3a. tabinote旅行記 【紆余曲折ありつつも、それこそが旅哉】1日目

Profile
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キムラリュウジ

株式会社ニューロマジックに勤務する傍ら、the coleslaw、Sloppy Joeという2つのバンドのドラマーとして活動中。

キムラリュウジのニツキ

 
今号よりしばらくキムラリュウジさんのベトナム旅行記を掲載いたします。内容は2015年5月の体験にもとづいています。


朝4時半に起床。ふう、起きたぜ。
飛行機が9時半の便なので7時過ぎには成田に着いていたい。
とするならば6時渋谷発の成田エクスプレスに乗るほかない。それを逃すと6時40分発になってしまって、成田に着くのが8時近くになってしまう。昨夜遅めの就寝だったが気合の起床。

空港という特殊な空間が好きなので、空港で長い時間過ごすのは苦にならない。むしろ旅立ち前の時間を慌ただしくなく優雅に過ごすためには早めに空港入りするのが得策だと思っている。
軽い二度寝で30分経過し、4時半に完全起床。

今回、5泊7日だが、リモワの小さい方のスーツケースを選んだ。旅を重ねるごとに持っていくべき荷物がどんどん淘汰されていって、結構身軽になってきたので小さい方でも十分事足りる。こっちのスチール製のほうが質感が好きだし、かつ使い込みたいという理由もある。身軽なので荷造りは30分もあれば終了。
5時20分過ぎに自宅を出発し、サクッとタクシー拾って渋谷駅新南口へ。

定刻通り成田エクスプレスは渋谷を出発。新宿から乗ってきたのであろうか、外人さんが多い。
終え損ねていた仕事の残りを片付けようと思ったが・・・3時間睡眠のため頭が働かず、成田まで爆睡。

さすがGW、ということで成田はすでに混み始めていた。昨晩のうちにWEBチェックインを済ませておいたので荷物のみ預けようとベトナム航空のチェックインカウンターに向かったところ、僕が乗るホーチミンシティ行きの便は1時間半のディレイとのこと!なのでチェックイン開始もあと1時間半後とのこと。旅のスタートからディレイ、きたね。
まあ、時間ならいくらでも潰せるなと思い、まずは必要準備をサクッと済ませることに。ホントは先に朝飯を済ませたかったが、8時半とか9時にならないと店がオープンしないようなので、食事は後回しだ。

東京海上日動のカウンターで旅行保険に加入。一番廉価なものをセレクト。8千円くらいか。保険はクレジットカード付帯のものがあるから大丈夫、って考えている人も多いみたいだが、それは多少の誤解をはらんでいて。物損程度のものだったらカードの保険も専用旅行保険も似たようなものだが、仮に何らか大怪我をしたりした場合の医療費でみると、時に請求額が数千万に及ぶケースもあるらしく、カードの保険では到底賄えない額になってしまう。
数千円でもしもの時の備えができるなら、ということでここ最近の海外旅行ではかならず旅行保険に加入することにしている。

さて、お次は両替。ベトナムドンはマイナー通貨扱いなのか、空港に支店を出している大手銀行では取り扱っていないところが多い。成田の第一ターミナルではTravel Support GPA外貨両替専門店にて取り扱いがあったので、そこで3万円分を両替した。
現地通貨にして475万ベトナムドン!桁数多すぎじゃないか!?わかりづらい。現地通貨が日本円のいくらに相当するのかって感覚に馴染んでおくのは重要で。桁数が多すぎてピンときにくかったが、2万ベトナムドン≒100円くらいで覚えておくことにした。日本円の1億円は200億ベトナムドンか・・・。桁数見誤りそう。

所用を済ませた頃にはチェックインカウンターが定刻より早めに開いていた。チェックイン待ちで並ぶのが嫌なので今回は予めWEBチェックインを済ませていた。WEBチェックイン客は通常チェックインとは別の列がある。そちらには一組しか並んでなかったのですぐに順番がくるだろう・・・と踏んでいたのだが、待てど暮らせど前の一組の手続きが終わらない・・・。おそらくディレイの影響で手続きが混乱していると思われ。

