3b. 世界一周ノート 青木大地

仕事をやめ、2013年10月から1年間の予定で世界一周の旅に出ました。2014年11月帰国。

Profile
aoki_s

青木大地(あおき・だいち)

1986年生まれ。日本大学 芸術学部 卒業。
卒業後、大手レンタルビデオメーカーに勤務。店舗、営業を経て世界旅行のため退社→帰国→セカシュー。

Facebook

3b. 世界一周ノート 第45回:世界の安宿

バリ_R
(バリの安宿)

低予算の旅行者は安宿を転々として旅を紡いでいくのだけれど、やっぱりこれもよく聞かれることが多い。どんな宿に泊まるの?幾らくらいなの?と。
金額的にざっくりと相場をまとめると・・・

アジア各国_200円~1000円
ヨーロッパ各国_900円~2500円
アフリカ各国_900円~3800円
アメリカ_2500円~4000円
南米各国_350円~2800円
僕が自腹で泊まったところだと、ざっとこんな感じだった。

やっぱりアジアは安く、衛生面さえ無視すれば2$で泊まれるところもあった。基本的に僕は街に着くと何件か安宿で値段を聞いて、一番安いところに泊まっていた。時には1時間以上安い場所を求めて彷徨うこともあった。最安は共同部屋、風呂トイレ共同、セキュリティー度外視というのが基本で、他に蚊だったりネズミだったり悪臭だったり水シャワーだったりのオプションがついている。
ベトナムフエ_R
(ベトナム・フエ)

マニラ_R
(マニラ)

ヨーロッパでは安宿サイトをよく利用した。HostelworldやBooking.comあたりが多かった。各サイトの口コミはかなり信憑性があって、騒音やサービスに関する情報は入念にチェックし、コスパの良いところを選ぶのが間違いない選択だという結論に達した。ヨーロッパでは共同部屋は基本だけれど、共有キッチンがある所が多いので自炊がはかどってたすかった。

アフリカはほとんどヨーロッパと変わらない印象だった。観光客の少ないエリアでは少し値段が高く、治安との兼ね合いもあるためヨハネスブルグでは3800円のホテルに泊まる屈辱も味わった。

アメリカでは日本人経営の変な共同部屋が穴場かもしれない。ルームメイト募集サイトなんかで1泊から泊まれ、ホテルではない非合法感溢れる一室で快適に過ごすことができる。意外にも立地がよく、NYならマンハッタンでこの手の部屋を見つけることができる。観光客からロングステイの謎のビザ切れ留学生まで、日本人と交流できるのも面白かった。

南米はピンキリで、僻地に行くと掘り出し物の安宿に恵まれることもあった。人気のウユニでも1泊400円の安宿があったりと、選ばなければ安い場所はある。南米全体では日本人宿が最安という傾向があって、僕はよくお世話になった。


幾つか印象的だった宿を記すと・・・
・カンボジア シェムリアップ「クロマヤマト」
ここは日本人宿でレストランも併設。とにかく安く、2$の共同部屋があった。しかも会計がざるなので何泊したかは自己申告性。ただ衛生面が心配で、謎のベッドバグ襲われ、まだ傷跡が残っている。
カンボジア_R

・タイ バンコク「Sitdhi」
1ヶ月沈没した良宿。150バーツでシングルに泊まれ、Wifiも完備。寺裏エリアに位置し、日本人も少なめ。中毒者・瘋癲からゲイまで多種多様な客と触れ合える素敵な場所。部屋に甘いものを置いておくと大量の蟻が発生するのが難点。
Sitdihi_R

・ブルガリア ソフィア「10coins hostel」
口コミ評価も高い宿。安い、清潔、宿の親父が世話焼きで親切。洗濯機も無料で1回貸してくれる。近くにある中華料理が秀逸で、ソフィアという何もない街で長居を決意させてくれるある意味で罠的な場所。
ブルガリア_R

・ボリビア コパカバーナ「Hostal Frorencia」
チチカカ湖を臨むロケーション抜群の安宿。値段も350円と格安。Wifiはないけれど、オーナーも親切で客はほとんどいない。天守閣みたいな屋上にある部屋でのんびりと過ごすと、1日が終わっていく。徒歩5分の市場での食事がおすすめ。
コパカバーナ_R
コパカバーナ眺め_R

安宿を渡り歩く生活は非常にストレスが溜まり、慣れてくると出会いとかもどうでもよくなる。そんな中で時々当たりの安宿が見つかる。きっと旅人はそんなことを繰り返しているのだと思う。

