3a. 韓国・ソウル旅行記 ~ポンチャックディスコを探して~ その2

13回の渡韓を誇る旅の達人、官能小説家大泉りかさんによるソウル旅行記、後編です。
(注:本事例は2016年2月時点の予約可能なプランおよび費用にもとづいています。)

Profile
大泉りか

大泉りか

大泉りか(おおいずみ・りか)
1977年、東京都練馬区生まれ。官能小説家、コラムニスト。スポーツ新聞や女性向けウェブサイトなどに連載多数。近著に『性感ヨガレッスン 柔肌美女に囲まれて』『誘惑カフェ 叔母・人妻・女子高生たちと蜜色バイト』(リアルドリーム文庫)、『サディスティック88』(小学館ガガガ文庫)のほかに、男性向けモテハウツー『もっとモテたいあなたに 女はこんな男に惚れる』(イーストプレス・文庫ぎんが堂)などの実用書も手がけている。
大泉りか公式ブログ http://blog.livedoor.jp/ame_rika/

 ソウル二日目は南大門で、二日酔いにぴったりのサンゲタンとビールやマッコリにぴったりと合うタットリタンの朝食からスタートです。

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丸鶏の中にもち米や漢方が入ったサンゲタン。トロトロです。

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鶏肉とジャガイモの甘辛い炒め鍋、タットリタン。

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ワイルドすぎる厨房。

 まだ街中リサーチが諦めきれていない我々は、新設洞にあるソウル風物市場へと向かうことに。中高年者メインの市場なので、ポンチャックナイトクラブの情報を持っている人がいるはず!!!

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ソウル風物市場は、以前は東大門運動場の駐車場の一角にあった東大門風物市場が、2008年4月末に移転したもの。特徴としては中古のリサイクル品や骨董品が数多く売られてること。

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大量のカーナビ類。売れるんでしょうか。広いスペースに所狭しと古着、古本、ビデオ、レコード、骨董品などの店が並んでいます。ちなみにわたしは地獄の黙示録の韓国語版ポスターを10000ウォンでゲットしました。

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また、二階は古いレコードが飾られているスペースがあったり、50年代から70年代の昔の制服が展示されていて、無料で試着して撮影することも出来ます。韓国映画でよく見る、『教練服』と呼ばれる白地に黒で柄の入ったものも着ることも出来ました。

 ポンチャックのCDを売っている店も数軒あったので、友人が「こういうのがかかっているディスコはあるか」と尋ねましたが、やはり「知らない」という返事が……。やはり清涼里(チョンニャンニ)に実際に行って探すしかないようです。

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様々なギミックが搭載されているらしき三輪バイク。おそらく非売品。

 しかし、清涼里は女性にとっては少し歩きにくい街です。というのも、駅前から歩いて3分もしない辺りから風俗街が広がっている上に、それがいわゆる飾り窓スタイル。ピンク色のライトに照らされたショーウィンドーに並ぶ女性たちの前を通るのは、同じ女として非常に気まずい。しかし我々の持っている手がかりは“清涼里のシネコリア”しかありません。しかし、街中で情報を得られなかったからには、とにもかくにも清涼里まで行ってみることに。

 というわけで電車で清涼里へと向かいました。幸いなことにも到着したのが夕方の16時くらいだったせいか、まだ女のコたちが出勤する前のちょんの間街を通り抜け、コンビニでトイレを借りてコーヒ―を買い、たまたま目の前にいた20代後半くらいの男性二人組に「Do you know night club シネコリア?」とあまり期待せずに尋ねてみました。すると、なんと、予想外にも返ってきたのは「そこを曲がって左手にあるよ」という言葉。マジか!!!
まさかこんなに簡単に見つかるとは思っていなかったために若干、拍子抜けしながら言われた通りに向かってみると、発見しました。

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しかもまだ16時くらいだというのに、次々にシニアの方々が入っていきます。