20分~30分待っただろうか。業を煮やしていたところで、他の臨時カウンターに案内された。もうちょい早く声かけてよね。

荷物預けるだけっしょ、と思ってチェックイン作業をスタートさせるも、「ディレイの処理」と「乗継便を含めて事前にWEBチェックインで座席を確定させてしまっていた」のが処理を煩雑にさせているらしく、ずいぶんと作業に手間取っている。しまいには「ホーチミンからフエへの乗り継ぎについては、ディレイの影響で一本後の便でないと間に合わないと思われます。その便の座席は現時点では確定が難しく、搭乗券を発行できません。申し訳ありませんがホーチミンにて再度チェックインをお願いできますでしょうか」とのこと。
なぜこの時点で座席を確定できないのかについての明確な説明がないし、再度ホーチミンシティでチェックインをしなくてはいけないというのはとても残念な対応。「ホーチミンシティの空港係員には事情を申し送りしておきます。何かあれば英語にて対応ください」とのことだったが、去年のエアアジアでの似たような対応が脳裏をよぎる。申し送りしておく、と言いつつその内容が正確に伝わっていることはなく、たらい回しにされた挙句に乗継便に搭乗できず自費で次の日の便を待った、というのはエアアジアでの出来事。しかも、英語でこういう混みいった事情を説明するのはさすがに僕の英語力じゃ無理なんすよ(笑)。
まあ、嘆いていても仕方ないので係員の方の言うとおりにする外なく、気持ち悪さを残したままレストランエリアへ。

9時を回っていたので回転寿司屋さんへ。ビールとアジの握りを食べて気分転換。
日本を離れる儀式としてもうちょい好きなもの食べちゃおっか、ということでラーメン屋へ。これで思い残すことはない!

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ディレイが決まり、景気付けの一杯

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寿司屋での一杯

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ラーメンでひとまず〆

10時50分離陸のはずだったが、多少遅れて11時過ぎに空の旅スタート。非常口前の席を確保したかったが叶わず、機体後方の窓際の席が僕のテリトリーだ。

ちなみに・・・チェックイン回顧・・・

前回のヨーロッパ旅行の際に、「空港のチェックインカウンターだと、いくら早く行ったとしても事前のWEBチェックインを使っている輩に先を越されていて、いい席が確保できない」という仮説を抱いたのだったが、今回はWEBチェックインを使ったにも関わらず良い席はすでに埋まっていた。
うーむ。どうなっているのだ。
WEBチェックインでは全ての席を開放しないのか?もしくはWEBチェックインももっと早くすべきなのか?
確かに、24時間前からWEBチェックイン可能になるのだが、僕がアクセスしたのがそこから15時間後のフライト9時間前であった。その15時間の間で多くの席が埋まってしまった可能性はある。(ただ、肌感として、WEBチェックインを使いこなしている人がそこまで多いように思えない&空港のカウンターでもWEBチェックインカウンターに並んでいる人はすごく少なかったことを考えると、まだそこまで利用普及している気がしない)

今後のベストアクションとしては、
▼WEBチェックイン開始時間にアクセスして、極力よい席を押さえる
▼仮にWEBチェックインで良い席が押さえられなかった場合、当日早めに空港カウンターに行き、空いているであろうWEBチェックインカウンターにて良い席への変更を交渉してみる
ということになるだろうか。まずは帰りの便で仮説の検証をしてみるべし。

さて、離陸だ。エコノミー席という狭い空間においては、隣の席にどんな人が座るかどうかが旅の快適さの方向性を左右する。キレイな女性が隣席になるようなら、約6時間の長旅の疲れもいくらか和らぐものなのだが、今回は・・・くたびれ尽くしたおじさんだった!(失礼!)

