3a. 御柱祭のついでに長野の私鉄に乗ってきた ~立案編 その2~

今号よりハードコア音鉄(おとてつ)車内走行音派の黒田基介氏による、長野県私鉄走行音録音紀行レポートです。
(注:本事例は2016年4月時点の予約可能なプランおよび費用にもとづいています。また、一部図版がサイズの関係で判読しづらい場合があります。後日PC用サイトにアップされるバックナンバーには原寸の図版を掲載する予定です。メルマガ版では雰囲気だけでもお楽しみください)

Profile
黒田基介

黒田基介

黒田基介(くろだ・もとすけ)
1975年東京都世田谷区生まれ。音鉄車内走行音派。

そのほかの行動予定

一通り予定が立ったが、ここからもう少し情報を加えてゆく。鉄道の録音旅行というのは非常に繊細だ。予定が狂うと目的の路線に乗れないばかりか、精神が乱れて録音に失敗してしまう場合がある。また、何日も始発から終電まで乗り続けるので夕方以降には朦朧として些細なミスを引き起こしてしまう。事前に考えうる様々な要素を盛り込んだ行動計画を作成して、準備をし、一挙手一投足まで自動的に旅程を実行できるようにしておかなければならない。

乗り換え時間

乗り換え時間を事前に調査しておくことにより、終着駅に着いてからの行動が変わってくる。予定段階で、きっぷの購入や駅の撮影を事前に組み込むことができる。時間がない場合には乗り換え駅の構造を調査して乗り換えルートを事前に確認することができる。行動中であれば、トイレに行く時間や喫煙時間がとれるかどうかをいちいち時刻表を見ずとも知ることができる。最も重要なのは撮影や録音に余裕があるかどうかがわかることだ。例えば乗り換え1分だった場合、その1分を今まで乗ってきた車両の撮影に充てるか、次に乗る車両の撮影に充てるかを先に決めておかないとどちらかの撮影ができなくなってしまう可能性がある。

録音時間と録音方法

最近の録音機材は連続録音20時間以上が普通なので、総録音時間以外は特に気にしなくてよい。問題になるのは録音方法を乗車時間に合わせて変えなければならないということだ。耳にマイクを入れるバイノーラル録音の場合、身動きがとれないので一時間以上の録音は不可能。膝に機材を置く場合はバイノーラル程ではないが二時間以上だと厳しい。三時間以上の場合は録音方法を状況によって考えなければならない。これらを行動中に切り替えるのは不可能なので、予定段階でどの方法を採るか決めておかなければならない。

きっぷの購入

JRのきっぷの場合は全て事前に購入できるから問題無い。地方路線の場合は乗り換え時間との兼ね合いで切符を買う時間が致命的になる場合がある。できれば一日乗り放題きっぷを買いたいが、その乗り放題きっぷの販売場所が離れていたりするので、できるだけ最初に乗る時は時間に余裕をもたせないといけない。

機材のメンテナンス

電池の保ちは近年飛躍的に上がりSDカードの値段も下がったので、一日に何度も交換しなければならない状況は過去のものになったが、数日間の旅行の場合はそれでも気をつけなければならない。事前に録音時間を計算し、交換タイミングを決める。

撮影

私は録音をメインとしているので、撮影は最低限でよい。
・先頭車両の正面
・乗車車両の型番と車両の色が見える側面
・車内
ただし、車両が長い場合や乗換え時間が少ない場合には先頭車両まで行く時間を調整しなくてはならなくなる。

宿泊

数日間にわたる旅行なので宿の手配をしなければならない。基本的に鉄道利用については旅費を節約することはないが、宿にはできるだけお金をかけたくないので、ネットカフェやスーパー銭湯を利用してゆく。安宿を基準に判断すると都市の規模は以下のようになる。
・カプセルホテルが駅の近くにある
・ネットカフェが駅の近くにある
・スーパー銭湯が徒歩圏内にある
・ビジネスホテルが駅の近くにある
・上記ほとんどが最寄りの高速出口近くの国道沿いにあって徒歩アクセスできない
・何もない

一泊目:

地方都市の規模というのは鉄道ダイヤだけ見ててもわからない。塩尻は特急の停車駅で中央本線と篠ノ井線が交差するので立地的には近くの松本よりも大きな都市のように思えがネットカフェはなかった。塩尻は「ビジネスホテル」規模の都市だった。一泊6000円の出費は痛いが、致し方ない。予約を取る。

