3a. tabinote旅行記 ジェットスターで行く!台北26時間超弾丸ツアー

 

「家族旅行の下見だからさ」

ジェットスターの台湾就航記念セール、片道990円で台北への弾丸ツアーをキメてきた。家族を差し置いての男ひとり旅、初めての台湾である。

台湾便は非常に選択肢が多いのだが、ジェットスターの成田〜台北・桃園線は、
GK11便:成田発22:00、台北着01:00
GK12便:台北発03:30、成田着07:30
なので、弾丸であれば現地滞在時間26時間30分、平日でも仕事終わりに出発、中1日だけ休暇を取って、翌日帰国後出社も可能だ。週末関係なく、とにかく安い出発日を選べる。

ということで日曜夜発、火曜朝帰国の便を取った。会社を休むのは月曜日の1日のみ。往路2990円、復路990円、諸々込みで10000円ちょい。バーゲンってすばらしい!

事前準備

何はともあれ現地での通信手段が欲しい。できればお安く。SIMフリーのスマホはある。まずは「台北無料公衆無線LAN」(Taipei Free)に事前登録しておこう。
http://www.tpe-free.taipei.gov.tw/tpe/index_jp.aspx
到着が昼間であれば、空港でプリペイドSIMが手に入るのだが今回は深夜着。とはいえ出来れば到着してすぐに使いたいものである。で、調べているうちにこのi-Simに辿り着いた。
http://www.i-sim.com.hk/membership/
香港だけで使える無料のSIMだが(なぜ無料なのかは後述)、最近サービスを拡充して、年会費HK$90(1500円くらい)のメンバー登録でマカオ、台湾でも有効なSIMも利用できるようになった。

使用期限はアクティベート前1年、アクティベート後は10日のみ有効の使い捨て。3Gのみ対応、通信量はスマホの専用アプリで広告をタップして見ることで150MBまでチャージされる。チャージは何度でも可能で、使ってはチャージを繰り返すことで使い続けることが出来る。また通話も可能で、電話番号はアクティベート時にSMSで通知される。

SIM自体は香港の空港、マカオのアウター・ハーバー・フェリーターミナルで無料配布しているのだが、メンバー登録するとHK$40で3枚まで発送してくれるのでこれを利用して入手した。

photo1

出発当日

現地の気温は20℃前後、都内との温度差は10℃くらいだろうか。であれば、上着に薄手のニットで通せるだろう。荷物は財布、パスポート、携帯、カメラ、モバイルバッテリーくらい。カバン含めまんま会社に行くスタイルなので、スカイライナーでは無く京成快速に乗ってそれこそ通勤気分である。

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20:00

20時頃に空港に到着。第3ターミナル、LCC各社どのカウンターも長いチェックインの列、荷物山積みのカートはこれから帰国する人たちだろう。「炊飯器は機内に持ち込めません」というアナウンスがしきりに繰り返される。フードコートで軽く夕食を食べてから、保安検査場、搭乗ゲートよりバスで機内へ、とここまでは順調である。

photo35

22:00

が、定刻を過ぎても出発の気配が無い。機長のアナウンスによると預かった荷物と積み込む荷物の数が合わず手作業でチェックしているとか(犯人は炊飯器か?)。結局、両空港の門限までに解決しない見込みとのことで、荷物を積まずに45分遅れての出発となった。おかげで機内誌での予習は捗ったのだが。

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1:30

到着は予定時刻より30分遅れての現地時間1:30。荷物を預けた人たちが係員の元に詰め寄り、我々手ブラ組は悠々と入国である。まずは予めi-Simを挿しておいたスマホの電源を入れ開通!しかし電話番号を知らせるはずのSMSが飛んでこない。が、今のところ困らないので気にせず深夜の空港散策を続ける。

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明かりの消えた両替カウンターの窓をノックして両替し、現金を手にするやいなや、タクシーの運ちゃんに「市内まで1000、いや800!」と声かけられる。ひとりだとタクシーは割高だ。バス乗るからと断った。

