3a. tabinote旅行記 エミレーツ航空で行く!マルタの旅

「羽田→ドバイ→マルタ 約21時間のロングフライト」

今回の旅行記は、tabinoteをサポートしていただいておりメルマガ読者でもあるミムラさんに、5月のエミレーツ航空搭乗レポートを寄せていただきました。
欧州便では安定的にほぼ最安値をたたき出す中東系航空(※)、中でもエミレーツは便数も多くサービスも最高ランクの評価です。今後ますます日本人の利用機会も増えるのではないでしょうか。
(出典なき画像はミムラさんによるものです)

※tabinoteでは、アラブ首長国連邦(UAE)のエミレーツ航空、アブダビのエディハド航空、カタールのカタール航空の3社を「中東系」とくくっています。産油国の利点を活かした低価格、最新機材の積極導入、高品質サービスなどの特徴があり、世界中に路線を拡大しています。

Profile
photo

ミムラ ユカ

長野県松本市生まれ。東京都在住。
たまに旅するただの会社員。
2014年マルタに一瞬留学。最近の旅先の条件は「近くに(ローカルな)島がある事。」
海なし県に生まれた故の、海への憧れは根深い。


はじめに

何度も行ってやろうと画策したものの、その度に計画倒れになって”ご縁”がなかった留学・・・
2014年5月、ようやくそのチャンスが訪れた。

行き先はマルタ共和国
Malta_top

イタリアのシチリア半島の南、地中海に浮かぶ、東京23区の半分サイズの小さな島国。
1964年の独立まではイギリスの占領下にあったため、共通語は英語。でもマルタ人同士はマルタ語で話す。
(そういう訳で、マルタ人の英語はかなりマルタ訛り)

そんなマルタへ、東京から今回利用したのはエミレーツ航空。
羽田/成田共に発着があるが、便の時間帯を考え
 【行き】
  羽田→ドバイ→マルタ
 【帰り】
  マルタ→ドバイ→成田
という選択。
にしても片道21時間て、、、
飛行機大好きな私もちょっとひるむ。
しかしながら、エミレーツの前評判は上々なのでちょっと期待しつつ・・
私の初エミレーツの旅のレポートです。

羽田-ドバイ-マルタ航路

(画像:flightaware.com)


出発~搭乗

00:30の便に乗るため、自宅からリムジンバスで羽田空港へ。
海外に1か月以上もひとりで過ごすなんて初めての経験。しかも他文化の他人と未知の町で暮らすなんて・・・
自分で決めたくせに、実はギリギリまでナーバスになっていた。

海外暮らしの経験のある友人にアドバイスをもらい、食材やお土産は十分買ったつもりだったのだけど、色々と不安になり羽田空港内で更に買い足し。
空港価格でやたら高い「ほんだし」やらカレーのルーやら、「日本の技術を世界に!」なんて思ってフリクションボールを大量買いしたり。
(結果マルタにも売ってるし外人全然驚かないしで誰にも渡せず帰国。)

小心者の私は出発2時間半前には余裕で到着。エミレーツのチェックインカウンターは3時間前からオープンしていた。
プチ留学なので荷物はもちろん大量・・・しかし、エミレーツは預け入れ荷物なんと30kgまでOK!
なんて素晴らしい。

バゲージドロップも余裕でクリアし、出国手続きも無事終了。
羽田は近いし空港内もきれいになってとても快適~。

夜なので、やっているお店は少ないものの、
展望デッキに行って夜景を眺めたりお茶したりでなんだかんだ時間は潰れた。

羽田空港 第一ターミナル 展望デッキ (画像:トリップアドバイザー)

黄昏れてみたり
Haneda_Deck

ボーディングタイムはちょっと早めの45分前。ルールは守るタイプなので50分前には登場口にて待機。
搭乗開始が遅れるのは世の常で、そこそこ待たされながらもようやく搭乗開始となり機内へ。

CAさん達のユニフォームがかわいい~!!
ハットから垂れるベールがユニークかつエキゾチック。
CA

座席は予約時にしっかり確保済み。
基本的に窓際も3列のタイプだけど、私は最後方の2列になっている通路側のシートを確保。
窓からの景色も楽しみつつ、トイレに行くのにも誰にも気を遣わず、さらに通路も広いのだ。

機内(普通)
Inside

座席は狭いと言う口コミも見かけたものの、十分リラックスできるスペースがあって快適かと。
そして前ポケットには充実のアメニティ。
歯ブラシ、アイマスク、スリッパ等簡単なつくりのものですがこれは嬉しい心遣い!

