4.世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第56回 プーケット


プーケット (画像:トリップアドバイザー、©4Corners)

タイ国旗

(画像:Wikipedia)


見どころと特徴

「アンダマン海の真珠」と賞賛される、日本からもほど近いアジアを代表するビーチリゾート。各種のマリンスポーツはもちろん、カジノやホテルステイ、ゴルフやラフティングなどさまざまなアクティビティを楽しめる。さまざまな文化が入り交じってかたちづくられた街並みの散策も楽しい。

プーケット島は南北に約100km、東西約45kmと広く、西側のアンダマン海沿いや南部を中心とした島の周囲はビーチとして開発されている。島で一番の繁華街プーケットシティ、プーケットを代表するビーチのパートーン、カロンなどはいずれも南部にある。北部や東部にはプライベートビーチをそなえた高級リゾートホテルが点在している。中心部は標高300~500m程度の高原地帯となっており、ジャングルが拡がっている。

Phuket Town
(画像:Google)


まずは空港からプーケットタウンへむかう。
16世紀にポルトガル人が入植し、19世紀には中国人が移住したことで西洋と東洋の入り交じった風情ある街並みが形作られた。マカオやマラッカなどのコロニアルな街並みが好きな人なら街歩きがはかどるはず。現在でもプーケット県の県庁舎があり多数のホテルが集まる島の中心。
古い建物が集まる区域は旧市街とよばれ、一部はカフェやギャラリーなどにリノベーションされている。昼のカフェ巡りから夜遊びまで楽しめる。


Old Phuket Town (画像:トリップアドバイザー)

市場好きならナイトマーケットへも寄ってみよう。洋品や雑貨から生鮮品、屋台メシまで幅広くそろっており、喧噪とアジアの匂いがたちこめる。

Phuket Town Weekend Night Market (画像:トリップアドバイザー)


Lard Ploy Khong Market (Indy Market) (画像:トリップアドバイザー)

ショッピング・モールマニアならタイ各地でおなじみのセントラル・フェスティバルへ。
バンコクやチェンマイの規模には劣るがプーケットではそこそこのスケールをほこる。キレイに包装された雑貨類などのお土産探しや、エアコンが効いた安心なフードコートなどなんだかんだと旅行者にもありがたい施設。

Central Festival Phuket (画像:トリップアドバイザー)

カオ・ラン(Khao Rang、プーケットシティ・ビューポイント)はプーケットタウン北東の丘にある展望台。島の緑と街並み、湾を一望できる地元の人気スポット。昼は日射しがきびしいこともあるので、赤く染まる空と夜景の楽しめる夕方以降の来訪がおすすめ。


Khao Rang Hill View Point (画像:トリップアドバイザー)


パートーンビーチはプーケットで最も古くから開発されてきたビーチ。リゾートホテルやゲストハウス、屋台に市場までが集まるにぎやかなエリアで、観光客や客引き、長期滞在らしきあやしげな連中まで様々な人種が行き交う。


Patong Beac (画像:トリップアドバイザー)

パートーンビーチには夜の店が集まり、むしろそちらの顔の方が有名かもしれない。夜はフーターズやハードロックカフェなどのチェーンから地元のバー、巨大ディスコまで人だかり。夜遊びの場所には不足しない。

Bangla Road (画像:トリップアドバイザー)
※画像は穏当なものを選びました。

パートーンビーチの市街ど真ん中に位置する巨大モールがジャンクセイロン。4つのゾーンに分かれたモールは総面積公称20万m2と日本最大のイオンレイクタウン並みのスケール。ショッピングにレストラン、アミューズメントと何でもそろう、特にお土産探しにはテナントのBig Cがはかどるとのウワサ。

Jungceylon (画像:トリップアドバイザー)

パートーンビーチから岬を越えた北にはカマラビーチ、スリンビーチというのどかな海が拡がっている。海はパートーンよりもずっと美しく、街の規模も適度におちついている。景色を純粋に楽しんだりビーチでのんびりしたいならこのあたりがおすすめ。

Kamala (画像:トリップアドバイザー)

カマラビーチにあるプーケット・ファンタシーはプーケットのほこる巨大テーマパーク。総面積およそ57万m2と東京ディズニーランドを上回るスケールの園内は「カマラ王国」という架空の神話に沿った演出がなされている。凝ったセットや幻想的なショー、ショップやレストランなど丸一日滞在でき、特に子連れの観光客からは評価が高い。


