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Contents


1. 旅行業界最新ニュース

エアアジア、マレーシア国内線で10000席を無料販売

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エアアジアは、クアラルンプール発着の国内線6路線で無料座席10000席を販売中。搭乗期間は2013年8月20日〜10月31日、販売期間は2013年7月29日〜8月4日だ。別途26マレーシアリンギット(約792円)からの税金・決済手数料は必要となるが、ペナンやランカウイ島に安く行くチャンスだ。また、ジョホールバルに行けば、MRTやバスでシンガポールまですぐに移動することができる。

エアアジア・ジャパン、成田・名古屋便を欠航

エアアジア・ジャパンは全日空(ANA)との合弁事業解消にともなう機材返却の関係で、2013年9月1日から10月26日まで、名古屋(セントレア)発着の福岡、新千歳線と国際線の仁川線と、10月1日から成田発着の新千歳線の2往復4便、那覇線の1往復2便を欠航することを発表。対象便を予約している乗客に対しeメールを送付し、代替便振替の手続きを行っている。なお、エアアジア・ジャパンはANAの100%子会社として再編される予定で近日発表があるとされている。

ボーイング787-9、新塗装で登場

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ボーイングはドリームライナーB787の新型787-9初号機の新塗装を発表した。787-9は現在運行している787-8の胴体を延長したもので、787-8よりも40人多く乗客を乗せることが可能で、飛行距離も555km伸びている。この機体は2014年中旬にニュージーランド航空に引き渡される予定。

ニュージーランド航空がFacebookでキャンペーン

ニュージーランド航空はFacebookでパズルゲームを使用したキャンペーンを行なっている。9ピースの動画を使ったパズルを完成させ、アンケートに答えると抽選で1組2人に成田-クイーンズタウン往復航空券を、3人に限定版「オールブラックス」仕様の航空機模型がプレゼントされる。期間は8月19日正午まで
パズルで遊んで今すぐニュージーランドへ!

全日空、機内食や寝具など機内サービスを充実

全日空(ANA)は、9月より国際線と一部国内線プレミアムクラスの機内食を刷新。有名料理人10名と酒やコーヒーの専門家5名、および社内シェフ9名で「THE CONNOISSEURS(ザ・コノシュアーズ)」を立ち上げてプロデュースした。従来長距離路線に限られていた有名シェフのメニューだが、今回はアジア路線など中近距離でも提供するという。また、長距離国際線でファーストクラスとビジネスクラスに寝具メーカー東京西川と共同開発した新しい寝具やロクシタンのアメニティキットも導入。これに伴い、ブランドコンセプトの「Inspiration of JAPAN」の文字を塗装した機材の運航も開始される。

スイスとのオープンスカイ協定に合意

国土交通省は5月のトルコに続き、スイスとのオープンスカイ協定に合意したことを発表。これにより、成田空港とスイス国内の輸送について完全自由化が実現し、航空会社が自由にダイヤを設定できることになる。

エアアジアX、クアラルンプール~アデレード線を就航

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エアアジアXは同社のハブ空港となるクアラルンプールと南オーストラリアの州都オーストラリアのアデレードを結ぶ定期便を10月30日から就航することを発表。同時に大阪~アデレード片道19,900円からのセールも実施している。

福岡空港、経営権売却で滑走路増設か

国土交通省は6月に成立した「民活空港運営法」を受け、福岡空港の運営権を民間に売却。売却収入を滑走路増設費に充て、2015年着工を目指す方向で検討に入っていることがわかった。現在福岡空港には滑走路が1本しかなく発着可能容量を超えた状態。滑走路1本あたりの離着陸回数は日本一となっている。


2a. 連載:「タビノート」 下川裕治

月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。

Profile
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下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。

たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

第三回 チェジュ航空は預ける荷物が20キロまで無料

就航して間もないチェジュ航空でソウルに向かった。7月半ばのことだった。運賃は往復で1万9850円。この時期、いちばん安い運賃を出していた。
韓国路線のLCCの競争が激しくなってきた。
成田空港とソウル間に、はじめて就航したLCCは、韓国のイースター航空だった。
その後、日本のエアアジアが就航。そして今年の7月4日、チェジュ航空が就航。ひとつの路線にLCC3社が飛ぶことになった。世界に就航しているLCCの密度を考えれば、珍しいことではない。以前は、どうやってLCCの席を確保するかということにエネルギーを注いでいたが、韓国路線は、どのLCCを選ぶか……という時代に入りつつある。
チェジュ航空のチェックインはユニクロ裏だった。
「ユニクロ裏?」
そう聞いてピンとくるのは、エアアジアの国際線に乗ったことがある人だけだろう。第2ターミナルの出発階に島のように並んだチェックインカウンターではない。
以前は屋外の通路だったところにできたチェックインカウンターである。特設カウンターのようにも映る。Fカウンターと呼ばれる。いったんターミナルに入り、ユニクロの脇にある通路を進むと、このカウンターに辿り着く。
ここを使っていたのはエアアジアだけだった。そこをチェジュ航空も利用することになったようだ。
利用料の問題なのだろうが、成田空港に乗り入れたエアアジアは、独自のチェックインカウンターをつくった。国内線のチェックインカウンターは1階にあるが、簡素なものだ。どこかエアアジアの孤立感が漂っていたが、国際線はチェジュ航空が仲間に入ってくれたわけだ。搭乗口もエアアジアと同じだった。飛行機まではバスである。エアアジアの引いた線にチェジュ航空が乗っている感がある。
チェジュ航空は韓国を代表するLCCである。大手財閥と済州特別自治道という自治体が共同で設立した。関空、中部などにはすでに乗り入れていたが、ようやく成田空港に入った。
特徴は預ける荷物が20キロまで無料ということだろうか。既存航空会社並みである。こうなってくると、既存航空会社とLCCの差は、無料機内食の有無ぐらいしかない。
しかし成田―ソウル間は2時間40分のフライト。有料の機内食メニューがラックに入っていたが、飲み物が中心。おそらく韓国国内線と大差がないメニューなのだろう。
際立った特徴のないLCCである。競争が激しくなると、最後には荷物代を含めた運賃に落ち着いてしまうのだろうか。
機内では、客室乗務員が、日本人客だけに、日本語のソウルガイドを配っていた。

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円安が続く。乗客は韓国人が多かった

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ビールはおつまみ付きで5000ウォン


2b.「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和

Profile
プロフィール

吉田友和(よしだともかず)

1976年千葉県生まれ。出版社勤務を経て、2002年、初海外旅行にして夫婦で世界一周旅行を敢行。旅の過程を一冊にまとめた『世界一周デート』で、2005年に旅行作家としてデビュー。「週末海外」というライフスタイルを提唱。国内外を旅をしながら、執筆活動を続けている。その他、『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』(講談社)、『自分を探さない旅』(平凡社)、『LCCで行く! アジア新自由旅行』(幻冬舎)、『めざせプチ秘境!』(角川書店)、『3日もあれば海外旅行』(光文社)など著書多数。
旅行作家★吉田友和 Official Web

しりとりで旅する 第三回 吉田友和

ゆ ユーレイルパス

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今年も鉄道旅行の季節がやってきた。毎年夏になると、僕は青春18きっぷの旅に出かける。言わずと知れた乗り放題切符は、青春なんて遠い過去の記憶になりつつある旅人にとっても福音をもたらす。

旅好きには鉄道好きが少なくないと思う。どちらかといえば鉄道の車両に惹かれるというより、鉄道に乗って旅することに喜びを見出すタイプの鉄道好きである。「乗り鉄」という言葉も市民権を得るようになった。あまり自覚はないものの、強いて分類するなら僕自身もまさに乗り鉄の一人と言えそうだ。
今年の3月にヨーロッパへ鉄道旅行をしに出かけたのは、乗り鉄意欲がエスカレートした結果だったのかもしれない。パリからスタートし、フランスやイタリア、ドイツ、オランダなど計10カ国を陸路で巡った。その模様は『ヨーロッパ鉄道旅ってクセになる! 』(幻冬舎文庫)という本にまとまり、つい先日発売になったばかりだ。
旅行者の間では有名な「ユーレイルパス」をフル活用した旅だった。定められた日数内なら、加盟国の鉄道が乗り放題になる切符。いわば、欧州版青春18きっぷである。
この手の乗り放題切符は、料金的なメリットばかりが語られがちだ。確かに安い。今回購入した8日間のパスは、一等座席のもので574ドルだった(ドル建てなのはアメリカのサイトから買ったため。日本より安かった)。当時のレートだと1日あたり約6,000円。そんな金額で国際列車や、国によっては特急まで乗り放題になるのだから、コストパフォーマンスの高さは侮れない。
けれど、僕にとっては値段以上に魅力的な利点もあった。それは、自由であることだ。ルール内ならば、いつ、どこで乗り降りしてもいいのだ。切符を買うのにその都度並ばずに済むし、予約時間に縛られることもない。思いつきと、その時々の気分で柔軟に旅を組み立てていけるのは気楽でいい。
――さて、今日はどこへ行こうかな。
朝目覚めたときに、その日の目的地が決まっていないのはゼイタクだ。僕のようなわがままな旅人には、うってつけの切符と言えようか。
あてどのない旅をしていると、予期せぬ出合いも訪れる。山岳鉄道でスイスを北上していた時のことだった。そろそろ今晩の宿泊先を決めようかと、僕は車内で路線図と睨めっこしていた。スイスは初めてで土地勘はない。最初はチューリッヒやジュネーブといった僕でも名前ぐらいは知っているメジャー都市を目指そうかと思ったのだが、地図上に躍る無数の見知らぬ土地の名前の中に気になった街があった。少し迷ったが、スマホでホテル検索すると空室が出てきたので、思い切って行ってみることにした。
「クール」という名のその街は、ほとんど名前だけで選んだ宿泊先だった。「クール・イズ・クール!」などとしょうもないダジャレを頭の中でつぶやきながらの訪問だった。にもかかわらず、その欧州鉄道旅行の中でもとりわけ濃い印象を残すことになる。一言でいえば、いい街だったのだ。
到着して駅の案内所で街の地図をもらおうとしたら、訊いてもいないのに親切にホテルまでの道順を教えてくれた。言われた通り石畳の道に歩を進めると、中世ヨーロッパにタイムスリップしたような、古びた三角屋根の家々が現れた。フランスのような重厚さとも、イタリアのようなあっけらかんとした感じとも少し違う、童話世界のようなメルヘンな街並み。アルプスの雪山に抱かれた、古都の風情を漂わせる情景に旅心が浮き立った。
クールという名とは裏腹に、地元の人たちが気さくで妙にほんわかしているのも好印象だった。レストランでは、満席なのに融通を利かせて席を作ってくれるという一幕もあった。出発の日には、後ろ髪を引かれる思いさえ抱くに至ったほどだ。飛行機の旅ならまず来なかったであろう街である。こういう出合いがあるから旅はやめられない。
世界の航空網は発達し、LCCのような格安の手段も充実してきたことで、鉄道は積極的には選ばれにくい現状がある。単に移動として考えると、空路の方が安いし効率的だ。けれど、陸路の旅だからこそ得られる旅の手応えも捨てがたいものがあるのだ。さて、今年の青春18きっぷ旅行はどこへ行こうかな。


※ゆーれいるぱす→次回は「す」がつく旅の話です!