着席した直後は、離陸直前にしこたま吸ってきたのであろうタバコの臭いに悩まされ、その後は加速度的に増していく口臭のキツさに悩まされ続ける空の旅。まあ、そんなこんなも旅の思い出の一つ、ってことにする。(ちなみにこれまでの旅でも隣人は印象に残ることが多く、超ファットで僕の席を侵食してくる外人さんや、体臭がなかなかインパクトのあるマッチョな黒人さんなど枚挙に暇がない)

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さあ、くたびれたおじさんとの長旅だ!悲

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機上から雲を見るのがとても好き

約6時間のフライトを経て、15時半ころにホーチミンシティ到着。機外に出たら、そこは夏だった。
それもそのはず、気温は34℃とのこと。日本人からしたら猛暑である。

荷物を受け取り、一旦国際線ターミナルを出て国内線ターミナルへ。再度チェックインするのが面倒くさい。ターミナル間を移動する間だけでも汗が噴き出してくる。

国内線チェックインカウンターで手続きをスタートするも、なにやら手こずっているようで、係の人は上長らしき人と話し込んでいる。

何か嫌な予感がする。

ほどなくして搭乗券が渡された。
成田のカウンターでは「正規の乗継便に間に合わないから一本後の便を用意するようにホーチミンシティのほうに伝えておきます」と言われていたので当然そのようになっていると思い、搭乗券の詳細をそこまで確認せずに保安検査場を通過。
18時10分発だからまだまだ時間あるなー、ビールでも飲もうかなーと思いゲート付近をぶらぶら。一応自分が乗るゲートも確認しておくか、と5番ゲートに行ってみたところ成田にて「間に合わない」と言われていた前の便がまだ出発前のようで、最終手続きをしていた。あ、こちらもディレイしていたのね、なーんだ間に合わそうとすれば間に合ったんじゃんと思ってふと搭乗券に書かれている便名に目をやると・・・

今これから飛び立たんとしている飛行機の便名が書かれているではないか!

あたまが混乱しかけつつもすぐに状況を飲み込めた。

▼成田:乗り継ぎ便間に合わないだろうから一本後を押さえておきます
▼ホーチミン:一本後にしなくても正規のものが間に合うからそれにしておいたよ、ってこっそり元もものに変更。僕には説明なし

危なかった。悠長にビールなんか飲んでいたら乗るべき便に乗り遅れていた!!!
搭乗口で搭乗券を見せると、当然、中へどうぞと。気づいてよかった。危なかった。
これだから異なる国同士、ってか日本以外での「申し送り」は嫌なのである。勝手に変えないでよ!!

18時過ぎにフエに到着。
と、今度は出口にスタンバっているはずのガイドの姿が見えない。まあ、嫌な予感はしていたのだが。
旅程表に書いてある緊急連絡先にSkype電話で連絡すると、「今別のところにいるので急いで向かわせます」とのこと。別のところってどこよ!!ちゃんとここにいてよ!

立って待っているのも暑いのでベンチに座っていると、どっか別の会社のガイドっぽい青年が話しかけてくる。英語を話しているようだが発音がかなり独特というか聞きとりづらく、残念ながら会話が成立しない。いろいろと売り込みをしていたっぽかったが、何を売りたいのか分からなかった(笑)。フエではいまお祭をやっているよ、ってのは分かった。参考にするよ、ありがとう。

結局待つこと1時間くらいでガイドさん到着。曰く、「一本後の便で来るって日本から連絡があったでの、その時間に迎えにくる予定でした」とのこと。もうさぁー、各所の連絡が面白いくらい全然噛み合ってない(笑)。「フェー」と深い溜息をついた。

ガイドさんは片言ってレベルの日本語力だったが、人柄がにじみ出てくるような話し方に、待ちぼうけにされた徒労感も自然になくなっていった。「お兄さん、学生さんですか?え、35歳ですか?顔が若いですね」なんて真顔で言ってくれたし。とてもいい人だ。

宿の方は手違いなくちゃんと予約されており(そりゃそうだよね)、無事チェックイン。ホテルサイゴンモリンは街の中心地にあり、近くでやっているお祭りの喧騒がすぐそばに感じられた。旅情を掻き立てられつつも、20時過ぎで疲れていたこともありホテル内の屋外レストランへ。
ビール3杯にバインセオと、エビチリみたいなのと麺を頼んで2,700円くらいか。ホテル価格だから割高なのだろうが十分に安い、そして美味い。
フエでの一日目はこうして更けていった。

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歴史あるホテル

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hudaビアはフエのローカルビール

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バイン・セオ。お好み焼きとオムレツの中間

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美味麺

(二日目以降に続きます)

