4.世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第四回 ロサンゼルス


((c)Depositphotos)

アメリカ合衆国・国旗(画像:Wikipedia提供)

見どころと特徴

アメリカ本土の玄関口。ニューヨークに次ぐファッションとカルチャーの街。ハリウッド、ショッピングパーク、街歩きの他、ディズニーランドやユニバーサルスタジオなど本場のエンターテイメントが楽しめる。日本食レストランも多い他、世界の食が集まる。

LAの観光地は市街地のダウンタウン、ハリウッド地区、更に郊外のビバリーヒルズ方面に点在している。

ダウンタウンの楽しみは街歩き。ヒスパニック系や東洋系も多いLAの中心街はまさに人種のるつぼ。リトルトーキョーやチャイナタウンを散策したい。

ハリウッド散策は歴代スターの手形・足形が残る名門チャイニーズシアターから始まる。そのまま巨大ショッピングモール、ハリウッド&ハイランドやウォークオブフェイムを通って郊外へ。グリフィスパークからLAの夜景を堪能したい。
余裕があればレンタカーを借りてビバリーヒルズを巡るのもお勧め。

ハリウッドの写真
ハリウッド (トリップアドバイザー提供)

LAは芸術と博物館巡りもお勧め。グラミー博物館や磯崎新設計の現代博物館(Museum of Contemporary Art;MOCA)はダウンタウンのただ中に位置する。エクスポジションパークには国立歴史博物館(Natural History Museum of Los Angeles County)やスペースシャトルが展示されたカリフォルニア科学センターなど見所多し。ピカソやウォーホールなどの一級品を展示するロサンゼルス郡立美術館(Los Angeles County Museum of Art)、ウエストサイドの巨大複合ミュージアムであるゲッティーセンターも必見。

ポール ゲッティー センター(トリップアドバイザー提供)

アミューズメント施設も本場のスケール。ハリウッド方面にはユニバーサルスタジオが、南部郊外にはアナハイムのディズニーリゾートがあり、それぞれ数日かけないと回れないほど。

ユニバーサル スタジオ ハリウッド(トリップアドバイザー提供)

プロスポーツ観戦も人気。大リーグドジャーズおよびNBAレイカーズの本拠地。日本からの観戦ツアーも多い。

見過ごされがちなお勧めスポットはサンタモニカビーチ。夏でも涼しく、青し空とヤシの木が連なる風景は開放感で満ちている。治安も雰囲気も良く、散策が楽しい。全米屈指のグルメスポットとしても知られ、シーフードも新鮮そのもの。

The Lobsterの写真
The Lobster (トリップアドバイザー提供)

日程が許せば、ヨセミテ国立公園やサンフランシスコ、メキシコの風薫るサンディエゴに立ち寄るのも面白い。
また、LAを起点として、グランドキャニオンやラスベガス行きの現地ツアーも数多く出ている。

世界遺産・ヨセミテ国立公園(トリップアドバイザー提供)

日本からの行き方

(空路)
ロサンゼルスへの直行便は、羽田からはデルタ航空、ANAが利用できる。デルタで10万程度、全日空が12~3万程度。アメリカン航空がサンフランシスコ(SFO)乗り継ぎで12万程度。
成田からは日系JAL・ANAの他、アメリカン航空・デルタ航空・ユナイテッド航空などの米系、それに大韓航空とシンガポール航空も運航している。シンガポール航空はサーチャージ込みで9万円台から利用できる。他はデルタが10万、アメリカンとユナイテッドが11万程度、日系は12万~程度。大韓航空は仁川(ICN)乗り継ぎで10万円台から。
東京からの場合は、羽田のデルタ、成田のシンガポールかデルタがお得な場合が多い。成田シンガポールは19時発13時着、羽田からのデルタ便は深夜0時発19時着となり、成田までの移動が苦にならなければシンガポールの方が利用しやすい時間となる。

関空からは乗り継ぎ便となる。中華航空が台北(TPE)経由で就航しており9万円台、デルタがシアトル(SEA)経由で10万円。大韓航空も仁川(ICN)経由で10万円程度。ユナイテッドがサンフランシスコ(SFO)経由で11万。

中部国際からは北京(PEK)経由の中国国際や仁川(ICN)経由の大韓航空が10万円台。

(パッケージツアー)
シーズンにもよるが、3泊5日(一泊機内)で往復直行便でサーチャージ込み10万円程度が最安。場合によってはこちらを利用するのがお得なことも。

空港
東京(羽田/成田)からロサンゼルス国際空港(LAX)まで、往路10時間、復路11時間程度。日付変更線を越えるため、往路は同日もしくは前日、復路は翌日の到着となる。