3. tabinote旅行記

はじめに

tabinoteスタッフの田口です。
突然ですが、みなさんは旅行記って好きですか?
僕はとても好きです。作家が書いた格調ある文章もいいですが、それよりもインターネットに溢れる普通の人達が書いたものを読むのが本当に好きです。中でも一般的な観光地には目もくれず、その人にとって思い入れのある場所を訪れたり、日本ではできない特異な経験をしたり、様々な人と出会ったりと、それぞれの視点と行動原理によって書かれたユニークな旅行記が大好物です。
このコーナーでは毎号、ちょっと変わった旅行記を掲載していきます。最初はスタッフのものが多くなりますが、今後は読者の方の旅行記も掲載していくつもりです。われこそはという方がいらしたら、ぜひこちらまでお寄せください。
また、tabinoteは自分だけのユニークな旅行プラン作成のお手伝いをするサービスです。このメルマガを読んでどこかへ行きたくなったら、ぜひtabinoteまでご相談ください。

ジェットスターは安い!

僕の旅のプランはほとんどがLCCのセール情報から始まります。通常目玉となる格安チケットはあっという間に売り切れてしまいますので、僕は各社のメルマガやTwitter、Facebookページをこまめにチェックし、セールスタート直後に速攻でチケットを押さえてしまうことにしています。売り出されるチケットは半年先ということも珍しくありません。もちろんその時点ではスケジュールなど立てようがないので、チケットの日程にあわせて仕事の調整をするということになります。どうしても仕事の都合で行けないこともありますが、その時は残念ですがチケットは放棄します。これも単価が安いLCCならではの旅のスタイルですね。
というわけで、この旅行はジェットスター国内便就航記念セールで押さえた成田-那覇の往復チケットを利用しました。諸経費込みでなんと14360円です。僕は溜まっていた仕事をなんとか片付け、6月の土曜日早朝、成田空港に向かいました。

成田から3時間のフライト

僕の住んでいるところは東京都内ですので、成田空港までは約2時間かかります。LCCは早朝便が多いのですが、今回の便は9時10分発ですので、6時に家を出れば十分間に合います。これが6時台、7時台の便になると始発でも厳しいので前泊もしくは深夜バスの利用となり、かなり不便です。そのぶん運賃も安いのですが……。
というわけで京成特急を利用し成田空港第二ターミナルに8時過ぎに到着します。事前にPCでチェックインは行なっていますので、荷物がなければ空港ではプリントアウトしたチケットを持って直接ゲートに向かいます。
8時40分に搭乗開始です。ボーディングブリッジではなく、バスで駐機場まで向かいます。銀色に輝くエアバスA320にタラップを登って搭乗です。
機内は8割程度の入り、着席してシートベルトを締めるとほどなく離陸です。
長距離路線ではトイレに行きやすいように通路側に座るのですが、今回は国内線ですので窓際の11Cを取りました。離陸後すぐに右側にターンしたところで、成田空港のターミナルの全景が見えました。
しばらく高度を上げ、安定飛行に入るとさっそく機内サービスの開始です。LCCですので無料のドリンクはありません。今回はコーヒーとクッキーのセット(500円)を購入しました。
早起きだったので少しうとうとしていると、あっというまに着陸態勢に入りました。

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少し残念なビーチへ

定刻の12時に着陸し、飛行機の扉から外に出ると南国特有のもわーっとした空気が体に絡みつきます。そうです、ここは東京よりも台湾に近い南国なのです。
国内線ですので入国審査はありません。荷物もないので降機してものの15分で外に出ます。今回はレンタカーを借りていたので、玄関に駐車している専用の送迎バスに乗り込みます。空港から10分ほど走ったところにレンタカー事務所はありました。なんというか雰囲気がアメリカですね。受付のお兄さんの顔も心なしエキゾチックです。手続を終え、ホンダフィットに乗り込みます。僕の旅はいつもまったくのノープラン。ホテルのチェックインにはまだ時間があるので、とりあえずカーナビを使って行き先を考えます。「波の上ビーチ」というのを結構近場で見つけたので、とりあえず海を見に行こうと目的地に設定しました。
しかし暑いです、完全に真夏の気候です。クーラーが効いてくるまでは結構つらかったです。10分ほどで目的地に到着、市営の駐車場があったのでそこに車を止めます。
駐車場から少し歩くと、ありました、これが「波の上ビーチ」でしょうか。

波の上ビーチ

あれ?思っていたのとかなり違います。
なんというか、小ぢんまりとしていますし、それ以前になんだか作り物っぽいです。
確かに泳いでいる人はいますが、なんだか遊園地にある屋外プールのような雰囲気です。
あとで調べてみると、やはりここは人口ビーチだったようです。僕がイメージしていたような沖縄のビーチは、やはりもっと遠くに行かないとないようですね。
とは言え、暑くて気持ちいいので、Tシャツを脱ぎ短パン1枚になって10分ほど甲羅干しをしました。
とりあえずビーチリゾート気分は味わえた、ということにしておきましょう。

ホテルにチェックイン

さて、夏気分も満喫したことですし、荷物を置きにホテルに行くことにしましょう。
駐車場でカーナビにホテルの住所を入力します。20分ほど放置しただけなのに車内の気温が半端ないです。
ホテルは那覇市内を走る「ゆいレール」の「県庁前」駅至近にある「サンパレス球陽館」です。楽天トラベルで朝食付き7800円で予約しました。
さて、チェックインして部屋に入ります。もちろん最初にやることはネットチェックです。

サンパレス球陽館

僕がホテルに求めるものはあまり多くはありません。個室、清潔なベッド、シャワー(共用でも可)、そしてなるべくストレスのないインターネット接続環境です。以上の条件を満たしたなるべく立地がよくて安いホテルを選びます。その意味でこのホテルはパーフェクトでした。設備は古いのですが、掃除は行き届いており、ネットも有線イーサで速度も文句なし。そしてなにより広くて風通しがいい。気持よく仕事ができそうです。
そう、実は出発までに終わらせるはずだった仕事が終わらず、今回の旅行も半分以上はホテルで仕事をしていたのです。でも僕はもったいないとも惜しいとも思いません。最近ノマドという言葉が流行していますが、見知らぬ場所で仕事をするというのは楽しいものです。フリーライターという職業を選んでよかったなと思ういちばんの理由です。

さて、少しおなかがすいてきました。フロントで安くておいしいお店を聞いたら、ホテルのすぐそばにある「三笠」という定食屋を紹介されました。

これがもう大当たり。ゴーヤチャンプルーやソーキそばといった定番沖縄料理からカツカレー、生姜焼きといった普通の定食メニューまで。人気店らしく次から次へとお客さんも訪れます。ほとんど地元の方ばかりです。豆腐の肉炒めをおいしくいただきました。

夜の国際通り

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ホテルに戻りまた仕事、やはり家でやるよりも進みが早いです。気づくと外はもう真っ暗。せっかくなので夜の街を散策してみましょう。事前情報はほとんど調べてなかったのでよくわからないのですが、さすがに「国際通り」という名前は知っています。ホテルからも徒歩5分程度なのでブラブラ歩いていきます。
夜9時すぎなのですが、人通りも多く賑わっています。土産物屋、居酒屋、ステーキハウス、バー、そして路地と路地の間には屋台がたくさん立てられ沢山の人が楽しそうに飲んでいます。とりあえずお腹がすいたので目についたステーキハウスに入ります。

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テンダーロインステーキを所望。柔らかくておいしゅうございました。その後はスタンドバーで一杯だけバーボンをいただきほろ酔い気分でホテルに帰りました。気候は完全に熱帯、風景は日本でもなければアメリカでもない、外国人も多く国内でもない海外でもない不思議な場所、多くの人が惹かれる沖縄の魅力が少しだけわかった気がしました。

朝食バイキングに舌鼓

朝8時起床。身支度をしてホテル2階の食堂へ朝食を食べに向かいます。さほど期待はしていなかったのですが、これが予想外の充実っぷり。派手なものは一切ないのですが、恐らく沖縄の一般的な朝食なのでしょうか、オムレツやゴーヤーチャンプルー、(恐らく)自家製のベーコンにおいしいお味噌汁など驚きの品数。作ってくれた人の真心が伝わる素朴なおいしさでした。メニューは毎日変わるそうで、これだけで長期滞在してみたいと思わせるクオリティーです。思わずご飯をおかわりして朝から満腹になってしまいました。

