4.世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第五回 ソウル

ソウルの写真
ソウル (トリップアドバイザー提供)

大韓民国・国旗(Wikipedia提供)

見どころと特徴

日本からの観光客数はNO.1。週末だけでさくっと行けるのも魅力、じっくり訪れるのも魅力。グルメ、ショッピング、街歩き、エンターテイメントと楽しみ方は幅広い。

ソウル都市圏は韓国の実に1/4の人口が集中する大都市圏で、政治・経済・文化の中心。街は大きく漢江(ハンガン)北側の江北(カンブク)エリアと南の江南(カンナム)エリアに分かれる。代表的な観光地は、昌徳宮などの王宮史跡や古くからの繁華街が存在する江北に集中している。
一方で江南は1970年以降急速に発達し、ブランドショップやカフェが連なるおしゃれなスポットとして人を集めている。

ロッテマート ソウル駅店の写真
ロッテマート ソウル駅店 (トリップアドバイザー提供)

江北の見所といえばソウル一の繁華街である明洞(ミョンドン)、鍾路(チョンノ)、仁寺洞(インサドン)。ショッピングならファッションビルが立ち並ぶ東大門市場やソウルの台所南大門市場も外せない。

明洞は網目のように張り巡らされた商店街や食堂、デパートが連なる一大繁華街。鍾路・仁寺洞は隣接する古くからの繁華街で、全体に落ち着きのあるエリア。仁寺洞から北には北村韓屋という伝統家屋を保存・再現した一角がある。

明洞繁華街の写真
明洞繁華街 (トリップアドバイザー提供)

南大門市場は衣料品や地元の食材、ローカル食堂などが軒を並べる巨大市場で、アジアの雰囲気満点。東大門市場は世界的に有名なファッション市場で、夜はとても賑やか。
世界遺産の昌徳宮 (チャンドックン)をはじめとした王宮や明洞などの繁華街は徒歩圏内にあり、のんびり街歩きを楽しめる。

昌徳宮 (チャンドックン)の写真
昌徳宮 (チャンドックン) (トリップアドバイザー提供)

東大門・広蔵市場の写真
東大門・広蔵市場 (トリップアドバイザー提供)

漢江沿いの梨泰院(イテウォン)、龍山(ロンサン)といったエリアには外国人向けのカフェやレストランが連なり、夜遊びのスポットとして人気。革工場が連なり革製品が安いという魅力も。
また、この地域には国立中央博物館、サムスン美術館、韓国戦争記念館という韓国を代表するミュージアムが存在している。

漢江を挟んで江南側はハイソな街並みが拡がる。狎鴎亭(アックジョン)、新沙洞(シンサドン)といったエリアは東京でいうと白金・自由が丘のような流行の発信地となっている。最新の食トレンドが楽しめる街としても人気。
カジノ併設のホテルやバーなど、ナイトライフも充実。

街路樹通り(カロスキル)の写真
街路樹通り(カロスキル) (トリップアドバイザー提供)

近郊でお勧めは空港のある仁川。水産市場、租界跡のエキゾチックな街並みが拡がる中央洞(チュンアンドン)、チャイナタウン、仁川上陸作戦記念館など意外に見所は多い。映画「シルミド」で有名な実尾島も隣接。
史跡と風光明媚な景色でおなじみの離島、江華島(カンファド)や、陶芸と温泉で知られる利川(イチョン)、城郭史跡と焼肉、韓国民族村が有名な水原(スウォン)などもソウルから日帰り圏内。
南北軍事境界線のある板門店へのツアーも人気。

水原の写真
水原 (トリップアドバイザー提供)

また、外国人だけが利用できる全州行きの無料シャトルバスが出ている。

日本からの行き方

(空路)
日本から韓国行きの空路は多く、地方空港からも連日直行便が就航している。
アシアナ、大韓航空といった韓国系、JAL、ANAの日系が中心となるが、ユナイテッドや中国系も運行している。
成田からの場合、アシアナが往復2.5万円~、JALやユナイテッド、大韓航空が3.0万円程度となっている。羽田の場合は大韓航空で3.5万円程度。
関西の場合はアシアナ、大韓航空で3.0万円程度。

