カテゴリー別アーカイブ: 2015/08/25号 Vol.053

tabinoteメールマガジン 2015/08/25号 Vol.053

Contents

1. 旅行業界最新ニュース
2a. 連載:「タビノート」 下川裕治
3a. tabinote旅行記
3b. 世界一周ノート
4. 世界あの街この街
5. 旅の本屋 のまど イベント情報
6. 編集後記


1. 旅行業界最新ニュース

タイガーエア・台湾、東京~台北線を増便

タイガーエア・台湾は東京/成田~台北/桃園線を8月23日より週3便増便する。これによりデイリー便を加え週10便となる。
増便分のダイヤは以下

東京/成田 17:45 ~ 台北/桃園 20:35 /月・木
東京/成田 18:55 ~ 台北/桃園 21:45 /日
台北/桃園 12:35 ~ 東京/成田 16:45 /月・木
台北/桃園 13:35 ~ 東京/成田 17:45 /日

ジェットスター、沖縄~那覇線に就航か?

マカオ新聞」によると、ベトナムのジェットスターグループLCC、ジェットスター・パシフィック航空が年内にもマカオ~那覇線に就航を予定しているとわかった。沖縄からマカオは2時間、ジェットスターなので日本各地から乗継も可能。沖縄とマカオ/香港旅行が安価に実現しそうだ。

中部国際空港が世界ベストエアポートの7位にランクイン

英国の格付け会社SKYTRAXは恒例となっている「The World’s Top 100 Airports」の2015年度版を発表。トップ3は前年と同様だが、前年12位の中部国際空港(セントレア)が7位にランクインした。また、羽田空港も前年の6位から1個順位を上げ5位となった。関西国際空港が12位(前年14位)、成田空港も14位(前年16位)と、それぞれ順位を上げている。

ベスト20は以下。(カッコ)内は2014年度順位

1 Singapore Changi (1)
2 Incheon Intl Airport (2)
3 Munich Airport (3)
4 Hong Kong Intl (4)
5 Tokyo Intl Haneda (6)
6 Zurich Airport (8)
7 Central Japan Intl (12)
8 London Heathrow (10)
9 Amsterdam Schiphol (5)
10 Beijing Capital (7)
11 Vancouver Intl Airport(9)
12 Kansai Intl Airport (14)
13 Frankfurt Airport (13)
14 Narita Intl Airport (16)
15 Auckland Intl Airport(11)
16 Copenhagen Airport (17)
17 Taiwan Taoyuan (18)
18 Helsinki-Vantaa (19)
19 Kuala Lumpur Intl (20)
20 Brisbane Airport (23)

春秋航空日本、成田~高松線を運休

春秋航空日本は10月25日より、現在週4便運行している東京/成田~高松線を運休することがわかった。同路線は今年3月より毎日運行から週4便に減便していたが搭乗率の改善が見られなかった模様。東京/成田~~佐賀線、東京/成田~~広島線は運行を継続する。

ANA、東京/成田~パリ線を運休

ANAは東京/成田~パリ線を10月25日から運休することを発表。同便で使用されていたB787-8型機は開設が発表された東京/成田~ブリュッセル線に使用されると見られる。また東京/羽田~パリ線は継続し使用機材も大型される模様。

エアアジアX、東京/成田~クアラルンプール線から撤退

エアアジアXは8月19日、昨年11月に就航した東京/成田~クアラルンプール線から撤退した。これにより従来通り同社の東京~マレーシア便は羽田発(デイリー)のみとなる。一方エアアジアXの東京/成田~バンコク線は好調。

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2a. 連載:「タビノート」 下川裕治

月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。

Profile
shimokawa

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。

たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

寝ることをついに許した?

 前号に続く成田空港の第3ターミナル。今年4月、LCC専用ターミナルとしてオープンした。
 LCC専用ターミナルとしては周回遅れの感がある。それを物語るように、成田空港に就航するLCCのなかで、第3ターミナルに移ったのは5社に過ぎない。運用や利用料の面でメリットを感じることができないのだろう。
 しかし後発のLCC専用ターミナルだけあって、おそらく世界のLCC専用ターミナルのなかでは、いちばん使い勝手がいいかもしれない。そのポイントはフードコートと横になって眠ることができるソファベンチだろうか。
 フードコートというのは、たくさんテーブルの周りを飲食店が囲むスタイルの施設である。この食堂スタイルは、LCC専用ターミナルではないが、いくつかの空港で採用されている。香港、ソウル、バンコク……などだ。日本の空港ではあまり見かけなかった。LCCという名のもとで実現したのだろうか。ハンバーガー、麺類、コーヒーなど、東京ではおなじみのチェーン店が出店している。朝の4時から開店する店が多い。LCCは早朝便が多いからだろう。
 秀逸なのは、横になって寝ることもできるソファベンチである。早朝便に乗るためにバスでやってくる場合、徹夜や睡眠1時間といった状態になる。フィードコートを囲むようにつくられたソファベンチはありがたい存在かもしれない。
 世界の空港のベンチは、眠りにくい構造に苦心してきた。横になることはできても、椅子の突起が背中にあたったり、なかには手すりをつけて、横になることを防ぐようになっていた。空港で眠ることがいけないわけではないが、ひとりで椅子何個分も占有してしまうことを防ぐことが目的のように思う。
 僕は那覇行きの朝便に乗ったが、何人かが寝ていた。子供や欧米人が目についたが。
 しかしソファベンチを置くことができるのは、利用客数が少ないからだ。クアラルンプールのLCCターミナルを見ても、便数や利用客が多く、座る場所探しにさえ苦労するほどだ。
 できるならこのソファベンチを世界の空港に普及させてほしいと思うが、それがままならないのが世界の空港事情である。
 ソファベンチは第3ターミナルのPR素材にも映る。

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雨天用の通路。これはほかの空港でも採用してほしい

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3a. tabinote旅行記 12泊14日イタリア周遊旅行記(北イタリア編)

Profile
yukoyamashita

やましたゆうこ

ごくふつーの社会人。旅行の非日常感が好き。
美味しい食事とお酒、それと猫とカワウソが好きです。

前号から引き続き、tabinote読者のやましたゆうこさんによるイタリア周遊旅行記を掲載します。
内容は2015年6月の体験にもとづいています。


オリンピックだけじゃない!「トリノ」

イタリア周遊旅行最初に訪れた都市は、トリノでした!
トリノ、というと「トリノオリンピックのあった都市」というイメージでしょうか?
フィレンツェやローマに比べると、どんな観光名所があるのか、あまり知らないという方も多いのではないでしょうか?

実はトリノは、イタリアを統一した初代の王様「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世」の生家があったり、
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ローマ帝国時代の、ローマから続く城壁の最後の柱跡が残っていたり、
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と、街中に歴史的な建造物が立ち並んでいるにも関わらず、南イタリアの都市に比べ、洗練されたオシャレさがあるように感じます。
フランスに近いからでしょうか?これぞ北イタリア特有の雰囲気、という感じです!

トリノは、ローマ帝国時代のなかで、歴史的には最後のほうに作られた街のため、街の形自体からとても整備されていて、マップを見ると碁盤の目を描くようなつくりになっているのがわかります。そのおかげか、小道に入っても、迷子の心配がほとんどありませんでした!
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また、南イタリアの都市と違い、道端にゴミが落ちているようなことがほとんどなく、とても綺麗で治安が良い街でした。
トリノ在住者と合流して行動していたのもありますが、深夜3時頃まで出歩いても、ちっとも怖くありませんでした。
地元民がいても、南イタリアの都市では、深夜の街歩きは怖くてできないです!(>_<) …と、そんなオシャレで素敵な街並みを観ながらですと、食べ歩きがはかどります!笑 私が行った日は、トリノ在住者も驚くくらい暑い日だったので、ジェラートでクールダウンしながら街歩きをしました♪ 02-04
写真のジェラートは、左側が「パンナ」、右側が「ジャンドゥーヤ」のジェラートです。
「パンナ」とは、イタリア語で生クリームのことです。パンナ・コッタのパンナは、生クリームって意味だったんですね~♪
「ジャンドゥーヤ」とは、チョコレートとヘーゼルナッツを混ぜた北イタリアの名物チョコレートのお菓子のことです。
ヘーゼルナッツの味わいがとても美味しかったのと、この日はとても暑い日だったので、どんどん溶けてしまうので、すぐに食べてしまいました(●´ω`●)


そして、歩き疲れたらバール(bar)で一休み♪ イタリアでは、日本のコーヒーショップ的な位置づけのバール。
トリノでは、「カフェ・アル・ビチェリン」という、トリノ名物「ビチェリン」発祥のカフェで、日本ではあまり見かけないドリンクをいただきました♪
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一番左のドリンクは、トリノ名物の「ビチェリン」というドリンクです。
「ビチェリン」は、エスプレッソコーヒーとホット・チョコレートと牛乳とで三層になったトリノ名物の飲み物です。
混ぜずにそのまま飲むのがおすすめなのだそう。苦味と甘味が絶妙なバランスでとても美味しかったです!

真ん中のドリンクは、北イタリア・ピエモンテ州の名物デザートで、
卵黄に砂糖を加えて泡立て、そこにマルサラ酒などの洋酒を煮詰めたクリームを加えたものです。
アルコールが入っているので、大人のデザートドリンクです!
パンナ(生クリーム)の甘さと、温まったアルコールの香りが鼻を抜けて、とても美味しかったです。

一番右のドリンクは、「カフェ・シェケラート」。
実は、イタリアには飲み物に氷を入れる、という文化がありません。
味にうるさいイタリア人ですから、氷を入れると、氷が溶けたときに味が薄まってしまうことが嫌…みたいです。さすがイタリア人ですね!
そのため、暑い夏の日でも、アイスコーヒーというものは存在しません…(´д`;)エー
その代りに冷たい飲み物として、「カフェ・シェケラート」があります。
カクテルを作る時に使うシェイカーに、砕いた氷と砂糖と熱々のエスプレッソコーヒーをシェイクして作るため、
少し泡立っていて、冷たくて、そしてエスプレッソをつかっているのでコーヒーの味は濃厚で、それはそれは美味しかったです~!

そのほか、最近トリノっ子に人気のチョコレート屋さん「GUIDO GOBINO」というお店にも足を運びました!
そこでは、イタリアならではの、オリーブオイル入りチョコレートがありました。
オリーブオイルでチョコレートの味わいに深みが出てとても美味しかったです♪

トリノからミラノへの移動はフェラーリカラーの「italo」で!

イタリアで乗る高速列車といえば、ユーロスター(Eurostar)や、インターシティ(Intercity)等が有名ですが、私がトリノからミラノへ移動したときは、イタロ(italo)を利用しました!

