カテゴリー別アーカイブ: 2013/10/08号 Vol.008

Contents 2013/10/08号 Vol.008

Contents

1. 旅行業界最新ニュース
2a. 連載:「タビノート」 下川裕治
2b. 連載:「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和
3. tabinote旅行記 バーニングマン2013/第2回
4. 世界あの街この街:第八回 ロンドン
5. 旅の本屋 のまど:イベント情報:10月18日(金)下川裕治さん スライド&トークショー
6. 読者からのお便り
7. 編集後記

tabinoteメールマガジン 2013/10/08号 Vol.008 無料版

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Contents

1. 旅行業界最新ニュース
2a. 連載:「タビノート」 下川裕治
2b. 連載:「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和
3. tabinote旅行記 バーニングマン2013/第2回
4. 世界あの街この街:第八回 ロンドン
5. 旅の本屋 のまど:イベント情報:10月18日(金)下川裕治さん スライド&トークショー
6. 読者からのお便り
7. 編集後記


1. 旅行業界最新ニュース

JAL、エアバスA350を導入決定

jal
日本航空は、中長距離路線用の更新機材としてエアバスの最新鋭機A350 XWBの導入を決定した。合併前の旧日本エアシステム(JAS)が導入したA300を除けば日本航空としては初のエアバス機導入となる。契約はA350-900型(314席)18機およびA350-1000型(350席)13機の確定31機、およびオプション25機。2019年のA350型機運航開始を目途に、6年程度で現在46機保有するボーイング777型機を置き換えていく計画
http://press.jal.co.jp/ja/release/201310/002669.html(プレスリリース)

中国南方航空、成田―広州間にB787を投入

中国南方航空は、10月27日より成田―広州間にボーイング社の最新鋭機B787を投入する。座席数はファーストクラス4席、ビジネスクラス24席、エコノミークラス254席の計282席となる。日本に就航する中国の航空会社としては初のB787となる。

バニラエア、タイムテーブル発表

20131006-VanillaAir1
エアアジアとの提携関係解消によりブランド名変更を行ったバニラ・エアが12月20日からの運行スケジュールを発表した。
注目は成田を22時台に出発する台北/桃園便だ。帰国便も午前3時発、成田朝7時10分発が設定されているので、週末を使った弾丸ツアーでも丸々2日間台湾を楽しむことができる。

<2013年12月20日~12月27日 就航時>
JW801 成田 06:45 / 那覇 10:05
JW802 那覇 10:35 / 成田 13:05
JW103 成田 14:00 / 桃園 17:05
JW104 桃園 17:50 / 成田 22:00

<12月28日増便分>
JW803 成田 08:40 / 那覇 12:00
JW804 那覇 12:30 / 成田 15:00
JW805 成田 15:30 / 那覇 18:50
JW806 那覇 19:30 / 成田 22:00

<1月29日増便分>
JW901 成田 08:00 / 新千歳 09:45
JW902 新千歳 10:20 / 成田 12:05
JW903 成田 12:35 / 新千歳 14:20
JW904 新千歳 15:10 / 成田 16:55
JW905 成田 17:30 / 新千歳 19:15
JW906 新千歳 19:50 / 成田 21:35
JW105 成田 22:20 / 桃園 01:25
JW106 桃園 03:00 / 成田 07:10

<3月1日増便分>
JW201 成田 07:05 / 仁川 09:50
JW202 仁川 10:35 / 成田 12:50
JW205 成田 13:20 / 仁川 15:55
JW206 仁川 16:45 / 成田 19:00

<3月15日増便分>
JW807 成田 22:10 / 那覇 01:30 (日、運航なし)
JW808 那覇 05:40 / 成田 08:10 (月、運航なし)
JW203 成田 08:45 / 仁川 11:30
JW204 仁川 12:15 / 成田 14:30
JW207 成田 15:15 / 仁川 18:00
JW208 仁川 18:55 / 成田 21:10

http://www.vanilla-air.com/press/20130930-1.pdf

羽田空港国際線の昼間発着枠決定。ANA11枠、JAL5枠

国土交通省は2014年夏スケジュールからの、羽田空港昼間時間帯の国際線新規発着枠計31枠の配分を発表した。内訳はANA11枠、JAL5枠、海外航空会社には15枠で、ANAに有利な結果となった。アメリカを含む残り9枠は現時点では未配分となっている。

○国別発着枠配分
イギリス:ANA、JAL、相手国2
フランス:ANA、JAL、相手国2
中国(北京):ANA、JAL、相手国2
シンガポール:ANA、JAL、相手国2
タイ:ANA、JAL、相手国
ドイツ:ANA2、相手国2
ベトナム:ANA、相手国
インドネシア:ANA、相手国
フィリピン:ANA、相手国
カナダ:ANA、相手国

http://www.mlit.go.jp/report/press/kouku04_hh_000084.html

日本最南端の空港、波照間空港に定期便が復活か

2008年を最後に民間の定期航路が運休している日本最南端の空港、波照間空港に、早ければ2015年に石垣から波照間への航空路線が再開する見込みであることが沖縄県議会の質疑で明らかになった。運航は主に遊覧飛行を手がける第一航空になる模様。

ジェットスター、JALマイレージバンクにマイル加算が可能に

JALマイレージバンク(JMB)は、2013年10月9日搭乗分からジェットスター・ジャパン便の搭乗でマイル加算が可能になることを発表した。獲得できるのは、PlusオプションもしくはMaxオプション選択で搭乗した場合で、加算率はいずれも25%。最安のStarter基本運賃ではマイルは獲得できない。

http://www.jal.co.jp/jmb/earn/travel/flight/gk.html

デルタ、成田―サンフランシスコ便を運休へ

デルタ航空が、現在週5便で運航している東京/成田―サンフランシスコ線を2014年3月29日より運休させることがわかった。同社にも割当が予想される羽田空港にシフトするのではないかと予想されている。

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2a. 連載:「タビノート」 下川裕治

月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。

Profile
shimokawa

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。

たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

LCCも地域性を問われる時代に入った

 エアアジアの提携運航があまりうまくいっていない。日本では、エアアジアと全日空が提携し、エアアジア・ジャパンが誕生。運航を続けていたが、座礁に乗り上げてしまった。そして提携は解消され、全日空が買い取る形になったことは記憶に新しい。
 フィリピンでも同じことが起きた。日本より早く、フィリピンではゼストエアウェイズとの提携が実現。2010年には運航が開始された。しかし今年の10月から、運航の中止が発表された。日本と同じ流れである。

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2b.「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和

Profile
プロフィール

吉田友和(よしだともかず)

1976年千葉県生まれ。出版社勤務を経て、2002年、初海外旅行にして夫婦で世界一周旅行を敢行。旅の過程を一冊にまとめた『世界一周デート』で、2005年に旅行作家としてデビュー。「週末海外」というライフスタイルを提唱。国内外を旅しながら、執筆活動を続けている。その他、『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』(講談社)、『自分を探さない旅』(平凡社)、『LCCで行く! アジア新自由旅行』(幻冬舎)、『めざせプチ秘境!』(角川書店)、『3日もあれば海外旅行』(光文社)など著書多数。
旅行作家★吉田友和 Official Web

しりとりで旅する 第8回 吉田友和

ら ラッキープラザ

 シンガポールへ行ってきた。仕事の出張だったのだが、最終日に少しだけ自由な時間が取れ、どこへ行こうか頭を悩ませた。ぶらぶら歩いているうちに、なんとなく辿り着いたのがオーチャードだった。通りに沿って巨大なデパートがずらり立ち並ぶ、シンガポールの目抜き通り。日本で言えば、銀座のようなところだ。
 買い物目的であれば、ここへ来れば大抵のものは手に入る。日本にはまだ未上陸のものを含め、世界中のあらゆるブランドが揃っているのは魅力だ。戦利品の紙袋をごっそり手にぶら下げている買い物客で通りは埋め尽くされている。華やかにディスプレイされたショーウィンドウを眺めながら、あまりの買い物天国ぶりに僕は目を瞬かせたのだった。

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3. tabinote旅行記 バーニングマン2013/第2回