ただし、韓国と日本との空路はLCCの登場によって大幅な価格下落が生じており、費用的にはLCCが得となる場合が多い。韓国と日本との間で就航しているLCCは、ピーチ、エアアジア、イースター航空、チェジュ航空、エアプサン、ティーウェイ航空、ジンエアーがある。

ピーチは関空と仁川を結んでおり、往路が8時・14時・19時、復路が10時、16時、21時の各3便ずつ。片道6千円~と安い。

エアアジアは成田、中部と仁川を結んでおり、成田は往路8時・14時と復路11時、18時の各2便。料金は片道6千5百円程度~。
イースターは成田、関空と仁川を結んでおり、往路正午発・復路現地朝発でキャンペーン価格(頻繁に実施)片道6千円程度~と成田利用なら平均的に最も安い可能性が高い。
チェジュ航空は成田、関空、名古屋、福岡と仁川・金浦を結んでおり、往復割引料金で16,000円程度。イースターよりは概ね高いが往路が正午・19時の2便で復路も8時・15時とあり、15時復路の場合は現地滞在時間を稼げる。

エアプサンは成田、関空、福岡と釜山を結んでいる。こちらは往路午後2時発復路11時発。片道は高いが往復は14日間変更不可のチケットが13,000円程度とほぼイースターに並ぶ水準。釜山からソウルまでの移動は以下「海路」参照。
福岡空港利用であればティーウェイが最安で、往復7千円~という破格の値付け。
ジンエアーは大韓航空が設立したLCCで、沖縄・札幌と仁川を結んでおり、東南アジアにも広く就航している。

上記の通り、関西であればピーチ一択。
成田発であれば、キャンペーンの適用にもよるが安さと現地滞在時間とのバランスでエアアジアが有利か。
時間に余裕があれば、LCCの国内線で福岡に飛び、ちょっとソウルに足を伸ばすなんて旅程も実現する。

(海路)
大阪、下関、福岡、対馬との間でフェリーが就航している。
大阪からは15時発現地10時着(復路も同時刻)で片道1.6万~。
下関からは19時発8時着(復路20時発8時着)で片道9千円~。
福岡からは12時発18時着(復路20時発7時着)のフェリー「ニューかめりあ」が片道9千円、ジェットフォイルのビートル・コビーが片道わずか3時間、1.3万円で結んでいる。
対馬なら所要時間はわずか1時間強。

フェリーなら一晩かけて現地に朝着くことが多く、意外に時間を有効利用できる。また、船内は風呂や食事などゆったり過ごすことも出来る。

釜山からソウルまではフランスTGVの技術を用いた最新鉄道、KTXが運行しており、2時間半で到着する(片道4千円程度)。

(パッケージツアー)
シーズンにもよるが、2泊3日の往復直行便サーチャージ込みで3万円程度が目安。1万円台の掘り出しものもあるが、土産物や免税店立ち寄り、往路夜発、復路現地朝発などの制約があることが殆ど。

(空港)
仁川国際空港はアジア空港ランキングの常連で、施設も充実。
空港からは空港鉄道A’REXでからロサンゼルス国際空港(LAX)まで、直通43分8000ウォン。
4列席の一般リムジンバスの場合は明洞まで90分、10000ウォン。3列の高級リムジンは15,000ウォン程度。24時間空港のため、深夜でもバスが運行している。
A’REXは安く速いが、ソウル駅での地下階が深く地下鉄乗り換えも距離がある。荷物が多く、市内繁華街に直行するならバスが楽な場合も。
オレンジ色のインターナショナルタクシーは日本語対応でインターネットから予約もでき、明洞まで65,000ウォン。

地理と気候

日本との時差は無い。
北緯N37度と福島・新潟と同程度の緯度であるが、冬は遙かに寒く、朝晩マイナス10度を下回ることも。
夏でも25度程度で、湿度が低く東京よりも快適。6月~8月にかけては雨が多い。