Phuket FantaSea (画像:トリップアドバイザー)


島の南西に位置するカロンビーチはパートーンと並ぶプーケットの代表的なビーチだが、よりも落ち着いた雰囲気が魅力。

Karon Beach (画像:トリップアドバイザー)


Karon Temple Market (画像:トリップアドバイザー)

カロンビーチから岬を超えた南側にはカタヤイビーチ、カタノイビーチという2つのビーチが拡がっており、鳴き砂の白い砂浜と透明な海の美しさに定評がある。季節によっては波が高めで、サーファーが多く集まる。

Kata Noi Beach (画像:トリップアドバイザー)

ビックブッダ(Phra Buddha Ming Mongkhol Sattha)は山の上に建造されている白い巨大な仏像。高さ45mにもなる像をつくのに必要な大理石は135トンにものぼったという。
山頂にあるため眺望は抜群で、珍スポとしてもビューポイントとしても知られている。


Phuket Big Buddha (画像:トリップアドバイザー)


プロムテープ岬はプーケットの最南端。特に夕陽の絶景スポットとして知られ日が暮れるころには地元民、観光客など多くの人が集まる。もちろん昼間も青いアンダマン海と点在する島々の大パノラマが美しい。

Laem Phrom Thep (画像:トリップアドバイザー)

せっかくならボートに乗って離島にも訪れてみたい。プーケットタウンやパートーンビーチなどの旅行代理店には現地ツアーが豊富にそろっている。映画「ザ・ビーチ」の舞台ピピ島や奇岩の絶景パンガー湾など、石灰岩のおりなす自然のすばらしさを満喫できる。


Two Sea Tour (画像:トリップアドバイザー)


Ko Phi Phi Don Tourism (画像:トリップアドバイザー、©4Corners)

プーケットはビーチだけではない。ジャングルでのラフティングやサファリツアー、エレファントライドなど、山好きでも十分満足できるアクティビティがそろっている。

Khao Lak Nature Tour (画像:トリップアドバイザー)

好奇心旺盛でグロ画像が平気なあなたなら秋のベジタリアンフェスティバル(斎食祭り)にスケジュールを合わせるのもいいかも。
福建系の中国移民によって始まったというこのお祭り、参加者はトランス状態を求めて身体に金串や刃物を刺し、血まみれ状態で練り歩く。アジア各地に似たようなイベントはあるもののプーケットタウンのものは規模が大きく、世界中から観客がおとずれる。

Old Phuket Town (画像:トリップアドバイザー)
※画像は穏当なものを選びました。




MaMa Jin Restaurant(トリップアドバイザー提供)

プーケットは世界から観光客が集まり、長期滞在者が多いこともあって食のバラエティは豊か。タイ料理はもちろんインド料理、イタリアン、フレンチ、日本食まで何でもそろう。上はロブスターや牡蠣など新鮮なシーフードを出す高級店から、下は現地人の集まる屋台メシまで、サイフにあわせて楽しめる。

プーケットの位置するタイ南部の食はマレーシアやイスラム系食文化の影響が濃く、ココナッツミルクの多用や鶏肉・牛肉・シーフードの使用が特徴。ラクサやイスラム風のカレーもレベルが高い。さらにプーケットの場合は中国・福建移民の存在感が強いことから、麺料理や飲茶などの中華系テイストも多い。ホッケンミー(福建麺)はシンガポールやマレーシアなどの本場にもおとらない味わい。


Mee Ton Poe(トリップアドバイザー提供)


日本からの行き方

(空路)
かつてはタイ国際航空の直行便があったものの、現在は経由便のみとなっている。
プーケット行きのルートは非常に多く、どれが得かは時期によってかなり異なる。また、後述の通りツアーの方が航空券より安いことも多い。
値段でいえば香港エクスプレスの香港経由便、エアアジアのクアラルンプール経由などLCC勢が3万円台からとやはり安い。エアアジアの場合ASEANパスのルートにも入っている。
エアアジアで行く!ASEANパスで東南アジア周遊

一方で既存の航空会社もマレーシア航空、タイ国際航空などが時にLCC並みの価格を出すことがあり油断できない。

(パッケージツアー)
シンガポール航空やキャセイパシフィックなどの非LCCで、オンシーズンや週末を外せば5日間で5万円というツアーもある(2人参加料金)。プーケットの場合は航空券よりもツアーを先に調べた方がよい。

