カテゴリー別アーカイブ: 2017/07/25号 Vol.089

tabinoteメールマガジン 2017/07/25号 Vol.089

Contents

1. 旅行業界最新ニュース
2. タビノート/下川裕治
3a. バルカン半島訪問記4 -ドブロブニク-
3b. 緊急寄稿! 本場・中国の四川省でパンダに溺れよう!
4. 旅の本屋 のまど イベント情報
5. 編集後記


1. 旅行業界最新ニュース

スクート、関空~ホノルル線に就航

7月25日にタイガーエアと合併したスクートは、シンガポール~関空~ホノルル便の年内就航を新たに発表した。現在スクートはシンガポール~バンコク~関空、シンガポール~台北~関空線をそれぞれ週3便運行しているが、あらたにシンガポール直行便も加わることになる。

JALがベトジェットエアと提携

JALはベトナムのLCCベトジェットエアと提携し共同運行を行うと発表した。JALは以前ベトナムのフラッグキャリア、ベトナム航空と提携していたが、2016年に出資を行ったANAに奪われている。ベトジェットエアはベトナム航空とサービス水準が異なるLCCであるが、JALは近年ジェットブルーやジェットスター・ジャパンなどLCCとの関係を深めている。

ニュージーランド航空が羽田就航

ニュージーランド航空は7月21日、羽田~オークランド線に週3便就航した。機材はボーイング787-9だがニュージーランドが夏になる12月8日からは座席数の多いボーイング777-200ERに変更する。将来的にはデイリー就航を目指すという。

タイムテーブル
7月21日から10月29日まで
14:50 オークランド > 23:00 羽田(NZ91)運航日:水金日
01:00 羽田 > 14:40 オークランド(NZ92)運航日:月木土

10月29日から18年3月24日まで
23:05 オークランド > 05:55(+1) 羽田(NZ91)運航日:水金日
22:05 羽田 > 12:40(+1) オークランド(NZ92)運航日:月木土

エールフランス、新航空会社「Joon」を発表

エールフランス航空は、新航空会社「Joon」の発足を発表、ウェブサイトが公開された。就航都市はまだ発表されていないが、今秋から中距離路線の就航をスタートし、中短距離18路線、アジアを含む長距離10路線を段階的に就航させていくという。機材はエアバスA320、A340、A350を使用する予定。
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図版:Joon

LINEで外貨両替が可能に

LINEの運営するモバイル決済サービス「LINE Pay」は7月24日より、LINE Payの専用画面から外貨両替の申込みと購入ができるサービス「LINE Pay外貨両替」を開始した。外貨の購入はLINE Payの残高もしくはPay-easyによる金融機関口座より行ない、SBJ銀行の羽田空港、福岡空港、博多港の4つの窓口か日本郵便での宅配で受け取ることができる。対応通貨は韓国ウォン、米ドル、中国元、ユーロの4種類。韓国ウォンは100,000ウォン、米ドルは100ドル、中国元は100元、ユーロは100ユーロが最低利用金額となる。
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図版:LINE Pay

デルタ航空、A350を初受領。成田線に投入

デルタ航空はエアバスの最新鋭機A350-900を受領、初号機は10月30日より成田~デトロイト線に就航する。デルタ航空はA350-900を25機発注しており、年内にそのうち5機を受領する予定。ビジネスクラス「デルタ・ワン スイート」は、スライド式ドアのある個室型となっている。また、デルタ初のプレミアムエコノミークラス「デルタ・プレミアム」の設定もある。
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図版:デルタ航空

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2a. 連載:「タビノート」 下川裕治

月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。

Profile
shimokawa

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。

たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

アメリカの航空界はアジアに抜かれた?

当然LCCがあると思っていた。飛行時間は1時間ほど。結ぶ都市はトロントとシカゴ。両都市とも人口は多い。
 アジアの感覚からすると、レガシーキャリアとLCCが競合する路線でもある。ビジネスマンはレガシーキャリアを使い、観光客や若者はLCC。きちんと住み分けもできるような気がした。
 トロントの宿でネットをつなぎ航空券を探した。一般的な検索サイトを調べてみる。
 LCCがない……。
 表示されるのは、ユナイテッドエクスプレス、エア・カナダ、アメリカン航空といったレガシーキャリアばかりなのだ。
 一般的な検索サイトではLCCが表示されないことがたまにある。そこでアメリカとカナダのLCCのサイトで調べてみた。
 やはりなかった。
 時期の問題もあったのかもしれないが、この路線にはLCCが入りこめないでいるようだった。レガシーキャリアが固めているのだろうか。
 しかたなくユナイテッドエクスプレスの便にした。片道3万円を超えていた。かなり高い。各社の運賃も横並びである。
 トロントのピアソン国際空港。カナダからアメリカに向かう場合は、カナダ側でアメリカの入国手続きをすることが多い。アメリカの入国審査は非効率だ。審査ブースに向かう前に、機械で登録するのだが、この機械がうまく作動しない。何回かトライすると、やっと登録が終わることが多い。しかし今回は3回目で、直接、審査ブースに行くように案内が出た。
 審査ブースでは、機械の登録がすんでいない場合は出国カードを書けといわれた。ところが出国カードが見つからない。待たされること30分。ようやく手元に出国カードが届いた。
 ターミナル内を延々と歩き、シカゴ行きユナイテッドエクスプレスの搭乗口に着いた。するとそこにいた職員はこういった。
「預ける荷物はありますか?」
「……?」
 僕はチェックインをすませていた。当然、そこで荷物を預けている。どうもカナダ人やアメリカ人は、直接、この搭乗口までくることができるらしい。
 小さな飛行機だった。40人ほどでいっぱいなる小型機。機内の案内にはEMB145と書かれていた。調べるとエンブラエルというブラジルのメーカーがつくった飛行機だった。
 通路を挟んで1席と2席。体重のバランスが悪いのか、移動させられる乗客がいた。
 シカゴにはあっという間に着いたが、なにかアジアに比べると、10年遅れた世界に映ってしかたなかった。
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その場で荷物を預ける乗客は、自分でベルトコンベアーに乗せる

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3a. バルカン半島訪問記4 -ドブロブニク-

Profile
darklogosmall

評論同人誌サークル「暗黒通信団」の雑文書き。
貧乏ノマド独身。英語は苦手。好きな地域は中東の砂漠。元コミケスタッフ。コテコテの理系。自称高等遊民。
詳しくは http://ankokudan.org/d/d.htm?member-j.html

 
シさんによるバルカン半島旅行記の第4弾です。
第1弾第2弾第3弾


高い。旧ユーゴスラビアのくせに、とにかく物が高い。
市バスは1回12クローネ(18倍で日本円になるので216円)。日本のバスと変わらない。
トイレなんてもっとひどい。そもそも有料という時点でアレだが、一回10クローネ(180円)だ。
アイス一つ12クローネ(216円)とか、すべてがそんな調子である。

