Contents

1. 旅行業界最新ニュース
2b. 連載:「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和
3a. tabinote旅行記
3b. 世界一周ノート
4. 世界あの街この街
5. 旅の本屋 のまど イベント情報
6. 編集後記


1. 旅行業界最新ニュース

エアアジア・ジャパン、就航路線を発表

エアアジア・ジャパンは10月6日、国土交通省より航空運送事業の許可を受けたと発表。2016年春以降に名古屋/中部~札幌/千歳、仙台、台北/桃園の3路線に就航することが確実となった。また、これを受け9月29日付で本社を都内から中部国際空港内に移転したことも発表した。

KLM、福岡~アムステルダム線を運休

KLMオランダ航空は、2016年1月5日より同社が2013年4月より運行する福岡~アムステルダム線を運休すると発表した。これにより福岡空港に定期就航するヨーロッパ便がなくなることになる。2016年3月以降は混雑空港に指定されることが決まっており、新規路線参入が難しくなることが予想されるため、今後しばらくは九州地方の利用者がヨーロッパへ向かうためには関空、仁川などでの乗継が必要となる。

ティーウェイ航空、大阪~グアム線に就航

韓国のLCC、ティーウェイ航空は10月1日、大阪/関西~グアム線に就航を開始した。日本とグアムを結ぶ路線にLCCが就航するのははじめて。料金は片道15,000円~だが、別途燃油サーチャージ、施設使用料などがかかるため、総額は25,000円弱となる。

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TW311 11:50 大阪/関西 ~ 16:20 グアム /火・木・日
TW312 17:20 グアム ~ 19:45 大阪/関西/火・木・日

http://www.twayairlines.jp/

ジェットスター・ジャパン、台湾・フィリピン就航の可能性

ジェットスター・ジャパンは10月2日、豪ジェットスター、シンガポールのジェットスター・アジアとの3社からなる航空協定について国土交通省より認可を受けたと発表した。これにより現在ジェットスター・アジアが運行している日本-台湾路線、日本-フィリピン路線に、ジェットスター・ジャパンが乗り入れる(もしくはコードシェアなどの)可能性が出てきた。

ANA、羽田空港内でレクサスによる乗継サービス開始

ANAとトヨタは10月1日より、国際線ファーストクラス乗客に向け、レクサス車を使った羽田空港内の国際線と国内線乗り継ぎサービスを開始する。車種はレクサスの最上級セダン「LS600h バージョンL」か、最上級SUV「LX570」のどちらかとなり選択はできない。海外ではルフトハンザ航空やデルタ航空がポルシェを、ユナイテッド航空がメルセデス・ベンツを利用した同種サービスを行っている。

https://www.ana.co.jp/serviceinfo/international/lexus-service/

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2b.「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和

Profile
プロフィール

吉田友和(よしだともかず)

1976年千葉県生まれ。出版社勤務を経て、2002年、初海外旅行にして夫婦で世界一周旅行を敢行。旅の過程を一冊にまとめた『世界一周デート』で、2005年に旅行作家としてデビュー。「週末海外」というライフスタイルを提唱。国内外を旅しながら、執筆活動を続けている。その他、『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』(講談社)、『自分を探さない旅』(平凡社)、『LCCで行く! アジア新自由旅行』(幻冬舎)、『めざせプチ秘境!』(角川書店)、『3日もあれば海外旅行』(光文社)など著書多数。
旅行作家★吉田友和 Official Web

しりとりで旅する 第50回 吉田友和

う 雨季

 今年もツーリズムEXPOへ行ってきた。東京の国際展示場で開かれる、年に一度の旅の祭典である。初めて訪れたのは最初の世界一周から帰った直後だったから、通い始めてもうかれこれ十年以上になる。旅行などで不在の場合を除き、僕はほぼ毎年参加している。我が恒例行事のひとつだ。
 年を追うごとに規模が拡大してきたこのイベントだが、以前は「旅博」という名称だった。さらに遡れば、「世界旅行博」と呼ばれた時代もあった。ここだけの話、いつの間にかツーリズムEXPOなどと横文字のイベント名になってしまい、長年のファンとしては密かに違和感を覚えたりもしている。
 今年は海外関係の展示よりも、インバウンド関連ブースの方が勢いがあると感じた。英語や中国語で書かれた日本国内の観光パンフレットが目についたのだ。世界旅行の疑似体験がウリのイベントだったが、海外の人たちに日本旅行をアピールする場へと変わりつつある。そんな現状に鑑みると、イベント名は横文字の方が都合がいいのかもしれない。
 ツーリズムEXPOの会場は、大きくエリアごとに分かれている。ここでいうエリアとは、実際の世界の地域区分のことだ。すなわちアジア、ヨーロッパ、北米といった具合で、それらとは別枠で旅行会社が集まった区画なども設けられている。いちおう一通りは見て回ったが、アジアへの滞在時間が最も長くなってしまった。自分の興味を優先すると、やはりそういう結果になるようだ。
 新しい旅先を探すにはうってつけのイベントである。たとえば最近マイブームの台湾のブースでは、北部や中部、南部と地域別に細かく展示されていた。日本ではまだあまり知られていなそうなマイナーな街の情報も選り取り見取り。スタッフの台湾人と話して、オススメしてくれた美味しい店をメモに取ったり。期待した以上の収穫が得られ、台湾旅行がますます楽しくなりそうである。
 ほかにもベトナムやミャンマーなど、個人的にとくに関心の強い国のブースを重点的に回りつつ、歩き疲れたらタイのブースでリラックスした。「サワディーカー」とタイ語で挨拶されるだけで、ほっこり癒される。
「最近のタイはどうですか?」
 バンコクから来たと思しきタイ人女性スタッフに何気なく訊いてみた。
「いまは雨季ですね。雨が多いです」
 すると、そんな答えが返ってきた。気候について訊ねたつもりではなかったが……なるほど、雨季か。確かにタイはいまそんな季節である。バンコクのような都市部ならば、雨に降られても避難場所はある。困るのは地方の旅だ。雨季のチェンマイでトレッキングしたときは、ぬかるんだ山道を歩いたせいでドロドロになってしまったのを思い出す。
 そういえば、この前出した新刊でもタイの雨季のエピソードを綴っていた。スコールから逃げるために、慌てて路線バスに飛び乗った話だ。その本は東南アジアの旅エッセイを国別にまとめた短編集なのだが、一番最初がタイだった。果たして、あんな間が抜けたエピソードで巻頭を飾ってよかったものか。
 近頃は日本にいても、東南アジアのスコールのような大雨にしばしば降られる。つい先日は、関東地方でも信じがたい大災害に見舞われたばかりだ。家や車が水没し、ボートで避難する人々――タイのニュース映像ではおなじみの光景も他人事ではなくなってきた。
「日本もね、最近は雨が多いんですよ」
 会話の流れで僕がそう言うと、タイブースにいたタイ人女性は笑顔で相槌を打ってくれた。どこまで伝わったかは定かではないが、タイ人と雨の話をするのもいかにもタイっぽい感じがして、なんだか懐かしくなった。
 考えたら、今年は旅をしていて雨に悩まされてばかりだった。それも、ここぞという重要な場面で、不幸にも雨に降られることの繰り返しで、何度も心が折れそうになった。たとえば長崎の教会群を巡っていたときも、日本最北端の宗谷岬を目指したときも雨だった。中国へ九寨溝を見に行ったら見事に降られたし、夏の台湾旅行では台風が直撃して散々な目に遭ったばかりだ。ひょっとしたら自分は雨男なのではないか、という根本的な疑惑がいまさらながら浮上する。
 残り三ヶ月もあるというのに、早くも今年の旅を振り返ってしまった。年内もまだまだ旅は続く。実は明日からグアムなのだが、書いているうちに急に天候が心配になってきた。どうか晴れますように!

※雨季→次回は「き」がつく旅の話です!

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3a. tabinote旅行記 アジア無計画4都市周遊

tabinoteスタッフ、タグチによるアジア周遊旅行記を掲載します。
内容は2015年7月の体験にもとづいています。


発作的にチケット予約

6月に掲載されたtabinoteワタベによる「エアアジアで行く!ASEANパスで東南アジア周遊」という記事を読み、せっかくチェンマイ(タイ)に住んでるんだから試してみないとウソだよな、と思いその場でエアアジアのサイトをチェックした。

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まずはお試しということでなにも考えず「10クレジット」を購入。タイバーツで購入するよりも日本円のほうが若干安かった。
ルールその他についてはtabinoteの記事に詳しいので参照してほしい。
実際にいくつか行きたい目的地を検索してみたのだが、思った以上に「ASEANパス」に割り当てられているチケットの枚数は少ないようで、なかなか思ったようにルートが組めない。ポイントは「いかに効率よくクレジットを使うか」よりも「いかに日程内で乗れる便がある目的地を探すか」にかかってくる。

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今回は自由に動ける時間が5日間に限定されていたため、行きたかったバリ、マニラなどは軒並みあきらめる事になったが、試行錯誤の結果、なんとか未訪問の2都市を含む4都市周遊コースを組むことができた。

1日目 チェンマイ>バンコク>プーケット

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初日は移動日。現在住んでいるチェンマイからバンコク/ドンムアン空港経由でプーケットに向かう。
チェンマイ(FD3432)を17:35と夕方発、18:50にバンコクに着き、21:20発のプーケット便(FD3015)に乗り換える。
ASEANパスの特性上、チケットは1枚ずつバラバラに取る必要があるためチェンマイとバンコク、両方でチェックインとなるが、機内預け荷物はないのでさほど手間ではない。

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定刻通り22:35にプーケット国際空港に到着。もちろん深夜なのでホテルに直行なのだがここで問題がある。
プーケットの空港から市内中心部へのタクシー料金はタイ国内の相場から見て異常に高いのである。チェンマイなら200バーツ(1バーツ≒3.3円)、バンコクでもせいぜい400バーツなのだが、ここプーケットではなんと600~1000バーツも取られるというのだ。
それでも日本円にしてみれば5000円以下なのではあるが、タイの物価が体に染み付いてしまっているので、どうしてもこの値段は看過できない。しょうがないので乗り合いシャトル(200バーツ)を利用することにする。

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カウンターで行き先のホテルの名前を告げ料金を払うとチケットが貰える。狭い車内に乗客が全員乗ったところで出発となる。

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そもそも空港から市街地までは結構距離があるうえ、提携の旅行代理店に強制的に停車するなどのイベントがあるためかなり不快である。隣席のイタリア人はうるさいし……。

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おまけにこの豪雨である。しょっぱなから「おれこんなとこでなにやってんだ」感を味わえるすばらしい旅のスタートだ。
これは皮肉ではない。非日常感が味わえるのであればポジティブ・ネガティブ、どちらでも構わないというのがオレのスタンスだから。

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この後も4つくらい先客のホテルをまわり、ようやく自分のホテルにチェックイン。
いつものようにExpediaで勘で選んだ安ホテルだが、かなり「当たり」の部類だったのがせめてもの救いだ。

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荷物を部屋に置いて、とりあえず夜の街を散策。プーケットに関しては様々な方面から穏やかでない情報を入手していたのであまり治安が宜しくないことは理解している。期待通り数分歩いただけで売春婦やレディーボーイの皆さんに手を掴まれる最高の展開。

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とは言え今日はもう疲れているので適当なレストランに入りビールとパッタイを注文(この時カメラの調子が悪く画質が酷いのをお許しください)

