tabinoteメールマガジン 2014/08/12号 Vol.029 無料版

Contents

1. 旅行業界最新ニュース
2a. 連載:「タビノート」 下川裕治
2b. 連載:「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和
3a. tabinote旅行記 香港エクスプレス航空で行く! 香港・トレイル探索 2
3b. 世界一周ノート 第19回:オーストラリア・ワーキングホリデー -3
4. 世界あの街この街:バンクーバー
5. 旅の本屋 のまど イベント情報:9/5(金) 台日作家交流トークイベント ~温又柔(聞き手)×黒川創×陳芳明、甘耀明~
6. 編集後記


1. 旅行業界最新ニュース

シンガポール航空がインドに新航空会社設立

シンガポール航空はインドのタタ・グループと共同出資し、新航空会社「Vistara(ビスタラ)」を設立した。営業は10月より開始される予定で、デリーを拠点としたインド国内線をフルサービスエアラインとして飛ぶことになる。当面の就航都市はムンバイ、バンガロールなど5都市を予定、年内には 11都市の就航を目指すという。

https://www.facebook.com/AirVistara

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成田空港に鷹匠が登場

成田空港は、飛行機の離着陸時に鳥が機体に当たったりエンジンに吸い込まれたりする「バードストライク」を減らすために、鷹匠が操る鷹を使って鳥を追い払う実験を開始した。成田空港では年々バードストライクを原因とする事故が増えており、現在は巡回する職員が空砲を打つなどして対応しているという。

スカイマーク社長、A380購入断念の報道を否定

資金難などでエアバスA380の購入をキャンセルとの報道があったスカイマークだが、同社の西久保愼一社長は「A380型機の導入についてエアバス社と交渉の途中であり、契約の解除や違約金、導入の見送り等含め、何ら現時点で決定した事実はございません」と、社内向けウェブサイトで否定したようだ。

今度はセパハンエアラインの航空機が墜落。40名近く死亡

イランのエスファハーンを拠点とするセパハンエアラインの航空機が、テヘランのメヘラバード空港を離陸直後に墜落、情報が錯綜しているがすでに37人の死亡が確認されている。機体は旧ロシアのアントノフ An-140型機をイランのHESA社がライセンス生産した IrAn-140型機とのこと。

マレーシア航空、完全国有化へ

不幸な事故が続いたマレーシア航空だが、マレーシア政府は同社の筆頭株主であるマレーシア国営投資会社カザナ・ナショナルを通じ、同社の完全国有化と上場廃止を発表した。年末までに手続きは完了、運営を継続しながら再建を目指すという。

日本でも航空機内の電子機器使用制限を緩和

国交省は欧米での動向を鑑み、9月1日より航空機内で携帯電話やデジタルカメラなどの電子機器使用制限を緩和すると発表した。実施にあたっては航空機ごとに使用可能な時間帯を区分するという。また、着陸後、滑走路を離脱し誘導路に入ってからは全ての電子機器が使用可能になる。

Peach柄のラピートが登場

アニメ機動戦士ガンダムの登場人物シャアをイメージした「赤い彗星」バージョンで話題になった南海電鉄が運航する関空アクセス特急「ラピート」が、今度はPeach・Aviation(ピーチ・アビエーション)のロゴマークとカラーリングを模した特別電車「出逢えたらラッキー Peach×ラピート ハッピーライナー」を期間限定で運航することを発表した。

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2a. 連載:「タビノート」 下川裕治

月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。

Profile
shimokawa

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。

たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

日本の空を支配する日本航空と全日空

 スカイマークが揺れている。10月から成田空港から撤退することが発表された。国際線への参入を計画し、エアバス380という大型機を6機購入する計画があったが、この契約もうまくいかず、700億円の違約金を支払わなくてはいけない可能性もあるという。
 スカイマークはLCCか……。これは以前から意見が分かれた。LCCの定義が曖昧という問題もあるのだが、僕のなかでは、LCCの範疇に入っている。それは、沖縄の那覇―宮古島線に乗り入れ、一気にこの路線の運賃を安くなっていった時期を体験しているからだ。


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2b.「旅のしりとりエッセイ」 吉田友和

Profile
プロフィール

吉田友和(よしだともかず)

1976年千葉県生まれ。出版社勤務を経て、2002年、初海外旅行にして夫婦で世界一周旅行を敢行。旅の過程を一冊にまとめた『世界一周デート』で、2005年に旅行作家としてデビュー。「週末海外」というライフスタイルを提唱。国内外を旅しながら、執筆活動を続けている。その他、『スマートフォン時代のインテリジェント旅行術』(講談社)、『自分を探さない旅』(平凡社)、『LCCで行く! アジア新自由旅行』(幻冬舎)、『めざせプチ秘境!』(角川書店)、『3日もあれば海外旅行』(光文社)など著書多数。
旅行作家★吉田友和 Official Web

しりとりで旅する 第28回 吉田友和

ど ドライブ

 青森ねぶた祭に参加したついでに、レンタカーで下北半島へ向かった。本州最北端の大間からほど近い、仏ヶ浦が目的地だ。コバルトブルーの海に、トルコのカッパドキアを彷彿させる奇岩が屹立する。なかなか見応えのある景勝地だが、そこへ至るまでの道も秘境感たっぷりで、僕はハンドルを握りながら静かに興奮した。信号機が非常に少なく、対向車線をすれ違うクルマも数えるばかり。山間部に入ると携帯の電波が圏外になった。日本の中でも辺境と呼べそうなエリアだ。


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3a. tabinote旅行記 香港エクスプレス航空で行く! 香港・トレイル探索 2

実践編

さて、前号の通り香港のマクリホース・トレイルに向かうこととした私。
3月22日、香港着翌日。さっそく早起きして現地を目指します。
荷物は機動性重視で水と食料に雨具程度。小さいリュックとペラペラのローカットシューズで挑みます。