部屋に戻りシャワーを浴びた後、エアコンを止め窓を開けてみました。外はとても暑いですが、室内は気持ちのいい風が入ってくるのでそれほど不快ではありません。チェックアウト時間の11時までしばしコーラ片手に本を読みながら休憩です。やはり僕はせっかくの旅行だからといって無理して観光するよりも、気の向くままのんびり過ごすほうが好きなようです。
11時になったので荷物をまとめチェックアウトします。帰りのフライトは18時。さてどこに行きましょうか。

フードコートで沖縄そば

みなさま、フードコートをご存知でしょうか? そうです。ショッピングモールなどによくある、たくさんの飲食店が集まって共通のテーブルで食べる施設です。実は僕、世界中のフードコートを巡るのがライフワークのひとつなのです。アジアにはたくさんのすばらしいフードコートがありますが、それはまたの機会にご報告するとして、もちろん今回も1食はフードコートで食べようと決めていました。カーナビでモールらしき施設を探します。「那覇メインプレイス」というのを発見したので、そこに行ってみることにします。モノレール「おもろまち駅」近辺にあるようです。ちなみに「おもろまち」という地名の「おもろ」は関西弁の「おもろい」ではなく、沖縄方言で「歌」を意味する言葉だそうです。
モールにはホテルから車で15分ほどで到着しました。巨大な駐車場に車を止め中に入ります。近辺には「DFSギャラリア・沖縄」という高級ブランドが軒を連ねる免税店もありますが、「那覇メインプレイス」の方はモールというよりは巨大なショッピングセンターという感じで、地元の方たちで賑わっています。さっそくフードコートを探します。

思ったより規模の小さなフードコートです。KFC、マックといった大手ファーストフードを中心にアイスやクレープなどスナック系が多いです。それでも若い人を中心に座る席がないくらい賑わっています。

沖縄料理を出す店があったので、沖縄そばを注文してみました。屋外のテーブルで啜ります。初めて食べたのですが縮れた太麺と豚角煮(ラフテー?)がおいしゅうございました。

A&Wでルートビア

もうひとつ沖縄で行ってみたい場所がありました。それは「A&W」というアメリカではポピュラーですが、日本では沖縄にしか存在しないハンバーガーチェーンです。例のごとくカーナビでA&Wを探します。まだ時間もあるので、少し遠目の店舗を選び、ドライブがてら行ってみることにします。渋滞もあったため45分ほどかかって「A&W古波蔵店」に到着しました。

「A&W」の看板メニューはなんといってもルートビアです。ルートビアとはバニラや桜の樹皮、リコリスやサルサパリラの根(ルート)、ナツメグ、アニス、糖蜜をブレンドして作ったノンアルコールの炭酸飲料です。独特の薬のような香りに好みは分かれますが僕はわりと好きです。ルートビアをごくごく飲みながら素朴なハンバーガーをむしゃむしゃ。うん、満足しました。

東京に戻る

さて、そろそろ沖縄の旅も終わりです。A&Wの近くでたまたま見つけた「漫湖公園」に車を止め、美しい湖を眺めながらテイクアウトしたルートビアを飲んで旅の余韻を楽しみます。なぜかこれまで足を踏み入れたことがなかった沖縄ですが、僕はとても気に入りました。少し前までは、せっかく飛行機に乗るのなら国内に行ってもしょうがないという思いがあったのですが、LCCの国内線ができ、福岡、札幌、大阪と次々に訪れるにつれ「国内旅行もいいなあ」という思いが強くなってきました。慣れているとはいえ日本語の通じない海外は、やはり多少緊張しているものです。沖縄なら心底リラックスできる上、異国感も味わえたいへんお得だと思います。また、近いうちに訪れようと決意しながら帰京しました。

成田空港には夜22時に着きました。まだギリギリ京成線は動いていたので、日が変わらない時間に帰宅できました。さて、次はどこへ行こうかな。


4.世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第三回 台北

台北市夜景((c)Sean Pavone Photo 2012)
Taipei, Taiwan Skyline

台北(トリップアドバイザー提供)

中華民国・国旗(画像:Wikipedia提供)

見どころと特徴

日々に疲れた時、台北は最高の街。快適な都市機能を満喫しながら高級リゾートホテルでのスパや温泉、史跡や郊外ののんびりした自然に触れ、甘味でも食べながらまったり過ごせば溜まったストレスも吹き飛んでしまう。

刺激が欲しくても、台北は最高の街。アジア特有の雑多なカルチャーやきらびやかなナイトライフにも事欠かない。

高層ビルとレトロな路地裏が共存するほっこりとした街並み、屋台のB級グルメや小籠包、壮大な夜市(屋台街の台湾語)など、街歩きと食べ歩きが最大の魅力。日本から気軽に行ける心の天国。

小籠包の名店、鼎泰豐(トリップアドバイザー提供)


典型的な観光地は台北駅を中心に点在している。駅と東西の大通り忠孝東西路、南北の中山南北路を把握すれば台北の地図が頭に入ったも同然。

台北駅の南東側は中正公園・中正記念堂といった史跡と官公庁が集まる台北の中心地。カフェが連なる永康街、ブランドショップやレストランが建ち並ぶ頂好といったあたりはショッピング好きなら外せない。

台北のシンボルTAIPEI101ビルは南東MTR「市政府」駅が最寄。更に足を伸ばすとお茶で有名な猫空という丘陵地があり、ロープウェイに乗れる。

南西方面には台北の原宿こと西門街。ランドマークの紅楼もこのあたり。
少し歩いた万華地区には台湾屈指の観光名所、あらゆる神様がごった煮状態の龍山寺がある。

紅楼(トリップアドバイザー提供)
紅楼 - Picture of Taipei, Taiwan

紅楼から後ろを振り向くと西門の繁華街(tabinote提供)
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駅から北東に向かうと清代・日本統治時代の建物が建ち並ぶ迪化街や青空マーケットの永楽市場が拡がる。
空港のある松山には台湾有数の夜市である饒河街(ぎょうかがい)観光夜市がある。

饒河街夜市(トリップアドバイザー提供)
饒河街觀光夜市の写真

そして、外せないのが台湾最大の夜市である士林夜市。MTR淡水線に乗って北へ、剣潭駅が最寄。屋台のグルメ、雑貨、衣料品など何でも揃う。市はリニューアルし近代的に生まれ変わっている。

士林夜市(tabinote提供)
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ルーブル美術館や大英博物館と並び称される、中国文化の粋を集めた故宮博物院も必見。すべてを見て回るには、10年以上かかると言われている。

意外に侮れないのが温泉巡り。台北からは日帰りで行ける温泉が数多く有り、新北投、烏来といったスポットには真新しいスパも多い。


台北からは鉄道やバスを使って郊外や台湾の他の都市にスムーズに行くことが出来る。
日程に余裕があれば、台中、台南、高雄といった主要都市や「千と千尋の神隠し」のモデルとされる九份、夕日の美しい淡水などの人気観光地を巡るのも楽しい。

台中の人気アイスクリーム店、宮原眼科(トリップアドバイザー提供)

九份の街並み(トリップアドバイザー提供)

高雄のランドマーク、蓮池潭(トリップアドバイザー提供)

日本からの行き方

(空路)
日系のJAL・ANAの他、現地台湾系のチャイナエアラインやエバー、米系、アジア系など多くの選択肢がある。ピーチ、ジェットスター・アジアなどのLCCも就航。後述するがパッケージツアーも侮れない。

関西在住であれば関西国際空港からのピーチ、もしくはジェットスターに決まり。繁忙期でも無ければ往復1万円程度、キャンペーンであればウソのように安い値段で台北に行ける。東京、もしくは東日本在住でも一考の余地有りで、大阪までの交通費を入れても関空経由が最安という場合も。
関東の場合はエアアジアが成田・台北線を6月に開設予定で、料金は片道8千5百円と関空よりは高め。それでも往復で2万円を切るのはうれしい。ただし午前7時のフライトと便数は一層の拡充が望まれる。

エアアジア以外の場合、スクートが往復2万6千円程度。現地系が安い時期で3万円台、日系なら4~5万に跳ね上がる。
羽田は価格的にはやや成田より高いが、到着は台湾桃園国際空港(TPE)ではなくより市街地に近い台北国際松山空港(TSA)となる。時間が限られている場合には便利。

他にも仙台、福岡、那覇など地方空港から就航している。
台北は近いので直行便が基本。滞在時間が短い場合には値段だけではなく発着時間までよく見極めて検討したい。

パッケージツアーも競争が激しく意外にお得な場合もある。2泊3日のフリープラン(現地エコノミーホテル)が燃油込み2万円台からということも。

東京(羽田/成田)から台北まで、往路4時間、復路3時間、関西の場合は往復共に3時間程度。

(空港)
台湾の空の玄関は台湾桃園国際空港(TPE)と台北国際松山空港(TSA)の2箇所。羽田便以外は台湾桃園に到着する。市街地からは40kmk離れており、空港リムジンバスで70分程度。松山空港は市街地にあり、地下鉄MTRが直結している。市の中心まで15分程度。

(陸路から)
台湾は島国で、陸路での入国方法は無い。
沖縄から不定期に観光フェリーが就航する場合がある。また、中国とは定期航路がある。

地理と気候

台湾は亜熱帯に属し、冬も温かく夏の暑さは厳しい。5月から9月頃までは最高気温が30度を超え雨も多い。12月~2月は最高気温20度程度、最低15度程度で肌寒くなることも。

(画像:Google提供)

言語と通貨

公用語は中国語(普通話・北京語)。表記は中国で使われている簡体字ではなく繁体字が用いられている。
ホテル、レストランや観光地では日本語が通じることも多い。
通貨はニュー台湾ドル(NTドル)、単位は元(Yuan)だが口語では塊(Kuai)と呼ぶことも。1NTドル=3.3円(13年7月時点)。
食費や交通機関などの物価は概ね日本の半分程度と見ておけば良い。

両替は空港内で24時間カウンターが空いているが、市中の銀行が最もレートが良い。

(画像:National Taiwan Normal University提供)

