カテゴリー別アーカイブ: 特別企画

2. tabinoteからのご挨拶


2. tabinoteからのご挨拶

皆様、今年もメルマガをご愛読いただきありがとうございました。
来年からも旅心をくすぐる企画を用意しておりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

さて、以前ちらっとご紹介した「tabinote航空券価格情報」、いよいよ明日から正式にオープンします!
長年、世界中の航空券検索サイトを巡回、安チケットあさりに血道をあげてきたtabinoteスタッフがつくった「自分たちが本当にほしい航空券予約サイト」。
行き先別に“いちばん”安い便と日付が一目瞭然!そのまま予約もできます。

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特に日本からの渡航者が多いバンコク、台北、クアラルンプール、香港、北京、上海、ソウル、シンガポール、ホーチミン、シェムリアップ、マニラ、バリ、ニューヨーク、ロスアンゼルス、サンフランシスコ、ホノルル、ロンドン、パリをリストアップしました。今後ご希望に応じて行き先が増えていくかもです。

そして、tabinoteメールマガジンご購読の方にはなんと「毎日」新鮮な価格情報をおとどけします。
これでお得情報を逃す心配もなし。さっそく友達にも教えてあげよう!

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4. 特別企画:エアアジアで行く!ASEANパスで東南アジア周遊~実践編


4. 特別企画:エアアジアで行く!ASEANパスで東南アジア周遊

※tabinoteワタベです。前号と今号の「世界あの街この街」はお休みし、特別企画「エアアジアで行く!ASEANパスで東南アジア周遊」を2週にわたってお届けしてます。前号はこちら
今号は実際の旅行記です。

旅程づくり

さて、15年7月現在エアアジア(エアアジアX)の首都圏発着路線は羽田-クアラルンプール便、もしくは成田-バンコク便となっているため、クアラルンプールもしくはバンコクが起点となることが多いかと思います。
今回筆者はとある事情でタイのチェンマイに行くこととしたため、チェンマイ発着の周遊ルートを手配しました。

スケジュールとルートは下図の通りです。

日付 便名 出発地 到着/滞在地 発時 着時 滞在時間 ASEANパス
7/2 D7 523 東京・羽田 クアラルンプール 7/2 23:45 7/3 6:10 8:38 (エアアジアX;対象外)
7/3 AK 856 クアラルンプール チェンマイ 7/3 14:48 7/3 16:20 40:50 (対象外)
7/4 チェンマイ 20:35
7/5 AK 855 チェンマイ クアラルンプール 7/5 9:10 7/5 12:50 20:25 1クレジット
7/6 QZ 551 クアラルンプール バリ 7/6 9:25 7/6 12:30 3:45 3クレジット
7/7 QZ 520 バリ バンコク 7/7 8:55 7/7 12:00 16:10 3クレジット
FD 3431 バンコク チェンマイ 7/7 15:45 7/7 17:00 1:30 3クレジット
7/8 AK 855 チェンマイ クアラルンプール 7/8 9:10 7/8 13:00 (対象外)
D7 522 クアラルンプール 東京・羽田 7/8 14:30 7/8 22:30 (エアアジアX;対象外)

無題の地図

3日間でクアラルンプール、バリ、バンコクの3都市を巡ってチェンマイに戻るとちょうど10クレジット使い切りました。
しかしその代償は過激なスケジュール。
比較的ゆっくりできた7/3~5のチェンマイ滞在ですら思い起こせば実質2日程度。7/6のクアラルンプールは20時間、翌7/7のバリも滞在20時間、さらに翌7/8チェンマイはわずか16時間。1都市平均1日未満という、訪日中国人バスツアー並みの弾丸行程となりました。

当初はこんなに弾丸となる予定はありませんでした。バンコクやプーケットを周遊するつもりだったのですが空席がなく、プーケットの代わりにビーチリゾートのバリを組み込んでみた次第です。やはりバリは遠いので滞在の余裕もその分無くなる始末…。

今回、旅行にあたってはガイドブック、地図を持ちませんでした。単にめぐる場所が多くて買うのがもったいなかったからですが、私にしては初めてのことです。結果的に、それが予想もつかない面白さにつながりました・・・。


7/3~4:チェンマイ

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tabinote田口が居を構えていることもありずっと行きたかったチェンマイ。
聞けば寺の多い古都で、寺院巡りのほか山深い北タイの自然をめぐるトレッキングも人気だという。
(こちらのtabinoteガイドもご参考:「世界あの街この街 チェンマイ」)

雨季でトレッキングの時間もないと思っていたので、旧市街を歩き回ることにした。
チェンマイの街は一辺2km弱の堀で正方形に囲まれた旧市街と、堀の外に拡がる新しいエリアから成り立っている。新市街にもいくつかのおもしろそうなエリアがあるが、観光客がまず訪れるべきは旧市街。

空港に着いた時点ではや夕方。タクシーで宿にチェックイン。今回泊まったのは旧市街のお堀の外、北東すぐに位置するホテル。Expediaで2泊3000円と激安だった。
入ってみると広い!ゲストハウス以下の値段でエアコン付きのこの部屋なら大変お得な気分。
旧市街まで徒歩3分程度、セブンイレブンもホテルのすぐそばで環境もばっちり。
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さて、ホテルから出て夜の旧市街を歩く。
旧市街を半周し、西側のターペー門という賑やかなエリアへ。そのまま堀の外のターペー通りへ出て休憩。
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この暑さの中をランニングしている人がいる。確かにお堀沿いは周回コースとしてもってこいだが、空気がそんなにきれいともいえないし…。そういえばアジアで現地の人が走っている姿というのはこれまで見た記憶がなかった気がする。チェンマイが文化的に成熟していることを実感。
公園にも身体を鍛えている人がこんなに!
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堀の中に戻りまたぐるぐる半周。
なぜこんなに歩いたかというとSIMを入手したかったからなのだけど、あいにく到着が遅かったこともあり開いている携帯ショップが見つからず…。結局ホテルでもらった紙の地図だけで堀の中の主だった通りを歩き回る。10kmは歩いたんじゃなかろうか…。
夜だが暑さで参ったので、食事。まだまだ明日は長い。
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チェンマイ2日目。朝イチでSIMを入手。
午前中にチェンマイ在住の知人と待ち合わせて珍しい北タイ料理の店に連れていってもらう。メニューは日本で見たことがないようなものばかり。おいしゅうございました。
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午後、知人と別れ散策。
昨晩歩けなかった通りを歩き、旧市街をほぼ把握。
暑い…。
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もう夕方近くなっていたが、バイクを入手し郊外のショッピングモールに出かけることにする。目的地は14年にオープンしたばかりという最新のモール「セントラル・フェスティバル」。
バイクを借りたのが15時。店は19時に閉まるとのことで、4時間で帰らなければならない。多くのレンタルバイク屋はパスポートを預かると聞いていた。たしかネパールでもそうだった。預けてしまうと、もし返却が閉店時間に間に合わなかった場合、翌朝早くのフライトに乗れなくなって非常に困るので、遅れても開けておいてくれと念を押す。
チェンマイの道路は一方通行が多く、地図の通りに行けない箇所がかなりあってなかなか思うようにいかなかったが、なんとかたどり着く。

でかい!これは期待できる。
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外資系ブランドやレストラン街など、バンコクやクアラルンプールにあるような最新のモールだった。
tabinote田口も気になっていたというロボットレストラン(新宿のアレと同名)を発見。鉄板焼きとしゃぶしゃぶのビュッフェという独りでは非常に入りにくい店だったが、仕方なく中へ。
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このロボットが配膳します。意外にでかくて怖かった。
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旧市街中心の散策では日本人も日本語の看板もそれほど見かけず、あまり日本を感じることがなかったが、このモールは違った。レストランの日本食率が高すぎる。現地のなんちゃって日本食レストランも入れると8割くらい日本食屋では、という勢い。日本食のこの競争力の高さはなんなんだろう。
バイクを無事時間内に返して夕飯。明日は早いので早めに寝ることにする。

