tabinoteメールマガジン 2015/09/22号 Vol.055

Contents

1. 旅行業界最新ニュース
2a. 連載:「タビノート」 下川裕治
3a. tabinote旅行記
3b. 世界一周ノート
4. 世界あの街この街
5. 旅の本屋 のまど イベント情報
6. 編集後記



1. 旅行業界最新ニュース

ANA、R2-D2ジェットを国内線で限定運行

ANAは、10月18日より国際線定期便に投入する、映画「スターウォーズ」に登場するロボット「R2-D2」を描いたボーイングB787-9の特別塗装機「R2-D2 ANA JET」を国内線でも10月に3日限定で運行することを発表した。投入するのは、羽田~宮崎、函館、松山、広島、鹿児島、伊丹線の6路線。いずれも1往復の運行となる。
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http://www.ana-sw.com/news/?id=18

成田空港、離着陸機の航路情報を公開

成田国際空港会社(NAA)は、離着陸する航空機の航路情報を1時間単位でグラフィカルに表示するサービスを環境情報公開サイト「成田空港環境こみゅにてぃ」上で公開した。表示されるのは前日の成田空港の旅客・貨物機の離着陸機で、便名、飛行位置、高度、航空機形式などが表示される。ただしVIP搭乗機や国の航空機などは表示されない。
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http://airport-community.naa.jp/

ベトナム航空のA350、成田に初飛来

ベトナム航空は9月20日、成田発ホーチミン行きVN300便の機材として、エアバスの最新型旅客機A350-900型機の初号機を投入、無事成田空港に到着した。過去に試験飛行で訪れたことはあるが、A350の日本への商業飛行はこれがはじめてとなる。この便は通常A330-200型機で運行されており、今後A350が投入されるかは未定だ。

バニラエア、成田~高雄便を増便

バニラエアは、現在週7便運行している成田~高雄便を2016年1月30日より週14便(1日2便)に増便すると発表した。成田~高雄間にはバニラの他にJAL、チャイナエアライン、エバー航空、タイガーエア台湾が就航しているが、1日2便体制はバニラのみ。

ダイヤ
JW123 12:25 成田 ~ 16:05 高雄
JW125 17:55 成田 ~ 21:35 高雄
JW120 8:20 高雄 ~ 12:45 成田
JW124 16:55 高雄 ~ 21:20 成田

LOTポーランド航空、ワルシャワ~成田便に就航

国土交通省航空局(JCAB)は9月11日、LOTポーランド航空から提出されていたワルシャワ~成田便の就航許可を出したと発表した。これを受けLOTポーランド航空は2016年1月よりボーイングB787-8型を使用し、週3往復で就航を開始する見込み。東欧から日本への直行便ははじめて。

ダイヤ
LO79 15:00 ワルシャワ → 9:20(+1日)成田 運航日:日水金
LO80 11:05 成田 → 14:40 ワルシャワ 運航日:月木土

TSAロックのマスターキー情報が流出

アメリカ国土安全保障省の運輸保安庁 (Transportation Security Administration)の認証を受け、スーツケースの鍵を壊すことなく保安検査員が解錠できる「TSAロック」のマスターキーの写真がインターネット上に流出した。これを元に作成された3Dデータを元に3Dプリンターで合鍵が作成され、すでに解錠が成功しているという。

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2a. 連載:「タビノート」 下川裕治

月に何回か飛行機に乗る。最近はLCCの割合が増えている。そんな体験をメールマガジンの形でお届けする。

Profile
shimokawa

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。

たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

ボーディングブリッジがついたKLIA2

 なかなか利用する機会がなかった。クアラルンプールのKLIA2である。かつてのLCCT(格安航空会社ターミナル)がなくなり、昨年、新しく登場したLCC専用ターミナルである。
 いまの東南アジアは、エアアジアやタイガーエアウエイズといった先行LCCより安いLCCが登場してきている。安さを優先していくと、エアアジアに乗る機会が減ってきている……ということかもしれない。
 KLIA2はまるでショッピングモールのようだった。マレーシアの空港やバスターミナルは、ショッピングモールとの一体化がひとつの傾向である。KLIA2もその流れを受けていた。
 店が並ぶフロアーをあがると、チェックインフロアーになる。以前よりだいぶ広くなった。といっても、スタッフ数はそれほど増えていないようで、開いているカウンターはそう多くない。システムやかかる時間も大差はない。イミグレーションを抜けると搭乗口に進む通路にでる。
 KLIA2の構造は、成田空港の第2ターミナルによく似ていた。メインターミナルがあり、そこから延びる通路を進むと、出島のような搭乗ターミナルになる。
 しかし規模は大きい。成田空港の第2ターミナルの2倍はあるだろうか。そこを歩くわけだから、搭乗口によってはかなりの時間がかかる。
 この規模に、エアアジアの自信が伝わってくる。これからもLCCはますます路線や便数が増えていくと読んでいるのだ。
 かつてのLCCTには、経費を節約する工夫がいくつもあった。チェックイン前の待合室は半屋外だった。搭乗時にはボーディングブリッジを使わなかった。歩いて飛行機に向かい、タラップを登った。そこには、「これがLCCの流儀」という主張があった。アジアのバスターミナルを思いだし、僕はちょっとうれしかった。
 しかしKLIA2からは、そのすべてが消えた。普通のターミナルなのだ。ターミナルそのものをLCC仕様にすれば、飛行機まで歩く必要がないということなのだろうか。それが進化というものだろうか。しかし運用がはじまった成田空港の第3ターミナルは、飛行機まで歩く設計だ。
 LCCの世界は、めまぐるしく変わっていくものらしい。

