Contents

tabinoteからのお知らせ
1. 旅行業界最新ニュース
2a. 連載:「タビノート」 下川裕治
2b. 連載:「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和
3a. tabinote旅行記
3b. 世界一周ノート
4. 世界あの街この街
5. 旅の本屋 のまど イベント情報
6. 編集後記


tabinoteからのお知らせ

tabinoteは2012年7月より試験サービスを開始し、3年をむかえました。
メールマガジンも今号で50号となりました。いつもご愛読いただきありがとうございます。
さて、これまでの活動をふりかえった結果、tabinoteはサービス内容を変更することにしました。今後は旅のお得情報を広く配信するサイトとしてリニューアルします。

      tabinoteのWEBサイトにSkyscanner(C)提供の航空券検索フォームを設置しました。ユーザーの方々ご自身で、条件にかなうチケットを自由に検索していただけます。
      tabinote   たびのて
      ・次号の第51号以降メールマガジンを完全無料化し、すべてのコンテンツをご覧いただけるようにします。過去の有料コンテンツは随時サイトに反映させていきます。
      ・これに伴い、ご愛顧いただいておりました「旅程調査・検索代行サービス」は廃止いたします。

「最も安く賢く旅をするための情報を提供する」という根幹のコンセプトは変わりありません。また、現在新たなサービスを鋭意開発中です。

今後ともよろしくお願いします。

※ 現在有料メールマガジンご登録の方は、次号配信時より無料となります。有料メールマガジンの新規登録は中止いたします。
※ tabinoteメールマガジンの内容はこれまでと同様ですが、下川裕治さん、吉田友和さんの連載は交互掲載となります。

もう1つ大事なお知らせです。GoogleのInboxでメールをご覧の方は、メルマガが途中でクリップされて最後まで見れなくなっているかと思います。その場合、ご不便をおかけしますがGmailでご覧ください

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1. 旅行業界最新ニュース

ANA、羽田空港に自動荷物預け機などを導入

ANAは、7月1日より羽田空港第2ターミナルに自動手荷物預け機「ANA Baggage Dropサービス」などを導入することを発表した。同機械を使うと、乗客がナビゲーションに従い係員のいるカウンターに並ぶことなく自分で手荷物を預け入れることができるようになる。また2015年秋ごろより新自動チェックイン機の導入を開始、2015年中にも国内全空港に展開するという。

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https://www.ana.co.jp/domestic/promotions/airport_renewal/

V Air、冬にも日本就航へ

台湾のトランスアジア航空傘下で、台北からバンコク、チェンマイ、マカオに就航しているLCC、V Airが冬にも日本線を就航させる。福岡、関西、名古屋(中部)便を予定しており、将来的には関東にも進出の意志を表明している。
http://www.flyvair.com/en/

ピーチでシステム障害

6月29日、ピーチ・アビエーションのシステムに障害が発生、長時間にわたりウェブサイトでの予約やチェックインができない状態になった。これにより同日の関西発着の9便が欠航、同社では振替や払い戻しの対応を行っている。

ルフトハンザ、ファーストクラス乗客にポルシェを貸し出し

ルフトハンザは6月23日、フランクフルト、ミュンヘンからファーストクラスを利用する乗客に対し、レンタカーのAVISと提携し搭乗までの待ち時間にポルシェ(911、またはパナメーラ)を有料で貸し出すサービスを開始した。待ち時間を利用して憧れのスポーツカーでアウトバーンをドライブしてみるのはどうだろうか。
http://www.lufthansa.com/online/portal/lh/us/info_and_services/at_the_airport?nodeid=1979569664&l=en

ピーチ、大阪(関西)~台北(桃園)便を増便。週20便体制に

ピーチ・アビエーションは8月7日より大阪(関西)~台北(桃園)便を現在の週14便から週20便に増便することを発表した。

タイガーエア・台湾、来年にも羽田就航へ

タイガーエア傘下のタイガーエア・台湾は、来年1月までに東京(羽田)~台北(桃園)線に就航することを発表した。現在タイガーエア・台湾は東京(成田)・沖縄(那覇)~台北(桃園)線を運行中、7月3日からは大阪(関西)~高雄・台北(桃園)線にも就航予定。

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2a. 連載:「タビノート」 下川裕治

月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。

Profile
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下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。

たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

オプショナル予約はしなくてもいい?

 いつも通りのタイガーエアウエイズである。6月13日。バンコクからシンガポールまで乗った。
 飛行時間は2時間半ほどである。これぐらいの距離なら、有料の座席指定はしない。LCCの機体はだいたい、中央の通路の左右に3席である。中央の席にあたる確率は3分の1。仮に中央の席になったとしても、2時間半なら、それほど大変ではない。


以降は「有料版メルマガ」にて公開しています。

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2b.「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和

Profile
プロフィール

吉田友和(よしだともかず)

1976年千葉県生まれ。出版社勤務を経て、2002年、初海外旅行にして夫婦で世界一周旅行を敢行。旅の過程を一冊にまとめた『世界一周デート』で、2005年に旅行作家としてデビュー。「週末海外」というライフスタイルを提唱。国内外を旅しながら、執筆活動を続けている。その他、『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』(講談社)、『自分を探さない旅』(平凡社)、『LCCで行く! アジア新自由旅行』(幻冬舎)、『めざせプチ秘境!』(角川書店)、『3日もあれば海外旅行』(光文社)など著書多数。
旅行作家★吉田友和 Official Web

しりとりで旅する 第48回 吉田友和

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パスポートのページ数が足りなくなったので、増補をしてきた。2011年に作ったものだから、まだ4年しか使っていない。10年有効の赤色のパスポートだが、これなら5年有効の紺色のでも良かったかもしれないなあと、内心ちょっぴり後悔もし始めている。
 いまので通算2冊目のパスポートとなる。前のものも10年有効のやつだったが、途中で増補をして、それでもページが足りず、10年使い切ることなく御役御免となったのだ。まったく同じ展開になりそうな気配も漂う。


以降は「有料版メルマガ」にて公開しています。

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3a. tabinote旅行記 ベトナム旅行記 ベトナム旅行4日目 【ホーチミン】

Profile
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キムラリュウジ

株式会社ニューロマジックに勤務する傍ら、the coleslaw、Sloppy Joeという2つのバンドのドラマーとして活動中。

キムラリュウジのニツキ

 
前号に引き続きキムラリュウジさんのベトナム旅行記(4日目)を掲載します。
内容は2015年5月の体験にもとづいています。


5時半に起床。6時40分にはガイドさんがホテルまで迎えに来る。サクッとシャワーを浴びて身支度し、6時からの朝食へ。旅行中だし、ってことでパンを解禁。炭水化物バンザイ。クロワッサンって美味いなあ。

6時25分に食事を終え、6時半に部屋に戻り荷造り。6時39分にチェックアウト。ちょうど間に合った。5分遅れくらいでガイドさん到着(笑)。

混載車で空港まで送ってくれる。30分くらいの道のりだろうか。

去年カンボジアに行った時も感じたことだが、こっちの車及びバイクはすごい頻度と勢いでクラクションを鳴らしまくっている。日本でクラクションを鳴らすなんて割と非常時だと思うんだが、こっちのドライバー達はクラクションを鳴らすのが常時。ホント常に鳴らしているっていっても大げさではない。クラクションに込められた意味としてはそのほとんどが「どけどけ!」。相手に道をどかせることのためのクラクションで、それをみんなが実行しているから始末が悪い。「相手がどけるだろう」という前提の元にスピードを出している時もあるので、もしもどけなかったらどうなるんだろう…とヒヤヒヤする。フエには信号といえる信号がかなりないので、双方がクラクションを鳴らしながら絶妙のバランスで交通を成り立たせているとも言える。信号がないから道を横断するのもコツがいる。何日か滞在していて大分慣れてきた。
そんなこんなでクラクションを鳴らしながら車は空港へと爆走。7時10分頃には空港に着いた。


チェックインを済ませて、早々に保安検査も終えて搭乗待ち合いエリアへ。待ち合いエリアにはお土産屋さんが軒を連ねている。チラッと覗いてみたら、いつの間にかあれもこれもオススメされて結局四品ほど購入していた。静かそうな人なのに意外と押しが強くて・・・って僕が押しに弱いだけかも・・・。まあ、満足のお買い物。
待ち合いスペース。人懐っこい子供が僕の座っている席の周辺をやたらウロウロしてきて気が散る(笑)


8時25分フエ発、9時45分ホーチミンシティ着。寝ていたらそれこそ一瞬で着陸していた。さあ、ベトナム最大の都市に上陸!!


荷物を受け取り出口を出ると、今回はフライトがオンタイムだったこともあってガイドさんがちゃんと迎えに来てくれていた。名前はムーさんというらしい。日本語は・・・お世辞にも上手とは言えないが、意思疎通は十分にできるので何ら問題ない。
外人が操る日本語で「上手だな」と感じるのは助詞を使いこなせている場合だろう。このガイドのムーさんのように、大意はつかめるが「上手な日本語」としてはかなり違和感があるケース。まあ、ネイティブの日本人でも書き言葉が崩壊してしまっている人だっているくらいだから、完璧に操るってのは難しいものだ。そもそも完璧に操る必要があるのかって問題もあるし。

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ホーチミン空港


さて、車に乗ってホテルへ。30分くらいで着くらしい。


やはりホーチミンシティは都会だ。タイのバンコク、マレーシアのクアラルンプールのように、近代化が進んだ都市。信号がそこそこ整備されているからか、クラクションの応酬も比較的穏やかだ。(ただし相変わらず歩道をバイクでかっ飛ばしたりってのはあるみたいね・・・)
車は今日と明日宿泊する「ホテルマジェスティック」へ到着。1925年創業の老舗ホテルだ。地図で見たところ、いわゆる「ドンコイ通り」に面した非常に立地に優れたホテル。どこにでかけるにも至近なので好都合である。
とりあえずチェックインだけ済ませて荷物を預ける。入室は12時以降からとのこと。とりあえず近所をぶらつこう。
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上手くおさまりきらない…

ドンコイ通りをちょっと入ったところにLIONを発見。あの日本にもあるLIONである。11時過ぎだが軽くビールを飲むとする。アンバーな感じのドイツビール。さすがLION、ジョッキがでかい。これで400円弱くらいなんだからビール天国な国である。じっくりゆっくりと堪能して店を後にした。

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美しい。では、遠慮なく

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うむうむ!

そろそろお昼どきだなってことで、隣にあった中華料理店へ。老舗大型中華店らしく、メニューも多彩。全部美味しそうだ。えびワンタン麺があったのですかさず注文。香港スタイルの極細麺にあっさりスープのあれである。香港でこれを食べて以来、僕はこれにとりつかれている。供された麺は期待を上回る凄麺だった。かたさもちょうどよくちょっと硬めで、あっさりスープはいくらでも飲めそうなくらい美味い。ベトナムにて香港麺に出会えるとは嬉しい誤算。
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うま麺

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路上の理髪店…ですか。そうですか


12時をまわったので一度ホテルに戻り、部屋に荷物を入れる。持て余してしまうほどのダブルベッドは快適そうだ。今夜もよく眠れそう。


ホーチミンシティは都会だが、庶民的な色を感じたく、ブイビエン通り・デタム通り周辺を目的地に歩き出す。
途中、ベンタイン市場に寄り道した。フエの市場とは違ってもうちょっと整った感じではあるが、カオティックな雰囲気は損なわれてない。世界中からの旅行者がここに集まってきている。世界にはいろんな場所があり、それぞれの場所でそれぞれの人達が暮らしている。そんな当然で単純なことをこうして各地にいって直に感じることが楽しい。生きている間にあとどれだけの国の景色を見ることができるだろうか。
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高層ビルと年季の入ったビルのコントラスト

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雑多な道が突如現れたり

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市場はやはり活気がある

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路地の先には何があるだろうか


デタム通りは想像どおりの雰囲気であった。ここもバックパッカーが集う場所。西洋人を中心に雑多な雰囲気が形成されている。ぶらぶらしながらオープンテラスのお店に入った。ビールを飲もう。読書をしつつ、物思いに耽ったり。それを繰り返しながらSAIGONビアを3杯。つまみナシで飲めばそれなりに酔っ払う。

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さて、はじめますか

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うむ!


