Contents
1. 旅行業界最新ニュース
2a. 連載:「タビノート」 下川裕治
2b. 連載:「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和
3a. tabinote旅行記
3b. 世界一周ノート
4. 世界あの街この街
5. 旅の本屋 のまど イベント情報
6. 編集後記
1. 旅行業界最新ニュース
2a. 連載:「タビノート」 下川裕治
2b. 連載:「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和
3a. tabinote旅行記
3b. 世界一周ノート
4. 世界あの街この街
5. 旅の本屋 のまど イベント情報
6. 編集後記
ANAは10月25日より東京(成田)~ブリュッセル線の新設を発表した。同時にデイリーで運行している東京(成田)~パリ線の運休も発表。ブリュッセル線にはパリ線で使われていたB787-8がそのまま利用されると思われる。また、同日より東京(羽田)~パリ線の機材をB787-8からB787-9に大型化することもわかった。
元F1レーサーのニキ・ラウダ氏がオーナーを務めるオーストリアのLCC、ニキ航空が6月14日より日本に就航することがわかった。就航するのはアブダビ経由のウィーン~東京(成田)線と、アブダビ、北京経由のウィーン~中部線の2路線。なお、同社は2012年よりワンワールドに加盟している。
http://www.flyniki.com/
ジェットスター・ジャパンは5月26日、就航から現在までの相当乗車数が900万人を突破したと発表。2年10ヶ月での達成は日本のLCCで最速となる。現在ジェットスター・ジャパンは国内11都市、海外1都市へ20路線を展開している。
アメリカの国土安全保障省は、東京(成田)、ロンドン(ヒースロー)など世界中の10空港を対象にアメリカへの事前入国審査を提供すると発表した。すでにトロントやモントリオールなどで事前入国審査を行っており、不審者の搭乗を事前に防ぐと同時に乗客の利便性が大幅に向上する。
ピーチ・アビエーションは5月29日より、ふるさと納税の対象自治体を現在の大阪・泉佐野市に加え、長崎・東彼杵(ひがしそのぎ)町にも拡大すると発表した。また、8月には宮崎・小林市、沖縄・糸満市、9月には鹿児島・南さつま市とも連携するとも発表。
ふるさと納税について詳しくはこちらの記事を参照。
月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。
下川裕治(しもかわ・ゆうじ)
1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。
バンコクのドーンムアン空港からチェンマイまで、タイ・ライオンエアに乗った。
気になる航空会社だった。インドネシアのライオンエアとの合弁会社としてタイ・ライオンエアが就航したのは2013年の12月。バンコクとチェンマイを結ぶ路線だった。
その広告をバンコクで頻繁に見るようになった。ドーンムアン空港からLCCに乗ると、空港には何機ものライオンエアが駐機していた。急速にタイのLCC世界で存在感を強めていたのだ。それが昨年のことである。
吉田友和(よしだともかず)
1976年千葉県生まれ。出版社勤務を経て、2002年、初海外旅行にして夫婦で世界一周旅行を敢行。旅の過程を一冊にまとめた『世界一周デート』で、2005年に旅行作家としてデビュー。「週末海外」というライフスタイルを提唱。国内外を旅しながら、執筆活動を続けている。その他、『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』(講談社)、『自分を探さない旅』(平凡社)、『LCCで行く! アジア新自由旅行』(幻冬舎)、『めざせプチ秘境!』(角川書店)、『3日もあれば海外旅行』(光文社)など著書多数。
旅行作家★吉田友和 Official Web
台北にある行天宮の地下街は占い師で有名で、僕も以前に占ってもらったことがある。
「アナタ、辛いものが好きでしょう? あと、コーヒー。長生きしたいなら、このふたつはほどほどにした方がいいですよ」
占い師のオバちゃんに流暢な日本語でそう言われて、僕は戸惑った。辛いものもコーヒーも本当に我が好物なのである。なんで分かったのだろうかと驚いたし、それを控えろという忠告には抗いたい気持ちが湧いた。とくにコーヒーはきつい。1日に最低でも3杯は飲むだろうか。依存度は非常に高く、飲むなと言われて素直に従うわけにはいかない。
今号よりしばらくキムラリュウジさんのベトナム旅行記を掲載いたします。内容は2015年5月の体験にもとづいています。
朝4時半に起床。ふう、起きたぜ。
飛行機が9時半の便なので7時過ぎには成田に着いていたい。
とするならば6時渋谷発の成田エクスプレスに乗るほかない。それを逃すと6時40分発になってしまって、成田に着くのが8時近くになってしまう。昨夜遅めの就寝だったが気合の起床。
空港という特殊な空間が好きなので、空港で長い時間過ごすのは苦にならない。むしろ旅立ち前の時間を慌ただしくなく優雅に過ごすためには早めに空港入りするのが得策だと思っている。
軽い二度寝で30分経過し、4時半に完全起床。
今回、5泊7日だが、リモワの小さい方のスーツケースを選んだ。旅を重ねるごとに持っていくべき荷物がどんどん淘汰されていって、結構身軽になってきたので小さい方でも十分事足りる。こっちのスチール製のほうが質感が好きだし、かつ使い込みたいという理由もある。身軽なので荷造りは30分もあれば終了。
5時20分過ぎに自宅を出発し、サクッとタクシー拾って渋谷駅新南口へ。
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定刻通り成田エクスプレスは渋谷を出発。新宿から乗ってきたのであろうか、外人さんが多い。
終え損ねていた仕事の残りを片付けようと思ったが・・・3時間睡眠のため頭が働かず、成田まで爆睡。
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さすがGW、ということで成田はすでに混み始めていた。昨晩のうちにWEBチェックインを済ませておいたので荷物のみ預けようとベトナム航空のチェックインカウンターに向かったところ、僕が乗るホーチミンシティ行きの便は1時間半のディレイとのこと!なのでチェックイン開始もあと1時間半後とのこと。旅のスタートからディレイ、きたね。
まあ、時間ならいくらでも潰せるなと思い、まずは必要準備をサクッと済ませることに。ホントは先に朝飯を済ませたかったが、8時半とか9時にならないと店がオープンしないようなので、食事は後回しだ。
東京海上日動のカウンターで旅行保険に加入。一番廉価なものをセレクト。8千円くらいか。保険はクレジットカード付帯のものがあるから大丈夫、って考えている人も多いみたいだが、それは多少の誤解をはらんでいて。物損程度のものだったらカードの保険も専用旅行保険も似たようなものだが、仮に何らか大怪我をしたりした場合の医療費でみると、時に請求額が数千万に及ぶケースもあるらしく、カードの保険では到底賄えない額になってしまう。
数千円でもしもの時の備えができるなら、ということでここ最近の海外旅行ではかならず旅行保険に加入することにしている。
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さて、お次は両替。ベトナムドンはマイナー通貨扱いなのか、空港に支店を出している大手銀行では取り扱っていないところが多い。成田の第一ターミナルではTravel Support GPA外貨両替専門店にて取り扱いがあったので、そこで3万円分を両替した。
現地通貨にして475万ベトナムドン!桁数多すぎじゃないか!?わかりづらい。現地通貨が日本円のいくらに相当するのかって感覚に馴染んでおくのは重要で。桁数が多すぎてピンときにくかったが、2万ベトナムドン≒100円くらいで覚えておくことにした。日本円の1億円は200億ベトナムドンか・・・。桁数見誤りそう。
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所用を済ませた頃にはチェックインカウンターが定刻より早めに開いていた。チェックイン待ちで並ぶのが嫌なので今回は予めWEBチェックインを済ませていた。WEBチェックイン客は通常チェックインとは別の列がある。そちらには一組しか並んでなかったのですぐに順番がくるだろう・・・と踏んでいたのだが、待てど暮らせど前の一組の手続きが終わらない・・・。おそらくディレイの影響で手続きが混乱していると思われ。
20分~30分待っただろうか。業を煮やしていたところで、他の臨時カウンターに案内された。もうちょい早く声かけてよね。
荷物預けるだけっしょ、と思ってチェックイン作業をスタートさせるも、「ディレイの処理」と「乗継便を含めて事前にWEBチェックインで座席を確定させてしまっていた」のが処理を煩雑にさせているらしく、ずいぶんと作業に手間取っている。しまいには「ホーチミンからフエへの乗り継ぎについては、ディレイの影響で一本後の便でないと間に合わないと思われます。その便の座席は現時点では確定が難しく、搭乗券を発行できません。申し訳ありませんがホーチミンにて再度チェックインをお願いできますでしょうか」とのこと。
なぜこの時点で座席を確定できないのかについての明確な説明がないし、再度ホーチミンシティでチェックインをしなくてはいけないというのはとても残念な対応。「ホーチミンシティの空港係員には事情を申し送りしておきます。何かあれば英語にて対応ください」とのことだったが、去年のエアアジアでの似たような対応が脳裏をよぎる。申し送りしておく、と言いつつその内容が正確に伝わっていることはなく、たらい回しにされた挙句に乗継便に搭乗できず自費で次の日の便を待った、というのはエアアジアでの出来事。しかも、英語でこういう混みいった事情を説明するのはさすがに僕の英語力じゃ無理なんすよ(笑)。
まあ、嘆いていても仕方ないので係員の方の言うとおりにする外なく、気持ち悪さを残したままレストランエリアへ。
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9時を回っていたので回転寿司屋さんへ。ビールとアジの握りを食べて気分転換。
日本を離れる儀式としてもうちょい好きなもの食べちゃおっか、ということでラーメン屋へ。これで思い残すことはない!