クロアチアという国、確かに嫌な予感はした。
モンテネグロから陸路で入るときの国境荷物検査がやたら厳しかったのだ。
物価差があるからに決まってる。物価の安い国で商品を買い付けて物価の高い国に持って行けば高く売れるじゃないか。
そういう輩が多ければ国境検問は厳しくなるだろう。
ということで、クロアチアは隣国モンテネグロより物が格段に高いのだ。

中でもとびっきりがドブロブニクだ。
アドリア海東岸の中で最も有名な観光地であり、旧市街は世界遺産で、『紅の豚』や『魔女の宅急便』のモデルと言われてて、パックツアーの日本人観光客もうじゃうじゃいる。
どこか紅の豚的な風景
実はドブロブニクカードという、観光を安くあげるためのパスがあるのだが、これは丸一日ガッツリ観光する人向けだ。
丸一日観光ということは街に泊まるということなのだが、これがまた驚異的なお値段で、自分が見たときは一泊10000円以下の宿がなかった(なお前回のコトルの宿は一泊10ユーロである。普通そんなもん)。

泊まれないならサッと見るしかなく、長距離バス停に荷物を預けて、豪華客船を横目に市内バスで旧市街へ。
旧市街図
ついた瞬間から全力ダッシュの観光開始だ。
バス時刻を調べれば旧市街の滞在時間など2時間くらいしかないのである。
見どころはたくさんあるが、教会はほとんどが入場料をとるし、そろそろ飽きてるので概ねスルー。

この旧市街で絶対に外せないのは、街を取り囲む全長2キロの城壁だ。
100クローネくらいの入場料を払えば、ビシっと整備された城壁の上を歩ける。
城壁を歩く
入場料については腹をくくるしかない。
クレジットカードを出したら日本語で「サインクダサイ」と言われるあたり、ほんとうにどれだけ日本人が来ているんだろうか。
……とはいえ城壁の上から眺めるアドリア海は値段以上に素晴らしかった。
なるほど宮崎監督が惚れるだけのことはある。
いくつか写真も載せておくが、年賀状に使った写真もここの風景だったくらいにはインパクトがあった。
翌年の年賀状に使った写真
読者の中でドブロブニクを訪れる人がいるなら城壁は絶対に登るべし。テストに出る!
断崖
断崖2
海の見える窓

ジブリ大好きな中年が多いかと思えば、意外にも日本人の還暦ツアー団がいっぱい来ていて、シニアらしい開けっぴろげな会話を振りまいている。
「おーい、**さん、何をグズグズしてるんだ、置いて行かれんよ」
「そんなァ言われても、こっちゃ高齢者なんだよ、んしょ。あぁ暑い」
「前期高齢者にそんな言われたら後期高齢者の立場がねェわ、わははは」
……とまぁ、まったくカルチャースクールのノリそのまま。
城壁に対しても「誰だこんな面倒な壁作ったの」「取っぱらってパーッとやったらええんゃ」と存在を全否定。
わざわざ飛行機で来ておいてそこまで言われる世界遺産がかわいそう。
かと思えば「自動販売機とかないんかねぇ、暑くてかなわんよ」「海でも見たら涼しくなるやろ、ほれ、歩く歩く」とズンズン進んでいく。
そのうちこちらに気づき「あんちゃん日本の人?一人?偉いねぇ」とか言ってくる。
別に好きで独り身なのではないが、とりあえず偉いらしい。
そして続けて「ちょっとコレ撮ってもらえる?」とスマホを渡された。
お年寄りが元気なのは結構なことだが……元気すぎやしないか?
これだったら爆買い大陸の人たちとも対等に渡り合えてしまうよ。

還暦旅団のせいで異国さがあまり感じられない中、赤い屋根を見ながら、絞りたてオレンジジュースを飲み、色々なアングルから風景写真を撮った。
赤い屋根
オレンジジュース絞り器
道中に一回くらいは(年賀状やパソコンの壁紙に使うために)真面目に写真を撮るようにしている。
9月のシルバーウィークだというのに、実際すごく暑い。あの人たちタフだなーと思う。
だらだら散策しつつ、14時半くらいにタイムリミット。市内バスでバスターミナルへ行く。

前回、tabinoteの編集者に「あまりひどい目にあっていないのが少し不満」と書かれてしまったのだが、大丈夫、これからちゃんとひどい目に遭う。
……なんと都市間バスが満席だったのだ。
15時過ぎから20時過ぎにスプリトの街につくまで、素晴らしいアドリア海の海を横目に立ちっぱなし。
夕日

5時間といえば東京から博多まで立ちっぱなしってことだ。
「物価が高すぎて泊まれない」と考える人が多いのに路線バスは多くないという、需給のアンバランスをもろに食らったわけだ。
しかもこのバスが終バス。
本来なら載せてくれないところを、凄いゴリ押しで無理やりねじ込んだのだから大きな顔もできない。
ちなみに途中経由地プロチェ(Ploce)でバスが休憩したとき、フリーWifiがとんでいたのでベンチに座って喜々としてメールを見ていたら、間違えて違うバスに乗りそうになって他の乗客から笑われた。
色々と苦行レベルが高い。
謎の水道口

バスは時刻通りにスプリトの街についた。なんと誤差3分。
ここも世界遺産の街で、クロアチア第二の都市なのだが、バス停も宿も駅もフェリーターミナルも市街地の真ん中にあるから、お宿まで徒歩10分。
市民の皆様が酒をのんでワイワイやってる夜の港町を、でかい荷物を曳き、棒になった脚で歩いて行くのだった。

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3b. 緊急寄稿! 本場・中国の四川省でパンダに溺れよう!

 
tabinoteワタベです。
ご存じの方も多いと思いますが、さる2017年6月12日、東京の上野動物園で5年ぶりとなるパンダの赤ちゃんが生まれました。
上野動物園のジャイアントパンダ情報サイト「UENO-PANDA.JP」

連日パンダのニュースが報道され、まるでやんごとなき方の動静のように赤ちゃんパンダの一挙手一投足が注目されるこのご時世。仕方ないですね、やっぱパンダってかわいいですからね。


さて、筋金入りのパンダ好きから最近の報道でにわかファンになってしまった方々まで、思う存分飽きるほどパンダを見ることのできるスポットをご紹介します。
中国は四川省の省港・成都の郊外にある「成都ジャイアントパンダ繁育研究基地」がその施設。
成都ジャイアントパンダ繁育研究基地

