4. 世界あの街この街: コタキナバル


4.世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第43回 コタキナバル

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(画像-tabinote)

マレーシア・国旗

(画像:Wikipedia)


見どころと特徴

冒険好きにおすすめ。美しいビーチ、東南アジアの高峰キナバル山のトレッキングやボルネオ島のジャングルツアーなど大自然の恵みを活かしたアクティビティが楽しめる。リゾートホテルも充実しており、昼間の疲れをスパでのんびり癒やすのも。
大都市にありがちなせわしさや喧噪の無いのんびりした雰囲気は長期滞在にも最適。

マレーシアはタイ~シンガポールへと続くマレー半島と、海を隔てたボルネオ島北部から成る。コタキナバルはボルネオ側の中核都市で、人口は50万人程度。市場や商店が集中する市街地は海沿いに北東から南西にかけて拡がる1~2kmほどのエリアで、徒歩でも巡ることができる。

Sunday Market  Gaya Street  から Suria Sabah Pusat Bandar Kota Kinabalu Kota Kinabalu Sabah Malaysia   Google マップ
(地図:Google;A-ガヤ・ストリート、B-センターポイント・サバ/ワリサンスクエア、C-セドコ・コンプレックス、D-ナイトフードマーケット/ウォーターフロント/フィリピノマーケット、E-ジェッセルトン・ポイント、F-スリア・サバ)

カフェやコンビニ、安宿が多く集まり旅行者に便利なエリアがガヤ・ストリート。情報満載で親切なサバ州観光局(Sabah Tourism Board)もこの通りにあり、市内どこに泊まっていても訪れる機会の多いエリア。
北東のサバ州観光局やクラシックなジェッセルトン・ホテル周辺から南西に向けて通りが延びており、日曜日にはサンデーマーケットが催され、多くの人が訪れる。
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(画像-tabinote)

ガヤ・ストリートをつっきって北に向きを変えると、白亜の市庁舎や裁判所など公共機関が建ち並ぶエリアに出る。公園やバスセンターがあり昼は比較的閑静だが、夜にはナイトマーケットがひろがりやはり賑やかなエリアとなる。
なお、コタキナバルは太平洋戦争当時日本の占領下にあり、1945年の連合国軍空爆で市街は破壊された。白亜の建物もほとんど歴史はなく戦後に建てられたもの。
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(画像-tabinote)

南西に向かうとコタキナバルの中心部へ。
センターポイント・サバはコタキナバルの誇るショッピングセンター。ただし、アジアの諸都市のようにピカピカで超巨大なセンターというわけではなく、どこか懐かしいたたずまい。地下にはぶっかけメシや麺などローカルフードのそろう食堂街がある。観光客が多くどこかよそ行きのコタキナバルにおいてリアルな地元民ウォッチができる。

Centre Point Sabah (トリップアドバイザー提供)

南に歩くとすぐにシーフードレストランの集まるセドコ・コンプレックス(Sedco Complex;Suri Serela)がある。ガイドブックでも必ず取り上げられている有名な一角で、海鮮目当ての旅行者でにぎわう。コタキナバルで最も日本人遭遇率の高いエリア。

Twin-Sky Seafood Restaurant (トリップアドバイザー提供)

海沿いに出てみると、漁船の並ぶ港湾と市場、レストランが並んでいる。
屋根付きの市場には丸鶏やぶった切られた肉、野菜や日用品が積み上がり迫力満点。
革製品や民芸品の並ぶ一角はフィリピノマーケット(ハンディクラフトマーケット)と呼ばれており、お土産選びにもいい。
こちらも夜から屋台が並び初め、鮮魚や串焼き屋が軒をつらねる。屋台の煙と照明、行き交う人でこれまた大変賑やか。

Night Market, Kota Kinabalu (トリップアドバイザー提供)

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(画像-tabinote)

このあたりが街の南西となり、ここから海沿いに北上していけば再びガヤ・ストリート方面へと戻る。
ウッドデッキが敷き詰められた通りを上っていくと離島行きのフェリー発着場、ジェッセルトン・ポイントへ。単なる船着き場だが小ぎれいなカフェやバーなどが建ち並び、そこかしこに旅情がただようコタキナバルにおいてもひときわ旅ムードが強い場所。
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(画像-tabinote)