(陸路)
バンコク発の長距離バスがある。直行便の場合所要12時間で1000バーツ程度。
スラタニーで乗り換えるバスもあるが所要18時間とつらい。

(空港)
プーケット国際空港(HKT)は島の北部に位置し、プーケットタウンから35km程度。
バンコクのスワンナプーム国際空港につぐ搭乗者数をほこる。2014年には新ターミナル「ターミナルX」が開業した。

空港公式サイトによると、空港からプーケットタウンまでメータータクシーで500バーツ程度(料金400バーツ程度+空港手数料100バーツ)、所要30分程度。カロンビーチまで700バーツ(料金600バーツ程度+空港手数料100バーツ)、所要1時間となっている。現在の実勢ではもう200バーツほど高めとなる模様。空港で単に「タクシー」と告げるとリムジンタクシーの乗り場に連れて行かれることがあるので「メータータクシー」とはっきり伝えよう。
リムジンタクシーは空港とホテルを結んでいる。メータータクシーよりもやや高め。
乗り合いのミニバスもあり、プーケットタウンまで150バーツ程度。

リムジンタクシーのドライバーが指示したホテルに向かわず、自分がコミッションをもらえるホテルに誘導するような事例も報告されている。




tabinoteメンバーも愛用!空港滞在時間が長くなりがちな節約旅行でこそ、ラウンジのありがたさが身にしみます。海外旅行には必携の「プライオリティ・パス」
世界100カ国300都市、600ヵ所以上の空港にあるVIPラウンジが無料で使えます。年会費10,800円(税込)の楽天プレミアムカードなら年会費399ドルのプライオリティ・パスが付いてきます。




JAL会員ならこちらも魅力!プラチナならもちろん年会費399ドルのプライオリティ・パスが付いてきます。


地理と気候

タイと日本の時差は2時間。日本の正午が午前10時。

プーケットは南北に長いタイの南に位置するタイ最大の島。とはいっても本土とはわずか500mほどの橋でつながっており、陸路での行き来が可能。
年間を通じて平均気温は25度程度、最高気温も32~34度と暑い。
11月~3月は乾季となり、マリンスポーツのハイシーズンとなる。
4月から雨が多くなりはじめ、5月~10月までは雨季でホテルは安め。スコールや季節風の影響はあるものの、この時期は緑が濃く乾季とは違った楽しみがある。

2月の初めは福建移民が多いことを反映し旧正月の飾り付けがあざやか。4月の初めころは水かけ祭り(ソンクラーン)、9月から10月にかけては流血パレードでおなじみベジタリアン祭りなどが催されている。


(画像:Google)


言語と通貨

公用語はタイ語。看板を読んだりぼったくりを防止するためにも、数字くらいは覚えていけると便利。
タイ数字 (Thailingual)
観光客が行くような店ではほぼ英語が通じると考えてよい。

通貨はバーツ。1タイバーツ=3.4円(15年12月時点)。だいたい3~4円とみておけばOK。
タイの魅力は物価の安さだが、残念ながらプーケットは例外。おおむねリゾート価格となっており、食事やマッサージなどバンコクよりも高め。
外食はタイ料理屋が100バーツ程度、250~300バーツあればかなり豪華な食事ができる。
ホテル代はピンキリだが高級リゾートは数万円のレベル。
悩みはトゥクトゥクで、タイ価格になれているとちょっとした移動で数百バーツふっかけてくるドライバーに辟易するかも。

商品代金には7%の物品税(Value-Added Tax)が上乗せされているが、同日に同一のお店で2000バーツ以上購入した場合には払い戻しの制度がある。手続きは出国時に空港で。


(画像:Wikipedia)

両替は万国共通でATMによる国際キャッシングが手軽。
市内には両替商が多くあり、銀行よりもレートは良い(とはいえ旅行者が一度に両替する程度の金額であれば、気にするほどの差はでない)。
日本国内ではレートが悪いので、必ずタイ到着後に空港のATMでまとめておろすか、市内までの移動費のみ調達し市内の両替商で両替すること。
チェーン店や高級な土産店ではクレジットカードが使えることが多い。

チップを要求される機会は多く、なにかにつけてせびってくる。
実際チップによってサービスレベルはかなり変わってくる。




ヘビーな旅行者の常識!業界最安の手数料でおなじみマネーパートナーズの外貨サービスがカードになりました。手数料は0.8円/1ドル、1円/ユーロと激安です。




tabinoteメンバーも愛用!日本で入金した円を渡航先の現地通貨で引き出し可能なプリペイドカード。手数料も実質2.8%(3%-0.2%キャッシュバック)と格安です。