雨が少ない春・秋が過ごしやすい。一方で真冬の寒さは厳しい。

(画像:Wikipedia提供)

言語と通貨

公用語は韓国語。
日本人観光客が多い店、レストラン、ホテルなどは日本語が通じることも多い。ビジネス街やコンビニ、カフェなどでは英語が通じる。
タクシーは韓国語オンリーと考えて良いが、日本人には慣れているので地図指さしでなんとかなる。

通貨はウォン。1ウォン=0.089円(13年9月時点)。概ね10ウォン=1円程度と見ておけば使いすぎることは無い。
物価は、特にホテル代や外国人が来るようなレストラン、チェーン店はソウルが際立って高く、ほとんど日本と変わらない水準。
ローカル食堂や地元系のチェーンレストランは安く、交通費も割安。タクシーは初乗り2400ウォン~、地下鉄初乗り1100ウォン程度。

両替は日本か仁川空港内の銀行など到着地で少額を両替し、レートの良いソウル市内の両替所で必要な分を都度両替するのがお勧め。明洞のセブンイレブンは24時間オープンの公認両替所となっており、レートも有利。
ただ、結局はクレジットカードでのATM利用が手軽でレートも一番得ということも。

外国人が行くような店ではクレジットカードも通じる。
チップ文化は無い。

(画像:Wikipedia提供)

ビザと治安

治安は良い方ではあるが、あくまで外国としてはの部類であり、夜間や裏通りなどには注意が必要。深夜の繁華街、白タクの利用等は避けた方が無難。
また、日本人に被害の多い犯罪は窃盗、置き引き、スリ、ぼったくり店への誘導など。親しげに話しかけてくる相手には注意。
明洞や東大門市場などではコピー商品も流通しており、こちらも国内持ち込み時に問題となることも。

年に数回、反日感情が高まる時期がある。三一節(3月1日;1919年の独立運動記念日)や光復節(8月15日;韓国の独立記念日)などの時期は注意。

観光目的の場合、90日以内の滞在はビザ免除。出国チケットが必要とされている。
渡航目的や第三国を経由しての入国ではビザが必要な場合がある。

市内交通

(タクシー)
白・シルバーの一般タクシーは初乗り2kmで2400ウォン。
黒塗りの大型セダンは3km4500ウォンで、外国語が通じる場合もある(ドアに「JAPENESE」と表記があれば日本語OK)。
これ以外にインターナショナルタクシーという外国語対応のタクシー(上述)、ジャンボタクシーという8人乗りのバンタイプがある。

(地下鉄/鉄道/バス)
ソウル市内を網の目のように結んでいる。1~9号線に加え盆糖線、中央線、京義線、仁川1号線など市内近郊含め網羅度は高い。切符の代わりにプリペイドのT-moneyというカードを用いる。1回用とチャージ式があり、チャージ式はバスやコンビニでも利用できる。

バスは市内循環、郊外行きなど数種類あり、運賃は1000ウォン程度。

ホテルとシーズン

観光ホテルという区分がある。
特1級~3級までの等級があり、ムクゲの花のマーク個数でグレードが表示されている。10%のサービス料と10%の宿泊税が上乗せされるなど全般に高め。
等級表示が無いものは一般ホテル。それ以外には温泉マークのモーテルやゲストハウスなど。
ソウルの観光ホテルは10万ウォン程度~。外資系やロッテホテルなどの高級ホテルは20万ウォン以上も。一般ホテルで5万~7万ウォン程度。ゲストハウスで3万ウォン程度。

ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
以前は外国人がプリペイドSIMを購入することが出来なかったが、最近は規制緩和により入手が可能となった。事業者によって異なるものの、1Gのデータ通信パックで2万ウォン程度。
6月30日までの期間限定で、韓国観光公社アプリ 「Visit Korea 2.0」をダウンロードすればSIMカードがもらえるキャンペーンを行っている。

(Wifi)
ソウルのWifiの充実度は東京以上。ホテル、ショッピングセンター、レストラン、カフェ、映画館、銀行などでWifiが利用できる。

4. 世界あの街この街:#5ソウル


4.世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第五回 ソウル

ソウルの写真
ソウル (トリップアドバイザー提供)

