カテゴリー別アーカイブ: 2014/06/03号 Vol.024

tabinoteメールマガジン 2014/06/03号 Vol.024 無料版

Contents

1. 旅行業界最新ニュース
2a. 連載:「タビノート」 下川裕治
2b. 連載:「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和
3a. tabinote旅行記 トルコ・女一人旅 Vol.02
3b. 世界一周ノート 青木大地
4. 世界あの街この街:ハノイ
5. 旅の本屋 のまど イベント情報:6/12(木)嵐よういちさん × 丸山ゴンザレスさん対談トークイベント、6/26(木)宇都宮一成さん×松鳥むうさん対談トークイベント
6. ハマ姉の!行きたくて行きたくて震える ~YOU、たび行っちゃいなよ~
7. 編集後記


1. 旅行業界最新ニュース

インドネシアの火山噴火で豪ダーウィン航空が閉鎖

6月30日、インドネシア、小スンダ列島のサンゲアン・アピ島にある火山が噴火。翌日、噴煙が数千メートルに達し、火山灰がオーストラリア北部沿岸を覆ったため、オーストラリア北部の中心都市ダーウィンへ空港が閉鎖された。この影響でカンタス航空、ヴァージン・オーストラリア、ジェットスターなどがフライトを欠航した。

ANA、国際線の運行実績ではじめてJALを抜く

ANAとJALは2014年4月の旅行運行実績を公開。座席数と飛行距離を掛けあわせた指標「有効座席キロ」において、JALの38億3682万に対し、ANAが40億5122万となり、はじめてJALの数字を上回った。これはANAが3月末の羽田空港国際線発着枠の傾斜配分の恩恵を受けたものだ。ただし、旅客数では依然JALがANAを上回っている。

ブルーインパルスが国立競技場上空を飛行

5月31日、7月に解体される予定の東京国立競技場上空を航空自衛隊のアクロバットチーム『ブルーインパルス』が飛行した。1964年の東京オリンピック開会式で披露された勇姿を再現したフライトで、イベント『SAYONARA国立競技場 FINAL FOR THE FUTURE』の一環として3万6千人の観客を魅了した。

チャイナエアラインとエバー航空、成田~台北に深夜早朝便を増便

チャイナエアライン(中華航空)とエバー航空は、東京・成田~台北・桃園便に、深夜早朝発の便を増便する。期間はチャイナエアラインが6月30日~7月31日、エバー航空が6月27日〜7月30日。この便を利用し、金曜深夜発、月曜早朝帰国すれば、休暇を取らなくてもまる2日間台北旅行ができることになる。

チャイナエアライン
CI2107 東京/成田(22:00)~台北/桃園(00:30+1)
CI2106 台北/桃園(04:30)~東京/成田(08:35)

エバー航空
BR1195 東京/成田(20:40)~台北/桃園(23:05)
6月27日、7月1日・5日・9日・13日・17日・21日・25日・29日
BR1196 台北/桃園(04:20)~東京/成田(09:00)
6月28日、7月2日・6日・10日・14日・18日・22日・26日・30日

成田空港、ムスリムの受け入れを強化

成田空港は、出国審査後エリアに礼拝室を2箇所設置、またハラール料理(豚肉を使わず、鶏・牛肉もイスラムの教えに従って処理したものを使う、イスラム法において“合法”な料理)を提供する『ハラール認証レストラン』をオープンした。訪日するイスラム教徒(ムスリム)観光客の利便性を充実させることがねらい。

『地球の歩き方』電子書籍が登場

バックパッカーにはお馴染みの旅行ガイドブックシリーズ『地球の歩き方』初となる電子書籍、『フランス編』がamazonの電子書籍ストアkindleストアに登場した。紙版の価格は1700円だが電子書籍はそれより安い1530円。また、パリ(700円)、ロワール(300円)のように地方ごとに分冊購入できるので、タブレットやkindle端末などを使って必要な部分だけを現地で購入するといった使い方も可能だ。

地球の歩き方 A06 フランス 2014-2015
B00KG0GWHY

香港エクスプレス、公式サイトの日本語対応が完了

東京・羽田、大阪・関西、福岡と香港を結んでいるLCC香港エクスプレスの公式サイトは、今まで英語、中国語(繁体字・簡体字)にしか対応していなかったが、ようやく日本語に対応した。これで英語に自信のない人でも旅行代理店などに依頼せずサイトから直接予約が容易となった。

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2a. 連載:「タビノート」 下川裕治

月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。

Profile
shimokawa

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。

たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

30分ずつ計4回待って搭乗する辛さ

 乗りたくはないバスだった。これまで成田空港から早朝に出発する便には何回か乗った。しかし朝の5時30分に東京駅を出るバスで、なんとか間に合っていた。このバスなら、最寄駅を出る始発電車に乗れば間に合った。
 しかしジェットスターの沖縄行きの早朝便は、そういうわけにはいかなかった。
 出発が6時10分なのだ。


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2b.「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和

Profile
プロフィール

吉田友和(よしだともかず)

1976年千葉県生まれ。出版社勤務を経て、2002年、初海外旅行にして夫婦で世界一周旅行を敢行。旅の過程を一冊にまとめた『世界一周デート』で、2005年に旅行作家としてデビュー。「週末海外」というライフスタイルを提唱。国内外を旅しながら、執筆活動を続けている。その他、『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』(講談社)、『自分を探さない旅』(平凡社)、『LCCで行く! アジア新自由旅行』(幻冬舎)、『めざせプチ秘境!』(角川書店)、『3日もあれば海外旅行』(光文社)など著書多数。
旅行作家★吉田友和 Official Web

しりとりで旅する 第23回 吉田友和

げ ゲストハウス

 最初に思い浮かんだのは「ゲーン・キョワーン」だった。僕が愛してやまないタイ料理の王道、グリーンカレーのことであるが、あいにくしりとりなので使えない。ならば、変化球的に「ゲーン・ペット」(レッドカレー)にしようかとも思ったが、書くことがあまりなさそうなので却下。ベタすぎるキーワードはなるべく避けたいのが本音だが、今回は素直に「ゲストハウス」になった次第である。


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3a. tabinote旅行記 トルコ・女一人旅 Vol.02

Profile
英賀ナオコ

英賀ナオコ

日芸写真学科在学中。メキシコ育ちの転勤族。
カメラは主にNikon、FE2、35mmフィルムカメラ。好きなタイプは、ほっといても1人で生きていけそうな人。

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はじめに

tabinoteハマです。5回に渡って連載している英賀ナオコさんのトルコ・女一人旅、2回目になります。
現在大学で写真を学んでいる彼女の、素晴らしい写真と文才をお楽しみ頂ければと思います。
無料で読めるメールマガジンでは毎回コラムを2本掲載していきますが、サイトの方にも新規に2本づつ掲載していきますので(リンクはコラム下にあります)、どちらもご覧頂ければと思います!


3/11のトルコ

3/11のトルコ
その日は本当に笑っていた日だった。トルコでできた友達と日中遊び、夜ご飯を食べてホテルに戻った。
ホテルのロビーにあるテレビはニュース番組でちょうど日本についてのニュースが流れていた。
ご機嫌だった私はなんとなく「ねぇ、これ日本だね」とホテルマンのお兄さんに言った。
お兄さんは「今日はツナミがあった日だろ?」と私に言った。今日だったんだ。体から一気に力が抜けた。
「今日は日本が戦った日だろ?」とお兄さんが言う。
ロビーにいた白人のおばさんが、今日はなんの日なのかお兄さんに聞いた。話を理解するとおばさんは、この世の中で一番気の毒な人だ、という目で私を見た。
私は今日が日本にとって重要な日であることを忘れて歩き回っていたことと、おばさんの視線に耐えきれずに部屋に戻った。
部屋に戻ると、私は震災後からトルコの人達に言いたいことがあったことを思い出した。
部屋から出てロビーのお兄さんの前で、まるで参観日に緊張した子供みたいに手を握りしめた。

「トルコは日本にたくさんの義援金をくれたよね?」私の拙い英語を理解しようとお兄さんはしてくれ「ああ!ツナミの時の話?」と言ってくれた。
「トルコの人達は日本を助けてくれたよね」
お兄さんは優しい目で私を見ている。その目があまりにも優しいから私は涙がでてきそうになった。
「たくさんのトルコの人に言いたいことだけど、お兄さんに言うね」
めちゃくちゃな英語にお兄さんは頷いてくれた。

「ありがとう」

お兄さんに握手をした。
お兄さんは笑顔で「僕達は、日本が大好きなんだ。友達を助けるのは当たり前のことだよ」

本当にありがとう。そう言って、部屋に戻った。

私はこんなに優しく温かい気持ちにさせてくれるこの国で出会う人達は奇跡なんだ、と思ってまた泣いた。

後日、その話をトルコで知り合った友達にすると、彼はその時バーにいて震災のニュースが始まった途端に、トルコ人達が「がんばれ!ジャパン!!」と叫んでいた、と聞いた。

とても人情があり、優しいこの国の人達が大好きになった。


刺繍のお母さんと娘さん

刺繍のお母さんと娘さん
地元の街をブラブラしていた。その日はとても暑い日で、私はどこかでチャイでも貰いたいと思っていた時だった。
可愛らしいお家の前のベンチで、おばさんが刺繍をしていた。挨拶をすると笑顔で挨拶を返してくれた。ジェスチャーで、そこに座ってもいい?と聞く。どうぞ、とおばさんが隣の席を指差してくれた。
座って少しすると家の中から妊婦さんがあらわれ、隣に座った。
彼女達は英語は話せず、トルコ語しか話せなかった。
日本から持って来た、トルコ語会話の本を見ながら会話をした。

「どこから来たの?」
「日本だよ」
「私、日本大好き」
「ありがとう!私もトルコ大好き」
「1人でトルコ来たの?」
「そうだよ」
「両親はなんて言ってたの?」

この本のおかげで会話がうまれる。

「トルココーヒーは飲んだの?」
「飲んでないよ」
「じゃ、飲んでいきなさいよ」

娘さんは家に入ってトルココーヒーとパンを持って来た。パンは私が作ったのよ、とお母さんは胸を張って言った。
トルココーヒーもパンもとても美味しい。食べながら日本語で「美味しいー!」というと、トルコ語では「チョク ギュゼル」って言うのよ?とトルコ語を一つずつ教えてくれる。
しばらくして、娘さんがまた家に入り、お菓子を持って来た。私が作ったのよ、とお母さんは誇らしげだ。
お菓子もとても美味しく、私はずっと「チョク ギュゼル!!」と叫んでいた。

「お腹触ってもいい?」と娘さんに聞く。もちろん、いいわよ、っと娘さんが言ってくれたので、大きくて温かなお腹を触った。
「今、8ヶ月なのよ」
「女の子かな?男の子かな?」
「どちらかしら。私にはもう一人娘がいるのよ」

そんな話をしていると道行く人一人ににお母さんが私の説明をしていた。私も「メルハバ~」と挨拶をする。
みんなニコニコとしている日だった。

「お母さんの刺繍とてもキレイね」とお母さんがさしている刺繍を見る。
お母さんは自分の頭に被せているスカーフを指差す。

「これも私が作ったのよ」

出会ってからずっと、お母さんはこの言葉ばかり言ってるね、と三人で笑った。


続きはこちら→トルコ人とチャイ、トルコ人とネコ

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3b. 世界一周ノート 青木大地

仕事をやめ、2013年10月から1年間の予定で世界一周の旅に出ました。

Profile
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青木大地(あおき・だいち)

1986年生まれ。日本大学 芸術学部 卒業。
卒業後、大手レンタルビデオメーカーに勤務。店舗、営業を経て世界旅行のため退社。
念願のフリーライターとしてとりあえず1年は過ごせそうです。
同名義のFacebookもよければ見てください。

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第15回:マニラ・デング熱

(編集部注:第8回バンコク第9回シドニーの間をつなぐ、シドニー移動前のエピソードです)
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野宿が続き過ぎていた。ジャワ島では駅のホームで3泊、スラバヤの路上で1泊。体も疲れていたせいか、少し虫除けを怠ってしまっていた。