はじめに

tabinoteスタッフの田口です。
このコーナーでは毎号スタッフの旅行記を掲載していきますが、今後は読者の方の旅行記も掲載していくつもりです。われこそはという方がいらしたら、ぜひこちらまでお寄せください。採用の方には薄謝を差し上げます。
また、tabinoteは自分だけのユニークな旅行プラン作成のお手伝いをするサービスです。このメルマガを読んでどこかへ行きたくなったら、ぜひtabinoteまでご相談ください。

リノから会場へ

8月26日、いよいよBurning Manの始まりだ。
前日は買い出しした荷物を整理して積み込むだけではなく、レンタカーのシートや床をビニールでカバーする作業が大変だった。
なぜこんなことをするかというと、車を砂漠に1週間放置すると室内まで砂が入り込んできてしまい、返却する際に高額な清掃料金を取られてしまうからだ。これはキャンプ内に経験者がいないとわからないことだった。
そんなわけで結局部屋に戻ったのは0時過ぎ、出発は5時ということであまり寝れなかった。

map

ここで位置関係を説明しておく。宿泊しているネバダ州リノは、サンフランシスコの北東約300kmの場所にある。そこからBurning Manの会場であるBlack Rock Cityまでは119mile(約190km)。Google Mapによると車で3時間程度と出るが、もちろん渋滞するのでもっとかかることを覚悟しておく必要が有る。
分岐点のFernleyという街まではフリーウェイで30分ほど、ここまではスイスイこれたが、ここから北へは砂漠の一本道。片側1車線なのでほどなく渋滞にはまる。

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それでも7時ごろまでは動いていたが、陽が登り切る頃にはこの通りの大渋滞。

bm032

砂漠だーーー!!!!

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途中ガーラックという街で休憩。Burning Man用のおもしろグッズとか売ってて気分も盛り上がる。
その後11時頃、舗装道から完全に砂漠に突入した時、一時的に渋滞も解消されたのでついはしゃいでしまい音楽ガンガン鳴らして爆走してしまった。
すると後ろからサイレンの音が、最初は気付かずそのまま飛ばしていたのだが、同乗者が「あれ、警察じゃない?」と気付き、バックミラーを見るとパトカーが猛烈な勢いで追ってくる。
これはヤバイと車を端に止める。警察官が2人すごい剣幕で近づいてきて窓をガンガン叩く。
ようするにスピード違反なのだが、車をすぐに止めなかったことで怒っているらしい。あわてて平謝り。免許証を見せて調書を取られる。
焦っていたので英語で住所や電話番号を申告するのに手間取ってしまい、一時はかなり険悪な雰囲気になったのだが、なんとかわかってもらい、最後はエンジョイと言われて解放。
結局30マイルオーバーで罰金は125ドルくらい。

2013-09-03 07.02.45

支払はクレジットカードの番号を記入の上郵送ということだった。
みなさん気をつけましょうね。

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気を取り直して車の列に戻る。砂漠に入ってからが長かった
3時間くらいほぼ動かず。20分に10mくらいののろのろ運転。
ようやく会場に入れたのは正午を過ぎていた。

まずは会場に入る前にチケットの交換だ。
Will Call窓口に並んでパスポートとクレジットカードを提示。

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やったー!!チケットゲットだぜ!!!

これでようやく会場に入れる。写真を撮り忘れたが、入場の際に始めての人は入り口のベルを鳴らすという儀式がある。
「これであなたもブラックロックシティーの住人よ」と、ボランティアのおばさんにハグしてもらう。
ブラックロックシティーとは、Burning Manの期間中だけこの場所にできる架空の都市の名前だ。

会場に入ると次は5台の車で街中を走り、キャンプを張る陣地探しだ。
すでにこの時間になると、いい場所は取られている。インカム(携帯は電波が入らないので)を駆使して運良く良さげな場所を発見。
両隣のチームに挨拶して車をとめる。
ここで、テントを張る、車の間にタープを張る、食事を作るの3班にわかれてひたすら作業。

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なんとか夕方には陣地を確保できた。
15人でテントを7張。

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最初の夕食はバーベキュー。ほんとうまかったーー!!!
で、睡眠不足がたたってこの日はそのまま寝てしまった。
夜は冷えるが、想像していたよりはたいしたことなく、フリース上下を着て寝袋にくるまれば全然耐え切れるレベルだった。

ブラックロックシティーの朝

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一夜明けて7時頃には起床。
この時間はまだ涼しいので周囲を散歩。歩いているだけでいろんな人から声をかけられコーヒーやビールなどを振る舞われ、さっそく「Give and Give」の精神を実感する。

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会場マップ
中心にあるのが「Burning Man(略してマン)」と呼ばれるシンボルの人形。
その周囲に放射状にキャンプサイトが並ぶ形だ。
端から端までは徒歩1時間はかかる。やはり自転車が必要だ。

bm040

交差点にはこのような標識が立っている。
中心部のマンから放射状に伸びる道の名前は、時計の短針で表されており、マンの真下(南)が「6:00」通り、西(左)が「9:00」通り、東(右)が「3:00」通りということになる。
さらに、中心部から同心円状に走る道にはA,B,Cとアルファベット順の名前が付けられており、例えば「6:30のG付近」という感じでキャンプなどの住所を伝えることができる。

2013-09-01 12.29.24

基本的にBurning Manでは金銭を介したもののやりとりは禁じられているが、唯一の例外は氷だ。
毎朝交代で氷を買いに行くのが、キャンプメンバーの役割だ。

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氷売り場の近くにはセンターキャンプと呼ばれるテントが建っている。

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中では人々が思い思いに楽しんでいる。
ステージも用意され、歌や踊り、ポエトリー・リーディングなどが披露されていた。

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新聞やラジオも発行されている。これらはすべてボランティアが無償で行っている。本当に本気で街を作っているのだ。

以下次号。

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4.世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第8回 ロンドン

Tower bridge in London at night
((c)Depositphotos)

グレートブリテン及び北アイルランド連合王国・国旗

【画像:Wikipedia提供】

見どころと特徴

「世界あの街この街」、初の欧州は英国・ロンドン!
パリ、バンコクと並ぶ世界最大規模の観光都市で、毎年多くの旅行者が訪れる。世界でもトップクラスの展示が眠る博物館やギャラリー、シアターなどのアート巡りやショッピングの他、歴史ある街並みを歩くのが最大の楽しみ。

バッキンガム宮殿の写真
バッキンガム宮殿 (トリップアドバイザー提供)

ロンドンの観光地は概ねテムズ川の北側に位置している。
ロンドン観光の中心はバッキングガム宮殿の北東に位置するウエストエンドと呼ばれるエリアで、ロンドン一の繁華街ソーホーやショッピングタウンのコベントガーデン、高級住宅地のメイフェア、中華街などが含まれる。有名なビッグ・ベンの時計塔がある国会議事堂やゴシック様式の名建築ウエストミンスター寺院、セント・ポール大聖堂、ロンドン塔とタワーブリッジ、ロンドン市民の中心地トラファルガースクエアなど第一級の観光史跡が集中する。世界の金融街シティもこのエリア。

トラファルガー広場の写真
トラファルガー広場 (トリップアドバイザー提供)

ソーホー地区の写真
ソーホー地区 (トリップアドバイザー提供)

ミュージアムも集中しており、世界的なコレクションがそろうナショナル・ギャラリーはレストランも非常に評判が良い。チャーチル博物館や近現代アートのテート・ブリテンなども見応えあり。他にもジョン・ソーンズ美術館、ロンドン交通博物館など一級のミュージアムがある。
そしてソーホーの北部に極めつけ、世界最高のコレクションを誇る大英博物館がある。
テムズ川沿いにロンドンブリッジやロンドン塔を眺めながらロンドン市庁舎、セント・ポール大聖堂などを見学し、宮殿に向かうのが王道コース。

London Transport Museumの写真
London Transport Museum (トリップアドバイザー提供)

大英博物館の写真
大英博物館 (トリップアドバイザー提供)

