Contents

1. 旅行業界最新ニュース
2. タビノート/下川裕治
3a. 御柱祭のついでに長野の私鉄に乗ってきた ~5日目
3b. 蘇州号に乗ってみた その1
3c. 台湾南北縦断 その2
5. 旅の本屋 のまど イベント情報
6. 編集後記


1. 旅行業界最新ニュース

シンガポール航空のA350が羽田に!!!

シンガポール航空はエアバスの最新鋭機A350-900型機を羽田~シンガポール線に12月13日から投入することを発表した。同機で運行されるのはシンガポール8:05分発の羽田行きSQ632便、羽田16:40分発のシンガポール行きSQ633便。当初は火、水、金、土、日の週5往復だが、2017年1月2日から毎日A350による運航を予定している。
羽田空港にA350が定期就航するのはこの便がはじめて。

ANA、メキシコシティ就航へ

ANAは2017年2月より、成田~メキシコシティ線にボーイングB787-8で就航することを発表した。ANAの国際線就航都市はこれで42都市となり、同路線は最長路線となる。現在メキシコへはアエロメヒコ航空が週5便(2017年3月より週7便)運行しているが、日系航空会社での就航は2010年以来なかった。ANAは今後もメキシコシティ以外の中南米への乗り入れ計画を発表している。

JAL、テロの影響で成田~パリ便を一時運休

JALは、7月に南仏ニースで起きたテロの影響などで需要が大幅に低迷した成田~パリ便を2017年1月から2月まで一時運休することを発表した。羽田便は通常通り運行する。JALは今年1月~2月も同便を運休している。

エールフランスKLMが設立するLCCがアジア就航か

11月3日、エールフランスKLMはパリを拠点とする新LCC「Boost(仮称)」を設立することを発表した。詳細は未定だが安価な中東系航空会社の攻勢に対抗し、ヨーロッパ~アジア路線にも就航する見込み。実現すればノルウェー・エアシャトル、ユーロウィングスに続きアジア線に就航するヨーロッパ3社目のLCCとなりそうだ。

【注意】インドが500ルピーと1,000ルピー紙幣を無効化

在インド日本国大使館は、新紙幣導入により現行の500および1,000ルピー紙幣を11月9日より無効化することを受け、旅行者に注意喚起の発表を行った。旧紙幣は12月30日までの間、銀行支店等にて銀行に預金するか新紙幣を含む使用可能な紙幣と交換することができる。

香港ドラゴン航空、キャセイドラゴン航空にブランド名変更

キャセイパシフィック航空傘下の香港ドラゴン航空は、11月21日(現地時間)より社名及びブランド名をキャセイドラゴン航空に変更する。これにあわせ機体のカラーリングも変更、尾翼のドラゴンマークもキャセイパシフィックとあわせた「ブラッシュウイング」となる
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2a. 連載:「タビノート」 下川裕治

月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。

Profile
shimokawa

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。

たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

中間クラスLCCという流れ

飛行機には中間クラスというものがある。主にビジネスクラスとエコノミークラスの中間として設定されることが多い。座席はビジネスクラスだが、食事はエコノミーといった感じで、中間運賃を打ち出す。
「LCCと既成の航空会社の中間クラス?」
 タイスマイル航空である。
 バンコクからミャンマーのヤンゴンまで乗った。9月下旬に航空券を買った。片道運賃で比べると、エアアジアなどの本格LCCが3000台~4000円台。タイスマイルが6000円台~7000円台。タイ国際航空が18000円前後。運賃は既存の航空会社よりはLCC寄りだったが。
 タイスマイルは2012年に飛びはじめた。独立した航空会社というより、タイ国際航空の格安ブランドという色合いが強かった。
 一説には、タイ国際航空内でもめごとがあり、一部のメンバーが新しいブランドを立ち上げたという。噂かもしれないが、タイ国際航空という会社は、一時の日本航空に似ている。内部にはいくつものグループがあるという。
 その後、少しずつ独立色を強めているように思う。しかし利用者は戸惑うことが多い。
 だめだろうと思いながら、チェックインカウンターで、ユナイテッド航空のマイレージカードを出してみた。タイ国際航空は、ユナイテッド航空と同じスターアライアンスである。
「タイ国際航空のマイレージカードしかマイルは貯まりません」
 といわれた。試しにラウンジでも尋ねてみた。
「タイスマイルはスターアライアンスには入っていないんです」
 いろいろがはっきりしたが、ヤンゴンへのフライトでは、ちゃんとした機内食が出た。無料である。シートの間隔も広く、既存のタイ国際航空と変わりはない。
 ではいったいどういう人が、この航空会社を選ぶのだろうか。運賃を優先すれば、LCCを選ぶ。しかしLCCはできれば乗りたくはない……という人はいる。だがタイ国際航空はやはり高い。そこでタイスマイルを選ぶ客層狙いというわけだ。
 中間クラスといえば中間だが、すべてが中途半端でもある。
 しかし座席は7割がた埋まっていた。
 以前、このコーナーで、マレーシアのマリンドエアーを紹介した。機内食や荷物も30キロまで無料。シートピッチは広く、シートテレビまでついているLCCである。
 これからのLCCの流れは、どこかこのあたりに集まってきそうな気がする。

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タイスマイルのバンコクーヤンゴン線の機内食。タイ国際航空の機内食に似ている?

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3a. 御柱祭のついでに長野の私鉄に乗ってきた ~5日目「御柱祭>長野電鉄」~

好評、ハードコア音鉄(おとてつ)車内走行音派の黒田基介氏による、長野県私鉄走行音録音紀行レポートもいよいよ最終回。最後までハードなスケジュールで読んでるこちらまで下腹部が痛くなってきます……。
(注:本事例は2016年4月時点の予約可能なプランおよび費用にもとづいています。また、一部図版がサイズの関係で判読しづらい場合があります。後日PC用サイトにアップされるバックナンバーには原寸の図版を掲載する予定です。メルマガ版では雰囲気だけでもお楽しみください)

Profile
黒田基介

黒田基介

黒田基介(くろだ・もとすけ)
1975年東京都世田谷区生まれ。音鉄車内走行音派。



2016/04/10



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本日の予定

6:29 長野
朝はちゃんと起きれた。夜の間部屋が乾燥していて喉が痛いが、尿意が怖いのでスポーツ飲料をひとくちだけ飲む。

6:42 長野>上田
駅に着くと予定の列車より一本前に乗れるようなのでそれで行く。乗り換えタイトであきらめていた上田駅の撮影と松本までの切符の購入時間ができた。トイレに行き、一休み。

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(画像:黒田;JR上田駅)

7:55 長野電鉄6000系
車内で一本詰めた旅程の訂正と、松本での予定もついでに一本早める。鼻水収まらないものか。気温が上がってきて、松本電鉄やるあたりのエアコンが心配になってくる。
上田電鉄6000系は東急1000系中間車からの改造らしいが、形が全くテンション上がらないなあ・・・。直江津行った方がよかったかも。多少後悔。

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(画像:黒田;上田電鉄上田駅)

8:55 上田電鉄終了

乗り換え3分なので急いでしなの電鉄へ。先に切符を買っておいてよかった。おやつのチョコを食べようとしたら溶けてた。

9:43 篠ノ井>松本

高校生二人のおしゃべりがノンストップ一時間・・・。耳栓をくれ・・・。

10:56 松本
松本電鉄の一日乗車券を買おうと窓口を探す。駅の中には窓口が見当たらない。結局売っているのは駅外の道路を渡ったバスターミナルだった。乗り換え時間タイトだったら相当やばかった。割と涼しくなってきた。エアコンの心配はなくなったかな。
長野でも思ったんだが駅ビルMI DO RIのカリングのバランスが気持ち悪い。

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(画像:黒田;JR松本駅)

11:28 松本電鉄3000系
しまったー。入線してきた方へ戻って行くと思ったらそのまま出て行く!クハに乗ってしまった・・・。事前調査で新島々側がモハだとわかっていたんだが、てっきり新島々から戻ってきた列車だと思ってしまった。乗り込んで、点検ハッチが無くてもモハなのかークハだけどハッチがあるのかー、などと呑気に考えてた。二往復の予定でうまくいったら一往復でいいやと思ってたけど、二往復せねばならんじゃないか。気温との勝負だ。
録音中なので撮影できないが、このあたりも屋根の枚数多いやつが偉い文化だ。いずれ集めたい。
録音レベル低いかも次回はlo4binでやる。
鼻水ダバダバ。上の方を向いてしのぐ。

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(画像:黒田;松本電鉄松本駅)

12:36 長野
爆睡しててリクルートスーツの女の子に起こされた。優しい。

12:44 松本電鉄3000系 二回目
さっきは爆睡してイビキ入れてしまったと思うので気合いで起きてた。
新島々に近づくと車内には僕ともう一人の鉄だけ。見た目乗り鉄だったので安心する。乗り鉄はおとなしい人が多い。

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(画像:黒田;松本電鉄松本駅)

13:14 新島々
松本電鉄3000系は京王3000系の譲渡車だが、長野周辺の地方私鉄はラッピングされているものが多く、しかもなぜか萌え系のキャラクターばかりだ。せっかくの京王3000系の素敵コルゲートが台無しじゃないか…

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(画像:黒田;松本電鉄新島々駅)

13:26 松本電鉄最後
気合で起きてます。

13:55 松本
帰りの「はまかいじ」まで一時間半の乗り換えで昼飯とお土産買うのハードル高いので駅の蕎麦屋に入る。松本唐揚げセンターも気になったが並んでいて断念・・・。松本名物イカの唐揚げって!海ない県。

14:25 松本
蕎麦こない。お土産買う時間なくなってしまうのでやきもきする。やっときた蕎麦は、長野で食べてよかった。美味しい蕎麦だ。駅の下の蕎麦屋に入ったが正解。滞在中にもっと蕎麦食べればよかった。

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(画像:黒田;JR松本駅榑木野駅舎店)

15:02 松本
「はまかいじ」まであと20分。駅でお土産を買う。事前に調査して面白そうだった長野土産、いなローメンを買おうとしたら、「それは南信、南の長野のお土産です。ここは北信、北ですよ」と丁寧にジェスチャー付きで教えてもらった。わさびチョコを買った。お土産のビニール袋を持って、荷物三つ目どれかを忘れそう。そして、ビニール袋だ。ガサガサいわないか心配だ。たまには駅弁でも食べようかと思ったが、さっきの蕎麦でおなかいっぱいになっていたのでやめる。どうせ食べるにしても席では食べられず立ち食いだ。