ムエタイは見れなかった。
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7/5:クアラルンプール

今日はクアラルンプールへ向かう日。
2日前にクアラルンプールの第2ターミナルKLIA2で8時間も滞在したばかり。クアラルンプール-チェンマイ間のフライトは4時間と意外に長く、乗る前から疲れた気分。
フライトは9時。一応国際線なので2時間半前に向かうとして6時半をめどに空港へ。
4時間の搭乗を経てようやくクアラルンプールへ

KLIA2から高速鉄道のKLエクスプレスで市街に出る。KLIA2は市街から50kmと離れているが、KLエクスプレスなら市街中心部のKLセントラル駅までわずか33分、片道35リンギット(700円)。
KLセントラルからさらに在来線に乗り換えて1分(運賃1リンギット)、クアラルンプール駅へ到着。
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クアラルンプール駅から歩いてチャイナタウンへ。今回はここに宿をとっていた。
明日朝もやはり早いのでKLセントラルに近いエリアに宿をとろうと思ったのだが、結果的に正解だったと後でわかる。
部屋はチェンマイの半分以下の面積で値段は倍以上。まあ仕方ないですね。

チェンマイで見るべきは旧市街。それではクアラルンプールは?
それはモールだ!
「またか!」という声も聞こえてきそうだが、実際クアラルンプールはアジアきってのモール天国。モールを除けばモスクといくつかの移民街くらいしか見るところがないのです…。今回は滞在わずか20時間なので、タクシーを使いまくって繁華街へ直行することにした。

喧噪のチャイナタウンを抜け、東京でいうと銀座・新宿にあたる中心街のブギッ・ビンタンへ。
巨大モールとして有名な「パビリオン」。やはりでかい!
ここで豪華な食事をとる。伊勢エビが乗った麺。1800円くらい。大変おいしゅうございました。
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レストラン街、洋服、家電、食品まで一通り見物。
ここでも日本食の競争力は健在。
このフードコートは、香港やシンガポールでも多数の施設を運営する「Food Republic」によるもの。無数の席が客で埋まり、活気にあふれていた。
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つづいて、こちらも威容を誇る「ベルジャヤ・タイムズスクエア」へ。
でかいけど…結構古い感じ。
最上階はドンガンも真っ青のゴーストっぷりでした。
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一通り見た後に、KLCCという別の地域へ向かう。
目的は、ペトロナスツインタワーとそのふもとのモール。

でかい。
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ツインタワーは外壁を鋼板で覆っているため、光が反射してとにかくピカピカ。
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夕方になって人が増えてくる。この時期はラマダーン(断食)のようで、日が沈んでから食事に出る人が多い。
人人人。
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tabinote田口から、タワーの展望カフェは結構いいと聞いたのでチケット売場へ。ツインタワーの展望台は入れ替え制。やっと入手できたのは最終20:30のチケットで、値段はなんと89リンギット(3000円)、高い!
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入手後、タワーはタワーでもツインタワーじゃなくてKLタワーだと知る。あれれ、せっかく大枚はたいたのに…。
Menara KL History in Chronology
(参考-KLタワー画像:menarakl.com.my)

モールは伊勢丹が入っている高級商業施設。
チケットのもとをとるべく、20時半にタワーの入場ゲートへ。
エレベーター搭乗前。係員がタワーのすばらしさをいちいち芝居がかって説明する。

とりあえず夜景を堪能。独りで展望台に行ったのはこの回私だけでした。
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宿に戻る。チャイナタウンで一杯…と思って店に入り声をかけると、店員だと思っていたのは単なる暇なおっさんだった。
旅先でよく聞く「暇なおっさん/おばちゃんにつかまっちゃった」事件に私も遭遇。閉店までずーっと話し込まれて帰れない。勘弁してよ…。
やっと振り切ってコンビニに入ると再遭遇!ホラー映画のようでした。
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今回、地図無しでチャイナタウンやブギッビンタンの位置関係をだいたい知っていたのは、「世界あの街この街」を見たからです。ちゃんと役立つよ!
(参考:「世界あの街この街 クアラルンプール」)


7/6:バリ

今日はバリ。実は私、バリもインドネシアも初めて。
朝、タクシーを適当に拾ってKLセントラル駅に向かおうと思ったが、前夜チャイナタウン付近にあれだけたむろっていたタクシーが居ない。やばいなと思いつつ大通りへ出て、やっと一台つかまえる。運転手がふっかけてきた値段は少し高かったが、駅まで大して遠くないのでたかがしれていた。交渉も面倒なのでそのまま乗車。駅近くに泊まっておいてよかった…。

バリ島といえば興味をもっていたのが中部の古都ウブドや北部の高原地帯。
(参考「世界あの街この街 ウブド」)
あいにく20時間しか居れないため、空港近くの繁華街クタかジンバランで宿を探した。クタの方が繁華街のスケールは大きいものの、私の場合歩き回ってしまって散漫になりそうだったので、今回はジンバラン滞在にした。

バリ空港は思ったよりもでかかった。
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日本人はこの6月からインドネシアの短期観光ビザが免除となったため、イミグレの行列を華麗にスルー。
タクシーで宿へ。激しい渋滞でわずか数キロの道なのに30分もかかる。バリは十字路を嫌う(魔物が通り過ぎる)からT字路が多く、渋滞しやすいそうな。

今回の旅では最高の宿、とはいえ一泊4000円くらい。広くてきれいな上にWiFiが爆速。いろいろはかどった。
宿からすぐにビーチがあり、海岸沿いには魚を炭火で焼いて食わせる店が並んでいるという。

ビーチを歩いてみたが…、日射しが強烈すぎて歩けない。市街地(というほどの規模ではないが)に戻って通りを歩くことにする。
結局結構歩いてしまった。
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夕陽が沈む時間になってきたので、再びビーチへ。
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やっぱこうですよね…。
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南半球に来たのははじめて。南十字星が見えるかと思ったがわからず。
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バリの街は、赤い瓦屋根の建物がなんとなく沖縄を思い起こさせた。
ただ、今日歩いたジンバランのあたりに関して言えば、海は沖縄の方がだんぜんきれいかな…。

暑さにやられてこの日は早めに就寝。


7/7:バンコク~チェンマイ

翌朝、早起きしてビーチ沿いにあるという魚市場へ。
6時頃着いたが、すでに最も活気のある時間は過ぎていた模様。
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宿に戻り素早く荷造りし、空港へ。結構インドネシア・ルピアを使い切れず余ってしまった。

今日はバンコク・ドンムアン空港へ行き、その後チェンマイに戻る予定。
ドンムアンでの乗り継ぎ時間はわずか3時間なので市街に出ることは不可能。
空港で過ごすか…、と思っていたところ検索してみると、近くにモールがあるらしい。
タクシーで向かってみた。
ラクシーITスクエア ( Laksi IT Square ) という家電中心のモールで、アキバにありそうな雑多な品揃え。ここ数日最新鋭のモールを見てきた目からするとまあショボい。
ショボいが、ドンムアンですごすよりははるかにマシだった。なぜかやたらに気合いの入ったフードコートで、いいテナントも入っていた。
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ひととおり冷やかした後でタクシーをつかまえ空港に戻る。渋滞がなければだいたいドンムアンから5分程度。