テムズ川の南にはリノベーションが進んでおり、デザイン・ミュージアムやテート・モダンといった見逃せないギャラリーがある。ノルマンディー上陸作戦に参加したベルファースト号や地下防空壕といった興味深い史跡も。世界最大の観覧車、ロンドン・アイやロンドン・ダンジョン、欧州最大の規模を誇るロンドン水族館といったアミューズメント施設もこのエリア。

ロンドン アイの写真
ロンドン アイ (トリップアドバイザー提供)

デザインミュージアムの写真
デザインミュージアム (トリップアドバイザー提供)

バッキンガム宮殿の西側は高級住宅地のチェルシー・ケンジントン地域。ここにもヴィクトリア&アルバート美術館や自然史博物館、科学博物館といったミュージアムが点在している。ナイツブリッジ地区はハロッズやハーヴェイ・ニコルズといった高級百貨店が建ち並ぶ。西南のアールズコート周辺はインドや中国、アラブ系のレストランや商店が多いバックパッカーエリアで、長期滞在にも向いている。
サッカースタジアム・スタンフォードブリッジや145ヘクタールのハイドパークなど、自然とスポーツにも親しめる。

ハロッズの写真
ハロッズ (トリップアドバイザー提供)

ソーホー・メイフェアの北西はメリルボーン地区で、大行列のマダム・タッソー蝋人形館やウォレス・コレクションがある。巨大なロンドン動物園やバラの咲き乱れるリージェンツパークも隣接。

ロンドン北部には大英図書館やアビーロード・スタジオ、フロイト博物館などが見所。東部のイーストエンド地区はリノベーションが進んでおり現代アートのホワイト・キューブが代表的施設。南部には美しい世界遺産の歴史的建造物が立ち並ぶ美しいグリニッジがある。

グリニッジの写真
グリニッジ (トリップアドバイザー提供)

大都市ロンドンの郊外は、石造りの壮麗な協会、大自然や美しい田園、漁港などの牧歌的な風景が広がり、歴史と自然が旅人を和ませる。
日帰りで行ける代表的な史跡は、南東部のウインザー城やカンタベリー、西部のオックスフォードとアフィントン・ホワイトホース、南西のストーンヘンジなど。トレッキングも楽しめるダートムーアやエクスムーアなどの国立公園も南西エリア。

ストーンヘンジの写真
ストーンヘンジ (トリップアドバイザー提供)

ダートムーア 国立公園の写真
ダートムーア 国立公園 (トリップアドバイザー提供)

日本からの行き方

(空路)
成田からは毎日ヒースロー国際空港行きの直行便が運航している。
成田発の直行便は日系のJAL、ANA、英系のブリティッシュ・エアウェイズとヴァージン。
ブリティッシュ・エアラインが10万円台で最安、次いでJAL、ANA、ヴァージンが13万円程度。
経由便も入れると選択肢は非常に豊富。中国国際航空やキャセイ便が10万円台。大韓航空、アエロフロート、アシアナ、マレーシアなどのアジア系が11万円台。エミレーツやエディハド、トルコなどの中東系も同程度。KTMオランダ、エールフランス、スイス、ルフトハンザ、フィンエアーなど欧州系が13万円程度と若干高くなる。
時間・費用ともにブリティッシュ・エアウェイズの優先度が高く、JALマイルを貯めている場合には(ワンワールドグループのため)ほぼ一択となる。

羽田の場合は経由便になる。中国国際、大韓航空、アシアナ、キャセイ便の他、中東系も選択できいずれも11万程度。

関空も経由便。JALとブリティッシュ・エアウェイズのコードシェア便が9万円台から。

(陸路)
イギリスは島国だが、英仏トンネルで欧州大陸とつながっている。高速鉄道ユーロスターでパリやブリュッセルから2時間程度。高速バスならパリまで8時間程度。

(パッケージツアー)
シーズンにもよるが、3泊5日の成田発・エコノミーホテル利用のフリープラン、サーチャージ込みで10万円を切るものもある。
往復の航空運賃とあまり変わらない場合もあり、パッケージツアーを賢く使うのも手。

(空港)
ヒースロー国際空港は世界有数の巨大空港で、各種空港ランキングの常連となっている。
空港は中心街から20km。地下鉄で90分、オイスターカード(後述)利用で4.2ポンド(GBP)。
National Expressの長距離バスがヴィクトリア・コーチ・ステーション(Victoria Coach Station)まで6ポンド。タクシーなら80GBP程度。

その他、ガトウィック空港には羽田発ドバイ経由のエミレーツ航空、イスタンブール経由のトルコ航空などが就航している。また、エディハド航空がスタンステッド空港に乗り入れている。

地理と気候

日本との時差は8時間、日本の方が早い。
ロンドンはイギリス・グレートブリテン島の南部に位置する。
季節にかかわらず英国の天候は変わりやすく、イングランド地方は全般に肌寒い。
四季があり、年間を通じて日本よりも若干気温が低いとみておくと良い。3~5月は快適な春、6~8月は夏だが最高気温は25度程度、9~10月は秋で昼でも10度前後になることも、11~2月で寒さが厳しい。
旅行のベストシーズンは5~6月、9月。7~8月および10月は夏期休暇や復活祭などで観光地やホテルが混み合う。


【画像:Google提供】

言語と通貨

公用語は英語。
華僑や印度系、イスラム教徒など多様な民族が共存している。

通貨はイギリスポンド(GBP)。1イギリスポンド=148円(13年6月時点)。概ね1GBP=150円と見ておけば良い。

物価は高い。中級ホテルでも80GBP、外食はレストランなら20GBP程度から。スーパーのサンドイッチなど簡易なテイクアウト総菜なら1~5GBP。1パイントのビールが3GBP程度で、これは日本より安い。
地下鉄は高いことで有名だがICカードを使えば片道2GBP。タクシーは初乗り2.4GBP(ただし要チップ)と東京よりも安い。
大英博物館やナショナル・ギャラリーをはじめ、ミュージアムは無料の場合も多い。

両替は、万国共通だがATMによる国際キャッシングが手軽。
銀行・郵便局は手数料無料でレートも良心的だが、レートの表示がなかったり、両替の取り扱い自体がそもそも無い場合もあるので注意。
他国と異なり、両替商は手数料が高くお勧めできない(手数料無料となっていても対USドル、ユーロのみの場合がほとんどであり、日本円は対象外)。
そもそもクレジットカードも通じる場合が多いので、あまり多くの現金は必要無い。

イギリスはチップ文化の本家。タクシーやレストラン、カフェ、ティーハウスなどで10%。パブの場合、カウンターで注文し料金を支払うなら不要だが、テーブルに注文を取りに来てもらい運んでもらうならやはり10%。高級レストランなら15%前後を期待されることも。
クレジットカードで支払う場合はチップの欄に書き込む。現金でのチップを期待される場合もある。
誤解されがちだが、サービスに不満であれば支払う必要は無い。

消費税率が20%であり、チップと合わせると意外な値段に驚くことも。

イギリスポンド紙幣・硬貨(画像:地球の歩き方)

ビザと治安

治安は比較的良好だが、あくまで外国としては、の部類。スリや置き引きなどの他暴行及び性犯罪などの重犯罪も多発している。ロンドンではピカデリー・サーカス、オックスフォード・ストリートなどの繁華街、交通機関(バスや地下鉄、エスカレーターまで!)でのスリや置き引き、ソーホーのぼったくりバーなど。
また、空港でのぼったくりタクシーや、日本語で親しげに話しかけてくる相手には注意。

6ヶ月以内の滞在ではビザ不要。

市内交通

(タクシー)
英国のタクシーはクラシカルなブラック・キャブとミニキャブの2種類。
ブラック・キャブはメーター制で、通りを流している。
ミニキャブはミニと付くが別に小型車では無く、ワゴン車が中心。予約制のハイヤーと呼べるようなもので、スマートフォンでも予約・迎車を頼め、料金もその場でわかるので使い勝手が良い。
ブラック・キャブは初乗り2.4GBP、1マイルで平日8時-22時が5.60-8.80GBP。

(地下鉄/鉄道)
世界で最初に地下鉄が開通したロンドン。地下鉄はTube(チューブ)と呼ばれており、DLRという無人線を含む13路線。
歴史があるためか、構内や乗り換えルートがあまり機能的では無い場合も多く、地下も深い。