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10時50分離陸のはずだったが、多少遅れて11時過ぎに空の旅スタート。非常口前の席を確保したかったが叶わず、機体後方の窓際の席が僕のテリトリーだ。
ちなみに・・・チェックイン回顧・・・
前回のヨーロッパ旅行の際に、「空港のチェックインカウンターだと、いくら早く行ったとしても事前のWEBチェックインを使っている輩に先を越されていて、いい席が確保できない」という仮説を抱いたのだったが、今回はWEBチェックインを使ったにも関わらず良い席はすでに埋まっていた。
うーむ。どうなっているのだ。
WEBチェックインでは全ての席を開放しないのか?もしくはWEBチェックインももっと早くすべきなのか?
確かに、24時間前からWEBチェックイン可能になるのだが、僕がアクセスしたのがそこから15時間後のフライト9時間前であった。その15時間の間で多くの席が埋まってしまった可能性はある。(ただ、肌感として、WEBチェックインを使いこなしている人がそこまで多いように思えない&空港のカウンターでもWEBチェックインカウンターに並んでいる人はすごく少なかったことを考えると、まだそこまで利用普及している気がしない)
今後のベストアクションとしては、
▼WEBチェックイン開始時間にアクセスして、極力よい席を押さえる
▼仮にWEBチェックインで良い席が押さえられなかった場合、当日早めに空港カウンターに行き、空いているであろうWEBチェックインカウンターにて良い席への変更を交渉してみる
ということになるだろうか。まずは帰りの便で仮説の検証をしてみるべし。
*
さて、離陸だ。エコノミー席という狭い空間においては、隣の席にどんな人が座るかどうかが旅の快適さの方向性を左右する。キレイな女性が隣席になるようなら、約6時間の長旅の疲れもいくらか和らぐものなのだが、今回は・・・くたびれ尽くしたおじさんだった!(失礼!)
着席した直後は、離陸直前にしこたま吸ってきたのであろうタバコの臭いに悩まされ、その後は加速度的に増していく口臭のキツさに悩まされ続ける空の旅。まあ、そんなこんなも旅の思い出の一つ、ってことにする。(ちなみにこれまでの旅でも隣人は印象に残ることが多く、超ファットで僕の席を侵食してくる外人さんや、体臭がなかなかインパクトのあるマッチョな黒人さんなど枚挙に暇がない)
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約6時間のフライトを経て、15時半ころにホーチミンシティ到着。機外に出たら、そこは夏だった。
それもそのはず、気温は34℃とのこと。日本人からしたら猛暑である。
荷物を受け取り、一旦国際線ターミナルを出て国内線ターミナルへ。再度チェックインするのが面倒くさい。ターミナル間を移動する間だけでも汗が噴き出してくる。
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国内線チェックインカウンターで手続きをスタートするも、なにやら手こずっているようで、係の人は上長らしき人と話し込んでいる。
何か嫌な予感がする。
ほどなくして搭乗券が渡された。
成田のカウンターでは「正規の乗継便に間に合わないから一本後の便を用意するようにホーチミンシティのほうに伝えておきます」と言われていたので当然そのようになっていると思い、搭乗券の詳細をそこまで確認せずに保安検査場を通過。
18時10分発だからまだまだ時間あるなー、ビールでも飲もうかなーと思いゲート付近をぶらぶら。一応自分が乗るゲートも確認しておくか、と5番ゲートに行ってみたところ成田にて「間に合わない」と言われていた前の便がまだ出発前のようで、最終手続きをしていた。あ、こちらもディレイしていたのね、なーんだ間に合わそうとすれば間に合ったんじゃんと思ってふと搭乗券に書かれている便名に目をやると・・・
今これから飛び立たんとしている飛行機の便名が書かれているではないか!
あたまが混乱しかけつつもすぐに状況を飲み込めた。
▼成田:乗り継ぎ便間に合わないだろうから一本後を押さえておきます
▼ホーチミン:一本後にしなくても正規のものが間に合うからそれにしておいたよ、ってこっそり元もものに変更。僕には説明なし
危なかった。悠長にビールなんか飲んでいたら乗るべき便に乗り遅れていた!!!
搭乗口で搭乗券を見せると、当然、中へどうぞと。気づいてよかった。危なかった。
これだから異なる国同士、ってか日本以外での「申し送り」は嫌なのである。勝手に変えないでよ!!
*
18時過ぎにフエに到着。
と、今度は出口にスタンバっているはずのガイドの姿が見えない。まあ、嫌な予感はしていたのだが。
旅程表に書いてある緊急連絡先にSkype電話で連絡すると、「今別のところにいるので急いで向かわせます」とのこと。別のところってどこよ!!ちゃんとここにいてよ!
立って待っているのも暑いのでベンチに座っていると、どっか別の会社のガイドっぽい青年が話しかけてくる。英語を話しているようだが発音がかなり独特というか聞きとりづらく、残念ながら会話が成立しない。いろいろと売り込みをしていたっぽかったが、何を売りたいのか分からなかった(笑)。フエではいまお祭をやっているよ、ってのは分かった。参考にするよ、ありがとう。
結局待つこと1時間くらいでガイドさん到着。曰く、「一本後の便で来るって日本から連絡があったでの、その時間に迎えにくる予定でした」とのこと。もうさぁー、各所の連絡が面白いくらい全然噛み合ってない(笑)。「フェー」と深い溜息をついた。
*
ガイドさんは片言ってレベルの日本語力だったが、人柄がにじみ出てくるような話し方に、待ちぼうけにされた徒労感も自然になくなっていった。「お兄さん、学生さんですか?え、35歳ですか?顔が若いですね」なんて真顔で言ってくれたし。とてもいい人だ。
*
宿の方は手違いなくちゃんと予約されており(そりゃそうだよね)、無事チェックイン。ホテルサイゴンモリンは街の中心地にあり、近くでやっているお祭りの喧騒がすぐそばに感じられた。旅情を掻き立てられつつも、20時過ぎで疲れていたこともありホテル内の屋外レストランへ。
ビール3杯にバインセオと、エビチリみたいなのと麺を頼んで2,700円くらいか。ホテル価格だから割高なのだろうが十分に安い、そして美味い。
フエでの一日目はこうして更けていった。
(二日目以降に続きます)
仕事をやめ、2013年10月から1年間の予定で世界一周の旅に出ました。
青木大地(あおき・だいち)
1986年生まれ。日本大学 芸術学部 卒業。
卒業後、大手レンタルビデオメーカーに勤務。店舗、営業を経て世界旅行のため退社。
念願のフリーライターとしてとりあえず1年は過ごせそうです。
同名義のFacebookもよければ見てください。
ピラミッドまではホテルからローカルミニバンを乗り継いで向かった。言葉は全く通じなかったけれど、手で三角形を作るとすぐに話は通じた。ホテルや客引きに言われたツアーの価格からすればかなり安上がりにピラミッドまで辿り着けた僕は、地図も情報もない中で少し達成感で浮かれてしまっていた。
本当にピラミッドの前にあったKFCのルーフトップに腰を下ろすと、目の前に広がる光景は嘘のようで、それでも砂漠は強い太陽光を浴びてゆらゆらと蜃気楼を生んでいた。
チキンを食べ終えて、僕は入場ゲートへと向かった。
バンコクで手に入れた学生証を見せて入場料を支払うと、すぐにガイド客引きが寄って来た。僕は敷地内を自分で歩いて周るつもりだったのだけれど、「馬に乗せてやる」という言葉が妙に引っかかり、気付けば馬に乗って砂漠を走ることになっていた。料金は700円。交通費を節約できたことが僕を乗馬へと駆り立てた。
人気のない砂漠(既にこのあたりで何かおかしい)を馬に乗って駆けると、気持ちが良かった。通常とは逆のアングルでピラミッドを見ることもでき、ガイドのおじさんも親切だった。
ある程度写真を撮り終えるとおじさんが豹変した。「俺は親切だ。楽しんだだろ?特別な時間だっただろ?」と質問を浴びせてきた。曖昧に返事を続ける僕に、ついにおじさんは「チップ」をよこせと言った。砂漠のど真ん中だった。
僕は灼熱の砂漠のど真ん中でおじさんを拒んでいた。「700円と言ったはずだ!」と。するとおじさんは「馬は1匹700円だ。俺のと合わせて1400円だ」と言った。そしておじさんは「払わなければこの場で降ろす」とも言った。どこだかわからないピラミッドの裏手の砂漠で一人になってしまう恐怖たるやなかったけれど、僕は売り言葉に買い言葉で「ここで降ろしてくれ!」と言った。おじさんは呆れ果て、馬を急いで走らせて、僕をピラミッドの麓の日陰に連れて行った。そして長い押し問答が始まった・・・
どれくらい経ったろうか。ピラミッドの麓で僕らは不毛なやり取りをしていた。思えば自分がケチっているのは700円で、そのために随分と長い時間変なストレスを受けている。そう考えるとどうでもよくなって、僕は根負けし、おじさんに1500円を払った。僕からすれば寛大にチップを付けたつもりでいたけれど、おじさんは「これじゃあ足りない」と言った・・・エジプト人!
