4.世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第31回 ウィーン

Fotolia_41341057_SS_Vienna
(Josef Muellek; Fotolia)

オーストリア共和国・国旗

(Wikipedia)


見どころと特徴

芸術と音楽の都ウィーン。神聖ローマ帝国の首都として650年に渡り欧州に君臨してきた歴史的都市。美しい世界遺産の街並みはどこを切り取っても絵になる。ミュージアムやギャラリー、劇場などどれも世界第一級の建築ばかりだが、何気ない街の商店やアパートなどの街並みも素晴らしい。カフェでまったり過ごすのも贅沢。

ウィーン市自体は横浜市程度の広さがあり、23区からなっている。
そのうち観光名所はリングと呼ばれる環状路の内側(第1区;インネレシュタット[Innere Stadt)]に集中している。リングの広さはおおむね300ヘクタールで、東京ディスニーリゾート3つ分程度。
ウィーン Google マップ
(Google;地図:A-シュテファン大聖堂、B-グラーベン、C-ケルントナー通り、D-王宮(ホーフブルグ)、E-美術史美術館、F-ウィーン国立歌劇場、G-ナッシュマルクト)

街歩きの起点となるのはランドマークのシュテファン大聖堂。聖堂の前は広場となっており、行き交う人や観光馬車などでいつも賑わっている。
Stephansdom
Stephansdom (トリップアドバイザー提供)

大聖堂前広場からはウィーンの目抜き通り、グラーベン通りとケルントナー通りが伸びている。
グラーベン通りは広く短い通りで、王宮(ホーフブルグ)へと伸びるコールマルクトに続いている。ラグジュアリーブランドや高級レストランが軒を連ねる。夏はオープンカフェが建ち並びまったり過ごすにもよい。冬はクリスマスの飾り付けが見事。高級洋菓子店の「デメル」もこの通り。
Graben and Kohlmarkt
Graben and Kohlmarkt (トリップアドバイザー提供)

王宮の壮麗な規模と調度は見もの。
歴代の王族が過ごした各部屋も豪華だが、ミヒャエル門の鉄細工や円蓋は静謐な美しさにあふれている。
Imperial Palace
Imperial Palace (トリップアドバイザー提供)

王宮から出たらケルントナー通りへ。大聖堂と国立歌劇場をつなぐ繁華街エリアで、グラーベン通りやコールマルクトよりも親しみやすい。レストランやカフェでの休憩、お土産探しなどで何度も訪れるエリア。
Kaerntnerstrasse
Kaerntnerstrasse (トリップアドバイザー提供)

ケルントナー通りの南端はウィーン国立歌劇場(国立オペラ座)。パリやミラノと並ぶ世界最高の格式を誇り、まさに音楽の都ウィーンの象徴。マーラーやカラヤンといった巨匠が歴代総監督に名を連ね、日本の小澤征爾が2010年まで音楽監督を務めたことでも知られる。
State Opera House
State Opera House (トリップアドバイザー提供)

国立歌劇場の南は庶民の台所ナッシュマルクト。ここはケルントナー通りやコールマルクトとは違って生鮮食品や屋台がならぶ気軽なスポット。旅の楽しみは市場巡り、といった方なら外せない。お土産探しにも最適。
Naschmarkt
Naschmarkt (トリップアドバイザー提供)

様々なミュージアムが集まるウィーンでも最高峰が美術史美術館。ハプスブルク家が400年間に代々秘蔵してきた美術コレクションを惜しげもなく公開している。50もの展示室を擁するその規模はヨーロッパでも最大級とされ、ブリューゲルやルーベンス、ラファエロといった教科書レベルの有名な絵画を多数収蔵している。広すぎてゆっくり歩いていたら見きれないので、日程に限りがあればポイントをおさえてくれるガイドツアーを活用したい。
Kunsthistorisches Museum
Kunsthistorisches Museum (トリップアドバイザー提供)


さて、ミュージアム天国のウィーンにおける個性派を3つほどご紹介。

ヨーロッパ、特に東欧諸国には必ずある軍事関連ミュージアム。当然ウィーンにも存在する。
第一次世界大戦の発火点となり、第二次世界大戦でもナチスに蹂躙されたオーストリアの歴史は戦争なしに語れない。
ウィーン軍事史博物館は当時の世相を伝える資料や屋外の実物戦車など気合いの入った展示で一見の価値あり。
第一次大戦の引き金をひいたサラエボ事件については、暗殺された皇太子が乗っていたクルマや血痕の残る洋服など詳細な展示がされている。第二次大戦時代も、ナチスのSS制服など隣国ドイツでは滅多に見られないハーケンクロイツがバンバン展示されていたりして刺激的。
Museum of Military History
Museum of Military History (トリップアドバイザー提供)