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食事中ずっとメンチを切ってくるバイタク運転手。こういうのは目をそらしたら負けなのでずっとお見合いしてたらようやく向こうが根負け。達成感を味わう。
初日ということもあり、あまり深酒もせず2時頃にはホテルに戻り就寝。

2日目 プーケット>クアラルンプール

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2日目、本日は夕方までプーケットで過ごし、夜にクアラルンプールに向かう予定だ。

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起きたのは11時ごろか、雨こそやんではいるもののパッとしない天気。

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さて、特にやることはないのだが、ネットで空港までの格安乗合バスがあるとの情報を得たので、まずはバス停をチェックしに行くことにする。

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数分歩くだけであっさり見つかる。Googleマップは便利ではあるが便利すぎるのもつまらない。
だが、そんなにうまく話しは進まない。場所は間違いなく正しいが、どこを見てもバス停らしきものはない。
近くの露店の親父に聞いてみると、バス停は向かいのモールに移動したという。

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徒歩数分先にあるモールに移動。インフォメーションで聞いてみると「併設のホテルの入口にあります」とのこと。

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とぼとぼとホテルのフロントまで歩くもボーイに聞いても知らないという。おまけに突発豪雨。まあ南国特有のいいかげんさだ、しょうがない、と諦めかけるも、近くにいたおじさんが「確かビーチにバス停あったぞ」みたいなことを言う。

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実はもう半分以上信じていないのだが、とりあえずプーケットまで来てビーチを見ないのもなんだと思い、雨があがったのを見て移動してみる。

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夜になると派手なネオンが点くのだろうが、午後1時はのんびりとしたものである。

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ビーチもあんまりパッとしない。泳いでる人も少ないなあ。まあそんなもんか。

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当然バス停など見当たらない。他にも空港までのシャトル料金などチェックしながら歩くが、どこも600バーツとか1000バーツとかとんでもない値段。疲れきってホテルに戻る。

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もうバカ高いタクシーでいいや、と半ば諦めの境地でフロントに相談してみるとなんと200バーツのシャトルがあるらしい。なんだ、最初からここで聞けばよかった……。

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というわけでシャトルが来るまで食事とビール。

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空港ではPriority Passの恩恵でラウンジでのんびり。
深夜、クアラルンプールに到着し、空港隣接のtune Hotelに宿泊。

タイ在住にも関わらず「け?どうせなんでもバカ高い観光地だろ?」と敬遠していたプーケットだが、想像の上を行く酷さでもう来ることはないかなと思った。(とは言えその予想はだいたいはずれる)
もちろん豊富な予算とおおらかな心があれば楽しめるとは思いますがね。

さて、次回はどこに飛ぶのでしょうか?

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3b. 世界一周ノート 青木大地

仕事をやめ、2013年10月から1年間の予定で世界一周の旅に出ました。

Profile
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青木大地(あおき・だいち)

1986年生まれ。日本大学 芸術学部 卒業。
卒業後、大手レンタルビデオメーカーに勤務。店舗、営業を経て世界旅行のため退社。
念願のフリーライターとしてとりあえず1年は過ごせそうです。
同名義のFacebookもよければ見てください。

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3b. 世界一周ノート 第39回:ニューヨーク-その3

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NYに住む!

強盗事件の後、僕は大学時代の先輩を頼ってNYを訪れた。先輩はNYでライブハウスのミキサーや舞台の音響など、音楽関係の仕事をしていた。僕はその先輩の住んでいるシェアハウスのリビングに居候をさせてもらって1ヶ月を過ごした。その人にはかなりお世話になって、単発でカラオケバーでのバイトなんかも紹介してもらった。だから、これから記すのは悪口ではなくて、あくまで末端のアメリカのシェアハウスのレポートだということを先に言っておきたい。
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先輩の家に着いた日、既にトラブルが始まっていた。その家はベースメントと呼ばれる半地下に位置していて、サウスブルックリン(ジューイッシュの人たちが住むエリアだった)の、中々歴史あるアパートメントの一角にあった。老朽化の影響で排水機能が完全に麻痺していたその家は、僕が着いた日、上層階の排水が全て排水溝から逆流するという惨事に見舞われていた。排水機能は崩壊し、家中のあらゆる穴(風呂・トイレ・キッチン)からアパートメント全体の排水が逆流していた。僕は着くなり家中水浸しに成らないようにするためにバケツリレーに参加した。
なんとかこの日は収まったものの、僕が居る1ヶ月でこの排水トラブルは何度か起きた。下水臭もしていたので耐えられず、ある日僕らは部屋の地下にあるアパートメントの水道管を止め、全室の水の利用を制限した。すると、異変に気付いた住民達が騒ぎ始め、ついには警察が出動する事態に発展した。アパートメントには明らかな不法滞在者なども住んでいたけれど、そんなのおかまいなしに住民達が怒って僕の住んでいた部屋へと押しかけてきた。怒号が飛び交い「水道管をあけろ!」と僕らは攻められた。そして部屋に踏み込んで来た警察も「水道管を勝手に閉じることは違法だ。開けないと逮捕する」と言い出した。「どうすればいいんだ?このまま水道管を開ければ僕たちは生活ができない!」僕が言うと警官は「逮捕する」の一点張りだった。なんとか交渉で翌朝の修理工が来るまでという条件を引き出したものの、困っている弱者にも容赦のない、自由の国アメリカ・利己主義の国アメリカの片鱗を見た気がした。
他にも、上の階のメキシコ人がケータリング用の料理をキッチンでしていて、その汚れをバケツで水をぶちまけて洗うために起きる、天井からの水漏れという事件もあった。こちらは天井をこじ開けて、コンクリで固めたりするなどの日曜大工で対応したりした。更には部屋にネズミが住んでおり、毎夜鳴き声がし、時々キッチンで目が合ったりもした。玄関の前の鳩の糞の被害もおぞましかった。
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そんな部屋でバイトもしながら僕の1ヶ月はあっという間に過ぎた。サウスブルックリンからウォール街までの通勤は自転車で、ブルックリンブリッジを毎日渡っていた。朝食は毎日ダンキンドーナツで1$のコーヒーを買っていた。自炊する時は近所の小さなチャイナタウンで怪しい野菜や肉を買った。シェアハウスに住んでいた人たちにも支えられ、僕はすっかり元気になっていた。そして、なんとか1000$程を貯めることができた。もちろん居候代金は無料だった。最終日にはNYの日本人キャバクラにも連れていってもらった(この日本人キャバクラは某日本人大リーガーが奥さんを見つけた場所だった)。
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思い出は山のように増え、色濃い時間が流れた。そして僕は有り余る人の恩を感じて、NYでの生活に幕を下ろした。
JFKから目指すはペルー・マチュピチュだった。
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世界一周ノート
上海→杭州→南寧→ハノイ→ホーチミン→シェムリアプ→チェンマイ→ルアンパバーン→バンコク→パンガン島→ペナン島→マラッカ→スマトラ島→ジャワ島→マニラ→シンガポール→ジョホールバル→シドニー→チェンナイ→ムンバイ→アグラ→デリー→バラナシ→ブッダガヤ→コルカタ→ダージリン→ポカラ→ルンビニ→ガヤ→カトマンズ→ポカラ→イスタンブール→カッパドキア→パムッカレ→ボドラム→ギアテネ→メテオラ→ソフィア→ブタペスト→ザコパネ→クラクフ→サラエヴォ→ザグレブ→ヴェネチア→ローマ→ミラノ→バルセロナ→タンジェ→フェズ→マラケシュ→カサブランカ→カイロ→ギザ→アジスアベベ→ヨハネスブルグ→ケープタウン→ドバイ→ニューヨーク・・・

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4. 世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第52回 ミュンヘン

ミュンヘンの旅行ガイド
ミュンヘン (トリップアドバイザー、4Corners提供)

ドイツ連邦共和国・国旗

(画像:Wikipedia)


見どころと特徴

石畳と中世の建築、モダンな近代建築が立ち並ぶ街並みは美しい。大都市ながらのんびりとした雰囲気で、「世界住みやすい街ランキング」では上位の常連。世界レベルのミュージアムなど派手な見所にも事欠かないが、実はのんびり街歩きが似合う。オクトーバーフェスの時期には世界から観光客が集まり大量のビールが消費される。
アルペン街道観光の拠点としても重要で、トレッキングやウインタースポーツの楽しみも。

München Central Station to Theresienhöhe 16  80339 München  Germany   Google Maps
(画像:Google)


空港から近郊鉄道Sバーンでミュンヘン中央駅に降り立つと、ホテル街がひろがる。駅前のカールス門(Karlstor)とマリエン広場(Marienpl)を結ぶノイハウザー通り(Neuhauser)がミュンヘン一の繁華街。デパートやカフェ、レストランが軒を連ねている。

Karls Gate (Karlstor) (トリップアドバイザー)

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(画像:Google)

数々のショップやレストランに囲まれ、音楽とパフォーマンスで賑やかなマリエン広場を見下ろすのが市庁舎。
どこからどう見ても歴史的建造物にしか見えないが、現役の市庁舎として利用されている。建物自体が観光名所化しており、からくり時計が稼働する朝や夕方にかけて特ににぎわう(夕方は3~10月のみ)。エレベーターで塔に昇ることができる。
夜は建物がライトアップされ荘厳な雰囲気に。

Marienplatz (トリップアドバイザー)


New Town Hall (Neus Rathaus) (トリップアドバイザー)

マリエン広場から南側、ミュンヘンで最も知られた市場がヴィクトアーリエンマルクト(Viktualienmarkt)。新鮮な野菜や果物からハムやチーズなどのデリカ、さらにはお土産まで豊富にそろっており、屋台やビアガーデンもある。焼きソーセージを片手に昼からビールをたのしみたい。


Viktualienmarkt (トリップアドバイザー)

ホフブロイハウスは世界で最も有名なビアホール。ここ数年では日本でも各所でオクトーバーフェストが催されているが、ホフブロイハウスのジョッキを提供していなければモグリ。そのくらいにミュンヘン=オクトーバーフェストを代表するビールとなっている。もともとは王立の醸造所で、開業はなんと16世紀。1920年にはヒトラーがナチス党の旗揚げ演説をしたというエピソードもある。現在でも公営で運営されており、重厚な建物は雰囲気たっぷり(建物は空襲後再建されたもの)。
内部は三階建ての広大な空間、昼夜をとわず人々が杯を傾けている。

Hofbrauhaus Munchen (トリップアドバイザー)

センドリンガー通り(Sendlinger)沿いにたたずむ小さいながらも異様な迫力のある建物はアザム教会。18世紀にアザム兄弟が自宅敷地に建てたもので、あまりのゴージャスさに一般開放を余儀なくされたという気の毒な経緯のある建物。内部はあらゆるすき間をうめつくすような偏執的バロック装飾にみちており、ミュンヘンで最も印象に残るスポットという評もあるほど。

Asam’s Church (トリップアドバイザー)

ドイツの科学は世界一イイイ!
当然科学関連のミュージアムも気合いが入りまくっている。ミュンヘンにある科学博物館はその名も「ドイツ博物館」。
イーザル川の中州にそびえ立つ巨大ミュージアムで、5.5万平方メートル(上野国立科学博物館の約4倍)もの広大な敷地に10万点もの展示をおさめるという(同約7倍)。ドイツのみならず世界の科学博物館の頂点に位置する権威をもち、ライト兄弟の発明した世界初の飛行機やUボートなど人類史に残るような貴重な展示ばかり。科学への興味関心を啓蒙することを重視しており、多くの展示は実際に触れたり映像や模型で説明がされたりとユニーク。理系人間なら通いっぱなしになるだろう。

