4. 世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第48回 ラスベガス


ラスベガス(トリップアドバイザー提供)

アメリカ合衆国・国旗

【画像:Wikipedia提供】

見どころと特徴

世界最大級のカジノタウンであると共に、コンサートやスポーツなども超一流がそろうエンターテイメント・シティ。グランドキャニオンやセドナなどアメリカ中西部の大自然も近い。

ラスベガスの繁華街は大きく2つのエリアに分かれる。1つはカジノホテルが建ち並ぶ大通りラスベガス・ブルーバードを中心とする南北7kmほどのエリア、ストリップ。もう1つはストリップの北に位置するダウンタウン。
マッカラン国際空港-から-フ


空港からストリップに入ってすぐ南側、MGMグランドでタクシーを降りチェックイン。
広いストリップは中央分離帯にヤシが植えられ南国の雰囲気。さっそくモールのようなパチンコ屋のような巨大施設が目に入ってくる。自由の女神やマンハッタンを模したような建物は名物ホテルのニューヨーク・ニューヨークだ。
この一角は新フォーコーナーと呼ばれ、ハーシーズ・チョコレートのミュージアムやローラーコースターが名物となっている。
4 NV 593   Google マップ
(画像:Google)

さらに北に歩いてみる。巨大なホテル、巨大なフードコート、巨大な看板…なにもかもが巨大で圧倒される。

右手に見えるエッフェル塔はフランスをイメージしたホテル・パリスの目印。その正面がホテル・ベラッジオ。夜の噴水アトラクションがあまりにも有名。
3649 S Las Vegas Blvd   Google マップ
(画像:Google)


Bellagio Fountains (トリップアドバイザー提供)

この一帯はフォーコーナーと呼ばれ、ストリップの中心的なエリアだ。
フラミンゴロードの交差点を抜けると右手にフラミンゴ、左手にはシーザースパレスというやはり名物ホテルがそびえ立っている。

Flamingo Las Vegas Hotel & Casino (トリップアドバイザー提供)


Caesars Palace (トリップアドバイザー提供)

その北にあるのがラスベガスの新名所、2014年に開業したLINQ。様々なショップやレストラン、アミューズメントが集まる複合施設だ。
Linq  Google マップ
(画像:Google)

LINQの目玉は40人乗りの超巨大観覧車、ハイローラー。

The LINQ Hotel & Casino (トリップアドバイザー提供)

さらに北に歩くとミラージ、ベネシアン、Wynnといったこれまた名物ホテルがある。ミラージの火山ショーとWynnのホログラムショーはいずれも無料。こちらも立ち寄ってみよう。


Venetian Resort Hotel Casino (トリップアドバイザー提供)


Wynn Las Vegas (トリップアドバイザー提供)

ここまで歩くと喧噪とネオンでお腹いっぱい。
しかし、モノレールの北端駅SLSホテルを超えてストラトスフィアまでたどり着けばもうストリップの街歩きも終わりだ。
2209 S Las Vegas Blvd   Google マップ
(画像:Google)

ここまでブルーバード大通り沿いを歩いてきただけだが、各々のホテルにはカジノがあり、その他にもダンスショー、アクロバットなショー、お色気ショー、コンサート、ミュージアム、スポーツ興業、遊園地、アミューズメントレストラン、フリーフォールやバンジーといったエクストリーム・アトラクションまでありとあらゆる娯楽が揃っている。もちろん、ホテルの外にも路面店やビル内、ショッピングセンターなどにそれらの施設が無数にあり、1つ1つ挙げていったらきりがないほど。


ダウンタウンはもともとラスベガスの中心だったが、ストリップの繁栄に遅れをとっていた。近年ではホテルの改装や新開業がすすみ、華やかさを取り戻している。

Fremont Street Experience (トリップアドバイザー提供)


さて、ネオンやカジノにそれほど興味がないという向きにもおすすめの施設を2つほど紹介。
1つはストリップ地区、フラミンゴ通りを東に向かった先にある「核実験博物館」。ラスベガスの北西およそ100kmにあるネバダ砂漠は1951年の冷戦まっただ中に核実験場となり、これまで1000回以上の実験が行われた。いかにアメリカの核がファシズムを終わらせ、必要な抑止力となってきたかを満面の笑みで紹介するようなドギツイ展示で、いろいろと考えさせられることは確実。しかもこの施設は国営。

The National Atomic Testing Museum (トリップアドバイザー提供)

もう1つはダウンタウンのMob博物館。かつて連邦裁判所だった由緒正しい建物を改装したマフィアの博物館。キラ星のようなギャングスターの生涯が豊富な資料で紹介されており、ベガスにあるだけあってエンタメ要素もなかなか。どこの好事家が建てたのかと思いきや、こちらもなんと国営。訪問前にゴッドファーザーを観て予習しておこう。

The National Atomic Testing Museum (トリップアドバイザー提供)


ラスベガスはアメリカ中西部の大自然観光の拠点でもある。ネオンとカジノにひたりきった心身をリセットする意味でも、ぜひ郊外をおとづれてみたい。

近郊でもっとも手軽に行けるスポットはフーバーダム、およびダム湖となるレイク・ミード。とにかく圧倒させる規模の巨大ダムで、ダム好きなら必見だろう。

Hoover Dam Bypass (トリップアドバイザー提供)

レッドロック・キャニオンも人気がある。ラスベガスからわずか1時間のドライブで、ネオンとは別世界の絶景が拡がる。

Red Rock Canyon National Conservation Area (トリップアドバイザー提供)

夏の気温50度、アスファルトで靴の裏が溶けるというアメリカで最も暑いデスバレーも日帰り圏(デスバレー国立公園は隣のカリフォルニア州となる)。
この地を200kmも走るバッドウォータ-・ウルトラマラソンは世界一過酷なマラソンレースとして知られ、毎年日本人が多数参戦する。

Badwater (トリップアドバイザー提供)

ラスベガスから一泊すればグランドキャニオン、セドナといったメジャーなスポット(いずれもアリゾナ州)も視野に入る。

グランドキャニオンの景観はあまりにも壮大。素通りするには惜しすぎるので、ラスベガスに行った際にはぜひとも旅程に組み込みたい。写真や画面で見るのと肉眼で体感するのは大違い。

Grand Canyon (トリップアドバイザー提供)

近年、いわゆる絶景本などで非常に有名になったのはアンテロープキャニオン。岩がつくりだすカーテンのような幻想的な光景が知られるようになり、多くの観光客がカメラを片手におとづれる。