おじさんに別れを告げて、僕は1人ピラミッドの周りを歩き出した。皆、観光客は楽しそうに写真を撮ったりしていた。僕はと言えば、2000円にも満たない金額のことで凹んでいた。この旅を始めてからこんなみじめな気持ちの連続のような気がした。だからせめて陽気に振る舞おうと、スフィンクスの前ではしっかりとポーズをとった。
エジプトを出国し、いよいよ僕はアフリカ大陸南部へと向かった。ビザの関係、流行中のエボラ出血熱、何より時間がなかったため、いっきに南アフリカへと僕は飛んだ。
世界最大のパワースポット、ピラミッドを詣でた割に僕の運気はだだ下がりで、トランジットのエチオピアでは運搬中にバックパックから小銭入れを盗まれた。荒んだ気持ちのまま、僕は遂に世界一の犯罪都市、ヨハネスブルグへと辿り着いた。
次回、ケープタウン喜望峰、最南端へ。を記します。
上海→杭州→南寧→ハノイ→ホーチミン→シェムリアプ→チェンマイ→ルアンパバーン→バンコク→パンガン島→ペナン島→マラッカ→スマトラ島→ジャワ島→マニラ→シンガポール→ジョホールバル→シドニー→チェンナイ→ムンバイ→アグラ→デリー→バラナシ→ブッダガヤ→コルカタ→ダージリン→ポカラ→ルンビニ→ガヤ→カトマンズ→ポカラ→イスタンブール→カッパドキア→パムッカレ→ボドラム→ギアテネ→メテオラ→ソフィア→ブタペスト→ザコパネ→クラクフ→サラエヴォ→ザグレブ→ヴェネチア→ローマ→ミラノ→バルセロナ→タンジェ→フェズ→マラケシュ→カサブランカ→カイロ→ギザ→アジスアベベ→ヨハネスブルグ・・・以降、アメリカ、南米と巡りました
このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。
Vientiane Night Market (トリップアドバイザー提供)
ラオス人民民主共和国・国旗
(画像:Wikipedia)
エネルギッシュかつどこかゆるい空気、仏教史跡とフランス植民地時代の建築物が混在する街並みが魅力となり年々観光客が増加している。素朴な民芸品の並ぶバザールや屋台巡りも人気。石壺史跡が有名なジャール平原への入り口でもある。
ヴィエンチャンはラオスの首都かつ最大の都市。かつては「世界一何もない首都」と称されたほどだが、近年は経済発展に伴い朝夕のラッシュやクラクション、工事の音が鳴り響くなど急速な発展を遂げている。
しかし、周辺国の都市がギラギラと活気に満ちて住みにくくなっている中、まだまだゆるい雰囲気も保っている。ガイドを片手に観光スポットをあくせく巡るような旅ではなく、ゆったりと余裕をもって訪れたい。
(画像:Google)
そんなヴィエンチャンの観光といえばまずは街歩き。とくに、タラートと呼ばれる市場巡りがおすすめ。暑さに疲れたらカフェに避難するか、ショッピングセンターでク-ラーを浴びよう。
タラート・サーオ(Morning Market)は市内最大規模のショッピングセンター。雑貨やハンディクラフトなどのお土産品から、宝石や家電まで生鮮以外は何でもそろう。
Morning Market (トリップアドバイザー提供)
タラート・クアディンはタラート・サーオから通りを挟んだ向かい側。竹細工や布などのハンディクラフトに加え、生鮮も並んでいる。
タラート・サーオの少し北にあるタラート・トンカンカムは巨大な生鮮市場。生体が生々しく並ぶぶった切りの肉塊や山積みの野菜、メコン川の恵みをうけた川魚やエビなど市場好きにはたまらない雰囲気。
Morning Market (トリップアドバイザー提供)
ヴィエンチャン最大のショッピングモールは15年3月に開業したばかりで、その名もヴィエンチャン・センター。超巨大モールの目立つアジアの中では小ぶりだが、それでも総面積12万平米と現在ラオス一のスケールを誇る。グッチやオメガといった外資系高級ブランドからZARA、ラーメン店まで幅広いテナントが揃っており、将来的にはホテル等が入る複合施設となることを目指している。
(画像:Wikipedia)
ヴィエンチャンの観光スポットには寺院が多い。
中でもランドマーク的存在の1つがタート・ルアン。ラオス仏教における最高権威で、ヴィエンチャン住民はもちろんラオス各地の敬虔な仏教徒も多く訪れる。昼は黄金の仏塔が青空によく映え、夜はライトアップされ美しい。
Pha That Luang (トリップアドバイザー提供)
ワット・シーサケットは16世紀に遡るというヴィエンチャン最古の寺で、現在の建物は19世紀に再建されたもの。回廊には無数の仏像が納められており、その数およそ7,000体と三十三間堂以上の規模。
Wat Si Saket (トリップアドバイザー提供)
タート・ルアンと並ぶヴィエンチャンの顔はパリの凱旋門を模したパトゥーサイ。本家パリの凱旋門が高さ50mなのに対し、こちらも高さ45mとひけをとらない威容を誇る。
展望台があり、高い建物に乏しいヴィエンチャンで市内を一望できる数少ないスポット。展望台に向かう途中の階にはお土産屋があるなど何かとほほえましいが、本来は慰霊のためのモニュメントである。
昼も多くの観光客でにぎわうが、夜はライトアップされさらに華やかに。
Patuxait (トリップアドバイザー提供)
夕方になったらメコン川沿いのナイトマーケットへ。
バーで(いくらでもある)ビールを片手に、対岸のタイや沈む夕陽を眺めながらまったり時を過ごそう。
Bor Pen Yang (トリップアドバイザー提供)
ヴィエンチャン観光でひそかに人気なのはラオスの国民的ビール、ビア・ラーオ工場の見学。市街から南、14番線のバスに乗って友好橋方面。運転手にビア・ラ-オ工場と伝えるだけ。
本来は予約制だが、いきなり行っても結構OKだったという声もちらほら。
Beer Lao Brewery near Vientiane (トリップアドバイザー提供)
そして、郊外観光の目玉と言えばワット・シェンクアン、別名ブッダパーク。友好橋を越えてビア・ラーオ工場の先にある。もちろん工場見学とセットで行くのがおすすめ。
ブッダパークはタイの珍寺などと並ぶ東南アジア屈指の珍スポット。それほど威厳のないコンクリ製の仏像(的なもの)が無数に並ぶシュールな様はいろいろな意味で期待を裏切らない。
(画像:tabinote・青木大地)
ナムグム湖はヴィエンチャンから北に90km。
水力発電ダムに付随する人工湖で、福岡市とほぼ同じ面積という巨大なもの。ちなみに内陸国、ラオスは電力を100%水力で生み出している。
開発には日本人・日本企業が多く関わり、犠牲者も現地に眠っている。
現在ではボートや島巡り、水上レストランなどもあり観光地化している。
Nam Ngum (Blue Lagoon Resort Laos) (トリップアドバイザー提供)
バンヴィエンはヴィエンチャンの北160kmにあるリゾート。石灰岩の山々や鍾乳洞、ブルーラグーンという碧い湖など豊かな自然に恵まれ、欧米人のツーリストも多い。
(画像:tabinote・青木大地)
ジャール平原はバンヴィエンから北東に陸路200kmほど。
古代につくられたと推定されている謎の石壺が無数に埋まっており、不思議としか言いようのない光景が広がる。旧陸軍参謀の辻政信がこの平原で失踪したというエピソードもあるなど、何かと妄想をかき立てられるスポット。
Plain of Jars (トリップアドバイザー提供)
【ラオス】個人旅行の強い味方、空港送迎から日本語ガイドまで VELTRAにおまかせ!
Makphet Restaurant (トリップアドバイザー提供)
ラオスの食はベトナム、タイ東北部、中華料理をほどよくミックスしたテイストで、アジアの中では辛さ控えめ。パンやサンドイッチにはベトナム同様フランスの影響が見られる。
食材はもち米とハーブの多用が特徴。内陸国であるが川魚もよくメニューに登場する。
代表的なメニューは粗く刻んだ肉をハーブとライムジュースで味付けしたラープ。タイ料理でもお馴染みのメニューだが、ラオスが本場。鶏肉や豚、レアの牛肉、魚やアヒルのラープまで多彩なバリエーションがある。
他には麺類も豊富で、タイ風、ベトナム風のフォー、中華風の焼きそばや和え麺など毎日でも飽きない。
タイやベトナムでお馴染みのメニューに加え、肉や魚をシンプルに炭火で焼いたり揚げたりしたメニューも多い。
欧米のツーリストも多く訪れるため小洒落たカフェが多いのも特徴。本格的なバケットを使ったサンドイッチやラオス産の蜂蜜を使ったパンケーキなども人気がある。
ラオスのビールといえばビア・ラーオ。
フランス資本で建設されカールスバーグの出資を受けたという本場欧州仕込みの濃厚な風味は氷で割ってよしそのままでよしの万能選手。
国内シェア90%以上とも言われる国民飲料で、東南アジアでもっとも美味しいとの呼び声も高い。
(空路)
日本からラオスまでの直行便はなく、周辺の東南アジア諸国から入る。
なんといっても空路が豊富なのはタイ経由。日本からバンコクを経由するのが手軽。