Deutsches Museum (トリップアドバイザー)

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(画像:Wikipedia)

かつてミュンヘン(バイエルン王国)を治めたヴィッテルスバッハ家の王宮。現在ではレジデンツと呼ばれ一般開放されており、かつての豪華なくらしぶりを伝えている。こちらも広大な建物で、外観はシンプルだが内部はゴージャスの一言。えんえんと続く丸天井の通路や祖先画の展示が有名。

Munich Residence (Residenz Munchen) (トリップアドバイザー)

ミュンヘンの代表的な美術館としては、15世紀以降の絵画を集めたアルテ・ピナコテーク(Alte Pinakothek)、19世紀~20世紀初頭の作品を集めたノイエ・ピナコテーク(New Pinakothek)、そして現代芸術のモダン・ピナテコーク(Pinakothek der Moderne)があり、いずれも隣接している。アルテ・ピナコテークは世界でも最古の公共美術館の1つとされ、デューラー、レンブラント、ルーベンスといった画家の名品を収蔵している。時代的なこともあり宗教画が多い。ノイエ・ピナコテークはゴッホ、モネ、セザンヌといった近代絵画を対象としており、「ひまわり」もこちらの収蔵。モダン・ピナテコークはデザインから映像まで幅広い分野を展示している。

New Pinakothek (トリップアドバイザー)


Pinakothek der Moderne (トリップアドバイザー)


市街地から北西、ヴィッテルスバッハ家の離宮として建てられた建物がニンフェンブルク宮殿(Nymphenburg Palace)。トラムの駅を降りると離れとは思えぬ巨大な宮殿が目に入ってくる。広い芝生の庭園には色とりどりの花が植えられ、白鳥がおよぐ湖の向こうには均整のとれた優美な建物。
内部はさらに現実ばなれしており、豪華な居室やギャラリーなど圧巻の内容。


Nymphenburg Palace (トリップアドバイザー)

市街の北、オリンピック公園の近くにあるのがBMWの博物館「BMWワールド」。BMWファンやオーナーはもちろん、そうでない人も欲しくなってしまう展示とさすがのホスピタリティ。カフェやギフトショップも充実している。

BMW Welt (トリップアドバイザー)


さて、本コーナーではおなじみの軍事史跡・ミュージアム紹介。
実はミュンヘンはナチスこと国家社会主義ドイツ労働者党のお膝元。前述通り結党宣言はミュンヘンであり、党本部もこの地にあった。

マリエン広場の南、シナゴーグに隣接するのはユダヤ博物館。
2007年にオープンしたばかりのモダンな建物で、中世から第二次大戦後までの迫害の歴史が紹介されている。

Jewish Museum Munich (トリップアドバイザー)

アルテ、ノイエ、モダン・ピナテコークの3ミュージアムのほど近くにあるのはNSドキュメントセンター。NSは国家社会主義(National Socialism)の略で、連合軍によるミュンヘン開放から70年目、今年の5月に開館したばかり。
展示は第1次大戦から戦後の再建までを対象としており、膨大な資料によってナチス時代を総括している。
なお、建物はナチス党本部跡に建てられており、隣にあるミュンヘン音楽大学はかつてのヒトラー総統官邸であった。

NS-Dokumentationszentrum Munchen (トリップアドバイザー)

ミュンヘン市街から北西に15km、ダッハウ強制収容所(Dachau)はドイツで最初に建てられたユダヤ人収容施設。1933年に稼働開始、開放される1945年までにユダヤ人や政治犯をおよそ20万人収容。最終的にこの地で亡くなった人は4万人以上とも言われる。

Dachau Concentration Camp (トリップアドバイザー提供)


オクトーバーフェストはミュンヘン最大のお祭りで、かつ世界でも最大規模のイベントとなっている。毎年9月後半から10月初め(10月の第1日曜日を最終日とする16日間)に催され、期間中の来場者数は650万人にもおよぶ。
会場のテレージエンヴィーゼ(Theresienwiese)は中央駅から南西方向にある巨大な公園で、面積は東京ドームおよそ9個分。この広大な空間がサーカス並みの巨大テントや人々で埋まり、明治神宮の初詣も真っ青の大混雑となる様は圧巻。夕方以降、いい感じに酔っ払った客と音楽、踊りが渾然となり祭りは最高潮をむかえる。

Theresienwiese (トリップアドバイザー提供)


アルペン街道はドイツ南部のリゾートを巡る観光街道で、ロマンチック街道との交差点となるフュッセンやヒトラーの別荘ベルヒテスガーデン、狂王ルートヴィヒ2世によるヘレンキームゼー城やリンダーホーフ城など多くの見どころがある。
いずれもクルマを借りるか現地ツアーの活用がおすすめ。

Berchtesgaden National Park (トリップアドバイザー提供)


Schloss Herrenchiemsee (トリップアドバイザー提供)



Zum Durnbrau (トリップアドバイザー提供)

ミュンヘンといえばソーセージとビール。
中でも有名なのは白いソーセージのヴァイスヴルストや四角いパテ状のレバーケーゼ。他にも焼きソーセージ、豪華なローストポークのシュヴァインスブラーテン、豚すねを豪快にローストしたシュバイネハクセなど肉のうまみをシンプルに味わう料理がおすすめ。他にも肉団子のスープや巨大なラビオリなどがバイエルン名物。
さっぱり系では、マリネ類や秋の味覚白アスパラガス、キノコ類などが名物。
オバツタはカマンベールでつくったチーズディップで、プレッツェルに塗って食べればビールを持つ手がとまらない。

ビールはミュンヘン観光最大の楽しみ。フルーティーな小麦のビールから濃色ビールまでバラエティは幅広い。ビールのビアガーデンでは1リットルとかとんでもない量のジョッキしかないこともある。生ビールならシュニット(Schnitt)と注文すると、少し(250ml程度)だけ注いでくれることもある。

ミュンヘンでは肉や酒をワシワシ食べまくるイメージがあるが、ベジタリアンも多い。たっぷりのサラダや滋味深い豆のスープなど、疲れた胃を休めるにはいいかも。


Wirtshaus Ayingers (トリップアドバイザー提供)


日本からの行き方

(空路)
日本からドイツ行きの直行便は複数あり、ミュンヘン便は羽田からルフトハンザおよびANAが毎日就航している。日本を昼に出て現地着は同日夕方と利便性もよい。復路はルフトハンザが夕方発で翌午前着、ANAは夜発で翌夕方着となっている。値段は繁忙期でなければ11~12万程度とお得感も高い。

羽田からは他にフランクフルト直行便があり、成田からもフランクフルト直行便、デュッセルドルフ直行便がある。関空および名古屋セントレアからはそれぞれルフトハンザのフランクフルト便がある。
なお、名古屋国際空港セントレアとミュンヘン国際空港は姉妹空港提携を結んでいるが、互いを直接結ぶ路線はない。

乗り継ぎ便はモスクワ経由のアエロフロート、アブダビ経由のエディハド、北京経由の中国国際などが安く、6万円台もある。

(パッケージツアー)
カタール航空やエミレーツなど中東系をつかったツアーは安く、時期によっては6日間で6万円というプランも見つかる。ANAやルフトハンザ直行便利用の場合は10万円程度。
いずれも航空チケット代より安いものもあり、検討価値は高い。

(空港)
ミュンヘン国際空港(MUC)はミュンヘン中心部から北東30kmほどに位置している。フランクフルト空港とならぶドイツの玄関口であり、ヨーロッパを代表するハブ空港となっている。開港は1992年、2003年にはターミナル2が開港し、さらに2006年にはターミナル1とターミナル2をつなぐ複合施設ミュンヘンエアポートセンターがオープンした。空港の評価は非常に高く、SKYTRAXによるエアポートランキングでは欧州でトップ、全世界でも上位の常連となっている。

ターミナル1はエアベルリンやジャーマンウィングス、フィンエアーやエールフランス、カタールなどスターアライアンス以外の航空会社が乗り入れている。
ターミナル2はルフトハンザおよびスターアライアンス勢で、日本からの直行便はこちらに到着する。機能的かつ快適な設備から利用者の評判が高く、トランジットの最短所要時間は30分であるという。
広大なミュンヘンエアポートセンターには免税店やレストランはもちろん、クリスマスマーケットをはじめとした各種のイベントが開かれており、飛行機に乗る予定がなくても楽しめる。世界で唯一、空港内で醸造されたビール「エアブロイ(Airbrau)」はぜひ味わっておきたい。

空港からは近郊鉄道SバーンのS1線およびS8線が市街に通じている。ミュンヘン中央駅まで45分程度、108ユーロ。タクシーの場合は所要40分、70ユーロ程度。


地理と気候

ミュンヘンはドイツの南、バイエルン州の州都。北緯48度で樺太や千島列島と同じ緯度に属する。
寒暖の差が大きい大陸性気候。12月~1月は昼でも氷点下となる日もあり、雪も降りやすい。夏はおおむね20度台の気温で過ごしやすい。
冬の寒さが厳しいため、4月頃から10月頃までがおすすめ。ベストシーズンは夏の6月から9月頃まで。オクトーバーフェスなら9月後半から10月初め。
冬のイベントとしてはドイツ名物のクリスマスマーケットがあり、この時期を目当てに訪れる観光客も多い。

時差はマイナス8時間。日本の正午が午前4時。3月の最終日曜から10月最終日曜までサマータイムで、時差はマイナス7時間となる。日本の正午が午前5時。


(画像:Google)


言語と通貨

ドイツではおおむね英語が通じる…とされているが、ミュンヘンではやや通じる率が低い模様。それでも、旅行者が行くような店や施設にはほぼ必ず英語がわかる人がいるので問題はない。

通貨はユーロ(EUR)。1ユーロ=134.7円(15年10月時点)。
概ね1ユーロ=150円と覚えておけば使いすぎることはない。

物価はドイツの中でも高い方、おおむね日本並みと考えていればよい。
ホテルは3つ星クラスで1万円程度。
外食は、ランチが安食堂やサンドイッチで4~5ユーロ、レストランなら日本より高めで8ユーロ~。カフェが4ユーロ程度。タクシー初乗り3.5ユーロ。水500mlで1ユーロ程度。
商品価格には7~19%の消費税が含まれている。

ユーロへの両替は日本で行っておくのが鉄則。
ドイツは意外に現金主義。クレジットカードはホテルやレストラン、デパートでは問題無く使えるが、ローカルのお店では使えないことも多い(他のお客が使っているように見えてもデビットカードだったりする)。

チップの習慣がある。レストラン・カフェ、タクシー共に10%程度(端数の切り上げでもOK)。ポーターやルームサービスで1ユーロ。


治安とビザ

ドイツの治安は欧州でも良好な方で、のどかなバイエルン州はその中でもさらに安全とされている。ただし犯罪の発生率自体は日本よりもずっと高いので身辺には注意したい。
ミュンヘンの場合は中央駅や空港、ホテルのロビーやビアガーデンなどで旅行者をねらった置き引き、スリの被害が報告されている。