Antelope Canyon (トリップアドバイザー提供)

VELTRA


特別企画:カジノ入門

せっかくラスベガスに来たのならやはりカジノにチャレンジしてみたい。
ここでは初心者向けのカジノの楽しみ方について、海外カジノ歴10年以上のtabnoteスタッフ田口が解説する。

・基本
ラスベガスのカジノはすべて合法、公的機関による厳しい審査を通過しライセンスを受けている。よって以前は否定できなかった裏社会との関係も完全に切れており、当然イカサマも一切ないので安心してプレイできる。
また、マカオなどではまだ色濃く残る鉄火場のイメージも皆無、治安もアメリカ全土のどこよりも良好、善良な市民が楽しくプレイしている。
さて、カジノで楽しめるゲームだが、大きく分けてマシンゲームとテーブルゲームに二分される。

・マシンゲーム
スロットマシーンに代表される、機械にコインや紙幣を入れて当たりを狙うゲームのこと。現在は大半がコンピューター制御によるビデオゲーム形式になっている。
基本的な遊び方は以下。

1.マシンを選ぶ
マシンによってプレイする値段が違う。「1¢(セント)」、「5¢」、「25¢」、「$1」、「$5」、「$25」などがある。
ただし後述のように、現在のスロットマシンはほぼすべてマルチライン対応になっているので、1プレイには表記されている金額の2倍~200倍くらい必要になる。

2.お金を入れる
マシンに紙幣を挿入すると金額に応じてクレジットが表示される。
例えば「1¢」マシンに「1ドル札」を挿入すると「100クレジット」、「25¢」マシンに「1ドル札」を挿入すると「4クレジット」となる。

3.LINE数とBET数を決めてゲームスタート
いよいよプレイ開始だ。レバーを引くか「BET」、「SPIN」などのボタンを押せばドラムまたは画像が回転し、図柄が揃えばクレジットが増える。
ここで注意しなければならないのは「LINE」数だ。
マシンに表記してある値段でプレイできるのはあくまで「1LINE」、つまり中央の横1列しか有効にならない。
例えば「1LINE」でプレイした場合、図のように上段で図柄が揃っても

01

ハズレとなる。

ここで3倍のクレジット(25¢マシンなら75¢)を使って「3LINE」でプレイした場合、

02

上段、中段、下段が有効になるので当たりとなる。

機種によって違うが、LINE数はどこかで選択できるようになっているはずだ。

LINE数とともに重要なのが「BET数」だ。
BETとは1LINEに対して、何クレジット賭けるかを意味する。
例えば1LINE-1BETでプレイした場合は1ゲームにつき「1×1」で「1クレジット」消費される。
また、20LINE-20BETでプレイした場合は1ゲームにつき「20×20」で「400クレジット」消費されることになる。

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典型的なビデオスロットの画面(google提供)

また、「MAX BET」というボタンを押すと、その機種で選択できる最大のLINE数でプレイできる。通常は「MAX BET」でプレイしたほうがいいだろう。
もちろん「1LINE-1BET」の最低レートでプレイしても構わないが、なかなか当たらないので結局ストレスがたまることとなる。

以上、文章に起こすと多少複雑だが、「1¢」もしくは「5¢」台なら「MAX BET」を押しても1ゲーム1ドル程度でプレイできる。
100ドル札1枚あればそこそこ長時間遊べるので、パチンコ感覚で気軽に楽しめる。

4.勝ったら換金
当たった場合も昔のように、コインがジャラジャラと出てくるのではなく、クレジット数が増えるだけだ。
最初に投入したクレジット数を覚えておき、上回ったらさっさと換金しよう。
「COLLECT」ボタンを押すと、獲得した金額が書かれたバウチャー(紙)が出てくるので、それをもって「CASHER(換金所、CAGEと表記されている場合もあり)」に行けばいいだけだ。自動換金機が用意されているカジノも多い。

・テーブルゲーム
テーブルゲームとは、文字通りテーブルの上でトランプやルーレット、ダイスなどを使って人間相手に楽しむゲームの事だ。カジノフロアの8割くらいはマシンゲームで占められているが、カジノで遊んだという雰囲気を味わえるのはやはりテーブルゲームだ。臆せずチャレンジしてみよう。

・チップ
テーブルゲームでは直接現金をやりとりするのではなくチップ(CHIP)を利用する。チップを購入するには適当なテーブルに座りテーブルに紙幣を出せばいい。すぐにディーラーがチップを用意してくれる。
チップはカジノ内ならどのテーブルでも利用でき、いつでも「CASHER」で換金できる。ただしルーレットだけは専用のチップとなりルーレットでしか使用できない。

カジノチップ(提供Wikipedia)

・賭け金
テーブルゲームには、1ゲームで賭けなければならない最低額(Minimam Bet)と最高額(Maximum Bet)が決められており、各テーブルに表示されている。

standingsignholderws
表示の例(google提供)

では代表的なテーブルゲームを紹介しよう。

・ルーレット
一般的にカジノといってイメージするゲームはこれが一番だろう。
回転盤にボールを投げ込み止まった数字を予想する簡単なゲームだ。
特定の数字だけではなく、数字の色(赤か黒)、偶数・奇数などを予想することもできる。
詳しい遊び方はこちらを参考に
ラスベガス大全

・ブラックジャック
トランプのカードを引き合い、数字の合計が「21」を超えない範囲で「21」に近い方が勝ちとなるゲーム。
ルールは単純だが、引くか引かないかの判断は確率に基づき必ず「正解」がある。それを知っているか知らないかでは勝率が大きく異なってくる。
詳しい遊び方はこちらを参考に
ラスベガス大全

・クラップス
2個のダイスを振ってその合計値を当てるゲーム。ディーラーと黙々と勝負するブラックジャックなどと異なり、大勢のプレイヤーが騒ぎながらプレイしていることが多い。日本では親しみの薄いゲームだが、いちばんラスベガスらしいとも言える。
詳しい遊び方はこちらを参考に
ラスベガス大全

クラップステーブル(提供Wikipedia)

・バカラ
「PLAYER」と「BANKER」のどちらかに賭け、引いたカードの合計が「9」に近い方が勝ち。
ただし、ブラックジャックのように「引く」、「引かない」の選択権はなく、ルールにしたがってディーラーが機械的に勝敗を決めていく。どちらが勝つかの割合もほとんど同じ、つまり「丁半バクチ」とやっていることはほとんど同じである。
その単純さから中国人富裕層に好まれており、マカオやシンガポールなどではテーブルゲームの9割がバカラという状態だ。
詳しい遊び方はこちらを参考に
ラスベガス大全

