ドルで足りてしまう。リエルは1ドル以下の支払いやおつり、ローカル食堂などの支払いで利用する。
1USD=100円=4,000リエルと覚えておけばよい。1,000リエルで25円、10,000リエルで250円。高額のドル札は使いにくいので1ドル札を多く持っておくと便利。
カンボジアの物価は食費を中心におおむね安めだが、シェムリアップは観光地で何をするにも高め。アンコールワット周辺は特に高い。
物価は徐々に上がってきており、ぼったくりにも注意。
ローカルレストランの場合、おかず乗せ丼や麺のような安い食事で1~2ドル程度。夕飯でお酒を付けると10ドル程度。ビールが1本2ドル、ミネラルウォーターが1ドル。
バイタクを1日チャーターすると20ドル程度、タクシーなら25ドル程度。
日本国内でカンボジア・リエルをあらかじめ両替する場所はないため、現地での両替もしくはATMでの引き出しとなる。ATMから現地引き出すとUSドルが出てくる。
だが、上掲通り米ドルがあれば十分(リエルはおつりとして勝手に貯まっていく…)。
クレジットカードの通用度は低く、外国人が行くような高級レストランやショップ、ホテルに限られる。
チップは基本不要。ベルボーイに1ドル程度。ガイドやドライバーには1~3ドル程度。
商品・サービス代金には10%のVAT(付加価値税)が載せられている場合がある。還付制度はない。
(画像:banknotes.com)
ビザと治安
シェムリアップは観光地であるが、ビザが必要。パスポートの有効期間がカンボジア入国予定日から6カ月以上残存していることが条件。
事前にカンボジア大使館で申請する場合(郵送可)、30日のシングルビザが3,600円、マルチビザが1年で4,700円。
電子申請も可能。クレジットカードで支払いでき、37ドル。
シェムリアップ国際空港でアライバルビザも取得可能。
なお。シェムリアップ国際空港から入国した場合、少なくとも国内で1泊しなければならないという法令がある。そのため同日中の出国はできないので注意。
シェムリアップは観光地なので、引ったくりやスリ、置引き、ぼったくりなどの被害があとを絶たない。
特に、バイタクに乗っている際にひったくられたという被害が多く報告されている。また、アジアで多いいかさま賭博に巻き込まれることも。親しげに話しかけてくる相手はほぼ詐欺師。
アンコールワットで注意すべきはおしかけガイド。勝手に隣を歩き始め雑談のつもり応じていると最後に法外な料金を請求してくるのが典型的な手口。他にスリや置き引きも多い。
ガイドを利用するときにはライセンスを確認する、バイタクも登録番号が記載されたベストを着ている運転手を利用し、荷物から目を離さないなど警戒を怠らないようにすること。
国家資格のガイドライセンス(Mr. Pen Day Tours;トリップアドバイザー提供)
交通事情は悪く、事故も頻発している。
また、政治的な話題、歴史、王族の話題などはいずれも地雷なので避けた方が良い。
上掲通り、北部タイ国境のプリア・ヴィヘア寺院周辺は「渡航の是非を検討」扱いとなっている。
市内交通
地下鉄や軌道電車はおろか市内バスもないシェムリアップではタクシーかバイタク(トゥクトゥク)が主な移動手段となる。
終日チャーターするのが手軽。
市内の交通状況は非常に悪い。昼夜問わずクラクションがなりまくり、バイクが割り込んでくる。
(三輪バイク・タクシー)
一般の流しのタクシーはない。乗用車の場合は旅行会社やホテルなどを通して予約するのが主流。
終日チャーターの場合30ドル程度。
三輪バイク(トゥクトゥク)の場合は終日15ドルといったところ。
バイタクの場合は10ドル程度。いずれも交渉制。
他、ルモーというバイクに荷車をつけた2~4人乗りもある。
なお、強気でふっかけてくるドライバーが多く、上記の料金はかなり値切れた場合と考えておこう。
(バス)
市内交通というより現地ツアーとなるが、市内からアンコールワットまで遺跡見学の観光バスが運行している。日本語のガイドつきもある。