あたりもとっぷりと暗くなった。河岸を変えよう。タクシーで一度ホテルに戻り、今度は返す刀でデタム通りとは反対側のレタントン通り方面へ。美味い焼肉屋があると聞きつけてそこを目指してとぼとぼ歩く。
ルオン・ソン・クアンというお店はオープンエアの大型店。炭火焼肉を堪能できるらしい。メニューを見ると・・・焼肉以外のメニューもあるんだな・・・。イマイチオーダー方法が分からなかったので、「ビーフ、チキン、バーベキュー!」ってのを繰り返して言っていたら通じたらしい。
にんにくダレに漬け込まれた牛肉は脂身が少なく程よい噛みごたえで非常にいい感じ。臭みもなくてとても美味しい肉だ。鶏肉の方もいろんなスパイスが調合されたような深みのある味付けになっており、こちらも大変美味。ビールが進みまくる。

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お店の方が焼いてくれます

偶然隣の席に一人で着席した日本人の殿方にワニ肉とかた焼きそばをお裾分けしてもらったりってのもあって楽しい食事。この店チョイスは当たりだったな。


徒歩でホテルに戻り、ホテルの屋上のバーへ。バンドの生演奏をしている。ぶっちゃけあまり上手ではなかった気がするが、まあそれも楽しいバータイム。たらふく飲んで食べて、今日も健やかに気絶系の就寝。
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ホテル屋上のバーから

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部屋に戻ったらベッドにこんなものが置いてあった。ホスピタリティですな

(5日目以降に続きます)

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3b. 世界一周ノート 青木大地

仕事をやめ、2013年10月から1年間の予定で世界一周の旅に出ました。

Profile
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青木大地(あおき・だいち)

1986年生まれ。日本大学 芸術学部 卒業。
卒業後、大手レンタルビデオメーカーに勤務。店舗、営業を経て世界旅行のため退社。
念願のフリーライターとしてとりあえず1年は過ごせそうです。
同名義のFacebookもよければ見てください。

Facebook

3b. 世界一周ノート 第33回:南アフリカ-その2

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せっかくアフリカに来たのだから、やっぱりサファリには行きたいなと僕は思い、強行スケジュールを組んでビザのいらないジンバブエへの航空券をとった。この後の旅程から、世界三大瀑布が制覇できそうだったこともあって、ヴィクトリアフォールズの町へと僕は向かった。

空港は小さく、まさにアフリカ式の歓迎が待っていた。そして着いてすぐにATMに300$飲み込まれるというトラブルが起きた。銀行からの通知記録では引き落とされた300$が、見事に出てこなかった。とりあえず町の銀行へ出向き問い合わせると、僕の使っている銀行に直接言ってくれというなんとも不安な答えが帰ってきた。証書などはなく、「それで大丈夫」という行員の言葉を信じるしかない不安な僕は、とりあえず諦めて滝を見に出かけた(お金は帰国後に銀行に掛け合うとあっさり戻ってきた)。
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砂利道の脇の灌木地帯へと、頭にタライを乗せて消えていく人を横目に、僕はヴィクトリアフォールズの町を散歩した。日中だったので身の危険は感じず、お土産やツアーを売ろうとする人たちに声をかけられる程度だった。スーパーや商店にも顔を出したけれど、夜出歩かなければ、治安に不安は感じなかった。
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ヴィクトリアフォールズの安宿から申し込んだサファリは一日100$程度で、隣国のボツワナのチョベ国立公園で昼食付きだった。チョベ国立公園は草食動物を見るのに世界一適したサファリということで名が通っていた。目当てのライオンは見ることができなかったけれど、川を泳ぐ象やキリンを間近で見ると、なんだか満たされたような気がした。
この時アフリカ大陸はエボラ出血熱の流行が進んでいた時期で、国立公園への国境を越える際にチェックが行われた。と言っても、消毒スプレーを吹きかけられ、「具合どう?」と聞かれ、「大丈夫」と答えるだけの簡易的なものだった・・・
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結局、ジンバブエとボツワナでの滞在は3日間だったけれど、とても濃密な時間だった。アフリカに来た!と思えるような感覚に、強行日程を組んだことに満足していた。後は再び飛行機でヨハネスブルグに戻り、大人しく過ごして、念願のニューヨークへ。僕はそんなことを考えながらヴィクトリアフォールズを後にした。
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次回は調子に乗って行ってみた!ヨハネスブルグの街中、前編を記します。


世界一周ノート
上海→杭州→南寧→ハノイ→ホーチミン→シェムリアプ→チェンマイ→ルアンパバーン→バンコク→パンガン島→ペナン島→マラッカ→スマトラ島→ジャワ島→マニラ→シンガポール→ジョホールバル→シドニー→チェンナイ→ムンバイ→アグラ→デリー→バラナシ→ブッダガヤ→コルカタ→ダージリン→ポカラ→ルンビニ→ガヤ→カトマンズ→ポカラ→イスタンブール→カッパドキア→パムッカレ→ボドラム→ギアテネ→メテオラ→ソフィア→ブタペスト→ザコパネ→クラクフ→サラエヴォ→ザグレブ→ヴェネチア→ローマ→ミラノ→バルセロナ→タンジェ→フェズ→マラケシュ→カサブランカ→カイロ→ギザ→アジスアベベ→ヨハネスブルグ→ケープタウン・・・以降、アメリカ、南米と巡りました

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4. 世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第48回 ラスベガス


ラスベガス(トリップアドバイザー提供)

アメリカ合衆国・国旗

【画像:Wikipedia提供】

見どころと特徴

世界最大級のカジノタウンであると共に、コンサートやスポーツなども超一流がそろうエンターテイメント・シティ。グランドキャニオンやセドナなどアメリカ中西部の大自然も近い。

ラスベガスの繁華街は大きく2つのエリアに分かれる。1つはカジノホテルが建ち並ぶ大通りラスベガス・ブルーバードを中心とする南北7kmほどのエリア、ストリップ。もう1つはストリップの北に位置するダウンタウン。
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空港からストリップに入ってすぐ南側、MGMグランドでタクシーを降りチェックイン。
広いストリップは中央分離帯にヤシが植えられ南国の雰囲気。さっそくモールのようなパチンコ屋のような巨大施設が目に入ってくる。自由の女神やマンハッタンを模したような建物は名物ホテルのニューヨーク・ニューヨークだ。
この一角は新フォーコーナーと呼ばれ、ハーシーズ・チョコレートのミュージアムやローラーコースターが名物となっている。
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(画像:Google)

さらに北に歩いてみる。巨大なホテル、巨大なフードコート、巨大な看板…なにもかもが巨大で圧倒される。

右手に見えるエッフェル塔はフランスをイメージしたホテル・パリスの目印。その正面がホテル・ベラッジオ。夜の噴水アトラクションがあまりにも有名。
3649 S Las Vegas Blvd   Google マップ
(画像:Google)


Bellagio Fountains (トリップアドバイザー提供)

この一帯はフォーコーナーと呼ばれ、ストリップの中心的なエリアだ。
フラミンゴロードの交差点を抜けると右手にフラミンゴ、左手にはシーザースパレスというやはり名物ホテルがそびえ立っている。

Flamingo Las Vegas Hotel & Casino (トリップアドバイザー提供)


Caesars Palace (トリップアドバイザー提供)

その北にあるのがラスベガスの新名所、2014年に開業したLINQ。様々なショップやレストラン、アミューズメントが集まる複合施設だ。
Linq  Google マップ
(画像:Google)

LINQの目玉は40人乗りの超巨大観覧車、ハイローラー。

The LINQ Hotel & Casino (トリップアドバイザー提供)

さらに北に歩くとミラージ、ベネシアン、Wynnといったこれまた名物ホテルがある。ミラージの火山ショーとWynnのホログラムショーはいずれも無料。こちらも立ち寄ってみよう。


Venetian Resort Hotel Casino (トリップアドバイザー提供)


Wynn Las Vegas (トリップアドバイザー提供)

ここまで歩くと喧噪とネオンでお腹いっぱい。
しかし、モノレールの北端駅SLSホテルを超えてストラトスフィアまでたどり着けばもうストリップの街歩きも終わりだ。
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(画像:Google)

ここまでブルーバード大通り沿いを歩いてきただけだが、各々のホテルにはカジノがあり、その他にもダンスショー、アクロバットなショー、お色気ショー、コンサート、ミュージアム、スポーツ興業、遊園地、アミューズメントレストラン、フリーフォールやバンジーといったエクストリーム・アトラクションまでありとあらゆる娯楽が揃っている。もちろん、ホテルの外にも路面店やビル内、ショッピングセンターなどにそれらの施設が無数にあり、1つ1つ挙げていったらきりがないほど。


ダウンタウンはもともとラスベガスの中心だったが、ストリップの繁栄に遅れをとっていた。近年ではホテルの改装や新開業がすすみ、華やかさを取り戻している。

Fremont Street Experience (トリップアドバイザー提供)


さて、ネオンやカジノにそれほど興味がないという向きにもおすすめの施設を2つほど紹介。
1つはストリップ地区、フラミンゴ通りを東に向かった先にある「核実験博物館」。ラスベガスの北西およそ100kmにあるネバダ砂漠は1951年の冷戦まっただ中に核実験場となり、これまで1000回以上の実験が行われた。いかにアメリカの核がファシズムを終わらせ、必要な抑止力となってきたかを満面の笑みで紹介するようなドギツイ展示で、いろいろと考えさせられることは確実。しかもこの施設は国営。

The National Atomic Testing Museum (トリップアドバイザー提供)

もう1つはダウンタウンのMob博物館。かつて連邦裁判所だった由緒正しい建物を改装したマフィアの博物館。キラ星のようなギャングスターの生涯が豊富な資料で紹介されており、ベガスにあるだけあってエンタメ要素もなかなか。どこの好事家が建てたのかと思いきや、こちらもなんと国営。訪問前にゴッドファーザーを観て予習しておこう。

The National Atomic Testing Museum (トリップアドバイザー提供)


ラスベガスはアメリカ中西部の大自然観光の拠点でもある。ネオンとカジノにひたりきった心身をリセットする意味でも、ぜひ郊外をおとづれてみたい。

近郊でもっとも手軽に行けるスポットはフーバーダム、およびダム湖となるレイク・ミード。とにかく圧倒させる規模の巨大ダムで、ダム好きなら必見だろう。

Hoover Dam Bypass (トリップアドバイザー提供)

レッドロック・キャニオンも人気がある。ラスベガスからわずか1時間のドライブで、ネオンとは別世界の絶景が拡がる。

Red Rock Canyon National Conservation Area (トリップアドバイザー提供)

夏の気温50度、アスファルトで靴の裏が溶けるというアメリカで最も暑いデスバレーも日帰り圏(デスバレー国立公園は隣のカリフォルニア州となる)。
この地を200kmも走るバッドウォータ-・ウルトラマラソンは世界一過酷なマラソンレースとして知られ、毎年日本人が多数参戦する。

Badwater (トリップアドバイザー提供)

ラスベガスから一泊すればグランドキャニオン、セドナといったメジャーなスポット(いずれもアリゾナ州)も視野に入る。

グランドキャニオンの景観はあまりにも壮大。素通りするには惜しすぎるので、ラスベガスに行った際にはぜひとも旅程に組み込みたい。写真や画面で見るのと肉眼で体感するのは大違い。

Grand Canyon (トリップアドバイザー提供)

近年、いわゆる絶景本などで非常に有名になったのはアンテロープキャニオン。岩がつくりだすカーテンのような幻想的な光景が知られるようになり、多くの観光客がカメラを片手におとづれる。

Antelope Canyon (トリップアドバイザー提供)

VELTRA


特別企画:カジノ入門

せっかくラスベガスに来たのならやはりカジノにチャレンジしてみたい。
ここでは初心者向けのカジノの楽しみ方について、海外カジノ歴10年以上のtabnoteスタッフ田口が解説する。

・基本
ラスベガスのカジノはすべて合法、公的機関による厳しい審査を通過しライセンスを受けている。よって以前は否定できなかった裏社会との関係も完全に切れており、当然イカサマも一切ないので安心してプレイできる。
また、マカオなどではまだ色濃く残る鉄火場のイメージも皆無、治安もアメリカ全土のどこよりも良好、善良な市民が楽しくプレイしている。
さて、カジノで楽しめるゲームだが、大きく分けてマシンゲームとテーブルゲームに二分される。

・マシンゲーム
スロットマシーンに代表される、機械にコインや紙幣を入れて当たりを狙うゲームのこと。現在は大半がコンピューター制御によるビデオゲーム形式になっている。
基本的な遊び方は以下。

1.マシンを選ぶ
マシンによってプレイする値段が違う。「1¢(セント)」、「5¢」、「25¢」、「$1」、「$5」、「$25」などがある。
ただし後述のように、現在のスロットマシンはほぼすべてマルチライン対応になっているので、1プレイには表記されている金額の2倍~200倍くらい必要になる。

2.お金を入れる
マシンに紙幣を挿入すると金額に応じてクレジットが表示される。
例えば「1¢」マシンに「1ドル札」を挿入すると「100クレジット」、「25¢」マシンに「1ドル札」を挿入すると「4クレジット」となる。

3.LINE数とBET数を決めてゲームスタート
いよいよプレイ開始だ。レバーを引くか「BET」、「SPIN」などのボタンを押せばドラムまたは画像が回転し、図柄が揃えばクレジットが増える。
ここで注意しなければならないのは「LINE」数だ。
マシンに表記してある値段でプレイできるのはあくまで「1LINE」、つまり中央の横1列しか有効にならない。
例えば「1LINE」でプレイした場合、図のように上段で図柄が揃っても