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ボーディングブリッジは中国製。その簡素さがちょっとLCC

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3a. tabinote旅行記 12泊14日イタリア周遊旅行記(北イタリア編第2部)

Profile
yukoyamashita

やましたゆうこ

ごくふつーの社会人。旅行の非日常感が好き。
美味しい食事とお酒、それと猫とカワウソが好きです。

前号から引き続き、tabinote読者のやましたゆうこさんによるイタリア周遊旅行記を掲載します。
内容は2015年6月の体験にもとづいています。


カトリックの総本山「ヴァチカン市国」

ヴァチカン市国入りしてすぐに、ヴァチカン美術館へ参りました。
イタリア来訪の度に訪れてはいるものの、毎回新鮮な気持ちで観光してしまうほど、広くて見どころが多いのがこの美術館です。

定番の、システィーナ礼拝堂で「最後の審判」、サン・ピエトロ大聖堂のミケランジェロ作の「ピエタ」や、
ラスボス感たっぷりのベルニーニ作「聖ペトロの司教座」を見ることができました。
09_02_ヴァチカンのラスボス

そして、私が訪れた時は、なんと!直前までローマ法教皇が挨拶していたようでした(*o*)
09_03_ヴァチカン_さっきまで教皇がいた場所

また、一通り観光後、これからプーチン大統領が訪れる、ということだったようで、セキュリティが大慌てで周辺警備を強化していました。
要人の来訪は、セキュリティのためスケジュールが公表されていないのですが、
たまたま自分の観光する日に、要人の来訪スケジュールとぶつかると、行動が制限されたりするので、
もし事前にわかることができるのであれば、避けたいところですね(>_<) プーチン大統領の来訪準備のため、周辺地域はとても忙しそうではありましたが、 私はとてもタイミングが良かったようで、問題なく観光できました。運が良かったです♪

見どころ満載すぎる「ローマ」

ローマは、観光どころがとても多く、本当に文字通り、”見どころ満載”でした!
凱旋門、コロッセオ、真実の口、パンテオン、トレヴィの泉(2015年6月はまだ修復工事中で、水を抜かれた状態でした)、
ローマの休日でおなじみのスペイン広場、…等々を見て回りました。

普段は観光客で混雑しているスペイン広場も、早朝に立ち寄ると誰もおらず、写真撮影に最適でした!
10_04_誰もいないスペイン広場

一通りの有名どころの観光を済ませた後は、恒例の美味しい食べ物とお酒に舌鼓です♪
ローマは観光名所のため、観光向けのレストランが多く、
ランチに立ち寄ったお店でも、日本語メニューが置いてあったり、と、かなり観光客への対応が行き届いているようでした。

観光対策がしっかりしている反面、安くて、かつ、地元っ子が太鼓判を押すほどの美味しいお店は、どうやら少ないようです。
確かに10年前の貧乏旅行でも、安く済ませようとしたのもあって、あまり美味しいごはんにありついた覚えがありません…。

幸い私はトリノ在住のイタリア人の友人に、ローマの食事処を探している、と相談したところ、
ローマ名物アマトリチャーナが絶品の、「Osteria de Memmo」というお店を教えていただき、予約までしてもらっちゃいました(o^^o)

このお店は、地味な通りからさらに外れた小道に入ったところに位置するため、観光客ではあまり見つけられなさそうでした。
お客さんも、地元のファミリーといった感じの層で一杯で、雰囲気がとても素敵で綺麗なお店でした!
店員さんもとってもサービス良くて、注文後、日本でいう”お通し”として小さ目の「アランチーニ」をいただいちゃいました♪
「アランチーニ」とは、日本でいうところのライスコロッケのようなものです。
ここでいただいた「アランチーニ」は、サクサクの衣の中に、チーズリゾットのようなものが入っていました。
すごく美味しくて、すぐにワインを注文してしまうほどでした(笑)

前菜は、「Prosciutto e melone」。生ハムメロンですね♪
10_05_生ハムメロン
生ハムが多くてメロンが見えません~(笑)
赤身の生ハムを使っているので、肉感しっかりで食べごたえがあるのですが、
メロンのジューシー&ほどよい甘さと酸味が、生ハムととても合って、すぐに食べ終わってしまうほど美味しかったです♪

お次は名物「Spaghetti all’Amatriciana DOC」。イタリア人に絶品とお勧めされていたアマトリチャーナです。
10_06_アマトリチャーナ
イタリアでは、日本のように、1皿注文して2人で分け合うという文化がない(高級店だとマナー違反とされることもあるようです…)ので、
注文時に「半分ずつにわけてください」とお願いするのが良いようです。
ちなみに私は、観光用に勉強したイタリア語で「dividiamo da noi(ディヴィディアーモ ダ ノイ)」と伝えてみました!
頑張って勉強したので、ウェイターのお兄さんにもちゃんと伝わった上に、「良いイタリア語だね!」という反応をしてもらえて、とても嬉しかったです(笑)
ちなみにお味は…とっっっっっても美味しかったです!
トマトが濃厚なうえに、グアンチャーレ(豚ホホ肉の塩漬け)とペコリーノチーズで旨味がたっぷり!
1人1皿でも問題なく食べられてしまいそうな程でした♪

そしてメイン料理は「Saltimbocca alla romana」。ローマ風サルティンボッカです。
10_07_サルティンボッカ

「ローマ風サルティンボッカ」とは、子牛の薄切り肉に、プロシュートとセージを巻いて、マサラ酒・白ワイン・バターで仕上げたお料理です。
このお店の「ローマ風サルティンボッカ」は巻くのではなく、重ねて仕上げていましたが、
そのおかげでプロシュートが少しカリカリ目になって、食感が良かったです♪
口に入れた瞬間は、マサラ酒やバターの味わいが広がるのですが、
噛むとセージの香りがフワッっと鼻に抜け、そしてプロシュートでカリッっとした食感ですが、
中の子牛がとっても柔らかくて、ジューシーな肉汁がじゅわっ!と出てきて本当に美味しかったです!!!
少な目でおなかの満たされ具合的にはちょうどよかったのですが、もっと食べたかったくらいでした。
当然、ワインもすすみました(笑)

食後、会計をお願いすると、「サービスだよ」とデザートにイチゴをいただいてしまいました!
本当にサービスが良くて、このお店好きになっちゃいました~(人´∀`*)
これからローマへ訪れる方は、是非!「Osteria de Memmo」へ♪お勧めです!

