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3b. tabinote旅行記 ジェットスターで行く!台北26時間超弾丸ツアー(その3)


3b. tabinote旅行記 ジェットスターで行く!台北26時間超弾丸ツアー(その3)

「家族旅行の下見だからさ」

ジェットスターの台湾就航記念セール、片道990円で台北への弾丸ツアーをキメてきた。(前回、前々回よりの続き)

14:00

台湾に着いてから12時間で二度湯船に浸かり、水分補給はビールばかりとそこそこ充実感が得られたので、そろそろ家族へのお土産を考えるなどプレッシャーを感じはじめたのでここからは駆け足で。北投からMRTで台北市内に戻る。

15:00

まずは定番パイナップルケーキ。あらかじめチェックしておいた台北ナビで評価の高かった「一番屋」。店内に入るとまずお茶を出してくれる。

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日本からのお客さんが多いようで、なによりそれはおばちゃんの来ているTシャツでわかるだろう(長崎から来たお客さんのおみやげだそう)。訪れる際は面白い日本語のTシャツを持っていくと喜ばれるかもしれない。

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お茶と試食のおやつをつまみながら、日本語の達者なおばちゃんとの会話を楽しみ、出来たてのパイナップルケーキとお茶を買って店を後にした。

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そのまま同じ道を戻るのももったいないので、雙連駅(あとで朝ご飯食べた場所だと気づく)から中山駅へは地下街を歩いてみた。ここは書店街らしく、いくつかの大きめ書店が細長く並ぶ。結構距離があるので途中所々にあるベンチでぼちぼち休みながら歩く。

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16:30

お土産探しの旅は続く。次は西門へ。原宿とか渋谷とかそういった印象の街。

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駅近くのファッションビルを上から下まで散策。ちょうどセール時期だったようでいたるところに「6折」などと書いてある。これは6掛け(4割引)という意味だろうか。その時はおみやげ買わなければという使命感でいっぱいだったので、自分のものを買う発想が無かったのだけど、いま考えると良いものあったし、結構安かった気がする。

18:00

Facebookで友達に東門によさげな雑貨屋さんがあると聞き早速移動。乗換案内もGoogleマップで一発である。で、教えてもらった 「一針一線&來好」がとてもステキだった。

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気の利いた小物や雑貨がずらり。ばらまきでは無い心のこもったお土産を迷いがちなおとうさんはここ覚えておくとよいだろう。このあたり永康街はこういった雑貨屋が多いらしい。

東門駅から、ここに行く途中に見かけた行列。友達が「小麦粉の神様」と呼んでいる葱餅のお店だった。

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ちょうど小腹も空いたところだったので躊躇無く並ぶ。おばちゃんが注文を取りに来るもメニューが解らず、とりあえず一番上(プレーン)のを頼んだ。餅とはいうものの食感はふわっとしていてナンのよう。熱々をその場で食べるのがまたうまいこと!

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コンビニでビールを買い、再度並んで卵+チーズ入りも食べてしまった。

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これでもはや晩ご飯いらずである。

19:30

お土産もおさえ、心と時間に余裕があったので、台北101方面にいってみる。少し天気が崩れて小雨が風に舞う中、台北101がユニコーンガンダムのサイコフレームのように妖しく光る。

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で、歩いて向かうは誠品信義店。

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もはや書店だけではなく無くいってみればヒカリエのような複合施設。台北101のショッピングモールと合わせて見て回るには丸一日欲しいところ。

21:00

空港方面に向かう時間を考えてぼちぼち台北駅に戻る。いくつか買い忘れたものを思い出したので、再び自転車を借りて、最寄りのスーパーWelcome往復。道すがら「Taipei Bus Station」の文字を見かけたので、自転車を返してそのバスターミナルに向かった。が、桃園空港行きはここからじゃなく「Taipei “West” Bus Station」=「台北西站」、台北駅はさんで反対側のターミナルだった。この後同じ罠にはまったと思われる人たちから3回ほど空港行きのバス停を尋ねられることに(お役に立てて光栄である)。

