3a. tabinote旅行記 香港エクスプレスで行く中国! 東莞(ドンガン)の巨大ゴーストモールに行ってみた 2


3a. tabinote旅行記 香港エクスプレスで行く中国! 東莞(ドンガン)の巨大ゴーストモールに行ってみた 2

あらすじ:香港から東莞(ドンガン)の巨大ゴースト・ショッピングモールこと「華南モール」に向かった私。直通バスの運転手が路肩にバスを停車して私に話しかけた…。
※前号はこちら


華南モールに到着

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(つぶれてませんでした・・・ 画像:Google)

カタコトの私と運転手とのやりとり。
運転手「(このバスが向かう)東莞城市候機楼から華南モールは遠い、華南モールならここで降りてあの橋を越えるのが一番だ。ここで降りてタクシーを使うといい」
私「このバスは華南モールには行かないのか?」
運転手「対!(その通り!)」

ここまではっきり言われて私もひるんだ。
相手は地元のバス運転手。東莞城市候機楼は華南モールと同じ敷地内のはずだが…、もしかしてとてつもなく離れているとか。なにせでかいモール、徒歩では行けないくらいの距離なのかもしれない。もしくは東莞城市候機楼がモール外に移転したのかも…。移転の事実がアップデートされておらず、ネットでは古い情報がヒットしたとか…。

とりあえず運転手に「香港ドルしかないからタクシーは乗れないよ」と伝えると、彼が両替してくれるという。この間もバスは路肩に停まったまま。客が他にいないからいいけど…。

タクシー代は6元くらいだというので、10香港ドルを6人民元と交換し、バス運転手にタクシーを停めてもらった。バス運転手はその6元をドライバーに渡し、何やら指示している。ゼロマージンでやってくれるのか、まあ6元で10香港ドル手に入ったなら得なんだろうけど…。
これまでの中国経験の中で、初めて接した親切らしい親切だった(と、この時は思った)。

タクシーに乗り、片側6車線くらいの巨大な道を通ってほどなく「華南MALL」の看板が見えた。ついに来た!

第一印象は、「あれ?意外に流行ってる?」。巨大な百貨店の看板が見え、そのふもとは人通りがある。
イベントをやっているらしき中庭あたりは人だかり、と言ってもいいほどの賑わい。
全然ゴーストモールじゃないじゃん!CNNのウソつき

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(画像:tabinote)

大通りを挟んで一帯が商業地区になっている模様で、通りの一方にはドイツの現金問屋METROとビジネスホテルの錦江之星がある。錦江之星は中国のどこにでもあるホテルチェーンで、東急インとかAPAホテルみたいな感じ。いざとなったらあそこに泊まれば安心だ。
さらにその後方にはコロニアルな高層マンション群。
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(画像:tabinote)

通りのもう一方が店舗が集まっている側で、百貨店の天和百貨が片側にデーンとそびえ、中庭を挟んで真功夫(中国や香港にある中華ファーストフードチェーン)やマクドナルドなど外食チェーンの看板。そして家電店(時尚電器)、奥には天和百貨と対をなすように巨大なSPARが。以前北関東中心に日本でコンビニを展開していたあのSPARと同じ看板だが、ここでは大型スーパーとして入居しているようだ。

ぱっと見、奥行きが見えないのでスケール感がわからない。そもそも建物が一体化していないので、どこからどこまでもモールなのか…。METROやその後方のマンションまで敷地に含むなら確かにでかそうだけど、埼玉のイオン・レイクタウンほどのスケールがあるように見えなかった。軽く肩すかし…。

華南モールを探検

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(画像:tabinote)

タクシーを降り、まずは天和百貨へ。
ATMで人民元を調達し、カートを引きながら散策をはじめる。

…あれ、別に空き店舗ないぞ?

百貨店の中は、客こそ少ないが店舗は埋まっていた。1階は衣料品と化粧品など。知っているブランドは余り無く、微妙な偽モノ感漂う、中華特有の謎ブランドが多かった。
商品はとにかく「微妙」としかいいようの無い感じで、私がこれまで見てきた中国の大型店というのは高級志向だったんだなとあらためて思う。なんというかローカルブランド(中華印の偽ブランド)ばかりで、外資系ブランドの看板をほとんど見ないのだ。

肩すかし感ぬぐえぬまま、中庭を通り抜けてSPAR側へ向かう。
中庭はイベントスペース兼遊園地になっており、スペースでは民族ダンスのような出し物をやっていてそこそこ人がいる。屋外遊園地はそれなりに人がいたが、基本閑散とした感じで平日のとしまえんといい勝負。
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(画像:tabinote)