バリのデンパサールからフィリピンのマニラへ。空港を出て、ショッピングセンターの前では拳銃を所持したガードマンが立ち、都市を循環するモノレールは通勤ラッシュで満員、廃れかけたインフラの上を人々が忙しく動き回っていた。
1泊800円の安宿で腰をおろして、さて街へと繰り出そうとすると、異変が起きた。体が信じられないくらいだるかった。
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僕は旅の疲れと、治安が悪いという固定観念からくる精神的疲労だと勘違いして、無理矢理散歩に出た。
マニラの人々はそこかしこでバスケットボールに夢中になり、露店ではレプリカのユニフォームや偽物のシューズが安価で並んでいた。しかもその質は非常に高く、本物と遜色ない商品がたくさんあった。
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フィリピン人に倣ってファーストフードを食べてホテルへ帰ると、僕は倒れこむようにしてベッドに横になった。風邪薬を飲んで目を閉じて、明日の朝には良くなるだろうと、そんな期待を抱いていた。
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眼球の激しい痛みと、吐き気で僕は目覚めた。冷や汗でシャツは濡れ、起き上がることすらできなかった。しばらくして眼球の痛みは頭痛だとわかった。頭痛が眼球にまで響いていた。僕はとにかく風邪ではないその症状に危機感を覚え、ホテルのフロントに駆け込んだ。

一番安いSIMカードをそこで購入し、ベトナムで買った1800円の携帯に急いで突っ込んで、僕は保険会社へと電話をかけた。電話はすぐに繋がって、中心部の病院での診察の予約をとることができた。オペレーターは日本語対応で、親切に対応してくれたけれど、何度も確認で折り返しの電話を待ったこと、予約が2時間後だったことがその時は地獄の苦しみのように思えた。
流しのタクシーを捕まえて、相場500円の距離をしっかりと1000円払わされた僕は、値段交渉も意識朦朧とし、とにかく連れていってくれるならと目を閉じた。
病院に着いて外国人専用の窓口を訪れると、既に僕の情報が伝達されていて、担当の日本人の方が通訳となって、すぐに緊急処置場へと運んでくれた。
40度の高熱の中、血液検査を経て、点滴を受けながら待つこと1時間、主治医が僕に「デング熱、B型」と悲しそうな顔で告げた。
アジアを巡る旅人から幾度も聞いていた恐怖の病、デング熱。遂に僕もその餌食になってしまった。

デング熱に関するQ&A / 厚生労働省(2014年1月10日作成)より。

デング熱とは、どのような病気ですか?
答  デングウイルスが感染しておこる急性の熱性感染症で、発熱、頭痛、筋肉痛や皮膚の発疹などが主な症状です。

日本国内での発生はありますか?
答  日本国内で感染した症例は、過去60 年以上報告されていません。ただし、海外の流行地で感染し帰国した症例が近年では毎年200 名前後報告されています。

どのような症状が出ますか?
答 突然の高熱で発症し、頭痛、眼(か)痛、顔面紅潮、結膜充血を伴い、発熱は2~7日間持続します(二峰性であることが多い)。初期症状に続き、全身の筋肉痛、骨関節痛、全身倦怠感を呈します。発症後3~4日後、胸部、体幹から始まる発疹が出現し、四肢、顔面に広がります。症状は1週間程度で回復します。
なお、ごくまれに一部の患者において、発熱2~7日後、血漿漏出と出血傾向を主な症状とする重篤な致死的病態が出現することがあります。

デング熱 / Wikipediaより。
一過性の熱性疾患であり、症状には、発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛(Arthralgia)、はしかの症状に似た特徴的な皮膚発疹を含む。治療方法は対症療法が主体で、急性デング熱にはいま起きている症状を軽減するための支持療法 (supportive therapy, supportive care)が用いられ、軽度または中等度であれば、経口もしくは点滴による水分補給、より重度の場合は、点滴静脈注射や輸血といった治療が用いられる。稀ではあるが、生命を脅かすデング出血熱に発展し、出血、血小板の減少、または血漿(けっしょう)漏出を引き起こしたり、デングショック症候群に発展して出血性ショックを引き起こすこともある。

通訳の方が、「あなたの保険はスイートが使えます」と言って、僕は薄れ行く意識の中でエレベーターが高層階に辿り着くのを感じた。

次回はデング熱、闘病と旅行保険を使っての感想を記します。


世界一周ノート
とりあえずの予定コース:上海→杭州→南寧→ベトナム→ハノイ→ホーチミン→カンボジア→チェンマイ→ラオス→バンコク→パンガン島→ペナン島→マラッカ→スマトラ島→ジャワ島→マニラ・・・シドニー…、以降インド、トルコ、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、南米と巡る予定

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4.世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第23回 ハノイ

旧市街
旧市街 (トリップアドバイザー提供)

ベトナム社会主義共和国・国旗

(画像:Wikipedia)


見どころと特徴

フランス植民地時代の建物と中華風の建物が共存するユニークな街並み、ヘルシーなベトナム料理、キッチュな雑貨など人気の観光スポット。街歩きやグルメの他、ハロン湾を中心とする北部ベトナム観光の拠点でもある。

ハノイの語源は河内、その名の通り河川と湖に彩られた街。
ベトナム北部は地理的・歴史的に中国との関係が強く、ベトナム戦争時代は中国のバックアップを受けた北ベトナムことベトナム民主共和国として、欧米のバックアップを受けた南ベトナムと交戦した。
ハノイの市街には中国の影響を感じさせる寺院、廟、公園などが多く残っており、簡単な中国語が通じることも多い。
一方でハノイ大教会を初め、フランスネオゴシック様式の瀟洒な建物も多く残る。

そんなハノイの魅力はやはり街歩き。
中でもホアンキエム湖の北側に広がる旧市街は市場やカフェが多く、ホテルも集中していることから旅行者が巡る中心的な場所。
旧市街の西側はホー・チ・ミン廟やタンロン遺跡など史跡が集まる観光エリア。
旧市街の南側は博物館や高級ホテルが集まる繁華街。そのさらに南には市場や路地が広がる生活感あふれるエリアが広がる。
ハノイGoogle-マップ
(画像:Google)

旧市街は古くから栄えた商業地で、狭い路地に古い商店や露店が連なり、行き交う人とバイクが絶えないハノイを象徴するエリア。
一帯は「ハノイ36通り」と呼ばれる歴史保護地区となっており、それぞれの通りには「銀通り」「綿通り」などの名前がついている。特に賑やかなドンスアン市場はシルクや生鮮品が集まる一大マーケットで、周辺では週末ナイトマーケットが催される。
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(画像:tabinote)

Dong Xuan Market
Dong Xuan Market (トリップアドバイザー提供)

旧市街の西側にはランドマークのホー・チ・ミン廟。内部には民族の父、ホー・チ・ミンの遺体が安置されている。夜はライトアップされ厳かな雰囲気が漂う。近隣にはホー・チ・ミン宅(ホーおじさんの家屋)、ホー・チ・ミン博物館などホー・チ・ミン関連の施設が集まる。
意外な見どころはホー・チ・ミン廟の裏、B52が墜落した池の跡。濁った池から機体の残骸が顔を出している。
Ho Chi Minh Mausoleum
Ho Chi Minh Mausoleum (トリップアドバイザー提供)

Huu Tiep Lake and the Downed B-52
Huu Tiep Lake and the Downed B-52 (トリップアドバイザー提供)

近くには11世紀に遡るベトナム歴代王朝の遺跡、昇龍(タンロン)遺跡がある。
ユネスコの世界遺産に登録され、現在でも発掘が続いている。
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(画像:Wikipedia)

Hanoi Flag Tower
Hanoi Flag Tower (トリップアドバイザー提供)

旧市街の南側はハノイ大教会(St. Joseph’s Cathedral)やオペラハウス(Nha Hat Lon)を中心とした繁華街エリア。ホテルやレストラン、雑貨店が集中するエリアで、ベトナムの雑貨探しに最適。
ハノイのツアーに必ず含まれる水上人形劇もホアンキエム湖の周辺、北端にある。
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(画像:tabinote)

Opera House (Nha Hat Lon)
Opera House (Nha Hat Lon) (トリップアドバイザー提供)


ベトナム戦争の遺構や博物館も多い。ミリタリー好き、現代史好きのみならず、東欧や中国のプロパガンダアートに興味のある方にもおすすめ。
ベトナム軍事歴史博物館はタンロン遺跡に隣接している。当時の戦車やジェット機、ヘリコプター、自走砲などが展示されており、友軍のソ連製や中国製の他、鹵獲された米軍の兵器も展示されている。

市中心からは少し離れるが、南西側にあるのは空軍博物館。ミグや米軍機の残骸など飛行機関連の展示はさすがに充実。
Vietnam Military History Museum
Vietnam Military History Museum (トリップアドバイザー提供)

軍事関連施設のハイライトは、実は歴史博物館ではなく、ホアロー収容所跡。
歴史博物館の近隣、ハノイ駅東側にある。
もともとはフランスがつくった刑務所で、ベトナム人の政治犯を中心に投獄・拷問された施設。ベトナム戦争中はもっぱら米兵捕虜を収容する施設となり、皮肉たっぷりに「ハノイ・ヒルトン」とも呼ばれた。
この施設は広島の広島平和記念資料館、カンボジアのキリング・フィールド、ドイツのアウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所などに匹敵する、人類史の暗黒面をたっぷりと体験できる負の戦争遺構で、ハノイに行くならば必見。
Hoa Lo Prison
Vietnam Hoa Lo Prison (トリップアドバイザー提供)
※衝撃的な展示が多い施設です。写真はマイルドなものを選びました。


軍事関連施設を見てどんより重厚な気持ちになった後は、北部の自然を楽しむ郊外観光も体験してみたい。
ハノイの南110km、ニンビンは石灰岩の絶景で有名なタムコック観光の拠点都市。ハノイからのツアーも豊富で日帰り観光も可能。
Tam Coc
Tam Coc (トリップアドバイザー提供)

タムコックと並ぶベトナム最大の景勝地がハロン湾。クルーズや洞窟巡りなど、やはりハノイからのツアーが豊富に出ている。
11~4月は晴天が期待でき、夏ならば島で泳ぐことも可能。
冒険好きならハードなトレッキングやロッククライミングも体験できるカットバ島がおすすめ。
Cat Ba Island
Cat Ba Island (トリップアドバイザー提供)

VELTRA


Pho-Beef-Noodles-2008
(画像:Wikipedia)

生野菜やハーブをたっぷりと使うのが特徴で、健康によく見た目に美しいベトナム料理は日本でもすっかりおなじみ。

ホー・チ・ミンのある南部の味がココナッツミルクやスパイスの効いた東南アジア風なのに対し、ハノイが位置する北部は薄味のやさしい味付け。中華料理と米の多用が特徴で、米飯と炒め物の定食やぶっかけご飯が定番。
そして、ハノイ名物といえば日本でもお馴染みのフォー。日本でもお馴染みのスープ麺の他、タレとあえるような平麺やフォー生地をカットせず春巻き的に使って肉や野菜を巻いたフォークオンなどバラエティに富んでいる。
屋台では5万ドンもあれば好きなおかずを選んで定食やフォーを頼むことが出来る。
最近ではバインミーや豆腐料理、シーフードなどが流行し、外資系のチェーン店も増えている。

ハノイでは至る所にカフェがあり、昔ながらのベトナムコーヒーだけではなく欧米系の本格ドリップコーヒーも広まりつつある。暑い国だけあり、冷たいフレッシュジュースやアイスジャスミンティーなども人気。


日本からの行き方

(空路)
ハノイへは成田からJAL、ベトナム航空が毎日直行便を運行している。
羽田の拡張に伴い、14年3月30日からANAが毎日運行している他、7月1日からベトナム航空便も就航。
成田のベトナム航空は朝発、現地午後着。JALは夕方発・現地夜着。いずれも往路所要6時間程度。復路はベトナム航空・JAL共に深夜発・朝着となっており、週末海外旅行にも適している。
羽田のANAは朝発・現地正午着。復路は午後発、夜羽田着