ベトナム、カンボジアからのルートも多い。特にベトナム航空は日本からの往復で5万円を切るなどLCCよりも安いことがある。
エアアジアも安い。クアラルンプールからヴィエンチャンまで直行便がある。
意外なところでは、韓国のジンエアーがソウルから就航しており、価格も手ごろ。
ラオスの国内線移動は時間変更や遅延、欠航が日常茶飯事。ヴィエンチャンからの移動も一筋縄ではいかないことがあり、余裕をもってスケジューリングしておきたい。
(陸路)
周辺国の主な都市とをつなぐ国際バスがある。タイやベトナムとの間に路線がある。鉄道もあるがバスがお手軽。
陸路で入国する場合でも、国境ポイントでビザを取得できる。
(空港)
ワッタイ国際空港(Wattay International Airport;VTE)は市街から西に約6kmと近い。国際線と国内線の2ターミナル。国際線ターミナルは日本の援助で1999年に建てられた。軍民共有で、ラオス空軍の基地を兼ねている。
国際線はラオス国営航空の他、タイ国際や中国東方、エアアジア、ジンエアーなどが就航している。
市街地まではプリペイドの定額タクシーで、6USドルまたは54,000キップ。
tabinoteメンバーも愛用!空港滞在時間が長くなりがちな節約旅行でこそ、ラウンジのありがたさが身にしみます。海外旅行には必携の「プライオリティ・パス」。
世界100カ国300都市、600ヵ所以上の空港にあるVIPラウンジが無料で使えます。年会費10,800円(税込)の楽天プレミアムカードなら年会費399ドルのプライオリティ・パスが付いてきます。
ラオスはインドシナ半島の内陸深くにある内陸国で、南北に細長い。東にタイ、北に中国、西にタイとミャンマー、南にカンボジアと接している。
ヴィエンチャンはラオスの中央部、タイ国境沿いにある。
5~10月は雨季で、11~4月が乾季。3~4月にかけて猛烈に暑くなる。
基本的には乾季が観光に適しているが、滝やメコン川の雄大な眺め、山盛りの果実が積まれたマーケットを見るならあえて雨季を選ぶのもいい。ホテルも雨季は安め。毎年4月中旬がお祭りとなり、ピースフルな雰囲気が漂う。
日本との時差はマイナス2時間。日本の正午がラオスの10時。
公用語はラオス語(ラオ語)。タイ語もそれなりに通じる模様。
フランス領ではあったがフランス語が通じることはほとんどない。観光分野では英語の通用度が高い。
通貨はキップ、あるいはキープ(LAK)。
補助通貨としてアット(Att;1キップ=100アット)がある。
1キップ=0.15円(15年5月時点)。おおむね10,000キップで150円くらいと覚えておけばよい。
米ドル、タイバーツも通じるが、日本円を現地でキップに両替するのが有利。現地での再両替レートは良くないので都度両替すること。
現地には豊富にATMがあるが、紙幣が出てこないこともあるので現金の持参を推奨。
ホテルは米ドル建ての場合もある。
物価はホテルを除きかなり安め。
ミネラルウォーターが2,000K(キップ)、ローカルレストランで麺などが1万キップ、レストランが5万キップキップ。ホテルはゲストハウスで10USドル、3つ星ホテルなら30~50USドル程度。
クレジットカードの通用度は低く、外国人が行くような高級レストランやショップ、ホテルに限られる。
チップは基本不要。ベルボーイやガイドに1ドル程度。高級ホテルでは10%の税金が加算される。
(画像:banknotenews.com)
15日以内の観光滞在はビザ不要。16日以上であればビザ申請を。
アライバルビザもあるのでそれほど神経質になる必要はない。
外国人は、常にパスポートの携帯が義務付けられている。警官の検問時にパスポートがないと延々と尋問されたり拘束されることもあるので注意。
油断は禁物だが、ぼったくりやしつこい客引きは少ない。
ラオス自体、一党独裁の体制が続いており基本的に治安はよい。
ただし、旅行者をねらったひったくりやホテル・ゲストハウスでの盗難、いかさま賭博などの被害が報告されている。近年では銃器を用いるような凶悪犯罪も増加している。
麻薬の誘惑に触れる機会も多い。もちろん違法であり、麻薬所持の最高刑は死刑。
毎年2月から4月頃までの間は山焼き・野焼きの影響で煙害が発生する。マスク携行を推奨。
ヴィエンチャンとルアンパバーンの間の山岳地帯は反政府武装勢力の拠点であり、基本的に外国人は入境できない。外務省は「渡航の是非を検討」扱いとしている。
地下鉄、軽軌道といった公共交通はなく、バスも郊外との接続が中心。
レンタサイクルやトゥクトゥクが便利。
タクシーは快適だが空港タクシーやツアー用のチャーター車が主流で、街中を流していることはない。
(タクシー)
ホテルで呼んでもらうなどしてチャーターする。
交渉制だが、1時間借りてだいたい10USドル位。
まれにメーター制のものもある。初乗り1km15,000キップ程度。
(トゥクトゥク)
三輪バイクタイプ。料金は交渉制で、市内ならおおむね一回(1km程度)で1~2万キップ程度。ワット・シーサケット付近など観光地では強気にふっかけてくるドライバーも多い。
(レンタサイクル)
突然の雨や車道の土埃、炎天下のペダル漕ぎなどヴィエンチャンでの自転車行はなかなかハード。
1日借りて1~4万キップ程度。ギア付のMTBなら5万キップ以上。
安い店や自転車の品質はそれなり。
(バス)
あまり市内観光に便利な路線ばかりではないが、目的地とルートがうまく重なっていれば便利。友好橋、ビア・ラーオ工場などに向かう14番線は比較的利用頻度が高いかも。
路線によっては日本から払い下げられた低床バスが走っている。
バス停以外でも乗り降りでき、乗車は手を上げて停め、降車は降車ボタンで知らせる方式。運賃は徴収に近づいてくる乗務員に払うか、降車時運転手に支払う。
Salana Boutique Hotel (トリップアドバイザー提供)
全般に相場は安く、長期滞在者にもうれしい。
ホテルの数は多く建設ラッシュも続いているが、それ以上に増加する旅行者・ビジネス客も多い。オンシーズンは混雑しがち。
適度にきれいで広めの3つ星クラスで4,000~6,000円程度。その値段でプール付の豪華4つ星が見つかることもある。
更に安いクラスなら3,000円程度からあるが、十分に広くて快適。
ゲストハウスならばドミトリーで数百円、個室でも1,000円台。
(携帯・モバイル)
ラオスの携帯事業者は最大手のLao Telecom(Laotel)、ETL、Unitel、ロシア系Beelineの4社。
外国人でも自由にプリペイドSIMを購入できる。
Laotelのプリペイドプランは1日1ギガで5,000キップ。1ヶ月5ギガで5万キップ、同使い放題で25万キップ。4Gのプランもある模様だがルアンパバーンでの電波状況は未知。
ETLの場合1日300Mで5,000キップ、1週間400Mで1万キップ、1ヶ月2ギガで5万キップなど。
Unitelの場合、1日125Mのパッケージが5,000キップ、1週間250Mで1万キップ、1ヶ月1ギガで4万キップ、同5ギガで10万キップなど。
Beelineは最大21Mbpsの4GUSBモデムとSIMのセットを用意しており、35万キップ。その他3日で500メガのホットプランが1万キップ、1週間500メガで2万5千キップ、1ヶ月1.5ギガで10万キップ、1.2ギガのデータ専用で5万キップなど様々なプランがある。
短期滞在ならBeelineの3日プラン、1週間ならETL、1ヶ月ならLaotelの5ギガプランがお得といったところか。
日本からWiFiルーターを借りていった場合は5日間で7,500円程度と高め。できれば現地でSIMを調達したい。
(WiFi)
多くのカフェやゲストハウスにはWiFiステッカーが貼ってある。もちろん店員からパスワードさえもらえば無料でつなげ、回線品質もそこそこ。
旅の本屋 のまど
東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/
新刊『たまたまザイール、またコンゴ』(偕成社)の発売を記念して、作家の田中真知さんをお迎えして、コンゴ河下りから見えたアフリカ世界の魅力についてスライドを眺めながらたっぷりと語っていただきます。アフリカ最奥部のジャングルを流れるコンゴ河を、1991年、2012年と2度にわたり小舟に乗って自力で河下りを敢行した田中さん。新刊では、5000人にも達する人々が船の上で生活している幻の船「オナトラ船」に乗りこんだり、丸木舟を漕いで河辺の村々の暮らしに触れたりするなど、アフリカの雄大な自然の中に生きるコンゴの人々の知恵や死生観に触れ、その混沌とした驚きの情景とパワーに圧倒された数々のエピソードが綴られています。
今回のイベントでは、長年、イスラム世界やアフリカ世界の変化を眺めてきた田中さんならではの貴重なお話が聞けるはずです。田中さんのファンの方はもちろん、アフリカの文化に興味のある方やアフリカ旅行を計画している方はぜひご参加くださいませ!ハピドラムの演奏もありますよ!