・ポーカー
日本で一般的な5枚の手札を使って役を作る「5カードポーカー」ではなく、2枚の手札と5枚の場札を組み合わせて役を作る「テキサス・ホールデム・ポーカー」が主流。
世界大会がテレビで中継されるなど、アメリカではもっとも人気のゲームとなっている。
ただし、カジノVSプレイヤーで勝負する他のゲームと違い、麻雀などと同じくプレイヤーVSプレイヤーで勝負するゲーム、つまり実力差が如実に出るということは肝に銘じておく必要がある。
詳しい遊び方はこちらを参考に
ウィキペディア

その他にも「カジノウォー」、「レットイットライド」、「カリビアンスタッドポーカー」、「スリーカードポーカー」、「パイガオポーカー」など多数のテーブルゲームが用意されている。

・なにをやればいいの?
さて、初心者におすすめのテーブルゲームはなんだろうか?
ずばり「ルーレット」と、「バカラ」だ。
理由は簡単、ルーレットはどこにどのように賭けても配当は同じ、バカラはそもそも賭けるパターンが2つしかない。つまり知識があろうとなかろうと勝率が下がることはないからだ。
逆に「ブラックジャック」や「ポーカー」は知識がないと確実に負ける。ただしどちらも戦略を覚えれば少ない金額で長時間楽しめるので、時間があれば予習をして挑むのもオススメだ。

とは言え強調しておきたいのは、「カジノに必勝法」はない、そして「長時間プレイすれば確実に負ける」だ。
逆に言えば「短時間」なら大勝ちする可能性もある。あらかじめ「負けてもいい額」そして「プレイ時間」を決めてプレイすれば安心して楽しめる。

まあ、魅力に取り憑かれると筆者のように朝から晩まで観光もせずカジノに入り浸りになるのだが……



The Buffet at Wynn(トリップアドバイザー提供)


Wicked Spoon Buffet(トリップアドバイザー提供)

ラスベガスの食といえばビュッフェ(”バフェイ”と発音)。いわゆる食べ放題のバイキングだ。
あまりいいイメージを持たない人もいるかもしれないが、ラスベガスとバフェィは切っても切り離せない。ホテルにとっては集客の重要なツールであり、客にとっても安くて豪華、食事の時間を調整しやすいバフェイはありがたい存在。かくしてラスベガスは世界でも最先端のバフェイ都市となっており、その内容やコストパフォーマンスは驚くべき水準に達している。

いかにもアメリカ!といったシーフードやローストビーフ、テーブルを埋め尽くすデザートなどが定番だが、日本食や中華、メキシカンなども当たり前の存在。寿司をその場で握るようなバフェイもある。
おおむね、ランチが20ドル程度、ディナーが30ドル程度が相場だが、価格を考えると非常にお得。バフェイはセルフ方式だがチップが求められる(ただし1~2ドル程度でOK)。

なお、バフェイはソフトドリンクが含まれるが、アルコールは別会計。ネバダ州の飲酒可能年齢は21歳以上となっているので注意したい(ただし喫煙は18歳以上)。


日本からの行き方

(空路)
ラスベガスへの直行便はないため、西海岸の都市を経由して向かうこととなる。
当然、便利なのはロサンゼルスかサンフランシスコ。北米への航路は北を経由するため、シアトルやバンクーバー便も所要時間が短くおすすめ。やはり、価格と所要時間のバランスからして米系が有利。おおむねユナイテッドかデルタの2択となるが、ANAや大韓航空がお得なこともある。特に大韓航空はソウルからラスベガスまでの直行便をもっている。

(パッケージツアー)
アメリカツアーの中でもかなり安めで、5泊程度のツアーなら最安6万円台もある。グランドキャニオンを巡る場合は10万円程度。

(陸路)
ロサンゼルスからラスベガスまでは450km、車で5時間程度。ロサンゼルスから国内線に乗り換えるくらいなら、そのままレンタカーで行ってしまうという手もある。

グレイハウンドでロサンゼルスから向かうこともできる。一日10往復程度と便数は多いものの、ロサンゼルス側の停留所は人気のない倉庫街で治安がよくないとされている。リトルトーキョーからタクシーを使った方がよい。

(空港)
ラスベガスの空の玄関はマッカラン国際空港(LAS)。ストリップまで3kmと非常に便利な場所にある。
年間乗客数4千万人以上、発着回数は50万回を超えるという巨大空港。

2つのターミナルがあるが、スロットマシンがずらりと並ぶ壮観な光景が見られるのは国内線中心のターミナル1。ターミナル3は2012年に開業した新しい施設で、国際線と一部の国内線を扱う。こちらにも300台のスロットマシンがある。ターミナル2は3タミの開業にともなって閉鎖された。

空港からの足はタクシーや乗り合いシャトルバス、市バス、レンタカー。ホテルへの送迎を頼む人も多い。

タクシーの場合ストリップまで空港利用料(2ドル)とチップ込みで20ドル~、ダウンタウンまで30ドル~といったところ。

乗り合いシャトルバスは主要なホテルを巡回する。ストリップまで1人あたり8ドル、ダウンタウンまで9.5ドル。1人ならタクシーよりも安い。

市バスは後述するRTCバスがターミナル1から出ている。ストリップへの路線はないが、ダウンタウンまで2ドルと格安。

レンタカーは後述するとおり空港に巨大カウンターがある。

豪華にリムジンで向かうという手もある。空港のタクシー乗り場に普通に停車しているほか、ホテルに送迎を依頼する際に車種を指定することもできる。




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地理と気候

アメリカは広く、エリアによってだいぶ気候が異なる。ラスベガスのあるネバダ州は砂漠気候であり、雨が少なく低湿で、昼夜の温度差はやや大きい。
したがっていつ行っても楽しめるが、中でもベストシーズンは気温的に過ごしやすい春と秋(3~5月と10~11月)。
夏(6~9月頃)は昼間30度を超え暑いが、カラっとしているため温度から想像するよりも快適に過ごせる。冬(12~2月)は夜間だいぶ冷え込む。
グランドキャニオンに行く場合は4~5月、9~10月あたりがおすすめ。
(後述「ホテル」も参照のこと)