ビザと治安

観光地であり、旅行者をねらったスリ・置き引き・引ったくりが横行している。
犯罪とは言えないものの、相手の足元を見ながら何かにつけて強気で交渉してくる相手が多い。特にパートーンビーチなどナイトスポットでの客引き、ぼったくり、薬物事案などに注意。

2015年8月のバンコクにおける爆破テロは記憶に新しい。ISIL(イラクとレバントのイスラム国)メンバーがタイに入国し、バンコクやパタヤ、プーケットなどの観光地でテロを計画しているという報道も流れている。旅行者にできることは少ないが、友人家族に連絡先を伝えておくことや、保険に入っておくなどの自衛手段は欠かせない。

公共交通機関や密閉した建物での喫煙は禁じられており、違反すると2000バーツの罰金。

観光目的の場合、30日以内の滞在はビザ免除(空路の出国航空券が必要)、陸路は15日以内。


市内交通

プーケットの悩みは移動手段。
遠回りするバイタクやぼったくりギリギリで交渉してくるトゥクトゥクなど、なにかにつけてストレスがたまる。できれば徒歩で用が足せるような便利な立地のホテルを選びたい。

(トゥクトゥク・バイタク)
トゥクトゥクは軽トラやワンボックスに座席を付けた乗り合い車。台数も多くプーケット巡りの主役だが、価格は交渉制でレートもプーケットタウン内で100バーツ~、パートーンビーチで200バーツ~とかなり高め。タイ語の話せない外国人が1人で乗ろうとすると強気にふっかけてくることも。

バイタクは大きな荷物がなければ便利。お客もヘルメット着用が必要。交渉制だが初乗り40バーツ程度が目安。

(タクシー)
黄色い車体のメータータクシーが存在するものの、空港送迎がメインで流しを見ることはまれ。メーターは一応初乗り50バーツ/2km、以降12バーツ/kmとなっているが、ほとんどの場合交渉となる。

ソンテウ(バス)
プーケットタウンを起点にビーチまで定期運行している。ビーチ同士をつなぐ路線はない。
バス停があるものの手を上げれば途中でも乗車できる。
ビーチまで25バーツ~と格安。

レンタルバイク
プーケットタウンやビーチ沿いに多くのレンタルバイク屋がある。
スクータータイプの相場が一日200バーツ~400程度。パスポートを預けて借りることになる。ヘルメット着用が義務づけられており、検問で捕まると高額な罰金を課せられる(レンタル時には必要ないものの、検問時には国際免許証もチェックされるので要携帯)。検問は結構ひんぱんに行われている。
ぼったくりトゥクトゥクとの交渉で疲れはてるよりはバイクを借りた方がはるかに幸せになれる可能性が高いものの、交通事情は悪く保険もいい加減なので事故には十分注意すること。


ホテルとシーズン


The Westin Siray Bay Resort & Spa Phuket (トリップアドバイザー提供)

超高級リゾートホテルからゲストハウスまで幅広い。
高級リゾートは静けさを求めて街中から離れたロケーションに位置している場合もあるので、街歩きを楽しみたいならプーケットタウンに近い南部の方が便利。

価格はシーズンによって幅があるが、安ホテル・ゲストハウス個室が乾季で400バーツ~、中級ホテルが1,000バーツ~といったところ。高級ホテルはピンキリで、1,500バーツ程度のデザインホテルから1万バーツ超えの超高級リゾートまで。


ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
代表的なモバイル通信事業者はアドバンスト・インフォ・サービス(AIS)、DTAC、True Moveなど。
観光地だけあってプーケットの電波状況は良好、LTEも使える。

各社共に旅行者向けのパッケージがあり、たとえばDTACの Happy Tourist SIMは299バーツで7日間の無制限インターネット接続。AISは容量0.5G、1.5G、3Gと3種類のツーリストSIMを扱っている。

各社空港、コンビニ、携帯会社のカウンターなどで入手できる。
設定は面倒なので店員にしてもらうのが無難。

日本からWiFiルーターを借りていくか、海外の数カ国で使えるSIMを買っておけば現地でSIM調達にうろつかなくてすむ。



(WiFi)
WiFiなしのカフェやレストランを探すのが難しいほど。
ほとんどが無料で、パスワードが必要な場合は店員に聞けば教えてもらえる。

4. 世界あの街この街: プーケット


4.世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第56回 プーケット


プーケット (画像:トリップアドバイザー、©4Corners)