せっかくなのでストリートビューを撮影してみた。
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(画像:tabinote)

家電店はとりあえずパスし、SPAR側へ。
家電店前の道路は無残に掘り返され、壁や歩行者道などイチからつくっていた。
なんというか、爆撃をくらったモールが復旧工事をしているような感じ…。
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(画像:tabinote)


このあたりから徐々に華南モールが本性を見せ始めた。

SPARは一見普通のスーパーで、中も賑わっていた。
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(画像:tabinote)

だが、4~5階建てのうち埋まっているのは2階あたりまで。3階以降はいきなりシャッターやベニヤで封鎖。
なるほど、こういうことか…と一通り眺める。
SPARだけでも十分にでかく、カルフールくらいの規模はあった。
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(画像:tabinote)

SPARを出て再び遊園地のある中庭へ。もう陽が暮れ始めてきた。

テレタビーズ(イメージキャラクターらしく、やたらとテレタビーズの案内がある)の看板に沿って、中庭の奥にあるらしい屋内遊園地を目指すと、通路は人気の無い方向へとつながっていた。
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(画像:tabinote)

夕方にちかづき水銀灯がまばたきをする中、警備員が暇そうに座っている。その向こうはえんえんと続く空き店舗。
ベニヤで囲った敷居の中で警備員がバトミントンをしている(たぶん賭けもやってた)。

うち捨てられたエスカレーターやフードコートの跡は、まさに廃墟と呼ぶにふさわしいものだった。
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(画像:tabinote)

あまりにも悲しすぎるフードコート…。
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(画像:tabinote)


そしてその奥に…、あれ?
航空会社のマークが並んだ看板と、「東莞城市候機楼」の文字。
やっぱモールにあるじゃん!嘘つき野郎!
よほど急ぐ行き先でもあったのか?特に金銭メリットもないのに運転手が私を途中で降ろした理由はわからない。

ドンガンに空港はない。東莞城市候機楼は近隣の空港、香港国際空港や広州白雲空港、深センの空港に乗り入れている航空会社のオフィスを集めたビルで、この場で直接航空会社のチケット購入やチェックインまでが可能となっている。
ここでチェックインを行うと、空港行きの直行バスにのってそのまま飛び立てるという仕組み。手荷物検査のゲートもあり、ここで検査済みの荷物はバスからそのまま飛行機に積んでくれる模様。
なるほど、明日はここから香港までのバスに乗ればいいのか。
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(空港のチェックインカウンターさながら・・・ 画像:tabinote)

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(荷物預かり・・・ 画像:tabinote)

東莞城市候機楼から建物の外側を通ってSPAR側に戻る途中も、果てしない廃墟が続いていた。商業施設部分は公共のスポーツセンターにつながっているらしく、いきなり卓球大会をやっている。もと来た道から戻ろうとするが、廃墟はどこも似たような光景なので、この時本格的に迷った。どこからどこまでがモールなのか…。
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(画像:tabinote)


ダンジョンのような多くの通路と廃屋を経て、屋内遊園地へ。
照明が…暗い。というか無い。ゲーム機や看板といった設備の光が薄暗闇の中で光っている。奥には屋内ジェットコースターが。
自然光だけなので薄暗く、営業しているように見えない。
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(画像:tabinote)

上階にはシネコンやスケート場が入っていたが…、お約束のように人が居ない。
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(画像:tabinote)

恐竜の展示をやっているので試しに入ってみる。入りたいと受付の女性に言ったら人を呼びに行った(お前が受付係じゃないのかよ!)。
たっぷり10分ほど待たされてもう帰ろうかと思った頃、やっと札束を握った別の女性が現れ、その場で支払い。
中は先客の老人1名と子供1名。私と合わせて3名。
この2人は10分以上この中に居たのか…。
わびしかった。ブランコに乗る老人…黒澤明の「生きる」を思い出す光景。
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(画像:tabinote)

カートを引いたまま百貨店、SPAR、廃墟を行ったり来たりして疲れ切った。

もう今日広州や香港に戻るのはあきらめた。今日一日ではとてもモール全体を見きれないし、とにかくこの忌々しいカートをなんとかしないと。
大通りの反対までなんとか歩き、ビジネスホテル(錦江之星)へ泊まることにする。

幸いにして部屋は空いていた。商務房(ビジネスルーム)というWiFI付のツインが198元(3,000円くらい)。

ベッドに倒れ込んでひとまず着替え。
休憩して再度モール散策に出かけることとした。
「中国一危険な都市」と称されるドンガン。
夜はどんな光景なんだろう…。

(もう1回だけ続きます)