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ハングルが読めないのでなんとも言えないのですが、ポンチャックの歌手の方々の公演ポスターでしょうか。ちなみに入場料は1000ウォン(約90円※2016年2月現在)。お安いですね。

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入口で1000ウォン払って入ろうとしたところ、受付のお兄さんに「君たち、間違ってますよ、ここはクラブじゃない」と注意されました。「ポンチャックを聞きに来た」というと怪訝な顔をされました。アラフォーといえども、周りと比べればかなり若輩者感がハンパない。

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フロアはかなり広く、スタンディングスペースだけでも、200人くらいは入りそうです。右手にには4人掛けるのソファ席が20卓ほど。座った場合は三千円(ビール二本と乾きものがついてくるシステム)かかるそうです。ちなみにシステムを説明しに来た黒服にも「君たち、間違ってますよ、ここはクラブじゃない」と注意を受けたので「ポンチャックを聞きに来た」と再度言うと、再び怪訝な顔をされました。

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船内のポンチャックパーティーと違い、この店はソシアルダンスの色合いが濃く、基本的に男女がペアになって踊っています。

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そのうちライブスタート。曲と曲のつなぎ目がなく、ノンストップで続くのがポンチャックの特徴です。

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ソファに座ったお尻に根が生えているようなわたしたちに見かねたのか、優しい殿方がダンスに誘ってくれました。なぜか脳天に手を置かれ、それを中心にしてくるくると回れと指導されました。

 というわけで、たっぷり1時間半ほど踊って飲んで楽しませていただきました。フロアは始終、大盛り上がり。ソファに座らなければたった1000ウォンで楽しめるってすごいですよね。羨ましいです。こういう遊技場が日本にもあれば、年を取るのも怖くないのに!

image14
場所はコチラです。駅から歩いて5分もしない距離にあります。

image15
グーグルのストリートビューで確認したところ、2009年はJULIANAというディスコだったようです。

3a. tabinote旅行記 韓国・ソウル~ポンチャックディスコを探して~ その2


3a. 韓国・ソウル旅行記 ~ポンチャックディスコを探して~ その2

13回の渡韓を誇る旅の達人、官能小説家大泉りかさんによるソウル旅行記、後編です。
(注:本事例は2016年2月時点の予約可能なプランおよび費用にもとづいています。)

Profile
大泉りか

大泉りか

大泉りか(おおいずみ・りか)
1977年、東京都練馬区生まれ。官能小説家、コラムニスト。スポーツ新聞や女性向けウェブサイトなどに連載多数。近著に『性感ヨガレッスン 柔肌美女に囲まれて』『誘惑カフェ 叔母・人妻・女子高生たちと蜜色バイト』(リアルドリーム文庫)、『サディスティック88』(小学館ガガガ文庫)のほかに、男性向けモテハウツー『もっとモテたいあなたに 女はこんな男に惚れる』(イーストプレス・文庫ぎんが堂)などの実用書も手がけている。
大泉りか公式ブログ http://blog.livedoor.jp/ame_rika/

 ソウル二日目は南大門で、二日酔いにぴったりのサンゲタンとビールやマッコリにぴったりと合うタットリタンの朝食からスタートです。

image00
丸鶏の中にもち米や漢方が入ったサンゲタン。トロトロです。

image02
鶏肉とジャガイモの甘辛い炒め鍋、タットリタン。

image01
ワイルドすぎる厨房。

 まだ街中リサーチが諦めきれていない我々は、新設洞にあるソウル風物市場へと向かうことに。中高年者メインの市場なので、ポンチャックナイトクラブの情報を持っている人がいるはず!!!