ロンリープラネットでもヤバいと警告されているのはオクトーバーフェスの期間。単純に酔っ払いによるトラブルが増える他、欧州全土からスリ集団が集まり治安が一気に悪化する。特に中央駅や会場付近で被害が多発している。今年の期間中は警察官出動件数が1,092件となっており、うち強盗が5件、傷害が202件、性犯罪が6件も報告されるなど、荒っぽい事案も多い。特に旅行者はパスポートをねらわれやすい模様。

90日以内の観光・出張滞在はビザ不要。


市内交通

(タクシー)
ぼったくりなどは無く、メーター制で安心して利用できる。タクシー乗り場もあるが、流しのタクシーを普通に拾ってよい。
初乗り3.5ユーロ、1km毎に1.8ユーロ(5kmまで)、5kmを超えると1km毎に1.6ユーロ。他にサーチャージ1.2ユーロがかかる。チップは料金の15~20%程度。大きな荷物がある場合や日曜日・夜間の割増あり。
スマホで配車、明朗会計で安心なUberもおすすめ。

(近郊鉄道・地下鉄・トラム・市バス)
Berlin Hauptbahnhof
MVT Munich Tram System (トリップアドバイザー提供)

市内公共交通機関は近郊鉄道のSバーン、地下鉄のUバーン、トラムおよびバスがある。ベルリンなどと同じくゾーン制の共通運賃。ゾーンはさらにリングという区分に区切られている。にほとんどの観光スポットは第1ゾーン内(大人料金)
Sバーン、Uバーンに環状線はなく、中央駅を中心に東西南北に延びる構成。Uバーンは8路線。Sバーンは1~7の7路線に空港線、さらにS20線を合わせて10路線がある。

チケットは、シングルチケットとデイパス、旅行者向けのカードがある。

シングルチケットがいわゆる普通のきっぷ。近距離の場合(S・Uバーン2駅まで、市バス・トラムは4停留所まで)は1.4ユーロ。10枚綴りの回数券(Stripe Ticket)は13ユーロ、1枚当たり1.3ユーロ。1ゾーン内のシングルチケットは2.7ユーロ。乗車前/乗車時に刻印しないと不正乗車となるので要注意。

デイパスは中心部のInner District(white zone)内有効なものが6.2ユーロ、3日間の場合15.5ユーロ。
乗車券の有効区間、有効時間内であれば公共交通機関同士の乗り換え可。

旅行者向けのカードはシティツアーカード。公共交通機関乗り放題に加え、市内70箇所のミュージアムやショップで割引などの特典が受けられる。
Inner District(white zone)内有効な1デイカードが10.9ユーロ。3日間の場合20.9ユーロ。

この他にIsarCardという定期券もあり、こちらは有効なリング区間(要は発駅と着駅)を決めて購入する。決まった地区内を移動するなら最も割安となる。

(鉄道)

Munich Central Station (トリップアドバイザー提供)

ミュンヘン中央駅はドイツの鉄道大国ぶりを実感できる巨大なターミナル駅。Sバーン、Uバーンといった市内交通に加え、国内の主要都市やアルペン街道の諸都市間の鉄道、さらにはオーストリアやチェコ行きの国際鉄道などが集中する交通の要。

(レンタカー)
「郊外に出たい」「アウトバーンを走りたい」、そんな時はレンタカーも選択肢。
フォルクスワーゲンゴルフを24位時間借りた場合の相場は6000円程度、7人乗りのフォルクスワーゲン・トゥーランで1万5千円程度。オートマ車は少ないので希望なら早めに手配を。

なお、アウトバーンが最高速度無制限なのは規制・標識がない区間だけで、推奨速度は130km/h程度となっている。

(レンタサイクル)

Discover Munich with Lenny’s Bike Tour (トリップアドバイザー提供)

ドイツの自転車平均購入単価は自転車大国として有名なオランダをも上回るという。ミュンヘンはその中でも「自転車都市」を高らかに宣言しており、標識や自転車専用路も充実している。市内は石畳の道が多いので、ロードよりもハイブリッドやサス付が便利。
レンタルの相場は1日15ユーロ程度。また、ドイツ中の主要都市にはドイツ鉄道(DB)運営のレンタサイクルがある。

個人の自転車貸しサービス、Spinlisterもおすすめ。ミュンヘンにも多くの登録者がいる。


ホテル

Hotel Adlon Kempinski
Hotel Adlon Kempinski (トリップアドバイザー提供)

ホテルは中央駅近辺に多く、ゴージャスなホテルからエコノミークラスからまでそろっている。ホテル代は3つ星クラスで1万円程度、4つ星でも1.5万と欧州の都市の中では比較的割安な部類。ゲストハウスならドミトリーが2千円~、個室が4千円~といったところ。

オクトーバーフェスのシーズンは予約でいっぱいになり、レートもかなり高め。

個人宅の部屋貸しサービスAirbnbの利用もお勧め。


ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
ドイツの大手通信事業者はMobile、Vodafone、O2など。加えてFONIC、Congstar、O.TEL.O、blauworld、LabaraなどMVNO(回線利用業者)が無数にある。

ドイツを拠点とする最大手T-Mobileの場合、月間500メガバイトで7ユーロなど。
Vodafoneの場合、プリペイドの「Mobiles Internet ohne Vertrag」が30日間1ギガで14.99ユーロ、5ギガで34.99ユーロ。
O2の場合、「O2 Go Prepaid」が1ギガ15ユーロ、5ギガで25ユーロ。

MVNOでは以下の通り。
FONICの場合、月間500メガに通話定額で19.95ユーロなど。
Congstarの場合、300分の通話に300メガのデータ付き30日有効プランが9.99ユーロなど。
O.TEL.O、blauworld、Labaraは1ギガ30日有効プランがいずれも9.99ユーロ。

(WiFi)
ミュンヘン市は主要地域で公衆無線LANを提供している。登録さえ不要で簡単に利用でき大変便利。
また、レストラン、カフェなど様々な場所でも無料のWiFiが提供されている。

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5. 旅の本屋 のまど イベント情報:10月22日(木) 宮田珠己さん×小嶋独観さん対談 トークイベント

Profile
プロフィール

旅の本屋 のまど

東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/

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新刊『日本全国津々うりゃうりゃ 仕事逃亡編』(廣済堂出版)の発売を記念して、作家の宮田珠己さんと珍寺ライターの小嶋独観さんのお二人をお招きして、日本全国の脱力系の面白スポットについてスライドを眺めながら対談トークをしていただきます。今回の新刊は人気シリーズ『日本全国津々うりゃうりゃ』『日本全国もっと津々うりゃうりゃ』に続くシリーズ第3弾で、日本全国の気になる場所をいくつか訪ねて、またまた「宮田ワールド」全開の不思議な旅エッセイになっています。今回のイベントでは、『ヘンな寺社仏閣巡礼』の著者で、「珍寺大道場道場主」として日本全国の不思議で怪しいお寺「珍寺」を探し歩いている小嶋さんを対談相手にお迎えして、お二人がオススメする日本各地に点在する面白スポットを取り上げます。普段あまりトークイベントをしない宮田さんの話を生で聞けるチャンスですよ。宮田さんや小嶋さんのファンの方はもちろん、日本の面白スポットに興味のある方はぜひご参加ください!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサイン会も行います。


宮田珠己(みやたたまき)

0724miyatatamaki
1964年兵庫県生まれ。大学卒業後、約10年間のサラリーマン生活を経て作家となる。旅エッセイや小説などを執筆。主な著書に『東南アジア四次元日記』、『私の旅に何をする』、『ときどき意味もなくずんずん歩く』、『スットコランド日記』、『だいたい四国八十八ヶ所』、『四次元温泉日記』、『日本全国津々うりゃうりゃ』など。
◆宮田珠己ツイッター
https://twitter.com/John_Mandeville

小嶋独観(こじまどっかん)

1022kojimasan
ウェブサイト「珍寺大道場」道場主。日本やアジアのユニークな神社仏閣、ファンキーな神様、不思議な信仰、巨大すぎる仏像等々を求めて東奔西走の人生を送っている。民俗、美術、宗教、建築、歴史などの視点から現代の信仰シーンを読み解く珍寺ライター。著書に『珍寺大道場』(イースト・プレス)、『ヘンな寺社仏閣巡礼』。
◆小嶋独観HP「珍寺大道場」
http://chindera.com/


【開催日時】  10月22日(木)  19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   900円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど
 協力:廣済堂出版

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6. 編集後記

tabinoteワタベです。
先日は高知に一泊二日の弾丸で移動していました。
高知はこれまで何度も行っているのですが、昔はJAL/ANAのパックツアーか高速バスを利用していました。今ではLCCが四国に就航し、ジェットスターの成田-高松便・松山便、春秋日本の高松便を使って移動することができます。松山、高松からはバス移動になりますが、ずいぶん安くなりました。
今回は日程の都合があり往路はJAL、復路はジェットスター松山便という手段をとりました。久々のJAL便はLCCよりも割高でしたが、やはり羽田は近いし直接高知龍馬空港に行けるしで、価格差以上の価値を感じましたね…。
個人的にはLCCは鉄道移動が難しい街、高知とか福井とか山陰とか、あのあたりに路線ができてほしいものです。成田から高知までLCCで行けたらいいなあ….。

こちらはルイヴィトン高知店跡です(2月で閉店…)。
DSC01644

さてさて、前置きが長くなりましたがそれではメルマガ56号をお届けします。
ニュースはやはりエアアジア・ジャパンでしょうか。セントレアをハブとして札幌や台北に就航するようです。ティーウェイ航空のグアム便というのも意外ですね。これがうまくいけば中距離リゾートへのLCCが拡大するかも?

吉田さんのエッセイは「ツーリズムEXPO」(旧「旅博」)です。旅博の頃行ったことがありますが、各地の料理屋台とか物産店、ノベルティグッズの無料配布なんかもあったりして結構楽しめました。

旅行記はtabinote田口によるやさぐれASEANパス実践記です。登場以来tabinoteが異常にプッシュしているASEANパス、一定のルール内で旅程を組むというパズル的な快感があるんですよね。青春18きっぷにハマった方なら絶対楽しいですよ!