ジェッセルトン・ポイントを抜けて更に海沿いを北に向かうと、モダンな造りの高級ショッピングモール、スリア・サバが現れる。
ガンガンにエアコンの効いた店内にはスタバやWiFi完備のカフェ、両替所、外資系ブランドやオーシャンビューのフードコートなどがそろっており、旅行者にとっても便利なオアシス。
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(画像-tabinote)

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(フードコート画像-tabinote)

ここから更に海沿いを北上すると、天気のいい日には遙か遠くに標高4,000mのキナバル山を臨むことが出来る。
その手前には青いモスクのドームが見える。時間があれば、タクシーを捕まえてモスクに向かってみよう。
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(画像-tabinote)


Kota Kinabalu City Mosque (トリップアドバイザー提供)

帰路に巨大モール、ワンボルネオに寄ってみてもいい。モールが気に入ったら隣接するエアアジア経営のTune Hotelに泊まることもできる。

One Borneo Hypermall (トリップアドバイザー提供)


モールや屋台巡りに飽きたら、無数にある旅行代理店をのぞいてみるか、宿で相談してみよう。
目玉のキナバル公園トレックや離島でのビーチツアー、ラフレシアやオランウータンの暮らすジャングルツアーなど、日帰りから短期ツアーまで様々にそろっている。

Mount Kinabalu (トリップアドバイザー提供)

・参考:エアアジアXで行く!キナバル山日帰り登頂・・・tabinoteメンバーによるキナバル山日帰り登山体験記


Sapi Island (トリップアドバイザー提供)


Sepilok Orangutan Rehabilitation Centre (トリップアドバイザー提供)


コタキナバルから更に北に向かうと、からゆきさんや死の行進で知られるサンダカンがある。現在ではビーチリゾートやテングザルが暮らすジャングルツアーなどが目玉となっているが、歴史をたずねて訪れる日本人も多い。

Japanese Cemetery (トリップアドバイザー提供)

コタキナバルの南には世界自然遺産のグヌン・ムル国立公園がある。
カルスト地形の険峻な山地と、世界最古とも呼ばれる熱帯の原生林、そして空を埋め尽くすコウモリの群れなど、大自然の驚異を体感できる。
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(画像:Wikipedia)

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Welcome Seafood Restaurant (トリップアドバイザー提供)

マレーシア料理の特徴といえば、中華料理と東南アジアのスパイスが組み合わさったニョニャ料理(Nyonya、娘惹 – 海峡中国人)またはプラナカン料理(Peranakan – 中国系の混血、マレー人起源)とされるもの。ボルネオでも様々なマレー料理が楽しめる。肉骨茶や福建麺、ココナツミルク・カレー風味のラクサ、マレー風チャーハンのナシ・ゴレン、濃い中国醤油で炒めた焼きそばミーゴレン、焼き鳥サティなどがおなじみ。

ただし、旅行者の多いコタキナバルの市街でよく目につくのはイタリアンや欧風のカフェ、インド料理や中華といった異国の味。少ないが日本食レストランもある。
そしてコタキナバル最大の名物はシーフード。欧風から中華系まで様々な海鮮料理店があり、いけすの中で泳いでいるエビや魚をその場で調理してもらえる。予算は高めだがせっかくなので体験しておきたい。
特産の木の芽炒め(サバ・ベジタブル)も滋味深い。

マレーシアはイスラム教を国教としており、お酒はおおっぴらには飲めない雰囲気があるが、外国人や華僑が多いコタキナバルに関していえば全く酒の心配は無い。コンビニで冷えたビールをいつでも買うことができるし、街中無数にあるレストランや中華料理屋でも普通にアルコールにありつくことができる。

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(画像-tabinote)


日本からの行き方

(空路)
マレーシア航空のコタキナバル直行便がある(JALのコードシェア便)。成田発の往路・復路共に月木土の週3便。所要6時間。料金的にも6万円台でリーズナブル。
同便は休止や復活を繰り返してきた経緯があり、今後も流動的と考えられる。

次いで優先度が高いのはエアアジア。キャンペーンを利用すれば4万円を切ることもある他、クアラルンプールでの乗り継ぎも便利で、羽田を深夜に出るため機内泊で時間を有効活用できるのもポイントが高い。