イタロは、フェラーリを擁するフィアットのルカ・ディ・モンテゼーモロ会長と、トッズのデッラ・ヴァッレ社長らが共同出資し、2012年から運行を始めた、比較的新しい高速列車です。出資者の関係あってか、車体もフェラーリカラー(?)で、内装もとても綺麗でおしゃれです。
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イタリアの電車というと、あまり綺麗なイメージがなかったのですが、このイタロはとても綺麗で気に入りました。
次にイタリア旅行するときも、特急電車はイタロに決まり!とってもお勧めです♪

写真よりも目で見る価値のある街「ミラノ」

さて、ミラノに到着後は、ミラノ中央駅の荷物の預かり所で、スーツケースを預け、手ぶらになったところで早速観光です!(o^^o)
ミラノと言えば有名どころは、「ミラノの大聖堂(ドゥオモ)」や「ガレッリア」「スフォルツェスコ城」「最期の晩餐」で、食べ物だと「ミラノ風ドリア」「ミラノ風カツレツ」…といった感じでしょうか?
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今挙げられた有名どころ・食べ物は、全て現地集合で参加したツアーで見る・食べることが出来ましたが、このドゥオモだけは、ツアーでは1時間程度しか見ることができなかったため、ツアー参加前日の個人旅行の時間のうちに、ゆっくりと見て回りました♪
3世紀もかけてつくられえたドゥオモは、見どころが沢山あります。
屋根の上ることができたり、ステンドグラスをはじめとする芸術品が100点以上もあるのに、たったの1時間では回りきれるはずがありません!(*o*)
ドゥオモをじっくり見るなら、個人旅行、または、ミラノの観光が丸1日自由行動になっているツアーが断然お勧めです!

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ドゥオモはとっても見るところが多いので、内観の見学が終わったら、外観(屋上)の見学に行く前に、既にヘロヘロになってしまいました。笑
そこで、ドゥオモすぐ横にあるリナシェンテというデパートの、最上階にあるお店で休憩するのがお勧めです。
ドゥオモ真横にあるため、テラスのあるお店では席の目の前にドゥオモ!という最高の眺望を楽しみながら休憩できます♪
ローコストで済ませたい方は、ジューススタンドというお店で、フレッシュジュースをいただくのがお勧めです。
テラス席はありませんが、涼しい店内で、窓からチラ見えwするドゥオモを観ることができますよ♪

また、「最後の晩餐」は、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会という教会の隣にある、修道院の建物の食堂の壁画のため、
美術展で日本へ来ること等ありえません。まさに、ミラノに来ないと観られない壁画です!
写真撮影禁止だったので写真はありませんが、ダヴィンチの天才的な構図力や細部にわたる表現力は必見です☆


…と、観光はそこそこ、旅のメイン(笑)は、やっぱり食事です(人´∀`*)♪
「リストランテ・ピッツェリア・サバティーニ(Ristorante Pizzeria Sabatini)」というお店で、夕食をいただきました☆
本当はピザが美味しいお店らしいのですが、ピザの釜が動き出す時間が19:00からで、
ちょっと早く夕飯を食べに来た私たちはピザにありつけませんでした…。残念。

その代り、ミラノの伝統的な地方料理をいただきました♪
写真は、ミラノ風ドリアに、オッソブッコ(子牛スネ肉の煮込み)をあわせたプレートです。
ミラノ風ドリアは、サフランの香りがとても良くて、ドリアの塩加減が絶妙で、とっても美味しかったです。
シンプルな味付けだけど、いくらでも食べられちゃう美味しさ!お代わりしたくなるくらいでした。
そこへオッソブッコという子牛スネ肉の煮込み。
ナイフなんていらないくらい、口にいれたらほろほろと溶けてしまう程やわらかくて、美味しいお肉でした♪
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何しにイタリア来たのかと問われたら、美味しいものを食べ飲みするため!というほどの食いしん坊な私。笑
レストランでおなかを満たした後は、場所を移してエノテカへ向かいました♪
エノテカは日本で言うところの、酒屋さんがやっているバー、みたいな感覚でしょうか。
私が行ったエノテカは、「ノンブラ・ディ・ヴィン(N’ombra de Vin)」というお店。ドゥオモから地下鉄を乗り継いで行きました。
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エノテカでお土産ワインを買うために、英語があまりできないというイケメン店員さんに絡みながら(笑)、
8杯くらいテイスティングさせてもらい、2本購入しました♪
店員さんも私も、第二外国語が英語という状態なので、お互いたどたどしい英語で会話するのが、とても楽しかったです♪
楽しくコミュニケーションしながら、ワインを選ぶことができました♪
しかも、店員さんと仲良くなったからか、ピザまでサービスでいただいちゃいました!
旅先での出会い・コミュニケーションって、とっても楽しいですね!(o^^o)

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さて、次回はヴェネツィア、そしてフィレンツェへ参ります!
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どちらも貴族の街として有名なので、豪華絢爛な芸術品の写真を少しでもご紹介できれば、と思います♪

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3b. 世界一周ノート 青木大地

仕事をやめ、2013年10月から1年間の予定で世界一周の旅に出ました。

Profile
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青木大地(あおき・だいち)

1986年生まれ。日本大学 芸術学部 卒業。
卒業後、大手レンタルビデオメーカーに勤務。店舗、営業を経て世界旅行のため退社。
念願のフリーライターとしてとりあえず1年は過ごせそうです。
同名義のFacebookもよければ見てください。

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3b. 世界一周ノート 第36回:南アフリカ-その5

襲われた僕たちは、言葉を失って立ち尽くすしかなかった。真っ昼間の駅前で、強盗に襲われて全てを失った僕はそこに立ち尽くすしかなかった。
現金、パスポート、キャッシュカード、クレジットカード、ラップトップ、その全てが消えてしまった。
呆然とする僕らに、身なりの汚い男が近付いて来た。そして「警察に連れて行く」と名乗り出た。
僕もトラヴィスも、藁をも掴む気持ちでその汚い男について歩いた。そして、歩く事1分、角に立っていた警官にその男は僕らを引き渡した。
そして、小銭を要求してきた。僕は全てを失った僕を見ていて、更に小銭を奪おうとするその男に絶望した。そして警官も、ろくに僕らの話なんて聞かず、警察署がある方向だけを教えてくれた。
それがヨハネスブルグ、そう言われている気がした。

警察署まで歩いて約10分、僕は何も持っていないのに、また襲われるんじゃないかという恐怖で震えていた。次こそは命を奪われるなんていう、嘘みたいで至極現実的な考えに捕われていた。
そして、僕は奇跡的にポケットに入っていたiPhoneに気がついた。僕に残された唯一の救いが、半分壊れかけのボロボロのiPhone4だった。
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警察署の写真なんて撮っている場合ではない僕は、一抹の期待を抱いて警察署に飛び込んだ。急いで強盗に遭った話を係官にすると、列に並ぶように促された。
僕らは30分程列に並び、簡単な紙切れ一枚を渡された。そして事情聴取が終了した。いい加減だとかそういうことでなく、日本で言う、家の鍵を失くした人程度以下の扱いを受けた。
自己責任という言葉の恐ろしさを呪った。パスポートのない僕はその日のNYへのフライトが間に合わないと悟り、まずは大使館へと向かうことにした。

警察署で約一時間だだをこね、粘り、大使館の連絡先を聞き、警察官の私用の携帯電話を借りて大使館に連絡をつけた。大使館は隣街、プレトリアにあることが判った。さっきまでカールトンセンタービルの向こうに見えていたあの街だった。
あまりの僕の執念に警官は知り合いの安全なタクシーを呼んでくれた。この土地ではタクシーさえ警官に呼んでもらって安全を確保する必要があった。今はもう、あの警察官にちゃんとお礼が言えたかどうかさえ僕は覚えていない。

トラヴィスはパスポートを持っていたため、その日のフライトに間に合いそうだということで空港に向かうことになった。そしてトラヴィスは僕にお金を貸すと申し出てくれた。
今思うと、ここで借りた500ドルがなかったら僕はどうなっていたか判らない。旅を辞めてしまっていたとも思う。
トラヴィスを安全なタクシーで空港まで送り、僕は大使館へと向かった。大使館のあるプレトリアまで1時間、僕は一度も触れなかったけれど、ダッシュボードの上には拳銃が置かれていた。

大使館には閉館ギリギリに着くことができた。その日は何も手続きができないからと言って、電話していた時に大使館の人が近くのホテルを予約してくれていた。そして、国際電話をかけさせてくれた。僕は実家に電話し、起きた事を伝えた。パスポートの再発行には戸籍謄本のコピーが必要な事、クレジットカードの再発行をして欲しいこと、次に買うべき航空券の行き先がどこなのか、自分でも判らないことなどなど・・・。

大使館の人はとても親切だった。噂通り、お金は貸せないと言ってはいたけれど、とても心配してくれた。持ち帰りの総菜の美味しいスーパーや、ホテルまでの安全な道なんかも丁寧に教えてくれた。久々の日本人のきめの細かい対応に感動した僕は、とてつもない無力感を抱えたままベッドに横になった。
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脱ぎ捨てた服は、襲われた時に引きちぎられていて、ボロボロだった。
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何度目を閉じても眠れない、そんな夜だった。

次回、ドバイ経由NYへ、を記します。


世界一周ノート
上海→杭州→南寧→ハノイ→ホーチミン→シェムリアプ→チェンマイ→ルアンパバーン→バンコク→パンガン島→ペナン島→マラッカ→スマトラ島→ジャワ島→マニラ→シンガポール→ジョホールバル→シドニー→チェンナイ→ムンバイ→アグラ→デリー→バラナシ→ブッダガヤ→コルカタ→ダージリン→ポカラ→ルンビニ→ガヤ→カトマンズ→ポカラ→イスタンブール→カッパドキア→パムッカレ→ボドラム→ギアテネ→メテオラ→ソフィア→ブタペスト→ザコパネ→クラクフ→サラエヴォ→ザグレブ→ヴェネチア→ローマ→ミラノ→バルセロナ→タンジェ→フェズ→マラケシュ→カサブランカ→カイロ→ギザ→アジスアベベ→ヨハネスブルグ→ケープタウン・・・以降、アメリカ、南米と巡りました

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4. 世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第49回 ポートランド

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(画像:tabinote)

アメリカ合衆国・国旗

【画像:Wikipedia提供】

見どころと特徴

コンパクトで美しい街並み、豊かな自然、美食とリベラルな雰囲気で人気の高い都市。各種ランキングでも「全米で最も住みやすい街」と評されている。消費税がなく、先進的なショップが多いため買い物天国としても名高い。


ポートランドの街並みはコンパクトでわかりやすい。
アメリカの他の都市と異なり、徒歩と公共交通機関で手軽に巡れてしまう。自転車があればどこに行くにも便利。

ポートランドは市街を南北に貫くウィラメット川によって東西に分けられている。
大きく4つのブロックに分かれており、最も栄えているのが川の西側、ダウンタウンを擁するサウスウエスト地区。
同じく川の西側北はノースウエスト地区で、オールドタウン(チャイナタウン)、リノベーションされたカフェやショップがならぶパール地区、郊外のおしゃれなショッピング通りノブヒルなど魅力的な地域が続く。
川の東側も新しいレストランやビールの醸造所、ショップなどが増えており、ホーソン地区、ベルモント、ロイド地区などはその代表格。
Pioneer Courthouse Square to 501 SE Hawthorne Blvd  Portland  OR 97214  USA   Google Maps
(画像:Google)


街歩きの起点はサウスウエスト地区のダウンタウン。交通機関が集中し、ホテルやカフェも多く便利。
パイオニア・コートハウス・スクエアはショッピングセンターや公園を擁する街の中心。レストランやお土産屋、フードコートなど旅行者にも住人にも便利なエリア。
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(画像:tabinote)