関空からはベトナム航空が毎日運行。午前に出て午後早くハノイに到着する。他、中部国際空港、福岡空港からも便がある。

直行便が安いので、よほどの掘り出しものでなければ直行便に軍配が上がる。乗り継ぎの場合、ホー・チ・ミンやダナンなどベトナム内の都市が経由地となるベトナム航空便が安い。
ホー・チ・ミンから国内線で向かう方法もある。日本からホー・チ・ミンへの空路はハノイ便以上に豊富で、毎日直行便が運航している。
ホー・チ・ミンからハノイまではベトジェットなどのLCCで数千円。

(陸路)
上級者向けの陸路ルート。所要時間もかかり体力も必要。
ホー・チ・ミンから入った場合、ハノイまでの1,700kmに渡って鉄道が通じている。通称南北統一鉄道。ホー・チ・ミンから乗った場合、ハノイまで所要30時間以上。
フエからは12時間、ニャチャンからは24時間。

近隣国の中国、カンボジア、ラオスから国際バスや鉄道で入国できる。
中国の場合は南寧からハノイへの国際鉄道がある。

ラオスは最も長くベトナムと国境を接している。ビエンチャンからハノイ、フエ、ダナンなどに国際バスが運行している。

(パッケージツアー)
ソウルやバンコクと並んで格安ツアーの目玉になりやすいベトナム。3~4日間程度のツアー(実質現地1日半~2日程度)が燃油込みで4万円程度からあり、航空券代を下回るものも。
ホテルを別に予約したとしても、パッケージツアーを調べておくと思わぬ掘り出しものに出会えるかも。

(空港)
ハノイの玄関口はノイバイ国際空港。
ハノイ市内から北に35km、ターミナルは1つで、国内線と国際線で共用となっている。2015年に新ターミナルが開港予定。

タクシーは後述の「市内交通」を参照のこと。
ベトナムのタクシー(特に空港タクシー)はぼったくりで悪名高い。
空港から市内まで、おおむね15USドル程度(25万ベトナム・ドン、空港道路通行料含む)。カウンターでチケットを購入する。客引きについていかず、タクシー乗り場から正規業者の車に乗ること。
空港に乗り入れが許可されている正規の業者はノイバイタクシー(Noi Bai)、エアポートタクシー(Airport)、ベトサインタクシー(Viet Thanh)、ダイナムタクシー(Dai Nam)、サンバイタクシー(San Bay)の5社のみ。
所要40~45分程度。

安く市街に行きたい場合は市バス。安いだけでは無く安全でもある。
ターミナル出口のすぐ右、市バス7-17番が市内行き。料金は1人5,000ベトナム・ドン(30円程度)と格安。所要約1時間、5時から22時まで運行。

他に乗り合いのミニバスがあり、市内まで約3万ドン程度。乗客が乗り込み満員となった時点で発車。


地理と気候

ベトナムは東南アジア、インドシナ半島の東側海側を占め、国土は南北1,700km、東西600kmにおよぶ。
ハノイは北部に位置し、11月~3月頃の冬は涼しくて快適。夜は冷え込むことも。
4月から5月にかけて霧雨が多くなり、6~9月は雨季で雨が多く暑い。10月は台風シーズン。

日本との時差はマイナス2時間。日本の正午が午前10時。サマータイムはない。


(画像:Google提供)


言語と通貨

公用語はベトナム語。
フランス領であったがフランス語の通じる可能性は高くない。
英語は観光客向けの商店、カフェでは通じる。若者に通じる場合もある。

ベトナムはもともと漢字文化圏であったが公的な使用は廃止され、現在は声調(声の上がり下がりで語を示すルール)を表記できるクオック・グーというアルファベットが用いられる。ベトナム語の声調は6種類あり、語順によって意味が変わる文法の独特さもあって日本人が習得するハードルは高い。
実際には、ハノイではむしろ漢字の看板も多く残り、中国語はフランス語以上に通じる。ただし中国との関係悪化や歴史的経緯もあり、ハノイ人の中国人への印象は必ずしも良好ではない。

物価は諸外国の中でも屈指の安さであったが、インフレと円安でうまみはうすれてきた。
それでも、交通機関、ホテル、食事という旅行者の3大支出はおおむね低い水準をキープしている。
Tripadvisorの「旅行者物価指数」によると、ハノイのディナー代は各都市の中で最低レベル。タクシーも初乗り50円、ホテルはドミトリーなら数百円から、3つ星でも5,000円未満。食費の安さはありがたく、麺類やローカル食堂なら1食100円程度ということも。

もっとも何事もピンキリで、高級ホテルになれば1泊1万以上、食事もレストランなら日本と変わらない値段になることも。

通貨はベトナム・ドン(VND)。1ベトナム・ドン=0.0048円(14年6月時点)。
1万ドン=50円、2万ドン=100円=1USドルと覚えておくと便利。
物品には10%の消費税(VAT:Value Added tax)がかかる。
ちなみに1人あたりGDPの比較では、ベトナムは日本のおよそ1/20未満。日本の100円はベトナムの2,000円程度の価値がある、と考えておくと使いすぎないかもしれない。

両替は万国共通でATMによる国際キャッシングが手軽。両替手数料が数パーセントかかる。

日本国内でベトナム・ドンに両替することは出来ない。ハノイで日本円も問題無く両替できる。
市中に両替所は多く、レートは
 両替所>銀行>ホテル
となる。ツーリストが集まるホアンキエム湖周辺には両替商が多い。

クレジットカードが通じる場面は多い。VISAかマスター推奨。

ベトナム・ドンは再両替のレートが悪いため、あまり一度に多く両替しない方がよい。
いっそベトナム・ドンに両替せず、USドルとクレカでなんとかしてしまうという手もある。USドルが通じる店は多く、そもそも高級ホテルなどはドル建て表示の場合もある(ただし、通達により将来的にはベトナム・ドン払いに統合されていく模様)。
一般にドンの方がレートは良く、両替もUSドルからより日本円からの方がレートが良い。

チップの習慣は無いが、たかってくる事例は多数。旅行者に頼んでもいないサービスを押し売りしUSドルのチップを請求されたら、1USドルのチップはおよそ2万ドンの価値であることを思い起こしたい。彼/彼女のそのサービスに2万ドンの価値があるか…?
市中で2万ドンあったら何が買えるか把握しておくとよいかも。


(画像:Vietnam Navi)


治安とビザ

全般に治安状況は良いが、ぼったくりタクシーや置き引き、土産物屋でのぼったくりや両替トラブルなど、旅行者からあの手この手で収奪しようと待ち構える輩も多い。
窃盗、詐欺、いかさま賭博、ひったくりの他、性風俗・売春にまつわる被害も多い。
繁華街や駅、ショッピングセンターではスリ、ひったくりに注意。夜間の1人歩きは避ける。

ほとんどのタクシーはメーター制だが、正規の業者をまねた偽装白タクなどトラブルは多い。白タク、バイタク、シクロにはトラブルが付きものと考えて、利用する時は自己責任で。たとえ交渉がスムーズに進んでも無事支払って降りるまで油断しない方が良い。
なお、交通事情は非常に悪く、慢性的に渋滞している。

軍事施設(鉄道、駅、港湾、橋梁なども含まれる)、軍人、警官などにカメラを向けない方が良い。

宗教上・慣習上の注意として人の頭に触れないこと(特にこどもの頭をなでたりしないこと)。寺院で肌を露出する服装は避ける。政治的な話題も避けた方が良い。

南シナ海での中国との領有権問題に絡んで、抗議デモが発生している。
ベトナムではデモは比較的コントロールされているものの、ハノイの中国大使館前は緊張感が漂う。
このような場面に遭遇したら近づかないのが無難。


市内交通

Hanoi Traffic
(画像:Snipergirl-flickr)

(タクシー)
ハノイ市内には地下鉄がなく、タクシーは旅行者にとって移動の主役。
正規のタクシーは車体に社名と電話番号の表記があり、天井にTAXIの表記がある。

殆どのタクシーはメーター制。
白タク、偽業者の中にはメーターを倒さず、旅行者からふったくろうとするドライバーがいる。正規の業者でも、ドライバーによってそういったぼったくりタクシーの事案が報告されている。以下の信頼できるタクシー意外乗らない方が無難。

ハノイで多い正規業者はMai Linhタクシー、Hanoiタクシーなど。

Mai Linhタクシー

(画像:hantaxi.com)
写真は白地に緑のサインだが、オールグリーンのクルマもある。
http://www.mailinh.vn/

Vinasunタクシー

(画像:Vinasun Taxi)
車体は白、緑と赤のライン・
http://www.vinasuntaxi.com/contact-us

料金は安い。会社によって異なるものの初乗り2キロがおおむね1万2000ドン。

ベトナムタクシーの注意
・上述通り、知らない業者、怪しいタクシーは避ける。そっくりな会社ロゴを貼っている偽タクシーもいる。ロゴがチープ、車体がボロボロか古いなどのタクシーも避けること。知らない会社のタクシーであれば、電話番号が覚えやすい表記かどうかも判断材料(8111 111 や 27 27 27 27など)。長年同じ番号で営業している目安となる。
・メーターはゼロが2つもしくは3つ省略されている(「20」と表記されている隣に「x1000VND」とあれば、20×1000=2万ドンということ、「X100VND」ということもある)ことがある。勝手に「20だから20万ドンだ」「20米ドルだ」などと偽る悪徳タクシーがいるので注意。
・メーターの回転が異常な速さの場合は速攻で降りる。通常1km7,000ドン程度。
・空港と観光地はデンジャラスゾーン。旅行者からぼったくろうとタクシーが待ち構えている。空港はプリペイドカウンターがあるので、そこで手配すると安全。また、到着階ではなく出国階に移動しお客を乗せてきたタクシーをひろうという手も。観光地も少し歩いて、離れた場所で信頼できる流しのタクシーをつかまえるか、ホテルなどでタクシーに乗る。
・地図が読めない、おつりの計算が苦手なドライバーが多いとされている。ぼったくりではなく単なる間違いの可能性もあるのでそのあたりは大目に見る寛容さも必要。地図よりも住所を書いたカードの方がよい。

(バイクタクシー)
値段は交渉制でいろいろとモメる可能性があり、ガイドブックなどでも利用しないよう促す記述が多い。
しかし、慢性的な渋滞のハノイでつかいこなせればこれほど便利なものはないのも確か。料金交渉やトラブルをうけながせるような状況であれば利用するのも悪くない。

おおむね、料金は同距離をタクシーで行く場合の2/3程度を交渉の目安に。
外国人の場合はどうしても現地人よりも相場が高めだが、1kmで1万ドン、1時間貸し切りで10万ドン程度。

料金交渉が面倒であれば1USドル札を沢山もっておくと良い。市内であれば大抵の場所は1ドル(2万ドン相当)で行ってくれる。

自転車リヤカーのシクロは完全に観光客向け。
市内の決まったルートを周遊する。

(バス)
市内バスは5,000ドン~10,000ドン。郊外行きの場合は2万ドンの路線も。
ドライバーは英語が通じない。自分の乗る路線のバス停で手を上げてバスを止め乗車。乗る際に、行き先バス停名のメモ(ベトナム語)を見せておくと降りるバス停で教えてくれる。

路線の変更は頻繁に行われる。
バス料金に外国人枠の料金は無い。


ホテル

外資系の高級ホテルから安宿まで選択肢は広い。
リーズナブルな宿としては、ハノイの中心部に多いミニホテル、ゲストハウスがある。古い家屋をリノベーションしたものも多く、清潔でエアコン、ホットシャワー、WiFi完備の宿が15USドル程度から利用できる。ホアンキエム湖周辺は安宿含めホテルの多いエリア。

40ドル程度の宿なら、広々としたダブルの居室でゆったり過ごせる。もちろんWiFi装備。
居室にバスタブや冷蔵庫、施設内にスパやプール、ビジネスセンターを備えた高級ホテルになると100ドル以上。

客室はツインルームが多い。
ホテルによってはルームチャージ制ではなく1人か2人かで値段が異なる場合がある。
また、一般に15%の税金がかかるが、含まれている場合も。
支払いは政府よりベトナム・ドンで支払うよう通達が出ているが、USドル表記のところもまだ多い模様。


ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
ベトナムはプリペイドが主流で、旅行者も問題無くSIMを購入できる。
ベトナムの携帯会社は最大手のMobiFone、VinaPhone、Viettel Mobile、ロシアとの合弁Gmobile (Beeline)など。

後述の通り、無線LAN網が充実しているため、インターネット接続のみであればそちらを選択するという手も。市中の3G回線は実用的な速さだが、上限容量の速度制限にひっかかると何も出来なくなるほど遅い。
中国の金盾システムと同様、インターネット接続は政府によって監視されており、FacebookやLineなど、SNSの接続に制限がでる場合がある。

SIMは市中の携帯ショップや個人経営の店まで多くの場所で取り扱っているが、英語が通じる可能性を考え空港で購入し設定までまかせてしまった方が良い。通話がいらないのであればデータ通信のみのプランを選択。

料金はきわめて安い。

MobiFoneの場合、
・D1パッケージ:150M/日:8000ドン/日
・MIUパッケージ:600M/月:7万ドン/月
・BMIUパッケージ:3G/月:20万ドン月
など。
MobifoneのSIMが挿さっていれば、携帯から「9393」で24時間の日本語サポートを受けることが出来る。

VinaPhoneの場合、
・M50パッケージ:500M/月:5万ドン/月
・M120パッケージ:1.5G/月:12万ドン/月
・MAX200パッケージ:無制限/月:20万ドン/月(ただし3G以上は32kb/s制限)
など。

Viettel Mobileの場合、
・MI50パッケージ:450M/月(以降50kbごとに75ドン):5万ドン/月
・MIMaxパッケージ:無制限/月:7万ドン/月(ただし600M以上は速度制限)
・Dmax200パッケージ:無制限/月:20万ドン/月(ただし3G以上は速度制限)
など。

(WiFi)
WiFiの充実度はすばらしく、ほとんどのカフェ、レストランでWiFiが利用できる。
ケンタッキー、ロッテリア、ピザハットなどの外資チェーンはもちろん、現地系であってもチェーン店ならばほぼ確実にWiFiが通じている。パスワードはテーブルに置いてある場合もあれば、店員に告げて受け取る場合もある。

ノイバイ国際空港では4階のカフェテリアでWiFiを提供している。
ホテルは高級ホテルでも安宿でもおおむね無料でWiFiを提供している。

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5. 旅の本屋 のまど イベント情報:
– 6/12(木)嵐よういちさん × 丸山ゴンザレスさん 対談トークイベント
– 6/26(木)宇都宮一成さん×松鳥むうさん 対談トークイベント

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プロフィール

旅の本屋 のまど

東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/

新刊『ブラジル裏の歩き方』発売記念
◆嵐よういちさん × 丸山ゴンザレスさん 対談トークイベント◆
「怪しいブラジルの歩き方 ~ B級観光ガイドからアングラ情報まで」

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新刊『ブラジル裏の歩き方』(彩図社)の発売を記念して、著者で旅行作家の嵐よういちさんと盟友で作家の丸山ゴンザレスさんのお二人をお招きし、ブラジルを旅行する際のウラ事情ついてスライドを眺めながら対談トークをしていただきます。「中米ブラックロード」「アフリカブラックロード」など、「ブラックロード」シリーズで絶大な人気を誇る嵐さんが今回取り上げる国はブラジル。もうすぐ開催のサッカーW杯や2016年リオデジャネイロオリンピク開催と、世界的ビッグイベントが目白押しのブラジルは、今、かつてないほど注目を浴びていますが、サンバとサッカーだけでなく、中南米最大の夜遊び大国でもあります。そこで、本書ではナイトクラブ「ボアッチ」やブラジル美女が接待してくれる「カラオケバー」、狂乱のディスコといった夜遊び情報から、知る人ぞ知るB級観光スポット、犯罪渦巻くアンダーグラウンド情報まで、ブラジル通の嵐さん自身がこれまでのブラジル取材旅行の際に体験してきた様々なことを元に書き上げています。 なお、今回のイベントでは嵐さんをよく知る丸山ゴンザレスさんに聞き手役として参加していただきます。ブラジル旅行の際の裏話や秘話など、嵐さんの貴重な体験談を生で聞けるチャンスです。嵐さんや丸山さんのファンの方はもちろん、ブラジルの文化や歴史、裏情報に興味のある方はぜひご参加くださいませ!!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。


嵐よういち(あらしよういち)

0227arasi
1969年生まれ。東京都杉並区出身。独身。20歳からイギリス、アメリカと留学(遊学?)
して、その後、面白い写真を求めて海外を放浪する。約70ヶ国を渡り歩く。特に好きな地域は南米。著書に『海外ブラックロード~危険度倍増版』『海外ブラックロード~最狂バックパッカー版』『海外ブラックマップ』『南米ブラックロード』『アフリカ・ブラックロード』『海外ブラックロード~スラム街潜入編』『海外ブラックロード~南米地獄の 指令編』(彩図社)など。

◆嵐よういちさんツイッター
https://twitter.com/kaigaiblackroad

丸山ゴンザレス(まるやまごんざれす)

0227marugon
1977年宮城県生まれ。ジャーナリスト&編集者。國學院大學大学院修了後、出版社勤務を経てフリーになり裏社会や海外情報、都市伝説に関する評論やインタビュー、メディア出演、トークイベントを行う。著書に『アジア『罰当たり』旅行』『図解裏社会のカラクリ』『裏社会の歩き方』(彩図社)、『ブラック・マネジメント』(双葉社)など。

◆丸山ゴンザレスさんブログ
http://ameblo.jp/maruyamagonzaresu/


【開催日時】 6月12日(木)  19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   900円   ※当日、会場にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内  
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
 ※定員になり次第締め切らせていただきます。

【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
主催:旅の本屋のまど 
 協力:彩図社

新刊「しまなみ島走BOOK(改訂版)」発売記念
◆宇都宮一成さん×松鳥むうさん  対談トークイベント◆
「しまなみ海道の魅力と楽しみ方」

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新刊『しまなみ島走BOOK(改訂版)』(シクロツーリズムしまなみ)の発売を記念して、著者でNPO法人シクロツーリズムしまなみのポタリングガイドの宇都宮一成さんと『ちょこ旅 瀬戸内』など島旅の著作を多数書かれているイラストレーターの松鳥むうさんのお二人をお招きして、しまなみ海道の魅力と旅の楽しみ方についてスライドを眺めながら対談トークをいただきます。10年かけて夫婦でタンデム自転車世界一周旅行したのち故郷の愛媛県に帰り、「NPO法人シクロツーリズムしまなみ」の立ち上げに参加し、現在は同NPOのポタリングガイドとしてしまなみ海道の魅力を発信している宇都宮さんと「ちょこ旅 瀬戸内」でしまなみ海道をレンタサイクルで周遊して、しまなみ海道の島々がすっかりお気に入りの松鳥むうさん。しまなみ海道に魅了されその楽しみ方を熟知したお二人だけに、一般の方が知らないしまなみ海道の旅の味わい方が聞けるはずです。
宇都宮さんや松鳥むうさんのファンの方はもちろん、しまなみ海道や自転車旅に興味のある方はぜひご参加ください!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。


宇都宮一成(うつのみやかずなり)

0626utsunomiya
愛媛県西予市生まれ。自転車好きが高じて、ついにタンデム自転車世界一周を敢行。妻とともに10年という歳月をかけて88ヶ国を巡った。帰国後、「NPO法人シクロツーリズムしまなみ」の立ち上げに参加。現在は同NPOのポタリングガイドとして、しまなみ海道をガイドするかたわら、埋もれた観光資源を発掘したり、イベントを企画したり、新たなしまなみの味を開発したりと精力的に活動中。

◆宇都宮一成フェイスブック
https://www.facebook.com/kazunari.utsunomiya

松鳥むう(まつとりむう)

0626matsutori
1977年滋賀県生まれ。島旅好きのイラストレーター。島で出会った人たちと話すコトが旅の1番の楽しみ♪今までにめぐった島は68島(+バリ島)。旅、看護、保育系の雑誌、書籍を中心に活躍中。著書に『ちょこ旅 京都』『ちょこ旅 沖縄+離島』『ちょこ旅 小笠原&伊豆諸島』『ちょこ旅 瀬戸内』(すべてアスペクト刊)『島旅ひとりっぷ』(小学館)がある。

◆松鳥むうHP
http://www.h2.dion.ne.jp/~muu.m/


【開催日時】  6月26日(木)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   900円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)

  ※定員になり次第締め切らせていただきます。

【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp

 主催:旅の本屋のまど
 協力:NPO法人シクロツーリズムしまなみ

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6. ハマ姉の!行きたくて行きたくて震える
~YOU、たび行っちゃいなよ~

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ハマ姉

tabinoteサイトデザイン&制作担当。紅一点のアラフォー。J事務所と旅が好き。ハマ姉へのご意見・ご質問はこちら↓

ヲ友達っていいね

前号より、英賀ナオコさんのトルコ・女一人旅の連載が始まっておりますが、皆さま楽しんで頂けてますでしょうか?
トルコ旅連載中の5回分は、このコーナーを彼女へのQ&Aコーナーにして楽しようと思っているので、この文章はメルマガ発行当日の昼に書いております。
あー楽。ヲ友達っていいね。
いろんなヲ友達にぶしつけに質問送りつけたろかと思ったけど、そういやaskでさんざんやってたな(一時期ヲタ同士の間で流行っていいたけど今はやや下火)。遠征についていろんなヲ友達に質問送りつけておくか・・。

さて、英賀さんへの2回目のQ&Aです。

Q:なんでそんなに現地で溶け込めたの?言葉の壁はどうクリアしていた?

A:トルコ語の「こんにちは/メルハバ」を最初に言うことを大切にしてました。やはり、挨拶されて嫌な人はいないと思います。
言葉の壁は、私はトルコ語会話帳と英会話帳、2冊の本を持って行き、常に携帯してました。その本を使ったり、ジェスチャーしたりして会話してました。
あと、できるだけトルコ人にはトルコ語で交流してました。自分の母国語で会話をしようとする外国人にはやっぱり親しみを感じてくれると思ったので。
会話帳の本はAmazonで探してみるといろいろとでてくるので、オススメです^ ^

よし、以上です!メルハバね!あいよ←すぐ忘れそう
質問やご意見あればよろしくです!彼女への応援でもいいよ!