ビザと治安

治安は良好で、日本とほぼ同程度と考えて良いが、外国に居るという一定の配慮は必要。置き引き、盗難、詐欺などは日本の国内旅行と同様に注意が必要。
観光目的の場合、90日以内の滞在はビザ免除(空路の出国航空券が必要)。90日以上の滞在、外国籍もしくは就業などの場合はビザが必要となる。

市内交通

(タクシー)
黄色い車体で「出租汽車」「計程車」などと表示がある。
初乗り70NTドル、250mごとに5NTドル追加と安い。2人以上で利用するなら後述のMTRより安上がりなことも。1日チャーターで4000NTドル程度(7時間)。
英語、日本語が苦手なドライバーも居るため、地図や行き先のメモがあると良い。

(MTR)
台北の地下鉄、MRTもしくは捷運(ジエユィン)と表記する。台北郊外から市内までを網羅する市民と観光客の足で、7つの路線(プラスロープウェイ)が敷かれている。
乗車はトークン制で、1日券は200NTドル。日本のSuicaやPasmoにあたる電子マネーが悠遊卡(Easy Card)で、MRTやバスが割引きになる他コンビニなどでも使えて便利。

(鉄道・バス)
郊外に出るなら鉄道が便利。新幹線で台湾を一周できる。詳しくは以下の台北ナビ参照。

台湾を横断する新幹線。車両は日本製だ(tabinote提供)
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バスは市内を網羅している他、全島をカバーする中・長距離バスがある。

ホテルとシーズン

経済的なホテルが1000NTドル、中級ホテルが2500NTドル、高級ホテルが4000NTドル以上といったところ。日本と比べそれほど安くは無い。ゲストハウス・ドミトリーであれば500NTドル以下のものも見つかる。

快適なのはやはり冬で、気温が低く雨も少ない1月がベスト。6月は台湾でもシーズンオフで航空運賃などが安くなるお得な時期。
夏の暑さは厳しいが、エアコンが強烈なこともあるため羽織るものがあると便利。

ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
空港や繁華街には携帯会社のカウンターがあり、身分証だけで購入できる。空港のショップ店員は日本人対応も手慣れたもの。
ちなみに携帯電話は台湾では「行動電話」と表記する。中国では「●●移動」という事業者名もあるので少しニュアンスが違う。

桃園空港にある携帯ショップ(tabinote提供)
2013-01-20 15.25.13

主な事業者はTaiwan Mobile(台湾大哥大)、Chungha Telecom(中華電信)、Far Eastone(遠傳電信)など。料金はTaiwan Mobileで100NTドル/日~と安い。
iPhoneの場合ほぼ自動でつながるが、Androidの場合はアクセスポイント設定など店員に依頼するのが無難。

(Wifi)
ホテル、ショッピングセンター、レストラン、カフェなど多くの場所でWifiを提供しており、ほぼ無料となっている。
台北では公共施設や駅などでは無料公衆無線LANを提供している。オンラインで申請でき、即座に利用できる。
また、台湾観光局が外国人旅行者向けにやはり無料で公衆無線LAN(愛台湾:iTaiwan)を提供している。サービスセンターなどでパスポートを提示すれば利用できる。


5. 旅の本屋 のまど:イベント情報:~8/8(木)サラーム海上さん スライド&トークショー!、8/2(金)~8/7(水)<旅の本屋のまどが選ぶ「本と旅」展> 表参道OPA gallery

Profile
プロフィール

旅の本屋 のまど

東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/

◆新刊「おいしい中東 オリエントグルメ旅」発売記念◆
サラーム海上さん スライド&トークショー
「サラーム海上の中東料理を巡る旅」

新刊『おいしい中東 オリエントグルメ旅』(双葉社)の発売を記念して、“よろずエキゾ風物ライター”のサラーム海上さんをお招きして中東の料理の魅力についてスライドを交えながらたっぷりと語っていただきます。ライターの他にも、ラジオやクラブのDJなど多方面で活躍するサラームさんが、今回注目したのは中東料理。新刊では、グルメ国レバノンで味わう絶品メゼやモロッコの民宿で教わるクスクス、エジプトの名物コシャリ、イエメンの屋台食堂、世界三大料理の地・トルコでの居酒屋放浪、イスラエルで出合った天才シェフなど、サラームさんが中東各地の旅で味わった料理や食のエピソードが、豊富な写真やレシピとともに紹介されています。長年、中東の音楽とともに中東の多彩な料理にも情熱を傾けてきた著者の集大成ともいえる渾身の1冊ですので、サラームさんの中東での取材旅行の貴重な体験談が聞けるはずです。サラームさんのファンの方はもちろん、中東の料理や音楽・文化に興味のある方はぜひご参加ください!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサイン会も行います。

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●サラーム海上(さらーむうながみ)

1967年生まれ、群馬県高崎市出身。音楽評論家、DJ、講師、料理研究家。明治大学政経学部卒業。中東やインドを定期的に旅し、現地の音楽シーンや周辺カルチャーのフィールドワークをし続けている。著書に『プラネット・インディアインド・エキゾ音楽紀行』『エキゾ音楽超特急 完全版』『21世紀中東音楽ジャーナル』、共著に『アラブ・ミュージックその深遠なる魅力に迫る』他。

◆サラーム海上さんHP「サラームの家」
http://www.chez-salam.com/

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【開催日時】  8月8日(木) 19:30 ~ (開場19:00)

【参加費】   900円  ※当日、会場入口にてお支払い下さい

【会場】  旅の本屋のまど店内

【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
e-mail :info@nomad-books.co.jp
(お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)

※定員になり次第締め切らせていただきます。

【お問い合わせ先】
旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
http://www.nomad-books.co.jp
主催:旅の本屋のまど
協力:双葉社

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<旅の本屋のまどが選ぶ「本と旅」展>


西荻窪に店舗をかまえる旅の本屋のまどは、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトし、「旅」への好奇心をくすぐる書店。
そんなのまどによる旅を感じる本のフェア「本とふた旅」展を表参道OPA galleryで昨年に引き続き開催します。のまどが選りすぐった「旅を感じる本」を展示・販売、7人のブックデザイナー&4人のゲストデザイナーによる展示会限定のオリジナル装丁やグッズ、ブックカバーもあります。

◆「本と旅」展公式フェイスブック
http://www.facebook.com/hontotabi

【期間】2013年8月2日(金)~8月7日(水)
【時間】11:00~19:00(最終日17:00まで)
【会場】OPA gallery / shop
東京都渋谷区神宮前4-1-23-1F(表参道駅徒歩5分)

【参加デザイナー】折原カズヒロ/白畠かおり/タケナカ・ユウキ/福田和雄/石間淳/原田恵都子/河村誠

【ゲストデザイナー】多田進/上野かおる/河井宣行/山崎登


6. 読者からのお便り

質問

9月にアンコールワットを観に行きます。
カンボジア入国時にビザが必要と知りあわてています。これまでビザの必要な国に行ったことはありません。
現地で簡単にビザって取ることができるんでしょうか?ビザ取得代行というサイトを見るとだいぶ高いようです。その分安心だとは思うのですが。
(Sさん、男性)


お答え

tabinote渡部です。
カンボジア入国にはビザが必要です。
ビザ取得方法には大きく以下4つの手段があります。
——————
(1)カンボジア大使館で窓口申請:観光ビザ申請費用2,500円/所要3日程度(受領は申請翌々日)
(2)カンボジア大使館に郵送申請:同4,500円/所要5日程度
(3)代行業者に依頼:同5,000円程度
(4)カンボジア入国時に空港で取得:20米ドル/即時
——————

観光滞在であれば(4)一択です。
他の方法を考える必要はありません。

パスポートサイズの写真および現金20ドルを用意して申請書に記入し、それらしき列に並べばOKです。
tabinoteスタッフも何ら問題無く入国できました。

記入方法はこちらをご参照下さい(pdf)。

または、クレジットカード決済も可能なe-Visaも利用できます。到着時並びたくないなどのご希望があればご検討下さい。ただし、若干割高です。

旅に関するご質問や、tabinoteへのご要望など、何でもご自由にこちらまでお寄せ下さい。


7. 編集後記

みなさんこんにちは。tabinoteメールマガジンスタッフ田口です。

2号連続で掲載されたtabinoteスタッフhamaによるソウル旅行記に続き、今回は僕の沖縄旅行記が掲載されています。その中でも書きましたが、僕は世界中のフードコートを巡ることをライフワークの一つにしています。
「せっかく海外に来たのにフードコートなんて!!」という声が聞こえてきます。
ええ、わかります。わかりますよ。もちろん僕もたまにはちょっと豪華なレストランに行くこともあります。
でも……やっぱりフードコートが一番なんです。

台北のフードコート(tabinote提供)
2013-01-22 12.55.34

理由はいろいろありますが、ひとことで言えば、「現地の人といっしょに現地の人が食べているものを食べたい」になります。
海外での日本料理のイメージといえば「サシミ」、「テンプラ」、「テッパンヤキ」ですが、僕達が日常的に食べる外食と言えば「うどん」、「そば」、「牛丼」ですよね(違ったらごめんなさい)。
フードコートには「マクドナルド」や「KFC」といったファーストフードチェーンと並び、シンガポールや香港なら「各種粥」や「デマエイッチョ」、タイなら「パッタイ」や「カオムー」、南インドなら「ビリヤーニ」や「ドーサ」など必ず現地の人が普段食べている料理を出す店が入っています。
楽しそうに食事を楽しむ家族連れや、昼食に出たOLさんを眺めながらこれら「普通」の料理を食べることがなにより楽しいのです。
他にも「とにかく安い」、「英語メニューがあって注文しやすい」、「冷房が効いている(南国では重要)」、「長居してもだいじょうぶ」といった利点もたくさんあります。
大きなモールに行けば必ず見つかりますので、みなさんも一度試してみてはいかがでしょうか?

