3a-1. tabinote旅行記 香港エクスプレス航空で行く! 香港・トレイル探索 1

計画編

tabinoteワタベです。
ひょんなことから香港エクスプレス航空の激安チケット(往復15,000円也)を入手した私、4年ぶりの香港です。

せっかく行くならtabinoteのネタになるような場所を紹介したいと思いましたが、街歩き、グルメ、電脳雑貨…などはいろんな場所で紹介し尽くされてるしなー、とテーマを決めかねていました。
当時登山熱が高まっていた私。香港で山歩きとかできないかなと思い調べてみると、意外や意外、知らなかったのは私だけでしょうか。香港が亜熱帯の島であることを再認識させられるような、大自然ネタの数々が見つかりました。
特に、この本は大変参考になりました。
香港アルプス ジオパークメジャートレイル全ガイド

なんと香港は全面積の4割が国立公園・自然保護区に認定されており、ユネスコのジオパークもあるという自然豊かな場所。
香港国際空港から市街・香港島に向かう道すがら、結構険しい山々があるのに気づかれた方も多いことでしょう。空港のあるランタオ島は標高934メートルの鳳凰山をはじめとしてゴツゴツした山並みが連なり、ビルや建物からすぐに急峻な山が現れます。
香港島を見下ろすビクトリア・ピークも相当な急勾配の山。標高は500メートル程度ながら、トラムを使わずに自分の足で登るのはなかなか大変です。ピークや香港島のビルから本土側を見ると、ビルの向こうに尖った山並みを見ることができます。
喧噪と高層ビルのイメージが強いですが、実は自然を活かしたアクティビティもかなり楽しめるんですね。

本によると、香港の大自然を整備していったのは主にイギリス人。19世紀後半、租借地となった香港でイギリス人が植林をすすめ、丸裸の岩山を緑に増やしていったとか。
1970年代以降、当時の英国人提督・マクリホースが熱心に郊野公園(カントリーパーク)を整備し、現在も市民に親しまれる4つの長大な自然道(トレイル)が完成。最初に開通した、自身の名を冠した「マクリホース・トレイル」はなんと全長100km!本土側、東の萬宜から名峰・馬鞍山を経て西のはて屯門までつづくトレイルは、香港はもちろんアジアでも有数の規模だそうです。
続いて、空港のある自然の島ランタオ島のランタオ・トレイル、香港島を東西に網羅するホンコン・トレイルと続き、最後に中国返還の前年1996年、本土側から香港島の南端までを南北に結ぶ全長78kmのウィルソン・トレイルが開通し、現在では4大トレイルとして親しまれているようです。

香港4大トレイル
map_trails
(画像:www.ofca.gov.hkのMobile Network Coverage Survey をもとにtabinote作成)

そして、2011年には香港ジオパークがユネスコにより世界ジオパークに認定されました。


「香港アルプス」を見つけたとき、「これだ!」と思いました。
目的の無い旅もいいけれど、今回は香港滞在2泊の短期決戦、ここはガッツリと香港の山に行ってみたい!という気がむくむく湧き上がってきたのです。

代表的なルートの見どころを調べてみると…。

マクリホース・トレイル

全長100kmにおよぶ最長のトレイル。名峰馬鞍山やライオンロック、香港最高峰の大帽山(957m)を擁し、比較的険しめ。
特に馬鞍山は雄大で登りごたえがあり「世界で一番高い700m峰」と呼ばれているとのこと。面白そうです。
800px-HK_MaOnShan_AuKungKok
(画像:Wikipedia)

ランタオ・トレイル

全長70kmの周回コース。高低差が大きく山も深め。
マクリホース・トレイルの大帽山(957m)は車道が通っているのに対し、ランタオの鳳凰山(934m)は本格的な登山が楽しめ、愛好家にとって実質的な最高峰という声も。実際その姿は標高以上に雄壮でダイナミックです。
1.5.3.7-Lantau-Peak_03
(画像:discoverhongkong.com)

ホンコン・トレイル

ホンコン島のピークを出発し、東に抜ける全長50kmのトレイル。市街からも行きやすく、緑と青、高層ビルのコントラストを見ることができます。ハイライトはタイム誌でアジアのベストハイキングコースにも選ばれたというドランズバック。
1.5.3.2-Dragons-Back-Hiking-Tour_03
(地図:discoverhongkong.com)