そしてチェンマイへ。
ここ数日の移動がきつかったため疲労もたまっていた。穏やかなチェンマイで回復したい。アジア諸都市の中でも、チェンマイのリラックス感というのはかなり上位だと思う。街が適度にきれいで、食べ物がおいしくて物価が安い。夜中1人で歩いても安心。これはまた来ないとな…。
(参考「それでもチェンマイに行き続ける6つの理由」)

チェンマイ到着。そしてこの旅行も最終日。
16時間後には再び空港へ戻らなければならない。
空港から徒歩距離にあるモール、「セントラル・エアポート」を眺めてお土産を買い、タクシーで宿へ。この日は旧市街の外、ナイトマーケット近くの宿をとった。でかい!2部屋あって面積も軽く50m2はある。これで3000円もしない。チェンマイの宿代は異常に安い。やっぱいいなぁ。

ナイトマーケットは賑わっていた。
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7/8:帰国

早朝空港に移動し、またまたまたまた何度目かって感じでクアラルンプールへ。
帰りの羽田便ではESO(Empty Seat Option)という座席一列占有権が当選しゆっくり過ごせた。実は往路もバッチリESO当選。日頃の行いっ…。
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夜23時、無事に帰国。


今回のASEANパスの感想ですが…、知らない街の周遊は楽しい!
ガイドブックも持っていかなかったため、想定外の事柄に出会うライブ感みたいなものが半端なくありました。
私はリゾートであまりゆったりできないタイプ。短い時間で行き先や行動を決め、その通りに達成できるとテンションが上がります。
この3日間は濃密で、ホントに上がりっぱなしの旅でした。

余談ですが、私がバリから離れるわずか2日後の7月9日に東ジャワのラウン山が噴火し空港は閉鎖。12日まで閉鎖がつづき、ちょっと日程がずれていたら数日バリで足止めをくらっていた模様です(最近でも不定期に噴火がつづいているようです)。

東南アジアの旅行における新しい選択肢となったASEANパス。弾丸で使うもよし、30日の有効期間をフル活用するもよし。片道チケットを組み合わせれば相当な選択肢が広がります。
皆さんもパスを使いこなして、どうぞよい旅を。

4. 特別企画:エアアジアで行く!ASEANパスで東南アジア周遊


4. 特別企画:エアアジアで行く!ASEANパスで東南アジア周遊

※tabinoteワタベです。今号と次号の「世界あの街この街」はお休みし、特別企画「エアアジアで行く!ASEANパスで東南アジア周遊」を2週にわたってお届けします。
今号は「ASEANパスとは?」と題し、概要と実際の旅行計画を記します。次号で旅行記を掲載する予定です。

ASEANパスとは?

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ざっくり言うと、エアアジアの発行するASEAN地域の定額周遊パスです。
AirAsia Asean Pass:公式ページ

・特徴1)対象エリアはASEAN地域(マレーシア、インドネシア、シンガポール、タイ、ブルネイ、カンボジア、フィリピン、ラオス、ミャンマー、ベトナム)、140以上のルート(公式ページにもとづくtabinoteのカウントではおよそ200ルート)
・特徴2)10クレジット18000円のパスと20クレジット32000円のパスがある。1回のフライトごとに1~5クレジットを消費。1クレジットの路線を乗り継げば最大10回(20クレジットなら20回)搭乗可能
・特徴3)日本からの国際線(エアアジアX)は対象外だが、パスと同時購入で国際線も10%の割引

いかがでしょうか?18000円のパスで10回搭乗すれば1回あたり1800円でアジアの都市を周遊できるわけでです。パスと同時に予約することでエアアジアの日本発着便も割引となります。日本発着便というのは、具体的には羽田または関空からのクアラルンプール便や成田バンコク便などですね。うまく使えば非常にお得なバスです。
もちろん、パスで行けない目的地には片道チケットを別途購入して向かうことができます。

しかし、注意点もあります。
・注意点1)同じ路線は一回のみパスで予約可能。A→B→AはOKだがA→B→A→Bはダメ
・注意点2)ASEANパスに割り当てられた座席は便によって決まっており、普通に予約すると空席がある場合でもパスでは予約できないことがある
・注意点3)有効期間は10クレジットで30日、20クレジットで60日

注意点1がありますので、同じ都市をなるべく経由しないで周遊するか、クアラルンプールなどのハブ都市を起点にすることとなります。
左が周遊型、右がハブ型のイメージですね。
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また、注意点2が意外に要注意。ルートを決めてスケジュールを決めて、その路線の空席があることを確認したとしてもパスでは満席!という場合があります。したがいまして、スケジュールに余裕をもつか(翌日ならパスで手配できるかも…)、当初決めたルートにこだわりすぎず、代替的なルート(目的地)を考えておくとよいでしょう。


ルート選びの考え方

1)周遊する場合・・・どうせなら片道チケットを買わずにすべてパスですませたいもの。tabinoteは独自のアルゴリズムで、ASEANパス使いこなしの最強ルートをリストアップしました。10クレジット/20クレジットを使い切ってできるだけ多く都市を周遊、かつもっとも移動総距離が少ない(=効率的な)ルートです。以下がその代表的なものです。

・おすすめルート1:Bangkok →(1クレジット)→ Chiang Mai →(3クレジット)→ Phuket →(1クレジット)→ Singapore →(1クレジット)→ Kuching →(1クレジット)→ Kuala Lumpur →(1クレジット)→ Medan →(1クレジット)→Penang →(1クレジット)→ Bangkok(合計10クレジット、総移動距離5987km)
 ⇒成田発バンコク便で現地入り。バンコクを起点に8都市を周遊。プーケットやペナンなど人気のリゾートから大都市まで東南アジアをバランスよく満喫できるルート。
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・おすすめルート2:Kuala Lumpur →(1クレジット)→ Kuching →(1クレジット)→ Kota Kinabalu →(3クレジット)→ Jakarta →(1クレジット)→ Singapore →(1クレジット)→ Phuket →(1クレジット)→ Bangkok →(1クレジット)→ Penang →(1クレジット)→ Kuala Lumpur(合計10クレジット、総移動距離7316km)
 ⇒羽田・関空発のクアラルンプール便で現地入り。インドシナ半島からボルネオ、ジャワ島まで東南アジアで大きな弧を描くルート。
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・おすすめルート3:Bangkok →(3クレジット)→ Bali →(3クレジット)→ Surabaya →(3クレジット)→ Jakarta →(1クレジット)→ Singapore →(1クレジット)→ Kuching →(1クレジット)→ Kota Kinabalu →(1クレジット)→ Cebu →(1クレジット)→ Manila →(3クレジット)→ Kuala Lumpur →(1クレジット)→ Medan →(1クレジット)→ Penang →(1クレジット)→ Bangkok(合計20クレジット、総移動距離12040km)
 ⇒タイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、フィリピンと東南アジアの縦横を周遊しまくりのルート。ボルネオ(Kota Kinabalu)からセブって意外に近いんですね…
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2)ハブ起点の場合・・・普通にチケットを取ると比較的割高な人気都市や、パスがなければなかなか機会がないような場所を入れるとよいのではないでしょうか。おすすめは以下のような都市です。

ヤンゴン

(トリップアドバイザー提供)
ミャンマーブーム以来ヤンゴン便は高止まりしています。パスを使えばバンコクから1クレジットと非常にお得。

シェリムアップ

(トリップアドバイザー提供)
人気のアンコールワットもASEANパスで行けちゃいます。

パラワン島

(トリップアドバイザー提供)
フィリピン最後のフロンティアと呼ばれる楽園島。こちらもなんとパスの対象です。

バリ
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(写真:tabinote)
なんとバリ島も対象です。インドネシアはこの6月から観光ビザ不要となり、行きやすくなりました。