日本との時差はマイナス17時間、サマータイム中はマイナス16時間。日本の正午が前日の19時(夏は20時)。


【画像:Google提供】


言語と通貨

英語が基本。
ヒスパニックが2割、アフリカ系が1割、アジア系が5%で、大多数はヨーロッパ系。
通貨は米国ドル。1ドル=123円程度(15年6月時点)。

物価はアメリカでも屈指の安さと考えてよい。特にホテルと食事は豪華さを考えると格安。ストリップ地区やカジノホテルからそれほど出ないのであればほとんどお金を使わずに過ごせる。

クレジットカードは必須。むしろホテルやレンタカーなどカードがないと成り立たない。
むしろ、気をつけたいのは外貨(ドル)への両替。現地での円→ドルレートは悪いので、日本で調達していくようにしたい。

ホテルやカジノではチップの機会が多い。タクシーは1割程度(最低1ドル)、ベルボーイやベッドメイクには1~2ドル程度、ルームサービスやレストランは代金の2割程度が目安。サービス料が含まれていれば不要。カジノで勝った場合はディーラーに多少渡すこともある。
クレカの場合、チップは伝票のチップ欄に任意の額を書き込んで会計してもらう。チップのみ現金をテーブルに置いてきてもよい。


【画像:Wikipedia提供】


ビザと治安

夜でも人気の絶えないラスベガス。ストリップ地区は比較的安全といえるが、人気のないエリアや寂しい通りは注意。ダウンタウンの周辺までいくとあまり治安が良いとはいえない。
スリ、カジノでの置き引きには注意。バフェイで料理を取りに行くときなども要注意だ。ぼったくりバーなどの被害も報告されている。

観光目的の場合、90日以内の滞在はビザ免除。商用や第三国を経由しての入国などではビザが必要。
ビザ免除のためにはESTA(電子渡航認証システム)による事前申請が必要。ESTAは2年間有効で渡航72時間前までに申請が推奨されている。ESTAを取得していないと入国できないため早めの準備がお勧め。


市内交通

ラスベガス市は東西南北20km以上にわたるが、ストリップは端から端まで7km程度。徒歩でも巡ることができる。
ただし暑さの中外を歩くのはきつく、屋内も冷房ギンギンで内部構造がわかりにくい巨大施設ばかり。歩く街歩きが好きな人でも無理しない方がよい。

(タクシー)
タクシーはホテルや空港で乗車する。通りを流しているタクシーに乗ることはできない。料金は初乗り3.2ドルで、以降1マイルごとに2.6ドル加算。
一見安いと思いきや、チップが意外にばかにならない。目安は料金の2割程度。ホテルでドアを明けてくれるスタッフに1ドル程度。結局日本のタクシー並みかそれ以上と考えた方がよい。クレカ払いの場合は手数料が追加される(3ドル)。

(バス)
市バスはRegional Transportation Commission of Southern Nevada(RTC)が運営している。
市街を縦横に網羅しており、24時間365日運行で大変便利。2時間6ドル、24時間8ドル、3日20ドルのパスがある。デュース(Deuce)と呼ばれる2階建てのバスと、SDXという2両連結のバスがある。

(モノレール・トラム)
モノレールは公営。ストリップ地区の東側を南北に結んでいる。南東のMGMホテルから東北方面のSLSホテルまでおよそ7km、7駅。MGMホテルからさらに空港に南進し乗り入れる計画があるが実現していない。
1回5ドル、1日パスが12ドル。

トラムはホテルが運行しているもので、モノレールを補完するようにストリップの西側を南北に結んでいる。マンダレイベイ-エクスカリバーなど3つのトラム路線があり、すべて無料。

(レンタカー)
広いアメリカ、特に郊外に出るならレンタカーの利用がおすすめ。
街中やホテルのカウンター、空港などで借りることができる。
空港には各社のレンタカー・カウンターを集約した”McCarran Rent A Car Center”がある。こちらで借りれば空港から直でホテルに向かえるので便利だ。

地図を見ればわかるように、ラスベガスの道は碁盤状で走りやすい。ストリップは全面的に駐車禁止で、時間帯によってはかなり混雑する。駐車場の数は豊富。


ホテルとシーズン

ラスベガスのホテル代はおどろくほど安い。数千円で広々とした部屋に泊まることができる。さらに、中にはカジノのクーポンやバフェイチケットがついてくるものもあるなど、価格以上のお得感がある。
ラスベガス・ストリップには東京の1/2にあたる6万以上の客室があり、供給力も万全。
ラスベガスのホテルの多くは、値段を下げることで多くの顧客を呼び込み、カジノ収入と高稼働によって儲ける戦略をとっている。そのため一部の高級ホテルを除いてはおおむね一泊100ドル未満、四つ星クラスが50ドル未満ということも珍しくない。少し中心部を離れると30ドル20ドルという水準になる。しかも予約サイトなどでひんぱんにディスカウントが発生する。
ただし、最近ではカジノに依存しないホテルも増え始め、レートは高くなる傾向にある。

週末、大きなイベントと重なる時期はホテルのレートも上がる。特に2月のスーパーボウルや中国系の訪れる旧正月、3月のナスカーあたりの時期は要注意。ボクシングのビッグマッチや展示会などもホテルが埋まりやすい。


Bellagio Las Vegas(トリップアドバイザー提供)


ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
アメリカはかつてあまりプリペイドSIMが入手しやすいとはいえなかったが、近年は多くのMVNO業者(プリペイド携帯会社)による競争が進んでいる。
おおむね月額35ドル~40ドルでデータ無制限、2G程度まではLTE速度というプランが多い。以下のリンク「No Contract and Prepaid Phone Plan Guide」を参照のこと。「Bring Your Own Phone?」が「Yes」のカードは自分のSIMフリー携帯を持ち込んで契約できる。

以下の「アメリカのSIM、基礎知識101」にある通り、SIMと契約は独立している。アクティベートは自分で行うのが前提だが、あらかじめプラン(通信業者)を決めて購入時スタッフに設定してもらうのがラク。T-mobileの回線を使うReady SIMならアクティベート不要、14日間で容量1G、25ドルとコスパが良い。

プランによっては、手持ちのスマホの対応周波数と合わない場合があるのでよく調べてから購入しよう。iPnoneやNEXUSなどのグローバルモデル以外はAT&Tの850MHz3G回線しか使えないことも。いっそ現地でSIMフリーの安スマホを買ってしまうという手も…。

ソフトバンクのPhone 6、iPhone 6 Plus、iPad Air 2を使っている場合、Sprintの回線を使った「アメリカ放題」プランがある。980円で通話もデータ通信も無制限。2014年9月からキャンペーンが続いており、実際には無料で利用できる(キャンペーン期間中はiPad mini 3も対象)。Sprint以外のネットワークは対象外なので要注意。