タイ国旗

(画像:Wikipedia)


見どころと特徴

「アンダマン海の真珠」と賞賛される、日本からもほど近いアジアを代表するビーチリゾート。各種のマリンスポーツはもちろん、カジノやホテルステイ、ゴルフやラフティングなどさまざまなアクティビティを楽しめる。さまざまな文化が入り交じってかたちづくられた街並みの散策も楽しい。

プーケット島は南北に約100km、東西約45kmと広く、西側のアンダマン海沿いや南部を中心とした島の周囲はビーチとして開発されている。島で一番の繁華街プーケットシティ、プーケットを代表するビーチのパートーン、カロンなどはいずれも南部にある。北部や東部にはプライベートビーチをそなえた高級リゾートホテルが点在している。中心部は標高300~500m程度の高原地帯となっており、ジャングルが拡がっている。

Phuket Town
(画像:Google)


まずは空港からプーケットタウンへむかう。
16世紀にポルトガル人が入植し、19世紀には中国人が移住したことで西洋と東洋の入り交じった風情ある街並みが形作られた。マカオやマラッカなどのコロニアルな街並みが好きな人なら街歩きがはかどるはず。現在でもプーケット県の県庁舎があり多数のホテルが集まる島の中心。
古い建物が集まる区域は旧市街とよばれ、一部はカフェやギャラリーなどにリノベーションされている。昼のカフェ巡りから夜遊びまで楽しめる。


Old Phuket Town (画像:トリップアドバイザー)

市場好きならナイトマーケットへも寄ってみよう。洋品や雑貨から生鮮品、屋台メシまで幅広くそろっており、喧噪とアジアの匂いがたちこめる。

Phuket Town Weekend Night Market (画像:トリップアドバイザー)


Lard Ploy Khong Market (Indy Market) (画像:トリップアドバイザー)

ショッピング・モールマニアならタイ各地でおなじみのセントラル・フェスティバルへ。
バンコクやチェンマイの規模には劣るがプーケットではそこそこのスケールをほこる。キレイに包装された雑貨類などのお土産探しや、エアコンが効いた安心なフードコートなどなんだかんだと旅行者にもありがたい施設。

Central Festival Phuket (画像:トリップアドバイザー)

カオ・ラン(Khao Rang、プーケットシティ・ビューポイント)はプーケットタウン北東の丘にある展望台。島の緑と街並み、湾を一望できる地元の人気スポット。昼は日射しがきびしいこともあるので、赤く染まる空と夜景の楽しめる夕方以降の来訪がおすすめ。


Khao Rang Hill View Point (画像:トリップアドバイザー)


パートーンビーチはプーケットで最も古くから開発されてきたビーチ。リゾートホテルやゲストハウス、屋台に市場までが集まるにぎやかなエリアで、観光客や客引き、長期滞在らしきあやしげな連中まで様々な人種が行き交う。


Patong Beac (画像:トリップアドバイザー)

パートーンビーチには夜の店が集まり、むしろそちらの顔の方が有名かもしれない。夜はフーターズやハードロックカフェなどのチェーンから地元のバー、巨大ディスコまで人だかり。夜遊びの場所には不足しない。

Bangla Road (画像:トリップアドバイザー)
※画像は穏当なものを選びました。

パートーンビーチの市街ど真ん中に位置する巨大モールがジャンクセイロン。4つのゾーンに分かれたモールは総面積公称20万m2と日本最大のイオンレイクタウン並みのスケール。ショッピングにレストラン、アミューズメントと何でもそろう、特にお土産探しにはテナントのBig Cがはかどるとのウワサ。

Jungceylon (画像:トリップアドバイザー)

パートーンビーチから岬を越えた北にはカマラビーチ、スリンビーチというのどかな海が拡がっている。海はパートーンよりもずっと美しく、街の規模も適度におちついている。景色を純粋に楽しんだりビーチでのんびりしたいならこのあたりがおすすめ。

Kamala (画像:トリップアドバイザー)

カマラビーチにあるプーケット・ファンタシーはプーケットのほこる巨大テーマパーク。総面積およそ57万m2と東京ディズニーランドを上回るスケールの園内は「カマラ王国」という架空の神話に沿った演出がなされている。凝ったセットや幻想的なショー、ショップやレストランなど丸一日滞在でき、特に子連れの観光客からは評価が高い。


