4. 世界あの街この街: ローマ


4.世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第15回 ローマ

ローマ(トリップアドバイザー提供: sunrockassociation, 2010 7)

イタリア共和国・国旗

【画像:Wikipedia提供】


見どころと特徴

全ての道はローマに通ず。イタリアの首都であり、3000年の歴史を誇る欧州を代表する観光都市。
アート、世界遺産、街歩き、ショッピング、グルメなどどれも世界一級のレベルであり、各種観光地ランキング上位の常連となっている。市内にあるヴァチカン市国もまるごと世界遺産に登録されている。
美術館のような街並みや教科書で見たような絵画や彫刻を見学し、カフェでまったり過ごすのがおすすめ。

ローマ市街は入りくんでいるが、直径5kmほどの城壁に囲まれており徒歩でも巡ることができる。
街歩きの目安として、テルミニ駅、駅から南西のヴェネチア広場、広場の南東にあるコロッセオ、駅の北西のポポロ広場の位置関係を地図で把握しておくとよい。この4地点とテヴェレ川が囲む範囲に観光名所が集中している。
部屋の窓から見えるテルミニ駅 - Picture of Hotel Gioberti, Rome
This photo of Hotel Gioberti is courtesy of TripAdvisor

テルミニ駅の観光局で地図を入手、構内や店舗を眺めた後は周辺の国立博物館、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂、ディオクレティアヌス浴場跡などの見どころが至近。有名なオペラ座もこのあたり。浴場からはナツィオナーレ通りというショッピングストリートになっている。

ナツィオナーレ通りはヴェネチア広場に通じている。巨大なヴィットリアーノは市内どこからでも眺めることができるので方向をつかむのに便利。
広場から南西方向にはミケランジェロ設計のカンピドーリオ広場、世界最古の美術館であるカピトリーニ美術館がある。
また、広場の南東方向にローマ観光のハイライトの1つ、コロッセオがあり、一帯がフォノ・ロマーノという広大な遺跡になっている。凱旋門やパラティーノの丘、コロッセオを見て回るには最低でも半日以上必要。
ヴェネチア広場の写真
ヴェネチア広場 (トリップアドバイザー提供)

ヴェネチア広場から北西にはコルソ通りが延び、ポポロ広場とを結んでいる。コルソ通りに入ってすぐのところにあるのは「ローマの休日」の舞台となったコロンナ美術館。その通りを挟んだ西の向かいが1000以上もの部屋数を誇る巨大な邸宅、ドーリア・パンフィーリ美術館。その先には世界最大の石造建パンテオンや、カラヴァッジョで有名なサン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会がある。
 パンテオンの写真
 パンテオン (トリップアドバイザー提供)

このあたりで見逃せないのが市民の憩いの場、ナヴォーナ広場と庶民の台所カンポ・ディ・フィオーリ市場。めくるめく史跡や美術品でくらくらした頭をリセットし一息つくのに最適。
カンポ・ディ・フィオーリ広場の写真
カンポ・ディ・フィオーリ広場 (トリップアドバイザー提供)

コルソ通りはショッピングストリート。高さ24mのオベリスクを目指して歩くとポポロ広場に、途中のコンドッティ通りを右に向かうとスペイン広場に到着する。スペイン階段も「ローマの休日」であまりにも有名。ポポロ広場の先、ボルゲーゼ美術館は要予約。
スペイン広場の写真
スペイン広場 (トリップアドバイザー提供)

このあたりがテルミニ駅~ポポロ広場をむすぶ4地点範囲内の見どころ。

続いてテヴェレ川を超えた先も見逃せない。
ヴェネチア広場から西にヴィットリオ・エマヌエーレ2世通りを通ってテヴェレ川を越えるとバチカン市国。
カトリックの総本山サン・ピエトロ大聖堂ではミケランジェロの「ピエタ」やベルニーニのブロンズ天蓋など必見の展示がある。隣接するバチカン博物館は世界有数の規模と格式を誇り、じっくり見てまわるには数日かかる。サンタンジェロ城のテラスからの眺めは絶景。
St. Peter's Basillicaの写真
St. Peter’s Basillica (トリップアドバイザー提供)

川を越えた南側のトラステヴィレ方面には「真実の口」でおなじみサンタ・マリア・イン・コスメディン教会と広場。川を渡るとバーやトラットリアが軒を連ね、夜の街歩きが楽しい。
真実の口 広場の写真
真実の口 広場 (トリップアドバイザー提供)

美術品や史跡、観光名所に興味の無い人もご安心を。
トラステヴィレやローマの台所といわれるテスタッチョなど、地元民の庶民的な雰囲気の街や通りを巡るのもひたすら楽しい。