15:21 はまかいじ
はまかいじガラガラではないか!特急で指定席を取ると、実は自由席の方が空いていたというのはよくある。確実に窓際とりたい旅以外は自由席でいいな。はまかいじの窓下は広々してるので楽に録音機置けた。国鉄車両は設備がノンビリ旅仕様で良い。

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(画像:黒田;JR松本駅)

16:59 はまかいじ
どんどん人が乗ってきて録音は完全に旅情編。観光旅行向けの列車なのか、買ってきた酒を飲んで大騒ぎだ。手を叩くのとビニール袋をいつまでもガサガサやるのだけはやめて頂きたい。

17:55 八王子
着いた途端に花粉が・・・。花粉症装備を全く持っていないのでマスクもティッシュもない。鼻水は、流れるままに。隣に座っていたお姉さんが橋本で降りたので助かった。それよりも山歩き帰りのじーさんばーさんがうるさすぎて旅情編というにもつらい状況。京王線で帰りたい。とにかく横浜ついたら真っ先にマスクとティッシュを買うぞ。後ろはうるさいし、花粉はひどいし、そもそも疲れてるし、全く楽しめない。スルメ臭い。

18:41 横浜
上機嫌な山好きのおっさんおばさんとのトークと、とめどない鼻水とともにフィニッシュであります。終わったがここから渋谷区まで帰らなければならない。ティッシュは買った。

18:46 横浜
横浜から湘南新宿ラインへ。ホームで編成の長さにビビる。そして東京の駅は喫煙できない。とにかくコーヒーとタバコで一息つきたい。新宿南口にさえたどりつければ・・・。新宿に向かいつつ、南口のドトールがもし全面禁煙になってたらどうしよう、と気が気でない。そもそも都心の巨大な駅のコンコースでタバコを吸えるのが不自然だ。

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(画像:黒田;JR横浜駅)

19:45 新宿
南口のドトールで一息ついた。帰ろう。

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(画像:黒田;ドトールコーヒーショップ 新宿駅構内ルミネ店)

20:24 帰宅
時間あるし根岸線をなんて考えてたこともありました。なんとか終えた。つかれた。シャワーを浴びて、きれいに掃除された部屋で就寝。

本日の録音成果
https://www.youtube.com/playlist?list=PL8nC7KdUeuaIr3QDlLHhHzZENg3Vi-CGG

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3b. 蘇州号に乗ってみた その1

Profile
darklogosmall

評論同人誌サークル「暗黒通信団」の雑文書き。
彼女いない歴=年齢を毎年更新中の不惑独身男。英語力は堂々の偏差値20台。生活保護受給者が見かねて食べ物をおごってくれるほどの高雅な生活レベルを維持している。学生期の終わりが就職氷河期に当たり、就職を諦めて、世界を放浪し始めた。好きな地域は中東の砂漠。お気に入りはアフガニスタンとソマリランドのビザ。残念ながら、まだ反米テロリストに知り合いがいない。最近は歳もとったしISが怖いから無難な国内旅ばかりだ。元コミケスタッフ。理系。自称高等遊民。
詳しくは http://ankokudan.org/d.htm?member-j.html

 
夏コミの2週間前。原稿あけ放心状態のまま大阪出張。色々と心労が重なり、ふらっと旅をしたくなった。外国に行きたいけどISが怖いから(大好きな)イスラム圏に近づけない。そもそも急すぎる。関空発色々の値段を見て卒倒した。無理、絶対無理。そこで某氏の一言を思い出す。「船は、いいぞ」と。調べてみると実にベストなものがあった。金曜発日曜着の「蘇州号」である。大阪から上海を50時間で結び、お値段は二等室Bで22000円。値段は上海行き飛行機の最安より少し高いくらいなのだが、カードの利用枠が残っていたので(=また借金が増えるのだけど)ネタも兼ねて乗ってみることにした。
船

天気晴朗なる梅雨明け後の金曜朝。大阪市営地下鉄中央線の終点「コスモスクエア」で降りた。本当は暗黒通信団の本を多数扱ってくれている大阪市立中央図書館にも見学に行きたかったのだが、遅れるとまずそうなので10時には駅についた。両手には「スーパー玉出」(大阪名物激安スーパー)で買った激安品をフル装備している。エスカレータで地上に出ると、いかにもな中国人風家族と欧米人がバスを待っていた。フェリーがでるときだけ運行される無料バスである。このバスで5分ほど揺られると「国際フェリーターミナル」につく。ターミナルでお金を払ってチケットを入手すると、待合でまてと言われた。出国審査は10時半から。国際フェリーターミナルは実にガラガラで、コンビニもATMもない。苫小牧行きのフェリーが出る大洗(ガルパンで有名ですね)港のほうが遥かに規模がでかい。まったく市内で物資を買っておかねば初戦完敗なのであった。なお搭乗締め切りは11時という説と11時半という説があって、公式ページの記述の中でさえ矛盾している。そのあたりは中国である。
ちょっとありえない合成写真

乗船というか、出国審査の段階で「あまりに少ない客」に驚いた。待合に並んでいるのはせいぜい10人。50時間耐久の380人乗りフェリーにしては少なすぎる。だいたい飛行機だったら中国行きなど限界ギリギリまで紙おむつと家電製品(笑)を詰め込もうとして頑張るものだろう。ならば船などそれはもう、太平洋戦争の引き揚げ船かインド北部の列車みたいな状況になっていなければいけない。なのになんだこの閑散感は。

出国審査は確かに10時半に始まったが、女性審査官が一人でさばいて10分ほどで終わってしまった。出国審査を抜ければ、土産屋も何もなく乗船口へ直結である。このレベルの簡素さはイエメンの空港を思い出す(サウジアラビアの空爆で今は使えなくなった)。なお出国スタンプ自体は成田と変わらないもので価値はない。EUみたいに乗り物によってスタンプを分ければプレミア感も出ようものに。

中国人に言わせると上海フェリー(株)の本社は上海にあって、大阪には事務所があるだけだというが、ホームページには「大阪本社」と書いてある。どちらの国の船かを問うのはナンセンスである。船の中では日本円が公式通貨でレストランも円払いであるが、船員といえば、ほとんどが日本語を解しない大陸民で、船内の公用語は中国語と英語である。船内案内も、中国語→日本語→英語という、乗客数の順になっている。船内を駆けまわってる少年たちは基本的に日本語で話しているのだが、中国語も理解するらしく「発音変だね」「普通の中国語だろ」とか軽やかに言ってる。天然バイリンガルという感じだ。ちなみに英語も解するらしい。
中国語ではこう発音

乗船してもまったくガラガラであるので、「今日の客は何人乗っているんですか」と日本語で聞けば、女性クルーは「は?」という感じで「シェシェ」(ありがとう)とか言われてしまった。自分の理解できる中国語なんて「シェシェ」と「ニーハオ」と「メイヨー」くらいなんだよ。とりあえず英語で絞り出すと、乗客数なんと32人。一等船室も全部合わせてそれである。脱北船並だ。最大316人乗りというから1割しか乗っていない。穴場といえば穴場だが、どう見ても赤字。燃料代も出ないのではないか。
がらんとした二等船室。これなら二等でも快適
がらんとした二等船室。これなら二等でも快適

22000円(運賃20000円+サーチャージ2000円)というのは男性用二等船室(雑魚寝)の運賃であり、当然一番混んでいるだろうところである。実際、雑魚寝部屋で良い位置を取りたいがために30分前に並んだのだ。ところがこの広大な二等船室に乗客はわずか6人。セルビア人と日本人(自分)とスイス人が各1人、中国人3人である。電源が2箇所にあり、とりあえず速攻でその一つを押さえた。どんな場所でもまず確保するのは電源。そうすればパソコンで作業ができて、50時間でもへっちゃらだ。しかし勝利感は全く無い。中国人らは実に彼らのメンタル全開で、廊下の電源にスマホをつないで優雅に充電している。32人じゃ、乗ってる全員よりもコンセントのほうが多いだろう。

本来この船の出港は12時なのだが、11時半過ぎには出発していた。案内は一切なく、汽笛を鳴らしたのかどうかすらわからない。まるでヨーロッパあたりの鉄道である。航路は大阪港から瀬戸内海を抜けて関門海峡をぬけて外洋に出る。瀬戸内海には瀬戸大橋というものが3本かかっていて、その下を抜けるのが1日目のハイライトである。なお2日目は海しかないのでハイライトはない。第一の瀬戸大橋は明石海峡大橋であり、これが公式案内ページでは13時通過予定。といっても30分前に出港したのでは30分前に通過するかもしれないから気が抜けない。7月末の暑い中、スプリンクラーが水を撒いている(そのせいで滑って仕方ない)甲板で張っていると、二等船室のセルビア人がやってきた。彼はもちろん英語しかしゃべらない。適当に話し相手をしているとなかなかハードな旅をしているらしく、ベオグラード(セルビア首都)からモスクワに入り、シベリア鉄道でウラジオストックに行って、船でソウル、釜山から船で福岡、駅寝と車中泊を繰り返して広島、京都、東京を観光し、いま大阪から上海に向かっているとのこと。「無職なう」らしい。「お前のサラリーはいくらだ? 俺は月5万円だった」とか謎の貧乏自慢が始まったので、日本人ワーカーの過労死寸前の働きっぷりをガシガシと教え込んだ。まぁ出張のあと、ふらっと外国に行ってしまう脱北者じみたやつの説得力はなかったかもしれないが。

そうこうしているうちに巨大な橋が見えてきた。そしてなぜかこのとき、一眼カメラが壊れた。ピントが合わないのだ。このソニー製はタイマー内臓であるから実にいいタイミングで壊れるのである。動画は諦め、念のため持ってきた二台目のカメラ(リコーのGR-IV)でとりあえず写真を撮りつつ、通過時刻はぴったり13時(誤差30秒)。キャプテンはなかなかいい腕しているらしい。なお、出発時同様、ハイライト通過の船内案内は一切ない。
瀬戸大橋をくぐり抜ける10秒前