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2:30

バスのカウンターで台北市内行きのバスのチケットを買う(NT$125)。指示された乗り場の行先番号が違っていて何度も見直していたら、運転手が切符を見て「乗れ」というので従う。

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車内はけっこう綺麗で、座席の肘掛けには充電用のUSBポートもある。

photo16

乗車率は7割くらい、ほぼ女性だった。1時間弱で終点の台北駅前に到着した。

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3:00

今回はひとりだし、費用は安く抑えて仮眠できればいいやと、ドミトリーやカプセルホテルも検討したけれど、デカイ風呂に惹かれて24時間営業のサウナに決定。ちなみに「台北 サウナ」で検索すると、引っかかるのはスペシャルマッサージのことばかりなので、家族への説明は慎重に行った方がいいだろう。私は失敗した。

3:30

深夜の台北市内は「危なくは無い、というか人気が無くて怖いくらい」と友人に聞いていたが確かにその通りだった。

photo2

サウナまではGoogleマップ頼りに大通りを選んで20分ほど歩く。

photo8

赤い看板が妖しげである。

photo9

地下へ降り、フロントで鍵を受け取るとすぐにロッカーへ。

photo32

着替えの浴衣や休憩室は、どうやら浴場の先にあるようなので、まずは風呂に入ることになるようだ(とはいえ後でロッカーに戻ってもこれるのだが)。浴場は大きめの銭湯くらい。平日深夜だからか風呂は空いていて、自分以外には2,3人しかいない。設備は全体的に古めかしい。休憩室では飲み物や食事を頼むことができる。テーブルでぼんやりメニューを眺めていると、噂通りスペシャルマッサージの勧誘がきたが、断ること賢者の如し。リクライニングソファに移動してしばし眠った。寝心地は悪くない。

IMG_20151214_035040

6:30

3時間ほど寝て、普段とほぼ同じ時間(時差あるのでマイナス1時間だけど)に目が覚めた。疲れも眠気も無く思いのほかすっきりしていたので、早々にチェックアウト。しかし事前に調べたときはNT$500だったのに、NT$700払った気がするしレシートもらってない…まあよい行動開始である。まずYouBikeというレンタサイクルのステーションへ向かった。

photo18

交通量の少ないうちに自転車で距離と時間の感覚を養おうという作戦である。ステーションの位置や在庫状況は公式サイトなどで確認できる。

http://taipei.youbike.com.tw/en/f11.php

台湾国内の番号のSMSで認証すれば、電子マネーカードの悠遊カードで会員登録出来るのだが、クレジットカードだけでも借りることが出来る。4時間までは30分に付き$10NT。停まっている自転車の状態をチェックして(ブレーキやタイヤなど)、端末から選びカード番号を入力して完了。

photo28

あとは自転車停めから取り出すだけである。ちなみに悠遊カードなら直接自転車停めにタッチするだけなので楽だ。車体は台湾が誇る大手自転車メーカーのジャイアント製。メカトラブルやメンテナンスの頻度を抑えるべく、パーツ類はしっかりコストをかけている印象。

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7:30

しばらくは車道を走っていたが、明るくなるにつれバイクの交通量が多くなってきたので、慣れない右側通行だし邪魔にならぬよう歩道に上がりゆっくり移動する。

photo24

とはいえ歩道もさほど広くないので、自転車で通るのはちょっと憚られる。やはり自転車は車道が正解なのだろう。いい加減お腹が空いてきたので、自転車に鍵をかけて停め、一休み。

photo10

適当なお店に入り、台湾朝ご飯の定番、鹹豆漿をいただく。

photo6

台湾ではじめて口にする食べ物、暖かい豆乳の優しい味が沁みる。

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8:00

満たされたところで引き続き自転車散策。オーセンティックな台湾っぽさを感じたい!と古い問屋街「迪化街」方面へ向かう。

photo14

が、少し時間が早すぎたようだ。まだほとんどの店が開いていなかったが、とりあえず場所は把握したのでまたの機会に。

photo5

概ね地図上の距離と感覚が一致しはじめたので、そろそろ自転車を返すべくひとまず台北駅方面へと向かった(続く)。

3a. tabinote旅行記 ジェットスターで行く!台北26時間超弾丸ツアー


3a. tabinote旅行記 ジェットスターで行く!台北26時間超弾丸ツアー

 