料金の高さが有名なロンドン地下鉄だが、これは現金で片道切符を買った場合。リチャージ式のオイスターカード、もしくは一日乗車券かトラベルカードを使えば料金は半額程度まで下がる。日本国内でも、政府観光局(Visit Britain)で事前にオイスターカードを購入できる。

鉄道はオーバーグラウンドと呼ばれ、ロンドン郊外を環状に結びさらに郊外へも延伸している。

ロンドン地下鉄マップ

(バス)
市内をバスが縦横無尽に網羅している。赤い2階建てバスはロンドンの代名詞。
バスもオイスターカード、トラベルカードが利用できる。
運賃はカードの場合1.4GBP。

(自転車)
実は市内を巡るには自転車が便利。Barcleys社の提供する青い貸し自転車のステーションが市内至るところにある。
契約料と従量利用料の2本立て料金で、7日間契約が10GBP、30分まで無料。3時間の利用で15GBP、6時間以上で50GBPなど長時間利用は高く付く。

ホテルとシーズン

ホテル代は概して高く、中級ホテルで80GBP、高級ホテルなら200GBP超。
ルームチャージなので同行者とシェアできれば安くあがる。また、共同シャワーとトイレのB&Bなら60GBPくらいから。

安宿が無いわけではなく、ベルグラーブ通りには小さめのB&Bやドミトリーが並んでいる。ドミトリー個室で20GBP~。

リトルインディアやチャイナタウンにバックパッカー向けのドミトリーも存在している。個人部屋の間借りサービスAirBnbを利用するのも良いかも。

ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
旅行者でも問題無くプリペイドSIM(“Pay as you go” SIM)を購入することができる。そもそもSIM自体を無料で配布しているプランもあり、事前に宿泊予定のホテルに送付を指定しておくことも出来便利。
Vodafoneの本拠地である他、OrangeやT-Mobile、O2、香港の3(Hutchison 3G)などが大手事業者。

ヒースロー国際空港にはプリペイドSIMの自販機があり、本人認証も不要でSIMを購入できるが、市内より若干高い。

Hutchison3の場合、1G1ヶ月で7.5GBPから。

(Wifi)
多くの国と同様、マクドナルドとスターバックスで無料Wifiが利用できる。一時期日本にも上陸していたサンドイッチチェーン、プレタ・マンジェもWifiを用意している。

また、携帯会社のO2が無料公衆無線LANを提供している。
有料となるが、British Telecomも公衆無線LANを提供している。90分5.99GBP、24時間9.99GBP、5日で26.99GBPと全般に高め。旅行者には5日間のプランが手頃だが、速度を無視すればプリペイドSIMが遙かにお得。
他に、Virgin Mediaが地下鉄中心に1週間5GBPで無線LAN接続サービスを提供している。

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5. 旅の本屋 のまど:イベント情報:10月18日(金)下川裕治さん スライド&トークショー

 

Profile
プロフィール

旅の本屋 のまど

東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/

新刊「週末台湾でちょっと一息」発売記念
◆下川裕治さん  スライド&トークショー◆
「週末台湾の旅の楽しみ方」

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新刊『週末台湾でちょっと一息』(朝日文庫)の発売を記念して、旅行作家の下川裕治さんをお招きして、ふらっと行く週末台湾の旅の魅力についてスライドを眺めながらたっぷりと語っていただきます。前作『週末バンコクでちょっと脱力』では、下川さんの第二の故郷ともいえるタイのバンコクで、朝の屋台、運河巡り、歩道のフードコート、川沿いで飲むビール、早朝のマラソン大会など、心も体も癒されるディープな週末のバンコク旅の楽しみ方を紹介していた下川さん。本作では、夜市のライスカレー、サイクリング、カジュマル、哀愁の北回帰線駅、自分で取り出すビールなど、羽田空港からたった3時間で到着するゆるくて、深い週末の台湾旅行の楽しみ方をオススメしています。日本じゃないのに懐かしさを感じる、下川さん独自のゆるい台湾旅の味わい方が聞けるはずです。下川ファンの方はもちろん、台湾や台北が大好きな方や週末海外旅行に興味のある方はぜひご参加ください!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサイン会も行います。

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●下川裕治(しもかわゆうじ)

1954年長野県松本市生まれ。旅行作家。『12万円で世界を歩く』でデビュー。以後、主にアジア、沖縄をフィールドにバックパッカースタイルでの旅を書き続けている。著書に、『鈍行列車のアジア旅』『「生き場」を探す日本人』『世界最悪の鉄道旅行ユーラシア横断2万キロ』『週末アジアでちょっと幸せ』『「行きづらい日本人」を捨てる』 等。

◆下川裕治さんブログ「たそがれ色のオデッセイ」
http://odyssey.namjai.cc/

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【開催日時】  10月18日(金)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   900円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
 
※定員になり次第締め切らせていただきます。

【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど
 協力:朝日新聞出版

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6. 読者からのお便り

質問

・・・旅程とは関係ないのですが、一点教えてください。
実は、先日の上海ですが、現地でATMからのキャッシングができませんでした。VISAカード(裏にはPlusマーク)とMASTERカード(裏にはCirrusのマーク)をそれぞれ持って行きましたが、エラーが出たり使えないというような意味のメッセージが出てしまいました。空港でもホテルでも軒並みダメです。結局現金とクレカ払いでなんとかなりましたが、なぜ引き落とせなかったのでしょうか?カード会社にも聞いたのですができるはず、と言われて結局わかりませんでした。


お答え

カード会社に確認されたということは、確実に海外キャッシング枠があり、かつ枠も残っていたということだと思います。
ATM自体にPlusかCirrusのロゴがなければ機械の方が対応していないということになりますし、ATMの現金不足や通信回線の不備で機械が使えないということもあります。空港などでは、誰か旅行者が使っているATMの後ろに並び、確実に作動している機械を選んだ方が良いかもしれません。

ただし、複数箇所で試されたとしたらその可能性も低そうです。

推測ですが、急な海外でのキャッシングや暗証番号違いが繰り返された場合、不正利用とみなされてブロックされる場合がありますが、心当たりはありますでしょうか。事前に渡航先の国と期間、現地でお持ちのカードが使えるかなどはカード会社に確認を取っておくことをおすすめします。

ATMが使えない場合ですが、現地の銀行の窓口にクレジットカードを持って行くと、キャッシングが可能な場合があります。パスポートとカードを窓口に提出し、書類に記入します。手数料は高めですが、現金がつきていればやむを得ないでしょう。

また裏技ですが、4つ星以上のホテルであれば、宿泊者に対しクレジットカードの買い物枠で現地通貨を融通してくれる場合があります(こちらは断られる場合もありえます)。上海でしたら日系のホテルに相談すればなんとかなったかもしれません。

以上です。次回は渡航前にカード会社にご確認をとることをおすすめします。また、できれば日本円で結構ですので予備の現金をお持ちになった方が安心かもしれません。

ご参照:ATMでのキャッシング

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7. 編集後記

tabinote田口です。

羽田空港国際線の追加発着枠が決定、JALがエアバスA350を発注、バニラ・エアがタイムテーブルを発表、と大きなニュースが相次ぐ航空業界ですが、tabinoteも負けてはいません。サービス開始後はじめてとなる大型リニューアルを行いました。
新しいデザインはもちろんのこと、人とは少し違ったユニークなトラベルプランをご紹介する「おすすめ旅程」というコンテンツが加わりました。
「今度の休暇を使ってLCCで旅行に行きたいけど、どこに行けばいいかわからない」、「観光地めぐりはもう飽きた」といった人は、ぜひこの「おすすめ旅程」をチェックしてみてください。もちろん行ってみたくなったときの航空券のチェックはtabinoteにお任せください。

なお、本日よりtabinote旅程検索はキャンペーン期間を終了いたします。
お客様から対価をいただくわけですので、リサーチャーも今まで以上に気合が入っています。
ぜひご利用ください。

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tabinoteメールマガジン 2013/10/08号 Vol.008