ピッツァが最高!!!「ナポリ」

ツアー最終日のローマ終日自由行動では、ナポリへピッツァを食べに行きました!
ピザではなく、ピッツァ、です(笑)

ローマのピッツァは、サクサクのクリスピー生地なのに対し、
11_01_ローマのピッツァ

ナポリのピッツァは、モチモチの生地!
ソースのついていない生地だけのところも、信じられないくらい美味しくて最高でした!
ナポリで食べに行ったピッツァのお店は、次の2店舗です。

L’Antica Pizzeria da Michele(アンティーカ ピッツェリア ダ・ミケーレ)
実は、「ダ・ミケーレ」は日本にも出店しています。(日本のホームページはこちら; http://damichele.jp/ )
恵比寿に店舗があるのですが、私はこの旅行前からここのピッツァが大好きで足しげく通っていたので、
ついにナポリ本店まで訪れてしまいました…!
注文したのは、定番中の定番。マルゲリータです♪
11_02_ダミケーレ

モッツァレラがとろけてバジルと生地の焼けたにおいに、食べる前から美味しい!と言ってしまうほどで(笑)
うっかり撮影を忘れて食べてしまうところでした!あぶないあぶない…。

Pizzeria Di Matteo(ピッツェリア ディ・マッテオ)
こちらは日本には出店していないのですが、ナポリで超有名なピッツァ屋さんです。
注文したのは、水牛のモッツァレラをたっぷり使ったマルゲリータ(Bufalina D.O.C)です。
11_03_ディマッテオ

自分で今この写真を見て、おなかがすいてきてしまいました(笑)
ここのマルゲリータ、最高でした。本当に。

なんと、イタリアでのピッツェリア(ピザ屋さん)は、日本でいう吉野家的な存在の、ファストフードのお店です。
そのため、こんなに美味しいのに、お値段もとーっても安いのです。
例えば「ディ・マッテオ」。
ちょっと格上のマルゲリータ1つが、4.5ユーロ。500mlの冷えたペットボトルのお水が1つで1ユーロ。
合計たったの5.5ユーロです!!!
1ユーロ140円で換算しても、合計770円…。2人で1,000円もかかりません(*o*)安すぎますね!

知られざる「ランペドゥーザ島」

ツアーを離脱し、ヨーロッパに住む方々のバケーションエリアのうちのひとつ、「ランペドゥーザ島」にやってきました。
11_04_ランペドゥーザのベイエリア

チュニジア寄りの島なので、どことなく、アフリカの雰囲気が混ざる街並みです。

とても小さな島なので、レンタルバイクで小一時間程で1周回れました。
西側~北側が崖のようになっており景観良く、東側~南側はビーチエリアがいくつかあります。

イタリア本島でも、ちょくちょく英語が通じないシーンはありましたが、
このランペドゥーザ島では、空港とホテルの人くらいしか英語が通じず、
観光用のにわかイタリア語知識では、かなり苦労しました(笑)

どれくらい通じないかというと…
海の家の人と会話しているときに、英語で「また明日来るね」と伝えたのですが、「tomorrow」(明日)が通じないのです(笑)
にわかイタリア語の知識的には、「明日」の意味の「domani(ドマーニ)」くらいは知っていたので、
「Domani!」と言い換えた瞬間、海の家の人が笑いながら「Si!Si!」(わかったわかった!)と言って通じたので良かったです(o^^o)

ところが、良い人もいれば、悪い人もいます。
イタリア語ができないせいで、レンタルボートではぼったくりに近い値段で交渉されたりしました…つдT)悲しいです。
ただ単に、ビーチでゆっくりするだけだったら、英語だけでもなんとかなりそうですが、
ボート等いろいろなアクティビティを楽しみたい方は、少しだけイタリア語を勉強したほうがよさそうですね!

この島はとても海の透明度が高く、タイミング良ければ、船が浮いているように見える写真が撮れるようですが、
私が行った日は波が高く、その写真は撮れませんでした…。

ですが、そんな透明度が高くないという時でも、「ラビットビーチ」に行ってみるとこの写真の透明度なのです!
12_02_ラビットビーチ

遠浅というわけでもないのに、ずいぶん離れたところまで足元が見えるほど、透明度が高く、とても綺麗でした。
ハワイやグアムも良いですが、こういったヨーロッパのリゾート地を訪れるのもいいですね!