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7. 編集後記

tabinote田口です。
ご存知の通り5月23日にタイで軍によるクーデターが起こり、軍が全権を掌握しました。予想通り航空券のキャンセルなども激増し、タイ旅行を予定していたが中止・変更を検討しているという人も多いでしょう。
参考までにタイのチェンマイに住んでいる妻の報告によると、夜間外出禁止令は出ているものの市民の生活は通常通り、軍隊の姿を見たこともないとのことです。
とは言え、外務省の渡航情報では「タイに渡航・滞在を予定している方,及びすでに滞在中の方は,今後とも報道等を通じて最新情報の入手に努めるとともに,不要不急の外出は可能な限り控えて,冷静に行動するなど,自らの安全確保に努めてください」となっています。
渡航するかどうかはご自分の判断ですが、もし渡航する際は十分な注意と最新情報の取得に努めてください。

さて、今号の下川さん連載は先月に引き続きLCCの早朝便の話題。確かにいくら安いとはいえ夜行バスなどで睡眠時間が削られるのは厳しいですよね。
吉田さんの連載はゲストハウス。私も吉田さん同様、初の海外旅行はバンコクの安ゲストハウスでした。確かに最初は気になるエアコンの有無や、しつこく入ってくる虫ですが、結論としては「人間の適応能力ってすごい」なんですよね。
前号から短期連載の英賀ナオコさんによるトルコ旅行記。写真がすばらしいですよね。旅先での人的交流に消極的な私ですが、次回こそ勇気を出して話しかけてみたいと思わせる内容です。
世界一周ノートはなんとマニラでデング熱にかかった話。青木さんにはお気の毒ですが、こういう旅先でのトラブルを書いた旅行記って本当に役に立つんですよね。なお、現在は全快し元気に旅を続けているようです。

そして「世界あの街~」はベトナム北部のハノイです。ロック好きにはハノイ・ロックスでお馴染みのハノイです。ちょうどベトナム航空がバーゲンチケットを出しているという情報もありました。ベトナムコーヒー飲みに行きたいですね。

西荻窪「旅の本屋 のまど」のイベントは、南米と危険な旅情報でお馴染みの嵐よういちさん・丸山ゴンザレスさん。そして宇都宮一成さん×松鳥むうさんはしまなみ海道の魅力を語ります。

さて、次号は6/17(火)発行となります。
よろしくお願いいたします。


tabinoteが旅程調査を担当した「一度行ってみたい 世界の絶景」(洋泉社ムック)。もうご覧いただけましたでしょうか?美しい写真と旅の達人インタビュー、実用的な行き方ガイドで構成された情報量満載の一冊です。ぜひ店頭で手にとってみて下さいね。

166031
一度は行ってみたい世界の絶景(洋泉社)

★特設ページ★


発行:有限責任事業組合tabinote
https://tabinote.jp

※本メルマガの連載原稿または寄稿、告知などの著作権は著者・情報発信元に帰属します。その他の著作権および全ての編集著作権はtabinoteに帰属します。記事の引用・転載は出典を明記いただくとともに、諸関連法規の定めに従い行っていただきますようお願いいたします。

次号は6/17(火)発行の予定です。

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Contents 2014/06/03号 Vol.024

Contents

1. 旅行業界最新ニュース
2a. 連載:「タビノート」 下川裕治
2b. 連載:「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和
3a. tabinote旅行記 トルコ・女一人旅 Vol.02
3b. 世界一周ノート 青木大地
4. 世界あの街この街:ハノイ
5. 旅の本屋 のまど イベント情報:6/12(木)嵐よういちさん × 丸山ゴンザレスさん対談トークイベント、6/26(木)宇都宮一成さん×松鳥むうさん対談トークイベント
6. ハマ姉の!行きたくて行きたくて震える ~YOU、たび行っちゃいなよ~
7. 編集後記

1. 旅行業界最新ニュース  2014/6/3号 Vol.024


1. 旅行業界最新ニュース

インドネシアの火山噴火で豪ダーウィン航空が閉鎖

6月30日、インドネシア、小スンダ列島のサンゲアン・アピ島にある火山が噴火。翌日、噴煙が数千メートルに達し、火山灰がオーストラリア北部沿岸を覆ったため、オーストラリア北部の中心都市ダーウィンへ空港が閉鎖された。この影響でカンタス航空、ヴァージン・オーストラリア、ジェットスターなどがフライトを欠航した。

ANA、国際線の運行実績ではじめてJALを抜く

ANAとJALは2014年4月の旅行運行実績を公開。座席数と飛行距離を掛けあわせた指標「有効座席キロ」において、JALの38億3682万に対し、ANAが40億5122万となり、はじめてJALの数字を上回った。これはANAが3月末の羽田空港国際線発着枠の傾斜配分の恩恵を受けたものだ。ただし、旅客数では依然JALがANAを上回っている。

ブルーインパルスが国立競技場上空を飛行

5月31日、7月に解体される予定の東京国立競技場上空を航空自衛隊のアクロバットチーム『ブルーインパルス』が飛行した。1964年の東京オリンピック開会式で披露された勇姿を再現したフライトで、イベント『SAYONARA国立競技場 FINAL FOR THE FUTURE』の一環として3万6千人の観客を魅了した。

チャイナエアラインとエバー航空、成田~台北に深夜早朝便を増便

チャイナエアライン(中華航空)とエバー航空は、東京・成田~台北・桃園便に、深夜早朝発の便を増便する。期間はチャイナエアラインが6月30日~7月31日、エバー航空が6月27日〜7月30日。この便を利用し、金曜深夜発、月曜早朝帰国すれば、休暇を取らなくてもまる2日間台北旅行ができることになる。

チャイナエアライン
CI2107 東京/成田(22:00)~台北/桃園(00:30+1)
CI2106 台北/桃園(04:30)~東京/成田(08:35)

エバー航空
BR1195 東京/成田(20:40)~台北/桃園(23:05)
6月27日、7月1日・5日・9日・13日・17日・21日・25日・29日
BR1196 台北/桃園(04:20)~東京/成田(09:00)
6月28日、7月2日・6日・10日・14日・18日・22日・26日・30日

成田空港、ムスリムの受け入れを強化

成田空港は、出国審査後エリアに礼拝室を2箇所設置、またハラール料理(豚肉を使わず、鶏・牛肉もイスラムの教えに従って処理したものを使う、イスラム法において“合法”な料理)を提供する『ハラール認証レストラン』をオープンした。訪日するイスラム教徒(ムスリム)観光客の利便性を充実させることがねらい。

『地球の歩き方』電子書籍が登場

バックパッカーにはお馴染みの旅行ガイドブックシリーズ『地球の歩き方』初となる電子書籍、『フランス編』がamazonの電子書籍ストアkindleストアに登場した。紙版の価格は1700円だが電子書籍はそれより安い1530円。また、パリ(700円)、ロワール(300円)のように地方ごとに分冊購入できるので、タブレットやkindle端末などを使って必要な部分だけを現地で購入するといった使い方も可能だ。

地球の歩き方 A06 フランス 2014-2015
B00KG0GWHY

香港エクスプレス、公式サイトの日本語対応が完了

東京・羽田、大阪・関西、福岡と香港を結んでいるLCC香港エクスプレスの公式サイトは、今まで英語、中国語(繁体字・簡体字)にしか対応していなかったが、ようやく日本語に対応した。これで英語に自信のない人でも旅行代理店などに依頼せずサイトから直接予約が容易となった。

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2a. 連載:「タビノート」 下川裕治  2014/6/3号 Vol.024 無料版


2a. 連載:「タビノート」 下川裕治

月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。

Profile
shimokawa

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。

たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

30分ずつ計4回待って搭乗する辛さ

 乗りたくはないバスだった。これまで成田空港から早朝に出発する便には何回か乗った。しかし朝の5時30分に東京駅を出るバスで、なんとか間に合っていた。このバスなら、最寄駅を出る始発電車に乗れば間に合った。
 しかしジェットスターの沖縄行きの早朝便は、そういうわけにはいかなかった。
 出発が6時10分なのだ。


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2b. 連載:「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和  2014/6/3号 Vol.024 無料版


2b.「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和

Profile
プロフィール

吉田友和(よしだともかず)

1976年千葉県生まれ。出版社勤務を経て、2002年、初海外旅行にして夫婦で世界一周旅行を敢行。旅の過程を一冊にまとめた『世界一周デート』で、2005年に旅行作家としてデビュー。「週末海外」というライフスタイルを提唱。国内外を旅しながら、執筆活動を続けている。その他、『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』(講談社)、『自分を探さない旅』(平凡社)、『LCCで行く! アジア新自由旅行』(幻冬舎)、『めざせプチ秘境!』(角川書店)、『3日もあれば海外旅行』(光文社)など著書多数。
旅行作家★吉田友和 Official Web

しりとりで旅する 第23回 吉田友和

げ ゲストハウス

 最初に思い浮かんだのは「ゲーン・キョワーン」だった。僕が愛してやまないタイ料理の王道、グリーンカレーのことであるが、あいにくしりとりなので使えない。ならば、変化球的に「ゲーン・ペット」(レッドカレー)にしようかとも思ったが、書くことがあまりなさそうなので却下。ベタすぎるキーワードはなるべく避けたいのが本音だが、今回は素直に「ゲストハウス」になった次第である。


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3a. tabinote旅行記 トルコ・女一人旅 Vol.02


3a. tabinote旅行記 トルコ・女一人旅 Vol.02

Profile
英賀ナオコ

英賀ナオコ

日芸写真学科在学中。メキシコ育ちの転勤族。
カメラは主にNikon、FE2、35mmフィルムカメラ。好きなタイプは、ほっといても1人で生きていけそうな人。

tumbler →Untitle

はじめに

tabinoteハマです。5回に渡って連載している英賀ナオコさんのトルコ・女一人旅、2回目になります。
現在大学で写真を学んでいる彼女の、素晴らしい写真と文才をお楽しみ頂ければと思います。
無料で読めるメールマガジンでは毎回コラムを2本掲載していきますが、サイトの方にも新規に2本づつ掲載していきますので(リンクはコラム下にあります)、どちらもご覧頂ければと思います!


3/11のトルコ

3/11のトルコ
その日は本当に笑っていた日だった。トルコでできた友達と日中遊び、夜ご飯を食べてホテルに戻った。
ホテルのロビーにあるテレビはニュース番組でちょうど日本についてのニュースが流れていた。
ご機嫌だった私はなんとなく「ねぇ、これ日本だね」とホテルマンのお兄さんに言った。
お兄さんは「今日はツナミがあった日だろ?」と私に言った。今日だったんだ。体から一気に力が抜けた。
「今日は日本が戦った日だろ?」とお兄さんが言う。
ロビーにいた白人のおばさんが、今日はなんの日なのかお兄さんに聞いた。話を理解するとおばさんは、この世の中で一番気の毒な人だ、という目で私を見た。
私は今日が日本にとって重要な日であることを忘れて歩き回っていたことと、おばさんの視線に耐えきれずに部屋に戻った。
部屋に戻ると、私は震災後からトルコの人達に言いたいことがあったことを思い出した。
部屋から出てロビーのお兄さんの前で、まるで参観日に緊張した子供みたいに手を握りしめた。

「トルコは日本にたくさんの義援金をくれたよね?」私の拙い英語を理解しようとお兄さんはしてくれ「ああ!ツナミの時の話?」と言ってくれた。
「トルコの人達は日本を助けてくれたよね」
お兄さんは優しい目で私を見ている。その目があまりにも優しいから私は涙がでてきそうになった。
「たくさんのトルコの人に言いたいことだけど、お兄さんに言うね」
めちゃくちゃな英語にお兄さんは頷いてくれた。

「ありがとう」

お兄さんに握手をした。
お兄さんは笑顔で「僕達は、日本が大好きなんだ。友達を助けるのは当たり前のことだよ」

本当にありがとう。そう言って、部屋に戻った。

私はこんなに優しく温かい気持ちにさせてくれるこの国で出会う人達は奇跡なんだ、と思ってまた泣いた。

後日、その話をトルコで知り合った友達にすると、彼はその時バーにいて震災のニュースが始まった途端に、トルコ人達が「がんばれ!ジャパン!!」と叫んでいた、と聞いた。

とても人情があり、優しいこの国の人達が大好きになった。


刺繍のお母さんと娘さん

刺繍のお母さんと娘さん
地元の街をブラブラしていた。その日はとても暑い日で、私はどこかでチャイでも貰いたいと思っていた時だった。
可愛らしいお家の前のベンチで、おばさんが刺繍をしていた。挨拶をすると笑顔で挨拶を返してくれた。ジェスチャーで、そこに座ってもいい?と聞く。どうぞ、とおばさんが隣の席を指差してくれた。
座って少しすると家の中から妊婦さんがあらわれ、隣に座った。
彼女達は英語は話せず、トルコ語しか話せなかった。
日本から持って来た、トルコ語会話の本を見ながら会話をした。

「どこから来たの?」
「日本だよ」
「私、日本大好き」
「ありがとう!私もトルコ大好き」
「1人でトルコ来たの?」
「そうだよ」
「両親はなんて言ってたの?」

この本のおかげで会話がうまれる。

「トルココーヒーは飲んだの?」
「飲んでないよ」
「じゃ、飲んでいきなさいよ」

娘さんは家に入ってトルココーヒーとパンを持って来た。パンは私が作ったのよ、とお母さんは胸を張って言った。
トルココーヒーもパンもとても美味しい。食べながら日本語で「美味しいー!」というと、トルコ語では「チョク ギュゼル」って言うのよ?とトルコ語を一つずつ教えてくれる。
しばらくして、娘さんがまた家に入り、お菓子を持って来た。私が作ったのよ、とお母さんは誇らしげだ。
お菓子もとても美味しく、私はずっと「チョク ギュゼル!!」と叫んでいた。