次号は8/13(火)発刊の予定です。

tabinoteメールマガジン 2013/07/30号 Vol.003

こちらは2013年7月30日発行のtabinoteメールマガジンとなります。
ニュース、記事内容、イベント情報等現在ご利用できないものもありますのでご注意下さい。
tabinoteメールマガジンは隔週火曜日発行です。
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Contents


1. 旅行業界最新ニュース

エアアジア、マレーシア国内線で10000席を無料販売

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エアアジアは、クアラルンプール発着の国内線6路線で無料座席10000席を販売中。搭乗期間は2013年8月20日〜10月31日、販売期間は2013年7月29日〜8月4日だ。別途26マレーシアリンギット(約792円)からの税金・決済手数料は必要となるが、ペナンやランカウイ島に安く行くチャンスだ。また、ジョホールバルに行けば、MRTやバスでシンガポールまですぐに移動することができる。

エアアジア・ジャパン、成田・名古屋便を欠航

エアアジア・ジャパンは全日空(ANA)との合弁事業解消にともなう機材返却の関係で、2013年9月1日から10月26日まで、名古屋(セントレア)発着の福岡、新千歳線と国際線の仁川線と、10月1日から成田発着の新千歳線の2往復4便、那覇線の1往復2便を欠航することを発表。対象便を予約している乗客に対しeメールを送付し、代替便振替の手続きを行っている。なお、エアアジア・ジャパンはANAの100%子会社として再編される予定で近日発表があるとされている。

ボーイング787-9、新塗装で登場

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ボーイングはドリームライナーB787の新型787-9初号機の新塗装を発表した。787-9は現在運行している787-8の胴体を延長したもので、787-8よりも40人多く乗客を乗せることが可能で、飛行距離も555km伸びている。この機体は2014年中旬にニュージーランド航空に引き渡される予定。

ニュージーランド航空がFacebookでキャンペーン

ニュージーランド航空はFacebookでパズルゲームを使用したキャンペーンを行なっている。9ピースの動画を使ったパズルを完成させ、アンケートに答えると抽選で1組2人に成田-クイーンズタウン往復航空券を、3人に限定版「オールブラックス」仕様の航空機模型がプレゼントされる。期間は8月19日正午まで
パズルで遊んで今すぐニュージーランドへ!

全日空、機内食や寝具など機内サービスを充実

全日空(ANA)は、9月より国際線と一部国内線プレミアムクラスの機内食を刷新。有名料理人10名と酒やコーヒーの専門家5名、および社内シェフ9名で「THE CONNOISSEURS(ザ・コノシュアーズ)」を立ち上げてプロデュースした。従来長距離路線に限られていた有名シェフのメニューだが、今回はアジア路線など中近距離でも提供するという。また、長距離国際線でファーストクラスとビジネスクラスに寝具メーカー東京西川と共同開発した新しい寝具やロクシタンのアメニティキットも導入。これに伴い、ブランドコンセプトの「Inspiration of JAPAN」の文字を塗装した機材の運航も開始される。

スイスとのオープンスカイ協定に合意

国土交通省は5月のトルコに続き、スイスとのオープンスカイ協定に合意したことを発表。これにより、成田空港とスイス国内の輸送について完全自由化が実現し、航空会社が自由にダイヤを設定できることになる。

エアアジアX、クアラルンプール~アデレード線を就航

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エアアジアXは同社のハブ空港となるクアラルンプールと南オーストラリアの州都オーストラリアのアデレードを結ぶ定期便を10月30日から就航することを発表。同時に大阪~アデレード片道19,900円からのセールも実施している。

福岡空港、経営権売却で滑走路増設か

国土交通省は6月に成立した「民活空港運営法」を受け、福岡空港の運営権を民間に売却。売却収入を滑走路増設費に充て、2015年着工を目指す方向で検討に入っていることがわかった。現在福岡空港には滑走路が1本しかなく発着可能容量を超えた状態。滑走路1本あたりの離着陸回数は日本一となっている。


2a. 連載:「タビノート」 下川裕治

月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。

Profile
shimokawa

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。

たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

第三回 チェジュ航空は預ける荷物が20キロまで無料

就航して間もないチェジュ航空でソウルに向かった。7月半ばのことだった。運賃は往復で1万9850円。この時期、いちばん安い運賃を出していた。
韓国路線のLCCの競争が激しくなってきた。
成田空港とソウル間に、はじめて就航したLCCは、韓国のイースター航空だった。
その後、日本のエアアジアが就航。そして今年の7月4日、チェジュ航空が就航。ひとつの路線にLCC3社が飛ぶことになった。世界に就航しているLCCの密度を考えれば、珍しいことではない。以前は、どうやってLCCの席を確保するかということにエネルギーを注いでいたが、韓国路線は、どのLCCを選ぶか……という時代に入りつつある。
チェジュ航空のチェックインはユニクロ裏だった。
「ユニクロ裏?」
そう聞いてピンとくるのは、エアアジアの国際線に乗ったことがある人だけだろう。第2ターミナルの出発階に島のように並んだチェックインカウンターではない。
以前は屋外の通路だったところにできたチェックインカウンターである。特設カウンターのようにも映る。Fカウンターと呼ばれる。いったんターミナルに入り、ユニクロの脇にある通路を進むと、このカウンターに辿り着く。
ここを使っていたのはエアアジアだけだった。そこをチェジュ航空も利用することになったようだ。
利用料の問題なのだろうが、成田空港に乗り入れたエアアジアは、独自のチェックインカウンターをつくった。国内線のチェックインカウンターは1階にあるが、簡素なものだ。どこかエアアジアの孤立感が漂っていたが、国際線はチェジュ航空が仲間に入ってくれたわけだ。搭乗口もエアアジアと同じだった。飛行機まではバスである。エアアジアの引いた線にチェジュ航空が乗っている感がある。
チェジュ航空は韓国を代表するLCCである。大手財閥と済州特別自治道という自治体が共同で設立した。関空、中部などにはすでに乗り入れていたが、ようやく成田空港に入った。
特徴は預ける荷物が20キロまで無料ということだろうか。既存航空会社並みである。こうなってくると、既存航空会社とLCCの差は、無料機内食の有無ぐらいしかない。
しかし成田―ソウル間は2時間40分のフライト。有料の機内食メニューがラックに入っていたが、飲み物が中心。おそらく韓国国内線と大差がないメニューなのだろう。
際立った特徴のないLCCである。競争が激しくなると、最後には荷物代を含めた運賃に落ち着いてしまうのだろうか。
機内では、客室乗務員が、日本人客だけに、日本語のソウルガイドを配っていた。

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円安が続く。乗客は韓国人が多かった

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ビールはおつまみ付きで5000ウォン


2b.「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和

Profile
プロフィール

吉田友和(よしだともかず)

1976年千葉県生まれ。出版社勤務を経て、2002年、初海外旅行にして夫婦で世界一周旅行を敢行。旅の過程を一冊にまとめた『世界一周デート』で、2005年に旅行作家としてデビュー。「週末海外」というライフスタイルを提唱。国内外を旅をしながら、執筆活動を続けている。その他、『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』(講談社)、『自分を探さない旅』(平凡社)、『LCCで行く! アジア新自由旅行』(幻冬舎)、『めざせプチ秘境!』(角川書店)、『3日もあれば海外旅行』(光文社)など著書多数。
旅行作家★吉田友和 Official Web

しりとりで旅する 第三回 吉田友和

ゆ ユーレイルパス

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今年も鉄道旅行の季節がやってきた。毎年夏になると、僕は青春18きっぷの旅に出かける。言わずと知れた乗り放題切符は、青春なんて遠い過去の記憶になりつつある旅人にとっても福音をもたらす。

旅好きには鉄道好きが少なくないと思う。どちらかといえば鉄道の車両に惹かれるというより、鉄道に乗って旅することに喜びを見出すタイプの鉄道好きである。「乗り鉄」という言葉も市民権を得るようになった。あまり自覚はないものの、強いて分類するなら僕自身もまさに乗り鉄の一人と言えそうだ。
今年の3月にヨーロッパへ鉄道旅行をしに出かけたのは、乗り鉄意欲がエスカレートした結果だったのかもしれない。パリからスタートし、フランスやイタリア、ドイツ、オランダなど計10カ国を陸路で巡った。その模様は『ヨーロッパ鉄道旅ってクセになる! 』(幻冬舎文庫)という本にまとまり、つい先日発売になったばかりだ。
旅行者の間では有名な「ユーレイルパス」をフル活用した旅だった。定められた日数内なら、加盟国の鉄道が乗り放題になる切符。いわば、欧州版青春18きっぷである。
この手の乗り放題切符は、料金的なメリットばかりが語られがちだ。確かに安い。今回購入した8日間のパスは、一等座席のもので574ドルだった(ドル建てなのはアメリカのサイトから買ったため。日本より安かった)。当時のレートだと1日あたり約6,000円。そんな金額で国際列車や、国によっては特急まで乗り放題になるのだから、コストパフォーマンスの高さは侮れない。
けれど、僕にとっては値段以上に魅力的な利点もあった。それは、自由であることだ。ルール内ならば、いつ、どこで乗り降りしてもいいのだ。切符を買うのにその都度並ばずに済むし、予約時間に縛られることもない。思いつきと、その時々の気分で柔軟に旅を組み立てていけるのは気楽でいい。
――さて、今日はどこへ行こうかな。
朝目覚めたときに、その日の目的地が決まっていないのはゼイタクだ。僕のようなわがままな旅人には、うってつけの切符と言えようか。
あてどのない旅をしていると、予期せぬ出合いも訪れる。山岳鉄道でスイスを北上していた時のことだった。そろそろ今晩の宿泊先を決めようかと、僕は車内で路線図と睨めっこしていた。スイスは初めてで土地勘はない。最初はチューリッヒやジュネーブといった僕でも名前ぐらいは知っているメジャー都市を目指そうかと思ったのだが、地図上に躍る無数の見知らぬ土地の名前の中に気になった街があった。少し迷ったが、スマホでホテル検索すると空室が出てきたので、思い切って行ってみることにした。
「クール」という名のその街は、ほとんど名前だけで選んだ宿泊先だった。「クール・イズ・クール!」などとしょうもないダジャレを頭の中でつぶやきながらの訪問だった。にもかかわらず、その欧州鉄道旅行の中でもとりわけ濃い印象を残すことになる。一言でいえば、いい街だったのだ。
到着して駅の案内所で街の地図をもらおうとしたら、訊いてもいないのに親切にホテルまでの道順を教えてくれた。言われた通り石畳の道に歩を進めると、中世ヨーロッパにタイムスリップしたような、古びた三角屋根の家々が現れた。フランスのような重厚さとも、イタリアのようなあっけらかんとした感じとも少し違う、童話世界のようなメルヘンな街並み。アルプスの雪山に抱かれた、古都の風情を漂わせる情景に旅心が浮き立った。
クールという名とは裏腹に、地元の人たちが気さくで妙にほんわかしているのも好印象だった。レストランでは、満席なのに融通を利かせて席を作ってくれるという一幕もあった。出発の日には、後ろ髪を引かれる思いさえ抱くに至ったほどだ。飛行機の旅ならまず来なかったであろう街である。こういう出合いがあるから旅はやめられない。
世界の航空網は発達し、LCCのような格安の手段も充実してきたことで、鉄道は積極的には選ばれにくい現状がある。単に移動として考えると、空路の方が安いし効率的だ。けれど、陸路の旅だからこそ得られる旅の手応えも捨てがたいものがあるのだ。さて、今年の青春18きっぷ旅行はどこへ行こうかな。


※ゆーれいるぱす→次回は「す」がつく旅の話です!