中国固有の希少動物であるジャイアントパンダの生態研究と保護・繁殖のためのれっきとした国家機関ですが、有料のエサやり体験や抱っこしての2ショット撮影など観光客を意識した仕掛けもばっちり。もちろん成都観光の目玉ともなっています。

私が向かったのは6月の平日昼間。成都の市街から車で1時間ほどとのことで、タクシーを拾いました。
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(イメージ画像)

タクシー料金はすこぶる安く、1000円しなかったと思います。公共交通機関の場合はバスがありますが、市街からは乗り換えもあって多少面倒です。素直にタクシー利用がいいと思います。帰りも入り口前に数台停まっているので困ることはありません。
成都ジャイアントパンダ繁育研究基地 交通案内


さて、入り口では巨大なパンダ像がお出迎えです。
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前日に成都の広場で見た巨大な毛沢東主席像に劣らぬそのスケール。当地でのパンダの地位の高さを感じます。
入り口付近はミュージアムショップっぽくパンダグッズが売られていますが、出来はかなり残念。上野のぬいぐるみのクオリティを見習ってほしいものです。

内部はほとんど森というか山そのまま。敷地は36.5ヘクタールと、上野動物園の2倍以上の広さ。
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歩行路は整備されていますが、その両脇は網やフェンスもなく、自然そのままがひろがっています。

しばらく歩いて行くと….居ました!ジャイアントパンダの群れ!
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ありがたみが薄れるほど、ホントにゴロゴロいます。
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寝転がって竹を食って…いい身分です。うらやましくなってきました。
日本ではお馴染みのタイヤはありません。
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やばい、かわいい。
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超かわいい。
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クソかわいい。
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じーっと見ていると、死体かと思うほど微動だにしない個体もいれば、落ち着きのない個体も居ます。
中にはフーッ!と荒い息を吐いて小突き合っている群れも。そのどう猛さに、パンダも野生動物なのだなという当たり前のことを実感します。
コブラクローで仲間を押さえつける個体を激写。
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しばらく歩いて行くとレッサーパンダのブースがありますが、誰も見向きもしません。少々哀れではあります。
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広い中にジャイアントパンダのブースが点在し、どこも似たような景色なので方向感覚が曖昧になり、結構歩かされます。


前述の通り、この施設の目玉はパンダを抱っこしての2ショット撮影
私が行った時点の費用は…、なんと1000元!当時のレートで1万7千円くらい?というとんでもない価格で、試す勇気はありませんでした。

現在はサイト上にも全く情報がありません。最終的に費用は1800元(およそ3万円!)にまで高騰したようです。
公式な情報ではありませんが、パンダが人に怪我を負わせたために禁止されたというタレコミを見つけました。「熊猫伤人的事故了」だそうで….。やはり野生動物を舐めてはいけないということでしょうか。
https://www.zhihu.com/question/38213918

野生のクジャクが歩道に現れますが、ここではパンダが王様。誰も見向きもしません。
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たっぷりと歩いて園の外へ。6月の四川は気温30度近く。汗がにじんできます。
この後は市街に戻り、四川料理を食べて残りの汗を流しました。
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というわけで、パンダファンなら一度は見ておきたい成都のジャイアントパンダ繁育研究基地。
四川省はANAの直行便もあり、食もおいしく人は暖かく実にいいところでした。次の旅先候補として、いかがでしょうか。

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4. 旅の本屋 のまど イベント情報:
 7月27日 下川裕治さん  トークイベント
 8月 3日 光瀬憲子さん  スライド&トークショー
 9月 1日 週末アジア旅倶楽部 旅bar ~旅の本屋のまど店長・川田さんの場合~

Profile
プロフィール

旅の本屋 のまど

東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/


新刊「シニアひとり旅 バックパッカーのすすめ アジア編」発売記念
◆下川裕治さん  トークイベント◆
「シニア世代からのバックパッカー旅の楽しみ方」

新刊『シニアひとり旅 バックパッカーのすすめ アジア編』(平凡社新書)の発売を記念して、旅行作家の下川裕治さんをお招きして、シニア世代からのバックパッカー旅の楽しみ方についてたっぷりと語っていただきます。前作『週末ちょっとディープなタイ旅』では、タイ料理とタイ中華料理の違いを調べ、ガイドブックでは紹介されない裏の乗り物に乗り込み、 気まぐれなタイの各駅停車に揺られてラオスの田舎に迷い込むなど、したたかで、しなやかな「微笑みの国」タイのディープな楽しみ方を紹介していた下川さん。本作では、下川さんの旅の原点であるバックパッカーの旅に立ち返って、決してガイドブックには掲載されていないシニア向けの味わい深い旅やちょっと変わったバックパッカースタイルのひとり旅を提案した内容になっていて、バックパッカー旅の初心者でも行きやすいアジア各地を旅の仕方を紹介しています。今回のイベントでは、下川さんの希望で、できるだけシニアの方に参加していただき、「それぞれが行きたいところ」、「どうしたらシニアでも個人旅行がうまくできるか」など、下川さんがわかる範囲で質問に答える、というスタイルを考えています。また、今回はそれぞれの旅のプランや旅行の仕方などをめぐり、シニア同士ならではの相談や悩みを互いに考えていく予定です。40年以上に渡ってバックパッカースタイルの貧乏旅行を貫いている下川さんですので、今回のイベントでは下川さんと同じシニア世代やもうすぐシニア世代になる方にとって、下川さんが長い旅行人生の経験を通して体感した独自の旅のノウハウが聞けるはずです。下川さんのファンの方はもちろん、もうすぐシニア世代、もしくはもうシニア世代になった旅好きの方や、これからバックパック旅をしてみたいと憧れている若い方もぜひご参加ください!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。

下川裕治(しもかわゆうじ)

1954年長野県松本市生まれ。旅行作家。『12万円で世界を歩く』でデビュー。以後、主にアジア、沖縄をフィールドにバックパッカースタイルでの旅を書き続けている。著書に、『鈍行列車のアジア旅』『「生き場」を探す日本人』『世界最悪の鉄道旅行ユーラシア横断2万キロ』『週末アジアでちょっと幸せ』『「行きづらい日本人」を捨てる』 等。

◆下川裕治さんブログ「たそがれ色のオデッセイ」
http://odyssey.namjai.cc/


【開催日時】  7月27日(木)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   1000円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど
 協力:平凡社


