3a. tabinote旅行記 スクートとバニラエアで行く台北旅行 計画編

tabinoteワタベです。この8月の台北旅行記をお届けします。
内容は2015年8月時点の情報、および11月現時点での情報にもとづいています。


2015年夏、家族連れで台北に行った。
予定をたてたのはその年の春過ぎ。コスパとリゾート感を重視して行き先を奄美と台北にしぼりこみ、最終的にはやっぱ海外だよなということで台北とした。

計画編:エアライン

LCCを中心に航空会社や旅行会社のサイトを巡回、ノートPCの放熱がおいつかず強制終了するほどたくさんブラウザのタブを開いて検索しまくった結果、お盆明けの日程でそこそこ安いチケットの組み合わせを見つけた。往路スクート、復路バニラというLCC時代ならではのプランだった。

その頃、関東発のLCCの台北便はスクートバニラエアジェットスターの3社があった。いずれも成田と台湾桃園を結ぶもので、羽田発のピーチ便はまだ噂レベルだった。ジェットスターは関空経由なので除外としても、レガシィキャリアもいい勝負をする。トランスアジアはLCC並みに安く、エバーチャイナエアラインキャセイパシフィックを利用したツアーもかなりの安値をつけていた。

今回はスクートが片道7千円というびっくり価格をつけていたこともあり、往復スクートに決まりかけた。
ただし、スクートは復路が結構つらい。台北発が6時台で、空港には3時か4時に入らなければならない。
もうすこし時間に余裕がある選択肢を探していると、バニラで11:45台北発という身体にやさしい便を見つける。その分少し高かったが…。何より私はスクートもバニラも未経験…、というわけで、往路はスクート、復路はバニラのチケットをとった。

ちなみに現スケジュールでのスクートとバニラエアの組み合わせは以下のとおり。
01

身体にやさしく到着日も時間を有効利用できる組み合わせを探していくと、往路成田発はスクートTZ201便かバニラのJW103便がいいのではなかろうか。週末弾丸旅行なら、金曜のバニラJW107便もいいかもしれない。
復路はバニラのJW104便がよさそうだ。朝もゆっくりできて成田着も遅すぎない。ギリギリまで台北滞在時間を延ばしたかったらJW108便という手もある。この場合成田着は22時となるが、まあ許容範囲だろう。

現在はさらにLCCが増え、ピーチの羽田便、ジェットスターの直行便(関空を経由しない便)が就航した。さらにシンガポール系のタイガーエアもある。現時点の東京発LCCをすべて入れて比較してみたのが以下の表。
02

もちろん値段によるが、今から予約するとしてもやはり往路はスクートTZ201、復路はバニラJW104便かJW108便にするだろう。ピーチは羽田の深夜枠なので往路5時台、復路も羽田深夜着という過激なスケジュール。ジェットスター、タイガーも厳しい。
ただし、いずれも週末弾丸向けとしてはいいかもしれない。ピーチの場合は金曜夜に羽田に移動し朝まで仮眠して搭乗、復路は月曜早朝に着いてそのまま出社できる。ジェットスターもほぼ同様の使い勝手だろう。

計画編:ホテル

パックツアーではないため、飛行機のあとはホテルをおさえなければならない。
ホテル予約は夏前に行ったが、エアライン選び以上に時間がかかった。
台北はホテルだらけだが夏の繁忙期はそれなりに高い。今回は海外に慣れない家族も同行しているため、いつも泊まるような安宿は対象外。立地がよく清潔でちゃんとしたホテル…という感じで選んでいくと一泊2万オーバーもめずらしくなかった。
ちなみに、Expediaによると8月某日の予算別部屋数(3名1室)は以下のような感じ。1万円台が最多だが、私が探した夏前の時点では予約がうまりつつありこの5割増しくらいのレートだったと思う。
05
(出典:Expediaより3名1室のレート)

そうするとパックツアーの方が安いのでは…という疑念も生まれ、実際に価格比較してみるとLCC個別手配とそこそこいい勝負。同じ値段ならレガシィキャリアを使ったツアーの方がいいに決まっている。旅行代理店によって催行条件や追加料金などの条件が異なるパックツアーの価格比較はLCC以上に煩雑で、楽しい旅行計画のはずなのにストレスはMAXレベル。
結局いろいろ比較した結果、スクートがバーゲンだったこともあり一泊1万円未満でカウントすればLCC個別手配の方が安いとわかった。