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ハズレとなる。

ここで3倍のクレジット(25¢マシンなら75¢)を使って「3LINE」でプレイした場合、

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上段、中段、下段が有効になるので当たりとなる。

機種によって違うが、LINE数はどこかで選択できるようになっているはずだ。

LINE数とともに重要なのが「BET数」だ。
BETとは1LINEに対して、何クレジット賭けるかを意味する。
例えば1LINE-1BETでプレイした場合は1ゲームにつき「1×1」で「1クレジット」消費される。
また、20LINE-20BETでプレイした場合は1ゲームにつき「20×20」で「400クレジット」消費されることになる。

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典型的なビデオスロットの画面(google提供)

また、「MAX BET」というボタンを押すと、その機種で選択できる最大のLINE数でプレイできる。通常は「MAX BET」でプレイしたほうがいいだろう。
もちろん「1LINE-1BET」の最低レートでプレイしても構わないが、なかなか当たらないので結局ストレスがたまることとなる。

以上、文章に起こすと多少複雑だが、「1¢」もしくは「5¢」台なら「MAX BET」を押しても1ゲーム1ドル程度でプレイできる。
100ドル札1枚あればそこそこ長時間遊べるので、パチンコ感覚で気軽に楽しめる。

4.勝ったら換金
当たった場合も昔のように、コインがジャラジャラと出てくるのではなく、クレジット数が増えるだけだ。
最初に投入したクレジット数を覚えておき、上回ったらさっさと換金しよう。
「COLLECT」ボタンを押すと、獲得した金額が書かれたバウチャー(紙)が出てくるので、それをもって「CASHER(換金所、CAGEと表記されている場合もあり)」に行けばいいだけだ。自動換金機が用意されているカジノも多い。

・テーブルゲーム
テーブルゲームとは、文字通りテーブルの上でトランプやルーレット、ダイスなどを使って人間相手に楽しむゲームの事だ。カジノフロアの8割くらいはマシンゲームで占められているが、カジノで遊んだという雰囲気を味わえるのはやはりテーブルゲームだ。臆せずチャレンジしてみよう。

・チップ
テーブルゲームでは直接現金をやりとりするのではなくチップ(CHIP)を利用する。チップを購入するには適当なテーブルに座りテーブルに紙幣を出せばいい。すぐにディーラーがチップを用意してくれる。
チップはカジノ内ならどのテーブルでも利用でき、いつでも「CASHER」で換金できる。ただしルーレットだけは専用のチップとなりルーレットでしか使用できない。

カジノチップ(提供Wikipedia)

・賭け金
テーブルゲームには、1ゲームで賭けなければならない最低額(Minimam Bet)と最高額(Maximum Bet)が決められており、各テーブルに表示されている。

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表示の例(google提供)

では代表的なテーブルゲームを紹介しよう。

・ルーレット
一般的にカジノといってイメージするゲームはこれが一番だろう。
回転盤にボールを投げ込み止まった数字を予想する簡単なゲームだ。
特定の数字だけではなく、数字の色(赤か黒)、偶数・奇数などを予想することもできる。
詳しい遊び方はこちらを参考に
ラスベガス大全

・ブラックジャック
トランプのカードを引き合い、数字の合計が「21」を超えない範囲で「21」に近い方が勝ちとなるゲーム。
ルールは単純だが、引くか引かないかの判断は確率に基づき必ず「正解」がある。それを知っているか知らないかでは勝率が大きく異なってくる。
詳しい遊び方はこちらを参考に
ラスベガス大全

・クラップス
2個のダイスを振ってその合計値を当てるゲーム。ディーラーと黙々と勝負するブラックジャックなどと異なり、大勢のプレイヤーが騒ぎながらプレイしていることが多い。日本では親しみの薄いゲームだが、いちばんラスベガスらしいとも言える。
詳しい遊び方はこちらを参考に
ラスベガス大全

クラップステーブル(提供Wikipedia)

・バカラ
「PLAYER」と「BANKER」のどちらかに賭け、引いたカードの合計が「9」に近い方が勝ち。
ただし、ブラックジャックのように「引く」、「引かない」の選択権はなく、ルールにしたがってディーラーが機械的に勝敗を決めていく。どちらが勝つかの割合もほとんど同じ、つまり「丁半バクチ」とやっていることはほとんど同じである。
その単純さから中国人富裕層に好まれており、マカオやシンガポールなどではテーブルゲームの9割がバカラという状態だ。
詳しい遊び方はこちらを参考に
ラスベガス大全

・ポーカー
日本で一般的な5枚の手札を使って役を作る「5カードポーカー」ではなく、2枚の手札と5枚の場札を組み合わせて役を作る「テキサス・ホールデム・ポーカー」が主流。
世界大会がテレビで中継されるなど、アメリカではもっとも人気のゲームとなっている。
ただし、カジノVSプレイヤーで勝負する他のゲームと違い、麻雀などと同じくプレイヤーVSプレイヤーで勝負するゲーム、つまり実力差が如実に出るということは肝に銘じておく必要がある。
詳しい遊び方はこちらを参考に
ウィキペディア

その他にも「カジノウォー」、「レットイットライド」、「カリビアンスタッドポーカー」、「スリーカードポーカー」、「パイガオポーカー」など多数のテーブルゲームが用意されている。

・なにをやればいいの?
さて、初心者におすすめのテーブルゲームはなんだろうか?
ずばり「ルーレット」と、「バカラ」だ。
理由は簡単、ルーレットはどこにどのように賭けても配当は同じ、バカラはそもそも賭けるパターンが2つしかない。つまり知識があろうとなかろうと勝率が下がることはないからだ。
逆に「ブラックジャック」や「ポーカー」は知識がないと確実に負ける。ただしどちらも戦略を覚えれば少ない金額で長時間楽しめるので、時間があれば予習をして挑むのもオススメだ。

とは言え強調しておきたいのは、「カジノに必勝法」はない、そして「長時間プレイすれば確実に負ける」だ。
逆に言えば「短時間」なら大勝ちする可能性もある。あらかじめ「負けてもいい額」そして「プレイ時間」を決めてプレイすれば安心して楽しめる。

まあ、魅力に取り憑かれると筆者のように朝から晩まで観光もせずカジノに入り浸りになるのだが……



The Buffet at Wynn(トリップアドバイザー提供)


Wicked Spoon Buffet(トリップアドバイザー提供)

ラスベガスの食といえばビュッフェ(”バフェイ”と発音)。いわゆる食べ放題のバイキングだ。
あまりいいイメージを持たない人もいるかもしれないが、ラスベガスとバフェィは切っても切り離せない。ホテルにとっては集客の重要なツールであり、客にとっても安くて豪華、食事の時間を調整しやすいバフェイはありがたい存在。かくしてラスベガスは世界でも最先端のバフェイ都市となっており、その内容やコストパフォーマンスは驚くべき水準に達している。

いかにもアメリカ!といったシーフードやローストビーフ、テーブルを埋め尽くすデザートなどが定番だが、日本食や中華、メキシカンなども当たり前の存在。寿司をその場で握るようなバフェイもある。
おおむね、ランチが20ドル程度、ディナーが30ドル程度が相場だが、価格を考えると非常にお得。バフェイはセルフ方式だがチップが求められる(ただし1~2ドル程度でOK)。

なお、バフェイはソフトドリンクが含まれるが、アルコールは別会計。ネバダ州の飲酒可能年齢は21歳以上となっているので注意したい(ただし喫煙は18歳以上)。


日本からの行き方

(空路)
ラスベガスへの直行便はないため、西海岸の都市を経由して向かうこととなる。
当然、便利なのはロサンゼルスかサンフランシスコ。北米への航路は北を経由するため、シアトルやバンクーバー便も所要時間が短くおすすめ。やはり、価格と所要時間のバランスからして米系が有利。おおむねユナイテッドかデルタの2択となるが、ANAや大韓航空がお得なこともある。特に大韓航空はソウルからラスベガスまでの直行便をもっている。

(パッケージツアー)
アメリカツアーの中でもかなり安めで、5泊程度のツアーなら最安6万円台もある。グランドキャニオンを巡る場合は10万円程度。

(陸路)
ロサンゼルスからラスベガスまでは450km、車で5時間程度。ロサンゼルスから国内線に乗り換えるくらいなら、そのままレンタカーで行ってしまうという手もある。

グレイハウンドでロサンゼルスから向かうこともできる。一日10往復程度と便数は多いものの、ロサンゼルス側の停留所は人気のない倉庫街で治安がよくないとされている。リトルトーキョーからタクシーを使った方がよい。

(空港)
ラスベガスの空の玄関はマッカラン国際空港(LAS)。ストリップまで3kmと非常に便利な場所にある。
年間乗客数4千万人以上、発着回数は50万回を超えるという巨大空港。

2つのターミナルがあるが、スロットマシンがずらりと並ぶ壮観な光景が見られるのは国内線中心のターミナル1。ターミナル3は2012年に開業した新しい施設で、国際線と一部の国内線を扱う。こちらにも300台のスロットマシンがある。ターミナル2は3タミの開業にともなって閉鎖された。

空港からの足はタクシーや乗り合いシャトルバス、市バス、レンタカー。ホテルへの送迎を頼む人も多い。

タクシーの場合ストリップまで空港利用料(2ドル)とチップ込みで20ドル~、ダウンタウンまで30ドル~といったところ。

乗り合いシャトルバスは主要なホテルを巡回する。ストリップまで1人あたり8ドル、ダウンタウンまで9.5ドル。1人ならタクシーよりも安い。

市バスは後述するRTCバスがターミナル1から出ている。ストリップへの路線はないが、ダウンタウンまで2ドルと格安。

レンタカーは後述するとおり空港に巨大カウンターがある。

豪華にリムジンで向かうという手もある。空港のタクシー乗り場に普通に停車しているほか、ホテルに送迎を依頼する際に車種を指定することもできる。




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地理と気候

アメリカは広く、エリアによってだいぶ気候が異なる。ラスベガスのあるネバダ州は砂漠気候であり、雨が少なく低湿で、昼夜の温度差はやや大きい。
したがっていつ行っても楽しめるが、中でもベストシーズンは気温的に過ごしやすい春と秋(3~5月と10~11月)。
夏(6~9月頃)は昼間30度を超え暑いが、カラっとしているため温度から想像するよりも快適に過ごせる。冬(12~2月)は夜間だいぶ冷え込む。
グランドキャニオンに行く場合は4~5月、9~10月あたりがおすすめ。
(後述「ホテル」も参照のこと)

日本との時差はマイナス17時間、サマータイム中はマイナス16時間。日本の正午が前日の19時(夏は20時)。


【画像:Google提供】


言語と通貨

英語が基本。
ヒスパニックが2割、アフリカ系が1割、アジア系が5%で、大多数はヨーロッパ系。
通貨は米国ドル。1ドル=123円程度(15年6月時点)。

物価はアメリカでも屈指の安さと考えてよい。特にホテルと食事は豪華さを考えると格安。ストリップ地区やカジノホテルからそれほど出ないのであればほとんどお金を使わずに過ごせる。

クレジットカードは必須。むしろホテルやレンタカーなどカードがないと成り立たない。
むしろ、気をつけたいのは外貨(ドル)への両替。現地での円→ドルレートは悪いので、日本で調達していくようにしたい。

ホテルやカジノではチップの機会が多い。タクシーは1割程度(最低1ドル)、ベルボーイやベッドメイクには1~2ドル程度、ルームサービスやレストランは代金の2割程度が目安。サービス料が含まれていれば不要。カジノで勝った場合はディーラーに多少渡すこともある。
クレカの場合、チップは伝票のチップ欄に任意の額を書き込んで会計してもらう。チップのみ現金をテーブルに置いてきてもよい。


【画像:Wikipedia提供】


ビザと治安

夜でも人気の絶えないラスベガス。ストリップ地区は比較的安全といえるが、人気のないエリアや寂しい通りは注意。ダウンタウンの周辺までいくとあまり治安が良いとはいえない。
スリ、カジノでの置き引きには注意。バフェイで料理を取りに行くときなども要注意だ。ぼったくりバーなどの被害も報告されている。

観光目的の場合、90日以内の滞在はビザ免除。商用や第三国を経由しての入国などではビザが必要。
ビザ免除のためにはESTA(電子渡航認証システム)による事前申請が必要。ESTAは2年間有効で渡航72時間前までに申請が推奨されている。ESTAを取得していないと入国できないため早めの準備がお勧め。


市内交通

ラスベガス市は東西南北20km以上にわたるが、ストリップは端から端まで7km程度。徒歩でも巡ることができる。
ただし暑さの中外を歩くのはきつく、屋内も冷房ギンギンで内部構造がわかりにくい巨大施設ばかり。歩く街歩きが好きな人でも無理しない方がよい。