船内設備を紹介しよう。公式ページの案内が貧弱すぎるのでネットで旅行記をあさるのが正しいのだが、基本的に船は最上級とはいえないものの、ネットで言われているほどボロくもないと思う。まず電源だが、ネット情報だと一等船室のものは使えないようだったが二等大部屋の電源2箇所は生きていた。掃除をするときに使うのだろう。この電源は夜10時から翌朝8時までは消灯とともに使えなくなる。充電は10時までにしておくことが必須である。シャワールーム(2階、24時間)と展望風呂(4階)があって、展望風呂は一等船室(4階)の人しか使えないことになっている。しかし実際には誰も監視などしていない(監視カメラが2台あるが、よく見るとUSBケーブルが抜けていてなんの意味もない)ので入り放題である。お湯も綺麗だ。展望風呂にはシャワー室にはないボディシャンプーもある。ちなみに公式ページには24時間入れると書いてあるが、実際には夜10時までしか入れない。デッキの構造上、階段がインフォメーション付近にしかないため、4階の展望風呂で優雅に過ごしてそのまま2階の二等船室に降りると、髪を濡らしてインフォメーションの前を通過することになって「お前、二等民のくせに展望風呂に入っただろう」と拿捕される可能性がある。乗客は32人しかいないのだから、よほどでないと全員顔を覚えられていると思っていい。そういうわけで、展望風呂のあとは甲板に出て海風にあたり、独りタイタニックを演じる。実際これがかなり至福である。髪をある程度乾かしてから2階に下りるとインフォメーションの監視網も難なく通過だ。廊下には二等民がシャワールームで洗濯したと思われる衣類が電線カラスのごとく並んで干してあり、さすが中国というか、中にはブラジャーまで揺れている。
無造作に干されているアレ
全く萌えない。
なお、トイレのほうは洋式で紙もあって特筆すべきことはない。中華大陸の奥地にあるという男女混載青空便所を期待する人は、蘇州号ではなくウィグル方面を目指そう。

インフォメーション前には無料の100円ロッカー(ただし小さい)があって貴重品を入れられる。水とお湯とお茶はサーバーがあって入れ放題。紙コップ(と酔い止め薬)はインフォメーションでくれる。カップ麺を持ってきた者勝ちだ。なおカップ麺は自販機でも240円で売っている。飲料自販機はキリン。ビールとたばこと牛乳の自販機もある。インフォメーションでは船内用のWifiパスワードも売っていて、これが1500円。この時期、元と円のレートは1元が15円なのに50元でもOKらしい。交換レートは崩壊している。洋上とはいえ日本のワンデーパスワードよりも格段に高いので今回はパスだ。ただしこの手の外国アカウントは匿名で何かしたいときに便利である(詳細不問)。日本の格安Wifiは大阪湾では安定して使えたが、岡山県あたりから断続的に不通になり、広島あたりでまた使えるようになったりと、なかなか不安定であった。なお2日目はすべて圏外。

他の設備としては誰も使っていない麻雀室とか喫煙所がある。人口が少なすぎて売店も開店休業状態だから、店員も暇で暇で仕方ないらしく、レジの前で寝ていたり、ラウンジで囲碁をやったりしていた。出入り口付近のテレビはWii対応(有料)で、家族連れが大型テレビの前で踊っているのを見ると楽しい。レストランについては特筆すべき点がある。朝昼夕があって、だいたい定食のお値段が500円なのだが、食器のレベルが学食である点を除けば味は悪くない。潜在需要が32人じゃスケールメリットもあったものではないが、上海出身のコックが作ったという広東料理は、学食はもちろん、人民広場の裏路地で食べる現地感全開のお粥よりも美味しいと思う。

船内の空調は効いている。面白いのは(おそらく扉をきっちり閉じるためだろうと思うが)陰圧になっていることで、デッキの外に出ようとすると結構な力で押さないといけない(扉は避難時を考慮して外に向かって押すような構造になっている)。この陰圧効果というのは身体的にも結構効き、出港時に扉が閉まって陰圧効果が出ると、急激に眠くなってくるのだ。二等船室の連中が真っ昼間なのにバタバタ寝てしまうのは面白かった。自分も寝たが。

この船を勧めたい理由の一つに「酔わない」というのがある。小笠原行きの船などに乗ったことがある人は分かるかもしれないが、外洋は波が高くて酔う。優雅どころじゃない話になる。北海道行きのフェリーでも太平洋を北上するから結構酔うものだ。しかし蘇州号は経路の1/3は瀬戸内海なので波が緩やかだ。関門海峡から東シナ海に出るのは2日目の午前2時で、外洋に出たあとも基本的に大きな揺れがこない。酔うという感じがしないのである。船は酔うからイヤ、という人には蘇州号がいいと思う。

第二の瀬戸大橋は鉄道が通っているもので、その昔18切符で通過したことがある。通過予定時刻は16時半。これも張っていたら、こんどは16時15分に通過した。相変わらずソニー製はタイマーだけ優秀でピントがずれており、リコーが活躍。第三の瀬戸大橋はいわゆるしまなみ海道で、自転車で通ったことがあるが、こちらは定刻通り19時10分頃に通過した。22時前に消灯。バー以外のサービスが停止する。このバーは22時半までやっているが、少し覗くと日本人のオバサンがギャラリーが一人もいない中で「津軽海峡冬景色」を歌っていて、なかなか寒い感じが出ていた。部屋の電源も切られてしまうのでバッテリで耐えつつ作業するが、だんだん眠くなったので諦める。午前2時に関門海峡を通過するまで起きてようと思ったが無理だった。

(続く)

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3c. 台湾南北縦断  その2

 
tabinoteタグチだ。

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台湾大陸縦断の旅、初日は台北から高雄まで南下したが、3日目からは北に戻る形になる。

4月5日 高雄>台南

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高雄から台南までの移動は電車で、もちろん新幹線ではなくローカル線だ。

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1時間強で台南到着。台湾の駅舎はレトロでいい感じのものが多い。日本統治時代の建築も結構残っているらしい。
ガラガラカート引っ張って宿まで歩く。暑かった。
3000円くらいの安宿だったんだけどぜんぜん快適。しばらく昼寝。

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tabinoteワタベに「なんかうまいものない?」と聞いたら「台南はタウナギ!」と帰ってきたのでGoogle検索。
徒歩圏にタウナギ専門店があったので期待して向かう
ちなみにタウナギとは鰻とはまったく関係ない黒くてかなりグロい魚
画像検索(微グロ)

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で、出てきたのがこれ。あんかけ麺みたいな感じで見た目はおいしそうなんだけど、、、
タウナギはともかく味付けが酸っぱいウスターソースみたいな感じでかなり微妙であった。
進福炒鱔魚專家

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そのまま徒歩で大東夜市へ。
夜市には食べ物屋台はもちろんだけど、こういう子供向けのゲームなんかもたくさんあって本当に夏祭りの縁日みたい。

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ここは道沿いではなくちょっと広めの広場みたいなところが会場。幟がいっぱい上がってて景気よかったなあ。

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ステーキ屋さんでは岡本太郎先生デザインの旧バファローズシンボルが使用されていてちょっと感動した。

4月6日 台南

台南2日目はちょっと疲れたので昼まで宿でダラダラすごす

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日本統治時代に山口県出身の実業家である林方一氏が創った台南初の百貨店という林百貨店。敗戦により長らく使われていなかった建物をリノベーションし2014年に台湾発の様々な商品をラインナップするショップとしてリニューアルされた。
まあ、おしゃれで高いものばっかりだったからなんにも買わなかったけど。

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昭和の街並み感あって歩いてるととても落ち着く。

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きのうのタウナギのリベンジじゃないけど、検索したら鰻屋が見つかったので入る。
鰻丼作

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鰻丼も肝焼きもおいしゅうございました。鰻丼1500円くらいだったかな。

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どこも同じ弁護士の看板。

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夕食は羊料理の店に

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スープがうまかった。

4月7日 台南>台中

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お昼に台南駅へ。台中までの移動はバスにしてみた。
台湾のバスはだいたい3列シートでとても快適。3時間ほどで台中到着。

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台中の宿はちょっと張り込んでお高いところに。
HOTEL ONE

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高層階で窓からの景色も最高。

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もちろん行くところは夜市に決まっている。
逢甲夜市は逢甲大学の近く。ほんと台湾の夜市はそれぞれ個性があって楽しい。

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魯肉飯はじめ台湾料理を台湾ビールと共に食い散らかす。

4月7日 台中

この日も昼までホテルで怠惰に過ごす。

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台湾の古建築リノベーションブームの火付け役となった有名な宮原眼科へ。

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吹き抜けを活かしたオシャレ空間が見事。

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柄にもなくアフタヌーンティーをキメる。

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旧市街はかなり荒廃しており、このような味のある廃墟もたくさん。

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赤レンガの台中駅舎を散策。駅はいい。

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自衛官募集中。

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バスの中でイチャるカップル。

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本日の目的地。

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台中インターコンチネンタル野球場

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台湾のプロ野球にはずっと興味をもっていて一度行きたいと思っていたのだ。

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が、場内は閑古鳥が鳴く残念な入り。

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とは言え応援団はなかなか賑やか、なによりチアガールがかわいく楽しめた。

4月8日 台中>桃園飛行場>チェンマイ

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というわけで最終日はバスで直接桃園国際空港へ向かいVエア直行便でチェンマイへ。6日間の台湾の旅は終了だ。
今回はじめて台北以外をまわってみたのだがとにかくどの街も個性があり夜市も楽しい、今回は偵察的な感じだったがまたあらためて何度も行ってみたいと思った。

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5. 旅の本屋 のまど イベント情報:
 12月2日 一青妙さん スライド&トークショー
 12月7日 下川裕治さん×室橋裕和さん  対談トークイベント
 12月15日 たかのてるこさん スライド&トークイベント