出発

本土側を東西に横断する全長100kmのマクリホース・トレイルは10のセクションに分かれており、馬鞍山があるのはセクション4(Kei Ling Ha → Tai Lo Shan)。
「香港アルプス」によると、セクション4の入り口は企嶺下(Kei Ling Ha)へはバスが便利。最寄りのバス亭は水浪窩(Shui Long Wo)で、メトロの彩虹駅(Choi Hung)から便が出ているとのこと。

彩虹駅までメトロで行こうと思いましたが、念のためGoogleマップで経路検索してみると、なんとホテルの目の前からバスがでており(滞在していたのは香港島側・湾仔)、そのまま彩虹まで行く模様。路線バスの時間やバスナンバーまで表示されます。香港のGoogleマップは情報量が豊富でナビ機能も素晴らしいです。
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朝食に露店で卵サンドを買い、さっそくバスに乗り込みます。Googleの指定通り101番のバスで海底トンネルを抜け本土側に。20分ほど乗車して彩虹へ。ここからは「香港アルプス」の記述と同じルートになるのですが、彩虹で西貢(Sai Kung)行きのミニバス1A番に乗り換えます。終点のバスターミナルで更に299番のバスに乗り、水浪窩のバス停で下車。
都合バスを3回乗り継ぎ、所要1時間半程度かかりました。
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(写真:tabinote)

入り口

さて、今回のタネ本「香港アルプス」にも「水浪窩で下車、5分ほど歩いて戻る」とありますが、バス停とマクリホース・トレイルの入り口は離れています。Googleマップによると、澳頭新村(O tau New Village)の方が近いかもしれません。水浪窩で降りれば戻り、澳頭新村で降りれば少し先に歩くことになります。
私の場合、水浪窩バス停で下車し、「水浪窩」というゲートをくぐってしまい迷いました。必ず「企嶺焼烤場」のゲートから入りましょう。
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(写真:tabinote;ここから入ると行き止まり)

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(写真:tabinote;こっちが正解)

登り

時刻は9時。空は多少ガスっぽい感じですがそこそこ青空も見え、何より湿気が低くて快適な登山日和です。
企嶺焼烤場のゲートからバーベキュー場を抜けて案内板に従いトレイルに入ります。
しばらくはアスファルトの林道です。
「香港アルプス」の記述通り遮断棒をくぐって竹林へ。ここからが本格的な山道です。
林道では犬を連れた住民も見ましたが、ここからは人っ子1人いません。土曜日なのに。
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(写真:tabinote)

今回は時間制限(※)があるので、なんちゃってトレイルラン・スタイル。走れるところは走ることにします。
※この後、第26号でレポートしたLaibachライブに行く予定があったのです。

30分ほど走ると、時々竹林や木々の向こうに遠くに岩でゴツゴツした馬鞍山が見えるようになってきます。頂上は一見森林限界の上でとても高さ700mとは思えない、「あんなとこ登れるの?」という感じの距離感。

案内板のM76あたりから登りがきつくなり、走るのが難しい箇所も。
コンクリの階段がえんえん続き、あきらめて歩きに切り替えます。
この季節だからよかったけど、夏ならだいぶ消耗しそうだなーというくらいの登りでした。
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(写真:tabinote)

ようやく登り切って峠の稜線上へ。
ほぼノンストップ・動きながらの補給でここまで来たので、疲労が溜まっていました。水を補給し休憩。

トレイルは稜線に沿ってT字路になっており、右に向かうと馬鞍山。トレイルは左に向かうと規定のコースで馬鞍山には登らず下ります。その先には見事な三角形の大金鐘(Pyramid Hill;536m)が見えます。
馬鞍山を登るために来たので早速右へ。馬鞍山登頂はガイドブックによると所要1時間となっていますが、急いで登れば30分かからないでしょう。途中には手を使って三点支持で登らないといけないような急な岩肌も多くありました。
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(写真:tabinote)

登頂。誰もいません。
所要2時間程度、距離にして5km、累計標高差750m程度。
山頂からの景色もさることながら、峠の上を続くトレイルを見ていると来た甲斐がありました。
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(写真:tabinote)

ストリートビューを撮ってみました。
こちら

しばらくたたずんで、トレイルに戻り稜線を走ります。
左右足下は切り立った坂道、その頂点には自分と空だけです。
これは、脳汁が出る絶景でしたね。
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(写真:tabinote)

返す刀で大金鐘(Pyramid Hill;536m)も登頂。
こちらも岩肌が荒々しい急坂で、とても走ることなんて出来ません。
ここでやっと他の登山者グループ(白人)と遭遇。ごつい登山靴を履いて両手にトレッキングポールを持ったすごく本格的な装備でしたが、かえって大変なのでは…。
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(写真:tabinote)

正直いつまでも居たい気持でしたが、時間制限もあるので案内板通りにトレイルを下ります。

下り

大金鐘を超えてしばらくするとコースは南に続いていくのですが、私は山の北側、馬鞍山駅からメトロで戻ろうと思っていたので、馬鞍山郊遊徑(Ma On Shan Country Trail)へ。
ここからはほぼ延々と下りが続きます。心肺は楽ですが…、感覚的には斜度20度は超えるであろうなかなかの坂道。下りの一歩一歩で衝撃が来て、前腿の筋肉が壊れていく感じがわかります。明日の筋肉痛が怖いですが、歩いてもよけいキツいだけなのでそのままトコトコ小走りモード。

途中から、キャンプ場やモトクロス自転車の若者達とすれ違うようになりました。皆厳しい表情で登っています。
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(写真:tabinote)

長い下りを経て、馬鞍山郊遊徑は良友路(Good Companion Road)と名を変え市街地に続いています。
街に出て、メトロの馬鞍山駅に無事たどり着きました。