来訪者の評価が非常に高いのは応用美術博物館MAK。
モダンな建物内には工芸品や家具などが整然と展示され、デザインや建築に関わる人ならたまらない。意外なところではクリムトの作品があったりもする。ミュージアムショップもセンスのよいおみやげがそろうと人気。
Museum of Applied Arts
Museum of Applied Arts (トリップアドバイザー提供)

変わり種と呼ぶには語弊があるが、レオポルト美術館は美術史美術館の隣にある個性的なミュージアム。エゴン・シーレやクリムトの作品を多く所蔵している。
Leopold Museum
Leopold Museum (トリップアドバイザー提供)

ミュージアム巡りで脳と眼が疲れたら再び街へ。
市庁舎はいつも多くの人々で賑わう市民の憩いの場。建物前の広場ではオーストリア各州の物産店やフィルムコンサート、屋台村など常に何かのイベントが催されている。クリスマスマーケットは欧州でも有数の規模で、世界中から観光客が訪れる。
Rathausplatz
Rathausplatz (トリップアドバイザー提供)

環状路リングの外で立ち寄るべきはシェーンブルン宮殿。
ハプスブルク家の威光を偲ばせる壮麗な建物で、ベルサイユ宮殿にも匹敵する規模と格式を誇る(部屋数はなんと1,441!)。
楽聖モーツァルトが若干6歳の時、マリア・テレジアの前でピアノを演奏した「鏡の間」や、同じくマリア・テレジアの東洋趣味が反映された「青の中国広間」などが有名。
Schoenbrunn Palace Christmas Market
Schoenbrunn Palace Christmas Market (トリップアドバイザー提供)


郊外観光では、ウィーンの森を越えた南西にある温泉保養地バーデンを訪れてみたい。
マルクス・アウレリウスも浸かったという由緒ある名湯で、ベートーベンが好んで通ったことでも有名。プールやカジノといった施設もある。
バーデン
バーデン (トリップアドバイザー提供)

オーストリア第2の都市グラーツは、歴史地区の見事な景観や日本から輸入された大阪屏風の展示など壮麗な造りが印象的なエッゲンベルグ城など見どころが多い。
現代美術館クントハウスのユニークな建物も必見。
Kunsthaus Graz
Kunsthaus Graz (トリップアドバイザー提供)


【最低価格保証】オーストリアのオプショナルツアー予約なら VELTRA


OPUS Restaurant
OPUS Restaurant (トリップアドバイザー提供)

オーストリアの郷土料理は隣国ドイツやチェコと似ており、肉の煮込み、サワークリームなど乳製品を使った料理、衣を付けて揚げたカツレツやフライ類、川魚料理などが特徴。
帝都ウィーンの食文化は、欧州各国の料理人や調理法をひきつけてきた歴史から洗練されており、牛肉の煮込みや子牛のフライが代表的。高級レストランでは鴨やオマールといった食材も味わえる。

酒好きならウィーンは天国。良質なワインや自家製のビールがそろい、値段も質の良いものが驚くほど安い。
お酒が苦手なら薫り高いコーヒーやデザートめぐりがおすすめ。ウィーンのコーヒーと伝統菓子は世界的に有名で、チョコレートが濃厚なザッハートルテは日本でもお馴染み。

高級店ばかりで高いんじゃないの?とご懸念の方もご安心を。
バーでの飲み食いは酒代が手ごろな分日本よりも安く済む場合もあり、街には高品質なデリやトルコ人のケバブスタンドなどがそろう。総菜とワインを買ってホテルの部屋でつまむだけでも十分に楽しい。

Steirereck
Steirereck (トリップアドバイザー提供)


日本からの行き方

(空路)
成田からウィーンへの直行便はオーストリア航空が毎日2便(土曜のみ1便)運航しており、価格も時期によっては10万程度と安め。ANAとのコードシェアとなっている。
経由便の場合はアエロフロート・ロシアや中東系、アリタリア航空等が比較的安い。
欧州はLCCや鉄道路線も充実しているので、ミュンヘンやプラハなどを経由してのんびりむかうのもおすすめ。

(陸路)
オーストリアは四方を陸に囲まれた内陸国であり、ドイツ、スイス、イタリアといった西欧諸国とスロヴェニア、ハンガリー、スロヴァキア、チェコといった東欧諸国をつないでいる。空路同様陸路でのアクセスも良好。
中でもアクセスの良い都市はプラハやブダペスト。プラハからは鉄道で4時間半、ブダペストからは2時間半程度で到着する。
チェックインや空港移動の時間などを考えると、隣国からの移動なら飛行機よりも早い場合も。
ユーレイルパスを使えば複数の国をまたいで乗り放題となる。チェコとオーストリアの2カ国パスは10日間1等車で371ユーロ。また、Eurolines社の国際高速バスも利用できる。

