4. 世界あの街この街:#8ロンドン


4.世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第8回 ロンドン

Tower bridge in London at night
((c)Depositphotos)

グレートブリテン及び北アイルランド連合王国・国旗

【画像:Wikipedia提供】

見どころと特徴

「世界あの街この街」、初の欧州は英国・ロンドン!
パリ、バンコクと並ぶ世界最大規模の観光都市で、毎年多くの旅行者が訪れる。世界でもトップクラスの展示が眠る博物館やギャラリー、シアターなどのアート巡りやショッピングの他、歴史ある街並みを歩くのが最大の楽しみ。

バッキンガム宮殿の写真
バッキンガム宮殿 (トリップアドバイザー提供)

ロンドンの観光地は概ねテムズ川の北側に位置している。
ロンドン観光の中心はバッキングガム宮殿の北東に位置するウエストエンドと呼ばれるエリアで、ロンドン一の繁華街ソーホーやショッピングタウンのコベントガーデン、高級住宅地のメイフェア、中華街などが含まれる。有名なビッグ・ベンの時計塔がある国会議事堂やゴシック様式の名建築ウエストミンスター寺院、セント・ポール大聖堂、ロンドン塔とタワーブリッジ、ロンドン市民の中心地トラファルガースクエアなど第一級の観光史跡が集中する。世界の金融街シティもこのエリア。

トラファルガー広場の写真
トラファルガー広場 (トリップアドバイザー提供)

ソーホー地区の写真
ソーホー地区 (トリップアドバイザー提供)

ミュージアムも集中しており、世界的なコレクションがそろうナショナル・ギャラリーはレストランも非常に評判が良い。チャーチル博物館や近現代アートのテート・ブリテンなども見応えあり。他にもジョン・ソーンズ美術館、ロンドン交通博物館など一級のミュージアムがある。
そしてソーホーの北部に極めつけ、世界最高のコレクションを誇る大英博物館がある。
テムズ川沿いにロンドンブリッジやロンドン塔を眺めながらロンドン市庁舎、セント・ポール大聖堂などを見学し、宮殿に向かうのが王道コース。

London Transport Museumの写真
London Transport Museum (トリップアドバイザー提供)

大英博物館の写真
大英博物館 (トリップアドバイザー提供)

テムズ川の南にはリノベーションが進んでおり、デザイン・ミュージアムやテート・モダンといった見逃せないギャラリーがある。ノルマンディー上陸作戦に参加したベルファースト号や地下防空壕といった興味深い史跡も。世界最大の観覧車、ロンドン・アイやロンドン・ダンジョン、欧州最大の規模を誇るロンドン水族館といったアミューズメント施設もこのエリア。

ロンドン アイの写真
ロンドン アイ (トリップアドバイザー提供)

デザインミュージアムの写真
デザインミュージアム (トリップアドバイザー提供)

バッキンガム宮殿の西側は高級住宅地のチェルシー・ケンジントン地域。ここにもヴィクトリア&アルバート美術館や自然史博物館、科学博物館といったミュージアムが点在している。ナイツブリッジ地区はハロッズやハーヴェイ・ニコルズといった高級百貨店が建ち並ぶ。西南のアールズコート周辺はインドや中国、アラブ系のレストランや商店が多いバックパッカーエリアで、長期滞在にも向いている。
サッカースタジアム・スタンフォードブリッジや145ヘクタールのハイドパークなど、自然とスポーツにも親しめる。

ハロッズの写真
ハロッズ (トリップアドバイザー提供)

ソーホー・メイフェアの北西はメリルボーン地区で、大行列のマダム・タッソー蝋人形館やウォレス・コレクションがある。巨大なロンドン動物園やバラの咲き乱れるリージェンツパークも隣接。

ロンドン北部には大英図書館やアビーロード・スタジオ、フロイト博物館などが見所。東部のイーストエンド地区はリノベーションが進んでおり現代アートのホワイト・キューブが代表的施設。南部には美しい世界遺産の歴史的建造物が立ち並ぶ美しいグリニッジがある。

グリニッジの写真
グリニッジ (トリップアドバイザー提供)

大都市ロンドンの郊外は、石造りの壮麗な協会、大自然や美しい田園、漁港などの牧歌的な風景が広がり、歴史と自然が旅人を和ませる。
日帰りで行ける代表的な史跡は、南東部のウインザー城やカンタベリー、西部のオックスフォードとアフィントン・ホワイトホース、南西のストーンヘンジなど。トレッキングも楽しめるダートムーアやエクスムーアなどの国立公園も南西エリア。