「家族旅行の下見だからさ」

ジェットスターの台湾就航記念セール、片道990円で台北への弾丸ツアーをキメてきた。家族を差し置いての男ひとり旅、初めての台湾である。

台湾便は非常に選択肢が多いのだが、ジェットスターの成田〜台北・桃園線は、
GK11便:成田発22:00、台北着01:00
GK12便:台北発03:30、成田着07:30
なので、弾丸であれば現地滞在時間26時間30分、平日でも仕事終わりに出発、中1日だけ休暇を取って、翌日帰国後出社も可能だ。週末関係なく、とにかく安い出発日を選べる。

ということで日曜夜発、火曜朝帰国の便を取った。会社を休むのは月曜日の1日のみ。往路2990円、復路990円、諸々込みで10000円ちょい。バーゲンってすばらしい!

事前準備

何はともあれ現地での通信手段が欲しい。できればお安く。SIMフリーのスマホはある。まずは「台北無料公衆無線LAN」(Taipei Free)に事前登録しておこう。
http://www.tpe-free.taipei.gov.tw/tpe/index_jp.aspx
到着が昼間であれば、空港でプリペイドSIMが手に入るのだが今回は深夜着。とはいえ出来れば到着してすぐに使いたいものである。で、調べているうちにこのi-Simに辿り着いた。
http://www.i-sim.com.hk/membership/
香港だけで使える無料のSIMだが(なぜ無料なのかは後述)、最近サービスを拡充して、年会費HK$90(1500円くらい)のメンバー登録でマカオ、台湾でも有効なSIMも利用できるようになった。

使用期限はアクティベート前1年、アクティベート後は10日のみ有効の使い捨て。3Gのみ対応、通信量はスマホの専用アプリで広告をタップして見ることで150MBまでチャージされる。チャージは何度でも可能で、使ってはチャージを繰り返すことで使い続けることが出来る。また通話も可能で、電話番号はアクティベート時にSMSで通知される。

SIM自体は香港の空港、マカオのアウター・ハーバー・フェリーターミナルで無料配布しているのだが、メンバー登録するとHK$40で3枚まで発送してくれるのでこれを利用して入手した。

photo1

出発当日

現地の気温は20℃前後、都内との温度差は10℃くらいだろうか。であれば、上着に薄手のニットで通せるだろう。荷物は財布、パスポート、携帯、カメラ、モバイルバッテリーくらい。カバン含めまんま会社に行くスタイルなので、スカイライナーでは無く京成快速に乗ってそれこそ通勤気分である。

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20:00

20時頃に空港に到着。第3ターミナル、LCC各社どのカウンターも長いチェックインの列、荷物山積みのカートはこれから帰国する人たちだろう。「炊飯器は機内に持ち込めません」というアナウンスがしきりに繰り返される。フードコートで軽く夕食を食べてから、保安検査場、搭乗ゲートよりバスで機内へ、とここまでは順調である。

photo35

22:00

が、定刻を過ぎても出発の気配が無い。機長のアナウンスによると預かった荷物と積み込む荷物の数が合わず手作業でチェックしているとか(犯人は炊飯器か?)。結局、両空港の門限までに解決しない見込みとのことで、荷物を積まずに45分遅れての出発となった。おかげで機内誌での予習は捗ったのだが。

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1:30

到着は予定時刻より30分遅れての現地時間1:30。荷物を預けた人たちが係員の元に詰め寄り、我々手ブラ組は悠々と入国である。まずは予めi-Simを挿しておいたスマホの電源を入れ開通!しかし電話番号を知らせるはずのSMSが飛んでこない。が、今のところ困らないので気にせず深夜の空港散策を続ける。