エンターテイメントは、音楽、映画共になかなかの充実ぶりで、邦画も5~6本あったような。
飛行時間が長いので頑張れば映画4~5本は見れます。

エンターテイメントはice
ice

そして肝心の機内食。
肝心なんて言いながら実はあんまり覚えていないけど・・
羽田→ドバイはさすがに日本食っぽいメニューだったような。
普通に美味しいです。可もなく不可もなく・・
ただスイーツ的なものが異様に甘かった気が。
ただカトラリーはすべてきちんとしたシルバー!ちょっと重いけどしっかりしてて使いやすかった。

アラビアンなダイエットコーラ
Cola

あとはCAさん達がやっぱりなんだか親切。
欧米件の航空会社だとやったら感じが悪い人がいたり、雑だったり、うるさかったり・・・ってイメージがあるけれど、今回はみんな笑顔で親切だったな~という印象。

お腹いっぱいになって就寝 → 映画 → 機内食 → 就寝 を何度か繰り返す。

隣の人がトイレに行った隙に。(大した景色ではない)
View

寝ぼけながら今どこだろ~って画面を見ると、、、

ん・・?遅れてる・・?

ドバイの乗継時間がそもそも1時間半しかなくて結構ギリギリだな~とか思っていたのに、、
嫌な予感・・・・・・・

果てしなく広いと噂のドバイ空港。

乗継うまくいかなかったらどうなるんだろう・・・
次の便にしたとしてもマルタでのピックアップの人にも連絡しなきゃいけないけど、、
え、いきなり英語で話せるんだろうか私・・そして国際電話ってどうやってかけるんだっけ?ていうか通話料めっちゃ高そうじゃん!

と悶々としつつ、1分でも早く到着するようにと最後列からコックピットに向けて念と気を送ってみる。。。。。
kiai
(画像:広報たいとう)

なんて私の気合いなど届くはずもなく、結局1時間遅れでドバイに到着。


ドバイ国際空港

ボーディングタイムは既に過ぎ、もう祈りながら走るしかない!
けれども、予想の100倍広いドバイ空港(※)・・・・・・・
あーーーもうどっちに走ればいいかわかんない!

そもそも同じ便から乗継でマルタに行く人なんていそうにないから、誰かに付いて行こう作戦もかなわず、自力で道を切り開くしかない。泣

案内表示を見ながらなんとか進む。
もちろんドバイの空港を楽しむ余裕などかけらもなく、無駄にデカいすべてを恨みつつ、エレベーターを乗継ぎ、電車に乗り、やっとの思いで搭乗口に到着・・!

既に搭乗開始していたものの、どうやらこちらの便も遅れているらしくなんとかセーフ!

バカデカい黒いリュック背負って全力疾走する日本人の女とか滑稽だっただろうな・・・
(90Lのドラムバッグ背負ってました。いろいろあって。)

旅の恥はかき捨て。


※注:エミレーツ航空のハブ空港は当然ドバイ国際空港。3つのターミナルがあり、第3ターミナルをエミレーツが占有している。面積171万平方メートル(羽田第2ターミナルのほぼ10倍)と世界最大級の建物。
ドバイ国際空港


マルタへ

朝のさわやかな空気の中、ドバイからマルタに飛び立つ。
ここから更に8時間のフライト。

ドバイからマルタ行きの機内食メニュー
Menu_Dubai-Malta

ドバイからマルタって結構遠いんだな~なんて思いながら朝食を待っていると、なんだかCAさん達がやたら焦っている。
見たことないスピードでおしぼりを回収し、見たことないスピードで朝食を配りまくっている。
そして食べ終わらないうちにそそくさと回収。

「まだ食べてるんですけど・・・・」なんて言えない勢いで回収してるので、空気を読んで降参。

そうこうしてるうちに、なんと着陸のアナウンスが!!

え、マルタは遠いはずじゃ・・・?
まさかの緊急着陸!?