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地下街を経由して、途中台北駅に寄りつつ、

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無事台北西站のA棟に(B棟もあるので注意)。

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23:00

とはいえ順調に桃園空港に到着。コンビニで夜食を買い悠遊カードを使い切った。

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NFCを使わずともアプリで残高がチェックできるのは便利(ただし脱獄、root化しているとアプリが起動できない)。

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そうそうこのコンビニで買った乾燥エビのスナックがめちゃめちゃうまいのでお取り寄せしたい。

地下のフードコートは営業時間外だが、柱にコンセントとUSBの充電ポートがあるので、携帯を充電する。自宅でフル充電したモバイルバッテリー(7000mA)も虫の息である。

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1:00
チェックインしたら速攻で出国して、搭乗ゲート横で搭乗券を片手に眠る。寝過ごし防止である。

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もうここからは殆ど記憶が無い。搭乗して目覚めたらもう朝である。

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7:30
成田から一旦自宅に戻って普通に出社。台湾に居たことがまるで今朝見た夢のように錯覚していたが、それはきっと雰囲気が日本に近く、既視感が強いからだろう。曖昧な記憶を確固たるものとすべく、早々に家族旅行を検討せねばなるまい。

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3b. tabinote旅行記 ジェットスターで行く!台北26時間超弾丸ツアー(その2)


3a. tabinote旅行記 ジェットスターで行く!台北26時間超弾丸ツアー(その2)

 

「家族旅行の下見だからさ」

ジェットスターの台湾就航記念セール、片道990円で台北への弾丸ツアーをキメてきた。(前編からの続き)

8:30

さすがに平日の朝である。いよいよ交通量が増え、歩道を歩く人も多くなってきた。

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出勤途中の道すがらサンドイッチ屋に立ち寄る姿も(美味しそう)。

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台北駅近くのステーションに自転車を返す。クレジットカードで借りた場合はスタンドに戻すだけだ(悠遊カードならそのあとにタッチして精算)。休憩含めた2時間で走った距離は4km弱。

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地下のMRT駅に向かう。

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そして悠遊カードを購入。

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券売機でも買えるのだが、インフォメーションで購入と同時にNT$200チャージしてもらった。日本国内でもお馴染みのこの手のカードは非常に便利なので、滞在期間の長短にかかわらず必ず入手したい。

MRTの駅は非常に綺麗である。トイレも清潔だ。混み合っていても空いていても、きちんとホームドア横の線に従って並んでいる。混雑した車内でも博愛座と書かれた日本で言うところの優先席は大抵空けてあるし、席の譲り合いは都内よりも多く見かけたように思う。MRT車内は飲食禁止だけれども、マナーの良さはそういうルールだけから来ているものでは無いのだろうなと、「博愛」と「優先」の言葉の違いから受ける印象についてぼんやり考えているうちに淡水である。

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9:30

台北駅から北に約40分、多くの人がこの淡水信義線(赤いので心の中では丸ノ内線と呼んでいた)の終点まで乗っていた。大学があるからだろうか、学生っぽい人が多く見られた。

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ひとまずコンビニでビールを買い、水辺を散歩する。釣りをする人がちらほら。のどかだ。実はこのあたり夕暮れ時が素晴らしいらしい。

商店街ぶらり。しかしお土産屋さんなどはまだ準備中、気になる捜奇博物館は開館前…。

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買い物袋もったおばさんの後をつけて路地に入っていったら、市場のような商店街に出た。

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カバン、靴、金物屋、魚屋、八百屋に総菜、狭い通路の両脇にたくさんの店が立ち並ぶ。これは楽しい!

10:00

ひとしきり歩き回ったところで魯肉飯の文字に惹かれた。

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数少ない知っている単語の一つだ。店に入り「るーろーはん」と口にしてみる。なにやらスープも勧められたので頷く。合わせてNT$80。安いなぁ。

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そしてうまい!