総行程12km、3時間、うち休憩除く純移動時間が2時間20分。累計標高は1,000mくらい。
いやー!、結構疲れました。
馬鞍山に加えて大金鐘も登ったので、ガイドブックの想定時間(7時間程度)の倍以上の速度で歩いたことになるでしょうか。
さすがに第4セクションは、難易度最高ランクとされているだけありました。

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(この日のルート)
香港トレイル

メトロで銅鑼湾に戻り、目抜き通りのヘビ料理屋へ。
優しい味のスープが胃に沁みました。
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(写真:tabinote)

摩天楼からわずか1時間、香港の大自然は素晴らしかったです。こんな整備されたトレイルが身近にある香港の人が羨ましい。
意外に手軽で本格的な香港の自然巡り。
ルートがしっかり整備されているので、未経験者や初心者の方でも大丈夫だと思います。

この旅行記を読んで「行ってみたい」とお感じの方が一人でも現れれば書いた甲斐があります。
それでは。


※備考:香港の山屋
トレイル行の前日、何か掘り出しものでも無いかとアウトドアショップ巡りに行きました。
“The Overlander“、保捷行(プロトレック)、沙木尼(シャモニー)”などの有名店を覗きましたが、日本のショップの方が品揃えは良いように感じました。ネットでは日本より安いという情報もありましたが、その情報が書かれた当時よりも円安のためかそれほど値段も変わらず。結局食料(パワーバー)を数本だけ買って帰りました。
TheOverlander
PROTrek (保捷行)
Chamonix (沙木尼)

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3b. 世界一周ノート 青木大地

仕事をやめ、2013年10月から1年間の予定で世界一周の旅に出ました。

Profile
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青木大地(あおき・だいち)

1986年生まれ。日本大学 芸術学部 卒業。
卒業後、大手レンタルビデオメーカーに勤務。店舗、営業を経て世界旅行のため退社。
念願のフリーライターとしてとりあえず1年は過ごせそうです。
同名義のFacebookもよければ見てください。

Facebook

第19回:オーストラリア・ワーキングホリデー -3

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オーストラリア・レンタカー周遊、準備と予算編。
ワーキングの後にはホリデーを。僕は3ヶ月で稼いだ10,000$(オーストラリアドル;以降も同様)に浮かれ、オーストラリア国内旅行をすることにした。目指すは地球のへそ、エアーズロック(オーストラリアでは先住民の呼びな名ウルルの方が通じる)。

ただそれだけでは刺激が足りなかったので、僕はレンタカーでの低予算旅を計画した。運良く人が集まり、4人編成10日間の旅が実現した。狭い日本人コミュニティーにあって、メンバーは職場の元シェフ・系列店のウェイトレス・僕のシェアルームメイトの4人だった。
車中泊上等の低予算賛同者を乗せて、僕は3ヶ月ぶりの旅に、大陸を渡る旅に出発した。

でもその前に・・・僕は国際免許証を取得していなかった。日本大使館へ出向くと発行は不可とのことだったけれど、代わりに翻訳業者なるものを紹介された。シドニー市内なのでその足で歩いて向かうと、ビルの中のオフィスには料金表が貼られていた。どうやら公的書類等を合法的に効力そのままで翻訳してくれるらしかった。117$と高額だったけれど、運転をシェフと担当しなければならなかったので、無免許で捕まるよりはと依頼することにした(実際、旅の間も数回警官に止められる機会があった)。
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この書類を軸に、今度はレンタカー選びが始まった。価格は店舗によってかなり差があったけれど、長距離移動という観点からトラブルに対応できる保険形態と国内に支店が多い会社を選ぶ必要があった。その結果、価格と照らし合わせて大手も大手、HERTZ社でのレンタルとなった。これが正解で、新車同様の車両をレンタルすることができ、最も恐れていた車両トラブルもなく旅をすることができた。
また、欧米人の中では主流の、中古車を買って旅の終わりに売り払うというスタイルは短期間旅行・トラブル時のリスク回避から選択肢から外した。
結局、10日で600$(1人150$)という出費から旅が始まった。

ここからガソリン代と食費、観光とホテル代金が日々加算されていくのだけれど、最終的にその殆んどがガソリン代になった。10日間の走行距離は9,000Kmに及び、給油の度に心が痛んだ。
食費に関しては旅の初めにガスコンロを量販店で購入(15$)し、これを使っての自炊で費用を抑えることができた。何時でもコーヒーがいれられる利点もあった。
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ホテルに関しては主にモーテルを利用した。4人で1泊100$が相場だった。けれど、車中泊が多く実際に使ったのは4回で、後はキャラバンパークと呼ばれるキャンプ施設(そこら中にある)で数百円でシャワーのみ借りることが多かった。
観光費用は入場料等でかかるけれど、全体からすると微々たる出費だった。
1度駐車違反で切符を切られたので200$程飛んだ・・・これは削れる経費だった。
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以上を踏まえて幾らかかったか。次号で旅の観光の様子と共に発表します。
因みにシドニー・ウルル間のツアー(飛行機使用)では1泊2日500$~が相場です。


実際、車で走ってみて、僕はこの方法を選んで良かったと思った。日本では見ることの出来ない大陸特有の景色を24時間見続けて、自分の都合で行き先を自由に決めて。確かに、美味しい食事もなく、体はボロボロになってしまったけれど、僕にとっては満足のいく旅になった。ネット等でも検索すると、シドニー・ウルル間を車で移動するという選択は避けられている傾向にあった。主に車両トラブルに起因するネガティブな意見が多いのだけれど、それも醍醐味である気はする。実際、前後100Km何もない砂漠の真ん中で深夜に往生している車も見たし、カンガルーや牛を車で跳ねた人の話も聞いた。
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結局、この旅行が忘れられず、僕は出国を延ばしてまでパース(西海岸)へと出向いたりした。旅は次なる好奇心を生んで新しい旅に向かわせるといつも感じる。
まだあまり日本人に浸透していない、車で巡るオーストラリア旅行。刺激も魅力も詰まった未開のおすすめ旅程です。
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次週は周遊ルートと観たものリスト、経費を記します。