大韓民国・国旗(Wikipedia提供)

見どころと特徴

日本からの観光客数はNO.1。週末だけでさくっと行けるのも魅力、じっくり訪れるのも魅力。グルメ、ショッピング、街歩き、エンターテイメントと楽しみ方は幅広い。

ソウル都市圏は韓国の実に1/4の人口が集中する大都市圏で、政治・経済・文化の中心。街は大きく漢江(ハンガン)北側の江北(カンブク)エリアと南の江南(カンナム)エリアに分かれる。代表的な観光地は、昌徳宮などの王宮史跡や古くからの繁華街が存在する江北に集中している。
一方で江南は1970年以降急速に発達し、ブランドショップやカフェが連なるおしゃれなスポットとして人を集めている。

ロッテマート ソウル駅店の写真
ロッテマート ソウル駅店 (トリップアドバイザー提供)

江北の見所といえばソウル一の繁華街である明洞(ミョンドン)、鍾路(チョンノ)、仁寺洞(インサドン)。ショッピングならファッションビルが立ち並ぶ東大門市場やソウルの台所南大門市場も外せない。

明洞は網目のように張り巡らされた商店街や食堂、デパートが連なる一大繁華街。鍾路・仁寺洞は隣接する古くからの繁華街で、全体に落ち着きのあるエリア。仁寺洞から北には北村韓屋という伝統家屋を保存・再現した一角がある。

明洞繁華街の写真
明洞繁華街 (トリップアドバイザー提供)

南大門市場は衣料品や地元の食材、ローカル食堂などが軒を並べる巨大市場で、アジアの雰囲気満点。東大門市場は世界的に有名なファッション市場で、夜はとても賑やか。
世界遺産の昌徳宮 (チャンドックン)をはじめとした王宮や明洞などの繁華街は徒歩圏内にあり、のんびり街歩きを楽しめる。

昌徳宮 (チャンドックン)の写真
昌徳宮 (チャンドックン) (トリップアドバイザー提供)

東大門・広蔵市場の写真
東大門・広蔵市場 (トリップアドバイザー提供)

漢江沿いの梨泰院(イテウォン)、龍山(ロンサン)といったエリアには外国人向けのカフェやレストランが連なり、夜遊びのスポットとして人気。革工場が連なり革製品が安いという魅力も。
また、この地域には国立中央博物館、サムスン美術館、韓国戦争記念館という韓国を代表するミュージアムが存在している。

漢江を挟んで江南側はハイソな街並みが拡がる。狎鴎亭(アックジョン)、新沙洞(シンサドン)といったエリアは東京でいうと白金・自由が丘のような流行の発信地となっている。最新の食トレンドが楽しめる街としても人気。
カジノ併設のホテルやバーなど、ナイトライフも充実。

街路樹通り(カロスキル)の写真
街路樹通り(カロスキル) (トリップアドバイザー提供)

近郊でお勧めは空港のある仁川。水産市場、租界跡のエキゾチックな街並みが拡がる中央洞(チュンアンドン)、チャイナタウン、仁川上陸作戦記念館など意外に見所は多い。映画「シルミド」で有名な実尾島も隣接。
史跡と風光明媚な景色でおなじみの離島、江華島(カンファド)や、陶芸と温泉で知られる利川(イチョン)、城郭史跡と焼肉、韓国民族村が有名な水原(スウォン)などもソウルから日帰り圏内。
南北軍事境界線のある板門店へのツアーも人気。

水原の写真
水原 (トリップアドバイザー提供)

また、外国人だけが利用できる全州行きの無料シャトルバスが出ている。

日本からの行き方

(空路)
日本から韓国行きの空路は多く、地方空港からも連日直行便が就航している。
アシアナ、大韓航空といった韓国系、JAL、ANAの日系が中心となるが、ユナイテッドや中国系も運行している。
成田からの場合、アシアナが往復2.5万円~、JALやユナイテッド、大韓航空が3.0万円程度となっている。羽田の場合は大韓航空で3.5万円程度。
関西の場合はアシアナ、大韓航空で3.0万円程度。