(WiFi)
WiFiの接続に不自由することはなく、レストラン、カフェやファーストフードなどで無料のWiFiが提供されている。マッカラン空港ではどこでもWiFiが通じる。
一方でホテルは有料の場合が多い。

4. 世界あの街この街: ラスベガス


4. 世界あの街この街

このコーナーでは旅行先として人気の様々な都市を詳しく紹介していきます。

第48回 ラスベガス


ラスベガス(トリップアドバイザー提供)

アメリカ合衆国・国旗

【画像:Wikipedia提供】

見どころと特徴

世界最大級のカジノタウンであると共に、コンサートやスポーツなども超一流がそろうエンターテイメント・シティ。グランドキャニオンやセドナなどアメリカ中西部の大自然も近い。

ラスベガスの繁華街は大きく2つのエリアに分かれる。1つはカジノホテルが建ち並ぶ大通りラスベガス・ブルーバードを中心とする南北7kmほどのエリア、ストリップ。もう1つはストリップの北に位置するダウンタウン。
マッカラン国際空港-から-フ


空港からストリップに入ってすぐ南側、MGMグランドでタクシーを降りチェックイン。
広いストリップは中央分離帯にヤシが植えられ南国の雰囲気。さっそくモールのようなパチンコ屋のような巨大施設が目に入ってくる。自由の女神やマンハッタンを模したような建物は名物ホテルのニューヨーク・ニューヨークだ。
この一角は新フォーコーナーと呼ばれ、ハーシーズ・チョコレートのミュージアムやローラーコースターが名物となっている。
4 NV 593   Google マップ
(画像:Google)

さらに北に歩いてみる。巨大なホテル、巨大なフードコート、巨大な看板…なにもかもが巨大で圧倒される。

右手に見えるエッフェル塔はフランスをイメージしたホテル・パリスの目印。その正面がホテル・ベラッジオ。夜の噴水アトラクションがあまりにも有名。
3649 S Las Vegas Blvd   Google マップ
(画像:Google)


Bellagio Fountains (トリップアドバイザー提供)

この一帯はフォーコーナーと呼ばれ、ストリップの中心的なエリアだ。
フラミンゴロードの交差点を抜けると右手にフラミンゴ、左手にはシーザースパレスというやはり名物ホテルがそびえ立っている。

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その北にあるのがラスベガスの新名所、2014年に開業したLINQ。様々なショップやレストラン、アミューズメントが集まる複合施設だ。
Linq  Google マップ
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LINQの目玉は40人乗りの超巨大観覧車、ハイローラー。

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しかし、モノレールの北端駅SLSホテルを超えてストラトスフィアまでたどり着けばもうストリップの街歩きも終わりだ。
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ここまでブルーバード大通り沿いを歩いてきただけだが、各々のホテルにはカジノがあり、その他にもダンスショー、アクロバットなショー、お色気ショー、コンサート、ミュージアム、スポーツ興業、遊園地、アミューズメントレストラン、フリーフォールやバンジーといったエクストリーム・アトラクションまでありとあらゆる娯楽が揃っている。もちろん、ホテルの外にも路面店やビル内、ショッピングセンターなどにそれらの施設が無数にあり、1つ1つ挙げていったらきりがないほど。


ダウンタウンはもともとラスベガスの中心だったが、ストリップの繁栄に遅れをとっていた。近年ではホテルの改装や新開業がすすみ、華やかさを取り戻している。

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1つはストリップ地区、フラミンゴ通りを東に向かった先にある「核実験博物館」。ラスベガスの北西およそ100kmにあるネバダ砂漠は1951年の冷戦まっただ中に核実験場となり、これまで1000回以上の実験が行われた。いかにアメリカの核がファシズムを終わらせ、必要な抑止力となってきたかを満面の笑みで紹介するようなドギツイ展示で、いろいろと考えさせられることは確実。しかもこの施設は国営。

The National Atomic Testing Museum (トリップアドバイザー提供)

もう1つはダウンタウンのMob博物館。かつて連邦裁判所だった由緒正しい建物を改装したマフィアの博物館。キラ星のようなギャングスターの生涯が豊富な資料で紹介されており、ベガスにあるだけあってエンタメ要素もなかなか。どこの好事家が建てたのかと思いきや、こちらもなんと国営。訪問前にゴッドファーザーを観て予習しておこう。

The National Atomic Testing Museum (トリップアドバイザー提供)


ラスベガスはアメリカ中西部の大自然観光の拠点でもある。ネオンとカジノにひたりきった心身をリセットする意味でも、ぜひ郊外をおとづれてみたい。

近郊でもっとも手軽に行けるスポットはフーバーダム、およびダム湖となるレイク・ミード。とにかく圧倒させる規模の巨大ダムで、ダム好きなら必見だろう。

Hoover Dam Bypass (トリップアドバイザー提供)

レッドロック・キャニオンも人気がある。ラスベガスからわずか1時間のドライブで、ネオンとは別世界の絶景が拡がる。

Red Rock Canyon National Conservation Area (トリップアドバイザー提供)

夏の気温50度、アスファルトで靴の裏が溶けるというアメリカで最も暑いデスバレーも日帰り圏(デスバレー国立公園は隣のカリフォルニア州となる)。
この地を200kmも走るバッドウォータ-・ウルトラマラソンは世界一過酷なマラソンレースとして知られ、毎年日本人が多数参戦する。

Badwater (トリップアドバイザー提供)

ラスベガスから一泊すればグランドキャニオン、セドナといったメジャーなスポット(いずれもアリゾナ州)も視野に入る。

グランドキャニオンの景観はあまりにも壮大。素通りするには惜しすぎるので、ラスベガスに行った際にはぜひとも旅程に組み込みたい。写真や画面で見るのと肉眼で体感するのは大違い。

Grand Canyon (トリップアドバイザー提供)

近年、いわゆる絶景本などで非常に有名になったのはアンテロープキャニオン。岩がつくりだすカーテンのような幻想的な光景が知られるようになり、多くの観光客がカメラを片手におとづれる。

Antelope Canyon (トリップアドバイザー提供)

VELTRA


特別企画:カジノ入門

せっかくラスベガスに来たのならやはりカジノにチャレンジしてみたい。
ここでは初心者向けのカジノの楽しみ方について、海外カジノ歴10年以上のtabnoteスタッフ田口が解説する。

