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Contents

1. 旅行業界最新ニュース
2a. 連載:「タビノート」 下川裕治
2b. 連載:「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和
3a. tabinote旅行記 コインロッカー使用で節約旅 in 韓国(前編)
3b. 世界一周ノート 青木大地
4. 世界あの街この街:イスタンブール
5. 旅の本屋 のまど イベント情報:2/27(木)嵐よういちさん×丸山ゴンザレスさん 対談トークイベント
6. ハマ姉の!行きたくて行きたくて震える ~YOU、たび行っちゃいなよ~
7. 編集後記


1. 旅行業界最新ニュース

【注意】エールフランスKLM、エコノミークラスの受託手荷物数が1個に削減

エールフランスKLMはエコノミークラスの受託手荷物を2個から1個に変更することを発表した。2013年4月から行われていたキャンペーン終了にともなう措置で、2014年4月出発分から適用される。なお荷物の大きさは23kg、3辺の合計が158cm以内。

ANAのB787が通常塗装に

ANAは同社25・26機目となるボーイングの新鋭機B757を受領。この機体から、これまで機体前部に書かれていた「787」のロゴを削除しB777やB767と同様の通常塗装になった。

ピーチ、CAのオーディションを開催

ピーチは東京、成田、大阪、福岡、鹿児島、松山の国内6都市で2014年10月以降入社の「客室乗務員オーディション2014」を開催すると発表した。エントリー締め切りは4月6日、採用人数は90人を予定している。

ANA、4月から燃油サーチャージ引き上げ

ANAは円安による燃油費増加を理由に、4月1日発券分から国際線の燃油サーチャージを引き上げると発表した。
変更後の燃油サーチャージ(片道)は以下のとおり。
日本~北米(ハワイ除く) 2万5000円(1500円引き上げ)
欧州・中東・オセアニア 2万5000円(1500円引き上げ)
日本~ハワイ・インド・インドネシア 1万6000円(1000円引き上げ)
日本~タイ・シンガポール・ミャンマー・マレーシア 1万3000円(1500円引き上げ)
日本~ベトナム・フィリピン・グアム・サイパン 8000円(1000円引き上げ)
日本~中国・香港・台湾 7000円(1000円引き上げ)
日本~韓国 2500円(300円引き上げ)

関東地方で大雪、欠航相次ぐ

2月8日、関東地方を中心に発生した大雪の影響で8日の羽田空港JAL便は午後0時以降、ANA便は午後3時以降の国内線を全便欠航、10万人近くの乗客に影響を与えた。また、成田空港では鉄道、高速バスなどのアクセスラインが運休し、空港で夜を明かす人たちが相次いだ。

タイ・エアアジアX、事業認可取得

エアアジアXは、関連会社のタイ・エアアジアXがタイ民間航空局から正式に事業認可を取得したと発表。バンコク・ドンムアン空港をハブに、日本を含むアジア路線への就航が見込まれる。

JAL、4月から燃油サーチャージ引き上げ

JALは円安による燃油費増加を理由に、4月1日発券分から国際線の燃油サーチャージを引き上げると発表した。
変更後の燃油サーチャージ(片道)は以下のとおり。
日本~韓国・極東ロシア 2500円(300円引き上げ)
日本~中国・台湾・香港 7000円(1000円引き上げ)
日本~グアム・フィリピン・パラオ・ベトナム 8000円(1000円引き上げ)
日本~タイ・シンガポール・マレーシア 1万3000円(1500円引き上げ)
日本~インドネシア・インド・ハワイ 1万6000円(1000円引き上げ)
日本~北米・欧州・中東・オセアニア 2万5000円(1500円引き上げ)

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2a. 連載:「タビノート」 下川裕治

月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。

Profile
shimokawa

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。

たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

プロペラ機にLCCの時代?

 これからのLCCはどの方向に向かっていくのか……。さまざまな見解があるのだろうが、長距離化、短距離化はひとつの流れでもある。LCCは中距離路線を得意にする航空会社群としてスタートした。エアバス320とボーイング737という燃費のいい飛行機を使うことができることもその要因のひとつだった。飛行時間にして1時間~3時間。そんなフライトが多い。


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2b.「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和

Profile
プロフィール

吉田友和(よしだともかず)

1976年千葉県生まれ。出版社勤務を経て、2002年、初海外旅行にして夫婦で世界一周旅行を敢行。旅の過程を一冊にまとめた『世界一周デート』で、2005年に旅行作家としてデビュー。「週末海外」というライフスタイルを提唱。国内外を旅しながら、執筆活動を続けている。その他、『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』(講談社)、『自分を探さない旅』(平凡社)、『LCCで行く! アジア新自由旅行』(幻冬舎)、『めざせプチ秘境!』(角川書店)、『3日もあれば海外旅行』(光文社)など著書多数。
旅行作家★吉田友和 Official Web

しりとりで旅する 第16回 吉田友和

え LCC(エル・シー・シー)

「おきゃくさまっ、カメラの電源をお切り下さいっ!」
 耳をつんざくような大声に、僕の淡い眠りは遮られた。誰かが窓の外を写真に撮ろうとしたのだろう。離陸中の機内。電子機器類の使用が御法度なのは分かる。分かるけれど、そんなムキになって怒鳴らなくてもいいのに……。せっかく心地良く寝ていたところを起こされ、僕は心の中で軽く舌打ちをしたのだった。


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3a. tabinote旅行記 コインロッカー使用で節約旅 in 韓国(前編)

はじめに

tabinoteハマです。このコーナーでは毎号スタッフの旅行記を掲載していきますが、今後は読者の方の旅行記も掲載していくつもりです。われこそはという方がいらしたら、ぜひこちらまでお寄せください。採用の方には薄謝を差し上げます。
また、tabinoteは自分だけのユニークな旅行プラン作成のお手伝いをするサービスです。このメルマガを読んでどこかへ行きたくなったら、ぜひtabinoteまでご相談ください。


(本事例は2013年8月時点の予約可能なプランおよび費用にもとづいており、実際にtabinoteスタッフが体験した旅程と写真を使用しています。)


ANAのマイレージ消化で、また韓国に行ってきた。
行きはエコノミー、帰りは何と「初ビジネスクラス(8月末だったので復路がこれしかなかった)」を3日間の日程で予約。

前回の訪韓の際「もはや宿取らなくても行けるのではないか」と思っていたので、今回はある意味実験旅。
スーツケースを持って行っても何とかなる事を証明したくて、荷物はコインロッカーに預ける事を決意。
ロッカーの場所を調べて完了顔でいたが、さすがにいろいろ心配されたので、agoda.comでスパ付きのカプセルホテルを2240円で初日の1泊だけ予約。
日本でもカプセルに泊まったことはないが、最悪初日に荷物で振り回される心配ないだけましか・・。
そしてここで告白するが、韓国語はまったく出来ない&読めない。
でも英語すらろくに出来なくても何とかなっているので毎回特に考えていない。


そして当日。
前回の訪韓は3日前に行く事を決めたので成田のチケットしか取れなかったが、今回は羽田だ。
羽田の国際線が新鮮でうろうろする。江戸の町を模した小路が華やかで楽しい。

搭乗し約2時間、あっと言う間にソウル(金浦空港)着。
まずは空港の到着フロア正面にあるWI-FIルーターのレンタルカウンターへ。

コネストなどにも書いてあった、LGのブースにまず行ってみると「すべて貸し出し中」との事。
横のolleh社で聞いてみると、JCBカードで割り引きのキャンペーンをしているとの事だったので3日間借りる事にする。
8000ウォン(=730円)だったかな。早くも円安の悲しさを知る事に。
目の前で繋がるのを確認し、レンタル完了。

今回は市内までA’REXという空港鉄道を利用してみた。
前回、仁川空港から市内までリムジンバスで移動したが、A’REXは両空港から市内各地に乗り入れているので、今回は列車でソウル駅に向かってみる事に。

空港内の列車乗り場に向かう地下通路で、一つ目のコインロッカー発見!事前に調べていたので、これはS-LOCKERタイプ!とすぐに分かる。S-LOCKERは日本語対応もしているので心強い。
スーツケースサイズも結構空いてるので、街中で預けられなくても最悪、ココまで戻ってくればイケるな!と早々心が軽くなりつつ改札へ。
前回作ったT-money(SUICAみたいなやつ)を改札にかざすと通った。電子化まじ便利。

改札の韓流スターのお出迎えに驚く。さすが国家の後押しがあるだけ金のかけ方がすごい・・。
A-REX改札

Jヲタとして様々に脳内変換しながら電車に乗ってソウル駅へ。
20分も乗ったら到着という早さに驚くが、都営大江戸線の倍くらい深いんじゃないかと思うくらい地下に作られているので、次からはリムジンバスで市街へ出ようと思う・・。

ネットで調べた情報通りソウル駅地上のロビーに出てすぐ、マクドナルドがある目の前にコインロッカー発見。
鍵タイプの少し古いロッカーで、入力画面だけコンピューターの操作になっている。一日3000w(=274円)で、翌日以降は追加がかかる仕組みだ。
確認すると一個だけ開いてる!!やった!!急げ!!
古いロッカー
※まるで読めない操作手順

しかし、ここで気がついた。換金忘れてるww
駅構内の換金だとレート高いかなーと思いつつ、大慌てで5000円分だけ換金。
ロッカーで札が使えるか分からなかったので5000wのみ「コインに換えて」とお願いする。

すぐに戻ると、よかった!まだ開いてた!!
空きロッカー前を陣取りながら荷物を小分けにまとめ、ロッカーの操作法をプリントアウトした紙を見ながら手順を完了。
鍵タイプの操作画面は全部ハングルなので、手順が分かるこのサイトはブックマーク含めて本当に重宝した。焦るのでプリントしておくと良いかもしれない。
私はプリントアウトと、Evernoteにページをクリップしておいた。
私が扉を開いたり閉めたりしている間に、何人もの旅行者が空きを探していた。・・あー運良かった!!
鍵タイプのコインロッカー

この時点で夜19時。ひとまず南大門へ移動しようと地下鉄4号線へ向かう。
途中の地下鉄通路で3つ目のコインロッカー発見。S-LOCKERタイプで結構空いていた。
焦らなくてもよかったかなーと思いつつ、ソウル駅の隣、会賢(南大門市場)駅へ向かう。

会賢駅のコインロッカーはここにあった。
しかし、市場がほとんど終わっていたので、さっさと次の駅、明洞へ。ちなみに明洞も地上に出たところにコインロッカーあり。

わー、相変わらず都会っすなー。
私でも分かるBIGBANGやSUPER JUNIOURのメンバーらが看板になっていたり、明洞ではファストファッションブームが巻き起こっていた。
まあ安いといえば安いけど、昨今のウォン高/円安で得な感じがまるでしないのがつらい・・。
路上でピアスなど買いあさったけど、日本だとこれ300円ショップと金額もレベルも一緒・・。

その勢いのまま東大門へ移動。
なるほど、主要な駅には大体コインロッカーあるんだな(という事が分かったのでここからコインロッカー事情はおざなりに)
東大門でチラっと光熙市場(皮市場)をのぞいたあと、ここでやっと軽めの夕食。
物欲が刺激されまくっていた為か食欲がないので、カフェでパンを食べる。なんで韓国でパン食ってんだろw
すぐにいつものDOOTAへ直行した後、2013年5月に出来たばかりのLOTTE FITINへ。
DOOTAもLOTTE FITINもビル1Fに小型のS-LOCKERがあったので、財布と携帯だけの手ぶら状態になってみた。
S-LOCKER

巨大ビルを徘徊し、気付けば深夜2時をまわっている。

さすがにそろそろ寝るか・・と白タクを捕まえたところで事件発生、という引きをもって、次号、後半へ続く。

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3b. 世界一周ノート 青木大地

仕事をやめ、2013年10月から1年間の予定で世界一周の旅に出ました。

Profile
aoki_s

青木大地(あおき・だいち)

1986年生まれ。日本大学 芸術学部 卒業。
卒業後、大手レンタルビデオメーカーに勤務。店舗、営業を経て世界旅行のため退社。
念願のフリーライターとしてとりあえず1年は過ごせそうです。
同名義のFacebookもよければ見てください。

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第8回:バンコク-その2

カオサン
(カオサン)

僕のバンコク沈没生活は静かで、比較的日本の引きこもりに近かったけれど、
それはあくまで僕のスタイルで、出会った他の沈没者たちは違っていた。そんな中でも際立っていた人たちを挙げると・・・

・Sくん(26歳)
彼とはホテルが同じで、シク寺院への炊き出しなどもよく共にした。彼の沈没の目的は「大*」だった。日本で定職を持たない彼は、製造業などで食い繋ぐ、レイヴ音楽を愛す常習者だった。1ヶ月をバンコク、1ヶ月をインドで過ごす旅程だった。取り締まりの厳しいタイでは何もせず、インドで大*を謳歌するというのが目的。日本に戻ってからは再び適当な職を見つけ、お金が貯まればもっと長期で海外へ沈没することを考えていた。福島出身の彼は、仕事が何もなければ「除染でもします」と言っていた。
地方という事務職や公務員よりも製造業の方が簡単に手取りを得られる社会構造が生んだ沈没者だった。
大*を売っている場所"
(大*を売っている場所)