Phuket FantaSea (画像:トリップアドバイザー)


島の南西に位置するカロンビーチはパートーンと並ぶプーケットの代表的なビーチだが、よりも落ち着いた雰囲気が魅力。

Karon Beach (画像:トリップアドバイザー)


Karon Temple Market (画像:トリップアドバイザー)

カロンビーチから岬を超えた南側にはカタヤイビーチ、カタノイビーチという2つのビーチが拡がっており、鳴き砂の白い砂浜と透明な海の美しさに定評がある。季節によっては波が高めで、サーファーが多く集まる。

Kata Noi Beach (画像:トリップアドバイザー)

ビックブッダ(Phra Buddha Ming Mongkhol Sattha)は山の上に建造されている白い巨大な仏像。高さ45mにもなる像をつくのに必要な大理石は135トンにものぼったという。
山頂にあるため眺望は抜群で、珍スポとしてもビューポイントとしても知られている。


Phuket Big Buddha (画像:トリップアドバイザー)


プロムテープ岬はプーケットの最南端。特に夕陽の絶景スポットとして知られ日が暮れるころには地元民、観光客など多くの人が集まる。もちろん昼間も青いアンダマン海と点在する島々の大パノラマが美しい。

Laem Phrom Thep (画像:トリップアドバイザー)

せっかくならボートに乗って離島にも訪れてみたい。プーケットタウンやパートーンビーチなどの旅行代理店には現地ツアーが豊富にそろっている。映画「ザ・ビーチ」の舞台ピピ島や奇岩の絶景パンガー湾など、石灰岩のおりなす自然のすばらしさを満喫できる。


Two Sea Tour (画像:トリップアドバイザー)


Ko Phi Phi Don Tourism (画像:トリップアドバイザー、©4Corners)

プーケットはビーチだけではない。ジャングルでのラフティングやサファリツアー、エレファントライドなど、山好きでも十分満足できるアクティビティがそろっている。

Khao Lak Nature Tour (画像:トリップアドバイザー)

好奇心旺盛でグロ画像が平気なあなたなら秋のベジタリアンフェスティバル(斎食祭り)にスケジュールを合わせるのもいいかも。
福建系の中国移民によって始まったというこのお祭り、参加者はトランス状態を求めて身体に金串や刃物を刺し、血まみれ状態で練り歩く。アジア各地に似たようなイベントはあるもののプーケットタウンのものは規模が大きく、世界中から観客がおとずれる。

Old Phuket Town (画像:トリップアドバイザー)
※画像は穏当なものを選びました。




MaMa Jin Restaurant(トリップアドバイザー提供)

プーケットは世界から観光客が集まり、長期滞在者が多いこともあって食のバラエティは豊か。タイ料理はもちろんインド料理、イタリアン、フレンチ、日本食まで何でもそろう。上はロブスターや牡蠣など新鮮なシーフードを出す高級店から、下は現地人の集まる屋台メシまで、サイフにあわせて楽しめる。

プーケットの位置するタイ南部の食はマレーシアやイスラム系食文化の影響が濃く、ココナッツミルクの多用や鶏肉・牛肉・シーフードの使用が特徴。ラクサやイスラム風のカレーもレベルが高い。さらにプーケットの場合は中国・福建移民の存在感が強いことから、麺料理や飲茶などの中華系テイストも多い。ホッケンミー(福建麺)はシンガポールやマレーシアなどの本場にもおとらない味わい。


Mee Ton Poe(トリップアドバイザー提供)


日本からの行き方

(空路)
かつてはタイ国際航空の直行便があったものの、現在は経由便のみとなっている。
プーケット行きのルートは非常に多く、どれが得かは時期によってかなり異なる。また、後述の通りツアーの方が航空券より安いことも多い。
値段でいえば香港エクスプレスの香港経由便、エアアジアのクアラルンプール経由などLCC勢が3万円台からとやはり安い。エアアジアの場合ASEANパスのルートにも入っている。
エアアジアで行く!ASEANパスで東南アジア周遊

一方で既存の航空会社もマレーシア航空、タイ国際航空などが時にLCC並みの価格を出すことがあり油断できない。

(パッケージツアー)
シンガポール航空やキャセイパシフィックなどの非LCCで、オンシーズンや週末を外せば5日間で5万円というツアーもある(2人参加料金)。プーケットの場合は航空券よりもツアーを先に調べた方がよい。