世界一周ノート
とりあえずの予定コース:上海→杭州→南寧→ベトナム→ハノイ→ホーチミン→カンボジア→チェンマイ→ラオス→バンコク→パンガン島→ペナン島→マラッカ→スマトラ島→ジャワ島→マニラ→シンガポール→ジョホールバル→シドニー…、以降インド、トルコ、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、南米と巡る予定

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4.世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第28回 バンクーバー

Vancouver Downtown
Vancouver Downtown (トリップアドバイザー提供)

カナダ国旗

(画像:Wikipedia)


見どころと特徴

カナダ西部最大の都市で、高層ビルとビクトリア調の建築が調和する、美しい街並みが特長。
英エコノミスト誌の「世界一暮らしやすい街」ランキングでは上位の常連。
留学やワーキングホリデーなどで日本人在住者も多く、初めての海外でも安心。
街歩きや新鮮なシーフード、中華街でのグルメも人気だが、ハイキング、カヌーといったアウトドア・アクティビティもこの街の楽しみ。

バンクーバー市自体の面積(広域バンクーバー;Metro Vancouver)は2,887km2と、東京都(2,188km2)よりも広いが、観光客が集う中心部・ダウンタウンは意外にコンパクト。
ダウンタウンの道は直交が基本。北西のスタンレー・パークと南東のBCプライスを一直線に結ぶのがバンクーバー最大の目抜き通りであるロブソンストリート。この通りにウォーターフロント側で平行するジョージアストリートと、北東から南西に延びロブソンと直交するグランビルストリートを覚えておけば迷うことはない。

Google マップ
(出典:Google;A-ロブソンストリート、B-ウォーターフロント/ギャスタウン、C-チャイナタウン、D-グランビルアイランド、E-イェールタウン、F-メインストリート、G-スタンレーパーク、H-キツラノ)

街歩きはダウンタウンから。ロブソンストリートは通りの両側にショップやレストランがずらりと並び、夜でもにぎやか。
Robson Street
Robson Street (トリップアドバイザー提供)

バンクーバー美術館はロブソン通り沿い。石造りの重厚な建物に反してモダンアートを多く展示している。カナダの自然を描いた画家、エミリー・カーのコレクションが目玉。中にはカフェもありまったりできる。
Vancouver Art Gallery
Vancouver Art Gallery (トリップアドバイザー提供)

バンクーバー美術館でロブソンストリートはグランビルストリートと直交している。そのまま北上しウォーターフロント側に出れば展示場のカナダ・プレイスを初めとした白亜の建物群と海、そしてロッキー山脈を遠景に望む美しい光景が見られる。
海岸沿いに建つハーバーセンターはバンクーバーで最も高い建物。最上階はバンクーバー・ルックアウトという高さ167mの展望台で、市街を一望できる。ダウンタウンの高層ビルから山々、遠くのバンクーバー島まで360度のパノラマを楽しめ、市街の位置関係把握にも便利。チケットは終日有効で、夜は夜景を見に再訪してもいい。
Vancouver Lookout
Vancouver Lookout (トリップアドバイザー提供)

ウォーターフロントから東に歩くと、バンクーバー発祥の地ガスタウン(ギャスタウン)。
19世紀の火事により街はさびれゴーストタウン化していたものの60年代に再開発が進み、今では往時以上の活気を誇る観光地となっている。おしゃれなアパレルショップやこだわりのカフェなど、若者に人気の店が軒を連ねる。
Gastown
Gastown (トリップアドバイザー提供)

ガスタウンから東に向かうとチャイナタウン。バンクーバーは中国系移民が多く、チャイナタウンも北米屈指の規模を誇る。
朱塗りの門をくぐると漢字と赤黄の看板で彩られた異世界となる。もちろん中華料理の名店もこのエリア。
Chinatown
Chinatown (トリップアドバイザー提供)

また、チャイナタウンにはギターの神様、ジミ・ヘンドリックスが子供の頃暮らしていた祖母の家があり、現在はシェアハウスとして開放されている。かつて食堂だったハウスのキッチン部分はJimi Hendrix Shrine(ジミヘン神社)として6月~8月まで一般公開されており、手作り感あるポップな風情にオーナーのジミヘン愛を感じずにはいられない。

なお、後述するがチャイナタウン周辺はホームレスが闊歩するドヤ街めいたエリアに隣接しており、夜は治安は良くない。ガスタウンから移動するなら夜間は歩かずタクシーを使おう。

グランビルストリートに戻り、南西に向かうとイェールタウン。
海岸沿いの倉庫街がリノベーションされ、赤煉瓦やガラスの瀟洒なビル群に生まれ変わった。一帯はおしゃれなカフェや最新のレストランが集まり、夜は一層人通りが増える人気スポットとなっている。
Yaletown
Yaletown (トリップアドバイザー提供)

イェールタウンを超え、グランビル・ブリッジを渡ると橋の下にはグランビル・アイランドという市場街があり、対岸からフェリーで行くこともできる。
近郊で採れた野菜やメープルシロップといった農産品、近海物のサーモン、ベーコンやパンといったデリまであらゆる食がそろう。レストランや地ビール工場もあり、海辺を見下ろしながらの一杯は最高。
2013-08-20 11.45.55(tabinote提供)

グランビル・アイランドを出てグランビル通りを西に向かうとキツラノ地区へ。
こちらは学生街・ヒッピータウンとして名を馳せたエリアで、現在はイェールタウン同様に再開発されおしゃれなエリアに変貌している。ヒッピーカルチャーを反映し、オーガニックスーパーやヨガスタジオなどが多いのも特徴。博物館やビーチもあり、一日中のんびり過ごせる。
Vancouver Maritime Museum
Vancouver Maritime Museum (トリップアドバイザー提供)

