3b. 世界一周ノート 青木大地

仕事をやめ、2013年10月から1年間の予定で世界一周の旅に出ました。

Profile
aoki_s

青木大地(あおき・だいち)

1986年生まれ。日本大学 芸術学部 卒業。
卒業後、大手レンタルビデオメーカーに勤務。店舗、営業を経て世界旅行のため退社。
念願のフリーライターとしてとりあえず1年は過ごせそうです。
同名義のFacebookもよければ見てください。

Facebook

第19回:オーストラリア・ワーキングホリデー -3

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オーストラリア・レンタカー周遊、準備と予算編。
ワーキングの後にはホリデーを。僕は3ヶ月で稼いだ10,000$(オーストラリアドル;以降も同様)に浮かれ、オーストラリア国内旅行をすることにした。目指すは地球のへそ、エアーズロック(オーストラリアでは先住民の呼びな名ウルルの方が通じる)。

ただそれだけでは刺激が足りなかったので、僕はレンタカーでの低予算旅を計画した。運良く人が集まり、4人編成10日間の旅が実現した。狭い日本人コミュニティーにあって、メンバーは職場の元シェフ・系列店のウェイトレス・僕のシェアルームメイトの4人だった。
車中泊上等の低予算賛同者を乗せて、僕は3ヶ月ぶりの旅に、大陸を渡る旅に出発した。

でもその前に・・・僕は国際免許証を取得していなかった。日本大使館へ出向くと発行は不可とのことだったけれど、代わりに翻訳業者なるものを紹介された。シドニー市内なのでその足で歩いて向かうと、ビルの中のオフィスには料金表が貼られていた。どうやら公的書類等を合法的に効力そのままで翻訳してくれるらしかった。117$と高額だったけれど、運転をシェフと担当しなければならなかったので、無免許で捕まるよりはと依頼することにした(実際、旅の間も数回警官に止められる機会があった)。
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この書類を軸に、今度はレンタカー選びが始まった。価格は店舗によってかなり差があったけれど、長距離移動という観点からトラブルに対応できる保険形態と国内に支店が多い会社を選ぶ必要があった。その結果、価格と照らし合わせて大手も大手、HERTZ社でのレンタルとなった。これが正解で、新車同様の車両をレンタルすることができ、最も恐れていた車両トラブルもなく旅をすることができた。
また、欧米人の中では主流の、中古車を買って旅の終わりに売り払うというスタイルは短期間旅行・トラブル時のリスク回避から選択肢から外した。
結局、10日で600$(1人150$)という出費から旅が始まった。

ここからガソリン代と食費、観光とホテル代金が日々加算されていくのだけれど、最終的にその殆んどがガソリン代になった。10日間の走行距離は9,000Kmに及び、給油の度に心が痛んだ。
食費に関しては旅の初めにガスコンロを量販店で購入(15$)し、これを使っての自炊で費用を抑えることができた。何時でもコーヒーがいれられる利点もあった。
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ホテルに関しては主にモーテルを利用した。4人で1泊100$が相場だった。けれど、車中泊が多く実際に使ったのは4回で、後はキャラバンパークと呼ばれるキャンプ施設(そこら中にある)で数百円でシャワーのみ借りることが多かった。
観光費用は入場料等でかかるけれど、全体からすると微々たる出費だった。
1度駐車違反で切符を切られたので200$程飛んだ・・・これは削れる経費だった。
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以上を踏まえて幾らかかったか。次号で旅の観光の様子と共に発表します。
因みにシドニー・ウルル間のツアー(飛行機使用)では1泊2日500$~が相場です。


実際、車で走ってみて、僕はこの方法を選んで良かったと思った。日本では見ることの出来ない大陸特有の景色を24時間見続けて、自分の都合で行き先を自由に決めて。確かに、美味しい食事もなく、体はボロボロになってしまったけれど、僕にとっては満足のいく旅になった。ネット等でも検索すると、シドニー・ウルル間を車で移動するという選択は避けられている傾向にあった。主に車両トラブルに起因するネガティブな意見が多いのだけれど、それも醍醐味である気はする。実際、前後100Km何もない砂漠の真ん中で深夜に往生している車も見たし、カンガルーや牛を車で跳ねた人の話も聞いた。
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結局、この旅行が忘れられず、僕は出国を延ばしてまでパース(西海岸)へと出向いたりした。旅は次なる好奇心を生んで新しい旅に向かわせるといつも感じる。
まだあまり日本人に浸透していない、車で巡るオーストラリア旅行。刺激も魅力も詰まった未開のおすすめ旅程です。
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次週は周遊ルートと観たものリスト、経費を記します。


世界一周ノート
とりあえずの予定コース:上海→杭州→南寧→ベトナム→ハノイ→ホーチミン→カンボジア→チェンマイ→ラオス→バンコク→パンガン島→ペナン島→マラッカ→スマトラ島→ジャワ島→マニラ→シンガポール→ジョホールバル→シドニー…、以降インド、トルコ、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、南米と巡る予定