・Kちゃん(29歳)
深夜、カオサン通りの路上で手作りのアクセサリーを売る彼は、かなり独特のスタイルをとっていた。日本に帰るのは夏の間の2ヶ月で、それ以外はカオサンを中心に生活。定期的に材料の調達のためインドへ出向き、滞在ビザはカンボジアとの出入国を繰り返して取得している。
アクセサリーは1つ3000円程度で売れ、安宿での生活には困らないらしい。彼は電子機器を一切持たず、体は痩せ細り、何か達観したようにカオサン通りで日々を送っていた。

・Rくん(25歳)
日本ではハイエナと呼ばれるパチプロ生活をしている彼の目的は風俗。大学卒業前に覚えたバンコクでの夜遊びから抜けられず、お金を貯めては日本との行き来を繰り返している。昼間はマッサージに通い、夜は街へと繰り出す。それをお金が尽きるまで行う。他の沈没者と違いホテルも安宿ではなく、食事はファーストフードばかり。電車やバスの乗り方も、アジアの情勢も何も知らないけれど、どこでどんな女が買えるのかだけは誰よりも詳しかった。「これで最後って、毎回思うんですけど」と笑う姿が印象的だった。
人懐っこく、常に日本人を求めている、新世代の沈没者なのかもしれない。

・Yさん(40代)
シク寺院で会ったYさんは30歳で脱サラ、その後はバックパッカーを経て定職に就かなくなる。沖縄等でのリゾートバイトをしては、アジア周遊を繰り返しているとのこと。今回の旅程も未定で、「インド行こうかな」とカレーを食べながら呟いていた。


沈没者たちのバラエティは豊富だ。そして日本の引きこもりとは違い、アクティブだった。それは言い替えれば、現実逃避に対して労力を惜しまないということなのだけれど、どこかそこに気苦労を感じていないという共通点があったように思う。
僕も含め、未来への展望や日本での生活に無関心で、どこか傍観者の様に日々を送っている人が多かった。だからといって決して互いが理解し合うことのない独立性があって、やっぱり、沈没者という逃亡者たちの根は深かった。

ホテルでの生活は彼らとは比べ物にならないくらい単調だったけれど、少し事件も起きた。
隣の部屋に泊まっているタイ人の男の子に片言の英語で話しかけられ、「マッサージの学校に通うためバンコクに来ている。練習させてくれないか?」と言うので、了承し部屋に入ると、何故か彼が上裸になり、信じられないくらい弱々しいマッサージを開始。僕の服を脱がせようとした挙げ句、完全に下腹部を触られたため、退室。翌日、彼はチェックアウトした。
大*沈没者のSくんがホテルのすぐ近くで大*を相場の20分の1で買えたと喜んでいた翌日、僕とホテルを出た所を警官が職務質問。Sくんにのみ執拗なボディチェックが行われる。幸い何も出なかったけれど、職務質問を終えた警官はすぐにどこかに電話。後で気付いたのだけれど、その警官は僕らのホテルに日中入り浸っている奴だった。恐らく、逮捕時の罰金をディーラーと山分けする気だったのだろう。安価な大*の理由はとんでもない落とし穴だった。

こうして出会いと少しの思い出を経て、僕は1ヶ月の沈没生活を終わらせた。
興味があれば自分だけの沈没を見つけに出かけるのも、そんなに悪くはないかもしれない。

次回はバンコク~マレーシア~インドネシア(スマトラ島)の移動を記します。


  • 大*はインドでも違法です。現在、バンコクでは薬物の取り締まりが強化されていて、警官への報酬が値上がりしているそうで、以前はあった賄賂での見逃しが通用せず、即刻逮捕となるそうです。買った瞬間に職務質問という悪質な手口もあるそうです。
  • バンコクで予防接種を行ったので簡単に・・・
    ・場所はBTSサイアム駅から徒歩10分のスネークファームと呼ばれる赤十字の施設。
    スネークファーム
    ・日本の様に順番待ちや丁寧な診断もなく、簡単に行えるのが特徴。
    ・料金も半額以下で、アフリカ渡航のための黄熱や狂犬病や肝炎各種と、日本と全く同じワクチンの接種が可能。
    ・パスポート提示が必須で、接種後には証書も発行してくれる。
    ・因に僕は日本で未接種だった「黄熱(1000B)」「腸チフス(400B)」を接種。
    証書


    Googlemap
    とりあえずの予定コース:上海→杭州→南寧→ベトナム→ハノイ→ホーチミン→カンボジア→チェンマイ→ラオス→バンコク…、以降東南アジアからインド、トルコ、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、南米と巡る予定

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    4.世界あの街この街

    このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

    第16回 イスタンブール

    イスタンブールの写真
    イスタンブール (トリップアドバイザー提供)

    トルコ共和国・国旗

    (画像:Wikipedia)


    見どころと特徴

    イスタンブールの街はまさに西洋・ヨーロッパと東洋・アジアの境目にある。ヨーロッパとアジアを隔てる隔てるボスポラス海峡は最も狭いところでわずか800m。この両岸にイスタンブールの街が拡がっている。長い歴史の中で様々な文化が行き交ったエキゾチックな雰囲気が魅力で、近年日本からの旅行者も増加中。
    モスクや美術館などの観光名所には事欠かないが、何と言っても歴史ある街並みを眺めての散策が最大の楽しみ。バザールでのショッピングやトルコ料理の美食も魅力的。

    イスタンブールの街は、観光名所が集中した南部の旧市街(スルタンアフメット[Sultan Ahmet]、スィルケジ[Sirkeci])と湾を挟んだ北方の新市街(タクシム広場[Taksim]以北)、アジア側に大きく分かれる。旧市街と新市街の間の湾が金角湾。
    イスタンブールGoogle マップ
    (Google地図-A:スルタンアフメット地区、B:スィルケジ、C:タクシム広場、D:ベヤズット)

    宝石のごとき史跡があつまるのは旧市街のスルタンアフメット地区だが、ここは東京で言うと浅草のようなところで、ややよそ行きの顔を持っている。
    イスタンブールに慣れるためにも、街歩きは便利で庶民の息吹が感じられるスィルケジからスタートするのがおすすめ。趣のあるスィルケジ駅はオリエント急行の終着駅としても知られ、ヨーロッパからの乗客が最初にアジアを体感するところ。まさにはじめの一歩にふさわしい。
    また、このあたりは手頃なホテルや食堂(ロカンタ;Lokanta)も揃っており旅人が拠点にするにもふさわしいエリア。

    スィルケジ駅から西北が金閣湾方向となり、歩いて行くとイスタンブールのシンボルの1つであるガラタ橋が現れる。川沿いでは名物のケバブやサバサンド(バルク・エキメッキ;balık ekmek)売りや釣り人が列をなす。

    ガラタ橋の写真
    金閣湾・ガラタ橋 (トリップアドバイザー提供)

    橋の近くには香辛料の出店がならぶエジプシャン・バザールがある。後述するグランドバザールよりも評判が良い。
    エジプシャン バザール (ムスル チャルシュ)の写真
    エジプシャン バザール (ムスル チャルシュ) (トリップアドバイザー提供)

    エジプシャン・バザールから少し南東方面に向かうと中東最大のバザール、グランドバザール(カパル・チャルシュ;Kapali Carsi)の門が現れる。土産物や貴金属、絨毯、さらには古本まで、あらゆる物資が集まる。バザールは広く、通りは網の目のように複雑なので迷ったら案内図を見ること。
    日本語で声をかけてくる客引きも多い。観光地化されているため、必ずしもお得な買い物ができるわけではないのは各国共通。

    グランド バザール (カパリ チャルシュ)の写真
    グランド バザール (カパリ チャルシュ) (トリップアドバイザー提供)

    エジプシャン・バザールの北西方面には2つの見逃せないモスクがある。
    1つはイェニ・ジャーミィで、金角湾を挟んだ新市街から見ると美しいドームと尖塔が空に浮き上がる。
    もう1つは細密なモザイクタイルでつとに有名なリュステム・パシャ・ジャーミィ。規模は小さいがイズニックタイルのブルーが美しい。
    リュステム・パシャ・モスクの写真
    リュステム・パシャ・モスク (トリップアドバイザー提供)

    グランドバザールの西側にはスレイマニエ・ジャーミィ、ヴァレンス水道橋という2つの史跡がある。スレイマニエ・ジャーミィはステンドグラスの美しさが有名で、歴史あるトルコの建築物でも最高傑作との評価が高い。

    スレイマニエ・モスクの写真
    スレイマニエ・モスク (トリップアドバイザー提供)

    グランドバザールに戻り、南東に向かうと、いよいよスルタンアフメット地区。
    「ブルーモスク」の異名を持ち地域の名称にもなっているスルタン・アフメット・ジャーミィの巨大なドームと尖塔が目に入ってくる。夜もライトアップされ多くの観光客で賑わう。
    ブルーモスク (スルタンアフメト・モスク)の写真
    ブルーモスク (スルタンアフメト・モスク) (トリップアドバイザー提供)

    ブルーモスクから北西方面には、アヤソフィア博物館、国立考古学博物館、トプカプ宮殿という3つの有名な見どころが並んでおり、共通のミュージアムパスで入場できる(72時間制限)。
    アヤソフィアはキリスト教(ギリシャ正教)の大聖堂として建設され、15世紀のイスタンブール(コンスタンティノープル)陥落と同時にオスマン帝国下でモスクに改装された建物。現在はミュージアム化されており、建物の美術的価値はもちろん見事なモザイク画が有名。
    アヤソフィア博物館 (大聖堂)の写真
    アヤソフィア博物館 (大聖堂) (トリップアドバイザー提供)

    アヤソフィアの隣には地下宮殿(バシリカ・シスタン;Basilica Cistern)という1600年前に建設された地下貯水槽の史跡がある。暗闇に浮かび上がる無数の石柱が幻想的。
    バシリカ・シスタン class=
    バシリカ・シスタン (イスタンブール地下宮殿) (トリップアドバイザー提供)

    考古学博物館は、紀元前からの古今東西の発掘品や美術品が集められており、展示物のボリュームは圧巻。
    イスタンブール考古学博物館の写真
    イスタンブール考古学博物館 (トリップアドバイザー提供)

    トプカプ宮殿は旧市街のハイライト。強大な権力を誇ったオスマン帝国の総本山で総面積は70万平方メートル(明治神宮クラス)と広大。皇帝の居室や謁見の間、ハレムなど豪華の一言。
    トプカプ宮殿の写真
    トプカプ宮殿 (トリップアドバイザー提供)

    旧市街の見物で頭がクラクラしてきたら、のんびり街歩きに戻る。
    スィルケジと並んでおすすめの地域は新市街。金閣湾を渡った先、ガラタ塔がシンボルになっているのが新市街側。地下鉄シシハーネ(Sishane)駅からタクシム広場まで、北に伸びている目抜き通りがイスティクラール通り(Istiklal Street)。通り添いにはカフェやレストラン、ショップが建ち並び夜遅くでも多くの人で賑わう。通りから入った路地のバーや生鮮市場を眺めるのも楽しい。
    イスティクラル通りの写真
    イスティクラル通り (トリップアドバイザー提供)

    新市街側で意外な人気を誇るのが軍事博物館(Asker Muzesi)。軍事強国だったオスマン帝国の伝統を受け継ぐ世界でも最大規模の軍事博物館で、古代の戦斧や鎖かたびらから戦闘機までそろう。軍楽隊の生演奏もあり、好きな人にはたまらない。

    軍事博物館の写真
    軍事博物館 (トリップアドバイザー提供)

    アジア側では乙女の塔がそびえるユスキュダル(Uskudar)が船着き場となっている。板張りの風情ある街並みが特徴。
    カドウキョイ(Kadikoy)はホテルや手頃な食堂が集まっているものの、観光地化されすぎておらず落ち着いて街歩きができる。

    郊外の見どころは、西部の「テオドシウスの城壁」(Walls of Constantinople)と圧巻のモザイク・フレスコ画が有名なカーリエ博物館。テオドシウスの城壁は全長7キロにも及ぶイスタンブールの防衛ラインで、古くからこの地が要衝であったことを伝えている。
    カーリエ博物館(Kariye Muzesi)はアヤソフィア同様にキリスト教の修道院からモスクに改装され、現在世俗化されているもの。20世紀になって、モスク化にともない塗りつぶされた内装・漆喰の下からは壮麗なモザイク画が発見された。規模は小さいが、人が宗教にかける情熱のすごさを感じずにはいられない建物。
    カーリエ博物館 (コーラ修道院付属ソーテール聖堂)の写真
    カーリエ博物館 (コーラ修道院付属ソーテール聖堂) (トリップアドバイザー提供)