夏の台北、そこそこいいホテルで1万以下とするとあまり選択肢がない。
そんな中で選んだのは、西門地区のとあるホテルであった。

今どきホテル自体がWEBサイトを持っておらず、いくつかのホテル予約サイトにしか情報がなかったこの宿。一応4つ星ランクとなっていた。
西門は原宿にたとえられる若者多めの繁華街で、どこに行くにも便利。しかもこのホテルは駅から徒歩1分と立地は最高。雑居ビルの特定フロアを宿泊用に提供しているような宿も多い台北で、一棟まるごとホテルというのもポイント高かった。外観や客室はアジアに多いデザインホテルの路線で、清潔に見えた。写真で見たところ、キングサイズのベッドも快適そうだったし、WiFiやエアコンは当然のこと、薄型巨大テレビやドライヤーもそなえてあるという。しかも全棟禁煙。
そして、こんな素晴らしい条件の宿なのに価格は相場のおそらく半額未満。
52341777 (1)
(客室画像:booking.com)

安い理由は、ホテル予約サイトの評価がよくないこと。
何がワケありだったのかというと、アジアにありがちなことだが、どうもこのホテルはまだ建設中で一部を仮営業しているということらしい。
完成したフロアから営業をはじめたものの、「廊下がガレキ」「うるさくて眠れず」「客を入れてはいけないレベル」など評判はさんざん。キレイな写真は奇跡的な一枚だった模様。予約サイトは辛口レビューで埋めつくされていた。
03

しかし、丹念に各サイトのレビューをみていくうちに、今年の夏前には完成するらしいという真偽不明のコメントを発見。そして、古いレビューは評価が悪いものの、新しいレビューほど満足度が高いという傾向がうかがえた。
このホテルが完成したら、まちがいなくこのエリアの通常相場に価格を引き上げるだろう。そうするとおそらく一泊2万レベル。一方この時点では一泊8千円。仮に多少難があっても、今なら格安でピカピカの部屋がとれるかも…。
泊まる時点では完成していることを祈って、イチかバチかの予約を入れた。

※これだけヒントがあればわかると思うので、どの宿だったのか読者の皆さんも探してみて下さい…。

まとめ

格安旅プラン探しに血道を上げてきたワタクシ。台北旅行なんて国内並みにありふれているしすぐに決まるだろうと思ったら大間違いだった。フライト、ホテル共に選択肢が多すぎて、これなら南米の旅程でもたてる方が簡単なのではと思ったほど…。

LCCの場合、エアラインは往路JW101・TZ201、復路JW104・JW108が使いやすい。ただし、この4便はすぐに予約がうまるか、運賃が高止まりする可能性が高い。安く行きたいならジェットスター往復とかピーチ往復とか、バニラの早朝便とか、ツライ時間帯がねらい目といえる。
ピーチの場合、ふるさと納税でポイントがもらえるので、それを利用すれば賢い週末旅行ができるかもしれない。
(参考:ピーチで行く!ふるさと納税で無料旅(ただたび)ゲットだぜ!

なお、価格的にはスクートのバーゲンがあったので安く済んだものの、もし通常の料金であればパックツアーの方が安くなる可能性が高かった。台北の場合はLCCの就航でかなり相場が下がっているものの、オンシーズンではホテル代がネックとなる。台北は交通の便がよいので北投温泉など郊外に宿をとるという手もある。

パックツアーでは、台北松山空港をつかうプランが安ければかなりねらい目。ご存じのとおり台北には桃園空港、松山空港の2つがあるが、松山空港はホントに市街に近い。台北駅からわずか5kmほど…というよりもほとんど市街地の中にある。ある。一方桃園は市街から40km。
羽田・松山空港プランであれば成田・桃園プランよりも確実に半日以上は台北滞在時間が長くなるため、お得度は高い。
ちなみに羽田。松山の便はチャイナエアライン、JALANA、エバーがある。羽田を午前に発つ便であれば、昼には台北に着いてしまう。

と、ここまで書いてちゃぶ台をひっくり返すようですが、しょせんは台北。
もともとそれほど高いわけではないので、リサーチに数時間費やしても安くなるのはせいぜい千円程度。
思い立ったら行ってしまいましょう。