コタキナバル
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(写真:tabinote)
マレーシアでもマレー半島はともかく、ボルネオ島はなかなか行く機会がないかと思います。街歩きからジャングルツアー、トレッキングまで見どころ豊富。

もちろん、行きたい都市や行く用事がある都市があればそれを中心に組み立てることとなります。


買い方&予約の仕方

まずはパスのページから10クレジットか20クレジットを選んで購入します。
AirAsia Asean Pass1

パス購入の際、決済する通貨を選択できます。筆者が調べた時点では日本円がもっとも得でしたが、最低でも米ドル、マレーシアリンギットの購入時点価格は比較しておいた方がよいでしょう。
ちなみに15年7月13日現在では、日本円決済で18000円、米ドルが19627円(160ドル)、マレーシアリンギットで16124円(499MYR)、タイバーツが19111円(5300バーツ)となっていました。

注意すべきは、先に進んだ後ブラウザでこの画面に戻った場合、通貨選択がリセットされてしまう場合があります。せっかく安いリンギットを選んだのに戻ったらなぜか最も高い米ドルになっていて涙目、とならないように気をつけましょう。

続いて、もしもルートが決まっていればルートを選びます。
とりあえずパスだけ買ってルートは後で決めるという場合は、ここで退出します。ルートが決まり次第、再度ASEANパスのサイトにログインして予約することになります(パスの購入履歴(クレジット残高)が保存されています)。

パスを購入済みの場合、ASEANパスのサイトから以下のような専用予約フォームに移動します。
AirAsia Asean Pass2

日付と発着空港を選び、運良く空席があればそのまま予約に進みます。

空席がない場合は、3つの方法があります。
・1) 別の日付を探す:日程に余裕があればこの方法がよいでしょう
・2) パスを使わず普通に予約する:せっかくパスを買ったのにもったいないですが、日程が動かせない場合、どうしてもその都市に行きたい場合はやむをえません
・3) あきらめる:その都市に行くことをやめて、違うルートを選択します

筆者がパスを入手したのは6月で、その時点で7月の空席はかなり埋まっている状況でした。また、日程自体もタイトでした。
したがって、日付を変え、当初予定のルートを変えるなどして、上記の1、3のメソッドをフル活用することとなりました(笑)。

空港税などは別途となります。
Search for your preferred flight   Booking   AirAsia

予約が終わるとクレジット残が表示されます。一回で10クレジット使うもよし、複数回の渡航で細かく使うのもよし。

以下はすべてクレジットを使い切った画面です。
AirAsia Asean Pass3


さてさて、次回は筆者が実際にパスを使って旅行した記録をお届けします。
なんと所要3日間、1都市平均滞在時間 時間という超弾丸ツアーとなりました…。

3a. tabinote旅行記 ピーチで行く!ふるさと納税で無料旅(ただたび)ゲットだぜ!


3a. tabinote旅行記 ピーチで行く!ふるさと納税で無料旅(ただたび)ゲットだぜ!

 
旅行したいですかー(イェーイ!)
安く旅をしたいですかー?(イェーイ!)
ですよね-。

安旅に命をかけているtabinoteでは、今回ピーチ(Peach Aviation)の「ふるさと納税」を取り上げます。
ピーチの法人所在地、大阪府泉佐野市にふるさと納税を行うと、ピーチポイントを入手できます。このポイントをチケット購入に充てれば無料で旅行ができてしまうというお得な情報です。

「ピーチって関空拠点でしょ?オレ東京だから関係無いし」とお考えの貴方。ピーチは成田にも就航しており(現時点で成田-関空・札幌・福岡)、今夏には羽田の国際線乗り入れも噂されています。ぜひご一読を。

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ふるさと納税って?

では、ふるさと納税について簡単にご紹介します。
一般に、公的機関や地政治団体などに寄付を行うとその分のお金が所得から控除され、税金が安くなります。確定申告や勤め人の方は年末調整などの機会に寄付の証明書を提出することで、還付金を受け取ることとなります。

ふるさと納税は寄付金控除の拡充版。任意の自治体(自分のふるさとである必要はありません)に寄付を行うことで、最大「寄付金から2千円(=自己負担額)を引いた金額」が税額から控除されます。
赤十字など公的機関への寄付金控除を利用した方はおわかりかと思いますが、還付額は寄付金額の1割程度と雀の涙。ところが、ふるさと納税は特例法により寄付金額から2千円を引いた額が(ある一定の限度内で)還付対象となります。1万円ふるさと納税したら最大8千円、10万円なら最大9万8千円!

では、どのように還付されるのでしょうか。
具体的には、確定申告によって控除額の1割程度、残りが翌年の住民税から控除されるということになります。つまり、ある年に10万円ふるさと納税を行って9万8千円が還元されるとした場合、9800円が確定申告によって翌年3月に、残りの8万9千円程度が翌年の住民税から除かれるということになります。現金として還付金がまるまる戻るわけではないことにご注意下さい。

2千円の自己負担が発生するのになぜふるさと納税がトクなのか?それは、税金の控除とは別に寄付先の自治体が多種多様な特典を用意しているからに他なりません。名産の米、魚介類、牛肉などが人気ですが、宿の宿泊券や一日町長の権利などユニークなものもあります。
たとえば、1万円の寄付で8千円が控除、5千円相当のメロンをもらった場合、5千円マイナス自己負担2千円でざっくり3千円のお得、これは笑いがとまりませんね。

さらに、今年の4月からふるさと納税はさらに有利に改正されました。
最大控除額が2倍に拡充され、さらに一定の条件を満たせば確定申告が不要な「ワンストップふるさと納税特例制度」もスタートしました。これは利用するしかないですね。

なお、実際の最大控除額(これ以上寄付しても還付額・住民税控除分が増えないという上限寄付額)は家族構成や住宅ローンの利用等によって異なります。総務省はじめ各所から計算用のExcelシートが配付されていますので、昨年の源泉徴収票を片手に計算してみましょう。

ふるさと納税のメリットは特典だけではありません。
住民税は保育園の保育料や公立高校の就学支援金などの算定基準として使われています。住民税が安くなることで、保育料が安くなったり高校の学費が無料になったりというメリットがついてくる場合もあります。住民税は前年の所得で勝手に決まってしまいますが、それを下げる手段がふるさと納税なのです。このあたりに関係のある世帯の方なら見逃せませんね。

※なお、この記事でなんらか損害が発生しても我々にはどうにもできません。ご自身の最大控除額などはしっかりご確認を。

参考
制度概要-総務省
控除額の計算-総務省
全額控除される寄付金の目安(平成27年以降)-総務省(pdf)
寄付金控除額の計算シミュレーション-ふるさとチョイス
寄付金控除額の計算シミュレーション(Excel):総務省

「ふるなびならたった3分でふるさと納税!」


ピーチ・泉佐野市のふるさと納税

さて、なんと大阪府泉佐野市のふるさと納税特典は、ピーチの航空券購入に使えるピーチポイントなのです。
その特典は以下のようにふるさと納税額の50%となっています。
ふるさと納税額 1万円以上:ピーチポイントギフトC(ピーチポイント5,000円分)
 同 2万円以上:ピーチポイントギフトD(ピーチポイント10,000円分)
 同 3万円以上:ピーチポイントギフトE(ピーチポイント15,000円分)
 同 5万円以上:ピーチポイントギフトG(ピーチポイント25,000円分)
 同 10万円以上:ピーチポイントギフトG×2セット(ピーチポイント50,000円分)