発行:有限責任事業組合tabinote
https://tabinote.jp

※本メルマガの連載原稿または寄稿、告知などの著作権は著者・情報発信元に帰属します。その他の著作権および全ての編集著作権はtabinoteに帰属します。記事の引用・転載は出典を明記いただくとともに、諸関連法規の定めに従い行っていただきますようお願いいたします。

次号は10/22(火)発行の予定です。

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1. 旅行業界最新ニュース  2013/10/08号 Vol.008


1. 旅行業界最新ニュース

JAL、エアバスA350を導入決定

jal
日本航空は、中長距離路線用の更新機材としてエアバスの最新鋭機A350 XWBの導入を決定した。合併前の旧日本エアシステム(JAS)が導入したA300を除けば日本航空としては初のエアバス機導入となる。契約はA350-900型(314席)18機およびA350-1000型(350席)13機の確定31機、およびオプション25機。2019年のA350型機運航開始を目途に、6年程度で現在46機保有するボーイング777型機を置き換えていく計画
http://press.jal.co.jp/ja/release/201310/002669.html(プレスリリース)

中国南方航空、成田―広州間にB787を投入

中国南方航空は、10月27日より成田―広州間にボーイング社の最新鋭機B787を投入する。座席数はファーストクラス4席、ビジネスクラス24席、エコノミークラス254席の計282席となる。日本に就航する中国の航空会社としては初のB787となる。

バニラエア、タイムテーブル発表

20131006-VanillaAir1
エアアジアとの提携関係解消によりブランド名変更を行ったバニラ・エアが12月20日からの運行スケジュールを発表した。
注目は成田を22時台に出発する台北/桃園便だ。帰国便も午前3時発、成田朝7時10分発が設定されているので、週末を使った弾丸ツアーでも丸々2日間台湾を楽しむことができる。

<2013年12月20日~12月27日 就航時>
JW801 成田 06:45 / 那覇 10:05
JW802 那覇 10:35 / 成田 13:05
JW103 成田 14:00 / 桃園 17:05
JW104 桃園 17:50 / 成田 22:00

<12月28日増便分>
JW803 成田 08:40 / 那覇 12:00
JW804 那覇 12:30 / 成田 15:00
JW805 成田 15:30 / 那覇 18:50
JW806 那覇 19:30 / 成田 22:00

<1月29日増便分>
JW901 成田 08:00 / 新千歳 09:45
JW902 新千歳 10:20 / 成田 12:05
JW903 成田 12:35 / 新千歳 14:20
JW904 新千歳 15:10 / 成田 16:55
JW905 成田 17:30 / 新千歳 19:15
JW906 新千歳 19:50 / 成田 21:35
JW105 成田 22:20 / 桃園 01:25
JW106 桃園 03:00 / 成田 07:10

<3月1日増便分>
JW201 成田 07:05 / 仁川 09:50
JW202 仁川 10:35 / 成田 12:50
JW205 成田 13:20 / 仁川 15:55
JW206 仁川 16:45 / 成田 19:00

<3月15日増便分>
JW807 成田 22:10 / 那覇 01:30 (日、運航なし)
JW808 那覇 05:40 / 成田 08:10 (月、運航なし)
JW203 成田 08:45 / 仁川 11:30
JW204 仁川 12:15 / 成田 14:30
JW207 成田 15:15 / 仁川 18:00
JW208 仁川 18:55 / 成田 21:10

http://www.vanilla-air.com/press/20130930-1.pdf

羽田空港国際線の昼間発着枠決定。ANA11枠、JAL5枠

国土交通省は2014年夏スケジュールからの、羽田空港昼間時間帯の国際線新規発着枠計31枠の配分を発表した。内訳はANA11枠、JAL5枠、海外航空会社には15枠で、ANAに有利な結果となった。アメリカを含む残り9枠は現時点では未配分となっている。

○国別発着枠配分
イギリス:ANA、JAL、相手国2
フランス:ANA、JAL、相手国2
中国(北京):ANA、JAL、相手国2
シンガポール:ANA、JAL、相手国2
タイ:ANA、JAL、相手国
ドイツ:ANA2、相手国2
ベトナム:ANA、相手国
インドネシア:ANA、相手国
フィリピン:ANA、相手国
カナダ:ANA、相手国

http://www.mlit.go.jp/report/press/kouku04_hh_000084.html

日本最南端の空港、波照間空港に定期便が復活か

2008年を最後に民間の定期航路が運休している日本最南端の空港、波照間空港に、早ければ2015年に石垣から波照間への航空路線が再開する見込みであることが沖縄県議会の質疑で明らかになった。運航は主に遊覧飛行を手がける第一航空になる模様。

ジェットスター、JALマイレージバンクにマイル加算が可能に

JALマイレージバンク(JMB)は、2013年10月9日搭乗分からジェットスター・ジャパン便の搭乗でマイル加算が可能になることを発表した。獲得できるのは、PlusオプションもしくはMaxオプション選択で搭乗した場合で、加算率はいずれも25%。最安のStarter基本運賃ではマイルは獲得はできない。

http://www.jal.co.jp/jmb/earn/travel/flight/gk.html

デルタ、成田―サンフランシスコ便を運休へ

デルタ航空が、現在週5便で運航している東京/成田―サンフランシスコ線を2014年3月29日より運休させることがわかった。同社にも割当が予想される羽田空港にシフトするのではないかと予想されている。

2a. 連載:「タビノート」 下川裕治  2013/10/08号 Vol.008 無料版


2a. 連載:「タビノート」 下川裕治

月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。

Profile
shimokawa

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。

たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

LCCも地域性を問われる時代に入った

 エアアジアの提携運航があまりうまくいっていない。日本では、エアアジアと全日空が提携し、エアアジア・ジャパンが誕生。運航を続けていたが、座礁に乗り上げてしまった。そして提携は解消され、全日空が買い取る形になったことは記憶に新しい。
 フィリピンでも同じことが起きた。日本より早く、フィリピンではゼストエアウェイズとの提携が実現。2010年には運航が開始された。しかし今年の10月から、運航の中止が発表された。日本と同じ流れである。

・・・


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2b. 連載:「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和  2013/10/08号 Vol.008 無料版


2b.「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和

Profile
プロフィール

吉田友和(よしだともかず)

1976年千葉県生まれ。出版社勤務を経て、2002年、初海外旅行にして夫婦で世界一周旅行を敢行。旅の過程を一冊にまとめた『世界一周デート』で、2005年に旅行作家としてデビュー。「週末海外」というライフスタイルを提唱。国内外を旅しながら、執筆活動を続けている。その他、『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』(講談社)、『自分を探さない旅』(平凡社)、『LCCで行く! アジア新自由旅行』(幻冬舎)、『めざせプチ秘境!』(角川書店)、『3日もあれば海外旅行』(光文社)など著書多数。
旅行作家★吉田友和 Official Web

しりとりで旅する 第8回 吉田友和

ら ラッキープラザ

 シンガポールへ行ってきた。仕事の出張だったのだが、最終日に少しだけ自由な時間が取れ、どこへ行こうか頭を悩ませた。ぶらぶら歩いているうちに、なんとなく辿り着いたのがオーチャードだった。通りに沿って巨大なデパートがずらり立ち並ぶ、シンガポールの目抜き通り。日本で言えば、銀座のようなところだ。
 買い物目的であれば、ここへ来れば大抵のものは手に入る。日本にはまだ未上陸のものを含め、世界中のあらゆるブランドが揃っているのは魅力だ。戦利品の紙袋をごっそり手にぶら下げている買い物客で通りは埋め尽くされている。華やかにディスプレイされたショーウィンドウを眺めながら、あまりの買い物天国ぶりに僕は目を瞬かせたのだった。

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3. tabinote旅行記 バーニングマン2013/第2回


3. tabinote旅行記 バーニングマン2013/第2回

はじめに

tabinoteスタッフの田口です。
このコーナーでは毎号スタッフの旅行記を掲載していきますが、今後は読者の方の旅行記も掲載していくつもりです。われこそはという方がいらしたら、ぜひこちらまでお寄せください。採用の方には薄謝を差し上げます。
また、tabinoteは自分だけのユニークな旅行プラン作成のお手伝いをするサービスです。このメルマガを読んでどこかへ行きたくなったら、ぜひtabinoteまでご相談ください。