    この他にもイスタンブールには多くのジャーミィ、宮殿、ミュージアム、史跡があり、見尽くすには何日あっても足りない。少なくとも一週間以上は滞在して、じっくりと街を堪能したい。着かれたらハマムで垢を洗い流そう。

    ボスポラス海峡の写真
    ボスポラス海峡 (トリップアドバイザー提供)

    イスタンブールを起点として、他のトルコ・中東の都市に向かうツアーも盛ん。イスタンブールから日帰りもできるエディルネや古都イズニック、風光明媚なエーゲ海も人気が高い。
    もちろん、奇岩で有名なトルコ最大の観光地カッパドキアは外せない。

    Butterfly Balloonsの写真
    Butterfly Balloons (トリップアドバイザー提供)


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    Cafe Rumistの写真
    Cafe Rumist (トリップアドバイザー提供)
    食はトルコ旅行最大の楽しみの1つ。
    お店も高級レストランから屋台のテイクアウトまで幅広い。
    気軽な食堂、ロカンタは安くて美味しく、旅行者が手軽に地元の味にひたれる。通りに面して色とりどりの煮込み料理が並び、ボリュームも栄養も満点。メイハネと呼ばれる居酒屋も豊富なメニューが楽しい。

    トルコ料理といえば世界三大料理の一つで、東西の食文化と山海の豊富な食材が融合したバラエティの多さが特徴。リゾットやピザ、世界一と呼ぶ人もいるパン(バケットはエキメッキと言う)や乳製品の風味を活かしたソースなどは欧州のエッセンスを感じさせ、巧みなスパイス使いや肉のグリル、豆料理などは中東~アジアの影響を感じさせる。トマト、羊肉、パプリカ、ヨーグルトの多様が特徴だが、地域によってスパイスをあまりつかわないすっきりした料理や魚介を多用するものもありバラエティは豊富。イスタンブールの新市街側、魚市場には新鮮なシーフードを店頭に並べる食堂もある。
    メゼと呼ばれる豊富な前菜、トマトや羊・豆の煮込み料理、濃厚なムサカ、野菜に肉を詰めたドルマなどが定番料理。屋台で素朴なスープとケバブ、名物のサバサンドなどを取るだけでも十分なボリューム。

    テイクアウトの店も多く、巨大なチーズやオリーブ、メゼやロカンタといった総菜類も置いてある。

    イスラム圏ではあるがお酒は豊富で、地元の人もたしなんでいる。
    国産のビールもある他、ワイン醸造の歴史は古い。地酒はラクと呼ばれる蒸留酒で、同種の物が世界中にあるのでなじみやすい。
    飲み物は粉ごと煮出すトルコ式コーヒーやチャイが主役。


    日本からの行き方

    (空路)
    イスタンブール行きの空路は充実している。トルコ航空が成田と関空から直行便を飛ばしており(ANAがコードシェア)、年間を通じて8万円~11万円程度と価格的にも有利。かつては成田・関空共に週7便だったが、2013年11月より成田便が1日2便となり(週14便)、さらに便利になった。

    トルコ航空は「ベスト・エアライン・ヨーロッパ」にも輝くなど評価も高く、ヨーロッパの多くの都市に就航しているため欧州行きでも常に選択肢の上位に挙がる。

    シーズンを問わず、価格と搭乗時間の短さで多くの場合ほぼトルコ航空一択となる。成田・関空共に深夜発現地早朝着の便があり、到着日はフルで滞在を満喫できるのも魅力。
    ただし、ドバイ、カタールなどを経由する中東系が8万台と最安なこともある。モスクワ経由のアエロフロートも10万程度と安い。

    (陸路)
    ブルガリアのソフィアとBosphorus Expressという鉄道が通じている(ルーマニア経由)。また、シリア、イランとの線もある。

    国際バスの路線は、イラン(テヘラン)、ギリシャ(アテネ)、ブルガリア(ソフィア)など。

    (パッケージツアー)
    中東系航空での5泊6日プラン(機中2泊)で10万円程度。1人参加なら15万以上。
    イスタンブールを起点に様々なオプションツアーが用意されている場合が多い。

    (空港)
    イスタンブールの玄関はアタテュルク(Ataturk)国際空港(IST)。トルコ初代大統領、アタテュルクから名づけられた。ヨーロッパ側の南西に位置し、市街地まで25kmほど。
    2001年に国際線ターミナルが完成、国内線ターミナルとは300m離れており連絡通路でつながっている。
    構内は無線LANが通じるほか、両替・ATM、各種ショップやスーパー、エアポートホテルなど施設も充実。

    市内までタクシーの場合、旧市街のスルタンアフメットまでおよそ平日昼間で20分、25~50トルコリラ(※)。タクシム広場までは同30分、35~50トルコリラ。夕方は渋滞で1時間以上かかることも
    ※スルタンアフメット地区は交通規制があり、遠回りの場合は時間・費用共にかかる

    ハワタシュ(Havatas)というエアポートバスが市内に運行している。タクシム広場までアクサライを経由して10トルコリラ。平日昼間で所要40分。夕方は渋滞で2時間以上かかることも

    メトロのM1線でゼイティンブルヌ駅(Zeytinburnu)まで移動し、トラムT1線に乗り換えて中心部に向かうことができる。スルタンアフメットまでおよそ50分。6トルコリラ(メトロとトラム別料金、3トルコリラずつ)

    もう1つの空港はサビハ・ギョクチェン(Sabiha Gokcen)国際空港。アジア側に位置しており、タクシムから50km。国内線の他欧州やエジプトとの国際線も就航している。


    地理と気候

    日本との時差はマイナス7時間。日本の正午が午前5時。サマータイムはマイナス6時間となり、日本の正午が午前6時。
    夏時間はヨーロッパ同様3月下旬~10月下旬。
    イスタンブールは年間通して最高気温は東京と同程度だが、最低気温はぐっと低く、夜は意外に冷え込む。4月から10月にかけては雨が少ないベストシーズン。6~9月の間は地中海でビーチも楽しめる。
    11月~3月にかけてはやや雨が多めとなるが、航空券やホテルの相場も下がりリーズナブルな旅が可能。
    なお、2014年のラマダン(トルコ語でラマザン:Ramazan、断食月)は6月28日~7月28日まで。イスタンブールでは観光客向けの店は開いており、特別メニューや日没後のご馳走など意外な楽しみもある。


    (画像:Google提供)


    言語と通貨

    公用語はトルコ語。
    ホテルや観光案内所では英語も通じるが、一般の人には通じにくい。バスやタクシー運転手には期待しない方が無難。
    トルコ語は日本語と同じウラル・アルタイ語グループで、文の順序は日本語と同じ。発音も比較的容易で、ローマ字読みでほぼ通じてしまう。カタコトでも旅行会話を覚えていくと便利。

    通貨はトルコリラ(TRY)。1トルコリラ=49.8円(13年11月時点)。およそ50円と覚えておけば良い。
    物価は上昇しているものの、まさにヨーロッパとアジアの中間程度といったところ。ホテルがシングルで2000円~程度。3つ星のきれいなホテルで5000円。高級ホテルでは150~200ユーロというところも。ドミトリーなら1000円程度。
    外食はテイクアウトのケバブやロカンタであれば安く、概ね1,000円未満で済む。外国人向けのインターナショナルメニューを備えたレストランや、こぎれいでアルコールの出るレストランは3,000~5,000円程度とやはり高め。シーフードはやはり高級食材。
    交通機関は比較的安く、タクシー初乗りが2.7トルコリラ、地下鉄・バスが1.95トルコリラ。
    博物館の入場料は10~30トルコリラ程度と意外にバカにならない。

    付加価値税率は8~18%。免税店では税金の払い戻しを受けることができる。

    両替は万国共通でATMによる国際キャッシングが有利。
    アタテュルク国際空港には24時間営業の両替商(doviz burosu)があり、レートも市内と同様。日本円よりはUSドル、ユーロからの方がレートは有利。
    トルコはインフレの影響で市民も外貨で預金してきた経緯があり、市内に両替所は多い。銀行や郵便局では手数料がかかり不利なことが多い。
    両替後、紙幣を念入りに確認すること(すりかえ/ごまかし頻発)。また、再両替に必要なので必ずレシートを保管しておくこと。

    観光地ではUSドル、ユーロがそのまま通じることがある。
    日本国内でも成田でトルコリラへの両替が可能だが、レートは悪い。

    クレジットカードが通じる場面は多く、スーパーマーケットなど様々な場所で取り扱っている。VISAかマスター推奨、アメックスやダイナース、JCBは通じにくい。ホステルやロカンタ屋などは現金のみ。
    チップは基本的には不要。ホテルや高級レストランではサービス料にふくまれていることがある。ポーターには1~5リラ、タクシーにはお釣りの小銭程度、有料トイレで1リラ、ハマムで1リラほど。


    (compareholidaymoney.com提供)


    ビザと治安

    イスタンブールで多い旅行者を狙った犯罪は、やはりひったくり、スリ、睡眠薬強盗、詐欺など。
    ぼったくりや悪質な客引きは到着空港で早くも現れる。予約したホテルが満室と偽り違うホテルに連れ込んだり、高額なツアーを売りつけたりする事例が後をたたない。
    タクシーはメーターで行くことを拒否したり、わざと遠回りしたり、高額なチップを要求したりする場合もある。観光地や空港では特に注意。

    ガラタ橋、カラキョイ、タクシムなどの観光地およびバザールなど混み合うところでは身の回りに注意し、見知らぬ人(特に流ちょうな英語や日本語を話しながら親しげに近づいてくる人)の誘いに乗らないこと。絨毯を無理矢理に買わされたり、ぼったくりバーに連れ込まれたりと言った被害が報告されている。
    また、偽警官が所持品検査と偽り金品を盗む手口も増加中とのこと。相手にIDカードの提示を要求するなど、毅然とした対応で防げる場合もある模様。

    モスクを見学する際には、肌の露出が多い服装(ミニスカート、ショートパンツ、ノースリーブなど)は厳禁。女性はスカーフで髪を隠したほうが良い。

    90日以内の観光目的滞在はビザ不要。


    市内交通

    (タクシー)
    タクシーはTaksiと表記する。読みはタクスィでOK。
    黄色い車体で屋根にサイン、車体側面にタクシー番号が表記してありすぐにそれとわかる。
    タクシーの台数は多く、流しを拾うことも簡単。住宅街にもタクシー乗り場にタクシーが留まっている。ホテルで送迎を頼むのも良い。
    初乗りは2.7トルコリラ。夜間割り増しは無く終日この価格。

    なお、イスタンブールのタクシーは評判が良いとは言えない。目的地に行かない(スルタンアフメットの交通規制があれば別)、メーターを倒さない、遠回りする、過大なチップを要求するなどトラブルが多数報告されている。道路事情・マナー共に悪い。
    タクシーはすべてメーター制なので、乗車したら最初にメーターを倒すか確認する。前の乗客の料金をそのままにしておく運転手もいるので注意すること。


    (画像:Turkey Travel Planner)

    (地下鉄・トラム・ケーブルカー)

    イスタンブールの市内交通マップを参照。

    地下鉄(Metro)・路面鉄道のトラム(Tramvay)・地下ケーブルカーのフニキュレル(Funikuler)がある。地図のM1~M4が地下鉄、T1、T3~T4がトラム、F1がフニキュレル、TFはケーブルカー。
    M1は空港とアクサライ(Aksaray)、メイダン(Meydan)を結んでいる。M2は新市街のハジュオスマン(Haciosman)とシシハーネ(Sishane)を結ぶ。M3はMeydan隣のキラーズル(Kirazli)から北へ延びている。M4はアジア側。
    新市街のガラタ橋(Karakoy)からテュネル(Tunel)までのわずか1区間を運行する地図上灰色のラインは1875年に建設されたヨーロッパ最古の地下鉄。わずか3分の工程だが、地上は急坂なので地元の人もよく利用する。

    トラムは朝6時から24時頃まで運行。トラムのT1は新市街のカバタシュ(Kabatas)から伸び、ゼイティンブルヌ(Zeytinburnu)でメトロM1と接続している。旧市街の観光地を通り、アヤソフィア、ブルーモスク、トプカプ宮殿などの見どころを巡るのに便利。車両も近代的。
    T3はアジア側の、レトロでコンパクトな環状線。地図の凡例に表記が無いが、タクシム(Taksim)とテュネル(Tunel)を結ぶ黄緑色のラインがやはりレトロなT5線。
    T4はトプカプ(Topkapi)から北に延びている。

    フニキュレルはカバタシュとタクシム広場(Taksim)を1分で結んでいる

    チケットはジェトン(Jeton)というトークン(コイン型のチケット)と、プリペイドカード(イスタンブールカード;Istanbulkart)、回数券(Sinirli Kullanimli Bilet)の3種類がある。回数券は日本のような複数枚綴りでは無くカード式。リチャージできないのがイスタンブールカードとの違い。
    ジェトンは自販機(Jetonmatik)で、回数券はバス停のブースや売店で、イスタンブールカードは空港(出発階中央のPhoto Service Shop)やバス停のブースで購入できる。
    ジェトンは3トルコリラ。回数券は1回券4トルコリラ、10回券28トルコリラ。イスタンブールカードはデポジット6トルコリラ