(パッケージツアー)
カタールやエミレーツなどの中東系で行く5泊6日ツアーが燃油込みで最安12~16万円程度。オーストリア航空直行便の場合でも13万円程度。
プラハやブダペストなど周辺都市との周遊付プランも多く、16万円くらいから。
航空チケット代とそれほど変わらないことも多く、短期滞在ならパックツアーのお得度は高い。

(空港)
ウィーン国際空港(VIE)は、市街地から南東に約20km。
歴史的に東西を結ぶハブ空港として栄え、ヨーロッパと東欧、ロシア、中東方面とを結んでいる。
ターミナルは1、1A、2の3つに加えてオーストリア航空などスターアライアンス加盟各社およびカタール・エミレーツの使うターミナル3(スターアライアンス・ターミナル)がある。
ターミナル1はエアベルリンやKLMオランダ、フィンエアーなど主に欧州便が使用。1AはイージージェットやノルウェイジアンなどのLCCが多い。成田からのオーストリア航空便はターミナル3を使用する。

空港からは、鉄道なら急行シティー・エアポート・トレイン(CAT)か、近郊電車(S-Barn)で。
CATはウィーンミッテ駅まで所要わずか16分と速くて快適だが、片道11ユーロと高い。S-Barnはミッテ駅まで所要24分、料金は市内料金の倍(4.4ユーロ)。
リムジンバスは3路線あり、所要20~45分。片道8ユーロ。
タクシーの場合は所要約30分、40~45ユーロ程度(+チップ)。市内から空港に向かう場合は、空港から空車で市内に戻る回送料が加算される場合がある(10ユーロ程度)。


地理と気候

日本との時差はマイナス8時間。日本の正午が午前4時。
3月最終日曜午前2時~10月最終日曜午前3時まではサマータイムが導入されており、時差は7時間。日本の正午が午前5時。

冬の寒さが厳しいため一般には春から秋にかけてが過ごしやすく、5月~9月ごろがベストシーズンとされるが、四季毎に楽しみがある。
春は気温がおだやかで過ごしやすい。夏は夏山シーズンで郊外観光に向くがオペラはオフシーズン。秋はオペラの開幕シーズンとなる。この時期、郊外の紅葉を楽しみにする観光客も多い。冬は街のライトアップやクリスマス、オペラなど街の賑わいを楽しむのに最適。


(画像:Google提供)


言語と通貨

公用語はドイツ語(オーストリアドイツ語)だが、英語の通用度は高い。
オーストリア人は通常義務教育段階から英語を習っているので、不自由なく英語を話すことができる。

通貨はユーロ(EUR)。1ユーロ=137.7円(14年10月時点)。およそ150円と覚えておけば使いすぎることはない。

(Wikipedia)

物価は高めで、ユーロ諸国の中でも最も高いと言われている。さらにインフレも激しい。
外食や宿泊費など観光に関する費用は日本よりも高め。
一方で食料品や生活必需品は日本よりも安めで、特にお酒はかなり安く感じるはず。
ミネラルウォーター500mlが1.5~2ユーロ、ビール1缶0.6~1ユーロ、外食が15ユーロ~(高級レストランならお50ユーロ~)。地下鉄2ユーロ、タクシー初乗り3.8ユーロ。

商品価格には10~20%の消費税(VAT:Value Added Tax)が上乗せされている。旅行者向けの還付制度がある。
免税店で一回に75ユーロ以上購入し、書類を発行してもらう(要パスポート)。帰国時に空港の免税カウンターに書類・パスポート・購入商品を提示し手続きを取る。13%分が還元される。

銀行・両替所ともに、高額な手数料を取ることで有名。どちらかといえば銀行のレートの方がまだ有利。
両替はATMによる国際キャッシングを利用するか、なるべくクレジットカードを使った方が良い。

チップの習慣が根強い。ポーターやルームサービスに1ユーロ。高級レストランで代金の5~10%程度。テーブル会計の際に切りのいい金額に切り上げて支払ってもよい。サービス料が加算されていれば不要。公衆トイレが有料制の場合、0.2~0.5ユーロ程度。

欧州にありがちなことだが、日曜・祝日は閉まる店舗が多い。


治安とビザ

治安は良好な方であるが、観光地特有のスリ、ひったくりなどは多い。
空港、ホテル、美術館などでの置き引きやスリに注意。駅ではひったくりなど荒っぽい被害も報告されている。
最近はニセ警察官による詐欺が報告されている。麻薬の取り締まりを偽ってパスポートごと貴重品を奪ったり、現金だけを抜き取ったりする手口。警官が近づいてきたら話は警察署や大使館で応じると告げ貴重品を渡さないこと。


シェンゲン協定加盟国のため、6ヶ月以内の滞在はビザ不要。


市内交通

(タクシー)
世界的な観光都市だが、ぼったくりなど悪質なタクシーはほとんどいないので安心して利用できる。
流しのタクシーはほとんどなく、タクシー乗り場(黄色の看板)から乗車するかホテル・レストランなどで呼び出してもらう。