青木さんの世界一周ノートはNYの架空勤労日記(でいいのかな?)。NYの住まいはかなりカオスだったようですね。次号からいよいよ長い旅の締めくくり、南米編に入るようです。

「あの街」はオクトーバーフェストが終わったばかりのミュンヘンをとりあげました。バイエルン王国の豪華な史跡、ミュージアム、ビールに第2次大戦の痕跡など見どころにあふれた街ですね。今後は難民のエスニックタウンができたりしてまたまた変わっていくかもしれません。

のまどのイベントは10/22、宮田珠己さん×小嶋独観さんというお好きな方にはたまらないスペシャルタッグです。たぶん私も行きます。

なお、tabinoteサイトに下川裕治さんの過去メルマガ連載を全編アップしています。
https://tabinote.jp/category/shimokawa/
これまで有料会員にお届けしていたコンテンツを太っ腹にも大開帳しています。重鎮の味わい深いコラム、ぜひご覧ください。
今後、吉田さん、柳下さん、さるころさんの過去有料連載も公開予定です。

では、次号もよろしくお願いします。
次回は10月20日(火)の発行予定です。


発行:有限責任事業組合tabinote
https://tabinote.jp

※本メルマガの連載原稿または寄稿、告知などの著作権は著者・情報発信元に帰属します。その他の著作権および全ての編集著作権はtabinoteに帰属します。記事の引用・転載は出典を明記いただくとともに、諸関連法規の定めに従っていただきますようお願いいたします。

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tabinoteメールマガジン 2015/10/06号 Vol.056

Contents

1. 旅行業界最新ニュース
2b. 連載:「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和
3a. tabinote旅行記
3b. 世界一周ノート
4. 世界あの街この街
5. 旅の本屋 のまど イベント情報
6. 編集後記


1. 旅行業界最新ニュース

エアアジア・ジャパン、就航路線を発表

エアアジア・ジャパンは10月6日、国土交通省より航空運送事業の許可を受けたと発表。2016年春以降に名古屋/中部~札幌/千歳、仙台、台北/桃園の3路線に就航することが確実となった。また、これを受け9月29日付で本社を都内から中部国際空港内に移転したことも発表した。

KLM、福岡~アムステルダム線を運休

KLMオランダ航空は、2016年1月5日より同社が2013年4月より運行する福岡~アムステルダム線を運休すると発表した。これにより福岡空港に定期就航するヨーロッパ便がなくなることになる。2016年3月以降は混雑空港に指定されることが決まっており、新規路線参入が難しくなることが予想されるため、今後しばらくは九州地方の利用者がヨーロッパへ向かうためには関空、仁川などでの乗継が必要となる。

ティーウェイ航空、大阪~グアム線に就航

韓国のLCC、ティーウェイ航空は10月1日、大阪/関西~グアム線に就航を開始した。日本とグアムを結ぶ路線にLCCが就航するのははじめて。料金は片道15,000円~だが、別途燃油サーチャージ、施設使用料などがかかるため、総額は25,000円弱となる。

ダイヤ
TW311 11:50 大阪/関西 ~ 16:20 グアム /火・木・日
TW312 17:20 グアム ~ 19:45 大阪/関西/火・木・日

http://www.twayairlines.jp/

ジェットスター・ジャパン、台湾・フィリピン就航の可能性

ジェットスター・ジャパンは10月2日、豪ジェットスター、シンガポールのジェットスター・アジアとの3社からなる航空協定について国土交通省より認可を受けたと発表した。これにより現在ジェットスター・アジアが運行している日本-台湾路線、日本-フィリピン路線に、ジェットスター・ジャパンが乗り入れる(もしくはコードシェアなどの)可能性が出てきた。

ANA、羽田空港内でレクサスによる乗継サービス開始

ANAとトヨタは10月1日より、国際線ファーストクラス乗客に向け、レクサス車を使った羽田空港内の国際線と国内線乗り継ぎサービスを開始する。車種はレクサスの最上級セダン「LS600h バージョンL」か、最上級SUV「LX570」のどちらかとなり選択はできない。海外ではルフトハンザ航空やデルタ航空がポルシェを、ユナイテッド航空がメルセデス・ベンツを利用した同種サービスを行っている。

https://www.ana.co.jp/serviceinfo/international/lexus-service/

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2b.「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和

Profile
プロフィール

吉田友和(よしだともかず)

1976年千葉県生まれ。出版社勤務を経て、2002年、初海外旅行にして夫婦で世界一周旅行を敢行。旅の過程を一冊にまとめた『世界一周デート』で、2005年に旅行作家としてデビュー。「週末海外」というライフスタイルを提唱。国内外を旅しながら、執筆活動を続けている。その他、『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』(講談社)、『自分を探さない旅』(平凡社)、『LCCで行く! アジア新自由旅行』(幻冬舎)、『めざせプチ秘境!』(角川書店)、『3日もあれば海外旅行』(光文社)など著書多数。
旅行作家★吉田友和 Official Web

しりとりで旅する 第50回 吉田友和

う 雨季

 今年もツーリズムEXPOへ行ってきた。東京の国際展示場で開かれる、年に一度の旅の祭典である。初めて訪れたのは最初の世界一周から帰った直後だったから、通い始めてもうかれこれ十年以上になる。旅行などで不在の場合を除き、僕はほぼ毎年参加している。我が恒例行事のひとつだ。
 年を追うごとに規模が拡大してきたこのイベントだが、以前は「旅博」という名称だった。さらに遡れば、「世界旅行博」と呼ばれた時代もあった。ここだけの話、いつの間にかツーリズムEXPOなどと横文字のイベント名になってしまい、長年のファンとしては密かに違和感を覚えたりもしている。
 今年は海外関係の展示よりも、インバウンド関連ブースの方が勢いがあると感じた。英語や中国語で書かれた日本国内の観光パンフレットが目についたのだ。世界旅行の疑似体験がウリのイベントだったが、海外の人たちに日本旅行をアピールする場へと変わりつつある。そんな現状に鑑みると、イベント名は横文字の方が都合がいいのかもしれない。
 ツーリズムEXPOの会場は、大きくエリアごとに分かれている。ここでいうエリアとは、実際の世界の地域区分のことだ。すなわちアジア、ヨーロッパ、北米といった具合で、それらとは別枠で旅行会社が集まった区画なども設けられている。いちおう一通りは見て回ったが、アジアへの滞在時間が最も長くなってしまった。自分の興味を優先すると、やはりそういう結果になるようだ。
 新しい旅先を探すにはうってつけのイベントである。たとえば最近マイブームの台湾のブースでは、北部や中部、南部と地域別に細かく展示されていた。日本ではまだあまり知られていなそうなマイナーな街の情報も選り取り見取り。スタッフの台湾人と話して、オススメしてくれた美味しい店をメモに取ったり。期待した以上の収穫が得られ、台湾旅行がますます楽しくなりそうである。
 ほかにもベトナムやミャンマーなど、個人的にとくに関心の強い国のブースを重点的に回りつつ、歩き疲れたらタイのブースでリラックスした。「サワディーカー」とタイ語で挨拶されるだけで、ほっこり癒される。
「最近のタイはどうですか?」
 バンコクから来たと思しきタイ人女性スタッフに何気なく訊いてみた。
「いまは雨季ですね。雨が多いです」
 すると、そんな答えが返ってきた。気候について訊ねたつもりではなかったが……なるほど、雨季か。確かにタイはいまそんな季節である。バンコクのような都市部ならば、雨に降られても避難場所はある。困るのは地方の旅だ。雨季のチェンマイでトレッキングしたときは、ぬかるんだ山道を歩いたせいでドロドロになってしまったのを思い出す。
 そういえば、この前出した新刊でもタイの雨季のエピソードを綴っていた。スコールから逃げるために、慌てて路線バスに飛び乗った話だ。その本は東南アジアの旅エッセイを国別にまとめた短編集なのだが、一番最初がタイだった。果たして、あんな間が抜けたエピソードで巻頭を飾ってよかったものか。
 近頃は日本にいても、東南アジアのスコールのような大雨にしばしば降られる。つい先日は、関東地方でも信じがたい大災害に見舞われたばかりだ。家や車が水没し、ボートで避難する人々――タイのニュース映像ではおなじみの光景も他人事ではなくなってきた。
「日本もね、最近は雨が多いんですよ」
 会話の流れで僕がそう言うと、タイブースにいたタイ人女性は笑顔で相槌を打ってくれた。どこまで伝わったかは定かではないが、タイ人と雨の話をするのもいかにもタイっぽい感じがして、なんだか懐かしくなった。
 考えたら、今年は旅をしていて雨に悩まされてばかりだった。それも、ここぞという重要な場面で、不幸にも雨に降られることの繰り返しで、何度も心が折れそうになった。たとえば長崎の教会群を巡っていたときも、日本最北端の宗谷岬を目指したときも雨だった。中国へ九寨溝を見に行ったら見事に降られたし、夏の台湾旅行では台風が直撃して散々な目に遭ったばかりだ。ひょっとしたら自分は雨男なのではないか、という根本的な疑惑がいまさらながら浮上する。
 残り三ヶ月もあるというのに、早くも今年の旅を振り返ってしまった。年内もまだまだ旅は続く。実は明日からグアムなのだが、書いているうちに急に天候が心配になってきた。どうか晴れますように!

※雨季→次回は「き」がつく旅の話です!

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3a. tabinote旅行記 アジア無計画4都市周遊

tabinoteスタッフ、タグチによるアジア周遊旅行記を掲載します。
内容は2015年7月の体験にもとづいています。


発作的にチケット予約

6月に掲載されたtabinoteワタベによる「エアアジアで行く!ASEANパスで東南アジア周遊」という記事を読み、せっかくチェンマイ(タイ)に住んでるんだから試してみないとウソだよな、と思いその場でエアアジアのサイトをチェックした。

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まずはお試しということでなにも考えず「10クレジット」を購入。タイバーツで購入するよりも日本円のほうが若干安かった。
ルールその他についてはtabinoteの記事に詳しいので参照してほしい。
実際にいくつか行きたい目的地を検索してみたのだが、思った以上に「ASEANパス」に割り当てられているチケットの枚数は少ないようで、なかなか思ったようにルートが組めない。ポイントは「いかに効率よくクレジットを使うか」よりも「いかに日程内で乗れる便がある目的地を探すか」にかかってくる。

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今回は自由に動ける時間が5日間に限定されていたため、行きたかったバリ、マニラなどは軒並みあきらめる事になったが、試行錯誤の結果、なんとか未訪問の2都市を含む4都市周遊コースを組むことができた。

1日目 チェンマイ>バンコク>プーケット

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初日は移動日。現在住んでいるチェンマイからバンコク/ドンムアン空港経由でプーケットに向かう。
チェンマイ(FD3432)を17:35と夕方発、18:50にバンコクに着き、21:20発のプーケット便(FD3015)に乗り換える。
ASEANパスの特性上、チケットは1枚ずつバラバラに取る必要があるためチェンマイとバンコク、両方でチェックインとなるが、機内預け荷物はないのでさほど手間ではない。

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定刻通り22:35にプーケット国際空港に到着。もちろん深夜なのでホテルに直行なのだがここで問題がある。
プーケットの空港から市内中心部へのタクシー料金はタイ国内の相場から見て異常に高いのである。チェンマイなら200バーツ(1バーツ≒3.3円)、バンコクでもせいぜい400バーツなのだが、ここプーケットではなんと600~1000バーツも取られるというのだ。
それでも日本円にしてみれば5000円以下なのではあるが、タイの物価が体に染み付いてしまっているので、どうしてもこの値段は看過できない。しょうがないので乗り合いシャトル(200バーツ)を利用することにする。

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カウンターで行き先のホテルの名前を告げ料金を払うとチケットが貰える。狭い車内に乗客が全員乗ったところで出発となる。

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そもそも空港から市街地までは結構距離があるうえ、提携の旅行代理店に強制的に停車するなどのイベントがあるためかなり不快である。隣席のイタリア人はうるさいし……。

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おまけにこの豪雨である。しょっぱなから「おれこんなとこでなにやってんだ」感を味わえるすばらしい旅のスタートだ。
これは皮肉ではない。非日常感が味わえるのであればポジティブ・ネガティブ、どちらでも構わないというのがオレのスタンスだから。

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この後も4つくらい先客のホテルをまわり、ようやく自分のホテルにチェックイン。
いつものようにExpediaで勘で選んだ安ホテルだが、かなり「当たり」の部類だったのがせめてもの救いだ。

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荷物を部屋に置いて、とりあえず夜の街を散策。プーケットに関しては様々な方面から穏やかでない情報を入手していたのであまり治安が宜しくないことは理解している。期待通り数分歩いただけで売春婦やレディーボーイの皆さんに手を掴まれる最高の展開。

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とは言え今日はもう疲れているので適当なレストランに入りビールとパッタイを注文(この時カメラの調子が悪く画質が酷いのをお許しください)