アシアナやシンガポール空港もエアアジアと同じ程度か、より安くなることがある。

(パッケージツアー)
マレーシア航空利用の現地フリーのツアーが4泊で6万円程度。航空券代よりも安くなる場合もある。クアラルンプール滞在を組み合わせた7日程度のツアーなら8万円程度。

(空港)
コタキナバル国際空港(BKI)はコタキナバル市街から南西に約7kmと近い。
マレーシア航空やアシアナ便が到着するのがターミナル1、エアアジアはターミナル2に到着する。ターミナル間は離れているので送迎の際には要注意。
いずれもこじんまりした規模だが、ターミナル1は2008年に改装したばかりでファーストフードや携帯ショップもあり、機能的。ターミナル2も免税店やレストランなど一通り揃っているが、両替所では日本円を扱っていないという情報がある。ターミナル2到着の場合はATMを利用するか乗り継ぎ地(クアラルンプールなど)でリンギット通貨を入手しておこう。
なお、コタキナバルの属するボルネオ島のサバ州は独自の入国審査を行っており、クアラルンプールで入国審査をしてもコタキナバルで再度イミグレーションを通過しなければならない。
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(第2ターミナル;画像-tabinote)

空港からの足はタクシーかエアポートバス。タクシーは市街まで定額30リンギット、バスは5リンギット。渋滞がなければ30分程度で市街に出られる。


地理と気候

マレーシアはマレー半島側とボルネオ島側に大きく分かれ、コタキナバルはボルネオ側最大の都市。島の北部に位置し、さらに北にはキナバル山やサンダカン、南にはブルネイがある。
熱帯モンスーン気候に属しており、雨季と乾季が明確に分かれる(乾季でも雨は降る)。ベストシーズンは乾季の1月から4月。トレッキングやビーチリゾートもこの時期が向いている。
気温は年間通して30度以上だが、湿度はやや低めで、気温の高さの割に過ごしやすい。
日本との時差はマイナス1時間。日本の正午が午前11時。サマータイムはない。


(画像:Google提供)


言語と通貨

公用語はマレーシア語だが、イギリス統治の名残から英語の通用度は非常に高い。また、中国系の人々には中国語(普通語)が通じる。
マレーシアは世界でも有数の多民族国家で、マレー系をマジョリティとし、中国系やインド系、それぞれの混血など多様な人種が行き交う。
イスラム教を国教としているが、イギリス統治時代の名残でキリスト教徒も一定数おり、特にボルネオ側は相当数存在しているとされる。中国系は仏教、インド系はヒンドゥー教を信仰するなど宗教的にも多様な共存をはたしている。

通貨はマレーシア・リンギット(RM)。1マレーシア・リンギット=32.6円(15年4月時点)。
おおむね30円と覚えておけばよかったが、円安で上がり気味。
物価も上がってきているが、リゾート地の割にはまだまだ安めな水準を保っている。
タクシーは市内15RM~程度とアジアの中ではやや高めだが、ぼったくりもなく快適。ホテルはシーズンにもよるがだいぶ手ごろで、中級ホテルは5千円未満、5つ星クラスでも1万円程度。食事は街中の中華やカレーなら10~15RM程度。海鮮はかなり値が張る。

2015年4月から消費税(GST:Goods and Service Tax)導入の予定。税率は6%。外国人には払い戻し制度がある。マレーシア税関のサイトによると、正規のショップ(TRS;Tourist Refund Schemeロゴが貼ってある)で買い物をした場合に適用されるとなっており、出国時に国際空港で払い戻される模様。

両替は万国共通でATMによる国際キャッシングが手軽。
壊れているATMもそれなりにあるので、必ず現金も携帯していきたい。

日本国内でマレーシア・リンギットに両替できる場所は成田の両替所などに限られ、レートも悪い。
マレーシア到着後、空港内で少しおろし、市内の両替商で換金するのがよい。
再両替のレートが悪いため、あまり一度に多く両替しない方がよい。

クレジットカードが通じる場面は多い。VISAかマスター推奨。

イギリス統治を経ている割にはチップの習慣が薄い。ポーターには2RM程度、ガイドやサービスチャージののっていないレストランでは1割程度が期待される。タクシーや中華レストランでは必要ない。