料金はやや複雑。初乗り料金は3.8ユーロ(859m)、以降は4kmまで、1kmにつき1.42ユーロ。4km以上は1mにつき1.08ユーロ(実際には186mごとに加算)。待ち時間も加算され、夜間休日は別体系料金。
呼び出してもらった場合は2ユーロ追加。
チップは乗車料金の1割ほど。

(地下鉄・市電・バス・郊外電車)
地下鉄(U-Bahn;Uバーン)はU1、U2、U3、U4、U6の5系統。表示はドイツ語だが、各線毎に色分けされておりわかりやすい。始発は午前5時前後、終電は深夜12時頃まで。

市電(Strassenbahn;シュトラーセンバーン)はワンマン運転の路面電車。35系統があり、市内を網羅している。
バスは郊外(市電の終点から先)に向かうのに便利。リンク内では1A、2A、3Aというミニバスが平日のみ運行。
近郊電車(S-Barn)はオーストリア連邦鉄道が運営。バーデンに向かう線はバーデン線と呼ばれる。

(ウィーン交通局)

料金はゾーン制で、同一ゾーン内均一料金。ゾーンを越えると加算される。地下鉄・市電・バス・郊外電車は共通の料金体系になっている。ウィーン市内は1つのゾーン(Zone100)のため均一料金。
券売機でチケットを購入した後、改札はないので刻印機で(市電は車内で)チケットを打刻しそのままホームに向かう。車両のドアは自分で開閉する。検察にひっかかった場合、打刻を忘れていると103ユーロの罰金となるので忘れないようにしたい。

前売り乗車券は1時間以内乗り換え自由な1時間券が2.2ユーロ、車内だと2.3ユーロ。
24時間フリーパスは7.6ユーロ、48時間パスは13.3ユーロ、72時間パスは16.5ユーロ。このほか、回数券や一週間パスなど多くの種類がある。

ウィーンカードはUバーン・Sバーン・市バスが48時間または72時間乗り放題で、ミュージアムや観光名所、ショッピング、レストランで割引などの特典がある。48時間有効のカードが18.9ユーロ、72時間有効のカードが21.9ユーロ。

なお、リンクを周遊する黄色の観光用市電(ヴィエナ・リンクトラム)は公共交通機関ではなく、料金は別体系。


ホテル

Hotel Sacher Wien
Hotel Sacher Wien (トリップアドバイザー提供)
ウィーンは世界的な観光都市であり、オーストリア=ハンガリー帝国の首都にふさわしい格式のあるホテルが整っている。また、国連本部の施設が集積するなど国際会議や展示会なども多く催されるため、必然的にレートは高め。
3つ星ホテルで1万円~1万5千円、5つ星なら3万円以上、ディスカウントが適用されて2万円台が見つかるかも、といったところ。
ホステル(オーストリアではガストホフ、ペンションなどの呼称)でも、個室なら5千円以上となる。ドミトリーでようやく2千~3千円。

もちろん歴史ある地区に立つ素晴らしい建築も多いので、ホテルステイを目的に高めのところで贅沢、というのもおすすめ。

夏休み、年末年始やクリスマス、復活祭などは特に予約が取りにくいので、早めの手配を。


ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
オーストリアの大手携帯会社は、最大手のA1 Telekom Austria、イギリス・香港でお馴染みHutchison 3(drei)、ドイツのT-Mobile。
かつてはYesss!ブランドでプリペイドサービスを提供していたフランス系のOrangeは2012年に3に買収され、Yesss!はA1 Telekom Austriaに移管された。

プリペイドSIMの購入は簡単で、市中の通信キャリアカウンター、携帯ショップや家電店で購入できる。

A1 Telekom AustriaのB.free Internetプランの場合、10ユーロで3G、30日間有効。20ユーロで同じく3G、12ヶ月間有効。電波状況も良好との評価。

3(drei)の場合、1G・最大4MBit/sのプランが月額6ユーロ、容量無制限・最大10MBit/sのプランが18ユーロ。

T-mobileの場合、1.5GのMEGAKLAXが月額15ユーロ、2GのSMARTKLAXが月額20ユーロ。

Yesss!の場合、月額14.90ユーロで1.5G。

価格だけを見れば3が最も安い。A1 Telekom Austriaは日本語の情報が多く、12か月有効なプランもあるので再訪の予定があれば都合がいい。

(WiFi)
多くのカフェ、バー、観光案内所、公共施設などでWiFiを提供しており、場所探しに困ることはない。ウィーン国際空港では全域にわたってWiFiが通じる。
他の多くの国と同様、マクドナルド、スターバックス、バーガーキングに行けば無料WiFiを利用することができる。