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見てると持ち帰りを買いに来るお客さんも多い。

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駅の方へ戻りつつ、淡水名物と聞いていた超ロングなソフトクリームに挑戦してみた。

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もちろんサイズは大で。

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外見はソフトクリームっぽいが実際はある程度固さのあるシャーベット状のアイスなので折れにくく、食べているうちにどんどん溶けていくのでコーンにビニール袋を被せて渡される。完食したものの、正直一人で大は厳しかった…。

11:00

電車で移動中は路線図のピン音表記を見ながらアナウンスを聞いて読み方を確認していた。北投=beitou=べいとう、といった具合に。淡水から台北市内に戻る途中、温泉で有名なその北投に寄り道した。温泉街は北投駅で乗り換えて一駅隣の新北投駅が最寄りである。

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北投駅のホームで電車を待っていると老夫婦に中国語でなにやら話しかけられた。「しんべいとう」だけ聞き取れたのできっと新北投に行くのはこっからでいいのか?という感じだったのだろう。とりあえず頷いておいた。

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電車に乗って5分もしないうちに新北投に到着。

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北投公園沿いに少し歩くと、旅館・ホテルが立ち並ぶ。少し贅沢してこのあたりに宿泊するのもありじゃないだろうか。北投公園内の温泉博物館は、残念ながら月曜休館日だった。

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その隣の台北市立図書館北投分館は2012年「世界で最も美しい公立図書館ベスト25」にも選ばれている木造建造物である、が、こちらも休館日…。

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12:00

気を取り直して折角なので温泉に入ろう。「瀧乃湯」は明治の終わり頃からあるといわれる古い公衆浴場で、昭和天皇も皇太子時代に入浴したという。この向かいの河原は北投石が発見された場所でもある。

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入浴料はNT$100。脱衣所は無く、浴場の脇で足下に気をつけて服を濡らさぬよううまいこと脱がねばならない。脱いだ服や荷物は棚に押し込み、まずは浴槽のお湯を一浴びする。これがまた熱いって!おっちゃんたちよく入ってられるわな。湯船に出たり入ったり、汗ダラダラである。洗い場には水の出るホースしか無く、桶で汲んだ湯船のお湯をそれで調整して頭からかぶる。汗がやたら酸っぱいと思ったらそれは汗じゃ無くて風呂のお湯だった。かなり酸性度が強い。常連とおぼしきおじさんたちが、持参した水筒のお茶で水分補給していたのが台湾っぽい。

さっぱりしたところで駅に戻る途中のスーパーWelcomeでビールを買って一休み。最高だ…。

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3a. tabinote旅行記 ジェットスターで行く!台北26時間超弾丸ツアー


3a. tabinote旅行記 ジェットスターで行く!台北26時間超弾丸ツアー

 

「家族旅行の下見だからさ」

ジェットスターの台湾就航記念セール、片道990円で台北への弾丸ツアーをキメてきた。家族を差し置いての男ひとり旅、初めての台湾である。

台湾便は非常に選択肢が多いのだが、ジェットスターの成田〜台北・桃園線は、
GK11便:成田発22:00、台北着01:00
GK12便:台北発03:30、成田着07:30
なので、弾丸であれば現地滞在時間26時間30分、平日でも仕事終わりに出発、中1日だけ休暇を取って、翌日帰国後出社も可能だ。週末関係なく、とにかく安い出発日を選べる。

ということで日曜夜発、火曜朝帰国の便を取った。会社を休むのは月曜日の1日のみ。往路2990円、復路990円、諸々込みで10000円ちょい。バーゲンってすばらしい!