・基本
ラスベガスのカジノはすべて合法、公的機関による厳しい審査を通過しライセンスを受けている。よって以前は否定できなかった裏社会との関係も完全に切れており、当然イカサマも一切ないので安心してプレイできる。
また、マカオなどではまだ色濃く残る鉄火場のイメージも皆無、治安もアメリカ全土のどこよりも良好、善良な市民が楽しくプレイしている。
さて、カジノで楽しめるゲームだが、大きく分けてマシンゲームとテーブルゲームに二分される。

・マシンゲーム
スロットマシーンに代表される、機械にコインや紙幣を入れて当たりを狙うゲームのこと。現在は大半がコンピューター制御によるビデオゲーム形式になっている。
基本的な遊び方は以下。

1.マシンを選ぶ
マシンによってプレイする値段が違う。「1¢(セント)」、「5¢」、「25¢」、「$1」、「$5」、「$25」などがある。
ただし後述のように、現在のスロットマシンはほぼすべてマルチライン対応になっているので、1プレイには表記されている金額の2倍~200倍くらい必要になる。

2.お金を入れる
マシンに紙幣を挿入すると金額に応じてクレジットが表示される。
例えば「1¢」マシンに「1ドル札」を挿入すると「100クレジット」、「25¢」マシンに「1ドル札」を挿入すると「4クレジット」となる。

3.LINE数とBET数を決めてゲームスタート
いよいよプレイ開始だ。レバーを引くか「BET」、「SPIN」などのボタンを押せばドラムまたは画像が回転し、図柄が揃えばクレジットが増える。
ここで注意しなければならないのは「LINE」数だ。
マシンに表記してある値段でプレイできるのはあくまで「1LINE」、つまり中央の横1列しか有効にならない。
例えば「1LINE」でプレイした場合、図のように上段で図柄が揃っても

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ハズレとなる。

ここで3倍のクレジット(25¢マシンなら75¢)を使って「3LINE」でプレイした場合、

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上段、中段、下段が有効になるので当たりとなる。

機種によって違うが、LINE数はどこかで選択できるようになっているはずだ。

LINE数とともに重要なのが「BET数」だ。
BETとは1LINEに対して、何クレジット賭けるかを意味する。
例えば1LINE-1BETでプレイした場合は1ゲームにつき「1×1」で「1クレジット」消費される。
また、20LINE-20BETでプレイした場合は1ゲームにつき「20×20」で「400クレジット」消費されることになる。

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典型的なビデオスロットの画面(google提供)

また、「MAX BET」というボタンを押すと、その機種で選択できる最大のLINE数でプレイできる。通常は「MAX BET」でプレイしたほうがいいだろう。
もちろん「1LINE-1BET」の最低レートでプレイしても構わないが、なかなか当たらないので結局ストレスがたまることとなる。

以上、文章に起こすと多少複雑だが、「1¢」もしくは「5¢」台なら「MAX BET」を押しても1ゲーム1ドル程度でプレイできる。
100ドル札1枚あればそこそこ長時間遊べるので、パチンコ感覚で気軽に楽しめる。

4.勝ったら換金
当たった場合も昔のように、コインがジャラジャラと出てくるのではなく、クレジット数が増えるだけだ。
最初に投入したクレジット数を覚えておき、上回ったらさっさと換金しよう。
「COLLECT」ボタンを押すと、獲得した金額が書かれたバウチャー(紙)が出てくるので、それをもって「CASHER(換金所、CAGEと表記されている場合もあり)」に行けばいいだけだ。自動換金機が用意されているカジノも多い。

・テーブルゲーム
テーブルゲームとは、文字通りテーブルの上でトランプやルーレット、ダイスなどを使って人間相手に楽しむゲームの事だ。カジノフロアの8割くらいはマシンゲームで占められているが、カジノで遊んだという雰囲気を味わえるのはやはりテーブルゲームだ。臆せずチャレンジしてみよう。

・チップ
テーブルゲームでは直接現金をやりとりするのではなくチップ(CHIP)を利用する。チップを購入するには適当なテーブルに座りテーブルに紙幣を出せばいい。すぐにディーラーがチップを用意してくれる。
チップはカジノ内ならどのテーブルでも利用でき、いつでも「CASHER」で換金できる。ただしルーレットだけは専用のチップとなりルーレットでしか使用できない。

カジノチップ(提供Wikipedia)

・賭け金
テーブルゲームには、1ゲームで賭けなければならない最低額(Minimam Bet)と最高額(Maximum Bet)が決められており、各テーブルに表示されている。

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表示の例(google提供)

では代表的なテーブルゲームを紹介しよう。

・ルーレット
一般的にカジノといってイメージするゲームはこれが一番だろう。
回転盤にボールを投げ込み止まった数字を予想する簡単なゲームだ。
特定の数字だけではなく、数字の色(赤か黒)、偶数・奇数などを予想することもできる。
詳しい遊び方はこちらを参考に
ラスベガス大全

・ブラックジャック
トランプのカードを引き合い、数字の合計が「21」を超えない範囲で「21」に近い方が勝ちとなるゲーム。
ルールは単純だが、引くか引かないかの判断は確率に基づき必ず「正解」がある。それを知っているか知らないかでは勝率が大きく異なってくる。
詳しい遊び方はこちらを参考に
ラスベガス大全

・クラップス
2個のダイスを振ってその合計値を当てるゲーム。ディーラーと黙々と勝負するブラックジャックなどと異なり、大勢のプレイヤーが騒ぎながらプレイしていることが多い。日本では親しみの薄いゲームだが、いちばんラスベガスらしいとも言える。
詳しい遊び方はこちらを参考に
ラスベガス大全

クラップステーブル(提供Wikipedia)

・バカラ
「PLAYER」と「BANKER」のどちらかに賭け、引いたカードの合計が「9」に近い方が勝ち。
ただし、ブラックジャックのように「引く」、「引かない」の選択権はなく、ルールにしたがってディーラーが機械的に勝敗を決めていく。どちらが勝つかの割合もほとんど同じ、つまり「丁半バクチ」とやっていることはほとんど同じである。
その単純さから中国人富裕層に好まれており、マカオやシンガポールなどではテーブルゲームの9割がバカラという状態だ。
詳しい遊び方はこちらを参考に
ラスベガス大全