3a. tabinote旅行記 ベトナム旅行記【紆余曲折ありつつも、それこそが旅哉】1日目


3a. tabinote旅行記 【紆余曲折ありつつも、それこそが旅哉】1日目

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キムラリュウジ

株式会社ニューロマジックに勤務する傍ら、the coleslaw、Sloppy Joeという2つのバンドのドラマーとして活動中。

キムラリュウジのニツキ

 
今号よりしばらくキムラリュウジさんのベトナム旅行記を掲載いたします。内容は2015年5月の体験にもとづいています。


朝4時半に起床。ふう、起きたぜ。
飛行機が9時半の便なので7時過ぎには成田に着いていたい。
とするならば6時渋谷発の成田エクスプレスに乗るほかない。それを逃すと6時40分発になってしまって、成田に着くのが8時近くになってしまう。昨夜遅めの就寝だったが気合の起床。

空港という特殊な空間が好きなので、空港で長い時間過ごすのは苦にならない。むしろ旅立ち前の時間を慌ただしくなく優雅に過ごすためには早めに空港入りするのが得策だと思っている。
軽い二度寝で30分経過し、4時半に完全起床。

今回、5泊7日だが、リモワの小さい方のスーツケースを選んだ。旅を重ねるごとに持っていくべき荷物がどんどん淘汰されていって、結構身軽になってきたので小さい方でも十分事足りる。こっちのスチール製のほうが質感が好きだし、かつ使い込みたいという理由もある。身軽なので荷造りは30分もあれば終了。
5時20分過ぎに自宅を出発し、サクッとタクシー拾って渋谷駅新南口へ。

定刻通り成田エクスプレスは渋谷を出発。新宿から乗ってきたのであろうか、外人さんが多い。
終え損ねていた仕事の残りを片付けようと思ったが・・・3時間睡眠のため頭が働かず、成田まで爆睡。

さすがGW、ということで成田はすでに混み始めていた。昨晩のうちにWEBチェックインを済ませておいたので荷物のみ預けようとベトナム航空のチェックインカウンターに向かったところ、僕が乗るホーチミンシティ行きの便は1時間半のディレイとのこと!なのでチェックイン開始もあと1時間半後とのこと。旅のスタートからディレイ、きたね。
まあ、時間ならいくらでも潰せるなと思い、まずは必要準備をサクッと済ませることに。ホントは先に朝飯を済ませたかったが、8時半とか9時にならないと店がオープンしないようなので、食事は後回しだ。

東京海上日動のカウンターで旅行保険に加入。一番廉価なものをセレクト。8千円くらいか。保険はクレジットカード付帯のものがあるから大丈夫、って考えている人も多いみたいだが、それは多少の誤解をはらんでいて。物損程度のものだったらカードの保険も専用旅行保険も似たようなものだが、仮に何らか大怪我をしたりした場合の医療費でみると、時に請求額が数千万に及ぶケースもあるらしく、カードの保険では到底賄えない額になってしまう。
数千円でもしもの時の備えができるなら、ということでここ最近の海外旅行ではかならず旅行保険に加入することにしている。

さて、お次は両替。ベトナムドンはマイナー通貨扱いなのか、空港に支店を出している大手銀行では取り扱っていないところが多い。成田の第一ターミナルではTravel Support GPA外貨両替専門店にて取り扱いがあったので、そこで3万円分を両替した。
現地通貨にして475万ベトナムドン!桁数多すぎじゃないか!?わかりづらい。現地通貨が日本円のいくらに相当するのかって感覚に馴染んでおくのは重要で。桁数が多すぎてピンときにくかったが、2万ベトナムドン≒100円くらいで覚えておくことにした。日本円の1億円は200億ベトナムドンか・・・。桁数見誤りそう。

所用を済ませた頃にはチェックインカウンターが定刻より早めに開いていた。チェックイン待ちで並ぶのが嫌なので今回は予めWEBチェックインを済ませていた。WEBチェックイン客は通常チェックインとは別の列がある。そちらには一組しか並んでなかったのですぐに順番がくるだろう・・・と踏んでいたのだが、待てど暮らせど前の一組の手続きが終わらない・・・。おそらくディレイの影響で手続きが混乱していると思われ。