なんてハラハラしているうちに完全に着陸態勢に・・・!
私一人テンパりながら、機体はどんどん高度を下げ・・・・

どこかへ着陸。
Cypros

ここは、、、どこだろう。
アナウンスがあるものの私の英語力では聞き取れず。
とりあえずマルタに行く人は座ってろってことだけは理解。

しかしながら乗客の8割くらいがいなくなり・・・・・・・・・不安。
Inside@Cypros

仕方なくCAさんを捕まえて「ここどこですか?」と聞いてみる。

“サイプロス”

さいぷろす・・・?

“Cyprus”

さい・・・

・・・おぉ!キプロス

ということで、ここはキプロス。

そんなの聞いてないよ!って思ったけど、チケットをよくよくみると「1ストップ」と書いてある。
そういうことか~!びっくりしたよ~!

すぐに飛び立つかと思いきや、清掃員のお兄ちゃんたちが入ってきて、ゴミの回収やら掃除やらを始める。
Cleaning

結局1時間くらいかかっただろうか。
私が見た限りでは新しい乗客もおらず、残ったわずかな乗客でシートを贅沢使い。

隣の人がキプロスで降りたので、存分に景色を堪能。
View2

またしても
機内食→映画→就寝のセットをこなしようやくマルタに到着。

長かった・・・・!
けどついに着いた!
着いてしまった。

マルタに到着 ~ロスバゲ

マルタの空港は実にこじんまり。
入国審査も数が少ないからそれなりに待たされたものの、特に何も聞かれず無事にスルー。

結構待ったからもう荷物は出てるかもな~とバゲージピックアップに向かったものの・・・

無い。

待てど暮らせど私のスーツケースが出てこない。

ま、まっさか~

と信じて待ってみたものの、やっぱり出てこない。

これは、、、噂のロスバゲってやつだろうか・・・
しかしよりによって今かよ!

仕方なくインフォメーション的なおばさんに聞いてみるものの、すぐに分からず。
便名と名前と連絡先とスーツケースの特徴を告げ、控えのようなものを受け取る。

隣で同じくロスバゲに遭った模様の日本人女性が激しくブチ切れている・・・
まぁ、おばちゃんにキレてもしょうがないよ・・って思いつつ、キレるだけの英語力が無い自分を嘆く。

着いて早々大打撃をくらい、ただでさえ見知らぬ土地での生活にビビッていた私は、もう奈落の底に突き落とされた気分。。
何故、今なんだ・・・。

結構大事なもの入ってるし、、
あ、下着なんて手荷物に入ってないし!
コンタクトとか、化粧品とか・・・あぁどうしよう・・

ロビーに出ると、ピックアップに来てくれていた運転手のおじさんがいた。
だいぶお待たせしてごめんよ・・・荷物がなくなってさ・・

おじさんは生粋の陽気なマルタ人で、
「荷物がなくなった人いっぱい見てるよ!でも大丈夫、絶対に戻ってくるよ!さぁ笑って!」

やたらラテンだ。

でもおじさんのお陰でどん底だった気分も何とか少し上昇。
ありがとうおじさん。

おじさんの車でアパートに向かう(半泣き)。マルタの天気もどんより。
Malta

しかしながらマルタの郵便局がいい加減すぎて、結局荷物が手元に届いたのはなんと5日後・・!
しかも毎日「明日届く」と言われ続けたため、毎日必要なものを買いに行かざるを得なかった。

学校に行きはじめの頃、先生が毎日全員に「昨日何したの?」って聞くのだけど
私はことごとく毎日「ショッピング」だったため、”ロスバゲのショッピング女”がキャラとして定着した。


まとめとして・・・笑

私もそれほど飛行機に乗りまくっている訳でもなく、比較対象が少ないのですが、
エミレーツは何よりホスピタリティのレベルが高いな~という感想です。

離陸前におしぼりが配られたり、アイマスクなどのアメニティが充実していたり、カトラリーがシルバーだったり・・・
ヨーロッパ便の中では値段も比較的安いので、おすすめの航空会社といえるでしょう。

