3b. 世界一周ノート 青木大地

仕事をやめ、2013年10月から1年間の予定で世界一周の旅に出ました。2014年11月帰国。

Profile
aoki_s

青木大地(あおき・だいち)

1986年生まれ。日本大学 芸術学部 卒業。
卒業後、大手レンタルビデオメーカーに勤務。店舗、営業を経て世界旅行のため退社→帰国→セカシュー。

Facebook

3b. 世界一周ノート 第46回:世界の悪宿

世界には良いホテルもあれば、悪いホテルもある。もちろんそれは貧乏旅行者の泊まる安宿にも当てはまることで、きっとバックパッカーたちはそんな当たり外れに毎日一喜一憂しているのだと思う。今回は僕が泊まった悪い宿について少し記してみます。

■ 劣悪リゾート トバ湖「BAGUS BAY」
toba02
スマトラ島の世界最大のカルデラ、トバ湖に浮かぶサモシール島のBAGUSBAYは、1泊350円、湖畔に面した好立地ながら中々パンチの効いた宿だった。フェリー乗り場のバイタクにとにかく最安をと頼んだ結果、訪れたのがBAGUSBAYだった。コテージ形式で風呂トイレ共同のお部屋では様々な事件が起きた。暗く湿った共同シャワーはちょっと奇妙な形をしていて、蛇口をひねると壁に空いた穴から水が吹き出るシステムだった。その水の錆のような濁りがとても怖かった。ある日、雷雨の夜にはトカゲ・ネコ・ネズミ・蛇が隙間から入ってきて一緒に雨宿りをすることになった。また、レストラン併設のため、オーダーすると食事が150円くらいで食べることができたので、僕はよく利用した。薄暗い部屋でその料理を食べるのだけれど、ある日違和感を感じて器を覗くと、大量の小さい蟻が混入していた。今思うと笑えるけれど、僕はそんな恐怖の館で年越しをしていた。
写真は敷地内の湖畔。宿の子どもたちはそこでシャワー、トイレ、歯磨き全てをこなす。
toba01


■ パーティー毛唐の差別宿 ブタペスト

あえて名前は伏せるけれど、西洋諸国でたまに受ける差別が厳しかった宿。とにかく毎晩パーティーが行われ、爆音が鳴り続けているのはよしとするも、客の態度やスタッフまで、基本的にはアジア人を無視する傾向があった。近くに居た韓国人も話してはいないけれど、同様の目にあっていた。チェックイン時の説明もアジア人には全くなし、聞いてもポスターを指差されて終わるというのが常だった。共有スペースでゆっくりしているとニヤニヤ顔で近寄ってきて、ヒソヒソ話であざ笑う。決して被害妄想ではない「現実」がこのホテルにはあった。ホテル予約サイトなどでパーティー感溢れる宿は、時々こういう所があるので注意。
buddapest

■ インドの安宿
もうこれは単純に、僕が失禁を繰り返したりした食事のせいなのかもしれないけれど、ムンバイのSalvationArmyのベッドやバンガロールのAishwaryaComfortのトイレはトラウマになっている。
salvationarmy

Aishwarya

ind_food

旅が長くなると、幾つもの悪宿に出会うことができる。他にも謎に追い出しをくらったり、不当なチャージをとられたり、Wifiの不調を訴えると「This is India!!!」の一言で片付けられたりと、思い出はどんどん増えていく。
ただ、宿は悪ければ悪いほどに記憶に残る。

3b. 世界一周ノート 第46回:世界の悪宿


3b. 世界一周ノート 青木大地

仕事をやめ、2013年10月から1年間の予定で世界一周の旅に出ました。2014年11月帰国。

Profile
aoki_s

青木大地(あおき・だいち)

1986年生まれ。日本大学 芸術学部 卒業。
卒業後、大手レンタルビデオメーカーに勤務。店舗、営業を経て世界旅行のため退社→帰国→セカシュー。

Facebook

3b. 世界一周ノート 第46回:世界の悪宿

世界には良いホテルもあれば、悪いホテルもある。もちろんそれは貧乏旅行者の泊まる安宿にも当てはまることで、きっとバックパッカーたちはそんな当たり外れに毎日一喜一憂しているのだと思う。今回は僕が泊まった悪い宿について少し記してみます。

■ 劣悪リゾート トバ湖「BAGUS BAY」
toba02
スマトラ島の世界最大のカルデラ、トバ湖に浮かぶサモシール島のBAGUSBAYは、1泊350円、湖畔に面した好立地ながら中々パンチの効いた宿だった。フェリー乗り場のバイタクにとにかく最安をと頼んだ結果、訪れたのがBAGUSBAYだった。コテージ形式で風呂トイレ共同のお部屋では様々な事件が起きた。暗く湿った共同シャワーはちょっと奇妙な形をしていて、蛇口をひねると壁に空いた穴から水が吹き出るシステムだった。その水の錆のような濁りがとても怖かった。ある日、雷雨の夜にはトカゲ・ネコ・ネズミ・蛇が隙間から入ってきて一緒に雨宿りをすることになった。また、レストラン併設のため、オーダーすると食事が150円くらいで食べることができたので、僕はよく利用した。薄暗い部屋でその料理を食べるのだけれど、ある日違和感を感じて器を覗くと、大量の小さい蟻が混入していた。今思うと笑えるけれど、僕はそんな恐怖の館で年越しをしていた。
写真は敷地内の湖畔。宿の子どもたちはそこでシャワー、トイレ、歯磨き全てをこなす。
toba01


■ パーティー毛唐の差別宿 ブタペスト

あえて名前は伏せるけれど、西洋諸国でたまに受ける差別が厳しかった宿。とにかく毎晩パーティーが行われ、爆音が鳴り続けているのはよしとするも、客の態度やスタッフまで、基本的にはアジア人を無視する傾向があった。近くに居た韓国人も話してはいないけれど、同様の目にあっていた。チェックイン時の説明もアジア人には全くなし、聞いてもポスターを指差されて終わるというのが常だった。共有スペースでゆっくりしているとニヤニヤ顔で近寄ってきて、ヒソヒソ話であざ笑う。決して被害妄想ではない「現実」がこのホテルにはあった。ホテル予約サイトなどでパーティー感溢れる宿は、時々こういう所があるので注意。
buddapest

■ インドの安宿
もうこれは単純に、僕が失禁を繰り返したりした食事のせいなのかもしれないけれど、ムンバイのSalvationArmyのベッドやバンガロールのAishwaryaComfortのトイレはトラウマになっている。
salvationarmy

Aishwarya

ind_food

旅が長くなると、幾つもの悪宿に出会うことができる。他にも謎に追い出しをくらったり、不当なチャージをとられたり、Wifiの不調を訴えると「This is India!!!」の一言で片付けられたりと、思い出はどんどん増えていく。
ただ、宿は悪ければ悪いほどに記憶に残る。