スケジュール詰めて沢山観光しないと旅行を満喫した気持ちにならない~!という、貧乏旅行癖がある私が、
ビーチでゆっくり過ごす旅行スタイルを、このランペドゥーザ島で初めて体験し、すっかりハマりました。
直前までの忙しいスケジュールでの旅行も、このゆっくりした時間でとても癒されてから、日本へ帰国することができました♪
ゆっくりする旅行も、良いものですね~(o^^o)♪

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最後に。
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今回で、4回にわたる12泊14日イタリア周遊旅行記は終わりです。
駆け足でまとめた旅行記ではありますが、誰かの旅行にお役にたてたら光栄です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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3b. 世界一周ノート 青木大地

仕事をやめ、2013年10月から1年間の予定で世界一周の旅に出ました。

Profile
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青木大地(あおき・だいち)

1986年生まれ。日本大学 芸術学部 卒業。
卒業後、大手レンタルビデオメーカーに勤務。店舗、営業を経て世界旅行のため退社。
念願のフリーライターとしてとりあえず1年は過ごせそうです。
同名義のFacebookもよければ見てください。

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3b. 世界一周ノート 第38回:ニューヨーク-その2

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NYで働く!

恋人が日本に帰って、束の間の休息、人間らしい暮らしが終わってしまった。
僕は小雨の降りしきる中、教えられた住所を訪ねた。サウスブルックリン、ジューイッシュの住む区画にあるそのアパートメントは陰気な湿気が充満する場所だった。
インターホンを押して家に入ると、半地下にあるその家の中は浸水騒ぎで大忙しだった。そう、僕がお世話になるこの家は、トラブルが無数に押し寄せる訳有り物件だった。

大学時代の先輩Tさんを頼って、僕は居候をさせてもらうことができた。日本人が3人暮らすシェアハウスのリビングを占拠し、僕のNYでの生活はスタートした。
シドニーでやったことがあったので何となく勝手はわかっていて、僕は割とすぐに仕事を見つけることができた。NYにも日本人向けの求人サイトがあって、数多くの飲食店や肉体労働、ベビーシッターの求人が出ていた。きっと、このようなシステムは世界中で構築されていて、どこにいても日本人が困らないようにできているのが容易に想像できた。
ただ、NYで特徴的だったのが、その大部分が違法であるという点だった。シドニーのワーホリと違って、求人を出すこと自体がギリギリな感じっだった。アメリカは労働に対するビザが非常に厳しい国だから、簡単なアルバイト気分で外国人が正規に雇用されるなんていうことは有り得なかった。と同時に、NYで正規のビザを手にして人足仕事をしている人なんて存在しないという矛盾もあった。末端労働の大部分を担うのは「アミーゴ」と呼ばれる南米系の人たちで、彼らの働きがなければアメリカはきっと機能しないとさえ僕は感じた。NYでの細々した仕事を違法なんて言い出したら、明日にはNYは停止してしまうくらい、その労働力を彼らに依存していた。そして、そのおこぼれに授かっているのが韓国人や日本人で、あっちが大丈夫ならこっちも・・・という具合に社会が回っていた。
かくして僕もとあるレストランでブラックな仕事を手にすることができた。
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勤務地はウォール街のど真ん中にある老舗日本食レストランだった。所謂高級店で、単価もチップも高額だった。賃金はランチだけで1日50$くらいだった。僕は週5日、ウェイターとしてそこで働いた。申し訳ないけれど面接では嘘をついて「長期働ける」と言った。
仕事はシドニーに比べると厳しかった。職場には何年も不法滞在しながら働いている人、学生、日本語の話せる中国人、アミーゴたちが混在していた。日本人たちも訳有りな人たちが多かった。癖の強い、日本社会では通用しないんだろうなと、悲しくなるような人も居て、往々にしてそういった人たちが権力を握っていた(これは海外あるあるなんだけれども)。
居候の効果もあって1ヶ月、だいたい10万円くらいを貯めることができた。感覚としては、十分に覚悟を決めて腰を据えればNYで生きて行く事は可能だと思った。NYでの生活は夢でも何でもなく、薄汚れた不法労働を積み重ねることで簡単に実現しそうだった。ただ、NYはそこに居るだけで自分を特別だと思わせてくれる不思議な力の宿る街だった。どんな汚い格好で歩いていても、世界の最先端を歩いているような錯覚に陥った。各コーナーにスタバがあることは、そうまで人類を狂わせるのかもしれない。シドニーではなかったこの感覚が、NYに居る日本人の質を、より厄介にしていたのかもしれなかった。
そうして貿易センタービルの跡地から徒歩5分、金融街のど真ん中でドブネズミのように僕の1ヶ月は過ぎていった。
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以上、もしNYで働いたらどうなるかを想像して書いてみました。次回はNY訳有りシェアハウス、警察登場もあった事件の数々などを記します。


世界一周ノート
上海→杭州→南寧→ハノイ→ホーチミン→シェムリアプ→チェンマイ→ルアンパバーン→バンコク→パンガン島→ペナン島→マラッカ→スマトラ島→ジャワ島→マニラ→シンガポール→ジョホールバル→シドニー→チェンナイ→ムンバイ→アグラ→デリー→バラナシ→ブッダガヤ→コルカタ→ダージリン→ポカラ→ルンビニ→ガヤ→カトマンズ→ポカラ→イスタンブール→カッパドキア→パムッカレ→ボドラム→ギアテネ→メテオラ→ソフィア→ブタペスト→ザコパネ→クラクフ→サラエヴォ→ザグレブ→ヴェネチア→ローマ→ミラノ→バルセロナ→タンジェ→フェズ→マラケシュ→カサブランカ→カイロ→ギザ→アジスアベベ→ヨハネスブルグ→ケープタウン→ドバイ→ニューヨーク・・・

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4. 世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第51回 アムステルダム

オランダ・国旗

(画像:Wikipedia)

見どころと特徴

運河と風車、橋が織りなす街並みは欧州でも有数の美しさ。移民を多く受け入れてきた歴史と自由な雰囲気も魅力的。欧州でも有数のミュージアム群をほこり、国立ミュージアムやゴッホ美術館など古典の名作から生々しい近代史を紹介するものまで見どころだらけ。
高尚な芸術なんて興味ねーよ!という向きにも安心の裏観光スポットも多く、楽しみ方は奥深い。