ロサンゼルス国際空港は西海岸最大の規模を誇る。空港からは空港バス(Flyaway)、シャトルバス(SuperShuttle)、メトロレール、タクシーなどがある。空港バスが市街地まで7ドルで45分程度。4路線あるので行き先を確認すること。シャトルバスはダウンタウンまで16ドル、30分程度。メトロは初乗り1.5ドル、市の中心部にあるユニオン駅まで1時間程度。タクシーはダウンタウンまで50ドル、30分程度。

地理と気候

西海岸は太陽・オレンジのイメージ通り年間通じて温暖で湿度も低い。冬でも15度、夏でも25度程度ととても過ごしやすいが、冬は朝晩冷え込むこともある。

(画像:Google提供)

言語と通貨

英語が基本。
ヒスパニック系移民が半数に達し、スペイン語を母語とする住民も増えている。
通貨は米国ドル。1ドル=97円(13年8月時点)。

物価は米国の中ではニューヨークに次いで高いが、ほぼ東京と同程度かやや安いと見て良い。地下鉄が初乗り1.5ドル、タクシー初乗り(180m)が3ドル。外食は1人前でも日本の倍程度の量が出て来るので、相対的に割安。

両替は最低限のドルを日本で両替していけば十分。
アメリカはチップ文化があるので、レストランやタクシーで使える小銭(1ドル紙幣)を多く持っておくと便利。
現地では概ねクレジットカードが使える。現金が必要であれば都度現地からATMで引き出すのが効率的。

(画像:Wikipedia提供)
USDnotes

ビザと治安

犯罪件数は減少傾向にあるものの絶対数は多く、アメリカの都市の中でも治安は悪い方から数えた方が早い。邦人旅行者の被害では置き引きやスリが多く、ユニバーサルスタジオなどの観光名所や空港、ホテルやレストランでは十分身辺に注意する必要がある。
ダウンタウンのリトルトーキョーには観光案内所を兼ねた「リトルトーキョー交番」が設置されており、日本語での利用も可能。リトルトーキョー南部のスキッド・ロウ地区(Central City East)は治安が悪いことで知られている。

観光目的の場合、90日以内の滞在はビザ免除。商用や第三国を経由しての入国などではビザが必要。
ビザ免除のためにはESTA(電子渡航認証システム)による事前申請が必要。ESTAは2年間有効で渡航72時間前までに申請が推奨されている。ESTAを取得していないと入国できないため早めの準備がお勧め。

市内交通

(タクシー)
流しのタクシーはなく、ホテルなどで手配する必要がある。初乗り180mで3ドル程度。

(メトロレール)
7路線あり、各線初乗り1.5ドル。1日券はメトロバスと共用で1日6ドルと安い。

(メトロバス)
市内全域をカバーしており料金も安い。1日券でメトロレールを併用するのが効率的。

(レンタカー)
車社会のアメリはではレンタカーが便利。市内観光が大幅に効率化するのはもちろん、ラスベガスにも1泊2日くらいで行けてしまう。
ハーツなどの大手か、現地の日本人向けレンタカー会社を事前に予約していくと良い。

料金はガソリン代と保険代込みで1日50ドル程度から。
国際免許証を用意しておこう。

ホテルとシーズン

4つ星クラス、高級~中の上程度のホテルが100~200ドル程度。
それ以下の中級ホテルは50~70ドル程度、ただし郊外などロケーションは悪くなる。同じく郊外のユースホステルが30~40ドル程度。
ビバリーヒルズやディズニーリゾートの5つ星ホテルで1泊300ドル程度と、日本よりもやや割安。
予算に限りがある、現地で交流したいということなら個人宅の部屋貸しサービスAirbnbの利用もお勧め。

シーズンのオンオフは余り無く、ホテル代に関して言えば季節変動は余り無い。

ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
プリペイドSIMはあまり流通していない。
実用的な速度が出るT-MobileのSIMを直営店で購入することが出来る。AT&Tのカードは、AT&Tショップかamazon.comで入手できる。

(Wifi)
ホテル、ショッピングセンター、レストラン、カフェ、公共図書館などでWifiを提供している。マクドナルド、スターバックスは無料Wifiを提供している。