(レンタサイクル・バイク)
ホテルやゲストハウスによっては自転車を貸し出している。
市内からアンコール遺跡までは直線6km程度、自転車で1時間もかからない。一日借りていわゆるママチャリタイプなら1~2ドル程度、スポーツバイクで5ドル程度。
電気スクーターの場合一日12ドル。
運転は自己責任で。シェムリアップの交通事情や道路は良くない。
ホテル
ラッフルズやメリディアンといった高級リゾートホテルからゲストハウスまで選択肢は広い。
高級リゾートホテルでは一泊300ドル以上、プールやスパのついた4つ星クラスで100ドル程度。
そこまで出せない、という場合もご安心を。清潔で快適な中級ホテルでも50ドル程度で泊まることができる。
一方で安宿も多く、ゲストハウスなら個室でも15ドル程度で見つかる。
ネット・通信環境
(携帯・モバイル)
シェムリアップ国際空港に携帯各社のブースがあり、外国人でもその場でSIMを購入できる。
カンボジアの携帯サービスはCellcard、Smart、Metfone、qb、Beelineなど。
回線品質はともかく、過当競争のためか東南アジアの周辺国と比べても激安で通話やデータ通信が利用できるのが特徴。
プランは頻繁に変わるので注意。
最大手Cellcardは最も電波状態が良いとされる。1ヶ月有効の3.5ギガのプリペイドツーリストSIMが5ドル。一週間1ギガでも2ドルと非常に安い。音声通話もついている(月5ドル3.5ギガカードの場合100分)。
Smartはデータ通信に注力しており旅行者にも人気。40日間有効の1.5ギガパッケージが5ドル。4G LTEにも対応している。無料残高が5ドルついてくるので、1.5ギガを使い切っても残金でデータを購入できる(たとえば1ヶ月2ギガを残高の3ドルで買えば合計3.5ギガ使える)。
Metfoneの場合月5ドルで2.5ギガなど。
qbのTravel SIM Liteは一見旅行者向け。費用はわずか1ドル、通話も3セント/分と激安だが、データは1メガ/10セントもする(1ギガ使うと100ドル)のでスマートフォンには向かない。スマホ向けはqb Passport SIMがベスト。20ドルで5ギガもしくは5ドルで2ギガ。
Beelineの場合1ギガ3ドル、3ギガ5ドルなど。
現地のSIMが安いためか、日本からWiFiルーターを借りていっても比較的安くすむ。5日間で1900円~。
- Cellcard:Tourist SIM
- Smart:USD 5 SIM
- Metfone:Mobile Internet 3G
- qb:qb Passport SIMs
- Beeline:Internet
- カンボジアのSIM事情について(空港での購入):The little star dweller
- カンボジア、シェムリアップ空港で4G LTE対応のプリペイドSIMを購入!5ドルで通信量は3.5GB:shimajiro@mobiler
- How to get a phone and SIM card:MOVE TO CAMBODIA
- カンボジアのWi-Fiレンタル比較:価格.com
(WiFi)
ほとんどのホテルやゲストハウス、カフェでフリーWiFiを提供している。
シェムリアップ国際空港のWiFiも無料。
アンコールワット遺跡など郊外では3G電波が入らない場所も多いため、Googleマップを使う場合にはWiFiでGoogleマップを見ながら地図データをキャッシュしておきたい。
5. 旅の本屋 のまど イベント情報:
11月20日(木)たかのてるこさん スライド&トークショー
11月28日(金)井生明さん×マサラワーラー 対談トークイベント
旅の本屋 のまど
東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/
新刊「ど・スピリチュアル日本旅」発売記念
◆たかのてるこさん スライド&トークショー◆