ストーンヘンジの写真
ストーンヘンジ (トリップアドバイザー提供)

ダートムーア 国立公園の写真
ダートムーア 国立公園 (トリップアドバイザー提供)

日本からの行き方

(空路)
成田からは毎日ヒースロー国際空港行きの直行便が運航している。
成田発の直行便は日系のJAL、ANA、英系のブリティッシュ・エアウェイズとヴァージン。
ブリティッシュ・エアラインが10万円台で最安、次いでJAL、ANA、ヴァージンが13万円程度。
経由便も入れると選択肢は非常に豊富。中国国際航空やキャセイ便が10万円台。大韓航空、アエロフロート、アシアナ、マレーシアなどのアジア系が11万円台。エミレーツやエディハド、トルコなどの中東系も同程度。KTMオランダ、エールフランス、スイス、ルフトハンザ、フィンエアーなど欧州系が13万円程度と若干高くなる。
時間・費用ともにブリティッシュ・エアウェイズの優先度が高く、JALマイルを貯めている場合には(ワンワールドグループのため)ほぼ一択となる。

羽田の場合は経由便になる。中国国際、大韓航空、アシアナ、キャセイ便の他、中東系も選択できいずれも11万程度。

関空も経由便。JALとブリティッシュ・エアウェイズのコードシェア便が9万円台から。

(陸路)
イギリスは島国だが、英仏トンネルで欧州大陸とつながっている。高速鉄道ユーロスターでパリやブリュッセルから2時間程度。高速バスならパリまで8時間程度。

(パッケージツアー)
シーズンにもよるが、3泊5日の成田発・エコノミーホテル利用のフリープラン、サーチャージ込みで10万円を切るものもある。
往復の航空運賃とあまり変わらない場合もあり、パッケージツアーを賢く使うのも手。

(空港)
ヒースロー国際空港は世界有数の巨大空港で、各種空港ランキングの常連となっている。
空港は中心街から20km。地下鉄で90分、オイスターカード(後述)利用で4.2ポンド(GBP)。
National Expressの長距離バスがヴィクトリア・コーチ・ステーション(Victoria Coach Station)まで6ポンド。タクシーなら80GBP程度。

その他、ガトウィック空港には羽田発ドバイ経由のエミレーツ航空、イスタンブール経由のトルコ航空などが就航している。また、エディハド航空がスタンステッド空港に乗り入れている。

地理と気候

日本との時差は8時間、日本の方が早い。
ロンドンはイギリス・グレートブリテン島の南部に位置する。
季節にかかわらず英国の天候は変わりやすく、イングランド地方は全般に肌寒い。
四季があり、年間を通じて日本よりも若干気温が低いとみておくと良い。3~5月は快適な春、6~8月は夏だが最高気温は25度程度、9~10月は秋で昼でも10度前後になることも、11~2月で寒さが厳しい。
旅行のベストシーズンは5~6月、9月。7~8月および10月は夏期休暇や復活祭などで観光地やホテルが混み合う。


【画像:Google提供】

言語と通貨

公用語は英語。
華僑や印度系、イスラム教徒など多様な民族が共存している。

通貨はイギリスポンド(GBP)。1イギリスポンド=148円(13年6月時点)。概ね1GBP=150円と見ておけば良い。

物価は高い。中級ホテルでも80GBP、外食はレストランなら20GBP程度から。スーパーのサンドイッチなど簡易なテイクアウト総菜なら1~5GBP。1パイントのビールが3GBP程度で、これは日本より安い。
地下鉄は高いことで有名だがICカードを使えば片道2GBP。タクシーは初乗り2.4GBP(ただし要チップ)と東京よりも安い。
大英博物館やナショナル・ギャラリーをはじめ、ミュージアムは無料の場合も多い。

両替は、万国共通だがATMによる国際キャッシングが手軽。
銀行・郵便局は手数料無料でレートも良心的だが、レートの表示がなかったり、両替の取り扱い自体がそもそも無い場合もあるので注意。
他国と異なり、両替商は手数料が高くお勧めできない(手数料無料となっていても対USドル、ユーロのみの場合がほとんどであり、日本円は対象外)。
そもそもクレジットカードも通じる場合が多いので、あまり多くの現金は必要無い。