事前準備

何はともあれ現地での通信手段が欲しい。できればお安く。SIMフリーのスマホはある。まずは「台北無料公衆無線LAN」(Taipei Free)に事前登録しておこう。
http://www.tpe-free.taipei.gov.tw/tpe/index_jp.aspx
到着が昼間であれば、空港でプリペイドSIMが手に入るのだが今回は深夜着。とはいえ出来れば到着してすぐに使いたいものである。で、調べているうちにこのi-Simに辿り着いた。
http://www.i-sim.com.hk/membership/
香港だけで使える無料のSIMだが(なぜ無料なのかは後述)、最近サービスを拡充して、年会費HK$90(1500円くらい)のメンバー登録でマカオ、台湾でも有効なSIMも利用できるようになった。

使用期限はアクティベート前1年、アクティベート後は10日のみ有効の使い捨て。3Gのみ対応、通信量はスマホの専用アプリで広告をタップして見ることで150MBまでチャージされる。チャージは何度でも可能で、使ってはチャージを繰り返すことで使い続けることが出来る。また通話も可能で、電話番号はアクティベート時にSMSで通知される。

SIM自体は香港の空港、マカオのアウター・ハーバー・フェリーターミナルで無料配布しているのだが、メンバー登録するとHK$40で3枚まで発送してくれるのでこれを利用して入手した。

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出発当日

現地の気温は20℃前後、都内との温度差は10℃くらいだろうか。であれば、上着に薄手のニットで通せるだろう。荷物は財布、パスポート、携帯、カメラ、モバイルバッテリーくらい。カバン含めまんま会社に行くスタイルなので、スカイライナーでは無く京成快速に乗ってそれこそ通勤気分である。

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20:00

20時頃に空港に到着。第3ターミナル、LCC各社どのカウンターも長いチェックインの列、荷物山積みのカートはこれから帰国する人たちだろう。「炊飯器は機内に持ち込めません」というアナウンスがしきりに繰り返される。フードコートで軽く夕食を食べてから、保安検査場、搭乗ゲートよりバスで機内へ、とここまでは順調である。

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22:00

が、定刻を過ぎても出発の気配が無い。機長のアナウンスによると預かった荷物と積み込む荷物の数が合わず手作業でチェックしているとか(犯人は炊飯器か?)。結局、両空港の門限までに解決しない見込みとのことで、荷物を積まずに45分遅れての出発となった。おかげで機内誌での予習は捗ったのだが。

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1:30

到着は予定時刻より30分遅れての現地時間1:30。荷物を預けた人たちが係員の元に詰め寄り、我々手ブラ組は悠々と入国である。まずは予めi-Simを挿しておいたスマホの電源を入れ開通!しかし電話番号を知らせるはずのSMSが飛んでこない。が、今のところ困らないので気にせず深夜の空港散策を続ける。

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明かりの消えた両替カウンターの窓をノックして両替し、現金を手にするやいなや、タクシーの運ちゃんに「市内まで1000、いや800!」と声かけられる。ひとりだとタクシーは割高だ。バス乗るからと断った。

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2:30

バスのカウンターで台北市内行きのバスのチケットを買う(NT$125)。指示された乗り場の行先番号が違っていて何度も見直していたら、運転手が切符を見て「乗れ」というので従う。

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車内はけっこう綺麗で、座席の肘掛けには充電用のUSBポートもある。

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乗車率は7割くらい、ほぼ女性だった。1時間弱で終点の台北駅前に到着した。

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3:00

今回はひとりだし、費用は安く抑えて仮眠できればいいやと、ドミトリーやカプセルホテルも検討したけれど、デカイ風呂に惹かれて24時間営業のサウナに決定。ちなみに「台北 サウナ」で検索すると、引っかかるのはスペシャルマッサージのことばかりなので、家族への説明は慎重に行った方がいいだろう。私は失敗した。

3:30

深夜の台北市内は「危なくは無い、というか人気が無くて怖いくらい」と友人に聞いていたが確かにその通りだった。

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サウナまではGoogleマップ頼りに大通りを選んで20分ほど歩く。