新刊「台湾グルメ350品!食べ歩き事典」発売記念
◆光瀬憲子さん  スライド&トークショー◆
「大人が楽しめる台湾グルメの食べ歩き方」

新刊『台湾グルメ350品!食べ歩き事典』(双葉文庫)の発売を記念して、著者で翻訳家の光瀬憲子さんをお招きして、大人が楽しめる台湾グルメの食べ歩き方についてスライドを眺めながらたっぷりと語っていただきます。前作『台湾の人情食堂 こだわりグルメ旅』では、台北・台南・高雄を舞台に、朝市を散歩したり、下町の廟前酒場で地元の人と昼酒を楽しんだり、夕方は鴨肉を肴にビールを飲んだり、日が暮れたら大人向けの夜市を巡ったり、コストパフォーマンスのいい大人の台湾旅を紹介していた光瀬さん。本作では、朝粥、小籠包、魯肉飯、マンゴーかき氷といった台湾の食べものをジャンル別に、写真とキャプションで図鑑や百科事典のようにわかりやすく紹介。お店での注文の仕方や食べ方、素材や料理法、その発祥の物語、さらに美味しい店の情報なども掲載していて、旅の予習&復習から、現地で持ち歩くガイドとして実用性の高い1冊になっています。台北で就職し、7年間台湾に暮らしていた光瀬さんならではの台湾のおいしいお店の情報や見つけ方が聞けるはずです。光瀬さんファンの方はもちろん、台湾料理が大好きな方や台湾旅行に興味のある方はぜひご参加下さい!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。

光瀬憲子(みつせのりこ)

1972年、神奈川県横浜市生まれ。英中日翻訳家、通訳者、台湾取材コーディネーター。米国ウエスタン・ワシントン 大学卒業後、台北の英字新聞社チャイナニュース勤務。台湾人と結婚し、台北で7年、 上海で2年暮らす。2004年に離婚、帰国。台湾とは無縁の生活を送っていたが、2007年に再訪し、魅力を再認識。以後、通訳や取材コーディネートの仕事で、台湾と日本を往復している。著書に「台湾で暮らしてわかった律儀で勤勉な『本当の日本』」、「台湾一周!安旨食堂の旅」「台湾縦断!人情食堂と美景の旅」「美味しい台湾食べ歩きの達人」等。TABILISTAでコラム連載中。
ウレぴあ総研でコラム連載中→http://ure.pia.co.jp/

◆光瀬憲子さん所属会社「キーワード」
http://www.k-word.co.jp/


【開催日時】  8月3日(木)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   1000円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど
 協力:双葉社


◆週末アジア旅倶楽部 旅bar◆
「旅人による”旅”の場づくり。
~旅の本屋のまど店長・川田さんの場合~」

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東京・西荻窪にある「旅の本屋のまど」。旅をテーマに、ガイドブックだけでなく、幅広いジャンルの新刊・古本を取りそろえています。
店長の川田さん自身も旅が大好き。これまでに約40か国を訪れ、忙しくなった今でも、年に1~2回は海外旅行をしています。
新刊も扱う旅の本屋は、日本ではここだけ。そんなユニークでレアな書店を、川田さんはどうしてつくったのでしょうか?川田さんが旅の本屋という場所に込めた想い、場づくりの工夫などを伺います。

川田さんおすすめの旅本も紹介。
旅の本屋という空間をまるごと楽しんでください!

【トーク内容 (予定)】
・川田さんの経歴、旅の本屋のまどを開業するまでの経緯
・旅の本屋のまどに込めた想い、こだわっている点
・川田さんおすすめの旅本
・今後の展望 (川田さんが目指す“旅”の場づくりとは?) など

※質疑応答の時間も設けます

川田正和(かわたまさかず)

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出版社を退職後、海外を旅する中で「旅の本屋」というスタイルの書店に出会う。
大手書店での経験を経て、当時、吉祥寺にあった「のまど」に就職。
その後、前オーナーから引き継ぐ形で現在の場所で営業を開始。
「旅を表現する場所」としてイメージされた店内には、ジャンルにとらわれない様々な書籍やグッズが所狭しと並んでいる。
10周年を迎えた今、「旅人たちをつなげる場所」として、海外の書店関係者からも注目されている。

◆旅の本屋のまどツイッター
http://twitter.com/nomad_books

【開催日時】 9月1日(金)  19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】  1000円
【会場】  旅の本屋のまど店内  
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
主催:週末アジア旅倶楽部 
 協力:旅の本屋のまど

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5. 編集後記

tabinoteワタベです。関東では梅雨も明け、本格的な夏旅行シーズンですね。tabinoteのメンバーも来週くらいからバタバタと出かける予定です。
さて、メルマガ89号をお届けします。

今号のニュースはスクートのホノルル就航、JALとベトジェットの提携、LINEの外貨両替など盛りだくさんですね。LINEの両替は韓国でATMを経由するサービスを使ったことがありますが、かなりラクでした。ドル、ユーロだけでなく人民元対応もうれしいところです。
下川さんの連載、ミャンマーのツラい鉄道旅が終わって、最近は北米を巡られているようです。一応トロント-シカゴ間にはウエストジェットというカナダのLCCが就航しているのですが高止まりしているようです。価格競争でいうとむしろ南米路線の方が活気づいているのかもしれません。
旅行記、1本目はシさんのバルカン半島旅行記。これまでセルビア、コソボ、アルバニア、モンテネグロと、なかなか馴染みのない国々をご紹介いただきました。今回はその中でもひときわメジャーといえるクロアチアです。中でも世界遺産都市のドブロブニクはジブリ映画「魔女の宅急便」の舞台となったといういかにも女子ウケしそうな噂もあり、観光地としてすっかり確変状態。そんな女子旅目線と全く異なるシさんの味わい深い旅行記をお楽しみ下さい。
続いては時流に便乗して、私の成都パンダ見学記。四川省はメシもうまく物価もまあまあ安く、九寨溝のようにキャッチーな絶景もあって、密かにオススメです。
のまどさんのイベントは7/27の下川さんバックパッカートーク、8/3の光瀬憲子さん台湾グルメに加えて9/1にはのまど店長・川田さんのトークショーが実現!私も顔を出す予定です。


さて、tabinote執筆・エクスナレッジ刊の「世界の美しい市場」、いよいよ発売となりました!
欧米のスタイリッシュな市場、匂い立ちそうなアジアの熱気あふれる市場、南米の色彩豊かな市場などなど、一度は訪れてみたい世界の市場を美麗な写真と共にご紹介しています。もちろんtabinoteだけにガイド情報もバッチリ。妄想旅行に、旅先選びの参考に、ぜひご活用下さい。


tabinoteサイトでは過去の有料メルマガ連載をアップしており、無料でご覧いただけます
連載:下川裕治さん
連載:柳下毅一郎さん
連載:水谷さるころさん

次回第90号は2017年8月22日(火)の発行予定です。


発行:有限責任事業組合tabinote
https://tabinote.jp

※本メルマガの連載原稿または寄稿、告知などの著作権は著者・情報発信元に帰属します。その他の著作権および全ての編集著作権はtabinoteに帰属します。記事の引用・転載は出典を明記いただくとともに、諸関連法規の定めに従っていただきますようお願いいたします。

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2. 連載:「タビノート」 下川裕治  2017/07/25号 Vol.089


2a. 連載:「タビノート」 下川裕治

月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。

Profile
shimokawa

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。

たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

アメリカの航空界はアジアに抜かれた?