3. tabinote旅行記

はじめに

tabinoteスタッフの田口です。
突然ですが、みなさんは旅行記って好きですか?
僕はとても好きです。作家が書いた格調ある文章もいいですが、それよりもインターネットに溢れる普通の人達が書いたものを読むのが本当に好きです。中でも一般的な観光地には目もくれず、その人にとって思い入れのある場所を訪れたり、日本ではできない特異な経験をしたり、様々な人と出会ったりと、それぞれの視点と行動原理によって書かれたユニークな旅行記が大好物です。
このコーナーでは毎号、ちょっと変わった旅行記を掲載していきます。最初はスタッフのものが多くなりますが、今後は読者の方の旅行記も掲載していくつもりです。われこそはという方がいらしたら、ぜひこちらまでお寄せください。
また、tabinoteは自分だけのユニークな旅行プラン作成のお手伝いをするサービスです。このメルマガを読んでどこかへ行きたくなったら、ぜひtabinoteまでご相談ください。

ジェットスターは安い!

僕の旅のプランはほとんどがLCCのセール情報から始まります。通常目玉となる格安チケットはあっという間に売り切れてしまいますので、僕は各社のメルマガやTwitter、Facebookページをこまめにチェックし、セールスタート直後に速攻でチケットを押さえてしまうことにしています。売り出されるチケットは半年先ということも珍しくありません。もちろんその時点ではスケジュールなど立てようがないので、チケットの日程にあわせて仕事の調整をするということになります。どうしても仕事の都合で行けないこともありますが、その時は残念ですがチケットは放棄します。これも単価が安いLCCならではの旅のスタイルですね。
というわけで、この旅行はジェットスター国内便就航記念セールで押さえた成田-那覇の往復チケットを利用しました。諸経費込みでなんと14360円です。僕は溜まっていた仕事をなんとか片付け、6月の土曜日早朝、成田空港に向かいました。

成田から3時間のフライト

僕の住んでいるところは東京都内ですので、成田空港までは約2時間かかります。LCCは早朝便が多いのですが、今回の便は9時10分発ですので、6時に家を出れば十分間に合います。これが6時台、7時台の便になると始発でも厳しいので前泊もしくは深夜バスの利用となり、かなり不便です。そのぶん運賃も安いのですが……。
というわけで京成特急を利用し成田空港第二ターミナルに8時過ぎに到着します。事前にPCでチェックインは行なっていますので、荷物がなければ空港ではプリントアウトしたチケットを持って直接ゲートに向かいます。
8時40分に搭乗開始です。ボーディングブリッジではなく、バスで駐機場まで向かいます。銀色に輝くエアバスA320にタラップを登って搭乗です。
機内は8割程度の入り、着席してシートベルトを締めるとほどなく離陸です。
長距離路線ではトイレに行きやすいように通路側に座るのですが、今回は国内線ですので窓際の11Cを取りました。離陸後すぐに右側にターンしたところで、成田空港のターミナルの全景が見えました。
しばらく高度を上げ、安定飛行に入るとさっそく機内サービスの開始です。LCCですので無料のドリンクはありません。今回はコーヒーとクッキーのセット(500円)を購入しました。
早起きだったので少しうとうとしていると、あっというまに着陸態勢に入りました。

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少し残念なビーチへ

定刻の12時に着陸し、飛行機の扉から外に出ると南国特有のもわーっとした空気が体に絡みつきます。そうです、ここは東京よりも台湾に近い南国なのです。
国内線ですので入国審査はありません。荷物もないので降機してものの15分で外に出ます。今回はレンタカーを借りていたので、玄関に駐車している専用の送迎バスに乗り込みます。空港から10分ほど走ったところにレンタカー事務所はありました。なんというか雰囲気がアメリカですね。受付のお兄さんの顔も心なしエキゾチックです。手続を終え、ホンダフィットに乗り込みます。僕の旅はいつもまったくのノープラン。ホテルのチェックインにはまだ時間があるので、とりあえずカーナビを使って行き先を考えます。「波の上ビーチ」というのを結構近場で見つけたので、とりあえず海を見に行こうと目的地に設定しました。
しかし暑いです、完全に真夏の気候です。クーラーが効いてくるまでは結構つらかったです。10分ほどで目的地に到着、市営の駐車場があったのでそこに車を止めます。
駐車場から少し歩くと、ありました、これが「波の上ビーチ」でしょうか。

波の上ビーチ

あれ?思っていたのとかなり違います。
なんというか、小ぢんまりとしていますし、それ以前になんだか作り物っぽいです。
確かに泳いでいる人はいますが、なんだか遊園地にある屋外プールのような雰囲気です。
あとで調べてみると、やはりここは人口ビーチだったようです。僕がイメージしていたような沖縄のビーチは、やはりもっと遠くに行かないとないようですね。
とは言え、暑くて気持ちいいので、Tシャツを脱ぎ短パン1枚になって10分ほど甲羅干しをしました。
とりあえずビーチリゾート気分は味わえた、ということにしておきましょう。

ホテルにチェックイン

さて、夏気分も満喫したことですし、荷物を置きにホテルに行くことにしましょう。
駐車場でカーナビにホテルの住所を入力します。20分ほど放置しただけなのに車内の気温が半端ないです。
ホテルは那覇市内を走る「ゆいレール」の「県庁前」駅至近にある「サンパレス球陽館」です。楽天トラベルで朝食付き7800円で予約しました。
さて、チェックインして部屋に入ります。もちろん最初にやることはネットチェックです。

サンパレス球陽館

僕がホテルに求めるものはあまり多くはありません。個室、清潔なベッド、シャワー(共用でも可)、そしてなるべくストレスのないインターネット接続環境です。以上の条件を満たしたなるべく立地がよくて安いホテルを選びます。その意味でこのホテルはパーフェクトでした。設備は古いのですが、掃除は行き届いており、ネットも有線イーサで速度も文句なし。そしてなにより広くて風通しがいい。気持よく仕事ができそうです。
そう、実は出発までに終わらせるはずだった仕事が終わらず、今回の旅行も半分以上はホテルで仕事をしていたのです。でも僕はもったいないとも惜しいとも思いません。最近ノマドという言葉が流行していますが、見知らぬ場所で仕事をするというのは楽しいものです。フリーライターという職業を選んでよかったなと思ういちばんの理由です。

さて、少しおなかがすいてきました。フロントで安くておいしいお店を聞いたら、ホテルのすぐそばにある「三笠」という定食屋を紹介されました。

これがもう大当たり。ゴーヤチャンプルーやソーキそばといった定番沖縄料理からカツカレー、生姜焼きといった普通の定食メニューまで。人気店らしく次から次へとお客さんも訪れます。ほとんど地元の方ばかりです。豆腐の肉炒めをおいしくいただきました。

夜の国際通り

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ホテルに戻りまた仕事、やはり家でやるよりも進みが早いです。気づくと外はもう真っ暗。せっかくなので夜の街を散策してみましょう。事前情報はほとんど調べてなかったのでよくわからないのですが、さすがに「国際通り」という名前は知っています。ホテルからも徒歩5分程度なのでブラブラ歩いていきます。
夜9時すぎなのですが、人通りも多く賑わっています。土産物屋、居酒屋、ステーキハウス、バー、そして路地と路地の間には屋台がたくさん立てられ沢山の人が楽しそうに飲んでいます。とりあえずお腹がすいたので目についたステーキハウスに入ります。

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テンダーロインステーキを所望。柔らかくておいしゅうございました。その後はスタンドバーで一杯だけバーボンをいただきほろ酔い気分でホテルに帰りました。気候は完全に熱帯、風景は日本でもなければアメリカでもない、外国人も多く国内でもない海外でもない不思議な場所、多くの人が惹かれる沖縄の魅力が少しだけわかった気がしました。

朝食バイキングに舌鼓

朝8時起床。身支度をしてホテル2階の食堂へ朝食を食べに向かいます。さほど期待はしていなかったのですが、これが予想外の充実っぷり。派手なものは一切ないのですが、恐らく沖縄の一般的な朝食なのでしょうか、オムレツやゴーヤーチャンプルー、(恐らく)自家製のベーコンにおいしいお味噌汁など驚きの品数。作ってくれた人の真心が伝わる素朴なおいしさでした。メニューは毎日変わるそうで、これだけで長期滞在してみたいと思わせるクオリティーです。思わずご飯をおかわりして朝から満腹になってしまいました。