    (バス)
    路線バスと、専用軌道を走るメトロビュス(Metrobus)がある。
    路線バスは市営と民営があり、前方乗車/中央・後方下車。路線は複雑で難易度は高い。利用する場合はバスブースなどで路線図や降車バス停を良く確認すること。

    メトロビュスは交通マップの薄茶色のライン。空港の先にあるベイリッキデュズュ(Beilikduzu)を出発し、メトロM1、トラムT1に沿うように北上、新市街を通って歩スポラス大橋を渡りアジア側とを結んでいる。夕方の海峡の眺めは人気の観光体験となっている。

    (船)
    他にも、金閣湾や海峡といった水に囲まれたイスタンブールでは連絡船や水上乗り合いバスが市民の足になっている。


    ホテルとシーズン

    世界有数の観光都市だけあり、ホテルの選択肢は多い。
    トルコの場合、欧州が観光シーズンとなる夏に宿が混み合う傾向がある。また、ラマダン明けの祭りであるシェケル・バイラムと70日後のクルバン・バイラムの時は予約が必要。
    ホテル(Otel、Oteli)はシングルで2000円~程度。3つ星のきれいなホテルで5000円。高級ホテルでは150~200ユーロというところも。ドミトリーなら1000円程度。

    イスタンブールでホテルが多いエリアは、やはりスルタンアフメット、スィルケジ、タクシム広場など。アクサライもホテルエリアとして知られているが治安が良くないとの評判も。スルタンアフメットは観光地に近く、ピンからキリまで宿が揃っているが、交通規制でタクシーが入れない場合があったり客引きがしつこいなどの問題も。


    ネット・通信環境

    (携帯・モバイル)
    大手携帯会社はTurkcell、Avea、Vodafone。Turkcellが最大手、続いてAvea、Vodafoneが3位。大手携帯会社のショップは市内の他、アタテュルク国際空港の国際線到着カウンターにもある(係員に英語通じるためおすすめ)。

    外国人でもパスポートがあればプリペイドSIMを購入できる。ただし、継続使用する場合には政府への登録(IMEI:International Mobile Equipment Identity)が必要。一ヶ月以上トルコ滞在の場合に必要で、期限を過ぎると携帯がロックされる。実際にはより短い時間でロックされるようで、一週間以内に手続きが必要という情報も。一週間以上滞在の場合は念のためSIM購入時にIMEIの手続きをした方が良い(通信会社直営以外の、いわゆる市内の携帯ショップではこの手続きがわからないことが多い模様)。パスポートだけで手続きできる。
    設定は購入時に店員に依頼するのが無難。アクティベーションまでに1~3時間程度かかるため、空港で購入しても不明点があれば市内のショップで行うことになる。

    各社プリペイド(faturasız)SIMの価格は30~40トルコリラ、5リラほどチャージされている場合もある。プラスしてデータ定額費用が各社使い切りのトライアルパックで3~10トルコリラ。月間プランで20トルコリラ~。短期滞在なら使い切りのトライアルパックで十分。

    (WiFi)
    ホテル、カフェなど多くの場所でWiFiが通じている。
    万国共通のマクドナルド、スターバックスはもちろん、ショッピングモールやバスでも使えるなど充実ぶりは日本以上。

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    5. 旅の本屋 のまど イベント情報:2/27(木)嵐よういちさん×丸山ゴンザレスさん 対談トークイベント

    ※編集部:前号メールマガジンで2/28(木)と記載しておりましたが、2/27(木)の誤りです。申し訳ありません!

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    旅の本屋 のまど

    東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
    所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
    営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
    HP:http://www.nomad-books.co.jp/

    新刊『海外ブラックグルメ』&『海外の危険な街に行ってきました』発売記念
    ◆嵐よういちさん×丸山ゴンザレスさん 対談トークイベント◆
    「海外の危険な街でブラックグルメを食べつくす」

    0227burakkugurume

    新刊『海外ブラックグルメ』&『海外の危険な街に行ってきました』(彩図社)の発売を記念して、著者で旅行作家の嵐よういちさんと盟友で作家の丸山ゴンザレスさんのお二人をお招きし、海外のスゴイ怪しい食べ物と危険な街についてスライドを眺めながら対談トークをしていただきます。「海外ブラックロード」「中南米ブラックロード」など、「ブラックロード」シリーズで絶大な人気を誇る嵐さんと様々なジャンルのウラ情報に精通している丸山さんが、今回注目したのは海外で遭遇した常識を超えた“ブラック”なグルメの数々。アマゾンで食したナマケモノ、アフリカで人気のワニのステーキ、カビの生えたグロテスクなとうもろこしなどのゲテモノ料理から、豚の丸焼き、アメリカのホームレス用炊き出しなどの超ローカル料理まで、新刊ではそんなアジア、アフリカ、中南米など世界中で食した海外の様々な驚愕料理が紹介されています。もう1冊の新刊で紹介されている海外の危ない都市情報とあわせて、嵐さんや丸山さんが実際に体験したリアルな世界中の食事情や都市の治安情報についての貴重なエピソードが生で聞けるチャンスです。嵐さんや丸山さんのファンの方はもちろん、海外の食べ物や危険な街情報について興味のある方はぜひご参加くださいませ!!

    ※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。


    嵐よういち(あらしよういち)

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    1969年生まれ。東京都杉並区出身。独身。20歳からイギリス、アメリカと留学(遊学?)して、その後、面白い写真を求めて海外を放浪する。約70ヶ国を渡り歩く。特に好きな地域は南米。著書に『海外ブラックロード~危険度倍増版』『海外ブラックロード~最狂バックパッカー版』『海外ブラックマップ』『南米ブラックロード』『アフリカ・ブラックロード』『海外ブラックロード~スラム街潜入編』『海外ブラックロード~南米地獄の指令編』(彩図社)など。

    ◆嵐よういちさんツイッター
    https://twitter.com/kaigaiblackroad

    丸山ゴンザレス(まるやまごんざれす)

    0227marugon
    1977年宮城県生まれ。ジャーナリスト&編集者。國學院大學大学院修了後、出版社勤務を経てフリーになり裏社会や海外情報、都市伝説に関する評論やインタビュー、メディア出演、トークイベントを行う。著書に『アジア『罰当たり』旅行』『図解裏社会のカラクリ』『裏社会の歩き方』(彩図社)、『ブラック・マネジメント』(双葉社)、『図解裏ビジネスのカラクリ』(イースト・プレス)、『海外旅行最強ナビ』(辰巳出版)など。

    ◆丸山ゴンザレスさんブログ
    http://ameblo.jp/maruyamagonzaresu/


    【開催日時】 2月27日(木)  19:30 ~ (開場19:00)
    【参加費】   900円   ※当日、会場にてお支払い下さい
    【会場】  旅の本屋のまど店内  
    【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
     お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
     e-mail :info@nomad-books.co.jp
     (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
     
    ※定員になり次第締め切らせていただきます。

    【お問い合わせ先】
     旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
     東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
     http://www.nomad-books.co.jp
     主催:旅の本屋のまど
     協力:彩図社

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    6. ハマ姉の!行きたくて行きたくて震える
    ~YOU、たび行っちゃいなよ〜

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    プロフィール

    ハマ姉

    tabinoteサイトデザイン&制作担当。紅一点のアラフォー。J事務と旅が好き。ハマ姉へのご意見・ご質問はこちら↓

    ハマ姉は遠いところに行きました…

    tabinoteワタベです。
    ハマ姉からの「今号はソウルの旅行記書いてるんだから2つも書けるか!代わりになんかで埋めとけ!」との仰せにより、今号は私が原稿を書くことになりました。

    ここは本来Q&Aコーナー。初心に返って、エアアジアのお役立ちTipsを書こうと思います。


    エアアジアXのアップグレードサービス:OptionTownって?

    エアアジアXで、席のアップグレードを申し込んだことはありますか?
    エアアジアXやベトナム航空、スカンジナビア航空といった一部の航空会社は、フルフラットシートや空き席占有などのシート・アップグレードオプションを別会社のOptionTownという会社を通じて提供しています。
    エアアジア・オプションタウン
    https://www.optiontown.com/

    エアアジアXのサイトからアップグレードを申し込むと、OptionTownのサイトに遷移するというながれ。日本語のフレンドリーなエアアジアのサイトから、いきなりガチガチのOptionTown英語サイトに飛んで面食らった方も多いでしょう。
    さて、アップグレードは確約では無く申し込みとなります。アップグレードされるかどうかは抽選で決まるためです。搭乗3日前までには結果が通知されます。

    さて、ここで気になるのは、フライト日時を変更したり、キャンセルしたりした場合にどうなるのかということ。申し込み時点で決済は終了しています。申し込みは変更後の旅程に自動的に引き継がれるのでしょうか?また、席をキャンセルした場合、申し込み分の返金はされるのでしょうか?

    結果は以下の通りです。


    航空会社の事情でキャンセル

     →アップグレード費用は返金されます。

    自己都合でキャンセル

     →返金されません。
     LCCの場合は通常キャンセルは無いので、「フライトの予約は有効だがその便に乗らない」ということになります。そのあなたが座るはずの空き席に対して自動的にアップグレードの抽選が行われます。当選すれば返金されません。抽選に落ちた場合、返金されます。フライトをキャンセルしたというだけでは、アップグレードの費用を返金してもらうことはできません。
    この場合は落選を祈りましょう。

    「スカンジナビア航空はLCCじゃないけど?」
    ごもっともですが、おそらく同様のルールが適用されることと思われます。
    (体験者の方求む)

    自己都合でフライト変更

     →変更後の航空券代金に応じて、追加の課金が必要かどうか指示されます。追加課金が無い場合には、アップグレードの申し込みは自動的に引き継がれます。追加課金がある場合には、再度不足分を決済しなければなりません。もし決済しない場合には、古い(変更前の)日付にアップグレード権が残ったままになります。

    とはいっても、その便にあなたは乗りませんので、あなたが予約した席に座る人は別の人です。その別人にアップグレード権が移るわけではなく、単にシステム上バーチャルにそういう扱いになるということです。ここでも、あなたが座らない席に対して抽選が行われ、落選なら返金されます。当選すれば返金されません(その席には誰も座っていないのですが)。
    ここでも落選を祈りましょう!

    OptionTownについてはなかなか日本語の情報がなく、海外の人でも混乱することがあるようです。
    フライト変更後の席はおおむね高めなので、当初せっかく安い価格でアップグレードできたのに変更後はいきなり400ドル払えと血も涙も無い警告が来ることも…。抽選の確率や直前まで当落がわからないといったことも利用者の不安に拍車をかけているようです(規約通りなんですけどね…)。

    TripadvisorのOptionTownフォーラム
    怒り狂う利用者多数…
    Air Travel Forum  Optiontown TripAdvisor

    いかがでしたか?次回はHama姉が戻ってくる予定です。

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    7. 編集後記

    tabinote田口です。
    先日チェンマイのついでに香港に寄ってきました。普段は一人、もしくは妻と二人旅ばかりなのですが、今回は同時期に旅行していた2人に香港在住の友だち1人も加え、総勢5人で楽しんできました。大人数のメリットはなんといっても食事ですよね。今までは我慢していた飲茶やシーフードを好き放題注文できて満足度高かったです。あと個人的にははじめてマカオ訪問なしの香港だったのも画期的でしたね(笑)。

    今回の定期連載、下川さんはLCCのプロペラ機レポート、吉田さんもLCCでした。LCC日本上陸から2年、航空マニアでなくとも各社ごとの違いを意識して乗ると、また楽しいものです。
    世界一周ノートはまってましたのバンコク沈没者レポート。いやあ沈没、あこがれますねえ……。
    そして世界あの街は観光地としての魅力にあふれるイスタンブールです。トルコ航空は欧州の各都市に安く行けるだけでなくサービスも折り紙付き。これまで関心が無かった方も、欧州行きのついでにイスタンブールに数泊滞在してみるのも面白いですよ。
    tabinoteスタッフ、ハマ姉の読者からのお便りコーナーはお休み。エアアジアのアップグレードでおなじみ(?)、OptionTownのお役立ちを取り上げました。

    次回もよろしくお願いいたします。

    発行:有限責任事業組合tabinote
    https://tabinote.jp

    ※本メルマガの連載原稿または寄稿、告知などの著作権は著者・情報発信元に帰属します。その他の著作権および全ての編集著作権はtabinoteに帰属します。記事の引用・転載は出典を明記いただくとともに、諸関連法規の定めに従い行っていただきますようお願いいたします。

    次号は2/25(火)発行の予定です。

tabinoteメールマガジン 2014/02/11号 Vol.017 無料版

こちらは2014年2月11日発行のtabinoteメールマガジンとなります。
ニュース、記事内容、イベント情報等現在ご利用できないものもありますのでご注意下さい。
tabinoteメールマガジンは隔週火曜日発行です。
ご購読のお申し込みはこちらから。