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赤い看板が妖しげである。

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地下へ降り、フロントで鍵を受け取るとすぐにロッカーへ。

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着替えの浴衣や休憩室は、どうやら浴場の先にあるようなので、まずは風呂に入ることになるようだ(とはいえ後でロッカーに戻ってもこれるのだが)。浴場は大きめの銭湯くらい。平日深夜だからか風呂は空いていて、自分以外には2,3人しかいない。設備は全体的に古めかしい。休憩室では飲み物や食事を頼むことができる。テーブルでぼんやりメニューを眺めていると、噂通りスペシャルマッサージの勧誘がきたが、断ること賢者の如し。リクライニングソファに移動してしばし眠った。寝心地は悪くない。

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6:30

3時間ほど寝て、普段とほぼ同じ時間(時差あるのでマイナス1時間だけど)に目が覚めた。疲れも眠気も無く思いのほかすっきりしていたので、早々にチェックアウト。しかし事前に調べたときはNT$500だったのに、NT$700払った気がするしレシートもらってない…まあよい行動開始である。まずYouBikeというレンタサイクルのステーションへ向かった。

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交通量の少ないうちに自転車で距離と時間の感覚を養おうという作戦である。ステーションの位置や在庫状況は公式サイトなどで確認できる。

http://taipei.youbike.com.tw/en/f11.php

台湾国内の番号のSMSで認証すれば、電子マネーカードの悠遊カードで会員登録出来るのだが、クレジットカードだけでも借りることが出来る。4時間までは30分に付き$10NT。停まっている自転車の状態をチェックして(ブレーキやタイヤなど)、端末から選びカード番号を入力して完了。

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あとは自転車停めから取り出すだけである。ちなみに悠遊カードなら直接自転車停めにタッチするだけなので楽だ。車体は台湾が誇る大手自転車メーカーのジャイアント製。メカトラブルやメンテナンスの頻度を抑えるべく、パーツ類はしっかりコストをかけている印象。

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7:30

しばらくは車道を走っていたが、明るくなるにつれバイクの交通量が多くなってきたので、慣れない右側通行だし邪魔にならぬよう歩道に上がりゆっくり移動する。

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とはいえ歩道もさほど広くないので、自転車で通るのはちょっと憚られる。やはり自転車は車道が正解なのだろう。いい加減お腹が空いてきたので、自転車に鍵をかけて停め、一休み。

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適当なお店に入り、台湾朝ご飯の定番、鹹豆漿をいただく。

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台湾ではじめて口にする食べ物、暖かい豆乳の優しい味が沁みる。

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8:00

満たされたところで引き続き自転車散策。オーセンティックな台湾っぽさを感じたい!と古い問屋街「迪化街」方面へ向かう。

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が、少し時間が早すぎたようだ。まだほとんどの店が開いていなかったが、とりあえず場所は把握したのでまたの機会に。

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概ね地図上の距離と感覚が一致しはじめたので、そろそろ自転車を返すべくひとまず台北駅方面へと向かった(続く)。


3b. tabinote旅行記 ジェットスターで行く!国内線輪行記

今号は特別企画でもう1本、tabinote児玉によるジェットスターでの輪行記です。


10日間の夏休み、恒例の帰省。今回は飛行機での輪行に挑戦してみようと思う。
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ジェットスターのサイトを熟読し、まずは自転車とおおよその装備を抱えて体重計に乗ってみる。荷物の重量は13.6kgだったが念のため受託手荷物は20kgとしておいた。予約時に申し込んでおけば、空港で追加するよりも安いし、15kgとの差額も100円程度だ。

ただ気になるのは自転車のパッキングである。例えばヤマト便で送る場合はきちんとダンボールで梱包するか、しっかりしたケースでないと受け付けてくれないと聞いたが、ブログなどでジェットスターでの輪行の実績を調べたところ、そこまで気を遣わなくても大丈夫らしいとの情報を見かけたので、手持ちの薄手の輪行バッグを使うことにした。