・ポーカー
日本で一般的な5枚の手札を使って役を作る「5カードポーカー」ではなく、2枚の手札と5枚の場札を組み合わせて役を作る「テキサス・ホールデム・ポーカー」が主流。
世界大会がテレビで中継されるなど、アメリカではもっとも人気のゲームとなっている。
ただし、カジノVSプレイヤーで勝負する他のゲームと違い、麻雀などと同じくプレイヤーVSプレイヤーで勝負するゲーム、つまり実力差が如実に出るということは肝に銘じておく必要がある。
詳しい遊び方はこちらを参考に
ウィキペディア

その他にも「カジノウォー」、「レットイットライド」、「カリビアンスタッドポーカー」、「スリーカードポーカー」、「パイガオポーカー」など多数のテーブルゲームが用意されている。

・なにをやればいいの?
さて、初心者におすすめのテーブルゲームはなんだろうか?
ずばり「ルーレット」と、「バカラ」だ。
理由は簡単、ルーレットはどこにどのように賭けても配当は同じ、バカラはそもそも賭けるパターンが2つしかない。つまり知識があろうとなかろうと勝率が下がることはないからだ。
逆に「ブラックジャック」や「ポーカー」は知識がないと確実に負ける。ただしどちらも戦略を覚えれば少ない金額で長時間楽しめるので、時間があれば予習をして挑むのもオススメだ。

とは言え強調しておきたいのは、「カジノに必勝法」はない、そして「長時間プレイすれば確実に負ける」だ。
逆に言えば「短時間」なら大勝ちする可能性もある。あらかじめ「負けてもいい額」そして「プレイ時間」を決めてプレイすれば安心して楽しめる。

まあ、魅力に取り憑かれると筆者のように朝から晩まで観光もせずカジノに入り浸りになるのだが……



The Buffet at Wynn(トリップアドバイザー提供)


Wicked Spoon Buffet(トリップアドバイザー提供)

ラスベガスの食といえばビュッフェ(”バフェイ”と発音)。いわゆる食べ放題のバイキングだ。
あまりいいイメージを持たない人もいるかもしれないが、ラスベガスとバフェィは切っても切り離せない。ホテルにとっては集客の重要なツールであり、客にとっても安くて豪華、食事の時間を調整しやすいバフェイはありがたい存在。かくしてラスベガスは世界でも最先端のバフェイ都市となっており、その内容やコストパフォーマンスは驚くべき水準に達している。

いかにもアメリカ!といったシーフードやローストビーフ、テーブルを埋め尽くすデザートなどが定番だが、日本食や中華、メキシカンなども当たり前の存在。寿司をその場で握るようなバフェイもある。
おおむね、ランチが20ドル程度、ディナーが30ドル程度が相場だが、価格を考えると非常にお得。バフェイはセルフ方式だがチップが求められる(ただし1~2ドル程度でOK)。

なお、バフェイはソフトドリンクが含まれるが、アルコールは別会計。ネバダ州の飲酒可能年齢は21歳以上となっているので注意したい(ただし喫煙は18歳以上)。


日本からの行き方

(空路)
ラスベガスへの直行便はないため、西海岸の都市を経由して向かうこととなる。
当然、便利なのはロサンゼルスかサンフランシスコ。北米への航路は北を経由するため、シアトルやバンクーバー便も所要時間が短くおすすめ。やはり、価格と所要時間のバランスからして米系が有利。おおむねユナイテッドかデルタの2択となるが、ANAや大韓航空がお得なこともある。特に大韓航空はソウルからラスベガスまでの直行便をもっている。

(パッケージツアー)
アメリカツアーの中でもかなり安めで、5泊程度のツアーなら最安6万円台もある。グランドキャニオンを巡る場合は10万円程度。

(陸路)
ロサンゼルスからラスベガスまでは450km、車で5時間程度。ロサンゼルスから国内線に乗り換えるくらいなら、そのままレンタカーで行ってしまうという手もある。

グレイハウンドでロサンゼルスから向かうこともできる。一日10往復程度と便数は多いものの、ロサンゼルス側の停留所は人気のない倉庫街で治安がよくないとされている。リトルトーキョーからタクシーを使った方がよい。

(空港)
ラスベガスの空の玄関はマッカラン国際空港(LAS)。ストリップまで3kmと非常に便利な場所にある。
年間乗客数4千万人以上、発着回数は50万回を超えるという巨大空港。

2つのターミナルがあるが、スロットマシンがずらりと並ぶ壮観な光景が見られるのは国内線中心のターミナル1。ターミナル3は2012年に開業した新しい施設で、国際線と一部の国内線を扱う。こちらにも300台のスロットマシンがある。ターミナル2は3タミの開業にともなって閉鎖された。

空港からの足はタクシーや乗り合いシャトルバス、市バス、レンタカー。ホテルへの送迎を頼む人も多い。

タクシーの場合ストリップまで空港利用料(2ドル)とチップ込みで20ドル~、ダウンタウンまで30ドル~といったところ。

乗り合いシャトルバスは主要なホテルを巡回する。ストリップまで1人あたり8ドル、ダウンタウンまで9.5ドル。1人ならタクシーよりも安い。

市バスは後述するRTCバスがターミナル1から出ている。ストリップへの路線はないが、ダウンタウンまで2ドルと格安。

レンタカーは後述するとおり空港に巨大カウンターがある。

豪華にリムジンで向かうという手もある。空港のタクシー乗り場に普通に停車しているほか、ホテルに送迎を依頼する際に車種を指定することもできる。




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地理と気候

アメリカは広く、エリアによってだいぶ気候が異なる。ラスベガスのあるネバダ州は砂漠気候であり、雨が少なく低湿で、昼夜の温度差はやや大きい。
したがっていつ行っても楽しめるが、中でもベストシーズンは気温的に過ごしやすい春と秋(3~5月と10~11月)。
夏(6~9月頃)は昼間30度を超え暑いが、カラっとしているため温度から想像するよりも快適に過ごせる。冬(12~2月)は夜間だいぶ冷え込む。
グランドキャニオンに行く場合は4~5月、9~10月あたりがおすすめ。
(後述「ホテル」も参照のこと)

日本との時差はマイナス17時間、サマータイム中はマイナス16時間。日本の正午が前日の19時(夏は20時)。


【画像:Google提供】


言語と通貨

英語が基本。
ヒスパニックが2割、アフリカ系が1割、アジア系が5%で、大多数はヨーロッパ系。
通貨は米国ドル。1ドル=123円程度(15年6月時点)。

物価はアメリカでも屈指の安さと考えてよい。特にホテルと食事は豪華さを考えると格安。ストリップ地区やカジノホテルからそれほど出ないのであればほとんどお金を使わずに過ごせる。