20分~30分待っただろうか。業を煮やしていたところで、他の臨時カウンターに案内された。もうちょい早く声かけてよね。

荷物預けるだけっしょ、と思ってチェックイン作業をスタートさせるも、「ディレイの処理」と「乗継便を含めて事前にWEBチェックインで座席を確定させてしまっていた」のが処理を煩雑にさせているらしく、ずいぶんと作業に手間取っている。しまいには「ホーチミンからフエへの乗り継ぎについては、ディレイの影響で一本後の便でないと間に合わないと思われます。その便の座席は現時点では確定が難しく、搭乗券を発行できません。申し訳ありませんがホーチミンにて再度チェックインをお願いできますでしょうか」とのこと。
なぜこの時点で座席を確定できないのかについての明確な説明がないし、再度ホーチミンシティでチェックインをしなくてはいけないというのはとても残念な対応。「ホーチミンシティの空港係員には事情を申し送りしておきます。何かあれば英語にて対応ください」とのことだったが、去年のエアアジアでの似たような対応が脳裏をよぎる。申し送りしておく、と言いつつその内容が正確に伝わっていることはなく、たらい回しにされた挙句に乗継便に搭乗できず自費で次の日の便を待った、というのはエアアジアでの出来事。しかも、英語でこういう混みいった事情を説明するのはさすがに僕の英語力じゃ無理なんすよ(笑)。
まあ、嘆いていても仕方ないので係員の方の言うとおりにする外なく、気持ち悪さを残したままレストランエリアへ。

9時を回っていたので回転寿司屋さんへ。ビールとアジの握りを食べて気分転換。
日本を離れる儀式としてもうちょい好きなもの食べちゃおっか、ということでラーメン屋へ。これで思い残すことはない!

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ディレイが決まり、景気付けの一杯

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寿司屋での一杯

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ラーメンでひとまず〆

10時50分離陸のはずだったが、多少遅れて11時過ぎに空の旅スタート。非常口前の席を確保したかったが叶わず、機体後方の窓際の席が僕のテリトリーだ。

ちなみに・・・チェックイン回顧・・・

前回のヨーロッパ旅行の際に、「空港のチェックインカウンターだと、いくら早く行ったとしても事前のWEBチェックインを使っている輩に先を越されていて、いい席が確保できない」という仮説を抱いたのだったが、今回はWEBチェックインを使ったにも関わらず良い席はすでに埋まっていた。
うーむ。どうなっているのだ。
WEBチェックインでは全ての席を開放しないのか?もしくはWEBチェックインももっと早くすべきなのか?
確かに、24時間前からWEBチェックイン可能になるのだが、僕がアクセスしたのがそこから15時間後のフライト9時間前であった。その15時間の間で多くの席が埋まってしまった可能性はある。(ただ、肌感として、WEBチェックインを使いこなしている人がそこまで多いように思えない&空港のカウンターでもWEBチェックインカウンターに並んでいる人はすごく少なかったことを考えると、まだそこまで利用普及している気がしない)

今後のベストアクションとしては、
▼WEBチェックイン開始時間にアクセスして、極力よい席を押さえる
▼仮にWEBチェックインで良い席が押さえられなかった場合、当日早めに空港カウンターに行き、空いているであろうWEBチェックインカウンターにて良い席への変更を交渉してみる
ということになるだろうか。まずは帰りの便で仮説の検証をしてみるべし。

さて、離陸だ。エコノミー席という狭い空間においては、隣の席にどんな人が座るかどうかが旅の快適さの方向性を左右する。キレイな女性が隣席になるようなら、約6時間の長旅の疲れもいくらか和らぐものなのだが、今回は・・・くたびれ尽くしたおじさんだった!(失礼!)