「お腹触ってもいい?」と娘さんに聞く。もちろん、いいわよ、っと娘さんが言ってくれたので、大きくて温かなお腹を触った。
「今、8ヶ月なのよ」
「女の子かな?男の子かな?」
「どちらかしら。私にはもう一人娘がいるのよ」

そんな話をしていると道行く人一人ににお母さんが私の説明をしていた。私も「メルハバ~」と挨拶をする。
みんなニコニコとしている日だった。

「お母さんの刺繍とてもキレイね」とお母さんがさしている刺繍を見る。
お母さんは自分の頭に被せているスカーフを指差す。

「これも私が作ったのよ」

出会ってからずっと、お母さんはこの言葉ばかり言ってるね、と三人で笑った。


続きはこちら→トルコ人とチャイ、トルコ人とネコ

3b. 世界一周ノート 第15回:マニラ・デング熱-1


3b. 世界一周ノート 青木大地

仕事をやめ、2013年10月から1年間の予定で世界一周の旅に出ました。

Profile
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青木大地(あおき・だいち)

1986年生まれ。日本大学 芸術学部 卒業。
卒業後、大手レンタルビデオメーカーに勤務。店舗、営業を経て世界旅行のため退社。
念願のフリーライターとしてとりあえず1年は過ごせそうです。
同名義のFacebookもよければ見てください。

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第15回:マニラ・デング熱

(編集部注:第8回バンコク第9回シドニーの間をつなぐ、シドニー移動前のエピソードです)
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野宿が続き過ぎていた。ジャワ島では駅のホームで3泊、スラバヤの路上で1泊。体も疲れていたせいか、少し虫除けを怠ってしまっていた。

バリのデンパサールからフィリピンのマニラへ。空港を出て、ショッピングセンターの前では拳銃を所持したガードマンが立ち、都市を循環するモノレールは通勤ラッシュで満員、廃れかけたインフラの上を人々が忙しく動き回っていた。
1泊800円の安宿で腰をおろして、さて街へと繰り出そうとすると、異変が起きた。体が信じられないくらいだるかった。
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僕は旅の疲れと、治安が悪いという固定観念からくる精神的疲労だと勘違いして、無理矢理散歩に出た。
マニラの人々はそこかしこでバスケットボールに夢中になり、露店ではレプリカのユニフォームや偽物のシューズが安価で並んでいた。しかもその質は非常に高く、本物と遜色ない商品がたくさんあった。
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フィリピン人に倣ってファーストフードを食べてホテルへ帰ると、僕は倒れこむようにしてベッドに横になった。風邪薬を飲んで目を閉じて、明日の朝には良くなるだろうと、そんな期待を抱いていた。
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眼球の激しい痛みと、吐き気で僕は目覚めた。冷や汗でシャツは濡れ、起き上がることすらできなかった。しばらくして眼球の痛みは頭痛だとわかった。頭痛が眼球にまで響いていた。僕はとにかく風邪ではないその症状に危機感を覚え、ホテルのフロントに駆け込んだ。

一番安いSIMカードをそこで購入し、ベトナムで買った1800円の携帯に急いで突っ込んで、僕は保険会社へと電話をかけた。電話はすぐに繋がって、中心部の病院での診察の予約をとることができた。オペレーターは日本語対応で、親切に対応してくれたけれど、何度も確認で折り返しの電話を待ったこと、予約が2時間後だったことがその時は地獄の苦しみのように思えた。
流しのタクシーを捕まえて、相場500円の距離をしっかりと1000円払わされた僕は、値段交渉も意識朦朧とし、とにかく連れていってくれるならと目を閉じた。
病院に着いて外国人専用の窓口を訪れると、既に僕の情報が伝達されていて、担当の日本人の方が通訳となって、すぐに緊急処置場へと運んでくれた。
40度の高熱の中、血液検査を経て、点滴を受けながら待つこと1時間、主治医が僕に「デング熱、B型」と悲しそうな顔で告げた。
アジアを巡る旅人から幾度も聞いていた恐怖の病、デング熱。遂に僕もその餌食になってしまった。

デング熱に関するQ&A / 厚生労働省(2014年1月10日作成)より。

デング熱とは、どのような病気ですか?
答  デングウイルスが感染しておこる急性の熱性感染症で、発熱、頭痛、筋肉痛や皮膚の発疹などが主な症状です。

日本国内での発生はありますか?
答  日本国内で感染した症例は、過去60 年以上報告されていません。ただし、海外の流行地で感染し帰国した症例が近年では毎年200 名前後報告されています。

どのような症状が出ますか?
答 突然の高熱で発症し、頭痛、眼(か)痛、顔面紅潮、結膜充血を伴い、発熱は2~7日間持続します(二峰性であることが多い)。初期症状に続き、全身の筋肉痛、骨関節痛、全身倦怠感を呈します。発症後3~4日後、胸部、体幹から始まる発疹が出現し、四肢、顔面に広がります。症状は1週間程度で回復します。
なお、ごくまれに一部の患者において、発熱2~7日後、血漿漏出と出血傾向を主な症状とする重篤な致死的病態が出現することがあります。

デング熱 / Wikipediaより。
一過性の熱性疾患であり、症状には、発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛(Arthralgia)、はしかの症状に似た特徴的な皮膚発疹を含む。治療方法は対症療法が主体で、急性デング熱にはいま起きている症状を軽減するための支持療法 (supportive therapy, supportive care)が用いられ、軽度または中等度であれば、経口もしくは点滴による水分補給、より重度の場合は、点滴静脈注射や輸血といった治療が用いられる。稀ではあるが、生命を脅かすデング出血熱に発展し、出血、血小板の減少、または血漿(けっしょう)漏出を引き起こしたり、デングショック症候群に発展して出血性ショックを引き起こすこともある。

通訳の方が、「あなたの保険はスイートが使えます」と言って、僕は薄れ行く意識の中でエレベーターが高層階に辿り着くのを感じた。

次回はデング熱、闘病と旅行保険を使っての感想を記します。


世界一周ノート
とりあえずの予定コース:上海→杭州→南寧→ベトナム→ハノイ→ホーチミン→カンボジア→チェンマイ→ラオス→バンコク→パンガン島→ペナン島→マラッカ→スマトラ島→ジャワ島→マニラ・・・シドニー…、以降インド、トルコ、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、南米と巡る予定

4. 世界あの街この街: ハノイ


4.世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第23回 ハノイ

旧市街
旧市街 (トリップアドバイザー提供)

ベトナム社会主義共和国・国旗

(画像:Wikipedia)


見どころと特徴

フランス植民地時代の建物と中華風の建物が共存するユニークな街並み、ヘルシーなベトナム料理、キッチュな雑貨など人気の観光スポット。街歩きやグルメの他、ハロン湾を中心とする北部ベトナム観光の拠点でもある。

ハノイの語源は河内、その名の通り河川と湖に彩られた街。
ベトナム北部は地理的・歴史的に中国との関係が強く、ベトナム戦争時代は中国のバックアップを受けた北ベトナムことベトナム民主共和国として、欧米のバックアップを受けた南ベトナムと交戦した。
ハノイの市街には中国の影響を感じさせる寺院、廟、公園などが多く残っており、簡単な中国語が通じることも多い。
一方でハノイ大教会を初め、フランスネオゴシック様式の瀟洒な建物も多く残る。

そんなハノイの魅力はやはり街歩き。
中でもホアンキエム湖の北側に広がる旧市街は市場やカフェが多く、ホテルも集中していることから旅行者が巡る中心的な場所。
旧市街の西側はホー・チ・ミン廟やタンロン遺跡など史跡が集まる観光エリア。
旧市街の南側は博物館や高級ホテルが集まる繁華街。そのさらに南には市場や路地が広がる生活感あふれるエリアが広がる。
ハノイGoogle-マップ
(画像:Google)

旧市街は古くから栄えた商業地で、狭い路地に古い商店や露店が連なり、行き交う人とバイクが絶えないハノイを象徴するエリア。
一帯は「ハノイ36通り」と呼ばれる歴史保護地区となっており、それぞれの通りには「銀通り」「綿通り」などの名前がついている。特に賑やかなドンスアン市場はシルクや生鮮品が集まる一大マーケットで、周辺では週末ナイトマーケットが催される。
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(画像:tabinote)

Dong Xuan Market
Dong Xuan Market (トリップアドバイザー提供)

旧市街の西側にはランドマークのホー・チ・ミン廟。内部には民族の父、ホー・チ・ミンの遺体が安置されている。夜はライトアップされ厳かな雰囲気が漂う。近隣にはホー・チ・ミン宅(ホーおじさんの家屋)、ホー・チ・ミン博物館などホー・チ・ミン関連の施設が集まる。
意外な見どころはホー・チ・ミン廟の裏、B52が墜落した池の跡。濁った池から機体の残骸が顔を出している。
Ho Chi Minh Mausoleum
Ho Chi Minh Mausoleum (トリップアドバイザー提供)

Huu Tiep Lake and the Downed B-52
Huu Tiep Lake and the Downed B-52 (トリップアドバイザー提供)

近くには11世紀に遡るベトナム歴代王朝の遺跡、昇龍(タンロン)遺跡がある。
ユネスコの世界遺産に登録され、現在でも発掘が続いている。
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(画像:Wikipedia)

Hanoi Flag Tower
Hanoi Flag Tower (トリップアドバイザー提供)

旧市街の南側はハノイ大教会(St. Joseph’s Cathedral)やオペラハウス(Nha Hat Lon)を中心とした繁華街エリア。ホテルやレストラン、雑貨店が集中するエリアで、ベトナムの雑貨探しに最適。
ハノイのツアーに必ず含まれる水上人形劇もホアンキエム湖の周辺、北端にある。
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(画像:tabinote)

Opera House (Nha Hat Lon)
Opera House (Nha Hat Lon) (トリップアドバイザー提供)


ベトナム戦争の遺構や博物館も多い。ミリタリー好き、現代史好きのみならず、東欧や中国のプロパガンダアートに興味のある方にもおすすめ。
ベトナム軍事歴史博物館はタンロン遺跡に隣接している。当時の戦車やジェット機、ヘリコプター、自走砲などが展示されており、友軍のソ連製や中国製の他、鹵獲された米軍の兵器も展示されている。

市中心からは少し離れるが、南西側にあるのは空軍博物館。ミグや米軍機の残骸など飛行機関連の展示はさすがに充実。
Vietnam Military History Museum
Vietnam Military History Museum (トリップアドバイザー提供)

軍事関連施設のハイライトは、実は歴史博物館ではなく、ホアロー収容所跡。
歴史博物館の近隣、ハノイ駅東側にある。
もともとはフランスがつくった刑務所で、ベトナム人の政治犯を中心に投獄・拷問された施設。ベトナム戦争中はもっぱら米兵捕虜を収容する施設となり、皮肉たっぷりに「ハノイ・ヒルトン」とも呼ばれた。
この施設は広島の広島平和記念資料館、カンボジアのキリング・フィールド、ドイツのアウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所などに匹敵する、人類史の暗黒面をたっぷりと体験できる負の戦争遺構で、ハノイに行くならば必見。
Hoa Lo Prison
Vietnam Hoa Lo Prison (トリップアドバイザー提供)
※衝撃的な展示が多い施設です。写真はマイルドなものを選びました。


軍事関連施設を見てどんより重厚な気持ちになった後は、北部の自然を楽しむ郊外観光も体験してみたい。
ハノイの南110km、ニンビンは石灰岩の絶景で有名なタムコック観光の拠点都市。ハノイからのツアーも豊富で日帰り観光も可能。
Tam Coc
Tam Coc (トリップアドバイザー提供)

タムコックと並ぶベトナム最大の景勝地がハロン湾。クルーズや洞窟巡りなど、やはりハノイからのツアーが豊富に出ている。
11~4月は晴天が期待でき、夏ならば島で泳ぐことも可能。
冒険好きならハードなトレッキングやロッククライミングも体験できるカットバ島がおすすめ。
Cat Ba Island
Cat Ba Island (トリップアドバイザー提供)

VELTRA


Pho-Beef-Noodles-2008
(画像:Wikipedia)