(画像:Wikipedia)


治安とビザ

マレーシアは東南アジアの中でも治安の良い方とされ、ボルネオ側は首都クアラルンプールのあるマレー半島側よりもさらに穏やかな雰囲気。市街では夜も人通りがあり商店も賑やかで、治安の心配はかなり少ないといってよい。
とはいえそこは外国。スリ、置き引き、ひったくりなど観光地に特有のトラブルには注意すること。モールや繁華街、高級リゾートホテル内などでも邦人の被害例が報告されている。

交通マナーは東南アジアの中では相当によい方で、無理な割り込みもなく、クラクションを聞くこともあまりない。
タクシーにはメーターがないが、運転は穏やかでぼったくり事例も少ない。

なお、麻薬への取り締まりは非常に厳しく、最高刑は死刑。

ボルネオ島の東側、フィリピン国境に近いラハ・ダトゥ、クナ、透明なビーチが有名なセンポルナ付近は渡航延期推奨地域となっている。フィリピンを拠点とするイスラム過激派のアブ・サヤフ(ASG)やスールー王国軍を名乗る武装集団がはびこり、外国人の誘拐事件も多発している。


市内交通

旅行者の足はバスかタクシーとなるが、そもそも市街地は狭いので徒歩でも十分巡れる。
交通マナーはよく、タクシーも安心して利用できる。また、自転車やバイクを借りるのもおすすめ。

(タクシー)
バス以外の公共交通機関がないコタキナバルでは、旅行者にとってもっとも使う頻度が高い乗り物。メーターはないが、行き先によっておおむね料金が決まっている。
タクシーの相場は、市街の移動であればおおむね15~20RM程度。中心部から「1Borneo」までで30~40RM程度、空港までなら50RM程度。
一応宿で相場を確認しておくとよい。

市街であればそこらへんの交差点やホテル前でタクシーをつかまえるのに苦労はないが、郊外で流しのタクシーを見つけるのは困難。迎えに来てもらうか配車の電話番号を控えておこう。

(バス)
バスは市内移動で1RM程度と安い。
広い道路沿いに歩いていると屋根のついたバス停留所に出くわすことがある。ルート表記も英語でわかりやすい。

(レンタサイクル・バイク)
渋滞も少なく交通マナーのよいコタキナバルではレンタルバイクやレンタサイクルも便利。
巨大モール、スリヤの南側にある旅行会社ビルの一角、「gogosabah」ではマウンテンバイクからスクーターまでいろいろな車種を貸し出している(日曜は定休なので注意)。
また、宿で貸してくれることもあるので確認しておこう。


ホテル

5つ星ホテルからゲストハウスまで宿の選択肢は豊富。
リゾート地にもかかわらずホテル代は安めで、ハイアットリージェンシー、ステラといった5つ星クラスでも1万円程度になることもある。
3つ星クラスでも5千円程度で泊まれ、十分に快適。市中の便利な場所にゲストハウスがあり、個室で1500円程度、ドミトリーなら数百円とこれまた安め。

中国の旧正月と(春節)とイスラムの断食明け(ラマダン明け)は混み合う。他に、マレーシアではスクールホリデーというまとまった日数の学校休暇があり、この時期は繁忙期となる。

エアコンなど必要な設備を後から買い足していくLCC方式のTuneホテルもモールの「1Borneo」内にあり、快適で安い。ただし市街地からはやや離れている。


Sinurambi Bed and Breakfast (トリップアドバイザー提供)


ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
旅行者も問題無くプリペイドSIMを購入できる。
大手携帯会社はDigi、Maxis、Timecel、TM Touch。ネット上で情報が多いのはDiGiとMaxis。街なかの携帯ショップの店員も英語を話せるので、設定で苦労することはないだろう。

Digiの場合、スマートフォン向けの「DG Prepaid SmartPlan」が有効期限30日、容量1ギガで30RM。同50日、2ギガで50RM。キナバル山の頂上でも電波が通じるなどカバレッジは良好。
MaxisはHotlinkというブランド名で展開している。「Tablet Plan」の場合LTE対応の60日有効1ギガプランが30RM。

(WiFi)
WiFi環境は充実している。カフェやファーストフード、レストランやフードコートにはおおむねWiFiのステッカーが貼られている。