パイオニア・コートハウス・スクエアでは毎週月曜日にファーマーズマーケットが開かれ大変にぎわう。
なお、ファーマーズマーケットは毎日どこかで催されているので滞在中ハシゴすることも可能。
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ダウンタウンから北に歩くとパールディストリクト。
レンガの趣ある建物が集まる通り沿いにはおしゃれなショップやレストランが並ぶ。世界最大の独立系書店、パウエルズやアウトドアショップなど買い物もはかどるエリア。
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(画像:tabinote)

一方パールから川沿いに向かうとチャイナタウン。ここから川沿いを歩き有名なVoodooドーナツをひやかして帰るのが定番コース。
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(画像:tabinote)

パールから西に向かい、ロード405を超えると高級住宅街ノブヒル。こちらもショッピングやカフェなど個性的なお店が多い。ダウンタウンから歩いて行くとちょうどいい運動になる。
ノブヒルまで行ったなら、バーンサイド通りを越えて有名なバラ園に行ってみよう。ちょっとした山道並みの坂を越えると標識が現れる。一帯には日本庭園、ホロコーストの碑、動物園などがあり、家族連れやランナーなど穏やかな雰囲気。
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(画像:tabinote)

International Rose Test Garden (トリップアドバイザー提供)

ウィラメット川の東側は西側よりも商業地区が分散しているが、近年先進的な店舗が増えており注目度は高い。クラフトビールの醸造所も多く、昼過ぎから多くの人がグラスを傾けている。
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(画像:tabinote)

ポートランドは徒歩でも動きやすいので、ついつい歩きすぎてしまう。
あちこちにあるカフェに入って適宜休憩しよう。通り沿いの店にふらっと入っても恐ろしくレベルの高いコーヒーが出てくる。
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(画像:tabinote)


ポートランドの楽しみはアウトドア。
コロンビア川渓谷は深い緑や滝の美しい景観で知られ、ハイキングやサイクリングで多くの人が訪れる。ダウンタウンから渓谷までは25km、ランニングで向かうという強者もいる模様。
Columbia River Gorge (トリップアドバイザー提供)

市街から北西、ウィラメット川沿いに拡がるのがフォレストパーク。パークという名から想像できないほどの広大な森林で、ハイカーやロードバイクを駆る強者、トレイルランナーなどアウトドア愛好家でにぎわう。
Forest Park (トリップアドバイザー提供)

マウント・フッドは標高3424m、オレゴン州最高峰で、ポートランド市街からもその冠雪に輝く雄大な姿を見ることができる。ウインタースポーツはもちろん、夏スキーやトレッキングなど豊富なツアーがある。
Mount Hood (トリップアドバイザー提供)

道具がなければ街中にたくさんあるアウトドアショップで相談してみよう。
日本で売っていないような珍しいアイテムが見つかるかも。
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(画像:tabinote)


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(画像:tabinote)

ポートランドは食の先進都市として名高い。
美しい自然を背景にした豊富な山海の幸、近郊で取れた新鮮な野菜や畜肉、高品質なビールやワイン、コーヒーやベーカリーなどポートランド名物は非常に多い。

地元産の食材を使ったレストラン、タイや中東などの洗練されたエスニックレストラン、人気の屋台料理など、高級料理からストリートフードまでレベルが高い。

有名なカフェも多く、サードウェーブの先駆けでもあるストンプタウンをはじめとして自家焙煎のこだわったお店が多い。

そして、酒飲みにはとても誘惑の多い街。香川の製麺所のようにあちこちにビール醸造所があり、その日その日にしか味わえない挑戦的なレシピでつくられたできたてのクラフトビールを楽しめる。街中にもクラフトビールのバーが多い。
多くの店でハッピーアワーを催しており、午後早い時間や深夜など、ビールにつまみを格安で楽しめる。
ワインも有名で、郊外の醸造所を巡るワイナリーツアーも豊富。

なお、オレゴン州の飲酒可能年齢は21歳からなので注意したい。
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(画像:tabinote)


日本からの行き方

(空路)
成田からポートランドまではデルタ航空の直行便がある。
夕方16時台に出発、現地に朝10時前に着く。価格も安く、10万円台から。
他に、同じデルタのシアトル便を利用し、シアトルからバスで向かうという手もある。
ロサンゼルス、カリフォルニアなどを経由して国内線で向かってもよい。

(パッケージツアー)
日程をゆったりとって、現地のデザインホテルに泊まるような比較豪華なツアーが多い。デルタ直行便、サーチャージ込み最安で20万円から。ニューヨークの周遊がセットになっているものもある。
ポートランドはホテル代が高いので一考の価値あり。

(陸路)
鉄道のアムトラック、近郊都市からの長距離バスなどがある。

バスでおすすめはボルトバス。全米を縦横にむすぶグレイハウンド社が保有するブランドで、ポートランドとシアトル・カナダのバンクーバーを結んでいる。
安全な乗り場、広いシート、WiFi付の快適なバスで、運賃も安い。
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(画像:tabinote)

(空港)
ポートランドの空の玄関はポートランド国際空港(PDX)。
市街中心部から北東に15km程、ノースイースト地区のむこう、コロンビア川沿いにある。
1つのターミナルビルに5つのコンコースがあり、デルタの直行便はコンコースDに発着する。
設備や周辺商業地区の充実度、アクセスの便利さなどから空港の評価は高い。

空港からはMAXライトレールが便利。所要40分ほどで運賃は2.5ドル。ダウンタウンまで所要20~30分、40ドルほど。




tabinoteメンバーも愛用!空港滞在時間が長くなりがちな節約旅行でこそ、ラウンジのありがたさが身にしみます。海外旅行には必携の「プライオリティ・パス」
世界100カ国300都市、600ヵ所以上の空港にあるVIPラウンジが無料で使えます。年会費10,800円(税込)の楽天プレミアムカードなら年会費399ドルのプライオリティ・パスが付いてきます。


地理と気候

西ヨーロッパやチリと同様の西岸海洋性気候とされ、牧畜やワイン栽培に適した気候。夏も適度に涼しく冬も寒すぎない。北緯45度と日本では札幌市のあたりに該当する高緯度だが、暖流の影響で冬でも滅多に氷点下になることはない(ポートランドと札幌は姉妹都市)。

「曇り空と雨」はポートランド名物。特に秋の終わりから春頃までは雨曇りが多い。ベストシーズンは空が晴れ渡る春から夏。夏は日射しがきついが最も暑い時間でも30度ほどで、過ごしやすい。
夏場は日が長く、夜8~9時にようやく日が陰り始める。
日本との時差はマイナス17時間、サマータイム中はマイナス16時間。日本の正午が前日の19時(夏は20時)。


【画像:Google提供】


言語と通貨

英語が基本。
ヨーロッパ系が7割強、ヒスパニックが1割、アフリカ系とアジア系が1割弱。
通貨は米国ドル。1ドル=124円程度(15年8月時点)。

一般に物価が安く暮らしやすいと言われるが、米国の大都市(ニューヨークやロサンゼルス)よりは安いといった程度。ホテルや外食は全般に高め。ただし、ポートランドは消費税がないため日本よりもかなり安く買えるものもある。特にアウトドアグッズやアパレルが狙い目。
外食はカフェなら10~15ドル。屋台なら7ドル程度から。
交通費は路面電車・バスが一日5ドル。タクシーが初乗り2.5ドル+以降1マイルごとに2.6ドル。

クレジットカードは必須で、ホテルからスーパーまでカードがないと生活が成り立たない。現金の両替は最小限でOK。両替は日本でしておくのが鉄則。

チップの習慣がある。タクシーは1割程度(最低1ドル)、ホテルのベルボーイやベッドメイクには1ドル程度、ルームサービスやレストランは代金の1~2割。サービス料が含まれていれば不要。

クレカの場合、チップは伝票のチップ欄に任意の額を書き込んで会計してもらう。チップのみ現金をテーブルに置いてきてもよい。


(画像:Wikipedia)


ビザと治安

ポートランドはアメリカの中ではかなり治安がいい方とされている。繁華街を歩いている限りは夜も人通りがある。
オールドタウン(チャイナタウン)、チャイナタウンから続く公園、橋の下、駅のあたりはホームレスが多く、荒れた雰囲気があるので注意すること。

観光目的の場合、90日以内の滞在はビザ免除。商用や第三国を経由しての入国などではビザが必要。
ビザ免除のためにはESTA(電子渡航認証システム)による事前申請が必要。ESTAは2年間有効で渡航72時間前までに申請が推奨されている。ESTAを取得していないと入国できないため早めの準備がお勧め。


市内交通

(メトロバス・ストリートカー)
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(画像:tabinote)

ダウンタウンと郊外を結ぶ路面電車であるMAXライトレール、ダウンタウンを中心に巡る環状線の路面電車・ストリートカー、そして市内を縦横に結ぶバスがある。
バスは多くの街ではローカル住民しか利用しない危険な乗り物というイメージだが、ポートランドでは全くそんなことはなく旅行者も安心して利用できる。

チケットはすべて共通で、2時間半で2.5ドル、1日券が5ドル。チケットはFred MeyerやSafewayといったスーパーで購入でき、スマホのチケットアプリもある。

(レンタサイクル)
自転車天国のポートランドには多くの貸し自転車屋がある。おおむね一日スポーツタイプを借りて35ドル~が相場。また、ホテルでレンタル自転車を用意している場合もあるので確認してみよう。

個人の自転車貸しサービス、Spinlisterもおすすめ。ポートランドには登録者が多く、貸し自転車屋よりも低い予算で高機能なロードバイクを借りることができる。
(Spinlisterについてはこちらの記事をご参考)

(タクシー)
白黒の塗装がなされたラジオ・キャブや緑の社名が書かれたPortland Taxiが代表的。ぼったくりなどは基本ない。流しのタクシーは少ないが、ホテルの前あたりに停車している。
PCやスマホでも配車できるが、ショートメッセージの受信のために現地の携帯電話番号が必要。アメリカの電話番号を付与してくれるスマホアプリ・HeyWireが便利。
Uberも多く、市内ですぐに見つかる。

Portland Taxiの場合、初乗り2.5ドル+以降1マイルごとに2.6ドル。チップは料金の1割が目安で、最低1ドル。人数や荷物の多さに応じて多めに支払う。ドライバーがチップ込みと思っておつりをくれない場合は、支払いの際に「3ドルおつりくれ」などと言い添えると誤解がない。

(レンタカー)
広いアメリカ、特に郊外に出るならレンタカーの利用がおすすめ。
ダウンタウンや主要道は一方通行が多いので注意。
なお、25歳未満は借りることができないか、割増料金が必要となる場合が殆ど。


ホテルとシーズン

ホテルの供給はやや不足している。特にサウスウエスト、ダウンタウンのレートは高騰気味。
オンシーズンの4つ星ホテルなら一泊300~400ドル台となる。郊外の宿や、ホステルなどバス・トイレを共用する施設ならぐっと手ごろになる。
ベッド&ブレックファースト形式のいわゆる民宿や個人宅の部屋貸しサービスAirbnbの利用もお勧め。なんといってもアメリカはairbnbの本場。便利な場所に沢山のおしゃれな物件がある。airbnbの人気物件はすぐ埋まるので、キャンセルポリシーに気をつけつつ早めに予約を。
Ace Hotel Portland (トリップアドバイザー提供)


ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
かつては高い、買いにくいなどあまりプリペイドSIMが入手しやすいとはいえなかった。
近年は多くのMVNO業者(プリペイド携帯会社)による競争が進んでおり、利用者にとって状況は改善されている。おおむね月額35ドル~40ドルでデータ無制限、2G程度まではLTE速度というプランが多い。以下のリンク「No Contract and Prepaid Phone Plan Guide」を参照のこと。「Bring Your Own Phone?」が「Yes」のカードは自分のSIMフリー携帯を持ち込んで契約できる。

以下の「アメリカのSIM、基礎知識101」にある通り、SIMと契約は独立している。アクティベートは自分で行うのが前提だが、あらかじめプラン(通信業者)を決めて購入時スタッフに設定してもらうのがラク。T-mobileの回線を使うReady SIMならアクティベート不要、14日間で容量1G、25ドルとコスパが良いが販売場所は限られる(Portland周辺では売っていない)。

プランによっては、手持ちのスマホの対応周波数と合わない場合があるのでよく調べてから購入しよう。iPhoneやNEXUSなどのグローバルモデル以外はAT&Tの850MHz3G回線しか使えないこともあり、いっそ現地でSIMフリーの安スマホを買ってしまうという手も…。

ソフトバンクのPhone 6、iPhone 6 Plus、iPad Air 2を使っている場合、Sprintの回線を使った「アメリカ放題」プランがある。980円で通話もデータ通信も無制限。2014年9月からキャンペーンが続いており、実際には無料で利用できる(キャンペーン期間中はiPad mini 3も対象)。Sprint以外のネットワークは対象外なので要注意。

(WiFi)
WiFiの接続に不自由することはない。
個人経営のカフェも多いが、至る所にあるスターバックスでWiFiが提供されている。

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5. 旅の本屋 のまど イベント情報:
 8月28日 (金) 永田浩三さん スライド&トークイベント
 9月 3日 (木) 小野美由紀さん スライド&トークショー
 9月10日 (木) 塩谷朋之さん スライド&トークイベント
 9月17日 (木) 吉田友和さん スライド&トークショー

Profile
プロフィール

旅の本屋 のまど

東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/


新刊『奄美の奇跡 「祖国復帰」若者たちの無血革命』発売記念
◆永田浩三さん  スライド&トークイベント◆
「奄美 ~ 知られざる歴史と魅力」

新刊『奄美の奇跡 「祖国復帰」若者たちの無血革命』(WAVE出版)の発売を記念して、著者で武蔵大学社会学部教授の永田浩三さんをお迎えして、奄美群島の知られざる歴史とその魅力についてスライドを眺めながらたっぷりと語っていただきます。
敗戦後、日本から分離され、沖縄と共に米軍に占領された奄美群島。占領下の8年間、20万人の島民と本土在住18万人が、空前の祖国復帰闘争を繰り広げ、沖縄よりも早い、1953年に祖国復帰したという事実を知らない方は多いのではないでしょうか?そこには、若者たちが主体になり島民一丸となって抵抗した「一滴の血も流さない、無血の革命」が
ありました。本書では、そんな戦後秘史を、永田さんが約1年をかけて行った関係者への丁寧な取材と膨大な資料から紐解き、市民が主体となり、行動し、結果を出す、という「あるべき民主主義の姿」が丁寧に綴られています。今回のイベントでは、奄美の取材旅行の際の裏話や秘話など、永田さんの奄美に関しての貴重なお話が聞けるはずです。永田さんのファンの方はもちろん、奄美群島の歴史や文化に興味のある方は
ぜひご参加くださいませ!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。


永田浩三(ながたこうぞう)

1954年大阪生れ。東北大学教育学部卒業。1977年NHKに入社。ドキュメンタリー、教養番組に携わり、ディレクターとしてNHK特集『どんなご縁で』、NHKスペシャル『社会主義の20世紀』、プロデューサーとして『クローズアップ現代』『NHKスペシャル』『ETV2001』などを制作する。その間、「芸術作品賞」「放送文化基金賞」「ギャラクシー賞」などを受賞し、また「菊池寛賞」を共同受賞した。2009年、NHKを退社。
現在、武蔵大学社会学部教授。

◆永田浩三さん極私的ブログ「隙だらけ好きだらけ日記」
 http://nagata-kozo.com/


【開催日時】  8月28日(金)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   900円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど
 協力:WAVE出版


新刊「人生に疲れたらスペイン巡礼」発売記念
◆小野美由紀さん  スライド&トークショー◆
「スペイン巡礼旅の楽しみ方」

新刊「人生に疲れたらスペイン巡礼」(光文社新書)の発売を記念して、ライターの小野美由紀さんをゲストにお迎えして、スペイン巡礼旅の魅力についてスライドを交えながらたっぷりとお話していただきます。カトリック三大巡礼路のひとつ、カミーノ・デ・サンティアゴ。スペインはもちろん、イタリア、フランス、東欧諸国まで、世界中のさまざまな国の人々がこの道を歩くことを目指して旅していて、最近は巡礼路を歩いて旅する日本人も急増しているのだとか。本書は、就職活動に挫折し、スペイン巡礼を体験し、その後3度に渡り全800キロの道を歩いた著者が、アウトドアとしても、旅としても面白く、信仰を問わず誰にでも開かれている「スペイン版お遍路」の醍醐味を伝えた旅エッセイになっています。実際にスペイン巡礼路を歩いて来た小野さんが肌で感じた「歩き旅」の貴重な体験談が聞けると思います。小野さんのファンの方はもちろん、
スペイン巡礼路に興味のある方や歩き旅に興味のある方はぜひご参加ください!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。


小野美由紀(おのみゆき)

1985年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部仏文学専攻卒業。学生時代、世界一周に旅立ち22か国を巡る。就職活動に挫折し、スペイン巡礼へ。その後3度に渡り全800キロの道を歩く。卒業後、無職の期間を経て2013年春から文筆業を開始。クラウドファンディングで「原発絵本プロジェクト」を立ち上げ、絵本『ひかりのりゅう』(共著、絵本塾出版)を
出版。2015年には、初の著書である自伝エッセイ『傷口から人生。』(幻冬舎)を刊行し、話題を呼ぶ。現在、ライター、エッセイストとして活躍中。

◆小野美由紀さんブログ
 http://onomiyuki.com/


【開催日時】  9月3日(木)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   900円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど
 協力:光文社


新刊「顔ハメ看板ハマり道」発売記念
◆顔ハメ看板ニスト 塩谷朋之さん  スライド&トークイベント◆
「日本全国、顔ハメ看板ハマリ旅」

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新刊『顔ハメ看板ハマり道』(自由国民社)の発売を記念して、顔ハメ看板ニストの塩谷朋之さんをお迎えして、全国各地の顔ハメ看板の魅力についてスライドを眺めながらたっぷりと語っていただきます。「顔ハメ看板ニスト」として、日本全国、顔ハメ看板を求め北は北海道から南は沖縄まで、日本全国観光名所の顔ハメ看板を旅し、また各種展示会などで設置される顔ハメ看板を求め各種イベントに出没し、顔ハメ看板の写真を撮り集め続ける塩谷さん。新刊では、そんな塩谷さんが撮りためた2,000枚を超える「顔ハメ看板」の写真を、「ハマりのいい看板」「十板十色」「看板の裏側事情」「顔ハメ紀行」「看板作り手インタビュー」などに章立てて徹底的に紹介しています。ありとあらゆる看板デザインを紹介した本書は、日本の文化史としても役に立つのではないかといえるほど貴重な1冊です。今回のイベントでは、顔ハメ看板を撮影する際のエピソードなど塩谷さんならではの貴重で面白いお話が聞けるはずです。塩谷さんのファンの方はもちろん、全国各地の顔ハメ看板に興味のある方はぜひご参加くださいませ!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。


塩谷朋之(しおやともゆき)

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顔ハメ看板ニスト。会社員として働く傍ら、顔ハメ看板を求める日々。
2015年8月初の著作となる『顔ハメ看板ハマり道』(自由国民社)発売。

◆塩谷朋之さんフェイスブック
 https://www.facebook.com/tomoyuki.shioya.7


【開催日時】  9月10日(木)   19:30 ~ (開場19:00)  
【参加費】   900円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内  
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
 ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど 
 協力:自由国民社


新刊「週末5万円からの東南アジア」発売記念
◆旅行作家 吉田友和さん スライド&トークショー◆
「週末、東南アジアへ旅に出よう」

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新刊『週末5万円からの東南アジア』(大和書房)の発売を記念して、旅行作家の吉田友和さんをお招きしてふらっと行く週末東南アジアの旅の魅力についてスライドを交えながらたっぷりと語っていただきます。週末海外のエキスパートで、「時間はないけれど、旅がしたい」というわがままな要求を満たすライフワークを十年以上も続けている吉田さん。新刊では、フィリピンの辺境まで棚田を見に行ったり、オフシーズンにプーケットでマラソン大会に参加したり、ジャカルタまで現地アイドルの追っかけに行ったりと、バンコク、プーケット、ハノイ、シンガポールのといった旅先の定番やフィリピンのバナウェ、ミャンマーのマンダレー、ジャカルタといったマイナーどころの計8都市の最新体験記が綴られています。今回のイベントでは、週末の限られた時間や予算の中で楽しい週末海外を実践してきた吉田さんならではの貴重なお話が聞けるはずです。
吉田さんのファンの方はもちろん、東南アジア旅行を計画している方や週末海外旅
に興味のある方やはぜひご参加くださいませ!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。


吉田友和(よしだともかず)

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1976年千葉県生まれ。サラリーマン生活の中での海外旅行体験をつづった『仕事が忙しいあなたのための週末海外!』(情報センター出版局)をはじめ、『週末バンコク』(平凡社)など週末旅行に関する著書多数。世界各地で写真撮影も精力的に行う。
著書に『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』(講談社)、『自分を探さない旅』(平凡社)など。

◆旅行作家★吉田友和 Official Web
http://www.tomotrip.net/


【開催日時】 9月17日(木)  19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   900円   ※当日、会場にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど
 協力:大和書房

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6. 編集後記

tabinoteワタベです。
東京が猛暑におそわれた8月初頭、アメリカの西海岸を巡っていました。
明後日からtabinote田口が入れ替わるように渡米します(バーニングマン参戦のため)。
というわけで今回2号ぶりに復活した「世界あの街」。シアトル、ラスベガスに続き3つ連続でアメリカの都市を取り上げることとなりました。
アメリカはとにかくでかくてバカバカしくて、お金があれば最高に楽しいですね。
(無料で読める)下川さんの連載は成田第3ターミナル。そう!あのソファーは本当に最高です。あとは24時間化してもらえれば……。
tabinote旅行記はやましたさんによるイタリア旅行記。観光!レストラン!すごい! 一切皮肉とかではなくtabinoteスタッフの男どもも一度くらいこういう旅行ができればなあ、と思うのです。でもできない……。
世界一周ノートは衝撃の強盗事件の後日譚。意気消沈ぶりがビシビシ伝わってきます。さすがに自分も心折れるだろうなあ。
そしてのまどのイベントは豪華4本!tabinoteでお馴染みの吉田友和さんも登場しますよ!
では、次号もよろしくお願いします。
次回は9月8日(火)の発行予定です。


発行:有限責任事業組合tabinote
https://tabinote.jp

※本メルマガの連載原稿または寄稿、告知などの著作権は著者・情報発信元に帰属します。その他の著作権および全ての編集著作権はtabinoteに帰属します。記事の引用・転載は出典を明記いただくとともに、諸関連法規の定めに従い行っていただきますようお願いいたします。

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1. 旅行業界最新ニュース  2015/08/25号 Vol.053


1. 旅行業界最新ニュース

タイガーエア・台湾、東京~台北線を増便

タイガーエア・台湾は東京/成田~台北/桃園線を8月23日より週3便増便する。これによりデイリー便を加え週10便となる。
増便分のダイヤは以下

東京/成田 17:45 ~ 台北/桃園 20:35 /月・木
東京/成田 18:55 ~ 台北/桃園 21:45 /日
台北/桃園 12:35 ~ 東京/成田 16:45 /月・木
台北/桃園 13:35 ~ 東京/成田 17:45 /日

ジェットスター、沖縄~那覇線に就航か?