リノから会場へ

8月26日、いよいよBurning Manの始まりだ。
前日は買い出しした荷物を整理して積み込むだけではなく、レンタカーのシートや床をビニールでカバーする作業が大変だった。
なぜこんなことをするかというと、車を砂漠に1週間放置すると室内まで砂が入り込んできてしまい、返却する際に高額な清掃料金を取られてしまうからだ。これはキャンプ内に経験者がいないとわからないことだった。
そんなわけで結局部屋に戻ったのは0時過ぎ、出発は5時ということであまり寝れなかった。

map

ここで位置関係を説明しておく。宿泊しているネバダ州リノは、サンフランシスコの北東約300kmの場所にある。そこからBurning Manの会場であるBlack Rock Cityまでは119mile(約190km)。Google Mapによると車で3時間程度と出るが、もちろん渋滞するのでもっとかかることを覚悟しておく必要が有る。
分岐点のFernleyという街まではフリーウェイで30分ほど、ここまではスイスイこれたが、ここから北へは砂漠の一本道。片側1車線なのでほどなく渋滞にはまる。

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それでも7時ごろまでは動いていたが、陽が登り切る頃にはこの通りの大渋滞。

bm032

砂漠だーーー!!!!

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途中ガーラックという街で休憩。Burning Man用のおもしろグッズとか売ってて気分も盛り上がる。
その後11時頃、舗装道から完全に砂漠に突入した時、一時的に渋滞も解消されたのでついはしゃいでしまい音楽ガンガン鳴らして爆走してしまった。
すると後ろからサイレンの音が、最初は気付かずそのまま飛ばしていたのだが、同乗者が「あれ、警察じゃない?」と気付き、バックミラーを見るとパトカーが猛烈な勢いで追ってくる。
これはヤバイと車を端に止める。警察官が2人すごい剣幕で近づいてきて窓をガンガン叩く。
ようするにスピード違反なのだが、車をすぐに止めなかったことで怒っているらしい。あわてて平謝り。免許証を見せて調書を取られる。
焦っていたので英語で住所や電話番号を申告するのに手間取ってしまい、一時はかなり険悪な雰囲気になったのだが、なんとかわかってもらい、最後はエンジョイと言われて解放。
結局30マイルオーバーで罰金は125ドルくらい。

2013-09-03 07.02.45

支払はクレジットカードの番号を記入の上郵送ということだった。
みなさん気をつけましょうね。

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気を取り直して車の列に戻る。砂漠に入ってからが長かった
3時間くらいほぼ動かず。20分に10mくらいののろのろ運転。
ようやく会場に入れたのは正午を過ぎていた。

まずは会場に入る前にチケットの交換だ。
Will Call窓口に並んでパスポートとクレジットカードを提示。

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やったー!!チケットゲットだぜ!!!

これでようやく会場に入れる。写真を撮り忘れたが、入場の際に始めての人は入り口のベルを鳴らすという儀式がある。
「これであなたもブラックロックシティーの住人よ」と、ボランティアのおばさんにハグしてもらう。
ブラックロックシティーとは、Burning Manの期間中だけこの場所にできる架空の都市の名前だ。

会場に入ると次は5台の車で街中を走り、キャンプを張る陣地探しだ。
すでにこの時間になると、いい場所は取られている。インカム(携帯は電波が入らないので)を駆使して運良く良さげな場所を発見。
両隣のチームに挨拶して車をとめる。
ここで、テントを張る、車の間にタープを張る、食事を作るの3班にわかれてひたすら作業。

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なんとか夕方には陣地を確保できた。
15人でテントを7張。

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最初の夕食はバーベキュー。ほんとうまかったーー!!!
で、睡眠不足がたたってこの日はそのまま寝てしまった。
夜は冷えるが、想像していたよりはたいしたことなく、フリース上下を着て寝袋にくるまれば全然耐え切れるレベルだった。

ブラックロックシティーの朝

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一夜明けて7時頃には起床。
この時間はまだ涼しいので周囲を散歩。歩いているだけでいろんな人から声をかけられコーヒーやビールなどを振る舞われ、さっそく「Give and Give」の精神を実感する。

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会場マップ
中心にあるのが「Burning Man(略してマン)」と呼ばれるシンボルの人形。
その周囲に放射状にキャンプサイトが並ぶ形だ。
端から端までは徒歩1時間はかかる。やはり自転車が必要だ。

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交差点にはこのような標識が立っている。
中心部のマンから放射状に伸びる道の名前は、時計の短針で表されており、マンの真下(南)が「6:00」通り、西(左)が「9:00」通り、東(右)が「3:00」通りということになる。
さらに、中心部から同心円状に走る道にはA,B,Cとアルファベット順の名前が付けられており、例えば「6:30のG付近」という感じでキャンプなどの住所を伝えることができる。

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基本的にBurning Manでは金銭を介したもののやりとりは禁じられているが、唯一の例外は氷だ。
毎朝交代で氷を買いに行くのが、キャンプメンバーの役割だ。

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氷売り場の近くにはセンターキャンプと呼ばれるテントが建っている。

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中では人々が思い思いに楽しんでいる。
ステージも用意され、歌や踊り、ポエトリー・リーディングなどが披露されていた。

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新聞やラジオも発行されている。これらはすべてボランティアが無償で行っている。本当に本気で街を作っているのだ。

以下次号。

4. 世界あの街この街:#8ロンドン


4.世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第8回 ロンドン

Tower bridge in London at night
((c)Depositphotos)

グレートブリテン及び北アイルランド連合王国・国旗

【画像:Wikipedia提供】

見どころと特徴

「世界あの街この街」、初の欧州は英国・ロンドン!
パリ、バンコクと並ぶ世界最大規模の観光都市で、毎年多くの旅行者が訪れる。世界でもトップクラスの展示が眠る博物館やギャラリー、シアターなどのアート巡りやショッピングの他、歴史ある街並みを歩くのが最大の楽しみ。

バッキンガム宮殿の写真
バッキンガム宮殿 (トリップアドバイザー提供)

ロンドンの観光地は概ねテムズ川の北側に位置している。
ロンドン観光の中心はバッキングガム宮殿の北東に位置するウエストエンドと呼ばれるエリアで、ロンドン一の繁華街ソーホーやショッピングタウンのコベントガーデン、高級住宅地のメイフェア、中華街などが含まれる。有名なビッグ・ベンの時計塔がある国会議事堂やゴシック様式の名建築ウエストミンスター寺院、セント・ポール大聖堂、ロンドン塔とタワーブリッジ、ロンドン市民の中心地トラファルガースクエアなど第一級の観光史跡が集中する。世界の金融街シティもこのエリア。

トラファルガー広場の写真
トラファルガー広場 (トリップアドバイザー提供)

ソーホー地区の写真
ソーホー地区 (トリップアドバイザー提供)

ミュージアムも集中しており、世界的なコレクションがそろうナショナル・ギャラリーはレストランも非常に評判が良い。チャーチル博物館や近現代アートのテート・ブリテンなども見応えあり。他にもジョン・ソーンズ美術館、ロンドン交通博物館など一級のミュージアムがある。
そしてソーホーの北部に極めつけ、世界最高のコレクションを誇る大英博物館がある。
テムズ川沿いにロンドンブリッジやロンドン塔を眺めながらロンドン市庁舎、セント・ポール大聖堂などを見学し、宮殿に向かうのが王道コース。

London Transport Museumの写真
London Transport Museum (トリップアドバイザー提供)

大英博物館の写真
大英博物館 (トリップアドバイザー提供)

テムズ川の南にはリノベーションが進んでおり、デザイン・ミュージアムやテート・モダンといった見逃せないギャラリーがある。ノルマンディー上陸作戦に参加したベルファースト号や地下防空壕といった興味深い史跡も。世界最大の観覧車、ロンドン・アイやロンドン・ダンジョン、欧州最大の規模を誇るロンドン水族館といったアミューズメント施設もこのエリア。