さて、計画編で結構長くなってしまったので、実際の旅行記は次回に記します。

3a. tabinote旅行記 スクートとバニラエアで行く台北旅行 計画編


3a. tabinote旅行記 スクートとバニラエアで行く台北旅行 計画編

tabinoteワタベです。この8月の台北旅行記をお届けします。
内容は2015年8月時点の情報、および11月現時点での情報にもとづいています。


2015年夏、家族連れで台北に行った。
予定をたてたのはその年の春過ぎ。コスパとリゾート感を重視して行き先を奄美と台北にしぼりこみ、最終的にはやっぱ海外だよなということで台北とした。

計画編:エアライン

LCCを中心に航空会社や旅行会社のサイトを巡回、ノートPCの放熱がおいつかず強制終了するほどたくさんブラウザのタブを開いて検索しまくった結果、お盆明けの日程でそこそこ安いチケットの組み合わせを見つけた。往路スクート、復路バニラというLCC時代ならではのプランだった。

その頃、関東発のLCCの台北便はスクートバニラエアジェットスターの3社があった。いずれも成田と台湾桃園を結ぶもので、羽田発のピーチ便はまだ噂レベルだった。ジェットスターは関空経由なので除外としても、レガシィキャリアもいい勝負をする。トランスアジアはLCC並みに安く、エバーチャイナエアラインキャセイパシフィックを利用したツアーもかなりの安値をつけていた。

今回はスクートが片道7千円というびっくり価格をつけていたこともあり、往復スクートに決まりかけた。
ただし、スクートは復路が結構つらい。台北発が6時台で、空港には3時か4時に入らなければならない。
もうすこし時間に余裕がある選択肢を探していると、バニラで11:45台北発という身体にやさしい便を見つける。その分少し高かったが…。何より私はスクートもバニラも未経験…、というわけで、往路はスクート、復路はバニラのチケットをとった。

ちなみに現スケジュールでのスクートとバニラエアの組み合わせは以下のとおり。
01

身体にやさしく到着日も時間を有効利用できる組み合わせを探していくと、往路成田発はスクートTZ201便かバニラのJW103便がいいのではなかろうか。週末弾丸旅行なら、金曜のバニラJW107便もいいかもしれない。
復路はバニラのJW104便がよさそうだ。朝もゆっくりできて成田着も遅すぎない。ギリギリまで台北滞在時間を延ばしたかったらJW108便という手もある。この場合成田着は22時となるが、まあ許容範囲だろう。

現在はさらにLCCが増え、ピーチの羽田便、ジェットスターの直行便(関空を経由しない便)が就航した。さらにシンガポール系のタイガーエアもある。現時点の東京発LCCをすべて入れて比較してみたのが以下の表。
02

もちろん値段によるが、今から予約するとしてもやはり往路はスクートTZ201、復路はバニラJW104便かJW108便にするだろう。ピーチは羽田の深夜枠なので往路5時台、復路も羽田深夜着という過激なスケジュール。ジェットスター、タイガーも厳しい。
ただし、いずれも週末弾丸向けとしてはいいかもしれない。ピーチの場合は金曜夜に羽田に移動し朝まで仮眠して搭乗、復路は月曜早朝に着いてそのまま出社できる。ジェットスターもほぼ同様の使い勝手だろう。

計画編:ホテル

パックツアーではないため、飛行機のあとはホテルをおさえなければならない。
ホテル予約は夏前に行ったが、エアライン選び以上に時間がかかった。
台北はホテルだらけだが夏の繁忙期はそれなりに高い。今回は海外に慣れない家族も同行しているため、いつも泊まるような安宿は対象外。立地がよく清潔でちゃんとしたホテル…という感じで選んでいくと一泊2万オーバーもめずらしくなかった。
ちなみに、Expediaによると8月某日の予算別部屋数(3名1室)は以下のような感じ。1万円台が最多だが、私が探した夏前の時点では予約がうまりつつありこの5割増しくらいのレートだったと思う。
05
(出典:Expediaより3名1室のレート)

そうするとパックツアーの方が安いのでは…という疑念も生まれ、実際に価格比較してみるとLCC個別手配とそこそこいい勝負。同じ値段ならレガシィキャリアを使ったツアーの方がいいに決まっている。旅行代理店によって催行条件や追加料金などの条件が異なるパックツアーの価格比較はLCC以上に煩雑で、楽しい旅行計画のはずなのにストレスはMAXレベル。
結局いろいろ比較した結果、スクートがバーゲンだったこともあり一泊1万円未満でカウントすればLCC個別手配の方が安いとわかった。