東に戻り、イェールタウンの南東、チャイナタウンからちょうど真南に延びるのがメインストリート。
こちらにも個性的な店が多く集まり、ウィンドウショッピングや散策に最適な通りとなっている。
アウトドア好きならバンクーバー生まれのブランド、マウンテン・エキップメント・コープの直営店があるのも見逃せない。
Main Street
Main Street (トリップアドバイザー提供)


そして、バンクーバーといえばスタンレーパーク。
カナダ総督のダービー・スタンレー16世にちなんで名付けられた市民の憩いの場で、総面積は400万m2にもおよぶ。周囲はシーウォールという長さ8.8kmのトレイルで囲まれており、内部には豊かな原生林や湖の他、ビーチやカフェ、レストラン、巨大な水族館がある。ハイキングやレンタサイクルでのトレイル一周ツアーも楽しい。
Stanley Park
Stanley Park (トリップアドバイザー提供)

Vancouver Aquarium
Vancouver Aquarium (トリップアドバイザー提供)


さて、バンクーバーの楽しみは郊外観光、アウトドアのアクティビティにあると言っても過言では無い。

大自然の中でのウォーキングやハイキング、サイクリングは定番で、ジップラインやシーカヤックなども豊富に現地ツアーがある。
北部のカピラノ吊り橋は人気スポット。ダウンタウンからの無料シャトルバスでわずか15分、原生林が生い茂る渓谷に到着する。一帯は自然公園となっており、ハイキングや断崖遊歩道など冒険が楽しめる。
Capilano Suspension Bridge Park
Capilano Suspension Bridge Park (トリップアドバイザー提供)

バンクーバーの北120kmに位置するウィスラーは冬期オリンピックの舞台ともなった世界有数のスキーリゾートで、冬はもちろん春から秋にかけてもハイキングやゴルフ、釣り、カヌー、ラフティング、トレイルラン、トレッキング、乗馬など豊富なアクティビティが待っている。中でも懸垂氷河と氷河湖を一望するジョフリー・レイクスのトレッキングはここでしか味わえない体験。
Whistler
Whistler (トリップアドバイザー提供)

フェリーでバンクーバー島に向かい数泊するのも楽しい。
州都ビクトリアは通常の飛行機や長距離バスでも向かうことが出来るが、ここはぜひ水上飛行機で訪れてみたい。ビクトリアの街は英国風の美しい街並みが拡がり、シーフードを目当てにのんびり滞在するのもよいし、フェリーでオルカウォッチングや釣りを体験するのも人気。
Victoria
Victoria (トリップアドバイザー提供)

バンクーバー島の南に浮かぶのはソルト・スプリング島。豊かな自然と由緒正しいヒッピーカルチャーの伝統が特徴で、“オーガニック・アイランド”の異名を持つ。オーガニック野菜やアーティストの作品が並ぶ土曜市の日には、大勢の観光客が島外から訪れる。
Salt Spring Island
Salt Spring Island (トリップアドバイザー提供)

そして、日程に余裕があればぜひ北方のカナディアン・ロッキーへ。
夏は氷河を遠景にグリズリーやムースを観察したり、トレッキングを楽しむのもよい。
北緯60度を超え、ユーコン準州に入れば極北の世界。冬はオーロラ鑑賞が体験できる。
Grassi Lakes
Grassi Lakes (トリップアドバイザー提供)

Whitehorse
Whitehorse (トリップアドバイザー提供)

\カナダ/がお得!体験談が豊富な現地ツアーサイト VELTRA / Alan1.net


Cardero's Restaurant and Live Bait Marine Pub
Cardero’s Restaurant and Live Bait Marine Pub (トリップアドバイザー提供)

セレブも多く、山海の幸に恵まれたバンク-バーは北米有数の美食都市。
多様な移民の食文化が融合し、豊かな地元の食材をふんだんに用いたテイストはウエストコースト料理、ウェストコースト・フュージョンと呼ばれ、世界的な評判を獲得しているレストランも多い。
人気店は近海産の新鮮なシーフードや地元の有機野菜、広大な平原で育った牛や鳥、野生動物、オーガニックワインなど様々な特徴をアピールしている。
特にガスタウンやキツラノのあたりにはモダンなレストランが多い。

ホテルや高級レストランばかりではなく、移民による伝統料理もレベルが高い。
中国系移民が多いこともあり、特に中華のレベルは高い。また、タイ、インド、中東などのレストランも質が高い。和食もスシからラーメンまで選択肢は多い。
欧州系移民の伝統料理が並ぶ店も多く、イタリア、フランス、ベルギー、ギリシャなどの名店がそろう。
また、ストリートフードもおいしいと評判。
ホットドックやケバブ、ハンバーガーなどはリーズナブルでボリュームもたっぷり。

Salam Bombay
Salam Bombay (トリップアドバイザー提供)

さらにジャンクフード好きの人は地元民の大好きな「POUTINE」も試してみよう。ポテトフライにチーズとグレービーソースをたっぷりかけたこの逸品。カロリー計算などといった野暮なことは言わずビールといっしょに流し込もう。
2013-08-19 16.01.22
(tabinote提供)


日本からの行き方

(空路)
成田および羽田から毎日直行便が運行している。
エアカナダは成田を17時発、所要9時間で日付変更線をまたぎ、同日10時に到着する。
JALは成田を18時発、同日11時半着する。
羽田の場合はANAが22時発、同日15時着。
安い時期なら往復10万円を切る。

関空の直行便は無い。羽田/成田まで移動するか、経由便を使うことになる。
経由便の場合、デルタやシンガポール航空などいくつかの選択肢があるが、直行便が十分安いためにあまりメリットはない。