(タクシー)
タクシーはホテルや空港で乗車する。通りを流しているタクシーに乗ることはできない。料金は初乗り3.2ドルで、以降1マイルごとに2.6ドル加算。
一見安いと思いきや、チップが意外にばかにならない。目安は料金の2割程度。ホテルでドアを明けてくれるスタッフに1ドル程度。結局日本のタクシー並みかそれ以上と考えた方がよい。クレカ払いの場合は手数料が追加される(3ドル)。

(バス)
市バスはRegional Transportation Commission of Southern Nevada(RTC)が運営している。
市街を縦横に網羅しており、24時間365日運行で大変便利。2時間6ドル、24時間8ドル、3日20ドルのパスがある。デュース(Deuce)と呼ばれる2階建てのバスと、SDXという2両連結のバスがある。

(モノレール・トラム)
モノレールは公営。ストリップ地区の東側を南北に結んでいる。南東のMGMホテルから東北方面のSLSホテルまでおよそ7km、7駅。MGMホテルからさらに空港に南進し乗り入れる計画があるが実現していない。
1回5ドル、1日パスが12ドル。

トラムはホテルが運行しているもので、モノレールを補完するようにストリップの西側を南北に結んでいる。マンダレイベイ-エクスカリバーなど3つのトラム路線があり、すべて無料。

(レンタカー)
広いアメリカ、特に郊外に出るならレンタカーの利用がおすすめ。
街中やホテルのカウンター、空港などで借りることができる。
空港には各社のレンタカー・カウンターを集約した”McCarran Rent A Car Center”がある。こちらで借りれば空港から直でホテルに向かえるので便利だ。

地図を見ればわかるように、ラスベガスの道は碁盤状で走りやすい。ストリップは全面的に駐車禁止で、時間帯によってはかなり混雑する。駐車場の数は豊富。


ホテルとシーズン

ラスベガスのホテル代はおどろくほど安い。数千円で広々とした部屋に泊まることができる。さらに、中にはカジノのクーポンやバフェイチケットがついてくるものもあるなど、価格以上のお得感がある。
ラスベガス・ストリップには東京の1/2にあたる6万以上の客室があり、供給力も万全。
ラスベガスのホテルの多くは、値段を下げることで多くの顧客を呼び込み、カジノ収入と高稼働によって儲ける戦略をとっている。そのため一部の高級ホテルを除いてはおおむね一泊100ドル未満、四つ星クラスが50ドル未満ということも珍しくない。少し中心部を離れると30ドル20ドルという水準になる。しかも予約サイトなどでひんぱんにディスカウントが発生する。
ただし、最近ではカジノに依存しないホテルも増え始め、レートは高くなる傾向にある。

週末、大きなイベントと重なる時期はホテルのレートも上がる。特に2月のスーパーボウルや中国系の訪れる旧正月、3月のナスカーあたりの時期は要注意。ボクシングのビッグマッチや展示会などもホテルが埋まりやすい。


Bellagio Las Vegas(トリップアドバイザー提供)


ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
アメリカはかつてあまりプリペイドSIMが入手しやすいとはいえなかったが、近年は多くのMVNO業者(プリペイド携帯会社)による競争が進んでいる。
おおむね月額35ドル~40ドルでデータ無制限、2G程度まではLTE速度というプランが多い。以下のリンク「No Contract and Prepaid Phone Plan Guide」を参照のこと。「Bring Your Own Phone?」が「Yes」のカードは自分のSIMフリー携帯を持ち込んで契約できる。

以下の「アメリカのSIM、基礎知識101」にある通り、SIMと契約は独立している。アクティベートは自分で行うのが前提だが、あらかじめプラン(通信業者)を決めて購入時スタッフに設定してもらうのがラク。T-mobileの回線を使うReady SIMならアクティベート不要、14日間で容量1G、25ドルとコスパが良い。

プランによっては、手持ちのスマホの対応周波数と合わない場合があるのでよく調べてから購入しよう。iPnoneやNEXUSなどのグローバルモデル以外はAT&Tの850MHz3G回線しか使えないことも。いっそ現地でSIMフリーの安スマホを買ってしまうという手も…。

ソフトバンクのPhone 6、iPhone 6 Plus、iPad Air 2を使っている場合、Sprintの回線を使った「アメリカ放題」プランがある。980円で通話もデータ通信も無制限。2014年9月からキャンペーンが続いており、実際には無料で利用できる(キャンペーン期間中はiPad mini 3も対象)。Sprint以外のネットワークは対象外なので要注意。

(WiFi)
WiFiの接続に不自由することはなく、レストラン、カフェやファーストフードなどで無料のWiFiが提供されている。マッカラン空港ではどこでもWiFiが通じる。
一方でホテルは有料の場合が多い。

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5. 旅の本屋 のまど イベント情報:
 7月2日 (木)馬田草織さん スライド&トークイベント
 7月23日 (木)野村佑香さん スライド&トークイベント

Profile
プロフィール

旅の本屋 のまど

東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/


新刊「ポルトガルのごはんとおつまみ」発売記念
◆馬田草織さん  スライド&トークイベント◆
「ポルトガルの美味しいを巡る旅」

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新刊『ポルトガルのごはんとおつまみ』(大和書房)の発売を記念して、著者の馬田草織さんをゲストにお迎えして、ポルトガルの料理と旅の魅力についてスライドを眺めながらたっぷりと語っていただきます。前作『ようこそポルトガル食堂へ』では、カメラ片手にポルトガルの家庭のキッチンやレストランの厨房を訪ね歩き、ポルトガル料理の魅力を紹介していた馬田さん。本作では、たら、手羽先、じゃがいも、トマト、あさりなど、簡単な食材を使った日本人になじみやすい魚介や肉、ごはんものといったポルトガル料理のレシピと、日本で買えるお手頃ポルトガルワインを紹介しています。 今回のイベントでは、おいしいポルトガル料理の話を中心に、取材を通して馬田さんが旅で感じたとっておきの貴重なポルトガルの話が聞けるはずです。馬田さんのファンの方はもちろん、ポルトガル料理が好きな方やポルトガルを旅行したいと思っている方はぜひご参加下さいませ!なお、当日はポルトガルワインとおつまみセットが付きますよ!
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※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。


馬田草織(ばださおり)

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東京都生まれ。フリーランス・ライター、編集者。上智大学文学部卒業後、出版社に勤務。
食を中心に雑誌編集に携わり独立。「料理王国」コントリビューティング・エディターなどを経て、現在「dancyu」ほか雑誌や書籍などで、食や旅にまつわる取材活動を幅広く行っている。著書に『ようこそポルトガル食堂へ』(産業編集センター)、『ポルトガルのごはんとおつまみ』(大和書房)。

◆馬田草織さんブログ
http://badasaori.blogspot.jp/


【開催日時】  7月2日(木)   19:30 ~ (開場19:00)

【参加費】  1,800円(ポルトガルワインとおつまみセット付)
       ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
主催:旅の本屋のまど
 協力:大和書房


新刊「ぐるっとイタリア4000キロ!」発売記念
◆女優 野村佑香さん  スライド&トークイベント◆
「ぐるっと巡った魅惑のイタリア港町」

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新刊『ぐるっとイタリア4000キロ!船でめぐった港町』(イーストプレス)の発売を記念して、女優の野村佑香さんをお迎えして、イタリアの港町巡りの楽しみ方についてスライドを眺めながらたっぷりと語っていただきます。20010年からNHK‐BSの旅番組「ぐるっと」シリーズに「旅人」として出演し、現地に溶け込む体当たりの旅と発するコメントが高い評価を得ている野村さん。本書では、絶景のリゾート地ソレントやアラブ文化が色濃く香るパレルモなど、41日間かけて船で巡ったイタリアの個性的で多様性に満ちた街や人の魅力が、様々な旅のエピソードを交えながら綴られています。今回のイベントでは、イタリアの旅を通して野村さんが体験したとっておきの情報や番組でオンエアーされてない貴重な旅のお話が聞けるはずです。野村さんのファンの方はもちろん、「ぐるっと」シリーズが好きな方やイタリアに興味のある方はぜひご参加くださいませ!
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※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。


野村佑香(のむらゆうか)

1984年生まれ。女優。成城大学文芸学部ヨーロッパ文化学科卒業。3歳でモデル
デビュー後、小学5年生でドラマに初出演。以来、ドラマ、映画、舞台、バラエティ番組、CM等で活躍。NHK‐BSの旅番組「ぐるっと」シリーズには2010年から「旅人」として出演。現地に溶け込む体当たりの旅と発するコメントが高い評価を得ている。
NHKEテレ「大人の基礎英語」に出演中

◆野村佑香公式ブログ「nomulabo」
http://nomurayuuka.cocolog-nifty.com/nomulabo/


【開催日時】  7月23日(木)   19:30 ~ (開場19:00)  
【参加費】   900円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
主催:旅の本屋のまど 
協力:イーストプレス

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6. 編集後記

tabinote田口です。先週までタイに1ヶ月ほど滞在していました。
いつもは妻と2人なのですが、今回は日本からはじめて友達が遊びに来てくれ、チェンマイとバンコクで楽しい夜を過ごしました。
また、バンコクで行われたエアアジアさんのイベントにも参加してきました。これは近日中にサイトでレポートをアップします。
さてさて、今回も大ボリュームのメールマガジンVol.50をお届けいたします。

下川さんの連載は、LCCにおけるオプションの使い方について。下川さんらしい倹約テクニックにいつもながら痺れます。
吉田さんの連載は、パスポートの増ページについて。実は僕も残り10ページを切っており、そろそろ増やさないとなあと思っていたのですが、結構デメリットがあるものなんですね。今後はスタンプスペースを節約していこうと思いました。
tabinote旅行記はベトナムの4日目。ホーチミンは渋滞するバイクの隙間を縫って器用に道路を横断する人々の姿が見どころですね。
世界一周ノートは好評のアフリカ編。前回の事件から落ち込んでると思いきやサファリを満喫しているようです。すごいバイタリティーですね。でも次回は因縁のヨハネスブルグ。つい期待してしまいますね。
世界あの街この街は「SIN CITY」と呼ばれる世界一の歓楽街ラスベガスです。個人的にも大好きな街で、もう5回ほど訪問しております。カジノ初心者向け講座も執筆したのでよかったら読んでみてくださいね。要望があれば中級者向けは書きますよ!
旅の本屋のまどでは、ポルトガルとイタリアについての女子力高めなトークショーが開催されます。

さて、最後にイベントのお知らせです。以前tabinoteにトルコ旅行記をお寄せいただいた英賀さんが写真展を開催することになりました。
ご興味のある方はぜひお立ち寄り下さい。

英賀奈緒子 トルコ・イスタンブール『イーヨルジュックラール!』写真展
 8月1日~8月31日
 平日;7:30 – 22:00
 土日祝;8:00 – 22:00
場所 タリーズコーヒー店 新宿二丁目店
   東京都新宿区新宿二丁目5−9
  〔新宿駅東口から世界堂前を通り、横断歩道を渡った場所。〕
※ タリーズコーヒー店内による展示になります。1ドリンクご注文をお願いします。

以下はご本人からのコメントです。文中に何度も出てくる「ハマネェ」はtabinoteスタッフハマのことです(ヲタ友)
「A!G!A!AGA!!
皆様、お久しぶりでございます。
1年前の2014年3月トルコ共和国に渡り、このtabinoteさんにて旅行記を書かさせて頂いた英賀でございます!
懐かしいですね~。そもそもハマネェさんに「あなたの言語感覚が好きだ。」とスカウトされ(そうだよね?)完全に舞い上がった24歳の清純なヲタクだった私。
「私、写真撮って旅行記書くわ~」と調子に乗ったまま訪れたトルコの旅行記も記憶に新しいと思います。(だって1年前)
そんなトルコでの日々を切り取った写真展がとうとう開催することと相成りました!!
ハマネェさんにスカウトされ(だよね?)トルコに渡り写真を撮った日から私の足は一歩ずつ歩きだしました。ゆっくりと一進一退を繰り返してますが。
1年前のこのトルコの写真は私のはじまりでもあります。
多くの人との出会いをくれ、調子に乗ってた私に大変な大恥を与えながらも前々と推し進めてくれるトルコという国(の写真)!!
是非、皆様!!写真展へお越しください!!
お待ちしてま~す!(旅行記も読み返してみてね)
あ、8月1日から8月31日の真夏開催です!あとは、ハマネェさんが詳細書いてくれるんで、そちらを!では、シュクラン!」

 
というわけでした。
それでは、今後ともよろしくお願いします。

次回は7月14日(火)の発行予定です。


発行:有限責任事業組合tabinote
https://tabinote.jp

※本メルマガの連載原稿または寄稿、告知などの著作権は著者・情報発信元に帰属します。その他の著作権および全ての編集著作権はtabinoteに帰属します。記事の引用・転載は出典を明記いただくとともに、諸関連法規の定めに従い行っていただきますようお願いいたします。