夏の台北、そこそこいいホテルで1万以下とするとあまり選択肢がない。
そんな中で選んだのは、西門地区のとあるホテルであった。

今どきホテル自体がWEBサイトを持っておらず、いくつかのホテル予約サイトにしか情報がなかったこの宿。一応4つ星ランクとなっていた。
西門は原宿にたとえられる若者多めの繁華街で、どこに行くにも便利。しかもこのホテルは駅から徒歩1分と立地は最高。雑居ビルの特定フロアを宿泊用に提供しているような宿も多い台北で、一棟まるごとホテルというのもポイント高かった。外観や客室はアジアに多いデザインホテルの路線で、清潔に見えた。写真で見たところ、キングサイズのベッドも快適そうだったし、WiFiやエアコンは当然のこと、薄型巨大テレビやドライヤーもそなえてあるという。しかも全棟禁煙。
そして、こんな素晴らしい条件の宿なのに価格は相場のおそらく半額未満。
52341777 (1)
(客室画像:booking.com)

安い理由は、ホテル予約サイトの評価がよくないこと。
何がワケありだったのかというと、アジアにありがちなことだが、どうもこのホテルはまだ建設中で一部を仮営業しているということらしい。
完成したフロアから営業をはじめたものの、「廊下がガレキ」「うるさくて眠れず」「客を入れてはいけないレベル」など評判はさんざん。キレイな写真は奇跡的な一枚だった模様。予約サイトは辛口レビューで埋めつくされていた。
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しかし、丹念に各サイトのレビューをみていくうちに、今年の夏前には完成するらしいという真偽不明のコメントを発見。そして、古いレビューは評価が悪いものの、新しいレビューほど満足度が高いという傾向がうかがえた。
このホテルが完成したら、まちがいなくこのエリアの通常相場に価格を引き上げるだろう。そうするとおそらく一泊2万レベル。一方この時点では一泊8千円。仮に多少難があっても、今なら格安でピカピカの部屋がとれるかも…。
泊まる時点では完成していることを祈って、イチかバチかの予約を入れた。

※これだけヒントがあればわかると思うので、どの宿だったのか読者の皆さんも探してみて下さい…。

まとめ

格安旅プラン探しに血道を上げてきたワタクシ。台北旅行なんて国内並みにありふれているしすぐに決まるだろうと思ったら大間違いだった。フライト、ホテル共に選択肢が多すぎて、これなら南米の旅程でもたてる方が簡単なのではと思ったほど…。

LCCの場合、エアラインは往路JW101・TZ201、復路JW104・JW108が使いやすい。ただし、この4便はすぐに予約がうまるか、運賃が高止まりする可能性が高い。安く行きたいならジェットスター往復とかピーチ往復とか、バニラの早朝便とか、ツライ時間帯がねらい目といえる。
ピーチの場合、ふるさと納税でポイントがもらえるので、それを利用すれば賢い週末旅行ができるかもしれない。
(参考:ピーチで行く!ふるさと納税で無料旅(ただたび)ゲットだぜ!

なお、価格的にはスクートのバーゲンがあったので安く済んだものの、もし通常の料金であればパックツアーの方が安くなる可能性が高かった。台北の場合はLCCの就航でかなり相場が下がっているものの、オンシーズンではホテル代がネックとなる。台北は交通の便がよいので北投温泉など郊外に宿をとるという手もある。

パックツアーでは、台北松山空港をつかうプランが安ければかなりねらい目。ご存じのとおり台北には桃園空港、松山空港の2つがあるが、松山空港はホントに市街に近い。台北駅からわずか5kmほど…というよりもほとんど市街地の中にある。ある。一方桃園は市街から40km。
羽田・松山空港プランであれば成田・桃園プランよりも確実に半日以上は台北滞在時間が長くなるため、お得度は高い。
ちなみに羽田。松山の便はチャイナエアライン、JALANA、エバーがある。羽田を午前に発つ便であれば、昼には台北に着いてしまう。

と、ここまで書いてちゃぶ台をひっくり返すようですが、しょせんは台北。
もともとそれほど高いわけではないので、リサーチに数時間費やしても安くなるのはせいぜい千円程度。
思い立ったら行ってしまいましょう。

さて、計画編で結構長くなってしまったので、実際の旅行記は次回に記します。