着席した直後は、離陸直前にしこたま吸ってきたのであろうタバコの臭いに悩まされ、その後は加速度的に増していく口臭のキツさに悩まされ続ける空の旅。まあ、そんなこんなも旅の思い出の一つ、ってことにする。(ちなみにこれまでの旅でも隣人は印象に残ることが多く、超ファットで僕の席を侵食してくる外人さんや、体臭がなかなかインパクトのあるマッチョな黒人さんなど枚挙に暇がない)

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機上から雲を見るのがとても好き

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それもそのはず、気温は34℃とのこと。日本人からしたら猛暑である。

荷物を受け取り、一旦国際線ターミナルを出て国内線ターミナルへ。再度チェックインするのが面倒くさい。ターミナル間を移動する間だけでも汗が噴き出してくる。

国内線チェックインカウンターで手続きをスタートするも、なにやら手こずっているようで、係の人は上長らしき人と話し込んでいる。

何か嫌な予感がする。

ほどなくして搭乗券が渡された。
成田のカウンターでは「正規の乗継便に間に合わないから一本後の便を用意するようにホーチミンシティのほうに伝えておきます」と言われていたので当然そのようになっていると思い、搭乗券の詳細をそこまで確認せずに保安検査場を通過。
18時10分発だからまだまだ時間あるなー、ビールでも飲もうかなーと思いゲート付近をぶらぶら。一応自分が乗るゲートも確認しておくか、と5番ゲートに行ってみたところ成田にて「間に合わない」と言われていた前の便がまだ出発前のようで、最終手続きをしていた。あ、こちらもディレイしていたのね、なーんだ間に合わそうとすれば間に合ったんじゃんと思ってふと搭乗券に書かれている便名に目をやると・・・

今これから飛び立たんとしている飛行機の便名が書かれているではないか!

あたまが混乱しかけつつもすぐに状況を飲み込めた。

▼成田:乗り継ぎ便間に合わないだろうから一本後を押さえておきます
▼ホーチミン:一本後にしなくても正規のものが間に合うからそれにしておいたよ、ってこっそり元もものに変更。僕には説明なし

危なかった。悠長にビールなんか飲んでいたら乗るべき便に乗り遅れていた!!!
搭乗口で搭乗券を見せると、当然、中へどうぞと。気づいてよかった。危なかった。
これだから異なる国同士、ってか日本以外での「申し送り」は嫌なのである。勝手に変えないでよ!!

18時過ぎにフエに到着。
と、今度は出口にスタンバっているはずのガイドの姿が見えない。まあ、嫌な予感はしていたのだが。
旅程表に書いてある緊急連絡先にSkype電話で連絡すると、「今別のところにいるので急いで向かわせます」とのこと。別のところってどこよ!!ちゃんとここにいてよ!

立って待っているのも暑いのでベンチに座っていると、どっか別の会社のガイドっぽい青年が話しかけてくる。英語を話しているようだが発音がかなり独特というか聞きとりづらく、残念ながら会話が成立しない。いろいろと売り込みをしていたっぽかったが、何を売りたいのか分からなかった(笑)。フエではいまお祭をやっているよ、ってのは分かった。参考にするよ、ありがとう。

結局待つこと1時間くらいでガイドさん到着。曰く、「一本後の便で来るって日本から連絡があったでの、その時間に迎えにくる予定でした」とのこと。もうさぁー、各所の連絡が面白いくらい全然噛み合ってない(笑)。「フェー」と深い溜息をついた。

ガイドさんは片言ってレベルの日本語力だったが、人柄がにじみ出てくるような話し方に、待ちぼうけにされた徒労感も自然になくなっていった。「お兄さん、学生さんですか?え、35歳ですか?顔が若いですね」なんて真顔で言ってくれたし。とてもいい人だ。

宿の方は手違いなくちゃんと予約されており(そりゃそうだよね)、無事チェックイン。ホテルサイゴンモリンは街の中心地にあり、近くでやっているお祭りの喧騒がすぐそばに感じられた。旅情を掻き立てられつつも、20時過ぎで疲れていたこともありホテル内の屋外レストランへ。
ビール3杯にバインセオと、エビチリみたいなのと麺を頼んで2,700円くらいか。ホテル価格だから割高なのだろうが十分に安い、そして美味い。
フエでの一日目はこうして更けていった。

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歴史あるホテル

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バイン・セオ。お好み焼きとオムレツの中間

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美味麺

(二日目以降に続きます)