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tabinoteメールマガジン 2015/06/30号 Vol.050 無料版

Contents

tabinoteからのお知らせ
1. 旅行業界最新ニュース
2a. 連載:「タビノート」 下川裕治
2b. 連載:「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和
3a. tabinote旅行記
3b. 世界一周ノート
4. 世界あの街この街
5. 旅の本屋 のまど イベント情報
6. 編集後記


tabinoteからのお知らせ

tabinoteは2012年7月より試験サービスを開始し、3年をむかえました。
メールマガジンも今号で50号となりました。いつもご愛読いただきありがとうございます。
さて、これまでの活動をふりかえった結果、tabinoteはサービス内容を変更することにしました。今後は旅のお得情報を広く配信するサイトとしてリニューアルします。

      tabinoteのWEBサイトにSkyscanner(C)提供の航空券検索フォームを設置しました。ユーザーの方々ご自身で、条件にかなうチケットを自由に検索していただけます。
      tabinote   たびのて
      ・次号の第51号以降メールマガジンを完全無料化し、すべてのコンテンツをご覧いただけるようにします。過去の有料コンテンツは随時サイトに反映させていきます。
      ・これに伴い、ご愛顧いただいておりました「旅程調査・検索代行サービス」は廃止いたします。

「最も安く賢く旅をするための情報を提供する」という根幹のコンセプトは変わりありません。また、現在新たなサービスを鋭意開発中です。

今後ともよろしくお願いします。

※ 現在有料メールマガジンご登録の方は、次号配信時より無料となります。有料メールマガジンの新規登録は中止いたします。
※ tabinoteメールマガジンの内容はこれまでと同様ですが、下川裕治さん、吉田友和さんの連載は交互掲載となります。

もう1つ大事なお知らせです。GoogleのInboxでメールをご覧の方は、メルマガが途中でクリップされて最後まで見れなくなっているかと思います。その場合、ご不便をおかけしますがGmailでご覧ください

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1. 旅行業界最新ニュース

ANA、羽田空港に自動荷物預け機などを導入

ANAは、7月1日より羽田空港第2ターミナルに自動手荷物預け機「ANA Baggage Dropサービス」などを導入することを発表した。同機械を使うと、乗客がナビゲーションに従い係員のいるカウンターに並ぶことなく自分で手荷物を預け入れることができるようになる。また2015年秋ごろより新自動チェックイン機の導入を開始、2015年中にも国内全空港に展開するという。

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https://www.ana.co.jp/domestic/promotions/airport_renewal/

V Air、冬にも日本就航へ

台湾のトランスアジア航空傘下で、台北からバンコク、チェンマイ、マカオに就航しているLCC、V Airが冬にも日本線を就航させる。福岡、関西、名古屋(中部)便を予定しており、将来的には関東にも進出の意志を表明している。
http://www.flyvair.com/en/

ピーチでシステム障害

6月29日、ピーチ・アビエーションのシステムに障害が発生、長時間にわたりウェブサイトでの予約やチェックインができない状態になった。これにより同日の関西発着の9便が欠航、同社では振替や払い戻しの対応を行っている。

ルフトハンザ、ファーストクラス乗客にポルシェを貸し出し

ルフトハンザは6月23日、フランクフルト、ミュンヘンからファーストクラスを利用する乗客に対し、レンタカーのAVISと提携し搭乗までの待ち時間にポルシェ(911、またはパナメーラ)を有料で貸し出すサービスを開始した。待ち時間を利用して憧れのスポーツカーでアウトバーンをドライブしてみるのはどうだろうか。
http://www.lufthansa.com/online/portal/lh/us/info_and_services/at_the_airport?nodeid=1979569664&l=en

ピーチ、大阪(関西)~台北(桃園)便を増便。週20便体制に

ピーチ・アビエーションは8月7日より大阪(関西)~台北(桃園)便を現在の週14便から週20便に増便することを発表した。

タイガーエア・台湾、来年にも羽田就航へ

タイガーエア傘下のタイガーエア・台湾は、来年1月までに東京(羽田)~台北(桃園)線に就航することを発表した。現在タイガーエア・台湾は東京(成田)・沖縄(那覇)~台北(桃園)線を運行中、7月3日からは大阪(関西)~高雄・台北(桃園)線にも就航予定。

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2a. 連載:「タビノート」 下川裕治

月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。

Profile
shimokawa

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。

たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

オプショナル予約はしなくてもいい?

 いつも通りのタイガーエアウエイズである。6月13日。バンコクからシンガポールまで乗った。
 飛行時間は2時間半ほどである。これぐらいの距離なら、有料の座席指定はしない。LCCの機体はだいたい、中央の通路の左右に3席である。中央の席にあたる確率は3分の1。仮に中央の席になったとしても、2時間半なら、それほど大変ではない。


以降は「有料版メルマガ」にて公開しています。

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2b.「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和

Profile
プロフィール

吉田友和(よしだともかず)

1976年千葉県生まれ。出版社勤務を経て、2002年、初海外旅行にして夫婦で世界一周旅行を敢行。旅の過程を一冊にまとめた『世界一周デート』で、2005年に旅行作家としてデビュー。「週末海外」というライフスタイルを提唱。国内外を旅しながら、執筆活動を続けている。その他、『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』(講談社)、『自分を探さない旅』(平凡社)、『LCCで行く! アジア新自由旅行』(幻冬舎)、『めざせプチ秘境!』(角川書店)、『3日もあれば海外旅行』(光文社)など著書多数。
旅行作家★吉田友和 Official Web

しりとりで旅する 第48回 吉田友和

び ビザ

パスポートのページ数が足りなくなったので、増補をしてきた。2011年に作ったものだから、まだ4年しか使っていない。10年有効の赤色のパスポートだが、これなら5年有効の紺色のでも良かったかもしれないなあと、内心ちょっぴり後悔もし始めている。
 いまので通算2冊目のパスポートとなる。前のものも10年有効のやつだったが、途中で増補をして、それでもページが足りず、10年使い切ることなく御役御免となったのだ。まったく同じ展開になりそうな気配も漂う。


以降は「有料版メルマガ」にて公開しています。

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3a. tabinote旅行記 ベトナム旅行記 ベトナム旅行4日目 【ホーチミン】

Profile
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キムラリュウジ

株式会社ニューロマジックに勤務する傍ら、the coleslaw、Sloppy Joeという2つのバンドのドラマーとして活動中。

キムラリュウジのニツキ

 
前号に引き続きキムラリュウジさんのベトナム旅行記(4日目)を掲載します。
内容は2015年5月の体験にもとづいています。


5時半に起床。6時40分にはガイドさんがホテルまで迎えに来る。サクッとシャワーを浴びて身支度し、6時からの朝食へ。旅行中だし、ってことでパンを解禁。炭水化物バンザイ。クロワッサンって美味いなあ。

6時25分に食事を終え、6時半に部屋に戻り荷造り。6時39分にチェックアウト。ちょうど間に合った。5分遅れくらいでガイドさん到着(笑)。

混載車で空港まで送ってくれる。30分くらいの道のりだろうか。

去年カンボジアに行った時も感じたことだが、こっちの車及びバイクはすごい頻度と勢いでクラクションを鳴らしまくっている。日本でクラクションを鳴らすなんて割と非常時だと思うんだが、こっちのドライバー達はクラクションを鳴らすのが常時。ホント常に鳴らしているっていっても大げさではない。クラクションに込められた意味としてはそのほとんどが「どけどけ!」。相手に道をどかせることのためのクラクションで、それをみんなが実行しているから始末が悪い。「相手がどけるだろう」という前提の元にスピードを出している時もあるので、もしもどけなかったらどうなるんだろう…とヒヤヒヤする。フエには信号といえる信号がかなりないので、双方がクラクションを鳴らしながら絶妙のバランスで交通を成り立たせているとも言える。信号がないから道を横断するのもコツがいる。何日か滞在していて大分慣れてきた。
そんなこんなでクラクションを鳴らしながら車は空港へと爆走。7時10分頃には空港に着いた。


チェックインを済ませて、早々に保安検査も終えて搭乗待ち合いエリアへ。待ち合いエリアにはお土産屋さんが軒を連ねている。チラッと覗いてみたら、いつの間にかあれもこれもオススメされて結局四品ほど購入していた。静かそうな人なのに意外と押しが強くて・・・って僕が押しに弱いだけかも・・・。まあ、満足のお買い物。
待ち合いスペース。人懐っこい子供が僕の座っている席の周辺をやたらウロウロしてきて気が散る(笑)


8時25分フエ発、9時45分ホーチミンシティ着。寝ていたらそれこそ一瞬で着陸していた。さあ、ベトナム最大の都市に上陸!!


荷物を受け取り出口を出ると、今回はフライトがオンタイムだったこともあってガイドさんがちゃんと迎えに来てくれていた。名前はムーさんというらしい。日本語は・・・お世辞にも上手とは言えないが、意思疎通は十分にできるので何ら問題ない。
外人が操る日本語で「上手だな」と感じるのは助詞を使いこなせている場合だろう。このガイドのムーさんのように、大意はつかめるが「上手な日本語」としてはかなり違和感があるケース。まあ、ネイティブの日本人でも書き言葉が崩壊してしまっている人だっているくらいだから、完璧に操るってのは難しいものだ。そもそも完璧に操る必要があるのかって問題もあるし。

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ホーチミン空港


さて、車に乗ってホテルへ。30分くらいで着くらしい。


やはりホーチミンシティは都会だ。タイのバンコク、マレーシアのクアラルンプールのように、近代化が進んだ都市。信号がそこそこ整備されているからか、クラクションの応酬も比較的穏やかだ。(ただし相変わらず歩道をバイクでかっ飛ばしたりってのはあるみたいね・・・)
車は今日と明日宿泊する「ホテルマジェスティック」へ到着。1925年創業の老舗ホテルだ。地図で見たところ、いわゆる「ドンコイ通り」に面した非常に立地に優れたホテル。どこにでかけるにも至近なので好都合である。
とりあえずチェックインだけ済ませて荷物を預ける。入室は12時以降からとのこと。とりあえず近所をぶらつこう。
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上手くおさまりきらない…

ドンコイ通りをちょっと入ったところにLIONを発見。あの日本にもあるLIONである。11時過ぎだが軽くビールを飲むとする。アンバーな感じのドイツビール。さすがLION、ジョッキがでかい。これで400円弱くらいなんだからビール天国な国である。じっくりゆっくりと堪能して店を後にした。

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美しい。では、遠慮なく

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うむうむ!

そろそろお昼どきだなってことで、隣にあった中華料理店へ。老舗大型中華店らしく、メニューも多彩。全部美味しそうだ。えびワンタン麺があったのですかさず注文。香港スタイルの極細麺にあっさりスープのあれである。香港でこれを食べて以来、僕はこれにとりつかれている。供された麺は期待を上回る凄麺だった。かたさもちょうどよくちょっと硬めで、あっさりスープはいくらでも飲めそうなくらい美味い。ベトナムにて香港麺に出会えるとは嬉しい誤算。
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うま麺

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路上の理髪店…ですか。そうですか


12時をまわったので一度ホテルに戻り、部屋に荷物を入れる。持て余してしまうほどのダブルベッドは快適そうだ。今夜もよく眠れそう。


ホーチミンシティは都会だが、庶民的な色を感じたく、ブイビエン通り・デタム通り周辺を目的地に歩き出す。
途中、ベンタイン市場に寄り道した。フエの市場とは違ってもうちょっと整った感じではあるが、カオティックな雰囲気は損なわれてない。世界中からの旅行者がここに集まってきている。世界にはいろんな場所があり、それぞれの場所でそれぞれの人達が暮らしている。そんな当然で単純なことをこうして各地にいって直に感じることが楽しい。生きている間にあとどれだけの国の景色を見ることができるだろうか。
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高層ビルと年季の入ったビルのコントラスト

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雑多な道が突如現れたり

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市場はやはり活気がある

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路地の先には何があるだろうか


デタム通りは想像どおりの雰囲気であった。ここもバックパッカーが集う場所。西洋人を中心に雑多な雰囲気が形成されている。ぶらぶらしながらオープンテラスのお店に入った。ビールを飲もう。読書をしつつ、物思いに耽ったり。それを繰り返しながらSAIGONビアを3杯。つまみナシで飲めばそれなりに酔っ払う。

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さて、はじめますか

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うむ!