(陸路)
バンコク発の長距離バスがある。直行便の場合所要12時間で1000バーツ程度。
スラタニーで乗り換えるバスもあるが所要18時間とつらい。

(空港)
プーケット国際空港(HKT)は島の北部に位置し、プーケットタウンから35km程度。
バンコクのスワンナプーム国際空港につぐ搭乗者数をほこる。2014年には新ターミナル「ターミナルX」が開業した。

空港公式サイトによると、空港からプーケットタウンまでメータータクシーで500バーツ程度(料金400バーツ程度+空港手数料100バーツ)、所要30分程度。カロンビーチまで700バーツ(料金600バーツ程度+空港手数料100バーツ)、所要1時間となっている。現在の実勢ではもう200バーツほど高めとなる模様。空港で単に「タクシー」と告げるとリムジンタクシーの乗り場に連れて行かれることがあるので「メータータクシー」とはっきり伝えよう。
リムジンタクシーは空港とホテルを結んでいる。メータータクシーよりもやや高め。
乗り合いのミニバスもあり、プーケットタウンまで150バーツ程度。

リムジンタクシーのドライバーが指示したホテルに向かわず、自分がコミッションをもらえるホテルに誘導するような事例も報告されている。




tabinoteメンバーも愛用!空港滞在時間が長くなりがちな節約旅行でこそ、ラウンジのありがたさが身にしみます。海外旅行には必携の「プライオリティ・パス」
世界100カ国300都市、600ヵ所以上の空港にあるVIPラウンジが無料で使えます。年会費10,800円(税込)の楽天プレミアムカードなら年会費399ドルのプライオリティ・パスが付いてきます。




JAL会員ならこちらも魅力!プラチナならもちろん年会費399ドルのプライオリティ・パスが付いてきます。


地理と気候

タイと日本の時差は2時間。日本の正午が午前10時。

プーケットは南北に長いタイの南に位置するタイ最大の島。とはいっても本土とはわずか500mほどの橋でつながっており、陸路での行き来が可能。
年間を通じて平均気温は25度程度、最高気温も32~34度と暑い。
11月~3月は乾季となり、マリンスポーツのハイシーズンとなる。
4月から雨が多くなりはじめ、5月~10月までは雨季でホテルは安め。スコールや季節風の影響はあるものの、この時期は緑が濃く乾季とは違った楽しみがある。

2月の初めは福建移民が多いことを反映し旧正月の飾り付けがあざやか。4月の初めころは水かけ祭り(ソンクラーン)、9月から10月にかけては流血パレードでおなじみベジタリアン祭りなどが催されている。


(画像:Google)


言語と通貨

公用語はタイ語。看板を読んだりぼったくりを防止するためにも、数字くらいは覚えていけると便利。
タイ数字 (Thailingual)
観光客が行くような店ではほぼ英語が通じると考えてよい。

通貨はバーツ。1タイバーツ=3.4円(15年12月時点)。だいたい3~4円とみておけばOK。
タイの魅力は物価の安さだが、残念ながらプーケットは例外。おおむねリゾート価格となっており、食事やマッサージなどバンコクよりも高め。
外食はタイ料理屋が100バーツ程度、250~300バーツあればかなり豪華な食事ができる。
ホテル代はピンキリだが高級リゾートは数万円のレベル。
悩みはトゥクトゥクで、タイ価格になれているとちょっとした移動で数百バーツふっかけてくるドライバーに辟易するかも。

商品代金には7%の物品税(Value-Added Tax)が上乗せされているが、同日に同一のお店で2000バーツ以上購入した場合には払い戻しの制度がある。手続きは出国時に空港で。


(画像:Wikipedia)

両替は万国共通でATMによる国際キャッシングが手軽。
市内には両替商が多くあり、銀行よりもレートは良い(とはいえ旅行者が一度に両替する程度の金額であれば、気にするほどの差はでない)。
日本国内ではレートが悪いので、必ずタイ到着後に空港のATMでまとめておろすか、市内までの移動費のみ調達し市内の両替商で両替すること。
チェーン店や高級な土産店ではクレジットカードが使えることが多い。

チップを要求される機会は多く、なにかにつけてせびってくる。
実際チップによってサービスレベルはかなり変わってくる。




ヘビーな旅行者の常識!業界最安の手数料でおなじみマネーパートナーズの外貨サービスがカードになりました。手数料は0.8円/1ドル、1円/ユーロと激安です。




tabinoteメンバーも愛用!日本で入金した円を渡航先の現地通貨で引き出し可能なプリペイドカード。手数料も実質2.8%(3%-0.2%キャッシュバック)と格安です。