Contents

1. 旅行業界最新ニュース
2a. 連載:「タビノート」 下川裕治
2b. 連載:「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和
3a. tabinote旅行記 コインロッカー使用で節約旅 in 韓国(前編)
3b. 世界一周ノート 青木大地
4. 世界あの街この街:イスタンブール
5. 旅の本屋 のまど イベント情報:2/27(木)嵐よういちさん×丸山ゴンザレスさん 対談トークイベント
6. ハマ姉の!行きたくて行きたくて震える ~YOU、たび行っちゃいなよ~
7. 編集後記


1. 旅行業界最新ニュース

【注意】エールフランスKLM、エコノミークラスの受託手荷物数が1個に削減

エールフランスKLMはエコノミークラスの受託手荷物を2個から1個に変更することを発表した。2013年4月から行われていたキャンペーン終了にともなう措置で、2014年4月出発分から適用される。なお荷物の大きさは23kg、3辺の合計が158cm以内。

ANAのB787が通常塗装に

ANAは同社25・26機目となるボーイングの新鋭機B757を受領。この機体から、これまで機体前部に書かれていた「787」のロゴを削除しB777やB767と同様の通常塗装になった。

ピーチ、CAのオーディションを開催

ピーチは東京、成田、大阪、福岡、鹿児島、松山の国内6都市で2014年10月以降入社の「客室乗務員オーディション2014」を開催すると発表した。エントリー締め切りは4月6日、採用人数は90人を予定している。

ANA、4月から燃油サーチャージ引き上げ

ANAは円安による燃油費増加を理由に、4月1日発券分から国際線の燃油サーチャージを引き上げると発表した。
変更後の燃油サーチャージ(片道)は以下のとおり。
日本~北米(ハワイ除く) 2万5000円(1500円引き上げ)
欧州・中東・オセアニア 2万5000円(1500円引き上げ)
日本~ハワイ・インド・インドネシア 1万6000円(1000円引き上げ)
日本~タイ・シンガポール・ミャンマー・マレーシア 1万3000円(1500円引き上げ)
日本~ベトナム・フィリピン・グアム・サイパン 8000円(1000円引き上げ)
日本~中国・香港・台湾 7000円(1000円引き上げ)
日本~韓国 2500円(300円引き上げ)

関東地方で大雪、欠航相次ぐ

2月8日、関東地方を中心に発生した大雪の影響で8日の羽田空港JAL便は午後0時以降、ANA便は午後3時以降の国内線を全便欠航、10万人近くの乗客に影響を与えた。また、成田空港では鉄道、高速バスなどのアクセスラインが運休し、空港で夜を明かす人たちが相次いだ。

タイ・エアアジアX、事業認可取得

エアアジアXは、関連会社のタイ・エアアジアXがタイ民間航空局から正式に事業認可を取得したと発表。バンコク・ドンムアン空港をハブに、日本を含むアジア路線への就航が見込まれる。

JAL、4月から燃油サーチャージ引き上げ

JALは円安による燃油費増加を理由に、4月1日発券分から国際線の燃油サーチャージを引き上げると発表した。
変更後の燃油サーチャージ(片道)は以下のとおり。
日本~韓国・極東ロシア 2500円(300円引き上げ)
日本~中国・台湾・香港 7000円(1000円引き上げ)
日本~グアム・フィリピン・パラオ・ベトナム 8000円(1000円引き上げ)
日本~タイ・シンガポール・マレーシア 1万3000円(1500円引き上げ)
日本~インドネシア・インド・ハワイ 1万6000円(1000円引き上げ)
日本~北米・欧州・中東・オセアニア 2万5000円(1500円引き上げ)

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2a. 連載:「タビノート」 下川裕治

月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。

Profile
shimokawa

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。

たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

プロペラ機にLCCの時代?

 これからのLCCはどの方向に向かっていくのか……。さまざまな見解があるのだろうが、長距離化、短距離化はひとつの流れでもある。LCCは中距離路線を得意にする航空会社群としてスタートした。エアバス320とボーイング737という燃費のいい飛行機を使うことができることもその要因のひとつだった。飛行時間にして1時間~3時間。そんなフライトが多い。


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2b.「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和

Profile
プロフィール

吉田友和(よしだともかず)

1976年千葉県生まれ。出版社勤務を経て、2002年、初海外旅行にして夫婦で世界一周旅行を敢行。旅の過程を一冊にまとめた『世界一周デート』で、2005年に旅行作家としてデビュー。「週末海外」というライフスタイルを提唱。国内外を旅しながら、執筆活動を続けている。その他、『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』(講談社)、『自分を探さない旅』(平凡社)、『LCCで行く! アジア新自由旅行』(幻冬舎)、『めざせプチ秘境!』(角川書店)、『3日もあれば海外旅行』(光文社)など著書多数。
旅行作家★吉田友和 Official Web

しりとりで旅する 第16回 吉田友和

え LCC(エル・シー・シー)

「おきゃくさまっ、カメラの電源をお切り下さいっ!」
 耳をつんざくような大声に、僕の淡い眠りは遮られた。誰かが窓の外を写真に撮ろうとしたのだろう。離陸中の機内。電子機器類の使用が御法度なのは分かる。分かるけれど、そんなムキになって怒鳴らなくてもいいのに……。せっかく心地良く寝ていたところを起こされ、僕は心の中で軽く舌打ちをしたのだった。


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3a. tabinote旅行記 コインロッカー使用で節約旅 in 韓国(前編)

はじめに

tabinoteハマです。このコーナーでは毎号スタッフの旅行記を掲載していきますが、今後は読者の方の旅行記も掲載していくつもりです。われこそはという方がいらしたら、ぜひこちらまでお寄せください。採用の方には薄謝を差し上げます。
また、tabinoteは自分だけのユニークな旅行プラン作成のお手伝いをするサービスです。このメルマガを読んでどこかへ行きたくなったら、ぜひtabinoteまでご相談ください。


(本事例は2013年8月時点の予約可能なプランおよび費用にもとづいており、実際にtabinoteスタッフが体験した旅程と写真を使用しています。)


ANAのマイレージ消化で、また韓国に行ってきた。
行きはエコノミー、帰りは何と「初ビジネスクラス(8月末だったので復路がこれしかなかった)」を3日間の日程で予約。

前回の訪韓の際「もはや宿取らなくても行けるのではないか」と思っていたので、今回はある意味実験旅。
スーツケースを持って行っても何とかなる事を証明したくて、荷物はコインロッカーに預ける事を決意。
ロッカーの場所を調べて完了顔でいたが、さすがにいろいろ心配されたので、agoda.comでスパ付きのカプセルホテルを2240円で初日の1泊だけ予約。
日本でもカプセルに泊まったことはないが、最悪初日に荷物で振り回される心配ないだけましか・・。
そしてここで告白するが、韓国語はまったく出来ない&読めない。
でも英語すらろくに出来なくても何とかなっているので毎回特に考えていない。


そして当日。
前回の訪韓は3日前に行く事を決めたので成田のチケットしか取れなかったが、今回は羽田だ。
羽田の国際線が新鮮でうろうろする。江戸の町を模した小路が華やかで楽しい。

搭乗し約2時間、あっと言う間にソウル(金浦空港)着。
まずは空港の到着フロア正面にあるWI-FIルーターのレンタルカウンターへ。

コネストなどにも書いてあった、LGのブースにまず行ってみると「すべて貸し出し中」との事。
横のolleh社で聞いてみると、JCBカードで割り引きのキャンペーンをしているとの事だったので3日間借りる事にする。
8000ウォン(=730円)だったかな。早くも円安の悲しさを知る事に。
目の前で繋がるのを確認し、レンタル完了。

今回は市内までA’REXという空港鉄道を利用してみた。
前回、仁川空港から市内までリムジンバスで移動したが、A’REXは両空港から市内各地に乗り入れているので、今回は列車でソウル駅に向かってみる事に。

空港内の列車乗り場に向かう地下通路で、一つ目のコインロッカー発見!事前に調べていたので、これはS-LOCKERタイプ!とすぐに分かる。S-LOCKERは日本語対応もしているので心強い。
スーツケースサイズも結構空いてるので、街中で預けられなくても最悪、ココまで戻ってくればイケるな!と早々心が軽くなりつつ改札へ。
前回作ったT-money(SUICAみたいなやつ)を改札にかざすと通った。電子化まじ便利。

改札の韓流スターのお出迎えに驚く。さすが国家の後押しがあるだけ金のかけ方がすごい・・。
A-REX改札

Jヲタとして様々に脳内変換しながら電車に乗ってソウル駅へ。
20分も乗ったら到着という早さに驚くが、都営大江戸線の倍くらい深いんじゃないかと思うくらい地下に作られているので、次からはリムジンバスで市街へ出ようと思う・・。

ネットで調べた情報通りソウル駅地上のロビーに出てすぐ、マクドナルドがある目の前にコインロッカー発見。
鍵タイプの少し古いロッカーで、入力画面だけコンピューターの操作になっている。一日3000w(=274円)で、翌日以降は追加がかかる仕組みだ。
確認すると一個だけ開いてる!!やった!!急げ!!
古いロッカー
※まるで読めない操作手順

しかし、ここで気がついた。換金忘れてるww
駅構内の換金だとレート高いかなーと思いつつ、大慌てで5000円分だけ換金。
ロッカーで札が使えるか分からなかったので5000wのみ「コインに換えて」とお願いする。

すぐに戻ると、よかった!まだ開いてた!!
空きロッカー前を陣取りながら荷物を小分けにまとめ、ロッカーの操作法をプリントアウトした紙を見ながら手順を完了。
鍵タイプの操作画面は全部ハングルなので、手順が分かるこのサイトはブックマーク含めて本当に重宝した。焦るのでプリントしておくと良いかもしれない。
私はプリントアウトと、Evernoteにページをクリップしておいた。
私が扉を開いたり閉めたりしている間に、何人もの旅行者が空きを探していた。・・あー運良かった!!
鍵タイプのコインロッカー

この時点で夜19時。ひとまず南大門へ移動しようと地下鉄4号線へ向かう。
途中の地下鉄通路で3つ目のコインロッカー発見。S-LOCKERタイプで結構空いていた。
焦らなくてもよかったかなーと思いつつ、ソウル駅の隣、会賢(南大門市場)駅へ向かう。

会賢駅のコインロッカーはここにあった。
しかし、市場がほとんど終わっていたので、さっさと次の駅、明洞へ。ちなみに明洞も地上に出たところにコインロッカーあり。

わー、相変わらず都会っすなー。
私でも分かるBIGBANGやSUPER JUNIOURのメンバーらが看板になっていたり、明洞ではファストファッションブームが巻き起こっていた。
まあ安いといえば安いけど、昨今のウォン高/円安で得な感じがまるでしないのがつらい・・。
路上でピアスなど買いあさったけど、日本だとこれ300円ショップと金額もレベルも一緒・・。

その勢いのまま東大門へ移動。
なるほど、主要な駅には大体コインロッカーあるんだな(という事が分かったのでここからコインロッカー事情はおざなりに)
東大門でチラっと光熙市場(皮市場)をのぞいたあと、ここでやっと軽めの夕食。
物欲が刺激されまくっていた為か食欲がないので、カフェでパンを食べる。なんで韓国でパン食ってんだろw
すぐにいつものDOOTAへ直行した後、2013年5月に出来たばかりのLOTTE FITINへ。
DOOTAもLOTTE FITINもビル1Fに小型のS-LOCKERがあったので、財布と携帯だけの手ぶら状態になってみた。
S-LOCKER

巨大ビルを徘徊し、気付けば深夜2時をまわっている。

さすがにそろそろ寝るか・・と白タクを捕まえたところで事件発生、という引きをもって、次号、後半へ続く。

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3b. 世界一周ノート 青木大地

仕事をやめ、2013年10月から1年間の予定で世界一周の旅に出ました。

Profile
aoki_s

青木大地(あおき・だいち)

1986年生まれ。日本大学 芸術学部 卒業。
卒業後、大手レンタルビデオメーカーに勤務。店舗、営業を経て世界旅行のため退社。
念願のフリーライターとしてとりあえず1年は過ごせそうです。
同名義のFacebookもよければ見てください。

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第8回:バンコク-その2

カオサン
(カオサン)

僕のバンコク沈没生活は静かで、比較的日本の引きこもりに近かったけれど、
それはあくまで僕のスタイルで、出会った他の沈没者たちは違っていた。そんな中でも際立っていた人たちを挙げると・・・