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プロフィール

旅の本屋 のまど

東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/


新刊『台南 ~ 「日本」に出会える街』発売記念
◆エッセイスト 一青妙さん  スライド&トークショー◆
「魅惑の古都、台南のディープな楽しみ方」

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新刊『台南 ~ 「日本」に出会える街』(新潮社)の発売を記念して、著者で女優の一青妙さんをお招きして、台南のディープな楽しみ方についてスライドを眺めながらたっぷりと語っていただきます。前作『わたしの台湾・東海岸 ~ もうひとつの台湾をめぐる旅』では、先住民が多く台湾人に心の原点と愛され、アウトドア・レジャーも盛んな台東、名所・太魯閣渓谷や日本統治時代の建物を活かした街が人気の花蓮、テレビドラマ「孤独のグルメ」でも紹介され台北から近い宜蘭など、台北や台南、高雄といった西側とはまるで違う台湾東部の独特の魅力を紹介した一青さん。本作は、日本統治時代からの建物をリノベーションしたカフェやホテル、台湾人にも人気のマンゴーや牛肉湯の名店、バロック様式の建物が並ぶ雰囲気たっぷりの「老街」、若者のおしゃれ店が増え始めた西市場、製糖工場跡地の観光スポットなど、『わたしの台南~「ほんとうの台湾」に出会う旅』に続いて再び台南の魅力を綴った1冊になっています。台南に通いつめ、「親善大使」第1号にも任命された一青さんですので、普通のガイドブックでは知りえない台南の貴重な情報や体験談が聞けるはずです。一青さんのファンの方はもちろん、台南に興味がある方や台湾が大好きな方はぜひご参加ください!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。


一青妙(ひととたえ)

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1970年、台湾屈指の名家「顔家」の長男だった父と日本人の母の間に生まれ、幼少期は台湾で育ち、11歳から日本で暮らし始める。歯科医と女優、そしてエッセイストとして活躍中。最近は日台の架け橋となるような文化交流活動にも力を入れている。著作に『わたしの台南―「ほんとうの台湾」に出会う旅―』(新潮社)ほか、『私の箱子(シャンズ)』『ママ、ごはんまだ?』(ともに講談社)があり、両作とも台湾で中国語版が出版され、『私の箱子』は「2013年開巻好書奨」を受賞するなど大きな話題を呼んだ。台南市親善大使、中能登町観光大使を務める。『私の箱子』『ママ、ごはんまだ?』(いずれも講談社)を原作とした日台合作映画『ママ、ごはんまだ?』が2017年初春公開予定。

◆一青妙さん公式ブログ
http://ameblo.jp/hitototae/


【開催日時】  12月2日(金)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   1000円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど
 協力:新潮社


新刊「アジアの真相」発売記念
◆下川裕治さん×室橋裕和さん  対談トークイベント◆
「アジアで今、何が起きているのか?」

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新刊『アジアの真相』(キョーハンブックス)発売を記念して、旅行作家の下川裕治さん、編集者の室橋裕和さんのお二人をお招きして、一体、アジアで今、何が起きているのか?についてスライドを眺めながら対談トークをしていただきます。現代アジアを鋭く抉るルポマガジンとして新たに創刊された雑誌「アジアの真相」。なにかと世界を騒がせる「アジアの風雲児」ドゥテルテ大統領の存在からにわかに注目を集めだしたフィリピン、東南アジアに食い込みつつある「イスラム国」の脅威、国王崩壊後のタイなど、アジアに精通している執筆陣が様々な角度から鋭く切りとったアジア各国のルポが多数掲載されています。今回のイベントでは、編集&執筆に携わった下川さん、室橋さんのお二人のフィリピン、タイ、バングラディシュの話を中心に取材時の裏話や秘話を交えつつ、貴重なアジアの話が聞けるはずです。下川さん、室橋さんのファンの方はもちろん、フィリピンやタイ、バングラディシュといったアジアの国々の現状に興味のある方はぜひご参加ください!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。


下川裕治(しもかわゆうじ)

1954年長野県松本市生まれ。旅行作家。『12万円で世界を歩く』でデビュー。以後、主にアジア、沖縄をフィールドにバックパッカースタイルでの旅を書き続けている。著書に、『鈍行列車のアジア旅』『「生き場」を探す日本人』『世界最悪の鉄道旅行ユーラシア横断2万キロ』『週末アジアでちょっと幸せ』『「行きづらい日本人」を捨てる』 等。

◆下川裕治さんブログ「たそがれ色のオデッセイ」
http://odyssey.namjai.cc/

室橋裕和(むろはしひろかず)

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週刊誌記者を経てタイ・バンコクに移住。現地発日本語情報誌『Gダイアリー』『アジアの雑誌』デスクを担当。10年間アジア諸国を取材する日々を送った後、日本に帰国。現在はアジア専門のライター・編集者として活動している。東京スポーツ新聞に毎週「亜細亜スポーツ」を連載中。双葉社の旅のウェブマガジン『タビリスタ』http://tabilista.com では『越えて国境、迷ってアジア』を第2・第4水曜連載中。


【開催日時】  12月7日(水)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   1000円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内  
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど 
 協力:キョーハンブックス


新刊「純情ヨーロッパ 呑んで、祈って、脱いでみて〈西欧&北欧編〉」&
「人情ヨーロッパ 人生、ゆるして、ゆるされて〈中欧&東欧編〉」発売記念
◆たかのてるこさん  スライド&トークショー◆
「てるこの、純情&人情ヨーロッパ21ヵ国鉄道旅!」

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 新刊『純情ヨーロッパ 呑んで、祈って、脱いでみて〈西欧&北欧編〉』&『人情ヨーロッパ 人生、ゆるして、ゆるされて〈中欧&東欧編〉』(ダイヤモンド・ビッグ社)の発売を記念して、著者のたかのてるこさんをお招きして、純情で人情に厚いヨーロッパの人達の魅力について、スライドを眺めながらたっぷり語っていただきます。前作『ど・スピリチュアル日本旅』では、高野山の宿坊で美坊主たちとプチ修行したり、北海道・二風谷のアイヌのシャーマンの家で儀式に参加したり、沖縄の離島で「海人(ウミンチュ)の宿」で魚突きしたりと、日本各地の超ディープな面白い人たちと行き当たりバッタリで触れ合ったたかのさん。最新刊はなんと驚きの2冊同時出版!そして初めての本格ヨーロッパ旅!18年勤めた会社を辞め、欧州21ヵ国を2ヵ月間、15000キロの鉄道旅で、ヌーディスト・ビーチでは裸のつき合い、〈奇跡の聖地〉の夜のろうそくミサで祈り、肉体派メンズとのキャ二オニング、温泉湖で鳥や魚との混浴、高さ28mの橋から飛び込むためのレッスンなど、気取らず自然体で純情なヨーロッパの人たちとのハチャメチャだけど心が癒される旅のエピソードが綴られています。本には載せられなかった旅のこぼれ話や、旅の秘蔵写真、抱腹絶倒のエピソードトークを生で聞けるチャンスですよ。たかのさんのファンの方はもちろん、ヨーロッパ各国の文化や風習などに興味のある方はぜひご参加ください!

※トーク終了後、サイン握手会(なんとハグ付き(笑))も行います。


たかのてるこ

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「世界中の人と仲良くなれる!」と信じ、60ヵ国を駆ける旅人。
15万部超のベストセラーとなった代表作『ガンジス河でバタフライ』(幻冬舎文庫)は、旅立つ老若男女の”旅のバイブル”となり、主演・長澤まさみ×脚本・宮藤官九郎で、スペシャルドラマ化もされ話題に。(のちにDVD化)。
著書は他に、イスラムの摩訶不思議なイベント、ラマダーンの体当たり体験記『モロッコで断食』、憧れのダライ・ラマに出会うまでの道中、神秘的なチベット体験を綴った『ダライ・ラマに恋して』を始め、『サハラ砂漠の王子さま』『キューバでアミーゴ!』『ジプシーにようこそ! 旅バカOL、会社卒業を決めた旅』(以上、幻冬舎文庫)『淀川でバタフライ』(講談社文庫)『ど・スピリチュアル日本旅』(幻冬舎)など、多数。

◆たかのてるこさん公式HP
http://takanoteruko.com/


【開催日時】  12月15日(木)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   1000円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど
 協力:ダイヤモンド・ビッグ社

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6. 編集後記

tabinoteワタベです。
めっきり寒くなりました。アジアはまさに観光シーズンです。一方欧州はシーズンオフですが、その分激安キャンペーンやツアーも増えています。12月頭なら料金も安く、クリスマスマーケットを満喫できたりするのでお得ですね。

さて、ニュースで気になるのはエールフランスのアジアLCC就航ですかね。今や中東便なら日本-欧州便が5万円台も珍しくありません。しかもLCCじゃないから荷物も機内食もありですからね。強敵ですがぜひ対抗してほしいものです。

下川さんコラム、今回は「タイスマイル」航空。台湾のエバーみたいな激安既存航空会社と機内食や荷物預けの可能な快適型LCCとの境目はだいぶ曖昧になってきました。極限までサービスを削っている代わりに激安、というLCCの原点のような航空会社も見てみたいものです。

旅行記は一部を騒然とさせた音鉄日記。今回が最終回です。普通の人なら髪の毛がまっ白になるほどの緊張感あふれる旅。お疲れ様としかいいようがありません。
続いては前回濃厚すぎるウズベキスタン旅行記をお寄せいただいた「シ」さんの、やはり濃すぎる「蘇州号」乗船記。私の知人でも上海フェリーに乗ったという話はさすがに聞いたことがありません。大昔下川さんの本で神戸発の新鑑真号からフェリーを乗り継いで重慶まで行ったという話を読んだような気がしますが…。ドヤ船の描写がすばらしいです。
tabinote田口の旅行記は台湾縦断その2。野球に街歩きにおしゃれアイスの宮原眼科にと充実の旅だったようです。タウナギはうまいよ!

のまどさんのイベントは3連発。女優の一青妙さん、下川裕治さん、たかのてるこさんという超強力ラインナップです。実際には、たかのてるこさんは11/16と24も開催(既に満席)だそうですので毎週がイベントラッシュですね。一青妙さんは最近注目の台南、下川さんは、なんと室橋裕和さんと組んでルポマガジンに参画!たかのてるこさんは2冊同時刊行記念だそうです。


tabinoteサイトでは過去の有料メルマガ連載をアップしており、無料でご覧いただけます
連載:下川裕治さん
連載:柳下毅一郎さん
連載:水谷さるころさん

次回第82号は12月20日(火)の発行予定です。


発行:有限責任事業組合tabinote
https://tabinote.jp

※本メルマガの連載原稿または寄稿、告知などの著作権は著者・情報発信元に帰属します。その他の著作権および全ての編集著作権はtabinoteに帰属します。記事の引用・転載は出典を明記いただくとともに、諸関連法規の定めに従っていただきますようお願いいたします。

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tabinoteメールマガジン 2016/11/15号 Vol.081

Contents

1. 旅行業界最新ニュース
2. タビノート/下川裕治
3a. 御柱祭のついでに長野の私鉄に乗ってきた ~5日目
3b. 蘇州号に乗ってみた その1
3c. 台湾南北縦断 その2
5. 旅の本屋 のまど イベント情報
6. 編集後記


1. 旅行業界最新ニュース

シンガポール航空のA350が羽田に!!!