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ソウル風物市場は、以前は東大門運動場の駐車場の一角にあった東大門風物市場が、2008年4月末に移転したもの。特徴としては中古のリサイクル品や骨董品が数多く売られてること。

image03
大量のカーナビ類。売れるんでしょうか。広いスペースに所狭しと古着、古本、ビデオ、レコード、骨董品などの店が並んでいます。ちなみにわたしは地獄の黙示録の韓国語版ポスターを10000ウォンでゲットしました。

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また、二階は古いレコードが飾られているスペースがあったり、50年代から70年代の昔の制服が展示されていて、無料で試着して撮影することも出来ます。韓国映画でよく見る、『教練服』と呼ばれる白地に黒で柄の入ったものも着ることも出来ました。

 ポンチャックのCDを売っている店も数軒あったので、友人が「こういうのがかかっているディスコはあるか」と尋ねましたが、やはり「知らない」という返事が……。やはり清涼里(チョンニャンニ)に実際に行って探すしかないようです。

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様々なギミックが搭載されているらしき三輪バイク。おそらく非売品。

 しかし、清涼里は女性にとっては少し歩きにくい街です。というのも、駅前から歩いて3分もしない辺りから風俗街が広がっている上に、それがいわゆる飾り窓スタイル。ピンク色のライトに照らされたショーウィンドーに並ぶ女性たちの前を通るのは、同じ女として非常に気まずい。しかし我々の持っている手がかりは“清涼里のシネコリア”しかありません。しかし、街中で情報を得られなかったからには、とにもかくにも清涼里まで行ってみることに。

 というわけで電車で清涼里へと向かいました。幸いなことにも到着したのが夕方の16時くらいだったせいか、まだ女のコたちが出勤する前のちょんの間街を通り抜け、コンビニでトイレを借りてコーヒ―を買い、たまたま目の前にいた20代後半くらいの男性二人組に「Do you know night club シネコリア?」とあまり期待せずに尋ねてみました。すると、なんと、予想外にも返ってきたのは「そこを曲がって左手にあるよ」という言葉。マジか!!!
まさかこんなに簡単に見つかるとは思っていなかったために若干、拍子抜けしながら言われた通りに向かってみると、発見しました。

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しかもまだ16時くらいだというのに、次々にシニアの方々が入っていきます。

image07
ハングルが読めないのでなんとも言えないのですが、ポンチャックの歌手の方々の公演ポスターでしょうか。ちなみに入場料は1000ウォン(約90円※2016年2月現在)。お安いですね。

image11
入口で1000ウォン払って入ろうとしたところ、受付のお兄さんに「君たち、間違ってますよ、ここはクラブじゃない」と注意されました。「ポンチャックを聞きに来た」というと怪訝な顔をされました。アラフォーといえども、周りと比べればかなり若輩者感がハンパない。

image09
フロアはかなり広く、スタンディングスペースだけでも、200人くらいは入りそうです。右手にには4人掛けるのソファ席が20卓ほど。座った場合は三千円(ビール二本と乾きものがついてくるシステム)かかるそうです。ちなみにシステムを説明しに来た黒服にも「君たち、間違ってますよ、ここはクラブじゃない」と注意を受けたので「ポンチャックを聞きに来た」と再度言うと、再び怪訝な顔をされました。

image10
船内のポンチャックパーティーと違い、この店はソシアルダンスの色合いが濃く、基本的に男女がペアになって踊っています。

image12
そのうちライブスタート。曲と曲のつなぎ目がなく、ノンストップで続くのがポンチャックの特徴です。

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ソファに座ったお尻に根が生えているようなわたしたちに見かねたのか、優しい殿方がダンスに誘ってくれました。なぜか脳天に手を置かれ、それを中心にしてくるくると回れと指導されました。

 というわけで、たっぷり1時間半ほど踊って飲んで楽しませていただきました。フロアは始終、大盛り上がり。ソファに座らなければたった1000ウォンで楽しめるってすごいですよね。羨ましいです。こういう遊技場が日本にもあれば、年を取るのも怖くないのに!

image14
場所はコチラです。駅から歩いて5分もしない距離にあります。

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グーグルのストリートビューで確認したところ、2009年はJULIANAというディスコだったようです。