マルタや他のヨーロッパ旅行の記事も、そのうち書けたら・・と思っているので、
また読んでいただけたら嬉しいです。

3a. tabinote旅行記 エミレーツ航空で行く!マルタの旅


3a. tabinote旅行記 エミレーツ航空で行く!マルタの旅

「羽田→ドバイ→マルタ 約21時間のロングフライト」

今回の旅行記は、tabinoteをサポートしていただいておりメルマガ読者でもあるミムラさんに、5月のエミレーツ航空搭乗レポートを寄せていただきました。
欧州便では安定的にほぼ最安値をたたき出す中東系航空(※)、中でもエミレーツは便数も多くサービスも最高ランクの評価です。今後ますます日本人の利用機会も増えるのではないでしょうか。
(出典なき画像はミムラさんによるものです)

※tabinoteでは、アラブ首長国連邦(UAE)のエミレーツ航空、アブダビのエディハド航空、カタールのカタール航空の3社を「中東系」とくくっています。産油国の利点を活かした低価格、最新機材の積極導入、高品質サービスなどの特徴があり、世界中に路線を拡大しています。

Profile
photo

ミムラ ユカ

長野県松本市生まれ。東京都在住。
たまに旅するただの会社員。
2014年マルタに一瞬留学。最近の旅先の条件は「近くに(ローカルな)島がある事。」
海なし県に生まれた故の、海への憧れは根深い。


はじめに

何度も行ってやろうと画策したものの、その度に計画倒れになって”ご縁”がなかった留学・・・
2014年5月、ようやくそのチャンスが訪れた。

行き先はマルタ共和国
Malta_top

イタリアのシチリア半島の南、地中海に浮かぶ、東京23区の半分サイズの小さな島国。
1964年の独立まではイギリスの占領下にあったため、共通語は英語。でもマルタ人同士はマルタ語で話す。
(そういう訳で、マルタ人の英語はかなりマルタ訛り)

そんなマルタへ、東京から今回利用したのはエミレーツ航空。
羽田/成田共に発着があるが、便の時間帯を考え
 【行き】
  羽田→ドバイ→マルタ
 【帰り】
  マルタ→ドバイ→成田
という選択。
にしても片道21時間て、、、
飛行機大好きな私もちょっとひるむ。
しかしながら、エミレーツの前評判は上々なのでちょっと期待しつつ・・
私の初エミレーツの旅のレポートです。

羽田-ドバイ-マルタ航路

(画像:flightaware.com)


出発~搭乗

00:30の便に乗るため、自宅からリムジンバスで羽田空港へ。
海外に1か月以上もひとりで過ごすなんて初めての経験。しかも他文化の他人と未知の町で暮らすなんて・・・
自分で決めたくせに、実はギリギリまでナーバスになっていた。

海外暮らしの経験のある友人にアドバイスをもらい、食材やお土産は十分買ったつもりだったのだけど、色々と不安になり羽田空港内で更に買い足し。
空港価格でやたら高い「ほんだし」やらカレーのルーやら、「日本の技術を世界に!」なんて思ってフリクションボールを大量買いしたり。
(結果マルタにも売ってるし外人全然驚かないしで誰にも渡せず帰国。)

小心者の私は出発2時間半前には余裕で到着。エミレーツのチェックインカウンターは3時間前からオープンしていた。
プチ留学なので荷物はもちろん大量・・・しかし、エミレーツは預け入れ荷物なんと30kgまでOK!
なんて素晴らしい。

バゲージドロップも余裕でクリアし、出国手続きも無事終了。
羽田は近いし空港内もきれいになってとても快適~。

夜なので、やっているお店は少ないものの、
展望デッキに行って夜景を眺めたりお茶したりでなんだかんだ時間は潰れた。

羽田空港 第一ターミナル 展望デッキ (画像:トリップアドバイザー)

黄昏れてみたり
Haneda_Deck

ボーディングタイムはちょっと早めの45分前。ルールは守るタイプなので50分前には登場口にて待機。
搭乗開始が遅れるのは世の常で、そこそこ待たされながらもようやく搭乗開始となり機内へ。

CAさん達のユニフォームがかわいい~!!
ハットから垂れるベールがユニークかつエキゾチック。
CA

座席は予約時にしっかり確保済み。
基本的に窓際も3列のタイプだけど、私は最後方の2列になっている通路側のシートを確保。
窓からの景色も楽しみつつ、トイレに行くのにも誰にも気を遣わず、さらに通路も広いのだ。

機内(普通)
Inside

座席は狭いと言う口コミも見かけたものの、十分リラックスできるスペースがあって快適かと。
そして前ポケットには充実のアメニティ。
歯ブラシ、アイマスク、スリッパ等簡単なつくりのものですがこれは嬉しい心遣い!