最後にもう一度ヴェネチア広場方面に戻って、「トレビの泉」へ。後ろ向きにコインを投げ入れるとローマを再び訪れることができる、かも。
トレヴィの泉の写真
トレヴィの泉 (トリップアドバイザー提供)

滞在日程に余裕があれば、アッピア旧街道とカタコンペ、世界遺産のエトルリアやハドリアヌス帝別荘などが人気。最近では郊外の農村に泊まるアグリ・トゥーリズモへの関心も高まっている。
Ancient Appian Wayの写真
Ancient Appian Way (トリップアドバイザー提供)


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Ad Hocの写真
Ad Hoc (トリップアドバイザー提供)

ダ・フェリーチェ テスタッチョの写真
カンポ・ディ・フィオーリ広場のレストラン(ダ・フェリーチェ テスタッチョ) (トリップアドバイザー提供)

ローマは言わずと知れた美食の都。
業態は本格的なレストランから、カジュアルなトラットリア、ピザが売りのピッツェリア、コーヒーとパニーニなどの気軽な立ち飲み所バールなど。彩り取りの総菜がならぶデリカテッセンも楽しい。

ローマの食については、美味しい店のレベルは高いが、観光客向けの店などではイタリア料理を食べなれた日本人には不満の出るところもあり、多少レベルにバラツキがある模様。ただし、チーズやハム、野菜などの基本的な食材はのきなみ濃厚で美味しいというのが旅行者の弁。地元の人で賑わっているような店なら間違いは無い。
昼間にピザを出すような店は注意(イタリアでピッツァは夕食に取るもので、昼は観光客向け)という説もあるが、朝から食べている光景を見ることも…。

市場の中にある食堂も臨場感があって楽しい。
高級なレストランでは予約が必要なことも。ドレスコードのあるような店ならワインとコースで最低80ユーロは必要。カジュアルなトラットリアならぐっと手軽で1人当たり30ユーロ程度。ランチならパスタ1皿、ピザ1枚で10ユーロ未満。


日本からの行き方

(空路)
アリタリアの直行便なら成田から12時間程度でローマに到着する。
乗り継ぎ便の選択肢は広く、トルコ航空、中国東方などは8万円台をつけることも。
中東系のエミレーツやエディハド、大韓航空、キャセイパシフィック、中国国際などが10万円台。
比較的搭乗時間の短いルフトハンザのミュンヘン経由が意外にお得で、搭乗は15時間程度、費用も12万円未満とバランスがいい。

関空の場合はやはりトルコ航空かKLMオランダが手頃。特にKLMオランダは搭乗16時間で費用は10万円を切ることも。

(陸路)
パリ、ミラノといった近郊の都市から鉄道や国際バスで向かうことが出来る。ただし、費用面ではLCCが安いことが多い。

国際バスEurolinesが欧州各都市を結んでいる。安さで有名だがLCCの方が安いことも多く、特にバスの旅をしたいということでなければよく比較検討が必要。15日乗り放題のパスなら215ユーロ。

(パッケージツアー)
シーズンにもよ るが、4泊5日(機内泊)の往復経由便の場合、サーチャージ込み10万を切るものもある(ただし現地滞在時間は1日半~2日程度)。余裕のある7日間直行便のツアーの場合15万円程度から。

(空港)
ローマの玄関口・フィウミチーノ空港(レオナルド・ダ・ヴィンチ空港)はローマ市街から30km。
空港は拡張工事が行われており広大、移動には余裕をもって。
中心部のテルミニ駅まで直通電車(レオナルド・エクスプレス)が走っており、ノンストップで所要30分、14ユーロ。
普通列車の場合は6ユーロ程度。市街地まで所要30~40分程度。

滞在ホテルによっては市街地までのシャトルバス(プルマン)が便利なことも。4~7ユーロ程度。所要1時間程度。

タクシーの場合は市街地まで固定料金48ユーロ。白タクに注意。


地理と気候

日本との時差は8時間、日本の方が早い。サマータイム中(3月の最終日曜日AM2:00~10月の最終日曜AM3:00)は時差7時間。

年間通じて最高気温は東京に近いが、最低気温はやや低め。朝晩の寒暖差は大きい。
四季があり、春か秋が過ごしやすい。夏も日差しが強いものの湿度は低く、20時過ぎまで明るい。冬は0度近くまで下がることも。


(画像:Google提供)


言語と通貨

公用語はイタリア語が基本。
外国人の行くようなホテルやレストランでは英語が通じることもあり、メニューにはイタリア語と英語が併記されていることもあるが、あまり英語は通じないと思って良い。
通貨はユーロ。1ユーロ=132円程度(13年10月時点)。

物価はイタリアの他の観光都市(ミラノ、ベネチアなど)と比べてやや安い。東京とくらべて同じか若干安い程度。
タクシーは平日昼間の初乗り3ユーロ程度。
カジュアルなトラットリアで1人当たり20ユーロ程度。デリカテッセンなら、総菜を買い込みワインを追加しても10ユーロ程度ですむ。エスプレッソは1ユーロ。
ホテルは3星ホテルで100ユーロ程度から。