(パッケージツアー)
時期によっては最安で10万を切るツアーもある。直行便利用の場合は最安で13万円程度。
ホテル代が高めなため、パックツアー検討の余地は大きい。

(空港)
バンクーバー国際空港は市街ダウンタウンの南西15km、フレイザー川がジョージア海峡に注ぎ込む巨大な中州に位置している。
ガラス張りの吹き抜けが美しい空港は機能的で、スカイトラックスのワールド・エアポート・アワードでも上位の常連。

空港からはスカイトレインがダウンタウンまで所要25分。運賃は平日18:30まではゾーン2の料金(後述)4カナダドルプラス空港割り増し料金5カナダドルで合計9カナダドル。平日18:30以降および土日宿は均一料金2.75カナダドルプラス5カナダドルで7.75カナダドル。ダウンタウンから移動の予定があれば、空港内のセブンイレブンで一日乗車券か10枚綴り回数券を買うとよい。一日乗車券は9.75カナダドル。
始発は午前5時、終電は1時前。

夜行バスN10は午後10時から午前4時半頃まで運行。スカイトレインの終電以降はこちらを利用する。ダウンタウンまで約30分。料金は4カナダドル。

もちろんタクシーを使ってもよい。メーター制で安心して利用可能。ダウンタウンまで34~36カナダドル程度。固定料金のリムジンもあり、セダンならダウンタウンまで45カナダドル、6人乗りで53カナダドル。
また、宿に駐車場があれば空港からレンタカーを借りていくという手もある。


地理と気候

カナダでもほぼ最南端に位置し、温暖で過ごしやすい。雨が少なく晴天の多い6~9月がベストシーズンとなる。夏でも湿度が低く快適。高緯度のため夜9時頃まで明るく、昼が長い。
一転して11月から3月までは降水量が多くなり、特に11月~1月は曇りか雨の日が多い。ウィンタースポーツやオーロラ観光でにぎわうシーズンでもある。

カナダは広大な国土を反映して6つの時間帯に分かれる。バンクーバーと日本の時差はマイナス17時間。日本の正午が前日の午後7時。3月の第2日曜から11月の第1日曜まではサマータイムで、時差はマイナス16時間となる。日本の正午が前日の午後8時。


(画像:Google提供)


言語と通貨

英語が基本。
バンクーバーはアジア系住民の割合が高く、白人が57%に対してアジア系は35%程度を占める。うち中国系が18%)。したがって中国語やカタコトの移民も多い。英語が不得意でも臆せず行動したい。

通貨はカナダドル(CAD)。1カナダドル=94.3円(14年8月時点)。
概ね1カナダドル=100円と覚えておけばよい。

物価は日本並みと考えていればよい。中級ホテルでも1万円、外食はランチ千円、夕食2千円程度。カフェが500円。タクシー初乗り300円強。ミネラルウォーター140円程度。食料品はやや安め。
商品価格には、ブリティッシュコロンビアの場合12%の州税(HST:ハーモナイズドセールスタックス)が付加される。

両替は万国共通で、ATMの国際キャッシングが便利。
現金の場合は日本円を現地の市中で替えるのが鉄則。
クレジットカードは必須。ホテルやレンタカーのデポジット(預かり金≒身分証明)としてカードを求められることも多い。カードの通用度は非常に高く、店舗やレストランはもちろんミュージアムの入場料やタクシーでも使える。

アメリカ同様チップの習慣があり、レストランやタクシーでは会計の10~15%程度。ルームメイクに1カナダドル程度。ガイドにも数カナダドル程度。
レストランの会計にサービス料が含まれていれば払う必要は無い。


治安とビザ

治安は一般に良好とされているが、風光明媚なイメージに気を緩めてはいけない。
犯罪の温床となるという理由で市内に公衆トイレがないという事実からも、安全とはいえないことがわかる。旅行者を狙ったスリや置き引きは頻発している。

バンクーバーで最も注意すべきは麻薬。北米の麻薬天国とも呼ばれ、マリファナは半公認状態ともいわれる。もちろん大麻もエクスタシーも覚醒剤もすべて違法であり、麻薬を使うことはもちろん中毒患者がひきおこすトラブルにも注意。
ガスタウン~チャイナタウンを結ぶヘイスティングス通りやコロンビア通り一帯は「先進国最大のスラム街」(by国連)と称されており、昼間からホームレスや薬物中毒者、アルコール中毒者、娼婦が徘徊するエリアで、HIVポジティブの割合も高いという。繁華街に近いが、昼間でも近寄らない方が無難。
そもそもバンクーバーはヒッピーカルチャーの伝統があり、カナダで最も暖かく土地なためにホームレスが集まりやすい。このような背景からホームレスと麻薬が循環する構造を生んでいる。
バンクーバー治安
(出典:Google;A-ギャスタウン、B-インサイト、C-チャイナタウン)

(参考動画)
Vancouver Downtown East Hastings

エリアの中心にあるのが北米初の公共薬物自己注射施設「Insight」。医療関係者が待機しており、麻薬中毒患者に適切なサイクルでの使用や新しい注射針の使用を促すなど、日本では考えられない手法をとる更生施設。前述通り薬物使用は違法だが、ここでは特区として許可されている。
バンクーバー治安_Insight
(出典:Google)

こうした現実が犯罪率の高さにもつながっている。バンクーバーの強盗発生率は日本の約58倍、性犯罪は約10倍、暴行・傷害は約18倍におよぶ(13年1月~11月)。くれぐれも気を引き締めて行動することが重要。

また、意外に注意が必要なのはタバコ。
ブリティッシュコロンビア州では禁煙法により公共の場やレストランでの喫煙が全面的に禁止されている。それどころか建物の出入り口、開放中の窓及び空気口から6メートル以内が禁煙となっており、ほとんど自宅や大自然の中でしか吸えない状態。タバコの価格も高く、1箱10カナダドル程度。違反した場合の罰金は最大2,000カナダドルとなっている。愛煙家の方はご注意を。