・Sくん(26歳)
彼とはホテルが同じで、シク寺院への炊き出しなどもよく共にした。彼の沈没の目的は「大*」だった。日本で定職を持たない彼は、製造業などで食い繋ぐ、レイヴ音楽を愛す常習者だった。1ヶ月をバンコク、1ヶ月をインドで過ごす旅程だった。取り締まりの厳しいタイでは何もせず、インドで大*を謳歌するというのが目的。日本に戻ってからは再び適当な職を見つけ、お金が貯まればもっと長期で海外へ沈没することを考えていた。福島出身の彼は、仕事が何もなければ「除染でもします」と言っていた。
地方という事務職や公務員よりも製造業の方が簡単に手取りを得られる社会構造が生んだ沈没者だった。
大*を売っている場所"
(大*を売っている場所)

・Kちゃん(29歳)
深夜、カオサン通りの路上で手作りのアクセサリーを売る彼は、かなり独特のスタイルをとっていた。日本に帰るのは夏の間の2ヶ月で、それ以外はカオサンを中心に生活。定期的に材料の調達のためインドへ出向き、滞在ビザはカンボジアとの出入国を繰り返して取得している。
アクセサリーは1つ3000円程度で売れ、安宿での生活には困らないらしい。彼は電子機器を一切持たず、体は痩せ細り、何か達観したようにカオサン通りで日々を送っていた。

・Rくん(25歳)
日本ではハイエナと呼ばれるパチプロ生活をしている彼の目的は風俗。大学卒業前に覚えたバンコクでの夜遊びから抜けられず、お金を貯めては日本との行き来を繰り返している。昼間はマッサージに通い、夜は街へと繰り出す。それをお金が尽きるまで行う。他の沈没者と違いホテルも安宿ではなく、食事はファーストフードばかり。電車やバスの乗り方も、アジアの情勢も何も知らないけれど、どこでどんな女が買えるのかだけは誰よりも詳しかった。「これで最後って、毎回思うんですけど」と笑う姿が印象的だった。
人懐っこく、常に日本人を求めている、新世代の沈没者なのかもしれない。

・Yさん(40代)
シク寺院で会ったYさんは30歳で脱サラ、その後はバックパッカーを経て定職に就かなくなる。沖縄等でのリゾートバイトをしては、アジア周遊を繰り返しているとのこと。今回の旅程も未定で、「インド行こうかな」とカレーを食べながら呟いていた。


沈没者たちのバラエティは豊富だ。そして日本の引きこもりとは違い、アクティブだった。それは言い替えれば、現実逃避に対して労力を惜しまないということなのだけれど、どこかそこに気苦労を感じていないという共通点があったように思う。
僕も含め、未来への展望や日本での生活に無関心で、どこか傍観者の様に日々を送っている人が多かった。だからといって決して互いが理解し合うことのない独立性があって、やっぱり、沈没者という逃亡者たちの根は深かった。

ホテルでの生活は彼らとは比べ物にならないくらい単調だったけれど、少し事件も起きた。
隣の部屋に泊まっているタイ人の男の子に片言の英語で話しかけられ、「マッサージの学校に通うためバンコクに来ている。練習させてくれないか?」と言うので、了承し部屋に入ると、何故か彼が上裸になり、信じられないくらい弱々しいマッサージを開始。僕の服を脱がせようとした挙げ句、完全に下腹部を触られたため、退室。翌日、彼はチェックアウトした。
大*沈没者のSくんがホテルのすぐ近くで大*を相場の20分の1で買えたと喜んでいた翌日、僕とホテルを出た所を警官が職務質問。Sくんにのみ執拗なボディチェックが行われる。幸い何も出なかったけれど、職務質問を終えた警官はすぐにどこかに電話。後で気付いたのだけれど、その警官は僕らのホテルに日中入り浸っている奴だった。恐らく、逮捕時の罰金をディーラーと山分けする気だったのだろう。安価な大*の理由はとんでもない落とし穴だった。

こうして出会いと少しの思い出を経て、僕は1ヶ月の沈没生活を終わらせた。
興味があれば自分だけの沈没を見つけに出かけるのも、そんなに悪くはないかもしれない。

次回はバンコク~マレーシア~インドネシア(スマトラ島)の移動を記します。


  • 大*はインドでも違法です。現在、バンコクでは薬物の取り締まりが強化されていて、警官への報酬が値上がりしているそうで、以前はあった賄賂での見逃しが通用せず、即刻逮捕となるそうです。買った瞬間に職務質問という悪質な手口もあるそうです。
  • バンコクで予防接種を行ったので簡単に・・・
    ・場所はBTSサイアム駅から徒歩10分のスネークファームと呼ばれる赤十字の施設。
    スネークファーム
    ・日本の様に順番待ちや丁寧な診断もなく、簡単に行えるのが特徴。
    ・料金も半額以下で、アフリカ渡航のための黄熱や狂犬病や肝炎各種と、日本と全く同じワクチンの接種が可能。
    ・パスポート提示が必須で、接種後には証書も発行してくれる。
    ・因に僕は日本で未接種だった「黄熱(1000B)」「腸チフス(400B)」を接種。
    証書


    Googlemap
    とりあえずの予定コース:上海→杭州→南寧→ベトナム→ハノイ→ホーチミン→カンボジア→チェンマイ→ラオス→バンコク…、以降東南アジアからインド、トルコ、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、南米と巡る予定

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    4.世界あの街この街

    このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

    第16回 イスタンブール

    イスタンブールの写真
    イスタンブール (トリップアドバイザー提供)

    トルコ共和国・国旗

    (画像:Wikipedia)


    見どころと特徴

    イスタンブールの街はまさに西洋・ヨーロッパと東洋・アジアの境目にある。ヨーロッパとアジアを隔てる隔てるボスポラス海峡は最も狭いところでわずか800m。この両岸にイスタンブールの街が拡がっている。長い歴史の中で様々な文化が行き交ったエキゾチックな雰囲気が魅力で、近年日本からの旅行者も増加中。
    モスクや美術館などの観光名所には事欠かないが、何と言っても歴史ある街並みを眺めての散策が最大の楽しみ。バザールでのショッピングやトルコ料理の美食も魅力的。

    イスタンブールの街は、観光名所が集中した南部の旧市街(スルタンアフメット[Sultan Ahmet]、スィルケジ[Sirkeci])と湾を挟んだ北方の新市街(タクシム広場[Taksim]以北)、アジア側に大きく分かれる。旧市街と新市街の間の湾が金角湾。
    イスタンブールGoogle マップ
    (Google地図-A:スルタンアフメット地区、B:スィルケジ、C:タクシム広場、D:ベヤズット)

    宝石のごとき史跡があつまるのは旧市街のスルタンアフメット地区だが、ここは東京で言うと浅草のようなところで、ややよそ行きの顔を持っている。
    イスタンブールに慣れるためにも、街歩きは便利で庶民の息吹が感じられるスィルケジからスタートするのがおすすめ。趣のあるスィルケジ駅はオリエント急行の終着駅としても知られ、ヨーロッパからの乗客が最初にアジアを体感するところ。まさにはじめの一歩にふさわしい。
    また、このあたりは手頃なホテルや食堂(ロカンタ;Lokanta)も揃っており旅人が拠点にするにもふさわしいエリア。

    スィルケジ駅から西北が金閣湾方向となり、歩いて行くとイスタンブールのシンボルの1つであるガラタ橋が現れる。川沿いでは名物のケバブやサバサンド(バルク・エキメッキ;balık ekmek)売りや釣り人が列をなす。

    ガラタ橋の写真
    金閣湾・ガラタ橋 (トリップアドバイザー提供)

    橋の近くには香辛料の出店がならぶエジプシャン・バザールがある。後述するグランドバザールよりも評判が良い。
    エジプシャン バザール (ムスル チャルシュ)の写真
    エジプシャン バザール (ムスル チャルシュ) (トリップアドバイザー提供)

    エジプシャン・バザールから少し南東方面に向かうと中東最大のバザール、グランドバザール(カパル・チャルシュ;Kapali Carsi)の門が現れる。土産物や貴金属、絨毯、さらには古本まで、あらゆる物資が集まる。バザールは広く、通りは網の目のように複雑なので迷ったら案内図を見ること。
    日本語で声をかけてくる客引きも多い。観光地化されているため、必ずしもお得な買い物ができるわけではないのは各国共通。

    グランド バザール (カパリ チャルシュ)の写真
    グランド バザール (カパリ チャルシュ) (トリップアドバイザー提供)

    エジプシャン・バザールの北西方面には2つの見逃せないモスクがある。
    1つはイェニ・ジャーミィで、金角湾を挟んだ新市街から見ると美しいドームと尖塔が空に浮き上がる。
    もう1つは細密なモザイクタイルでつとに有名なリュステム・パシャ・ジャーミィ。規模は小さいがイズニックタイルのブルーが美しい。
    リュステム・パシャ・モスクの写真
    リュステム・パシャ・モスク (トリップアドバイザー提供)

    グランドバザールの西側にはスレイマニエ・ジャーミィ、ヴァレンス水道橋という2つの史跡がある。スレイマニエ・ジャーミィはステンドグラスの美しさが有名で、歴史あるトルコの建築物でも最高傑作との評価が高い。

    スレイマニエ・モスクの写真
    スレイマニエ・モスク (トリップアドバイザー提供)

    グランドバザールに戻り、南東に向かうと、いよいよスルタンアフメット地区。
    「ブルーモスク」の異名を持ち地域の名称にもなっているスルタン・アフメット・ジャーミィの巨大なドームと尖塔が目に入ってくる。夜もライトアップされ多くの観光客で賑わう。
    ブルーモスク (スルタンアフメト・モスク)の写真
    ブルーモスク (スルタンアフメト・モスク) (トリップアドバイザー提供)

    ブルーモスクから北西方面には、アヤソフィア博物館、国立考古学博物館、トプカプ宮殿という3つの有名な見どころが並んでおり、共通のミュージアムパスで入場できる(72時間制限)。
    アヤソフィアはキリスト教(ギリシャ正教)の大聖堂として建設され、15世紀のイスタンブール(コンスタンティノープル)陥落と同時にオスマン帝国下でモスクに改装された建物。現在はミュージアム化されており、建物の美術的価値はもちろん見事なモザイク画が有名。
    アヤソフィア博物館 (大聖堂)の写真
    アヤソフィア博物館 (大聖堂) (トリップアドバイザー提供)

    アヤソフィアの隣には地下宮殿(バシリカ・シスタン;Basilica Cistern)という1600年前に建設された地下貯水槽の史跡がある。暗闇に浮かび上がる無数の石柱が幻想的。
    バシリカ・シスタン class=
    バシリカ・シスタン (イスタンブール地下宮殿) (トリップアドバイザー提供)

    考古学博物館は、紀元前からの古今東西の発掘品や美術品が集められており、展示物のボリュームは圧巻。
    イスタンブール考古学博物館の写真
    イスタンブール考古学博物館 (トリップアドバイザー提供)

    トプカプ宮殿は旧市街のハイライト。強大な権力を誇ったオスマン帝国の総本山で総面積は70万平方メートル(明治神宮クラス)と広大。皇帝の居室や謁見の間、ハレムなど豪華の一言。
    トプカプ宮殿の写真
    トプカプ宮殿 (トリップアドバイザー提供)

    旧市街の見物で頭がクラクラしてきたら、のんびり街歩きに戻る。
    スィルケジと並んでおすすめの地域は新市街。金閣湾を渡った先、ガラタ塔がシンボルになっているのが新市街側。地下鉄シシハーネ(Sishane)駅からタクシム広場まで、北に伸びている目抜き通りがイスティクラール通り(Istiklal Street)。通り添いにはカフェやレストラン、ショップが建ち並び夜遅くでも多くの人で賑わう。通りから入った路地のバーや生鮮市場を眺めるのも楽しい。
    イスティクラル通りの写真
    イスティクラル通り (トリップアドバイザー提供)

    新市街側で意外な人気を誇るのが軍事博物館(Asker Muzesi)。軍事強国だったオスマン帝国の伝統を受け継ぐ世界でも最大規模の軍事博物館で、古代の戦斧や鎖かたびらから戦闘機までそろう。軍楽隊の生演奏もあり、好きな人にはたまらない。

    軍事博物館の写真
    軍事博物館 (トリップアドバイザー提供)

    アジア側では乙女の塔がそびえるユスキュダル(Uskudar)が船着き場となっている。板張りの風情ある街並みが特徴。
    カドウキョイ(Kadikoy)はホテルや手頃な食堂が集まっているものの、観光地化されすぎておらず落ち着いて街歩きができる。

    郊外の見どころは、西部の「テオドシウスの城壁」(Walls of Constantinople)と圧巻のモザイク・フレスコ画が有名なカーリエ博物館。テオドシウスの城壁は全長7キロにも及ぶイスタンブールの防衛ラインで、古くからこの地が要衝であったことを伝えている。
    カーリエ博物館(Kariye Muzesi)はアヤソフィア同様にキリスト教の修道院からモスクに改装され、現在世俗化されているもの。20世紀になって、モスク化にともない塗りつぶされた内装・漆喰の下からは壮麗なモザイク画が発見された。規模は小さいが、人が宗教にかける情熱のすごさを感じずにはいられない建物。
    カーリエ博物館 (コーラ修道院付属ソーテール聖堂)の写真
    カーリエ博物館 (コーラ修道院付属ソーテール聖堂) (トリップアドバイザー提供)