マカオ新聞」によると、ベトナムのジェットスターグループLCC、ジェットスター・パシフィック航空が年内にもマカオ~那覇線に就航を予定しているとわかった。沖縄からマカオは2時間、ジェットスターなので日本各地から乗継も可能。沖縄とマカオ/香港旅行が安価に実現しそうだ。

中部国際空港が世界ベストエアポートの7位にランクイン

英国の格付け会社SKYTRAXは恒例となっている「The World’s Top 100 Airports」の2015年度版を発表。トップ3は前年と同様だが、前年12位の中部国際空港(セントレア)が7位にランクインした。また、羽田空港も前年の6位から1個順位を上げ5位となった。関西国際空港が12位(前年14位)、成田空港も14位(前年16位)と、それぞれ順位を上げている。

ベスト20は以下。(カッコ)内は2014年度順位

1 Singapore Changi (1)
2 Incheon Intl Airport (2)
3 Munich Airport (3)
4 Hong Kong Intl (4)
5 Tokyo Intl Haneda (6)
6 Zurich Airport (8)
7 Central Japan Intl (12)
8 London Heathrow (10)
9 Amsterdam Schiphol (5)
10 Beijing Capital (7)
11 Vancouver Intl Airport(9)
12 Kansai Intl Airport (14)
13 Frankfurt Airport (13)
14 Narita Intl Airport (16)
15 Auckland Intl Airport(11)
16 Copenhagen Airport (17)
17 Taiwan Taoyuan (18)
18 Helsinki-Vantaa (19)
19 Kuala Lumpur Intl (20)
20 Brisbane Airport (23)

春秋航空日本、成田~高松線を運休

春秋航空日本は10月25日より、現在週4便運行している東京/成田~高松線を運休することがわかった。同路線は今年3月より毎日運行から週4便に減便していたが搭乗率の改善が見られなかった模様。東京/成田~~佐賀線、東京/成田~~広島線は運行を継続する。

ANA、東京/成田~パリ線を運休

ANAは東京/成田~パリ線を10月25日から運休することを発表。同便で使用されていたB787-8型機は開設が発表された東京/成田~ブリュッセル線に使用されると見られる。また東京/羽田~パリ線は継続し使用機材も大型される模様。

エアアジアX、東京/成田~クアラルンプール線から撤退

エアアジアXは8月19日、昨年11月に就航した東京/成田~クアラルンプール線から撤退した。これにより従来通り同社の東京~マレーシア便は羽田発(デイリー)のみとなる。一方エアアジアXの東京/成田~バンコク線は好調。

2a. 連載:「タビノート」 下川裕治  2015/8/25号 Vol.053


2a. 連載:「タビノート」 下川裕治

月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。

Profile
shimokawa

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。

たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

寝ることをついに許した?

 前号に続く成田空港の第3ターミナル。今年4月、LCC専用ターミナルとしてオープンした。
 LCC専用ターミナルとしては周回遅れの感がある。それを物語るように、成田空港に就航するLCCのなかで、第3ターミナルに移ったのは5社に過ぎない。運用や利用料の面でメリットを感じることができないのだろう。
 しかし後発のLCC専用ターミナルだけあって、おそらく世界のLCC専用ターミナルのなかでは、いちばん使い勝手がいいかもしれない。そのポイントはフードコートと横になって眠ることができるソファベンチだろうか。
 フードコートというのは、たくさんテーブルの周りを飲食店が囲むスタイルの施設である。この食堂スタイルは、LCC専用ターミナルではないが、いくつかの空港で採用されている。香港、ソウル、バンコク……などだ。日本の空港ではあまり見かけなかった。LCCという名のもとで実現したのだろうか。ハンバーガー、麺類、コーヒーなど、東京ではおなじみのチェーン店が出店している。朝の4時から開店する店が多い。LCCは早朝便が多いからだろう。
 秀逸なのは、横になって寝ることもできるソファベンチである。早朝便に乗るためにバスでやってくる場合、徹夜や睡眠1時間といった状態になる。フィードコートを囲むようにつくられたソファベンチはありがたい存在かもしれない。
 世界の空港のベンチは、眠りにくい構造に苦心してきた。横になることはできても、椅子の突起が背中にあたったり、なかには手すりをつけて、横になることを防ぐようになっていた。空港で眠ることがいけないわけではないが、ひとりで椅子何個分も占有してしまうことを防ぐことが目的のように思う。
 僕は那覇行きの朝便に乗ったが、何人かが寝ていた。子供や欧米人が目についたが。
 しかしソファベンチを置くことができるのは、利用客数が少ないからだ。クアラルンプールのLCCターミナルを見ても、便数や利用客が多く、座る場所探しにさえ苦労するほどだ。
 できるならこのソファベンチを世界の空港に普及させてほしいと思うが、それがままならないのが世界の空港事情である。
 ソファベンチは第3ターミナルのPR素材にも映る。

DSCN1666
雨天用の通路。これはほかの空港でも採用してほしい

3a. tabinote旅行記 12泊14日イタリア周遊旅行記(北イタリア編)


3a. tabinote旅行記 12泊14日イタリア周遊旅行記(北イタリア編)

Profile
yukoyamashita

やましたゆうこ

ごくふつーの社会人。旅行の非日常感が好き。
美味しい食事とお酒、それと猫とカワウソが好きです。

前号から引き続き、tabinote読者のやましたゆうこさんによるイタリア周遊旅行記を掲載します。
内容は2015年6月の体験にもとづいています。


オリンピックだけじゃない!「トリノ」

イタリア周遊旅行最初に訪れた都市は、トリノでした!
トリノ、というと「トリノオリンピックのあった都市」というイメージでしょうか?
フィレンツェやローマに比べると、どんな観光名所があるのか、あまり知らないという方も多いのではないでしょうか?

実はトリノは、イタリアを統一した初代の王様「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世」の生家があったり、
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ローマ帝国時代の、ローマから続く城壁の最後の柱跡が残っていたり、
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と、街中に歴史的な建造物が立ち並んでいるにも関わらず、南イタリアの都市に比べ、洗練されたオシャレさがあるように感じます。
フランスに近いからでしょうか?これぞ北イタリア特有の雰囲気、という感じです!

トリノは、ローマ帝国時代のなかで、歴史的には最後のほうに作られた街のため、街の形自体からとても整備されていて、マップを見ると碁盤の目を描くようなつくりになっているのがわかります。そのおかげか、小道に入っても、迷子の心配がほとんどありませんでした!
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また、南イタリアの都市と違い、道端にゴミが落ちているようなことがほとんどなく、とても綺麗で治安が良い街でした。
トリノ在住者と合流して行動していたのもありますが、深夜3時頃まで出歩いても、ちっとも怖くありませんでした。
地元民がいても、南イタリアの都市では、深夜の街歩きは怖くてできないです!(>_<) …と、そんなオシャレで素敵な街並みを観ながらですと、食べ歩きがはかどります!笑 私が行った日は、トリノ在住者も驚くくらい暑い日だったので、ジェラートでクールダウンしながら街歩きをしました♪ 02-04
写真のジェラートは、左側が「パンナ」、右側が「ジャンドゥーヤ」のジェラートです。
「パンナ」とは、イタリア語で生クリームのことです。パンナ・コッタのパンナは、生クリームって意味だったんですね~♪
「ジャンドゥーヤ」とは、チョコレートとヘーゼルナッツを混ぜた北イタリアの名物チョコレートのお菓子のことです。
ヘーゼルナッツの味わいがとても美味しかったのと、この日はとても暑い日だったので、どんどん溶けてしまうので、すぐに食べてしまいました(●´ω`●)


そして、歩き疲れたらバール(bar)で一休み♪ イタリアでは、日本のコーヒーショップ的な位置づけのバール。
トリノでは、「カフェ・アル・ビチェリン」という、トリノ名物「ビチェリン」発祥のカフェで、日本ではあまり見かけないドリンクをいただきました♪
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一番左のドリンクは、トリノ名物の「ビチェリン」というドリンクです。
「ビチェリン」は、エスプレッソコーヒーとホット・チョコレートと牛乳とで三層になったトリノ名物の飲み物です。
混ぜずにそのまま飲むのがおすすめなのだそう。苦味と甘味が絶妙なバランスでとても美味しかったです!

真ん中のドリンクは、北イタリア・ピエモンテ州の名物デザートで、
卵黄に砂糖を加えて泡立て、そこにマルサラ酒などの洋酒を煮詰めたクリームを加えたものです。
アルコールが入っているので、大人のデザートドリンクです!
パンナ(生クリーム)の甘さと、温まったアルコールの香りが鼻を抜けて、とても美味しかったです。

一番右のドリンクは、「カフェ・シェケラート」。
実は、イタリアには飲み物に氷を入れる、という文化がありません。
味にうるさいイタリア人ですから、氷を入れると、氷が溶けたときに味が薄まってしまうことが嫌…みたいです。さすがイタリア人ですね!
そのため、暑い夏の日でも、アイスコーヒーというものは存在しません…(´д`;)エー
その代りに冷たい飲み物として、「カフェ・シェケラート」があります。
カクテルを作る時に使うシェイカーに、砕いた氷と砂糖と熱々のエスプレッソコーヒーをシェイクして作るため、
少し泡立っていて、冷たくて、そしてエスプレッソをつかっているのでコーヒーの味は濃厚で、それはそれは美味しかったです~!

そのほか、最近トリノっ子に人気のチョコレート屋さん「GUIDO GOBINO」というお店にも足を運びました!
そこでは、イタリアならではの、オリーブオイル入りチョコレートがありました。
オリーブオイルでチョコレートの味わいに深みが出てとても美味しかったです♪

トリノからミラノへの移動はフェラーリカラーの「italo」で!

イタリアで乗る高速列車といえば、ユーロスター(Eurostar)や、インターシティ(Intercity)等が有名ですが、私がトリノからミラノへ移動したときは、イタロ(italo)を利用しました!