6ヶ月以内の観光滞在であればビザは不要。
長期滞在の場合は、以下の在フィリピンカナダ大使館まで申請を。在日カナダ大使館は東京・赤坂にあるが、査証部は閉鎖されフィリピンに移管された。


市内交通

(タクシー)
メーター制で、日本で乗るのと同様に安心して利用できる。
初乗り3.35カナダドル、1kmごとに1.92カナダドル。降車時に10%~15%のチップを渡す。

(スカイトレイン・シーバス・市バス)
Translink社が市内軽鉄道のスカイトレイン、400人乗りのフェリー・シーバス、市内バスの3つの交通機関を運営しており、料金体系やチケットも共通。乗車時のチケットは他の交通機関への乗り換え時にも使うので無くさないこと。
SkyTrain
SkyTrain (トリップアドバイザー提供)

料金はゾーン制で、通過エリアによって料金が変わる。ゾーンは3つで、市街地はほとんどゾーン1に収まる。
(ゾーンマップ)

(出典:Translink)

料金はシングルチケットが平日始発から18:30までゾーン1が2.75カナダドル、ゾーン2が4カナダドル、ゾーン3が5.5カナダドル。
平日18:30以降と土日祝はどこまで行ってもゾーン1と同じ、2.75カナダドルの均一料金。

他に、一日乗車券、月間パス。10枚綴りの回数券がある。
一日乗車券はゾーン乗り放題で9.75カナダドル、月間パスはゾーン1で91カナダドル、ゾーン2で124カナダドル、ゾーン3で170カナダドル。10枚綴り回数券はゾーン1で21カナダドル、ゾーン2で31.5カナダドル、ゾーン3で42カナダドル。

一日乗車券や回数券は、乗車前にTicket Validatorと呼ばれる機械で利用時間を打刻しないと不正乗車と見なされる。抜き打ちの検札があり、無賃乗車と見なされた場合や紛失の場合、理由のいかんにかかわらず173カナダドルの罰金。

(鉄道)
郊外や東海岸、ロッキー山脈など長距離移動には鉄道を利用する。
鉄道駅はチャイナタウンの南側およそ1kmにあるパシフィック・セントラル駅。スカイトレインのメイン駅すぐそば。カナダ横断鉄道VIAやシアトルからのアムトラックが発着する。
観光列車のロッキーマウンテニア鉄道はパシフィック・セントラル駅近くの専用駅から発車する。
ウィスラー行きのBC鉄道はノース・バンクーバー駅から出発。ウォーターフロントからシーバスで北に移動する。

(レンタカー・レンタサイクル)
カナダは広く、郊外観光ならレンタカーがあると便利。
市中や空港にはHertz、AVIS、Budgetといった大手業者のカウンターがある。
年齢は25歳以上、クレジットカードと国際免許証が必要。
料金システムは24時間単位で日本と殆ど同じだが、走行距離に応じたマイレージ料金を併用している場合もある。
ちなみに相場は、AVISでセダンを1日借りて70カナダドル、ジープ・チェロキーで100カナダドル、8人乗りのシボレー・サバーバンで230カナダドルといったところ。

バンクーバーは自転車に優しい街で、ダウンタウンの中心部にも自転車専用道が通っている。クロスバイクを8時間借りた場合24カナダドル程度、3日なら63カナダドル程度。


ホテル

近年はホテルの建設ラッシュで、高級ホテルから日本人オーナーのゲストハウスまでそろっている。
カナダ西海岸は年間通してイベントが多く、春はガーデンツアーやハイキング、夏はフィッシングやホエールウォッチング、秋から冬はウィンタースポーツやオーロラ鑑賞の中継地としてにぎわうため、ディスカウント・シーズンは明確でない模様。
ただしやはり夏の方が人手は多く、6月~9月頃がハイシーズン。

ホテル代は高めで、高級ホテルなら一泊2万円以上、中級ホテルでも1万円以上が目安。ゲストハウスが3千円~といったところ。治安面での心配はあるがダウンタウン東側にも安宿が点在している。


ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
カナダの通信事業者はRogers、Bell、TELUS、Windなど。
米国同様、プリペイドSIMの購入が難しい国の1つ。プランも主に通話やメッセージに特化しておりネットは高め。
短期間であれば無線ルーターを日本からレンタルして行くか、海外パケット定額を利用した方が良いかもしれない。

RogersでプリペイドSIMを購入する場合、まともにインターネットを利用したければ高くつく。「Talk, Text and Internet 65」プランがが1ギガ/月で65.75カナダドル。
もしくは、既存のプランにインターネット接続を追加するということもできる。1ギガぽっちにそんなに払えないという場合はこちらで。ただし、1ギガ/月で30カナダドル、2ギガ/月で50カナダドルなど、いずれにせよあまり安くない。いわゆるUSBスティックやルーターを用いたサービスを提供してる。

Bellの場合、インターネット接続が含まれたプリペイドプランがサイトに見当たらない。いわゆるUSBスティックやルーターを用いたサービスを提供しているようだが、月額契約ベースの模様。この場合も2ギガ/月で45カナダドル程度と安くない。

Telusの場合、月間以外にも一週間、2週間といった短期間有効なプリペイドプランがある。
良心的、と思いきや7日間有効100メガ通話無制限のプランが25カナダドル。14日間250メガ通話無制限で50カナダドル、1ヶ月300メガ通話夜間のみが40カナダドルなど、やはりどれも割高。