1960年東京生まれ。作家・翻訳家。慶應義塾大学経済学部卒。1980年代半ば、まだ平和だったスーダン・ダルフールの山中に滞在。1990年から8年にわたってエジプトに暮らし、アフリカ・中東を幅広く取材・旅行する。コンゴ河を夫婦で丸木舟で下ったり、エチオピア北部の修道院を訪れたり、バリで呪術師に弟子入りしたりする。著書に『ある夜、ピラミッドで』(旅行人)、『孤独な鳥はやさしくうたう』(旅行人)、『美しいをさがす旅にでよう』(白水社)、『世界の聖地FILE』(学研)など。
◆田中真知さんブログ「王様の耳そうじ」
http://earclean.cocolog-nifty.com/
【開催日時】 6月26日(金) 19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】 900円 ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】 旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
e-mail :info@nomad-books.co.jp
(お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
http://www.nomad-books.co.jp
主催:旅の本屋のまど
協力:偕成社
読者のみなさまこんにちは、tabinote田口です。現在チェンマイにおりますが、雨季に入ったこともあり比較的過ごしやすい気候になっています。とは言え日中はやはり暑い、現地の人も動き出すのは日が暮れてから、氷を入れて飲むチャンビールはうまいです。
というわけでtabinoteメルマガ48号をお送りします。
偶然ですが下川さんも最近チェンマイにいらしたようで、最近バンコクドンムアン空港でよく見かけるLCC、タイ・ライオン・エアについてレポートされています。僕も今回利用したのですが、とにかくなにもないけど安いというLCCの原点に帰ったような姿勢が好ましいです。
吉田さんの連載はコーヒーについて。チェンマイも美味しいカフェは多いのですが、エチオピアのカフェはうらやましい、行ってみたいです。
青木さんの世界一周旅行記は今号もエジプト。うーん、エジプト人との交渉ごとは疲れそうですね。
tabinote旅行記は今号からキムラリュウジさんのベトナムレポートです。しょっぱなからトラブルですがこれも旅行の楽しみの一つ。続きが楽しみです。
世界あの街この街はラオスのヴィエンチャン。チェンマイからも近いので遊びに行かないと。
のまどさんのイベントは田中真知さん。アフリカはやはり遠いので、貴重な情報が聞けそうですね。
さてさて、次回は6月16日(火)の発行予定です。
発行:有限責任事業組合tabinote
https://tabinote.jp
※本メルマガの連載原稿または寄稿、告知などの著作権は著者・情報発信元に帰属します。その他の著作権および全ての編集著作権はtabinoteに帰属します。記事の引用・転載は出典を明記いただくとともに、諸関連法規の定めに従い行っていただきますようお願いいたします。
次回は6月16日(火)の発行予定です。
ANAは10月25日より東京(成田)~ブリュッセル線の新設を発表した。同時にデイリーで運行している東京(成田)~パリ線の運休も発表。ブリュッセル線にはパリ線で使われていたB787-8がそのまま利用されると思われる。また、同日より東京(羽田)~パリ線の機材をB787-8からB787-9に大型化することもわかった。
元F1レーサーのニキ・ラウダ氏がオーナーを務めるオーストリアのLCC、ニキ航空が6月14日より日本に就航することがわかった。就航するのはアブダビ経由のウィーン~東京(成田)線と、アブダビ、北京経由のウィーン~中部線の2路線。なお、同社は2012年よりワンワールドに加盟している。
http://www.flyniki.com/
ジェットスター・ジャパンは5月26日、就航から現在までの相当乗車数が900万人を突破したと発表。2年10ヶ月での達成は日本のLCCで最速となる。現在ジェットスター・ジャパンは 国内11都市、海外1都市へ20路線を展開している。
アメリカの国土安全保障省は、東京(成田)、ロンドン(ヒースロー)など世界中の10空港を対象にアメリカへの事前入国審査を提供すると発表した。すでにトロントやモントリオールなどで事前入国審査を行っており、不審者の搭乗を事前に防ぐと同時に乗客の利便性が大幅に向上する。
ピーチ・アビエーションは5月29日より、ふるさと納税の対象自治体を現在の大阪・泉佐野市に加え、長崎・東彼杵(ひがしそのぎ)町にも拡大すると発表した。また、8月には宮崎・小林市、沖縄・糸満市、9月には鹿児島・南さつま市とも連携するとも発表。
ふるさと納税について詳しくはこちらの記事を参照。
月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。
下川裕治(しもかわ・ゆうじ)
1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。
バンコクのドーンムアン空港からチェンマイまで、タイ・ライオンエアに乗った。
気になる航空会社だった。インドネシアのライオンエアとの合弁会社としてタイ・ライオンエアが就航したのは2013年の12月。バンコクとチェンマイを結ぶ路線だった。
その広告をバンコクで頻繁に見るようになった。ドーンムアン空港からLCCに乗ると、空港には何機ものライオンエアが駐機していた。急速にタイのLCC世界で存在感を強めていたのだ。それが昨年のことである。
吉田友和(よしだともかず)
1976年千葉県生まれ。出版社勤務を経て、2002年、初海外旅行にして夫婦で世界一周旅行を敢行。旅の過程を一冊にまとめた『世界一周デート』で、2005年に旅行作家としてデビュー。「週末海外」というライフスタイルを提唱。国内外を旅しながら、執筆活動を続けている。その他、『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』(講談社)、『自分を探さない旅』(平凡社)、『LCCで行く! アジア新自由旅行』(幻冬舎)、『めざせプチ秘境!』(角川書店)、『3日もあれば海外旅行』(光文社)など著書多数。
旅行作家★吉田友和 Official Web
台北にある行天宮の地下街は占い師で有名で、僕も以前に占ってもらったことがある。
「アナタ、辛いものが好きでしょう? あと、コーヒー。長生きしたいなら、このふたつはほどほどにした方がいいですよ」
占い師のオバちゃんに流暢な日本語でそう言われて、僕は戸惑った。辛いものもコーヒーも本当に我が好物なのである。なんで分かったのだろうかと驚いたし、それを控えろという忠告には抗いたい気持ちが湧いた。とくにコーヒーはきつい。1日に最低でも3杯は飲むだろうか。依存度は非常に高く、飲むなと言われて素直に従うわけにはいかない。
今号よりしばらくキムラリュウジさんのベトナム旅行記を掲載いたします。内容は2015年5月の体験にもとづいています。
朝4時半に起床。ふう、起きたぜ。
飛行機が9時半の便なので7時過ぎには成田に着いていたい。
とするならば6時渋谷発の成田エクスプレスに乗るほかない。それを逃すと6時40分発になってしまって、成田に着くのが8時近くになってしまう。昨夜遅めの就寝だったが気合の起床。
空港という特殊な空間が好きなので、空港で長い時間過ごすのは苦にならない。むしろ旅立ち前の時間を慌ただしくなく優雅に過ごすためには早めに空港入りするのが得策だと思っている。
軽い二度寝で30分経過し、4時半に完全起床。
今回、5泊7日だが、リモワの小さい方のスーツケースを選んだ。旅を重ねるごとに持っていくべき荷物がどんどん淘汰されていって、結構身軽になってきたので小さい方でも十分事足りる。こっちのスチール製のほうが質感が好きだし、かつ使い込みたいという理由もある。身軽なので荷造りは30分もあれば終了。
5時20分過ぎに自宅を出発し、サクッとタクシー拾って渋谷駅新南口へ。
*
定刻通り成田エクスプレスは渋谷を出発。新宿から乗ってきたのであろうか、外人さんが多い。
終え損ねていた仕事の残りを片付けようと思ったが・・・3時間睡眠のため頭が働かず、成田まで爆睡。
*
さすがGW、ということで成田はすでに混み始めていた。昨晩のうちにWEBチェックインを済ませておいたので荷物のみ預けようとベトナム航空のチェックインカウンターに向かったところ、僕が乗るホーチミンシティ行きの便は1時間半のディレイとのこと!なのでチェックイン開始もあと1時間半後とのこと。旅のスタートからディレイ、きたね。
まあ、時間ならいくらでも潰せるなと思い、まずは必要準備をサクッと済ませることに。ホントは先に朝飯を済ませたかったが、8時半とか9時にならないと店がオープンしないようなので、食事は後回しだ。
東京海上日動のカウンターで旅行保険に加入。一番廉価なものをセレクト。8千円くらいか。保険はクレジットカード付帯のものがあるから大丈夫、って考えている人も多いみたいだが、それは多少の誤解をはらんでいて。物損程度のものだったらカードの保険も専用旅行保険も似たようなものだが、仮に何らか大怪我をしたりした場合の医療費でみると、時に請求額が数千万に及ぶケースもあるらしく、カードの保険では到底賄えない額になってしまう。
数千円でもしもの時の備えができるなら、ということでここ最近の海外旅行ではかならず旅行保険に加入することにしている。
*
さて、お次は両替。ベトナムドンはマイナー通貨扱いなのか、空港に支店を出している大手銀行では取り扱っていないところが多い。成田の第一ターミナルではTravel Support GPA外貨両替専門店にて取り扱いがあったので、そこで3万円分を両替した。
現地通貨にして475万ベトナムドン!桁数多すぎじゃないか!?わかりづらい。現地通貨が日本円のいくらに相当するのかって感覚に馴染んでおくのは重要で。桁数が多すぎてピンときにくかったが、2万ベトナムドン≒100円くらいで覚えておくことにした。日本円の1億円は200億ベトナムドンか・・・。桁数見誤りそう。
*
所用を済ませた頃にはチェックインカウンターが定刻より早めに開いていた。チェックイン待ちで並ぶのが嫌なので今回は予めWEBチェックインを済ませていた。WEBチェックイン客は通常チェックインとは別の列がある。そちらには一組しか並んでなかったのですぐに順番がくるだろう・・・と踏んでいたのだが、待てど暮らせど前の一組の手続きが終わらない・・・。おそらくディレイの影響で手続きが混乱していると思われ。
20分~30分待っただろうか。業を煮やしていたところで、他の臨時カウンターに案内された。もうちょい早く声かけてよね。
荷物預けるだけっしょ、と思ってチェックイン作業をスタートさせるも、「ディレイの処理」と「乗継便を含めて事前にWEBチェックインで座席を確定させてしまっていた」のが処理を煩雑にさせているらしく、ずいぶんと作業に手間取っている。しまいには「ホーチミンからフエへの乗り継ぎについては、ディレイの影響で一本後の便でないと間に合わないと思われます。その便の座席は現時点では確定が難しく、搭乗券を発行できません。申し訳ありませんがホーチミンにて再度チェックインをお願いできますでしょうか」とのこと。
なぜこの時点で座席を確定できないのかについての明確な説明がないし、再度ホーチミンシティでチェックインをしなくてはいけないというのはとても残念な対応。「ホーチミンシティの空港係員には事情を申し送りしておきます。何かあれば英語にて対応ください」とのことだったが、去年のエアアジアでの似たような対応が脳裏をよぎる。申し送りしておく、と言いつつその内容が正確に伝わっていることはなく、たらい回しにされた挙句に乗継便に搭乗できず自費で次の日の便を待った、というのはエアアジアでの出来事。しかも、英語でこういう混みいった事情を説明するのはさすがに僕の英語力じゃ無理なんすよ(笑)。
まあ、嘆いていても仕方ないので係員の方の言うとおりにする外なく、気持ち悪さを残したままレストランエリアへ。
*
9時を回っていたので回転寿司屋さんへ。ビールとアジの握りを食べて気分転換。
日本を離れる儀式としてもうちょい好きなもの食べちゃおっか、ということでラーメン屋へ。これで思い残すことはない!