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食事中ずっとメンチを切ってくるバイタク運転手。こういうのは目をそらしたら負けなのでずっとお見合いしてたらようやく向こうが根負け。達成感を味わう。
初日ということもあり、あまり深酒もせず2時頃にはホテルに戻り就寝。

2日目 プーケット>クアラルンプール

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2日目、本日は夕方までプーケットで過ごし、夜にクアラルンプールに向かう予定だ。

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起きたのは11時ごろか、雨こそやんではいるもののパッとしない天気。

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さて、特にやることはないのだが、ネットで空港までの格安乗合バスがあるとの情報を得たので、まずはバス停をチェックしに行くことにする。

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数分歩くだけであっさり見つかる。Googleマップは便利ではあるが便利すぎるのもつまらない。
だが、そんなにうまく話しは進まない。場所は間違いなく正しいが、どこを見てもバス停らしきものはない。
近くの露店の親父に聞いてみると、バス停は向かいのモールに移動したという。

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徒歩数分先にあるモールに移動。インフォメーションで聞いてみると「併設のホテルの入口にあります」とのこと。

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とぼとぼとホテルのフロントまで歩くもボーイに聞いても知らないという。おまけに突発豪雨。まあ南国特有のいいかげんさだ、しょうがない、と諦めかけるも、近くにいたおじさんが「確かビーチにバス停あったぞ」みたいなことを言う。

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実はもう半分以上信じていないのだが、とりあえずプーケットまで来てビーチを見ないのもなんだと思い、雨があがったのを見て移動してみる。

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夜になると派手なネオンが点くのだろうが、午後1時はのんびりとしたものである。

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ビーチもあんまりパッとしない。泳いでる人も少ないなあ。まあそんなもんか。

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当然バス停など見当たらない。他にも空港までのシャトル料金などチェックしながら歩くが、どこも600バーツとか1000バーツとかとんでもない値段。疲れきってホテルに戻る。

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もうバカ高いタクシーでいいや、と半ば諦めの境地でフロントに相談してみるとなんと200バーツのシャトルがあるらしい。なんだ、最初からここで聞けばよかった……。

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というわけでシャトルが来るまで食事とビール。

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空港ではPriority Passの恩恵でラウンジでのんびり。
深夜、クアラルンプールに到着し、空港隣接のtune Hotelに宿泊。

タイ在住にも関わらず「け?どうせなんでもバカ高い観光地だろ?」と敬遠していたプーケットだが、想像の上を行く酷さでもう来ることはないかなと思った。(とは言えその予想はだいたいはずれる)
もちろん豊富な予算とおおらかな心があれば楽しめるとは思いますがね。

さて、次回はどこに飛ぶのでしょうか?

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3b. 世界一周ノート 青木大地

仕事をやめ、2013年10月から1年間の予定で世界一周の旅に出ました。

Profile
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青木大地(あおき・だいち)

1986年生まれ。日本大学 芸術学部 卒業。
卒業後、大手レンタルビデオメーカーに勤務。店舗、営業を経て世界旅行のため退社。
念願のフリーライターとしてとりあえず1年は過ごせそうです。
同名義のFacebookもよければ見てください。

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3b. 世界一周ノート 第39回:ニューヨーク-その3

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NYに住む!

強盗事件の後、僕は大学時代の先輩を頼ってNYを訪れた。先輩はNYでライブハウスのミキサーや舞台の音響など、音楽関係の仕事をしていた。僕はその先輩の住んでいるシェアハウスのリビングに居候をさせてもらって1ヶ月を過ごした。その人にはかなりお世話になって、単発でカラオケバーでのバイトなんかも紹介してもらった。だから、これから記すのは悪口ではなくて、あくまで末端のアメリカのシェアハウスのレポートだということを先に言っておきたい。
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先輩の家に着いた日、既にトラブルが始まっていた。その家はベースメントと呼ばれる半地下に位置していて、サウスブルックリン(ジューイッシュの人たちが住むエリアだった)の、中々歴史あるアパートメントの一角にあった。老朽化の影響で排水機能が完全に麻痺していたその家は、僕が着いた日、上層階の排水が全て排水溝から逆流するという惨事に見舞われていた。排水機能は崩壊し、家中のあらゆる穴(風呂・トイレ・キッチン)からアパートメント全体の排水が逆流していた。僕は着くなり家中水浸しに成らないようにするためにバケツリレーに参加した。
なんとかこの日は収まったものの、僕が居る1ヶ月でこの排水トラブルは何度か起きた。下水臭もしていたので耐えられず、ある日僕らは部屋の地下にあるアパートメントの水道管を止め、全室の水の利用を制限した。すると、異変に気付いた住民達が騒ぎ始め、ついには警察が出動する事態に発展した。アパートメントには明らかな不法滞在者なども住んでいたけれど、そんなのおかまいなしに住民達が怒って僕の住んでいた部屋へと押しかけてきた。怒号が飛び交い「水道管をあけろ!」と僕らは攻められた。そして部屋に踏み込んで来た警察も「水道管を勝手に閉じることは違法だ。開けないと逮捕する」と言い出した。「どうすればいいんだ?このまま水道管を開ければ僕たちは生活ができない!」僕が言うと警官は「逮捕する」の一点張りだった。なんとか交渉で翌朝の修理工が来るまでという条件を引き出したものの、困っている弱者にも容赦のない、自由の国アメリカ・利己主義の国アメリカの片鱗を見た気がした。
他にも、上の階のメキシコ人がケータリング用の料理をキッチンでしていて、その汚れをバケツで水をぶちまけて洗うために起きる、天井からの水漏れという事件もあった。こちらは天井をこじ開けて、コンクリで固めたりするなどの日曜大工で対応したりした。更には部屋にネズミが住んでおり、毎夜鳴き声がし、時々キッチンで目が合ったりもした。玄関の前の鳩の糞の被害もおぞましかった。
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そんな部屋でバイトもしながら僕の1ヶ月はあっという間に過ぎた。サウスブルックリンからウォール街までの通勤は自転車で、ブルックリンブリッジを毎日渡っていた。朝食は毎日ダンキンドーナツで1$のコーヒーを買っていた。自炊する時は近所の小さなチャイナタウンで怪しい野菜や肉を買った。シェアハウスに住んでいた人たちにも支えられ、僕はすっかり元気になっていた。そして、なんとか1000$程を貯めることができた。もちろん居候代金は無料だった。最終日にはNYの日本人キャバクラにも連れていってもらった(この日本人キャバクラは某日本人大リーガーが奥さんを見つけた場所だった)。
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思い出は山のように増え、色濃い時間が流れた。そして僕は有り余る人の恩を感じて、NYでの生活に幕を下ろした。
JFKから目指すはペルー・マチュピチュだった。
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世界一周ノート
上海→杭州→南寧→ハノイ→ホーチミン→シェムリアプ→チェンマイ→ルアンパバーン→バンコク→パンガン島→ペナン島→マラッカ→スマトラ島→ジャワ島→マニラ→シンガポール→ジョホールバル→シドニー→チェンナイ→ムンバイ→アグラ→デリー→バラナシ→ブッダガヤ→コルカタ→ダージリン→ポカラ→ルンビニ→ガヤ→カトマンズ→ポカラ→イスタンブール→カッパドキア→パムッカレ→ボドラム→ギアテネ→メテオラ→ソフィア→ブタペスト→ザコパネ→クラクフ→サラエヴォ→ザグレブ→ヴェネチア→ローマ→ミラノ→バルセロナ→タンジェ→フェズ→マラケシュ→カサブランカ→カイロ→ギザ→アジスアベベ→ヨハネスブルグ→ケープタウン→ドバイ→ニューヨーク・・・

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4. 世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第52回 ミュンヘン

ミュンヘンの旅行ガイド
ミュンヘン (トリップアドバイザー、4Corners提供)

ドイツ連邦共和国・国旗

(画像:Wikipedia)


見どころと特徴

石畳と中世の建築、モダンな近代建築が立ち並ぶ街並みは美しい。大都市ながらのんびりとした雰囲気で、「世界住みやすい街ランキング」では上位の常連。世界レベルのミュージアムなど派手な見所にも事欠かないが、実はのんびり街歩きが似合う。オクトーバーフェスの時期には世界から観光客が集まり大量のビールが消費される。
アルペン街道観光の拠点としても重要で、トレッキングやウインタースポーツの楽しみも。

München Central Station to Theresienhöhe 16  80339 München  Germany   Google Maps
(画像:Google)


空港から近郊鉄道Sバーンでミュンヘン中央駅に降り立つと、ホテル街がひろがる。駅前のカールス門(Karlstor)とマリエン広場(Marienpl)を結ぶノイハウザー通り(Neuhauser)がミュンヘン一の繁華街。デパートやカフェ、レストランが軒を連ねている。

Karls Gate (Karlstor) (トリップアドバイザー)

9 Karlspl.   Google Maps
(画像:Google)

数々のショップやレストランに囲まれ、音楽とパフォーマンスで賑やかなマリエン広場を見下ろすのが市庁舎。
どこからどう見ても歴史的建造物にしか見えないが、現役の市庁舎として利用されている。建物自体が観光名所化しており、からくり時計が稼働する朝や夕方にかけて特ににぎわう(夕方は3~10月のみ)。エレベーターで塔に昇ることができる。
夜は建物がライトアップされ荘厳な雰囲気に。

Marienplatz (トリップアドバイザー)


New Town Hall (Neus Rathaus) (トリップアドバイザー)

マリエン広場から南側、ミュンヘンで最も知られた市場がヴィクトアーリエンマルクト(Viktualienmarkt)。新鮮な野菜や果物からハムやチーズなどのデリカ、さらにはお土産まで豊富にそろっており、屋台やビアガーデンもある。焼きソーセージを片手に昼からビールをたのしみたい。


Viktualienmarkt (トリップアドバイザー)

ホフブロイハウスは世界で最も有名なビアホール。ここ数年では日本でも各所でオクトーバーフェストが催されているが、ホフブロイハウスのジョッキを提供していなければモグリ。そのくらいにミュンヘン=オクトーバーフェストを代表するビールとなっている。もともとは王立の醸造所で、開業はなんと16世紀。1920年にはヒトラーがナチス党の旗揚げ演説をしたというエピソードもある。現在でも公営で運営されており、重厚な建物は雰囲気たっぷり(建物は空襲後再建されたもの)。
内部は三階建ての広大な空間、昼夜をとわず人々が杯を傾けている。

Hofbrauhaus Munchen (トリップアドバイザー)

センドリンガー通り(Sendlinger)沿いにたたずむ小さいながらも異様な迫力のある建物はアザム教会。18世紀にアザム兄弟が自宅敷地に建てたもので、あまりのゴージャスさに一般開放を余儀なくされたという気の毒な経緯のある建物。内部はあらゆるすき間をうめつくすような偏執的バロック装飾にみちており、ミュンヘンで最も印象に残るスポットという評もあるほど。

Asam’s Church (トリップアドバイザー)

ドイツの科学は世界一イイイ!
当然科学関連のミュージアムも気合いが入りまくっている。ミュンヘンにある科学博物館はその名も「ドイツ博物館」。
イーザル川の中州にそびえ立つ巨大ミュージアムで、5.5万平方メートル(上野国立科学博物館の約4倍)もの広大な敷地に10万点もの展示をおさめるという(同約7倍)。ドイツのみならず世界の科学博物館の頂点に位置する権威をもち、ライト兄弟の発明した世界初の飛行機やUボートなど人類史に残るような貴重な展示ばかり。科学への興味関心を啓蒙することを重視しており、多くの展示は実際に触れたり映像や模型で説明がされたりとユニーク。理系人間なら通いっぱなしになるだろう。