搭乗当日、自転車とともに京成快速で成田空港へ向かう。
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8時30分の便に乗るにはギリギリの時間、自転車を担いで空港内を小走りにチェックインカウンターへと急ぐ。こんなピラピラした輪行袋で大丈夫だろうか?との不安をよそに「はい自転車ですね。タイヤの空気抜いてますか?」と訊かれただけですんなり受け付け完了。
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そして搭乗、1時間半のフライトの後、大分空港着。
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ターンテーブルにときおり流れてくる寿司を数えて待っていると、空港職員の方が丁寧に手持ちで運んできてくれた。こういった対応は好感が持てるし、安心して自転車を預けられる。
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さて空港からの移動手段だが、以前は空港からホバークラフトが運行していて、輪行するにはもってこいだったのだが、残念ながら2009年に廃止。現在利用できる公共交通機関は高速バスのみであるが、輪行は可能か気になるところである。今回は迎えに来てくれた妹の車で帰ることにした。

今回の夏休み期間中はずっと天気が悪く、あまり自転車に乗る機会がなかったのだが、辛うじて1日遠出することが出来た。大分市内より、久大線に沿って、湯布院・日田方面に行けるところまで行ってみることに。

朝6時に「道の駅 さがのせき」を出発。雲は多いものの一応晴れている。
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1時間ほど大分市内を走り、国道210号線へ。
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湯布院・日田方面へは緩やかな登りが続く。片側一車線は狭く、かつ幹線道路なので大型車の通行も多い。車道と歩道を行ったりきたり。あとでGPSのログを見ると標高上がる毎にキレイに気温が下がっていた。
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出発から4時間、湯布院に入る直前から雨が降り始める。
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走っては雨宿りの繰り返しで、湯布院インター前の「道の駅 ゆふいん」でお昼休憩。冷えた体にとり天うどんが沁みる。
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ここから水分峠、意を決して登る。走るトラックから水を浴びせられながらも何とか登頂。これで天気が良ければさぞ爽快なのだろうが、それでも頂上の看板を見たときの達成感はたまらない。あとはひたすら下りである。
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1時間ほど雨の中を走り、大分県民には天気予報でおなじみの八鹿酒造を過ぎてまもなく、ひとつの目標としていた豊後森機関庫に到着した。
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これは壮観である。玖珠町役場に申請すれば、内部の見学もできるとのこと。
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しかし雨脚は弱まらず、今回は豊後森駅で久大線に乗って引き返すことにした。
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ちなみに豊後森駅の駅舎は、ななつ星運行に合わせて、水戸岡鋭治デザインに改修されており小洒落ていた。
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大分方面に向かう途中、由布院駅で30分ほど乗り換え待ち。
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ななつ星が停車していたので、そばまで駆け寄りしばし外から眺める。
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ゆふいんの森が到着すると多くの観光客が乗り降りしていった。
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帰路は各駅停車で輪行して戻る。
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同じ道を自転車で引き返すのはどこか悔しいのと、鉄道でもこれだけ時間がかかる場所に来たのだという満足感を得るためである。そして平日夕方のラッシュに紛れて暗くなる前には実家に帰り着いた。全行程約100km、雨で無ければもう50km、太宰府までは行けたと思いたい。

休みの終盤の週末にかけては台風12号・11号が立て続けに接近し、帰る前日の便は全て欠航となった。そういえばジェットスターでは、2014年7月22日から「あんしんPlus/Max」という、6時間以上の遅延もしくは欠航した場合の見舞金制度が始まっていたのだが、それ以前に予約をしたので対象外だったし、そもそもPlusでもMaxでも無かった。まさにこんなときの「あんしんPlus/Max」であると実感。結局、前日のメールの予定通り1時間40分遅れでの運航だった。

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帰りの成田からは快適にスカイライナーで帰宅。
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地方の空港では、そこから先の移動手段などに若干の不安はまだあるものの、自分の中では飛行機での輪行に対する障壁は確実に下がった。

そういえば松山空港では最近サイクルステーションが設置されているとのこと。次は着いてすぐその足でしまなみ海道に向かうなんてこともやって見たい、かも?