3b. 世界一周ノート 第19回:オーストラリア・ワーキングホリデー -3


3b. 世界一周ノート 青木大地

仕事をやめ、2013年10月から1年間の予定で世界一周の旅に出ました。

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aoki_s

青木大地(あおき・だいち)

1986年生まれ。日本大学 芸術学部 卒業。
卒業後、大手レンタルビデオメーカーに勤務。店舗、営業を経て世界旅行のため退社。
念願のフリーライターとしてとりあえず1年は過ごせそうです。
同名義のFacebookもよければ見てください。

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第19回:オーストラリア・ワーキングホリデー -3

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オーストラリア・レンタカー周遊、準備と予算編。
ワーキングの後にはホリデーを。僕は3ヶ月で稼いだ10,000$(オーストラリアドル;以降も同様)に浮かれ、オーストラリア国内旅行をすることにした。目指すは地球のへそ、エアーズロック(オーストラリアでは先住民の呼びな名ウルルの方が通じる)。

ただそれだけでは刺激が足りなかったので、僕はレンタカーでの低予算旅を計画した。運良く人が集まり、4人編成10日間の旅が実現した。狭い日本人コミュニティーにあって、メンバーは職場の元シェフ・系列店のウェイトレス・僕のシェアルームメイトの4人だった。
車中泊上等の低予算賛同者を乗せて、僕は3ヶ月ぶりの旅に、大陸を渡る旅に出発した。

でもその前に・・・僕は国際免許証を取得していなかった。日本大使館へ出向くと発行は不可とのことだったけれど、代わりに翻訳業者なるものを紹介された。シドニー市内なのでその足で歩いて向かうと、ビルの中のオフィスには料金表が貼られていた。どうやら公的書類等を合法的に効力そのままで翻訳してくれるらしかった。117$と高額だったけれど、運転をシェフと担当しなければならなかったので、無免許で捕まるよりはと依頼することにした(実際、旅の間も数回警官に止められる機会があった)。
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この書類を軸に、今度はレンタカー選びが始まった。価格は店舗によってかなり差があったけれど、長距離移動という観点からトラブルに対応できる保険形態と国内に支店が多い会社を選ぶ必要があった。その結果、価格と照らし合わせて大手も大手、HERTZ社でのレンタルとなった。これが正解で、新車同様の車両をレンタルすることができ、最も恐れていた車両トラブルもなく旅をすることができた。
また、欧米人の中では主流の、中古車を買って旅の終わりに売り払うというスタイルは短期間旅行・トラブル時のリスク回避から選択肢から外した。
結局、10日で600$(1人150$)という出費から旅が始まった。

ここからガソリン代と食費、観光とホテル代金が日々加算されていくのだけれど、最終的にその殆んどがガソリン代になった。10日間の走行距離は9,000Kmに及び、給油の度に心が痛んだ。
食費に関しては旅の初めにガスコンロを量販店で購入(15$)し、これを使っての自炊で費用を抑えることができた。何時でもコーヒーがいれられる利点もあった。
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ホテルに関しては主にモーテルを利用した。4人で1泊100$が相場だった。けれど、車中泊が多く実際に使ったのは4回で、後はキャラバンパークと呼ばれるキャンプ施設(そこら中にある)で数百円でシャワーのみ借りることが多かった。
観光費用は入場料等でかかるけれど、全体からすると微々たる出費だった。
1度駐車違反で切符を切られたので200$程飛んだ・・・これは削れる経費だった。
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以上を踏まえて幾らかかったか。次号で旅の観光の様子と共に発表します。
因みにシドニー・ウルル間のツアー(飛行機使用)では1泊2日500$~が相場です。


実際、車で走ってみて、僕はこの方法を選んで良かったと思った。日本では見ることの出来ない大陸特有の景色を24時間見続けて、自分の都合で行き先を自由に決めて。確かに、美味しい食事もなく、体はボロボロになってしまったけれど、僕にとっては満足のいく旅になった。ネット等でも検索すると、シドニー・ウルル間を車で移動するという選択は避けられている傾向にあった。主に車両トラブルに起因するネガティブな意見が多いのだけれど、それも醍醐味である気はする。実際、前後100Km何もない砂漠の真ん中で深夜に往生している車も見たし、カンガルーや牛を車で跳ねた人の話も聞いた。
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結局、この旅行が忘れられず、僕は出国を延ばしてまでパース(西海岸)へと出向いたりした。旅は次なる好奇心を生んで新しい旅に向かわせるといつも感じる。
まだあまり日本人に浸透していない、車で巡るオーストラリア旅行。刺激も魅力も詰まった未開のおすすめ旅程です。
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次週は周遊ルートと観たものリスト、経費を記します。


世界一周ノート
とりあえずの予定コース:上海→杭州→南寧→ベトナム→ハノイ→ホーチミン→カンボジア→チェンマイ→ラオス→バンコク→パンガン島→ペナン島→マラッカ→スマトラ島→ジャワ島→マニラ→シンガポール→ジョホールバル→シドニー…、以降インド、トルコ、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、南米と巡る予定