ウィルソン・トレイル

中国国境から香港島南端の赤柱までを結ぶトレイルで、なんと途中のビクトリア湾を地下鉄で横断する全香港満喫コース。香港島のトレイルは完全な山登りだそうで、その部分だけでも達成感ありそう。
779px-Stanley_Peninsula
(画像:Wikipedia)


各トレイルはセクションに分かれており、途中のセクションだけを行くこともできます。
短期滞在なら全長100kmとかきついですからね。

また、4大トレイル以外にも以下のように魅力的な場所が…。

ラマ島(南Y島)

中環からフェリーでわずか30分。2~3時間程度のハイキングルートで手軽にリゾート気分。海鮮料理店が多いというのも楽しみです。

(地図:discoverhongkong.com)

ジオパーク

複数ありますが、西貢のハイ・アイランドで見られる六角柱状の岩々や美しい大浪湾のビーチが見どころだそう。特にこの大浪湾の野良牛写真にはぐっと来ました…。
(大浪湾の野良牛)
tai-long-wan_18
(画像:geopark.gov.hk、notesplusultra.com)

どーですか、香港のイメージが変わってきませんか?

どこも魅力的ですが、日程的に巡れるのは一箇所。
マクリホースとラマ島で相当迷いましたが、今回はガッツリ身体を動かしたかったので、市街から近く登山が堪能できるマクリホース・トレイルの馬鞍山を登頂するルートに決めました。

馬鞍山のある第4セクション(Kei Ling Ha → Tai Lo Shan)は12.7km・所要5時間。
結構な山道で、難易度は最高ランクの星3つ(Very Difficult)。しかもこのルートには馬鞍山登頂は含まず、それを加えると所要プラス1時間で計6時間程度は必要。

さて、実は私は海外登山どころか、単独での山行自体これが初めて。
なんとかなるのか?まあ大丈夫でしょう…。

(次号:「実践編」に続く)

3a-1. tabinote旅行記 香港エクスプレス航空で行く! 香港・トレイル探索 1


3a-1. tabinote旅行記 香港エクスプレス航空で行く! 香港・トレイル探索 1

計画編

tabinoteワタベです。
ひょんなことから香港エクスプレス航空の激安チケット(往復15,000円也)を入手した私、4年ぶりの香港です。

せっかく行くならtabinoteのネタになるような場所を紹介したいと思いましたが、街歩き、グルメ、電脳雑貨…などはいろんな場所で紹介し尽くされてるしなー、とテーマを決めかねていました。
当時登山熱が高まっていた私。香港で山歩きとかできないかなと思い調べてみると、意外や意外、知らなかったのは私だけでしょうか。香港が亜熱帯の島であることを再認識させられるような、大自然ネタの数々が見つかりました。
特に、この本は大変参考になりました。
香港アルプス ジオパークメジャートレイル全ガイド

なんと香港は全面積の4割が国立公園・自然保護区に認定されており、ユネスコのジオパークもあるという自然豊かな場所。
香港国際空港から市街・香港島に向かう道すがら、結構険しい山々があるのに気づかれた方も多いことでしょう。空港のあるランタオ島は標高934メートルの鳳凰山をはじめとしてゴツゴツした山並みが連なり、ビルや建物からすぐに急峻な山が現れます。
香港島を見下ろすビクトリア・ピークも相当な急勾配の山。標高は500メートル程度ながら、トラムを使わずに自分の足で登るのはなかなか大変です。ピークや香港島のビルから本土側を見ると、ビルの向こうに尖った山並みを見ることができます。
喧噪と高層ビルのイメージが強いですが、実は自然を活かしたアクティビティもかなり楽しめるんですね。