部屋に戻りシャワーを浴びた後、エアコンを止め窓を開けてみました。外はとても暑いですが、室内は気持ちのいい風が入ってくるのでそれほど不快ではありません。チェックアウト時間の11時までしばしコーラ片手に本を読みながら休憩です。やはり僕はせっかくの旅行だからといって無理して観光するよりも、気の向くままのんびり過ごすほうが好きなようです。
11時になったので荷物をまとめチェックアウトします。帰りのフライトは18時。さてどこに行きましょうか。

フードコートで沖縄そば

みなさま、フードコートをご存知でしょうか? そうです。ショッピングモールなどによくある、たくさんの飲食店が集まって共通のテーブルで食べる施設です。実は僕、世界中のフードコートを巡るのがライフワークのひとつなのです。アジアにはたくさんのすばらしいフードコートがありますが、それはまたの機会にご報告するとして、もちろん今回も1食はフードコートで食べようと決めていました。カーナビでモールらしき施設を探します。「那覇メインプレイス」というのを発見したので、そこに行ってみることにします。モノレール「おもろまち駅」近辺にあるようです。ちなみに「おもろまち」という地名の「おもろ」は関西弁の「おもろい」ではなく、沖縄方言で「歌」を意味する言葉だそうです。
モールにはホテルから車で15分ほどで到着しました。巨大な駐車場に車を止め中に入ります。近辺には「DFSギャラリア・沖縄」という高級ブランドが軒を連ねる免税店もありますが、「那覇メインプレイス」の方はモールというよりは巨大なショッピングセンターという感じで、地元の方たちで賑わっています。さっそくフードコートを探します。

思ったより規模の小さなフードコートです。KFC、マックといった大手ファーストフードを中心にアイスやクレープなどスナック系が多いです。それでも若い人を中心に座る席がないくらい賑わっています。

沖縄料理を出す店があったので、沖縄そばを注文してみました。屋外のテーブルで啜ります。初めて食べたのですが縮れた太麺と豚角煮(ラフテー?)がおいしゅうございました。

A&Wでルートビア

もうひとつ沖縄で行ってみたい場所がありました。それは「A&W」というアメリカではポピュラーですが、日本では沖縄にしか存在しないハンバーガーチェーンです。例のごとくカーナビでA&Wを探します。まだ時間もあるので、少し遠目の店舗を選び、ドライブがてら行ってみることにします。渋滞もあったため45分ほどかかって「A&W古波蔵店」に到着しました。

「A&W」の看板メニューはなんといってもルートビアです。ルートビアとはバニラや桜の樹皮、リコリスやサルサパリラの根(ルート)、ナツメグ、アニス、糖蜜をブレンドして作ったノンアルコールの炭酸飲料です。独特の薬のような香りに好みは分かれますが僕はわりと好きです。ルートビアをごくごく飲みながら素朴なハンバーガーをむしゃむしゃ。うん、満足しました。

東京に戻る

さて、そろそろ沖縄の旅も終わりです。A&Wの近くでたまたま見つけた「漫湖公園」に車を止め、美しい湖を眺めながらテイクアウトしたルートビアを飲んで旅の余韻を楽しみます。なぜかこれまで足を踏み入れたことがなかった沖縄ですが、僕はとても気に入りました。少し前までは、せっかく飛行機に乗るのなら国内に行ってもしょうがないという思いがあったのですが、LCCの国内線ができ、福岡、札幌、大阪と次々に訪れるにつれ「国内旅行もいいなあ」という思いが強くなってきました。慣れているとはいえ日本語の通じない海外は、やはり多少緊張しているものです。沖縄なら心底リラックスできる上、異国感も味わえたいへんお得だと思います。また、近いうちに訪れようと決意しながら帰京しました。

成田空港には夜22時に着きました。まだギリギリ京成線は動いていたので、日が変わらない時間に帰宅できました。さて、次はどこへ行こうかな。


4.世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第三回 台北

台北市夜景((c)Sean Pavone Photo 2012)
Taipei, Taiwan Skyline

台北(トリップアドバイザー提供)

中華民国・国旗(画像:Wikipedia提供)

見どころと特徴

日々に疲れた時、台北は最高の街。快適な都市機能を満喫しながら高級リゾートホテルでのスパや温泉、史跡や郊外ののんびりした自然に触れ、甘味でも食べながらまったり過ごせば溜まったストレスも吹き飛んでしまう。

刺激が欲しくても、台北は最高の街。アジア特有の雑多なカルチャーやきらびやかなナイトライフにも事欠かない。

高層ビルとレトロな路地裏が共存するほっこりとした街並み、屋台のB級グルメや小籠包、壮大な夜市(屋台街の台湾語)など、街歩きと食べ歩きが最大の魅力。日本から気軽に行ける心の天国。

小籠包の名店、鼎泰豐(トリップアドバイザー提供)


典型的な観光地は台北駅を中心に点在している。駅と東西の大通り忠孝東西路、南北の中山南北路を把握すれば台北の地図が頭に入ったも同然。

台北駅の南東側は中正公園・中正記念堂といった史跡と官公庁が集まる台北の中心地。カフェが連なる永康街、ブランドショップやレストランが建ち並ぶ頂好といったあたりはショッピング好きなら外せない。

台北のシンボルTAIPEI101ビルは南東MTR「市政府」駅が最寄。更に足を伸ばすとお茶で有名な猫空という丘陵地があり、ロープウェイに乗れる。

南西方面には台北の原宿こと西門街。ランドマークの紅楼もこのあたり。
少し歩いた万華地区には台湾屈指の観光名所、あらゆる神様がごった煮状態の龍山寺がある。

紅楼(トリップアドバイザー提供)
紅楼 - Picture of Taipei, Taiwan

紅楼から後ろを振り向くと西門の繁華街(tabinote提供)
2013-01-21 09.56.24

駅から北東に向かうと清代・日本統治時代の建物が建ち並ぶ迪化街や青空マーケットの永楽市場が拡がる。
空港のある松山には台湾有数の夜市である饒河街(ぎょうかがい)観光夜市がある。

饒河街夜市(トリップアドバイザー提供)
饒河街觀光夜市の写真

そして、外せないのが台湾最大の夜市である士林夜市。MTR淡水線に乗って北へ、剣潭駅が最寄。屋台のグルメ、雑貨、衣料品など何でも揃う。市はリニューアルし近代的に生まれ変わっている。

士林夜市(tabinote提供)
2013-01-20 20.29.13

ルーブル美術館や大英博物館と並び称される、中国文化の粋を集めた故宮博物院も必見。すべてを見て回るには、10年以上かかると言われている。

意外に侮れないのが温泉巡り。台北からは日帰りで行ける温泉が数多く有り、新北投、烏来といったスポットには真新しいスパも多い。


台北からは鉄道やバスを使って郊外や台湾の他の都市にスムーズに行くことが出来る。
日程に余裕があれば、台中、台南、高雄といった主要都市や「千と千尋の神隠し」のモデルとされる九份、夕日の美しい淡水などの人気観光地を巡るのも楽しい。

台中の人気アイスクリーム店、宮原眼科(トリップアドバイザー提供)

九份の街並み(トリップアドバイザー提供)

高雄のランドマーク、蓮池潭(トリップアドバイザー提供)

日本からの行き方

(空路)
日系のJAL・ANAの他、現地台湾系のチャイナエアラインやエバー、米系、アジア系など多くの選択肢がある。ピーチ、ジェットスター・アジアなどのLCCも就航。後述するがパッケージツアーも侮れない。

関西在住であれば関西国際空港からのピーチ、もしくはジェットスターに決まり。繁忙期でも無ければ往復1万円程度、キャンペーンであればウソのように安い値段で台北に行ける。東京、もしくは東日本在住でも一考の余地有りで、大阪までの交通費を入れても関空経由が最安という場合も。
関東の場合はエアアジアが成田・台北線を6月に開設予定で、料金は片道8千5百円と関空よりは高め。それでも往復で2万円を切るのはうれしい。ただし午前7時のフライトと便数は一層の拡充が望まれる。

エアアジア以外の場合、スクートが往復2万6千円程度。現地系が安い時期で3万円台、日系なら4~5万に跳ね上がる。
羽田は価格的にはやや成田より高いが、到着は台湾桃園国際空港(TPE)ではなくより市街地に近い台北国際松山空港(TSA)となる。時間が限られている場合には便利。

他にも仙台、福岡、那覇など地方空港から就航している。
台北は近いので直行便が基本。滞在時間が短い場合には値段だけではなく発着時間までよく見極めて検討したい。

パッケージツアーも競争が激しく意外にお得な場合もある。2泊3日のフリープラン(現地エコノミーホテル)が燃油込み2万円台からということも。

東京(羽田/成田)から台北まで、往路4時間、復路3時間、関西の場合は往復共に3時間程度。

(空港)
台湾の空の玄関は台湾桃園国際空港(TPE)と台北国際松山空港(TSA)の2箇所。羽田便以外は台湾桃園に到着する。市街地からは40kmk離れており、空港リムジンバスで70分程度。松山空港は市街地にあり、地下鉄MTRが直結している。市の中心まで15分程度。

(陸路から)
台湾は島国で、陸路での入国方法は無い。
沖縄から不定期に観光フェリーが就航する場合がある。また、中国とは定期航路がある。

地理と気候

台湾は亜熱帯に属し、冬も温かく夏の暑さは厳しい。5月から9月頃までは最高気温が30度を超え雨も多い。12月~2月は最高気温20度程度、最低15度程度で肌寒くなることも。

(画像:Google提供)

言語と通貨

公用語は中国語(普通話・北京語)。表記は中国で使われている簡体字ではなく繁体字が用いられている。
ホテル、レストランや観光地では日本語が通じることも多い。
通貨はニュー台湾ドル(NTドル)、単位は元(Yuan)だが口語では塊(Kuai)と呼ぶことも。1NTドル=3.3円(13年7月時点)。
食費や交通機関などの物価は概ね日本の半分程度と見ておけば良い。

両替は空港内で24時間カウンターが空いているが、市中の銀行が最もレートが良い。

(画像:National Taiwan Normal University提供)