4. 世界あの街この街: ウィーン


4.世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第31回 ウィーン

Fotolia_41341057_SS_Vienna
(Josef Muellek; Fotolia)

オーストリア共和国・国旗

(Wikipedia)


見どころと特徴

芸術と音楽の都ウィーン。神聖ローマ帝国の首都として650年に渡り欧州に君臨してきた歴史的都市。美しい世界遺産の街並みはどこを切り取っても絵になる。ミュージアムやギャラリー、劇場などどれも世界第一級の建築ばかりだが、何気ない街の商店やアパートなどの街並みも素晴らしい。カフェでまったり過ごすのも贅沢。

ウィーン市自体は横浜市程度の広さがあり、23区からなっている。
そのうち観光名所はリングと呼ばれる環状路の内側(第1区;インネレシュタット[Innere Stadt)]に集中している。リングの広さはおおむね300ヘクタールで、東京ディスニーリゾート3つ分程度。
ウィーン Google マップ
(Google;地図:A-シュテファン大聖堂、B-グラーベン、C-ケルントナー通り、D-王宮(ホーフブルグ)、E-美術史美術館、F-ウィーン国立歌劇場、G-ナッシュマルクト)

街歩きの起点となるのはランドマークのシュテファン大聖堂。聖堂の前は広場となっており、行き交う人や観光馬車などでいつも賑わっている。
Stephansdom
Stephansdom (トリップアドバイザー提供)

大聖堂前広場からはウィーンの目抜き通り、グラーベン通りとケルントナー通りが伸びている。
グラーベン通りは広く短い通りで、王宮(ホーフブルグ)へと伸びるコールマルクトに続いている。ラグジュアリーブランドや高級レストランが軒を連ねる。夏はオープンカフェが建ち並びまったり過ごすにもよい。冬はクリスマスの飾り付けが見事。高級洋菓子店の「デメル」もこの通り。
Graben and Kohlmarkt
Graben and Kohlmarkt (トリップアドバイザー提供)

王宮の壮麗な規模と調度は見もの。
歴代の王族が過ごした各部屋も豪華だが、ミヒャエル門の鉄細工や円蓋は静謐な美しさにあふれている。
Imperial Palace
Imperial Palace (トリップアドバイザー提供)

王宮から出たらケルントナー通りへ。大聖堂と国立歌劇場をつなぐ繁華街エリアで、グラーベン通りやコールマルクトよりも親しみやすい。レストランやカフェでの休憩、お土産探しなどで何度も訪れるエリア。
Kaerntnerstrasse
Kaerntnerstrasse (トリップアドバイザー提供)

ケルントナー通りの南端はウィーン国立歌劇場(国立オペラ座)。パリやミラノと並ぶ世界最高の格式を誇り、まさに音楽の都ウィーンの象徴。マーラーやカラヤンといった巨匠が歴代総監督に名を連ね、日本の小澤征爾が2010年まで音楽監督を務めたことでも知られる。
State Opera House
State Opera House (トリップアドバイザー提供)

国立歌劇場の南は庶民の台所ナッシュマルクト。ここはケルントナー通りやコールマルクトとは違って生鮮食品や屋台がならぶ気軽なスポット。旅の楽しみは市場巡り、といった方なら外せない。お土産探しにも最適。
Naschmarkt
Naschmarkt (トリップアドバイザー提供)

様々なミュージアムが集まるウィーンでも最高峰が美術史美術館。ハプスブルク家が400年間に代々秘蔵してきた美術コレクションを惜しげもなく公開している。50もの展示室を擁するその規模はヨーロッパでも最大級とされ、ブリューゲルやルーベンス、ラファエロといった教科書レベルの有名な絵画を多数収蔵している。広すぎてゆっくり歩いていたら見きれないので、日程に限りがあればポイントをおさえてくれるガイドツアーを活用したい。
Kunsthistorisches Museum
Kunsthistorisches Museum (トリップアドバイザー提供)


さて、ミュージアム天国のウィーンにおける個性派を3つほどご紹介。

ヨーロッパ、特に東欧諸国には必ずある軍事関連ミュージアム。当然ウィーンにも存在する。
第一次世界大戦の発火点となり、第二次世界大戦でもナチスに蹂躙されたオーストリアの歴史は戦争なしに語れない。
ウィーン軍事史博物館は当時の世相を伝える資料や屋外の実物戦車など気合いの入った展示で一見の価値あり。
第一次大戦の引き金をひいたサラエボ事件については、暗殺された皇太子が乗っていたクルマや血痕の残る洋服など詳細な展示がされている。第二次大戦時代も、ナチスのSS制服など隣国ドイツでは滅多に見られないハーケンクロイツがバンバン展示されていたりして刺激的。
Museum of Military History
Museum of Military History (トリップアドバイザー提供)