当然LCCがあると思っていた。飛行時間は1時間ほど。結ぶ都市はトロントとシカゴ。両都市とも人口は多い。
 アジアの感覚からすると、レガシーキャリアとLCCが競合する路線でもある。ビジネスマンはレガシーキャリアを使い、観光客や若者はLCC。きちんと住み分けもできるような気がした。
 トロントの宿でネットをつなぎ航空券を探した。一般的な検索サイトを調べてみる。
 LCCがない……。
 表示されるのは、ユナイテッドエクスプレス、エア・カナダ、アメリカン航空といったレガシーキャリアばかりなのだ。
 一般的な検索サイトではLCCが表示されないことがたまにある。そこでアメリカとカナダのLCCのサイトで調べてみた。
 やはりなかった。
 時期の問題もあったのかもしれないが、この路線にはLCCが入りこめないでいるようだった。レガシーキャリアが固めているのだろうか。
 しかたなくユナイテッドエクスプレスの便にした。片道3万円を超えていた。かなり高い。各社の運賃も横並びである。
 トロントのピアソン国際空港。カナダからアメリカに向かう場合は、カナダ側でアメリカの入国手続きをすることが多い。アメリカの入国審査は非効率だ。審査ブースに向かう前に、機械で登録するのだが、この機械がうまく作動しない。何回かトライすると、やっと登録が終わることが多い。しかし今回は3回目で、直接、審査ブースに行くように案内が出た。
 審査ブースでは、機械の登録がすんでいない場合は出国カードを書けといわれた。ところが出国カードが見つからない。待たされること30分。ようやく手元に出国カードが届いた。
 ターミナル内を延々と歩き、シカゴ行きユナイテッドエクスプレスの搭乗口に着いた。するとそこにいた職員はこういった。
「預ける荷物はありますか?」
「……?」
 僕はチェックインをすませていた。当然、そこで荷物を預けている。どうもカナダ人やアメリカ人は、直接、この搭乗口までくることができるらしい。
 小さな飛行機だった。40人ほどでいっぱいなる小型機。機内の案内にはEMB145と書かれていた。調べるとエンブラエルというブラジルのメーカーがつくった飛行機だった。
 通路を挟んで1席と2席。体重のバランスが悪いのか、移動させられる乗客がいた。
 シカゴにはあっという間に着いたが、なにかアジアに比べると、10年遅れた世界に映ってしかたなかった。
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その場で荷物を預ける乗客は、自分でベルトコンベアーに乗せる

1. 旅行業界最新ニュース  2017/7/25号 Vol.089


1. 旅行業界最新ニュース

スクート、関空~ホノルル線に就航

7月25日にタイガーエアと合併したスクートは、シンガポール~関空~ホノルル便の年内就航を新たに発表した。現在スクートはシンガポール~バンコク~関空、シンガポール~台北~関空線をそれぞれ週3便運行しているが、あらたにシンガポール直行便も加わることになる。

JALがベトジェットエアと提携

JALはベトナムのLCCベトジェットエアと提携し共同運行を行うと発表した。JALは以前ベトナムのフラッグキャリア、ベトナム航空と提携していたが、2016年に出資を行ったANAに奪われている。ベトジェットエアはベトナム航空とサービス水準が異なるLCCであるが、JALは近年ジェットブルーやジェットスター・ジャパンなどLCCとの関係を深めている。

ニュージーランド航空が羽田就航

ニュージーランド航空は7月21日、羽田~オークランド線に週3便就航した。機材はボーイング787-9だがニュージーランドが夏になる12月8日からは座席数の多いボーイング777-200ERに変更する。将来的にはデイリー就航を目指すという。

タイムテーブル
7月21日から10月29日まで
14:50 オークランド > 23:00 羽田(NZ91)運航日:水金日
01:00 羽田 > 14:40 オークランド(NZ92)運航日:月木土

10月29日から18年3月24日まで
23:05 オークランド > 05:55(+1) 羽田(NZ91)運航日:水金日
22:05 羽田 > 12:40(+1) オークランド(NZ92)運航日:月木土

エールフランス、新航空会社「Joon」を発表

エールフランス航空は、新航空会社「Joon」の発足を発表、ウェブサイトが公開された。就航都市はまだ発表されていないが、今秋から中距離路線の就航をスタートし、中短距離18路線、アジアを含む長距離10路線を段階的に就航させていくという。機材はエアバスA320、A340、A350を使用する予定。
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図版:Joon

LINEで外貨両替が可能に

LINEの運営するモバイル決済サービス「LINE Pay」は7月24日より、LINE Payの専用画面から外貨両替の申込みと購入ができるサービス「LINE Pay外貨両替」を開始した。外貨の購入はLINE Payの残高もしくはPay-easyによる金融機関口座より行ない、SBJ銀行の羽田空港、福岡空港、博多港の4つの窓口か日本郵便での宅配で受け取ることができる。対応通貨は韓国ウォン、米ドル、中国元、ユーロの4種類。韓国ウォンは100,000ウォン、米ドルは100ドル、中国元は100元、ユーロは100ユーロが最低利用金額となる。
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図版:LINE Pay

デルタ航空、A350を初受領。成田線に投入

デルタ航空はエアバスの最新鋭機A350-900を受領、初号機は10月30日より成田~デトロイト線に就航する。デルタ航空はA350-900を25機発注しており、年内にそのうち5機を受領する予定。ビジネスクラス「デルタ・ワン スイート」は、スライド式ドアのある個室型となっている。また、デルタ初のプレミアムエコノミークラス「デルタ・プレミアム」の設定もある。
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図版:デルタ航空

3a. バルカン半島訪問記4 -ドブロブニク-


3a. バルカン半島訪問記4 -ドブロブニク-

Profile
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評論同人誌サークル「暗黒通信団」の雑文書き。
貧乏ノマド独身。英語は苦手。好きな地域は中東の砂漠。元コミケスタッフ。コテコテの理系。自称高等遊民。
詳しくは http://ankokudan.org/d/d.htm?member-j.html

 
シさんによるバルカン半島旅行記の第4弾です。
第1弾第2弾第3弾


高い。旧ユーゴスラビアのくせに、とにかく物が高い。
市バスは1回12クローネ(18倍で日本円になるので216円)。日本のバスと変わらない。
トイレなんてもっとひどい。そもそも有料という時点でアレだが、一回10クローネ(180円)だ。
アイス一つ12クローネ(216円)とか、すべてがそんな調子である。