アムステルダムはオランダ最大の都市。首都はデン・ハーグとなっており行政施設が集中する。街の構造はわかりやすく、中心となるダム広場を5本の環状水路が取り囲んでいる。
一番内側の運河は「シンゲル(Singel)」、外側5番目の運河は「シンゲル運河(Singelgracht)」とよばれるので区別に注意。
Dam Square to Bloemgracht  Amsterdam  Netherlands   Google Maps


王宮に隣接するダム広場とアムステルダム中央駅を結ぶダムラック通り(Damrak)が街の中心。両替所や安宿なども多く、旅行者にとってのホームでもある。東京駅のモデルといわれる中央駅は見事な建築。歴史を感じさせるダム広場までの通りは実に絵になる。広場には若いカップルや旅行者、大道芸人からちょっと怪しげな連中まで多様な人々が集まる。

Dam Square (トリップアドバイザー提供)

広場から東にむかうとレンブラント・ミュージアムがある。実際の居室を再現しており、有名な作品からデッサンの小品まで数多くのコレクションを展示している。特別展やワークショップ、映像上映などイベントも多い。
近隣にはウォータールー広場(Waterlooplein)があり、青空市場が催される。

Museum Het Rembrandthuis (Rembrandt House) (トリップアドバイザー提供)


Waterlooplein Market (トリップアドバイザー提供)

南西の方角に向かうとミュージアムの集まる広場へ。
途中には世界一美しい映画館と称されるトゥシンスキー劇場がある。は、世界で最も美しい映画館のひとつと言われています。アールデコ調の豪華なつくりは名門オペラハウスのよう。もちろん現役で映画も上映している。

Tuschinski Theater (トリップアドバイザー提供)

シンゲル運河をこえると2つの塔がそびえる国立ミュージアムへとたどり着く。レンブラントの「夜警」やフェルメールの「牛乳を注ぐ女」など、教科書レベルの名画がずらりとコレクションされているアムステルダム最大の観光名所。

Amsterdam Musee (トリップアドバイザー提供)

Rijksmuseum (トリップアドバイザー提供)

ゴッホ美術館は国立ミュージアムのすぐ南。クラシックな国立ミュージアムと対をなすモダンな建築で、別館は黒川紀章による設計。ゴッホの作品を年代順に収蔵している他、影響を受けたとされる浮世絵やゴーギャン、ロートレックといった同世代の作家の展示もある。油絵200点、デッサン500点、浮世絵500点など充実の品揃え。ミュージアムショップも楽しい。

Van Gogh Museum (トリップアドバイザー提供)

シンゲル運河を東に進むとハイネケン・エクペリエンス。いわゆる大人の社会見学というやつ。ハイネケンの製造工程からアトラクションまでサービス精神もばっちり。もちろん見学の最後にはキンキンに冷えたビールが楽しめる。ビール好きならぜひとも訪れたいところ。

Heineken Experience (トリップアドバイザー提供)

さて、ここから再び中心部へむかって移動。
レジスタンスミュージアムはナチスドイツ時代のオランダと抵抗する市民活動の様子を紹介する施設。戦時下の緊迫した様子を伝える遺物から子供向けの展示までがそろい、旅行者の評価は高い。
ダムラック通りの西側にあるアンネフランク・ハウスと合わせて訪れたい。こちらはアンネ一家が実際に潜伏していた自宅をミュージアムとして公開しているもので、年間来場者数が100万人を超えるというアムステルダムでも屈指のディスティネーション。行列のすごさでも有名なので、事前予約を推奨。

The Resistance Museum (トリップアドバイザー提供)


Anne Frank House (トリップアドバイザー提供)

アムステルクリング博物館、通称「屋根裏教会」はプロテスタントが牛耳っていた時代のアムステルダムに設立された歴史あるカトリック教会。隠れキリシタン寺のオランダ版といったところだが、日本のような弾圧はなかった模様。

Our Lord in the Attic (トリップアドバイザー提供)


ダムラック通りの東側はデ・ワーレン、アムステルダム最大の裏観光名所である飾り窓地区となっている。このエリアは売春合法地帯で、週末は国内外から客が訪れる。外国人には非常に人気があるエリアで、現地ツアーも多い。日本語の案内もちらほらと見かける。
ダムラック通り沿いに鎮座するのはアムスの秘宝館ことセックスミュージアムと売春博物館。どちらも思わず笑える展示からえげつないものまで、濃密な時間が待っている。

Red Light Secrets – Museum of Prostitution (トリップアドバイザー提供)

隠れた人気を誇るのは拷問博物館。こぢんまりとしているが展示内容や照明などおどろおどろしく、場末感もたっぷり。

Red Light Secrets – Museum of Prostitution (トリップアドバイザー提供)

もはや日本での展示は不可能と思われる「人体の不思議展」もこちらでは健在。ダムラック通り沿いにあり、結構にぎわっているのがアムステルダムらしい。


ふたたびほっこりモードへ。
内側の運河・シンゲル沿いはフラワーマーケットとして名高く、通り沿いや船の上が売り物の花で彩られる。街歩きの2日目は運河ツアーに参加するのもおすすめ。アムステルダム中央駅やハイネケン・エクスペリエンス付近に発着場がある。日が落ちると運河に夜景がうつりなまめかしい。

Flower Market (トリップアドバイザー提供)

Exposure Photo Tours, Amsterdam (トリップアドバイザー提供)