Windの場合、月額35カナダドルでデータ無制限のプランがある。
というわけで、旅行者にとってはWind一択。

(WiFi)
レストラン、カフェ、交通機関、公共施設など様々な場所で無料のWiFiが提供されている。パスワードの無いフリーWiFiも多い。

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5. 旅の本屋 のまど イベント情報:9/5(金) 台日作家交流トークイベント ~温又柔(聞き手)×黒川創×陳芳明、甘耀明~

Profile
プロフィール

旅の本屋 のまど

東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/

◆台日作家交流トークイベント◆
「日本統治時代・台湾を日本語で書く、中国語で書く」
~温又柔(聞き手)×黒川創×陳芳明、甘耀明~

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台湾でかつて書かれていた “日本語文学”–非母語を使って作品をつむいだ台湾人作家たちは、抑圧の中、何を考え、誰に、何を伝えたかったのか。戦後、新しい「国語」=中国語で創作する台湾人作家たちは、言語の断絶を超えて、日本統治時代の作品をどう読み、その歴史をどう描くか。日・台の現代作家の皆さんに語り合っていただきます。


温又柔

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日本に暮らし、日本語で創作する台湾人小説家。 1980年台湾・台北市生まれ。
1983年より東京都に在住。2006年法政大学大学院・国際文化専攻修士課程修了。
2009年「好去好来歌」で第33回すばる文学賞佳作受賞。2011年『来福の家』(集英社)を刊行。2013年観客参加型演劇『東京ヘテロトピア』にテキスト執筆者として参加。言語学者・王育徳が著した『台湾語入門』にまつわる物語を書く。同年、制作・公開された記録映画『異境の中の故郷―作家リービ英雄52年ぶりの台中再訪―』に出演。

黒川創

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1961年、京都市生まれ。同志社大学文学部卒業。2001年『もどろき』が三島賞・芥川賞候補、2002年『イカロスの森』が芥川賞候補に。2005年『明るい夜』発表、同作で京都水無月大賞受賞。2008年『かもめの日』で読売文学賞受賞。最新長編は『暗殺者たち』(新潮社)。その他の著作に鶴見俊輔・加藤典洋氏との共著『日米交換船』、編著『〈外地〉の日本語文学選1 南方・南洋/台湾』(新宿書房)など。

陳芳明(ちんほうめい)

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1947年台湾・高雄生まれ、輔仁大学歴史学部卒業、国立台湾大学歴史大学院修士課程修了。大学時代より文学批評を発表。80-83年反政府言論誌『美麗島週報』に参加、民進党宣伝部長を経て、95年より文学研究の道へ。国立政治大学台湾文学大学院設立に参加し、2005年初代院長。主な著作に、文学的回顧録『昨夜雪深幾許(生命の記憶―文学の熱が溶かす雪)』、12年の歳月をかけた台湾文学研究の金字塔『台湾新文学史』(聯經出版)など(邦訳刊行予定)がある。

甘耀明(かんようめい)

1409kan
1972年台湾・苗栗獅潭生まれ、客家人。東海大学中国文学部卒業、東華大学大学院創作・英語研究科修了。最も注目される新世代小説家のリーダー。主な著作に、短編小説集『神秘列車』(2003年)、短編小説集『水鬼學校和失去媽媽的水獺(おばけ学校とみなしごカワウソ)』(2005年)、長編小説『殺鬼』(2009年)など。
聯合報文学賞、呉濁流文学賞、中国時報「十大好書」(フィクション部門)選出など受賞多数。


【開催日時】  9月5日(金)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】  無料 ※予約制です!
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
※定員になり次第締め切らせていただきます。

【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:聯經出版社、聞文堂LLC合同会社
 協力:旅の本屋のまど

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6. 編集後記

tabinote田口です。今年も行きます世界一のヒッピーの祭典「Burnign Man」。去年もすごく楽しかったのですが、語学力不足のため人との交流が満足にできませんでした。今年は付け焼き刃の英会話教室に通い準備万端。友達100人作ってこようと意気込んでいます。

というわけでtabinoteメルマガVol.29を配信しました。
下川さんの連載はJAL、ANAの2強が力を持ちすぎて他の参入が極めて困難になっている日本の航空業界の現状を憂いています。エアアジアジャパン、好きだったのになあ。
吉田さんは「ドライブ」のお話し。僕も吉田さんと同様にNapsterのヘビーユーザーだったためとても共感できる記事でした。Spotify早く来てほしいなあ。
青木さんの「世界一周ノート」もレンタカーを使ったヨーロッパ国内ドライブのお話し。ほんと海外でのドライブって楽しいんですよね。吉田さんはどんな音楽を聞きながら走ったのかしら。
「世界あの街この街」はカナダのバンクーバーです。僕も去年訪れたのですが、いちばん印象に残ったのは、市内にある「Wreck Beach」という海水浴場。なにを隠そう全裸でいることが許可されたヌーディストビーチです。といっても猥褻感は皆無。老いも若きも生まれたままの姿で短い夏を謳歌している姿に僕もつられて……。
tabinoteワタベによる香港登山の話。こんなハードコアな旅は僕にはできない。
Hama姉は連載終了しましたが、今後はNaverまとめを利用して旅情報をまとめていきます。
「女ひとり旅」の魅力 Part-1/準備編

というわけで、tabinoteメールマガジン編集部もお盆休みをいただき、次号は9/9(火)発行とさせていただきます。
ご迷惑をおかけしますが、ご寛恕いただけると助かります。


tabinoteが旅程調査を担当した「一度行ってみたい 世界の絶景」(洋泉社ムック)。もうご覧いただけましたでしょうか?美しい写真と旅の達人インタビュー、実用的な行き方ガイドで構成された情報量満載の一冊です。ぜひ店頭で手にとってみて下さいね。

166031
一度は行ってみたい世界の絶景(洋泉社)

★特設ページ★


発行:有限責任事業組合tabinote
http://tabinote.jp

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次号は9/9(火)発行の予定です。

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