クレジットカードは必須。むしろホテルやレンタカーなどカードがないと成り立たない。
むしろ、気をつけたいのは外貨(ドル)への両替。現地での円→ドルレートは悪いので、日本で調達していくようにしたい。

ホテルやカジノではチップの機会が多い。タクシーは1割程度(最低1ドル)、ベルボーイやベッドメイクには1~2ドル程度、ルームサービスやレストランは代金の2割程度が目安。サービス料が含まれていれば不要。カジノで勝った場合はディーラーに多少渡すこともある。
クレカの場合、チップは伝票のチップ欄に任意の額を書き込んで会計してもらう。チップのみ現金をテーブルに置いてきてもよい。


【画像:Wikipedia提供】


ビザと治安

夜でも人気の絶えないラスベガス。ストリップ地区は比較的安全といえるが、人気のないエリアや寂しい通りは注意。ダウンタウンの周辺までいくとあまり治安が良いとはいえない。
スリ、カジノでの置き引きには注意。バフェイで料理を取りに行くときなども要注意だ。ぼったくりバーなどの被害も報告されている。

観光目的の場合、90日以内の滞在はビザ免除。商用や第三国を経由しての入国などではビザが必要。
ビザ免除のためにはESTA(電子渡航認証システム)による事前申請が必要。ESTAは2年間有効で渡航72時間前までに申請が推奨されている。ESTAを取得していないと入国できないため早めの準備がお勧め。


市内交通

ラスベガス市は東西南北20km以上にわたるが、ストリップは端から端まで7km程度。徒歩でも巡ることができる。
ただし暑さの中外を歩くのはきつく、屋内も冷房ギンギンで内部構造がわかりにくい巨大施設ばかり。歩く街歩きが好きな人でも無理しない方がよい。

(タクシー)
タクシーはホテルや空港で乗車する。通りを流しているタクシーに乗ることはできない。料金は初乗り3.2ドルで、以降1マイルごとに2.6ドル加算。
一見安いと思いきや、チップが意外にばかにならない。目安は料金の2割程度。ホテルでドアを明けてくれるスタッフに1ドル程度。結局日本のタクシー並みかそれ以上と考えた方がよい。クレカ払いの場合は手数料が追加される(3ドル)。

(バス)
市バスはRegional Transportation Commission of Southern Nevada(RTC)が運営している。
市街を縦横に網羅しており、24時間365日運行で大変便利。2時間6ドル、24時間8ドル、3日20ドルのパスがある。デュース(Deuce)と呼ばれる2階建てのバスと、SDXという2両連結のバスがある。

(モノレール・トラム)
モノレールは公営。ストリップ地区の東側を南北に結んでいる。南東のMGMホテルから東北方面のSLSホテルまでおよそ7km、7駅。MGMホテルからさらに空港に南進し乗り入れる計画があるが実現していない。
1回5ドル、1日パスが12ドル。

トラムはホテルが運行しているもので、モノレールを補完するようにストリップの西側を南北に結んでいる。マンダレイベイ-エクスカリバーなど3つのトラム路線があり、すべて無料。

(レンタカー)
広いアメリカ、特に郊外に出るならレンタカーの利用がおすすめ。
街中やホテルのカウンター、空港などで借りることができる。
空港には各社のレンタカー・カウンターを集約した”McCarran Rent A Car Center”がある。こちらで借りれば空港から直でホテルに向かえるので便利だ。

地図を見ればわかるように、ラスベガスの道は碁盤状で走りやすい。ストリップは全面的に駐車禁止で、時間帯によってはかなり混雑する。駐車場の数は豊富。


ホテルとシーズン

ラスベガスのホテル代はおどろくほど安い。数千円で広々とした部屋に泊まることができる。さらに、中にはカジノのクーポンやバフェイチケットがついてくるものもあるなど、価格以上のお得感がある。
ラスベガス・ストリップには東京の1/2にあたる6万以上の客室があり、供給力も万全。
ラスベガスのホテルの多くは、値段を下げることで多くの顧客を呼び込み、カジノ収入と高稼働によって儲ける戦略をとっている。そのため一部の高級ホテルを除いてはおおむね一泊100ドル未満、四つ星クラスが50ドル未満ということも珍しくない。少し中心部を離れると30ドル20ドルという水準になる。しかも予約サイトなどでひんぱんにディスカウントが発生する。
ただし、最近ではカジノに依存しないホテルも増え始め、レートは高くなる傾向にある。

週末、大きなイベントと重なる時期はホテルのレートも上がる。特に2月のスーパーボウルや中国系の訪れる旧正月、3月のナスカーあたりの時期は要注意。ボクシングのビッグマッチや展示会などもホテルが埋まりやすい。


Bellagio Las Vegas(トリップアドバイザー提供)


ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
アメリカはかつてあまりプリペイドSIMが入手しやすいとはいえなかったが、近年は多くのMVNO業者(プリペイド携帯会社)による競争が進んでいる。
おおむね月額35ドル~40ドルでデータ無制限、2G程度まではLTE速度というプランが多い。以下のリンク「No Contract and Prepaid Phone Plan Guide」を参照のこと。「Bring Your Own Phone?」が「Yes」のカードは自分のSIMフリー携帯を持ち込んで契約できる。

以下の「アメリカのSIM、基礎知識101」にある通り、SIMと契約は独立している。アクティベートは自分で行うのが前提だが、あらかじめプラン(通信業者)を決めて購入時スタッフに設定してもらうのがラク。T-mobileの回線を使うReady SIMならアクティベート不要、14日間で容量1G、25ドルとコスパが良い。

プランによっては、手持ちのスマホの対応周波数と合わない場合があるのでよく調べてから購入しよう。iPnoneやNEXUSなどのグローバルモデル以外はAT&Tの850MHz3G回線しか使えないことも。いっそ現地でSIMフリーの安スマホを買ってしまうという手も…。

ソフトバンクのPhone 6、iPhone 6 Plus、iPad Air 2を使っている場合、Sprintの回線を使った「アメリカ放題」プランがある。980円で通話もデータ通信も無制限。2014年9月からキャンペーンが続いており、実際には無料で利用できる(キャンペーン期間中はiPad mini 3も対象)。Sprint以外のネットワークは対象外なので要注意。

(WiFi)
WiFiの接続に不自由することはなく、レストラン、カフェやファーストフードなどで無料のWiFiが提供されている。マッカラン空港ではどこでもWiFiが通じる。
一方でホテルは有料の場合が多い。