10万円ふるさと納税すれば自己負担2千円で5万円分のピーチポイント。差し引き4万8千円分がタダでもらえるのです。
さらに、泉佐野市は年間複数回の寄附が可能。限度額いっぱいまでふるさと納税できます。
ふるさと納税のランキングや特産品情報はふるさとチョイス   ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」

また、ピーチポイントは支払手数料が若干安いというメリットもあります。クレカ手数料が330円に対してピーチポイントなら200円(200ポイント)。ほんとはポイントなら手数料もタダにしてほしいですけどね…。

なお、注意すべきは失効日がポイント発行日から起算して半年(181日目)ということです。せっかくゲットした無料ポイント、期限切れ前に早めに予約を入れてしまいましょう。

参考
・ピーチのふるさと納税概要:http://www.flypeach.com/jp/ja-jp/ancillary/furuasto_tax.aspx


行ってみた

さて、昨年末にtabinote編集部でもピーチのふるさと納税を利用してみました。
ちょうどtabinoteワタベに関西行きの計画があったため、人柱となって成田-関空間のチケット代のたしになればと1万円をふるさと納税。5千円分のポイントをゲットしました。

ピーチのリンクから泉佐野市のサイトへ。ふるさと納税額を特典を選びます。支払い方法として「ヤフー公金支払い」を選択しました。
スクリーンショット 2014-12-26 13.05.38

しばらくすると、ポイント付与のメールが送られてきます。
【Peach】ふるさと納税-ピー

さっそく予約。支払い手段としてポイントを選択します。
バーゲンなら6千円くらいで行けるかなと思いましたが、結局往復で1万円程度。こんなことなら2万円寄付して1万円分のポイントをゲットしておけばよかったと感じました。
Peachポイント決済_

さてさて、ポイントで安く行けた旅行は最高に楽しい!
この時は3日間の強行軍で京都・祇園と神戸・六甲山を巡りました。
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帰路、今年は限度額いっぱいまでふるさと納税しようと誓ったことは言うまでもありません。

他の航空会社にもひろがってくれるといいんですけどね。
ジェットスターのある成田市さん、エアアジアジャパンのある常滑市さん、いかがでしょうか…?


2015年11月追記:その後、大阪府泉佐野市以外にも長崎県東彼杵町、沖縄県糸満市、宮崎県小林市、鹿児島県南さつま市、鹿児島県大崎町でもふるさと納税でピーチポイントを提供しています。

特別レポート!成田第3ターミナル徹底紹介


3a2. 特別レポート!成田第3ターミナル徹底紹介

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成田は既に国内線の2/3がLCC、ついに専用ターミナルオープン

成田空港第3ターミナルはこの4/8にオープンしたばかり。

第3ターミナルはLCC専用となる。
成田空港はLCC需要が急増しており、14年冬ダイヤで国際線の7%、国内線の67%がLCCとなっている。実に国内線は2/3がLCCだ。
ちなみに、LCC利用が多いイメージのある関西空港の場合でも国際線22%、国内線60%であり、国内線に限っては成田が上回っている状態。

このような利用者の動きと、LCC側からのより使用料が安いターミナルを望む声があわさって、成田空港がLCC専用新ターミナルの開設を発表したのは2014年の秋。その新ターミナルがいよいよ開業した。

今回はtabinoteならではの実測調査をもとに新ターミナルの概要をお届けする。

(参考:成田国際空港株式会社ニュースリリース国土交通省

新第3ターミナルの概要

成田国際空港第3ターミナル
(画像:成田国際空港株式会社)

新第3ターミナルに乗り入れるLCCは以下の通り。すべてのLCCが乗り入れているわけではないことに注意したい。特に、ピーチおよび多くの国際線LCCは第1、第2を引き続き使用する。
一覧表
(画像:tabinote)

第3ターミナルの旅客取り扱い能力は年間750万人で、延べ床面積は約6.6万m2となっている。第1は45.5万m2、第2が40.6万m2となっており、第3は旅客運送という機能性に軸足を置いたコンパクトな設計となっている(建設費用も通常のおよそ半分で済んだという)。

コンセプトは「気軽に」「機能的」「わくわく」の3つとなっており、低コスト設計ながらわかりやすい導線や巨大なフードコートなど、利便性と快適性を追求しているのが特徴。
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(画像:tabinote)

場所は第2ターミナルの北側をすこし延長したような形で建設されており、第2ターミナルからの距離は500m、専用アクセス通路を経由して徒歩で公称15分程度かかる。第2ターミナルからの連絡バスが運行しており、第2ターミナル1階の24番バス乗場から第3ターミナル1階のターミナル連絡バス乗場まで公称約5分。逆に第3から第2までは同10~15分かかる模様。
第1からは東成田駅を経由する無料連絡バスがあり、やはり15分程度とされている。

第3ターミナルの本館は1~3階の3層からなり、1階は手荷物引き渡し、2階がロビー&チェックイン&国内線出発エリア、3階が免税&国際線出発エリアとなっている。特徴的なのは出発ロビーと到着ロビーの機能が統合された2階部分で、こちらは24時間オープン。450席の巨大なフードコートには開業時点で「宮武讃岐うどん」「リンガーハット」「フレッシュネスバーガー」「洋丼屋ONE BOWL」「ぼてぢゅう屋台」「TATSU SUSHI」「カフェベネ」の7店が入る。いずれも営業時間は4時~21時ラストオーダーとなっている。21時~翌4時までの食事は唯一の24時間営業店であるローソンを利用する。

第3タミへのアクセス

さて、第3ターミナルへのアクセスは断然バスがおすすめだ。
東京駅から片道900~1,000円と格安の京成バス(東京シャトル)やJRバス(THEアクセス成田)は本数も充実、早朝(3:30~)や深夜(~23:15)でも運行している。
他にも都内や近郊都市とを結ぶ高速バスがある。
バスなら第3ターミナルまで直接行ってくれるのも便利だ(ただし、バスの乗降場と第3ターミナルは徒歩で約2分程度必要)。

電車の場合は最寄りが「空港第2ビル駅」となり、第2ターミナルから15分ほどかかるとされている(徒歩15分、バスは所要5分だがバス乗り場までの移動や待ち時間でほとんど同じくらい必要とか)。
クルマの場合、最寄りの駐車場は第2ターミナル直結のP2駐車場となり、やはり20分程度の移動が必要とされている。

(参考:成田空港第3ターミナル:アクセス


第3タミ・現地実測レポート

アクセス:バスで東京駅から直行する場合

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(画像:tabinote)

4月某平日の早朝、東京駅八重洲口からJRのTHEアクセス成田に乗車。
乗車口が駅直結で京成バスよりも近く、事前予約も不要、トイレ付きでシートも広いといいことづくめ。正直言って同じような値段なら京成バスに乗る理由は無いと感じた。
さて、6時10分発のバスが到着したのは7時22分。所要72分。東京駅から第2ターミナルまでおおむね所要60分というイメージがあったが、朝ということもありやや時間がかかったようだ。第2から第3までは公称5分となっているが、もう少し余裕を見ておいた方がよさそうだ。
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バス発着場からターミナル建物まで60m。ここから陸上トラックを模した導線が続いている。ターミナル構内までは徒歩1~2分程度。
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(画像:tabinote)

アクセス:第2ターミナルから連絡バスを使う場合
早朝の場合連絡バスは頻繁に運行している。所要時間は実測で5分。
ただし、昼間は本数も少ない。バス待ちの時間などを考えると10分程度見ておいた方がいいだろう。
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(画像:tabinote)