シンガポール航空はエアバスの最新鋭機A350-900型機を羽田~シンガポール線に12月13日から投入することを発表した。同機で運行されるのはシンガポール8:05分発の羽田行きSQ632便、羽田16:40分発のシンガポール行きSQ633便。当初は火、水、金、土、日の週5往復だが、2017年1月2日から毎日A350による運航を予定している。
羽田空港にA350が定期就航するのはこの便がはじめて。

ANA、メキシコシティ就航へ

ANAは2017年2月より、成田~メキシコシティ線にボーイングB787-8で就航することを発表した。ANAの国際線就航都市はこれで42都市となり、同路線は最長路線となる。現在メキシコへはアエロメヒコ航空が週5便(2017年3月より週7便)運行しているが、日系航空会社での就航は2010年以来なかった。ANAは今後もメキシコシティ以外の中南米への乗り入れ計画を発表している。

JAL、テロの影響で成田~パリ便を一時運休

JALは、7月に南仏ニースで起きたテロの影響などで需要が大幅に低迷した成田~パリ便を2017年1月から2月まで一時運休することを発表した。羽田便は通常通り運行する。JALは今年1月~2月も同便を運休している。

エールフランスKLMが設立するLCCがアジア就航か

11月3日、エールフランスKLMはパリを拠点とする新LCC「Boost(仮称)」を設立することを発表した。詳細は未定だが安価な中東系航空会社の攻勢に対抗し、ヨーロッパ~アジア路線にも就航する見込み。実現すればノルウェー・エアシャトル、ユーロウィングスに続きアジア線に就航するヨーロッパ3社目のLCCとなりそうだ。

【注意】インドが500ルピーと1,000ルピー紙幣を無効化

在インド日本国大使館は、新紙幣導入により現行の500および1,000ルピー紙幣を11月9日より無効化することを受け、旅行者に注意喚起の発表を行った。旧紙幣は12月30日までの間、銀行支店等にて銀行に預金するか新紙幣を含む使用可能な紙幣と交換することができる。

香港ドラゴン航空、キャセイドラゴン航空にブランド名変更

キャセイパシフィック航空傘下の香港ドラゴン航空は、11月21日(現地時間)より社名及びブランド名をキャセイドラゴン航空に変更する。これにあわせ機体のカラーリングも変更、尾翼のドラゴンマークもキャセイパシフィックとあわせた「ブラッシュウイング」となる
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2a. 連載:「タビノート」 下川裕治

月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。

Profile
shimokawa

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。

たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

中間クラスLCCという流れ

飛行機には中間クラスというものがある。主にビジネスクラスとエコノミークラスの中間として設定されることが多い。座席はビジネスクラスだが、食事はエコノミーといった感じで、中間運賃を打ち出す。
「LCCと既成の航空会社の中間クラス?」
 タイスマイル航空である。
 バンコクからミャンマーのヤンゴンまで乗った。9月下旬に航空券を買った。片道運賃で比べると、エアアジアなどの本格LCCが3000台~4000円台。タイスマイルが6000円台~7000円台。タイ国際航空が18000円前後。運賃は既存の航空会社よりはLCC寄りだったが。
 タイスマイルは2012年に飛びはじめた。独立した航空会社というより、タイ国際航空の格安ブランドという色合いが強かった。
 一説には、タイ国際航空内でもめごとがあり、一部のメンバーが新しいブランドを立ち上げたという。噂かもしれないが、タイ国際航空という会社は、一時の日本航空に似ている。内部にはいくつものグループがあるという。
 その後、少しずつ独立色を強めているように思う。しかし利用者は戸惑うことが多い。
 だめだろうと思いながら、チェックインカウンターで、ユナイテッド航空のマイレージカードを出してみた。タイ国際航空は、ユナイテッド航空と同じスターアライアンスである。
「タイ国際航空のマイレージカードしかマイルは貯まりません」
 といわれた。試しにラウンジでも尋ねてみた。
「タイスマイルはスターアライアンスには入っていないんです」
 いろいろがはっきりしたが、ヤンゴンへのフライトでは、ちゃんとした機内食が出た。無料である。シートの間隔も広く、既存のタイ国際航空と変わりはない。
 ではいったいどういう人が、この航空会社を選ぶのだろうか。運賃を優先すれば、LCCを選ぶ。しかしLCCはできれば乗りたくはない……という人はいる。だがタイ国際航空はやはり高い。そこでタイスマイルを選ぶ客層狙いというわけだ。
 中間クラスといえば中間だが、すべてが中途半端でもある。
 しかし座席は7割がた埋まっていた。
 以前、このコーナーで、マレーシアのマリンドエアーを紹介した。機内食や荷物も30キロまで無料。シートピッチは広く、シートテレビまでついているLCCである。
 これからのLCCの流れは、どこかこのあたりに集まってきそうな気がする。

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タイスマイルのバンコクーヤンゴン線の機内食。タイ国際航空の機内食に似ている?

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3a. 御柱祭のついでに長野の私鉄に乗ってきた ~5日目「御柱祭>長野電鉄」~

好評、ハードコア音鉄(おとてつ)車内走行音派の黒田基介氏による、長野県私鉄走行音録音紀行レポートもいよいよ最終回。最後までハードなスケジュールで読んでるこちらまで下腹部が痛くなってきます……。
(注:本事例は2016年4月時点の予約可能なプランおよび費用にもとづいています。また、一部図版がサイズの関係で判読しづらい場合があります。後日PC用サイトにアップされるバックナンバーには原寸の図版を掲載する予定です。メルマガ版では雰囲気だけでもお楽しみください)

Profile
黒田基介

黒田基介

黒田基介(くろだ・もとすけ)
1975年東京都世田谷区生まれ。音鉄車内走行音派。



2016/04/10



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本日の予定

6:29 長野
朝はちゃんと起きれた。夜の間部屋が乾燥していて喉が痛いが、尿意が怖いのでスポーツ飲料をひとくちだけ飲む。

6:42 長野>上田
駅に着くと予定の列車より一本前に乗れるようなのでそれで行く。乗り換えタイトであきらめていた上田駅の撮影と松本までの切符の購入時間ができた。トイレに行き、一休み。

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(画像:黒田;JR上田駅)

7:55 長野電鉄6000系
車内で一本詰めた旅程の訂正と、松本での予定もついでに一本早める。鼻水収まらないものか。気温が上がってきて、松本電鉄やるあたりのエアコンが心配になってくる。
上田電鉄6000系は東急1000系中間車からの改造らしいが、形が全くテンション上がらないなあ・・・。直江津行った方がよかったかも。多少後悔。

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(画像:黒田;上田電鉄上田駅)

8:55 上田電鉄終了

乗り換え3分なので急いでしなの電鉄へ。先に切符を買っておいてよかった。おやつのチョコを食べようとしたら溶けてた。

9:43 篠ノ井>松本

高校生二人のおしゃべりがノンストップ一時間・・・。耳栓をくれ・・・。

10:56 松本
松本電鉄の一日乗車券を買おうと窓口を探す。駅の中には窓口が見当たらない。結局売っているのは駅外の道路を渡ったバスターミナルだった。乗り換え時間タイトだったら相当やばかった。割と涼しくなってきた。エアコンの心配はなくなったかな。
長野でも思ったんだが駅ビルMI DO RIのカリングのバランスが気持ち悪い。

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(画像:黒田;JR松本駅)

11:28 松本電鉄3000系
しまったー。入線してきた方へ戻って行くと思ったらそのまま出て行く!クハに乗ってしまった・・・。事前調査で新島々側がモハだとわかっていたんだが、てっきり新島々から戻ってきた列車だと思ってしまった。乗り込んで、点検ハッチが無くてもモハなのかークハだけどハッチがあるのかー、などと呑気に考えてた。二往復の予定でうまくいったら一往復でいいやと思ってたけど、二往復せねばならんじゃないか。気温との勝負だ。
録音中なので撮影できないが、このあたりも屋根の枚数多いやつが偉い文化だ。いずれ集めたい。
録音レベル低いかも次回はlo4binでやる。
鼻水ダバダバ。上の方を向いてしのぐ。

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(画像:黒田;松本電鉄松本駅)

12:36 長野
爆睡しててリクルートスーツの女の子に起こされた。優しい。

12:44 松本電鉄3000系 二回目
さっきは爆睡してイビキ入れてしまったと思うので気合いで起きてた。
新島々に近づくと車内には僕ともう一人の鉄だけ。見た目乗り鉄だったので安心する。乗り鉄はおとなしい人が多い。

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(画像:黒田;松本電鉄松本駅)

13:14 新島々
松本電鉄3000系は京王3000系の譲渡車だが、長野周辺の地方私鉄はラッピングされているものが多く、しかもなぜか萌え系のキャラクターばかりだ。せっかくの京王3000系の素敵コルゲートが台無しじゃないか…

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(画像:黒田;松本電鉄新島々駅)

13:26 松本電鉄最後
気合で起きてます。

13:55 松本
帰りの「はまかいじ」まで一時間半の乗り換えで昼飯とお土産買うのハードル高いので駅の蕎麦屋に入る。松本唐揚げセンターも気になったが並んでいて断念・・・。松本名物イカの唐揚げって!海ない県。

14:25 松本
蕎麦こない。お土産買う時間なくなってしまうのでやきもきする。やっときた蕎麦は、長野で食べてよかった。美味しい蕎麦だ。駅の下の蕎麦屋に入ったが正解。滞在中にもっと蕎麦食べればよかった。

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(画像:黒田;JR松本駅榑木野駅舎店)

15:02 松本
「はまかいじ」まであと20分。駅でお土産を買う。事前に調査して面白そうだった長野土産、いなローメンを買おうとしたら、「それは南信、南の長野のお土産です。ここは北信、北ですよ」と丁寧にジェスチャー付きで教えてもらった。わさびチョコを買った。お土産のビニール袋を持って、荷物三つ目どれかを忘れそう。そして、ビニール袋だ。ガサガサいわないか心配だ。たまには駅弁でも食べようかと思ったが、さっきの蕎麦でおなかいっぱいになっていたのでやめる。どうせ食べるにしても席では食べられず立ち食いだ。