ロンドン アイの写真
ロンドン アイ (トリップアドバイザー提供)

デザインミュージアムの写真
デザインミュージアム (トリップアドバイザー提供)

バッキンガム宮殿の西側は高級住宅地のチェルシー・ケンジントン地域。ここにもヴィクトリア&アルバート美術館や自然史博物館、科学博物館といったミュージアムが点在している。ナイツブリッジ地区はハロッズやハーヴェイ・ニコルズといった高級百貨店が建ち並ぶ。西南のアールズコート周辺はインドや中国、アラブ系のレストランや商店が多いバックパッカーエリアで、長期滞在にも向いている。
サッカースタジアム・スタンフォードブリッジや145ヘクタールのハイドパークなど、自然とスポーツにも親しめる。

ハロッズの写真
ハロッズ (トリップアドバイザー提供)

ソーホー・メイフェアの北西はメリルボーン地区で、大行列のマダム・タッソー蝋人形館やウォレス・コレクションがある。巨大なロンドン動物園やバラの咲き乱れるリージェンツパークも隣接。

ロンドン北部には大英図書館やアビーロード・スタジオ、フロイト博物館などが見所。東部のイーストエンド地区はリノベーションが進んでおり現代アートのホワイト・キューブが代表的施設。南部には美しい世界遺産の歴史的建造物が立ち並ぶ美しいグリニッジがある。

グリニッジの写真
グリニッジ (トリップアドバイザー提供)

大都市ロンドンの郊外は、石造りの壮麗な協会、大自然や美しい田園、漁港などの牧歌的な風景が広がり、歴史と自然が旅人を和ませる。
日帰りで行ける代表的な史跡は、南東部のウインザー城やカンタベリー、西部のオックスフォードとアフィントン・ホワイトホース、南西のストーンヘンジなど。トレッキングも楽しめるダートムーアやエクスムーアなどの国立公園も南西エリア。

ストーンヘンジの写真
ストーンヘンジ (トリップアドバイザー提供)

ダートムーア 国立公園の写真
ダートムーア 国立公園 (トリップアドバイザー提供)

日本からの行き方

(空路)
成田からは毎日ヒースロー国際空港行きの直行便が運航している。
成田発の直行便は日系のJAL、ANA、英系のブリティッシュ・エアウェイズとヴァージン。
ブリティッシュ・エアラインが10万円台で最安、次いでJAL、ANA、ヴァージンが13万円程度。
経由便も入れると選択肢は非常に豊富。中国国際航空やキャセイ便が10万円台。大韓航空、アエロフロート、アシアナ、マレーシアなどのアジア系が11万円台。エミレーツやエディハド、トルコなどの中東系も同程度。KTMオランダ、エールフランス、スイス、ルフトハンザ、フィンエアーなど欧州系が13万円程度と若干高くなる。
時間・費用ともにブリティッシュ・エアウェイズの優先度が高く、JALマイルを貯めている場合には(ワンワールドグループのため)ほぼ一択となる。

羽田の場合は経由便になる。中国国際、大韓航空、アシアナ、キャセイ便の他、中東系も選択できいずれも11万程度。

関空も経由便。JALとブリティッシュ・エアウェイズのコードシェア便が9万円台から。

(陸路)
イギリスは島国だが、英仏トンネルで欧州大陸とつながっている。高速鉄道ユーロスターでパリやブリュッセルから2時間程度。高速バスならパリまで8時間程度。

(パッケージツアー)
シーズンにもよるが、3泊5日の成田発・エコノミーホテル利用のフリープラン、サーチャージ込みで10万円を切るものもある。
往復の航空運賃とあまり変わらない場合もあり、パッケージツアーを賢く使うのも手。

(空港)
ヒースロー国際空港は世界有数の巨大空港で、各種空港ランキングの常連となっている。
空港は中心街から20km。地下鉄で90分、オイスターカード(後述)利用で4.2ポンド(GBP)。
National Expressの長距離バスがヴィクトリア・コーチ・ステーション(Victoria Coach Station)まで6ポンド。タクシーなら80GBP程度。

その他、ガトウィック空港には羽田発ドバイ経由のエミレーツ航空、イスタンブール経由のトルコ航空などが就航している。また、エディハド航空がスタンステッド空港に乗り入れている。

地理と気候

日本との時差は8時間、日本の方が早い。
ロンドンはイギリス・グレートブリテン島の南部に位置する。
季節にかかわらず英国の天候は変わりやすく、イングランド地方は全般に肌寒い。
四季があり、年間を通じて日本よりも若干気温が低いとみておくと良い。3~5月は快適な春、6~8月は夏だが最高気温は25度程度、9~10月は秋で昼でも10度前後になることも、11~2月で寒さが厳しい。
旅行のベストシーズンは5~6月、9月。7~8月および10月は夏期休暇や復活祭などで観光地やホテルが混み合う。


【画像:Google提供】

言語と通貨

公用語は英語。
華僑や印度系、イスラム教徒など多様な民族が共存している。

通貨はイギリスポンド(GBP)。1イギリスポンド=148円(13年6月時点)。概ね1GBP=150円と見ておけば良い。

物価は高い。中級ホテルでも80GBP、外食はレストランなら20GBP程度から。スーパーのサンドイッチなど簡易なテイクアウト総菜なら1~5GBP。1パイントのビールが3GBP程度で、これは日本より安い。
地下鉄は高いことで有名だがICカードを使えば片道2GBP。タクシーは初乗り2.4GBP(ただし要チップ)と東京よりも安い。
大英博物館やナショナル・ギャラリーをはじめ、ミュージアムは無料の場合も多い。

両替は、万国共通だがATMによる国際キャッシングが手軽。
銀行・郵便局は手数料無料でレートも良心的だが、レートの表示がなかったり、両替の取り扱い自体がそもそも無い場合もあるので注意。
他国と異なり、両替商は手数料が高くお勧めできない(手数料無料となっていても対USドル、ユーロのみの場合がほとんどであり、日本円は対象外)。
そもそもクレジットカードも通じる場合が多いので、あまり多くの現金は必要無い。

イギリスはチップ文化の本家。タクシーやレストラン、カフェ、ティーハウスなどで10%。パブの場合、カウンターで注文し料金を支払うなら不要だが、テーブルに注文を取りに来てもらい運んでもらうならやはり10%。高級レストランなら15%前後を期待されることも。
クレジットカードで支払う場合はチップの欄に書き込む。現金でのチップを期待される場合もある。
誤解されがちだが、サービスに不満であれば支払う必要は無い。

消費税率が20%であり、チップと合わせると意外な値段に驚くことも。

イギリスポンド紙幣・硬貨(画像:地球の歩き方)

ビザと治安

治安は比較的良好だが、あくまで外国としては、の部類。スリや置き引きなどの他暴行及び性犯罪などの重犯罪も多発している。ロンドンではピカデリー・サーカス、オックスフォード・ストリートなどの繁華街、交通機関(バスや地下鉄、エスカレーターまで!)でのスリや置き引き、ソーホーのぼったくりバーなど。
また、空港でのぼったくりタクシーや、日本語で親しげに話しかけてくる相手には注意。

6ヶ月以内の滞在ではビザ不要。

市内交通

(タクシー)
英国のタクシーはクラシカルなブラック・キャブとミニキャブの2種類。
ブラック・キャブはメーター制で、通りを流している。
ミニキャブはミニと付くが別に小型車では無く、ワゴン車が中心。予約制のハイヤーと呼べるようなもので、スマートフォンでも予約・迎車を頼め、料金もその場でわかるので使い勝手が良い。
ブラック・キャブは初乗り2.4GBP、1マイルで平日8時-22時が5.60-8.80GBP。

(地下鉄/鉄道)
世界で最初に地下鉄が開通したロンドン。地下鉄はTube(チューブ)と呼ばれており、DLRという無人線を含む13路線。
歴史があるためか、構内や乗り換えルートがあまり機能的では無い場合も多く、地下も深い。

料金の高さが有名なロンドン地下鉄だが、これは現金で片道切符を買った場合。リチャージ式のオイスターカード、もしくは一日乗車券かトラベルカードを使えば料金は半額程度まで下がる。日本国内でも、政府観光局(Visit Britain)で事前にオイスターカードを購入できる。