*
10時50分離陸のはずだったが、多少遅れて11時過ぎに空の旅スタート。非常口前の席を確保したかったが叶わず、機体後方の窓際の席が僕のテリトリーだ。
ちなみに・・・チェックイン回顧・・・
前回のヨーロッパ旅行の際に、「空港のチェックインカウンターだと、いくら早く行ったとしても事前のWEBチェックインを使っている輩に先を越されていて、いい席が確保できない」という仮説を抱いたのだったが、今回はWEBチェックインを使ったにも関わらず良い席はすでに埋まっていた。
うーむ。どうなっているのだ。
WEBチェックインでは全ての席を開放しないのか?もしくはWEBチェックインももっと早くすべきなのか?
確かに、24時間前からWEBチェックイン可能になるのだが、僕がアクセスしたのがそこから15時間後のフライト9時間前であった。その15時間の間で多くの席が埋まってしまった可能性はある。(ただ、肌感として、WEBチェックインを使いこなしている人がそこまで多いように思えない&空港のカウンターでもWEBチェックインカウンターに並んでいる人はすごく少なかったことを考えると、まだそこまで利用普及している気がしない)
今後のベストアクションとしては、
▼WEBチェックイン開始時間にアクセスして、極力よい席を押さえる
▼仮にWEBチェックインで良い席が押さえられなかった場合、当日早めに空港カウンターに行き、空いているであろうWEBチェックインカウンターにて良い席への変更を交渉してみる
ということになるだろうか。まずは帰りの便で仮説の検証をしてみるべし。
*
さて、離陸だ。エコノミー席という狭い空間においては、隣の席にどんな人が座るかどうかが旅の快適さの方向性を左右する。キレイな女性が隣席になるようなら、約6時間の長旅の疲れもいくらか和らぐものなのだが、今回は・・・くたびれ尽くしたおじさんだった!(失礼!)
着席した直後は、離陸直前にしこたま吸ってきたのであろうタバコの臭いに悩まされ、その後は加速度的に増していく口臭のキツさに悩まされ続ける空の旅。まあ、そんなこんなも旅の思い出の一つ、ってことにする。(ちなみにこれまでの旅でも隣人は印象に残ることが多く、超ファットで僕の席を侵食してくる外人さんや、体臭がなかなかインパクトのあるマッチョな黒人さんなど枚挙に暇がない)
*
約6時間のフライトを経て、15時半ころにホーチミンシティ到着。機外に出たら、そこは夏だった。
それもそのはず、気温は34℃とのこと。日本人からしたら猛暑である。
荷物を受け取り、一旦国際線ターミナルを出て国内線ターミナルへ。再度チェックインするのが面倒くさい。ターミナル間を移動する間だけでも汗が噴き出してくる。
*
国内線チェックインカウンターで手続きをスタートするも、なにやら手こずっているようで、係の人は上長らしき人と話し込んでいる。
何か嫌な予感がする。
ほどなくして搭乗券が渡された。
成田のカウンターでは「正規の乗継便に間に合わないから一本後の便を用意するようにホーチミンシティのほうに伝えておきます」と言われていたので当然そのようになっていると思い、搭乗券の詳細をそこまで確認せずに保安検査場を通過。
18時10分発だからまだまだ時間あるなー、ビールでも飲もうかなーと思いゲート付近をぶらぶら。一応自分が乗るゲートも確認しておくか、と5番ゲートに行ってみたところ成田にて「間に合わない」と言われていた前の便がまだ出発前のようで、最終手続きをしていた。あ、こちらもディレイしていたのね、なーんだ間に合わそうとすれば間に合ったんじゃんと思ってふと搭乗券に書かれている便名に目をやると・・・
今これから飛び立たんとしている飛行機の便名が書かれているではないか!
あたまが混乱しかけつつもすぐに状況を飲み込めた。
▼成田:乗り継ぎ便間に合わないだろうから一本後を押さえておきます
▼ホーチミン:一本後にしなくても正規のものが間に合うからそれにしておいたよ、ってこっそり元もものに変更。僕には説明なし
危なかった。悠長にビールなんか飲んでいたら乗るべき便に乗り遅れていた!!!
搭乗口で搭乗券を見せると、当然、中へどうぞと。気づいてよかった。危なかった。
これだから異なる国同士、ってか日本以外での「申し送り」は嫌なのである。勝手に変えないでよ!!
*
18時過ぎにフエに到着。
と、今度は出口にスタンバっているはずのガイドの姿が見えない。まあ、嫌な予感はしていたのだが。
旅程表に書いてある緊急連絡先にSkype電話で連絡すると、「今別のところにいるので急いで向かわせます」とのこと。別のところってどこよ!!ちゃんとここにいてよ!
立って待っているのも暑いのでベンチに座っていると、どっか別の会社のガイドっぽい青年が話しかけてくる。英語を話しているようだが発音がかなり独特というか聞きとりづらく、残念ながら会話が成立しない。いろいろと売り込みをしていたっぽかったが、何を売りたいのか分からなかった(笑)。フエではいまお祭をやっているよ、ってのは分かった。参考にするよ、ありがとう。
結局待つこと1時間くらいでガイドさん到着。曰く、「一本後の便で来るって日本から連絡があったでの、その時間に迎えにくる予定でした」とのこと。もうさぁー、各所の連絡が面白いくらい全然噛み合ってない(笑)。「フェー」と深い溜息をついた。
*
ガイドさんは片言ってレベルの日本語力だったが、人柄がにじみ出てくるような話し方に、待ちぼうけにされた徒労感も自然になくなっていった。「お兄さん、学生さんですか?え、35歳ですか?顔が若いですね」なんて真顔で言ってくれたし。とてもいい人だ。
*
宿の方は手違いなくちゃんと予約されており(そりゃそうだよね)、無事チェックイン。ホテルサイゴンモリンは街の中心地にあり、近くでやっているお祭りの喧騒がすぐそばに感じられた。旅情を掻き立てられつつも、20時過ぎで疲れていたこともありホテル内の屋外レストランへ。
ビール3杯にバインセオと、エビチリみたいなのと麺を頼んで2,700円くらいか。ホテル価格だから割高なのだろうが十分に安い、そして美味い。
フエでの一日目はこうして更けていった。
(二日目以降に続きます)
仕事をやめ、2013年10月から1年間の予定で世界一周の旅に出ました。
青木大地(あおき・だいち)
1986年生まれ。日本大学 芸術学部 卒業。
卒業後、大手レンタルビデオメーカーに勤務。店舗、営業を経て世界旅行のため退社。
念願のフリーライターとしてとりあえず1年は過ごせそうです。
同名義のFacebookもよければ見てください。
ピラミッドまではホテルからローカルミニバンを乗り継いで向かった。言葉は全く通じなかったけれど、手で三角形を作るとすぐに話は通じた。ホテルや客引きに言われたツアーの価格からすればかなり安上がりにピラミッドまで辿り着けた僕は、地図も情報もない中で少し達成感で浮かれてしまっていた。
本当にピラミッドの前にあったKFCのルーフトップに腰を下ろすと、目の前に広がる光景は嘘のようで、それでも砂漠は強い太陽光を浴びてゆらゆらと蜃気楼を生んでいた。
チキンを食べ終えて、僕は入場ゲートへと向かった。
バンコクで手に入れた学生証を見せて入場料を支払うと、すぐにガイド客引きが寄って来た。僕は敷地内を自分で歩いて周るつもりだったのだけれど、「馬に乗せてやる」という言葉が妙に引っかかり、気付けば馬に乗って砂漠を走ることになっていた。料金は700円。交通費を節約できたことが僕を乗馬へと駆り立てた。
人気のない砂漠(既にこのあたりで何かおかしい)を馬に乗って駆けると、気持ちが良かった。通常とは逆のアングルでピラミッドを見ることもでき、ガイドのおじさんも親切だった。
ある程度写真を撮り終えるとおじさんが豹変した。「俺は親切だ。楽しんだだろ?特別な時間だっただろ?」と質問を浴びせてきた。曖昧に返事を続ける僕に、ついにおじさんは「チップ」をよこせと言った。砂漠のど真ん中だった。
僕は灼熱の砂漠のど真ん中でおじさんを拒んでいた。「700円と言ったはずだ!」と。するとおじさんは「馬は1匹700円だ。俺のと合わせて1400円だ」と言った。そしておじさんは「払わなければこの場で降ろす」とも言った。どこだかわからないピラミッドの裏手の砂漠で一人になってしまう恐怖たるやなかったけれど、僕は売り言葉に買い言葉で「ここで降ろしてくれ!」と言った。おじさんは呆れ果て、馬を急いで走らせて、僕をピラミッドの麓の日陰に連れて行った。そして長い押し問答が始まった・・・
どれくらい経ったろうか。ピラミッドの麓で僕らは不毛なやり取りをしていた。思えば自分がケチっているのは700円で、そのために随分と長い時間変なストレスを受けている。そう考えるとどうでもよくなって、僕は根負けし、おじさんに1500円を払った。僕からすれば寛大にチップを付けたつもりでいたけれど、おじさんは「これじゃあ足りない」と言った・・・エジプト人!