クロアチアという国、確かに嫌な予感はした。
モンテネグロから陸路で入るときの国境荷物検査がやたら厳しかったのだ。
物価差があるからに決まってる。物価の安い国で商品を買い付けて物価の高い国に持って行けば高く売れるじゃないか。
そういう輩が多ければ国境検問は厳しくなるだろう。
ということで、クロアチアは隣国モンテネグロより物が格段に高いのだ。

中でもとびっきりがドブロブニクだ。
アドリア海東岸の中で最も有名な観光地であり、旧市街は世界遺産で、『紅の豚』や『魔女の宅急便』のモデルと言われてて、パックツアーの日本人観光客もうじゃうじゃいる。

どこか紅の豚的な風景

実はドブロブニクカードという、観光を安くあげるためのパスがあるのだが、これは丸一日ガッツリ観光する人向けだ。
丸一日観光ということは街に泊まるということなのだが、これがまた驚異的なお値段で、自分が見たときは一泊10000円以下の宿がなかった(なお前回のコトルの宿は一泊10ユーロである。普通そんなもん)。

泊まれないならサッと見るしかなく、長距離バス停に荷物を預けて、豪華客船を横目に市内バスで旧市街へ。

旧市街図

ついた瞬間から全力ダッシュの観光開始だ。
バス時刻を調べれば旧市街の滞在時間など2時間くらいしかないのである。
見どころはたくさんあるが、教会はほとんどが入場料をとるし、そろそろ飽きてるので概ねスルー。

この旧市街で絶対に外せないのは、街を取り囲む全長2キロの城壁だ。
100クローネくらいの入場料を払えば、ビシっと整備された城壁の上を歩ける。

城壁を歩く

入場料については腹をくくるしかない。
クレジットカードを出したら日本語で「サインクダサイ」と言われるあたり、ほんとうにどれだけ日本人が来ているんだろうか。
……とはいえ城壁の上から眺めるアドリア海は値段以上に素晴らしかった。
なるほど宮崎監督が惚れるだけのことはある。
いくつか写真も載せておくが、年賀状に使った写真もここの風景だったくらいにはインパクトがあった。

翌年の年賀状に使った写真

読者の中でドブロブニクを訪れる人がいるなら城壁は絶対に登るべし。テストに出る!

断崖

断崖2

海の見える窓

ジブリ大好きな中年が多いかと思えば、意外にも日本人の還暦ツアー団がいっぱい来ていて、シニアらしい開けっぴろげな会話を振りまいている。
「おーい、**さん、何をグズグズしてるんだ、置いて行かれんよ」
「そんなァ言われても、こっちゃ高齢者なんだよ、んしょ。あぁ暑い」
「前期高齢者にそんな言われたら後期高齢者の立場がねェわ、わははは」
……とまぁ、まったくカルチャースクールのノリそのまま。
城壁に対しても「誰だこんな面倒な壁作ったの」「取っぱらってパーッとやったらええんゃ」と存在を全否定。
わざわざ飛行機で来ておいてそこまで言われる世界遺産がかわいそう。
かと思えば「自動販売機とかないんかねぇ、暑くてかなわんよ」「海でも見たら涼しくなるやろ、ほれ、歩く歩く」とズンズン進んでいく。
そのうちこちらに気づき「あんちゃん日本の人?一人?偉いねぇ」とか言ってくる。
別に好きで独り身なのではないが、とりあえず偉いらしい。
そして続けて「ちょっとコレ撮ってもらえる?」とスマホを渡された。
お年寄りが元気なのは結構なことだが……元気すぎやしないか?
これだったら爆買い大陸の人たちとも対等に渡り合えてしまうよ。

還暦旅団のせいで異国さがあまり感じられない中、赤い屋根を見ながら、絞りたてオレンジジュースを飲み、色々なアングルから風景写真を撮った。

赤い屋根

オレンジジュース絞り器

道中に一回くらいは(年賀状やパソコンの壁紙に使うために)真面目に写真を撮るようにしている。
9月のシルバーウィークだというのに、実際すごく暑い。あの人たちタフだなーと思う。
だらだら散策しつつ、14時半くらいにタイムリミット。市内バスでバスターミナルへ行く。

前回、tabinoteの編集者に「あまりひどい目にあっていないのが少し不満」と書かれてしまったのだが、大丈夫、これからちゃんとひどい目に遭う。
……なんと都市間バスが満席だったのだ。
15時過ぎから20時過ぎにスプリトの街につくまで、素晴らしいアドリア海の海を横目に立ちっぱなし。

夕日

5時間といえば東京から博多まで立ちっぱなしってことだ。
「物価が高すぎて泊まれない」と考える人が多いのに路線バスは多くないという、需給のアンバランスをもろに食らったわけだ。
しかもこのバスが終バス。
本来なら載せてくれないところを、凄いゴリ押しで無理やりねじ込んだのだから大きな顔もできない。
ちなみに途中経由地プロチェ(Ploce)でバスが休憩したとき、フリーWifiがとんでいたのでベンチに座って喜々としてメールを見ていたら、間違えて違うバスに乗りそうになって他の乗客から笑われた。
色々と苦行レベルが高い。

謎の水道口

バスは時刻通りにスプリトの街についた。なんと誤差3分。
ここも世界遺産の街で、クロアチア第二の都市なのだが、バス停も宿も駅もフェリーターミナルも市街地の真ん中にあるから、お宿まで徒歩10分。
市民の皆様が酒をのんでワイワイやってる夜の港町を、でかい荷物を曳き、棒になった脚で歩いて行くのだった。

3b. 緊急寄稿! 本場・中国の四川省でパンダに溺れよう!


3b. 緊急寄稿! 本場・中国の四川省でパンダに溺れよう!

 
tabinoteワタベです。
ご存じの方も多いと思いますが、さる2017年6月12日、東京の上野動物園で5年ぶりとなるパンダの赤ちゃんが生まれました。
上野動物園のジャイアントパンダ情報サイト「UENO-PANDA.JP」

連日パンダのニュースが報道され、まるでやんごとなき方の動静のように赤ちゃんパンダの一挙手一投足が注目されるこのご時世。仕方ないですね、やっぱパンダってかわいいですからね。


さて、筋金入りのパンダ好きから最近の報道でにわかファンになってしまった方々まで、思う存分飽きるほどパンダを見ることのできるスポットをご紹介します。
中国は四川省の省港・成都の郊外にある「成都ジャイアントパンダ繁育研究基地」がその施設。
成都ジャイアントパンダ繁育研究基地

中国固有の希少動物であるジャイアントパンダの生態研究と保護・繁殖のためのれっきとした国家機関ですが、有料のエサやり体験や抱っこしての2ショット撮影など観光客を意識した仕掛けもばっちり。もちろん成都観光の目玉ともなっています。