来訪者の評価が非常に高いのは応用美術博物館MAK。
モダンな建物内には工芸品や家具などが整然と展示され、デザインや建築に関わる人ならたまらない。意外なところではクリムトの作品があったりもする。ミュージアムショップもセンスのよいおみやげがそろうと人気。
Museum of Applied Arts
Museum of Applied Arts (トリップアドバイザー提供)

変わり種と呼ぶには語弊があるが、レオポルト美術館は美術史美術館の隣にある個性的なミュージアム。エゴン・シーレやクリムトの作品を多く所蔵している。
Leopold Museum
Leopold Museum (トリップアドバイザー提供)

ミュージアム巡りで脳と眼が疲れたら再び街へ。
市庁舎はいつも多くの人々で賑わう市民の憩いの場。建物前の広場ではオーストリア各州の物産店やフィルムコンサート、屋台村など常に何かのイベントが催されている。クリスマスマーケットは欧州でも有数の規模で、世界中から観光客が訪れる。
Rathausplatz
Rathausplatz (トリップアドバイザー提供)

環状路リングの外で立ち寄るべきはシェーンブルン宮殿。
ハプスブルク家の威光を偲ばせる壮麗な建物で、ベルサイユ宮殿にも匹敵する規模と格式を誇る(部屋数はなんと1,441!)。
楽聖モーツァルトが若干6歳の時、マリア・テレジアの前でピアノを演奏した「鏡の間」や、同じくマリア・テレジアの東洋趣味が反映された「青の中国広間」などが有名。
Schoenbrunn Palace Christmas Market
Schoenbrunn Palace Christmas Market (トリップアドバイザー提供)


郊外観光では、ウィーンの森を越えた南西にある温泉保養地バーデンを訪れてみたい。
マルクス・アウレリウスも浸かったという由緒ある名湯で、ベートーベンが好んで通ったことでも有名。プールやカジノといった施設もある。
バーデン
バーデン (トリップアドバイザー提供)

オーストリア第2の都市グラーツは、歴史地区の見事な景観や日本から輸入された大阪屏風の展示など壮麗な造りが印象的なエッゲンベルグ城など見どころが多い。
現代美術館クントハウスのユニークな建物も必見。
Kunsthaus Graz
Kunsthaus Graz (トリップアドバイザー提供)


【最低価格保証】オーストリアのオプショナルツアー予約なら VELTRA


OPUS Restaurant
OPUS Restaurant (トリップアドバイザー提供)

オーストリアの郷土料理は隣国ドイツやチェコと似ており、肉の煮込み、サワークリームなど乳製品を使った料理、衣を付けて揚げたカツレツやフライ類、川魚料理などが特徴。
帝都ウィーンの食文化は、欧州各国の料理人や調理法をひきつけてきた歴史から洗練されており、牛肉の煮込みや子牛のフライが代表的。高級レストランでは鴨やオマールといった食材も味わえる。

酒好きならウィーンは天国。良質なワインや自家製のビールがそろい、値段も質の良いものが驚くほど安い。
お酒が苦手なら薫り高いコーヒーやデザートめぐりがおすすめ。ウィーンのコーヒーと伝統菓子は世界的に有名で、チョコレートが濃厚なザッハートルテは日本でもお馴染み。

高級店ばかりで高いんじゃないの?とご懸念の方もご安心を。
バーでの飲み食いは酒代が手ごろな分日本よりも安く済む場合もあり、街には高品質なデリやトルコ人のケバブスタンドなどがそろう。総菜とワインを買ってホテルの部屋でつまむだけでも十分に楽しい。

Steirereck
Steirereck (トリップアドバイザー提供)


日本からの行き方

(空路)
成田からウィーンへの直行便はオーストリア航空が毎日2便(土曜のみ1便)運航しており、価格も時期によっては10万程度と安め。ANAとのコードシェアとなっている。
経由便の場合はアエロフロート・ロシアや中東系、アリタリア航空等が比較的安い。
欧州はLCCや鉄道路線も充実しているので、ミュンヘンやプラハなどを経由してのんびりむかうのもおすすめ。

(陸路)
オーストリアは四方を陸に囲まれた内陸国であり、ドイツ、スイス、イタリアといった西欧諸国とスロヴェニア、ハンガリー、スロヴァキア、チェコといった東欧諸国をつないでいる。空路同様陸路でのアクセスも良好。
中でもアクセスの良い都市はプラハやブダペスト。プラハからは鉄道で4時間半、ブダペストからは2時間半程度で到着する。
チェックインや空港移動の時間などを考えると、隣国からの移動なら飛行機よりも早い場合も。
ユーレイルパスを使えば複数の国をまたいで乗り放題となる。チェコとオーストリアの2カ国パスは10日間1等車で371ユーロ。また、Eurolines社の国際高速バスも利用できる。