    この他にもイスタンブールには多くのジャーミィ、宮殿、ミュージアム、史跡があり、見尽くすには何日あっても足りない。少なくとも一週間以上は滞在して、じっくりと街を堪能したい。着かれたらハマムで垢を洗い流そう。

    ボスポラス海峡の写真
    ボスポラス海峡 (トリップアドバイザー提供)

    イスタンブールを起点として、他のトルコ・中東の都市に向かうツアーも盛ん。イスタンブールから日帰りもできるエディルネや古都イズニック、風光明媚なエーゲ海も人気が高い。
    もちろん、奇岩で有名なトルコ最大の観光地カッパドキアは外せない。

    Butterfly Balloonsの写真
    Butterfly Balloons (トリップアドバイザー提供)


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    Cafe Rumistの写真
    Cafe Rumist (トリップアドバイザー提供)
    食はトルコ旅行最大の楽しみの1つ。
    お店も高級レストランから屋台のテイクアウトまで幅広い。
    気軽な食堂、ロカンタは安くて美味しく、旅行者が手軽に地元の味にひたれる。通りに面して色とりどりの煮込み料理が並び、ボリュームも栄養も満点。メイハネと呼ばれる居酒屋も豊富なメニューが楽しい。

    トルコ料理といえば世界三大料理の一つで、東西の食文化と山海の豊富な食材が融合したバラエティの多さが特徴。リゾットやピザ、世界一と呼ぶ人もいるパン(バケットはエキメッキと言う)や乳製品の風味を活かしたソースなどは欧州のエッセンスを感じさせ、巧みなスパイス使いや肉のグリル、豆料理などは中東~アジアの影響を感じさせる。トマト、羊肉、パプリカ、ヨーグルトの多様が特徴だが、地域によってスパイスをあまりつかわないすっきりした料理や魚介を多用するものもありバラエティは豊富。イスタンブールの新市街側、魚市場には新鮮なシーフードを店頭に並べる食堂もある。
    メゼと呼ばれる豊富な前菜、トマトや羊・豆の煮込み料理、濃厚なムサカ、野菜に肉を詰めたドルマなどが定番料理。屋台で素朴なスープとケバブ、名物のサバサンドなどを取るだけでも十分なボリューム。

    テイクアウトの店も多く、巨大なチーズやオリーブ、メゼやロカンタといった総菜類も置いてある。

    イスラム圏ではあるがお酒は豊富で、地元の人もたしなんでいる。
    国産のビールもある他、ワイン醸造の歴史は古い。地酒はラクと呼ばれる蒸留酒で、同種の物が世界中にあるのでなじみやすい。
    飲み物は粉ごと煮出すトルコ式コーヒーやチャイが主役。


    日本からの行き方

    (空路)
    イスタンブール行きの空路は充実している。トルコ航空が成田と関空から直行便を飛ばしており(ANAがコードシェア)、年間を通じて8万円~11万円程度と価格的にも有利。かつては成田・関空共に週7便だったが、2013年11月より成田便が1日2便となり(週14便)、さらに便利になった。

    トルコ航空は「ベスト・エアライン・ヨーロッパ」にも輝くなど評価も高く、ヨーロッパの多くの都市に就航しているため欧州行きでも常に選択肢の上位に挙がる。

    シーズンを問わず、価格と搭乗時間の短さで多くの場合ほぼトルコ航空一択となる。成田・関空共に深夜発現地早朝着の便があり、到着日はフルで滞在を満喫できるのも魅力。
    ただし、ドバイ、カタールなどを経由する中東系が8万台と最安なこともある。モスクワ経由のアエロフロートも10万程度と安い。

    (陸路)
    ブルガリアのソフィアとBosphorus Expressという鉄道が通じている(ルーマニア経由)。また、シリア、イランとの線もある。

    国際バスの路線は、イラン(テヘラン)、ギリシャ(アテネ)、ブルガリア(ソフィア)など。

    (パッケージツアー)
    中東系航空での5泊6日プラン(機中2泊)で10万円程度。1人参加なら15万以上。
    イスタンブールを起点に様々なオプションツアーが用意されている場合が多い。

    (空港)
    イスタンブールの玄関はアタテュルク(Ataturk)国際空港(IST)。トルコ初代大統領、アタテュルクから名づけられた。ヨーロッパ側の南西に位置し、市街地まで25kmほど。
    2001年に国際線ターミナルが完成、国内線ターミナルとは300m離れており連絡通路でつながっている。
    構内は無線LANが通じるほか、両替・ATM、各種ショップやスーパー、エアポートホテルなど施設も充実。

    市内までタクシーの場合、旧市街のスルタンアフメットまでおよそ平日昼間で20分、25~50トルコリラ(※)。タクシム広場までは同30分、35~50トルコリラ。夕方は渋滞で1時間以上かかることも
    ※スルタンアフメット地区は交通規制があり、遠回りの場合は時間・費用共にかかる

    ハワタシュ(Havatas)というエアポートバスが市内に運行している。タクシム広場までアクサライを経由して10トルコリラ。平日昼間で所要40分。夕方は渋滞で2時間以上かかることも

    メトロのM1線でゼイティンブルヌ駅(Zeytinburnu)まで移動し、トラムT1線に乗り換えて中心部に向かうことができる。スルタンアフメットまでおよそ50分。6トルコリラ(メトロとトラム別料金、3トルコリラずつ)

    もう1つの空港はサビハ・ギョクチェン(Sabiha Gokcen)国際空港。アジア側に位置しており、タクシムから50km。国内線の他欧州やエジプトとの国際線も就航している。


    地理と気候

    日本との時差はマイナス7時間。日本の正午が午前5時。サマータイムはマイナス6時間となり、日本の正午が午前6時。
    夏時間はヨーロッパ同様3月下旬~10月下旬。
    イスタンブールは年間通して最高気温は東京と同程度だが、最低気温はぐっと低く、夜は意外に冷え込む。4月から10月にかけては雨が少ないベストシーズン。6~9月の間は地中海でビーチも楽しめる。
    11月~3月にかけてはやや雨が多めとなるが、航空券やホテルの相場も下がりリーズナブルな旅が可能。
    なお、2014年のラマダン(トルコ語でラマザン:Ramazan、断食月)は6月28日~7月28日まで。イスタンブールでは観光客向けの店は開いており、特別メニューや日没後のご馳走など意外な楽しみもある。


    (画像:Google提供)


    言語と通貨

    公用語はトルコ語。
    ホテルや観光案内所では英語も通じるが、一般の人には通じにくい。バスやタクシー運転手には期待しない方が無難。
    トルコ語は日本語と同じウラル・アルタイ語グループで、文の順序は日本語と同じ。発音も比較的容易で、ローマ字読みでほぼ通じてしまう。カタコトでも旅行会話を覚えていくと便利。

    通貨はトルコリラ(TRY)。1トルコリラ=49.8円(13年11月時点)。およそ50円と覚えておけば良い。
    物価は上昇しているものの、まさにヨーロッパとアジアの中間程度といったところ。ホテルがシングルで2000円~程度。3つ星のきれいなホテルで5000円。高級ホテルでは150~200ユーロというところも。ドミトリーなら1000円程度。
    外食はテイクアウトのケバブやロカンタであれば安く、概ね1,000円未満で済む。外国人向けのインターナショナルメニューを備えたレストランや、こぎれいでアルコールの出るレストランは3,000~5,000円程度とやはり高め。シーフードはやはり高級食材。
    交通機関は比較的安く、タクシー初乗りが2.7トルコリラ、地下鉄・バスが1.95トルコリラ。
    博物館の入場料は10~30トルコリラ程度と意外にバカにならない。

    付加価値税率は8~18%。免税店では税金の払い戻しを受けることができる。

    両替は万国共通でATMによる国際キャッシングが有利。
    アタテュルク国際空港には24時間営業の両替商(doviz burosu)があり、レートも市内と同様。日本円よりはUSドル、ユーロからの方がレートは有利。
    トルコはインフレの影響で市民も外貨で預金してきた経緯があり、市内に両替所は多い。銀行や郵便局では手数料がかかり不利なことが多い。
    両替後、紙幣を念入りに確認すること(すりかえ/ごまかし頻発)。また、再両替に必要なので必ずレシートを保管しておくこと。

    観光地ではUSドル、ユーロがそのまま通じることがある。
    日本国内でも成田でトルコリラへの両替が可能だが、レートは悪い。

    クレジットカードが通じる場面は多く、スーパーマーケットなど様々な場所で取り扱っている。VISAかマスター推奨、アメックスやダイナース、JCBは通じにくい。ホステルやロカンタ屋などは現金のみ。
    チップは基本的には不要。ホテルや高級レストランではサービス料にふくまれていることがある。ポーターには1~5リラ、タクシーにはお釣りの小銭程度、有料トイレで1リラ、ハマムで1リラほど。


    (compareholidaymoney.com提供)


    ビザと治安

    イスタンブールで多い旅行者を狙った犯罪は、やはりひったくり、スリ、睡眠薬強盗、詐欺など。
    ぼったくりや悪質な客引きは到着空港で早くも現れる。予約したホテルが満室と偽り違うホテルに連れ込んだり、高額なツアーを売りつけたりする事例が後をたたない。
    タクシーはメーターで行くことを拒否したり、わざと遠回りしたり、高額なチップを要求したりする場合もある。観光地や空港では特に注意。

    ガラタ橋、カラキョイ、タクシムなどの観光地およびバザールなど混み合うところでは身の回りに注意し、見知らぬ人(特に流ちょうな英語や日本語を話しながら親しげに近づいてくる人)の誘いに乗らないこと。絨毯を無理矢理に買わされたり、ぼったくりバーに連れ込まれたりと言った被害が報告されている。
    また、偽警官が所持品検査と偽り金品を盗む手口も増加中とのこと。相手にIDカードの提示を要求するなど、毅然とした対応で防げる場合もある模様。

    モスクを見学する際には、肌の露出が多い服装(ミニスカート、ショートパンツ、ノースリーブなど)は厳禁。女性はスカーフで髪を隠したほうが良い。

    90日以内の観光目的滞在はビザ不要。


    市内交通

    (タクシー)
    タクシーはTaksiと表記する。読みはタクスィでOK。
    黄色い車体で屋根にサイン、車体側面にタクシー番号が表記してありすぐにそれとわかる。
    タクシーの台数は多く、流しを拾うことも簡単。住宅街にもタクシー乗り場にタクシーが留まっている。ホテルで送迎を頼むのも良い。
    初乗りは2.7トルコリラ。夜間割り増しは無く終日この価格。

    なお、イスタンブールのタクシーは評判が良いとは言えない。目的地に行かない(スルタンアフメットの交通規制があれば別)、メーターを倒さない、遠回りする、過大なチップを要求するなどトラブルが多数報告されている。道路事情・マナー共に悪い。
    タクシーはすべてメーター制なので、乗車したら最初にメーターを倒すか確認する。前の乗客の料金をそのままにしておく運転手もいるので注意すること。


    (画像:Turkey Travel Planner)

    (地下鉄・トラム・ケーブルカー)

    イスタンブールの市内交通マップを参照。

    地下鉄(Metro)・路面鉄道のトラム(Tramvay)・地下ケーブルカーのフニキュレル(Funikuler)がある。地図のM1~M4が地下鉄、T1、T3~T4がトラム、F1がフニキュレル、TFはケーブルカー。
    M1は空港とアクサライ(Aksaray)、メイダン(Meydan)を結んでいる。M2は新市街のハジュオスマン(Haciosman)とシシハーネ(Sishane)を結ぶ。M3はMeydan隣のキラーズル(Kirazli)から北へ延びている。M4はアジア側。
    新市街のガラタ橋(Karakoy)からテュネル(Tunel)までのわずか1区間を運行する地図上灰色のラインは1875年に建設されたヨーロッパ最古の地下鉄。わずか3分の工程だが、地上は急坂なので地元の人もよく利用する。

    トラムは朝6時から24時頃まで運行。トラムのT1は新市街のカバタシュ(Kabatas)から伸び、ゼイティンブルヌ(Zeytinburnu)でメトロM1と接続している。旧市街の観光地を通り、アヤソフィア、ブルーモスク、トプカプ宮殿などの見どころを巡るのに便利。車両も近代的。
    T3はアジア側の、レトロでコンパクトな環状線。地図の凡例に表記が無いが、タクシム(Taksim)とテュネル(Tunel)を結ぶ黄緑色のラインがやはりレトロなT5線。
    T4はトプカプ(Topkapi)から北に延びている。