生野菜やハーブをたっぷりと使うのが特徴で、健康によく見た目に美しいベトナム料理は日本でもすっかりおなじみ。

ホー・チ・ミンのある南部の味がココナッツミルクやスパイスの効いた東南アジア風なのに対し、ハノイが位置する北部は薄味のやさしい味付け。中華料理と米の多用が特徴で、米飯と炒め物の定食やぶっかけご飯が定番。
そして、ハノイ名物といえば日本でもお馴染みのフォー。日本でもお馴染みのスープ麺の他、タレとあえるような平麺やフォー生地をカットせず春巻き的に使って肉や野菜を巻いたフォークオンなどバラエティに富んでいる。
屋台では5万ドンもあれば好きなおかずを選んで定食やフォーを頼むことが出来る。
最近ではバインミーや豆腐料理、シーフードなどが流行し、外資系のチェーン店も増えている。

ハノイでは至る所にカフェがあり、昔ながらのベトナムコーヒーだけではなく欧米系の本格ドリップコーヒーも広まりつつある。暑い国だけあり、冷たいフレッシュジュースやアイスジャスミンティーなども人気。


日本からの行き方

(空路)
ハノイへは成田からJAL、ベトナム航空が毎日直行便を運行している。
羽田の拡張に伴い、14年3月30日からANAが毎日運行している他、7月1日からベトナム航空便も就航。
成田のベトナム航空は朝発、現地午後着。JALは夕方発・現地夜着。いずれも往路所要6時間程度。復路はベトナム航空・JAL共に深夜発・朝着となっており、週末海外旅行にも適している。
羽田のANAは朝発・現地正午着。復路は午後発、夜羽田着

関空からはベトナム航空が毎日運行。午前に出て午後早くハノイに到着する。他、中部国際空港、福岡空港からも便がある。

直行便が安いので、よほどの掘り出しものでなければ直行便に軍配が上がる。乗り継ぎの場合、ホー・チ・ミンやダナンなどベトナム内の都市が経由地となるベトナム航空便が安い。
ホー・チ・ミンから国内線で向かう方法もある。日本からホー・チ・ミンへの空路はハノイ便以上に豊富で、毎日直行便が運航している。
ホー・チ・ミンからハノイまではベトジェットなどのLCCで数千円。

(陸路)
上級者向けの陸路ルート。所要時間もかかり体力も必要。
ホー・チ・ミンから入った場合、ハノイまでの1,700kmに渡って鉄道が通じている。通称南北統一鉄道。ホー・チ・ミンから乗った場合、ハノイまで所要30時間以上。
フエからは12時間、ニャチャンからは24時間。

近隣国の中国、カンボジア、ラオスから国際バスや鉄道で入国できる。
中国の場合は南寧からハノイへの国際鉄道がある。

ラオスは最も長くベトナムと国境を接している。ビエンチャンからハノイ、フエ、ダナンなどに国際バスが運行している。

(パッケージツアー)
ソウルやバンコクと並んで格安ツアーの目玉になりやすいベトナム。3~4日間程度のツアー(実質現地1日半~2日程度)が燃油込みで4万円程度からあり、航空券代を下回るものも。
ホテルを別に予約したとしても、パッケージツアーを調べておくと思わぬ掘り出しものに出会えるかも。

(空港)
ハノイの玄関口はノイバイ国際空港。
ハノイ市内から北に35km、ターミナルは1つで、国内線と国際線で共用となっている。2015年に新ターミナルが開港予定。

タクシーは後述の「市内交通」を参照のこと。
ベトナムのタクシー(特に空港タクシー)はぼったくりで悪名高い。
空港から市内まで、おおむね15USドル程度(25万ベトナム・ドン、空港道路通行料含む)。カウンターでチケットを購入する。客引きについていかず、タクシー乗り場から正規業者の車に乗ること。
空港に乗り入れが許可されている正規の業者はノイバイタクシー(Noi Bai)、エアポートタクシー(Airport)、ベトサインタクシー(Viet Thanh)、ダイナムタクシー(Dai Nam)、サンバイタクシー(San Bay)の5社のみ。
所要40~45分程度。

安く市街に行きたい場合は市バス。安いだけでは無く安全でもある。
ターミナル出口のすぐ右、市バス7-17番が市内行き。料金は1人5,000ベトナム・ドン(30円程度)と格安。所要約1時間、5時から22時まで運行。

他に乗り合いのミニバスがあり、市内まで約3万ドン程度。乗客が乗り込み満員となった時点で発車。


地理と気候

ベトナムは東南アジア、インドシナ半島の東側海側を占め、国土は南北1,700km、東西600kmにおよぶ。
ハノイは北部に位置し、11月~3月頃の冬は涼しくて快適。夜は冷え込むことも。
4月から5月にかけて霧雨が多くなり、6~9月は雨季で雨が多く暑い。10月は台風シーズン。

日本との時差はマイナス2時間。日本の正午が午前10時。サマータイムはない。


(画像:Google提供)


言語と通貨

公用語はベトナム語。
フランス領であったがフランス語の通じる可能性は高くない。
英語は観光客向けの商店、カフェでは通じる。若者に通じる場合もある。

ベトナムはもともと漢字文化圏であったが公的な使用は廃止され、現在は声調(声の上がり下がりで語を示すルール)を表記できるクオック・グーというアルファベットが用いられる。ベトナム語の声調は6種類あり、語順によって意味が変わる文法の独特さもあって日本人が習得するハードルは高い。
実際には、ハノイではむしろ漢字の看板も多く残り、中国語はフランス語以上に通じる。ただし中国との関係悪化や歴史的経緯もあり、ハノイ人の中国人への印象は必ずしも良好ではない。

物価は諸外国の中でも屈指の安さであったが、インフレと円安でうまみはうすれてきた。
それでも、交通機関、ホテル、食事という旅行者の3大支出はおおむね低い水準をキープしている。
Tripadvisorの「旅行者物価指数」によると、ハノイのディナー代は各都市の中で最低レベル。タクシーも初乗り50円、ホテルはドミトリーなら数百円から、3つ星でも5,000円未満。食費の安さはありがたく、麺類やローカル食堂なら1食100円程度ということも。

もっとも何事もピンキリで、高級ホテルになれば1泊1万以上、食事もレストランなら日本と変わらない値段になることも。

通貨はベトナム・ドン(VND)。1ベトナム・ドン=0.0048円(14年6月時点)。
1万ドン=50円、2万ドン=100円=1USドルと覚えておくと便利。
物品には10%の消費税(VAT:Value Added tax)がかかる。
ちなみに1人あたりGDPの比較では、ベトナムは日本のおよそ1/20未満。日本の100円はベトナムの2,000円程度の価値がある、と考えておくと使いすぎないかもしれない。

両替は万国共通でATMによる国際キャッシングが手軽。両替手数料が数パーセントかかる。

日本国内でベトナム・ドンに両替することは出来ない。ハノイで日本円も問題無く両替できる。
市中に両替所は多く、レートは
 両替所>銀行>ホテル
となる。ツーリストが集まるホアンキエム湖周辺には両替商が多い。

クレジットカードが通じる場面は多い。VISAかマスター推奨。

ベトナム・ドンは再両替のレートが悪いため、あまり一度に多く両替しない方がよい。
いっそベトナム・ドンに両替せず、USドルとクレカでなんとかしてしまうという手もある。USドルが通じる店は多く、そもそも高級ホテルなどはドル建て表示の場合もある(ただし、通達により将来的にはベトナム・ドン払いに統合されていく模様)。
一般にドンの方がレートは良く、両替もUSドルからより日本円からの方がレートが良い。

チップの習慣は無いが、たかってくる事例は多数。旅行者に頼んでもいないサービスを押し売りしUSドルのチップを請求されたら、1USドルのチップはおよそ2万ドンの価値であることを思い起こしたい。彼/彼女のそのサービスに2万ドンの価値があるか…?
市中で2万ドンあったら何が買えるか把握しておくとよいかも。


(画像:Vietnam Navi)


治安とビザ

全般に治安状況は良いが、ぼったくりタクシーや置き引き、土産物屋でのぼったくりや両替トラブルなど、旅行者からあの手この手で収奪しようと待ち構える輩も多い。
窃盗、詐欺、いかさま賭博、ひったくりの他、性風俗・売春にまつわる被害も多い。
繁華街や駅、ショッピングセンターではスリ、ひったくりに注意。夜間の1人歩きは避ける。

ほとんどのタクシーはメーター制だが、正規の業者をまねた偽装白タクなどトラブルは多い。白タク、バイタク、シクロにはトラブルが付きものと考えて、利用する時は自己責任で。たとえ交渉がスムーズに進んでも無事支払って降りるまで油断しない方が良い。
なお、交通事情は非常に悪く、慢性的に渋滞している。

軍事施設(鉄道、駅、港湾、橋梁なども含まれる)、軍人、警官などにカメラを向けない方が良い。

宗教上・慣習上の注意として人の頭に触れないこと(特にこどもの頭をなでたりしないこと)。寺院で肌を露出する服装は避ける。政治的な話題も避けた方が良い。

南シナ海での中国との領有権問題に絡んで、抗議デモが発生している。
ベトナムではデモは比較的コントロールされているものの、ハノイの中国大使館前は緊張感が漂う。
このような場面に遭遇したら近づかないのが無難。


市内交通

Hanoi Traffic
(画像:Snipergirl-flickr)

(タクシー)
ハノイ市内には地下鉄がなく、タクシーは旅行者にとって移動の主役。
正規のタクシーは車体に社名と電話番号の表記があり、天井にTAXIの表記がある。

殆どのタクシーはメーター制。
白タク、偽業者の中にはメーターを倒さず、旅行者からふったくろうとするドライバーがいる。正規の業者でも、ドライバーによってそういったぼったくりタクシーの事案が報告されている。以下の信頼できるタクシー意外乗らない方が無難。

ハノイで多い正規業者はMai Linhタクシー、Hanoiタクシーなど。

Mai Linhタクシー

(画像:hantaxi.com)
写真は白地に緑のサインだが、オールグリーンのクルマもある。
http://www.mailinh.vn/

Vinasunタクシー

(画像:Vinasun Taxi)
車体は白、緑と赤のライン・
http://www.vinasuntaxi.com/contact-us

料金は安い。会社によって異なるものの初乗り2キロがおおむね1万2000ドン。

ベトナムタクシーの注意
・上述通り、知らない業者、怪しいタクシーは避ける。そっくりな会社ロゴを貼っている偽タクシーもいる。ロゴがチープ、車体がボロボロか古いなどのタクシーも避けること。知らない会社のタクシーであれば、電話番号が覚えやすい表記かどうかも判断材料(8111 111 や 27 27 27 27など)。長年同じ番号で営業している目安となる。
・メーターはゼロが2つもしくは3つ省略されている(「20」と表記されている隣に「x1000VND」とあれば、20×1000=2万ドンということ、「X100VND」ということもある)ことがある。勝手に「20だから20万ドンだ」「20米ドルだ」などと偽る悪徳タクシーがいるので注意。
・メーターの回転が異常な速さの場合は速攻で降りる。通常1km7,000ドン程度。
・空港と観光地はデンジャラスゾーン。旅行者からぼったくろうとタクシーが待ち構えている。空港はプリペイドカウンターがあるので、そこで手配すると安全。また、到着階ではなく出国階に移動しお客を乗せてきたタクシーをひろうという手も。観光地も少し歩いて、離れた場所で信頼できる流しのタクシーをつかまえるか、ホテルなどでタクシーに乗る。
・地図が読めない、おつりの計算が苦手なドライバーが多いとされている。ぼったくりではなく単なる間違いの可能性もあるのでそのあたりは大目に見る寛容さも必要。地図よりも住所を書いたカードの方がよい。

(バイクタクシー)
値段は交渉制でいろいろとモメる可能性があり、ガイドブックなどでも利用しないよう促す記述が多い。
しかし、慢性的な渋滞のハノイでつかいこなせればこれほど便利なものはないのも確か。料金交渉やトラブルをうけながせるような状況であれば利用するのも悪くない。

おおむね、料金は同距離をタクシーで行く場合の2/3程度を交渉の目安に。
外国人の場合はどうしても現地人よりも相場が高めだが、1kmで1万ドン、1時間貸し切りで10万ドン程度。