Deutsches Museum (トリップアドバイザー)

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(画像:Wikipedia)

かつてミュンヘン(バイエルン王国)を治めたヴィッテルスバッハ家の王宮。現在ではレジデンツと呼ばれ一般開放されており、かつての豪華なくらしぶりを伝えている。こちらも広大な建物で、外観はシンプルだが内部はゴージャスの一言。えんえんと続く丸天井の通路や祖先画の展示が有名。

Munich Residence (Residenz Munchen) (トリップアドバイザー)

ミュンヘンの代表的な美術館としては、15世紀以降の絵画を集めたアルテ・ピナコテーク(Alte Pinakothek)、19世紀~20世紀初頭の作品を集めたノイエ・ピナコテーク(New Pinakothek)、そして現代芸術のモダン・ピナテコーク(Pinakothek der Moderne)があり、いずれも隣接している。アルテ・ピナコテークは世界でも最古の公共美術館の1つとされ、デューラー、レンブラント、ルーベンスといった画家の名品を収蔵している。時代的なこともあり宗教画が多い。ノイエ・ピナコテークはゴッホ、モネ、セザンヌといった近代絵画を対象としており、「ひまわり」もこちらの収蔵。モダン・ピナテコークはデザインから映像まで幅広い分野を展示している。

New Pinakothek (トリップアドバイザー)


Pinakothek der Moderne (トリップアドバイザー)


市街地から北西、ヴィッテルスバッハ家の離宮として建てられた建物がニンフェンブルク宮殿(Nymphenburg Palace)。トラムの駅を降りると離れとは思えぬ巨大な宮殿が目に入ってくる。広い芝生の庭園には色とりどりの花が植えられ、白鳥がおよぐ湖の向こうには均整のとれた優美な建物。
内部はさらに現実ばなれしており、豪華な居室やギャラリーなど圧巻の内容。


Nymphenburg Palace (トリップアドバイザー)

市街の北、オリンピック公園の近くにあるのがBMWの博物館「BMWワールド」。BMWファンやオーナーはもちろん、そうでない人も欲しくなってしまう展示とさすがのホスピタリティ。カフェやギフトショップも充実している。

BMW Welt (トリップアドバイザー)


さて、本コーナーではおなじみの軍事史跡・ミュージアム紹介。
実はミュンヘンはナチスこと国家社会主義ドイツ労働者党のお膝元。前述通り結党宣言はミュンヘンであり、党本部もこの地にあった。

マリエン広場の南、シナゴーグに隣接するのはユダヤ博物館。
2007年にオープンしたばかりのモダンな建物で、中世から第二次大戦後までの迫害の歴史が紹介されている。

Jewish Museum Munich (トリップアドバイザー)

アルテ、ノイエ、モダン・ピナテコークの3ミュージアムのほど近くにあるのはNSドキュメントセンター。NSは国家社会主義(National Socialism)の略で、連合軍によるミュンヘン開放から70年目、今年の5月に開館したばかり。
展示は第1次大戦から戦後の再建までを対象としており、膨大な資料によってナチス時代を総括している。
なお、建物はナチス党本部跡に建てられており、隣にあるミュンヘン音楽大学はかつてのヒトラー総統官邸であった。

NS-Dokumentationszentrum Munchen (トリップアドバイザー)

ミュンヘン市街から北西に15km、ダッハウ強制収容所(Dachau)はドイツで最初に建てられたユダヤ人収容施設。1933年に稼働開始、開放される1945年までにユダヤ人や政治犯をおよそ20万人収容。最終的にこの地で亡くなった人は4万人以上とも言われる。

Dachau Concentration Camp (トリップアドバイザー提供)


オクトーバーフェストはミュンヘン最大のお祭りで、かつ世界でも最大規模のイベントとなっている。毎年9月後半から10月初め(10月の第1日曜日を最終日とする16日間)に催され、期間中の来場者数は650万人にもおよぶ。
会場のテレージエンヴィーゼ(Theresienwiese)は中央駅から南西方向にある巨大な公園で、面積は東京ドームおよそ9個分。この広大な空間がサーカス並みの巨大テントや人々で埋まり、明治神宮の初詣も真っ青の大混雑となる様は圧巻。夕方以降、いい感じに酔っ払った客と音楽、踊りが渾然となり祭りは最高潮をむかえる。

Theresienwiese (トリップアドバイザー提供)


アルペン街道はドイツ南部のリゾートを巡る観光街道で、ロマンチック街道との交差点となるフュッセンやヒトラーの別荘ベルヒテスガーデン、狂王ルートヴィヒ2世によるヘレンキームゼー城やリンダーホーフ城など多くの見どころがある。
いずれもクルマを借りるか現地ツアーの活用がおすすめ。

Berchtesgaden National Park (トリップアドバイザー提供)


Schloss Herrenchiemsee (トリップアドバイザー提供)



Zum Durnbrau (トリップアドバイザー提供)

ミュンヘンといえばソーセージとビール。
中でも有名なのは白いソーセージのヴァイスヴルストや四角いパテ状のレバーケーゼ。他にも焼きソーセージ、豪華なローストポークのシュヴァインスブラーテン、豚すねを豪快にローストしたシュバイネハクセなど肉のうまみをシンプルに味わう料理がおすすめ。他にも肉団子のスープや巨大なラビオリなどがバイエルン名物。
さっぱり系では、マリネ類や秋の味覚白アスパラガス、キノコ類などが名物。
オバツタはカマンベールでつくったチーズディップで、プレッツェルに塗って食べればビールを持つ手がとまらない。

ビールはミュンヘン観光最大の楽しみ。フルーティーな小麦のビールから濃色ビールまでバラエティは幅広い。ビールのビアガーデンでは1リットルとかとんでもない量のジョッキしかないこともある。生ビールならシュニット(Schnitt)と注文すると、少し(250ml程度)だけ注いでくれることもある。

ミュンヘンでは肉や酒をワシワシ食べまくるイメージがあるが、ベジタリアンも多い。たっぷりのサラダや滋味深い豆のスープなど、疲れた胃を休めるにはいいかも。


Wirtshaus Ayingers (トリップアドバイザー提供)


日本からの行き方

(空路)
日本からドイツ行きの直行便は複数あり、ミュンヘン便は羽田からルフトハンザおよびANAが毎日就航している。日本を昼に出て現地着は同日夕方と利便性もよい。復路はルフトハンザが夕方発で翌午前着、ANAは夜発で翌夕方着となっている。値段は繁忙期でなければ11~12万程度とお得感も高い。

羽田からは他にフランクフルト直行便があり、成田からもフランクフルト直行便、デュッセルドルフ直行便がある。関空および名古屋セントレアからはそれぞれルフトハンザのフランクフルト便がある。
なお、名古屋国際空港セントレアとミュンヘン国際空港は姉妹空港提携を結んでいるが、互いを直接結ぶ路線はない。

乗り継ぎ便はモスクワ経由のアエロフロート、アブダビ経由のエディハド、北京経由の中国国際などが安く、6万円台もある。

(パッケージツアー)
カタール航空やエミレーツなど中東系をつかったツアーは安く、時期によっては6日間で6万円というプランも見つかる。ANAやルフトハンザ直行便利用の場合は10万円程度。
いずれも航空チケット代より安いものもあり、検討価値は高い。

(空港)
ミュンヘン国際空港(MUC)はミュンヘン中心部から北東30kmほどに位置している。フランクフルト空港とならぶドイツの玄関口であり、ヨーロッパを代表するハブ空港となっている。開港は1992年、2003年にはターミナル2が開港し、さらに2006年にはターミナル1とターミナル2をつなぐ複合施設ミュンヘンエアポートセンターがオープンした。空港の評価は非常に高く、SKYTRAXによるエアポートランキングでは欧州でトップ、全世界でも上位の常連となっている。

ターミナル1はエアベルリンやジャーマンウィングス、フィンエアーやエールフランス、カタールなどスターアライアンス以外の航空会社が乗り入れている。
ターミナル2はルフトハンザおよびスターアライアンス勢で、日本からの直行便はこちらに到着する。機能的かつ快適な設備から利用者の評判が高く、トランジットの最短所要時間は30分であるという。
広大なミュンヘンエアポートセンターには免税店やレストランはもちろん、クリスマスマーケットをはじめとした各種のイベントが開かれており、飛行機に乗る予定がなくても楽しめる。世界で唯一、空港内で醸造されたビール「エアブロイ(Airbrau)」はぜひ味わっておきたい。

空港からは近郊鉄道SバーンのS1線およびS8線が市街に通じている。ミュンヘン中央駅まで45分程度、108ユーロ。タクシーの場合は所要40分、70ユーロ程度。


地理と気候

ミュンヘンはドイツの南、バイエルン州の州都。北緯48度で樺太や千島列島と同じ緯度に属する。
寒暖の差が大きい大陸性気候。12月~1月は昼でも氷点下となる日もあり、雪も降りやすい。夏はおおむね20度台の気温で過ごしやすい。
冬の寒さが厳しいため、4月頃から10月頃までがおすすめ。ベストシーズンは夏の6月から9月頃まで。オクトーバーフェスなら9月後半から10月初め。
冬のイベントとしてはドイツ名物のクリスマスマーケットがあり、この時期を目当てに訪れる観光客も多い。

時差はマイナス8時間。日本の正午が午前4時。3月の最終日曜から10月最終日曜までサマータイムで、時差はマイナス7時間となる。日本の正午が午前5時。


(画像:Google)


言語と通貨

ドイツではおおむね英語が通じる…とされているが、ミュンヘンではやや通じる率が低い模様。それでも、旅行者が行くような店や施設にはほぼ必ず英語がわかる人がいるので問題はない。

通貨はユーロ(EUR)。1ユーロ=134.7円(15年10月時点)。
概ね1ユーロ=150円と覚えておけば使いすぎることはない。

物価はドイツの中でも高い方、おおむね日本並みと考えていればよい。
ホテルは3つ星クラスで1万円程度。
外食は、ランチが安食堂やサンドイッチで4~5ユーロ、レストランなら日本より高めで8ユーロ~。カフェが4ユーロ程度。タクシー初乗り3.5ユーロ。水500mlで1ユーロ程度。
商品価格には7~19%の消費税が含まれている。

ユーロへの両替は日本で行っておくのが鉄則。
ドイツは意外に現金主義。クレジットカードはホテルやレストラン、デパートでは問題無く使えるが、ローカルのお店では使えないことも多い(他のお客が使っているように見えてもデビットカードだったりする)。

チップの習慣がある。レストラン・カフェ、タクシー共に10%程度(端数の切り上げでもOK)。ポーターやルームサービスで1ユーロ。


治安とビザ

ドイツの治安は欧州でも良好な方で、のどかなバイエルン州はその中でもさらに安全とされている。ただし犯罪の発生率自体は日本よりもずっと高いので身辺には注意したい。
ミュンヘンの場合は中央駅や空港、ホテルのロビーやビアガーデンなどで旅行者をねらった置き引き、スリの被害が報告されている。