ただし、韓国と日本との空路はLCCの登場によって大幅な価格下落が生じており、費用的にはLCCが得となる場合が多い。韓国と日本との間で就航しているLCCは、ピーチ、エアアジア、イースター航空、チェジュ航空、エアプサン、ティーウェイ航空、ジンエアーがある。

ピーチは関空と仁川を結んでおり、往路が8時・14時・19時、復路が10時、16時、21時の各3便ずつ。片道6千円~と安い。

エアアジアは成田、中部と仁川を結んでおり、成田は往路8時・14時と復路11時、18時の各2便。料金は片道6千5百円程度~。
イースターは成田、関空と仁川を結んでおり、往路正午発・復路現地朝発でキャンペーン価格(頻繁に実施)片道6千円程度~と成田利用なら平均的に最も安い可能性が高い。
チェジュ航空は成田、関空、名古屋、福岡と仁川・金浦を結んでおり、往復割引料金で16,000円程度。イースターよりは概ね高いが往路が正午・19時の2便で復路も8時・15時とあり、15時復路の場合は現地滞在時間を稼げる。

エアプサンは成田、関空、福岡と釜山を結んでいる。こちらは往路午後2時発復路11時発。片道は高いが往復は14日間変更不可のチケットが13,000円程度とほぼイースターに並ぶ水準。釜山からソウルまでの移動は以下「海路」参照。
福岡空港利用であればティーウェイが最安で、往復7千円~という破格の値付け。
ジンエアーは大韓航空が設立したLCCで、沖縄・札幌と仁川を結んでおり、東南アジアにも広く就航している。

上記の通り、関西であればピーチ一択。
成田発であれば、キャンペーンの適用にもよるが安さと現地滞在時間とのバランスでエアアジアが有利か。
時間に余裕があれば、LCCの国内線で福岡に飛び、ちょっとソウルに足を伸ばすなんて旅程も実現する。

(海路)
大阪、下関、福岡、対馬との間でフェリーが就航している。
大阪からは15時発現地10時着(復路も同時刻)で片道1.6万~。
下関からは19時発8時着(復路20時発8時着)で片道9千円~。
福岡からは12時発18時着(復路20時発7時着)のフェリー「ニューかめりあ」が片道9千円、ジェットフォイルのビートル・コビーが片道わずか3時間、1.3万円で結んでいる。
対馬なら所要時間はわずか1時間強。

フェリーなら一晩かけて現地に朝着くことが多く、意外に時間を有効利用できる。また、船内は風呂や食事などゆったり過ごすことも出来る。

釜山からソウルまではフランスTGVの技術を用いた最新鉄道、KTXが運行しており、2時間半で到着する(片道4千円程度)。

(パッケージツアー)
シーズンにもよるが、2泊3日の往復直行便サーチャージ込みで3万円程度が目安。1万円台の掘り出しものもあるが、土産物や免税店立ち寄り、往路夜発、復路現地朝発などの制約があることが殆ど。

(空港)
仁川国際空港はアジア空港ランキングの常連で、施設も充実。
空港からは空港鉄道A’REXでからロサンゼルス国際空港(LAX)まで、直通43分8000ウォン。
4列席の一般リムジンバスの場合は明洞まで90分、10000ウォン。3列の高級リムジンは15,000ウォン程度。24時間空港のため、深夜でもバスが運行している。
A’REXは安く速いが、ソウル駅での地下階が深く地下鉄乗り換えも距離がある。荷物が多く、市内繁華街に直行するならバスが楽な場合も。
オレンジ色のインターナショナルタクシーは日本語対応でインターネットから予約もでき、明洞まで65,000ウォン。

地理と気候

日本との時差は無い。
北緯N37度と福島・新潟と同程度の緯度であるが、冬は遙かに寒く、朝晩マイナス10度を下回ることも。
夏でも25度程度で、湿度が低く東京よりも快適。6月~8月にかけては雨が多い。