あたりもとっぷりと暗くなった。河岸を変えよう。タクシーで一度ホテルに戻り、今度は返す刀でデタム通りとは反対側のレタントン通り方面へ。美味い焼肉屋があると聞きつけてそこを目指してとぼとぼ歩く。
ルオン・ソン・クアンというお店はオープンエアの大型店。炭火焼肉を堪能できるらしい。メニューを見ると・・・焼肉以外のメニューもあるんだな・・・。イマイチオーダー方法が分からなかったので、「ビーフ、チキン、バーベキュー!」ってのを繰り返して言っていたら通じたらしい。
にんにくダレに漬け込まれた牛肉は脂身が少なく程よい噛みごたえで非常にいい感じ。臭みもなくてとても美味しい肉だ。鶏肉の方もいろんなスパイスが調合されたような深みのある味付けになっており、こちらも大変美味。ビールが進みまくる。

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お店の方が焼いてくれます

偶然隣の席に一人で着席した日本人の殿方にワニ肉とかた焼きそばをお裾分けしてもらったりってのもあって楽しい食事。この店チョイスは当たりだったな。


徒歩でホテルに戻り、ホテルの屋上のバーへ。バンドの生演奏をしている。ぶっちゃけあまり上手ではなかった気がするが、まあそれも楽しいバータイム。たらふく飲んで食べて、今日も健やかに気絶系の就寝。
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ホテル屋上のバーから

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部屋に戻ったらベッドにこんなものが置いてあった。ホスピタリティですな

(5日目以降に続きます)

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3b. 世界一周ノート 青木大地

仕事をやめ、2013年10月から1年間の予定で世界一周の旅に出ました。

Profile
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青木大地(あおき・だいち)

1986年生まれ。日本大学 芸術学部 卒業。
卒業後、大手レンタルビデオメーカーに勤務。店舗、営業を経て世界旅行のため退社。
念願のフリーライターとしてとりあえず1年は過ごせそうです。
同名義のFacebookもよければ見てください。

Facebook

3b. 世界一周ノート 第33回:南アフリカ-その2

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せっかくアフリカに来たのだから、やっぱりサファリには行きたいなと僕は思い、強行スケジュールを組んでビザのいらないジンバブエへの航空券をとった。この後の旅程から、世界三大瀑布が制覇できそうだったこともあって、ヴィクトリアフォールズの町へと僕は向かった。

空港は小さく、まさにアフリカ式の歓迎が待っていた。そして着いてすぐにATMに300$飲み込まれるというトラブルが起きた。銀行からの通知記録では引き落とされた300$が、見事に出てこなかった。とりあえず町の銀行へ出向き問い合わせると、僕の使っている銀行に直接言ってくれというなんとも不安な答えが帰ってきた。証書などはなく、「それで大丈夫」という行員の言葉を信じるしかない不安な僕は、とりあえず諦めて滝を見に出かけた(お金は帰国後に銀行に掛け合うとあっさり戻ってきた)。
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砂利道の脇の灌木地帯へと、頭にタライを乗せて消えていく人を横目に、僕はヴィクトリアフォールズの町を散歩した。日中だったので身の危険は感じず、お土産やツアーを売ろうとする人たちに声をかけられる程度だった。スーパーや商店にも顔を出したけれど、夜出歩かなければ、治安に不安は感じなかった。
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ヴィクトリアフォールズの安宿から申し込んだサファリは一日100$程度で、隣国のボツワナのチョベ国立公園で昼食付きだった。チョベ国立公園は草食動物を見るのに世界一適したサファリということで名が通っていた。目当てのライオンは見ることができなかったけれど、川を泳ぐ象やキリンを間近で見ると、なんだか満たされたような気がした。
この時アフリカ大陸はエボラ出血熱の流行が進んでいた時期で、国立公園への国境を越える際にチェックが行われた。と言っても、消毒スプレーを吹きかけられ、「具合どう?」と聞かれ、「大丈夫」と答えるだけの簡易的なものだった・・・
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結局、ジンバブエとボツワナでの滞在は3日間だったけれど、とても濃密な時間だった。アフリカに来た!と思えるような感覚に、強行日程を組んだことに満足していた。後は再び飛行機でヨハネスブルグに戻り、大人しく過ごして、念願のニューヨークへ。僕はそんなことを考えながらヴィクトリアフォールズを後にした。
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次回は調子に乗って行ってみた!ヨハネスブルグの街中、前編を記します。


世界一周ノート
上海→杭州→南寧→ハノイ→ホーチミン→シェムリアプ→チェンマイ→ルアンパバーン→バンコク→パンガン島→ペナン島→マラッカ→スマトラ島→ジャワ島→マニラ→シンガポール→ジョホールバル→シドニー→チェンナイ→ムンバイ→アグラ→デリー→バラナシ→ブッダガヤ→コルカタ→ダージリン→ポカラ→ルンビニ→ガヤ→カトマンズ→ポカラ→イスタンブール→カッパドキア→パムッカレ→ボドラム→ギアテネ→メテオラ→ソフィア→ブタペスト→ザコパネ→クラクフ→サラエヴォ→ザグレブ→ヴェネチア→ローマ→ミラノ→バルセロナ→タンジェ→フェズ→マラケシュ→カサブランカ→カイロ→ギザ→アジスアベベ→ヨハネスブルグ→ケープタウン・・・以降、アメリカ、南米と巡りました

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4. 世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第48回 ラスベガス


ラスベガス(トリップアドバイザー提供)

アメリカ合衆国・国旗

【画像:Wikipedia提供】

見どころと特徴

世界最大級のカジノタウンであると共に、コンサートやスポーツなども超一流がそろうエンターテイメント・シティ。グランドキャニオンやセドナなどアメリカ中西部の大自然も近い。

ラスベガスの繁華街は大きく2つのエリアに分かれる。1つはカジノホテルが建ち並ぶ大通りラスベガス・ブルーバードを中心とする南北7kmほどのエリア、ストリップ。もう1つはストリップの北に位置するダウンタウン。
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空港からストリップに入ってすぐ南側、MGMグランドでタクシーを降りチェックイン。
広いストリップは中央分離帯にヤシが植えられ南国の雰囲気。さっそくモールのようなパチンコ屋のような巨大施設が目に入ってくる。自由の女神やマンハッタンを模したような建物は名物ホテルのニューヨーク・ニューヨークだ。
この一角は新フォーコーナーと呼ばれ、ハーシーズ・チョコレートのミュージアムやローラーコースターが名物となっている。
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(画像:Google)

さらに北に歩いてみる。巨大なホテル、巨大なフードコート、巨大な看板…なにもかもが巨大で圧倒される。

右手に見えるエッフェル塔はフランスをイメージしたホテル・パリスの目印。その正面がホテル・ベラッジオ。夜の噴水アトラクションがあまりにも有名。
3649 S Las Vegas Blvd   Google マップ
(画像:Google)


Bellagio Fountains (トリップアドバイザー提供)

この一帯はフォーコーナーと呼ばれ、ストリップの中心的なエリアだ。
フラミンゴロードの交差点を抜けると右手にフラミンゴ、左手にはシーザースパレスというやはり名物ホテルがそびえ立っている。

Flamingo Las Vegas Hotel & Casino (トリップアドバイザー提供)


Caesars Palace (トリップアドバイザー提供)

その北にあるのがラスベガスの新名所、2014年に開業したLINQ。様々なショップやレストラン、アミューズメントが集まる複合施設だ。
Linq  Google マップ
(画像:Google)

LINQの目玉は40人乗りの超巨大観覧車、ハイローラー。

The LINQ Hotel & Casino (トリップアドバイザー提供)

さらに北に歩くとミラージ、ベネシアン、Wynnといったこれまた名物ホテルがある。ミラージの火山ショーとWynnのホログラムショーはいずれも無料。こちらも立ち寄ってみよう。


Venetian Resort Hotel Casino (トリップアドバイザー提供)


Wynn Las Vegas (トリップアドバイザー提供)

ここまで歩くと喧噪とネオンでお腹いっぱい。
しかし、モノレールの北端駅SLSホテルを超えてストラトスフィアまでたどり着けばもうストリップの街歩きも終わりだ。
2209 S Las Vegas Blvd   Google マップ
(画像:Google)

ここまでブルーバード大通り沿いを歩いてきただけだが、各々のホテルにはカジノがあり、その他にもダンスショー、アクロバットなショー、お色気ショー、コンサート、ミュージアム、スポーツ興業、遊園地、アミューズメントレストラン、フリーフォールやバンジーといったエクストリーム・アトラクションまでありとあらゆる娯楽が揃っている。もちろん、ホテルの外にも路面店やビル内、ショッピングセンターなどにそれらの施設が無数にあり、1つ1つ挙げていったらきりがないほど。


ダウンタウンはもともとラスベガスの中心だったが、ストリップの繁栄に遅れをとっていた。近年ではホテルの改装や新開業がすすみ、華やかさを取り戻している。

Fremont Street Experience (トリップアドバイザー提供)


さて、ネオンやカジノにそれほど興味がないという向きにもおすすめの施設を2つほど紹介。
1つはストリップ地区、フラミンゴ通りを東に向かった先にある「核実験博物館」。ラスベガスの北西およそ100kmにあるネバダ砂漠は1951年の冷戦まっただ中に核実験場となり、これまで1000回以上の実験が行われた。いかにアメリカの核がファシズムを終わらせ、必要な抑止力となってきたかを満面の笑みで紹介するようなドギツイ展示で、いろいろと考えさせられることは確実。しかもこの施設は国営。

The National Atomic Testing Museum (トリップアドバイザー提供)

もう1つはダウンタウンのMob博物館。かつて連邦裁判所だった由緒正しい建物を改装したマフィアの博物館。キラ星のようなギャングスターの生涯が豊富な資料で紹介されており、ベガスにあるだけあってエンタメ要素もなかなか。どこの好事家が建てたのかと思いきや、こちらもなんと国営。訪問前にゴッドファーザーを観て予習しておこう。

The National Atomic Testing Museum (トリップアドバイザー提供)


ラスベガスはアメリカ中西部の大自然観光の拠点でもある。ネオンとカジノにひたりきった心身をリセットする意味でも、ぜひ郊外をおとづれてみたい。

近郊でもっとも手軽に行けるスポットはフーバーダム、およびダム湖となるレイク・ミード。とにかく圧倒させる規模の巨大ダムで、ダム好きなら必見だろう。

Hoover Dam Bypass (トリップアドバイザー提供)

レッドロック・キャニオンも人気がある。ラスベガスからわずか1時間のドライブで、ネオンとは別世界の絶景が拡がる。

Red Rock Canyon National Conservation Area (トリップアドバイザー提供)

夏の気温50度、アスファルトで靴の裏が溶けるというアメリカで最も暑いデスバレーも日帰り圏(デスバレー国立公園は隣のカリフォルニア州となる)。
この地を200kmも走るバッドウォータ-・ウルトラマラソンは世界一過酷なマラソンレースとして知られ、毎年日本人が多数参戦する。

Badwater (トリップアドバイザー提供)

ラスベガスから一泊すればグランドキャニオン、セドナといったメジャーなスポット(いずれもアリゾナ州)も視野に入る。

グランドキャニオンの景観はあまりにも壮大。素通りするには惜しすぎるので、ラスベガスに行った際にはぜひとも旅程に組み込みたい。写真や画面で見るのと肉眼で体感するのは大違い。

Grand Canyon (トリップアドバイザー提供)

近年、いわゆる絶景本などで非常に有名になったのはアンテロープキャニオン。岩がつくりだすカーテンのような幻想的な光景が知られるようになり、多くの観光客がカメラを片手におとづれる。

Antelope Canyon (トリップアドバイザー提供)

VELTRA


特別企画:カジノ入門

せっかくラスベガスに来たのならやはりカジノにチャレンジしてみたい。
ここでは初心者向けのカジノの楽しみ方について、海外カジノ歴10年以上のtabnoteスタッフ田口が解説する。

・基本
ラスベガスのカジノはすべて合法、公的機関による厳しい審査を通過しライセンスを受けている。よって以前は否定できなかった裏社会との関係も完全に切れており、当然イカサマも一切ないので安心してプレイできる。
また、マカオなどではまだ色濃く残る鉄火場のイメージも皆無、治安もアメリカ全土のどこよりも良好、善良な市民が楽しくプレイしている。
さて、カジノで楽しめるゲームだが、大きく分けてマシンゲームとテーブルゲームに二分される。

・マシンゲーム
スロットマシーンに代表される、機械にコインや紙幣を入れて当たりを狙うゲームのこと。現在は大半がコンピューター制御によるビデオゲーム形式になっている。
基本的な遊び方は以下。

1.マシンを選ぶ
マシンによってプレイする値段が違う。「1¢(セント)」、「5¢」、「25¢」、「$1」、「$5」、「$25」などがある。
ただし後述のように、現在のスロットマシンはほぼすべてマルチライン対応になっているので、1プレイには表記されている金額の2倍~200倍くらい必要になる。

2.お金を入れる
マシンに紙幣を挿入すると金額に応じてクレジットが表示される。
例えば「1¢」マシンに「1ドル札」を挿入すると「100クレジット」、「25¢」マシンに「1ドル札」を挿入すると「4クレジット」となる。