イギリスはチップ文化の本家。タクシーやレストラン、カフェ、ティーハウスなどで10%。パブの場合、カウンターで注文し料金を支払うなら不要だが、テーブルに注文を取りに来てもらい運んでもらうならやはり10%。高級レストランなら15%前後を期待されることも。
クレジットカードで支払う場合はチップの欄に書き込む。現金でのチップを期待される場合もある。
誤解されがちだが、サービスに不満であれば支払う必要は無い。

消費税率が20%であり、チップと合わせると意外な値段に驚くことも。

イギリスポンド紙幣・硬貨(画像:地球の歩き方)

ビザと治安

治安は比較的良好だが、あくまで外国としては、の部類。スリや置き引きなどの他暴行及び性犯罪などの重犯罪も多発している。ロンドンではピカデリー・サーカス、オックスフォード・ストリートなどの繁華街、交通機関(バスや地下鉄、エスカレーターまで!)でのスリや置き引き、ソーホーのぼったくりバーなど。
また、空港でのぼったくりタクシーや、日本語で親しげに話しかけてくる相手には注意。

6ヶ月以内の滞在ではビザ不要。

市内交通

(タクシー)
英国のタクシーはクラシカルなブラック・キャブとミニキャブの2種類。
ブラック・キャブはメーター制で、通りを流している。
ミニキャブはミニと付くが別に小型車では無く、ワゴン車が中心。予約制のハイヤーと呼べるようなもので、スマートフォンでも予約・迎車を頼め、料金もその場でわかるので使い勝手が良い。
ブラック・キャブは初乗り2.4GBP、1マイルで平日8時-22時が5.60-8.80GBP。

(地下鉄/鉄道)
世界で最初に地下鉄が開通したロンドン。地下鉄はTube(チューブ)と呼ばれており、DLRという無人線を含む13路線。
歴史があるためか、構内や乗り換えルートがあまり機能的では無い場合も多く、地下も深い。

料金の高さが有名なロンドン地下鉄だが、これは現金で片道切符を買った場合。リチャージ式のオイスターカード、もしくは一日乗車券かトラベルカードを使えば料金は半額程度まで下がる。日本国内でも、政府観光局(Visit Britain)で事前にオイスターカードを購入できる。

鉄道はオーバーグラウンドと呼ばれ、ロンドン郊外を環状に結びさらに郊外へも延伸している。

ロンドン地下鉄マップ

(バス)
市内をバスが縦横無尽に網羅している。赤い2階建てバスはロンドンの代名詞。
バスもオイスターカード、トラベルカードが利用できる。
運賃はカードの場合1.4GBP。

(自転車)
実は市内を巡るには自転車が便利。Barcleys社の提供する青い貸し自転車のステーションが市内至るところにある。
契約料と従量利用料の2本立て料金で、7日間契約が10GBP、30分まで無料。3時間の利用で15GBP、6時間以上で50GBPなど長時間利用は高く付く。

ホテルとシーズン

ホテル代は概して高く、中級ホテルで80GBP、高級ホテルなら200GBP超。
ルームチャージなので同行者とシェアできれば安くあがる。また、共同シャワーとトイレのB&Bなら60GBPくらいから。

安宿が無いわけではなく、ベルグラーブ通りには小さめのB&Bやドミトリーが並んでいる。ドミトリー個室で20GBP~。

リトルインディアやチャイナタウンにバックパッカー向けのドミトリーも存在している。個人部屋の間借りサービスAirBnbを利用するのも良いかも。

ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
旅行者でも問題無くプリペイドSIM(“Pay as you go” SIM)を購入することができる。そもそもSIM自体を無料で配布しているプランもあり、事前に宿泊予定のホテルに送付を指定しておくことも出来便利。
Vodafoneの本拠地である他、OrangeやT-Mobile、O2、香港の3(Hutchison 3G)などが大手事業者。

ヒースロー国際空港にはプリペイドSIMの自販機があり、本人認証も不要でSIMを購入できるが、市内より若干高い。

Hutchison3の場合、1G1ヶ月で7.5GBPから。

(Wifi)
多くの国と同様、マクドナルドとスターバックスで無料Wifiが利用できる。一時期日本にも上陸していたサンドイッチチェーン、プレタ・マンジェもWifiを用意している。

また、携帯会社のO2が無料公衆無線LANを提供している。
有料となるが、British Telecomも公衆無線LANを提供している。90分5.99GBP、24時間9.99GBP、5日で26.99GBPと全般に高め。旅行者には5日間のプランが手頃だが、速度を無視すればプリペイドSIMが遙かにお得。
他に、Virgin Mediaが地下鉄中心に1週間5GBPで無線LAN接続サービスを提供している。