3b. tabinote旅行記 コペンハーゲンとクリスチャニア その2

 
tabinoteワタベです。
今年の3月に仕事でデンマークのコペンハーゲンに滞在しました。その旅行記を2回に渡って記します。
コペンハーゲンといてば世界3大がっかりの人魚姫像や美しい街並みという程度の印象しかありませんでしたが、ヒッピータウンのクリスチャニア探索というおまけもあり、なかなか面白かったです。

第1回はこちら


さて、コペンハーゲン滞在の合間、クリスチャニアに向かいました。
クリスチャニアは市内南部のクリスチャンハウンの一区画をフェンスと塀で区切ったエリアで、独自のルールにもとづく内部自治、自由都市を標榜しています。
ルールとはクルマの乗り入れ禁止や暴力禁止、ハードドラッグ禁止など。ということはソフトドラッグはOKで…。

海外のガイドブックではコペンハーゲン観光のほぼ筆頭に載っている一大観光地ですが、日本語のガイドではコラム程度の取り上げられ方です。治安の問題があるためおおっぴらに勧めていないという感じですが、海外ガイドではもっと平和な紹介のされ方になっています。
このクリスチャニア、もともと軍の居留地だった場所に70年代頃からヒッピーが住みつき自治コミュニティとなったそうで、一時はコペンハーゲン市も実験的試みとして半公認状態だったようですが、内部では麻薬が横行…。近年は犯罪の温床として当局の締め付けもきつくなっている、らしいです(もろもろネット知識より)。
面積はおよそ34ヘクタール(東京ドーム7個分)、建物は1000軒にのぼります。内部にはレストラン、ライブハウス、ギャラリー、おみやげ屋やグッズ売り場、そしてバーなどがあり、独自の経済がまわっています。観光客や物資調達目当ての地元民も訪れますが、もちろん内部に住んでいる人も居ます。

この子供を乗せられる自転車用の荷台はクリスチャニアから世界に広まりました。その名もずばりクリスチャニアバイクといいます。
dsc03940_r


というわけで、ストロイエから運河に架かる橋を越え、徒歩で向かいます。
stroget-%e3%81%8b%e3%82%89-%e3%82%af%e3%83%aa%e3%82%b9%e3%83%81%e3%83%a3%e3%83%8b%e3%82%a2

dsc03912_r

クリスチャニアの地名は、この教会にちなんでいます。巨大な尖塔。
dsc03918_r2

塀が見えてきました。独特の雰囲気です。
dsc03937_r

こちらがゲートです。早速入ります。
dsc03927_r

うろつきます。
写真を撮っていいのかどうかわからないのですが、とりあえずこの辺は大丈夫っぽいです。
明らかに観光客と思われる人たちもおり、危険な雰囲気はありません。
一見すると中国人観光客が多めです。
dsc03928_r
dsc03929_r

内部にはおみやげ屋(Tシャツが多い)や食品店がぽちぽちあり、普通の一軒家風の建物、集合住宅、手作りっぽい小屋、沢山の緑、音楽ステージ、広場や公園、酒場などがあります。車道がないことと落書きの多さが普通の街との違いです。
赤地に黄色いマルが3つ並ぶのがクリスチャニアの旗のマーク。
dsc03930_r
dsc03932_r

これはギャラリー兼自治会事務所?
dsc03924_r
dsc03925_r


先に進むと、写真撮影禁止のエリアに出ました。
ここはガイドブックでも触れられている「プッシャー・ストリート」、通称「売人通り」。
dsc03931_r

露天のように小さな商店がいくつか並んでおり、目出し帽の男達が立っています。
マジメな話、1人残らず目出し帽。皆ガタイも良く、周囲を睥睨しています。
写真が撮れないので、絵に描いてみました。こんな感じです。
鋭い目つきで、全員闇金ウシジマ君の登場人物のようです。
pic-3

ここまでは子供も居たりして平和な雰囲気すら感じなくもなかったクリスチャニア、この通りだけは小さな緊張感が漂います。


酒場があり、笑い声でにぎわっています。
内部は視界が真っ白になるほど煙がただよってます。全員ピースフルな雰囲気です。
私はビールを1本だけ買いました。
img_20160307_151916_r

酒場の前には結構年季の入った猛者が数人転がっていました。
とにかくモックモク。
pic-2

趨勢として、欧米では大麻を部分的に解禁していくような動きがあることは聞いていましたが、そこかしこにいる成れの果て的な状態の人たちを見ていると大丈夫かいなという感じが…。

ビールを飲みながらステージのような場所でくつろぎます。
遠くで音楽がなり、緑が多くて、なんとも平和な雰囲気です。
dsc03936_r

そろそろ出ることにします。
dsc03926_r

1ブロックも歩くと、運河と趣ある建物ののどかな街並みがはじまります。
dsc03939_r


冒頭に書きました通り危険な文脈で紹介されることも多い場所ですが、実際には多くの人が訪れる観光地となっています。
このような場所を市内の便利な場所に許容するデンマークという国の懐の深さ、考えさせられるものがありました。
許可を受けたガイドによる現地ツアーもあるようですので、一人で入るのが不安な方はそういうのを利用するのも手です。