3.LINE数とBET数を決めてゲームスタート
いよいよプレイ開始だ。レバーを引くか「BET」、「SPIN」などのボタンを押せばドラムまたは画像が回転し、図柄が揃えばクレジットが増える。
ここで注意しなければならないのは「LINE」数だ。
マシンに表記してある値段でプレイできるのはあくまで「1LINE」、つまり中央の横1列しか有効にならない。
例えば「1LINE」でプレイした場合、図のように上段で図柄が揃っても

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ハズレとなる。

ここで3倍のクレジット(25¢マシンなら75¢)を使って「3LINE」でプレイした場合、

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上段、中段、下段が有効になるので当たりとなる。

機種によって違うが、LINE数はどこかで選択できるようになっているはずだ。

LINE数とともに重要なのが「BET数」だ。
BETとは1LINEに対して、何クレジット賭けるかを意味する。
例えば1LINE-1BETでプレイした場合は1ゲームにつき「1×1」で「1クレジット」消費される。
また、20LINE-20BETでプレイした場合は1ゲームにつき「20×20」で「400クレジット」消費されることになる。

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典型的なビデオスロットの画面(google提供)

また、「MAX BET」というボタンを押すと、その機種で選択できる最大のLINE数でプレイできる。通常は「MAX BET」でプレイしたほうがいいだろう。
もちろん「1LINE-1BET」の最低レートでプレイしても構わないが、なかなか当たらないので結局ストレスがたまることとなる。

以上、文章に起こすと多少複雑だが、「1¢」もしくは「5¢」台なら「MAX BET」を押しても1ゲーム1ドル程度でプレイできる。
100ドル札1枚あればそこそこ長時間遊べるので、パチンコ感覚で気軽に楽しめる。

4.勝ったら換金
当たった場合も昔のように、コインがジャラジャラと出てくるのではなく、クレジット数が増えるだけだ。
最初に投入したクレジット数を覚えておき、上回ったらさっさと換金しよう。
「COLLECT」ボタンを押すと、獲得した金額が書かれたバウチャー(紙)が出てくるので、それをもって「CASHER(換金所、CAGEと表記されている場合もあり)」に行けばいいだけだ。自動換金機が用意されているカジノも多い。

・テーブルゲーム
テーブルゲームとは、文字通りテーブルの上でトランプやルーレット、ダイスなどを使って人間相手に楽しむゲームの事だ。カジノフロアの8割くらいはマシンゲームで占められているが、カジノで遊んだという雰囲気を味わえるのはやはりテーブルゲームだ。臆せずチャレンジしてみよう。

・チップ
テーブルゲームでは直接現金をやりとりするのではなくチップ(CHIP)を利用する。チップを購入するには適当なテーブルに座りテーブルに紙幣を出せばいい。すぐにディーラーがチップを用意してくれる。
チップはカジノ内ならどのテーブルでも利用でき、いつでも「CASHER」で換金できる。ただしルーレットだけは専用のチップとなりルーレットでしか使用できない。

カジノチップ(提供Wikipedia)

・賭け金
テーブルゲームには、1ゲームで賭けなければならない最低額(Minimam Bet)と最高額(Maximum Bet)が決められており、各テーブルに表示されている。

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表示の例(google提供)

では代表的なテーブルゲームを紹介しよう。

・ルーレット
一般的にカジノといってイメージするゲームはこれが一番だろう。
回転盤にボールを投げ込み止まった数字を予想する簡単なゲームだ。
特定の数字だけではなく、数字の色(赤か黒)、偶数・奇数などを予想することもできる。
詳しい遊び方はこちらを参考に
ラスベガス大全

・ブラックジャック
トランプのカードを引き合い、数字の合計が「21」を超えない範囲で「21」に近い方が勝ちとなるゲーム。
ルールは単純だが、引くか引かないかの判断は確率に基づき必ず「正解」がある。それを知っているか知らないかでは勝率が大きく異なってくる。
詳しい遊び方はこちらを参考に
ラスベガス大全

・クラップス
2個のダイスを振ってその合計値を当てるゲーム。ディーラーと黙々と勝負するブラックジャックなどと異なり、大勢のプレイヤーが騒ぎながらプレイしていることが多い。日本では親しみの薄いゲームだが、いちばんラスベガスらしいとも言える。
詳しい遊び方はこちらを参考に
ラスベガス大全

クラップステーブル(提供Wikipedia)

・バカラ
「PLAYER」と「BANKER」のどちらかに賭け、引いたカードの合計が「9」に近い方が勝ち。
ただし、ブラックジャックのように「引く」、「引かない」の選択権はなく、ルールにしたがってディーラーが機械的に勝敗を決めていく。どちらが勝つかの割合もほとんど同じ、つまり「丁半バクチ」とやっていることはほとんど同じである。
その単純さから中国人富裕層に好まれており、マカオやシンガポールなどではテーブルゲームの9割がバカラという状態だ。
詳しい遊び方はこちらを参考に
ラスベガス大全

・ポーカー
日本で一般的な5枚の手札を使って役を作る「5カードポーカー」ではなく、2枚の手札と5枚の場札を組み合わせて役を作る「テキサス・ホールデム・ポーカー」が主流。
世界大会がテレビで中継されるなど、アメリカではもっとも人気のゲームとなっている。
ただし、カジノVSプレイヤーで勝負する他のゲームと違い、麻雀などと同じくプレイヤーVSプレイヤーで勝負するゲーム、つまり実力差が如実に出るということは肝に銘じておく必要がある。
詳しい遊び方はこちらを参考に
ウィキペディア

その他にも「カジノウォー」、「レットイットライド」、「カリビアンスタッドポーカー」、「スリーカードポーカー」、「パイガオポーカー」など多数のテーブルゲームが用意されている。

・なにをやればいいの?
さて、初心者におすすめのテーブルゲームはなんだろうか?
ずばり「ルーレット」と、「バカラ」だ。
理由は簡単、ルーレットはどこにどのように賭けても配当は同じ、バカラはそもそも賭けるパターンが2つしかない。つまり知識があろうとなかろうと勝率が下がることはないからだ。
逆に「ブラックジャック」や「ポーカー」は知識がないと確実に負ける。ただしどちらも戦略を覚えれば少ない金額で長時間楽しめるので、時間があれば予習をして挑むのもオススメだ。

とは言え強調しておきたいのは、「カジノに必勝法」はない、そして「長時間プレイすれば確実に負ける」だ。
逆に言えば「短時間」なら大勝ちする可能性もある。あらかじめ「負けてもいい額」そして「プレイ時間」を決めてプレイすれば安心して楽しめる。

まあ、魅力に取り憑かれると筆者のように朝から晩まで観光もせずカジノに入り浸りになるのだが……



The Buffet at Wynn(トリップアドバイザー提供)


Wicked Spoon Buffet(トリップアドバイザー提供)

ラスベガスの食といえばビュッフェ(”バフェイ”と発音)。いわゆる食べ放題のバイキングだ。
あまりいいイメージを持たない人もいるかもしれないが、ラスベガスとバフェィは切っても切り離せない。ホテルにとっては集客の重要なツールであり、客にとっても安くて豪華、食事の時間を調整しやすいバフェイはありがたい存在。かくしてラスベガスは世界でも最先端のバフェイ都市となっており、その内容やコストパフォーマンスは驚くべき水準に達している。

いかにもアメリカ!といったシーフードやローストビーフ、テーブルを埋め尽くすデザートなどが定番だが、日本食や中華、メキシカンなども当たり前の存在。寿司をその場で握るようなバフェイもある。
おおむね、ランチが20ドル程度、ディナーが30ドル程度が相場だが、価格を考えると非常にお得。バフェイはセルフ方式だがチップが求められる(ただし1~2ドル程度でOK)。

なお、バフェイはソフトドリンクが含まれるが、アルコールは別会計。ネバダ州の飲酒可能年齢は21歳以上となっているので注意したい(ただし喫煙は18歳以上)。


日本からの行き方

(空路)
ラスベガスへの直行便はないため、西海岸の都市を経由して向かうこととなる。
当然、便利なのはロサンゼルスかサンフランシスコ。北米への航路は北を経由するため、シアトルやバンクーバー便も所要時間が短くおすすめ。やはり、価格と所要時間のバランスからして米系が有利。おおむねユナイテッドかデルタの2択となるが、ANAや大韓航空がお得なこともある。特に大韓航空はソウルからラスベガスまでの直行便をもっている。

(パッケージツアー)
アメリカツアーの中でもかなり安めで、5泊程度のツアーなら最安6万円台もある。グランドキャニオンを巡る場合は10万円程度。

(陸路)
ロサンゼルスからラスベガスまでは450km、車で5時間程度。ロサンゼルスから国内線に乗り換えるくらいなら、そのままレンタカーで行ってしまうという手もある。

グレイハウンドでロサンゼルスから向かうこともできる。一日10往復程度と便数は多いものの、ロサンゼルス側の停留所は人気のない倉庫街で治安がよくないとされている。リトルトーキョーからタクシーを使った方がよい。

(空港)
ラスベガスの空の玄関はマッカラン国際空港(LAS)。ストリップまで3kmと非常に便利な場所にある。
年間乗客数4千万人以上、発着回数は50万回を超えるという巨大空港。

2つのターミナルがあるが、スロットマシンがずらりと並ぶ壮観な光景が見られるのは国内線中心のターミナル1。ターミナル3は2012年に開業した新しい施設で、国際線と一部の国内線を扱う。こちらにも300台のスロットマシンがある。ターミナル2は3タミの開業にともなって閉鎖された。

空港からの足はタクシーや乗り合いシャトルバス、市バス、レンタカー。ホテルへの送迎を頼む人も多い。

タクシーの場合ストリップまで空港利用料(2ドル)とチップ込みで20ドル~、ダウンタウンまで30ドル~といったところ。

乗り合いシャトルバスは主要なホテルを巡回する。ストリップまで1人あたり8ドル、ダウンタウンまで9.5ドル。1人ならタクシーよりも安い。

市バスは後述するRTCバスがターミナル1から出ている。ストリップへの路線はないが、ダウンタウンまで2ドルと格安。

レンタカーは後述するとおり空港に巨大カウンターがある。

豪華にリムジンで向かうという手もある。空港のタクシー乗り場に普通に停車しているほか、ホテルに送迎を依頼する際に車種を指定することもできる。




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地理と気候

アメリカは広く、エリアによってだいぶ気候が異なる。ラスベガスのあるネバダ州は砂漠気候であり、雨が少なく低湿で、昼夜の温度差はやや大きい。
したがっていつ行っても楽しめるが、中でもベストシーズンは気温的に過ごしやすい春と秋(3~5月と10~11月)。
夏(6~9月頃)は昼間30度を超え暑いが、カラっとしているため温度から想像するよりも快適に過ごせる。冬(12~2月)は夜間だいぶ冷え込む。
グランドキャニオンに行く場合は4~5月、9~10月あたりがおすすめ。
(後述「ホテル」も参照のこと)

日本との時差はマイナス17時間、サマータイム中はマイナス16時間。日本の正午が前日の19時(夏は20時)。


【画像:Google提供】


言語と通貨

英語が基本。
ヒスパニックが2割、アフリカ系が1割、アジア系が5%で、大多数はヨーロッパ系。
通貨は米国ドル。1ドル=123円程度(15年6月時点)。

物価はアメリカでも屈指の安さと考えてよい。特にホテルと食事は豪華さを考えると格安。ストリップ地区やカジノホテルからそれほど出ないのであればほとんどお金を使わずに過ごせる。

クレジットカードは必須。むしろホテルやレンタカーなどカードがないと成り立たない。
むしろ、気をつけたいのは外貨(ドル)への両替。現地での円→ドルレートは悪いので、日本で調達していくようにしたい。

ホテルやカジノではチップの機会が多い。タクシーは1割程度(最低1ドル)、ベルボーイやベッドメイクには1~2ドル程度、ルームサービスやレストランは代金の2割程度が目安。サービス料が含まれていれば不要。カジノで勝った場合はディーラーに多少渡すこともある。
クレカの場合、チップは伝票のチップ欄に任意の額を書き込んで会計してもらう。チップのみ現金をテーブルに置いてきてもよい。


【画像:Wikipedia提供】


ビザと治安

夜でも人気の絶えないラスベガス。ストリップ地区は比較的安全といえるが、人気のないエリアや寂しい通りは注意。ダウンタウンの周辺までいくとあまり治安が良いとはいえない。
スリ、カジノでの置き引きには注意。バフェイで料理を取りに行くときなども要注意だ。ぼったくりバーなどの被害も報告されている。

観光目的の場合、90日以内の滞在はビザ免除。商用や第三国を経由しての入国などではビザが必要。
ビザ免除のためにはESTA(電子渡航認証システム)による事前申請が必要。ESTAは2年間有効で渡航72時間前までに申請が推奨されている。ESTAを取得していないと入国できないため早めの準備がお勧め。