二泊目(上諏訪):

友人の家に泊めてもらう

三泊目・四泊目(長野):

駅の近くにネットカフェがいくつかある。それらを利用しようと思う。ネットカフェは会員登録が必要な場合がほとんどなので、現地に着いてから予約をすることにする。当然、シャワー設備の有無は確認する。

食事

旅行中の食事は著しく制限される。始発がほとんどなので朝食は摂れない。移動中は録音し続けるので鉄道旅行だというのに駅弁は食べたことがない。乗り換え時間優先なので昼食は食べられたり食べられなかったりする。終電を使うので定食屋やファストフード店も閉まっていることがほとんどだし、酒を呑めないので遅くまで開いている飲み屋も利用できない。大抵がコンビニ飯だ。とはいえ、乗り換えのタイミングを見計らって昼食を摂ることはできる。ダイヤの隙間を見つけて昼食の時間を決める。そして、現地で昼食をとるにしても、適当に見つけて適当な食事をすることはできない。迷っている時間は無いのだ。店も決めてしまう。
行動予定_01

持ち物

機材準備

録音機材は基本構成であるOlympus LS-11とRolandのCS-10EMのバイノーラルセットと、長時間録音用兼バックアップ用のOlympus LS-14だ。LS14の固定用にthe POD。撮影はSONYのCybershot DSC-WX50。また今回は御柱祭用にRicoh THETAを持って行く。

録音状況メモ

今回は録音状況メモに工夫をしたい。今までは紙のメモ帳を用意していた。しかし注意して取り扱わないと音がするし、後々データ整理をする時に(往々にして数年間が開いていしまう)散逸してしまう場合がある。Google Spreadsheetを利用してみる。これでかなり忘れ物や録音の失敗の心配が減る。
持ち物_01
持ち物02
紙のもの、デジタルのもの。

更に、時刻表である。旅行中必ず計画変更をする必要が出てくるので、時刻表をまるごと持ち歩いていた。だがこれも音が出る上に、かさばるので今回は必要な部分をiPhoneで写真に撮ってゆくことにする。ちなみに、JR・JTB共に電子書籍版は売っていない。
持ち物05
(出典:「JR時刻表 2016/3」)

着替え

普段の着替えはパンツ・Tシャツ・靴下を泊数分だけ用意する。荷物の小ささは数分の乗り換えを円滑に行うためには必要不可欠だ。
だが今回は、御柱祭用の着替えとして長ズボンと山歩き用の靴、防寒具、カッパが必要だ。また、祭では巨大な柱を一日中引っ張らなければならない。そのため行動用のウエストポーチも必要になってくる。時刻表を持たない事で大幅な減量に成功したものの、今回は28リットルバックパックを使用しなければならないか、と思いきや奇跡のパッキングで普段使っている18リットルバックパックを使えるようになった。
・長ズボン:夏山用の薄手のアウトドアズボン
・靴:前日が雨の予報なのでゴアテックスのアプローチシューズ
・カッパ:山用のレインコートを考えたがウエストポーチに入らないので100均でポンチョを購入
・ウエストポーチ:アウトドア用の大きめのもの
持ち物_04
持ち物_03

おみやげ

普段の録音旅行では現地に知り合いが住んでいても訪問することはない。終電でやってきて始発で立ち去る客など迷惑だからだ。つまり、お土産を持ち歩くことはない。ちなみに、現地から持ち帰るお土産も最終日に買うか、全て郵送してしまう(過去に、ちょっとしたお菓子を北海道から郵送したらお菓子の値段よりも送料の方が高くなった。それでも、持ち歩かない。)。今回、御柱祭という特殊な事情によりお土産を持って二日間移動しなければならない。お祭り、しかも六年に一回だとするとお土産は日本酒。しかも一升瓶以外にありえない。タイトなスケジュールのなかで一升瓶を割らずに渡すことができるのだろうか。しかし持ってゆかなくてはならない。