3b. tabinote旅行記 コペンハーゲンとクリスチャニア その2


3b. tabinote旅行記 コペンハーゲンとクリスチャニア その2

 
tabinoteワタベです。
今年の3月に仕事でデンマークのコペンハーゲンに滞在しました。その旅行記を2回に渡って記します。
コペンハーゲンといてば世界3大がっかりの人魚姫像や美しい街並みという程度の印象しかありませんでしたが、ヒッピータウンのクリスチャニア探索というおまけもあり、なかなか面白かったです。

第1回はこちら


さて、コペンハーゲン滞在の合間、クリスチャニアに向かいました。
クリスチャニアは市内南部のクリスチャンハウンの一区画をフェンスと塀で区切ったエリアで、独自のルールにもとづく内部自治、自由都市を標榜しています。
ルールとはクルマの乗り入れ禁止や暴力禁止、ハードドラッグ禁止など。ということはソフトドラッグはOKで…。

海外のガイドブックではコペンハーゲン観光のほぼ筆頭に載っている一大観光地ですが、日本語のガイドではコラム程度の取り上げられ方です。治安の問題があるためおおっぴらに勧めていないという感じですが、海外ガイドではもっと平和な紹介のされ方になっています。
このクリスチャニア、もともと軍の居留地だった場所に70年代頃からヒッピーが住みつき自治コミュニティとなったそうで、一時はコペンハーゲン市も実験的試みとして半公認状態だったようですが、内部では麻薬が横行…。近年は犯罪の温床として当局の締め付けもきつくなっている、らしいです(もろもろネット知識より)。
面積はおよそ34ヘクタール(東京ドーム7個分)、建物は1000軒にのぼります。内部にはレストラン、ライブハウス、ギャラリー、おみやげ屋やグッズ売り場、そしてバーなどがあり、独自の経済がまわっています。観光客や物資調達目当ての地元民も訪れますが、もちろん内部に住んでいる人も居ます。

この子供を乗せられる自転車用の荷台はクリスチャニアから世界に広まりました。その名もずばりクリスチャニアバイクといいます。
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というわけで、ストロイエから運河に架かる橋を越え、徒歩で向かいます。
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クリスチャニアの地名は、この教会にちなんでいます。巨大な尖塔。
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塀が見えてきました。独特の雰囲気です。
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こちらがゲートです。早速入ります。
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うろつきます。
写真を撮っていいのかどうかわからないのですが、とりあえずこの辺は大丈夫っぽいです。
明らかに観光客と思われる人たちもおり、危険な雰囲気はありません。
一見すると中国人観光客が多めです。
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内部にはおみやげ屋(Tシャツが多い)や食品店がぽちぽちあり、普通の一軒家風の建物、集合住宅、手作りっぽい小屋、沢山の緑、音楽ステージ、広場や公園、酒場などがあります。車道がないことと落書きの多さが普通の街との違いです。
赤地に黄色いマルが3つ並ぶのがクリスチャニアの旗のマーク。
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これはギャラリー兼自治会事務所?
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先に進むと、写真撮影禁止のエリアに出ました。
ここはガイドブックでも触れられている「プッシャー・ストリート」、通称「売人通り」。
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露天のように小さな商店がいくつか並んでおり、目出し帽の男達が立っています。
マジメな話、1人残らず目出し帽。皆ガタイも良く、周囲を睥睨しています。
写真が撮れないので、絵に描いてみました。こんな感じです。
鋭い目つきで、全員闇金ウシジマ君の登場人物のようです。
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ここまでは子供も居たりして平和な雰囲気すら感じなくもなかったクリスチャニア、この通りだけは小さな緊張感が漂います。


酒場があり、笑い声でにぎわっています。
内部は視界が真っ白になるほど煙がただよってます。全員ピースフルな雰囲気です。
私はビールを1本だけ買いました。
img_20160307_151916_r

酒場の前には結構年季の入った猛者が数人転がっていました。
とにかくモックモク。
pic-2

趨勢として、欧米では大麻を部分的に解禁していくような動きがあることは聞いていましたが、そこかしこにいる成れの果て的な状態の人たちを見ていると大丈夫かいなという感じが…。

ビールを飲みながらステージのような場所でくつろぎます。
遠くで音楽がなり、緑が多くて、なんとも平和な雰囲気です。
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そろそろ出ることにします。
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1ブロックも歩くと、運河と趣ある建物ののどかな街並みがはじまります。
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冒頭に書きました通り危険な文脈で紹介されることも多い場所ですが、実際には多くの人が訪れる観光地となっています。
このような場所を市内の便利な場所に許容するデンマークという国の懐の深さ、考えさせられるものがありました。
許可を受けたガイドによる現地ツアーもあるようですので、一人で入るのが不安な方はそういうのを利用するのも手です。