次回は世界の悪宿を記します。

3b. 世界一周ノート 第45回:世界の安宿


3b. 世界一周ノート 青木大地

仕事をやめ、2013年10月から1年間の予定で世界一周の旅に出ました。2014年11月帰国。

Profile
aoki_s

青木大地(あおき・だいち)

1986年生まれ。日本大学 芸術学部 卒業。
卒業後、大手レンタルビデオメーカーに勤務。店舗、営業を経て世界旅行のため退社→帰国→セカシュー。

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3b. 世界一周ノート 第45回:世界の安宿

バリ_R
(バリの安宿)

低予算の旅行者は安宿を転々として旅を紡いでいくのだけれど、やっぱりこれもよく聞かれることが多い。どんな宿に泊まるの?幾らくらいなの?と。
金額的にざっくりと相場をまとめると・・・

アジア各国_200円~1000円
ヨーロッパ各国_900円~2500円
アフリカ各国_900円~3800円
アメリカ_2500円~4000円
南米各国_350円~2800円
僕が自腹で泊まったところだと、ざっとこんな感じだった。

やっぱりアジアは安く、衛生面さえ無視すれば2$で泊まれるところもあった。基本的に僕は街に着くと何件か安宿で値段を聞いて、一番安いところに泊まっていた。時には1時間以上安い場所を求めて彷徨うこともあった。最安は共同部屋、風呂トイレ共同、セキュリティー度外視というのが基本で、他に蚊だったりネズミだったり悪臭だったり水シャワーだったりのオプションがついている。
ベトナムフエ_R
(ベトナム・フエ)

マニラ_R
(マニラ)

ヨーロッパでは安宿サイトをよく利用した。HostelworldやBooking.comあたりが多かった。各サイトの口コミはかなり信憑性があって、騒音やサービスに関する情報は入念にチェックし、コスパの良いところを選ぶのが間違いない選択だという結論に達した。ヨーロッパでは共同部屋は基本だけれど、共有キッチンがある所が多いので自炊がはかどってたすかった。

アフリカはほとんどヨーロッパと変わらない印象だった。観光客の少ないエリアでは少し値段が高く、治安との兼ね合いもあるためヨハネスブルグでは3800円のホテルに泊まる屈辱も味わった。

アメリカでは日本人経営の変な共同部屋が穴場かもしれない。ルームメイト募集サイトなんかで1泊から泊まれ、ホテルではない非合法感溢れる一室で快適に過ごすことができる。意外にも立地がよく、NYならマンハッタンでこの手の部屋を見つけることができる。観光客からロングステイの謎のビザ切れ留学生まで、日本人と交流できるのも面白かった。

南米はピンキリで、僻地に行くと掘り出し物の安宿に恵まれることもあった。人気のウユニでも1泊400円の安宿があったりと、選ばなければ安い場所はある。南米全体では日本人宿が最安という傾向があって、僕はよくお世話になった。


幾つか印象的だった宿を記すと・・・
・カンボジア シェムリアップ「クロマヤマト」
ここは日本人宿でレストランも併設。とにかく安く、2$の共同部屋があった。しかも会計がざるなので何泊したかは自己申告性。ただ衛生面が心配で、謎のベッドバグ襲われ、まだ傷跡が残っている。
カンボジア_R

・タイ バンコク「Sitdhi」
1ヶ月沈没した良宿。150バーツでシングルに泊まれ、Wifiも完備。寺裏エリアに位置し、日本人も少なめ。中毒者・瘋癲からゲイまで多種多様な客と触れ合える素敵な場所。部屋に甘いものを置いておくと大量の蟻が発生するのが難点。
Sitdihi_R

・ブルガリア ソフィア「10coins hostel」
口コミ評価も高い宿。安い、清潔、宿の親父が世話焼きで親切。洗濯機も無料で1回貸してくれる。近くにある中華料理が秀逸で、ソフィアという何もない街で長居を決意させてくれるある意味で罠的な場所。
ブルガリア_R

・ボリビア コパカバーナ「Hostal Frorencia」
チチカカ湖を臨むロケーション抜群の安宿。値段も350円と格安。Wifiはないけれど、オーナーも親切で客はほとんどいない。天守閣みたいな屋上にある部屋でのんびりと過ごすと、1日が終わっていく。徒歩5分の市場での食事がおすすめ。
コパカバーナ_R
コパカバーナ眺め_R

安宿を渡り歩く生活は非常にストレスが溜まり、慣れてくると出会いとかもどうでもよくなる。そんな中で時々当たりの安宿が見つかる。きっと旅人はそんなことを繰り返しているのだと思う。

次回は世界の悪宿を記します。