4. 世界あの街この街:#4ロサンゼルス


4.世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第四回 ロサンゼルス


((c)Depositphotos)

アメリカ合衆国・国旗(画像:Wikipedia提供)

見どころと特徴

アメリカ本土の玄関口。ニューヨークに次ぐファッションとカルチャーの街。ハリウッド、ショッピングパーク、街歩きの他、ディズニーランドやユニバーサルスタジオなど本場のエンターテイメントが楽しめる。日本食レストランも多い他、世界の食が集まる。

LAの観光地は市街地のダウンタウン、ハリウッド地区、更に郊外のビバリーヒルズ方面に点在している。

ダウンタウンの楽しみは街歩き。ヒスパニック系や東洋系も多いLAの中心街はまさに人種のるつぼ。リトルトーキョーやチャイナタウンを散策したい。

ハリウッド散策は歴代スターの手形・足形が残る名門チャイニーズシアターから始まる。そのまま巨大ショッピングモール、ハリウッド&ハイランドやウォークオブフェイムを通って郊外へ。グリフィスパークからLAの夜景を堪能したい。
余裕があればレンタカーを借りてビバリーヒルズを巡るのもお勧め。

ハリウッドの写真
ハリウッド (トリップアドバイザー提供)

LAは芸術と博物館巡りもお勧め。グラミー博物館や磯崎新設計の現代博物館(Museum of Contemporary Art;MOCA)はダウンタウンのただ中に位置する。エクスポジションパークには国立歴史博物館(Natural History Museum of Los Angeles County)やスペースシャトルが展示されたカリフォルニア科学センターなど見所多し。ピカソやウォーホールなどの一級品を展示するロサンゼルス郡立美術館(Los Angeles County Museum of Art)、ウエストサイドの巨大複合ミュージアムであるゲッティーセンターも必見。

ポール ゲッティー センター(トリップアドバイザー提供)

アミューズメント施設も本場のスケール。ハリウッド方面にはユニバーサルスタジオが、南部郊外にはアナハイムのディズニーリゾートがあり、それぞれ数日かけないと回れないほど。

ユニバーサル スタジオ ハリウッド(トリップアドバイザー提供)

プロスポーツ観戦も人気。大リーグドジャーズおよびNBAレイカーズの本拠地。日本からの観戦ツアーも多い。

見過ごされがちなお勧めスポットはサンタモニカビーチ。夏でも涼しく、青し空とヤシの木が連なる風景は開放感で満ちている。治安も雰囲気も良く、散策が楽しい。全米屈指のグルメスポットとしても知られ、シーフードも新鮮そのもの。

The Lobsterの写真
The Lobster (トリップアドバイザー提供)

日程が許せば、ヨセミテ国立公園やサンフランシスコ、メキシコの風薫るサンディエゴに立ち寄るのも面白い。
また、LAを起点として、グランドキャニオンやラスベガス行きの現地ツアーも数多く出ている。

世界遺産・ヨセミテ国立公園(トリップアドバイザー提供)

日本からの行き方

(空路)
ロサンゼルスへの直行便は、羽田からはデルタ航空、ANAが利用できる。デルタで10万程度、全日空が12~3万程度。アメリカン航空がサンフランシスコ(SFO)乗り継ぎで12万程度。
成田からは日系JAL・ANAの他、アメリカン航空・デルタ航空・ユナイテッド航空などの米系、それに大韓航空とシンガポール航空も運航している。シンガポール航空はサーチャージ込みで9万円台から利用できる。他はデルタが10万、アメリカンとユナイテッドが11万程度、日系は12万~程度。大韓航空は仁川(ICN)乗り継ぎで10万円台から。
東京からの場合は、羽田のデルタ、成田のシンガポールかデルタがお得な場合が多い。成田シンガポールは19時発13時着、羽田からのデルタ便は深夜0時発19時着となり、成田までの移動が苦にならなければシンガポールの方が利用しやすい時間となる。

関空からは乗り継ぎ便となる。中華航空が台北(TPE)経由で就航しており9万円台、デルタがシアトル(SEA)経由で10万円。大韓航空も仁川(ICN)経由で10万円程度。ユナイテッドがサンフランシスコ(SFO)経由で11万。