おじさんに別れを告げて、僕は1人ピラミッドの周りを歩き出した。皆、観光客は楽しそうに写真を撮ったりしていた。僕はと言えば、2000円にも満たない金額のことで凹んでいた。この旅を始めてからこんなみじめな気持ちの連続のような気がした。だからせめて陽気に振る舞おうと、スフィンクスの前ではしっかりとポーズをとった。
エジプトを出国し、いよいよ僕はアフリカ大陸南部へと向かった。ビザの関係、流行中のエボラ出血熱、何より時間がなかったため、いっきに南アフリカへと僕は飛んだ。
世界最大のパワースポット、ピラミッドを詣でた割に僕の運気はだだ下がりで、トランジットのエチオピアでは運搬中にバックパックから小銭入れを盗まれた。荒んだ気持ちのまま、僕は遂に世界一の犯罪都市、ヨハネスブルグへと辿り着いた。
次回、ケープタウン喜望峰、最南端へ。を記します。
上海→杭州→南寧→ハノイ→ホーチミン→シェムリアプ→チェンマイ→ルアンパバーン→バンコク→パンガン島→ペナン島→マラッカ→スマトラ島→ジャワ島→マニラ→シンガポール→ジョホールバル→シドニー→チェンナイ→ムンバイ→アグラ→デリー→バラナシ→ブッダガヤ→コルカタ→ダージリン→ポカラ→ルンビニ→ガヤ→カトマンズ→ポカラ→イスタンブール→カッパドキア→パムッカレ→ボドラム→ギアテネ→メテオラ→ソフィア→ブタペスト→ザコパネ→クラクフ→サラエヴォ→ザグレブ→ヴェネチア→ローマ→ミラノ→バルセロナ→タンジェ→フェズ→マラケシュ→カサブランカ→カイロ→ギザ→アジスアベベ→ヨハネスブルグ・・・以降、アメリカ、南米と巡りました
このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。
Vientiane Night Market (トリップアドバイザー提供)
ラオス人民民主共和国・国旗
(画像:Wikipedia)
エネルギッシュかつどこかゆるい空気、仏教史跡とフランス植民地時代の建築物が混在する街並みが魅力となり年々観光客が増加している。素朴な民芸品の並ぶバザールや屋台巡りも人気。石壺史跡が有名なジャール平原への入り口でもある。
ヴィエンチャンはラオスの首都かつ最大の都市。かつては「世界一何もない首都」と称されたほどだが、近年は経済発展に伴い朝夕のラッシュやクラクション、工事の音が鳴り響くなど急速な発展を遂げている。
しかし、周辺国の都市がギラギラと活気に満ちて住みにくくなっている中、まだまだゆるい雰囲気も保っている。ガイドを片手に観光スポットをあくせく巡るような旅ではなく、ゆったりと余裕をもって訪れたい。
(画像:Google)
そんなヴィエンチャンの観光といえばまずは街歩き。とくに、タラートと呼ばれる市場巡りがおすすめ。暑さに疲れたらカフェに避難するか、ショッピングセンターでク-ラーを浴びよう。
タラート・サーオ(Morning Market)は市内最大規模のショッピングセンター。雑貨やハンディクラフトなどのお土産品から、宝石や家電まで生鮮以外は何でもそろう。
Morning Market (トリップアドバイザー提供)
タラート・クアディンはタラート・サーオから通りを挟んだ向かい側。竹細工や布などのハンディクラフトに加え、生鮮も並んでいる。
タラート・サーオの少し北にあるタラート・トンカンカムは巨大な生鮮市場。生体が生々しく並ぶぶった切りの肉塊や山積みの野菜、メコン川の恵みをうけた川魚やエビなど市場好きにはたまらない雰囲気。
Morning Market (トリップアドバイザー提供)
ヴィエンチャン最大のショッピングモールは15年3月に開業したばかりで、その名もヴィエンチャン・センター。超巨大モールの目立つアジアの中では小ぶりだが、それでも総面積12万平米と現在ラオス一のスケールを誇る。グッチやオメガといった外資系高級ブランドからZARA、ラーメン店まで幅広いテナントが揃っており、将来的にはホテル等が入る複合施設となることを目指している。
(画像:Wikipedia)
ヴィエンチャンの観光スポットには寺院が多い。
中でもランドマーク的存在の1つがタート・ルアン。ラオス仏教における最高権威で、ヴィエンチャン住民はもちろんラオス各地の敬虔な仏教徒も多く訪れる。昼は黄金の仏塔が青空によく映え、夜はライトアップされ美しい。
Pha That Luang (トリップアドバイザー提供)
ワット・シーサケットは16世紀に遡るというヴィエンチャン最古の寺で、現在の建物は19世紀に再建されたもの。回廊には無数の仏像が納められており、その数およそ7,000体と三十三間堂以上の規模。
Wat Si Saket (トリップアドバイザー提供)
タート・ルアンと並ぶヴィエンチャンの顔はパリの凱旋門を模したパトゥーサイ。本家パリの凱旋門が高さ50mなのに対し、こちらも高さ45mとひけをとらない威容を誇る。
展望台があり、高い建物に乏しいヴィエンチャンで市内を一望できる数少ないスポット。展望台に向かう途中の階にはお土産屋があるなど何かとほほえましいが、本来は慰霊のためのモニュメントである。
昼も多くの観光客でにぎわうが、夜はライトアップされさらに華やかに。
Patuxait (トリップアドバイザー提供)
夕方になったらメコン川沿いのナイトマーケットへ。
バーで(いくらでもある)ビールを片手に、対岸のタイや沈む夕陽を眺めながらまったり時を過ごそう。
Bor Pen Yang (トリップアドバイザー提供)
ヴィエンチャン観光でひそかに人気なのはラオスの国民的ビール、ビア・ラーオ工場の見学。市街から南、14番線のバスに乗って友好橋方面。運転手にビア・ラ-オ工場と伝えるだけ。
本来は予約制だが、いきなり行っても結構OKだったという声もちらほら。
Beer Lao Brewery near Vientiane (トリップアドバイザー提供)
そして、郊外観光の目玉と言えばワット・シェンクアン、別名ブッダパーク。友好橋を越えてビア・ラーオ工場の先にある。もちろん工場見学とセットで行くのがおすすめ。
ブッダパークはタイの珍寺などと並ぶ東南アジア屈指の珍スポット。それほど威厳のないコンクリ製の仏像(的なもの)が無数に並ぶシュールな様はいろいろな意味で期待を裏切らない。
(画像:tabinote・青木大地)
ナムグム湖はヴィエンチャンから北に90km。
水力発電ダムに付随する人工湖で、福岡市とほぼ同じ面積という巨大なもの。ちなみに内陸国、ラオスは電力を100%水力で生み出している。
開発には日本人・日本企業が多く関わり、犠牲者も現地に眠っている。
現在ではボートや島巡り、水上レストランなどもあり観光地化している。
Nam Ngum (Blue Lagoon Resort Laos) (トリップアドバイザー提供)
バンヴィエンはヴィエンチャンの北160kmにあるリゾート。石灰岩の山々や鍾乳洞、ブルーラグーンという碧い湖など豊かな自然に恵まれ、欧米人のツーリストも多い。
(画像:tabinote・青木大地)
ジャール平原はバンヴィエンから北東に陸路200kmほど。
古代につくられたと推定されている謎の石壺が無数に埋まっており、不思議としか言いようのない光景が広がる。旧陸軍参謀の辻政信がこの平原で失踪したというエピソードもあるなど、何かと妄想をかき立てられるスポット。
Plain of Jars (トリップアドバイザー提供)
【ラオス】個人旅行の強い味方、空港送迎から日本語ガイドまで VELTRAにおまかせ!