イタロは、フェラーリを擁するフィアットのルカ・ディ・モンテゼーモロ会長と、トッズのデッラ・ヴァッレ社長らが共同出資し、2012年から運行を始めた、比較的新しい高速列車です。出資者の関係あってか、車体もフェラーリカラー(?)で、内装もとても綺麗でおしゃれです。
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イタリアの電車というと、あまり綺麗なイメージがなかったのですが、このイタロはとても綺麗で気に入りました。
次にイタリア旅行するときも、特急電車はイタロに決まり!とってもお勧めです♪

写真よりも目で見る価値のある街「ミラノ」

さて、ミラノに到着後は、ミラノ中央駅の荷物の預かり所で、スーツケースを預け、手ぶらになったところで早速観光です!(o^^o)
ミラノと言えば有名どころは、「ミラノの大聖堂(ドゥオモ)」や「ガレッリア」「スフォルツェスコ城」「最期の晩餐」で、食べ物だと「ミラノ風ドリア」「ミラノ風カツレツ」…といった感じでしょうか?
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今挙げられた有名どころ・食べ物は、全て現地集合で参加したツアーで見る・食べることが出来ましたが、このドゥオモだけは、ツアーでは1時間程度しか見ることができなかったため、ツアー参加前日の個人旅行の時間のうちに、ゆっくりと見て回りました♪
3世紀もかけてつくられえたドゥオモは、見どころが沢山あります。
屋根の上ることができたり、ステンドグラスをはじめとする芸術品が100点以上もあるのに、たったの1時間では回りきれるはずがありません!(*o*)
ドゥオモをじっくり見るなら、個人旅行、または、ミラノの観光が丸1日自由行動になっているツアーが断然お勧めです!

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ドゥオモはとっても見るところが多いので、内観の見学が終わったら、外観(屋上)の見学に行く前に、既にヘロヘロになってしまいました。笑
そこで、ドゥオモすぐ横にあるリナシェンテというデパートの、最上階にあるお店で休憩するのがお勧めです。
ドゥオモ真横にあるため、テラスのあるお店では席の目の前にドゥオモ!という最高の眺望を楽しみながら休憩できます♪
ローコストで済ませたい方は、ジューススタンドというお店で、フレッシュジュースをいただくのがお勧めです。
テラス席はありませんが、涼しい店内で、窓からチラ見えwするドゥオモを観ることができますよ♪

また、「最後の晩餐」は、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会という教会の隣にある、修道院の建物の食堂の壁画のため、
美術展で日本へ来ること等ありえません。まさに、ミラノに来ないと観られない壁画です!
写真撮影禁止だったので写真はありませんが、ダヴィンチの天才的な構図力や細部にわたる表現力は必見です☆


…と、観光はそこそこ、旅のメイン(笑)は、やっぱり食事です(人´∀`*)♪
「リストランテ・ピッツェリア・サバティーニ(Ristorante Pizzeria Sabatini)」というお店で、夕食をいただきました☆
本当はピザが美味しいお店らしいのですが、ピザの釜が動き出す時間が19:00からで、
ちょっと早く夕飯を食べに来た私たちはピザにありつけませんでした…。残念。

その代り、ミラノの伝統的な地方料理をいただきました♪
写真は、ミラノ風ドリアに、オッソブッコ(子牛スネ肉の煮込み)をあわせたプレートです。
ミラノ風ドリアは、サフランの香りがとても良くて、ドリアの塩加減が絶妙で、とっても美味しかったです。
シンプルな味付けだけど、いくらでも食べられちゃう美味しさ!お代わりしたくなるくらいでした。
そこへオッソブッコという子牛スネ肉の煮込み。
ナイフなんていらないくらい、口にいれたらほろほろと溶けてしまう程やわらかくて、美味しいお肉でした♪
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何しにイタリア来たのかと問われたら、美味しいものを食べ飲みするため!というほどの食いしん坊な私。笑
レストランでおなかを満たした後は、場所を移してエノテカへ向かいました♪
エノテカは日本で言うところの、酒屋さんがやっているバー、みたいな感覚でしょうか。
私が行ったエノテカは、「ノンブラ・ディ・ヴィン(N’ombra de Vin)」というお店。ドゥオモから地下鉄を乗り継いで行きました。
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エノテカでお土産ワインを買うために、英語があまりできないというイケメン店員さんに絡みながら(笑)、
8杯くらいテイスティングさせてもらい、2本購入しました♪
店員さんも私も、第二外国語が英語という状態なので、お互いたどたどしい英語で会話するのが、とても楽しかったです♪
楽しくコミュニケーションしながら、ワインを選ぶことができました♪
しかも、店員さんと仲良くなったからか、ピザまでサービスでいただいちゃいました!
旅先での出会い・コミュニケーションって、とっても楽しいですね!(o^^o)

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さて、次回はヴェネツィア、そしてフィレンツェへ参ります!
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どちらも貴族の街として有名なので、豪華絢爛な芸術品の写真を少しでもご紹介できれば、と思います♪

3b. 世界一周ノート 第36回:南アフリカ-その5


3b. 世界一周ノート 青木大地

仕事をやめ、2013年10月から1年間の予定で世界一周の旅に出ました。

Profile
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青木大地(あおき・だいち)

1986年生まれ。日本大学 芸術学部 卒業。
卒業後、大手レンタルビデオメーカーに勤務。店舗、営業を経て世界旅行のため退社。
念願のフリーライターとしてとりあえず1年は過ごせそうです。
同名義のFacebookもよければ見てください。

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3b. 世界一周ノート 第36回:南アフリカ-その5

襲われた僕たちは、言葉を失って立ち尽くすしかなかった。真っ昼間の駅前で、強盗に襲われて全てを失った僕はそこに立ち尽くすしかなかった。
現金、パスポート、キャッシュカード、クレジットカード、ラップトップ、その全てが消えてしまった。
呆然とする僕らに、身なりの汚い男が近付いて来た。そして「警察に連れて行く」と名乗り出た。
僕もトラヴィスも、藁をも掴む気持ちでその汚い男について歩いた。そして、歩く事1分、角に立っていた警官にその男は僕らを引き渡した。
そして、小銭を要求してきた。僕は全てを失った僕を見ていて、更に小銭を奪おうとするその男に絶望した。そして警官も、ろくに僕らの話なんて聞かず、警察署がある方向だけを教えてくれた。
それがヨハネスブルグ、そう言われている気がした。

警察署まで歩いて約10分、僕は何も持っていないのに、また襲われるんじゃないかという恐怖で震えていた。次こそは命を奪われるなんていう、嘘みたいで至極現実的な考えに捕われていた。
そして、僕は奇跡的にポケットに入っていたiPhoneに気がついた。僕に残された唯一の救いが、半分壊れかけのボロボロのiPhone4だった。
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警察署の写真なんて撮っている場合ではない僕は、一抹の期待を抱いて警察署に飛び込んだ。急いで強盗に遭った話を係官にすると、列に並ぶように促された。
僕らは30分程列に並び、簡単な紙切れ一枚を渡された。そして事情聴取が終了した。いい加減だとかそういうことでなく、日本で言う、家の鍵を失くした人程度以下の扱いを受けた。
自己責任という言葉の恐ろしさを呪った。パスポートのない僕はその日のNYへのフライトが間に合わないと悟り、まずは大使館へと向かうことにした。

警察署で約一時間だだをこね、粘り、大使館の連絡先を聞き、警察官の私用の携帯電話を借りて大使館に連絡をつけた。大使館は隣街、プレトリアにあることが判った。さっきまでカールトンセンタービルの向こうに見えていたあの街だった。
あまりの僕の執念に警官は知り合いの安全なタクシーを呼んでくれた。この土地ではタクシーさえ警官に呼んでもらって安全を確保する必要があった。今はもう、あの警察官にちゃんとお礼が言えたかどうかさえ僕は覚えていない。

トラヴィスはパスポートを持っていたため、その日のフライトに間に合いそうだということで空港に向かうことになった。そしてトラヴィスは僕にお金を貸すと申し出てくれた。
今思うと、ここで借りた500ドルがなかったら僕はどうなっていたか判らない。旅を辞めてしまっていたとも思う。
トラヴィスを安全なタクシーで空港まで送り、僕は大使館へと向かった。大使館のあるプレトリアまで1時間、僕は一度も触れなかったけれど、ダッシュボードの上には拳銃が置かれていた。

大使館には閉館ギリギリに着くことができた。その日は何も手続きができないからと言って、電話していた時に大使館の人が近くのホテルを予約してくれていた。そして、国際電話をかけさせてくれた。僕は実家に電話し、起きた事を伝えた。パスポートの再発行には戸籍謄本のコピーが必要な事、クレジットカードの再発行をして欲しいこと、次に買うべき航空券の行き先がどこなのか、自分でも判らないことなどなど・・・。

大使館の人はとても親切だった。噂通り、お金は貸せないと言ってはいたけれど、とても心配してくれた。持ち帰りの総菜の美味しいスーパーや、ホテルまでの安全な道なんかも丁寧に教えてくれた。久々の日本人のきめの細かい対応に感動した僕は、とてつもない無力感を抱えたままベッドに横になった。
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脱ぎ捨てた服は、襲われた時に引きちぎられていて、ボロボロだった。
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何度目を閉じても眠れない、そんな夜だった。

次回、ドバイ経由NYへ、を記します。


世界一周ノート
上海→杭州→南寧→ハノイ→ホーチミン→シェムリアプ→チェンマイ→ルアンパバーン→バンコク→パンガン島→ペナン島→マラッカ→スマトラ島→ジャワ島→マニラ→シンガポール→ジョホールバル→シドニー→チェンナイ→ムンバイ→アグラ→デリー→バラナシ→ブッダガヤ→コルカタ→ダージリン→ポカラ→ルンビニ→ガヤ→カトマンズ→ポカラ→イスタンブール→カッパドキア→パムッカレ→ボドラム→ギアテネ→メテオラ→ソフィア→ブタペスト→ザコパネ→クラクフ→サラエヴォ→ザグレブ→ヴェネチア→ローマ→ミラノ→バルセロナ→タンジェ→フェズ→マラケシュ→カサブランカ→カイロ→ギザ→アジスアベベ→ヨハネスブルグ→ケープタウン・・・以降、アメリカ、南米と巡りました

4. 世界あの街この街: ポートランド


4. 世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第49回 ポートランド

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(画像:tabinote)

アメリカ合衆国・国旗

【画像:Wikipedia提供】

見どころと特徴

コンパクトで美しい街並み、豊かな自然、美食とリベラルな雰囲気で人気の高い都市。各種ランキングでも「全米で最も住みやすい街」と評されている。消費税がなく、先進的なショップが多いため買い物天国としても名高い。


ポートランドの街並みはコンパクトでわかりやすい。
アメリカの他の都市と異なり、徒歩と公共交通機関で手軽に巡れてしまう。自転車があればどこに行くにも便利。

ポートランドは市街を南北に貫くウィラメット川によって東西に分けられている。
大きく4つのブロックに分かれており、最も栄えているのが川の西側、ダウンタウンを擁するサウスウエスト地区。
同じく川の西側北はノースウエスト地区で、オールドタウン(チャイナタウン)、リノベーションされたカフェやショップがならぶパール地区、郊外のおしゃれなショッピング通りノブヒルなど魅力的な地域が続く。
川の東側も新しいレストランやビールの醸造所、ショップなどが増えており、ホーソン地区、ベルモント、ロイド地区などはその代表格。
Pioneer Courthouse Square to 501 SE Hawthorne Blvd  Portland  OR 97214  USA   Google Maps
(画像:Google)