イメージトレーニング

一通り予定が組みあがり、荷物の総量も決まった。ここからは予定表を見つつ全ての行動を脳内再生して、予定に無理がないかどうか確認してゆく。

録音動作

■乗車中終着駅が近づいたら
01:次の列車を録音するか確認
02:乗り換え時間の確認 > 撮影場所&録音開始場所の確認(乗り換え時間が短い場合はホーム移動中開始)
03:乗車時間の確認 > 録音方法の確認 > 機材の確認
04:乗車車種の確認 > 録音音量の確認
05:降車時の荷物の取り回しの確認
■終着駅到着
06:乗り換え時間に応じて車内&ホームアナウンスの録音
07:アナウンスが無くても5秒は録音
08:車内撮影が可能であればここで撮影
09:決めた順番で荷物を持つ
■駅構内移動
10:録音音量を設定
11:必要ならここで録音開始
■次の車両を視認
12:iPhoneで車両データを確認して乗車車両を決める(モーター車)
13:先頭車両へ移動しつつ車内を見て録音に最適な場所を確認
14:車内の状況が予定外であれば移動しつつ録音プランを再設定
15:ホームに人が多い場合には撮影を取りやめて乗車
16:先頭車両正面の撮影
17:先頭車両側面の撮影(オプション)
18:乗車車両の側面の形式表示がある場所を撮影
■乗車
19:乗車して車内を撮影
20:荷物を順番に降ろす
21:録音ポジションへ機材を配置
22:録音開始
23:録音が開始されているか再度確認

持ち物の配置

全ての手荷物を常に決められた位置に配置することで、録音中にゴソゴソしないで済むようにする。

・録音機材・iPhone用バッテリー・ネックウォーマー・予備電池はブレッドバッグに
・機材を入れたブレッドバッグは常に一番内側に
・バックパックをブレッドバッグの外側に背負う(決めることで常にバックパックをスムースに下ろせる)
・財布はバックパックの右ウエスト部分に収納
・切符はズボン右腿のポケットに
・カメラはズボン右ポケットに
・タバコ類はズボン左腿おポケットに
・iPhoneはズボン左ポケットに
・ゴミ類はズボン右後ろポケットに
・お土産の一升瓶の袋は左手に

やはり一升瓶が足をひっぱりそうだ。初日松本の27分乗り換えか、二日目長野の19分乗り換えの時にコインロッカーに預けることに決めた。松本、長野のコインロッカーの位置を確認しておく。

さて。準備はできた。

3a. 御柱祭のついでに長野の私鉄に乗ってきた ~立案編 その2~


3a. 御柱祭のついでに長野の私鉄に乗ってきた ~立案編 その2~

今号よりハードコア音鉄(おとてつ)車内走行音派の黒田基介氏による、長野県私鉄走行音録音紀行レポートです。
(注:本事例は2016年4月時点の予約可能なプランおよび費用にもとづいています。また、一部図版がサイズの関係で判読しづらい場合があります。後日PC用サイトにアップされるバックナンバーには原寸の図版を掲載する予定です。メルマガ版では雰囲気だけでもお楽しみください)

Profile
黒田基介

黒田基介

黒田基介(くろだ・もとすけ)
1975年東京都世田谷区生まれ。音鉄車内走行音派。

そのほかの行動予定

一通り予定が立ったが、ここからもう少し情報を加えてゆく。鉄道の録音旅行というのは非常に繊細だ。予定が狂うと目的の路線に乗れないばかりか、精神が乱れて録音に失敗してしまう場合がある。また、何日も始発から終電まで乗り続けるので夕方以降には朦朧として些細なミスを引き起こしてしまう。事前に考えうる様々な要素を盛り込んだ行動計画を作成して、準備をし、一挙手一投足まで自動的に旅程を実行できるようにしておかなければならない。

乗り換え時間

乗り換え時間を事前に調査しておくことにより、終着駅に着いてからの行動が変わってくる。予定段階で、きっぷの購入や駅の撮影を事前に組み込むことができる。時間がない場合には乗り換え駅の構造を調査して乗り換えルートを事前に確認することができる。行動中であれば、トイレに行く時間や喫煙時間がとれるかどうかをいちいち時刻表を見ずとも知ることができる。最も重要なのは撮影や録音に余裕があるかどうかがわかることだ。例えば乗り換え1分だった場合、その1分を今まで乗ってきた車両の撮影に充てるか、次に乗る車両の撮影に充てるかを先に決めておかないとどちらかの撮影ができなくなってしまう可能性がある。