15:21 はまかいじ
はまかいじガラガラではないか!特急で指定席を取ると、実は自由席の方が空いていたというのはよくある。確実に窓際とりたい旅以外は自由席でいいな。はまかいじの窓下は広々してるので楽に録音機置けた。国鉄車両は設備がノンビリ旅仕様で良い。

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(画像:黒田;JR松本駅)

16:59 はまかいじ
どんどん人が乗ってきて録音は完全に旅情編。観光旅行向けの列車なのか、買ってきた酒を飲んで大騒ぎだ。手を叩くのとビニール袋をいつまでもガサガサやるのだけはやめて頂きたい。

17:55 八王子
着いた途端に花粉が・・・。花粉症装備を全く持っていないのでマスクもティッシュもない。鼻水は、流れるままに。隣に座っていたお姉さんが橋本で降りたので助かった。それよりも山歩き帰りのじーさんばーさんがうるさすぎて旅情編というにもつらい状況。京王線で帰りたい。とにかく横浜ついたら真っ先にマスクとティッシュを買うぞ。後ろはうるさいし、花粉はひどいし、そもそも疲れてるし、全く楽しめない。スルメ臭い。

18:41 横浜
上機嫌な山好きのおっさんおばさんとのトークと、とめどない鼻水とともにフィニッシュであります。終わったがここから渋谷区まで帰らなければならない。ティッシュは買った。

18:46 横浜
横浜から湘南新宿ラインへ。ホームで編成の長さにビビる。そして東京の駅は喫煙できない。とにかくコーヒーとタバコで一息つきたい。新宿南口にさえたどりつければ・・・。新宿に向かいつつ、南口のドトールがもし全面禁煙になってたらどうしよう、と気が気でない。そもそも都心の巨大な駅のコンコースでタバコを吸えるのが不自然だ。

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(画像:黒田;JR横浜駅)

19:45 新宿
南口のドトールで一息ついた。帰ろう。

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(画像:黒田;ドトールコーヒーショップ 新宿駅構内ルミネ店)

20:24 帰宅
時間あるし根岸線をなんて考えてたこともありました。なんとか終えた。つかれた。シャワーを浴びて、きれいに掃除された部屋で就寝。

本日の録音成果
https://www.youtube.com/playlist?list=PL8nC7KdUeuaIr3QDlLHhHzZENg3Vi-CGG

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3b. 蘇州号に乗ってみた その1

Profile
darklogosmall

評論同人誌サークル「暗黒通信団」の雑文書き。
彼女いない歴=年齢を毎年更新中の不惑独身男。英語力は堂々の偏差値20台。生活保護受給者が見かねて食べ物をおごってくれるほどの高雅な生活レベルを維持している。学生期の終わりが就職氷河期に当たり、就職を諦めて、世界を放浪し始めた。好きな地域は中東の砂漠。お気に入りはアフガニスタンとソマリランドのビザ。残念ながら、まだ反米テロリストに知り合いがいない。最近は歳もとったしISが怖いから無難な国内旅ばかりだ。元コミケスタッフ。理系。自称高等遊民。
詳しくは http://ankokudan.org/d.htm?member-j.html

 
夏コミの2週間前。原稿あけ放心状態のまま大阪出張。色々と心労が重なり、ふらっと旅をしたくなった。外国に行きたいけどISが怖いから(大好きな)イスラム圏に近づけない。そもそも急すぎる。関空発色々の値段を見て卒倒した。無理、絶対無理。そこで某氏の一言を思い出す。「船は、いいぞ」と。調べてみると実にベストなものがあった。金曜発日曜着の「蘇州号」である。大阪から上海を50時間で結び、お値段は二等室Bで22000円。値段は上海行き飛行機の最安より少し高いくらいなのだが、カードの利用枠が残っていたので(=また借金が増えるのだけど)ネタも兼ねて乗ってみることにした。
船

天気晴朗なる梅雨明け後の金曜朝。大阪市営地下鉄中央線の終点「コスモスクエア」で降りた。本当は暗黒通信団の本を多数扱ってくれている大阪市立中央図書館にも見学に行きたかったのだが、遅れるとまずそうなので10時には駅についた。両手には「スーパー玉出」(大阪名物激安スーパー)で買った激安品をフル装備している。エスカレータで地上に出ると、いかにもな中国人風家族と欧米人がバスを待っていた。フェリーがでるときだけ運行される無料バスである。このバスで5分ほど揺られると「国際フェリーターミナル」につく。ターミナルでお金を払ってチケットを入手すると、待合でまてと言われた。出国審査は10時半から。国際フェリーターミナルは実にガラガラで、コンビニもATMもない。苫小牧行きのフェリーが出る大洗(ガルパンで有名ですね)港のほうが遥かに規模がでかい。まったく市内で物資を買っておかねば初戦完敗なのであった。なお搭乗締め切りは11時という説と11時半という説があって、公式ページの記述の中でさえ矛盾している。そのあたりは中国である。
ちょっとありえない合成写真

乗船というか、出国審査の段階で「あまりに少ない客」に驚いた。待合に並んでいるのはせいぜい10人。50時間耐久の380人乗りフェリーにしては少なすぎる。だいたい飛行機だったら中国行きなど限界ギリギリまで紙おむつと家電製品(笑)を詰め込もうとして頑張るものだろう。ならば船などそれはもう、太平洋戦争の引き揚げ船かインド北部の列車みたいな状況になっていなければいけない。なのになんだこの閑散感は。

出国審査は確かに10時半に始まったが、女性審査官が一人でさばいて10分ほどで終わってしまった。出国審査を抜ければ、土産屋も何もなく乗船口へ直結である。このレベルの簡素さはイエメンの空港を思い出す(サウジアラビアの空爆で今は使えなくなった)。なお出国スタンプ自体は成田と変わらないもので価値はない。EUみたいに乗り物によってスタンプを分ければプレミア感も出ようものに。

中国人に言わせると上海フェリー(株)の本社は上海にあって、大阪には事務所があるだけだというが、ホームページには「大阪本社」と書いてある。どちらの国の船かを問うのはナンセンスである。船の中では日本円が公式通貨でレストランも円払いであるが、船員といえば、ほとんどが日本語を解しない大陸民で、船内の公用語は中国語と英語である。船内案内も、中国語→日本語→英語という、乗客数の順になっている。船内を駆けまわってる少年たちは基本的に日本語で話しているのだが、中国語も理解するらしく「発音変だね」「普通の中国語だろ」とか軽やかに言ってる。天然バイリンガルという感じだ。ちなみに英語も解するらしい。
中国語ではこう発音

乗船してもまったくガラガラであるので、「今日の客は何人乗っているんですか」と日本語で聞けば、女性クルーは「は?」という感じで「シェシェ」(ありがとう)とか言われてしまった。自分の理解できる中国語なんて「シェシェ」と「ニーハオ」と「メイヨー」くらいなんだよ。とりあえず英語で絞り出すと、乗客数なんと32人。一等船室も全部合わせてそれである。脱北船並だ。最大316人乗りというから1割しか乗っていない。穴場といえば穴場だが、どう見ても赤字。燃料代も出ないのではないか。
がらんとした二等船室。これなら二等でも快適
がらんとした二等船室。これなら二等でも快適

22000円(運賃20000円+サーチャージ2000円)というのは男性用二等船室(雑魚寝)の運賃であり、当然一番混んでいるだろうところである。実際、雑魚寝部屋で良い位置を取りたいがために30分前に並んだのだ。ところがこの広大な二等船室に乗客はわずか6人。セルビア人と日本人(自分)とスイス人が各1人、中国人3人である。電源が2箇所にあり、とりあえず速攻でその一つを押さえた。どんな場所でもまず確保するのは電源。そうすればパソコンで作業ができて、50時間でもへっちゃらだ。しかし勝利感は全く無い。中国人らは実に彼らのメンタル全開で、廊下の電源にスマホをつないで優雅に充電している。32人じゃ、乗ってる全員よりもコンセントのほうが多いだろう。

本来この船の出港は12時なのだが、11時半過ぎには出発していた。案内は一切なく、汽笛を鳴らしたのかどうかすらわからない。まるでヨーロッパあたりの鉄道である。航路は大阪港から瀬戸内海を抜けて関門海峡をぬけて外洋に出る。瀬戸内海には瀬戸大橋というものが3本かかっていて、その下を抜けるのが1日目のハイライトである。なお2日目は海しかないのでハイライトはない。第一の瀬戸大橋は明石海峡大橋であり、これが公式案内ページでは13時通過予定。といっても30分前に出港したのでは30分前に通過するかもしれないから気が抜けない。7月末の暑い中、スプリンクラーが水を撒いている(そのせいで滑って仕方ない)甲板で張っていると、二等船室のセルビア人がやってきた。彼はもちろん英語しかしゃべらない。適当に話し相手をしているとなかなかハードな旅をしているらしく、ベオグラード(セルビア首都)からモスクワに入り、シベリア鉄道でウラジオストックに行って、船でソウル、釜山から船で福岡、駅寝と車中泊を繰り返して広島、京都、東京を観光し、いま大阪から上海に向かっているとのこと。「無職なう」らしい。「お前のサラリーはいくらだ? 俺は月5万円だった」とか謎の貧乏自慢が始まったので、日本人ワーカーの過労死寸前の働きっぷりをガシガシと教え込んだ。まぁ出張のあと、ふらっと外国に行ってしまう脱北者じみたやつの説得力はなかったかもしれないが。

そうこうしているうちに巨大な橋が見えてきた。そしてなぜかこのとき、一眼カメラが壊れた。ピントが合わないのだ。このソニー製はタイマー内臓であるから実にいいタイミングで壊れるのである。動画は諦め、念のため持ってきた二台目のカメラ(リコーのGR-IV)でとりあえず写真を撮りつつ、通過時刻はぴったり13時(誤差30秒)。キャプテンはなかなかいい腕しているらしい。なお、出発時同様、ハイライト通過の船内案内は一切ない。
瀬戸大橋をくぐり抜ける10秒前