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明かりの消えた両替カウンターの窓をノックして両替し、現金を手にするやいなや、タクシーの運ちゃんに「市内まで1000、いや800!」と声かけられる。ひとりだとタクシーは割高だ。バス乗るからと断った。

photo7

2:30

バスのカウンターで台北市内行きのバスのチケットを買う(NT$125)。指示された乗り場の行先番号が違っていて何度も見直していたら、運転手が切符を見て「乗れ」というので従う。

photo23

車内はけっこう綺麗で、座席の肘掛けには充電用のUSBポートもある。

photo16

乗車率は7割くらい、ほぼ女性だった。1時間弱で終点の台北駅前に到着した。

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3:00

今回はひとりだし、費用は安く抑えて仮眠できればいいやと、ドミトリーやカプセルホテルも検討したけれど、デカイ風呂に惹かれて24時間営業のサウナに決定。ちなみに「台北 サウナ」で検索すると、引っかかるのはスペシャルマッサージのことばかりなので、家族への説明は慎重に行った方がいいだろう。私は失敗した。

3:30

深夜の台北市内は「危なくは無い、というか人気が無くて怖いくらい」と友人に聞いていたが確かにその通りだった。

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サウナまではGoogleマップ頼りに大通りを選んで20分ほど歩く。

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赤い看板が妖しげである。

photo9

地下へ降り、フロントで鍵を受け取るとすぐにロッカーへ。

photo32

着替えの浴衣や休憩室は、どうやら浴場の先にあるようなので、まずは風呂に入ることになるようだ(とはいえ後でロッカーに戻ってもこれるのだが)。浴場は大きめの銭湯くらい。平日深夜だからか風呂は空いていて、自分以外には2,3人しかいない。設備は全体的に古めかしい。休憩室では飲み物や食事を頼むことができる。テーブルでぼんやりメニューを眺めていると、噂通りスペシャルマッサージの勧誘がきたが、断ること賢者の如し。リクライニングソファに移動してしばし眠った。寝心地は悪くない。

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6:30

3時間ほど寝て、普段とほぼ同じ時間(時差あるのでマイナス1時間だけど)に目が覚めた。疲れも眠気も無く思いのほかすっきりしていたので、早々にチェックアウト。しかし事前に調べたときはNT$500だったのに、NT$700払った気がするしレシートもらってない…まあよい行動開始である。まずYouBikeというレンタサイクルのステーションへ向かった。

photo18

交通量の少ないうちに自転車で距離と時間の感覚を養おうという作戦である。ステーションの位置や在庫状況は公式サイトなどで確認できる。

http://taipei.youbike.com.tw/en/f11.php

台湾国内の番号のSMSで認証すれば、電子マネーカードの悠遊カードで会員登録出来るのだが、クレジットカードだけでも借りることが出来る。4時間までは30分に付き$10NT。停まっている自転車の状態をチェックして(ブレーキやタイヤなど)、端末から選びカード番号を入力して完了。

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あとは自転車停めから取り出すだけである。ちなみに悠遊カードなら直接自転車停めにタッチするだけなので楽だ。車体は台湾が誇る大手自転車メーカーのジャイアント製。メカトラブルやメンテナンスの頻度を抑えるべく、パーツ類はしっかりコストをかけている印象。

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7:30

しばらくは車道を走っていたが、明るくなるにつれバイクの交通量が多くなってきたので、慣れない右側通行だし邪魔にならぬよう歩道に上がりゆっくり移動する。

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とはいえ歩道もさほど広くないので、自転車で通るのはちょっと憚られる。やはり自転車は車道が正解なのだろう。いい加減お腹が空いてきたので、自転車に鍵をかけて停め、一休み。

photo10

適当なお店に入り、台湾朝ご飯の定番、鹹豆漿をいただく。

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台湾ではじめて口にする食べ物、暖かい豆乳の優しい味が沁みる。

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8:00

満たされたところで引き続き自転車散策。オーセンティックな台湾っぽさを感じたい!と古い問屋街「迪化街」方面へ向かう。

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が、少し時間が早すぎたようだ。まだほとんどの店が開いていなかったが、とりあえず場所は把握したのでまたの機会に。

photo5

概ね地図上の距離と感覚が一致しはじめたので、そろそろ自転車を返すべくひとまず台北駅方面へと向かった(続く)。