私が向かったのは6月の平日昼間。成都の市街から車で1時間ほどとのことで、タクシーを拾いました。
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(イメージ画像)

タクシー料金はすこぶる安く、1000円しなかったと思います。公共交通機関の場合はバスがありますが、市街からは乗り換えもあって多少面倒です。素直にタクシー利用がいいと思います。帰りも入り口前に数台停まっているので困ることはありません。
成都ジャイアントパンダ繁育研究基地 交通案内


さて、入り口では巨大なパンダ像がお出迎えです。
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前日に成都の広場で見た巨大な毛沢東主席像に劣らぬそのスケール。当地でのパンダの地位の高さを感じます。
入り口付近はミュージアムショップっぽくパンダグッズが売られていますが、出来はかなり残念。上野のぬいぐるみのクオリティを見習ってほしいものです。

内部はほとんど森というか山そのまま。敷地は36.5ヘクタールと、上野動物園の2倍以上の広さ。
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歩行路は整備されていますが、その両脇は網やフェンスもなく、自然そのままがひろがっています。

しばらく歩いて行くと….居ました!ジャイアントパンダの群れ!
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ありがたみが薄れるほど、ホントにゴロゴロいます。
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寝転がって竹を食って…いい身分です。うらやましくなってきました。
日本ではお馴染みのタイヤはありません。
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やばい、かわいい。
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超かわいい。
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クソかわいい。
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じーっと見ていると、死体かと思うほど微動だにしない個体もいれば、落ち着きのない個体も居ます。
中にはフーッ!と荒い息を吐いて小突き合っている群れも。そのどう猛さに、パンダも野生動物なのだなという当たり前のことを実感します。
コブラクローで仲間を押さえつける個体を激写。
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しばらく歩いて行くとレッサーパンダのブースがありますが、誰も見向きもしません。少々哀れではあります。
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広い中にジャイアントパンダのブースが点在し、どこも似たような景色なので方向感覚が曖昧になり、結構歩かされます。


前述の通り、この施設の目玉はパンダを抱っこしての2ショット撮影
私が行った時点の費用は…、なんと1000元!当時のレートで1万7千円くらい?というとんでもない価格で、試す勇気はありませんでした。

現在はサイト上にも全く情報がありません。最終的に費用は1800元(およそ3万円!)にまで高騰したようです。
公式な情報ではありませんが、パンダが人に怪我を負わせたために禁止されたというタレコミを見つけました。「熊猫伤人的事故了」だそうで….。やはり野生動物を舐めてはいけないということでしょうか。
https://www.zhihu.com/question/38213918

野生のクジャクが歩道に現れますが、ここではパンダが王様。誰も見向きもしません。
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たっぷりと歩いて園の外へ。6月の四川は気温30度近く。汗がにじんできます。
この後は市街に戻り、四川料理を食べて残りの汗を流しました。
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というわけで、パンダファンなら一度は見ておきたい成都のジャイアントパンダ繁育研究基地。
四川省はANAの直行便もあり、食もおいしく人は暖かく実にいいところでした。次の旅先候補として、いかがでしょうか。

4. 旅の本屋 のまど:イベント情報


4. 旅の本屋 のまど イベント情報:
 7月27日 下川裕治さん  トークイベント
 8月 3日 光瀬憲子さん  スライド&トークショー
 9月 1日 週末アジア旅倶楽部 旅bar ~旅の本屋のまど店長・川田さんの場合~

Profile
プロフィール

旅の本屋 のまど

東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/


新刊「シニアひとり旅 バックパッカーのすすめ アジア編」発売記念
◆下川裕治さん  トークイベント◆
「シニア世代からのバックパッカー旅の楽しみ方」

新刊『シニアひとり旅 バックパッカーのすすめ アジア編』(平凡社新書)の発売を記念して、旅行作家の下川裕治さんをお招きして、シニア世代からのバックパッカー旅の楽しみ方についてたっぷりと語っていただきます。前作『週末ちょっとディープなタイ旅』では、タイ料理とタイ中華料理の違いを調べ、ガイドブックでは紹介されない裏の乗り物に乗り込み、 気まぐれなタイの各駅停車に揺られてラオスの田舎に迷い込むなど、したたかで、しなやかな「微笑みの国」タイのディープな楽しみ方を紹介していた下川さん。本作では、下川さんの旅の原点であるバックパッカーの旅に立ち返って、決してガイドブックには掲載されていないシニア向けの味わい深い旅やちょっと変わったバックパッカースタイルのひとり旅を提案した内容になっていて、バックパッカー旅の初心者でも行きやすいアジア各地を旅の仕方を紹介しています。今回のイベントでは、下川さんの希望で、できるだけシニアの方に参加していただき、「それぞれが行きたいところ」、「どうしたらシニアでも個人旅行がうまくできるか」など、下川さんがわかる範囲で質問に答える、というスタイルを考えています。また、今回はそれぞれの旅のプランや旅行の仕方などをめぐり、シニア同士ならではの相談や悩みを互いに考えていく予定です。40年以上に渡ってバックパッカースタイルの貧乏旅行を貫いている下川さんですので、今回のイベントでは下川さんと同じシニア世代やもうすぐシニア世代になる方にとって、下川さんが長い旅行人生の経験を通して体感した独自の旅のノウハウが聞けるはずです。下川さんのファンの方はもちろん、もうすぐシニア世代、もしくはもうシニア世代になった旅好きの方や、これからバックパック旅をしてみたいと憧れている若い方もぜひご参加ください!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。

下川裕治(しもかわゆうじ)

1954年長野県松本市生まれ。旅行作家。『12万円で世界を歩く』でデビュー。以後、主にアジア、沖縄をフィールドにバックパッカースタイルでの旅を書き続けている。著書に、『鈍行列車のアジア旅』『「生き場」を探す日本人』『世界最悪の鉄道旅行ユーラシア横断2万キロ』『週末アジアでちょっと幸せ』『「行きづらい日本人」を捨てる』 等。

◆下川裕治さんブログ「たそがれ色のオデッセイ」
http://odyssey.namjai.cc/


【開催日時】  7月27日(木)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   1000円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど
 協力:平凡社