街歩きの起点はサウスウエスト地区のダウンタウン。交通機関が集中し、ホテルやカフェも多く便利。
パイオニア・コートハウス・スクエアはショッピングセンターや公園を擁する街の中心。レストランやお土産屋、フードコートなど旅行者にも住人にも便利なエリア。
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(画像:tabinote)

パイオニア・コートハウス・スクエアでは毎週月曜日にファーマーズマーケットが開かれ大変にぎわう。
なお、ファーマーズマーケットは毎日どこかで催されているので滞在中ハシゴすることも可能。
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ダウンタウンから北に歩くとパールディストリクト。
レンガの趣ある建物が集まる通り沿いにはおしゃれなショップやレストランが並ぶ。世界最大の独立系書店、パウエルズやアウトドアショップなど買い物もはかどるエリア。
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(画像:tabinote)

一方パールから川沿いに向かうとチャイナタウン。ここから川沿いを歩き有名なVoodooドーナツをひやかして帰るのが定番コース。
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(画像:tabinote)

パールから西に向かい、ロード405を超えると高級住宅街ノブヒル。こちらもショッピングやカフェなど個性的なお店が多い。ダウンタウンから歩いて行くとちょうどいい運動になる。
ノブヒルまで行ったなら、バーンサイド通りを越えて有名なバラ園に行ってみよう。ちょっとした山道並みの坂を越えると標識が現れる。一帯には日本庭園、ホロコーストの碑、動物園などがあり、家族連れやランナーなど穏やかな雰囲気。
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(画像:tabinote)

International Rose Test Garden (トリップアドバイザー提供)

ウィラメット川の東側は西側よりも商業地区が分散しているが、近年先進的な店舗が増えており注目度は高い。クラフトビールの醸造所も多く、昼過ぎから多くの人がグラスを傾けている。
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(画像:tabinote)

ポートランドは徒歩でも動きやすいので、ついつい歩きすぎてしまう。
あちこちにあるカフェに入って適宜休憩しよう。通り沿いの店にふらっと入っても恐ろしくレベルの高いコーヒーが出てくる。
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(画像:tabinote)


ポートランドの楽しみはアウトドア。
コロンビア川渓谷は深い緑や滝の美しい景観で知られ、ハイキングやサイクリングで多くの人が訪れる。ダウンタウンから渓谷までは25km、ランニングで向かうという強者もいる模様。
Columbia River Gorge (トリップアドバイザー提供)

市街から北西、ウィラメット川沿いに拡がるのがフォレストパーク。パークという名から想像できないほどの広大な森林で、ハイカーやロードバイクを駆る強者、トレイルランナーなどアウトドア愛好家でにぎわう。
Forest Park (トリップアドバイザー提供)

マウント・フッドは標高3424m、オレゴン州最高峰で、ポートランド市街からもその冠雪に輝く雄大な姿を見ることができる。ウインタースポーツはもちろん、夏スキーやトレッキングなど豊富なツアーがある。
Mount Hood (トリップアドバイザー提供)

道具がなければ街中にたくさんあるアウトドアショップで相談してみよう。
日本で売っていないような珍しいアイテムが見つかるかも。
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(画像:tabinote)


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(画像:tabinote)

ポートランドは食の先進都市として名高い。
美しい自然を背景にした豊富な山海の幸、近郊で取れた新鮮な野菜や畜肉、高品質なビールやワイン、コーヒーやベーカリーなどポートランド名物は非常に多い。

地元産の食材を使ったレストラン、タイや中東などの洗練されたエスニックレストラン、人気の屋台料理など、高級料理からストリートフードまでレベルが高い。

有名なカフェも多く、サードウェーブの先駆けでもあるストンプタウンをはじめとして自家焙煎のこだわったお店が多い。

そして、酒飲みにはとても誘惑の多い街。香川の製麺所のようにあちこちにビール醸造所があり、その日その日にしか味わえない挑戦的なレシピでつくられたできたてのクラフトビールを楽しめる。街中にもクラフトビールのバーが多い。
多くの店でハッピーアワーを催しており、午後早い時間や深夜など、ビールにつまみを格安で楽しめる。
ワインも有名で、郊外の醸造所を巡るワイナリーツアーも豊富。

なお、オレゴン州の飲酒可能年齢は21歳からなので注意したい。
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(画像:tabinote)


日本からの行き方

(空路)
成田からポートランドまではデルタ航空の直行便がある。
夕方16時台に出発、現地に朝10時前に着く。価格も安く、10万円台から。
他に、同じデルタのシアトル便を利用し、シアトルからバスで向かうという手もある。
ロサンゼルス、カリフォルニアなどを経由して国内線で向かってもよい。

(パッケージツアー)
日程をゆったりとって、現地のデザインホテルに泊まるような比較豪華なツアーが多い。デルタ直行便、サーチャージ込み最安で20万円から。ニューヨークの周遊がセットになっているものもある。
ポートランドはホテル代が高いので一考の価値あり。

(陸路)
鉄道のアムトラック、近郊都市からの長距離バスなどがある。

バスでおすすめはボルトバス。全米を縦横にむすぶグレイハウンド社が保有するブランドで、ポートランドとシアトル・カナダのバンクーバーを結んでいる。
安全な乗り場、広いシート、WiFi付の快適なバスで、運賃も安い。
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(画像:tabinote)

(空港)
ポートランドの空の玄関はポートランド国際空港(PDX)。
市街中心部から北東に15km程、ノースイースト地区のむこう、コロンビア川沿いにある。
1つのターミナルビルに5つのコンコースがあり、デルタの直行便はコンコースDに発着する。
設備や周辺商業地区の充実度、アクセスの便利さなどから空港の評価は高い。

空港からはMAXライトレールが便利。所要40分ほどで運賃は2.5ドル。ダウンタウンまで所要20~30分、40ドルほど。




tabinoteメンバーも愛用!空港滞在時間が長くなりがちな節約旅行でこそ、ラウンジのありがたさが身にしみます。海外旅行には必携の「プライオリティ・パス」
世界100カ国300都市、600ヵ所以上の空港にあるVIPラウンジが無料で使えます。年会費10,800円(税込)の楽天プレミアムカードなら年会費399ドルのプライオリティ・パスが付いてきます。


地理と気候

西ヨーロッパやチリと同様の西岸海洋性気候とされ、牧畜やワイン栽培に適した気候。夏も適度に涼しく冬も寒すぎない。北緯45度と日本では札幌市のあたりに該当する高緯度だが、暖流の影響で冬でも滅多に氷点下になることはない(ポートランドと札幌は姉妹都市)。

「曇り空と雨」はポートランド名物。特に秋の終わりから春頃までは雨曇りが多い。ベストシーズンは空が晴れ渡る春から夏。夏は日射しがきついが最も暑い時間でも30度ほどで、過ごしやすい。
夏場は日が長く、夜8~9時にようやく日が陰り始める。
日本との時差はマイナス17時間、サマータイム中はマイナス16時間。日本の正午が前日の19時(夏は20時)。


【画像:Google提供】


言語と通貨

英語が基本。
ヨーロッパ系が7割強、ヒスパニックが1割、アフリカ系とアジア系が1割弱。
通貨は米国ドル。1ドル=124円程度(15年8月時点)。

一般に物価が安く暮らしやすいと言われるが、米国の大都市(ニューヨークやロサンゼルス)よりは安いといった程度。ホテルや外食は全般に高め。ただし、ポートランドは消費税がないため日本よりもかなり安く買えるものもある。特にアウトドアグッズやアパレルが狙い目。
外食はカフェなら10~15ドル。屋台なら7ドル程度から。
交通費は路面電車・バスが一日5ドル。タクシーが初乗り2.5ドル+以降1マイルごとに2.6ドル。

クレジットカードは必須で、ホテルからスーパーまでカードがないと生活が成り立たない。現金の両替は最小限でOK。両替は日本でしておくのが鉄則。

チップの習慣がある。タクシーは1割程度(最低1ドル)、ホテルのベルボーイやベッドメイクには1ドル程度、ルームサービスやレストランは代金の1~2割。サービス料が含まれていれば不要。

クレカの場合、チップは伝票のチップ欄に任意の額を書き込んで会計してもらう。チップのみ現金をテーブルに置いてきてもよい。


(画像:Wikipedia)


ビザと治安

ポートランドはアメリカの中ではかなり治安がいい方とされている。繁華街を歩いている限りは夜も人通りがある。
オールドタウン(チャイナタウン)、チャイナタウンから続く公園、橋の下、駅のあたりはホームレスが多く、荒れた雰囲気があるので注意すること。

観光目的の場合、90日以内の滞在はビザ免除。商用や第三国を経由しての入国などではビザが必要。
ビザ免除のためにはESTA(電子渡航認証システム)による事前申請が必要。ESTAは2年間有効で渡航72時間前までに申請が推奨されている。ESTAを取得していないと入国できないため早めの準備がお勧め。


市内交通

(メトロバス・ストリートカー)
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(画像:tabinote)

ダウンタウンと郊外を結ぶ路面電車であるMAXライトレール、ダウンタウンを中心に巡る環状線の路面電車・ストリートカー、そして市内を縦横に結ぶバスがある。
バスは多くの街ではローカル住民しか利用しない危険な乗り物というイメージだが、ポートランドでは全くそんなことはなく旅行者も安心して利用できる。

チケットはすべて共通で、2時間半で2.5ドル、1日券が5ドル。チケットはFred MeyerやSafewayといったスーパーで購入でき、スマホのチケットアプリもある。

(レンタサイクル)
自転車天国のポートランドには多くの貸し自転車屋がある。おおむね一日スポーツタイプを借りて35ドル~が相場。また、ホテルでレンタル自転車を用意している場合もあるので確認してみよう。

個人の自転車貸しサービス、Spinlisterもおすすめ。ポートランドには登録者が多く、貸し自転車屋よりも低い予算で高機能なロードバイクを借りることができる。
(Spinlisterについてはこちらの記事をご参考)

(タクシー)
白黒の塗装がなされたラジオ・キャブや緑の社名が書かれたPortland Taxiが代表的。ぼったくりなどは基本ない。流しのタクシーは少ないが、ホテルの前あたりに停車している。
PCやスマホでも配車できるが、ショートメッセージの受信のために現地の携帯電話番号が必要。アメリカの電話番号を付与してくれるスマホアプリ・HeyWireが便利。
Uberも多く、市内ですぐに見つかる。

Portland Taxiの場合、初乗り2.5ドル+以降1マイルごとに2.6ドル。チップは料金の1割が目安で、最低1ドル。人数や荷物の多さに応じて多めに支払う。ドライバーがチップ込みと思っておつりをくれない場合は、支払いの際に「3ドルおつりくれ」などと言い添えると誤解がない。

(レンタカー)
広いアメリカ、特に郊外に出るならレンタカーの利用がおすすめ。
ダウンタウンや主要道は一方通行が多いので注意。
なお、25歳未満は借りることができないか、割増料金が必要となる場合が殆ど。


