3b. 世界一周ノート 青木大地

仕事をやめ、2013年10月から1年間の予定で世界一周の旅に出ました。

Profile
aoki_s

青木大地(あおき・だいち)

1986年生まれ。日本大学 芸術学部 卒業。
卒業後、大手レンタルビデオメーカーに勤務。店舗、営業を経て世界旅行のため退社。
念願のフリーライターとしてとりあえず1年は過ごせそうです。
同名義のFacebookもよければ見てください。

Facebook

第13回:ジャワ島

(編集部注:第8回バンコク第9回シドニーの間をつなぐ、シドニー移動前のエピソードです)
photo10

48時間バスでジャワ島に入ると、急に文明の香りが強くなり、それは道路の舗装ひとつとっても明らかで、ジャカルタの高層ビル群を目にした時はスマトラ島の風景が夢のように思えた。
世界で4番目に人口の多いインドネシアは、その拠点であるジャカルタを中心に動いているものの、全くまとまりのない各々が独立した地域のように見えた。

ジャワ島からバリ島まで、僕は鉄道とフェリーを乗り継いで移動した。ジャカルタ、ジョグジャカルタ、スラバヤと経由して、かかった交通費は3,000円程度だった。
photo2
島内を走る高速バスも比較検討してみたけれど、やはりローカル鉄道3等席の価格が最も安かった。
チケットはLOKETと表示のある駅の窓口で筆談と片言英語で簡単に買えるものの、列が混雑している場合が多く、割と早い段階で売り切れてしまっているようなので1~2日前の購入が安全かもしれない。
ジャワ島の列車は快適で、車内には充電のできるコンセント、安価で3等席までデリバリーもある食堂車と、他のアジアの列車よりもいくらか進んでいた。

観光という観点ではジョグジャカルタが面白く、世界遺産のプランバナン、ボルブドゥールと遺跡が充実、食事等の物価も安く、風俗に至っては1,500円~という信じられない相場が存在していた。
photo3

photo5

スラバヤでは死の動物園と言われる、世界で最も動物が死ぬ動物園を訪れた。開園と同時に入ると、係員は煙草を吹かしながらケージの中を清掃していた。園内は閑散とし、ゴミが所々に散らばる不衛生さが目立っていた。それでも係員は危機感なく、外国人の僕に笑いかけてくれた。
photo7

photo9

インドネシアを縦断していくうちに、僕の心が徐々にインドネシアに寄り添っていくのを感じた。行き先の違うバスチケットを掴まされたことも、蟻がいっぱい入った野菜炒めを出されたことも、今ではインドネシアというまとまりのない国のいい加減さが生んだ文化なのだと理解している。
気付けば僕は1ヶ月もインドネシアの滞在に費やしていて、友人も、ナシゴレンとミーゴレンばかりの日々も懐かしい。
photo11

旅人から敬遠されるインドネシアは、評判そのままの顔を覗かせつつも、本質的なところでは興味深い、旅がいのある国だった。
ただ、旅人が少ないだけのことはあって、安宿探しには苦労するため、その点の予算配分には注意が必要なのだけれど。

次回はバリ島観光を記します。


世界一周ノート
とりあえずの予定コース:上海→杭州→南寧→ベトナム→ハノイ→ホーチミン→カンボジア→チェンマイ→ラオス→バンコク→パンガン島→ペナン島→マラッカ→スマトラ島→ジャワ島・・・シドニー…、以降インド、トルコ、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、南米と巡る予定

3b. 世界一周ノート 第13回:ジャワ島


3b. 世界一周ノート 青木大地

仕事をやめ、2013年10月から1年間の予定で世界一周の旅に出ました。

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aoki_s

青木大地(あおき・だいち)

1986年生まれ。日本大学 芸術学部 卒業。
卒業後、大手レンタルビデオメーカーに勤務。店舗、営業を経て世界旅行のため退社。
念願のフリーライターとしてとりあえず1年は過ごせそうです。
同名義のFacebookもよければ見てください。

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第13回:ジャワ島

(編集部注:第8回バンコク第9回シドニーの間をつなぐ、シドニー移動前のエピソードです)
photo10

48時間バスでジャワ島に入ると、急に文明の香りが強くなり、それは道路の舗装ひとつとっても明らかで、ジャカルタの高層ビル群を目にした時はスマトラ島の風景が夢のように思えた。
世界で4番目に人口の多いインドネシアは、その拠点であるジャカルタを中心に動いているものの、全くまとまりのない各々が独立した地域のように見えた。

ジャワ島からバリ島まで、僕は鉄道とフェリーを乗り継いで移動した。ジャカルタ、ジョグジャカルタ、スラバヤと経由して、かかった交通費は3,000円程度だった。
photo2
島内を走る高速バスも比較検討してみたけれど、やはりローカル鉄道3等席の価格が最も安かった。
チケットはLOKETと表示のある駅の窓口で筆談と片言英語で簡単に買えるものの、列が混雑している場合が多く、割と早い段階で売り切れてしまっているようなので1~2日前の購入が安全かもしれない。
ジャワ島の列車は快適で、車内には充電のできるコンセント、安価で3等席までデリバリーもある食堂車と、他のアジアの列車よりもいくらか進んでいた。

観光という観点ではジョグジャカルタが面白く、世界遺産のプランバナン、ボルブドゥールと遺跡が充実、食事等の物価も安く、風俗に至っては1,500円~という信じられない相場が存在していた。
photo3

photo5

スラバヤでは死の動物園と言われる、世界で最も動物が死ぬ動物園を訪れた。開園と同時に入ると、係員は煙草を吹かしながらケージの中を清掃していた。園内は閑散とし、ゴミが所々に散らばる不衛生さが目立っていた。それでも係員は危機感なく、外国人の僕に笑いかけてくれた。
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photo9

インドネシアを縦断していくうちに、僕の心が徐々にインドネシアに寄り添っていくのを感じた。行き先の違うバスチケットを掴まされたことも、蟻がいっぱい入った野菜炒めを出されたことも、今ではインドネシアというまとまりのない国のいい加減さが生んだ文化なのだと理解している。
気付けば僕は1ヶ月もインドネシアの滞在に費やしていて、友人も、ナシゴレンとミーゴレンばかりの日々も懐かしい。
photo11

旅人から敬遠されるインドネシアは、評判そのままの顔を覗かせつつも、本質的なところでは興味深い、旅がいのある国だった。
ただ、旅人が少ないだけのことはあって、安宿探しには苦労するため、その点の予算配分には注意が必要なのだけれど。

次回はバリ島観光を記します。


世界一周ノート
とりあえずの予定コース:上海→杭州→南寧→ベトナム→ハノイ→ホーチミン→カンボジア→チェンマイ→ラオス→バンコク→パンガン島→ペナン島→マラッカ→スマトラ島→ジャワ島・・・シドニー…、以降インド、トルコ、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、南米と巡る予定