(パッケージツアー)
カタールやエミレーツなどの中東系で行く5泊6日ツアーが燃油込みで最安12~16万円程度。オーストリア航空直行便の場合でも13万円程度。
プラハやブダペストなど周辺都市との周遊付プランも多く、16万円くらいから。
航空チケット代とそれほど変わらないことも多く、短期滞在ならパックツアーのお得度は高い。

(空港)
ウィーン国際空港(VIE)は、市街地から南東に約20km。
歴史的に東西を結ぶハブ空港として栄え、ヨーロッパと東欧、ロシア、中東方面とを結んでいる。
ターミナルは1、1A、2の3つに加えてオーストリア航空などスターアライアンス加盟各社およびカタール・エミレーツの使うターミナル3(スターアライアンス・ターミナル)がある。
ターミナル1はエアベルリンやKLMオランダ、フィンエアーなど主に欧州便が使用。1AはイージージェットやノルウェイジアンなどのLCCが多い。成田からのオーストリア航空便はターミナル3を使用する。

空港からは、鉄道なら急行シティー・エアポート・トレイン(CAT)か、近郊電車(S-Barn)で。
CATはウィーンミッテ駅まで所要わずか16分と速くて快適だが、片道11ユーロと高い。S-Barnはミッテ駅まで所要24分、料金は市内料金の倍(4.4ユーロ)。
リムジンバスは3路線あり、所要20~45分。片道8ユーロ。
タクシーの場合は所要約30分、40~45ユーロ程度(+チップ)。市内から空港に向かう場合は、空港から空車で市内に戻る回送料が加算される場合がある(10ユーロ程度)。


地理と気候

日本との時差はマイナス8時間。日本の正午が午前4時。
3月最終日曜午前2時~10月最終日曜午前3時まではサマータイムが導入されており、時差は7時間。日本の正午が午前5時。

冬の寒さが厳しいため一般には春から秋にかけてが過ごしやすく、5月~9月ごろがベストシーズンとされるが、四季毎に楽しみがある。
春は気温がおだやかで過ごしやすい。夏は夏山シーズンで郊外観光に向くがオペラはオフシーズン。秋はオペラの開幕シーズンとなる。この時期、郊外の紅葉を楽しみにする観光客も多い。冬は街のライトアップやクリスマス、オペラなど街の賑わいを楽しむのに最適。


(画像:Google提供)


言語と通貨

公用語はドイツ語(オーストリアドイツ語)だが、英語の通用度は高い。
オーストリア人は通常義務教育段階から英語を習っているので、不自由なく英語を話すことができる。

通貨はユーロ(EUR)。1ユーロ=137.7円(14年10月時点)。およそ150円と覚えておけば使いすぎることはない。

(Wikipedia)

物価は高めで、ユーロ諸国の中でも最も高いと言われている。さらにインフレも激しい。
外食や宿泊費など観光に関する費用は日本よりも高め。
一方で食料品や生活必需品は日本よりも安めで、特にお酒はかなり安く感じるはず。
ミネラルウォーター500mlが1.5~2ユーロ、ビール1缶0.6~1ユーロ、外食が15ユーロ~(高級レストランならお50ユーロ~)。地下鉄2ユーロ、タクシー初乗り3.8ユーロ。

商品価格には10~20%の消費税(VAT:Value Added Tax)が上乗せされている。旅行者向けの還付制度がある。
免税店で一回に75ユーロ以上購入し、書類を発行してもらう(要パスポート)。帰国時に空港の免税カウンターに書類・パスポート・購入商品を提示し手続きを取る。13%分が還元される。

銀行・両替所ともに、高額な手数料を取ることで有名。どちらかといえば銀行のレートの方がまだ有利。
両替はATMによる国際キャッシングを利用するか、なるべくクレジットカードを使った方が良い。

チップの習慣が根強い。ポーターやルームサービスに1ユーロ。高級レストランで代金の5~10%程度。テーブル会計の際に切りのいい金額に切り上げて支払ってもよい。サービス料が加算されていれば不要。公衆トイレが有料制の場合、0.2~0.5ユーロ程度。

欧州にありがちなことだが、日曜・祝日は閉まる店舗が多い。


治安とビザ

治安は良好な方であるが、観光地特有のスリ、ひったくりなどは多い。
空港、ホテル、美術館などでの置き引きやスリに注意。駅ではひったくりなど荒っぽい被害も報告されている。
最近はニセ警察官による詐欺が報告されている。麻薬の取り締まりを偽ってパスポートごと貴重品を奪ったり、現金だけを抜き取ったりする手口。警官が近づいてきたら話は警察署や大使館で応じると告げ貴重品を渡さないこと。


シェンゲン協定加盟国のため、6ヶ月以内の滞在はビザ不要。


市内交通

(タクシー)
世界的な観光都市だが、ぼったくりなど悪質なタクシーはほとんどいないので安心して利用できる。
流しのタクシーはほとんどなく、タクシー乗り場(黄色の看板)から乗車するかホテル・レストランなどで呼び出してもらう。