料金交渉が面倒であれば1USドル札を沢山もっておくと良い。市内であれば大抵の場所は1ドル(2万ドン相当)で行ってくれる。

自転車リヤカーのシクロは完全に観光客向け。
市内の決まったルートを周遊する。

(バス)
市内バスは5,000ドン~10,000ドン。郊外行きの場合は2万ドンの路線も。
ドライバーは英語が通じない。自分の乗る路線のバス停で手を上げてバスを止め乗車。乗る際に、行き先バス停名のメモ(ベトナム語)を見せておくと降りるバス停で教えてくれる。

路線の変更は頻繁に行われる。
バス料金に外国人枠の料金は無い。


ホテル

外資系の高級ホテルから安宿まで選択肢は広い。
リーズナブルな宿としては、ハノイの中心部に多いミニホテル、ゲストハウスがある。古い家屋をリノベーションしたものも多く、清潔でエアコン、ホットシャワー、WiFi完備の宿が15USドル程度から利用できる。ホアンキエム湖周辺は安宿含めホテルの多いエリア。

40ドル程度の宿なら、広々としたダブルの居室でゆったり過ごせる。もちろんWiFi装備。
居室にバスタブや冷蔵庫、施設内にスパやプール、ビジネスセンターを備えた高級ホテルになると100ドル以上。

客室はツインルームが多い。
ホテルによってはルームチャージ制ではなく1人か2人かで値段が異なる場合がある。
また、一般に15%の税金がかかるが、含まれている場合も。
支払いは政府よりベトナム・ドンで支払うよう通達が出ているが、USドル表記のところもまだ多い模様。


ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
ベトナムはプリペイドが主流で、旅行者も問題無くSIMを購入できる。
ベトナムの携帯会社は最大手のMobiFone、VinaPhone、Viettel Mobile、ロシアとの合弁Gmobile (Beeline)など。

後述の通り、無線LAN網が充実しているため、インターネット接続のみであればそちらを選択するという手も。市中の3G回線は実用的な速さだが、上限容量の速度制限にひっかかると何も出来なくなるほど遅い。
中国の金盾システムと同様、インターネット接続は政府によって監視されており、FacebookやLineなど、SNSの接続に制限がでる場合がある。

SIMは市中の携帯ショップや個人経営の店まで多くの場所で取り扱っているが、英語が通じる可能性を考え空港で購入し設定までまかせてしまった方が良い。通話がいらないのであればデータ通信のみのプランを選択。

料金はきわめて安い。

MobiFoneの場合、
・D1パッケージ:150M/日:8000ドン/日
・MIUパッケージ:600M/月:7万ドン/月
・BMIUパッケージ:3G/月:20万ドン月
など。
MobifoneのSIMが挿さっていれば、携帯から「9393」で24時間の日本語サポートを受けることが出来る。

VinaPhoneの場合、
・M50パッケージ:500M/月:5万ドン/月
・M120パッケージ:1.5G/月:12万ドン/月
・MAX200パッケージ:無制限/月:20万ドン/月(ただし3G以上は32kb/s制限)
など。

Viettel Mobileの場合、
・MI50パッケージ:450M/月(以降50kbごとに75ドン):5万ドン/月
・MIMaxパッケージ:無制限/月:7万ドン/月(ただし600M以上は速度制限)
・Dmax200パッケージ:無制限/月:20万ドン/月(ただし3G以上は速度制限)
など。

(WiFi)
WiFiの充実度はすばらしく、ほとんどのカフェ、レストランでWiFiが利用できる。
ケンタッキー、ロッテリア、ピザハットなどの外資チェーンはもちろん、現地系であってもチェーン店ならばほぼ確実にWiFiが通じている。パスワードはテーブルに置いてある場合もあれば、店員に告げて受け取る場合もある。

ノイバイ国際空港では4階のカフェテリアでWiFiを提供している。
ホテルは高級ホテルでも安宿でもおおむね無料でWiFiを提供している。

5. 旅の本屋 のまど:イベント情報  2014/06/03号 Vol.024


5. 旅の本屋 のまど イベント情報:
– 6/12(木)嵐よういちさん × 丸山ゴンザレスさん 対談トークイベント
– 6/26(木)宇都宮一成さん×松鳥むうさん 対談トークイベント

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旅の本屋 のまど

東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/

新刊『ブラジル裏の歩き方』発売記念
◆嵐よういちさん × 丸山ゴンザレスさん 対談トークイベント◆
「怪しいブラジルの歩き方 ~ B級観光ガイドからアングラ情報まで」

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新刊『ブラジル裏の歩き方』(彩図社)の発売を記念して、著者で旅行作家の嵐よういちさんと盟友で作家の丸山ゴンザレスさんのお二人をお招きし、ブラジルを旅行する際のウラ事情ついてスライドを眺めながら対談トークをしていただきます。「中米ブラックロード」「アフリカブラックロード」など、「ブラックロード」シリーズで絶大な人気を誇る嵐さんが今回取り上げる国はブラジル。もうすぐ開催のサッカーW杯や2016年リオデジャネイロオリンピク開催と、世界的ビッグイベントが目白押しのブラジルは、今、かつてないほど注目を浴びていますが、サンバとサッカーだけでなく、中南米最大の夜遊び大国でもあります。そこで、本書ではナイトクラブ「ボアッチ」やブラジル美女が接待してくれる「カラオケバー」、狂乱のディスコといった夜遊び情報から、知る人ぞ知るB級観光スポット、犯罪渦巻くアンダーグラウンド情報まで、ブラジル通の嵐さん自身がこれまでのブラジル取材旅行の際に体験してきた様々なことを元に書き上げています。 なお、今回のイベントでは嵐さんをよく知る丸山ゴンザレスさんに聞き手役として参加していただきます。ブラジル旅行の際の裏話や秘話など、嵐さんの貴重な体験談を生で聞けるチャンスです。嵐さんや丸山さんのファンの方はもちろん、ブラジルの文化や歴史、裏情報に興味のある方はぜひご参加くださいませ!!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。


嵐よういち(あらしよういち)

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1969年生まれ。東京都杉並区出身。独身。20歳からイギリス、アメリカと留学(遊学?)
して、その後、面白い写真を求めて海外を放浪する。約70ヶ国を渡り歩く。特に好きな地域は南米。著書に『海外ブラックロード~危険度倍増版』『海外ブラックロード~最狂バックパッカー版』『海外ブラックマップ』『南米ブラックロード』『アフリカ・ブラックロード』『海外ブラックロード~スラム街潜入編』『海外ブラックロード~南米地獄の 指令編』(彩図社)など。

◆嵐よういちさんツイッター
https://twitter.com/kaigaiblackroad

丸山ゴンザレス(まるやまごんざれす)

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1977年宮城県生まれ。ジャーナリスト&編集者。國學院大學大学院修了後、出版社勤務を経てフリーになり裏社会や海外情報、都市伝説に関する評論やインタビュー、メディア出演、トークイベントを行う。著書に『アジア『罰当たり』旅行』『図解裏社会のカラクリ』『裏社会の歩き方』(彩図社)、『ブラック・マネジメント』(双葉社)など。

◆丸山ゴンザレスさんブログ
http://ameblo.jp/maruyamagonzaresu/


【開催日時】 6月12日(木)  19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   900円   ※当日、会場にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内  
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
 ※定員になり次第締め切らせていただきます。

【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
主催:旅の本屋のまど 
 協力:彩図社

新刊「しまなみ島走BOOK(改訂版)」発売記念
◆宇都宮一成さん×松鳥むうさん  対談トークイベント◆
「しまなみ海道の魅力と楽しみ方」

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新刊『しまなみ島走BOOK(改訂版)』(シクロツーリズムしまなみ)の発売を記念して、著者でNPO法人シクロツーリズムしまなみのポタリングガイドの宇都宮一成さんと『ちょこ旅 瀬戸内』など島旅の著作を多数書かれているイラストレーターの松鳥むうさんのお二人をお招きして、しまなみ海道の魅力と旅の楽しみ方についてスライドを眺めながら対談トークをいただきます。10年かけて夫婦でタンデム自転車世界一周旅行したのち故郷の愛媛県に帰り、「NPO法人シクロツーリズムしまなみ」の立ち上げに参加し、現在は同NPOのポタリングガイドとしてしまなみ海道の魅力を発信している宇都宮さんと「ちょこ旅 瀬戸内」でしまなみ海道をレンタサイクルで周遊して、しまなみ海道の島々がすっかりお気に入りの松鳥むうさん。しまなみ海道に魅了されその楽しみ方を熟知したお二人だけに、一般の方が知らないしまなみ海道の旅の味わい方が聞けるはずです。
宇都宮さんや松鳥むうさんのファンの方はもちろん、しまなみ海道や自転車旅に興味のある方はぜひご参加ください!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。


宇都宮一成(うつのみやかずなり)

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愛媛県西予市生まれ。自転車好きが高じて、ついにタンデム自転車世界一周を敢行。妻とともに10年という歳月をかけて88ヶ国を巡った。帰国後、「NPO法人シクロツーリズムしまなみ」の立ち上げに参加。現在は同NPOのポタリングガイドとして、しまなみ海道をガイドするかたわら、埋もれた観光資源を発掘したり、イベントを企画したり、新たなしまなみの味を開発したりと精力的に活動中。

◆宇都宮一成フェイスブック
https://www.facebook.com/kazunari.utsunomiya

松鳥むう(まつとりむう)

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1977年滋賀県生まれ。島旅好きのイラストレーター。島で出会った人たちと話すコトが旅の1番の楽しみ♪今までにめぐった島は68島(+バリ島)。旅、看護、保育系の雑誌、書籍を中心に活躍中。著書に『ちょこ旅 京都』『ちょこ旅 沖縄+離島』『ちょこ旅 小笠原&伊豆諸島』『ちょこ旅 瀬戸内』(すべてアスペクト刊)『島旅ひとりっぷ』(小学館)がある。

◆松鳥むうHP
http://www.h2.dion.ne.jp/~muu.m/


【開催日時】  6月26日(木)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   900円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)

  ※定員になり次第締め切らせていただきます。

【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp

 主催:旅の本屋のまど
 協力:NPO法人シクロツーリズムしまなみ

6.ハマ姉の!行きたくて行きたくて震える 〜YOU、たび行っちゃいなよ〜  2014/06/03号 Vol.024


6. ハマ姉の!行きたくて行きたくて震える
~YOU、たび行っちゃいなよ〜

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ハマ姉

tabinoteサイトデザイン&制作担当。紅一点のアラフォー。J事務所と旅が好き。ハマ姉へのご意見・ご質問はこちら↓

ヲ友達っていいね

前号より、英賀ナオコさんのトルコ・女一人旅の連載が始まっておりますが、皆さま楽しんで頂けてますでしょうか?
トルコ旅連載中の5回分は、このコーナーを彼女へのQ&Aコーナーにして楽しようと思っているので、この文章はメルマガ発行当日の昼に書いております。
あー楽。ヲ友達っていいね。
いろんなヲ友達にぶしつけに質問送りつけたろかと思ったけど、そういやaskでさんざんやってたな(一時期ヲタ同士の間で流行っていいたけど今はやや下火)。遠征についていろんなヲ友達に質問送りつけておくか・・。

さて、英賀さんへの2回目のQ&Aです。

Q:なんでそんなに現地で溶け込めたの?言葉の壁はどうクリアしていた?

A:トルコ語の「こんにちは/メルハバ」を最初に言うことを大切にしてました。やはり、挨拶されて嫌な人はいないと思います。
言葉の壁は、私はトルコ語会話帳と英会話帳、2冊の本を持って行き、常に携帯してました。その本を使ったり、ジェスチャーしたりして会話してました。
あと、できるだけトルコ人にはトルコ語で交流してました。自分の母国語で会話をしようとする外国人にはやっぱり親しみを感じてくれると思ったので。
会話帳の本はAmazonで探してみるといろいろとでてくるので、オススメです^ ^

よし、以上です!メルハバね!あいよ←すぐ忘れそう
質問やご意見あればよろしくです!彼女への応援でもいいよ!