アムステルダムは店じまいがはやめ。たいてい18時に閉まってしまう。ショッピングは早めにでかけよう。


アムステルダムはモダンな建築でも名高い。アイ湾(Het IJ)沿いのウォーターフロント地区、ボルネオ島やジャワ島近辺には個性的な現代建築がそろっており、マニアにはたまらない。

Amsterdam Photo Safari (トリップアドバイザー提供)


Python Bridge (トリップアドバイザー提供)

Ookmeerweg---Google-Maps
(画像:Google-Oklahoma)


せっかくオランダにいったのなら、郊外の名所にも訪れたい。
キューケンホフ公園は市街中心部からおよそ30km。3月半ばから5月半ばの8週間のみ開園する庭園で、地面を埋め尽くすような圧巻のチューリップ畑が有名な人気スポット。

Keukenhof (トリップアドバイザー提供)

アムステルダム市内でも風車を見ることができるが、やはり訪れたいのはキンデルダイク。18世紀に遡る歴史ある風車群で、巨大な19基もの風車を背景に沈む夕陽は絶景。帰りはアムステルダムに戻ってもいいし、ロッテルダムに宿をとるのもいい。



The Mill Network at Kinderdijk-Elshout (トリップアドバイザー提供)



Jacketz Oud-West (トリップアドバイザー提供)


MAX Amsterdam (トリップアドバイザー提供)

イギリス、ドイツと同じくプロテスタントのお国柄であり、食についてはあまり期待できない…、という評価は過去のもの。
オーガニック食材やファーマーズマーケットなど食への意識は高まっており、伝統的な煮込み料理からアジアンフードまでバラエティも豊か。

オランダ料理に欠かせないのは熟成度の高いソーセージ(サラミ)やチーズ、そしてニシンの漬けもの。野菜の煮込みを添えたりサンドイッチにしたりと素材をいかしてシンプルに味わうことが多い。また、ジャガイモは主食といっていいほど多用される。ムール貝や牛肉のビール煮、濃厚なシチューやザワークラウトなど周辺国ベルギー、ドイツ、フランスの味わいもポピュラー。
移民が持ち込んだエスニックフードも豊富で、特にインドネシア料理のレベルは高い。

隣国ベルギーと同じくビール大国で、ハイネケンのお膝元でもある。ライトなものから度数の高いもの、濃厚な味わいのものまで数多くそろっている。

コーヒーも名物で、そもそもインドネシアにコーヒーを持ち込み一大産地としたのはオランダ人。市中には歴史あるカフェも多い。
なお、アムステルダムのカフェはコフィーハウス(Koffiehuis)、コーヒーショップ(Coffeeshop)は大麻ショップを指すのでご注意(ということくらい、アムステルダムに行こうとしている方なら常識ですよね…)。

(画像:柳下毅一郎)


日本からの行き方

(空路)
なんといっても便利なのはKLMオランダ航空による直行便。
成田・関空から毎日運航している(成田の火木土日は1日2便)ほか、福岡からも運航している。いずれも日本を午前に出発し同日午後3時頃到着(成田の2便目は午後発19時着)。
料金も安く、燃油込みで10万を切ることも珍しくない。

一方乗り継ぎであれば中東系が安く、エディハドやカタール航空で7万円程度のものも。所要時間は長いものの、日程に余裕があれば検討したい。

(パッケージツアー)
中東系エアラインやトルコ航空を使った比較的安めのツアーが多い。5日間で9万円程度。2人旅なら航空券代とさほど変わらないこともあり、検討価値は高い。

(陸路)
鉄道や高速バスで近隣国から向かうことができる。
ブリュッセルからは高速鉄道でおよそ3時間、フランクフルトからは4時間、ベルリンからは6時間、パリからは3時間と、かなり近い。チェックイン時間や空港移動などを考えると飛行機よりも早いことも。
スキポール空港駅にはアントワープ、ブリュッセル、パリ、ベルリンなどから直接高速鉄道が乗り入れており、都市間の移動も容易。

(空港)
市街の南西、およそ15kmに位置するのがスキポール空港(Schiphol Airport;AMS)。1916年開港と世界でも屈指の歴史をほこり、現在でも利便性と最新設備が評価されている、欧州を代表する名空港である。もちろんKLMオランダのハブ空港となっている。
単一ターミナルで移動がしやすく、欧州各地への乗り継ぎも容易。

空港から市街への移動手段も充実しており、鉄道でアムステルダム中央駅までわずか15分(4ユーロ程度)。
タクシーならおよそ20分程度。料金は大手TCA社の場合中心部まで定額40ユーロとなっている。メーターで行った場合には45ユーロ程度かかるので料金を確認しておこう。
空港からのバス(Amsterdam Airport Express)も安く、料金は5ユーロ程度。主要ホテルを巡るConnexxion社のシャトルバスは17ユーロ。

アムステルダムへの短期滞在なら「アムステルダムトラベルチケット」がお得。空港からの移動と市内交通がセットになっており、1日券が15ユーロ、2日券が20ユーロ、3日券が25ユーロとなっている。空港到着ロビーのチケット&サービスカウンターや観光案内所で購入できる他、市内のホテルや交通局カウンターでも入手できる。
また、「オランダパス」「アムステルダムシティカード」「ミュージアムカールト」という各種のパスもあり、それぞれ適用範囲が異なる。場合によってはパスの内容を使い切れず割高になることもあるので、事前に比較しておこう。




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地理と気候

オランダは西ヨーロッパの北部、ドイツとベルギーに隣接しており、北海に面している。国土の多くが干拓地であり、スキポール空港も海面下にある。
アムステルダムは北緯52度と樺太やバイカル湖にあたる高緯度だが、暖流と都市化のためそれほど寒くならない。冬は昼間5度程度、夏でも20度台で、30度を超えることはあまりない。夏場は夜9時頃まで明るい。