「行き当たりバッタリで行く!日本旅の魅力」
新刊『ど・スピリチュアル日本旅』(幻冬舎)の発売を記念して、著者のたかのてるこさんをお招きし、日本を旅する魅力について、スライドを眺めながらたっぷり語っていただきます。これまで、ガンジス河で泳ぎ、サハラ砂漠を駆け巡り、ダライ・ラマに恋して、キューバでラテンのアミーゴを作り、ジプシー(ロマ民族)の家にホームスティする等、海外の旅ばかりしてきたたかのさん。
今回、行き当たりバッタリで触れ合ったのは、日本各地の超ディープな面白い人たち。
高野山の宿坊で美坊主たちとプチ修行したり、北海道・二風谷のアイヌのシャーマンの家で儀式に参加したり、沖縄の離島で「海人(ウミンチュ)の宿」で魚突きしたりと、愛しきニッポンの愛すべき人たちと交流する中で、日本旅の魅力にハマッてしまった出会いが綴られ、驚きと爆笑の連続!! 本には載せられなかった旅のこぼれ話や、旅の秘蔵写真、抱腹絶倒のエピソードトークを生で聞けるチャンスですよ。たかのさんのファンの方はもちろん、日本各地の文化や風習などに興味のある方はぜひご参加ください!
※トーク終了後、サイン握手会(なんとハグ付き(笑))も行います。
たかのてるこ
1971年大阪府生まれ。「世界中の人と仲良くなれる!」と信じ、60ヵ国を駆ける旅人。
15万部超のベストセラーとなった代表作『ガンジス河でバタフライ』(幻冬舎文庫)は、旅立つ老若男女の”旅のバイブル”となり、主演・長澤まさみ×脚本・宮藤官九郎で、スペシャルドラマ化もされ話題に。(のちにDVD化)。
著書は他に、イスラムの摩訶不思議なイベント、ラマダーンの体当たり体験記『モロッコで断食』、憧れのダライ・ラマに出会うまでの道中、神秘的なチベット体験を綴った『ダライ・ラマに恋して』を始め、『サハラ砂漠の王子さま』『キューバでアミーゴ!』『ジプシーにようこそ! 旅バカOL、会社卒業を決めた旅』(以上、幻冬舎文庫)『淀川でバタフライ』(講談社文庫)など、多数。
◆たかのてるこさん公式HP
http://takanoteruko.com/
【開催日時】
11月20日(木) 19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】 900円 ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】 旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
e-mail :info@nomad-books.co.jp
(お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
http://www.nomad-books.co.jp
主催:旅の本屋のまど
協力:幻冬舎
新刊「南インドカルチャー見聞録」発売記念
◆井生明さん×マサラワーラー 対談トークイベント◆
「南インドのディープな楽しみ方」
新刊『南インドカルチャー見聞録』(阿佐ヶ谷書院)の発売を記念して、著者で写真家の井生明さんとカレーユニット「マサラワーラー」の鹿島信治さん、武田尋善さんの3人をお招きして、南インドのディープな魅力についてスライドを眺めながら対談トークをしていただきます。「まちかど倶楽部」という夫婦ユニットを結成し、インドを中心とする芸能のライブ企画や南インドの音楽や踊りなどを紹介するイベントなどを企画している井生さんと南インド料理の魅力にはまってしまい、ミュージシャンとアーティスト活動と並行してマサラワーラーとして全国各地でカレーを提供している鹿島信治さん、武田尋善さん。
南インドに魅了され何度も現地に滞在した経験があり、その楽しみ方を熟知した3人だけに、一般の方が知らない南インドの不思議な魅力についてのお話が聞けるはず。井生さんやマサラワーラーのファンの方はもちろん、南インドの音楽や料理に興味のある方はぜひご参加ください!当日はマサラワーラー特製カレーも食べれますよ!