本によると、香港の大自然を整備していったのは主にイギリス人。19世紀後半、租借地となった香港でイギリス人が植林をすすめ、丸裸の岩山を緑に増やしていったとか。
1970年代以降、当時の英国人提督・マクリホースが熱心に郊野公園(カントリーパーク)を整備し、現在も市民に親しまれる4つの長大な自然道(トレイル)が完成。最初に開通した、自身の名を冠した「マクリホース・トレイル」はなんと全長100km!本土側、東の萬宜から名峰・馬鞍山を経て西のはて屯門までつづくトレイルは、香港はもちろんアジアでも有数の規模だそうです。
続いて、空港のある自然の島ランタオ島のランタオ・トレイル、香港島を東西に網羅するホンコン・トレイルと続き、最後に中国返還の前年1996年、本土側から香港島の南端までを南北に結ぶ全長78kmのウィルソン・トレイルが開通し、現在では4大トレイルとして親しまれているようです。

香港4大トレイル
map_trails
(画像:www.ofca.gov.hkのMobile Network Coverage Survey をもとにtabinote作成)

そして、2011年には香港ジオパークがユネスコにより世界ジオパークに認定されました。


「香港アルプス」を見つけたとき、「これだ!」と思いました。
目的の無い旅もいいけれど、今回は香港滞在2泊の短期決戦、ここはガッツリと香港の山に行ってみたい!という気がむくむく湧き上がってきたのです。

代表的なルートの見どころを調べてみると…。

マクリホース・トレイル

全長100kmにおよぶ最長のトレイル。名峰馬鞍山やライオンロック、香港最高峰の大帽山(957m)を擁し、比較的険しめ。
特に馬鞍山は雄大で登りごたえがあり「世界で一番高い700m峰」と呼ばれているとのこと。面白そうです。
800px-HK_MaOnShan_AuKungKok
(画像:Wikipedia)

ランタオ・トレイル

全長70kmの周回コース。高低差が大きく山も深め。
マクリホース・トレイルの大帽山(957m)は車道が通っているのに対し、ランタオの鳳凰山(934m)は本格的な登山が楽しめ、愛好家にとって実質的な最高峰という声も。実際その姿は標高以上に雄壮でダイナミックです。
1.5.3.7-Lantau-Peak_03
(画像:discoverhongkong.com)

ホンコン・トレイル

ホンコン島のピークを出発し、東に抜ける全長50kmのトレイル。市街からも行きやすく、緑と青、高層ビルのコントラストを見ることができます。ハイライトはタイム誌でアジアのベストハイキングコースにも選ばれたというドランズバック。
1.5.3.2-Dragons-Back-Hiking-Tour_03
(地図:discoverhongkong.com)

ウィルソン・トレイル

中国国境から香港島南端の赤柱までを結ぶトレイルで、なんと途中のビクトリア湾を地下鉄で横断する全香港満喫コース。香港島のトレイルは完全な山登りだそうで、その部分だけでも達成感ありそう。
779px-Stanley_Peninsula
(画像:Wikipedia)


各トレイルはセクションに分かれており、途中のセクションだけを行くこともできます。
短期滞在なら全長100kmとかきついですからね。

また、4大トレイル以外にも以下のように魅力的な場所が…。

ラマ島(南Y島)

中環からフェリーでわずか30分。2~3時間程度のハイキングルートで手軽にリゾート気分。海鮮料理店が多いというのも楽しみです。

(地図:discoverhongkong.com)

ジオパーク

複数ありますが、西貢のハイ・アイランドで見られる六角柱状の岩々や美しい大浪湾のビーチが見どころだそう。特にこの大浪湾の野良牛写真にはぐっと来ました…。
(大浪湾の野良牛)
tai-long-wan_18
(画像:geopark.gov.hk、notesplusultra.com)

どーですか、香港のイメージが変わってきませんか?

どこも魅力的ですが、日程的に巡れるのは一箇所。
マクリホースとラマ島で相当迷いましたが、今回はガッツリ身体を動かしたかったので、市街から近く登山が堪能できるマクリホース・トレイルの馬鞍山を登頂するルートに決めました。

馬鞍山のある第4セクション(Kei Ling Ha → Tai Lo Shan)は12.7km・所要5時間。
結構な山道で、難易度は最高ランクの星3つ(Very Difficult)。しかもこのルートには馬鞍山登頂は含まず、それを加えると所要プラス1時間で計6時間程度は必要。

さて、実は私は海外登山どころか、単独での山行自体これが初めて。
なんとかなるのか?まあ大丈夫でしょう…。

(次号:「実践編」に続く)