市内交通

ラスベガス市は東西南北20km以上にわたるが、ストリップは端から端まで7km程度。徒歩でも巡ることができる。
ただし暑さの中外を歩くのはきつく、屋内も冷房ギンギンで内部構造がわかりにくい巨大施設ばかり。歩く街歩きが好きな人でも無理しない方がよい。

(タクシー)
タクシーはホテルや空港で乗車する。通りを流しているタクシーに乗ることはできない。料金は初乗り3.2ドルで、以降1マイルごとに2.6ドル加算。
一見安いと思いきや、チップが意外にばかにならない。目安は料金の2割程度。ホテルでドアを明けてくれるスタッフに1ドル程度。結局日本のタクシー並みかそれ以上と考えた方がよい。クレカ払いの場合は手数料が追加される(3ドル)。

(バス)
市バスはRegional Transportation Commission of Southern Nevada(RTC)が運営している。
市街を縦横に網羅しており、24時間365日運行で大変便利。2時間6ドル、24時間8ドル、3日20ドルのパスがある。デュース(Deuce)と呼ばれる2階建てのバスと、SDXという2両連結のバスがある。

(モノレール・トラム)
モノレールは公営。ストリップ地区の東側を南北に結んでいる。南東のMGMホテルから東北方面のSLSホテルまでおよそ7km、7駅。MGMホテルからさらに空港に南進し乗り入れる計画があるが実現していない。
1回5ドル、1日パスが12ドル。

トラムはホテルが運行しているもので、モノレールを補完するようにストリップの西側を南北に結んでいる。マンダレイベイ-エクスカリバーなど3つのトラム路線があり、すべて無料。

(レンタカー)
広いアメリカ、特に郊外に出るならレンタカーの利用がおすすめ。
街中やホテルのカウンター、空港などで借りることができる。
空港には各社のレンタカー・カウンターを集約した”McCarran Rent A Car Center”がある。こちらで借りれば空港から直でホテルに向かえるので便利だ。

地図を見ればわかるように、ラスベガスの道は碁盤状で走りやすい。ストリップは全面的に駐車禁止で、時間帯によってはかなり混雑する。駐車場の数は豊富。


ホテルとシーズン

ラスベガスのホテル代はおどろくほど安い。数千円で広々とした部屋に泊まることができる。さらに、中にはカジノのクーポンやバフェイチケットがついてくるものもあるなど、価格以上のお得感がある。
ラスベガス・ストリップには東京の1/2にあたる6万以上の客室があり、供給力も万全。
ラスベガスのホテルの多くは、値段を下げることで多くの顧客を呼び込み、カジノ収入と高稼働によって儲ける戦略をとっている。そのため一部の高級ホテルを除いてはおおむね一泊100ドル未満、四つ星クラスが50ドル未満ということも珍しくない。少し中心部を離れると30ドル20ドルという水準になる。しかも予約サイトなどでひんぱんにディスカウントが発生する。
ただし、最近ではカジノに依存しないホテルも増え始め、レートは高くなる傾向にある。

週末、大きなイベントと重なる時期はホテルのレートも上がる。特に2月のスーパーボウルや中国系の訪れる旧正月、3月のナスカーあたりの時期は要注意。ボクシングのビッグマッチや展示会などもホテルが埋まりやすい。


Bellagio Las Vegas(トリップアドバイザー提供)


ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
アメリカはかつてあまりプリペイドSIMが入手しやすいとはいえなかったが、近年は多くのMVNO業者(プリペイド携帯会社)による競争が進んでいる。
おおむね月額35ドル~40ドルでデータ無制限、2G程度まではLTE速度というプランが多い。以下のリンク「No Contract and Prepaid Phone Plan Guide」を参照のこと。「Bring Your Own Phone?」が「Yes」のカードは自分のSIMフリー携帯を持ち込んで契約できる。

以下の「アメリカのSIM、基礎知識101」にある通り、SIMと契約は独立している。アクティベートは自分で行うのが前提だが、あらかじめプラン(通信業者)を決めて購入時スタッフに設定してもらうのがラク。T-mobileの回線を使うReady SIMならアクティベート不要、14日間で容量1G、25ドルとコスパが良い。

プランによっては、手持ちのスマホの対応周波数と合わない場合があるのでよく調べてから購入しよう。iPnoneやNEXUSなどのグローバルモデル以外はAT&Tの850MHz3G回線しか使えないことも。いっそ現地でSIMフリーの安スマホを買ってしまうという手も…。

ソフトバンクのPhone 6、iPhone 6 Plus、iPad Air 2を使っている場合、Sprintの回線を使った「アメリカ放題」プランがある。980円で通話もデータ通信も無制限。2014年9月からキャンペーンが続いており、実際には無料で利用できる(キャンペーン期間中はiPad mini 3も対象)。Sprint以外のネットワークは対象外なので要注意。

(WiFi)
WiFiの接続に不自由することはなく、レストラン、カフェやファーストフードなどで無料のWiFiが提供されている。マッカラン空港ではどこでもWiFiが通じる。
一方でホテルは有料の場合が多い。

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5. 旅の本屋 のまど イベント情報:
 7月2日 (木)馬田草織さん スライド&トークイベント
 7月23日 (木)野村佑香さん スライド&トークイベント

Profile
プロフィール

旅の本屋 のまど

東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/


新刊「ポルトガルのごはんとおつまみ」発売記念
◆馬田草織さん  スライド&トークイベント◆
「ポルトガルの美味しいを巡る旅」

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新刊『ポルトガルのごはんとおつまみ』(大和書房)の発売を記念して、著者の馬田草織さんをゲストにお迎えして、ポルトガルの料理と旅の魅力についてスライドを眺めながらたっぷりと語っていただきます。前作『ようこそポルトガル食堂へ』では、カメラ片手にポルトガルの家庭のキッチンやレストランの厨房を訪ね歩き、ポルトガル料理の魅力を紹介していた馬田さん。本作では、たら、手羽先、じゃがいも、トマト、あさりなど、簡単な食材を使った日本人になじみやすい魚介や肉、ごはんものといったポルトガル料理のレシピと、日本で買えるお手頃ポルトガルワインを紹介しています。 今回のイベントでは、おいしいポルトガル料理の話を中心に、取材を通して馬田さんが旅で感じたとっておきの貴重なポルトガルの話が聞けるはずです。馬田さんのファンの方はもちろん、ポルトガル料理が好きな方やポルトガルを旅行したいと思っている方はぜひご参加下さいませ!なお、当日はポルトガルワインとおつまみセットが付きますよ!
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※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。


馬田草織(ばださおり)

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東京都生まれ。フリーランス・ライター、編集者。上智大学文学部卒業後、出版社に勤務。
食を中心に雑誌編集に携わり独立。「料理王国」コントリビューティング・エディターなどを経て、現在「dancyu」ほか雑誌や書籍などで、食や旅にまつわる取材活動を幅広く行っている。著書に『ようこそポルトガル食堂へ』(産業編集センター)、『ポルトガルのごはんとおつまみ』(大和書房)。

◆馬田草織さんブログ
http://badasaori.blogspot.jp/


【開催日時】  7月2日(木)   19:30 ~ (開場19:00)

【参加費】  1,800円(ポルトガルワインとおつまみセット付)
       ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
主催:旅の本屋のまど
 協力:大和書房


新刊「ぐるっとイタリア4000キロ!」発売記念
◆女優 野村佑香さん  スライド&トークイベント◆
「ぐるっと巡った魅惑のイタリア港町」

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新刊『ぐるっとイタリア4000キロ!船でめぐった港町』(イーストプレス)の発売を記念して、女優の野村佑香さんをお迎えして、イタリアの港町巡りの楽しみ方についてスライドを眺めながらたっぷりと語っていただきます。20010年からNHK‐BSの旅番組「ぐるっと」シリーズに「旅人」として出演し、現地に溶け込む体当たりの旅と発するコメントが高い評価を得ている野村さん。本書では、絶景のリゾート地ソレントやアラブ文化が色濃く香るパレルモなど、41日間かけて船で巡ったイタリアの個性的で多様性に満ちた街や人の魅力が、様々な旅のエピソードを交えながら綴られています。今回のイベントでは、イタリアの旅を通して野村さんが体験したとっておきの情報や番組でオンエアーされてない貴重な旅のお話が聞けるはずです。野村さんのファンの方はもちろん、「ぐるっと」シリーズが好きな方やイタリアに興味のある方はぜひご参加くださいませ!
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※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。


野村佑香(のむらゆうか)

1984年生まれ。女優。成城大学文芸学部ヨーロッパ文化学科卒業。3歳でモデル
デビュー後、小学5年生でドラマに初出演。以来、ドラマ、映画、舞台、バラエティ番組、CM等で活躍。NHK‐BSの旅番組「ぐるっと」シリーズには2010年から「旅人」として出演。現地に溶け込む体当たりの旅と発するコメントが高い評価を得ている。
NHKEテレ「大人の基礎英語」に出演中

◆野村佑香公式ブログ「nomulabo」
http://nomurayuuka.cocolog-nifty.com/nomulabo/


【開催日時】  7月23日(木)   19:30 ~ (開場19:00)  
【参加費】   900円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
主催:旅の本屋のまど 
協力:イーストプレス

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6. 編集後記

tabinote田口です。先週までタイに1ヶ月ほど滞在していました。
いつもは妻と2人なのですが、今回は日本からはじめて友達が遊びに来てくれ、チェンマイとバンコクで楽しい夜を過ごしました。
また、バンコクで行われたエアアジアさんのイベントにも参加してきました。これは近日中にサイトでレポートをアップします。
さてさて、今回も大ボリュームのメールマガジンVol.50をお届けいたします。

下川さんの連載は、LCCにおけるオプションの使い方について。下川さんらしい倹約テクニックにいつもながら痺れます。
吉田さんの連載は、パスポートの増ページについて。実は僕も残り10ページを切っており、そろそろ増やさないとなあと思っていたのですが、結構デメリットがあるものなんですね。今後はスタンプスペースを節約していこうと思いました。
tabinote旅行記はベトナムの4日目。ホーチミンは渋滞するバイクの隙間を縫って器用に道路を横断する人々の姿が見どころですね。
世界一周ノートは好評のアフリカ編。前回の事件から落ち込んでると思いきやサファリを満喫しているようです。すごいバイタリティーですね。でも次回は因縁のヨハネスブルグ。つい期待してしまいますね。
世界あの街この街は「SIN CITY」と呼ばれる世界一の歓楽街ラスベガスです。個人的にも大好きな街で、もう5回ほど訪問しております。カジノ初心者向け講座も執筆したのでよかったら読んでみてくださいね。要望があれば中級者向けは書きますよ!
旅の本屋のまどでは、ポルトガルとイタリアについての女子力高めなトークショーが開催されます。

さて、最後にイベントのお知らせです。以前tabinoteにトルコ旅行記をお寄せいただいた英賀さんが写真展を開催することになりました。
ご興味のある方はぜひお立ち寄り下さい。

英賀奈緒子 トルコ・イスタンブール『イーヨルジュックラール!』写真展
 8月1日~8月31日
 平日;7:30 – 22:00
 土日祝;8:00 – 22:00
場所 タリーズコーヒー店 新宿二丁目店
   東京都新宿区新宿二丁目5−9
  〔新宿駅東口から世界堂前を通り、横断歩道を渡った場所。〕
※ タリーズコーヒー店内による展示になります。1ドリンクご注文をお願いします。

以下はご本人からのコメントです。文中に何度も出てくる「ハマネェ」はtabinoteスタッフハマのことです(ヲタ友)
「A!G!A!AGA!!
皆様、お久しぶりでございます。
1年前の2014年3月トルコ共和国に渡り、このtabinoteさんにて旅行記を書かさせて頂いた英賀でございます!
懐かしいですね~。そもそもハマネェさんに「あなたの言語感覚が好きだ。」とスカウトされ(そうだよね?)完全に舞い上がった24歳の清純なヲタクだった私。
「私、写真撮って旅行記書くわ~」と調子に乗ったまま訪れたトルコの旅行記も記憶に新しいと思います。(だって1年前)
そんなトルコでの日々を切り取った写真展がとうとう開催することと相成りました!!
ハマネェさんにスカウトされ(だよね?)トルコに渡り写真を撮った日から私の足は一歩ずつ歩きだしました。ゆっくりと一進一退を繰り返してますが。
1年前のこのトルコの写真は私のはじまりでもあります。
多くの人との出会いをくれ、調子に乗ってた私に大変な大恥を与えながらも前々と推し進めてくれるトルコという国(の写真)!!
是非、皆様!!写真展へお越しください!!
お待ちしてま~す!(旅行記も読み返してみてね)
あ、8月1日から8月31日の真夏開催です!あとは、ハマネェさんが詳細書いてくれるんで、そちらを!では、シュクラン!」

 
というわけでした。
それでは、今後ともよろしくお願いします。

次回は7月14日(火)の発行予定です。


発行:有限責任事業組合tabinote
https://tabinote.jp

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