アクセス:第2ターミナルから徒歩の場合
第2ターミナルの端から案内板に従って歩くと例の陸上導線が続いている。
第3ターミナルまではおよそ500m。長いので途中に休憩所が設けられるなど、やけに遠いのでは?という印象があるが実は近かった。
ややスタスタ歩きであったが、途中写真も撮りつつ成人男性が歩いて実測7分。ほとんどバスと変わらない結果となった。バスを待つくらいなら歩いてしまった方が早いかもしれない。
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(画像:tabinote)

アクセス:第1ターミナルから連絡バスを使う場合
第1ターミナルは離れており、徒歩移動は現実的でない。
第1→第2→第3を周遊するバスに乗るか、第2まで徒歩もしくはバスで移動し、第2で第2までの連絡バスに乗る。IMGP2977_R
周遊バスは本数が少ないのでかなり待つことになる。第2に移動して第1までの連絡バスを探すのがよい。

第1ターミナル⇔第2ターミナル間は実測で所要9分。第1と第3の移動は乗り継ぎがうまくいったとして15分程度かかる。実際にはもう少し余裕をみておいた方がいいだろう。

設備
バスであれ徒歩であれ、連絡通路がターミナル3の2階に到着する。
1階は荷物受け取りの他は両替商があるだけ。出発時に訪れる必要は無いと思われる。

入り口からは各社のチェックインカウンターが並んでいる。
チェジュ、春秋航空、ジェットスター、バニラの順。
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(画像:tabinote)

カウンターの側面に各種ショップ。唯一の24時間営業店ローソンが好位置に陣取っている。
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(画像:tabinote)

カウンターを抜けるとフードコートとショップ。
フードコートは450席のスケール。ダクトむき出しの天井に木のテーブルが並ぶモダンなつくり。
空港初出店のフレッシュネスバーガー、リンガーハット、カフェベネなど人気店がそろう。
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(画像:tabinote)

ベッド状の椅子もあり、空港夜明かしにも対応。
柱には携帯の充電口があるが、すでに満杯だった。
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(画像:tabinote)

フードコートを抜けると検査口。
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(画像:tabinote)

全般に、必要な機能を凝縮したつくりという印象。導線もさることながら、構内自体がコンパクトなつくりになっており、迷うことはないと思われる。フードコートや書店など待ち時間が長くても快適に滞在できるし、よほど待ち時間が長ければ隣の第2ターミナルに移動してもいい。
一方、寝ることができるベッド状のベンチは限られた数しかなく、夜明かし客が多い場合には居場所を探すのに困るかもしれないと感じた。また、24時間営業のレストランがもっと増えるとよいかもしれない。


【おまけ】
最後に、同様にLCC専用(実質ピーチ専用)となっている関空第2ターミナルとの比較を。
関空第2ターミナルといえば英国スカイトラックス社が「ベスト・ローコスト・ターミナル 2015」と評価したLCCターミナルのお手本。

関空第2ターミナルの延べ床面積はおよそ3万m2、なので成田第3の1/2未満。ショップやフードコートなど設備の充実度は成田に軍配があがる。アクセスも、第2から徒歩で行ける成田の方が有利(関空第2は第1ターミナルからバス移動で時間がかかる)。正直成田の方が上です。来年の「ベスト・ローコスト・ターミナル」は成田と関空で独占か?
とはいえ、成田の機能性やシンプルで明るい設計は関空を手本にしたように見えるフシもあり、日本のLCC利用拡大のために今度ともそれぞれがんばって欲しいと思う次第でありました。

(この後取材班は第1ターミナルに移動しピーチの搭乗手続きに向かいました…)

3a-2. 特別企画:tabinote緊急レポート クアラルンプールLCCTターミナルが新しくなった!!


緊急レポート クアラルンプールLCCTターミナルが新しくなった!!

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はじめに

tabinote田口です。
エアアジアのハブ空港であるクアラルンプール国際空港LCCターミナル(LCCT)は、われわれ貧乏アジアツーリストの母港とも言える空港だ。
僕も成田・羽田以外では一番利用した空港だと思う。

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だが、省コストを徹底したその建物は、倉庫と見まごうばかりのお粗末なもの。

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もちろんボーディングブリッジなどないので、毎回搭乗口までゾロゾロと歩いて行くのが名物だった。
市内とのアクセスも悪く、片道1時間のボロいバス(安いけど)に揺られなければならなかった。(豪雨で荷物がびしょ濡れになったことも)

KLIA2

ところがこのLCCTがリニューアルし、KLIA2(Kuala Lunpur International Airport2)として生まれ変わったという。

Klia2_-_the_purposed_design
Klia2 – the purposed design“. Via Wikipedia.

長い間できるできるといいつつ一向にオープンする気配がなかったので完成予想図を見ても信じられなかったのだが、いよいよ本当にオープンしたようなのでさっそく行ってみた。

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うおお!!できてる!!!ボーディングブリッジがある!!!!とまずそこだけで感動。

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今までの倉庫がウソのような近代的建築に頭がクラクラする。

エクステリア/インテリアもすごいのだが、イミグレ>税関などの動線も驚くほど改善されており、ものの15分ほどで入国できた。

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カートもどこかの空港のように有料などケチなことは言わず無料で貸してくれる。

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ゲートを出てすぐに携帯キャリアショップが並ぶ。プリペイドSIM派にはうれしい。

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ピクトグラムにしたがって進んでいくだけでアクセス鉄道「KLIA EXPRESS」の改札が現れる。これに乗ればクアラルンプール中心のKLセントラルまで30分だ。

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翌日のフライトが早い場合はターミナルから濡れずに歩いていけるエアアジア直営の格安ホテル「Tune Hotel」に泊まるのもいいだろう。

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旅行を楽しんだらいよいよ帰国だ。KLIA EXPRESSを降りたらモニターで帰国便を確認しよう。

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KLIA2 getting around map” by WalkingkamusOwn work. Licensed under CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons.

その前にメインターミナルに隣接した複合商業施設「gateway@klia2」をチェックだ。

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ヘタなショッピングモールよりも店舗は充実している。と言っても「ヴィトン」や「グッチ」のような手の出ない高級ブランドは皆無なので、安心して買い物ができるぞ。

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ちょうど僕が行った日にユニクロがオープンしていた。まだまだ工事中の店も多く、これからさらに充実していく模様。

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スーパーマーケットまである。デリで買った弁当やフルーツをその場で食べることもできるぞ。

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そして中2階には巨大フードコートがある。世界のフードコートには一家言ある僕だが、店舗数、料理のバラエティ、価格、内装、すべて言うことなし。自信を持って現時点で世界一のフードコートと断言しよう。電源、無料無線LANもあるので、ラウンジなんかなくてもここで十分仕事ができる。もちろんいくら長居してもなにも言われない。

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フードコート以外にもおしゃれで個性的なレストランがたくさん。

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食事が終わったらチェックインカウンターへ。カウンターも増え、以前ほど行列に悩まされることもなさそうだ。

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チェックインが終わったらいよいよ出国。出国後のエリアにもレストランやショップがたくさんあるので安心してほしい。

というわけで丸一日いてもまったく退屈を感じなかったKLIA2。予想を遥かに超える素晴らしい空港ターミナルに変身したようだ。

特別企画:旅する人のためのメリノウール入門


特別企画 旅する人のためのメリノウール入門

tabinoteワタベです。
今年は既に2度ほどアジアに旅行する機会がありました。
いずれも現地でアウトドアでの活動をする予定があり(当然汗だく)、着替えをどの程度持っていくか悩んだのですが、結局Tシャツ数枚で乗り切りました。
もちろん現地での洗濯・ランドリーサービスは一切利用していません。

さて、どうしてそんなことが可能だったのか?
答えは、滞在中かなりの日数、メリノウールのTシャツを着回していたのです。

「うわ、ばっちい!酸っぱい臭いさせてたんでしょ!」
と思ったそこのあなた、残念ながらそんなことにはなりませんでした。
まあ、させてたのかもしれませんが…、主観的には大丈夫でした。

何日着ても無臭で快適、メリノウールは旅する人にとって理想的な素材なのです。

冬でも蒸し暑いアジアへの旅、ついつい着替えを入れすぎて荷物がパンパン!LCCの荷物制限におびえながら一枚一枚シャツを吟味した経験はありませんか?
メリノウールのシャツが2~3枚くらいあれば、一週間程度の滞在は洗濯無しで全く問題ありません。酷暑の行き先でも運動の予定があっても、なんとかなるでしょう。


メリノウールとは?