雨が少ない春・秋が過ごしやすい。一方で真冬の寒さは厳しい。

(画像:Wikipedia提供)

言語と通貨

公用語は韓国語。
日本人観光客が多い店、レストラン、ホテルなどは日本語が通じることも多い。ビジネス街やコンビニ、カフェなどでは英語が通じる。
タクシーは韓国語オンリーと考えて良いが、日本人には慣れているので地図指さしでなんとかなる。

通貨はウォン。1ウォン=0.089円(13年9月時点)。概ね10ウォン=1円程度と見ておけば使いすぎることは無い。
物価は、特にホテル代や外国人が来るようなレストラン、チェーン店はソウルが際立って高く、ほとんど日本と変わらない水準。
ローカル食堂や地元系のチェーンレストランは安く、交通費も割安。タクシーは初乗り2400ウォン~、地下鉄初乗り1100ウォン程度。

両替は日本か仁川空港内の銀行など到着地で少額を両替し、レートの良いソウル市内の両替所で必要な分を都度両替するのがお勧め。明洞のセブンイレブンは24時間オープンの公認両替所となっており、レートも有利。
ただ、結局はクレジットカードでのATM利用が手軽でレートも一番得ということも。

外国人が行くような店ではクレジットカードも通じる。
チップ文化は無い。

(画像:Wikipedia提供)

ビザと治安

治安は良い方ではあるが、あくまで外国としてはの部類であり、夜間や裏通りなどには注意が必要。深夜の繁華街、白タクの利用等は避けた方が無難。
また、日本人に被害の多い犯罪は窃盗、置き引き、スリ、ぼったくり店への誘導など。親しげに話しかけてくる相手には注意。
明洞や東大門市場などではコピー商品も流通しており、こちらも国内持ち込み時に問題となることも。

年に数回、反日感情が高まる時期がある。三一節(3月1日;1919年の独立運動記念日)や光復節(8月15日;韓国の独立記念日)などの時期は注意。

観光目的の場合、90日以内の滞在はビザ免除。出国チケットが必要とされている。
渡航目的や第三国を経由しての入国ではビザが必要な場合がある。

市内交通

(タクシー)
白・シルバーの一般タクシーは初乗り2kmで2400ウォン。
黒塗りの大型セダンは3km4500ウォンで、外国語が通じる場合もある(ドアに「JAPENESE」と表記があれば日本語OK)。
これ以外にインターナショナルタクシーという外国語対応のタクシー(上述)、ジャンボタクシーという8人乗りのバンタイプがある。

(地下鉄/鉄道/バス)
ソウル市内を網の目のように結んでいる。1~9号線に加え盆糖線、中央線、京義線、仁川1号線など市内近郊含め網羅度は高い。切符の代わりにプリペイドのT-moneyというカードを用いる。1回用とチャージ式があり、チャージ式はバスやコンビニでも利用できる。

バスは市内循環、郊外行きなど数種類あり、運賃は1000ウォン程度。

ホテルとシーズン

観光ホテルという区分がある。
特1級~3級までの等級があり、ムクゲの花のマーク個数でグレードが表示されている。10%のサービス料と10%の宿泊税が上乗せされるなど全般に高め。
等級表示が無いものは一般ホテル。それ以外には温泉マークのモーテルやゲストハウスなど。
ソウルの観光ホテルは10万ウォン程度~。外資系やロッテホテルなどの高級ホテルは20万ウォン以上も。一般ホテルで5万~7万ウォン程度。ゲストハウスで3万ウォン程度。

ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
以前は外国人がプリペイドSIMを購入することが出来なかったが、最近は規制緩和により入手が可能となった。事業者によって異なるものの、1Gのデータ通信パックで2万ウォン程度。
6月30日までの期間限定で、韓国観光公社アプリ 「Visit Korea 2.0」をダウンロードすればSIMカードがもらえるキャンペーンを行っている。

(Wifi)
ソウルのWifiの充実度は東京以上。ホテル、ショッピングセンター、レストラン、カフェ、映画館、銀行などでWifiが利用できる。