船内設備を紹介しよう。公式ページの案内が貧弱すぎるのでネットで旅行記をあさるのが正しいのだが、基本的に船は最上級とはいえないものの、ネットで言われているほどボロくもないと思う。まず電源だが、ネット情報だと一等船室のものは使えないようだったが二等大部屋の電源2箇所は生きていた。掃除をするときに使うのだろう。この電源は夜10時から翌朝8時までは消灯とともに使えなくなる。充電は10時までにしておくことが必須である。シャワールーム(2階、24時間)と展望風呂(4階)があって、展望風呂は一等船室(4階)の人しか使えないことになっている。しかし実際には誰も監視などしていない(監視カメラが2台あるが、よく見るとUSBケーブルが抜けていてなんの意味もない)ので入り放題である。お湯も綺麗だ。展望風呂にはシャワー室にはないボディシャンプーもある。ちなみに公式ページには24時間入れると書いてあるが、実際には夜10時までしか入れない。デッキの構造上、階段がインフォメーション付近にしかないため、4階の展望風呂で優雅に過ごしてそのまま2階の二等船室に降りると、髪を濡らしてインフォメーションの前を通過することになって「お前、二等民のくせに展望風呂に入っただろう」と拿捕される可能性がある。乗客は32人しかいないのだから、よほどでないと全員顔を覚えられていると思っていい。そういうわけで、展望風呂のあとは甲板に出て海風にあたり、独りタイタニックを演じる。実際これがかなり至福である。髪をある程度乾かしてから2階に下りるとインフォメーションの監視網も難なく通過だ。廊下には二等民がシャワールームで洗濯したと思われる衣類が電線カラスのごとく並んで干してあり、さすが中国というか、中にはブラジャーまで揺れている。
無造作に干されているアレ
全く萌えない。
なお、トイレのほうは洋式で紙もあって特筆すべきことはない。中華大陸の奥地にあるという男女混載青空便所を期待する人は、蘇州号ではなくウィグル方面を目指そう。

インフォメーション前には無料の100円ロッカー(ただし小さい)があって貴重品を入れられる。水とお湯とお茶はサーバーがあって入れ放題。紙コップ(と酔い止め薬)はインフォメーションでくれる。カップ麺を持ってきた者勝ちだ。なおカップ麺は自販機でも240円で売っている。飲料自販機はキリン。ビールとたばこと牛乳の自販機もある。インフォメーションでは船内用のWifiパスワードも売っていて、これが1500円。この時期、元と円のレートは1元が15円なのに50元でもOKらしい。交換レートは崩壊している。洋上とはいえ日本のワンデーパスワードよりも格段に高いので今回はパスだ。ただしこの手の外国アカウントは匿名で何かしたいときに便利である(詳細不問)。日本の格安Wifiは大阪湾では安定して使えたが、岡山県あたりから断続的に不通になり、広島あたりでまた使えるようになったりと、なかなか不安定であった。なお2日目はすべて圏外。

他の設備としては誰も使っていない麻雀室とか喫煙所がある。人口が少なすぎて売店も開店休業状態だから、店員も暇で暇で仕方ないらしく、レジの前で寝ていたり、ラウンジで囲碁をやったりしていた。出入り口付近のテレビはWii対応(有料)で、家族連れが大型テレビの前で踊っているのを見ると楽しい。レストランについては特筆すべき点がある。朝昼夕があって、だいたい定食のお値段が500円なのだが、食器のレベルが学食である点を除けば味は悪くない。潜在需要が32人じゃスケールメリットもあったものではないが、上海出身のコックが作ったという広東料理は、学食はもちろん、人民広場の裏路地で食べる現地感全開のお粥よりも美味しいと思う。

船内の空調は効いている。面白いのは(おそらく扉をきっちり閉じるためだろうと思うが)陰圧になっていることで、デッキの外に出ようとすると結構な力で押さないといけない(扉は避難時を考慮して外に向かって押すような構造になっている)。この陰圧効果というのは身体的にも結構効き、出港時に扉が閉まって陰圧効果が出ると、急激に眠くなってくるのだ。二等船室の連中が真っ昼間なのにバタバタ寝てしまうのは面白かった。自分も寝たが。

この船を勧めたい理由の一つに「酔わない」というのがある。小笠原行きの船などに乗ったことがある人は分かるかもしれないが、外洋は波が高くて酔う。優雅どころじゃない話になる。北海道行きのフェリーでも太平洋を北上するから結構酔うものだ。しかし蘇州号は経路の1/3は瀬戸内海なので波が緩やかだ。関門海峡から東シナ海に出るのは2日目の午前2時で、外洋に出たあとも基本的に大きな揺れがこない。酔うという感じがしないのである。船は酔うからイヤ、という人には蘇州号がいいと思う。

第二の瀬戸大橋は鉄道が通っているもので、その昔18切符で通過したことがある。通過予定時刻は16時半。これも張っていたら、こんどは16時15分に通過した。相変わらずソニー製はタイマーだけ優秀でピントがずれており、リコーが活躍。第三の瀬戸大橋はいわゆるしまなみ海道で、自転車で通ったことがあるが、こちらは定刻通り19時10分頃に通過した。22時前に消灯。バー以外のサービスが停止する。このバーは22時半までやっているが、少し覗くと日本人のオバサンがギャラリーが一人もいない中で「津軽海峡冬景色」を歌っていて、なかなか寒い感じが出ていた。部屋の電源も切られてしまうのでバッテリで耐えつつ作業するが、だんだん眠くなったので諦める。午前2時に関門海峡を通過するまで起きてようと思ったが無理だった。

(続く)

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3c. 台湾南北縦断  その2

 
tabinoteタグチだ。

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台湾大陸縦断の旅、初日は台北から高雄まで南下したが、3日目からは北に戻る形になる。

4月5日 高雄>台南

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高雄から台南までの移動は電車で、もちろん新幹線ではなくローカル線だ。

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1時間強で台南到着。台湾の駅舎はレトロでいい感じのものが多い。日本統治時代の建築も結構残っているらしい。
ガラガラカート引っ張って宿まで歩く。暑かった。
3000円くらいの安宿だったんだけどぜんぜん快適。しばらく昼寝。

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tabinoteワタベに「なんかうまいものない?」と聞いたら「台南はタウナギ!」と帰ってきたのでGoogle検索。
徒歩圏にタウナギ専門店があったので期待して向かう
ちなみにタウナギとは鰻とはまったく関係ない黒くてかなりグロい魚
画像検索(微グロ)

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で、出てきたのがこれ。あんかけ麺みたいな感じで見た目はおいしそうなんだけど、、、
タウナギはともかく味付けが酸っぱいウスターソースみたいな感じでかなり微妙であった。
進福炒鱔魚專家

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そのまま徒歩で大東夜市へ。
夜市には食べ物屋台はもちろんだけど、こういう子供向けのゲームなんかもたくさんあって本当に夏祭りの縁日みたい。

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ここは道沿いではなくちょっと広めの広場みたいなところが会場。幟がいっぱい上がってて景気よかったなあ。

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ステーキ屋さんでは岡本太郎先生デザインの旧バファローズシンボルが使用されていてちょっと感動した。

4月6日 台南

台南2日目はちょっと疲れたので昼まで宿でダラダラすごす

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日本統治時代に山口県出身の実業家である林方一氏が創った台南初の百貨店という林百貨店。敗戦により長らく使われていなかった建物をリノベーションし2014年に台湾発の様々な商品をラインナップするショップとしてリニューアルされた。
まあ、おしゃれで高いものばっかりだったからなんにも買わなかったけど。

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昭和の街並み感あって歩いてるととても落ち着く。

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きのうのタウナギのリベンジじゃないけど、検索したら鰻屋が見つかったので入る。
鰻丼作

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鰻丼も肝焼きもおいしゅうございました。鰻丼1500円くらいだったかな。

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どこも同じ弁護士の看板。

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夕食は羊料理の店に

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スープがうまかった。

4月7日 台南>台中

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お昼に台南駅へ。台中までの移動はバスにしてみた。
台湾のバスはだいたい3列シートでとても快適。3時間ほどで台中到着。

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台中の宿はちょっと張り込んでお高いところに。
HOTEL ONE

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高層階で窓からの景色も最高。

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もちろん行くところは夜市に決まっている。
逢甲夜市は逢甲大学の近く。ほんと台湾の夜市はそれぞれ個性があって楽しい。

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魯肉飯はじめ台湾料理を台湾ビールと共に食い散らかす。

4月7日 台中

この日も昼までホテルで怠惰に過ごす。

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台湾の古建築リノベーションブームの火付け役となった有名な宮原眼科へ。

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吹き抜けを活かしたオシャレ空間が見事。

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柄にもなくアフタヌーンティーをキメる。

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旧市街はかなり荒廃しており、このような味のある廃墟もたくさん。

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赤レンガの台中駅舎を散策。駅はいい。

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自衛官募集中。

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バスの中でイチャるカップル。

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本日の目的地。

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台中インターコンチネンタル野球場

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台湾のプロ野球にはずっと興味をもっていて一度行きたいと思っていたのだ。

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が、場内は閑古鳥が鳴く残念な入り。

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とは言え応援団はなかなか賑やか、なによりチアガールがかわいく楽しめた。

4月8日 台中>桃園飛行場>チェンマイ

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というわけで最終日はバスで直接桃園国際空港へ向かいVエア直行便でチェンマイへ。6日間の台湾の旅は終了だ。
今回はじめて台北以外をまわってみたのだがとにかくどの街も個性があり夜市も楽しい、今回は偵察的な感じだったがまたあらためて何度も行ってみたいと思った。

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5. 旅の本屋 のまど イベント情報:
 12月2日 一青妙さん スライド&トークショー
 12月7日 下川裕治さん×室橋裕和さん  対談トークイベント
 12月15日 たかのてるこさん スライド&トークイベント