エンターテイメントは、音楽、映画共になかなかの充実ぶりで、邦画も5~6本あったような。
飛行時間が長いので頑張れば映画4~5本は見れます。

エンターテイメントはice
ice

そして肝心の機内食。
肝心なんて言いながら実はあんまり覚えていないけど・・
羽田→ドバイはさすがに日本食っぽいメニューだったような。
普通に美味しいです。可もなく不可もなく・・
ただスイーツ的なものが異様に甘かった気が。
ただカトラリーはすべてきちんとしたシルバー!ちょっと重いけどしっかりしてて使いやすかった。

アラビアンなダイエットコーラ
Cola

あとはCAさん達がやっぱりなんだか親切。
欧米件の航空会社だとやったら感じが悪い人がいたり、雑だったり、うるさかったり・・・ってイメージがあるけれど、今回はみんな笑顔で親切だったな~という印象。

お腹いっぱいになって就寝 → 映画 → 機内食 → 就寝 を何度か繰り返す。

隣の人がトイレに行った隙に。(大した景色ではない)
View

寝ぼけながら今どこだろ~って画面を見ると、、、

ん・・?遅れてる・・?

ドバイの乗継時間がそもそも1時間半しかなくて結構ギリギリだな~とか思っていたのに、、
嫌な予感・・・・・・・

果てしなく広いと噂のドバイ空港。

乗継うまくいかなかったらどうなるんだろう・・・
次の便にしたとしてもマルタでのピックアップの人にも連絡しなきゃいけないけど、、
え、いきなり英語で話せるんだろうか私・・そして国際電話ってどうやってかけるんだっけ?ていうか通話料めっちゃ高そうじゃん!

と悶々としつつ、1分でも早く到着するようにと最後列からコックピットに向けて念と気を送ってみる。。。。。
kiai
(画像:広報たいとう)

なんて私の気合いなど届くはずもなく、結局1時間遅れでドバイに到着。


ドバイ国際空港

ボーディングタイムは既に過ぎ、もう祈りながら走るしかない!
けれども、予想の100倍広いドバイ空港(※)・・・・・・・
あーーーもうどっちに走ればいいかわかんない!

そもそも同じ便から乗継でマルタに行く人なんていそうにないから、誰かに付いて行こう作戦もかなわず、自力で道を切り開くしかない。泣

案内表示を見ながらなんとか進む。
もちろんドバイの空港を楽しむ余裕などかけらもなく、無駄にデカいすべてを恨みつつ、エレベーターを乗継ぎ、電車に乗り、やっとの思いで搭乗口に到着・・!

既に搭乗開始していたものの、どうやらこちらの便も遅れているらしくなんとかセーフ!

バカデカい黒いリュック背負って全力疾走する日本人の女とか滑稽だっただろうな・・・
(90Lのドラムバッグ背負ってました。いろいろあって。)

旅の恥はかき捨て。


※注:エミレーツ航空のハブ空港は当然ドバイ国際空港。3つのターミナルがあり、第3ターミナルをエミレーツが占有している。面積171万平方メートル(羽田第2ターミナルのほぼ10倍)と世界最大級の建物。
ドバイ国際空港


マルタへ

朝のさわやかな空気の中、ドバイからマルタに飛び立つ。
ここから更に8時間のフライト。

ドバイからマルタ行きの機内食メニュー
Menu_Dubai-Malta

ドバイからマルタって結構遠いんだな~なんて思いながら朝食を待っていると、なんだかCAさん達がやたら焦っている。
見たことないスピードでおしぼりを回収し、見たことないスピードで朝食を配りまくっている。
そして食べ終わらないうちにそそくさと回収。

「まだ食べてるんですけど・・・・」なんて言えない勢いで回収してるので、空気を読んで降参。

そうこうしてるうちに、なんと着陸のアナウンスが!!

え、マルタは遠いはずじゃ・・・?
まさかの緊急着陸!?