ベストシーズンは5月~8月だが、キューケンホフ公園の開園する3月半ばやチューリップが開花する4月の人気も高い。。
オランダはクリスマスを2回祝う。11月中旬が1回目で、聖ニコラスを記念したパレード。12月になると5日の聖ニコラス祭を経てクリスマスマーケットが建ち並ぶ。

日本との時差はマイナス8時間。日本の正午が午前4時。3月最終日曜日から10月最終日曜までサマータイムで、時差はマイナス7時間。


(画像:Google)


言語と通貨

公用語はオランダ語だが、オランダ人はふつうに英語を話す。英語で全く問題ない。

オランダ人(ゲルマン系)がマジョリティであるが、アムステルダムは積極的な移民政策のかいもあって様々な人種が共存している。アフリカ、中東のほか、かつての植民地であるアジアからの移民も多い。
通貨はユーロ。1ドル=136円程度(15年9月時点)。

物価は高め。特に、旅行者3大支出のホテル、外食、タクシー代はいずれも日本より高く感じる。ホテルは3つ星で100ユーロを超える。外食は安くても12ユーロ、タクシーは初乗り7.5ユーロ。
比較的安いのは食料品。長期滞在の場合はキッチン付の宿で自炊するか、テイクアウトの利用でしのごう。

クレジットカードの通用度はそれなりに高く、多額の現金を持ち歩かないという意味からも積極的な利用を推奨。ユーロの両替は日本で行うのが鉄則。
6~21%の付加価値税がかかるが、レシート1枚あたり50ユーロ以上の買い物で還付制度がある。

チップはタクシーに1割程度、レストランも代金の1割程度、ホテルのベルボーイやベッドメイクには1ユーロ程度。サービス料が含まれていれば不要。


(画像:Wikipedia)


ビザと治安

フリーダムな雰囲気から予想できる通り、身辺にはそれなりに注意が必要。
旅行者をねらったひったくり、スリ、置き引き、盗難などの被害は多く、特に大金を持ち歩きがちな日本人はねらわれやすいとされている。
主要な観光地や交通機関、特にダム広場やゴッホ美術館、スキポール空港、アムステルダム駅、駅とダム広場を結ぶダムラック通りなどでスリの被害が多く報告されている、
ダム広場周辺や飾り窓付近はホームレスやキマった連中も多く夜はかなり不穏な雰囲気。写真撮影も控えた方がよい。

なお、マリファナの個人所有(2グラム以内)が黙認されているのはオランダ人に対してであることに注意しよう。日本の大麻取締法は国外での所持をも対象としている。日本人が現地のカフェでブハっとやったらもちろん違法となる。
指定場所以外での屋外喫煙やハード・ドラッグの使用は現地でも違法となり、厳しく取り締まられている。

観光目的の場合、90日以内の滞在はビザ免除。オランダ出国時にはパスポート有効期間が3ヵ月以上必要。


市内交通

市街はそれほど広くないため、徒歩でもそれほど不自由はない。

(トラム・バス・鉄道・メトロ)

This photo of Park Plaza Vondelpark, Amsterdam (トリップアドバイザー提供)

公共交通機関が網の目のように張り巡らされており、特にトラムは旅行者にとっても移動にかかせない足。
メトロ・バス・トラムはすべてアムステルダム市営交通会社(GVB)による運営で、チケットも共通。1時間券が2.8ユーロ、1日券が7.5ユーロ。中央駅の正面にGVBのビルがあるので、各種チケット購入はそこで可能。

OVチップカードというプリペイドカードが便利。旅行者は無記名式のものを利用する。カード代は7.5ユーロで、無料利用分は含まれない。5年間有効。電車を利用する場合には20ユーロ以上のカード残高が必要となる。

短期滞在なら上掲の「アムステルダムトラベルチケット」をはじめとした各種パスの検討も。

(タクシー)
ホテルや観光地などのタクシー乗り場に停車している。流しのタクシーは拾えないので注意。「T☆K」というステッカーの貼ってあるタクシーは認定制度をクリアしたドライバーの証であり、安心して利用できる。

初乗りが2kmで7.5ユーロ、以降1kmごとに2.2ユーロ。タクシーを待たせる場合の上限は1時間あたり33ユーロ。おつりの小銭をチップで渡せばOK。

鉄道駅では割り安な相乗りタクシー(トレインタクシー)を利用することもできる。

(レンタサイクル)

Wheely Dutch Bike Tours – Day Tours (トリップアドバイザー提供)

オランダ人の自転車好きは有名で、人口より自転車台数の方が多いともいわれる。国外でもその自転車狂っぷりは変わらず、自転車各国の空港でロードバイクを組み立てている旅行者をみたら高確率でオランダ人とみてもいいほど。
当然市街や交通ルールも自転車にやさしいつくりで、現地で乗らないのはソン。レンタルサービスを活用してライドを楽しもう。

個人の自転車貸しサービス、Spinlisterもおすすめ。アムステルダムにはかなり多くの登録者がいる。


ホテルとシーズン


Lloyd Hotel & Cultural Embassy (トリップアドバイザー提供)

ホテルのレートはヨーロッパの標準的な水準で、すなわちやや高め。
3つ星ホテルが1.5万円程度、4つ星なら2万円台となる。
ただし、安宿もそれなりに充実している。ダム広場やミュージアム広場周辺はリーズナブルな宿がそろっている。ホステルなら安いドミトリーで2千円~、個室なら4千円~。