ロンリープラネットでもヤバいと警告されているのはオクトーバーフェスの期間。単純に酔っ払いによるトラブルが増える他、欧州全土からスリ集団が集まり治安が一気に悪化する。特に中央駅や会場付近で被害が多発している。今年の期間中は警察官出動件数が1,092件となっており、うち強盗が5件、傷害が202件、性犯罪が6件も報告されるなど、荒っぽい事案も多い。特に旅行者はパスポートをねらわれやすい模様。

90日以内の観光・出張滞在はビザ不要。


市内交通

(タクシー)
ぼったくりなどは無く、メーター制で安心して利用できる。タクシー乗り場もあるが、流しのタクシーを普通に拾ってよい。
初乗り3.5ユーロ、1km毎に1.8ユーロ(5kmまで)、5kmを超えると1km毎に1.6ユーロ。他にサーチャージ1.2ユーロがかかる。チップは料金の15~20%程度。大きな荷物がある場合や日曜日・夜間の割増あり。
スマホで配車、明朗会計で安心なUberもおすすめ。

(近郊鉄道・地下鉄・トラム・市バス)
Berlin Hauptbahnhof
MVT Munich Tram System (トリップアドバイザー提供)

市内公共交通機関は近郊鉄道のSバーン、地下鉄のUバーン、トラムおよびバスがある。ベルリンなどと同じくゾーン制の共通運賃。ゾーンはさらにリングという区分に区切られている。にほとんどの観光スポットは第1ゾーン内(大人料金)
Sバーン、Uバーンに環状線はなく、中央駅を中心に東西南北に延びる構成。Uバーンは8路線。Sバーンは1~7の7路線に空港線、さらにS20線を合わせて10路線がある。

チケットは、シングルチケットとデイパス、旅行者向けのカードがある。

シングルチケットがいわゆる普通のきっぷ。近距離の場合(S・Uバーン2駅まで、市バス・トラムは4停留所まで)は1.4ユーロ。10枚綴りの回数券(Stripe Ticket)は13ユーロ、1枚当たり1.3ユーロ。1ゾーン内のシングルチケットは2.7ユーロ。乗車前/乗車時に刻印しないと不正乗車となるので要注意。

デイパスは中心部のInner District(white zone)内有効なものが6.2ユーロ、3日間の場合15.5ユーロ。
乗車券の有効区間、有効時間内であれば公共交通機関同士の乗り換え可。

旅行者向けのカードはシティツアーカード。公共交通機関乗り放題に加え、市内70箇所のミュージアムやショップで割引などの特典が受けられる。
Inner District(white zone)内有効な1デイカードが10.9ユーロ。3日間の場合20.9ユーロ。

この他にIsarCardという定期券もあり、こちらは有効なリング区間(要は発駅と着駅)を決めて購入する。決まった地区内を移動するなら最も割安となる。

(鉄道)

Munich Central Station (トリップアドバイザー提供)

ミュンヘン中央駅はドイツの鉄道大国ぶりを実感できる巨大なターミナル駅。Sバーン、Uバーンといった市内交通に加え、国内の主要都市やアルペン街道の諸都市間の鉄道、さらにはオーストリアやチェコ行きの国際鉄道などが集中する交通の要。

(レンタカー)
「郊外に出たい」「アウトバーンを走りたい」、そんな時はレンタカーも選択肢。
フォルクスワーゲンゴルフを24位時間借りた場合の相場は6000円程度、7人乗りのフォルクスワーゲン・トゥーランで1万5千円程度。オートマ車は少ないので希望なら早めに手配を。

なお、アウトバーンが最高速度無制限なのは規制・標識がない区間だけで、推奨速度は130km/h程度となっている。

(レンタサイクル)

Discover Munich with Lenny’s Bike Tour (トリップアドバイザー提供)

ドイツの自転車平均購入単価は自転車大国として有名なオランダをも上回るという。ミュンヘンはその中でも「自転車都市」を高らかに宣言しており、標識や自転車専用路も充実している。市内は石畳の道が多いので、ロードよりもハイブリッドやサス付が便利。
レンタルの相場は1日15ユーロ程度。また、ドイツ中の主要都市にはドイツ鉄道(DB)運営のレンタサイクルがある。

個人の自転車貸しサービス、Spinlisterもおすすめ。ミュンヘンにも多くの登録者がいる。


ホテル

Hotel Adlon Kempinski
Hotel Adlon Kempinski (トリップアドバイザー提供)

ホテルは中央駅近辺に多く、ゴージャスなホテルからエコノミークラスからまでそろっている。ホテル代は3つ星クラスで1万円程度、4つ星でも1.5万と欧州の都市の中では比較的割安な部類。ゲストハウスならドミトリーが2千円~、個室が4千円~といったところ。

オクトーバーフェスのシーズンは予約でいっぱいになり、レートもかなり高め。

個人宅の部屋貸しサービスAirbnbの利用もお勧め。


ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
ドイツの大手通信事業者はMobile、Vodafone、O2など。加えてFONIC、Congstar、O.TEL.O、blauworld、LabaraなどMVNO(回線利用業者)が無数にある。

ドイツを拠点とする最大手T-Mobileの場合、月間500メガバイトで7ユーロなど。
Vodafoneの場合、プリペイドの「Mobiles Internet ohne Vertrag」が30日間1ギガで14.99ユーロ、5ギガで34.99ユーロ。
O2の場合、「O2 Go Prepaid」が1ギガ15ユーロ、5ギガで25ユーロ。

MVNOでは以下の通り。
FONICの場合、月間500メガに通話定額で19.95ユーロなど。
Congstarの場合、300分の通話に300メガのデータ付き30日有効プランが9.99ユーロなど。
O.TEL.O、blauworld、Labaraは1ギガ30日有効プランがいずれも9.99ユーロ。

(WiFi)
ミュンヘン市は主要地域で公衆無線LANを提供している。登録さえ不要で簡単に利用でき大変便利。
また、レストラン、カフェなど様々な場所でも無料のWiFiが提供されている。

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5. 旅の本屋 のまど イベント情報:10月22日(木) 宮田珠己さん×小嶋独観さん対談 トークイベント

Profile
プロフィール

旅の本屋 のまど

東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/

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新刊『日本全国津々うりゃうりゃ 仕事逃亡編』(廣済堂出版)の発売を記念して、作家の宮田珠己さんと珍寺ライターの小嶋独観さんのお二人をお招きして、日本全国の脱力系の面白スポットについてスライドを眺めながら対談トークをしていただきます。今回の新刊は人気シリーズ『日本全国津々うりゃうりゃ』『日本全国もっと津々うりゃうりゃ』に続くシリーズ第3弾で、日本全国の気になる場所をいくつか訪ねて、またまた「宮田ワールド」全開の不思議な旅エッセイになっています。今回のイベントでは、『ヘンな寺社仏閣巡礼』の著者で、「珍寺大道場道場主」として日本全国の不思議で怪しいお寺「珍寺」を探し歩いている小嶋さんを対談相手にお迎えして、お二人がオススメする日本各地に点在する面白スポットを取り上げます。普段あまりトークイベントをしない宮田さんの話を生で聞けるチャンスですよ。宮田さんや小嶋さんのファンの方はもちろん、日本の面白スポットに興味のある方はぜひご参加ください!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサイン会も行います。


宮田珠己(みやたたまき)

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1964年兵庫県生まれ。大学卒業後、約10年間のサラリーマン生活を経て作家となる。旅エッセイや小説などを執筆。主な著書に『東南アジア四次元日記』、『私の旅に何をする』、『ときどき意味もなくずんずん歩く』、『スットコランド日記』、『だいたい四国八十八ヶ所』、『四次元温泉日記』、『日本全国津々うりゃうりゃ』など。
◆宮田珠己ツイッター
https://twitter.com/John_Mandeville

小嶋独観(こじまどっかん)

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ウェブサイト「珍寺大道場」道場主。日本やアジアのユニークな神社仏閣、ファンキーな神様、不思議な信仰、巨大すぎる仏像等々を求めて東奔西走の人生を送っている。民俗、美術、宗教、建築、歴史などの視点から現代の信仰シーンを読み解く珍寺ライター。著書に『珍寺大道場』(イースト・プレス)、『ヘンな寺社仏閣巡礼』。
◆小嶋独観HP「珍寺大道場」
http://chindera.com/


【開催日時】  10月22日(木)  19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   900円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど
 協力:廣済堂出版

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6. 編集後記

tabinoteワタベです。
先日は高知に一泊二日の弾丸で移動していました。
高知はこれまで何度も行っているのですが、昔はJAL/ANAのパックツアーか高速バスを利用していました。今ではLCCが四国に就航し、ジェットスターの成田-高松便・松山便、春秋日本の高松便を使って移動することができます。松山、高松からはバス移動になりますが、ずいぶん安くなりました。
今回は日程の都合があり往路はJAL、復路はジェットスター松山便という手段をとりました。久々のJAL便はLCCよりも割高でしたが、やはり羽田は近いし直接高知龍馬空港に行けるしで、価格差以上の価値を感じましたね…。
個人的にはLCCは鉄道移動が難しい街、高知とか福井とか山陰とか、あのあたりに路線ができてほしいものです。成田から高知までLCCで行けたらいいなあ….。

こちらはルイヴィトン高知店跡です(2月で閉店…)。
DSC01644

さてさて、前置きが長くなりましたがそれではメルマガ56号をお届けします。
ニュースはやはりエアアジア・ジャパンでしょうか。セントレアをハブとして札幌や台北に就航するようです。ティーウェイ航空のグアム便というのも意外ですね。これがうまくいけば中距離リゾートへのLCCが拡大するかも?

吉田さんのエッセイは「ツーリズムEXPO」(旧「旅博」)です。旅博の頃行ったことがありますが、各地の料理屋台とか物産店、ノベルティグッズの無料配布なんかもあったりして結構楽しめました。

旅行記はtabinote田口によるやさぐれASEANパス実践記です。登場以来tabinoteが異常にプッシュしているASEANパス、一定のルール内で旅程を組むというパズル的な快感があるんですよね。青春18きっぷにハマった方なら絶対楽しいですよ!

青木さんの世界一周ノートはNYの架空勤労日記(でいいのかな?)。NYの住まいはかなりカオスだったようですね。次号からいよいよ長い旅の締めくくり、南米編に入るようです。

「あの街」はオクトーバーフェストが終わったばかりのミュンヘンをとりあげました。バイエルン王国の豪華な史跡、ミュージアム、ビールに第2次大戦の痕跡など見どころにあふれた街ですね。今後は難民のエスニックタウンができたりしてまたまた変わっていくかもしれません。

のまどのイベントは10/22、宮田珠己さん×小嶋独観さんというお好きな方にはたまらないスペシャルタッグです。たぶん私も行きます。

なお、tabinoteサイトに下川裕治さんの過去メルマガ連載を全編アップしています。
https://tabinote.jp/category/shimokawa/
これまで有料会員にお届けしていたコンテンツを太っ腹にも大開帳しています。重鎮の味わい深いコラム、ぜひご覧ください。
今後、吉田さん、柳下さん、さるころさんの過去有料連載も公開予定です。

では、次号もよろしくお願いします。
次回は10月20日(火)の発行予定です。


発行:有限責任事業組合tabinote
https://tabinote.jp

※本メルマガの連載原稿または寄稿、告知などの著作権は著者・情報発信元に帰属します。その他の著作権および全ての編集著作権はtabinoteに帰属します。記事の引用・転載は出典を明記いただくとともに、諸関連法規の定めに従っていただきますようお願いいたします。

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