料金はやや複雑。初乗り料金は3.8ユーロ(859m)、以降は4kmまで、1kmにつき1.42ユーロ。4km以上は1mにつき1.08ユーロ(実際には186mごとに加算)。待ち時間も加算され、夜間休日は別体系料金。
呼び出してもらった場合は2ユーロ追加。
チップは乗車料金の1割ほど。

(地下鉄・市電・バス・郊外電車)
地下鉄(U-Bahn;Uバーン)はU1、U2、U3、U4、U6の5系統。表示はドイツ語だが、各線毎に色分けされておりわかりやすい。始発は午前5時前後、終電は深夜12時頃まで。

市電(Strassenbahn;シュトラーセンバーン)はワンマン運転の路面電車。35系統があり、市内を網羅している。
バスは郊外(市電の終点から先)に向かうのに便利。リンク内では1A、2A、3Aというミニバスが平日のみ運行。
近郊電車(S-Barn)はオーストリア連邦鉄道が運営。バーデンに向かう線はバーデン線と呼ばれる。

(ウィーン交通局)

料金はゾーン制で、同一ゾーン内均一料金。ゾーンを越えると加算される。地下鉄・市電・バス・郊外電車は共通の料金体系になっている。ウィーン市内は1つのゾーン(Zone100)のため均一料金。
券売機でチケットを購入した後、改札はないので刻印機で(市電は車内で)チケットを打刻しそのままホームに向かう。車両のドアは自分で開閉する。検察にひっかかった場合、打刻を忘れていると103ユーロの罰金となるので忘れないようにしたい。

前売り乗車券は1時間以内乗り換え自由な1時間券が2.2ユーロ、車内だと2.3ユーロ。
24時間フリーパスは7.6ユーロ、48時間パスは13.3ユーロ、72時間パスは16.5ユーロ。このほか、回数券や一週間パスなど多くの種類がある。

ウィーンカードはUバーン・Sバーン・市バスが48時間または72時間乗り放題で、ミュージアムや観光名所、ショッピング、レストランで割引などの特典がある。48時間有効のカードが18.9ユーロ、72時間有効のカードが21.9ユーロ。

なお、リンクを周遊する黄色の観光用市電(ヴィエナ・リンクトラム)は公共交通機関ではなく、料金は別体系。


ホテル

Hotel Sacher Wien
Hotel Sacher Wien (トリップアドバイザー提供)
ウィーンは世界的な観光都市であり、オーストリア=ハンガリー帝国の首都にふさわしい格式のあるホテルが整っている。また、国連本部の施設が集積するなど国際会議や展示会なども多く催されるため、必然的にレートは高め。
3つ星ホテルで1万円~1万5千円、5つ星なら3万円以上、ディスカウントが適用されて2万円台が見つかるかも、といったところ。
ホステル(オーストリアではガストホフ、ペンションなどの呼称)でも、個室なら5千円以上となる。ドミトリーでようやく2千~3千円。

もちろん歴史ある地区に立つ素晴らしい建築も多いので、ホテルステイを目的に高めのところで贅沢、というのもおすすめ。

夏休み、年末年始やクリスマス、復活祭などは特に予約が取りにくいので、早めの手配を。


ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
オーストリアの大手携帯会社は、最大手のA1 Telekom Austria、イギリス・香港でお馴染みHutchison 3(drei)、ドイツのT-Mobile。
かつてはYesss!ブランドでプリペイドサービスを提供していたフランス系のOrangeは2012年に3に買収され、Yesss!はA1 Telekom Austriaに移管された。

プリペイドSIMの購入は簡単で、市中の通信キャリアカウンター、携帯ショップや家電店で購入できる。

A1 Telekom AustriaのB.free Internetプランの場合、10ユーロで3G、30日間有効。20ユーロで同じく3G、12ヶ月間有効。電波状況も良好との評価。

3(drei)の場合、1G・最大4MBit/sのプランが月額6ユーロ、容量無制限・最大10MBit/sのプランが18ユーロ。

T-mobileの場合、1.5GのMEGAKLAXが月額15ユーロ、2GのSMARTKLAXが月額20ユーロ。

Yesss!の場合、月額14.90ユーロで1.5G。

価格だけを見れば3が最も安い。A1 Telekom Austriaは日本語の情報が多く、12か月有効なプランもあるので再訪の予定があれば都合がいい。

(WiFi)
多くのカフェ、バー、観光案内所、公共施設などでWiFiを提供しており、場所探しに困ることはない。ウィーン国際空港では全域にわたってWiFiが通じる。
他の多くの国と同様、マクドナルド、スターバックス、バーガーキングに行けば無料WiFiを利用することができる。