なんてハラハラしているうちに完全に着陸態勢に・・・!
私一人テンパりながら、機体はどんどん高度を下げ・・・・

どこかへ着陸。
Cypros

ここは、、、どこだろう。
アナウンスがあるものの私の英語力では聞き取れず。
とりあえずマルタに行く人は座ってろってことだけは理解。

しかしながら乗客の8割くらいがいなくなり・・・・・・・・・不安。
Inside@Cypros

仕方なくCAさんを捕まえて「ここどこですか?」と聞いてみる。

“サイプロス”

さいぷろす・・・?

“Cyprus”

さい・・・

・・・おぉ!キプロス

ということで、ここはキプロス。

そんなの聞いてないよ!って思ったけど、チケットをよくよくみると「1ストップ」と書いてある。
そういうことか~!びっくりしたよ~!

すぐに飛び立つかと思いきや、清掃員のお兄ちゃんたちが入ってきて、ゴミの回収やら掃除やらを始める。
Cleaning

結局1時間くらいかかっただろうか。
私が見た限りでは新しい乗客もおらず、残ったわずかな乗客でシートを贅沢使い。

隣の人がキプロスで降りたので、存分に景色を堪能。
View2

またしても
機内食→映画→就寝のセットをこなしようやくマルタに到着。

長かった・・・・!
けどついに着いた!
着いてしまった。

マルタに到着 ~ロスバゲ

マルタの空港は実にこじんまり。
入国審査も数が少ないからそれなりに待たされたものの、特に何も聞かれず無事にスルー。

結構待ったからもう荷物は出てるかもな~とバゲージピックアップに向かったものの・・・

無い。

待てど暮らせど私のスーツケースが出てこない。

ま、まっさか~

と信じて待ってみたものの、やっぱり出てこない。

これは、、、噂のロスバゲってやつだろうか・・・
しかしよりによって今かよ!

仕方なくインフォメーション的なおばさんに聞いてみるものの、すぐに分からず。
便名と名前と連絡先とスーツケースの特徴を告げ、控えのようなものを受け取る。

隣で同じくロスバゲに遭った模様の日本人女性が激しくブチ切れている・・・
まぁ、おばちゃんにキレてもしょうがないよ・・って思いつつ、キレるだけの英語力が無い自分を嘆く。

着いて早々大打撃をくらい、ただでさえ見知らぬ土地での生活にビビッていた私は、もう奈落の底に突き落とされた気分。。
何故、今なんだ・・・。

結構大事なもの入ってるし、、
あ、下着なんて手荷物に入ってないし!
コンタクトとか、化粧品とか・・・あぁどうしよう・・

ロビーに出ると、ピックアップに来てくれていた運転手のおじさんがいた。
だいぶお待たせしてごめんよ・・・荷物がなくなってさ・・

おじさんは生粋の陽気なマルタ人で、
「荷物がなくなった人いっぱい見てるよ!でも大丈夫、絶対に戻ってくるよ!さぁ笑って!」

やたらラテンだ。

でもおじさんのお陰でどん底だった気分も何とか少し上昇。
ありがとうおじさん。

おじさんの車でアパートに向かう(半泣き)。マルタの天気もどんより。
Malta

しかしながらマルタの郵便局がいい加減すぎて、結局荷物が手元に届いたのはなんと5日後・・!
しかも毎日「明日届く」と言われ続けたため、毎日必要なものを買いに行かざるを得なかった。

学校に行きはじめの頃、先生が毎日全員に「昨日何したの?」って聞くのだけど
私はことごとく毎日「ショッピング」だったため、”ロスバゲのショッピング女”がキャラとして定着した。


まとめとして・・・笑

私もそれほど飛行機に乗りまくっている訳でもなく、比較対象が少ないのですが、
エミレーツは何よりホスピタリティのレベルが高いな~という感想です。

離陸前におしぼりが配られたり、アイマスクなどのアメニティが充実していたり、カトラリーがシルバーだったり・・・
ヨーロッパ便の中では値段も比較的安いので、おすすめの航空会社といえるでしょう。

マルタや他のヨーロッパ旅行の記事も、そのうち書けたら・・と思っているので、
また読んでいただけたら嬉しいです。