録音時間と録音方法

最近の録音機材は連続録音20時間以上が普通なので、総録音時間以外は特に気にしなくてよい。問題になるのは録音方法を乗車時間に合わせて変えなければならないということだ。耳にマイクを入れるバイノーラル録音の場合、身動きがとれないので一時間以上の録音は不可能。膝に機材を置く場合はバイノーラル程ではないが二時間以上だと厳しい。三時間以上の場合は録音方法を状況によって考えなければならない。これらを行動中に切り替えるのは不可能なので、予定段階でどの方法を採るか決めておかなければならない。

きっぷの購入

JRのきっぷの場合は全て事前に購入できるから問題無い。地方路線の場合は乗り換え時間との兼ね合いで切符を買う時間が致命的になる場合がある。できれば一日乗り放題きっぷを買いたいが、その乗り放題きっぷの販売場所が離れていたりするので、できるだけ最初に乗る時は時間に余裕をもたせないといけない。

機材のメンテナンス

電池の保ちは近年飛躍的に上がりSDカードの値段も下がったので、一日に何度も交換しなければならない状況は過去のものになったが、数日間の旅行の場合はそれでも気をつけなければならない。事前に録音時間を計算し、交換タイミングを決める。

撮影

私は録音をメインとしているので、撮影は最低限でよい。
・先頭車両の正面
・乗車車両の型番と車両の色が見える側面
・車内
ただし、車両が長い場合や乗換え時間が少ない場合には先頭車両まで行く時間を調整しなくてはならなくなる。

宿泊

数日間にわたる旅行なので宿の手配をしなければならない。基本的に鉄道利用については旅費を節約することはないが、宿にはできるだけお金をかけたくないので、ネットカフェやスーパー銭湯を利用してゆく。安宿を基準に判断すると都市の規模は以下のようになる。
・カプセルホテルが駅の近くにある
・ネットカフェが駅の近くにある
・スーパー銭湯が徒歩圏内にある
・ビジネスホテルが駅の近くにある
・上記ほとんどが最寄りの高速出口近くの国道沿いにあって徒歩アクセスできない
・何もない

一泊目:

地方都市の規模というのは鉄道ダイヤだけ見ててもわからない。塩尻は特急の停車駅で中央本線と篠ノ井線が交差するので立地的には近くの松本よりも大きな都市のように思えがネットカフェはなかった。塩尻は「ビジネスホテル」規模の都市だった。一泊6000円の出費は痛いが、致し方ない。予約を取る。

二泊目(上諏訪):

友人の家に泊めてもらう

三泊目・四泊目(長野):

駅の近くにネットカフェがいくつかある。それらを利用しようと思う。ネットカフェは会員登録が必要な場合がほとんどなので、現地に着いてから予約をすることにする。当然、シャワー設備の有無は確認する。

食事

旅行中の食事は著しく制限される。始発がほとんどなので朝食は摂れない。移動中は録音し続けるので鉄道旅行だというのに駅弁は食べたことがない。乗り換え時間優先なので昼食は食べられたり食べられなかったりする。終電を使うので定食屋やファストフード店も閉まっていることがほとんどだし、酒を呑めないので遅くまで開いている飲み屋も利用できない。大抵がコンビニ飯だ。とはいえ、乗り換えのタイミングを見計らって昼食を摂ることはできる。ダイヤの隙間を見つけて昼食の時間を決める。そして、現地で昼食をとるにしても、適当に見つけて適当な食事をすることはできない。迷っている時間は無いのだ。店も決めてしまう。
行動予定_01

持ち物

機材準備

録音機材は基本構成であるOlympus LS-11とRolandのCS-10EMのバイノーラルセットと、長時間録音用兼バックアップ用のOlympus LS-14だ。LS14の固定用にthe POD。撮影はSONYのCybershot DSC-WX50。また今回は御柱祭用にRicoh THETAを持って行く。

録音状況メモ

今回は録音状況メモに工夫をしたい。今までは紙のメモ帳を用意していた。しかし注意して取り扱わないと音がするし、後々データ整理をする時に(往々にして数年間が開いていしまう)散逸してしまう場合がある。Google Spreadsheetを利用してみる。これでかなり忘れ物や録音の失敗の心配が減る。
持ち物_01
持ち物02
紙のもの、デジタルのもの。

更に、時刻表である。旅行中必ず計画変更をする必要が出てくるので、時刻表をまるごと持ち歩いていた。だがこれも音が出る上に、かさばるので今回は必要な部分をiPhoneで写真に撮ってゆくことにする。ちなみに、JR・JTB共に電子書籍版は売っていない。
持ち物05
(出典:「JR時刻表 2016/3」)