7~8月はハイシーズンで、レートも高めになる。

宿代はオランダ滞在のネックなので、個人宅の部屋貸しサービスAirbnbの利用もお勧め。


ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
オランダの大手携帯会社は、T-Mobile、KPN、Vodafone、MVNOのLebaraなど。
プリペイドSIMの購入は簡単で、空港や市中の通信キャリアカウンターで購入できる。アクティベートも即時。

T-mobileの場合、10ユーロで200メガ。1メガにつき0.05ユーロ。
旧国営KPNの場合はバリエーションも多く、1ギガで20ユーロ、5ギガで25ユーロなど。
Vodafoneの場合は700メガで15ユーロ、1ギガで18ユーロなど。
NOSの場合、4週間1ギガで12.5ユーロ、8週間2ギガで25ユーロなど。

LebaraはKPNの回線でカバレッジも広く、日本語の情報も多い。500メガで5ユーロ、1ギガ10ユーロなど。

レンタルルーターの場合、一日800円程度。

(WiFi)
多くの欧州の大都市同様に、多くのカフェや公共機関でWiFiが利用できる。

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5. 旅の本屋 のまど イベント情報:10月2日 (金) 下川裕治さん スライド&トークショー

Profile
プロフィール

旅の本屋 のまど

東京・西荻窪にある旅の本屋です。音楽、映画、思想、料理、宗教など、さまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトしています。「旅」に関するイベントも定期的に開催中!
所在地:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-12-10司ビル1F
営業時間:12:00 ~ 22:00 定休日:水曜日
HP:http://www.nomad-books.co.jp/

新刊「週末ソウルでちょっとほっこり」発売記念
◆下川裕治さん  スライド&トークショー◆
「週末ソウルの旅の楽しみ方」

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新刊『週末ソウルでちょっとほっこり』(朝日文庫)の発売を記念して、旅行作家の下川裕治さんをお招きして、ふらっと行く週末ソウルの旅の魅力についてスライドを眺めながらたっぷりと語っていただきます。前作『週末香港・マカオでちょっとエキゾチック』では、重慶大厦(チョンキン・マンション)や大衆食堂といった庶民的な異空間が残り、路上を占拠した学生たちが涙を流した香港と、中国の富を巧みにとり込みカジノ景気に沸くマカオの対照的なふたつの街に注目し、週末の香港&マカオ旅行の楽しみ方を紹介していた下川さん。本作では、ハングルの海を漂って注文のコツを覚え、韓国人の飲みっぷりにつきあって二日酔いになり、未知なるKポップの世界に一歩踏み込んで週末のソウル旅行の楽しみ方をオススメしています。解けない謎が山のようにあるソウルの昔と今、表と裏を温かく取材した下川さん独自のソウルの旅の味わい方が聞けるはずです。下川ファンの方はもちろん、韓国やソウルが大好きな方や週末旅に興味のある方はぜひご参加ください!
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※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。


下川裕治(しもかわゆうじ)

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1954年長野県松本市生まれ。旅行作家。『12万円で世界を歩く』でデビュー。以後、主にアジア、沖縄をフィールドにバックパッカースタイルでの旅を書き続けている。著書に、『鈍行列車のアジア旅』『「生き場」を探す日本人』『世界最悪の鉄道旅行ユーラシア横断2万キロ』『週末アジアでちょっと幸せ』『「行きづらい日本人」を捨てる』 等。

◆下川裕治さんブログ「たそがれ色のオデッセイ」
http://odyssey.namjai.cc/


【開催日時】  10月2日(金)   19:30 ~ (開場19:00)
【参加費】   900円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
 ※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp
 主催:旅の本屋のまど 
 協力:朝日新聞出版

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6. 編集後記

tabinoteワタベです。シルバーウィークは皆さまいかがおすごしでしょうか。
私は北陸に来ておりますが、どこもかしこもクルマだらけ。やはりムリしてでも平日に休みをとってうろつくに限りますね。
さて、メールマガジン第55号をお送りします。

ニュースで気になるのはTSAロックのマスターキー流出事件。その後続報がないのも気になります。アメリカの搭乗手続きってTSA以外では施錠できなかったり靴まで脱がせられたりめんどくさいですよね。
下川さんはKLIA2。あるときは最終目的地でありあるときはより遠くへ向かうための休息地。快適さといい、旅気分がアガル感じといい、私が一番好きなターミナルです。
旅行記はやましたさんのイタリア旅行記、いよいよ最終回です。どうしてもアジアが多めなtabinote旅行記の中、欧州旅行記はとても新鮮でした。ホントにイタリアは見どころが多くていいですね。絶景本で有名なランペドゥーザ島の旅行記をtabinoteで見れるとは思いませんでした。貧乏性のtabinoteメンバーならローマだけで3回分くらい旅行記をひきのばしかねないです…。
世界一周ノート、今回はNY日記その2です。こちらはあくまで青木さんが想像で書いた「もしNYで働いたら」記ですので、誤解のないようにお願いします。それにしても取材したかのようにリアルな記述ですね…。
「世界あの街」はアムステルダム。チューリップと風車を連想する方から飾り窓とマリファナが浮かんでくる好事家まで、多様な顔を持つ街です。それなりに気合いを入れて書きましたので旅のガイドにぜひどうぞ。
西荻のまどさんのイベント情報は10/2の下川さん。下川さんならではの歴史的・地理的考察にあふれたソウル旅をユーモアたっぷりに語ってくれると思いますので、どうぞお楽しみに。

では、次号もよろしくお願いします。
次回は10月6日(火)の発行予定です。


発行:有限責任事業組合tabinote
http://tabinote.jp

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