ホテルとシーズン

ホテルの供給はやや不足している。特にサウスウエスト、ダウンタウンのレートは高騰気味。
オンシーズンの4つ星ホテルなら一泊300~400ドル台となる。郊外の宿や、ホステルなどバス・トイレを共用する施設ならぐっと手ごろになる。
ベッド&ブレックファースト形式のいわゆる民宿や個人宅の部屋貸しサービスAirbnbの利用もお勧め。なんといってもアメリカはairbnbの本場。便利な場所に沢山のおしゃれな物件がある。airbnbの人気物件はすぐ埋まるので、キャンセルポリシーに気をつけつつ早めに予約を。
Ace Hotel Portland (トリップアドバイザー提供)


ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
かつては高い、買いにくいなどあまりプリペイドSIMが入手しやすいとはいえなかった。
近年は多くのMVNO業者(プリペイド携帯会社)による競争が進んでおり、利用者にとって状況は改善されている。おおむね月額35ドル~40ドルでデータ無制限、2G程度まではLTE速度というプランが多い。以下のリンク「No Contract and Prepaid Phone Plan Guide」を参照のこと。「Bring Your Own Phone?」が「Yes」のカードは自分のSIMフリー携帯を持ち込んで契約できる。

以下の「アメリカのSIM、基礎知識101」にある通り、SIMと契約は独立している。アクティベートは自分で行うのが前提だが、あらかじめプラン(通信業者)を決めて購入時スタッフに設定してもらうのがラク。T-mobileの回線を使うReady SIMならアクティベート不要、14日間で容量1G、25ドルとコスパが良いが販売場所は限られる(Portland周辺では売っていない)。

プランによっては、手持ちのスマホの対応周波数と合わない場合があるのでよく調べてから購入しよう。iPhoneやNEXUSなどのグローバルモデル以外はAT&Tの850MHz3G回線しか使えないこともあり、いっそ現地でSIMフリーの安スマホを買ってしまうという手も…。

ソフトバンクのPhone 6、iPhone 6 Plus、iPad Air 2を使っている場合、Sprintの回線を使った「アメリカ放題」プランがある。980円で通話もデータ通信も無制限。2014年9月からキャンペーンが続いており、実際には無料で利用できる(キャンペーン期間中はiPad mini 3も対象)。Sprint以外のネットワークは対象外なので要注意。

(WiFi)
WiFiの接続に不自由することはない。
個人経営のカフェも多いが、至る所にあるスターバックスでWiFiが提供されている。

5. 旅の本屋 のまど:イベント情報  2015/08/25号 Vol.053


5. 旅の本屋 のまど イベント情報:
 8月28日 (金) 永田浩三さん スライド&トークイベント
 9月 3日 (木) 小野美由紀さん スライド&トークショー
 9月10日 (木) 塩谷朋之さん スライド&トークイベント
 9月17日 (木) 吉田友和さん スライド&トークショー

Profile
プロフィール

旅の本屋 のまど

東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/


新刊『奄美の奇跡 「祖国復帰」若者たちの無血革命』発売記念
◆永田浩三さん  スライド&トークイベント◆
「奄美 ~ 知られざる歴史と魅力」

新刊『奄美の奇跡 「祖国復帰」若者たちの無血革命』(WAVE出版)の発売を記念して、著者で武蔵大学社会学部教授の永田浩三さんをお迎えして、奄美群島の知られざる歴史とその魅力についてスライドを眺めながらたっぷりと語っていただきます。
敗戦後、日本から分離され、沖縄と共に米軍に占領された奄美群島。占領下の8年間、20万人の島民と本土在住18万人が、空前の祖国復帰闘争を繰り広げ、沖縄よりも早い、1953年に祖国復帰したという事実を知らない方は多いのではないでしょうか?そこには、若者たちが主体になり島民一丸となって抵抗した「一滴の血も流さない、無血の革命」が
ありました。本書では、そんな戦後秘史を、永田さんが約1年をかけて行った関係者への丁寧な取材と膨大な資料から紐解き、市民が主体となり、行動し、結果を出す、という「あるべき民主主義の姿」が丁寧に綴られています。今回のイベントでは、奄美の取材旅行の際の裏話や秘話など、永田さんの奄美に関しての貴重なお話が聞けるはずです。永田さんのファンの方はもちろん、奄美群島の歴史や文化に興味のある方は
ぜひご参加くださいませ!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。


永田浩三(ながたこうぞう)

1954年大阪生れ。東北大学教育学部卒業。1977年NHKに入社。ドキュメンタリー、教養番組に携わり、ディレクターとしてNHK特集『どんなご縁で』、NHKスペシャル『社会主義の20世紀』、プロデューサーとして『クローズアップ現代』『NHKスペシャル』『ETV2001』などを制作する。その間、「芸術作品賞」「放送文化基金賞」「ギャラクシー賞」などを受賞し、また「菊池寛賞」を共同受賞した。2009年、NHKを退社。
現在、武蔵大学社会学部教授。

◆永田浩三さん極私的ブログ「隙だらけ好きだらけ日記」
 http://nagata-kozo.com/


【開催日時】  8月28日(金)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   900円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど
 協力:WAVE出版


新刊「人生に疲れたらスペイン巡礼」発売記念
◆小野美由紀さん  スライド&トークショー◆
「スペイン巡礼旅の楽しみ方」

新刊「人生に疲れたらスペイン巡礼」(光文社新書)の発売を記念して、ライターの小野美由紀さんをゲストにお迎えして、スペイン巡礼旅の魅力についてスライドを交えながらたっぷりとお話していただきます。カトリック三大巡礼路のひとつ、カミーノ・デ・サンティアゴ。スペインはもちろん、イタリア、フランス、東欧諸国まで、世界中のさまざまな国の人々がこの道を歩くことを目指して旅していて、最近は巡礼路を歩いて旅する日本人も急増しているのだとか。本書は、就職活動に挫折し、スペイン巡礼を体験し、その後3度に渡り全800キロの道を歩いた著者が、アウトドアとしても、旅としても面白く、信仰を問わず誰にでも開かれている「スペイン版お遍路」の醍醐味を伝えた旅エッセイになっています。実際にスペイン巡礼路を歩いて来た小野さんが肌で感じた「歩き旅」の貴重な体験談が聞けると思います。小野さんのファンの方はもちろん、
スペイン巡礼路に興味のある方や歩き旅に興味のある方はぜひご参加ください!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。


小野美由紀(おのみゆき)

1985年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部仏文学専攻卒業。学生時代、世界一周に旅立ち22か国を巡る。就職活動に挫折し、スペイン巡礼へ。その後3度に渡り全800キロの道を歩く。卒業後、無職の期間を経て2013年春から文筆業を開始。クラウドファンディングで「原発絵本プロジェクト」を立ち上げ、絵本『ひかりのりゅう』(共著、絵本塾出版)を
出版。2015年には、初の著書である自伝エッセイ『傷口から人生。』(幻冬舎)を刊行し、話題を呼ぶ。現在、ライター、エッセイストとして活躍中。

◆小野美由紀さんブログ
 http://onomiyuki.com/


【開催日時】  9月3日(木)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   900円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど
 協力:光文社


新刊「顔ハメ看板ハマり道」発売記念
◆顔ハメ看板ニスト 塩谷朋之さん  スライド&トークイベント◆
「日本全国、顔ハメ看板ハマリ旅」

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新刊『顔ハメ看板ハマり道』(自由国民社)の発売を記念して、顔ハメ看板ニストの塩谷朋之さんをお迎えして、全国各地の顔ハメ看板の魅力についてスライドを眺めながらたっぷりと語っていただきます。「顔ハメ看板ニスト」として、日本全国、顔ハメ看板を求め北は北海道から南は沖縄まで、日本全国観光名所の顔ハメ看板を旅し、また各種展示会などで設置される顔ハメ看板を求め各種イベントに出没し、顔ハメ看板の写真を撮り集め続ける塩谷さん。新刊では、そんな塩谷さんが撮りためた2,000枚を超える「顔ハメ看板」の写真を、「ハマりのいい看板」「十板十色」「看板の裏側事情」「顔ハメ紀行」「看板作り手インタビュー」などに章立てて徹底的に紹介しています。ありとあらゆる看板デザインを紹介した本書は、日本の文化史としても役に立つのではないかといえるほど貴重な1冊です。今回のイベントでは、顔ハメ看板を撮影する際のエピソードなど塩谷さんならではの貴重で面白いお話が聞けるはずです。塩谷さんのファンの方はもちろん、全国各地の顔ハメ看板に興味のある方はぜひご参加くださいませ!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。


塩谷朋之(しおやともゆき)

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顔ハメ看板ニスト。会社員として働く傍ら、顔ハメ看板を求める日々。
2015年8月初の著作となる『顔ハメ看板ハマり道』(自由国民社)発売。

◆塩谷朋之さんフェイスブック
 https://www.facebook.com/tomoyuki.shioya.7


【開催日時】  9月10日(木)   19:30 ~ (開場19:00)  
【参加費】   900円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内  
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
 ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど 
 協力:自由国民社


新刊「週末5万円からの東南アジア」発売記念
◆旅行作家 吉田友和さん スライド&トークショー◆
「週末、東南アジアへ旅に出よう」

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新刊『週末5万円からの東南アジア』(大和書房)の発売を記念して、旅行作家の吉田友和さんをお招きしてふらっと行く週末東南アジアの旅の魅力についてスライドを交えながらたっぷりと語っていただきます。週末海外のエキスパートで、「時間はないけれど、旅がしたい」というわがままな要求を満たすライフワークを十年以上も続けている吉田さん。新刊では、フィリピンの辺境まで棚田を見に行ったり、オフシーズンにプーケットでマラソン大会に参加したり、ジャカルタまで現地アイドルの追っかけに行ったりと、バンコク、プーケット、ハノイ、シンガポールのといった旅先の定番やフィリピンのバナウェ、ミャンマーのマンダレー、ジャカルタといったマイナーどころの計8都市の最新体験記が綴られています。今回のイベントでは、週末の限られた時間や予算の中で楽しい週末海外を実践してきた吉田さんならではの貴重なお話が聞けるはずです。
吉田さんのファンの方はもちろん、東南アジア旅行を計画している方や週末海外旅
に興味のある方やはぜひご参加くださいませ!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。


吉田友和(よしだともかず)

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1976年千葉県生まれ。サラリーマン生活の中での海外旅行体験をつづった『仕事が忙しいあなたのための週末海外!』(情報センター出版局)をはじめ、『週末バンコク』(平凡社)など週末旅行に関する著書多数。世界各地で写真撮影も精力的に行う。
著書に『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』(講談社)、『自分を探さない旅』(平凡社)など。

◆旅行作家★吉田友和 Official Web
http://www.tomotrip.net/


【開催日時】 9月17日(木)  19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   900円   ※当日、会場にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど
 協力:大和書房

編集後記 2015/08/25号 Vol.053


6. 編集後記

tabinoteワタベです。
東京が猛暑におそわれた8月初頭、アメリカの西海岸を巡っていました。
明後日からtabinote田口が入れ替わるように渡米します(バーニングマン参戦のため)。
というわけで今回2号ぶりに復活した「世界あの街」。シアトル、ラスベガスに続き3つ連続でアメリカの都市を取り上げることとなりました。
アメリカはとにかくでかくてバカバカしくて、お金があれば最高に楽しいですね。

では、次号もよろしくお願いします。
次回は9月8日(火)の発行予定です。


発行:有限責任事業組合tabinote
https://tabinote.jp

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