ビザと治安

治安は良好で、日本とほぼ同程度と考えて良いが、外国に居るという一定の配慮は必要。置き引き、盗難、詐欺などは日本の国内旅行と同様に注意が必要。
観光目的の場合、90日以内の滞在はビザ免除(空路の出国航空券が必要)。90日以上の滞在、外国籍もしくは就業などの場合はビザが必要となる。

市内交通

(タクシー)
黄色い車体で「出租汽車」「計程車」などと表示がある。
初乗り70NTドル、250mごとに5NTドル追加と安い。2人以上で利用するなら後述のMTRより安上がりなことも。1日チャーターで4000NTドル程度(7時間)。
英語、日本語が苦手なドライバーも居るため、地図や行き先のメモがあると良い。

(MTR)
台北の地下鉄、MRTもしくは捷運(ジエユィン)と表記する。台北郊外から市内までを網羅する市民と観光客の足で、7つの路線(プラスロープウェイ)が敷かれている。
乗車はトークン制で、1日券は200NTドル。日本のSuicaやPasmoにあたる電子マネーが悠遊卡(Easy Card)で、MRTやバスが割引きになる他コンビニなどでも使えて便利。

(鉄道・バス)
郊外に出るなら鉄道が便利。新幹線で台湾を一周できる。詳しくは以下の台北ナビ参照。

台湾を横断する新幹線。車両は日本製だ(tabinote提供)
2013-01-21 11.17.34
バスは市内を網羅している他、全島をカバーする中・長距離バスがある。

ホテルとシーズン

経済的なホテルが1000NTドル、中級ホテルが2500NTドル、高級ホテルが4000NTドル以上といったところ。日本と比べそれほど安くは無い。ゲストハウス・ドミトリーであれば500NTドル以下のものも見つかる。

快適なのはやはり冬で、気温が低く雨も少ない1月がベスト。6月は台湾でもシーズンオフで航空運賃などが安くなるお得な時期。
夏の暑さは厳しいが、エアコンが強烈なこともあるため羽織るものがあると便利。

ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
空港や繁華街には携帯会社のカウンターがあり、身分証だけで購入できる。空港のショップ店員は日本人対応も手慣れたもの。
ちなみに携帯電話は台湾では「行動電話」と表記する。中国では「●●移動」という事業者名もあるので少しニュアンスが違う。

桃園空港にある携帯ショップ(tabinote提供)
2013-01-20 15.25.13

主な事業者はTaiwan Mobile(台湾大哥大)、Chungha Telecom(中華電信)、Far Eastone(遠傳電信)など。料金はTaiwan Mobileで100NTドル/日~と安い。
iPhoneの場合ほぼ自動でつながるが、Androidの場合はアクセスポイント設定など店員に依頼するのが無難。

(Wifi)
ホテル、ショッピングセンター、レストラン、カフェなど多くの場所でWifiを提供しており、ほぼ無料となっている。
台北では公共施設や駅などでは無料公衆無線LANを提供している。オンラインで申請でき、即座に利用できる。
また、台湾観光局が外国人旅行者向けにやはり無料で公衆無線LAN(愛台湾:iTaiwan)を提供している。サービスセンターなどでパスポートを提示すれば利用できる。


5. 旅の本屋 のまど:イベント情報:~8/8(木)サラーム海上さん スライド&トークショー!、8/2(金)~8/7(水)<旅の本屋のまどが選ぶ「本と旅」展> 表参道OPA gallery

Profile
プロフィール

旅の本屋 のまど

東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/

◆新刊「おいしい中東 オリエントグルメ旅」発売記念◆
サラーム海上さん スライド&トークショー
「サラーム海上の中東料理を巡る旅」

新刊『おいしい中東 オリエントグルメ旅』(双葉社)の発売を記念して、“よろずエキゾ風物ライター”のサラーム海上さんをお招きして中東の料理の魅力についてスライドを交えながらたっぷりと語っていただきます。ライターの他にも、ラジオやクラブのDJなど多方面で活躍するサラームさんが、今回注目したのは中東料理。新刊では、グルメ国レバノンで味わう絶品メゼやモロッコの民宿で教わるクスクス、エジプトの名物コシャリ、イエメンの屋台食堂、世界三大料理の地・トルコでの居酒屋放浪、イスラエルで出合った天才シェフなど、サラームさんが中東各地の旅で味わった料理や食のエピソードが、豊富な写真やレシピとともに紹介されています。長年、中東の音楽とともに中東の多彩な料理にも情熱を傾けてきた著者の集大成ともいえる渾身の1冊ですので、サラームさんの中東での取材旅行の貴重な体験談が聞けるはずです。サラームさんのファンの方はもちろん、中東の料理や音楽・文化に興味のある方はぜひご参加ください!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサイン会も行います。

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●サラーム海上(さらーむうながみ)

1967年生まれ、群馬県高崎市出身。音楽評論家、DJ、講師、料理研究家。明治大学政経学部卒業。中東やインドを定期的に旅し、現地の音楽シーンや周辺カルチャーのフィールドワークをし続けている。著書に『プラネット・インディアインド・エキゾ音楽紀行』『エキゾ音楽超特急 完全版』『21世紀中東音楽ジャーナル』、共著に『アラブ・ミュージックその深遠なる魅力に迫る』他。

◆サラーム海上さんHP「サラームの家」
http://www.chez-salam.com/

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【開催日時】  8月8日(木) 19:30 ~ (開場19:00)

【参加費】   900円  ※当日、会場入口にてお支払い下さい

【会場】  旅の本屋のまど店内

【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
e-mail :info@nomad-books.co.jp
(お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)

※定員になり次第締め切らせていただきます。

【お問い合わせ先】
旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
http://www.nomad-books.co.jp
主催:旅の本屋のまど
協力:双葉社

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<旅の本屋のまどが選ぶ「本と旅」展>


西荻窪に店舗をかまえる旅の本屋のまどは、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトし、「旅」への好奇心をくすぐる書店。
そんなのまどによる旅を感じる本のフェア「本とふた旅」展を表参道OPA galleryで昨年に引き続き開催します。のまどが選りすぐった「旅を感じる本」を展示・販売、7人のブックデザイナー&4人のゲストデザイナーによる展示会限定のオリジナル装丁やグッズ、ブックカバーもあります。

◆「本と旅」展公式フェイスブック
http://www.facebook.com/hontotabi

【期間】2013年8月2日(金)~8月7日(水)
【時間】11:00~19:00(最終日17:00まで)
【会場】OPA gallery / shop
東京都渋谷区神宮前4-1-23-1F(表参道駅徒歩5分)

【参加デザイナー】折原カズヒロ/白畠かおり/タケナカ・ユウキ/福田和雄/石間淳/原田恵都子/河村誠

【ゲストデザイナー】多田進/上野かおる/河井宣行/山崎登


6. 読者からのお便り

質問

9月にアンコールワットを観に行きます。
カンボジア入国時にビザが必要と知りあわてています。これまでビザの必要な国に行ったことはありません。
現地で簡単にビザって取ることができるんでしょうか?ビザ取得代行というサイトを見るとだいぶ高いようです。その分安心だとは思うのですが。
(Sさん、男性)


お答え

tabinote渡部です。
カンボジア入国にはビザが必要です。
ビザ取得方法には大きく以下4つの手段があります。
——————
(1)カンボジア大使館で窓口申請:観光ビザ申請費用2,500円/所要3日程度(受領は申請翌々日)
(2)カンボジア大使館に郵送申請:同4,500円/所要5日程度
(3)代行業者に依頼:同5,000円程度
(4)カンボジア入国時に空港で取得:20米ドル/即時
——————

観光滞在であれば(4)一択です。
他の方法を考える必要はありません。

パスポートサイズの写真および現金20ドルを用意して申請書に記入し、それらしき列に並べばOKです。
tabinoteスタッフも何ら問題無く入国できました。

記入方法はこちらをご参照下さい(pdf)。

または、クレジットカード決済も可能なe-Visaも利用できます。到着時並びたくないなどのご希望があればご検討下さい。ただし、若干割高です。

旅に関するご質問や、tabinoteへのご要望など、何でもご自由にこちらまでお寄せ下さい。


7. 編集後記

みなさんこんにちは。tabinoteメールマガジンスタッフ田口です。

2号連続で掲載されたtabinoteスタッフhamaによるソウル旅行記に続き、今回は僕の沖縄旅行記が掲載されています。その中でも書きましたが、僕は世界中のフードコートを巡ることをライフワークの一つにしています。
「せっかく海外に来たのにフードコートなんて!!」という声が聞こえてきます。
ええ、わかります。わかりますよ。もちろん僕もたまにはちょっと豪華なレストランに行くこともあります。
でも……やっぱりフードコートが一番なんです。

台北のフードコート(tabinote提供)
2013-01-22 12.55.34

理由はいろいろありますが、ひとことで言えば、「現地の人といっしょに現地の人が食べているものを食べたい」になります。
海外での日本料理のイメージといえば「サシミ」、「テンプラ」、「テッパンヤキ」ですが、僕達が日常的に食べる外食と言えば「うどん」、「そば」、「牛丼」ですよね(違ったらごめんなさい)。
フードコートには「マクドナルド」や「KFC」といったファーストフードチェーンと並び、シンガポールや香港なら「各種粥」や「デマエイッチョ」、タイなら「パッタイ」や「カオムー」、南インドなら「ビリヤーニ」や「ドーサ」など必ず現地の人が普段食べている料理を出す店が入っています。
楽しそうに食事を楽しむ家族連れや、昼食に出たOLさんを眺めながらこれら「普通」の料理を食べることがなにより楽しいのです。
他にも「とにかく安い」、「英語メニューがあって注文しやすい」、「冷房が効いている(南国では重要)」、「長居してもだいじょうぶ」といった利点もたくさんあります。
大きなモールに行けば必ず見つかりますので、みなさんも一度試してみてはいかがでしょうか?

次号は8/13(火)発刊の予定です。