中部国際からは北京(PEK)経由の中国国際や仁川(ICN)経由の大韓航空が10万円台。

(パッケージツアー)
シーズンにもよるが、3泊5日(一泊機内)で往復直行便でサーチャージ込み10万円程度が最安。場合によってはこちらを利用するのがお得なことも。

空港
東京(羽田/成田)からロサンゼルス国際空港(LAX)まで、往路10時間、復路11時間程度。日付変更線を越えるため、往路は同日もしくは前日、復路は翌日の到着となる。

ロサンゼルス国際空港は西海岸最大の規模を誇る。空港からは空港バス(Flyaway)、シャトルバス(SuperShuttle)、メトロレール、タクシーなどがある。空港バスが市街地まで7ドルで45分程度。4路線あるので行き先を確認すること。シャトルバスはダウンタウンまで16ドル、30分程度。メトロは初乗り1.5ドル、市の中心部にあるユニオン駅まで1時間程度。タクシーはダウンタウンまで50ドル、30分程度。

地理と気候

西海岸は太陽・オレンジのイメージ通り年間通じて温暖で湿度も低い。冬でも15度、夏でも25度程度ととても過ごしやすいが、冬は朝晩冷え込むこともある。

(画像:Google提供)

言語と通貨

英語が基本。
ヒスパニック系移民が半数に達し、スペイン語を母語とする住民も増えている。
通貨は米国ドル。1ドル=97円(13年8月時点)。

物価は米国の中ではニューヨークに次いで高いが、ほぼ東京と同程度かやや安いと見て良い。地下鉄が初乗り1.5ドル、タクシー初乗り(180m)が3ドル。外食は1人前でも日本の倍程度の量が出て来るので、相対的に割安。

両替は最低限のドルを日本で両替していけば十分。
アメリカはチップ文化があるので、レストランやタクシーで使える小銭(1ドル紙幣)を多く持っておくと便利。
現地では概ねクレジットカードが使える。現金が必要であれば都度現地からATMで引き出すのが効率的。

(画像:Wikipedia提供)
USDnotes

ビザと治安

犯罪件数は減少傾向にあるものの絶対数は多く、アメリカの都市の中でも治安は悪い方から数えた方が早い。邦人旅行者の被害では置き引きやスリが多く、ユニバーサルスタジオなどの観光名所や空港、ホテルやレストランでは十分身辺に注意する必要がある。
ダウンタウンのリトルトーキョーには観光案内所を兼ねた「リトルトーキョー交番」が設置されており、日本語での利用も可能。リトルトーキョー南部のスキッド・ロウ地区(Central City East)は治安が悪いことで知られている。

観光目的の場合、90日以内の滞在はビザ免除。商用や第三国を経由しての入国などではビザが必要。
ビザ免除のためにはESTA(電子渡航認証システム)による事前申請が必要。ESTAは2年間有効で渡航72時間前までに申請が推奨されている。ESTAを取得していないと入国できないため早めの準備がお勧め。

市内交通

(タクシー)
流しのタクシーはなく、ホテルなどで手配する必要がある。初乗り180mで3ドル程度。

(メトロレール)
7路線あり、各線初乗り1.5ドル。1日券はメトロバスと共用で1日6ドルと安い。

(メトロバス)
市内全域をカバーしており料金も安い。1日券でメトロレールを併用するのが効率的。

(レンタカー)
車社会のアメリはではレンタカーが便利。市内観光が大幅に効率化するのはもちろん、ラスベガスにも1泊2日くらいで行けてしまう。
ハーツなどの大手か、現地の日本人向けレンタカー会社を事前に予約していくと良い。

料金はガソリン代と保険代込みで1日50ドル程度から。
国際免許証を用意しておこう。

ホテルとシーズン

4つ星クラス、高級~中の上程度のホテルが100~200ドル程度。
それ以下の中級ホテルは50~70ドル程度、ただし郊外などロケーションは悪くなる。同じく郊外のユースホステルが30~40ドル程度。
ビバリーヒルズやディズニーリゾートの5つ星ホテルで1泊300ドル程度と、日本よりもやや割安。
予算に限りがある、現地で交流したいということなら個人宅の部屋貸しサービスAirbnbの利用もお勧め。

シーズンのオンオフは余り無く、ホテル代に関して言えば季節変動は余り無い。

ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
プリペイドSIMはあまり流通していない。
実用的な速度が出るT-MobileのSIMを直営店で購入することが出来る。AT&Tのカードは、AT&Tショップかamazon.comで入手できる。

(Wifi)
ホテル、ショッピングセンター、レストラン、カフェ、公共図書館などでWifiを提供している。マクドナルド、スターバックスは無料Wifiを提供している。