※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。
井生明(いおうあきら)
写真家、まちかど倶楽部代表。カルナータカ音楽を中心とする南インドの芸能や、それに関連して北インド及び東南アジアの芸能、タミル人の様子など幅広く撮影する。
その他、テレビ番組のコーディネートや時には英語・ロシア語の通訳としても活動する。
◆井生明さんブログ「北Qエレジー」
http://blog.goo.ne.jp/akira-65
鹿島信治(かしましんじ)
1977年生まれ。何故かシタールを買ってしまい独学でシタールを始める。2001年ドラム&シタールユニットContiを結成。変拍子、ポリリズムを多用しライブハウスで活動中。2008年には武田尋善とのカレーユニット、マサラワーラーを結成。
◆マサラワーラー
http://masalawala.info/
武田尋善(たけだひろよし)
1977年生まれ。何故かインドに興味をもってしまい、ヒンズー語を習ってしまう。芸術活動として絵画、パフォーマンスなどなんでもかんでも挑戦する。2008年には急速にインド熱がぶり返してカレーばかり作り、鹿島信治カレーユニット、マサラワーラーを結成。
◆武田尋善的世界
http://hiroyoshi-takeda.com/
【開催日時】 11月28日(金) 19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】 1500円(マサラワーラー特製カレー付) ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】 旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
e-mail :info@nomad-books.co.jp
(お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
http://www.nomad-books.co.jp
主催:旅の本屋のまど
協力:阿佐ヶ谷書院
6. 編集後記
tabinote田口です。先日世界一周の旅から帰国した青木さんと「お帰りなさい」会を実施しました。実は初対面だったのですが、やはり旅行好き同士の話は盛り上がります。特に南アフリカで強盗に襲われた話は臨場感たっぷり。そのうち旅行記でもたっぷりレポートしてもらえると思います。お楽しみに。
というわけでtabinoteメールマガジンVol.35です。
下川さんの連載では「機内サービス=機材」という提言がありましたが、これには全面賛成ですね。特にサービスにあまり期待できないLCCでは機材が新しいだけで満足してしまいます。逆にメジャーキャリアでも機材が古いと残念ですよね。特にビジネスクラス(めったに乗れないですが)で旧機材に当たると返金してくれないかと思ってしまいます。
吉田さんは新しくなったクアラルンプールのLCCターミナルの話題です。いやほんと普通の空港、例えば成田なんかよりもよっぽど豪華でびっくりします。当メールマガジンのレポートもあわせてごらんください。
「世界あの街この街」はカンボジアのシェムリアップ。アンコールワットで有名な街ですが、ちょっと足を伸ばせばベンメリアやバンテアイ・スレイ、トンレサップ湖の水上都市など他にも見所たくさん。ホテルやレストランなどの物価も安めですので長期滞在もお勧めです。
そしてお待たせしましたついに復活青木さんの「世界一周ノート」!! オーストラリアワーホリ滞在の最終回です。ああ、僕もワーホリしてみたかった(今は対象外年齢)。
そして旅行記はtabinoteスタッフ、ワタベによるキナバル山(ボルネオ島)日帰り登頂記。あいかわらずエクストリームな旅をしてるなあこの人は。
旅の本屋 のまどではたかのてるこさんのスライド&トークショーと、井生明さん×マサラワーラーの対談トークイベントがあります。ぜひご参加ください。
次回は12月2日(火)の発行予定です。
tabinoteが旅程調査を担当した「一度行ってみたい 世界の絶景」(洋泉社ムック)。もうご覧いただけましたでしょうか?美しい写真と旅の達人インタビュー、実用的な行き方ガイドで構成された情報量満載の一冊です。ぜひ店頭で手にとってみて下さいね。
発行:有限責任事業組合tabinote
https://tabinote.jp
※本メルマガの連載原稿または寄稿、告知などの著作権は著者・情報発信元に帰属します。その他の著作権および全ての編集著作権はtabinoteに帰属します。記事の引用・転載は出典を明記いただくとともに、諸関連法規の定めに従い行っていただきますようお願いいたします。
次回は12月2日(火)の発行予定です。