Profile
プロフィール

旅の本屋 のまど

東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/


新刊『台南 ~ 「日本」に出会える街』発売記念
◆エッセイスト 一青妙さん  スライド&トークショー◆
「魅惑の古都、台南のディープな楽しみ方」

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新刊『台南 ~ 「日本」に出会える街』(新潮社)の発売を記念して、著者で女優の一青妙さんをお招きして、台南のディープな楽しみ方についてスライドを眺めながらたっぷりと語っていただきます。前作『わたしの台湾・東海岸 ~ もうひとつの台湾をめぐる旅』では、先住民が多く台湾人に心の原点と愛され、アウトドア・レジャーも盛んな台東、名所・太魯閣渓谷や日本統治時代の建物を活かした街が人気の花蓮、テレビドラマ「孤独のグルメ」でも紹介され台北から近い宜蘭など、台北や台南、高雄といった西側とはまるで違う台湾東部の独特の魅力を紹介した一青さん。本作は、日本統治時代からの建物をリノベーションしたカフェやホテル、台湾人にも人気のマンゴーや牛肉湯の名店、バロック様式の建物が並ぶ雰囲気たっぷりの「老街」、若者のおしゃれ店が増え始めた西市場、製糖工場跡地の観光スポットなど、『わたしの台南~「ほんとうの台湾」に出会う旅』に続いて再び台南の魅力を綴った1冊になっています。台南に通いつめ、「親善大使」第1号にも任命された一青さんですので、普通のガイドブックでは知りえない台南の貴重な情報や体験談が聞けるはずです。一青さんのファンの方はもちろん、台南に興味がある方や台湾が大好きな方はぜひご参加ください!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。


一青妙(ひととたえ)

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1970年、台湾屈指の名家「顔家」の長男だった父と日本人の母の間に生まれ、幼少期は台湾で育ち、11歳から日本で暮らし始める。歯科医と女優、そしてエッセイストとして活躍中。最近は日台の架け橋となるような文化交流活動にも力を入れている。著作に『わたしの台南―「ほんとうの台湾」に出会う旅―』(新潮社)ほか、『私の箱子(シャンズ)』『ママ、ごはんまだ?』(ともに講談社)があり、両作とも台湾で中国語版が出版され、『私の箱子』は「2013年開巻好書奨」を受賞するなど大きな話題を呼んだ。台南市親善大使、中能登町観光大使を務める。『私の箱子』『ママ、ごはんまだ?』(いずれも講談社)を原作とした日台合作映画『ママ、ごはんまだ?』が2017年初春公開予定。

◆一青妙さん公式ブログ
http://ameblo.jp/hitototae/


【開催日時】  12月2日(金)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   1000円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど
 協力:新潮社


新刊「アジアの真相」発売記念
◆下川裕治さん×室橋裕和さん  対談トークイベント◆
「アジアで今、何が起きているのか?」

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新刊『アジアの真相』(キョーハンブックス)発売を記念して、旅行作家の下川裕治さん、編集者の室橋裕和さんのお二人をお招きして、一体、アジアで今、何が起きているのか?についてスライドを眺めながら対談トークをしていただきます。現代アジアを鋭く抉るルポマガジンとして新たに創刊された雑誌「アジアの真相」。なにかと世界を騒がせる「アジアの風雲児」ドゥテルテ大統領の存在からにわかに注目を集めだしたフィリピン、東南アジアに食い込みつつある「イスラム国」の脅威、国王崩壊後のタイなど、アジアに精通している執筆陣が様々な角度から鋭く切りとったアジア各国のルポが多数掲載されています。今回のイベントでは、編集&執筆に携わった下川さん、室橋さんのお二人のフィリピン、タイ、バングラディシュの話を中心に取材時の裏話や秘話を交えつつ、貴重なアジアの話が聞けるはずです。下川さん、室橋さんのファンの方はもちろん、フィリピンやタイ、バングラディシュといったアジアの国々の現状に興味のある方はぜひご参加ください!

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。


下川裕治(しもかわゆうじ)

1954年長野県松本市生まれ。旅行作家。『12万円で世界を歩く』でデビュー。以後、主にアジア、沖縄をフィールドにバックパッカースタイルでの旅を書き続けている。著書に、『鈍行列車のアジア旅』『「生き場」を探す日本人』『世界最悪の鉄道旅行ユーラシア横断2万キロ』『週末アジアでちょっと幸せ』『「行きづらい日本人」を捨てる』 等。

◆下川裕治さんブログ「たそがれ色のオデッセイ」
http://odyssey.namjai.cc/

室橋裕和(むろはしひろかず)

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週刊誌記者を経てタイ・バンコクに移住。現地発日本語情報誌『Gダイアリー』『アジアの雑誌』デスクを担当。10年間アジア諸国を取材する日々を送った後、日本に帰国。現在はアジア専門のライター・編集者として活動している。東京スポーツ新聞に毎週「亜細亜スポーツ」を連載中。双葉社の旅のウェブマガジン『タビリスタ』http://tabilista.com では『越えて国境、迷ってアジア』を第2・第4水曜連載中。


【開催日時】  12月7日(水)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   1000円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内  
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど 
 協力:キョーハンブックス


新刊「純情ヨーロッパ 呑んで、祈って、脱いでみて〈西欧&北欧編〉」&
「人情ヨーロッパ 人生、ゆるして、ゆるされて〈中欧&東欧編〉」発売記念
◆たかのてるこさん  スライド&トークショー◆
「てるこの、純情&人情ヨーロッパ21ヵ国鉄道旅!」

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 新刊『純情ヨーロッパ 呑んで、祈って、脱いでみて〈西欧&北欧編〉』&『人情ヨーロッパ 人生、ゆるして、ゆるされて〈中欧&東欧編〉』(ダイヤモンド・ビッグ社)の発売を記念して、著者のたかのてるこさんをお招きして、純情で人情に厚いヨーロッパの人達の魅力について、スライドを眺めながらたっぷり語っていただきます。前作『ど・スピリチュアル日本旅』では、高野山の宿坊で美坊主たちとプチ修行したり、北海道・二風谷のアイヌのシャーマンの家で儀式に参加したり、沖縄の離島で「海人(ウミンチュ)の宿」で魚突きしたりと、日本各地の超ディープな面白い人たちと行き当たりバッタリで触れ合ったたかのさん。最新刊はなんと驚きの2冊同時出版!そして初めての本格ヨーロッパ旅!18年勤めた会社を辞め、欧州21ヵ国を2ヵ月間、15000キロの鉄道旅で、ヌーディスト・ビーチでは裸のつき合い、〈奇跡の聖地〉の夜のろうそくミサで祈り、肉体派メンズとのキャ二オニング、温泉湖で鳥や魚との混浴、高さ28mの橋から飛び込むためのレッスンなど、気取らず自然体で純情なヨーロッパの人たちとのハチャメチャだけど心が癒される旅のエピソードが綴られています。本には載せられなかった旅のこぼれ話や、旅の秘蔵写真、抱腹絶倒のエピソードトークを生で聞けるチャンスですよ。たかのさんのファンの方はもちろん、ヨーロッパ各国の文化や風習などに興味のある方はぜひご参加ください!

※トーク終了後、サイン握手会(なんとハグ付き(笑))も行います。


たかのてるこ

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「世界中の人と仲良くなれる!」と信じ、60ヵ国を駆ける旅人。
15万部超のベストセラーとなった代表作『ガンジス河でバタフライ』(幻冬舎文庫)は、旅立つ老若男女の”旅のバイブル”となり、主演・長澤まさみ×脚本・宮藤官九郎で、スペシャルドラマ化もされ話題に。(のちにDVD化)。
著書は他に、イスラムの摩訶不思議なイベント、ラマダーンの体当たり体験記『モロッコで断食』、憧れのダライ・ラマに出会うまでの道中、神秘的なチベット体験を綴った『ダライ・ラマに恋して』を始め、『サハラ砂漠の王子さま』『キューバでアミーゴ!』『ジプシーにようこそ! 旅バカOL、会社卒業を決めた旅』(以上、幻冬舎文庫)『淀川でバタフライ』(講談社文庫)『ど・スピリチュアル日本旅』(幻冬舎)など、多数。

◆たかのてるこさん公式HP
http://takanoteruko.com/


【開催日時】  12月15日(木)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   1000円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
  ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど
 協力:ダイヤモンド・ビッグ社

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6. 編集後記

tabinoteワタベです。
めっきり寒くなりました。アジアはまさに観光シーズンです。一方欧州はシーズンオフですが、その分激安キャンペーンやツアーも増えています。12月頭なら料金も安く、クリスマスマーケットを満喫できたりするのでお得ですね。

さて、ニュースで気になるのはエールフランスのアジアLCC就航ですかね。今や中東便なら日本-欧州便が5万円台も珍しくありません。しかもLCCじゃないから荷物も機内食もありですからね。強敵ですがぜひ対抗してほしいものです。

下川さんコラム、今回は「タイスマイル」航空。台湾のエバーみたいな激安既存航空会社と機内食や荷物預けの可能な快適型LCCとの境目はだいぶ曖昧になってきました。極限までサービスを削っている代わりに激安、というLCCの原点のような航空会社も見てみたいものです。

旅行記は一部を騒然とさせた音鉄日記。今回が最終回です。普通の人なら髪の毛がまっ白になるほどの緊張感あふれる旅。お疲れ様としかいいようがありません。
続いては前回濃厚すぎるウズベキスタン旅行記をお寄せいただいた「シ」さんの、やはり濃すぎる「蘇州号」乗船記。私の知人でも上海フェリーに乗ったという話はさすがに聞いたことがありません。大昔下川さんの本で神戸発の新鑑真号からフェリーを乗り継いで重慶まで行ったという話を読んだような気がしますが…。ドヤ船の描写がすばらしいです。
tabinote田口の旅行記は台湾縦断その2。野球に街歩きにおしゃれアイスの宮原眼科にと充実の旅だったようです。タウナギはうまいよ!

のまどさんのイベントは3連発。女優の一青妙さん、下川裕治さん、たかのてるこさんという超強力ラインナップです。実際には、たかのてるこさんは11/16と24も開催(既に満席)だそうですので毎週がイベントラッシュですね。一青妙さんは最近注目の台南、下川さんは、なんと室橋裕和さんと組んでルポマガジンに参画!たかのてるこさんは2冊同時刊行記念だそうです。


tabinoteサイトでは過去の有料メルマガ連載をアップしており、無料でご覧いただけます
連載:下川裕治さん
連載:柳下毅一郎さん
連載:水谷さるころさん

次回第82号は12月20日(火)の発行予定です。


発行:有限責任事業組合tabinote
https://tabinote.jp

※本メルマガの連載原稿または寄稿、告知などの著作権は著者・情報発信元に帰属します。その他の著作権および全ての編集著作権はtabinoteに帰属します。記事の引用・転載は出典を明記いただくとともに、諸関連法規の定めに従っていただきますようお願いいたします。

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