鉄道はオーバーグラウンドと呼ばれ、ロンドン郊外を環状に結びさらに郊外へも延伸している。

ロンドン地下鉄マップ

(バス)
市内をバスが縦横無尽に網羅している。赤い2階建てバスはロンドンの代名詞。
バスもオイスターカード、トラベルカードが利用できる。
運賃はカードの場合1.4GBP。

(自転車)
実は市内を巡るには自転車が便利。Barcleys社の提供する青い貸し自転車のステーションが市内至るところにある。
契約料と従量利用料の2本立て料金で、7日間契約が10GBP、30分まで無料。3時間の利用で15GBP、6時間以上で50GBPなど長時間利用は高く付く。

ホテルとシーズン

ホテル代は概して高く、中級ホテルで80GBP、高級ホテルなら200GBP超。
ルームチャージなので同行者とシェアできれば安くあがる。また、共同シャワーとトイレのB&Bなら60GBPくらいから。

安宿が無いわけではなく、ベルグラーブ通りには小さめのB&Bやドミトリーが並んでいる。ドミトリー個室で20GBP~。

リトルインディアやチャイナタウンにバックパッカー向けのドミトリーも存在している。個人部屋の間借りサービスAirBnbを利用するのも良いかも。

ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
旅行者でも問題無くプリペイドSIM(“Pay as you go” SIM)を購入することができる。そもそもSIM自体を無料で配布しているプランもあり、事前に宿泊予定のホテルに送付を指定しておくことも出来便利。
Vodafoneの本拠地である他、OrangeやT-Mobile、O2、香港の3(Hutchison 3G)などが大手事業者。

ヒースロー国際空港にはプリペイドSIMの自販機があり、本人認証も不要でSIMを購入できるが、市内より若干高い。

Hutchison3の場合、1G1ヶ月で7.5GBPから。

(Wifi)
多くの国と同様、マクドナルドとスターバックスで無料Wifiが利用できる。一時期日本にも上陸していたサンドイッチチェーン、プレタ・マンジェもWifiを用意している。

また、携帯会社のO2が無料公衆無線LANを提供している。
有料となるが、British Telecomも公衆無線LANを提供している。90分5.99GBP、24時間9.99GBP、5日で26.99GBPと全般に高め。旅行者には5日間のプランが手頃だが、速度を無視すればプリペイドSIMが遙かにお得。
他に、Virgin Mediaが地下鉄中心に1週間5GBPで無線LAN接続サービスを提供している。

5. 旅の本屋 のまど:イベント情報  2013/10/08号 Vol.008


5. 旅の本屋 のまど:イベント情報:10月18日(金)下川裕治さん スライド&トークショー

 

Profile
プロフィール

旅の本屋 のまど

東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/

新刊「週末台湾でちょっと一息」発売記念
◆下川裕治さん  スライド&トークショー◆
「週末台湾の旅の楽しみ方」

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新刊『週末台湾でちょっと一息』(朝日文庫)の発売を記念して、旅行作家の下川裕治さんをお招きして、ふらっと行く週末台湾の旅の魅力についてスライドを眺めながらたっぷりと語っていただきます。前作『週末バンコクでちょっと脱力』では、下川さんの第二の故郷ともいえるタイのバンコクで、朝の屋台、運河巡り、歩道のフードコート、川沿いで飲むビール、早朝のマラソン大会など、心も体も癒されるディープな週末のバンコク旅の楽しみ方を紹介していた下川さん。本作では、夜市のライスカレー、サイクリング、カジュマル、哀愁の北回帰線駅、自分で取り出すビールなど、羽田空港からたった3時間で到着するゆるくて、深い週末の台湾旅行の楽しみ方をオススメしています。日本じゃないのに懐かしさを感じる、下川さん独自のゆるい台湾旅の味わい方が聞けるはずです。下川ファンの方はもちろん、台湾や台北が大好きな方や週末海外旅行に興味のある方はぜひご参加ください!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサイン会も行います。

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●下川裕治(しもかわゆうじ)

1954年長野県松本市生まれ。旅行作家。『12万円で世界を歩く』でデビュー。以後、主にアジア、沖縄をフィールドにバックパッカースタイルでの旅を書き続けている。著書に、『鈍行列車のアジア旅』『「生き場」を探す日本人』『世界最悪の鉄道旅行ユーラシア横断2万キロ』『週末アジアでちょっと幸せ』『「行きづらい日本人」を捨てる』 等。

◆下川裕治さんブログ「たそがれ色のオデッセイ」
http://odyssey.namjai.cc/

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【開催日時】  10月18日(金)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   900円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
 
※定員になり次第締め切らせていただきます。

【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど
 協力:朝日新聞出版

読者からのお便り  2013/10/08号 Vol.008


6. 読者からのお便り

質問

・・・旅程とは関係ないのですが、一点教えてください。
実は、先日の上海ですが、現地でATMからのキャッシングができませんでした。VISAカード(裏にはPlusマーク)とMASTERカード(裏にはCirrusのマーク)をそれぞれ持って行きましたが、エラーが出たり使えないというような意味のメッセージが出てしまいました。空港でもホテルでも軒並みダメです。結局現金とクレカ払いでなんとかなりましたが、なぜ引き落とせなかったのでしょうか?カード会社にも聞いたのですができるはず、と言われて結局わかりませんでした。


お答え

カード会社に確認されたということは、確実に海外キャッシング枠があり、かつ枠も残っていたということだと思います。
ATM自体にPlusかCirrusのロゴがなければ機械の方が対応していないということになりますし、ATMの現金不足や通信回線の不備で機械が使えないということもあります。空港などでは、誰か旅行者が使っているATMの後ろに並び、確実に作動している機械を選んだ方が良いかもしれません。

ただし、複数箇所で試されたとしたらその可能性も低そうです。

推測ですが、急な海外でのキャッシングや暗証番号違いが繰り返された場合、不正利用とみなされてブロックされる場合がありますが、心当たりはありますでしょうか。事前に渡航先の国と期間、現地でお持ちのカードが使えるかなどはカード会社に確認を取っておくことをおすすめします。

ATMが使えない場合ですが、現地の銀行の窓口にクレジットカードを持って行くと、キャッシングが可能な場合があります。パスポートとカードを窓口に提出し、書類に記入します。手数料は高めですが、現金がつきていればやむを得ないでしょう。

また裏技ですが、4つ星以上のホテルであれば、宿泊者に対しクレジットカードの買い物枠で現地通貨を融通してくれる場合があります(こちらは断られる場合もありえます)。上海でしたら日系のホテルに相談すればなんとかなったかもしれません。

以上です。次回は渡航前にカード会社にご確認をとることをおすすめします。また、できれば日本円で結構ですので予備の現金をお持ちになった方が安心かもしれません。

ご参照:ATMでのキャッシング

編集後記 2013/10/08号 Vol.008


7. 編集後記

tabinote田口です。

羽田空港国際線の追加発着枠が決定、JALがエアバスA350を発注、バニラ・エアがタイムテーブルを発表、と大きなニュースが相次ぐ航空業界ですが、tabinoteも負けてはいません。サービス開始後はじめてとなる大型リニューアルを行いました。
新しいデザインはもちろんのこと、人とは少し違ったユニークなトラベルプランをご紹介する「おすすめ旅程」というコンテンツが加わりました。
「今度の休暇を使ってLCCで旅行に行きたいけど、どこに行けばいいかわからない」、「観光地めぐりはもう飽きた」といった人は、ぜひこの「おすすめ旅程」をチェックしてみてください。もちろん行ってみたくなったときの航空券のチェックはtabinoteにお任せください。

なお、本日よりtabinote旅程検索はキャンペーン期間を終了いたします。
お客様から対価をいただくわけですので、リサーチャーも今まで以上に気合が入っています。
ぜひご利用ください。

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tabinoteメールマガジン 2013/10/08号 Vol.008

発行:有限責任事業組合tabinote
https://tabinote.jp

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次号は10/22(火)発行の予定です。