メリノウールは、皆さんご存じのウール、羊毛です。セーターやスーツ生地に使われるあれです。その中でも、特に細い羊毛を持つメリノ種という羊からとられた毛を言います。

ウールのシャツなんて暑そうだし、素肌に着たらチクチクして発疹がビッシリ!みたいなイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。最新の加工がほどこされたメリノウールのシャツが、主にアウトドアブランドから出ており、着心地もよく手入れも簡単です。
ウールはハイテク素材も真っ青の超高機能素材なのです。


メリノウールの何が凄いのか

では、その機能をご紹介しましょう。

強力な抗菌・防臭力

何日着ても汗だくになっても、渇けば無臭、さらりとした着心地がよみがえります。ちょっと汗をかくと臭い出す化学繊維やすぐに雑菌の素になる綿素材とは雲泥の差。

この機能性は圧倒的で、旅におすすめな最大の理由です。
特におすすめしたいのはパジャマ代わりの利用。一週間程度なら1枚で全く問題ありません。

ドライで快適な肌触り

汗をかいてもサラッとして快適、肌に貼り付くことがありません。メリノウールは超極細繊維なのでチクチク感も皆無。

適度な保温性

建物内や機内のクーラー地獄では強力な保温性を発揮。いっぽうで肌触りがサラッとしているため、夏場でも涼しく着ることができます。

速乾性

化学繊維には負けますが、綿と比べれば圧倒的な速乾性を持ちます。また、汗で濡れても肌触りが快適で保温性があるので汗冷えしません。

イージーケア

もちろん普通に洗濯が可能(ネット推奨)。静電気が起きないのでホコリもつきにくい。


メリノウールの欠点

以上のように、荷物が限られる旅行に理想的な条件を備えたメリノウール。それでは、欠点はないのかというと…、残念ながらいくつかあります。

価格

Tシャツは最低5,000円くらいからとなります。着っぱなしでOKなのでコストパフォーマンスは高いのですが、絶対的な価格は綿や化学繊維と比べ高めです。

虫・耐久性

気をつけないと虫が食います。また、洗濯を繰り返すとへたってくる事があります。
とはいえ、洗濯はネットを使えば普通に洗濯機で洗って問題ありません。2~3枚を数日ごとにローテで洗えば虫もつかないでしょう。

超速乾ではない

本当に汗をかきまくる場合は、乾燥がおいつきません。
もっともこれは超速乾の化学繊維に比べれば、の話です。上述通り綿よりも速乾性能は優れていますし、濡れても冷たくなく、肌に貼り付きにくいので実際には快適です。

デザイン

メリノウールのシャツはアウトドアブランドから出ていることが多く、人によってはデザインやシルエットを野暮ったいと感じることもあるかもしれません。


最近ではウールと化学繊維を混合した素材のものもあり、耐久性が高く速乾性能も速乾化学繊維に遜色ないものが出てきています。
また、アウトドアブームに沿ってデザインも洗練され、着回しの幅も拡がっています。

シャツとして着れるような薄いメリノウールは、山登りをする人の下着(ベースレイヤー)として広まったという経緯があります。すべてを自分で運ばねばならない山は旅行以上に荷物を吟味せざるをえない究極の環境。また、数日着替えができないという状況もザラにあります。

そんな環境で支持されてきたメリノウール、旅する人には本当におすすめです。移動中は荷物が軽く、滞在中は快適に過ごせますよ!


Amazon.co.jp メリノウール

特別企画:旅する人のためのレーシック入門


特別企画:旅する人のためのレーシック入門

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(画像:Wikipedia)

tabinoteワタベです。
私事ですが、2010年に視力回復レーザー手術、いわゆるレーシック手術を受けました。
旅行を頻繁にされる方、特にコンタクトレンズをお使いの方の中には、スペアレンズやケア用品が貴重な荷物スペースをとるのにうんざりしている方も多いのではないでしょうか。
私は4年前の手術以降裸眼で生活しています。土埃の国やビーチリゾート、インドのホーリー祭り(色水をぶっかけ合うコンタクト装着者には超危険な祭り)でも裸眼ですごせ、荷物も格段にコンパクト化。術後確実に生活の質が上がり、快適に過ごしています。
唯一の後悔は、もっと早くやらなかったことかな…。
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旅行者も容赦なく被害に遭うホーリー祭(画像:Wikipedia)

今回の記事はレーシック手術を無前提にお勧めするわけではなく、私の体験を通して調べたことを情報共有できれば、という意図となっています。
本記事をご参考に、ご検討、受療はどうぞご自身の判断で。


レーシック体験記

きっかけ

私は子供の頃から目が良く、中2の視力検診までは余裕で左右2.0をたたき出していた。しかし、高校に行き始めた頃から視力が下がりはじめ、高2のあたりで黒板が見づらくなった。この時はまだ左右0.7~0.5程度とそれほど悪くはなかったが、それまでよく見えていたこともあって日常生活がつらくなり、メガネをつくった。
さて、せっかくつくったメガネだが、私は当時から定期的な頭痛があり、メガネをかけると夕方かなりの確率で頭痛がやってくることに気づいた。もともと頭を締め付けたり何か載せたりするとすぐに頭痛がくる性質のようで、帽子も苦手。
頭痛に参った私は、ほどなくコンタクトレンズをつくりに行った。最初ハードレンズを付けたが痛みで全く無理、結局ソフトレンズにした。
黒板も見えるし頭痛もないしこれは快適…、そのまま10年以上に渡るコンタクト生活が始まった。東京に出てきてからは使い捨てのソフトレンズに切り替えた。多少ランニングコストはかかるがとにかくラク。その間にも着実に視力は悪化し、二十歳の頃には0.1くらいになっていた。

そうして数年が経過した30代の半ば、眼科の検診で「角膜の細胞が減っているため、メガネを併用するように」という診断を受けた。
どうも、ソフトレンズは黒目をがっつり覆ってしまうため、角膜が酸素不足になり細胞(角膜内皮細胞)が減ってしまうらしい。一度減った細胞は回復不可能で、将来白内障手術を受ける際にリスクがあるとのこと。
それからしばらくはメガネを併用していたが、やはり夕方は高確率な頭痛。やむなくコンタクトもメガネも付けず、裸眼でPCをにらむこともあった。

そのような折、知人がレーシックを受けて快適に過ごしているという話を聞いた。
ちょうど私も、もうメガネ併用は限界だなと思っていた時期。ひそかに情報収集を始めた…。

医院選び

知人が手術した病院に行くことも考えたが、当時「ゴットハンド」呼ばれ名声をほしいままにしていたA医師のいる病院に行くことにした。
ちなみに、当時のメジャーな術式は以下の通り。
(評価は私によるものです)