新刊「台湾グルメ350品!食べ歩き事典」発売記念
◆光瀬憲子さん  スライド&トークショー◆
「大人が楽しめる台湾グルメの食べ歩き方」

新刊『台湾グルメ350品!食べ歩き事典』(双葉文庫)の発売を記念して、著者で翻訳家の光瀬憲子さんをお招きして、大人が楽しめる台湾グルメの食べ歩き方についてスライドを眺めながらたっぷりと語っていただきます。前作『台湾の人情食堂 こだわりグルメ旅』では、台北・台南・高雄を舞台に、朝市を散歩したり、下町の廟前酒場で地元の人と昼酒を楽しんだり、夕方は鴨肉を肴にビールを飲んだり、日が暮れたら大人向けの夜市を巡ったり、コストパフォーマンスのいい大人の台湾旅を紹介していた光瀬さん。本作では、朝粥、小籠包、魯肉飯、マンゴーかき氷といった台湾の食べものをジャンル別に、写真とキャプションで図鑑や百科事典のようにわかりやすく紹介。お店での注文の仕方や食べ方、素材や料理法、その発祥の物語、さらに美味しい店の情報なども掲載していて、旅の予習&復習から、現地で持ち歩くガイドとして実用性の高い1冊になっています。台北で就職し、7年間台湾に暮らしていた光瀬さんならではの台湾のおいしいお店の情報や見つけ方が聞けるはずです。光瀬さんファンの方はもちろん、台湾料理が大好きな方や台湾旅行に興味のある方はぜひご参加下さい!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。

光瀬憲子(みつせのりこ)

1972年、神奈川県横浜市生まれ。英中日翻訳家、通訳者、台湾取材コーディネーター。米国ウエスタン・ワシントン 大学卒業後、台北の英字新聞社チャイナニュース勤務。台湾人と結婚し、台北で7年、 上海で2年暮らす。2004年に離婚、帰国。台湾とは無縁の生活を送っていたが、2007年に再訪し、魅力を再認識。以後、通訳や取材コーディネートの仕事で、台湾と日本を往復している。著書に「台湾で暮らしてわかった律儀で勤勉な『本当の日本』」、「台湾一周!安旨食堂の旅」「台湾縦断!人情食堂と美景の旅」「美味しい台湾食べ歩きの達人」等。TABILISTAでコラム連載中。
ウレぴあ総研でコラム連載中→http://ure.pia.co.jp/

◆光瀬憲子さん所属会社「キーワード」
http://www.k-word.co.jp/


【開催日時】  8月3日(木)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   1000円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど
 協力:双葉社


◆週末アジア旅倶楽部 旅bar◆
「旅人による”旅”の場づくり。
~旅の本屋のまど店長・川田さんの場合~」

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東京・西荻窪にある「旅の本屋のまど」。旅をテーマに、ガイドブックだけでなく、幅広いジャンルの新刊・古本を取りそろえています。
店長の川田さん自身も旅が大好き。これまでに約40か国を訪れ、忙しくなった今でも、年に1~2回は海外旅行をしています。
新刊も扱う旅の本屋は、日本ではここだけ。そんなユニークでレアな書店を、川田さんはどうしてつくったのでしょうか?川田さんが旅の本屋という場所に込めた想い、場づくりの工夫などを伺います。

川田さんおすすめの旅本も紹介。
旅の本屋という空間をまるごと楽しんでください!

【トーク内容 (予定)】
・川田さんの経歴、旅の本屋のまどを開業するまでの経緯
・旅の本屋のまどに込めた想い、こだわっている点
・川田さんおすすめの旅本
・今後の展望 (川田さんが目指す“旅”の場づくりとは?) など

※質疑応答の時間も設けます

川田正和(かわたまさかず)

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出版社を退職後、海外を旅する中で「旅の本屋」というスタイルの書店に出会う。
大手書店での経験を経て、当時、吉祥寺にあった「のまど」に就職。
その後、前オーナーから引き継ぐ形で現在の場所で営業を開始。
「旅を表現する場所」としてイメージされた店内には、ジャンルにとらわれない様々な書籍やグッズが所狭しと並んでいる。
10周年を迎えた今、「旅人たちをつなげる場所」として、海外の書店関係者からも注目されている。

◆旅の本屋のまどツイッター
http://twitter.com/nomad_books

【開催日時】 9月1日(金)  19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】  1000円
【会場】  旅の本屋のまど店内  
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
主催:週末アジア旅倶楽部 
 協力:旅の本屋のまど

編集後記 2017/07/25号 Vol.089


5. 編集後記

tabinoteワタベです。関東では梅雨も明け、本格的な夏旅行シーズンですね。tabinoteのメンバーも来週くらいからバタバタと出かける予定です。
さて、メルマガ89号をお届けします。

今号のニュースはスクートのホノルル就航、JALとベトジェットの提携、LINEの外貨両替など盛りだくさんですね。LINEの両替は韓国でATMを経由するサービスを使ったことがありますが、かなりラクでした。ドル、ユーロだけでなく人民元対応もうれしいところです。
下川さんの連載、ミャンマーのツラい鉄道旅が終わって、最近は北米を巡られているようです。一応トロント-シカゴ間にはウエストジェットというカナダのLCCが就航しているのですが高止まりしているようです。価格競争でいうとむしろ南米路線の方が活気づいているのかもしれません。
旅行記、1本目はシさんのバルカン半島旅行記。これまでセルビア、コソボ、アルバニア、モンテネグロと、なかなか馴染みのない国々をご紹介いただきました。今回はその中でもひときわメジャーといえるクロアチアです。中でも世界遺産都市のドブロブニクはジブリ映画「魔女の宅急便」の舞台となったといういかにも女子ウケしそうな噂もあり、観光地としてすっかり確変状態。そんな女子旅目線と全く異なるシさんの味わい深い旅行記をお楽しみ下さい。
続いては時流に便乗して、私の成都パンダ見学記。四川省はメシもうまく物価もまあまあ安く、九寨溝のようにキャッチーな絶景もあって、密かにオススメです。
のまどさんのイベントは7/27の下川さんバックパッカートーク、8/3の光瀬憲子さん台湾グルメに加えて9/1にはのまど店長・川田さんのトークショーが実現!私も顔を出す予定です。


さて、tabinote執筆・エクスナレッジ刊の「世界の美しい市場」、いよいよ発売となりました!
欧米のスタイリッシュな市場、匂い立ちそうなアジアの熱気あふれる市場、南米の色彩豊かな市場などなど、一度は訪れてみたい世界の市場を美麗な写真と共にご紹介しています。もちろんtabinoteだけにガイド情報もバッチリ。妄想旅行に、旅先選びの参考に、ぜひご活用下さい。


tabinoteサイトでは過去の有料メルマガ連載をアップしており、無料でご覧いただけます
連載:下川裕治さん
連載:柳下毅一郎さん
連載:水谷さるころさん

次回第90号は2017年8月22日(火)の発行予定です。


発行:有限責任事業組合tabinote
https://tabinote.jp

※本メルマガの連載原稿または寄稿、告知などの著作権は著者・情報発信元に帰属します。その他の著作権および全ての編集著作権はtabinoteに帰属します。記事の引用・転載は出典を明記いただくとともに、諸関連法規の定めに従っていただきますようお願いいたします。

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