着替え

普段の着替えはパンツ・Tシャツ・靴下を泊数分だけ用意する。荷物の小ささは数分の乗り換えを円滑に行うためには必要不可欠だ。
だが今回は、御柱祭用の着替えとして長ズボンと山歩き用の靴、防寒具、カッパが必要だ。また、祭では巨大な柱を一日中引っ張らなければならない。そのため行動用のウエストポーチも必要になってくる。時刻表を持たない事で大幅な減量に成功したものの、今回は28リットルバックパックを使用しなければならないか、と思いきや奇跡のパッキングで普段使っている18リットルバックパックを使えるようになった。
・長ズボン:夏山用の薄手のアウトドアズボン
・靴:前日が雨の予報なのでゴアテックスのアプローチシューズ
・カッパ:山用のレインコートを考えたがウエストポーチに入らないので100均でポンチョを購入
・ウエストポーチ:アウトドア用の大きめのもの
持ち物_04
持ち物_03

おみやげ

普段の録音旅行では現地に知り合いが住んでいても訪問することはない。終電でやってきて始発で立ち去る客など迷惑だからだ。つまり、お土産を持ち歩くことはない。ちなみに、現地から持ち帰るお土産も最終日に買うか、全て郵送してしまう(過去に、ちょっとしたお菓子を北海道から郵送したらお菓子の値段よりも送料の方が高くなった。それでも、持ち歩かない。)。今回、御柱祭という特殊な事情によりお土産を持って二日間移動しなければならない。お祭り、しかも六年に一回だとするとお土産は日本酒。しかも一升瓶以外にありえない。タイトなスケジュールのなかで一升瓶を割らずに渡すことができるのだろうか。しかし持ってゆかなくてはならない。

イメージトレーニング

一通り予定が組みあがり、荷物の総量も決まった。ここからは予定表を見つつ全ての行動を脳内再生して、予定に無理がないかどうか確認してゆく。

録音動作

■乗車中終着駅が近づいたら
01:次の列車を録音するか確認
02:乗り換え時間の確認 > 撮影場所&録音開始場所の確認(乗り換え時間が短い場合はホーム移動中開始)
03:乗車時間の確認 > 録音方法の確認 > 機材の確認
04:乗車車種の確認 > 録音音量の確認
05:降車時の荷物の取り回しの確認
■終着駅到着
06:乗り換え時間に応じて車内&ホームアナウンスの録音
07:アナウンスが無くても5秒は録音
08:車内撮影が可能であればここで撮影
09:決めた順番で荷物を持つ
■駅構内移動
10:録音音量を設定
11:必要ならここで録音開始
■次の車両を視認
12:iPhoneで車両データを確認して乗車車両を決める(モーター車)
13:先頭車両へ移動しつつ車内を見て録音に最適な場所を確認
14:車内の状況が予定外であれば移動しつつ録音プランを再設定
15:ホームに人が多い場合には撮影を取りやめて乗車
16:先頭車両正面の撮影
17:先頭車両側面の撮影(オプション)
18:乗車車両の側面の形式表示がある場所を撮影
■乗車
19:乗車して車内を撮影
20:荷物を順番に降ろす
21:録音ポジションへ機材を配置
22:録音開始
23:録音が開始されているか再度確認

持ち物の配置

全ての手荷物を常に決められた位置に配置することで、録音中にゴソゴソしないで済むようにする。

・録音機材・iPhone用バッテリー・ネックウォーマー・予備電池はブレッドバッグに
・機材を入れたブレッドバッグは常に一番内側に
・バックパックをブレッドバッグの外側に背負う(決めることで常にバックパックをスムースに下ろせる)
・財布はバックパックの右ウエスト部分に収納
・切符はズボン右腿のポケットに
・カメラはズボン右ポケットに
・タバコ類はズボン左腿おポケットに
・iPhoneはズボン左ポケットに
・ゴミ類はズボン右後ろポケットに
・お土産の一升瓶の袋は左手に

やはり一升瓶が足をひっぱりそうだ。初日松本の27分乗り換えか、二日目長野の19分乗り換えの時にコインロッカーに預けることに決めた。松本、長野のコインロッカーの位置を確認しておく。

さて。準備はできた。