レーシック

カンナやレーザーで角膜を削り、薄い膜(フラップ)をつくる。この膜で一種のレンズを形成し、近視を矯正する。当時既に、多くの病院がレーザーによる正確なカットをうりにした術式(イントラレーシック)を採用していた。最新のレーザーを用いたものは価格も高く、カット位置の割り出しやフラップの作成が精密だったりする模様。
・メリット:術後遅くとも数日で視力回復し痛みもほとんど無い。
・デメリット:衝撃でフラップがずれるリスク。一度削った角膜は再生しないので、近視が進んだ場合や老眼が始まった人は再手術が難しいことも。

エピレーシック/ラセック/PRK

フラップをつくらず、直接角膜表面を削る。
・メリット:フラップが無いのでコンタクトスポーツも問題無い。
・デメリット:視力回復まで最低一週間ほどかかり、その間かなり痛いらしい。手術も痛い模様。一一度削った角膜は再生しないので、近視が進んだ場合や老眼が始まった人は再手術が難しいことも。

眼内レンズ(フェイキックIOL)

角膜を削らず、眼内にコンタクトレンズを挿入する。
(当時は近視矯正用の眼内レンズは確か当局による承認前であったため選択対象外)
・メリット:角膜を削らないので視力が変わった際も再手術OK(というかレンズを替えるだけ)。コンタクトスポーツも問題無い。
・デメリット:価格は高めでイントラレーシックの2~3倍程度。レンズ交換時に後遺症リスクがある模様。

オルソケラトロジー(ナイトレンズ)

角膜の形を矯正するハードコンタクトレンズを装用して寝ると翌朝その跡が残っていて、日中は裸眼で生活できるという代物。当時は承認前(のはずと)。
・メリット:手術自体をしない。角膜を削らないので視力が変わった際も再手術OK(というかレンズを替えるだけ)。コンタクトスポーツも問題無い。
・デメリット:毎晩ハードレンズを付けて寝るのが面倒。視力安定までに時間がかかる場合も。

当時はほとんどレーシックかラセックしか選択肢がなかったが、私は結局レーシックにした。
その理由は以下の通り。
・老眼とレーシックの因果関係はないという話に納得したこと(参考:「眼ウォーキング」/福与貴秀など)。仮に再矯正が必要になった場合でも私の場合角膜が厚いので再手術可能と診断されたこと。
・エッジに鋭角な角度を付けることでフラップずれの危険はほとんど無く、実際には機動隊員や柔道家、サッカー選手でも問題無く視力回復していると聞いたこと。ヘディングの衝撃に耐えるなら、日常生活はおろかほとんどのコンタクトスポーツでも大丈夫だろう。
・レーシック界のゴットハンド、某カルト教団の顧問弁護士にそっくりなA医師の上記説明が冷静でわかりやすかったこと。

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(画像:tabinote)

手術と術後

レーザー治療器の下で身を委ねる。
一瞬髪の毛が焦げるような臭いがしただけで、手術はあっという間に終了。
術後は特に痛みも無く、翌々日くらいからもう裸眼で1.5に視力回復した(翌日は保護用の眼鏡をかけているので正直よくわからなかった)。

術前に、矯正具合(矯正後の希望視力)を選ぶことが出来る。過度の矯正で頭痛を引き起こす人もいるため、1.0~1.2くらいを勧められたが、1.5で依頼した。昔裸眼でガンガン見えていたときの感覚からして、よく見えた方がいいに決まっていると思ったからだ。
結果はすばらしく、メガネによる長年の頭痛、コンタクトケアの手間、余計な出費などからすべて解放された。
何より旅行が快適になった。以前はケア用品だけのために洗浄機や変圧プラグ、食塩水をパックに詰め込み(機内預け扱いになるので超手間)、もちろん夜用のメガネも装備。泳ぎに行くようなところでは余分に替えレンズを持ったりしてとにかく煩わしかった。今では酔っ払ってそのまま寝ても無問題。まったく、もっと早く受けておけば良かったぜ。

総括

私の場合は上記のように今のところ成功となりましたが、そもそもこの手術が合わないという方もいますし、あるいは受けても効果が今ひとつ、不幸にして後遺症が残るなどのリスクも無いわけではありません。

私が手術を受けた頃はバンバン広告が出ていた記憶がありますが、その後に悪質な医院が摘発されたり、消費者庁がリスク情報について注意を出したりと、当時より業界も慎重になっている模様です。
現在では上掲のオルソケラトロジーなど手術を用いない方式もあるようですので、悩める皆さんはいろいろ検討されては如何でしょうか。

なお、レーシックの費用は医療費控除の対象となり、確定申告の際に課税所得から差し引くことができます。また、一部の医療保険や損害保険は、かつてレーシック手術を給付対象としていました。2007年4月に各社が条項を改定し、レーシックは適用外となってしまいましたが、それ以前から加入継続している保険があれば対象になる場合があります。内容を確認してみましょう。
私の場合、保険と医療費控除で手術代は結局半額くらいになりました。


旅行者ならいっそ海外で? メディカル・ツーリズム

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(画像:IMID [ India Medical Tourism and Wellness Destination ])

さて、旅する人の間ではメディカル・ツーリズムというアイデアもとっぴなものではありません。
タイやシンガポール、インドなどが国をあげて力を入れているこの分野。
古くはサナトリウムでの療養やモロッコでの性転換などもこれにあたりますが、近年ではもっぱら専門性の高い医療サービスや、レベルが高いサービスを安く受けるために、住んでいる以外の地域(国内のこともあれば他国もあり)で医療サービスをうける仕組みをさします。

臓器移植などの先進手術が驚くほど安いのは新興国・途上国が中心。
正直大丈夫なの?という不安をお持ちの方もいるようですが、そういった国ほど富裕層向けの医療技術が進んでいるのも確か。医師は往々にして欧米帰りの博士号保持者で、日本の専門医となんら遜色ないどころか、論文数や手術の執刀数などで日本を圧倒するレベルの医師もざらにいたりします。安くて技術が高いだけではなく、最新の設備や5つ星ホテル並みのホスピタリティなど、経験した方の中には日本の病院なんてバカバカしくて行ってらんないという意見も。
医療観光プロモーション推進連絡会
Medical tourism in Asia

以下はレーシック手術に関する各国の状況。
病院やブログなどの情報をもとにしたもので網羅性はありませんが、あくまで事例としてお考え下さい。

アメリカ

2,000ドルくらいから選択肢があるようです。
海外のレーシック事情

香港

術式によりますが、両目で22,000香港ドル程度。1HKD=13円として、29万円くらいでしょうか。
Hong Kong Sanatorium and Hospital

シンガポール

術式によりますが、両目で3,000シンガポールドル程度~。1シンガポールドル=80円として、24万円程度。
Cost of LASIK in Singapore

タイ

両目で2,245ドル。一流病院とはいえ1ドル100円として22万円。意外に高いですね。
2014 Bumrungrad International Hospital

インド

2万5千ルピー。1ルピー=1.7円として4万円。マジすか。
CustomVue Lasik

こう見るとさすがにインドの安さが際立ちますが、他国はあまり日本と変わりありませんね。
旅費・滞在費を入れたらあまり得ではないかも…。

レーシックに限りませんが、もちろん治療は一回こっきりではなく、術後のケアが大切。
言葉に全く支障がなく頻繁に現地に行くという方であればともかく、縁もゆかりも無い国で超高速英語の説明を聞かされ、わけもわからないまま何枚もの同意書や契約書にサインしてしまった後はまな板の鯉。なかなかチャレンジングかもしれません…。

もしも、それでも海外でトライするならば、条件や日本でのケア、保険の適用などをしっかり確認してからにしましょう。