ビザと治安

観光地であり、旅行者をねらったスリ・置き引き・引ったくりが横行している。
犯罪とは言えないものの、相手の足元を見ながら何かにつけて強気で交渉してくる相手が多い。特にパートーンビーチなどナイトスポットでの客引き、ぼったくり、薬物事案などに注意。

2015年8月のバンコクにおける爆破テロは記憶に新しい。ISIL(イラクとレバントのイスラム国)メンバーがタイに入国し、バンコクやパタヤ、プーケットなどの観光地でテロを計画しているという報道も流れている。旅行者にできることは少ないが、友人家族に連絡先を伝えておくことや、保険に入っておくなどの自衛手段は欠かせない。

公共交通機関や密閉した建物での喫煙は禁じられており、違反すると2000バーツの罰金。

観光目的の場合、30日以内の滞在はビザ免除(空路の出国航空券が必要)、陸路は15日以内。


市内交通

プーケットの悩みは移動手段。
遠回りするバイタクやぼったくりギリギリで交渉してくるトゥクトゥクなど、なにかにつけてストレスがたまる。できれば徒歩で用が足せるような便利な立地のホテルを選びたい。

(トゥクトゥク・バイタク)
トゥクトゥクは軽トラやワンボックスに座席を付けた乗り合い車。台数も多くプーケット巡りの主役だが、価格は交渉制でレートもプーケットタウン内で100バーツ~、パートーンビーチで200バーツ~とかなり高め。タイ語の話せない外国人が1人で乗ろうとすると強気にふっかけてくることも。

バイタクは大きな荷物がなければ便利。お客もヘルメット着用が必要。交渉制だが初乗り40バーツ程度が目安。

(タクシー)
黄色い車体のメータータクシーが存在するものの、空港送迎がメインで流しを見ることはまれ。メーターは一応初乗り50バーツ/2km、以降12バーツ/kmとなっているが、ほとんどの場合交渉となる。

ソンテウ(バス)
プーケットタウンを起点にビーチまで定期運行している。ビーチ同士をつなぐ路線はない。
バス停があるものの手を上げれば途中でも乗車できる。
ビーチまで25バーツ~と格安。

レンタルバイク
プーケットタウンやビーチ沿いに多くのレンタルバイク屋がある。
スクータータイプの相場が一日200バーツ~400程度。パスポートを預けて借りることになる。ヘルメット着用が義務づけられており、検問で捕まると高額な罰金を課せられる(レンタル時には必要ないものの、検問時には国際免許証もチェックされるので要携帯)。検問は結構ひんぱんに行われている。
ぼったくりトゥクトゥクとの交渉で疲れはてるよりはバイクを借りた方がはるかに幸せになれる可能性が高いものの、交通事情は悪く保険もいい加減なので事故には十分注意すること。


ホテルとシーズン


The Westin Siray Bay Resort & Spa Phuket (トリップアドバイザー提供)

超高級リゾートホテルからゲストハウスまで幅広い。
高級リゾートは静けさを求めて街中から離れたロケーションに位置している場合もあるので、街歩きを楽しみたいならプーケットタウンに近い南部の方が便利。

価格はシーズンによって幅があるが、安ホテル・ゲストハウス個室が乾季で400バーツ~、中級ホテルが1,000バーツ~といったところ。高級ホテルはピンキリで、1,500バーツ程度のデザインホテルから1万バーツ超えの超高級リゾートまで。


ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
代表的なモバイル通信事業者はアドバンスト・インフォ・サービス(AIS)、DTAC、True Moveなど。
観光地だけあってプーケットの電波状況は良好、LTEも使える。

各社共に旅行者向けのパッケージがあり、たとえばDTACの Happy Tourist SIMは299バーツで7日間の無制限インターネット接続。AISは容量0.5G、1.5G、3Gと3種類のツーリストSIMを扱っている。

各社空港、コンビニ、携帯会社のカウンターなどで入手できる。
設定は面倒なので店員にしてもらうのが無難。

日本からWiFiルーターを借りていくか、海外の数カ国で使えるSIMを買っておけば現地でSIM調達にうろつかなくてすむ。



(WiFi)
WiFiなしのカフェやレストランを探すのが難しいほど。
ほとんどが無料で、パスワードが必要な場合は店員に聞けば教えてもらえる。