Makphet Restaurant (トリップアドバイザー提供)
ラオスの食はベトナム、タイ東北部、中華料理をほどよくミックスしたテイストで、アジアの中では辛さ控えめ。パンやサンドイッチにはベトナム同様フランスの影響が見られる。
食材はもち米とハーブの多用が特徴。内陸国であるが川魚もよくメニューに登場する。
代表的なメニューは粗く刻んだ肉をハーブとライムジュースで味付けしたラープ。タイ料理でもお馴染みのメニューだが、ラオスが本場。鶏肉や豚、レアの牛肉、魚やアヒルのラープまで多彩なバリエーションがある。
他には麺類も豊富で、タイ風、ベトナム風のフォー、中華風の焼きそばや和え麺など毎日でも飽きない。
タイやベトナムでお馴染みのメニューに加え、肉や魚をシンプルに炭火で焼いたり揚げたりしたメニューも多い。
欧米のツーリストも多く訪れるため小洒落たカフェが多いのも特徴。本格的なバケットを使ったサンドイッチやラオス産の蜂蜜を使ったパンケーキなども人気がある。
ラオスのビールといえばビア・ラーオ。
フランス資本で建設されカールスバーグの出資を受けたという本場欧州仕込みの濃厚な風味は氷で割ってよしそのままでよしの万能選手。
国内シェア90%以上とも言われる国民飲料で、東南アジアでもっとも美味しいとの呼び声も高い。
(空路)
日本からラオスまでの直行便はなく、周辺の東南アジア諸国から入る。
なんといっても空路が豊富なのはタイ経由。日本からバンコクを経由するのが手軽。
ベトナム、カンボジアからのルートも多い。特にベトナム航空は日本からの往復で5万円を切るなどLCCよりも安いことがある。
エアアジアも安い。クアラルンプールからヴィエンチャンまで直行便がある。
意外なところでは、韓国のジンエアーがソウルから就航しており、価格も手ごろ。
ラオスの国内線移動は時間変更や遅延、欠航が日常茶飯事。ヴィエンチャンからの移動も一筋縄ではいかないことがあり、余裕をもってスケジューリングしておきたい。
(陸路)
周辺国の主な都市とをつなぐ国際バスがある。タイやベトナムとの間に路線がある。鉄道もあるがバスがお手軽。
陸路で入国する場合でも、国境ポイントでビザを取得できる。
(空港)
ワッタイ国際空港(Wattay International Airport;VTE)は市街から西に約6kmと近い。国際線と国内線の2ターミナル。国際線ターミナルは日本の援助で1999年に建てられた。軍民共有で、ラオス空軍の基地を兼ねている。
国際線はラオス国営航空の他、タイ国際や中国東方、エアアジア、ジンエアーなどが就航している。
市街地まではプリペイドの定額タクシーで、6USドルまたは54,000キップ。
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ラオスはインドシナ半島の内陸深くにある内陸国で、南北に細長い。東にタイ、北に中国、西にタイとミャンマー、南にカンボジアと接している。
ヴィエンチャンはラオスの中央部、タイ国境沿いにある。
5~10月は雨季で、11~4月が乾季。3~4月にかけて猛烈に暑くなる。
基本的には乾季が観光に適しているが、滝やメコン川の雄大な眺め、山盛りの果実が積まれたマーケットを見るならあえて雨季を選ぶのもいい。ホテルも雨季は安め。毎年4月中旬がお祭りとなり、ピースフルな雰囲気が漂う。
日本との時差はマイナス2時間。日本の正午がラオスの10時。
公用語はラオス語(ラオ語)。タイ語もそれなりに通じる模様。
フランス領ではあったがフランス語が通じることはほとんどない。観光分野では英語の通用度が高い。
通貨はキップ、あるいはキープ(LAK)。
補助通貨としてアット(Att;1キップ=100アット)がある。
1キップ=0.15円(15年5月時点)。おおむね10,000キップで150円くらいと覚えておけばよい。
米ドル、タイバーツも通じるが、日本円を現地でキップに両替するのが有利。現地での再両替レートは良くないので都度両替すること。
現地には豊富にATMがあるが、紙幣が出てこないこともあるので現金の持参を推奨。
ホテルは米ドル建ての場合もある。
物価はホテルを除きかなり安め。
ミネラルウォーターが2,000K(キップ)、ローカルレストランで麺などが1万キップ、レストランが5万キップキップ。ホテルはゲストハウスで10USドル、3つ星ホテルなら30~50USドル程度。
クレジットカードの通用度は低く、外国人が行くような高級レストランやショップ、ホテルに限られる。
チップは基本不要。ベルボーイやガイドに1ドル程度。高級ホテルでは10%の税金が加算される。
(画像:banknotenews.com)
15日以内の観光滞在はビザ不要。16日以上であればビザ申請を。
アライバルビザもあるのでそれほど神経質になる必要はない。
外国人は、常にパスポートの携帯が義務付けられている。警官の検問時にパスポートがないと延々と尋問されたり拘束されることもあるので注意。
油断は禁物だが、ぼったくりやしつこい客引きは少ない。
ラオス自体、一党独裁の体制が続いており基本的に治安はよい。
ただし、旅行者をねらったひったくりやホテル・ゲストハウスでの盗難、いかさま賭博などの被害が報告されている。近年では銃器を用いるような凶悪犯罪も増加している。
麻薬の誘惑に触れる機会も多い。もちろん違法であり、麻薬所持の最高刑は死刑。
毎年2月から4月頃までの間は山焼き・野焼きの影響で煙害が発生する。マスク携行を推奨。
ヴィエンチャンとルアンパバーンの間の山岳地帯は反政府武装勢力の拠点であり、基本的に外国人は入境できない。外務省は「渡航の是非を検討」扱いとしている。
地下鉄、軽軌道といった公共交通はなく、バスも郊外との接続が中心。
レンタサイクルやトゥクトゥクが便利。
タクシーは快適だが空港タクシーやツアー用のチャーター車が主流で、街中を流していることはない。
(タクシー)
ホテルで呼んでもらうなどしてチャーターする。
交渉制だが、1時間借りてだいたい10USドル位。
まれにメーター制のものもある。初乗り1km15,000キップ程度。
(トゥクトゥク)
三輪バイクタイプ。料金は交渉制で、市内ならおおむね一回(1km程度)で1~2万キップ程度。ワット・シーサケット付近など観光地では強気にふっかけてくるドライバーも多い。
(レンタサイクル)
突然の雨や車道の土埃、炎天下のペダル漕ぎなどヴィエンチャンでの自転車行はなかなかハード。
1日借りて1~4万キップ程度。ギア付のMTBなら5万キップ以上。
安い店や自転車の品質はそれなり。
(バス)
あまり市内観光に便利な路線ばかりではないが、目的地とルートがうまく重なっていれば便利。友好橋、ビア・ラーオ工場などに向かう14番線は比較的利用頻度が高いかも。
路線によっては日本から払い下げられた低床バスが走っている。
バス停以外でも乗り降りでき、乗車は手を上げて停め、降車は降車ボタンで知らせる方式。運賃は徴収に近づいてくる乗務員に払うか、降車時運転手に支払う。
Salana Boutique Hotel (トリップアドバイザー提供)
全般に相場は安く、長期滞在者にもうれしい。
ホテルの数は多く建設ラッシュも続いているが、それ以上に増加する旅行者・ビジネス客も多い。オンシーズンは混雑しがち。
適度にきれいで広めの3つ星クラスで4,000~6,000円程度。その値段でプール付の豪華4つ星が見つかることもある。
更に安いクラスなら3,000円程度からあるが、十分に広くて快適。
ゲストハウスならばドミトリーで数百円、個室でも1,000円台。
(携帯・モバイル)
ラオスの携帯事業者は最大手のLao Telecom(Laotel)、ETL、Unitel、ロシア系Beelineの4社。
外国人でも自由にプリペイドSIMを購入できる。
Laotelのプリペイドプランは1日1ギガで5,000キップ。1ヶ月5ギガで5万キップ、同使い放題で25万キップ。4Gのプランもある模様だがルアンパバーンでの電波状況は未知。
ETLの場合1日300Mで5,000キップ、1週間400Mで1万キップ、1ヶ月2ギガで5万キップなど。
Unitelの場合、1日125Mのパッケージが5,000キップ、1週間250Mで1万キップ、1ヶ月1ギガで4万キップ、同5ギガで10万キップなど。
Beelineは最大21Mbpsの4GUSBモデムとSIMのセットを用意しており、35万キップ。その他3日で500メガのホットプランが1万キップ、1週間500メガで2万5千キップ、1ヶ月1.5ギガで10万キップ、1.2ギガのデータ専用で5万キップなど様々なプランがある。
短期滞在ならBeelineの3日プラン、1週間ならETL、1ヶ月ならLaotelの5ギガプランがお得といったところか。
日本からWiFiルーターを借りていった場合は5日間で7,500円程度と高め。できれば現地でSIMを調達したい。
(WiFi)
多くのカフェやゲストハウスにはWiFiステッカーが貼ってある。もちろん店員からパスワードさえもらえば無料でつなげ、回線品質もそこそこ。
旅の本屋 のまど
東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/
新刊『たまたまザイール、またコンゴ』(偕成社)の発売を記念して、作家の田中真知さんをお迎えして、コンゴ河下りから見えたアフリカ世界の魅力についてスライドを眺めながらたっぷりと語っていただきます。アフリカ最奥部のジャングルを流れるコンゴ河を、1991年、2012年と2度にわたり小舟に乗って自力で河下りを敢行した田中さん。新刊では、5000人にも達する人々が船の上で生活している幻の船「オナトラ船」に乗りこんだり、丸木舟を漕いで河辺の村々の暮らしに触れたりするなど、アフリカの雄大な自然の中に生きるコンゴの人々の知恵や死生観に触れ、その混沌とした驚きの情景とパワーに圧倒された数々のエピソードが綴られています。
今回のイベントでは、長年、イスラム世界やアフリカ世界の変化を眺めてきた田中さんならではの貴重なお話が聞けるはずです。田中さんのファンの方はもちろん、アフリカの文化に興味のある方やアフリカ旅行を計画している方はぜひご参加くださいませ!ハピドラムの演奏もありますよ!
1960年東京生まれ。作家・翻訳家。慶應義塾大学経済学部卒。1980年代半ば、まだ平和だったスーダン・ダルフールの山中に滞在。1990年から8年にわたってエジプトに暮らし、アフリカ・中東を幅広く取材・旅行する。コンゴ河を夫婦で丸木舟で下ったり、エチオピア北部の修道院を訪れたり、バリで呪術師に弟子入りしたりする。著書に『ある夜、ピラミッドで』(旅行人)、『孤独な鳥はやさしくうたう』(旅行人)、『美しいをさがす旅にでよう』(白水社)、『世界の聖地FILE』(学研)など。
◆田中真知さんブログ「王様の耳そうじ」
http://earclean.cocolog-nifty.com/
【開催日時】 6月26日(金) 19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】 900円 ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】 旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
e-mail :info@nomad-books.co.jp
(お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
http://www.nomad-books.co.jp
主催:旅の本屋のまど
協力:偕成社
読者のみなさまこんにちは、tabinote田口です。現在チェンマイにおりますが、雨季に入ったこともあり比較的過ごしやすい気候になっています。とは言え日中はやはり暑い、現地の人も動き出すのは日が暮れてから、氷を入れて飲むチャンビールはうまいです。
というわけでtabinoteメルマガ48号をお送りします。
偶然ですが下川さんも最近チェンマイにいらしたようで、最近バンコクドンムアン空港でよく見かけるLCC、タイ・ライオン・エアについてレポートされています。僕も今回利用したのですが、とにかくなにもないけど安いというLCCの原点に帰ったような姿勢が好ましいです。
吉田さんの連載はコーヒーについて。チェンマイも美味しいカフェは多いのですが、エチオピアのカフェはうらやましい、行ってみたいです。
青木さんの世界一周旅行記は今号もエジプト。うーん、エジプト人との交渉ごとは疲れそうですね。
tabinote旅行記は今号からキムラリュウジさんのベトナムレポートです。しょっぱなからトラブルですがこれも旅行の楽しみの一つ。続きが楽しみです。
世界あの街この街はラオスのヴィエンチャン。チェンマイからも近いので遊びに行かないと。
のまどさんのイベントは田中真知さん。アフリカはやはり遠いので、貴重な情報が聞けそうですね。
さてさて、次回は6月16日(火)の発行予定です。
発行:有限責任事業組合tabinote
https://tabinote.jp
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次回は6月16日(火)の発行予定です。