    フニキュレルはカバタシュとタクシム広場(Taksim)を1分で結んでいる

    チケットはジェトン(Jeton)というトークン(コイン型のチケット)と、プリペイドカード(イスタンブールカード;Istanbulkart)、回数券(Sinirli Kullanimli Bilet)の3種類がある。回数券は日本のような複数枚綴りでは無くカード式。リチャージできないのがイスタンブールカードとの違い。
    ジェトンは自販機(Jetonmatik)で、回数券はバス停のブースや売店で、イスタンブールカードは空港(出発階中央のPhoto Service Shop)やバス停のブースで購入できる。
    ジェトンは3トルコリラ。回数券は1回券4トルコリラ、10回券28トルコリラ。イスタンブールカードはデポジット6トルコリラ

    (バス)
    路線バスと、専用軌道を走るメトロビュス(Metrobus)がある。
    路線バスは市営と民営があり、前方乗車/中央・後方下車。路線は複雑で難易度は高い。利用する場合はバスブースなどで路線図や降車バス停を良く確認すること。

    メトロビュスは交通マップの薄茶色のライン。空港の先にあるベイリッキデュズュ(Beilikduzu)を出発し、メトロM1、トラムT1に沿うように北上、新市街を通って歩スポラス大橋を渡りアジア側とを結んでいる。夕方の海峡の眺めは人気の観光体験となっている。

    (船)
    他にも、金閣湾や海峡といった水に囲まれたイスタンブールでは連絡船や水上乗り合いバスが市民の足になっている。


    ホテルとシーズン

    世界有数の観光都市だけあり、ホテルの選択肢は多い。
    トルコの場合、欧州が観光シーズンとなる夏に宿が混み合う傾向がある。また、ラマダン明けの祭りであるシェケル・バイラムと70日後のクルバン・バイラムの時は予約が必要。
    ホテル(Otel、Oteli)はシングルで2000円~程度。3つ星のきれいなホテルで5000円。高級ホテルでは150~200ユーロというところも。ドミトリーなら1000円程度。

    イスタンブールでホテルが多いエリアは、やはりスルタンアフメット、スィルケジ、タクシム広場など。アクサライもホテルエリアとして知られているが治安が良くないとの評判も。スルタンアフメットは観光地に近く、ピンからキリまで宿が揃っているが、交通規制でタクシーが入れない場合があったり客引きがしつこいなどの問題も。


    ネット・通信環境

    (携帯・モバイル)
    大手携帯会社はTurkcell、Avea、Vodafone。Turkcellが最大手、続いてAvea、Vodafoneが3位。大手携帯会社のショップは市内の他、アタテュルク国際空港の国際線到着カウンターにもある(係員に英語通じるためおすすめ)。

    外国人でもパスポートがあればプリペイドSIMを購入できる。ただし、継続使用する場合には政府への登録(IMEI:International Mobile Equipment Identity)が必要。一ヶ月以上トルコ滞在の場合に必要で、期限を過ぎると携帯がロックされる。実際にはより短い時間でロックされるようで、一週間以内に手続きが必要という情報も。一週間以上滞在の場合は念のためSIM購入時にIMEIの手続きをした方が良い(通信会社直営以外の、いわゆる市内の携帯ショップではこの手続きがわからないことが多い模様)。パスポートだけで手続きできる。
    設定は購入時に店員に依頼するのが無難。アクティベーションまでに1~3時間程度かかるため、空港で購入しても不明点があれば市内のショップで行うことになる。

    各社プリペイド(faturasız)SIMの価格は30~40トルコリラ、5リラほどチャージされている場合もある。プラスしてデータ定額費用が各社使い切りのトライアルパックで3~10トルコリラ。月間プランで20トルコリラ~。短期滞在なら使い切りのトライアルパックで十分。

    (WiFi)
    ホテル、カフェなど多くの場所でWiFiが通じている。
    万国共通のマクドナルド、スターバックスはもちろん、ショッピングモールやバスでも使えるなど充実ぶりは日本以上。

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    5. 旅の本屋 のまど イベント情報:2/27(木)嵐よういちさん×丸山ゴンザレスさん 対談トークイベント

    ※編集部:前号メールマガジンで2/28(木)と記載しておりましたが、2/27(木)の誤りです。申し訳ありません!

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    旅の本屋 のまど

    東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
    所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
    営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
    HP:http://www.nomad-books.co.jp/

    新刊『海外ブラックグルメ』&『海外の危険な街に行ってきました』発売記念
    ◆嵐よういちさん×丸山ゴンザレスさん 対談トークイベント◆
    「海外の危険な街でブラックグルメを食べつくす」

    0227burakkugurume

    新刊『海外ブラックグルメ』&『海外の危険な街に行ってきました』(彩図社)の発売を記念して、著者で旅行作家の嵐よういちさんと盟友で作家の丸山ゴンザレスさんのお二人をお招きし、海外のスゴイ怪しい食べ物と危険な街についてスライドを眺めながら対談トークをしていただきます。「海外ブラックロード」「中南米ブラックロード」など、「ブラックロード」シリーズで絶大な人気を誇る嵐さんと様々なジャンルのウラ情報に精通している丸山さんが、今回注目したのは海外で遭遇した常識を超えた“ブラック”なグルメの数々。アマゾンで食したナマケモノ、アフリカで人気のワニのステーキ、カビの生えたグロテスクなとうもろこしなどのゲテモノ料理から、豚の丸焼き、アメリカのホームレス用炊き出しなどの超ローカル料理まで、新刊ではそんなアジア、アフリカ、中南米など世界中で食した海外の様々な驚愕料理が紹介されています。もう1冊の新刊で紹介されている海外の危ない都市情報とあわせて、嵐さんや丸山さんが実際に体験したリアルな世界中の食事情や都市の治安情報についての貴重なエピソードが生で聞けるチャンスです。嵐さんや丸山さんのファンの方はもちろん、海外の食べ物や危険な街情報について興味のある方はぜひご参加くださいませ!!

    ※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。


    嵐よういち(あらしよういち)

    0227arasi
    1969年生まれ。東京都杉並区出身。独身。20歳からイギリス、アメリカと留学(遊学?)して、その後、面白い写真を求めて海外を放浪する。約70ヶ国を渡り歩く。特に好きな地域は南米。著書に『海外ブラックロード~危険度倍増版』『海外ブラックロード~最狂バックパッカー版』『海外ブラックマップ』『南米ブラックロード』『アフリカ・ブラックロード』『海外ブラックロード~スラム街潜入編』『海外ブラックロード~南米地獄の指令編』(彩図社)など。

    ◆嵐よういちさんツイッター
    https://twitter.com/kaigaiblackroad

    丸山ゴンザレス(まるやまごんざれす)

    0227marugon
    1977年宮城県生まれ。ジャーナリスト&編集者。國學院大學大学院修了後、出版社勤務を経てフリーになり裏社会や海外情報、都市伝説に関する評論やインタビュー、メディア出演、トークイベントを行う。著書に『アジア『罰当たり』旅行』『図解裏社会のカラクリ』『裏社会の歩き方』(彩図社)、『ブラック・マネジメント』(双葉社)、『図解裏ビジネスのカラクリ』(イースト・プレス)、『海外旅行最強ナビ』(辰巳出版)など。

    ◆丸山ゴンザレスさんブログ
    http://ameblo.jp/maruyamagonzaresu/


    【開催日時】 2月27日(木)  19:30 ~ (開場19:00)
    【参加費】   900円   ※当日、会場にてお支払い下さい
    【会場】  旅の本屋のまど店内  
    【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
     お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
     e-mail :info@nomad-books.co.jp
     (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
     
    ※定員になり次第締め切らせていただきます。

    【お問い合わせ先】
     旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
     東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
     http://www.nomad-books.co.jp
     主催:旅の本屋のまど
     協力:彩図社

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    6. ハマ姉の!行きたくて行きたくて震える
    ~YOU、たび行っちゃいなよ〜

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    プロフィール

    ハマ姉

    tabinoteサイトデザイン&制作担当。紅一点のアラフォー。J事務と旅が好き。ハマ姉へのご意見・ご質問はこちら↓

    ハマ姉は遠いところに行きました…

    tabinoteワタベです。
    ハマ姉からの「今号はソウルの旅行記書いてるんだから2つも書けるか!代わりになんかで埋めとけ!」との仰せにより、今号は私が原稿を書くことになりました。

    ここは本来Q&Aコーナー。初心に返って、エアアジアのお役立ちTipsを書こうと思います。


    エアアジアXのアップグレードサービス:OptionTownって?

    エアアジアXで、席のアップグレードを申し込んだことはありますか?
    エアアジアXやベトナム航空、スカンジナビア航空といった一部の航空会社は、フルフラットシートや空き席占有などのシート・アップグレードオプションを別会社のOptionTownという会社を通じて提供しています。
    エアアジア・オプションタウン
    https://www.optiontown.com/

    エアアジアXのサイトからアップグレードを申し込むと、OptionTownのサイトに遷移するというながれ。日本語のフレンドリーなエアアジアのサイトから、いきなりガチガチのOptionTown英語サイトに飛んで面食らった方も多いでしょう。
    さて、アップグレードは確約では無く申し込みとなります。アップグレードされるかどうかは抽選で決まるためです。搭乗3日前までには結果が通知されます。

    さて、ここで気になるのは、フライト日時を変更したり、キャンセルしたりした場合にどうなるのかということ。申し込み時点で決済は終了しています。申し込みは変更後の旅程に自動的に引き継がれるのでしょうか?また、席をキャンセルした場合、申し込み分の返金はされるのでしょうか?

    結果は以下の通りです。


    航空会社の事情でキャンセル

     →アップグレード費用は返金されます。

    自己都合でキャンセル

     →返金されません。
     LCCの場合は通常キャンセルは無いので、「フライトの予約は有効だがその便に乗らない」ということになります。そのあなたが座るはずの空き席に対して自動的にアップグレードの抽選が行われます。当選すれば返金されません。抽選に落ちた場合、返金されます。フライトをキャンセルしたというだけでは、アップグレードの費用を返金してもらうことはできません。
    この場合は落選を祈りましょう。

    「スカンジナビア航空はLCCじゃないけど?」
    ごもっともですが、おそらく同様のルールが適用されることと思われます。
    (体験者の方求む)

    自己都合でフライト変更

     →変更後の航空券代金に応じて、追加の課金が必要かどうか指示されます。追加課金が無い場合には、アップグレードの申し込みは自動的に引き継がれます。追加課金がある場合には、再度不足分を決済しなければなりません。もし決済しない場合には、古い(変更前の)日付にアップグレード権が残ったままになります。

    とはいっても、その便にあなたは乗りませんので、あなたが予約した席に座る人は別の人です。その別人にアップグレード権が移るわけではなく、単にシステム上バーチャルにそういう扱いになるということです。ここでも、あなたが座らない席に対して抽選が行われ、落選なら返金されます。当選すれば返金されません(その席には誰も座っていないのですが)。
    ここでも落選を祈りましょう!

    OptionTownについてはなかなか日本語の情報がなく、海外の人でも混乱することがあるようです。
    フライト変更後の席はおおむね高めなので、当初せっかく安い価格でアップグレードできたのに変更後はいきなり400ドル払えと血も涙も無い警告が来ることも…。抽選の確率や直前まで当落がわからないといったことも利用者の不安に拍車をかけているようです(規約通りなんですけどね…)。

    TripadvisorのOptionTownフォーラム
    怒り狂う利用者多数…
    Air Travel Forum  Optiontown TripAdvisor

    いかがでしたか?次回はHama姉が戻ってくる予定です。

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    7. 編集後記

    tabinote田口です。
    先日チェンマイのついでに香港に寄ってきました。普段は一人、もしくは妻と二人旅ばかりなのですが、今回は同時期に旅行していた2人に香港在住の友だち1人も加え、総勢5人で楽しんできました。大人数のメリットはなんといっても食事ですよね。今までは我慢していた飲茶やシーフードを好き放題注文できて満足度高かったです。あと個人的にははじめてマカオ訪問なしの香港だったのも画期的でしたね(笑)。

    今回の定期連載、下川さんはLCCのプロペラ機レポート、吉田さんもLCCでした。LCC日本上陸から2年、航空マニアでなくとも各社ごとの違いを意識して乗ると、また楽しいものです。
    世界一周ノートはまってましたのバンコク沈没者レポート。いやあ沈没、あこがれますねえ……。
    そして世界あの街は観光地としての魅力にあふれるイスタンブールです。トルコ航空は欧州の各都市に安く行けるだけでなくサービスも折り紙付き。これまで関心が無かった方も、欧州行きのついでにイスタンブールに数泊滞在してみるのも面白いですよ。
    tabinoteスタッフ、ハマ姉の読者からのお便りコーナーはお休み。エアアジアのアップグレードでおなじみ(?)、OptionTownのお役立ちを取り上げました。

    次回もよろしくお願いいたします。

    発行:有限責任事業組合tabinote
    https://tabinote.jp

    ※本メルマガの連載原稿または寄稿、告知などの著作権は著者・情報発信元に帰属します。その他の著作権および全ての編集著作権はtabinoteに帰属します。記事の引用・転載は出典を明記いただくとともに、諸関連法規の定めに従い行っていただきますようお願いいたします。

    次号は2/25(火)発行の予定です。