両替は最低限のユーロを日本で両替していけば十分。
ホテル、レストランではサービス料が追加されているのでチップは不要。タクシーは料金の1割程度またはお釣り、ポーターは1ユーロ程度が相場。
ホテルやレストランをはじめ、多くの場所でクレジットカードが使える。現金が必要であれば都度現地からATMで引き出すのが効率的。

ユーロ紙幣(画像:Wikipedia)


ビザと治安

観光都市だけあり、比較的盗難やぼったくりなどの被害は多い。ホテルでの窃盗はホテルの規模やグレードに関係なく発生している。
白タクにぼったくられたという報告も多発しているので、タクシーは正規業者を利用すること。

テルミニ駅や空港、鉄道車内での置き引きやスリ、盗難などの被害も多い。
テルミニ駅周辺ではぼったくりバーの被害も報告されている。また、現地の人につれていかれた飲食店や観光地で菓子や飲み物を飲まされ意識を失うという昏睡強盗の被害事例もある。他、両替所で不当に高いレートを適用された、お釣りのごまかしなど枚挙にいとまない。
外国に居るという意識をもって気を抜かないことが重要。

観光目的の場合、90日以内の滞在はビザ免除。


市内交通

(タクシー)
TAXI(タッシーと読む)は白色かつ市の紋章が入り、屋根にTAXIのサイン表示がしてある正規業者を選ぶ。空車は赤ランプでLIBEROとボードが出ている。
平日(土含む)昼間の初乗り3ユーロ、日祝4.5ユーロ、夜間22時から翌6時まで6.5ユーロ。
チップ込みでメーターより少し多めに(1割が目安)払う。
ドライバーには英語は通じないと思った方が良い。現地語で表記された地図やメモ、ショップカードを見せた方が確実。

(地下鉄・鉄道)
地下鉄はメトロポリターナと言う。A線とB線の2線が走っており、テルミニ駅で交差している。赤地に白でMの表記が地下鉄口。
B線バジリカ・サン・パオロ駅からローマ=リード線、A線フラミニオから北にローマ=ヴィテルボ線(ローマ・ノルド線)、テルミニからローマ=パンターノ線という近郊鉄道が通っている。

地下鉄・近郊鉄道のチケットは1.5ユーロ(100分間有効で乗り換え可、途中下車で無効)。1日券が6ユーロ。3日券が16.5ユーロ。
チケットはバスおよびトラムも共通。

地下鉄・近郊鉄道・バスに乗り放題で、市内2つの任意のミュージアム入館料が付いた3日間有効の「ローマ・パス」は34ユーロ。コロッセオの場合は専用レーンが用意され長いチケット購入の列に並ばずに済む優れもの。空港やテルミニ駅の観光案内所で購入可能。

(バス)
バスはアウトブスと言う。ATAC社の市内バスはオレンジ色で市内を縦横に結んでいる。使いこなせれば便利。
チケットは地下鉄を参照、1回1.5ユーロ。

テルミニ駅発の40番バス、市内観光ツアーの110番バスが観光客に人気。
110番はコロッセオやヴェネチア広場、トレビの泉など主要観光ルートを効率良くまわってくれ、日本語ガイドの入ったイヤホンも貸してくれる。こちらはローマパスでは利用できず、1日券15ユーロ。


ホテルとシーズン

ホテルの競争は激しい
ホテルは格式高いラグジュアリーホテルから安宿まで、非常に充実している。
5つ星の豪華なホテルは200ユーロ程度。3つ星ホテルでも清潔・快適で雰囲気のある宿が厚くそろっており、100ユーロ程度。
ペンショネーやB&Bも充実している。
ユースホステルやホステルと呼ばれ、ドミトリー10ユーロ、個室30ユーロくらいから。個人宅の部屋貸しサービスAirbnbの利用もお勧め。


ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
プリペイドSIMも問題無く購入できる。
大手キャリアはTIM、3、Vodafoneなど。いずれも空港内に店舗があり22時まで開いている。
テルミニ駅には3、TIMの店舗がある。
TIMの場合、データ通信300M(1週間有効)が3ユーロ、1Gで10ユーロ。4G(LTE)プランもある。

(Wifi)
海外旅行でWifiといえばまずスターバックス、もしくはマクドナルドだが、ローマにはスタバ店舗は無く、マクドナルドはWifiを提供していない。カフェ、レストランなどでWifiステッカーを探すしかない。
romewirelessが市内各所で2時間の無料Wifiを提供している。
また、フィウミチーノ空港(レオナルド・ダ・ヴィンチ空港)では30分間無料でWifiに接続できる。